JP2001270443A - 無線式列車接近警報方法及びそのシステム - Google Patents

無線式列車接近警報方法及びそのシステム

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JP2001270443A
JP2001270443A JP2000086962A JP2000086962A JP2001270443A JP 2001270443 A JP2001270443 A JP 2001270443A JP 2000086962 A JP2000086962 A JP 2000086962A JP 2000086962 A JP2000086962 A JP 2000086962A JP 2001270443 A JP2001270443 A JP 2001270443A
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mobile station
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stations
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JP2000086962A
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Akihiko Miyaishi
明彦 宮石
Takashi Mori
崇 森
Koichi Hirose
孝一 広瀬
Toru Dowaki
徹 堂脇
Tetsuya Takeda
徹也 武田
Manabu Inoue
学 井上
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HOKUTO DENKI KK
NAKAMATSU SHOKAI CO Ltd
West Japan Railway Co
Original Assignee
HOKUTO DENKI KK
NAKAMATSU SHOKAI CO Ltd
West Japan Railway Co
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 列車の接近に応じてリアルタイムに接近警報
を発することができるとともに、接近警報の発出時間を
適正化して線路接近作業の効率低下や作業者の退避遅れ
がなく、安全かつ信頼性の高い接近警報機能を発揮でき
るようにする。 【解決手段】 列車線路1,2の予め設定された区間3
4〜36毎に設置された制御局6,7と各区間内に所定
間隔を隔てて設置され制御局6,7との間で双方向通信
可能に有線接続された複数の基地局8〜15との間に亘
り区間内の閉塞信号情報及び各基地局8〜15との間で
双方向通信可能な無線回線が構築された移動局32,3
3の情報を循環させながら、列車3が所定の距離に接近
したとき、無線回線を通じて移動局32,33及び移動
局32,33からの無線指令を受信する簡易移動局3
8,39よりそれぞれ接近警報を発するように構成して
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、列車線路やそれに
沿って配設されている電路等の保全作業(以下、線路近
接作業という)を列車の運行時間帯に行なう際に、作業
の安全性確保のために列車が接近したことを作業者に知
らせて退避させるべく用いられる無線式列車接近警報方
法及びそのシステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】列車運行時間帯での線路近接作業中の安
全性を確保する手段として、従来一般には、列車の接近
を目視により確認する見張り員を配置し、この見張り員
が列車の接近を確認したとき、例えば呼び子を吹いた
り、拡声器を用いて音声を発するなどして作業者に列車
接近を知らせて作業を一時中断させ、作業者を退避させ
る手段が採られていた。しかし、このような人為的な目
視による列車接近の確認の場合は、見張り員の失念等に
よって列車接近を見落として警報が遅れたり、あるい
は、作業機械等による激しい環境騒音の影響で見張り員
が発した警報を作業者が聞き漏らし退避が遅れたりする
ことがあり、線路近接作業者が重大な危機に陥る恐れが
