JP2001274801A - 無線アドホックネットワークのトラヒック分散方法および端末装置 - Google Patents

無線アドホックネットワークのトラヒック分散方法および端末装置

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JP2001274801A
JP2001274801A JP2000082689A JP2000082689A JP2001274801A JP 2001274801 A JP2001274801 A JP 2001274801A JP 2000082689 A JP2000082689 A JP 2000082689A JP 2000082689 A JP2000082689 A JP 2000082689A JP 2001274801 A JP2001274801 A JP 2001274801A
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Toshifumi Miyagi
利文 宮城
Masataka Iizuka
正孝 飯塚
Masahiro Morikura
正博 守倉
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高処理負担の中継端末に隣接する端末から転
送可能なルートを検索して低処理負担の端末へ通信ルー
トを変更することにより、トラヒックを分散させるトラ
ヒック分散方法および端末装置を提供する。 【解決手段】 高い処理負担の中継端末Dからルート変
更を要求するメッセージをブロードキャスト送信する。
ルート変更要求メッセージを受信した端末A、B、C、
E、F、Gは、通信可能な端末を検索するメッセージを
ブロードキャスト送信する。検索メッセージを受信した
処理負担の低い端末Xまたは端末Yは、データパケット
転送が可能であることを通知するメッセージを送る。通
知メッセージを受信した端末、例えば、端末Aは、中継
端末Dへルート変更のメッセージを送信する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の無線端末を
有し、データパケットを伝送する無線アドホックネット
ワークに用いて好適な、処理負担の高い中継端末から処
理負担の低い端末へ通信ルートを変更することによって
トラヒックを分散させるトラヒック分散方法に関する。
【0002】
【従来の技術】複数の無線端末間で通信を行う無線アド
ホックネットワークにおいて、ネットワークに接続され
た端末の負荷状態に応じて通信ルートを変更し、パケッ
トデータを転送する、従来の方法について、図面を参照
して説明する。図16は、ネットワークの接続例を示す
概念図であり、図17は、パケットデータ転送のシーケ
ンスを示す図である。図16(a)は、複数送信元端末
から複数宛先端末への通信ルート上に中継端末A,B,
C,D,E,F、Gが存在し、A→D→E、B→D→F
およびC→D→Gの3つの通信ルートを使用して、デー
タパケットを転送している場合を示している。ここで、
全ての端末は、周期的に周辺に存在する端末の識別情報
(以下、周辺端末情報と呼ぶ)を認識しているものとす
る。ここで、通信ルート上の中継端末Dの処理負担の度
合いは高く、中継端末として使用されていない端末Xと
端末Yの処理負担の度合いは、低い状態にある。
【0003】図17は、端末A,D,E、Xについてメ
ッセージ転送のシーケンスを示す。同図において、先
ず、ステップS901で中継端末Dが高負担であること
を認識すると、他の無線端末に通信ルートを変更するこ
とによって中継端末Dの負担を軽減する処理が開始され
る。中継端末Dは、通信ルートの変更可能な無線端末を
検索して最適な通信ルートを検索するためのメッセージ
として、入札メッセージを用意する(ステップS90
2)。入札メッセージには、中継端末Dの負担の度合い
と中継端末Dが中継している通信ルートの情報が記述さ
れている。入札メッセージを用意した中継端末Dは、図
16(b)に示すように、周辺端末に向けてブロードキ
ャスト通信を行った後、一定時間、周辺端末から送られ
てくる入札応答メッセージを受信できるように待機す
る。
【0004】入札メッセージを受信した端末Xは、記憶
している周辺端末情報から、中継端末Dが変更を要求し
ている通信ルートのうちAとEを中継する通信ルートを
変更可能であることを認識して(ステップS903)、
次の処理を行う。先ず、端末Xは、入札メッセージ中の
中継端末Dの負担度合いと自端末の負担の度合いを比較
する(ステップS904)。ステップS905で中継端
末Dの負担度合いから自端末の負担の度合いを引いた値
が予め定められた閾値より大きく、比較結果がYESの
とき、端末Xは、端末Aと端末Eを接続する通信ルート
を中継可能であると判断して、入札応答メッセージを作
成する(ステップS907)。中継端末Dの負担度合い
から自端末の負担の度合いを引いた値より閾値の方が大
きく、比較結果がNOのときは入札応答メッセージは作
成されない。入札応答メッセージには、パケットを転送
可能な通信ルート(端末Aと端末Eの識別情報)と自端
末の処理負担度合いが記述されている。そして、端末X
は、この入札応答メッセージを中継端末Dへ向けて送信
する
【0005】図16(c)に示すように、端末Yも同様
な処理を行った後、端末Cと端末Gを使用する通信ルー
トを中継可能である判断したとき、中継端末Dへ中継可
能を伝える入札応答メッセージを送信する。中継端末D
は、この入札応答メッセージを受信し、入札メッセージ
と同じ通信ルートに関する入札応答メッセージだった場
合には、記述されている通信ルートのうち、最も処理負
担が軽い端末を選択する(ステップS908)。そし
て、図16(d)に示すように、転送ルートとしてA→
X→Eを選択した場合、中継端末Dは、端末A、E、X
の3つの端末に向けて転送用メッセージを送信する(ス
テップS910)。図16(e)は、上述の処理により
変更された通信ルートを示す。なお、従来のこの種のデ
ータパケットの転送方法として、例えば、特開平8−1
67905号公報に開示された「メッセージ転送方法及
びメッセージ転送システム」などに記載されたものが知
られている。
【0006】図18(a)は、前記の通信ルートにおい
て中継端末Dと端末Xの間に遮蔽物51がある場合を示
している。上記ステップS901で中継端末Dが高負担
