JP2001270342A - 4輪駆動車の動力伝達装置 - Google Patents

4輪駆動車の動力伝達装置

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JP2001270342A
JP2001270342A JP2000084827A JP2000084827A JP2001270342A JP 2001270342 A JP2001270342 A JP 2001270342A JP 2000084827 A JP2000084827 A JP 2000084827A JP 2000084827 A JP2000084827 A JP 2000084827A JP 2001270342 A JP2001270342 A JP 2001270342A
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gear
shaft
transfer
coupling mechanism
power transmission
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Toshio Kobayashi
利雄 小林
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Subaru Corp
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Fuji Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンパクトで車載性が良好な4輪駆動車の動
力伝達装置を提供する。 【解決手段】 横置きエンジン1に連結したトランスミ
ッション2からの駆動力を、エンジン1の後方に配設し
たトランスファ3を介して前後輪に分配する4輪駆動車
の動力伝達装置において、トランスファ3は、駆動力の
伝達方向を変向する一対の変向歯車30,31と、変向
歯車30,31によって変向されたピニオンシャフト3
1aの軸芯を平行に変位する第1,第2の歯車32,3
3と、第2の歯車33に回動自在に挿通され後輪側に駆
動力を伝達可能な出力軸35と、を備え、第2の歯車3
3と出力軸35とを接離自在に締結する油圧多板クラッ
チ8を第2の歯車33の軸芯上であって第2の歯車33
よりもエンジン1側に配設する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、横置き配置された
エンジンに接続されたトランスミッションから出力され
る駆動力を前輪側と後輪側とへ分配する4輪駆動車の動
力伝達装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、4輪駆動車の動力伝達装置に
おいては、油圧多板クラッチやビスカスカップリング等
のカップリング機構部をトランスファ内に配設し、この
カップリング機構部を介して、後輪側への駆動力の配分
を連続的に制御するものがある。ところで、エンジンが
横置き配置された4輪駆動車において、上記カップリン
グ機構部は、前輪ドライブ軸の軸線上或いは変向歯車の
ピニオンシャフトの軸線上に配置されることが一般的で
ある。
【0003】例えば、特開平7−223455号公報に
は、前輪間の差動装置の側部に、該差動装置から入力さ
れる駆動力を後輪へ伝達するビスカスカップリング(カ
ップリング機構部)を設けた技術が開示されている。
【0004】また、特開平6−107019号公報に
は、トランスファ装置のハイポイドピニオンの出力ギヤ
と後輪用プロペラシャフトとの間に油圧サーボ式の湿式
多板クラッチ(カップリング機構部)を配設した技術が
開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ように、カップリング機構部を前輪ドライブ軸の軸線上
に配設すると、トランスファ内における差動装置の配設
位置が制限されるばかりか、車体の骨格構造等によって
は、車軸方向に大型化したトランスファによって車載性
が低下する場合がある。
【0006】一方、カップリング機構部を変向歯車のピ
ニオン軸の軸線上に配設すると、トランスファが前後に
大型化する。そして、このような場合、一般に、大径の
カップリング機構部がステアリングギヤボックスや車体
骨格構造(クロスメンバ等)等の上方或いは下方で交差
することとなり、これらの部材とカップリング機構部と
の相対的な位置関係を良好に保つために、ステアリング
ギヤボックスの位置を変更したりクロスメンバ等を湾曲
させたりすると、車体構造の複雑化や車種の増加等を引
き起こす場合がある。また、大径のカップリング機構部
をステアリングギヤボックスやクロスメンバ等の上方や
