JP2001263875A - 吸収式冷凍機の真空保持装置 - Google Patents

吸収式冷凍機の真空保持装置

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JP2001263875A
JP2001263875A JP2000072063A JP2000072063A JP2001263875A JP 2001263875 A JP2001263875 A JP 2001263875A JP 2000072063 A JP2000072063 A JP 2000072063A JP 2000072063 A JP2000072063 A JP 2000072063A JP 2001263875 A JP2001263875 A JP 2001263875A
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JP
Japan
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condensable gas
tank
gas tank
gas
absorption
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JP2000072063A
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English (en)
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Hisahiro Satou
寿洋 佐藤
Yasunari Furukawa
泰成 古川
Naoya Maki
尚哉 牧
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Osaka Gas Co Ltd
Rinnai Corp
Original Assignee
Osaka Gas Co Ltd
Rinnai Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 吸収式冷凍サイクル2内で発生した不凝縮ガ
スは、不凝縮ガスタンク31の内部に蓄えられるが、メ
ンテナンスによって不凝縮ガスタンク31内の不凝縮ガ
スを定期的に排出する必要がある。 【解決手段】 不凝縮ガスタンク31内に溜まった不凝
縮ガスを排出するガス排出装置は、溶液ポンプ16の圧
送する吸収液を不凝縮ガスタンク31内へ導く吸収液タ
ンク供給管40と、この吸収液タンク供給管40を開閉
する第1電磁弁41と、不凝縮ガスタンク31内の不凝
縮ガスを大気中に排出するガス排出管42と、このガス
排出管42に設けられた吸収液漏れ防止用逆止弁43
と、ガス排出管42を開閉する第2電磁弁44とを備
え、吸収液によって不凝縮ガスタンク31内を上昇さ
せ、不凝縮ガスを不凝縮ガスタンク31の外部へ排出す
るように設けられている。不凝縮ガスタンク31内部の
不凝縮ガスが、ガス排出装置の定期的な作動によって自
動的に排出されるため、吸収式冷凍サイクル2内の真空
度を長期に亘って保持することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、吸収式冷凍サイク
ルを用いた吸収式冷凍機に関するもので、特に吸収式冷
凍サイクル内における不凝縮ガスを抽出して吸収式冷凍
サイクルの真空状態を長期に保持するための技術に関す
る。
【0002】
【従来の技術】吸収式冷凍サイクルは、腐食性の強い吸
収液を用いるため、吸収式冷凍サイクル内で腐蝕が発生
すると、水素ガス等、不溶性の不凝縮ガスが発生する。
吸収式冷凍サイクル内で発生した不凝縮ガスは、吸収式
冷凍サイクル内において最も内圧が低い吸収器内に徐々
に蓄積されていく。このため、不凝縮ガスの存在によっ
て、吸収器および蒸発器の内圧が上昇する。この結果、
蒸発器内における冷媒の沸点が上昇して蒸発能力が低下
し、吸収式冷凍サイクルの冷凍能力が低下する不具合を
生じる。
【0003】そこで、従来より、吸収式冷凍サイクル内
で発生した不凝縮ガスを吸収式冷凍サイクルの外部へ抽
出して吸収器および蒸発器の内圧上昇を防ぐ抽気手段が
用いられている。抽気手段によって吸収式冷凍サイクル
の外部へ抽出された不凝縮ガスは、不凝縮ガスタンクの
内部に蓄えられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】不凝縮ガスタンクの内
部は、抽気手段を介して吸収器か蒸発器内に連通するも
のであるために低圧であり、不凝縮ガスタンクの内部に
は多量の不凝縮ガスを蓄えることができず、メンテナン
スによって不凝縮ガスタンクの内部に溜まった不凝縮ガ
スを定期的に排出する必要があり、煩わしかった。ここ
で、不凝縮ガスタンク内の内圧を上げて不凝縮ガスタン
ク内に溜まる不凝縮ガスの絶対量を増やそうとすると、