であることを認識して通信ルートを変更するために、図
18(b)に示すように、周辺端末に向けて入札メッセ
ージをブロードキャスト通信を行った場合、遮蔽物51
により、端末Xは入札メッセージを受信できない。従っ
て、この場合、端末XはA→X→Eのルートでデータパ
ケットを転送できるにもかかわらず、端末Xから入札応
答メッセージは発信されない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の方法で
は、高負担を認識した中継端末が通信ルートを変更する
ために周辺端末へ入札メッセージをブロードキャスト送
信しても遮蔽物により遮られた端末は受信することがで
きないため、その端末の負担が小さく、パケットを転送
可能である場合でも通信ルートの変更ができず、高負担
の端末の負担を軽減することができないと言う問題があ
った。また、入札メッセージを受信する全ての端末は、
常に最新の周辺端末情報を把握する必要があり、周辺の
端末の情報を取得するためのメッセージのやり取りを頻
繁に行うため、通信回線の利用効率が下がるという問題
があった。
【0008】この発明は、上記の点に鑑みてなされたも
ので、その目的は、高負担を認識した中継端末の通信ル
ート上で隣接する端末が、転送可能なルートを検索し、
低負担の端末と直接通信を行う方法により、遮蔽物によ
り遮られ無線通信ができない低負担の端末へも通信ルー
トの変更を可能にし、トラヒックの分散ができる無線ア
ドホックネットワークのトラヒック分散方法および端末
装置を提供することにある。また、本発明の、他の目的
は、高負担を認識した中継端末の通信ルート上で隣接す
る端末の両端末から同時に転送可能なルートを検索する
ことで、低負担の端末に無線通信可能な範囲内の端末を
認識させるため、端末が最新の周辺端末情報を取得する
ために行う端末間の情報交換の頻度を下げることができ
るので、通信回線の通信効率を下げることなく端末間で
所要の情報を交換して通信ルートの変更が可能な無線ア
ドホックネットワークのトラヒック分散方法および端末
装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1に記載の発明は、複数の無線端末を有
し、データパケットの送信元となる送信元端末、データ
パケットの送信先となる宛先端末および1つ以上の中継
端末からなる通信ルートを特定して、データパケットを
転送する無線アドホックネットワークにおいて、前記中
継端末の処理負担が増加したとき、通信ルートを変更し
てトラヒックを分散させるトラヒック分散方法であっ
て、前記中継端末は、処理負担が増加したとき、ルート
変更を要求する第1のメッセージをブロードキャスト送
信し、前記通信ルート上にある前記中継端末に隣接する
端末は、受信した第1のメッセージに基づいて通信可能
な端末を検索する第2のメッセージを生成してブロード
キャスト送信し、前記通信ルートに特定されていない端
末は、前記通信ルートにおいて前記第1のメッセージを
送信した中継端末に隣接する前記送信元端末側および前
記宛先端末側の2つの端末あるいはいずれか一方の端末
から送信された第2のメッセージを受信して前記第2の
メッセージに記述されている前記中継端末の処理負担の
度合いと自端末の処理負担の度合いを比較してデータパ
ケットを中継することが可能であると判断したとき、通
信ルート変更可能であることを通知する第3のメッセー
ジを前記中継端末に隣接する前記2つの端末へ送信し、
前記第3のメッセージを受信した前記中継端末に隣接す
る前記送信元端末側の端末は、前記中継端末へ通信ルー
ト変更を通知する第4のメッセージを送信し、前記中継
端末は、前記第4のメッセージを受信して当該通信ルー
ト情報を削除することにより通信ルートを変更してトラ
ヒックを分散させることを特徴とする。
【0010】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載のトラヒック分散方法において、前記中継端末
は、処理負担の度合いが予め定めた閾値を越えるとき、
前記第1のメッセージをブロードキャスト送信すること
を特徴とする
【0011】また、請求項3に記載の発明は、請求項1
に記載のトラヒック分散方法において、前記第1のメッ
セージは、前記中継端末の処理負担の度合い、隣接端末
の識別情報、中継している全てのルート情報および当該
中継端末を特定する識別情報からなることを特徴とす
る。
【0012】また、請求項4に記載の発明は、請求項1
に記載のトラヒック分散方法において、前記第2のメッ
セージは、前記第1のメッセージを送信した中継端末の
処理負担の度合い、第2のメッセージを送信する当該端
末を特定する識別情報および当該端末と通信ルートを構
成する相手端末を特定する識別情報からなることを特徴
とする。
【0013】また、請求項5に記載の発明は、請求項1
に記載のトラヒック分散方法において、前記第2のメッ
セージを受信した前記通信ルートに特定されていない端
末は、前記第2のメッセージに含まれる前記中継端末の
処理負担の度合いから当該端末の処理負担の度合いを減
じた差が、予め定めた閾値より大きいとき、データパケ
ットの転送が可能と判断して第3のメッセージを送信す
ることを特徴とする。
【0014】また、請求項6に記載の発明は、請求項1
に記載のトラヒック分散方法において、前記中継端末
は、処理負担が増加したとき、複数の通信ルートを中継
している場合、通信ルートの品質を基準とし、中継ルー
トの中から1つまたは複数の通信ルートを選択して第1
のメッセージを生成することを特徴とする。
【0015】また、請求項7に記載の発明は、請求項6
に記載のトラヒック分散方法において、前記第1のメッ
セージは、前記中継端末の処理負担の度合い、隣接端末
の識別情報、選択した通信ルートのルート情報および当
該中継端末を特定する識別情報からなることを特徴とす
る。
【0016】また、請求項8に記載の発明は、請求項1
に記載のトラヒック分散方法において、前記中継端末
は、処理負担が増加したとき、中継している通信ルート
上の隣接する複数の端末の中から1つまたは複数の端末
を選択して、第1のメッセージを生成することを特徴と
する。
【0017】また、請求項9に記載の発明は、請求項8
に記載のトラヒック分散方法において、前記第1のメッ
セージは、前記中継端末の処理負担の度合い、選択した
端末を特定する識別情報、選択した端末の通信相手を特