ある。そこで、人為的な目視による列車接近警報手段に
代わるものとして、従来、次のような列車接近警報シス
テムが提案されている。
【0003】図10は従来提案されている列車接近警報
システムの一例を示す模式図である。このシステムは移
動式と呼ばれるもので、列車線路100またはその近傍
位置に列車101の接近を音や振動等で検知するととも
に、その検知動作に基づいて警報信号の電波を送出する
無線式警報開始用検知センサー102を仮設する一方、
線路近接作業地点には上記センサー102から送出され
無線で伝送される警報信号を受信して接近警報音を発す
る無線式受信機103を仮設してなり、作業地点の移動
に伴って上記センサー102及び受信機103を共に移
設させるように構成されたものである。
【0004】図11は従来提案されている列車接近警報
システムの他の例を示す模式図である。このシステムは
定置式(無線方式)と呼ばれるもので、列車線路100
の予め設定された区間毎に単一の制御局104が設置さ
れているとともに、この制御局104に通信ケーブル1
09を介して接続されて一つの区間内に所定間隔L、例
えば500mを隔てて複数の送信局105〜108が設
置され、かつ、列車線路100脇には、各送信局105
〜108にそれぞれ接続されて列車101の接近を検知
しその列車検知信号を対応する送信局105〜108に
出力する閉塞信号機110〜113が設置されており、
各送信局105〜108と制御局104との間で循環さ
れる送信局情報の中に列車接近を示す閉塞信号情報が検
出された場合、送信局105〜108から警報信号をF
M波などの無線電波で発信させ、その警報信号を見張り
員などが携帯している無線受信機114で受信して作業
者に接近警報を発するように構成されたものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来提案の列車接近警報システムのうち、図10に示
すような構成の移動式システムは、センサー102及び
受信機103を任意の場所に移設できるために、移動作
業には適しているものの、作業位置を間欠的に変更する
際、互いに距離L1を隔てて位置するセンサー102及
び受信機103の撤去と仮設を繰り返す必要があり、そ
れに多大な手間及び時間を要して煩わしいばかりでな
く、列車101の接近を検知した時点から実際に接近警
報を受けて作業者が退避するまでに必要な時間長さから
考えて、センサー102と受信機103との間の距離L
1は1300m程度必要であるが、そのような大きな距
離L1をとると、無線使用上の出力限界から電波が届か
ず、接近警報機能の信頼性に欠けるという問題があり、
逆に、接近警報機能の信頼性を確保するために、上記の
距離L1を800m程度と短く設定すると、接近警報の
発出時間が遅れ気味で作業者の退避に遅れを生じるとい
う問題がある。
【0006】また、図11に示すような構成の定置式シ
ステムは、上述の移動式システムに比べて構成部品の撤
去や仮設という手間のかかる煩わしい作業が一切不要で
あるとともに、接近警報機能の信頼性も高いものの、現
在の作業場所を特定することができないために、接近警
報の発出時間の適正化が難しく、接近警報の発出時間が
早すぎるときはその早い分だけ作業の一時中断時間が長
くなり、特に列車が頻繁に運行されている時間帯での線
路近接作業の場合、全体として作業効率が著しく低下し
てしまう問題があり、また、接近警報の発出時間が遅い
ときは、その遅い分だけ作業者の退避に遅れを生じやす
いという問題があった。
【0007】本発明は上記のような実情に鑑みてなされ
たもので、列車の接近に応じてリアルタイムに接近警報
を発することができるとともに、その接近警報の発出時
間を適正化して線路接近作業の効率低下及び作業者の退
避遅れを生じることなく、安全かつ信頼性の高い接近警
報機能を発揮させることができる無線式列車接近警報方
法及びそのシステムを提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る無線式列車接近警報方法は、列車線路
の予め設定された区間毎に設置された制御局と上記区間
内に所定間隔を隔てて設置され制御局との間で双方向通
信可能に有線接続された複数の基地局との間に亘って、
区間内の閉塞信号情報及び各基地局との間で双方向通信
