JP2001265153A - 定着装置及びこの定着装置を備える画像形成装置 - Google Patents

定着装置及びこの定着装置を備える画像形成装置

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JP2001265153A
JP2001265153A JP2000073772A JP2000073772A JP2001265153A JP 2001265153 A JP2001265153 A JP 2001265153A JP 2000073772 A JP2000073772 A JP 2000073772A JP 2000073772 A JP2000073772 A JP 2000073772A JP 2001265153 A JP2001265153 A JP 2001265153A
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Yasuo Nami
泰夫 浪
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、定着体又は加圧体に対するニップ
通過後の記録媒体の分離性の向上を図りつつ、分離部材
に付着するオイル、トナー、紙紛等の異物による画像不
良を防止できる定着装置及びこの定着装置を備える画像
形成装置を提供する。 【解決手段】 分離爪123は、定着ローラ20との当
接部の定着ローラ20の軸線方向に垂直な断面の曲率半
径が100μm以下であり、分離爪123はニップ側に
向く面に凸部が形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式、静
電記録方式、磁気写真方式等を採用する画像形成装置に
備えられる定着装置及びこの定着装置を備える画像形成
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真方式、静電記録方式、磁
気写真方式等を採用する画像形成装置にあっては、互い
に圧接回転する定着体及び加圧体たる一対のローラ(定
着ローラ、加圧ローラ)と、定着ローラを加熱する加熱
手段とを備え、未定着像たるトナー像を担持する普通紙
や感光紙等の記録媒体たる転写材を上記定着ローラ及び
上記加圧ローラによって形成されるニップで挟持搬送し
て加熱及び加圧することにより上記トナー像を上記転写
材に定着させる定着装置であって、上記定着ローラ及び
上記加圧ローラの少なくとも一方の周面で上記定着ロー
ラ又は上記加圧ローラの軸線方向に延びる当接部をもち
上記定着ローラ又は上記加圧ローラとの当接によりニッ
プ通過後の転写材を定着ローラ又は加圧ローラの表面か
ら分離する分離部材たる分離爪を備える定着装置が知ら
れており、実用に供されている。
【0003】かかる定着装置にあっては、分離爪が、一
般に、定着ローラ及び加圧ローラの少なくとも一方の表
面に転写材排出側ニップ近傍で当接配設されており、通
常軽圧力で定着ローラ及び加圧ローラの少なくとも一方
の表面に常時接触し、ニップ通過後の転写材が上記定着
ローラ又は上記加圧ローラに巻き付くことによるトラブ
ルを防止する目的で取り付けられている。一般に、この
分離爪は、定着ローラ又は加圧ローラとの当接部である
先端部の上記定着ローラ又は上記加圧ローラの軸線方向
に垂直な断面(以下、先端部断面という)が尖って形成
され、該先端部に隣接する二つの平面が共に平面形状と
なっている。
【0004】又、かかる定着装置にあっては、ニップ通
過後の転写材と定着ローラ又は加圧ローラとの分離を促
進する手段として、定着ローラ及び加圧ローラの少なく
とも一方の表面に離型剤たるオイルを塗布するオイル塗
布機構が一般的に具備されている。例えば、オイル塗布
機構の手段としては、オイルを内蔵したフェルトをロー
ル状に形成したものや、フェルトをパッド状に形成した
ものや、オイルを含浸したウェブを押圧ローラで加圧
し、定期的又は連続してウェブを移送する手段等が実用
化されている。
【0005】そして、定着ローラ上に残留したトナーを