定する識別情報および当該中継端末を特定する識別情報
からなることを特徴とする
【0018】また、請求項10に記載の発明は、複数の
無線端末を有し、データパケットの送信元となる送信元
端末、データパケットの送信先となる宛先端末および1
つ以上の中継端末からなる通信ルートを特定して、デー
タパケットを転送する無線アドホックネットワークにお
いて、データパケットの送信手段、受信手段および中継
手段を備える端末装置であって、前記通信ルートの隣接
する端末の識別情報と自端末を特定する識別情報を格納
する通信ルート情報記憶手段と、前記データパケット中
継手段のデータパケット通信量から処理負担の度合いを
検出し、処理負担の度合が高くなったとき、信号を生成
する負担検出手段と、該負担検出手段から出力された信
号により通信ルート変更を要求するメッセージを生成す
る第1のメッセージ生成手段と、 該第1のメッセージ
生成手段から出力されたメッセージをブロードキャスト
送信する第1の送信手段と、前記通信ルートに特定され
ているとき、当該通信ルート上の隣接する端末から送信
された通信ルート変更を要求する第5のメッセージを受
信し、前記通信ルート情報記憶手段に記憶されているル
ート情報と照合して前記第5のメッセージを発信した端
末の相手端末と通信可能な端末を検索するためのメッセ
ージを生成する第2のメッセージ生成手段と、該第2の
メッセージ生成手段から出力されたメッセージをブロー
ドキャスト送信する第2の送信手段と、前記通信ルート
に特定されていないとき、前記通信ルートに特定されて
いる端末から送信された前記第5のメッセージを発信し
た端末の相手端末と通信可能な端末を検索するための第
6のメッセージを受信し、前記第6のメッセージに記述
されている通信ルート情報を検索して中継可能なルート
を認識するルート認識手段と、 前記第6のメッセージ
に記述されている前記第5のメッセージを発信した端末
の処理負担の度合と自端末の処理負担の度合を比較して
信号を生成する負担比較手段と、該負担比較手段の出力
に基づいてデータパケットの転送が可能であることを通
知するメッセージを生成する第3のメッセージ生成手段
とを具備することを特徴とする。
【0019】また、請求項11に記載の発明は、請求項
10に記載の端末装置において、前記負担検出手段は、
処理負担の度合いが予め定めた閾値を越えるとき、信号
を生成することを特徴とする。
【0020】また、請求項12に記載の発明は、請求項
10に記載の端末装置において、前記第1のメッセージ
生成手段が生成するメッセージは、自端末の処理負担の
度合い、隣接端末の識別情報、中継している全てのルー
ト情報および自端末を特定する識別情報からなることを
特徴とする。
【0021】また、請求項13に記載の発明は、請求項
10に記載の端末装置において、前記第1のメッセージ
生成手段は、当該端末が複数の通信ルートを中継してい
る場合、通信品質を基準として、ルート変更を要求する
1つまたは複数の通信ルートを選択する手段を備えるこ
とを特徴とする。
【0022】また、請求項14に記載の発明は、請求項
10に記載の端末装置において、前記第1のメッセージ
生成手段は、当該端末が複数の通信ルートを中継してい
る場合、通信ルート上で隣接する複数の端末から1つま
たは複数の端末を選択してルート変更を要求する手段を
備えることを特徴とする。
【0023】また、請求項15に記載の発明は、請求項
10に記載の端末装置において、前記第2のメッセージ
生成手段が生成するメッセージは、前記第5のメッセー
ジを発信した端末の処理負担の度合い、自端末の識別情
報、通信相手端末を特定する識別情報からなることを特
徴とする。
【0024】また、請求項16に記載の発明は、請求項
10に記載の端末装置において、前記負担比較手段は、
前記第6のメッセージに記述されている前記第5のメッ
セージを発信した端末の処理負担の度合から自端末の処
理負担の度合いを減じた差が、予め定めた閾値より大き
いとき、データパケット転送が可能であると判断して信
号を生成することを特徴とする。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照してこの発明の
実施の形態について説明する。図1は、同実施形態によ
る無線アドホックネットワークの端末装置の構成を示す
ブロック図である。同図において、1は、空中線19を
介して無線アドホックネットワークを構成する他の無線
端末と無線信号の送信、受信を行う無線送受信機であ
る。2は、データパケットの転送ルートを制御する通信
ルート制御部である。4は、自端末の識別情報を記憶す
る識別情報記憶部であり、6は、識別情報記憶部4に記
憶されている識別情報から自端末を特定する識別情報を
認識し、この識別情報を無線送受信機1を介してビーコ
ンパケットにより一定の周期で繰り返し送出するビーコ
ン送信部である。7は、無線通信可能な範囲内にある他
の無線端末が送出するビーコンパケットを受信し、周辺
に存在する他の無線端末を認識するビーコン受信部であ
る。
【0026】8は、ビーコン受信部7が受信したビーコ
ンパケット中の周辺無線端末の識別情報を記憶する周辺
端末情報記憶部である。5は、周辺端末情報記憶部8に
格納されている周辺無線端末の識別情報を検索する周辺
端末情報検索部であり、3は、周辺端末情報検索部5に
より検索された情報を通信ルート制御部2へ供給する周
辺端末情報処理部である。9は、データパケットを無線
送受信機1を介して相手端末へ送信するデータパケット
送信部であり、10は、相手端末から送信されたデータ
パケットを受信し、中継転送するデータパケット中継部
である。11は、相手端末から送信されたデータパケッ
トを受信するデータパケット受信部である。
【0027】17は、通信ルートの送信元端末側の端末
情報であるUpstream(アップストリーム)情報と通信ル
ートの宛先端末側の端末情報であるDownstream(ダウン
ストリーム)情報を記憶する通信ルート情報記憶部であ
る。従って、通信ルート情報記憶部17は、送信元端末
と宛先端末のペアの数だけ、UpstreamとDownstreamの通
信ルート情報を格納する。18は、通信ルート情報記憶
部17に格納されている通信ルート情報に基づいてデー
タパケットの転送先アドレスを検索し、転送する通信ル
ートの情報を通信ルート制御部2へ供給する通信ルート
情報処理部である。