下方で交差させることは、車室内空間の縮小や車両の最
低地上高の低下を引き起こす場合がある。
【0007】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、コンパクトに構成することができ、且つ、車載性が
良好な4輪駆動車の動力伝達装置を提供することを目的
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1に記載の本発明による4輪駆動車の動力伝
達装置は、横置き配置のフロントエンジンに連結したト
ランスミッションからの駆動力を、上記エンジンの後方
に配設したトランスファを介して前後輪に分配する4輪
駆動車の動力伝達装置において、上記トランスファは、
駆動力の伝達方向を変向する一対の変向歯車と、この変
向歯車によって変向された駆動力の伝達軸部上に設けら
れた第1の歯車と、この第1の歯車に噛合され上記伝達
軸部の軸芯を平行に変位させる第2の歯車と、上記第2
の歯車の歯車軸軸芯に回動自在に挿通されプロペラシャ
フトに駆動力を伝達可能な出力軸と、上記第2の歯車の
歯車軸と上記出力軸との伝達トルクを制御可能なカップ
リング機構部と、を備え、上記カップリング機構部を上
記第2の歯車の軸芯上であって該第2の歯車よりもエン
ジン側に配設したことを特徴とする。
【0009】また、請求項2に記載の本発明による4輪
駆動車の動力伝達装置は、請求項1に記載の4輪駆動車
の動力伝達装置において、上記トランスファのトランス
ファケース内に、上記カップリング機構部を収納するカ
ップリング機構収納室を独立して備え、このカップリン
グ機構収納室と他の部材を収納する収納室との液密分離
は、上記カップリング機構収納室内に延設した上記第2
の歯車の歯車軸外周にシール部材を摺接して行うことを
特徴とする。
【0010】また、請求項3に記載の本発明による4輪
駆動車の動力伝達装置は、請求項1または請求項2の何
れかに記載の4輪駆動車の動力伝達装置において、上記
カップリング機構部は、油圧多板クラッチであることを
特徴とする。
【0011】また、請求項4に記載の本発明による4輪
駆動車の動力伝達装置は、請求項1または請求項2の何
れかに記載の4輪駆動車の動力伝達装置において、上記
カップリング機構部は、前後輪の回転差または入力トル
クに応じた伝達トルクを発生させるカップリングである
ことを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図面は本発明の実施の一形態に係
わり、図1はトランスファの要部断面図、図2は歯車機
構部及び油圧多板クラッチのスケルトン図、図3はクラ
ッチ室の要部拡大断面図、図4はトランスファ出力軸と
ステアリングギヤボックス及びクロスメンバとの位置関
係を示す側面図、図5はトランスファ出力軸とステアリ
ングギヤボックス及びクロスメンバとの他の位置関係を
示す側面図、図6はトランスファ出力軸とステアリング
ギヤボックス及びクロスメンバとの他の位置関係を示す
スケルトン図、である。
【0013】図1において、符号1は車両のフロントエ
ンジンルームに横置き配置されたエンジンを示す。この
エンジン1の左側部にはトランスミッション2が接合さ
れ、このトランスミッション2の後部にはトランスファ
3が一体的に設けられている。そして、エンジン1から
出力される駆動力は、トランスミッション2で所定に変
速された後、トランスファ3によって前輪側と後輪側と
に分配されるようになっている。ここで、図示のよう
に、上記トランスファ3は、トランスミッション2の後
方で、エンジン1側にオフセットして配置されている。
【0014】上記トランスファ3について具体的に説明
すると、トランスファ3は、トランスミッション2から
の駆動力を前輪側に伝達するフロントディファレンシャ
ル装置5と、このフロントディファレンシャル装置5の
ディファレンシャルケース6に伝達された駆動力を後輪
側に分配する歯車機構部7と、後輪側への駆動力の配分
を走行状態や路面状態等に応じて連続的に可変制御する
カップリング機構部としての油圧多板クラッチ8と、を
備え、これらがトランスファケース9内に設けられたデ
ィファレンシャル収納室10、歯車収納室11、及び、
カップリング機構収納室としてのクラッチ収納室12に
それぞれ収納されて要部が構成されている。
【0015】すなわち、上記フロントディファレンシャ
ル装置5は、ディファレンシャルケース6外周にファイ
ナルギヤ17を備え、このファイナルギヤ17が、トラ
ンスミッション2の出力軸15に固設されたドライブギ
ヤ16に噛合されている。
【0016】上記フロントディファレンシャル装置5
は、ベベルギヤ式のディファレンシャル装置であり、デ
