JP2001265063A - 静電荷像現像用黄色トナー及び現像方法 - Google Patents

静電荷像現像用黄色トナー及び現像方法

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JP2001265063A
JP2001265063A JP2000075902A JP2000075902A JP2001265063A JP 2001265063 A JP2001265063 A JP 2001265063A JP 2000075902 A JP2000075902 A JP 2000075902A JP 2000075902 A JP2000075902 A JP 2000075902A JP 2001265063 A JP2001265063 A JP 2001265063A
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toner
magnetic
yellow toner
carboxylic acid
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Masahiro Yoshida
政博 吉田
Shunichi Otsuka
俊一 大塚
Katsuyuki Ogura
克之 小倉
Masanobu Nakamura
正延 中村
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DIC Corp
Original Assignee
Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】退色が少なく、連続印刷時における帯電量変化
が安定しており、高画像品質が長期にわたって維持され
る非磁性一成分現像用黄色トナー。 【解決手段】着色剤として化学式1で表される化合物を
含有し、結着樹脂としてビスフェノールAのエチレンオ
キサイド付加物を好ましくは30%以上、より好ましく
は95%以上と、2価以上のカルボン酸、2価以上のカ
ルボン酸無水物、及び2価以上のカルボン酸の低級アル
キルエステルから選択される多価カルボン酸成分とを縮
重合したポリエステル樹脂を含有し、かつ平均一次体積
粒径20nm以下の第一無機微粒子と、平均一次体積粒
径30nm〜1μmの第二無機微粒子で、より好ましく
はシリコンオイル、もしくはシランカップリング剤で表
面処理されたシリカを含有する非磁性一成分現像用黄色
トナー。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真、静電記
録、静電印刷などにおける静電荷像を現像するための静
電荷像現像用黄色トナーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】電子写真法における現像方法として多く
の方法が知られているが、大別すると鉄粉、フェライ
ト、ニッケル、ガラス等の微粒子(20〜500μm)
からなるキャリアとトナーとの混合物を現像剤として用
いる二成分現像法と、トナーのみからなる現像剤を用い
る一成分現像方法とがある。何れの方法においても、一
般的には、摩擦帯電的にトナーに電荷が注入される。
【0003】二成分現像方法の代表例として米国特許第
2、618、552号明細書記載のカスケード法、及び
米国特許第2、874、063号明細書記載の磁気ブラ
シ法がある。これらの方法によると、比較的安定して良
好な画像が得られるが、その反面、トナー等によるキャ
リア表面の汚染、キャリアとトナーとの混合比の変動等
による摩擦帯電性の変化にともなう画質の劣化等が発生
し易く、その防止策として様々な装置面、材料面での工
夫が必要となる。
【0004】磁気ブラシ一成分現像方法は、このような
二成分現像方法の問題点を回避するものであり、例え
ば、米国特許第4、336、318号明細書に、電気絶
縁性磁性トナーを用いて現像する方法が記載されてい
る。これらの方法においては、トナー粒子とトナー坦持
体及びトナー薄層化部材との間の摩擦帯電、または、ト
ナー粒子同士の摩擦帯電によりトナーに電荷が注入され
て、感光体上の静電潜像に静電的に付着する。この現像
方法は、キャリアを使用しないこと、及びキャリアとト
ナーとの混合比を制御する装置が不要なことから、前記
二成分現像方法の問題点を回避でき、且つ現像装置が小
型になるという利点を有するが、磁性材料が無色或いは
白色でないために鮮明なカラー画像が得にくいと言う欠
点がある。
【0005】また、近年、トナーに磁気特性を必要とし
ない非磁性一成分現像方法が提案されている。非磁性一
成分現像方法として、種々の装置が検討されているが、
その多くは、現像剤坦持体としての現像スリーブ等に対
し静電気力でトナーを付着させ、感光体等の静電潜像坦
持体上の静電気潜像面へトナーを搬送させ現像せしめる
ものであり、従来の磁性一成分現像方法と比較して、用
いられるトナーの構成上、磁性材料を必須成分としない
点が大きく相違し、前記の磁性材料含有に起因する諸問
題回避が期待できるものである。非磁性一成分現像方法
に対しては、種々の手法が提唱されているが、その中で
現像スリーブとそれに圧接されたブレード等の帯電付与
部材との間にトナーを通過せしめ、トナーを摩擦帯電さ
せる方法が一般的である。しかしながらこの場合のトナ
ーの帯電は、主にトナーがブレードを通過する短時間の
間に行われることになり、瞬時に適正レベルまで均一に
帯電させる技術が必要になる。また、トナーは現像スリ
ーブと圧接された帯電付与部材との間を通過するときに
劣化しやすく長期にわたって安定した画像を得にくい欠
点がある。従って、非磁性一成分現像方式においては、
特にカラー画像形成においても画像濃度が高く、カブリ
の少ない画像を得ることや、それを連続印字において維
持することは実際には極めて困難であった。
【0006】一方、各種の電子写真方法に対応し、可視