可能な無線回線が構築された移動局の情報を循環させな
がら、制御局で列車が所定の距離に接近したか否かを判
別し所定の距離に接近したとき、上記無線回線を通じて
移動局及びこの移動局からの無線指令を受信する簡易移
動局より接近警報を発することを特徴とするものであ
る。
【0009】また、本発明に係る無線式列車接近警報シ
ステムは、列車線路脇で、その列車線路の予め設定され
た区間毎に設置されて警報動作の演算処理を行なう制御
局と、上記区間内に所定間隔を隔てて複数設置されると
ともに、区間内の閉塞信号情報を収集して上記制御局と
の間で双方向通信可能に有線接続された基地局と、これ
ら各基地局との間で無線送受信部を介して双方向通信可
能で、列車の接近警報を発する移動局と、この移動局か
らの無線指令による接近警報を受信して警報を発する簡
易移動局とを備えていることを特徴とするものである。
【0010】上記構成の本発明によれば、区間毎に設置
された制御局において、一つの区間内に間隔を置いて設
置された複数の基地局それぞれが入手する最新の閉塞信
号情報及び移動局の情報を収集してそれら収集した最新
情報から列車の接近情報を監視しながら、その区間内の
所定の距離にまで列車が接近したとき、警報動作の演算
処理を行なって作業位置に最も近い基地局を経由して無
線回線を通じて移動局よりリアルタイムで接近警報を発
するとともに、その移動局からの無線指令を受けて簡易
移動局からもリアルタイムで接近警報を発することが可
能である。
【0011】このように移動局と簡易移動局の両方から
接近警報を二重に発するようにしているので、移動局を
見張り員が携帯し、かつ、簡易移動局を作業者自身が携
帯することにより、接近警報を受けた見張り員が作業者
に対する退避指令を失念したり、退避指令に遅れを生じ
たりすることがあっても、また、作業機械等による激し
い環境騒音の影響で見張り員による退避指令を作業者が
聞こえなかったとしても、作業者自身が携帯している簡
易移動局より発せられる接近警報によって作業者は列車
の接近警報を確実に知り得て、遅れを生じることなく退
避することが可能である。
【0012】また、複数の基地局を経由して制御局に収
集される移動局の情報から現在の作業場所を特定するこ
とが可能であるため、接近警報の発出時間を容易に適正
化して警報発出タイミングが早すぎることによる線路近
接作業の効率低下及び警報発出タイミングが遅すぎるこ
とによる退避遅れを防止することができる。さらに、列
車線路の設定された区間毎に上述の制御局及び複数の基
地局が設置されているので、作業位置が移動しても、所
定の接近警報機能を常に確実に発揮させることができ
る。
【0013】上記した無線式列車接近警報システムにお
いて、請求項3に記載のように、上記制御局が、移動局
と各基地局との間の双方向通信時における基地局での電
界強度を基にして移動局情報を把握し登録するように構
成することにより、システムの動作開始に当たって、移
動局と基地局との間で双方向通信を行なうだけで、最新
の移動局情報を容易に把握し登録することができ、所定
のシステムを効率よく構築できる。
【0014】また、上記の無線式列車接近警報システム
において、請求項4に記載のように、各基地局と移動局
との間の双方向通信にデジタル式無線送受信部を使用す
ることにより、同一周波数で多くの情報を送受信するこ
とができ、周波数の有効利用並びに通信内容の正確性及
び守秘性を図ることができ、外的影響を受けにくい安全
で信頼性の高いシステムの構築が可能である。
【0015】さらに、上記の無線式列車接近警報システ
ムにおいて、請求項5に記載のように、予め設定された
区間毎に設置されている制御局同士を有線接続する構成
とすることによって、閉塞信号情報及び移動局の情報を
隣接する区間の制御局相互間でも交換することが可能で
あり、広範囲に亘って移動する線路接近作業に適応でき
る効率のよい列車接近警報システムを構築することがで
きる。
【0016】なお、上記無線式列車接近警報システムに
おける移動局及び簡易移動局の警報発信手段としては、
スピーカ、LED等の発光素子、点滅ランプ、ブザーな
どのいずれか一つもしくは複数の組み合わせ使用が考え
られるが、特に、スピーカと発光素子の併用により音声
と光で接近警報を二重に発するように構成することによ
り、見張り員及び作業者による接近警報の認識度を強め
