JP2001275983A - 眼科装置 - Google Patents

眼科装置

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JP2001275983A
JP2001275983A JP2000099570A JP2000099570A JP2001275983A JP 2001275983 A JP2001275983 A JP 2001275983A JP 2000099570 A JP2000099570 A JP 2000099570A JP 2000099570 A JP2000099570 A JP 2000099570A JP 2001275983 A JP2001275983 A JP 2001275983A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、被検眼の無駄な撮影を防止し効率
よく撮影を行うことが可能な眼科装置を提供する。 【解決手段】 被検眼を照明する照明手段と、前記被検
眼を撮影又は測定する撮影・測定手段を有する眼科装置
であって、前記照明手段によって照明された被検眼から
の反射光を検出する検出手段と、前記検出手段からの出
力波形を所定時間間隔毎にサンプリングして、サンプリ
ング単位間隔における前後のデータの変化を時系列的に
監視し、この監視結果に基づいて被検眼の状態を検出す
ることを特徴とする眼科装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被検者の被検眼の
眼底を観察、撮影するために用いられる眼底カメラや被
検眼の測定を行う眼圧計等の眼科装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、眼科装置においては、被検眼
が撮影中又は測定中に固視状態が変化したり、まばたき
をすることによりその撮影や測定を失敗することがあっ
た。
【0003】そのため、例えば、特許公開公報(特開昭
62−281923号)に記載されている眼底カメラに
おいては、照明した被検眼からの反射光を受光する受光
素子の光電流レベルを予め設定されたレベルと比較する
ことにより被検眼がまばたきをしているかどうかを判断
し、被検眼がまばたきをしていると判断した場合には所
定の遅延時間経過後に被検眼の眼底を撮影するようにし
ている。
【0004】また、例えば、特許公開公報(特開平5−
95905号)に記載されている眼底カメラにおいて
は、モニタ上の被検眼の眼底像の複数の点における信号
強度を基にして異常の種類を判断し、判断した異常の種
類に応じて眼底の撮影を行うことなく撮影者にその異常
の種類を知らせるようにしていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
の眼底カメラにおいては、被検眼の状態が被検者毎に異
なるため被検眼がまばたきをしているかどうかを確実に
は検出することができず、眼底の撮影に失敗してしまう
場合があった。このような場合、眼底の撮影を再度行わ
なければならず、被検者に負担がかかるという問題があ
った。
【0006】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、本発明の目的は、被検眼からの反射光の変化を時
系列的に検出することにより、被検眼のまばたきや固視
状態の変化をより確実に検出して、被検眼の無駄な撮影
を防止し効率よく撮影や測定を行うことが可能な眼科装
置を提供することである。
【0007】また、本発明の他の目的は、スイッチが押
された場合でも、撮影や測定が開始される前に被検眼の
状態を把握することができる眼科装置を提供することで
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に記載の発明は、被検眼を照明する照明手
段と、前記被検眼を撮影又は測定する撮影・測定手段と
を有する眼科装置であって、前記照明手段によって照明