画像を得るためのトナー組成物として一般的にはカーボ
ンブラックのような黒色着色剤を結着樹脂中に分散させ
たものが多く使用されている。また、近年電子写真方法
により多色画像を得るためにシアン、マゼンタ、イエロ
ーの各着色剤を結着樹脂中に分散させて作られるカラー
トナーが用いられる。
【0007】従来より、このようなカラートナーに関し
多くの技術が開示されている。特に、マゼンタ(赤色)
トナーに関しては、特開昭51-24234号公報、特開昭59-1
65069公報、などでキナクリドン顔料或いは各種モノア
ゾ系顔料を使用したマゼンタトナーに関する技術が公開
されている。
【0008】一方、黄色トナーに使用する顔料としては
一般にベンジジンイエローが使用されている。しかしな
がらベンジジンイエローは耐光性に劣り経時的に色の退
色があり信頼性に欠けるものであった。また、非磁性1
成分現像に用いた場合、長期に安定した帯電を保つのが
難しいと言う欠点があった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は黄色トナーと
して退色が少なく、また、連続印刷時における帯電量の
変動が少なく画質の安定した非磁性一成分現像用黄色ト
ナーを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記課題
を解決すべく種々検討した結果、本発明を完成させるに
至った。
【0011】すなわち発明者らは、着色剤として化学式
1で表される化合物を含有し、結着樹脂としてビスフェ
ノールAのエチレンオキサイド付加物と2価以上のカル
ボン酸、2価以上のカルボン酸無水物、及び2価以上の
カルボン酸の低級アルキルエステルから選択される多価
カルボン酸成分とを縮重合したポリエステル樹脂を含有
し、さらに外添剤として平均一次体積粒径20nm以下
の第一無機微粒子と、平均一次体積粒径30nm〜1μ
mの第二無機微粒子とを含有する非磁性1成分現像用黄
色トナーを製造することにより、トナーの退色がなく、
連続印刷時の帯電量変化が少ないことを見出した。化学
式1の化合物で表される黄色顔料はそれ自体耐退色性に
優れた顔料であるが、同時に上記組成の結着樹脂ととも
に使用した場合、連続走行時における現像剤担持体上の
トナー付着量の経時変化が安定しており、帯電量変化の
少ないことと相まって、多色のトナーと併用して多色の
連続印字に用いた場合に、混色後の色相の変化がなく安
定した画質を実現することができる。
【0012】また結着樹脂としては、酸価が5.0〜2
0.0mgKOH/gであるポリエステル樹脂を用いる
ことが好ましい。非磁性一成分現像用トナーのほとんど
を占める負帯電性トナーの場合は、帯電極性の点で酸価
5.0以上が好ましく、また帯電の長期安定性、環境安
定性等の点で酸価20.0以下が好ましい。
【0013】さらに、樹脂については、ポリエステル樹
脂のアルコール成分の30〜100%がビスフェノール
Aのエチレンオキサイド付加物であることが好ましく、
95%〜100%がビスフェノールAのエチレンオキサ
イド付加物であることがさらに好ましい。このような樹
脂を用いた場合は定着性等、他の特性を低下させること
なく樹脂の硬度を高くすることができるため、ランニン
グ時のトナー粒子中への外添剤の埋め込みが抑制される
ため、流動性が維持され、帯電量変化が少なくなり長期
安定して多色印刷を行うことが出来る。
【0014】本発明で使用する平均一次体積粒径20n
m以下の第一無機微粒子と、平均一次体積粒径30nm
〜1μmの第二無機微粒子は、トナー粒子に良好な流動
性を付与し、長期にわたる帯電安定性と良好な画像品質
の維持に必須である。特にこのような、2種の粒径の異
なるシリカ等の無機微粒子を用いることにより、粒径の
大きい微粒子が粒径の小さな微粒子の、トナー粒子中へ
の埋没を効果的に抑制するため、連続印刷時においても
良好な流動性と均一な帯電性を維持することができる。
【0015】添加する無機微粒子としてはシリコーンオ
イルで疎水化処理されたコロイダルシリカであることが
好ましく、特にシリカの疎水化度が80〜200のシリ
カを用いることによって、長期の帯電安定性に加えて、
長期の耐候保存性を実現することができ、カラートナー
の発色の長期にわたる安定性を実現することができる。
【0016】またさらに、非磁性一成分現像方法におい
て、現像スリーブの材質にアルミニウムを使用し、それ
に接する帯電ブレードの材質にウレタン樹脂を使用した
場合、帯電性能付与の効率が良好でかつ帯電量が安定し
ている。
【0017】次に本発明を詳細に説明する。本発明の静
電荷現像用黄色トナーは、本質的には化学式1の構造を
有する有機顔料とビスフェノールAのエチレンオキサイ
ド付加物と2価以上のカルボン酸、2価以上のカルボン
酸無水物、及び2価以上のカルボン酸の低級アルキルエ
ステルから選択される多価カルボン酸成分とを縮重合し
たポリエステル樹脂とを含有していればよく、これ以外
の顔料や染料及び樹脂と混合して使用することも可能で
ある。
【0018】さらに結着樹脂としては、一般に使用され
る結着樹脂として公知慣用のものを何れも併用できる。
例えば、ポリスチレン、スチレン−(メタ)アクリル酸
エステル共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、、
エポキシ樹脂、ブチラール樹脂、キシレン樹脂、クロマ
ンインデン樹脂などが挙げられる。これらの結着樹脂は
2種以上組み合わせ併用しても良い。
【0019】非磁性1成分現像方式では、膜厚規制ブレ
ード等の帯電付与部材との摩擦帯電によってトナー粒子
を帯電させるが、この際トナー粒子にストレスがかかる
ため、トナー粒子自体に耐久性が要求される。このため
本発明で使用できる結着樹脂としては比較的硬度の高い
樹脂を用いることが好ましい。また、ポリエステル樹脂
の酸価は帯電性、画像濃度、カブリの特性面から5.0
〜20.0mgKOH/gが好ましく10.0〜15.
