JP2001272790A - 露光用光源装置 - Google Patents

露光用光源装置

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JP2001272790A
JP2001272790A JP2000088448A JP2000088448A JP2001272790A JP 2001272790 A JP2001272790 A JP 2001272790A JP 2000088448 A JP2000088448 A JP 2000088448A JP 2000088448 A JP2000088448 A JP 2000088448A JP 2001272790 A JP2001272790 A JP 2001272790A
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light
opening
shielding plate
light source
exposure
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Yoshito Matsuura
義人 松浦
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Mitsubishi Electric Corp
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  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Formation Of Various Coating Films On Cathode Ray Tubes And Lamps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 カラー陰極線管の種類ごとに新たにマスキン
グプレートを作成する必要をなくす。同時に、従来と比
較して、作成期間が短く、安価であると共に、露光用光
源の輻射熱により、蛍光面上の照射位置の変化が少ない
光源装置を提供する。 【解決手段】 露光用光源6からの光の一部を遮断する
2枚の遮光板19、20を互いに交線において交差する
ように組み合わせることにより、従来のV字型マスキン
グプレートと同様の作用を有する遮光部材を形成する。
また、遮光板の端部に係合して遮光板を保持する保持部
材23を用い、該保持部材23の係合位置を変えること
により、遮光板19、20の交差角度θを変えることが
できるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラー陰極線管の
蛍光面形成に用いられる露光装置、特に露光用光源装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、カラー陰極線管のフェースパ
ネル内面に蛍光面を形成する際、シャドウマスクをパタ
ーンとした写真印刷の技術が用いられている。これは、
偏向された電子ビームの経路と偏向中心に置かれた露光
用光源からの光の経路が略同じであることを利用したも
のである。この方法による蛍光面の形成においては、ま
ず、フェースパネル内面に、感光して硬化する性質を有
する蛍光体懸濁液を塗布する。乾燥後、シャドウマスク
を装着し、偏向中心に露光用光源装置を置いて露光した
後、シャドウマスクを外して現像することにより、未露
光部分を除去する。以上の一連の操作を3色蛍光体のそ
れぞれについて行うことにより、カラー陰極線管の蛍光
面が完成する。フェースパネル内面に光吸収層であるブ
ラックマトリクス層を形成する場合には、蛍光面形成前
に形成する。
【0003】露光装置としては、例えば図10〜図13
に示すものが使用される。これは、陰極線管で電子ビー
ムがフェースパネル内面の蛍光面に到達する軌跡と同じ
軌跡で露光するものである。具体的には、筺体2内に設
置された露光用光源装置3の、ランプハウス5内の露光
用光源6より放射された光が光学系4で屈折し、シャド
ウマスク9の孔を介して、フェースパネル10の内面に
塗布された蛍光体懸濁液の塗布層11に照射される。
【0004】図11は、図10の露光用光源装置3の拡
大図であり、(a)は平面図、(b)はS5−S5線に