てシステムの信頼性を一層高めることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
にもとづいて説明する。図1は本発明に係る無線式列車
接近警報システムの構成を示すブロック図である。同図
において、1は上り線路、2は下り線路、3は下り線路
2を通過中の列車である。なお、以下の説明では、説明
の簡略化のために、下り線路2についてだけ詳細に説明
するが、上り線路1についても同様であるので、その説
明は省略する。また、下り線路2の上流である図の右側
を上位とし、下流である左側を下位とする。
【0018】このシステムでは、列車運行時間帯に線路
近接作業を行なう線区の全線を、予め設定された区間毎
に区切っており、現在線路近接作業が行なわれている区
間を本システム区間34とし、その上流側を上位隣接区
間35とし、下流側を下位隣接区間36とする。
【0019】本システム区間34には、単一の制御局6
と所定の間隔を隔てて複数個(図面上では5個で示す
が、2個以上であれば何個でもよい)の基地局8〜12
が設置され、これら制御局6と基地局8〜12とは沿線
電話回線などの通信ケーブル4により双方向通信可能に
有線接続されているとともに、基地局8〜12に対応し
て上り用及び下り用の閉塞信号機16〜20及び24〜
28が設置され、これら閉塞信号機16〜20、24〜
28はそれぞれに対応する基地局8〜12に閉塞信号情
報を送出するように各基地局8〜12に接続されてい
る。また、この本システム区間34には、基地局8〜1
2との間に亘って無線送受信部(後述する)を介して双
方向通信可能とされ見張り員が携帯する移動局32,3
3と、移動局32,33からの無線指令を受信可能とさ
れ作業者が携帯する簡易移動局38,39が配置されて
いる。
【0020】一方、上位隣接区間35にも、単一の制御
局7と複数個(図面上では3個で示すが、2個以上であ
れば何個でもよい)の基地局13〜15と閉塞信号機2
1〜23、29〜31が設置されており、制御局7と基
地局13〜15とが通信ケーブル5により双方向通信可
能に有線接続されているとともに、閉塞信号機21〜2
3、29〜31はそれぞれに対応する基地局13〜15
に閉塞信号情報を送出するように各基地局13〜15に
接続されている。なお、下位隣接区間36にも上記した
各区間34、35と同様に制御局、複数の基地局、各基
地局に対応する閉塞信号機が設置されているが、ここで
は説明及び図示を省略する。
【0021】図2は上記制御局6,7の具体的な構成を
示すブロック図であり、二つのモデム部41,42を有
し、これらモデム部41,42は各区間34,35の通
信ケーブル4,5に有線接続されて各区間34,35の
通信ケーブル4,5を介して収集される閉塞信号情報及
び移動局情報をデジタル信号に変換して制御部43に入
力する。この制御部43では、入力されてくる各情報
を、制御局6,7とは別箇所に設置されているコンピュ
ータ45により予め設定されている、例えば図3に示す
ような警報動作管理テーブルに基づいて警報動作の演算
処理を行ない、その結果を各モデム41,42及び通信
ケーブル4,5を通して各基地局8〜12及び上位隣接
区間35の制御局7、並びに下位隣接区間36の制御局
(図示されていない)に送出する。なお、図2中の44
は各部に電源を供給するための電源部である。
【0022】図4は上記基地局8〜15の具体的な構成
を示すブロック図であり、モデム部51を有し、このモ
デム部51が各区間34,35毎の通信ケーブル4,5
に有線接続されて各区間34,35の通信ケーブル4,
5を介して収集される情報をデジタル信号に変換して制
御部53に入力するとともに、それぞれ自局に対応して
接続された閉塞信号機16〜31から閉塞信号情報入力
部52を経て収集される閉塞信号情報も制御部53に入
力し、これら入力される各情報に基づいて制御部53が
演算処理を行なう。55は制御局6,7からの指令によ
り移動局32,33との間に亘って双方向通信を行なう
デジタル式無線送受信部であり、制御局6,7からの指
令中に警報動作要求コマンドが含まれている場合は移動
局32,33に対して警報動作を出力し、警報動作要求
コマンドが含まれていない場合は通常動作として移動局
情報を入手し、その入手した移動局情報をモデム部51