圧力の上昇によって不凝縮ガスの一部が吸収液に溶けて
まざり、再び吸収式冷凍サイクル内に戻ってしまうた
め、不凝縮ガスタンク内の内圧を上げることはできな
い。
【0005】なお、不凝縮ガスタンクに真空ポンプを接
続しておき、定期的に真空ポンプを作動させることによ
り不凝縮ガスタンクの内部に溜まった不凝縮ガスを外部
へ排出させる技術が知られているが、真空ポンプの搭載
によってコストが大幅に上昇するため、ごく一部の実施
にどどまっている。
【0006】
【発明の目的】本発明は、上記の事情に鑑みてなされた
もので、その目的は、コストの大幅な上昇を招くことな
く、不凝縮ガスタンクの内部に溜まった不凝縮ガスを外
部へ排出するメンテナンスを不要にできる、もしくはメ
ンテナンス回数を減らすことのできる吸収式冷凍機の真
空保持装置の提供にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の吸収式冷凍機の
真空保持装置は、上記の目的を達成するために、次の技
術的手段を採用した。 〔請求項1の手段〕吸収式冷凍機の真空保持装置は、 a)吸収液を加熱させる加熱手段と、 b)この加熱手段で吸収液を加熱することによって吸収
液の一部を気化させる再生器、この再生器で発生した気
化冷媒を冷却して液化する凝縮器、この凝縮器で液化し
た液化冷媒を低圧下で蒸発させる蒸発器、この蒸発器で
蒸発した気化冷媒を吸収液に吸収させる吸収器、この吸
収器内の吸収液を前記再生器へ圧送する溶液ポンプを具
備する吸収式冷凍サイクルと、 c)不凝縮ガスを蓄える不凝縮ガスタンクと、 d)前記吸収式冷凍サイクル内の不凝縮ガスを前記不凝
縮ガスタンクへ導く抽気手段と、 e)前記溶液ポンプの圧送する吸収液を前記不凝縮ガス
タンク内へ導き、前記不凝縮ガスタンクの内圧を吸収液
によって上昇させるタンク圧上昇手段と、 f)前記不凝縮ガスタンクに接続され、前記タンク圧上
昇手段によって前記不凝縮ガスタンクの内圧が上昇した
際に、前記不凝縮ガスタンク内の上部の不凝縮ガスを前
記不凝縮ガスタンクの外部へ排出するガス排出手段と、
を具備する。
【0008】〔請求項2の手段〕請求項1の吸収式冷凍
機の真空保持装置において、前記ガス排出手段は、前記
不凝縮ガスタンクから排出される不凝縮ガスを、大気に
放出することを特徴とする。
【0009】〔請求項3の手段〕請求項1の吸収式冷凍
機の真空保持装置において、前記ガス排出手段は、前記
不凝縮ガスタンクから排出される不凝縮ガスを、第2ガ
ス貯蔵室へ導くことを特徴とする。
【0010】〔請求項4の手段〕請求項1ないし請求項
3のいずれかの吸収式冷凍機の真空保持装置において、
前記タンク圧上昇手段は、前記溶液ポンプの圧送する吸
収液を前記不凝縮ガスタンク内へ導く吸収液タンク供給
管と、この吸収液タンク供給管に設けられ、この吸収液
タンク供給管を開閉する第1電磁弁とを備え、前記ガス
排出手段は、前記不凝縮ガスタンク内の上部の不凝縮ガ
スを前記不凝縮ガスタンクの外部へ排出するガス排出管
と、このガス排出管に設けられ、前記不凝縮ガスタンク
内の気体を前記不凝縮ガスタンクの外部側へ通し、前記
不凝縮ガスタンク内の液体は前記不凝縮ガスタンクの外
部側へ通さない吸収液漏れ防止用逆止弁と、前記ガス排
出管に設けられ、前記ガス排出管を開閉する第2電磁弁
とを備え、前記溶液ポンプおよび前記第1、第2電磁弁
は、制御装置によって制御されることを特徴とする。
【0011】〔請求項5の手段〕請求項4の吸収式冷凍
機の真空保持装置において、前記制御装置は、前記吸収
式冷凍サイクルの運転停止中に前記不凝縮ガスタンク内
の不凝縮ガスの排出作業を行うことを特徴とする。
【0012】〔請求項6の手段〕請求項4の吸収式冷凍
機の真空保持装置において、前記制御装置は、前記吸収
式冷凍サイクルの運転中、前記吸収式冷凍サイクルの冷
却能力の低下時に前記不凝縮ガスタンク内の不凝縮ガス
の排出作業を行うことを特徴とする。
【0013】〔請求項7の手段〕請求項4の吸収式冷凍
機の真空保持装置において、前記第2電磁弁に代えて、
前記不凝縮ガスタンク側の圧力が所定圧力よりも低い場
合はバネの作用によって閉弁し、前記不凝縮ガスタンク
側の圧力が所定圧力より上昇すると、その上昇圧力が前
記バネの付勢力に打ち勝って開弁する排出弁を用いたこ
とを特徴とする。
【0014】
【作用および発明の効果】〔請求項1の作用および効
果〕不凝縮ガスタンク内に溜まった不凝縮ガスを外部へ
排出する際は、タンク圧上昇手段によって、溶液ポンプ
の圧送する吸収液を不凝縮ガスタンク内へ導き、不凝縮
ガスタンクの内圧を吸収液によって上昇させる。ガス排
出手段は、不凝縮ガスタンク内への吸収液の供給によっ
て不凝縮ガスタンクの内圧が上昇した際に、不凝縮ガス
タンク内の上部の不凝縮ガスを不凝縮ガスタンクの外部
へ排出する。このように、不凝縮ガスタンクの内部に蓄
えられた不凝縮ガスが外部へ排出されるため、吸収式冷
凍サイクル内の真空度を長期に亘って保持することがで