沿う断面図、(c)はS6−S6線に沿う断面図であ
る。露光用光源装置3は、露光用光源6として、直管状
水銀ランプをランプハウス5内に固定配備し、冷却水注
排孔5aを通して冷却水を循環させて光源6を冷却す
る。また、光源6の上方には、一定間隔をおいて光通過
部8aを形成したV字型マスキングプレート8を配備
し、マスキングプレート8の位置決め穴8bをランプハ
ウス5の位置決め突起5bに嵌め込み、Oリング12で
固定している。更に、マスキングプレート8の上部に採
光用窓ガラス13を配備し、ロックリング14、Oリン
グ15で密閉している。
【0005】図12は、露光中の光源装置3の動きを示
す。露光用光源6から放射された光Lは、マスキングプ
レート8の光通過部8aを通過し、フェースパネル10
内面上の蛍光体懸濁液の塗布層11に照射される。ま
た、ランプハウス5は、フェースパネル10内面に円形
の光照射部16(実線の円)を形成するべく、自転する
ことなく楕円軌道Eに沿って公転する。
【0006】また、図12に示す様に、フェースパネル
10と露光用光源6の間には補正レンズ17と補正フィ
ルター18を配備する。補正レンズ17は非球面のガラ
スレンズで、光源からの光の軌道を補正して、光の軌道
を電子ビームの軌道と同一にするためのものである。補
正フィルター18は、蒸着などにより、表面に(図示し
ない)所定パターンの調光膜を形成したガラスフィルタ
ーで、フェースパネル10内面上での光の照度分布を補
正するものである。
【0007】V字型マスキングプレート8は、図13に
示す様に、露光用光源6の側に凸となるよう、断面で見
てV字型の傾斜面8bに開口部8aを形成したものであ
り、この開口部8aは、光源6の長手方向に対して直角
な方向に長く延びている。光源6から放射された光がマ
スキングプレート8の開口部8aと交差する位置が、見
かけの光源の位置である。マスキングプレート8の形状
を変えるとこの見かけの光源の位置が変わるため、シャ
ドウマスク9への照射光の入射角が変わる。これによ
り、フェースパネル10内面への照射位置をずらし、上
記補正レンズ17と組み合わせることによって、照射光
Lが、実際の陰極線管で蛍光面を照射する電子ビームに
近似するよう設定している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ここで、シャドウマス
クに形成された個々の電子ビーム通過孔に対応する蛍光
体モザイクと通過ビームとの幾何学的な位置関係の一致
度をランディング特性と言う。両者が一致しているほど
ランディング特性は良い。このランディング特性は、カ
ラー陰極線管のサイズや電子ビームを偏向磁界によって
偏向させる偏向ヨークの特性、地磁気の影響等により異
なることから、上記補正レンズやV字型マスキングプレ
ートの形状は、各条件に合わせて設計する必要がある。
従って、カラー陰極線管の種類に応じて、多くのマスキ
ングプレートを作成しなければならないという問題があ
った。
【0009】また、マスキングプレートの作成工程は、
平板にワイヤーカッタ等でスリットを設けた後、V字型
の金型を用いてプレス加工を行うことによりV字型形状
とし、黒つや消しメッキをして仕上げるというものであ
る。従って、マスキングプレートを新しく作成する際に
は、V字型金型の作成に期間及び費用を要するという問
題もあった。
【0010】更に、露光用光源としては、一般に、高出
力の水冷式直管状水銀ランプが使用されるが、ランプハ
ウス内を冷却水で冷却しても、マスキングプレートが薄
いために、露光時に水銀ランプの輻射熱によりマスキン
グプレートが変形し、V字型底面部が水銀ランプ側に垂
れ下がり、あるいは浮き上がる結果、水銀ランプとマス
キングプレートのV字型底面部との距離やV字型両側部
傾斜面のなす角度が変化することがあった。また、マス
キングプレートが変形することにより、光通過部自体が
変形することもあった。このため、補正レンズや補正フ
ィルターによる露光用光源の指向方向の補正量が適切で
はなくなり、正常な蛍光面のパターンが得られないとい
う問題もあった。
【0011】本発明は、上記問題点を解決することを目
的とする。
【0012】本発明の他の目的は、カラー陰極線管の種
類ごとに新たにマスキングプレートを作成する必要をな