クリーニングする手段として、オイル塗布機構と別に、
若しくは、オイル塗布機構も備えたクリーニング機構が
用いられている。クリーニング機構の手段としては、上
記オイル塗布機構と同じく、フェルトをロール状に形成
したものや、フェルトをパッド状に形成したものや、ウ
ェブを押圧ローラで加圧し、定期的又は連続してウェブ
を移送する手段等が実用化されている。
【0006】更に、かかる定着装置においては、定着ロ
ーラ及び加圧ローラの少なくとも一方の表面にサーミス
タ等の温度検出手段が当接若しくは近接して配設されて
おり、該温度検出手段によって検出された温度に基づ
き、上記定着ローラ及び上記加圧ローラの温度が所定温
度範囲内に維持されるよう加熱手段が駆動制御される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
定着装置あっては、分離爪が定着ローラに接触している
ので、定着ローラに付着しているオイル、トナー、紙紛
等の異物が分離爪に付着する。この付着物は、分離爪の
ニップ側の面に多く付着する。この異物が分離爪に多量
に蓄積された後、分離爪と異物の接着力が、異物の量が
多くなることで低下し、転写材に移行してしまう。この
ような汚れは、画像不良となる問題を抱えている。
【0008】又、かかる定着装置にあっては、分離爪の
先端部断面の曲率半径を小さくすればするほどニップ通
過後の転写材の定着ローラ又は加圧ローラに対する分離
性もよくなるが、同時に定着ローラ又は加圧ローラから
オイル、トナー、紙紛等もよく取ってしまい、分離爪に
異物が付着する速度が速くなる。このため、転写材に異
物を付着させてしまう頻度が多くなり、画像不良の発生
頻度が高くなってしまう。
【0009】そこで、本発明は、定着体又は加圧体に対
するニップ通過後の記録媒体の分離性の向上を図りつ
つ、分離部材に付着するオイル、トナー、紙紛等の異物
による画像不良を防止できる定着装置及びこの定着装置
を備える画像形成装置の提供を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本出願によれば、上記目
的は、互いに圧接回転する定着体及び加圧体と、該定着
体を加熱する加熱手段とを備え、未定着像を担持する記
録媒体を上記定着体及び上記加圧体によって形成される
ニップで挟持搬送して加熱及び加圧することにより上記
未定着像を上記記録媒体に定着させる定着装置であっ
て、上記定着体及び上記加圧体の少なくとも一方の周面
で上記定着体又は上記加圧体の軸線方向に延びる当接部
をもち上記定着体又は上記加圧体との当接によりニップ
通過後の記録媒体を定着体又は加圧体の表面から分離す
る分離部材を備える定着装置において、分離部材は、定
着体又は加圧体との当接部の上記軸線方向に垂直な断面
の曲率半径が100μm以下であり、分離部材はニップ
側に向く面に凸部が形成されているという第一の発明に
よって達成される。
【0011】又、本出願によれば、上記目的は、第一の
発明において、分離部材は、凸部が山型であるという第
二の発明によっても達成される。
【0012】更に、本出願によれば、上記目的は、第一
の発明又は第二の発明において、分離部材は、定着体又
は加圧体との当接部の上記軸線方向に垂直な断面の曲率
半径が30μm以下であるという第三の発明によっても
達成される。
【0013】又、本出願によれば、上記目的は、第一の
発明乃至第三の発明のいずれかにおいて、分離部材は、
ニップ側に向く面に凸部が複数形成されているという第
四の発明によっても達成される。
【0014】更に、本出願によれば、上記目的は、一連
の画像形成プロセスによって形成された画像を記録媒体
に記録する画像形成装置であって、第一の発明の定着装
置を備えるという第五の発明によっても達成される。
【0015】又、本出願によれば、上記目的は、第五の
発明において、分離部材は、凸部が山型であるという第
六の発明によっても達成される。
【0016】更に、本出願によれば、上記目的は、第五
の発明又は第六の発明において、分離部材は、定着体又
は加圧体との当接部の上記軸線方向に垂直な断面の曲率
