JP2001274663A - 電力用半導体装置 - Google Patents

電力用半導体装置

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JP2001274663A
JP2001274663A JP2000087654A JP2000087654A JP2001274663A JP 2001274663 A JP2001274663 A JP 2001274663A JP 2000087654 A JP2000087654 A JP 2000087654A JP 2000087654 A JP2000087654 A JP 2000087654A JP 2001274663 A JP2001274663 A JP 2001274663A
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capacitance
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resistance
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Yoko Nakada
陽子 中田
Toshiyuki Mitsuyanagi
俊之 三柳
Ichiro Omura
一郎 大村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 素子の遮断能力の向上、スイッチングの高速
化、及びスイッチング損失を低減することが困難であっ
た。 【解決手段】 IGBT11のコレクタ電極とエミッタ
電極の相互間にスナバキャパシタ15が接続され、ゲー
ト電極にゲート抵抗12が接続されている。ゲート抵抗
12の抵抗値Rg(Ω)、スナバキャパシタ15の容量
Cs(nF)、ゲート容量Cg(nF)、素子有効面積
A(/cm2)とコレクタ電極及びエミッタ電極間を流
れる電流Ic(A)の関係が、Rg<(16000×C
s/(A×Ic)+750)/Cgを満たすことを特徴
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、絶縁ゲート型のバ
イポーラトランジスタに係り、例えばIGBT等の大電
力を制御する電力用半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来IGBT等のMOSゲート素子は、
例えば600V、1000A程度の容量であったため、
充放電型スナバ回路は一般に用いられていなかった。し
かし、IGBTの大容量化、高耐圧化が進み、その利用
範囲が、高電圧モータを駆動するインバータや送配電な
ど、従来GTOが利用されていた応用分野に広がってい
る。このような分野では、4kV以上の高耐圧を必要と
するため、従来の中容量のインバータと異なり、充放電
型スナバ回路が用いられるようになっている。このスナ
バ回路を構成するスナバキャパシタCsは、ターンオフ
時に素子に流れる電流を転流することにより、主電極間
の電圧の上昇速度を抑える。その結果、素子のターンオ
フ過程が安全動作領域内に収まり、素子の破壊を防止す
ることができる。
【0003】一方、この種のMOS系パワー素子におい
て、ゲート電極にはゲート抵抗が接続されている。この
ゲート抵抗は、素子のターンオフ時にターンオフ動作を
遅らせ、結果として安全動作領域を広げる働きがある。
すなわち、素子のターンオフ中、主電極間の電圧が上昇
しても、電子をMOSトランジスタのチャネル領域から
注入することにより、電子の負電荷が、素子内部の高電
界を緩和し、安全動作領域を広げることができる。この
目的のため、比較的大きな抵抗値を有するゲート抵抗が
用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来、充放
電型スナバ回路をIGBTに用いる場合にも、充放電型
スナバ回路を用いない場合と同じ抵抗値のゲート抵抗を
用いていた。これは、1チップ当りの遮断能力とスイッ
チング損失を最適化してきた結果である。
【0005】しかし、近時大容量化に伴い、素子のマル
チチップ化、あるいは複数の素子を直列又は並列接続し
たマルチパッケージが進んでいる。このため、従来と同
様に比較的大きな抵抗値のゲート抵抗を使用した場合、
必ずしも予想した遮断能力が得られず、遮断能力が低下
していた。
【0006】また、ゲート抵抗の抵抗値が大きいため、
ゲート電極に信号が入力されてから、ターンオン、ター
ンオフが始まるまでの時間が長くなる。このため、スイ
ッチングのタイミングが直列又は並列接続された複数の
素子間でばらつきやすくなっている。しかも、最小ター
ンオン、ターンオフ時間も長くなってしまうため、装置
の出力が低下し、スイッチング損失が大きくなるという
問題を有している。
【0007】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたものであり、その目的とするところは、素子の遮断
能力を向上することができるとともに、スイッチングを
高速化することができ、スイッチング損失を低減可能な
電力用半導体装置を提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の電力用半導体装