【0028】12は、無線送受信機1を介して受信した
メッセージの種類を判断し、メッセージの内容を記憶す
るメッセージ内容記憶部であり、13は、メッセージ内
容記憶部12により判断されたメッセージの種類に基づ
き必要な処理部ヘメッセージ内容を転送するメッセージ
内容処理部である。16は、通信ルートの転送を要求す
るメッセージおよび通信ルートを構築する通信相手を検
索するためのメッセージを作成するメッセージ作成部で
ある。15は、処理負担の度合いを検出し、その度合い
を記憶する負担記憶部であり、14は、負担記憶部15
に記憶された処理負担の度合いがある一定の閾値を越え
ることを認識すると、転送要求メッセージ作成の処理に
入るように制御信号を生成する負担比較部である。
【0029】図2は、上述の無線端末を用いて構成され
る無線アドホックネットワークの一例を示すブロック図
である。同図において、A〜Gは、複数の送信元端末か
ら複数の宛先端末への通信ルート上にある端末であり、
XおよびYは、前記通信ルートを構成しない周辺端末で
ある。ここで、A→D→E、B→D→FおよびC→D→
Gの3つの通信ルートによってデータパケットが転送さ
れているものとする。中継端末Dと端末Xまたは端末Y
は、通信可能範囲を越えているか、あるいは間に遮蔽物
があり通信できない状態にあるものとする。また、中継
端末Dの処理負担の度合いは高く、端末Xと端末Yの処
理負担の度合いは低いものとする。同図に示す全ての端
末は、通信ルートに関するルーティングテーブルを保持
し、このルーティングテーブルにより、通信ルートを制
御している。図3は、ルーティングテーブルに記述され
る情報の例を示しており、処理負担の度合い、送信元端
末側の情報であるUpstream情報、宛先端末側の
情報であるDownstream情報などが記述され
る。
【0030】(第1の実施例)以下、図面を参照して第
1の実施例について説明する。図4は、実施例を説明す
る概念図である。図5は、実施例の処理の流れを示すフ
ローチャートであり、説明のため、端末A、D、E、X
の動作を取り上げ示している。先ず、中継端末Dの処理
負担が高くなり、予め定めた閾値を越えると、中継端末
Dは、処理負担が高いことを認識する(ステップS10
1)。そして、ステップS102で通信ルート変更を要
求するメッセージを作成する。ルート変更要求メッセー
ジには、中継端末Dの負担度合いおよびルーティングテ
ーブルから取得した自端末が中継している全ての通信ル
ート情報が記述されている。次に、図4(a)に示すよ
うに、この転送要求メッセージは、ブロードキャスト送
信される(ステップS103)。
【0031】中継端末Dから送信された転送要求メッセ
ージを受信した端末A,B,C,E,F,Gは、転送要
求メッセージに記述されている通信ルートから、転送を
行うルートを構築するための端末を認識する(ステップ
S104、S106)。例えば、端末Aが検索する相手
は端末Eであり、同じく端末Bは端末Fを検索し、端末
Cは端末Gを検索する。また、端末Eが検索する相手は
中継端末Aであり、同じく端末Fは端末Bを検索し、中
継端末Gは端末Cを検索する。そして、検索結果に基づ
いて端末A,B,C,E,F,Gは、転送検索メッセー
ジを作成する(ステップS105、S107)。転送検
索メッセージは、中継端末Dの負担度合い、ルート情
報、例えば、端末Aの場合は端末Eの情報からなる。図
4(e)は、端末A,B,C,E,F,Gから、この転
送検索メッセージがブロードキャスト送信されることを
示す。
【0032】端末Aおよび端末Eからブロードキャスト
送信された転送検索メッセージを端末Xが受信すると
(ステップS108、S109)、端末Xは、メッセー
ジ中に記述されているルート情報により、端末Aは端末
Eと、また、端末Eは端末Aと通信可能な端末を探して
いることを判断する。この端末Aおよび端末Eからの転
送検索メッセージを受信して端末Xは、端末Aと端末E
を中継することが可能であるか判断する(ステップS1
10)。そして、この判断結果が「YES」の時はステ
ップS111へ進み、端末Xの負担度合いと転送検索メ
ッセージに記述されている中継端末Dの負担度合いを比
較する。
【0033】ステップS112では、中継端末Dの負担
度合いと端末Xの負担度合いの差を求め閾値と比較す
る。比較結果が「YES」のとき、すなわち、中継端末
Dの負担の度合いが端末Xの負担度合いに比べて閾値よ
り大きいとき、ステップS113に進み、端末Aと端末
Eの通信ルートのデータパケットを転送することが可能
であることを判断する。次に、端末Xは、データパケッ
トを転送可能であることを伝えるために転送応答メッセ
ージを生成して、図4(d)に示すように、端末Aと端
末Eにユニキャスト送信を行う(ステップS114)。
ここで、中継端末Dの負担度合いと端末Xの負担度合い
の差が、閾値より小さいと判断された場合は(ステップ
S112:NO)、応答メッセージは送信されない。転
送応答メッセージを受信した中継端末DのUpstreamの端
末である端末Aは、図4(e)に示すように、中継端末
Dに対して、通信ルートA→D→Eの情報の削除を要求
する(ステップS115)。中継端末Dは、端末Aから
送信された通信ルート情報削除の要求を受けて、通信ル
ートA→D→Eの情報を削除する(ステップS11
6)。上記の通信ルート変更の処理により、通信ルート
A→X→Eが確立される。
【0034】(第2の実施例)以下、図面を参照して第
2の実施例について説明する。通信ルートは、図2に示
したものと同様の構成とする。図6は、実施例を説明す
る概念図である。図7は、実施例の処理の流れを示すフ
ローチャートであり、説明のため、端末A、D、E、X
の動作を取り上げ示している。先ず、中継端末Dの処理
負担が高くなり、予め定めた閾値を越えると、中継端末
Dは、処理負担が高いことを認識する(ステップS20
1)。そして、中継している通信ルートの内で、最も無
線リンクの通信状態の悪い1つもしくは複数の通信ルー
トを選択する(ステップS202)。無線リンクの通信
状態を検出する方法は、例えば、Upstream端末またはDo
wnstream端末からのパケットの受信レベルを検出する方
法や通信ルートのトラヒック量を検出する方法などを用
いることができる。通信状態を検出した結果、通信ルー
トA→D→Eが選択されたものとする。
【0035】次に、中継端末Dは、ステップS204で