を通じて制御局6,7に送出する。なお、図4中の54
は各部に電源を供給するための電源部である。
【0023】図5は上記移動局32,33の具体的な構
成を示すブロック図であり、制御局6,7からの指令に
より基地局8〜15との間に亘って双方向通信を行なう
デジタル式無線送受信部65と簡易移動局38,39に
無線指令を送出する微弱無線送信部66と基地局8〜1
5から送出される無線信号を受信して演算処理を行なう
制御部63とを有し、基地局8〜15からの無線信号中
に警報動作要求コマンドが含まれている場合はスピーカ
61からの音声と発光素子であるLED62の赤色点滅
光とにより接近警報を発すると同時に、微弱無線送信部
66から簡易移動局38,39に向けて無線指令を送出
する。また、基地局8〜15からの無線信号中に警報動
作要求コマンドが含まれていない通常状態では、基地局
8〜15との通信に基づいてシステム全体が正常に動作
していることをスピーカ61による音声とLED62に
よる黄色点滅光を介して見張り員に知らせる。なお、図
5中の64は各部に電源を供給するための蓄電池であ
る。
【0024】図6は上記簡易移動局38,39の具体的
な構成を示すブロック図であり、移動局32,33の微
弱無線送信部66から送信される無線指令を受信する微
弱無線受信部75と受信した無線指令の演算処理を行な
う制御部73とを有し、受信無線指令中に警報動作要求
コマンドが含まれている場合はスピーカ71からの音声
と発光素子であるLED72の赤色点滅光とにより接近
警報を発し、かつ、受信無線指令中に警報動作要求コマ
ンドが含まれていない通常状態ではシステム全体が正常
に動作していることをスピーカ71による音声とLED
72による黄色点滅光を介して作業者に知らせる。な
お、図6中の74は各部に電源を供給するための蓄電池
である。
【0025】図7,図8は、本システム区間34の制御
局6から各基地局8〜12及び隣接区間35,36の制
御局7に対して通信ケーブル4,5を通じて送信される
コマンド要求データ及び各基地局8〜12及び隣接区間
35,36の制御局7から本システム区間34の制御局
6に通信ケーブル4,5を通じて返信されるコマンド要
求応答データのフォーマットを示し、図9はそのコマン
ド要求データ及びコマンド要求応答データの通信シーケ
ンスを示している。
【0026】本システム区間34の制御局6(マスター
制御局)から各基地局8〜12に対して送信されるコマ
ンド要求は、 指定基地局に対してディップスイッチの状態の返信を
要求するディップスイッチ要求 指定基地局に対して移動局32,33の登録を要求す
る移動局登録要求 指定基地局に対して移動局32,33の管理用IDの
発行を要求するID発行要求 指定基地局に対して移動局32,33の管理用IDの
停止を要求するID停止要求 指定基地局内にある移動局32,33に対して警報動
作を要求するとともに、登録要求、登録、登録解除する
移動局がある場合はそれらの返信を要求する警報動作要
求 指定基地局内にある移動局32,33に対してメッセ
ージを送信するメッセージ送信要求 であり、これら送信されるコマンド要求に対する応答が
各基地局8〜12から制御局6に返信される。
【0027】また、制御局6(マスター制御局)から隣
接区間35,36の制御局7(スレーブ制御局)に対し
て送信されるコマンド要求は. ´ディップスイッチの状態の返信を要求するディップ
スイッチ要求 閉塞信号情報を要求する閉塞信号要求 であり、これらコマンド要求に対する応答が隣接区間3
5,36の制御局7(スレーブ制御局)から制御局6
(マスター制御局)に返信される。
【0028】次に、上記のように構成された無線式列車
接近警報システムの動作について説明する。移動局3
2,33は常に基地局8〜12との間に亘ってデジタル
式無線送受信部65,55を介して双方向通信され、そ
の時の基地局8〜12での電界強度を基にして制御局6
が移動局32,33の現在位置情報、つまりは、作業場
所を把握する。図1の場合を例にとると、制御局6は本
システム区間34の基地局10の近傍に移動局33が位
置し、基地局8と9の中間部に移動局32が位置してい
ることを把握している。
【0029】そして、本システム区間34内の制御局6
と基地局8〜12との間に亘って閉塞信号情報及び移動