置は、上記課題を解決するため、高圧側主電極、低圧側
主電極及び制御電極を有する絶縁ゲート型のバイポーラ
トランジスタと、前記バイポーラトランジスタの低圧側
主電極と高圧側主電極間に接続されたキャパシタ素子を
有するスナバ回路と、前記バイポーラトランジスタのゲ
ート電極に接続されたゲート抵抗とを具備し、前記ゲー
ト抵抗値Rg(Ω)と前記キャパシタ素子の容量Cs
(nF)とゲート容量Cg(nF)と素子有効面積A
(/cm2)と前記高圧側主電極間を流れる電流Ic
(A)の関係がRg<(16000×Cs/(A×I
c)+750)/Cgを満たすことを特徴とする。
【0009】また、本発明の電力用半導体装置は、高圧
側主電極、低圧側主電極及び制御電極を有し、高圧側主
電極と低圧側主電極が直列又は並列に接続された複数の
絶縁ゲート型のバイポーラトランジスタと、前記各バイ
ポーラトランジスタの低圧側主電極と高圧側主電極間に
接続されたキャパシタ素子を有するスナバ回路と、前記
各バイポーラトランジスタのゲート電極に接続されたゲ
ート抵抗とを具備し、前記ゲート抵抗値Rg(Ω)と前
記キャパシタ素子の容量Cs(nF)とゲート容量Cg
(nF)と素子有効面積A(/cm2)と前記高圧側主
電極間を流れる電流Ic(A)の関係がRg<(160
00×Cs/(A×Ic)+750)/Cgを満たすこ
とを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0011】(第1の実施例)図1は、本発明の第1の
実施例に係るプレーナ型IGBTの駆動回路を示してい
る。IGBT11は、ゲート容量がCg(nF)、素子
有効面積がA(cm2)のプレーナ型IGBTである。
このIGBT11のゲート電極とエミッタ電極の相互間
には、抵抗値Rg(Ω)のゲート抵抗12、ゲートドラ
イブ回路13が直列接続されている。前記IGBTのエ
ミッタ電極は接地され、コレクタ電極とエミッタ電極の
相互間には、スナバ回路SNBを構成するスナバダイオ
ード14、及び容量Cs(nF)のスナバキャパシタ1
5が直列接続され、スナバダイオード14には、抵抗1
6が並列接続されている。さらに、前記IGBT11の
コレクタ電極には、負荷回路を構成する例えばリアクト
ル17を介して電源18が接続され、前記リアクトル1
7にはダイオード19が接続されている。
【0012】尚、前記ゲート容量Cg(nF)は、ゲー
トのターンオフ電荷をターンオフ前後のゲート電圧の差
で割ったものである。
【0013】上記構成において、実験を行い図2に示す
ゲート抵抗12の抵抗値、スナバキャパシタ15の容
量、コレクタ電極とエミッタ電極間の電圧上昇速度、す
なわち、主電極間の電圧上昇速度dVce/dtとの関
係を得た。
【0014】従来のプレーナ型IGBTの駆動回路で
は、ゲート電圧がゲート閾値電圧Vthを下回る以前に
主電極としてのコレクタ電極とエミッタ電極間の電圧上
昇が始まり、例えばN型ソース層からチャネルを通って
流れ込む電子電流のための空乏層の拡大が抑制され、主
電極間の電圧上昇速度dVce/dtが遅く、ターンオ
フ損失が大きかった。
【0015】これに対して、図1に示す回路において、
ゲート抵抗15の抵抗値Rg(Ω)を小さくすると、ゲ
ート電圧を下げ始めてゲートからの電子電流の遮断が完
了するまでの時間が短くなり、主電極間の電圧上昇が速
くなる。さらに、ゲート抵抗15の抵抗値を小さくする
と、MOSトランジスタのチャネル領域からの電子電流
が遮断され、ゲート電圧が閾値電圧Vthを下回ってか
ら、主電極間の電圧上昇が開始される。この場合、主電
極間の電圧上昇は最も速く、その速度はスナバキャパシ
タの容量Csとスナバ回路に流れる電流Is=Cs×
(dVcc/dt)により決まる。
【0016】また、主電極間の電圧上昇開始以前にエミ
ッタ電極から高抵抗層としてのバルクへの電子の供給が
完全に止まることにより、IGBT11の主電極間を流
れる電流Icが速やかに遮断される。このため、IGB
T11で生じるターンオフ損失∫(Ic×Vce)dt
は最小になる。
【0017】図2は、ゲート容量Cgが600(nF)
で、素子有効面積Aが24.6(cm2)であるプレー
ナ型IGBTを電流Ic=1000(A)の状態からタ
ーンオフした場合のゲート抵抗の抵抗値Rg、スナバキ
ャパシタの容量Cs、電圧上昇速度dVce/dtの関
係を示している。図2から明らかなように、コレクタ電
流1(kA)において、容量300(nF)のスナバキ
ャパシタに対して、ゲート抵抗の抵抗値Rgを小さくし
て行くと、電圧上昇速度dVce/dtは上昇し、抵抗
値Rgが8(Ω)で2.6(kV/μs)となり飽和す
る。
【0018】同様に、容量660(nF)のスナバキャ
パシタに対して、ゲート抵抗の抵抗値Rgを小さくして
行くと、電圧上昇速度dVce/dtは上昇し、抵抗値
Rgが15.8(Ω)で1.35(kV/μs)となり
飽和する。
【0019】容量136(nF)のスナバキャパシタに
対して、ゲート抵抗の抵抗値Rgを小さくして行くと、
電圧上昇速度dVce/dtは上昇し、抵抗値Rgが
4.5(Ω)で4.55(kV/μs)となり飽和す
る。
【0020】容量66(nF)のスナバキャパシタに対
して、ゲート抵抗の抵抗値Rgを小さくして行くと、電
圧上昇速度dVce/dtは上昇し、抵抗値Rgが3.