通信ルート変更を要求するメッセージを作成する。ルー
ト変更要求メッセージには、中継端末Dの負担度合いお
よびルーティングテーブルから取得した選択した通信ル
ートA→D→Eの通信ルート情報が記述される。そし
て、図6(a)に示すように、この転送要求メッセージ
は、ブロードキャスト送信される。転送要求メッセージ
を受信した端末のうち、前記選択された通信ルート上の
端末Aと端末Eは、転送要求メッセージに記述されてい
る通信ルートの情報から通信ルートを構築するための通
信相手端末を認識する。
【0036】次に、端末Aは、相手端末Eを検索するた
めに、転送検索メッセージを作成し(ステップS20
7)、端末Eは、相手端末Aを検索するために、転送検
索メッセージを作成する(ステップS208)。転送検
索メッセージには、中継端末Dの負担度合いおよびルー
ト情報が記述される。このルート情報は、端末Aの場合
は、端末Eの情報であり、端末Eの場合は、端末Aの情
報である。この転送検索メッセージは、図6(b)に示
すように、端末Aおよび端末Eからブロードキャスト送
信される。
【0037】次に、ステップS209で、端末Xは、端
末Aおよび端末Eから転送検索メッセージを受信し、転
送検索メッセージに記述されているルート情報から端末
Aは端末Eと、端末Eは端末Aと通信可能な端末を探し
ていることがわかる。さらに、端末Xは、端末Aと端末
Eからのメッセージを受信することにより端末Aと端末
Eの中継が可能であることを認識し、転送検索メッセー
ジに記述されている中継端末Dの負担度合いと自端末の
負担度合いを比較する(ステップS210)。
【0038】次に、ステップS211で、中継端末Dの
負担度合いから自端末の負担度合いを減じた差と閾値を
比較し、比較結果が「YES」のとき、端末Aと端末E
を中継してパケットを転送可能であることを判断し(ス
テップS212)、転送可能を通知するための転送応答
メッセージを生成する(ステップS213)。ここで、
比較結果が「NO」のとき、すなわち、中継端末Dの負
担度合いと端末Xの負担度合いの差が、閾値より小さい
と判断したときは、転送応答メッセージは生成されな
い。生成された転送応答メッセージは、図6(d)に示
すように、端末Aと端末Eにユニキャスト送信される。
以下、上述の通信ルート変更の処理と同様の処理を行う
ことにより、通信ルートA→X→Eが確立される。
【0039】(第3の実施例)以下、図面を参照して第
3の実施例について説明する。通信ルートは、図2に示
したものと同様の構成とする。図8は、実施例を説明す
る概念図である。図9は、実施例の処理の流れを示すフ
ローチャートであり、説明のため、端末A、D、E、X
の動作を取り上げ示している。先ず、中継端末Dの処理
負担が高くなり、予め定めた閾値を越えると、中継端末
Dは、処理負担が高いことを認識する(ステップS30
1)。そして、Upstreamの端末に限り通信ルートの変更
を要求するメッセージを生成する(ステップS30
2)。
【0040】ステップS302で生成されたルート変更
要求メッセージには、中継端末Dの負担度合い、ルーテ
ィングテーブルから取得した中継端末Dが中継している
全ての通信ルート情報および全てのUpstream端末の通信
ルート情報が記述される。そして、図8(a)に示すよ
うに、この転送要求メッセージは、ブロードキャスト送
信される。転送要求メッセージを受信した端末のうち、
前記Upstream端末A、端末Bおよび端末Cは、転送要求
メッセージに記述されている通信ルートの情報から通信
ルートを構築するための通信相手端末を認識する。
【0041】次に、端末Aは、相手端末Eを検索するた
めに、転送検索メッセージを作成し(ステップS30
4)、端末Bは、相手端末Fを、また、端末Cは、相手
端末Gを検索するために、転送検索メッセージを作成す
る。転送検索メッセージには、中継端末Dの負担度合い
およびルート情報が記述される。このルート情報は、端
末Aの場合は、端末Eの情報であり、端末Bの場合は、
端末Fの情報であり、端末Cの場合は、端末Gの情報で
ある。この転送検索メッセージは、図8(b)に示すよ
うに、端末A、端末Bおよび端末Cからブロードキャス
ト送信される。
【0042】次に、ステップS306で、端末Xは、端
末Aから転送検索メッセージを受信し、転送検索メッセ
ージに記述されているルート情報から端末Aは端末Eと
通信可能な端末を探していることがわかる。ここで、端
末Xは、記憶されている周辺端末情報から端末Eと通信
可能か判断する(ステップS307)。判断の結果「Y
ES」のとき、転送検索メッセージに記述されている中
継端末Dの負担度合いと自端末の負担度合いを比較する
(ステップS308)。
【0043】次に、ステップS309で、中継端末Dの
負担度合いから自端末の負担度合いを減じた差と閾値を
比較し、比較結果が「YES」のとき、端末Aと端末E
を中継してパケットを転送可能であることを判断し、転
送可能を通知するための転送応答メッセージを生成する
(ステップS311)。生成された転送応答メッセージ
は、図8(d)に示すように、端末Aと端末Eにユニキ
ャスト送信される。以下、上述の通信ルート変更の処理
と同様の処理を行うことにより、通信ルートA→X→E
が確立される。
【0044】(第4の実施例)以下、図面を参照して第
4の実施例について説明する。通信ルートは、図2に示
したものと同様の構成とする。図10は、実施例を説明
する概念図である。図11は、実施例の処理の流れを示
すフローチャートであり、説明のため、端末A、D、
E、Xの動作を取り上げ示している。先ず、中継端末D
の処理負担が高くなり、予め定めた閾値を越えると、中
継端末Dは、処理負担が高いことを認識する(ステップ
S401)。そして、Downstreamの端末に限り通信ルー
トの変更を要求するメッセージを作成する(ステップS
402)。
【0045】ステップS402で作成されたルート変更
要求メッセージには、中継端末Dの負担度合い、ルーテ
ィングテーブルから取得した中継端末Dが中継している
全ての通信ルート情報および全てのDownstream端末の通
信ルート情報が記述される。そして、図10(a)に示
すように、この転送要求メッセージは、ブロードキャス
ト送信される。転送要求メッセージを受信した端末のう
ち、前記Downstream端末E、端末Fおよび端末Gは、転
送要求メッセージに記述されている通信ルートの情報か
