JP2001257343A - 半導体集積回路装置 - Google Patents

半導体集積回路装置

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JP2001257343A
JP2001257343A JP2000066745A JP2000066745A JP2001257343A JP 2001257343 A JP2001257343 A JP 2001257343A JP 2000066745 A JP2000066745 A JP 2000066745A JP 2000066745 A JP2000066745 A JP 2000066745A JP 2001257343 A JP2001257343 A JP 2001257343A
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semiconductor region
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Shinichiro Wada
真一郎 和田
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Hitachi Ltd
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  • Metal-Oxide And Bipolar Metal-Oxide Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
  • Insulated Gate Type Field-Effect Transistor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 MISFETの短チャネル効果と逆短チャネ
ル効果とを同時に抑制する。 【解決手段】 p型ウェル3を構成する不純物イオンと
は逆の極性を持つイオンをイオン注入にて打ち込み、ゲ
ート電極7nの端部の第1チャネル領域5bおよびn-
型半導体領域8の浅い領域のみに影響を与える第2チャ
ネル領域12を形成する。また、n型ウェル4を構成す
る不純物イオンとは逆の極性を持つイオンをイオン注入
にて打ち込み、ゲート電極7pの端部の第1チャネル領
域5aおよびp-型半導体領域9の浅い領域のみに影響
を与える第2チャネル領域13を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体集積回路装
置に関し、特に、MISFET(Metal Insulator Semi
conductor Field Effect Transistor)の短チャネル効
果および逆短チャネル効果を制御する技術に適用して有
効な技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】MISFETのゲート長が小さくなるこ
とによるチャネル長の減少に伴い、ソースとドレインと
の間の距離が狭まると、ソースおよびドレインの特性が
チャネル部分の電界および電位分布に及ぼす影響が大き
くなる。その影響の一つとして、チャネル長がある程度
以下になると、MISFETのしきい値電圧が急激に減
少する短チャネル効果がある。
【0003】従来、短チャネル効果を抑制する方法とし
て、たとえばMISFETのチャネル領域およびウェル
領域の不純物濃度をゲート長に対して自己整合的に調整
することで短チャネル効果を制御する方法が取られてき
た。このような、短チャネル効果を制御する技術につい
ては、たとえば、(1)H.Kurata and T.Sugii, "Self-
Aligned Control of Threshold Voltagesin Sub-0.2μm
MOSFET's," IEEE Trans. Electron Devices, vol. 45,
pp. 2161, 1998.に記載がある。
【0004】上記(1)の文献には、チャネル領域およ
びウェル領域の不純物濃度を調整するため、高入射角の
イオン注入(しきい値電圧制御イオン注入)を用いる技
術が開示されている。しきい値電圧制御イオン注入によ
る不純物はゲート電極の両端より注入され、ゲート長が
ある程度小さい場合には重ね合わせ効果により不純物の
濃度が増大する。チャネル領域およびウェル領域の不純
物濃度が増大することによりしきい値電圧が増大し、短
チャネル効果を抑制している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】不純物をしきい値電圧
制御イオン注入によって注入し、チャネル領域およびウ
ェル領域の不純物濃度を増大することで短チャネル効果
を抑制する従来の技術では以下のような問題を生ずる。
【0006】すなわち、ゲート長が小さくなることによ