局32,33の情報が循環している状態で、列車3が上
位隣接区間35に進行してくると、この区間35の閉塞
信号機が31→30の順にそれを検知する。この閉塞信
号情報は区間35の基地局15,14、制御局7及び通
信ケーブル4を通して本システム区間34の制御局6に
収集され、この制御局6は予め設定されている図3に示
す警報動作管理テーブルに基づいて警報動作処理を行な
う。
【0030】この警報動作処理に伴い作業位置にある移
動局33よりも手前の警報距離37の地点に列車3が到
達した時点から列車3が作業位置を抜け出した所にある
基地局10を通過するまでの間、制御局6から基地局1
0に送信される警報動作コマンド要求を無線回線を通じ
て移動局33に送信して、見張り員が携帯している移動
局33のスピーカ61及びLED62により音声と点滅
光とで接近警報を発すると同時に、その移動局33から
の無線指令を受けるように作業者自身が携帯している簡
易移動局39のスピーカ71及びLED72により音声
と点滅光とで接近警報を発する。
【0031】このように見張り員が携帯している移動局
33と作業者自身が携帯している簡易移動局39の両方
から音声と点滅光による接近警報を二重に発することに
よって、接近警報を受けた見張り員が作業者に対する退
避指令を失念したり、退避指令に遅れを生じたりするこ
とがあっても、また、作業機械等による激しい環境騒音
の影響で見張り員による退避指令を作業者が聞こえなか
っても、作業者自身が携帯している簡易移動局39より
発せられる接近警報によって作業者は列車3の接近警報
を確実に認識して、遅れを生じることなく退避すること
が可能である。
【0032】また、複数の基地局8〜15を経由して制
御局6,7に収集される移動局情報から現在の作業場所
を特定することが可能であるため、接近警報の発出時間
の適正化が容易であり、警報発出タイミングが早すぎる
ことによる線路近接作業の効率低下及び警報発出タイミ
ングが遅すぎることによる退避遅れを防止することがで
きる。さらに、線路1,2の設定された区間34〜36
毎に制御局6,7及び複数の基地局8〜15が設置され
ているので、作業位置が移動しても、所定の接近警報機
能を常に確実に発揮させることができる。
【0033】
【発明の効果】以上の実施の形態からも明らかなよう
に、本発明によれば、区間毎に設置された制御局が区間
内に設置された複数の基地局を通じて最新の閉塞信号情
報及び移動局の情報を収集しながら列車の接近情報を監
視することができるので、その区間内の所定の距離にま
で列車が接近したときは、直ちに作業位置に最も近い基
地局を経由し無線回線を通じて見張り員の携帯している
移動局よりリアルタイムで接近警報を発すると同時に、
作業者自身が携帯している簡易移動局からもリアルタイ
ムで接近警報を発するといったように、列車の接近警報
をリアルタイムで二重に発することができる。したがっ
て、見張り員から作業者に対する退避指令の失念や遅れ
があっても、また、作業機械等による激しい環境騒音の
影響で見張り員による退避指令が聞こえなかったとして
も、作業者を確実に線路から退避させることができる。
【0034】しかも、制御局に収集される移動局の情報
から現在の作業場所を容易に特定することができるため
に、接近警報の発出時間を容易に適正化して線路近接作
業の効率低下や退避遅れによる重大な危機の発生を確実
に防止し非常に信頼性の高い接近警報機能を達成するこ
とができる。また、列車線路の設定された区間毎に上述
の制御局及び複数の基地局が設置されているので、作業
位置が移動しても、所定の接近警報機能を常に確実に発
揮させることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る無線式列車接近警報システムの構
成を示すブロック図である。
【図2】同上システムにおける制御局の構成を示すブロ
ック図である。
【図3】同上システムにおける警報動作管理テーブルの
一例を示す図である。
【図4】同上システムにおける基地局の構成を示すブロ
ック図である。
【図5】同上システムにおける移動局の構成を示すブロ
ック図である。
【図6】同上システムにおける簡易移動局の構成を示す
ブロック図である。
【図7】同上システムにおけるコマンド要求データのフ
ォーマットである。
【図8】同上システムにおけるコマンド要求データのフ