された被検眼からの反射光を検出する検出手段と、前記
検出手段の出力波形を所定時間間隔でサンプリングし、
前記各所定時間間隔における前後のデータの変化状態を
時系列的に監視し、この監視結果を基にして前記・測定
撮影手段の動作を制御することを特徴とする。
【0009】請求項2に記載の発明は、前記制御手段
は、前記検出手段の出力波形を所定時間間隔でサンプリ
ングし、前記各所定時間間隔における前後のデータの変
化状態を時系列的に監視すると共に、その変化状態の継
続時間を加味して、前記撮影・測定手段の動作を制御す
ることを特徴とする。
【0010】請求項3に記載の発明は、被検眼を照明す
る照明手段と、前記被検眼を撮影又は測定する撮影・測
定手段を有する眼科装置であって、前記照明手段によっ
て照明された被検眼からの反射光を検出する検出手段
と、前記検出手段からの出力波形を所定時間間隔毎にサ
ンプリングして、サンプリング単位間隔における前後の
データの変化状態を時系列的に監視し、この監視結果に
基づいて被検眼のまばたきを検出するまばたき検出手段
を設けたことを特徴とする。
【0011】請求項4に記載の発明は、前記まばたき検
出手段は、前記サンプリング単位間隔における前後のデ
ータの変化の状態と、この変化の状態の継続状態を監視
して、まばたきか否かを判断することを特徴とする請求
項3に記載の眼科装置。
【0012】請求項5に記載の発明は、スイッチの押下
に基づいて被検眼を撮影又は測定を実行する眼科装置で
あって、前記スイッチが押された際の被検眼からの反射
光の値を基準値として設定し、前記撮影又は測定開始直
前に得られる反射光の値を前記基準値とを比較して、前
記被検眼の状態を検出することを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0014】図1は本発明の実施の形態の眼科装置の一
例である眼底カメラ装置の外観構成を検者側から見た
図、図2は本発明の実施の形態の眼科装置の一例である
眼底カメラ装置の光学系を含めた構成を示す図である。
図1および図2に示すように、本発明の実施の形態の眼
科装置は、図示しないテーブルなどに設置される固定基
台61と、固定基台61上に設けられ、被検者Oの被検
眼Eの眼底に対する観察や撮影などを行うための装置本
体62と、被検者Oの顔を固定するために設けられ、垂
直方向(上下方向)に移動可能な図示しない顎受けおよ
び額当てを有する顎受け部67とを備えている。
【0015】装置本体62は、被検眼Eとの間のアライ
メントを行うために固定基台61上で水平方向(前後方
向、左右方向)に移動可能に設けられている架台62a
と、架台62a上に設けられ、被検眼Eの眼底に対する
観察や撮影などを行い、被検眼Eとの間のアライメント
のために垂直方向に移動可能に設けられている無散瞳の
眼底カメラ62bと、架台62a上に設けられ、眼底カ
メラ62bを支持するための支持部62cとを備えてい
る。
【0016】眼底カメラ62bには、対物レンズ20を
有する対物鏡筒62dと、接眼レンズ33を有する接眼
鏡筒62eと、撮影フィルムFが装填されている撮影カ
メラ62fとがそれぞれ設けられている。
【0017】眼底カメラ62bの上部には、TVリレー
レンズユニット68が設けられている。また、TVリレ
ーレンズユニット68には、撮像素子34を有する可視
蛍光(FAG)撮影用TVカメラ69と、撮像素子35
を有する赤外蛍光(ICG)撮影用TVカメラ70がそ
れぞれ着脱可能に取り付けられている。
【0018】架台62a上には、装置本体62を挟んで
顎受け部67とは反対側に、検者による手動操作により
眼底カメラ62bを移動させるための操作レバーとして
用いられ、撮影スイッチ64aを有するジョイスティッ
ク64と、顎受けを垂直方向に移動させるための顎受け
スイッチ65と、通常撮影モード、可視蛍光撮影モー
ド、赤外蛍光撮影モードなどの各撮影モードを選択する
ための撮影モード選択スイッチ52とが設けられてい
る。
【0019】図2に示すように、眼底カメラ62bに