半径が30μm以下であるという第七の発明によっても
達成される。
【0017】又、本出願によれば、上記目的は、第五の
発明乃至第七の発明のいずれかにおいて、分離部材は、
ニップ側に向く面に凸部が複数形成されているという第
八の発明によっても達成される。
【0018】即ち、本出願にかかる第一の発明にあって
は、定着体又は加圧体との当接部形状の適正化が図られ
た分離部材がニップ通過後の記録媒体を定着体又は加圧
体の表面から分離すると共に、定着体又は加圧体の表面
に付着したトナー等の汚れが分離部材の凸部の中心に集
められ、該汚れが分離部材上に多量に溜まることなく落
下若しくは記録媒体上に転移する。
【0019】又、本出願にかかる第二の発明にあって
は、定着体又は加圧体との当接部形状の適正化が図られ
た分離部材がニップ通過後の記録媒体を定着体又は加圧
体の表面から分離すると共に、定着体又は加圧体の表面
に付着したトナー等の汚れが分離部材の山型の凸部の中
心に集められ、該汚れが分離部材上に多量に溜まること
なく落下若しくは記録媒体上に転移する。
【0020】更に、本出願にかかる第三の発明にあって
は、定着体又は加圧体との当接部形状の更なる適正化が
図られた分離部材がニップ通過後の記録媒体を定着体又
は加圧体の表面から分離すると共に、定着体又は加圧体
の表面に付着したトナー等の汚れが分離部材の凸部の中
心に集められ、該汚れが分離部材上に多量に溜まること
なく落下若しくは記録媒体上に転移する。
【0021】又、本出願にかかる第四の発明にあって
は、定着体又は加圧体との当接部形状及び記録媒体との
接触部分散化の適正化が図られた分離部材がニップ通過
後の記録媒体を定着体又は加圧体の表面から分離すると
共に、定着体又は加圧体の表面に付着したトナー等の汚
れが分離部材の複数の凸部の中心に分散して集められ、
該汚れが分離部材上に多量に溜まることなく落下若しく
は記録媒体上に転移する。
【0022】更に、本出願にかかる第五の発明にあって
は、定着体又は加圧体との当接部形状の適正化が図られ
た分離部材がニップ通過後の記録媒体を定着体又は加圧
体の表面から分離すると共に、定着体又は加圧体の表面
に付着したトナー等の汚れが分離部材の凸部の中心に集
められ、該汚れが分離部材上に多量に溜まることなく落
下若しくは記録媒体上に転移する。
【0023】又、本出願にかかる第六の発明にあって
は、定着体又は加圧体との当接部形状の適正化が図られ
た分離部材がニップ通過後の記録媒体を定着体又は加圧
体の表面から分離すると共に、定着体又は加圧体の表面
に付着したトナー等の汚れが分離部材の山型の凸部の中
心に集められ、該汚れが分離部材上に多量に溜まること
なく落下若しくは記録媒体上に転移する。
【0024】更に、本出願にかかる第七の発明にあって
は、定着体又は加圧体との当接部形状の更なる適正化が
図られた分離部材がニップ通過後の記録媒体を定着体又
は加圧体の表面から分離すると共に、定着体又は加圧体
の表面に付着したトナー等の汚れが分離部材の凸部の中
心に集められ、該汚れが分離部材上に多量に溜まること
なく落下若しくは記録媒体上に転移する。
【0025】又、本出願にかかる第八の発明にあって
は、定着体又は加圧体との当接部形状及び記録媒体との
接触部分散化の適正化が図られた分離部材がニップ通過
後の記録媒体を定着体又は加圧体の表面から分離すると
共に、定着体又は加圧体の表面に付着したトナー等の汚
れが分離部材の複数の凸部の中心に分散して集められ、
該汚れが分離部材上に多量に溜まることなく落下若しく
は記録媒体上に転移する。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態に関し
て、添付図面に基づき説明する。
【0027】(第一の実施形態)先ず、本発明の第一の
実施形態について図3乃至図5に基づいて説明する。
【0028】図1は、本実施形態にかかる画像形成装置
の一例たる電子写真方式を採用する複写機の概略構成を
示す断面図である。
【0029】かかる複写機にあっては、図1に示すよう