ィファレンシャルケース6内に固設されたピニオンシャ
フト20に回動自在に軸支された一対のディファレンシ
ャルピニオン21,21と、これらディファレンシャル
ピニオン21,21に噛合された左右のサイドギヤ22
L,22R等を備えて構成されている。そして、ディフ
ァレンシャルケース6からディファレンシャルピニオン
21,21を介してサイドギヤ22L,22Rに伝達さ
れた駆動力は、ディファレンシャルケース6左右の筒部
26L,26Rに挿通されサイドギヤ22L,22Rに
スプライン嵌合された左右前輪ドライブ軸25L,25
Rを介して左右前輪に伝達されるようになっている。
【0017】また、上記ディファレンシャルケース6の
右側筒部26Rは、歯車収納室11内部まで延設され、
この延設された右側筒部26Rを介して歯車機構部7に
駆動力が伝達されるようになっている。
【0018】ここで、上記筒部26Rの中途外周には、
トランスファケース9に保持されたオイルシール27が
摺接され、このオイルシール27によって、ディファレ
ンシャル収納室10内と歯車収納室11内との液密が保
たれている。なお、上記フロントディファレンシャル装
置5を潤滑する潤滑油と上記歯車機構部7を潤滑する潤
滑油とが同一の潤滑油である場合には、上記オイルシー
ル27を省略してもよい。
【0019】上記歯車機構部7は、図1,2に示すよう
に、ハイポイドギヤで構成された一対の変向歯車(第
1,第2の変向歯車)30,31と、ヘリカルギヤで構
成された一対の歯車(第1,第2の歯車)32,33
と、を備えて構成されている。
【0020】上記第1の変向歯車30は、筒部26Rの
外周にスプライン嵌合された中空のトランスファ軸34
に固設されるもので、この第1の変向歯車30には第2
の変向歯車31が噛合されている。
【0021】この第2の変向歯車31の軸芯上には伝達
軸部としてのピニオンシャフト31aが一体形成され、
このピニオンシャフト31aには第1の歯車32がスプ
ライン嵌合されている。
【0022】また、上記第1の歯車32には、該第1の
歯車32の右側で、第2の歯車33が噛合されている。
【0023】この第2の歯車33の歯車軸33aは中空
に形成され、この中空の歯車軸33aには、出力軸35
が回動自在に挿通されている。
【0024】上記出力軸35は、油圧多板クラッチ8を
介して第2の歯車33と接離自在に締結されるもので、
油圧多板クラッチ8が締結されると、第2の歯車33に
伝達された駆動力は出力軸35に伝達され、出力軸35
にスプライン嵌合されたプロペラシャフト37(図4参
照)を介してリヤディファレンシャル装置(図示せず)
に伝達されるようになっている。
【0025】ここで、図3に示すように、上記油圧多板
クラッチ8を収納するクラッチ収納室12は、第2の歯
車33よりもエンジン1側であって出力軸35の軸芯上
に配設されるもので、このクラッチ収納室12内には、
歯車軸33a及び出力軸35の端部が延設されている。
【0026】上記歯車軸33aの中途には、トランスフ
ァケース9と歯車32,33を支持するハウジングに保
持された、シール部材としての一対のオイルシール3
6,36が摺接されている(図3参照)。これらのオイ
ルシール36,36は、そのシール方向が互いに逆方向
となるように並設され、これによって、歯車収納室11
とクラッチ収納室12との間の液密が保たれている。
【0027】上記クラッチ収納室12内において、歯車
軸33aには油圧多板クラッチ8のクラッチハブ40が
固設される一方、出力軸35にはクラッチドラム41が
固設されている。
【0028】また、クラッチハブ40とクラッチドラム
41との間には、クラッチハブ40外周に嵌合された複
数のドライブプレート42と、クラッチドラム41内周
に嵌合された複数のドリブンプレート43と、が交互に
配設されている。また、これらのプレート42,43の
一端側(エンジン1側)にはピストン45が配設され、
他端側(第2の歯車33側)にはリテーニングプレート
46が配設されている。
【0029】上記ピストン45は、クラッチドラム41
と出力軸35に摺接され、ピストン45とクラッチドラ
ム41とに囲まれた間隙が油圧室47として形成されて
いる。また、上記ピストン45にはリテーナ49が対向
されており、このリテーナ49はスナップリング48を
介して出力軸35に保持されている。上記リテーナ49
とピストン45との間にはリターンスプリング50が介
装され、このリターンスプリング50によって、上記ピ
ストン45はエンジン1側に付勢されている。また、上
記リテーニングプレート46は、スナップリング52を
介してクラッチドラム41に保持されている。
【0030】ここで、図示しない油圧制御装置から油圧
室47への作動油圧の供給は、図1に示すように、出力