ら通信ルートを構築するための通信相手端末を認識す
る。
【0046】次に、端末Eは、相手端末Aを検索するた
めに、転送検索メッセージを作成し(ステップS40
5)、端末Fは、相手端末Bを、また、端末Gは、相手
端末Cを検索するために、転送検索メッセージを作成す
る。転送検索メッセージには、中継端末Dの負担度合い
およびルート情報が記述される。このルート情報は、端
末Eの場合は、端末Aの情報であり、端末Fの場合は、
端末Bの情報であり、端末Gの場合は、端末Cの情報で
ある。この転送検索メッセージは、図10(b)に示す
ように、端末E、端末Fおよび端末Gからブロードキャ
スト送信される。
【0047】次に、ステップS406で、端末Xは、端
末Eから転送検索メッセージを受信し、転送検索メッセ
ージに記述されているルート情報から端末Eは端末Aと
通信可能な端末を探していることがわかる。ここで、端
末Xは、記憶されている周辺端末情報から端末Aと通信
可能か判断する(ステップS407)。判断の結果「Y
ES」のとき、転送検索メッセージに記述されている中
継端末Dの負担度合いと自端末の負担度合いを比較する
(ステップS408)。
【0048】次に、ステップS409で、中継端末Dの
負担度合いから自端末の負担度合いを減じた差と閾値を
比較し、比較結果が「YES」のとき、端末Aと端末E
を中継してパケットを転送可能であることを判断し、転
送可能を通知するための転送応答メッセージを生成する
(ステップS411)。生成された転送応答メッセージ
は、図10(d)に示すように、端末Aと端末Eにユニ
キャスト送信される。以下、上述の通信ルート変更の処
理と同様の処理を行うことにより、通信ルートA→X→
Eが確立される。
【0049】(第5の実施例)以下、図面を参照して第
5の実施例について説明する。通信ルートは、図2に示
したものと同様の構成とする。図12は、実施例を説明
する概念図である。図13は、実施例の処理の流れを示
すフローチャートであり、説明のため、端末A、D、
E、Xの動作を取り上げ示している。先ず、中継端末D
の処理負担が高くなり、予め定めた閾値を越えると、中
継端末Dは、処理負担が高いことを認識する(ステップ
S501)。そして、Upstreamの端末の内で通信状態の
悪い通信ルートの端末を1つまたは複数選択し(ステッ
プS502)、通信ルートの変更を要求するメッセージ
を作成する(ステップS504)。通信状態の悪い通信
ルートは、例えば、パケットの受信レベルが低いことや
トラフィック量が多いことなどを基準にして選択する。
ここで、通信状態が悪いルートとしてA→D→Eが選択
されたものとする。
【0050】ステップS504で作成されたルート変更
要求メッセージには、中継端末Dの負担度合い、ルーテ
ィングテーブルから取得した中継端末Dが中継している
A→D→Eの通信ルート情報および端末Aの通信ルート
情報が記述される。そして、図12(a)に示すよう
に、この転送要求メッセージは、ブロードキャスト送信
される。転送要求メッセージを受信した端末Aは、転送
要求メッセージに記述されている通信ルートの情報から
通信ルートを構築するための通信相手端末を認識する
(ステップS506)。
【0051】次に、端末Aは、相手端末Eを検索するた
めに、転送検索メッセージを作成する(ステップS50
7)。転送検索メッセージには、中継端末Dの負担度合
いおよび端末Eの情報が記述される。この転送検索メッ
セージは、図12(b)に示すように、端末Aからブロ
ードキャスト送信される。次に、ステップS508で、
端末Xは、端末Aから転送検索メッセージを受信し、転
送検索メッセージに記述されているルート情報から端末
Aが端末Eと通信可能な端末を探していることがわか
る。ここで、端末Xは、記憶されている周辺端末情報か
ら端末Eと通信可能か判断する(ステップS509)。
判断の結果「YES」のとき、転送検索メッセージに記
述されている中継端末Dの負担度合いと自端末の負担度
合いを比較する(ステップS510)。以下、上述の通
信ルート変更の処理と同様の処理を行うことにより、通
信ルートA→X→Eが確立される。
【0052】(第6の実施例)以下、図面を参照して第
6の実施例について説明する。通信ルートは、図2に示
したものと同様の構成とする。図14は、実施例を説明
する概念図である。図15は、実施例の処理の流れを示
すフローチャートであり、説明のため、端末A、D、
E、Xの動作を取り上げ示している。先ず、中継端末D
の処理負担が高くなり、予め定めた閾値を越えると、中
継端末Dは、処理負担が高いことを認識する(ステップ
S601)。そして、Downstreamの端末の内で通信
状態の悪い通信ルートの端末を1つまたは複数選択し
(ステップS602)、通信ルートの変更を要求するメ
ッセージを作成する(ステップS604)。通信状態の
悪い通信ルートは、上述の方法と同様の方法により選択
することができる。ここで、通信状態が悪いルートとし
てA→D→Eが選択されたものとする。
【0053】ステップS604で作成されたルート変更
要求メッセージには、中継端末Dの負担度合い、ルーテ
ィングテーブルから取得した中継端末Dが中継している
A→D→Eの通信ルート情報および端末Eの通信ルート
情報が記述される。そして、図14(a)に示すよう
に、この転送要求メッセージは、ブロードキャスト送信
される。転送要求メッセージを受信した端末Eは、転送
要求メッセージに記述されている通信ルートの情報から
通信ルートを構築するための通信相手端末を認識する
(ステップS606)。
【0054】次に、端末Eは、相手端末Aを検索するた
めに、転送検索メッセージを作成する(ステップS60
7)。転送検索メッセージには、中継端末Dの負担度合
いおよび端末Aの情報が記述される。この転送検索メッ
セージは、図14(b)に示すように、端末Eからブロ
ードキャスト送信される。次に、ステップS608で、
端末Xは、端末Eから転送検索メッセージを受信し、転
送検索メッセージに記述されているルート情報から端末
Eが端末Aと通信可能な端末を探していることがわか
る。ここで、端末Xは、記憶されている周辺端末情報か
ら端末Aと通信可能か判断する(ステップS609)。
判断の結果「YES」のとき、転送検索メッセージに記
述されている中継端末Dの負担度合いと自端末の負担度
合いを比較する(ステップS610)。以下、上述の通
信ルート変更の処理と同様の処理を行うことにより、通