は、被検眼Eを照明する照明光学系と、照明された被検
眼Eの眼底を観察、撮影する観察/撮影光学系と、被検
眼Eがまばたきしているかどうかを検出するための検出
光学系とが設けられている。
【0020】照明光学系は、被検眼Eの眼底の観察用光
源として用いられる例えばハロゲンランプ9と、コンデ
ンサレンズ10と、被検眼Eの撮影用光源として用いら
れる例えばキセノン(Xe)ランプ11と、コンデンサ
レンズ12と、反射ミラー13と、エキサイタフィルタ
14、15と、リング開口を有するリング開口板16
と、リレーレンズ17、18と、孔開きミラー19と、
対物レンズ20とによって構成されている。
【0021】エキサイタフィルタ14、15は光路に対
して挿脱可能に設けられている。例えば、可視蛍光撮影
モードの場合にはエキサイタフィルタ14のみが光路上
に挿入されて配置され、赤外蛍光撮影モードの場合には
エキサイタフィルタ15のみが光路上に挿入されて配置
され、通常撮影モードの場合には、エキサイタフィルタ
14、15はどちらも光路から取り除かれる(退避され
る)。
【0022】このように構成されている照明光学系にお
いて、被検眼Eの眼底を観察する場合には、ハロゲンラ
ンプ9を発光させる。ハロゲンランプ9から発した光
は、コンデンサレンズ10および反射ミラー13を介し
てリング開口板16に到達する。リング開口板16のリ
ング開口を通った光は、リレーレンズ17、18、孔開
きミラー19、および対物レンズ20を介して被検眼E
に照射される。なお、リング開口板16は瞳孔と共役な
位置に配置されるので、これによりリング開口像が形成
され眼底が照明されることになる。なお、通常撮影モー
ドなどの場合には、キセノンランプ11が発光し、被検
眼Eの眼底を観察する場合と同様にして眼底を照明す
る。
【0023】一方、観察/撮影光学系は、対物レンズ2
0と、バリアフィルタ21、22と、合焦レンズ23
と、撮影レンズ24とによって構成されている。バリア
フィルタ21、22は光路に対して挿脱可能に設けられ
ている。例えば、可視蛍光撮影モードの場合にはバリア
フィルタ21のみが光路上に挿入されて配置され、赤外
蛍光撮影モードの場合にはバリアフィルタ22のみが光
路上に挿入されて配置され、通常撮影モードの場合に
は、バリアフィルタ21、22はどちらも光路から取り
除かれる。
【0024】また、この観察/撮影光学系は、クイック
リターンミラー25と、視野レンズ26と、切換えミラ
ー27と、接眼レンズ33とを備えている。切換えミラ
ー27は、可視蛍光撮影モードの場合には撮影スイッチ
64aが押される毎に点線位置に移動して光路から取り
除かれ、赤外蛍光撮影モードの場合には撮影スイッチ6
4aの操作によらず点線位置に停止した状態となる。
【0025】被検眼Eの眼底からの反射光は、対物レン
ズ20、孔開きミラー19、合焦レンズ23、および撮
影レンズ24を介してクイックリターンミラー25に導
かれる。クイックリターンミラー25および切換えミラ
ー27がそれぞれ実線位置にある場合には、被検眼Eの
眼底からの反射光がクイックリターンミラー25で反射
し、視野レンズ26および切換えミラー27を介して接
眼レンズ33に到達する。これにより、検者は被検眼E
の眼底を観察することができる。
【0026】クイックリターンミラー25が点線位置に
跳ね上げられた場合、眼底からの反射光は撮影カメラ6
2f内に装填されている撮影フィルムFに到達し、撮影
フィルムF面上に眼底像が結像される。
【0027】TVリレーレンズユニット68は、リレー
レンズ28と、結像レンズ29と、切換えミラー30
と、リレーレンズ31と、反射ミラー32とによって構
成される光学系を備えている。切換えミラー30は、可
視蛍光撮影モードの場合には点線位置に移動して配置さ
れ、赤外蛍光撮影モードの場合には実線位置に移動して
配置される。
【0028】クイックリターンミラー25が実線位置に
配置され、切換えミラー27が点線位置に配置されてい
る状態で可視蛍光撮影モードの場合には、クイックリタ
