JP2001262682A - 水中ロボットの搬入出装置及び搬入出方法 - Google Patents

水中ロボットの搬入出装置及び搬入出方法

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JP2001262682A
JP2001262682A JP2000078537A JP2000078537A JP2001262682A JP 2001262682 A JP2001262682 A JP 2001262682A JP 2000078537 A JP2000078537 A JP 2000078537A JP 2000078537 A JP2000078537 A JP 2000078537A JP 2001262682 A JP2001262682 A JP 2001262682A
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underwater robot
guide
manhole
guide rail
carrying
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JP2000078537A
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Kazutaka Isobe
和孝 磯部
Toshiaki Koda
敏昭 幸田
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構造で流水下流側と流水上流側の両方
に対し水中ロボットを迅速かつ円滑に搬入出できる水中
ロボットの搬入出装置を提供する。 【解決手段】 水中遊泳体で形成された水中ロボット4
を流水下の暗渠水路1へそのマンホール2から搬入出す
る装置であって、前記マンホール2の地表上に移動可能
に立設された支持フレーム9と、該支持フレーム9から
前記マンホール2に沿って延設された伸縮可能なガイド
レール14,15と、該ガイドレール14,15上を昇
降可能な昇降架台20と、該昇降架台20に取り付けら
れて前記複合ケーブル5を案内するケーブルガイド24
と、前記昇降架台20の下部に回動自在に連結されて前
記水中ロボット4を流水下で吸着・保持し得る箱又は籠
状の誘導体21と、該誘導体21と支持フレーム9との
間に掛け回されて電動ウインチ29により伸縮するワイ
ヤ28とを具えるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水中ロボットの搬
入出装置及び搬入出方法に係り、一層詳細には火力,原
子力発電所等の取排水用暗渠水路の清掃用に好適な水中
ロボットの搬入出装置及び搬入出方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、火力,原子力発電所等の冷却水取
排水路(暗渠水路)に付着成育した貝,藻類を除去清掃
するために、例えば、走行車輪付きFRP 製本体の底面に
清掃用回転ブラシが設置されると共に、四隅に壁面吸着
用スラスタが装備された水中ロボットが使用されてい
る。
【0003】しかして一般に、火力,原子力発電所には
複数台の発電プラントが設置されており、それぞれの発
電プラントには専用の暗渠水路が設けられ、これら複数
個の暗渠水路は一個の開渠水路から分岐しているが、各
暗渠水路の清掃は、その対象となる発電プラントの運転
を停止し流水を止めた状態で行っている。
【0004】そこで、発電プラント稼働率の向上を図る
ために、プラント運転中での暗渠水路清掃技術の開発が
望まれるところであり、その技術の一つとして流水下暗
渠水路への水中ロボット搬入出技術がある。
【0005】ところで、流水の速度は、取水設備の設計
仕様、ロボットを挿入するマンホールの位置,プラント
の負荷及び潮汐の干満等によって異なるが、約0.6 〜3.