信ルートA→X→Eが確立される。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
処理負担の度合いが高い中継端末から障害物などに遮ら
れて、処理負担の度合いの低い端末へ直接通信できない
場合においても、隣接する端末からルート変更要求メッ
セージを送り、中継ルートを構成してトラヒックを分散
することができるので、ネットワーク全体のデータパケ
ット処理能力を高めるという効果が得られる。また、端
末が、最新の周辺端末情報を取得していない場合でも、
ルート情報を含むメッセージを受信することによって通
信ルートを認識し、ルート変更の処理を行うことができ
るので、ネットワーク全体の信頼性を高めるという効果
が得られる。また、ルート変更要求を送る通信ルートを
選択することにより、ルート変更処理のために端末間で
伝送されるパケットを減らすことができるため、ネット
ワークの通信効率を下げることなくルート変更を実施で
きるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施形態の構成を示すブロック
図である。
【図2】 通信ルートの構成を示すブロック図である。
【図3】 ルーティングテーブルに記述される情報の例
を示す図である。
【図4】 第1の実施例を説明する概念図である。
【図5】 第1の実施例の動作の流れを示すフローチャ
ートである。
【図6】 第2の実施例を説明する概念図である。
【図7】 第2の実施例の動作の流れを示すフローチャ
ートである。
【図8】 第3の実施例を説明する概念図である。
【図9】 第3の実施例の動作の流れを示すフローチャ
ートである。
【図10】 第4の実施例を説明する概念図である。
【図11】 第4の実施例の動作の流れを示すフローチ
ャートである。
【図12】 第5の実施例を説明する概念図である。
【図13】 第5の実施例の動作の流れを示すフローチ
ャートである。
【図14】 第6の実施例を説明する概念図である。
【図15】 第6の実施例の動作の流れを示すフローチ
ャートである。
【図16】 従来のトラヒック分散方法を説明する概念
図である。
【図17】 従来のトラヒック分散方法を説明するフロ
ーチャートである。
【図18】 従来のトラヒック分散方法を説明する概念
図である。
【符号の説明】
1 無線送受信機 2 通信ルート制御部 3 周辺端末情報処理部 4 自端末識別情報記憶部 5 周辺端末情報検索部 6 ビーコン送信部 7 ビーコン受信部 8 周辺端末情報記憶部 9 データパケット送信部 10 データパケット中継部 11 データパケット受信部 12 メッセージ内容記憶部 13 メッセージ内容処理部 14 負担比較部 15 負担記憶部 16 メッセージ作成部 17 通信ルート情報記憶部 18 通信ルート情報処理部 19 空中線 A,B,C,D,E,F,G,X,Y 無線端末
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 守倉 正博 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社内 Fターム(参考) 5K030 GA13 HA08 HC09 JL01 JT02 KA05 LB09 LC11 LD01 MA06 MB02 5K033 AA03 CB06 CC02 DA17 DB18 5K067 AA12 AA13 AA33 CC08 DD17 DD44 DD45 EE06 EE12 FF16 HH22 5K072 AA15 AA24 BB27 CC04 CC33 EE02 EE04 EE13 FF15 FF27 GG14 GG27 9A001 BB02 BB04 CC03 CC05 DD10 FF03 JJ18 KK56 LL09

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の無線端末を有し、データパケット
    の送信元となる送信元端末、データパケットの送信先と
    なる宛先端末および1つ以上の中継端末からなる通信ル
    ートを特定して、データパケットを転送する無線アドホ
    ックネットワークにおいて、前記中継端末の処理負担が
    増加したとき、通信ルートを変更してトラヒックを分散
    させるトラヒック分散方法であって、 前記中継端末は、処理負担が増加したとき、ルート変更
    を要求する第1のメッセージをブロードキャスト送信
    し、 前記通信ルート上にある前記中継端末に隣接する端末
    は、受信した第1のメッセージに基づいて通信可能な端
    末を検索する第2のメッセージを生成してブロードキャ
    スト送信し、 前記通信ルートに特定されていない端末は、前記通信ル
    ートにおいて前記第1のメッセージを送信した中継端末
    に隣接する前記送信元端末側および前記宛先端末側の2
    つの端末あるいはいずれか一方の端末から送信された第
    2のメッセージを受信して前記第2のメッセージに記述
    されている前記中継端末の処理負担の度合いと自端末の
    処理負担の度合いを比較してデータパケットを中継する
    ことが可能であると判断したとき、通信ルート変更可能
    であることを通知する第3のメッセージを前記中継端末
    に隣接する前記2つの端末へ送信し、 前記第3のメッセージを受信した前記中継端末に隣接す
    る前記送信元端末側の端末は、前記中継端末へ通信ルー
    ト変更を通知する第4のメッセージを送信し、 前記中継端末は、前記第4のメッセージを受信して当該
    通信ルート情報を削除することにより通信ルートを変更
    してトラヒックを分散させることを特徴とするトラヒッ
    ク分散方法。
  2. 【請求項2】 前記中継端末は、処理負担の度合いが予
    め定めた閾値を越えるとき、前記第1のメッセージをブ
    ロードキャスト送信することを特徴とする請求項1に記
    載のトラヒック分散方法。
  3. 【請求項3】 前記第1のメッセージは、前記中継端末
    の処理負担の度合い、隣接端末の識別情報、中継してい
    る全てのルート情報および当該中継端末を特定する識別
    情報からなることを特徴とする請求項1に記載のトラヒ
    ック分散方法。
  4. 【請求項4】 前記第2のメッセージは、前記第1のメ