ーンミラー25に到達した眼底からの反射光は、視野レ
ンズ26、リレーレンズ28、結像レンズ29、リレー
レンズ31、および反射ミラー32を介して可視蛍光撮
影用TVカメラ69の撮像素子34に到達し、これによ
り撮像素子34上に眼底像が結像される。
【0029】また、クイックリターンミラー25が実線
位置に配置され、切換えミラー27が点線位置に配置さ
れている状態で赤外蛍光撮影モードの場合には、クイッ
クリターンミラー25に到達した眼底からの反射光は、
視野レンズ26、リレーレンズ28、結像レンズ29、
および切換えミラー30を介して赤外蛍光撮影用TVカ
メラ70の撮像素子35に到達し、これにより撮像素子
35上に眼底像が結像される。
【0030】被検眼Eのまばたきを検出するための検出
光学系は、対物レンズ20と、受光素子40とによって
構成されている。受光素子40は被検眼Eからの反射光
の一部を連続して受光する。
【0031】図3は本発明の実施の形態の眼科装置の一
例である眼底カメラ装置の構成の一部を示すブロック図
である。図3に示すように、本発明の実施の形態の眼科
装置の制御処理ユニット57は、ハロゲンランプ9およ
びキセノンランプ11の発光制御を行う発光制御回路4
5と、クイックリターンミラー25および切換えミラー
27、30を移動させるためのミラー駆動回路46と、
撮影モード選択スイッチ52と、ジョイスティック64
と、ジョイスティック64に設けられている撮影スイッ
チ64aと、顎受けスイッチ65と、顎受けスイッチ6
5の操作により顎受けを上下方向に移動させる顎受け駆
動回路66と、眼底カメラ62bを左右方向(X方向)
にアライメントさせるためのX方向アライメント機構5
5と、眼底カメラ62bを前後方向(Z方向)にアライ
メントさせるためのZ方向アライメント機構56と、受
光素子40で受光した受光信号(アナログ信号)をA/
D(アナログ/デジタル)変換器41でデジタル信号に
変換し、このデジタル信号を基に演算処理して被検眼E
のまばたきの検出を行うための演算処理ユニット42
と、上述した各種フィルタを光路に対して挿脱するため
のフィルタ駆動回路58と、撮影カメラ62fと、可視
蛍光撮影用TVカメラ69と、赤外蛍光撮影用TVカメ
ラ70とにそれぞれ接続され、これら各ユニットの動作
を制御する。
【0032】また、制御処理ユニット57には、制御処
理タイミングを図るため、及び詳細を後述するまばたき
検出の際の前記受光素子40からの出力波形を所定間隔
でサンプリングするための基準時間やまばたき検出時間
を設定するためのタイマー80が接続されており、ま
た、前記まばたき検出のための比較データや検出データ
等を記憶するための記憶手段81及び、制御プログラ
ム、まばたき検出プログラムを記憶しているROM82
が接続されている。
【0033】次に、図4のタイミングチャートを参照し
て、眼底カメラ装置による撮影のタイミングについて説
明する。
【0034】被検眼Eと眼底カメラ62fとの間のアラ
イメントが終了した後、検者は、撮影モード選択スイッ
チ52により撮影モードを選択する。さらに、ジョイス
ティック64に設けられている撮影スイッチ64をオン
することにより、撮影スイッチオン信号が制御処理ユニ
ット57に出力されて眼底の撮影が開始される。
【0035】制御処理ユニット57では、この撮影スイ
ッチオン信号を受けると、ミラー駆動回路46を制御
し、クイックリターンミラー25を所定の位置に配置さ
せる。例えば、通常撮影モードが選択されている場合、
クイックリターンミラー25は点線位置に配置され、可
視蛍光撮影モードや赤外蛍光撮影モードが選択されてい
る場合、クイックリターンミラー25は実線位置に配置
される。
【0036】なお、制御処理ユニット57は、選択され
た撮影モードに応じてフィルタ挿入信号を出力する。ソ
レノイドなどで構成されるフィルタ駆動回路58では、
このフィルタ挿入信号に応じてエキサイタフィルタ1
4、15およびバリアフィルタ21、22を光路に対し