き、不凝縮ガスによる吸収式冷凍サイクルの能力低下を
防ぐことができる。
【0015】また、この発明では、吸収式冷凍サイクル
に搭載される溶液ポンプの吐出圧によって不凝縮ガスタ
ンクの内部に蓄えられた不凝縮ガスを外部へ排出するよ
うに設けられているため、不凝縮ガスを排出する専用の
真空ポンプが必要ない。このため、大幅なコスト上昇を
招くことなく、不凝縮ガスタンクの内部に溜まった不凝
縮ガスを外部へ排出するメンテナンスを不要にできる、
もしくはメンテナンスの回数を減らすことができる。
【0016】〔請求項2の作用および効果〕不凝縮ガス
タンクから排出される不凝縮ガスは、大気に放出される
ため、不凝縮ガスタンクの内部に溜まった不凝縮ガスを
外部へ排出するメンテナンスを不要にできる。
【0017】〔請求項3の作用および効果〕不凝縮ガス
タンクから排出される不凝縮ガスは、第2ガス貯蔵室へ
導かれる。この時、不凝縮ガスタンク内は、吸収液の供
給によって内圧が上昇しているため、不凝縮ガスタンク
から排出される不凝縮ガスは、加圧されて第2ガス貯蔵
室へ導かれる。このように、不凝縮ガスは、加圧されて
第2ガス貯蔵室に溜められるため、第2ガス貯蔵室内に
溜まる不凝縮ガスの絶対量が増える。これによって、不
凝縮ガスタンクの内部に溜まった不凝縮ガスを外部へ排
出するメンテナンスの割合を少なくできる。
【0018】また、ガス排出手段の気密性が低下して
も、ガス排出手段から吸収式冷凍サイクル内に空気が流
入する不具合が防がれる。言い換えると、ガス排出手段
に要求される気密性を低下させることができる。なお、
加圧されて第2ガス貯蔵室内に溜まる不凝縮ガスの絶対
量が増えるが、不凝縮ガスタンクからは分離されている
ため、圧力の上昇によって不凝縮ガスの一部が吸収液に
溶けてまざり、再び吸収式冷凍サイクル内に戻る不具合
は発生しない。
【0019】〔請求項4の作用および効果〕制御装置に
よる溶液ポンプおよび第1、第2電磁弁の制御によっ
て、不凝縮ガスタンクの内部に蓄えられた不凝縮ガスを
外部へ排出する動作を行うことができる。
【0020】〔請求項5の作用および効果〕制御装置
は、吸収式冷凍サイクルの運転停止中に不凝縮ガスタン
ク内の不凝縮ガスの排出作業を行うため、吸収式冷凍サ
イクルの運転中に吸収式冷凍サイクルが停止する不具合
がない。
【0021】〔請求項6の作用および効果〕制御装置
は、吸収式冷凍サイクルの冷却能力の低下時に不凝縮ガ
スタンク内の不凝縮ガスの排出作業を行うため、無駄に
多く不凝縮ガスタンク内の不凝縮ガスの排出作業を行な
わない。
【0022】〔請求項7の作用および効果〕第2電磁弁
に代えて、不凝縮ガスタンク側の圧力が所定圧力より上
昇すると開弁する機械式の自動開閉弁である排出弁を用
いることにより、ガス排出手段に要するコストを抑える
ことができる。
【0023】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を、複
数の実施例および変形例に基づいて説明する。 〔第1実施例の構成〕図1および図2は第1実施例を示
すもので、図1は室内の冷暖房を行う空調装置に用いら
れる吸収式冷凍機の要部概略構成図である。
【0024】(吸収式冷凍機の概略説明)本実施例の適
用される吸収式冷凍機は、家庭用等に使用される比較的
小型なもので、大別して、吸収液(本実施例では臭化リ
チウム水溶液)を加熱する加熱手段1と、2重効用型の
吸収式冷凍サイクル2とを備える。また、吸収式冷凍機
は、吸収式冷凍サイクル2内で主に気化冷媒(本実施例
では水蒸気)を冷やすために用いられる冷却水を冷却す
る冷却水冷却手段(図示しない)に接続して設けられる
とともに、吸収式冷凍サイクル2で冷却または加熱され
た冷温水(室内を冷暖房するための熱媒体、本実施例で
は水)で室内を空調する室内空調手段(図示しない)に
接続されており、搭載された各電気機能部品は、制御装
置(図示しない)によって制御される。
【0025】(加熱手段1の説明)本実施例の加熱手段
1は、燃料であるガスを燃焼して熱を発生させ、発生し
た熱によって吸収式冷凍サイクル2の沸騰器3を加熱
し、沸騰器3内に供給された低濃度吸収液(以下、低
液)を加熱するものである。なお、ガス燃焼装置に代わ
って、内燃機関や燃焼炉等で発生する燃焼熱を用いて吸
収液を加熱するようにしても良い。
【0026】(吸収式冷凍サイクル2の説明)吸収式冷
凍サイクル2は、加熱手段1によって加熱される沸騰器
3を備え、この沸騰器3内に供給された低液が加熱され
ることによって低液に含まれる冷媒(水)を気化(蒸
発)させて中濃度吸収液(以下、中液)にする高温再生
器4と、この高温再生器4内の気化冷媒の凝縮熱を利用
して、高温再生器4側から圧力差を利用して供給される
中液を加熱し、中液に含まれる冷媒を気化させて中液を
高濃度吸収液(以下、高液)にする低温再生器5と、高
温再生器4および低温再生器5からの気化冷媒(水蒸
気)を冷却して液化する凝縮器6と、この凝縮器6で液