くし、マスキングプレートの作成のためのV字型金型を
用いたプレス加工を省くことによりV字型金型の作成の
ための期間及び費用を不要とし、作成期間が短く、かつ
安価な露光用光源装置を提供することにある。
【0013】本発明の他の目的は、露光用光源の輻射熱
の影響を受けにくい露光用光源装置を提供することを目
的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の露光用
光源装置は、露光のための光を発する、第1の方向に延
びた露光用光源と、上記光源からの光の一部を遮断する
遮光部材とを有する露光用光源において、上記遮光部材
が、第1及び第2の遮光板を有し、上記第1及び第2の
遮光板は上記第1の方向に延びた交線において互いに交
差するように組み合わせられており、上記第1の遮光板
は、上記交線の一方の側に位置する第1の部分と、上記
交線の他方の側に位置する第2の部分とを有し、上記第
1の部分に第1の開口を有し、上記第1の開口は、その
幅が上記交線から離れるに従って次第に狭くなってお
り、上記第2の部分に、上記第1の開口と繋がった第2
の開口を有し、上記第2の遮光板は、上記交線の一方の
側に位置する第1の部分と、上記交線の他方の側に位置
する第2の部分とを有し、上記第1の部分に第1の開口
を有し、上記第1の開口は、その幅が上記交線から離れ
るに従って次第に狭くなっており、上記第2の部分に、
上記第1の開口と繋がった第2の開口を有し、上記光源
は、上記光源から放射された光が上記第1の遮光板の上
記第2の開口を通って上記第2の遮光板の上記第1の開
口に達するともに、上記第2の遮光板の上記第2の開口
を通って上記第1の遮光板の上記第1の開口に達するよ
うに配置されており、上記第1の遮光板の上記第2の開
口は、上記光源から放射されて上記第2の遮光板の上記
第1の開口の少なくとも上記交線の近傍の部分に至る光
を遮らないように形成され、上記第2の遮光板の上記第
2の開口は、上記光源から放射されて上記第1の遮光板
の上記第1の開口の少なくとも上記交線の近傍の部分に
至る光を遮らないように形成されていることを特徴とす
る。
【0015】請求項2に記載の露光用光源装置は、請求
項1に記載の装置において、上記第1の遮光板の上記第
2の開口は、上記光源から放射されて上記第2の遮光板
の上記第1の開口の全体に至る光を遮らないように形成
され、上記第2の遮光板の上記第2の開口は、上記光源
から放射されて上記第1の遮光板の上記第1の開口の全
体に至る光を遮らないように形成されていることを特徴
とする。
【0016】請求項3に記載の露光用光源装置は、請求
項1に記載の装置において、上記第1及び第2の遮光板
の、上記第1の開口側に位置する第1の端部と上記第2
の開口側に位置する第2の端部とに係合して上記第1及
び第2の遮光板を保持する保持部材をさらに有すること
を特徴とする。
【0017】請求項4に記載の露光用光源装置は、請求
項3に記載の装置において、上記保持部材は、上記第1
の方向に対して垂直な第2の方向に延びた第1及び第2
の縁部を有する底板と、第1の端部が、上記底板の上記
第1及び第2の縁部に接続されてそれぞれ第1及び第2
の隅部を形成する第1及び第2の側板と、上記第1及び
第2の側板の上記第1の端部とは反対側の第2の端部に
接続されてそれぞれ第3及び第4の隅部を形成するとと
もに、互いに近づく方向に延びた第1及び第2の突出部
とを有し、上記第3及び第2の隅部にそれぞれ上記第1
の遮光板の第1及び第2の端部が係合することにより上
記第1の遮光板が保持され、上記第4及び第1の隅部に
それぞれ上記第2の遮光板の第1及び第2の端部が係合
することにより上記第2の遮光板が保持されていること
を特徴とする。
【0018】請求項5に記載の露光用光源装置は、請求
項1に記載の装置において、上記第1及び第2の遮光板
は、上記第1の開口の略中心を通り、上記交線に対して
垂直な方向に延びた中心線の一方の側に位置する第1の
側縁部と他方の側に位置する第2の側縁部とを有し、上
記第1の遮光板には、上記交線に沿い、第1の側縁部の
外側の縁から上記第1及び第2の開口に至るスリットが
形成され、上記第2の遮光板には、上記交線に沿い、第
2の側縁部の外側の縁から上記第1及び第2の開口に至