0mgKOH/gが特に好ましい。
【0020】すなはち、本発明におけるポリエステル樹
脂の組成では、芳香族ジカルボン酸、芳香族ジオール或
いはこれらの誘導体からなる熱可塑性の結晶性芳香族ポ
リエステルであることが望ましく、特にフタル酸とビス
フェノールAのエチレンオキサイド付加物からなる熱可
塑性の結晶性芳香族ポリエステルであることが特に望ま
しい。前記バインダー樹脂に含まれるビスフェノールA
のエチレンオキサイド付加物の含有量は全アルコール成
分の30mol%以上であることが好ましく、50mo
l%以上であることがさらに好ましい。ビスフェノール
Aのエチレンオキサイド付加物はその含有量が多いほ
ど、連続運転時のトナー粒子の帯電安定性が増す方向と
なるため、全量がビスフェノールAのエチレンオキサイ
ド付加物であることが特に望ましい。
【0021】本発明で用いられるポリエステル系樹脂を
得るために用いる芳香族ジカルボン酸としては、例えば
無水フタル酸、テレフタル酸、イソフタル酸、フタル
酸、ナフタレンジカルボン酸、及びその誘導体等が挙げ
られる。
【0022】また、同様に、芳香族ジオールとしては、
エチレンオキサイド付加物として、例えばポリオキシエ
チレン−(2.0)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフ
ェニル)プロパン、及びその誘導体が、またその他の芳
香族ジオールとしては、ポリオキシプロピレン−(2.
0)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパ
ン、ポリオキシプロピレン−(2.2)−ポリオキシエ
チレン−(2.0)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフ
ェニル)プロパン、ポリオキシプロピレン−(6)−
2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、ポ
リオキシプロピレン−(2.2)−2,2−ビス(4−
ヒドロキシフェニル)プロパン、ポリオキシプロピレン
−(2.4)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)プロパン、ポリオキシプロピレン−(3.3)−
2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン及び
その誘導体が挙げられる。
【0023】本発明によるポリエステルを構成するその
他の成分としては、必要に応じて以下の化合物を使用す
ることができる。
【0024】ジカルボン酸成分としては、例えばマレイ
ン酸、無水マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、シトラ
コン酸、ヘキサヒドロ無水フタル酸、テトラヒドロ無水
フタル酸、シクロヘキサンジカルボン酸、コハク酸、マ
ロン酸、グルタル酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバ
シン酸等が挙げられる。三価以上のカルボン酸成分とし
ては、例えばトリメリット酸、ピロメリット酸及びこれ
らの無水物等が挙げられる。
【0025】また、本発明においてポリエステル系樹脂
を得るのに使用できるその他のジオール成分としては、
例えば水添ビスフェノールA、エチレングリコール、ジ
エチレングリコール、トリエチレングリコール、1,2
−プロピレングリコール、1,3−プロピレングリコー
ル、1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコー
ル、シクロヘキサンジメタノール、等が挙げられる。
【0026】三価以上のアルコール成分としてはソルビ
トール、1,2,3,6−ヘキサンテトラオール、1,
4−ソルビタン、ペンタエリスリトール、1,2,4−
ブタントリオール、1,2,5−ペンタントリオール、
グリセリン、2−メチルプロパントリオール、2−メチ
ル−1,2,4−ブタントリオール、トリメチロールエ
タン、トリメチロールプロパン、1,3,5−トリメチ
ロールベンゼン等が挙げられる。
【0027】二価カルボン酸と二価のアルコールのみを
用いる様にして得た線状ポリエステル系樹脂のほうが、
OHP画像の透明性や画像の光沢性で勝るため好ましい
が、この場合、定着装置によっては十分な定着特性(耐
オフセット性等)や耐久性が得られないこともある。O
HP画像の透明性や光沢よりも定着特性(耐オフセット
性等)や耐久性等を重視する場合には三価以上のカルボ
ン酸、及びアルコールを使用することも良い。
【0028】非磁性一成分現像方式においては、現像剤
担持体、現像スリーブ、もしくは現像ローラ等と呼称さ
れる担体上にトナー粒子の薄層を形成してから、それを
感光体上に移送するが、均一な薄層の形成のためには、
トナー粒子の流動性、帯電の均一性が重要で、この目的