に、原稿台カバー1とプラテンガラス2との間には、原
稿が載置されており、該原稿を原稿照明ランプ3で照明
し、各反射ミラー4,5,6とレンズ7及び反射ミラー
8を使って、該原稿で反射した原稿照明ランプ3の光を
感光体9に投影させることで、感光体9上に原稿に対応
した像を形成させている。つまり、この感光体9を、予
め帯電器10により電荷付与させておき、その表面に上
記のような原稿画像に対応した露光を行うことで、感光
体9上には、静電潜像が形成される。そして、現像装置
11を用いて、この静電潜像にトナーを付着させること
によりトナー像として顕像化を行い、給紙デッキ12か
ら搬送される転写材Pに、上記トナー像を転写分離帯電
器13で転写させる。更に、トナー像の転写を受けた転
写材Pを、搬送ベルト14により定着装置15まで搬送
し、定着装置15にてトナー像を転写材P上へ固着さ
せ、排紙トレイ16に出力する。
【0030】次に、定着装置15について詳細に説明す
る。
【0031】定着装置15は、図2に示すように、互い
に圧接回転する、定着体たる定着ローラ20と、加圧体
たる加圧ローラ21とを備え、トナー像を担持する転写
材を、該トナーが担持された面を定着ローラ20側にし
て、定着ローラ20及び加圧ローラ21によって形成さ
れるニップで挟持搬送させるようになっている。
【0032】定着ローラ20は、例えば、鉄やアルミニ
ウム合金を構造体の基礎、即ち芯金とし、その表面がシ
リコーンゴムやフッ素ゴム等の弾性層や、四フッ化エチ
レン樹脂(PTFE)や四フッ化エチレン−パーフルオ
ロビニルエーテル共重合体(PFA)に代表されるフッ
素樹脂を単独又は複合した高離型性層で被覆されてい
る。
【0033】同様に、加圧ローラ21も、芯金上に弾性
層や高離型性層を被覆して構成されている。
【0034】又、定着装置15は、熱によってトナーを
溶融する定着装置における一般的な熱源としての加熱体
たるハロゲンヒータ(図示せず)と、定着ローラ20の
表面温度を検出する温度検出手段たる温度調節用のサー
ミスタ22とを備え、サーミスタ22によって検出され
た定着ローラ20の表面温度が100℃〜200℃とな
るよう上記ハロゲンヒータの加熱駆動が制御されるよう
になっている。
【0035】更に、定着装置15は、ニップ通過後の転
写材の定着ローラ20への巻きつきを防止するため、分
離部材たる分離爪23を備えている。
【0036】又、定着装置15には、定着ローラ20及
び加圧ローラ21の離型性を向上させるべく離型剤たる
オイルを塗布するために、離型剤塗布手段として、不繊
布等で構成されたウェブ30と、このウェブ30を定着
ローラ20に当接させる押圧ローラ31とが設置されて
いるが、このウェブ30等は、オイルを塗布するだけで
なく、定着ローラ20に付着したオフセットトナーをク
リーニングすることも目的としている。
【0037】ウェブ30は、送りローラ32に予め巻き
付けられており、徐々に巻き取りローラ33に巻き取ら
れるものである。巻き取りの駆動方法は、例えば、専用
のモータか、又は、ソレノイドからのレシプロ運動を回
転運動に切り換えるか、または、定着ローラ20の向転
をギアで減速して得ている。巻き取りのタイミングは、
モータやソレノイドの場合は、画像の出力毎に行った
り、定着ローラ20の回転をギアで減速する場合は、連
続的に行われる。
【0038】尚、これらのオイル塗布機構及び分離爪2
3は定着ローラ20、加圧ローラ21のどちらにも取り
付けが可能な機構である。
【0039】ここで、本発明による定着装置と従来の定
着装置との違いを明確にするため、先ず、図5に基づい
て、従来の定着装置に備えられた分離爪の転写材ニップ
通過時の挙動、及びそれによる分離爪の汚れについて説
明する。
【0040】従来にあっては、図5に示すように、定着
ローラ20に分離爪23が当接配置される。この分離爪
23の先端部断面は、曲率半径が70μmである。定着
ローラ20及び加圧ローラ21によるニップを通過した
転写材Pは、その転写材の特質と画像により、分離爪2
3に接触若しくは非接触の状態で通過する。
【0041】これは一般的に、薄い紙が接触しやすく、