るスリットが形成され、上記第1の遮光板の上記スリッ
トを上記第2の遮光板の上記第1の側縁部が貫通し、上
記第2の遮光板の上記スリットを上記第1の遮光板の上
記第2の側縁部が貫通していることを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一実施の形態の
露光用光源装置3を組み込んだ露光装置1の平面図であ
る。また、図2は図1のS1−S1線に沿う断面図、図
3は図1のS2−S2線に沿う断面図である。図1〜3
において、露光装置1は、当該装置の外壁を構成すると
共に、その上に露光対象となるカラー陰極線管のフェー
スパネル10(シャドウマスク9を備えている)が載置
される筺体2と、この筺体2の中に配置された露光用光
源装置3と、同じく筺体2の内部に配置されて、露光用
光源装置3から放射され、フェースパネル10に向かう
光の通路及び照度を補正する光学系4とを有する。ま
た、露光装置1には、従来の装置と同様に、露光用光源
装置3を(図12と同様に)自転することなく楕円軌道
に沿って公転させるための(図示しない)機構が備えら
れている。
【0020】図4は、図1に示した露光用光源装置3の
拡大して示す平面図であり、図5は図4のS3−S3線
断面図、図6は図4のS4−S4線断面図である。図4
〜図6に示す様に、露光用光源装置3は、ランプハウス
5内に、露光用光源6と、2枚の遮光板19、20で構
成された遮光部材と、遮光板19、20の端部に係合し
てこれらを保持する保持部23とを有する。露光用光源
6としては、例えば上記直管状水銀ランプが用いられ
る。この光源は、第1の方向、図示の例では、フェース
パネル10の短辺の方向、即ちX軸方向に延びている。
【0021】図7は遮光部材と光源とを示す立面図であ
る。図8は、組み合わせる前の遮光板19を示し(a)
は平面図、(b)は19j−19j線断面図である。図
9は、組み合わせる前の遮光板20を示し(a)は平面
図、(b)は20j−20j線断面図である。
【0022】遮光板19及び20は、光源6の長手方向
(X軸方向)と平行な交線19a、20a(図7では紙
面に垂直であり、点(「×」で示す)に見える)におい
て互いに交差するように組み合わされて、X軸方向(図
6で紙面に垂直の方向)から見た形が略X字型である。
【0023】遮光板19、20は、鉄製の平板に黒つや
消しメッキを施して形成したものであり、各々概して矩
形状であり、その一対の辺が交線19a、20aに平行
であり、残りの一対の辺が交線19a、20aに対して
垂直である。
【0024】遮光板19は、交線19aの一方の側、即
ち図7で上側、図2及び図3で上側、図6で左側に位置
する第1の部分即ち上半部19hと、交線19aの他方
の側に位置する第2の部分即ち下半部19iとを有す
る。上半部に19hには第1の開口即ち上側開口19b
が設けられている。上側開口19bは、その幅が交線1
9aから離れるに従って次第に狭くなっている。即ちテ
ーパ状に形成されている。下半部19iには、上側開口
19bと繋がった第2の開口即ち下側開口19cが設け
られている。
【0025】同様に、遮光板20は、交線20aの一方
の側、即ち図7で上側、図2及び図3で上側、図6で左
側に位置する第1の部分即ち上半部20hと、交線20
aの他方の側に位置する第2の部分即ち下半部20iと
を有する。上半部20hには第1の開口即ち上側開口2
0bが設けられている。上側開口20bは、その幅が交
線20aから離れるに従って次第に狭くなっている。即
ちテーパ状に形成されている。下半部20iには、上側
開口20hと繋がった第2の開口即ち下側開口20cが
設けてある。
【0026】光源6は、遮光板19の下半部19iと遮
光板20の下半部20iとで形成される角度範囲内に位
置し、また、光源6から放射された光が遮光板19の下
側開口19cを通って遮光板20の上側開口20bに達
するとともに、遮光板20の下側開口20cを通って遮
光板19の上側開口19bに達するように、光源6、第
1及び第2の遮光板19及び20の位置が決められてい
る。
【0027】遮光板19の下側開口19cは、光源6か
ら放射されて遮光板20の上側開口20bに至る光を遮
らないように形成されている。即ち、図示の例では、下
側開口19cは、一つの辺が交線19aに一致する長方