ォーマットである。
【図9】同上システムにおけるコマンド要求通信シーケ
ンスである。
【図10】従来の移動式列車接近警報システムの一例を
示す模式図である。
【図11】従来の定置式(無線方式)列車接近警報シス
テムの一例を示す模式図である。
【符号の説明】
1,2 線路 3 列車 4,5 通信ケーブル 6,7 制御局 8〜15 基地局 16〜31 閉塞信号機 32,33 移動局 34 本システム区間 35 上位隣接区間 36 下位隣接区間 37 警報距離 38,39 簡易移動局
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮石 明彦 大阪府大阪市北区芝田二丁目4番24号 西 日本旅客鉄道株式会社内 (72)発明者 森 崇 大阪府大阪市北区芝田二丁目4番24号 西 日本旅客鉄道株式会社内 (72)発明者 広瀬 孝一 東京都千代田区鍛治町二丁目3番4号 株 式会社中松商会内 (72)発明者 堂脇 徹 東京都千代田区鍛治町二丁目3番4号 株 式会社中松商会内 (72)発明者 武田 徹也 大阪府東大阪市七軒家19番40号 北斗電気 株式会社内 (72)発明者 井上 学 大阪府東大阪市七軒家19番40号 北斗電気 株式会社内 Fターム(参考) 5C087 AA12 AA16 AA23 AA37 AA44 BB03 BB46 DD03 DD15 EE18 FF01 FF02 FF13 FF16 FF19 FF20 FF23 GG08 GG19 GG23 GG28 GG66 GG70 5H161 AA01 BB02 DD21 MM02 MM12 NN11 PP06 PP12

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 列車線路の予め設定された区間毎に設置
    された制御局と上記区間内に所定間隔を隔てて設置され
    制御局との間で双方向通信可能に有線接続された複数の
    基地局との間に亘って、区間内の閉塞信号情報及び各基
    地局との間で双方向通信可能な無線回線が構築された移
    動局の情報を循環させながら、制御局で列車が所定の距
    離に接近したか否かを判別し所定の距離に接近したと
    き、上記無線回線を通じて移動局及びこの移動局からの
    無線指令を受信する簡易移動局より接近警報を発するこ
    とを特徴とする無線式列車接近警報方法。
  2. 【請求項2】 列車線路脇で、その列車線路の予め設定
    された区間毎に設置されて警報動作の演算処理を行なう
    制御局と、上記区間内に所定間隔を隔てて複数設置され
    るとともに、区間内の閉塞信号情報を収集して上記制御
    局との間で双方向通信可能に有線接続された基地局と、
    これら各基地局との間で無線送受信部を介して双方向通
    信可能で、列車の接近警報を発する移動局と、この移動
    局からの無線指令による接近警報を受信して警報を発す
    る簡易移動局とを備えていることを特徴とする無線式列
    車接近警報システム。
  3. 【請求項3】 上記制御局は、移動局と各基地局との間
    の双方向通信時における基地局での電界強度を基にして
    移動局情報を把握し登録するように構成されている請求
    項2に記載の無線式列車接近警報システム。
  4. 【請求項4】 上記各基地局と移動局との間の双方向通
    信にデジタル式無線送受信部が使用されている請求項2
    または3に記載の無線式列車接近警報システム。
  5. 【請求項5】 区間毎に設置されている制御局同士が有
    線接続されている請求項2ないし4のいずれかに記載の
    無線式列車接近警報システム。
  6. 【請求項6】 上記移動局及び簡易移動局はそれぞれ、
    警報発信用のスピーカ及び発光素子を備えている請求項
    2ないし4のいずれかに記載の無線式列車接近警報シス
    テム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2017203927A1 (ja) * 2016-05-24 2017-11-30 株式会社日立製作所 信号保安システム

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