先端から画像濃度の高い画像が接触しやすいことによる
ものである。
【0042】従来の分離爪23は、このような画像の接
触、及び定着ローラ20の汚れにより、異物が付着して
いく。この結果、図5に示すA方向から見た面に多量に
異物が付着し、その異物が落下若しくは転写材に付着
し、画像不良におよぶこととなる。
【0043】一方、本発明による分離爪123の先端部
断面は、曲率半径が70μmである。転写材のニップ通
過時の挙動は従来例と同様、分離爪123に接触若しく
は非接触で転写材が通過する。分離爪123への異物の
付着も、従来と同様に起こるわけであるが、この分離爪
123の、図3に示すB方向から見た面は、頂点Tを山
頂とした山型になっている。このため汚れは、T部に集
まり、多量に付着する前に落下することになる。これ
は、異物が頂点Tに集中することにより、接触する表面
積が小さくなり、接着強度が落ちるため、このような挙
動を示す。
【0044】表1及び表2は、本実施形態と、従来例を
比較例1とし、分離爪の汚れ付着と不良画像の発生を表
にしたものであり、表1は、ニップ通過後の転写材が分
離爪に接触しない場合を示し、表2は、ニップ通過後の
転写材が分離爪に接触する場合を示している。尚、表1
及び表2において、○は、目視で汚れの付着が確認でき
ないことを示し、△は、付着は確認できるが画像に問題
ないことを示し、×は、画像不良が発生したことを示し
ている。
【0045】
【表1】
【0046】
【表2】
【0047】先ず、分離爪に接触しない転写材と画像に
よる耐久では、表1に示すように、比較例1が100万
枚で画像不良が発生するのに対し、本実施形態では、1
00万枚でも不良画像は発生しない。表1において、△
は分離爪への異物付着を示しているが、これは画像には
影響しないため問題とは考えない。
【0048】次に、分離爪に接触する転写材と画像によ
る耐久では、表2に示すように、比較例1が30万枚で
画像不良が発生するのに対し、本実施形態では、100
万枚でも不良画像は発生しない。
【0049】よって、本実施形態によれば、定着ローラ
20との当接部形状の適正化が図られ先端部断面の曲率
半径が100μm以下である分離部材がニップ通過後の
転写材を定着ローラ20の表面から分離すると共に、定
着ローラ20の表面に付着したトナー等の汚れが分離爪
123の凸部の中心に集められ、該汚れが分離爪123
上に多量に溜まることなく落下若しくは転写材上に転移
するので、定着ローラ20に対するニップ通過後の転写
材の分離性の向上を図りつつ、分離爪123に付着する
オイル、トナー、紙粉等の異物による画像不良を防止で
きる。
【0050】(第二の実施形態)次に、本発明の第二の
実施形態について説明する。尚、第一の実施形態と同様
の構成に関しては、その説明を省略する。
【0051】本実施形態では、分離爪の先端部断面の曲
率半径が30μmとなっている。
【0052】ここで、本実施形態にかかる分離爪と表3
及び表4に示す比較例1,2にかかる分離爪との比較実
験を行った。
【0053】
【表3】
【0054】
【表4】
【0055】表3及び表4は、本実施形態と、従来例を
比較例1,2とし、分離爪の汚れ付着と不良画像の発生
を表にしたものであり、表3は、ニップ通過後の転写材
が分離爪に接触しない場合を示し、表4は、ニップ通過
後の転写材が分離爪に接触する場合を示している。尚、
表3及び表4において、○は、目視で汚れの付着が確認
できないことを示し、△は、付着は確認できるが画像に
問題ないことを示し、×は、画像不良が発生したことを
示している。
【0056】表3及び表4において、比較例1は、分離
爪の転写材接触面(ニップ側に向く面、以下同じ)が平
面で先端部断面の曲率半径が70μmであり、比較例2
は、分離爪の接触面が平面で先端部断面の曲率半径30
μmであり、第一の実施形態は、分離爪の接触面が山型
で先端部断面の曲率半径70μmであり、第二の実施形
態は、分離爪の接触面が山型で先端部断面の曲率半径が
30μmである。
【0057】先ず、ニップ通過後の転写材が分離爪と接