形状であり、その幅(交線19aの方向の寸法)は上側
開口20bの最大幅よりも広くしてあり、また長さ(交
線と垂直な方向の寸法)も上側開口20bの長さ(交線
20aと垂直な方向の寸法)よりも大きくしてある。
【0028】同様に、遮光板20の下側開口20cは、
光源6から放射されて遮光板19の上側開口19bに至
る光を遮らないように形成されている。即ち、図示の例
では、下側開口20cは、一つの辺が交線20aに一致
する長方形状であり、その幅(交線20aの方向の寸
法)は上側開口19bの最大幅よりも広くしてあり、ま
た長さ(交線と垂直な方向の寸法)も上側開口19bの
長さ(交線19aと垂直な方向の寸法)よりも大きくし
てある。
【0029】遮光板19、20はまた、交線19a、2
0aに対して垂直な辺のうち、開口19h、20hの中
心を通り、交線19a、20aに対して垂直な中心線1
9d、20dの一方の側に位置する辺に沿う第1の側縁
部19p、20pと他方の辺に沿う第2の側縁部19
q、20qとを有する。遮光板19には、中心線19d
の一方の側、即ち図8で右側に位置する第1の側縁部1
9pの外側の縁から、交線19aに沿って延び、上側開
口19b及び下側開口19cに至るスリット19fが形
成されている。同様に、遮光板20には、交線20dの
他方の側、即ち図9で左側に位置する第2の側縁部20
qの外側の縁から交線20aに沿って延び、上側開口2
0b及び下側開口20cに至るスリット20fが形成さ
れている。そして、遮光板19のスリット19fを遮光
板20の第1の側縁部20pが貫通し、遮光板20のス
リット20fを遮光板19の第2の側縁部19qが貫通
している(図7、図6)。
【0030】このような2枚の遮光板19、20を組立
てるには、遮光板19の第1の側縁部19pと遮光板2
0の第2の側縁部20qとが隣り合うように遮光板1
9、20を並べ、互いに傾けてそれぞれのスリット19
f、20fに他方の遮光板の側縁部20p、19qを挿
入すれば良い。従って組み合わせのための作業が簡単で
ある。
【0031】保持部材23は、図6に示す様に、遮光板
19、20の、上側開口19b、20b側に位置する第
1の端部19m、20m(図8、図9)と下側開口19
c、20c側に位置する第2の端部19n、20n(図
8、図9)とに係合して遮光板19、20を保持する。
【0032】より詳しく述べると、保持部材23は、X
軸方向に延び、互いに反対側に位置する第1及び第2の
縁部を有する略矩形の底板23aと、第1の端部が、底
板23aの第1及び第2の縁部(図6で上側及び下側の
縁部)に接続されてそれぞれ第1及び第2の隅部を形成
する第1及び第2の側板23b、23cと、第1及び第
2の側板23b、23cの第1の端部とは反対側の第2
の端部に接続されてそれぞれ第3及び第4の隅部を形成
するとともに、互いに近づく方向に、即ち内側に延びた
第1及び第2の突出部23d、23eとを有し、第3及
び第2の隅部にそれぞれ遮光板19の第1及び第2の端
部19m、19nが係合することにより遮光板19が保
持され、第4及び第1の隅部にそれぞれ遮光板20の第
1及び第2の端部20m、20nが係合することにより
遮光板20が保持されている。このように、遮光板1
9、20の端部を隅部に係合させることにより、遮光板
19、20を保持することとしているので、別途締め付
け部材などを用いなくても、簡単に遮光板19、20の
保持を行なうことができる。
【0033】また、上記のような構造であるので、遮光
板19、20自体は同じものを用いても、保持部材23
の係合位置を変えることにより、例えば係合位置の異な
る保持部材23を用意することにより、遮光板19、2
0の交差角度を変えることができる。
【0034】即ち、遮光板19の上半部19bと遮光板
20の上半部20bとで形成される角度(図6及び図7
のθ)に対応して保持部材23の内側の幅、即ち側板2
3bと側板23cの間隔(図6のW)と、保持部材23
の内側の高さ、即ち底板23aの上面から突出部23
d、23eの下面までの寸法(図6のH)を設定するこ
とで、遮光板19、20の交差角を変えることができ
る。
【0035】光源6は上記のように、遮光板19の下半
部19iと遮光板20の下半部20iとで形成される角