て挿脱する。
【0037】以上のような動作が終了した後、制御処理
ユニット57では、選択された撮影モードに応じて、撮
影カメラ62f、可視蛍光撮影用TVカメラ69、また
は赤外蛍光撮影用TVカメラ70のいずれかに対してレ
リーズ信号を出力する。例えば、通常撮影モードの場合
において撮影カメラ62fがこのレリーズ信号を受ける
と、眼底の撮影の準備を行い、準備が整った時点でキセ
ノンランプトリガー信号を出力する。
【0038】制御処理ユニット57では、撮影カメラ6
2fから出力されたキセノンランプトリガー信号を受け
ると、発光制御回路45を制御してキセノンランプ11
を発光させて眼底の撮影を行う。これにより、撮影カメ
ラ62f内の撮影フィルムFに眼底像が結像する。な
お、上述した被検眼Eのまばたきの検出は、通常、キセ
ノンランプ11の発光の直前まで行われ、キセノンラン
プトリガー信号の発生とともに予め設定された時間Ta
の間だけ上述したようなまばたきの検出を中止するよう
にしている。
【0039】なお、上述したような被検眼の眼底の撮影
前処理において生じる眼科装置各部の動作音に被検者が
反応してまばたきをしてしまう場合もある。そのため、
このような場合を考慮した待ち時間を設け、この待ち時
間分だけレリーズ信号の発生タイミングを遅らせるよう
にすれば、眼底の撮影中に被検眼がまばたきをするよう
なことを回避できる確率をかなり上げることが可能とな
る。
【0040】一方、被検眼の眼底の撮影前処理による眼
科装置各部の動作音に被検者が反応してまばたきをして
しまうことがない場合には、レリーズ信号をその分早め
に発生させれば眼底の撮影の効率を向上させることが可
能である。
【0041】さらに、特殊な撮影(例えば、眼底の特定
部位の周辺の撮影、小瞳孔での撮影)モードにおいて
は、定常状態における受光素子の出力波形にフレアーの
発生による影響が混入する確率が高い。そのため、この
ような特殊な撮影モードにおいては、被検眼のまばたき
を検出する際の出力レベルなどを他の撮影モードの場合
と比較して変更すれば、フレアーの発生による影響を除
去して被検眼のまばたきの検出を行うことができる。
【0042】以上のような各状況に全て対応できるよう
にした本発明のまばたき(又は瞬きと表現する)検出シ
ステムにつき、図5及び図6を参照して説明する。
【0043】ここでは、図6に示す受光素子40からの
受光波形に対して、所定時間(Δt)間隔でサンプリン
グを行い、この期間の前後の波形レベルd1とd2の比(d2
/d1)を演算し、この演算結果の値(d2/d1)が、規定
値(まばたきと認知するレベル)以上か、規定値未満か
によってまばたきの有無を判断すると共に、その判別結
果の状態が所定時間(タイマーにより設定)継続してい
るか否かによって、まばたきであるか否かを確定させる
という手法を用いている。
【0044】ここで、各項目とその内容の意味について
説明する。
【0045】
【表1】
【0046】また、フラグを立てるとその時点で (1)フラグを立てたときのセンサーデータの記憶(d
2’とする) (2)瞬き時間の時間計測を開始 の2つを行う。
【0047】そして、フラグを立てたあとは、瞬きの終
了の検知を開始する。(経路B)終了を認知するアイテ
ムとして以下の2つで行っている。 (1)記憶データ(d2’)とその後のΔtで読み込んだ
センサーデータ(d2)を比較して規定値以下に達したと
き。 (2)タイマーの時間が規定時間(通常、瞬きであれば
400ms程度なのでその倍の800msとしている)に達
したとき。
【0048】次に、撮影中は、アライメント中にフラグ
が立っているかどうかをまず判断し、フラグが立ってい
ない場合、センサーデータを取り込み瞬きでないことを
再度確認する。
【0049】その結果、瞬きでない場合撮影を行う。
【0050】次に、図5のフローチャートをも参照し
て、まばたき検出のプロセスの具体例を説明する。ここ
で、アライメント中は常にまばたきの検出を行い、規定