触しない場合、表3に示すように、比較例1は100万
枚で、比較例2は50万枚で画像不良が発生している。
これに対し、第一の実施形態、第二の実施形態に関して
は問題無い。
【0058】次ぎに、ニップ通過後の転写材が分離爪と
接触する場合、表4に示すように、比較例1は30万枚
で、比較例2は10万枚で画像不良が発生している。こ
れに対し、第一の実施形態、第二の実施形態に関しては
問題無い。
【0059】ここで、分離爪の先端部断面の曲率半径に
よる分離性能の違いをある種類のOHPで比較した結果
をOHPジャム率として表5に示す。
【0060】
【表5】
【0061】表5に示すように、分離爪の先端部断面の
曲率半径が小さくなればなるほど、OHPシートの分離
性は向上しており、分離爪への異物の付着速度も速く従
来の分離爪ではこのような小さい曲率半径を採用できな
かった。
【0062】しかしながら、本発明により、小さい先端
部断面の曲率半径を問題無く採用できる。
【0063】よって、本実施形態によれば、定着ローラ
20との当接部形状の更なる適正化が図られ先端部断面
の曲率半径が30μm以下である分離部材がニップ通過
後の転写材を定着ローラ20の表面から分離すると共
に、定着ローラ20の表面に付着したトナー等の汚れが
分離爪の凸部の中心に集められ、該汚れが分離爪上に多
量に溜まることなく落下若しくは転写材上に転移するの
で、定着ローラ20に対するニップ通過後の転写材の分
離性の向上を更に図りつつ、分離爪に付着するオイル、
トナー、紙粉等の異物による画像不良を防止できる。
【0064】(第三の実施形態)次に、本発明の第三の
実施形態について説明する。尚、第一の実施形態と同様
の構成に関しては、その説明を省略する。
【0065】本実施形態は、第一の実施形態又は第二の
実施形態の構成に加え、更に、ニップ通過後の転写材上
の画像が分離爪と接触することによる爪痕に対して改善
したものである。
【0066】図4に本実施形態の分離爪の形状を示す。
尚、図4は、本実施形態の分離爪を、図5のA方向及び
図3のB方向と同じ方向で見た図で、T2,T3は山型
の頂上を示している。
【0067】表6及び表7は、本実施形態と、従来例を
比較例1,2とし、分離爪の汚れ付着と不良画像の発生
を表にしたものであり、表6は、ニップ通過後の転写材
が分離爪に接触しない場合を示し、表7は、ニップ通過
後の転写材が分離爪に接触する場合を示している。又、
表8にニップ通過後の転写材が分離爪に接触する場合に
おける画像の分離爪との接触による爪あとの発生を表し
ている。尚、表6、表7、及び表8において、○は、目
視で汚れの付着が確認できないことを示し、△は、付着
は確認できるが画像に問題ないことを示し、×は、画像
不良が発生したことを示している。
【0068】
【表6】
【0069】
【表7】
【0070】
【表8】
【0071】表6及び表7によると、画像不良、分離性
は第二の実施形態と同様であるが、表8に示す分離爪痕
の程度の表から、爪痕に関してさらに良好な結果となっ
ている。これは接触点が多いことで、接触圧が分散する
ことに起因している。転写材接触面の形状が平面の従来
例では、この点ではさらに分散している形にはなるが、
接触面積が大きいことで、見た目の画像が悪く、影響が
大きくなり、表のような結果となったと考えられる。
【0072】よって、本実施形態によれば、転写材との
接触部分散化、定着ローラ20との当接部形状の適正化
が図られ先端部断面の曲率半径が100μm以下である
分離部材がニップ通過後の転写材を定着ローラ20の表
面から分離すると共に、定着ローラ20の表面に付着し
たトナー等の汚れが分離爪の複数の凸部の中心に分散し
て集められ、該汚れが分離爪上に多量に溜まることなく
落下若しくは転写材上に転移するので、定着ローラ20
に対するニップ通過後の転写材の分離性の向上を図りつ
つ、分離爪に付着するオイル、トナー、紙粉等の異物に
よる画像不良を効果的に防止できる。
【0073】
【発明の効果】以上説明したように、本出願にかかる第
一の発明によれば、定着体又は加圧体との当接部形状の