度範囲内に位置するとともに、下半部19i、20i
と、保持部材23の底板23aとの間に位置し、かつこ
れらに接触せず、さらに、その中心軸線が交線19a、
20aの真下に位置するように、図示しない手段(保持
部材の一部をなす)で保持されている。
【0036】図6に示す様に、保持部材23の内部に設
置された露光用光源6から放射された光は、図2、図3
の点線で示す様に、遮光板19、20の開口部19c、
20cから20b、20cを通って、突出部23d、2
3eの間に形成された開口23fを通過し、フェースパ
ネル10の内面に照射される。
【0037】以上のように構成された光源装置において
は、開口を有する遮光板19の上半部19hと遮光板2
0の上半部20hとが、光源6に対して凸である断面が
略V字状のマスキンブプレートと等価な機能を持つ。そ
して、遮光板19、20の交差角を変えることで、見か
けの光源の位置を変えることができ、同一の遮光板を用
いて異なる仕様の陰極線管の製造に利用することができ
る。
【0038】遮光板19、20の上半部19h、20h
で形成されるV字型部分の開口の形状や寸法はカラー陰
極線の種類により異なるが、例えば17インチカラー陰
極線管の場合、遮光板19の上半部19hと遮光板20
の上半部20hとで形成される角度(図6及び図7の
θ)を100°、上半部19h及び上半部20hの一辺
の長さをそれぞれ4.6mm、開口19b、20bの最
大幅を1.5mm、最小幅を1.1mmとしている。一
方、露光用光源6の直径は、例えば約2mmである。
【0039】上記の実施の形態では、遮光板19、20
は平板状であり、従って、制作が容易である。特に、プ
レスのための金型が不要であり、金型の制作のための時
間及び費用が不要となる。また、遮光板19、20の両
端が保持部材に保持されているので、光源6からの輻射
熱により遮光板が変形して、蛍光面上の照射位置が変わ
ると言った問題も少ない。
【0040】なお、上記の実施の形態では、遮光板19
の下側開口19cは、光源6から放射されて遮光板20
の上側開口20bの全体に至る光を遮らないように形成
され、遮光板20の下側開口20cは、光源6から放射
されて遮光板19の上側開口19bの全体に至る光を遮
らないように形成されており、このような構成である
と、光源装置から発せられる光の強度分布が、下側開口
19c、20cの影響を受けず、上側開口19b、20
bのみによって決まるので、従来用いられている断面が
V字状の遮光板に関してのデータや経験をそのまま利用
して、上側開口19b、20bの形状を決めることがで
きると言う利点がある。
【0041】しかし、本発明はこれに限定されるもので
はなく、代りに、遮光板19の下側開口19cを、光源
6から放射されて遮光板20の上側開口20bの少なく
とも交線20aの近傍の部分に至る光を遮らないように
形成し、遮光板20の下側開口20cを、光源6から放
射されて遮光板19の上側開口19bの少なくとも交線
20aの近傍の部分に至る光を遮らないように形成して
も良い。このようにした場合にも、上側開口19b、2
0bの少なくとも交線19a、20aの近傍を通過する
光については、強度分布が、下側開口20c、19cの
影響を受けず、上側開口19b、20bのみによって決
まるので、従来用いられている断面が略V字状の遮光板
と同様の作用を有する遮光部材を形成することができ
る。
【0042】また、光源6は、開口部20b、19bの
幅よりも長い形状を持ち、開口部20b、19bを通っ
てフェースパネル10の内面全域に光を照射できる形状
であれば管状以外の形状のものであっても良い。
【0043】また、上記の実施の形態では、遮光板1
9、20は、鉄製の平板に黒つや消しメッキを施したも
のであるが、光を遮蔽できる剛性の材料であれば他の材
料で形成しても良い。
【0044】
【発明の効果】請求項1の露光用光源装置によれば、上
記第1の遮光板の上記第1の部分と上記第2の遮光板の
上記第1の部分とが、光源に対して凸である断面が略V
字型の遮光板と等価な機能を持つ。特に、第1の開口の
少なくとも交線の近傍を通過する光については、強度分
布が、第2の開口の影響を受けず、第1の開口のみによ
って決まるので、従来用いられている断面が略V字型の
遮光板と同様の作用を有する遮光部材を形成することが