のために無機微粒子のトナー粒子表面への外添が行われ
る。さらに、非磁性一成分現像方式においては、摩擦帯
電によるトナー粒子の帯電過程でトナー粒子にストレス
がかかり易く、トナー表面への外添剤の埋没が起こり易
いため、これが連続印字において画像劣化発生の原因と
なる。それを防止する目的で、本発明では平均粒径の異
なる2種類以上の外添剤を併用する。具体的には、一方
が平均粒径20nm以下の第1無機微粒子であり、もう
一方が平均粒径30nm〜1μmの第2無機微粒子であ
る。この場合、主に前者が流動性の確保に働き、後者は
前者の埋没防止の役割を担っている。
【0029】通常前者の無機微粒子のみで外添を行う
と、微粒子がトナー粒子内に埋没してしまい、流動性付
与という本来の機能を果たさない。
【0030】無機微粒子は疎水性処理されたシリカであ
ることが好ましく、特に疎水化度80以上の疎水性シリ
カであることが好ましい。本発明でいうところの外添剤
の疎水化度は、以下の方法で測定することができる。
【0031】200mlのビーカーに純水50mlを入
れ、更に0.2gの外添剤を添加する。そして、マグネ
ットスターラーでゆるやかに撹拌しつつ滴下時に先端が
水中に浸漬されたビュレットからメタノールを加え、浮
かんでいる外添剤が沈み始め、完全に沈んだ時の滴下メ
タノールのml数を読み疎水化度とする。メタノールは
この場合界面活性剤の役割をし、メタノールの滴下に伴
って浮いている外添剤がメタノールを介して水中に分散
するので、滴下メタノール量が大きいほど外添剤の疎水
化度は高い。
【0032】このようなシリカとしては、例えば二酸化
珪素を各種のシリコーンオイルやシランカップリング剤
等で表面処理したものが好ましく、このなかでもとくに
シリコーン処理されたものが好ましい。シリコーンオイ
ルやシランカップリング剤で表面処理されたシリカとし
ては、例えば、次のような商品名で市販されているもの
がある。
【0033】 AEROSIL R972,R974,R202,R805,R812, RX200,RY200、 R809,RX50,RY50 、 RA200HS,RA200H 〔日本アエロジル(株)〕 WACKER HDK H2000、H1018、H2050EP HDK H3050EP、HVK2150 〔ワッカーケミカルズイーストアジア(株)〕 Nipsil SS−10、SS−15,SS−20,SS−50, SS−60,SS−100、SS−50B,SS−50F, SS−10F、SS−40、SS−70,SS−72F、 〔日本シリカ工業(株)〕 CABOSIL TG820F、TS−530、TS−720 〔キャボット・スペシャルティー・ケミカルズ・インク〕
【0034】シリカとしては、比較的大きい平均粒子径
を有するものと、比較的小さい平均粒子径を有するもの
があり、本発明ではこれらを併用するが、シリカの外添
量としては、トナー粒子に必要な帯電量の付与、感光体
ドラムへの影響、トナーの環境特性等を考慮して、トナ
ー粒子100重量部に対し0.1〜5.0重量部が実用
上好適である。
【0035】トナー母体の成分としては、特に本発明の
非磁性一成分現像用トナーの場合は負の帯電制御剤が好
適に用いられ、いわゆる帯電制御剤として従来公知の物
質、例えば有機硼素化合物、サリチル酸金属錯体、四級
アンモニウム塩等の無色或いは白色のものを用いること
ができ、この中で特に有機硼素化合物が望ましい。
【0036】離型剤は例えばヒートロール定着用途にお
いて、トナー粒子のヒートロール付着汚れ(オフセッ
ト)によるトラブル防止を目的にするなど離型効果を高
めるために使用するものであり、種々の金属石鹸、ワッ
クス類が必要に応じて使用される。例えば、モンタン酸
エステルワックスの如き天然ワックス、ポリエチレン、
ポリプロピレンの如きポリオレフィン系ワックス等を掲
げることができる。
【0037】外添剤は、トナー粒子の流動性向上、帯電
特性改良などトナー母体の表面改質のために、前記の第
1無機微粒子、第2無機微粒子にさらに加えて用いても
良い。外添剤としては、二酸化珪素、酸化チタン、アル
ミナ等の無機微粉体及びそれらをシリコーンオイルなど
の疎水化処理剤で表面処理したもの、樹脂微粉体等が用
いられる。また、これら外添剤の使用割合はトナー母体
に対して、通常0.05〜5重量%、好ましくは0.1
〜3重量%である。
【0038】本発明のトナーを得るための製造方法は、
公知慣用の任意の手段に依って得る事ができるが、例え
ば樹脂と着色剤と必要に応じて各種添加剤を樹脂の融点
(軟化点)以上で溶融混練した後、粉砕し、分級するこ
とにより得ることが出来る。勿論、重合法、マイクロカ
プセル化法など湿式法でも良い。
【0039】具体的には例えば、上記の樹脂と着色剤と
を必須成分として混合し、2本ロール、3本ロール、加
圧ニーダー、又は2軸押し出し機等の混練手段により混
合して混練物を得る。この際、樹脂中に着色剤が均一に