適正化が図られた分離部材がニップ通過後の記録媒体を
定着体又は加圧体の表面から分離すると共に、定着体又
は加圧体の表面に付着したトナー等の汚れが分離部材の
凸部の中心に集められ、該汚れが分離部材上に多量に溜
まることなく落下若しくは記録媒体上に転移するので、
定着体又は加圧体に対するニップ通過後の記録媒体の分
離性の向上を図りつつ、分離部材に付着するオイル、ト
ナー、紙粉等の異物による画像不良を防止できる。
【0074】又、本出願にかかる第二の発明によれば、
定着体又は加圧体との当接部形状の適正化が図られた分
離部材がニップ通過後の記録媒体を定着体又は加圧体の
表面から分離すると共に、定着体又は加圧体の表面に付
着したトナー等の汚れが分離部材の山型の凸部の中心に
集められ、該汚れが分離部材上に多量に溜まることなく
落下若しくは記録媒体上に転移するので、定着体又は加
圧体に対するニップ通過後の記録媒体の分離性の向上を
図りつつ、分離部材に付着するオイル、トナー、紙粉等
の異物による画像不良を防止できる。
【0075】更に、本出願にかかる第三の発明によれ
ば、定着体又は加圧体との当接部形状の更なる適正化が
図られた分離部材がニップ通過後の記録媒体を定着体又
は加圧体の表面から分離すると共に、定着体又は加圧体
の表面に付着したトナー等の汚れが分離部材の凸部の中
心に集められ、該汚れが分離部材上に多量に溜まること
なく落下若しくは記録媒体上に転移するので、定着体又
は加圧体に対するニップ通過後の記録媒体の分離性の向
上を更に図りつつ、分離部材に付着するオイル、トナ
ー、紙粉等の異物による画像不良を防止できる。
【0076】又、本出願にかかる第四の発明によれば、
定着体又は加圧体との当接部形状及び記録媒体との接触
部分散化の適正化が図られた分離部材がニップ通過後の
記録媒体を定着体又は加圧体の表面から分離すると共
に、定着体又は加圧体の表面に付着したトナー等の汚れ
が分離部材の複数の凸部の中心に分散して集められ、該
汚れが分離部材上に多量に溜まることなく落下若しくは
記録媒体上に転移するので、定着体又は加圧体に対する
ニップ通過後の記録媒体の分離性の向上を図りつつ、分
離部材に付着するオイル、トナー、紙粉等の異物による
画像不良を効果的に防止できる。
【0077】更に、本出願にかかる第五の発明によれ
ば、定着体又は加圧体との当接部形状の適正化が図られ
た分離部材がニップ通過後の記録媒体を定着体又は加圧
体の表面から分離すると共に、定着体又は加圧体の表面
に付着したトナー等の汚れが分離部材の凸部の中心に集
められ、該汚れが分離部材上に多量に溜まることなく落
下若しくは記録媒体上に転移するので、定着体又は加圧
体に対するニップ通過後の記録媒体の分離性の向上を図
りつつ、分離部材に付着するオイル、トナー、紙粉等の
異物による画像不良を防止できる。
【0078】又、本出願にかかる第六の発明によれば、
定着体又は加圧体との当接部形状の適正化が図られた分
離部材がニップ通過後の記録媒体を定着体又は加圧体の
表面から分離すると共に、定着体又は加圧体の表面に付
着したトナー等の汚れが分離部材の山型の凸部の中心に
集められ、該汚れが分離部材上に多量に溜まることなく
落下若しくは記録媒体上に転移するので、定着体又は加
圧体に対するニップ通過後の記録媒体の分離性の向上を
図りつつ、分離部材に付着するオイル、トナー、紙粉等
の異物による画像不良を防止できる。
【0079】更に、本出願にかかる第七の発明によれ
ば、定着体又は加圧体との当接部形状の更なる適正化が
図られた分離部材がニップ通過後の記録媒体を定着体又
は加圧体の表面から分離すると共に、定着体又は加圧体
の表面に付着したトナー等の汚れが分離部材の凸部の中
心に集められ、該汚れが分離部材上に多量に溜まること
なく落下若しくは記録媒体上に転移するので、定着体又
は加圧体に対するニップ通過後の記録媒体の分離性の向
上を更に図りつつ、分離部材に付着するオイル、トナ
ー、紙粉等の異物による画像不良を防止できる。
【0080】又、本出願にかかる第八の発明によれば、
定着体又は加圧体との当接部形状及び記録媒体との接触