    ッセージを送信した中継端末の処理負担の度合い、第2
    のメッセージを送信する当該端末を特定する識別情報お
    よび当該端末と通信ルートを構成する相手端末を特定す
    る識別情報からなることを特徴とする請求項1に記載の
    トラヒック分散方法。
  5. 【請求項5】 前記第2のメッセージを受信した前記通
    信ルートに特定されていない端末は、前記第2のメッセ
    ージに含まれる前記中継端末の処理負担の度合いから当
    該端末の処理負担の度合いを減じた差が、予め定めた閾
    値より大きいとき、データパケットの転送が可能と判断
    して第3のメッセージを送信することを特徴とする請求
    項1に記載のトラヒック分散方法。
  6. 【請求項6】 前記中継端末は、処理負担が増加したと
    き、複数の通信ルートを中継している場合、通信ルート
    の品質を基準とし、中継ルートの中から1つまたは複数
    の通信ルートを選択して第1のメッセージを生成するこ
    とを特徴とする請求項1に記載のトラヒック分散方法。
  7. 【請求項7】 前記第1のメッセージは、前記中継端末
    の処理負担の度合い、隣接端末の識別情報、選択した通
    信ルートのルート情報および当該中継端末を特定する識
    別情報からなることを特徴とする請求項6に記載のトラ
    ヒック分散方法。
  8. 【請求項8】 前記中継端末は、処理負担が増加したと
    き、中継している通信ルート上の隣接する複数の端末の
    中から1つまたは複数の端末を選択して、第1のメッセ
    ージを生成することを特徴とする請求項1に記載のトラ
    ヒック分散方法。
  9. 【請求項9】 前記第1のメッセージは、前記中継端末
    の処理負担の度合い、選択した端末を特定する識別情
    報、選択した端末の通信相手を特定する識別情報および
    当該中継端末を特定する識別情報からなることを特徴と
    する請求項8に記載のトラヒック分散方法。
  10. 【請求項10】 複数の無線端末を有し、データパケッ
    トの送信元となる送信元端末、データパケットの送信先
    となる宛先端末および1つ以上の中継端末からなる通信
    ルートを特定して、データパケットを転送する無線アド
    ホックネットワークにおいて、データパケットの送信手
    段、受信手段および中継手段を備える端末装置であっ
    て、 前記通信ルートの隣接する端末の識別情報と自端末を特
    定する識別情報を格納する通信ルート情報記憶手段と、 前記データパケット中継手段のデータパケット通信量か
    ら処理負担の度合いを検出し、処理負担の度合が高くな
    ったとき、信号を生成する負担検出手段と、 該負担検出手段から出力された信号により通信ルート変
    更を要求するメッセージを生成する第1のメッセージ生
    成手段と、 該第1のメッセージ生成手段から出力されたメッセージ
    をブロードキャスト送信する第1の送信手段と、 前記通信ルートに特定されているとき、当該通信ルート
    上の隣接する端末から送信された通信ルート変更を要求
    する第5のメッセージを受信し、前記通信ルート情報記
    憶手段に記憶されているルート情報と照合して前記第5
    のメッセージを発信した端末の相手端末と通信可能な端
    末を検索するためのメッセージを生成する第2のメッセ
    ージ生成手段と、 該第2のメッセージ生成手段から出力されたメッセージ
    をブロードキャスト送信する第2の送信手段と、 前記通信ルートに特定されていないとき、前記通信ルー
    トに特定されている端末から送信された前記第5のメッ
    セージを発信した端末の相手端末と通信可能な端末を検
    索するための第6のメッセージを受信し、前記第6のメ
    ッセージに記述されている通信ルート情報を検索して中
    継可能なルートを認識するルート認識手段と、 前記第6のメッセージに記述されている前記第5のメッ
    セージを発信した端末の処理負担の度合と自端末の処理
    負担の度合を比較して信号を生成する負担比較手段と、 該負担比較手段の出力に基づいてデータパケットの転送
    が可能であることを通知するメッセージを生成する第3
    のメッセージ生成手段と、 を具備することを特徴とする端末装置。
  11. 【請求項11】 前記負担検出手段は、処理負担の度合
    いが予め定めた閾値を越えるとき、信号を生成すること
    を特徴とする請求項10に記載の端末装置。
  12. 【請求項12】 前記第1のメッセージ生成手段が生成
    するメッセージは、自端末の処理負担の度合い、隣接端
    末の識別情報、中継している全てのルート情報および自
    端末を特定する識別情報からなることを特徴とする請求
    項10に記載の端末装置。
  13. 【請求項13】 前記第1のメッセージ生成手段は、当
    該端末が複数の通信ルートを中継している場合、通信品
    質を基準として、ルート変更を要求する1つまたは複数
    の通信ルートを選択する手段を備えることを特徴とする
    請求項10に記載の端末装置。
  14. 【請求項14】 前記第1のメッセージ生成手段は、当
    該端末が複数の通信ルートを中継している場合、通信ル
    ート上で隣接する複数の端末から1つまたは複数の端末
    を選択してルート変更を要求する手段を備えることを特
    徴とする請求項10に記載の端末装置。
  15. 【請求項15】 前記第2のメッセージ生成手段が生成
    するメッセージは、前記第5のメッセージを発信した端
    末の処理負担の度合い、自端末の識別情報、通信相手端
    末を特定する識別情報からなることを特徴とする請求項
    10に記載の端末装置。
  16. 【請求項16】 前記負担比較手段は、前記第6のメッ
    セージに記述されている前記第5のメッセージを発信し
    た端末の処理負担の度合から自端末の処理負担の度合い
    を減じた差が、予め定めた閾値より大きいとき、データ
    パケット転送が可能であると判断して信号を生成するこ
    とを特徴とする請求項10に記載の端末装置。
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