化した液化冷媒(水)を真空に近い圧力下で蒸発させる
蒸発器7と、この蒸発器7で蒸発した気化冷媒を低温再
生器5で得られた高液に吸収させる吸収器8とから構成
される。
【0027】高温再生器4で気化した気化冷媒は、上部
に接続された蒸気管10を通って低温再生器5に供給さ
れる。高温再生器4で冷媒(水)が一部気化した中液
は、中液管11を通って低温再生器5に供給される。な
お、中液管11の途中には、中液管11を開閉する中液
弁12が設けられており、この中液弁12は、後述する
冷暖切替弁21が閉じられると、高温再生器4と低温再
生器5との圧力差を保った状態で中液を流し、後述する
冷暖切替弁21が開かれると中液の流れを遮断するもの
である。
【0028】低温再生器5で気化した気化冷媒は、隣接
する凝縮器6に供給される。低温再生器5で冷媒(水)
が気化し、濃度が高まった高液は、高液管13を通って
吸収器8に供給される。凝縮器6で液化した液化冷媒
は、液冷媒供給管14を介して蒸発器7に供給される。
蒸発器7で蒸発した冷媒は、蒸発器7と一体的に設けら
れた吸収器8内の高液に吸収されて濃度が低下した低液
となり、低液管15を介して沸騰器3に供給される。こ
の低液管15には、ほぼ真空状態の吸収器8内から沸騰
器3に向けて低液を流すための溶液ポンプ16が設けら
れている。
【0029】一方、吸収式冷凍サイクル2には、高温再
生器4から低温再生器5へ流れる中液と吸収器8から沸
騰器3へ流れる低液とを熱交換する高温熱交換器17
と、低温再生器5から吸収器8へ流れる高液と吸収器8
から沸騰器3へ流れる低液とを熱交換する低温熱交換器
18とが設けられている。
【0030】また、本実施例の吸収式冷凍サイクル2に
は、吸収式冷凍サイクル2による冷温水冷却運転の他
に、暖房運転を行うための冷温水を加熱する暖房運転手
段が設けられている。この暖房運転手段は、中液管11
から吸収液を蒸発器7の下部へ導く暖房管20と、この
暖房管20を開閉する冷暖切替弁21とから構成され
る。この冷暖切替弁21は、暖房運転時に開弁して加熱
された吸収液を蒸発器7へ導き、蒸発器7を流れる冷温
水を加熱するものである。
【0031】(吸収式冷凍サイクル2の作動説明)吸収
式冷凍サイクル2は、加熱手段1が沸騰器3を加熱する
ことにより、高温再生器4で、低液から気化冷媒が取り
出されるとともに、低温再生器5で、中液から高液が取
り出される。高温再生器4および低温再生器5で取り出
された気化冷媒は、凝縮器6で凝縮されて液化した後、
蒸発器7に散布され、蒸発器7を流れる冷温水から気化
熱を奪って蒸発する。このため、蒸発器7を通過して冷
却された冷温水は、室内に供給されて室内を冷房する。
蒸発器7内で蒸発した気化冷媒は、吸収器8に散布され
る高液に吸収される。吸収器8で気化冷媒を吸収した高
液は、低液となって溶液ポンプ16で吸い込まれ、再び
沸騰器3内に戻され、上記のサイクルを繰り返す。
【0032】(不凝縮ガス排出手段の説明)吸収式冷凍
機は、吸収式冷凍サイクル2内の腐蝕等により発生した
水素等の不凝縮ガスを吸収式冷凍サイクル2の外部へ排
出するための不凝縮ガス排出手段を備える。この不凝縮
ガス排出手段は、吸収式冷凍サイクル2の不凝縮ガスを
外部へ抽出する抽気手段30と、この抽気手段30によ
って外部へ抽出された不凝縮ガスを蓄える不凝縮ガスタ
ンク31とを備える。
【0033】抽気手段30は、溶液ポンプ16から圧送
される吸収液の一部を、抽気のために分離して再び吸収
器8内へ戻す抽気用配管32と、この抽気用配管32の
途中に配置されたエジェクター33と、不凝縮ガスが溜
まりやすい吸収器8内で開口するとともにエジェクター
33の絞り部に開口する抽気管34と、エジェクター3
3を通過して不凝縮ガスが混入した吸収液から不凝縮ガ
スを分離する気液分離器35と、この気液分離器35で
分離した不凝縮ガスを不凝縮ガスタンク31の下部へ導
くガス管36とから構成されている。
【0034】なお、このガス管36には、後述するガス
排出装置の作動時(不凝縮ガスタンク31の内部に溜ま
った不凝縮ガスを外部へ排出する作動時)に、不凝縮ガ
スタンク31側から吸収液が気液分離器35側へ逆流す
るのを防ぐ逆止弁36aが設けられている。なお、この
逆止弁36aを電磁開閉弁に置き換え、ガス排出装置の
作動時にガス管36を閉塞するように設けても良い。
【0035】(抽気手段30の作動説明)吸収式冷凍サ
イクル2内では、腐蝕性の強い吸収液の作用で僅かずつ
腐蝕が発生して不凝縮ガスが発生する。発生した不凝縮
ガスは、圧力の低い吸収器8内に集まる。吸収式冷凍サ
イクル2の運転中、溶液ポンプ16から圧送される吸収
液の一部がエジェクター33を通過する。このエジェク
ター33の内部には吸収器8内と連通する抽気管34が
接続されているため、吸収器8内の不凝縮ガスがエジェ
クター33を流れる吸収液中に吸引される。エジェクタ
ー33を通過して不凝縮ガスが混入した吸収液は、気液