部分散化の適正化が図られた分離部材がニップ通過後の
記録媒体を定着体又は加圧体の表面から分離すると共
に、定着体又は加圧体の表面に付着したトナー等の汚れ
が分離部材の複数の凸部の中心に分散して集められ、該
汚れが分離部材上に多量に溜まることなく落下若しくは
記録媒体上に転移するので、定着体又は加圧体に対する
ニップ通過後の記録媒体の分離性の向上を図りつつ、分
離部材に付着するオイル、トナー、紙粉等の異物による
画像不良を効果的に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施形態にかかる画像形成装置
の概略構成を示す断面図である。
【図2】図1の画像形成装置に備えられた定着装置の概
略構成を示す断面図である。
【図3】図2の定着装置に備えられた分離部材の概略構
成を示す断面図と、その分離部材のニップ側を向く面か
らみた図である。
【図4】本発明の第三の実施形態にかかる定着装置に備
えられた分離部材のニップ側を向く面からみた図であ
る。
【図5】従来の定着装置に備えられた分離部材の概略構
成を示す断面図と、その分離部材のニップ側を向く面か
らみた図である。
【符号の説明】
15 定着装置 20 定着ローラ(定着体) 21 加圧ローラ(加圧体) 123 分離爪(分離部材) P 転写材(記録媒体)

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに圧接回転する定着体及び加圧体
    と、該定着体を加熱する加熱手段とを備え、未定着像を
    担持する記録媒体を上記定着体及び上記加圧体によって
    形成されるニップで挟持搬送して加熱及び加圧すること
    により上記未定着像を上記記録媒体に定着させる定着装
    置であって、上記定着体及び上記加圧体の少なくとも一
    方の周面で上記定着体又は上記加圧体の軸線方向に延び
    る当接部をもち上記定着体又は上記加圧体との当接によ
    りニップ通過後の記録媒体を定着体又は加圧体の表面か
    ら分離する分離部材を備える定着装置において、分離部
    材は、定着体又は加圧体との当接部の上記軸線方向に垂
    直な断面の曲率半径が100μm以下であり、分離部材
    はニップ側に向く面に凸部が形成されていることを特徴
    とする定着装置。
  2. 【請求項2】 分離部材は、凸部が山型であることとす
    る請求項1に記載の定着装置。
  3. 【請求項3】 分離部材は、定着体又は加圧体との当接
    部の上記軸線方向に垂直な断面の曲率半径が30μm以
    下であることとする請求項1又は請求項2に記載の定着
    装置。
  4. 【請求項4】 分離部材は、ニップ側に向く面に凸部が
    複数形成されていることとする請求項1乃至請求項3の
    いずれか一項に記載の定着装置。
  5. 【請求項5】 一連の画像形成プロセスによって形成さ
    れた画像を記録媒体に記録する画像形成装置であって、
    請求項1に記載の定着装置を備えることを特徴とする画
    像形成装置。
  6. 【請求項6】 分離部材は、凸部が山型であることとす
    る請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 分離部材は、定着体又は加圧体との当接
    部の上記軸線方向に垂直な断面の曲率半径が30μm以
    下であることとする請求項5又は請求項6に記載の画像
    形成装置。
  8. 【請求項8】 分離部材は、ニップ側に向く面に凸部が
    複数形成されていることとする請求項5乃至請求項7の
    いずれか一項に記載の画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009116298A (ja) * 2007-10-16 2009-05-28 Ricoh Co Ltd 定着装置及び画像形成装置

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