分散すればよく、その溶融混練の条件は特に限定される
ものではないが、通常80〜180℃で10分〜2時間
である。
【0040】着色剤は樹脂中に均一に分散しやすいよう
にあらかじめフラッシング処理、あるいは2本ロール、
3本ロール、加圧ニーダー、押し出し機等で樹脂と高濃
度で混練したマスターバッチを用いることが好ましい。
これにより直接混練したときに比べ顔料分散が向上し、
反射、透過とも色再現性の高い画像を得ることが出来
る。
【0041】次いで、混練物を冷却後、ジェットミル等
の粉砕機で微粉砕し、風力分級機等により分級するとい
う方法が挙げられる。トナー粒子としては、平均粒子径
1〜15μmのものが好ましい。さらに本発明では、シ
リカ等の無機微粒子を外添することにより、粉体流動性
等を向上させて帯電の長期安定性を確保する。
【0042】前記シリカ等の無機微粒子をトナー粒子に
外添させる方法としては、例えば通常の粉体用混合機で
あるヘンシェルミキサーなどや、ハイブリダイザー等の
いわゆる表面改質機を用いて行うことができる。尚、こ
の外添は、トナー粒子の表面にシリカが付着させるよう
にしても良いし、シリカの一部がトナー粒子に埋め込ま
れるようにしても良い。但し外添時間、外添時の撹拌条
件等を適切に制御して、埋没が起こらないよう外添条件
を設定することが必要である。
【0043】外添に際しては、前記の2種の平均一次体
積粒径の異なる、シリカ等の無機微粒子を用いることに
より、第一無機微粒子に相当するシリカの埋没が抑制さ
れ、長期連続使用時にもトナー粒子へのシリカの埋没が
起こらないため、トナー粒子の流動性を長期にわたって
確保でき、長期の帯電安定性を実現できる。
【0044】非磁性一成分現像方法としては、公知慣用
の方法が採用できるが、例えばトナー担持体によって搬
送されるトナーを、層厚規制部材により摩擦帯電すると
共にその層厚を規制して、当該担持体上に薄層化し、静
電潜像担持体に接触または非接触に対向させて、静電潜
像を現像する方法が挙げられる。トナー担持体や層厚規
制部材には各種の金属(アルミニウム、SUSなど)或
いはポリウレタン樹脂、シリコーンゴムなどが用いられ
る。この場合、帯電性、耐久性の面でトナー担持体或い
は層厚規制部材の少なくとも一方が金属製(アルミニウ
ム、SUS等)であることが望ましく、トナー担持体に
アルミニウム、層厚規制部材にポリウレタン樹脂を用い
ることが特に望ましい。
【0045】
【発明の実施の形態】本発明の静電荷現像用トナーを得
るには、着色剤として、化学式1で表される化合物
(C.I.Pigment Yelow 155)をそ
のまま、或いは結着樹脂とあらかじめ混練してマスター
バッチとして用いる。また結着樹脂としては以下に記載
の芳香族ポリエステル系樹脂を使用する。
【0046】着色剤又はそのマスターバッチ、結着樹
脂、電荷制御剤、を以下の質量比で溶融混練する。 着色剤 1〜10 部 結着樹脂 85〜100部 電荷制御剤 0.1〜5 部
【0047】ここで化学式1で表される着色剤とともに
用いる結着樹脂としては、以下の組成のものを用いる。
すなわち、ビスフェノールAのエチレンオキサイド付加
物と2価の以上のカルボン酸、2価以上のカルボン酸無
水物、及び2価以上のカルボン酸の低級アルキルエステ
ルから選択される多価カルボン酸成分とを縮重合したポ
リエステル樹脂成分用い、好ましくは酸価5.0〜2
0.0mgKOH/gのポリエステル樹脂であり、また
好ましくはビスフェノールAのエチレンオキサイド付加
物の含有量が、全アルコール成分の50mol%以上、
さらに好ましくは95%以上のポリエステル樹脂を用い
る。また必要に応じてワックスなどのオフセット防止剤
を0.5〜5部添加しても良い。
【0048】この混練物を粉砕分級し、平均一次体積粒
径20nm以下の第一無機微粒子と、平均一次体積粒径
30nm〜1μmの第二無機微粒子とを、0.1〜5重
量%トナー粒子表面に外添させて、5〜15μm程度の
トナー粒子を得る。
【0049】本発明は以下の発明及び実施形態を含むも
のである。
【0050】1.着色剤と結着樹脂とを主成分とする静
電荷像現像用トナーにおいて、着色剤として化学式1で
表される化合物を含有し、結着樹脂としてビスフェノー
ルAのエチレンオキサイド付加物と2価以上のカルボン
酸、2価以上のカルボン酸無水物、及び2価以上のカル
ボン酸の低級アルキルエステルから選択される多価カル
ボン酸成分とを縮重合したポリエステル樹脂を含有し、
かつ平均一次体積粒径20nm以下の第一無機微粒子
と、平均一次体積粒径30nm〜1μmの第二無機微粒
子とを含有することを特徴とする非磁性一成分現像用黄
色トナー。
【0051】2.ポリエステル樹脂の酸価が5.0〜2
0.0mgKOH/gであることを特徴とする前記1記
載の非磁性一成分現像用黄色トナー。
【0052】3.ポリエステル樹脂に用いるアルコール