軸35に設けられた油路51を介して行われる。そし
て、油圧室47に作動油が供給されてピストン45が作
動された際に、リテーニングプレート46がドライブプ
レート42及びドリブンプレート43の他端側への移動
を規制することによって、ドライブプレート42とドリ
ブンプレート43との締結が実現される。
【0031】このようなトランスファ3において、トラ
ンスミッション2の出力軸15からファイナルギヤ17
を介してディファレンシャルケース6に伝達された駆動
力は、ピニオンシャフト20、ディファレンシャルピニ
オン21,21、サイドギヤ22L,22R、及び、ド
ライブ軸25L,25Rを介して左右前輪に伝達され
る。
【0032】また、上記ディファレンシャルケース6に
伝達された駆動力は、筒部26Rに伝達され、この筒部
26Rに伝達された駆動力はトランスファ軸34に伝達
される。このトランスファ軸34に伝達された駆動力
は、第1,第2の変向歯車30,31を介してその伝達
方向が90度変向された後、ピニオンシャフト31aに
伝達される。さらに、ピニオンシャフト31aに伝達さ
れた駆動力は、第1,第2の歯車32,33を介して右
側に平行に変位された後、歯車軸33aに伝達される。
そして、上記歯車軸33aに伝達された駆動力は、油圧
多板クラッチ8が締結された際に出力軸35に伝達さ
れ、プロペラシャフト37を介して後輪側へと伝達され
る。ここで、油圧多板クラッチ8の締結力は、図示しな
い油圧制御装置から油圧室47に供給される作動油圧に
よって可変制御されるもので、これにより、前後輪間の
トルク配分が可変制御される。
【0033】このような実施の形態では、第1,第2変
向歯車30,31によって変向された駆動力を後輪側に
伝達するピニオンシャフト31aの軸芯を、第1,第2
の歯車32,33を介して平行に変位させ、変位された
第2の歯車33の軸芯上であって第2の歯車33よりも
エンジン1側の間隙に油圧多板クラッチ8を配設するこ
とにより、トランスファ3の大型化を防止することがで
きる。
【0034】すなわち、第1,第2の歯車32,33を
介してピニオンシャフト31aの軸芯を平行に変位させ
ることにより、油圧多板クラッチ8をエンジン1と歯車
機構部7との間隙に配設することが可能となり、油圧多
板クラッチ8を前輪ドライブ軸25L,25Rの軸芯上
やピニオンシャフト31aの軸芯上に配設する必要がな
くなる。従って、トランスファ3をコンパクトに構成す
ることができ、車載性を良好なものとすることができ
る。
【0035】特に、油圧多板クラッチ8をピニオンシャ
フト31a軸芯上に配置する必要がないため、車体前方
の左右方向に配置されるステアリングギヤボックス60
や車体のクロスメンバ61等の上下で油圧多板クラッチ
8が交差することを防止でき(図4参照)、車載性を良
好なものとすることができる。換言すれば、ステアリン
グギヤボックス60の位置を変更したりクロスメンバ6
1を湾曲させたりすることなくこれらの部材と油圧多板
クラッチ8との相対的な位置関係を良好に保つことがで
きるので、単純な車体構造で衝突安全性の確保等を容易
に実現することができる。また、油圧多板クラッチ8を
ステアリングギヤボックス60やクロスメンバ61等と
交差させる必要がないため、車室内空間や車両の最低地
上高等を十分に確保することができる。
【0036】また、後輪側への駆動力の伝達は、一対の
変向歯車30,31に加え、少なくとも一対の歯車3
2,33を介して行われるので、後輪側のギヤ比の設定
が容易なものとなる。従って、エンジンや車体諸元が異
なる各種のバリエーションに対する前後輪間のギヤ比の
設定等が容易となる。
【0037】また、油圧多板クラッチ8を第2の歯車3
3よりもエンジン1側に配設することにより、クラッチ
収納室12を液密に独立して構成することが容易にな
る。すなわち、油圧多板クラッチ8を第2の歯車33よ
りもエンジン1側に配設し、この油圧多板クラッチ8
を、歯車軸33aの一端側と、この歯車軸33aに挿通
された出力軸35の一端側とに連結することにより、ク
ラッチ収納室12を液密に形成する際の回転部位のシー
ルを歯車軸33aの周部のみとすることができる。
【0038】そして、トランスファケース9内におい
て、上記クラッチ収納室12内の潤滑油を、他の収納室
(ディファレンシャル収納室10,歯車収納室11)内
の潤滑油とは異なる特性のものとすることにより、油圧
多板クラッチ8の特性を最大限に引き出すことができ
る。
【0039】ここで、上述の実施の形態では、一対の歯
車32,33を介して出力軸35の軸芯を右側に変位さ
せた一例について説明したが、本発明はこれに限られる
ものではなく、出力軸35の軸芯の変位は、ピニオンシ