0m/secの範囲にあり、一方水中ロボットは、各種動力ケ
ーブル,制御ケーブル,照明ケーブル,工業用TV送受信
ケーブル,牽引ケーブル等を纏め包括した複合ケーブル
が端部に接続され、水中ロボット本体は海水中での重量
をほぼ零とした空気室を備えたFRP 製の水中遊泳体であ
る。
【0006】このような水中ロボットの搬入出装置とし
て、従来、例えば図8に示すようなものがある(特開平
4−108930号公報参照)。これは、水中遊泳体で
形成され端部に複合ケーブル100 が接続された水中ロボ
ット101 を流水下の暗渠水路102 へそのマンホール103
から搬入出する装置であって、前記マンホール103 の地
表上に立設された支持フレーム104 と、該支持フレーム
104 に固定されマンホール内に延設されたガイドレール
105 、該ガイドレール105 にワイヤ106 及び駆動ドラム
107 により昇降可能に係合した昇降架台108 と、該昇降
架台108 に連設され前記水中ロボット101 を案内するロ
ボットガイド109 と、前記昇降架台108 に突設され複合
ケーブル100 を延線かつ揺動可能に保持するケーブルガ
イド110 とを備える。
【0007】そして、前記水中ロボット101 の搬入時に
は、支持フレーム104 上端の巻取りガイドドラム111 に
複合ケーブル100 をかけ水中ロボット101 を吊り下げた
状態から、複合ケーブル100 とワイヤ106 を緩めて水中
ロボット101 と昇降架台108を降下させ、水中ロボット1
01 が流水中に入ると、水中ロボット101 をスラスタを
作動させてロボットガイド109 に吸着させる。
【0008 】ロボットガイド109 が暗渠水路底面に達し
たとき水中ロボット101 の吸着を解除すると、水中ロボ
ット101 はロボットガイド109 から流水により離脱して
浮遊し暗渠水路102 の頂面に軟接地する。このとき複合
ケーブル100 はケーブルガイド110 に円滑に案内されて
移動し、マンホール下部下流側の鋭利なコーナー部等へ
の接触が防止されるようになっている。尚、水中ロボッ
ト101 を搬出する場合は、前記プロセスを逆に実施して
地上へ搬出される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述したよ
うな従来の水中ロボットの搬入出装置にあっては、ガイ
ドレール105 及びロボットガイド109 により水中ロボッ
ト101 が流水下の暗渠水路102 内に搬入された後は、ス
ラスタによる吸着解除を行うなどして水中ロボット101
が自力で所定方向へ指向するようになっているため、ガ
イドレール105 及びロボットガイド109 の下流となる流
水下流側への搬入は、流水抵抗の影響が小さくて容易に
可能である。ところが、搬入出装置を反転させるなどし
てガイドレール105 及びロボットガイド109 の上流とな
る流水上流側への搬入は、水中ロボット101 の天井面
(投影面積の大きい)全体がもろに流水下におかれるな
どして流水抵抗を大きく受けるので、特に流速の早い場
合は水中ロボット101 が自力で流水上流側へ指向するこ
とはできず、不可能であった。
【0010】従って、前記搬入出装置では、常に流水下
流側へと水中ロボットを搬入して暗渠水路102 全体を清
掃しなければならず、使用条件が制限されることから装
置の設置箇所の増大化を招き、設備費が嵩むという問題
点があった。
【0011】また、流水下流側と流水上流側の両方へ水
中ロボットを搬入出できる装置として、ランチャ・エレ
ベータ上下動方式のものがあるが、これだと装置が定置
・固定化して大型化するので、同様に設備費が嵩むとい
う問題点があった。
【0012】本発明は、前述した従来技術に鑑みてなさ
れたもので、簡単な構造で流水下流側と流水上流側の両
方に対し水中ロボットを迅速かつ円滑に搬入出できる水
中ロボットの搬入出装置及び搬入出方法を提供すること
を目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】斯かる目的を達成するた
めの本発明に係る水中ロボットの搬入出装置は、水中遊
泳体で形成され端部にケーブルが接続された水中ロボッ