成分の30〜100%が、ビスフェノールAのエチレン
オキサイド付加物であることを特徴とする前記1、2記
載の非磁性一成分現像用黄色トナー。
【0053】4.ポリエステル樹脂に用いるアルコール
成分の95〜100%がビスフェノールAのエチレンオ
キサイド付加物であることを特徴とする前記1、2に記
載の非磁性一成分現像用黄色トナー。
【0054】5.第一無機微粒子と第二無機微粒子がシ
リコンオイル、もしくはシランカップリング剤で表面処
理されたコロイダルシリカであることを特徴とする前記
1、2、3、4記載の非磁性一成分現像用黄色トナー。
【0055】6.シリカの疎水化度が80〜200であ
ることを特徴とする前記5記載の非磁性一成分現像用黄
色トナー。
【0056】7.非磁性一成分現像方法において、現像
スリーブの材質にアルミニウムを使用し、それに接する
帯電ブレードの材質にウレタン樹脂を使用し、前記1、
2、3、4、5、6に記載のトナーを使用することを特
徴とする非磁性一成分現像方法。
【0057】
【実施例】以下、実施例及び比較例を用いて、本発明を
さらに具体的に説明する。本発明は、その要旨を越えな
い限り、以下の実施例に限定されるものではない。以下
実施例及び比較例中の「部」及び「%」は各々「質量
部」「質量%」を表す。
【0058】 (樹脂合成例) 樹脂A ポリオキシエチレン−(2,0)−2,2 −ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン 5モル イソフタル酸 2.5モル テレフタル酸 2.5モル 以上全原料の質量に対して0.05%のジブチル錫オキ
サイドをフラスコに仕込み220℃で反応させて、ポリ
エステル樹脂Aを得た。(酸価=12 Mw=約10,
000)
【0059】樹脂B 樹脂Aの酸価を6に変更調整した以外は樹脂Aと同様の
組成、方法で樹脂Bを得た。 樹脂C 樹脂Aの酸価を18に変更調整した以外は樹脂Aと同様
の組成、方法で樹脂Cを得た。 樹脂D 樹脂Aの酸価を3に変更調整した以外は樹脂Aと同様の
組成、方法で樹脂Dを得た。
【0060】 樹脂E ポリオキシプロピレン−(2,0)−2,2 −ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン 3モル ポリオキシエチレン−(2,0)−2,2 −ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン 2モル イソフタル酸 2.5モル テレフタル酸 2.5モル 以上の原料で樹脂Aと同じ合成法で樹脂Eを得た。(酸
価=11 Mw=約9000)
【0061】 樹脂F ポリオキシプロピレン−(2,0)−2,2 −ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン 2モル イソフタル酸 1モル テレフタル酸 1モル 以上の原料で樹脂Aと同じ合成法で樹脂Fを得た。(酸
価=13 Mw=約10000)
【0062】(実施例1)ポリエステル樹脂A50部と
化学式1で表される着色剤(C.I.Pigment
Yellow 155)50部を二本ロールを用いて混
練し、顔料マスターAを得た。この顔料マスターAを含
む以下のトナー組成(1)を押し出し機により溶融混練
し、ジェットミルにより粉砕、気流式分級機により平均
粒径が約8μmのトナー母体を得た。
【0063】 (トナー組成1) ポリエステル樹脂A 89% 顔料マスターA 10% 帯電制御剤LR−147(日本カーリット製) 1% この母体トナーの表面に 第1無機微粒子 疎水製シリカ微粉末A TS720(キャボット社製) (疎水化度80以上 平均一次体積粒径 14nm) 0.5% 第2無機微粒子 疎水性シリカ微粉末B RY50(日本アエロジル社製) (疎水化度80以上 平均一次体積粒径 40nm) 1.0% を添加処理して黄色トナー(1)を得た。以後第1無機
微粒子を外添剤A、第2無機微粒子を外添剤Bとした略
記を併用する。
【0064】(着色力の評価)黄色トナー(1)をアル
ミニウム製の現像スリーブとステンレス板にウレタンゴ
ムを張り付けた層厚規制部材を有する非磁性一成分現像
方式の市販のカラープリンター(以下A機と言う)に入
れイエロー印刷物を得た。この印刷物についてトナー付
着量が1mg/cm2 である画像部の画像濃度をマク
ベス濃度計により測定したところ画像濃度は1.83で
あった。
【0065】(退色評価)黄色トナー(1)をA機に入
れイエロー印刷物を得た。この印刷物について、促進耐
光性試験器(Heraeus社製、SUN TEST
CTS)を用いて10時間露光し、露光後の印刷物の濃
度をマクベス濃度計で測定し、次式により残存率を求め
たところ90%であった。 残存率(%)=(露光後濃度/露光前濃度)×100
【0066】(初期、及びランニング後の帯電性評価)
初期及び2000枚ランニング後のA機の現像スリーブ