値を超えたときは、まばたきのフラグを立てており、撮
影中はアライメント中にフラグが立っていたか否かを判
断し、フラグが立っていないときは、センサーデータを
取り込みまばたきでないことを再確認するというプロセ
スを基本とする。そして、アライメント中にまばたきで
あると判断した変化率(d2/d1)を基準値として設定
し、この基準値を撮影時の基準値として用いるようにし
ている。
【0051】先ず、アライメントスイッチがONとなっ
て、このプロセスがスタートする。そして、ある時点の
サンプリング間隔Δtの開始点における受光素子40
(センサー)のデータ(センサーデータ)d1を読み込み
記憶手段に記憶する(ST1)。
【0052】次に、期間Δt経過後のセンサーデータd2
の読み込みを行い記憶する(ST2)。次にフラグが立
っているか否かを判断し(ST3)、立っていないとき
は経路Aに進み、データd1とd2の比(d2/d1)を演算す
る(ST4)。d2/d1が規定値以上であれば、センサー
データd2をフラグを立てるときの記憶値d2’に代入し
(ST5)、まばたきのフラグを立てる(ST6)。そ
して、まばたき時間を計測するタイマーの計時を開始し
(ST7)、前記ステップ・ST2に戻る。前記ステッ
プST4でd2/d1が規定値以下となっている場合は、ま
ばたきでないと判断し、センサーデータd2をd1に代入す
る(ST8)。
【0053】前記ステップST3において、フラグが立
っているときは、経路Bに進み、タイマーにより計時時
間を判断し(ST9)、規定時間内であれば、フラグを
立てたときのデータd2’とデータd2の比(d2/d2’)を
演算し、規定値以上か否かを判断する(ST10)。規
定値以上であればステップST2に戻る。ステップST
10において規定値未満であれば、センサーデータd2を
d1に代入し(ST11)、まばたきのフラグをクリアす
る(ST12)。
【0054】次に、撮影スイッチONとなったときのま
ばたきの検出プロセスを図6を参照して説明する。
【0055】図6の撮影中の開始時点(下段のΔ印)の
ところの時刻t1で、撮影スイッチがONとなったとす
れば、そのスイッチONよりも若干前(例えば20mse
c)の時刻toをサンプリング開始点に設定し、このt
oでのセンサーデータをd1とする。そして、レリーズス
イッチが押される時刻t4の若干前の時刻t3(例えば
20msec)で、サンプリング間隔Δtが終了し、この時
刻t3でのセンサーデータをd2として求める。このよう
にして求められたデータd1、d2を用いて前記図5のフロ
ーチャートのステップST2以降のフローに従って処理
を実行して、まばたき検出を行い、まばたきであると判
断されたら、レリーズスイッチをオンしても発光されな
いようにしている。まばたきでなければ、レリーズスイ
ッチをオンにして撮影が行われる。
【0056】このようなまばたき検出を行うことによ
り、前述した、被検眼の不用意のまばたき、特殊撮影に
おけるフレアーの発光による影響等に関係なく対処する
ことができる。
【0057】前記実施の形態では、撮影スイッチが押さ
れた際のセンサーの出力値を基準値として設定し、撮影
開始直前のセンサーの出力を基準値と比較して被検眼の
状態(まばたきや、固視状態の変化等)を検出するの
で、被検者毎に変化の状態が異なる場合でも確実に検出
を行なうことができる。
【0058】また、前記実施の形態ではセンサーを1つ
だけ示したが、上下、左右に4個配置しておけば固視の
移動等を確実に検出することができる。
【0059】また、このセンサーに変えて、観察用モニ
ターとして使用されるCCD素子の撮像を処理して、こ
れによって、検出する方法を用いてもよい。
【0060】尚、上記実施の形態では眼底撮影を行う場
合について説明したが眼圧計による測定を行う場合にも
適用できることは言う迄もない。
【0061】
【発明の効果】以上のような本発明によれば、被検眼か
らの反射光を受光する受光素子の出力を所定時間間隔で
サンプリングし、各間隔毎の前後のデータの変化率を時