できる。一方、第1及び第2の遮光板は平板状でも良
く、従って、制作が容易である。特に、プレスのための
金型が不要であり、金型の制作のための時間及び費用が
不要となる。また、第1及び第2の遮光板の交差角を変
えることで、シャドウマスクへの照射光の入射角を調整
することができるため、同一の遮光板を用いて異なる仕
様のカラー陰極線管の製造に利用することができる。
【0045】請求項2の露光用光源装置によれば、光源
から発せられる光の強度分布が、遮光板の第2の開口の
影響を受けず、第1の開口のみによって決まるので、従
来用いられている断面がV字型の遮光板に関してのデー
タや経験をそのまま利用して、第1の開口の形状を決め
ることができる。
【0046】請求項3の露光用光源装置によれば、上記
遮光板自体は同じものを用いても、上記保持部材の係合
位置を変えることにより、例えば係合位置の異なる保持
部材を用意することにより、上記遮光板の交差角度を変
えることができる。また、保持部材により遮光板の端部
を係合することで、遮光板を保持しているので、露光用
光源からの輻射熱を受けても変形が少なく、その見かけ
の光源の位置の変化が小さく、従って、蛍光面の照射位
置の誤差を少なくすることができる。
【0047】請求項4の露光用光源装置によれば、遮光
板の端部を隅部に係合させることにより遮光板を保持す
ることができるので、別途締め付け部材などを用いなく
ても、簡単に遮光板の保持を行なうことができる。
【0048】請求項5の露光用光源装置によれば、第1
の遮光板の第1の側縁と第2の遮光板の第2の側縁とが
隣り合うように第1及び第2の遮光板を並べ、互いに傾
けてそれぞれのスリットに他方の遮光板の側縁部を挿入
することにより、第1及び第2の遮光板を組み合わせて
遮光部材を形成することができる。従って組合せのため
の作業が簡単である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態の露光用光源装置を組
み込んだ露光装置の平面図である。
【図2】 図1のS1−S1線に沿う断面図である。
【図3】 図1のS2−S2線に沿う断面図である。
【図4】 本発明の一実施の形態の露光用光源装置の平
面図である。
【図5】 図4のS3−S3線断面図である。
【図6】 図4のS4−S4線断面図である。
【図7】 本発明の一実施の形態の2枚の遮光板をX字
型に交差させた様子を示す図である。
【図8】 本発明の一実施の形態の第1の遮光板の
(a)は平面図、(b)は断面図である。
【図9】 本発明の一実施の形態の第2の遮光板の
(a)は平面図、(b)は断面図である。
【図10】 従来の露光装置の断面図である。
【図11】 従来の露光用光源装置であり、(a)は平
面図、(b)は(a)のS5−S5線に沿う断面図、
(c)は(a)のS6−S6線に沿う断面図である。
【図12】 従来の露光用光源装置において、水銀ラン
プから放射された光がマスキングプレートのスリット及
びシャドウマスクの孔を通過し、フェースパネル内面に
照射される様子を概略的に示す図である。
【図13】 従来のV字型マスキングプレートの概略図
である。
【符号の説明】
1 露光装置、 2 筺体、 3 露光用光源装置、
4 光学系、 5 ランプハウス、 6 直管状水銀ラ
ンプ、 8 V字型マスキングプレート、 9シャドウ
マスク、 10 フェースパネル、 11 蛍光体塗布
層、 12、15 Oリング、 13 採光用窓ガラ
ス、 14 ロックリング、 16 光照射部、 17
補正レンズ、 18 補正フィルター、 19,2
0,21,22 遮光板、 23 保持部材。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 露光のための光を発する、第1の方向に
    延びた露光用光源と、 上記光源からの光の一部を遮断する遮光部材と を有する露光用光源において、 上記遮光部材が、第1及び第2の遮光板を有し、 上記第1及び第2の遮光板は上記第1の方向に延びた交
    線において互いに交差するように組み合わせられてお
    り、 上記第1の遮光板は、上記交線の一方の側に位置する第
    1の部分と、上記交線の他方の側に位置する第2の部分
    とを有し、上記第1の部分に第1の開口を有し、上記第