0(Ω)で7.4(kV/μs)となり飽和する。
【0021】ちなみに、スナバキャパシタがない場合、
ゲート抵抗の抵抗値Rgが1.5(Ω)で飽和し、電圧
上昇速度dVce/dtは7.4(kV/μs)とな
る。
【0022】上記結果より、ゲート容量Cgが600
(nF)で、素子有効面積Aが24.6(cm2)であ
るプレーナ型IGBTを電流Ic=1000(A)の状
態からターンオフした場合、電圧上昇速度dVce/d
tが最大となる領域のゲート抵抗の抵抗値Rgは、式
(1)を満足する。
【0023】 Rg<0.022×Cs+1.25 …(1) 図3は、ゲート容量Cgが600(nF)で、素子有効
面積Aが24.6(cm2)であるプレーナ型IGBT
を電流Ic=1000(A)の状態からターンオフした
場合のゲート抵抗値、スナバキャパシタの容量Csと、
ターンオフ損失の関係を表している。同図より、同じ容
量のスナバキャパシタに対して、ゲート抵抗の抵抗値R
gを小さくすると、ターンオフ損失が減少し、電圧上昇
速度dVce/dtは、先の条件で飽和したときにター
ンオフ損失は最小値で飽和している。
【0024】上記実験より、ゲート抵抗の抵抗値Rg
(Ω)、キャパシタの容量Cs(nF)、ゲート容量C
g(nF)及び素子有効面積A(/cm2)と、主電極
間電流Icの関係が、式(2)を満足すれば、スナバキ
ャパシタの容量に対して最大の主電極間の電圧上昇速度
dVce/dtで遮断できることが判明した。
【0025】 Rg<(16000×Cs/(A×Ic)+750)/Cg …(2) ここで、式(2)の数値は、図2の斜線より求められて
いる。
【0026】図4は、例えば20個のIGBTチップが
パッケージに収容されて構成された装置を想定したもの
であり、主電極間電流が1000(A)で素子面積が2
4.6(cm2)の場合のスナバキャパシタの容量とゲ
ート抵抗の抵抗値との関係を説明する図である。ここ
で、上記式(1)を満足するゲート抵抗とスナバキャパ
シタの組合せを用いることにより、素子でのターンオフ
損失を最小とすることができる。
【0027】図5は、例えば1チップのIGBTを想定
したものであり、素子面積が1.23(cm2)で、主
電極間電流が50(A)場合のスナバキャパシタの容量
とゲート抵抗の抵抗値との関係を示している。図5にお
いて、斜線で示す領域がターンオフ損失を最小とするこ
とが可能なゲート抵抗Rgの領域であり、この領域は式
(3)を満足する。
【0028】 Rg<8.7×Cs+25 …(3) 上記第1の実施例によれば、ゲート抵抗の抵抗値Rg、
スナバキャパシタの容量Cs、ゲート容量Cg、素子有
効面積A、及び主電極間電流Icの関係が、式(2)に
示す、Rg<(16000×Cs/(A×Ic)+75
0)/Cgを満足するように設定している。このため、
ゲート抵抗の抵抗値を従来に比べて小さくすることがで
き、電流遮断の安定性を向上することができる。しか
も、ゲート抵抗の抵抗値を小さくすることができるた
め、素子のスイッチングを高速化することができ、且
つ、ターンオフ損失を低減することができる。
【0029】尚、ゲート抵抗は1つの抵抗素子により構
成される場合に限らず、複数の抵抗素子を直列又は並列
接続して構成してもよい。また、これらの抵抗は、パッ
ケージの外部又は内部のいずれか或いは両方に設けても
よい。複数の抵抗を直列又は並列接続してゲート抵抗を
構成する場合における抵抗値の換算方法は次の通りであ
る。この換算方法は、通常の抵抗の直列又は並列接続の
計算と同様である。すなわち、直列に接続されている抵
抗は、抵抗値の和が合成抵抗の抵抗値とされる。
【0030】並列接続されている抵抗は、抵抗値の逆数
の和を求め、さらにその逆数を求めて合成抵抗の値とす
る。合成抵抗と通常の抵抗の合成抵抗、又は合成抵抗同
士の合成抵抗は抵抗同士の合成抵抗の算出方法と同様で
ある。この操作を再帰的に行い、最終的に全ての抵抗値
の合計を求めてゲート抵抗の抵抗値Rgとされる。