分離器35で気液分離され、分離した不凝縮ガスは不凝
縮ガスタンク31へ導かれて不凝縮ガスタンク31内に
蓄えられる。
【0036】(ガス排出装置の説明)吸収式冷凍機は、
不凝縮ガスタンク31内に溜まった不凝縮ガスを大気中
に放出するためのガス排出装置を搭載している。このガ
ス排出装置は、不凝縮ガスタンク31内に溜まった不凝
縮ガスを排出することにより、不凝縮ガスタンク31内
に常に不凝縮ガスを供給できるようにして、吸収式冷凍
サイクル2内における蒸発器7および吸収器8の真空状
態を常に保ち、吸収式冷凍サイクル2の性能を高く保つ
ためのものである。
【0037】このガス排出装置は、溶液ポンプ16の圧
送する吸収液を不凝縮ガスタンク31内へ導き、不凝縮
ガスタンク31の内圧を吸収液によって上昇させるタン
ク圧上昇手段と、不凝縮ガスタンク31に接続され、吸
収液の供給によって不凝縮ガスタンク31の内圧が上昇
した際に、不凝縮ガスタンク31内の上部の不凝縮ガス
を不凝縮ガスタンク31の外部へ排出するガス排出手段
とを備える。なお、この実施例では、不凝縮ガスタンク
31から排出される不凝縮ガスを大気に放出する例を示
す。
【0038】タンク圧上昇手段は、溶液ポンプ16の圧
送する吸収液を不凝縮ガスタンク31内へ導く吸収液タ
ンク供給管40と、この吸収液タンク供給管40を開閉
する第1電磁弁41とを備える。また、ガス排出手段
は、不凝縮ガスタンク31内の上部の不凝縮ガスを不凝
縮ガスタンク31の外部へ排出するガス排出管42と、
このガス排出管42に設けられ、不凝縮ガスタンク31
内の気体を不凝縮ガスタンク31の外部側へ通し、不凝
縮ガスタンク31内の液体は不凝縮ガスタンク31の外
部側へ通さない吸収液漏れ防止用逆止弁43と、ガス排
出管42を開閉する第2電磁弁44とを備える。
【0039】ここで、ガス排出装置を作動させる際にお
ける溶液ポンプ16および前記第1、第2電磁弁41、
44の制御を示す。この制御は、制御装置によってなさ
れるものである。なお、この実施例では、吸収式冷凍サ
イクル2の運転停止中にガス排出装置を作動させて不凝
縮ガスタンク31内の不凝縮ガスの排出作業を行うもの
であり、一例として吸収式冷凍サイクル2の運転停止毎
にガス排出装置を作動させる例を図2のフローチャート
を用いて説明する。
【0040】なお、この実施例では、不凝縮ガスタンク
31内におけるハイレベルの液面位置を検出するための
ハイレベルスイッチ45が設けられている。このハイレ
ベルスイッチ45は、不凝縮ガスタンク31内における
不凝縮ガスの量を判断するものである。この実施例で
は、不凝縮ガスタンク31内に吸収液を供給した際に、
不凝縮ガスタンク31内にあまり不凝縮ガスが溜められ
ていない場合は液面が上方まで上昇してハイレベルスイ
ッチ45がONするため、ガス排出装置の作動を中断する
ように設けられている。また、不凝縮ガスタンク31内
に吸収液を供給した際に、不凝縮ガスタンク31内に所
定量以上の不凝縮ガスが溜められていた場合は、液面が
上方まで上昇しないため、ガス排出装置の作動を続行し
てガスの排出を行うように設けられている。
【0041】また、この実施例では、不凝縮ガスタンク
31内におけるローレベルの液面位置を検出するための
ローレベルスイッチ46が設けられている。このローレ
ベルスイッチ46は、不凝縮ガスタンク31内から吸収
液を排出する際に、吸収液の残量を管理して、不凝縮ガ
スタンク31内の内圧が低下したことを判断するもので
ある。
【0042】(ガス排出装置の作動説明)吸収式冷凍サ
イクル2の運転が停止すると(スタート)、溶液ポンプ
16をONするとともに(ステップS1 )、第1電磁弁4
1を開にする(ステップS2 )。次に、ハイレベルスイ
ッチ45が所定時間内にONするか否かの判断を行う(ス
テップS3 )。このステップS3 の判断結果がYES の場
合は、不凝縮ガスタンク31内に溜められた不凝縮ガス
が少量、もしくは存在しない場合であり、不凝縮ガスの
排出作業を終えるべく、溶液ポンプ16をOFF し(ステ
ップS4 )、次にローレベルスイッチ46がOFF した後
に第1電磁弁41を閉にして運転を終了する(ステップ
S5 、S6 )。
【0043】ステップS3 の判断結果がNOの場合は、不
凝縮ガスタンク31内に所定量以上の不凝縮ガスが溜め
られた場合であり、不凝縮ガスタンク31内に所定量以
上の不凝縮ガスを大気中に排出するべく第2電磁弁44
を開にする(ステップS7 )。次に、不凝縮ガスが大気
中に排出されてハイレベルスイッチ45がONするか否か
の判断を行う(ステップS8 )。この判断結果がNOの場
合はステップS7 へ戻り、判断結果がYES の場合は、不
凝縮ガスの排出が終えられたと判断し、不凝縮ガスの排
出作業を終えるべく、第2電磁弁44を閉じ(ステップ
S9 )、溶液ポンプ16をOFF にする(ステップS1
0)。次いで、ローレベルスイッチ46がOFF した後