トを流水下の暗渠水路へそのマンホールから搬入出する
装置であって、前記マンホールの地表上に立設された支
持フレームと、該支持フレームから前記マンホールに沿
って延設されたガイドレールと、該ガイドレール上を昇
降可能な昇降部材と、該昇降部材に取り付けられて前記
ケーブルを案内するケーブルガイドと、前記水中ロボッ
トを流水下で吸着・保持し得る誘導部材とを具えたこと
を特徴とする。
【0014】また、前記支持フレームは地表上を移動可
能な車輪を具えることを特徴とする。
【0015】また、前記ガイドレールは伸縮可能であ
り、前記誘導部材は箱又は籠状に形成されて前記昇降部
材の下部に回動自在に連結されると共に、前記誘導部材
を回動させて暗渠水路の所定方向へ指向させる機械的回
動手段を具えることを特徴とする。
【0016】また、前記機械的回動手段は、誘導部材と
支持フレーム側とに掛け回されてウインチにより伸縮す
るワイヤであることを特徴とする。
【0017】また、前記機械的回動手段は、誘導部材と
昇降部材との間に架設された流体圧シリンダであること
を特徴とする。
【0018】また、本発明に係る水中ロボットの搬入出
方法は、前記搬入出装置を用いて水中ロボットを流水下
の暗渠水路へ搬入出する方法であって、前記ガイドレー
ルをマンホールの一側面部に沿って延設すると共に該ガ
イドレールの下端から板状の誘導部材を垂下させ、この
状態下で水中ロボットをその側面部が流水方向と平行に
なるように吊り下げて前記誘導部材に吸着・保持させ、
その後、水中ロボットを前記誘導部材上で操舵・回転さ
せて暗渠水路の所定方向へ指向させることを特徴とす
る。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る水中ロボット
の搬入出装置及び搬入出方法を実施例により図面を用い
て詳細に説明する。
【0020】[第1実施例]図1は本発明の第1実施例
を示す火力,原子力発電所等の冷却水取排水路に適用さ
れた水中ロボットの搬入出装置における搬入出位置の側
面図、図2は同じく正面図、図3は同じく初期位置の側
面図、図4は同じく搬入出途中位置の側面図である。
【0021】図1及び図2に示すように、火力,原子力
発電所等の冷却水取排水路(暗渠水路)1にはマンホー
ル2が地表3まで垂直に穿設されており、このマンホー
ル2の上端開口部から搬入出される水中ロボット4は、
水中での重量をほぼ零とする空気室を具えたFRP 製の水
中遊泳体に形成され、尾部に複合ケーブル5が接続され
ると共に、底部に四個の独立操舵式の電動走行車輪6、
四隅に壁面吸着用スラスタ7及び底面中央部に二個の清
掃用回転ブラシ8がそれぞれ取り付けられている(図2
の二点鎖線参照)。
【0022】前記水中ロボット4を、図示のように複合
ケーブル5で吊り下げた姿勢で、マンホール2から暗渠
水路1へ搬入出するために、マンホール2の上端開口部
近傍の地表3には、櫓状の支持フレーム9が水路間等移
動用車輪10付きの台車11により移設される。この台
車11上には、支持フレーム9上端の巻取りガイドドラ
ム12を介して、前記複合ケーブル5を巻き取るための
ACサーボモータ駆動のリール装置13が載置されてい
る。
【0023】前記支持フレーム9のマンホール2の上方
に位置した正面部には、両柱に沿ってみぞ形鋼からなる
固定ガイドレール14が配設され、この固定ガイドレー
ル14上を門形の可動ガイドレール15がスクリュージ
ャッキ16により昇降可能になっている。即ち、可動ガ
イドレール15の梁中央からスクリュー軸16aが立設
され、このスクリュー軸16aに螺合するスクリューナ
ット16b及び該スクリューナット16bを回転させる
ACサーボモータ16cが支持フレーム9上に設けられ
る。また、可動ガイドレール15のみぞ形鋼からなる両
柱はその背部(外面部)に上下二個宛設けた車輪17を
介して固定ガイドレール14へ昇降自在に係合してい
る。
【0024】前記可動ガイドレール15上を枠板状の昇
降架台(昇降部材)20を介して前後両端面開放の箱又
は籠状の誘導体(誘導部材)21がスクリュージャッキ
22により昇降可能になっている。即ち、昇降架台20