【0031】また、IGBTなどのMOSゲート素子
は、従来のGTOなどのバイポーラ駆動素子に比べて動
作が高速であるため、スナバキャパシタの容量が大きい
と、装置の損失の殆どがスナバキャパシタを含むスナバ
回路の損失となってしまう。このため、スナバキャパシ
タの容量は素子が破壊せず、素子での損失が十分小さい
範囲に設定することが、装置設計において重要である。
このスナバキャパシタの容量の範囲は、主電極間電流I
c=1000(A)に対してのスナバキャパシタの容量
Cs(nF)の値を1(μF)以下として使用すべきで
あり、特に、0.6(μF)以下で装置損失が最小化さ
れる。
【0032】(第2の実施例)図6は、図1に示す回路
を単相インバータに適用した例を示しており、図1と同
一部分には、同一符号に添え字を付し、異なる部分につ
いてのみ説明する。
【0033】図6に示す各IGBTユニット611〜6
4において、IGBT111〜114のコレクタ電極及
びエミッタ電極の相互間にはフリー・ホイール・ダイオ
ード201〜204が接続されている。IGBT111
112のコレクタ電極にはアノードリアクトル21の一
端が接続され、IGBT113、114のエミッタ電極に
はアノードリアクトル22の一端が接続されている。こ
れらアノードリアクトル21、22の他端部相互間には
キャパシタ23と、電源24が並列接続されている。さ
らに、IGBT111のエミッタ電極とIGBT114
コレクタ電極の相互間には、誘導性負荷25が接続され
ている。また、各ゲート抵抗121〜124は、図示せぬ
ドライブ回路にそれぞれ接続されている。
【0034】上記単相インバータにおいても、ゲート抵
抗の抵抗値を第1の実施例と同様に定めることが可能で
ある。第1の実施例に示すゲート抵抗値の設定条件は、
図6に示す各IGBTユニット611〜614を複数個ず
つ配置し、これらを直列接続或いは並列接続した場合に
も有効である。この理由は、上記のように各ゲート抵抗
の抵抗値を設定することにより、各IGBTのゲート電
極に信号が供給されてから、素子がターンオフするまで
の時間が短くなるため、直列又は並列接続されたIGB
Tユニット611の相互間で電流遮断タイミングのずれ
が生じにくいからである。これは直列又は並列接続され
た他のIGBTユニット612の相互間、IGBTユニ
ット613の相互間、及びIGBTユニット614の相互
間でも同様である。各IGBTの電流遮断タイミングが
揃うことにより、直列接続された素子間では電圧分担が
均一化され、並列接続された素子間では電流分担が均一
化される。このため、装置設計のマージンを狭めること
ができる。
【0035】この結果、同じ設計の装置でも、出力電圧
を上げることができ、実質的な出力を向上できる。ま
た、スナバキャパシタの容量を削減することができるた
め、素子の損失を低減できる。
【0036】第1の実施例で説明したIGBTの破壊を
防止し、且つIGBTでの損失を十分低減できるスナバ
キャパシタの容量に関する見地は、複数のIGBTを直
列接続した場合にも有効である。実験によれば、主電極
間電流Ic=1000(A)に対して、スナバキャパシ
タの容量Csが0.2(μF)から0.3(μF)にお
いて、直列接続での電圧分担の偏りがなく、損失低減に
有効であった。
【0037】上記第2の実施例によれば、複数のIGB
Tにより構成されたインバータにおいても、ゲート抵抗
の抵抗値Rg、スナバキャパシタの容量Cs、ゲート容
量Cg、素子有効面積A、及び主電極間電流Icの関係
が、式(2)を満足するように定めている。このため、
素子の遮断能力を向上することができるとともに、スイ
ッチングを高速化することができ、スイッチング損失を
低減できる。
【0038】しかも、直列又は並列接続されている素子
の相互間でスイッチングのタイミングを揃えることがで
きるため、装置の出力を向上できる。
【0039】尚、上記第1、第2の実施例は、IGBT