に、第1電磁弁41を閉にして運転を終了する(ステッ
プS11、S12)。
【0044】〔第1実施例の効果〕上記の作動で示した
ように、吸収式冷凍サイクル2の運転停止毎に不凝縮ガ
スタンク31内の不凝縮ガス量をチェックして、その不
凝縮ガスの量が所定量以上の時には不凝縮ガスタンク3
1の内部に蓄えられた不凝縮ガスが外部へ排出される。
このため、吸収式冷凍サイクル2内の真空度を長期に亘
って保持することができ、不凝縮ガスによる吸収式冷凍
サイクル2の能力低下を防ぐことができる。
【0045】また、吸収式冷凍サイクル2に搭載される
溶液ポンプ16の吐出圧によって不凝縮ガスタンク31
の内部に蓄えられた不凝縮ガスを外部へ排出するように
設けられているため、不凝縮ガスを排出する専用の真空
ポンプが必要ない。このため、大幅なコスト上昇を招く
ことなく、不凝縮ガスタンク31の内部に溜まった不凝
縮ガスを外部へ排出するメンテナンスを不要にできる。
【0046】さらに、定期的に吸収式冷凍サイクル2内
の不凝縮ガスを大気に排出するため、吸収式冷凍サイク
ル2やガス排出手段の気密性が低下しても、吸収式冷凍
サイクル2内を常に真空に保つことができる。これは言
い換えると、吸収式冷凍サイクル2やガス排出手段に要
求される気密性を低下させることができる。この実施例
では、吸収式冷凍サイクル2の運転停止中に不凝縮ガス
タンク31内の不凝縮ガスの排出作業を行うため、吸収
式冷凍サイクル2の運転中に吸収式冷凍サイクル2が停
止する不具合がない。
【0047】〔第2実施例〕図3は吸収式冷凍機の要部
概略構成図である。上記第1実施例では、不凝縮ガスタ
ンク31からガス排出管42を介して排出される不凝縮
ガスを大気に放出する例を示したが、この第2実施例で
は不凝縮ガスタンク31からガス排出管42を介して排
出される不凝縮ガスを、第2ガス貯蔵室47へ導き、第
2ガス貯蔵室47に蓄えるものである。この第2ガス貯
蔵室47には、メンテナンス用の真空弁48が設けられ
ており、この真空弁48を介して第2ガス貯蔵室47に
溜まった不凝縮ガスが所定時期に抜き出されるものであ
る。
【0048】不凝縮ガスタンク31から排出される不凝
縮ガスは、加圧されて第2ガス貯蔵室47へ導かれるた
め、第2ガス貯蔵室47内に溜まる不凝縮ガスの絶対量
が増える。これによって、不凝縮ガスタンク31の内部
に溜まった不凝縮ガスを外部へ排出するメンテナンスの
割合が従来(不凝縮ガスタンク31から直接不凝縮ガス
を抜く)よりも少なくできる。
【0049】また、ガス排出手段の気密性が低下して
も、ガス排出手段から吸収式冷凍サイクル2内に空気が
流入する不具合が防がれる。言い換えると、ガス排出手
段に要求される気密性を低下させることができる。な
お、加圧されて第2ガス貯蔵室47内に溜まる不凝縮ガ
スの絶対量が増えるが、吸収液に触れる不凝縮ガスタン
ク31からは分離されているため、圧力の上昇によって
不凝縮ガスの一部が吸収液に溶けて混ざり、再び吸収式
冷凍サイクル2内に戻る不具合は発生しない。
【0050】〔第3実施例〕図4はガス排出装置の作動
を示すフローチャートである。上記の実施例では、不凝
縮ガスタンク31内にハイレベルスイッチ45、ローレ
ベルスイッチ46を設けて不凝縮ガスタンク31内にお
ける吸収液の液面を管理する例を示したが、この実施例
ではハイレベルスイッチ45、ローレベルスイッチ46
を廃止し、代わりにタイマー制御によって不凝縮ガスタ
ンク31内における吸収液の液面を管理するものであ
る。
【0051】吸収式冷凍サイクル2の運転が停止すると
(スタート)、溶液ポンプ16をONするとともに(ステ
ップS21)、第1電磁弁41を開にする(ステップS2
2)。次に、不凝縮ガスタンク31内が所定の吐出圧に
達するまでの所定時間をカウントし、所定時間に達した
か否かの判断を行う(ステップS23)。このステップS
23の判断結果がNOの場合は所定時間が経過するまで待
ち、ステップS23の判断結果がYES になると、不凝縮ガ
スを大気中(もしくは第2ガス貯蔵室47)に排出する
べく第2電磁弁44を開にする(ステップS24)。
【0052】次に、不凝縮ガスタンク31内の不凝縮ガ
スが排出されるまでの所定時間をカウントし、所定時間
に達したか否かの判断を行う(ステップS25)。このス
テップS25の判断結果がNOの場合は所定時間が経過する
まで待ち、ステップS25の判断結果がYES になると、不
凝縮ガスの排出が終えられたと判断し、不凝縮ガスの排
出作業を終えるべく、第2電磁弁44を閉し(ステップ
S26)、溶液ポンプ16をOFF にする(ステップS2
7)。
【0053】次に、不凝縮ガスタンク31内における内
圧が下がって吸収液の液面がローレベルに達するまでの
所定時間をカウントし、所定時間に達したか否かの判断
を行う(ステップS28)。このステップS28の判断結果
がNOの場合は所定時間が経過するまで待ち、ステップS
28の判断結果がYES になると、第1電磁弁41を閉にし