    1の開口は、その幅が上記交線から離れるに従って次第
    に狭くなっており、上記第2の部分に、上記第1の開口
    と繋がった第2の開口を有し、 上記第2の遮光板は、上記交線の一方の側に位置する第
    1の部分と、上記交線の他方の側に位置する第2の部分
    とを有し、上記第1の部分に第1の開口を有し、上記第
    1の開口は、その幅が上記交線から離れるに従って次第
    に狭くなっており、上記第2の部分に、上記第1の開口
    と繋がった第2の開口を有し、 上記光源は、上記光源から放射された光が上記第1の遮
    光板の上記第2の開口を通って上記第2の遮光板の上記
    第1の開口に達するともに、上記第2の遮光板の上記第
    2の開口を通って上記第1の遮光板の上記第1の開口に
    達するように配置されており、 上記第1の遮光板の上記第2の開口は、上記光源から放
    射されて上記第2の遮光板の上記第1の開口の少なくと
    も上記交線の近傍の部分に至る光を遮らないように形成
    され、 上記第2の遮光板の上記第2の開口は、上記光源から放
    射されて上記第1の遮光板の上記第1の開口の少なくと
    も上記交線の近傍の部分に至る光を遮らないように形成
    されていることを特徴とする露光用光源装置。
  2. 【請求項2】 上記第1の遮光板の上記第2の開口は、
    上記光源から放射されて上記第2の遮光板の上記第1の
    開口の全体に至る光を遮らないように形成され、 上記第2の遮光板の上記第2の開口は、上記光源から放
    射されて上記第1の遮光板の上記第1の開口の全体に至
    る光を遮らないように形成されていることを特徴とする
    請求項1に記載の露光用光源装置。
  3. 【請求項3】 上記第1及び第2の遮光板の、上記第1
    の開口側に位置する第1の端部と上記第2の開口側に位
    置する第2の端部とに係合して上記第1及び第2の遮光
    板を保持する保持部材をさらに有することを特徴とする
    請求項1に記載の露光用光源装置。
  4. 【請求項4】 上記保持部材は、 上記第1の方向に対して垂直な第2の方向に延びた第1
    及び第2の縁部を有する底板と、 第1の端部が、上記底板の上記第1及び第2の縁部に接
    続されてそれぞれ第1及び第2の隅部を形成する第1及
    び第2の側板と、 上記第1及び第2の側板の上記第1の端部とは反対側の
    第2の端部に接続されてそれぞれ第3及び第4の隅部を
    形成するとともに、互いに近づく方向に延びた第1及び
    第2の突出部とを有し、 上記第3及び第2の隅部にそれぞれ上記第1の遮光板の
    第1及び第2の端部が係合することにより上記第1の遮
    光板が保持され、 上記第4及び第1の隅部にそれぞれ上記第2の遮光板の
    第1及び第2の端部が係合することにより上記第2の遮
    光板が保持されていることを特徴とする請求項3に記載
    の露光用光源装置。
  5. 【請求項5】 上記第1及び第2の遮光板は、上記第1
    の開口の略中心を通り、上記交線に対して垂直な方向に
    延びた中心線の一方の側に位置する第1の側縁部と他方
    の側に位置する第2の側縁部とを有し、 上記第1の遮光板には、上記交線に沿い、第1の側縁部
    の外側の縁から上記第1及び第2の開口に至るスリット
    が形成され、 上記第2の遮光板には、上記交線に沿い、第2の側縁部
    の外側の縁から上記第1及び第2の開口に至るスリット
    が形成され、 上記第1の遮光板の上記スリットを上記第2の遮光板の
    上記第1の側縁部が貫通し、 上記第2の遮光板の上記スリットを上記第1の遮光板の
    上記第2の側縁部が貫通していることを特徴とする請求
    項1に記載の露光用光源装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002169298A (ja) * 2000-12-04 2002-06-14 Dainippon Printing Co Ltd 露光装置および露光方法

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