に本発明を適用した場合について説明したが、これに限
らず、例えば電子注入促進型トランジスタ(IEGT;
Injection Enhanced Gate Transistor)等に適用するこ
とも可能である。
【0040】その他、本発明の要旨を変えない範囲にお
いて種々変形実施可能なことは勿論である。
【0041】
【発明の効果】以上、詳述したように本発明によれば、
素子の遮断能力を向上することができるとともに、スイ
ッチングを高速化することができ、スイッチング損失を
低減可能な電力用半導体装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す回路図。
【図2】図1の動作を示すものであり、コレクタ電流を
一定とした場合におけるゲート抵抗値と主電極間の電圧
上昇速度dVce/dtとの関係を示す図。
【図3】図1の動作を示すものであり、スナバキャパシ
タの容量、ゲート抵抗値、及びIGBTのターンオフ損
失の関係を示す図。
【図4】図1の動作を示すものであり、コレクタ電流を
一定とした場合におけるスナバキャパシタの容量、ゲー
ト抵抗値の関係を示す図。
【図5】図1の動作を示すものであり、コレクタ電流を
一定とした場合におけるスナバキャパシタの容量、ゲー
ト抵抗値の関係を示す図。
【図6】本発明の第2の実施例を示すものであり、本発
明を単相のインバータに適用した場合を示す回路図。
【符号の説明】
11、111〜114…IGBT、 12、121〜124…ゲート抵抗、 SNB…スナバ回路、 15、151〜154…スナバキャパシタ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大村 一郎 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝マイクロエレクトロニクスセン ター内 Fターム(参考) 5F038 AC00 AR00 AV06 AV20 BB02 CA01 EZ08 EZ20 5J055 AX02 AX06 AX12 AX55 AX56 AX64 BX16 CX00 CX07 DX09 EX04 EY01 EY05 EY10 EY12 EZ17 GX01 GX06

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高圧側主電極、低圧側主電極及び制御電
    極を有する絶縁ゲート型のバイポーラトランジスタと、 前記バイポーラトランジスタの低圧側主電極と高圧側主
    電極間に接続されたキャパシタ素子を有するスナバ回路
    と、 前記バイポーラトランジスタのゲート電極に接続された
    ゲート抵抗とを具備し、 前記ゲート抵抗値Rg(Ω)と前記キャパシタ素子の容
    量Cs(nF)とゲート容量Cg(nF)と素子有効面
    積A(/cm2)と前記高圧側主電極間を流れる電流I
    c(A)の関係が Rg<(16000×Cs/(A×Ic)+750)/
    Cg を満たすことを特徴とする電力用半導体装置。
  2. 【請求項2】 高圧側主電極、低圧側主電極及び制御電
    極を有し、高圧側主電極と低圧側主電極が直列又は並列
    に接続された複数の絶縁ゲート型のバイポーラトランジ
    スタと、 前記各バイポーラトランジスタの低圧側主電極と高圧側
    主電極間に接続されたキャパシタ素子を有するスナバ回
    路と、 前記各バイポーラトランジスタのゲート電極に接続され
    たゲート抵抗とを具備し、 前記ゲート抵抗値Rg(Ω)と前記キャパシタ素子の容
    量Cs(nF)とゲート容量Cg(nF)と素子有効面
    積A(/cm2)と前記高圧側主電極間を流れる電流I
    c(A)の関係が Rg<(16000×Cs/(A×Ic)+750)/
    Cg を満たすことを特徴とする電力用半導体装置。
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