て運転を終了する(ステップS29)。
【0054】〔第4実施例〕図5はガス排出装置の作動
を示すフローチャートである。上記の第3実施例では、
第1、第2実施例で示したハイレベルスイッチ45、ロ
ーレベルスイッチ46を廃止して代わりにタイマー制御
によって不凝縮ガスタンク31内における吸収液の液面
を管理する例を示したが、ハイレベルスイッチ45、ま
たはローレベルスイッチ46の一方だけを用い、他方を
タイマー制御によって不凝縮ガスタンク31内における
吸収液の液面を管理しても良い。そこで、この第4実施
例では、第1、第2実施例で示したハイレベルスイッチ
45を廃止し、ローレベルスイッチ46とタイマー制御
とによって不凝縮ガスタンク31内における吸収液の液
面を管理する例を示す。
【0055】吸収式冷凍サイクル2の運転が停止すると
(スタート)、溶液ポンプ16をONするとともに(ステ
ップS31)、第1電磁弁41を開にする(ステップS3
2)。次に、ローレベルスイッチ46がONしたか否かの
判断を行う(ステップS33)。このステップS33の判断
結果がNOの場合はローレベルスイッチ46がONするまで
待ち、ステップS33の判断結果がYES になると、不凝縮
ガスを大気中(もしくは第2ガス貯蔵室47)に排出す
るべく第2電磁弁44を開にする(ステップS34)。
【0056】次に、不凝縮ガスタンク31内の不凝縮ガ
スが排出されるまでの所定時間をカウントし、所定時間
に達したか否かの判断を行う(ステップS35)。このス
テップS35の判断結果がNOの場合は所定時間が経過する
まで待ち、ステップS35の判断結果がYES になると、不
凝縮ガスの排出が終えられたと判断し、不凝縮ガスの排
出作業を終えるべく、第2電磁弁44を閉じ(ステップ
S36)、溶液ポンプ16をOFF にする(ステップS3
7)。
【0057】次に、不凝縮ガスタンク31内における内
圧が下がって吸収液の液面がローレベルスイッチ46に
達して、ローレベルスイッチ46がOFF したか否かの判
断を行う(ステップS38)。このステップS38の判断結
果がNOの場合はローレベルスイッチ46がOFF するまで
待ち、ステップS38の判断結果がYES になると、第1電
磁弁41を閉にして運転を終了する(ステップS39)。
【0058】〔変形例〕上記の実施例では、制御装置に
よって制御される第2電磁弁44によってガス排出管4
2を開閉する例を示したが、図6に示すようなバネ50
の付勢力によってガス排出管42を開閉する排出弁51
に置き代えても良い。この排出弁51は、ガス排出管4
2における不凝縮ガスタンク31側の圧力が所定圧力
(大気圧+バネ50の付勢力で設定される圧力)よりも
低い場合はバネ50の作用によって閉弁し、ガス排出管
42における不凝縮ガスタンク31側の圧力が所定圧力
より上昇すると、その上昇圧力がバネ50の付勢力に打
ち勝って開弁するものである。このように、第2電磁弁
に代えて、機械式の自動開閉弁である排出弁51を用い
ることにより、ガス排出手段に要するコストを抑えるこ
とができる。
【0059】上記の実施例では、エジェクター33を用
いた抽気手段30を用いた例を示したが、補助吸収器に
よるサイフォンの作用で不凝縮ガスを吸収式冷凍サイク
ル2の外部へ抽気しても良い。上記の実施例では、吸収
式冷凍サイクル2の一例として2重効用型を例に示した
が、1重効用型でも良いし、3重以上の多重効用型でも
良い。
【0060】吸収液の一例として臭化リチウム水溶液を
例に示したが、冷媒にアンモニア、吸収剤に水を利用し
たアンモニア水溶液など他の吸収液を用いても良い。熱
媒体の一例として、水を用いた例を示したが、冷却水回
路の冷却水とは異なる不凍液やオイルなど他の熱媒体を
用いても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】吸収式冷凍機の要部概略構成図である(第1実
施例)。
【図2】ガス排出装置の作動を示すフローチャートであ
る(第1実施例)。
【図3】吸収式冷凍機の要部概略構成図である(第2実
施例)。
【図4】ガス排出装置の作動を示すフローチャートであ
る(第3実施例)。
【図5】ガス排出装置の作動を示すフローチャートであ
る(第4実施例)。
【図6】排出弁の構成を示す断面図である(変形例)。
【符号の説明】
1 加熱手段 2 吸収式冷凍サイクル 4 高温再生器 5 低温再生器 6 凝縮器 7 蒸発器 8 吸収器 16 溶液ポンプ 30 抽気手段 31 不凝縮ガスタンク 40 吸収液タンク供給管 41 第1電磁弁 42 ガス排出管 43 吸収液漏れ防止用逆止弁 44 第2電磁弁 47 第2ガス貯蔵室 50 バネ 51 排出弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 古川 泰成 大阪市中央区平野町四丁目1番2号 大阪 瓦斯株式会社内 (72)発明者 牧 尚哉 大阪市中央区平野町四丁目1番2号 大阪 瓦斯株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】a)吸収液を加熱させる加熱手段と、 b)この加熱手段で吸収液を加熱することによって吸収