の横枠中央からスクリュー軸22aが立設され、このス
クリュー軸22aに螺合するスクリューナット22b及
び該スクリューナット22bを回転させるACサーボモ
ータ22cが可動ガイドレール15の梁中央に前記スク
リュー軸16aとは前後方向にオフセットして設けられ
る。また、昇降架台20の両縦枠はその背部(外面部)
に上下二個宛設けた車輪23を介して可動ガイドレール
15のみぞ形鋼からなる両柱へ昇降自在に係合してい
る。さらに、前記昇降架台20の両縦枠下部間には、複
数のピンローラが弧状に配置されているケーブルガイド
24が架設される。
【0025】前記昇降架台20の下端部には前記誘導体
21の後端部が回動自在にピン25結合される。この誘
導体21は流水中で水中ロボット4を同水中ロボット4
のスラスタ7の作動により吸着保持し得るもので、左右
一対の傾斜板26に水中ロボット4の電動走行車輪6を
当てることで水中ロボット4の姿勢を安定させるように
なっている。
【0026】そして、前記誘導体21の前部側と前記支
持フレーム9の正面部との間にはそれぞれ滑車27を介
してワイヤ28が掛け回され、支持フレーム9側に設け
た電動ウインチ(機械的回動手段としとの)29により
ワイヤ28を伸縮させることで、前記誘導体21を前記
昇降架台20とのピン25結合部を中心に回動し得るよ
うになっている。
【0027】このように構成されるため、先ず、図3に
示すように、可動ガイドレール15が最収縮されると共
に昇降架台20がワイヤ28の収縮を伴って最上昇され
て誘導体21内に水中ロボット4が複合ケーブル5で吊
り下げられた初期位置から、電動ウインチ29によりワ
イヤ28を緩めながらスクリュージャッキ16により可
動ガイドレール15をマンホール2内の所定位置まで伸
長(下降)させる。この際、リール装置13も連動して
複合ケーブル5が巻き出されるので、可動ガイドレール
15側と一緒になって水中ロボット4も下降する。
【0028】次に、図4に示すように、電動ウインチ2
9によりワイヤ28を緩めながらスクリュージャッキ2
2により昇降架台20を下降させて誘導体21を暗渠水
路1の流水中に沈め、やがて昇降架台20と誘導体21
とのピン25結合部を可動ガイドレール15の下端直下
に位置させる(図4中二点鎖線参照)。この際、リール
装置13も連動して複合ケーブル5が巻き出されるの
で、昇降架台20(誘導体21)側と一緒になって水中
ロボット4も下降し、流水中に沈められる。同時に水中
ロボット4のスラスタ7が作動して水中ロボット4が誘
導体21に吸着・保持される。
【0029】次に、電動ウインチ29によりワイヤ28
を縮めると、水中ロボット4を吸着・保持した誘導体2
1が昇降架台20とのピン25結合部を中心に前方(流
水上流側)へ回動し始める。この際、リール装置13も
連動して複合ケーブル5が巻き出されるが、前方への曲
がりはケーブルガイド24により円滑にガイドされる。
【0030】最後に、図1及び図2に示すように、可動
ガイドレール15を最伸長させると共にワイヤ28を縮
め誘導体21を90度回動させて水中ロボット4の正
(前)面を流水上流側へ指向させれば良い。この後は、
リール装置13により複合ケーブル5を巻き出しながら
水中ロボット4の電動走行車輪6を駆動させることで、
水中ロボット4は誘導体21内から抜け出し、暗渠水路
1の壁面を往復走行するなどして回転ブラシ8により清
掃作業を行うことになる。
【0031】尚、前記誘導体21の回動時には、可動ガ
イドレール15を所定位置から一気に最伸長させずに、
徐々に伸長させながらワイヤ28も漸次縮めて、可動ガ
イドレール15の伸長と誘導体21の回動を同期させる
ことで、誘導体21の投影面積の大きい面部が流水抵抗
をもろに受けるのを極力回避しながら誘導体21の前端
開口部を流水上流側へ電動ウインチ29の少ない負荷で
確実に指向させられる。
【0032】一方、水中ロボット4を搬出する場合は、
前記プロセスを逆に実施して地上へ搬出される。この
際、搬入出装置を水路間等で移動させる場合、図3に示
した初期位置の状態で移動可能であれば、当該状態で移
動しても良いし、図1の二点鎖線で示したように電動ウ