ャフト31aの軸周のどの位置に設定してもよい。すな
わち、車体骨格のバリエーションやステアリングギヤボ
ックスの位置等に応じて、例えば、図5に示すように出
力軸35の軸芯を上方に変位させてもよいし、図6に示
すように出力軸35の軸芯を下方に変位させてもよい。
【0040】また、第2の歯車33とエンジン1との間
に配設されるカップリング機構部は、上述の油圧多板ク
ラッチに限定されるものではなく、例えばビスカスカッ
プリングやダイラタンシー性流体カップリング等でもよ
く、また、これらを組み合わせたものでもよい。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、一
対の変向歯車によって変向された伝達軸部の軸芯を、該
伝達軸部上に設けられた第1の歯車と、この第1の歯車
に噛合された第2の歯車とを介して平行に変位し、上記
第2の歯車の歯車軸とこの第2の歯車の軸芯に回動自在
に挿通されプロペラシャフトに駆動力を伝達可能な出力
軸とを接離自在に締結するカップリング機構部を、上記
第2の歯車の軸芯上であって該第2の歯車よりもエンジ
ン側に配設したので、コンパクトで車載性が良好な4輪
駆動車の動力伝達装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】トランスファの要部断面図
【図2】歯車機構部及び油圧多板クラッチのスケルトン
【図3】クラッチ室の要部拡大断面図
【図4】トランスファ出力軸とステアリングギヤボック
ス及びクロスメンバとの位置関係を示す側面図
【図5】トランスファ出力軸とステアリングギヤボック
ス及びクロスメンバとの他の位置関係を示す側面図
【図6】トランスファ出力軸とステアリングギヤボック
ス及びクロスメンバとの他の位置関係を示すスケルトン
【符号の説明】
1 エンジン 2 トランスミッション 3 トランスファ 5 フロントディファレンシャル装置 6 ディファレンシャルケース 7 歯車機構部 8 油圧多板クラッチ(カップリング機構部) 9 トランスファケース 10 ディファレンシャル収納室 11 歯車収納室 12 クラッチ収納室(カップリング機構収納室) 15 出力軸 16 ドライブギヤ 17 ファイナルギヤ 20 ピニオンシャフト 25L,25R 前輪ドライブ軸 26L,26R 筒部 27 オイルシール 30 第1の変向歯車 31 第2の変向歯車 31a ピニオンシャフト(伝達軸部) 32 第1の歯車 33 第2の歯車 33a 歯車軸 34 トランスファ軸 35 出力軸 36 オイルシール(シール部材) 37 プロペラシャフト 60 ステアリングギヤボックス 61 クロスメンバ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】横置き配置のフロントエンジンに連結した
    トランスミッションからの駆動力を、上記エンジンの後
    方に配設したトランスファを介して前後輪に分配する4
    輪駆動車の動力伝達装置において、 上記トランスファは、駆動力の伝達方向を変向する一対
    の変向歯車と、 この変向歯車によって変向された駆動力の伝達軸部上に
    設けられた第1の歯車と、 この第1の歯車に噛合され上記伝達軸部の軸芯を平行に
    変位させる第2の歯車と、 上記第2の歯車の歯車軸軸芯に回動自在に挿通されプロ
    ペラシャフトに駆動力を伝達可能な出力軸と、 上記第2の歯車の歯車軸と上記出力軸との間の伝達トル
    クを制御可能なカップリング機構部と、を備え、 上記カップリング機構部を上記第2の歯車の軸芯上であ
    って該第2の歯車よりもエンジン側に配設したことを特
    徴とする4輪駆動車の動力伝達装置。
  2. 【請求項2】 上記トランスファのトランスファケース
    内に、上記カップリング機構部を収納するカップリング
    機構収納室を独立して備え、このカップリング機構収納
    室と他の部材を収納する収納室との液密分離は、上記カ
    ップリング機構収納室内に延設した上記第2の歯車の歯
    車軸外周にシール部材を摺接して行うことを特徴とする
    請求項1に記載の4輪駆動車の動力伝達装置。
  3. 【請求項3】 上記カップリング機構部は、油圧多板ク
    ラッチであることを特徴とする請求項1または請求項2
    の何れかに記載の4輪駆動車の動力伝達装置。
  4. 【請求項4】 上記カップリング機構部は、前後輪の回
    転差または入力トルクに応じた伝達トルクを発生するカ
    ップリングであることを特徴とする請求項1または請求
    項2の何れかに記載の4輪駆動車の動力伝達装置。
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