系列的にモニタし被検眼の状態(まばたきや、固視の移
動等)をより確実に検出しているので、被検眼の無駄な
撮影や測定を防止し効率よく撮影や測定を行うことが可
能となる。
【0062】また、スイッチを押した際のセンサー出力
を基準値とし、これと撮影や測定開始直前のセンサーの
出力値とを比較して被検眼の状態を検出しているので、
被検眼の状態が被検者毎に異なっていたとしても確実な
検出を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の眼科装置の一例である眼
底カメラ装置の外観構成を示す図である。
【図2】本発明の実施の形態の眼科装置の一例である眼
底カメラ装置の光学系を含めた構成を示す図である。
【図3】本発明の実施の形態の眼科装置の一例である眼
底カメラ装置の構成の一部を示すブロック図である。
【図4】本発明の実施の形態の眼科装置の一例である眼
底カメラ装置による眼底の撮影のタイミングチャートを
示す図である。
【図5】まばたき検出のフローチャートである。
【図6】受光素子の出力波形図である。
【符号の説明】
O 被検者 E 被検眼 11 キセノンランプ 25 クイックリターンミラー 27、30 切換えミラー 40 受光素子 41 A/D変換器 42 演算処理ユニット 45 発光制御回路 46 ミラー駆動回路 52 撮影モード選択スイッチ 57 制御処理ユニット 62b 眼底カメラ 62f 撮影カメラ 64 ジョイスティック 64a 撮影スイッチ 68 TVリレーレンズユニット 69 可視蛍光撮影用TVカメラ 70 赤外蛍光撮影用TVカメラ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検眼を照明する照明手段と、前記被検
    眼を撮影又は測定する撮影・測定手段とを有する眼科装
    置であって、 前記照明手段によって照明された被検眼からの反射光を
    検出する検出手段と、 前記検出手段の出力波形を所定時間間隔でサンプリング
    し、前記各所定時間間隔における前後のデータの変化状
    態を時系列的に監視し、この監視結果を基にして前記撮
    影・測定手段の動作を制御することを特徴とする眼科装
    置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、前記検出手段の出力波
    形を所定時間間隔でサンプリングし、前記各所定時間間
    隔における前後のデータの変化状態を時系列的に監視す
    ると共に、その変化状態の継続時間を加味して、前記撮
    影・測定手段の動作を制御することを特徴とする請求項
    1に記載の眼科装置。
  3. 【請求項3】 被検眼を照明する照明手段と、前記被検
    眼を撮影又は測定する撮影・測定手段を有する眼科装置
    であって、 前記照明手段によって照明された被検眼からの反射光を
    検出する検出手段と、 前記検出手段からの出力波形を所定時間間隔毎にサンプ
    リングして、サンプリング単位間隔における前後のデー
    タの変化状態を時系列的に監視し、この監視結果に基づ
    いて被検眼のまばたきを検出するまばたき検出手段を設
    けたことを特徴とする眼科装置。
  4. 【請求項4】 前記まばたき検出手段は、前記サンプリ
    ング単位間隔における前後のデータの変化の状態と、こ
    の変化の状態の継続状態を監視して、まばたきか否かを
    判断することを特徴とする請求項3に記載の眼科装置。
  5. 【請求項5】 スイッチの押下に基づいて被検眼を撮影
    又は測定を実行する眼科装置であって、 前記スイッチが押された際の被検眼からの反射光の値を
    基準値として設定し、 前記撮影又は測定開始直前に得られる反射光の値を前記
    基準値とを比較して、前記被検眼の状態を検出すること
    を特徴とする眼科装置。
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