インチ29によりワイヤ28を縮めて誘導体21のみを
上方へ折り畳んで他物との干渉を回避しつつ移動させて
も良い。この折畳みの際、マンホール2の径が小さくて
誘導体21を折り畳むべく回動させることが不可能の場
合は、図4の状態から可動ガイドレール15を最伸長さ
せると共に水中ロボット4を切り離した状態の昇降架台
20を図1及び図2の状態から若干下降させるなどして
暗渠水路1の流水中で誘導体21を折り畳むようにして
も良い。
【0033】このようにして、本実施例では、水中ロボ
ット4の搬入出装置が移動可能であるため、水路間等で
の共用が図れ、定置・固定式の従来例と比較して装置の
小型化と個数削減等により設備費の低減が図れる。
【0034】また、水中ロボット4は自力ではなく、誘
導体21を用い、電動ウインチ29の機械力で暗渠水路
1の所定方向に指向させられるので、流水下の下流側へ
はもとより流速の早い流水下の上流側への搬入出も迅速
かつ円滑に行える。依って、流水下流側のみに搬入出可
能な従来例と比較して装置の個数削減や使い勝手により
設備費の低減と清掃作業の時間短縮等が図れる。
【0035】また、上記実施例で、水中ロボット4,リ
ール装置13,スクリュージャッキ16及び22をコン
ピュータで制御し、水中ロボット4の走行速度及び姿
勢,複合ケーブル5の繰り出し量,可動ガイドレール1
5のストローク量,昇降架台20の昇降量等を管理する
ことで、水中ロボット4の搬入出作業の自動化が行え
る。
【0036】また、前記スクリュージャッキ16及び2
2に代えて電動ウインチを用い、可動ガイドレール15
の伸縮や昇降架台20の昇降動作を行わせても良いこと
は言うまでもない。また、支持フレーム9を水路間等移
動用車輪10付きの台車11上に設け、搬入出装置を移
動式に構成したが、定置・固定式でも良い。
【0037】[第2実施例]図5は本発明の第2実施例
を示す水中ロボットの搬入出装置の要部側面図である。
【0038】これは、第1実施例における誘導体21を
電動ウインチ29によるワイヤ28の伸縮で回動させる
代わりに、誘導体21と昇降架台20との間に架設した
左右一対の流体圧シリンダ30の伸縮で回動させるよう
にした例であり、その他の構成は第1実施例と同様であ
る。
【0039】これによれば、第1実施例と同様の作用・
効果が得られ、特に回動力が小さくて済む流速の遅い流
水上流側への搬入出に好適であると共に、流体圧シリン
ダ30等の回動操作機構がコンパクトであることからマ
ンホール2の径が小さい(狭い)場合に好適であるとい
う利点がある。
【0040】[第3実施例]図6は本発明の第3実施例
を示す水中ロボットの搬入出装置の正面図、図7は同じ
く側面図である。
【0041】図示のように、地表3に固定的に設置した
支持フレーム9からマンホール2の一側面部に沿って前
後一対のガイドレール40を延設すると共にこれらガイ
ドレール40の下端から誘導板(誘導部材)41を暗渠
水路1の流水中に深く垂下させる。
【0042】前記ガイドレール40上を電動ウインチ4
2によるワイヤ43の伸縮で昇降可能な昇降フレーム
(昇降部材)44にケーブルガイド45を取り付ける。
このケーブルガイド45は、その上下方向位置により例
えば最下降位置(図中実線参照)では複合ケーブル5が
小さいRを持って90度曲がるように案内する複数のピ
ンローラ群45aと、マンホール2の略中間位置(図中
二点鎖線参照)では複合ケーブル5が前方へ大きく膨ら
んで90度曲がるように案内する複数のピンローラ群4
5bとを有する。
【0043】そして、第1実施例と同様の水中ロボット
4を複合ケーブル5で吊り下げた姿勢で、マンホール2
から暗渠水路1へ搬入出するために、前記支持フレーム
9には巻取りガイドドラム12が設けられると共に、前
記複合ケーブル5を巻き取るためのACサーボモータ駆
動の図示しないリール装置が地表3に設置される。
【0044】このように構成されるため、先ず、電動ウ
インチ42によりワイヤ43を伸長させて昇降フレーム
44を下降させながら、リール装置により複合ケーブル
5を繰り出して水中ロボット4を同水中ロボット4の側
面において暗渠水路1の流水抵抗を受けるように下降さ