    液の一部を気化させる再生器、この再生器で発生した気
    化冷媒を冷却して液化する凝縮器、この凝縮器で液化し
    た液化冷媒を低圧下で蒸発させる蒸発器、この蒸発器で
    蒸発した気化冷媒を吸収液に吸収させる吸収器、この吸
    収器内の吸収液を前記再生器へ圧送する溶液ポンプを具
    備する吸収式冷凍サイクルと、 c)不凝縮ガスを蓄える不凝縮ガスタンクと、 d)前記吸収式冷凍サイクル内の不凝縮ガスを前記不凝
    縮ガスタンクへ導く抽気手段と、 e)前記溶液ポンプの圧送する吸収液を前記不凝縮ガス
    タンク内へ導き、前記不凝縮ガスタンクの内圧を吸収液
    によって上昇させるタンク圧上昇手段と、 f)前記不凝縮ガスタンクに接続され、前記タンク圧上
    昇手段によって前記不凝縮ガスタンクの内圧が上昇した
    際に、前記不凝縮ガスタンク内の上部の不凝縮ガスを前
    記不凝縮ガスタンクの外部へ排出するガス排出手段と、
    を具備する吸収式冷凍機の真空保持装置。
  2. 【請求項2】請求項1の吸収式冷凍機の真空保持装置に
    おいて、 前記ガス排出手段は、前記不凝縮ガスタンクから排出さ
    れる不凝縮ガスを、大気に放出することを特徴とする吸
    収式冷凍機の真空保持装置。
  3. 【請求項3】請求項1の吸収式冷凍機の真空保持装置に
    おいて、 前記ガス排出手段は、前記不凝縮ガスタンクから排出さ
    れる不凝縮ガスを、第2ガス貯蔵室へ導くことを特徴と
    する吸収式冷凍機の真空保持装置。
  4. 【請求項4】請求項1ないし請求項3のいずれかの吸収
    式冷凍機の真空保持装置において、 前記タンク圧上昇手段は、前記溶液ポンプの圧送する吸
    収液を前記不凝縮ガスタンク内へ導く吸収液タンク供給
    管と、この吸収液タンク供給管に設けられ、この吸収液
    タンク供給管を開閉する第1電磁弁とを備え、 前記ガス排出手段は、前記不凝縮ガスタンク内の上部の
    不凝縮ガスを前記不凝縮ガスタンクの外部へ排出するガ
    ス排出管と、このガス排出管に設けられ、前記不凝縮ガ
    スタンク内の気体を前記不凝縮ガスタンクの外部側へ通
    し、前記不凝縮ガスタンク内の液体は前記不凝縮ガスタ
    ンクの外部側へ通さない吸収液漏れ防止用逆止弁と、前
    記ガス排出管に設けられ、前記ガス排出管を開閉する第
    2電磁弁とを備え、 前記溶液ポンプおよび前記第1、第2電磁弁は、制御装
    置によって制御されることを特徴とする吸収式冷凍機の
    真空保持装置。
  5. 【請求項5】請求項4の吸収式冷凍機の真空保持装置に
    おいて、 前記制御装置は、前記吸収式冷凍サイクルの運転停止中
    に前記不凝縮ガスタンク内の不凝縮ガスの排出作業を行
    うことを特徴とする吸収式冷凍機の真空保持装置。
  6. 【請求項6】請求項4の吸収式冷凍機の真空保持装置に
    おいて、 前記制御装置は、前記吸収式冷凍サイクルの運転中、前
    記吸収式冷凍サイクルの冷却能力の低下時に前記不凝縮
    ガスタンク内の不凝縮ガスの排出作業を行うことを特徴
    とする吸収式冷凍機の真空保持装置。
  7. 【請求項7】請求項4の吸収式冷凍機の真空保持装置に
    おいて、 前記第2電磁弁に代えて、前記不凝縮ガスタンク側の圧
    力が所定圧力よりも低い場合はバネの作用によって閉弁
    し、前記不凝縮ガスタンク側の圧力が所定圧力より上昇
    すると、その上昇圧力が前記バネの付勢力に打ち勝って
    開弁する排出弁を用いたことを特徴とする吸収式冷凍機
    の真空保持装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009511855A (ja) * 2005-10-17 2009-03-19 ▲張▼▲跳▼ 臭化リチウム装置を有し真空ポンプを有しない自動排気装置及びその方法
CN102679468A (zh) * 2012-01-04 2012-09-19 河南科技大学 一种湿空气除湿溶液再生***
JP2014500944A (ja) * 2010-11-23 2014-01-16 インベンソール ゲーエムベーハー 吸着式冷凍機から異物ガスを除去する真空容器

Cited By (4)

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CN102679468A (zh) * 2012-01-04 2012-09-19 河南科技大学 一种湿空气除湿溶液再生***
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