上のトナー帯電量を吸引式帯電量測定装置で測定したと
ころ、−25μC/g、−18μC/gであった。
【0067】(初期、及びランニング後の現像ロール上
のトナー付着量の評価)初期及び2000枚ランニング
後のA機の現像スリーブ上のトナー帯電量を吸引式帯電
量測定装置で測定したところ、0.52mg/cm2
0.45mg/cm2であった。
【0068】(初期、及びランニング後の画像濃度、カ
ブリの評価)黄色トナー(1)をA機に入れ 印字試験
を行った結果、画像濃度が十分で、カブリの少ない画像
が得られた。さらに2000枚印字後も画質の劣化は少
なく、画像濃度が十分で、カブリの少ない画像が得られ
た。
【0069】(実施例2)実施例1におけるトナー組成
1のうちポリエステル樹脂Aをポリエステル樹脂Bに変
更した以外は全く同様の方法により、平均粒径約8μm
のトナー母体を製造し、外添剤A、Bを添加処理して黄
色トナー(2)を得た。このトナーをA機を用い実施例
1と同じ評価を実施した所、着色力、退色評価は実施例
1とほぼ同じ結果であった。帯電量は初期及び2000
枚ランニング後で−22μC/g、−15μC/gで実
施例1より若干下がるが使用上問題無いレベルであっ
た。画像濃度は初期、2000枚印字後とも実施例1よ
り若干増加した。またカブリは実施例1よりやや悪化し
たが使用上問題無いレベルであった。
【0070】(実施例3)実施例1におけるトナー組成
1のうちポリエステル樹脂Aをポリエステル樹脂Cに変
更した以外は全く同様の方法により、平均粒径約8μm
のトナー母体を製造し、外添剤A、Bを添加処理して黄
色トナー(3)を得た。このトナーをA機を用い実施例
1と同じ評価を実施した所、着色力、退色評価は実施例
1とほぼ同じ結果であった。帯電量は初期及び2000
枚ランニング後で−27μC/g、−16μC/gで実
施例1よりランニングでの減衰がやや大きくなるが使用
上問題無いレベルであった。画像濃度は初期、2000
枚印字後とも実施例1より若干減少した。またカブリは
実施例1よりやや悪化したが使用上問題無いレベルであ
った。
【0071】(実施例4)実施例1におけるトナー組成
1のうちポリエステル樹脂Aをポリエステル樹脂Dに変
更した以外は全く同様の方法により、平均粒径約8μm
のトナー母体を製造し、外添剤A、Bを添加処理して黄
色トナー(5)を得た。このトナーをA機を用い実施例
1と同じ評価を実施した所、着色力、退色評価は実施例
1とほぼ同じ結果であった。帯電量は初期及び2000
枚ランニング後で−21μC/g、−16μC/gで実
施例1より若干低下しているが耐久性上問題はない。画
像濃度は初期、2000枚印字後とも実施例1より若干
増加した。しかしカブリは実施例1より悪化している。
【0072】(実施例5)実施例1におけるトナー組成
1のうちポリエステル樹脂Aをポリエステル樹脂Eに変
更した以外は全く同様の方法により、平均粒径約8μm
のトナー母体を製造し、外添剤A、Bを添加処理して黄
色トナー(6)を得た。このトナーをA機を用い実施例
1と同じ評価を実施した所、着色力、退色評価は実施例
1とほぼ同じ結果であった。帯電量は初期及び2000
枚ランニング後で−26μC/g、−15μC/gで実
施例1より減衰幅が大きくなったが耐久性上問題はな
い。画像濃度は初期、2000枚印字後とも実施例1と
ほぼ同じである。カブリは実施例1よりやや悪化したが
使用上問題無いレベルであった。
【0073】(実施例6)実施例1における評価用プリ
ンターA機をシリコンゴム製の現像スリーブとステンレ
ス製の層厚規制部材を有する非磁性一成分現像方式の市
販のカラープリンター(以下B機と言う)で評価した以
外は全く同様の方法により黄色トナー(1)を評価し
た。
着色力、退色評価は実施例1とほぼ同じ結果
であった。帯電量は初期及び2000枚ランニング後で
−20μC/g、−13μC/gで実施例1より低下し
ているが耐久性上問題はない。画像濃度は初期、200
0枚印字後とも実施例1より若干増加した。しかしカブ
リは実施例1より悪化している。
【0074】(比較例1)実施例1における顔料マスタ
ーAに使用する顔料をC.I.PigmentYell
ow 17に変更した顔料マスターBをトナー組成
(1)における顔料マスターAに替わって使用した以外
は全く同様の方法により、平均粒径約8μmのトナー母
体を製造し、外添剤A、Bを添加処理して黄色トナー
(4)を得た。このトナーをA機を用いて実施例1と同
じ評価を実施した所、着色力は実施例1を上回る結果で
あったが、退色評価では実施例1よりも劣る結果となっ
た。帯電量は初期及び2000枚ランニング後で−26
μC/g、−19μC/gで実施例1とほぼ同じレベル
であった。カブリは初期、2000枚印字後とも実施例
1とほぼ同じで問題無いレベルであった。しかし、現像
ロール上のトナー付着量は初期、2000枚印字後で
0.60mg/cm2、0.41mg/cm2でP.