せる。
【0045】そして、マンホール2の略中間位置で一旦
昇降フレーム44を停止させる一方水中ロボット4は引
き続き下降させ、やがて水中ロボット4が誘導板41と
対向した時点でスラスタ(図示せず)を作動させて水中
ロボット4を誘導板41に吸着させる。
【0046】この状態から、電動走行車輪6を操舵して
水中ロボット4を誘導板41上で90度回転(ステアリ
ング)させる。この後、昇降フレーム44を最下降位置
へ下降させつつ電動走行車輪6を操舵して水中ロボット
4を暗渠水路1の流水上流側へ走行させ、暗渠水路1内
に搬入する。
【0047】このようにして本実施例では、暗渠水路1
内に水中ロボット4を横向きに、即ち、投影面積の小さ
い側面部において暗渠水路1の流水抵抗を受けるように
挿入できるので、流水抵抗の低減が図れ、特に流速の遅
い場合等には、水中ロボット4は自力で暗渠水路1の流
水上流側へ指向できる。
【0048】また、この際、複合ケーブル5が昇降フレ
ーム44を介して昇降可能なケーブルガイド45により
無理なく効果的に案内されるため、水中ロボット4は誘
導板41上で円滑に回動して暗渠水路1の流水上流側へ
走行させられる。
【0049】また、上記実施例で、ガイドレール40を
伸縮可能に構成して支持フレーム9を移動可能に構成し
ても良い。
【0050】尚、本発明は上記各実施例に限定されず、
本発明の要旨を逸脱しない範囲で各種変更が可能である
ことは言うまでもない。
【0051】
【発明の効果】以上、実施例に基づいて詳細に説明した
ように、本発明の請求項1に係る発明は、水中遊泳体で
形成され端部にケーブルが接続された水中ロボットを流
水下の暗渠水路へそのマンホールから搬入出する装置で
あって、前記マンホールの地表上に立設された支持フレ
ームと、該支持フレームから前記マンホールに沿って延
設されたガイドレールと、該ガイドレール上を昇降可能
な昇降部材と、該昇降部材に取り付けられて前記ケーブ
ルを案内するケーブルガイドと、前記水中ロボットを流
水下で吸着・保持し得る誘導部材とを具えたことを特徴
とするので、簡単な構造で流水下流側と流水上流側の両
方に対し水中ロボットを迅速かつ円滑に搬入出でき、装
置の個数削減や使い勝手により設備費の低減と清掃作業
の時間短縮等が図れる。
【0052】本発明の請求項2に係る発明は、前記支持
フレームは地表上を移動可能な車輪を具えることを特徴
とするので、水路間等での共用が図れ、定置・固定式の
従来例と比較して装置の小型化と個数削減等により設備
費の低減が図れる。
【0053】本発明の請求項3に係る発明は、前記ガイ
ドレールは伸縮可能であり、前記誘導部材は箱又は籠状
に形成されて前記昇降部材の下部に回動自在に連結され
ると共に、前記誘導部材を回動させて暗渠水路の所定方
向へ指向させる機械的回動手段を具えることを特徴とす
るので、流水下の下流側へはもとより流速の早い流水下
の上流側への搬入出も迅速かつ円滑に行える。
【0054】本発明の請求項4に係る発明は、前記機械
的回動手段は、誘導部材と支持フレーム側とに掛け回さ
れてウインチにより伸縮するワイヤであることを特徴と
するので、てこ比を大きくするなどで大きい回動力が得
られる。
【0055】本発明の請求項5に係る発明は、前記機械
的回動手段は、誘導部材と昇降部材との間に架設された
流体圧シリンダであることを特徴とするので、回動操作
機構がコンパクトになり、マンホールの径が小さい(狭
い)場合に好適である。
【0056】本発明の請求項6に係る発明は、前記搬入
出装置を用いて水中ロボットを流水下の暗渠水路へ搬入
出する方法であって、前記ガイドレールをマンホールの
一側面部に沿って延設すると共に該ガイドレールの下端
から板状の誘導部材を垂下させ、この状態下で水中ロボ
ットをその側面部が流水方向と平行になるように吊り下
げて前記誘導部材に吸着・保持させ、その後、水中ロボ
ットを前記誘導部材上で操舵・回転させて暗渠水路の所
定方向へ指向させることを特徴とするので、暗渠水路内
に水中ロボットを投影面積の小さい側面部において暗渠
水路の流水抵抗を受けるように挿入でき、流水抵抗の低
減が図れて特に流速の遅い場合等には、水中ロボットを