Y.155を使用した他のトナーと比較して変化量が大
である。そのため画像濃度も初期、2000枚印字後で
1.7、1.2と大きく変動してしまっている。
【0075】(比較例2)実施例1におけるトナー組成
1のうちポリエステル樹脂Aをポリエステル樹脂Fに変
更した以外は全く同様の方法により、平均粒径約8μm
のトナー母体を製造し、外添剤A、Bを添加処理して黄
色トナー(7)を得た。このトナーをA機を用いて実施
例1と同じ評価を実施した所、着色力、退色評価は実施
例1とほぼ同じ結果であった。帯電量は初期及び200
0枚ランニング後で−24μC/g、−11μC/gで
実施例1より特に減衰幅が大きくなり耐久性上問題があ
る。画像濃度は初期、2000枚印字後とも実施例1と
ほぼ同じである。カブリは実施例1より悪化した。
【0076】(比較例3)実施例1における外添剤シリ
カA、Bの内、Aのみを1.5部用いて添加処理した以
外は全く同様の方法により、黄色トナー(8)を得た。
このトナーをA機を用いて実施例1と同じ評価を実施し
た所、着色力、退色評価は実施例1とほぼ同じ結果であ
った。帯電量は初期及び2000枚ランニング後で−2
5μC/g、−8μC/gで実施例1より特に減衰幅が
大きくなり耐久性上問題がある。画像濃度は初期、20
00枚印字後で1.5、1.7となり帯電量が下がり、
現像ロールの付着量が増加した分、他とは逆に画像濃度
が上がった。カブリは特に2000枚印字後で悪い結果
となった。以上、実施例、比較例の結果を表にまとめる
と表1のようになる。
【0077】
【表1】
【0078】
【発明の効果】本発明の非磁性1成分現像用黄色トナー
は、上述したように着色剤として化学式1で表される化
合物を含有し、かつ結着樹脂としてビスフェノール誘導
体もしくはその置換体からなるジオール成分と2価以上
のカルボン酸、2価以上のカルボン酸無水物、及び2価
以上のカルボン酸の低級アルキルエステルから選択され
る多価カルボン酸成分とを共縮重合したポリエステル樹
脂を含有しかつ平均一次体積粒径20nm以下の第一無
機微粒子と、平均一次体積粒径30nm〜1μmの第二
無機微粒子とを含有するしており、良好な色再現性、画
像の安定性、耐光性、及び帯電安定性が達成できる。さ
らに該樹脂が5.0〜20.0mgKOH/gの酸価を
有することが好ましく、樹脂については、該ポリエステ
ル樹脂中のビスフェノールAのエチレンオキサイド付加
物の含有量が全アルコール成分の30mol%以上で、
より好ましくは95mol%以上であることが望まし
く、長期連続運転における帯電安定性が増し、長期の安
定した画像品質を実現できる。また現像方法において現
像スリーブの材質にアルミニウムを使用し、それに接す
る帯電ブレードの材質にウレタン樹脂を使用した時、上
記の各特性の向上はより顕著に現れる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03G 15/08 501 G03G 15/08 504A 504 9/08 361 331 Fターム(参考) 2H005 AA01 AA06 AA08 AA21 CA08 CA12 CA21 CB13 EA05 EA07 EA10 FA07 2H077 AD06 AD13 AD17 AE03 AE04 BA10 EA14 EA24 FA22 FA26 GA12

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】着色剤と結着樹脂とを主成分とする静電荷
    像現像用トナーにおいて、着色剤として下記化学式1で
    表される化合物を含有し、結着樹脂としてビスフェノー
    ルAのエチレンオキサイド付加物と、2価以上のカルボ
    ン酸、2価以上のカルボン酸無水物、及び2価以上のカ
    ルボン酸の低級アルキルエステルから選択される多価カ
    ルボン酸成分とを縮重合したポリエステル樹脂を含有
    し、かつ平均一次体積粒径20nm以下の第一無機微粒
    子と、平均一次体積粒径30nm〜1μmの第二無機微
    粒子とを含有することを特徴とする非磁性一成分現像用
    黄色トナー。 【化1】
  2. 【請求項2】ポリエステル樹脂の酸価が5.0〜20.
    0mgKOH/gであることを特徴とする請求項1記載
    の非磁性一成分現像用黄色トナー。
  3. 【請求項3】ポリエステル樹脂の全アルコール成分の3
    0〜100%がビスフェノールAのエチレンオキサイド
    付加物であることを特徴とする請求項1、2に記載の非
    磁性一成分現像用黄色トナー。
  4. 【請求項4】ポリエステル樹脂の全アルコール成分の9
    5〜100%がビスフェノールAのエチレンオキサイド
    付加物であることを特徴とする請求項1、2に記載の非
    磁性一成分現像用黄色トナー。
  5. 【請求項5】第一無機微粒子と第二無機微粒子がシリコ
    ンオイル、もしくはシランカップリング剤で表面処理さ
    れたコロイダルシリカであることを特徴とする請求項
    1、2、3、4記載の非磁性一成分現像用黄色トナー。
  6. 【請求項6】シリカの疎水化度が80〜200であるこ
    とを特徴とする請求項5記載の非磁性一成分現像用黄色
    トナー。
  7. 【請求項7】非磁性一成分現像方法において、現像スリ
    ーブの材質にアルミニウムを使用し、それに接する帯電
    ブレードの材質にウレタン樹脂を使用し、請求項1、
    2、3、4、5、6に記載のトナーを使用することを特
    徴とする非磁性一成分現像方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007248867A (ja) * 2006-03-16 2007-09-27 Casio Electronics Co Ltd 電子写真用トナー
JP2010152225A (ja) * 2008-12-26 2010-07-08 Kao Corp トナー
WO2023074844A1 (ja) * 2021-11-01 2023-05-04 三菱瓦斯化学株式会社 脱酸素剤組成物及びその製造方法、並びに該脱酸素剤組成物を備える脱酸素剤包装体及びその製造方法

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WO2023074844A1 (ja) * 2021-11-01 2023-05-04 三菱瓦斯化学株式会社 脱酸素剤組成物及びその製造方法、並びに該脱酸素剤組成物を備える脱酸素剤包装体及びその製造方法

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