自力で暗渠水路の流水上流側へ指向できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す火力,原子力発電所
等の冷却水取排水路に適用された水中ロボットの搬入出
装置における搬入出位置の側面図である。
【図2】同じく正面図である。
【図3】同じく初期位置の側面図である。
【図4】同じく搬入出途中位置の側面図である。
【図5】本発明の第2実施例を示す水中ロボットの搬入
出装置の要部側面図である。
【図6】本発明の第3実施例を示す水中ロボットの搬入
出装置の正面図である。
【図7】同じく側面図である。
【図8】従来例の水中ロボットの搬入出装置の側面図で
ある。
【符号の説明】
1 冷却水取排水路(暗渠水路) 2 マンホール 3 地表 4 水中ロボット 5 複合ケーブル 6 電動走行車輪 7 壁面吸着用スラスタ 8 清掃用回転ブラシ 9 支持フレーム 10 水路間等移動用車輪 11 台車 12 巻取りガイドドラム 13 リール装置 14 固定ガイドレール 15 可動ガイドレール 16 スクリュージャッキ 16a スクリュー軸 16b スクリューナット 16c ACサーボモータ 17 車輪 20 昇降架台 21 誘導体 22 スクリュージャッキ 22a スクリュー軸 22b スクリューナット 22c ACサーボモータ 23 車輪 24 ケーブルガイド 25 ピン 26 傾斜板 27 滑車 28 ワイヤ 29 電動ウインチ 30 流体圧シリンダ 40 ガイドレール 41 誘導板 42 電動ウインチ 43 ワイヤ 44 昇降フレーム 45 ケーブルガイド 45a ピンローラ群 45b ピンローラ群

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水中遊泳体で形成され端部にケーブルが
    接続された水中ロボットを流水下の暗渠水路へそのマン
    ホールから搬入出する装置であって、前記マンホールの
    地表上に立設された支持フレームと、該支持フレームか
    ら前記マンホールに沿って延設されたガイドレールと、
    該ガイドレール上を昇降可能な昇降部材と、該昇降部材
    に取り付けられて前記ケーブルを案内するケーブルガイ
    ドと、前記水中ロボットを流水下で吸着・保持し得る誘
    導部材とを具えたことを特徴とする水中ロボットの搬入
    出装置。
  2. 【請求項2】 前記支持フレームは地表上を移動可能な
    車輪を具えることを特徴とする請求項1記載の水中ロボ
    ットの搬入出装置。
  3. 【請求項3】 前記ガイドレールは伸縮可能であり、前
    記誘導部材は箱又は籠状に形成されて前記昇降部材の下
    部に回動自在に連結されると共に、前記誘導部材を回動
    させて暗渠水路の所定方向へ指向させる機械的回動手段
    と具えることを特徴とする請求項1又は2記載の水中ロ
    ボットの搬入出装置。
  4. 【請求項4】 前記機械的回動手段は、誘導部材と支持
    フレーム側とに掛け回されてウインチにより伸縮するワ
    イヤであることを特徴とする請求項3記載の水中ロボッ
    トの搬入出装置。
  5. 【請求項5】 前記機械的回動手段は、誘導部材と昇降
    部材との間に架設された流体圧シリンダであることを特
    徴とする請求項3記載の水中ロボットの搬入出装置。
  6. 【請求項6】 前記[請求項1]又は[請求項2]記載
    の搬入出装置を用いて水中ロボットを流水下の暗渠水路
    へ搬入出する方法であって、前記ガイドレールをマンホ
    ールの一側面部に沿って延設すると共に該ガイドレール
    の下端から板状の誘導部材を垂下させ、この状態下で水
    中ロボットをその側面部が流水方向と平行になるように
    吊り下げて前記誘導部材に吸着・保持させ、その後、水
    中ロボットを前記誘導部材上で操舵・回転させて暗渠水
    路の所定方向へ指向させることを特徴とする水中ロボッ
    トの搬入出方法。
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