ってチャネル長がある程度以下になると、MISFET
のしきい値電圧が増大する逆短チャネル効果が発生す
る。また、チャネル長が小さくなるに従い、逆短チャネ
ル効果に連続して短チャネル効果が発生する。また、短
チャネル効果を抑制するためにチャネル領域およびウェ
ル領域へのイオン注入量を増大し不純物濃度を増大する
と、短チャネル効果は抑制することができても逆短チャ
ネル効果が現れる場合がある。短チャネル効果と逆短チ
ャネル効果とはトレードオフ関係にあり、短チャネル効
果と逆短チャネル効果とを独立に制御することが困難と
なっている。
【0007】本発明の目的は、MISFETの短チャネ
ル効果を抑制した状況下において、逆短チャネル効果も
抑制する技術を提供することにある。
【0008】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
【0009】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
次のとおりである。
【0010】すなわち、本発明は、第1導電型のウェル
に高不純物濃度の第2導電型の半導体領域と低不純物濃
度の第2導電型の半導体領域とからなるLDD構造のソ
ース領域およびドレイン領域を形成する工程を含むもの
である。
【0011】また、本発明は、第1導電型のウェルに高
不純物濃度の第2導電型の半導体領域と低不純物濃度の
第2導電型の半導体領域とからなるLDD構造のソース
領域およびドレイン領域を形成する工程を含み、前記低
不純物濃度の半導体領域の下部の前記ウェルに高不純物
濃度の第1導電型のポケット層を形成する工程を含むも
のである。
【0012】また、本発明は、第1導電型のウェルに高
不純物濃度の第2導電型の半導体領域と低不純物濃度の
第2導電型の半導体領域とからなるLDD構造のソース
領域およびドレイン領域を形成する工程を含み、前記低
不純物濃度の半導体領域の内側の前記ウェルに前記低不
純物濃度の半導体領域より不純物濃度の低い第2導電型
の第1半導体領域を形成する工程を含むものである。
【0013】また、本発明は、MISFETの第1導電
型のウェルには高不純物濃度の第2導電型の半導体領域
と低不純物濃度の第2導電型の半導体領域とからなるL
DD構造のソース領域およびドレイン領域が形成され、
前記低不純物濃度の半導体領域の下部の前記ウェルには
高不純物濃度の第1導電型のポケット層が形成されたも
のである。
【0014】また、本発明は、MISFETの第1導電
型のウェルには高不純物濃度の第2導電型の半導体領域
と低不純物濃度の第2導電型の半導体領域とからなるL
DD構造のソース領域およびドレイン領域が形成され、
前記低不純物濃度の半導体領域の内側の前記ウェルには
前記低不純物濃度の半導体領域より不純物濃度の低い第
2導電型の第1半導体領域が形成されたものである。
【0015】上記の本発明によれば、ウェルと同じ導電
型のポケット層を設けることで短チャネル効果によるし
きい値電圧の低下を防ぎ、前記ウェルとは導電型が逆で
あり低不純物濃度の第2導電型の半導体領域より不純物
濃度の低い第2導電型の第1半導体領域を前記低不純物
濃度の半導体領域の内側の前記ウェルに設けることで、
逆短チャネル効果によるしきい値電圧の上昇を防ぐ。そ
のため、短チャネル効果と逆短チャネル効果とを独立し
て制御することができる。
【0016】また、上記の本発明によれば、MISFE
Tのゲート長が短くなった場合でも短チャネル効果およ
び逆短チャネル効果を防ぐので、ゲート電極の微細加工
を容易にすることができる。
【0017】また、上記の本発明によれば、ゲート電極
の微細加工が容易にできるので、半導体集積回路装置の
集積度を増大し、半導体集積回路装置の性能を向上する
ことが可能になる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明す
るための全図において、同一の機能を有する部材には同
一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
【0019】本実施の形態は、nチャネル型MISFE
TQnとpチャネル型MISFETQpとで構成した相
補MOS(CMOS:Complementary Metal Oxide Semi
conductor)型のMISFETを有する半導体集積回路
装置の製造方法に本発明を適用したものである。
【0020】以下、上記した半導体集積回路装置の製造
方法を図1〜図14を用いて工程順に説明する。
【0021】まず、図1に示すように、p型のシリコン
単結晶からなる半導体基板1の表面に、選択酸化法(L
OCOS法)で素子分離用のフィールド絶縁膜2を形成
した後、半導体基板1のp型(第1導電型)ウェル形成
領域にp型不純物(たとえばB(ホウ素))をイオン注
入等によりドープしてp型ウェル3を形成する。続い
て、半導体基板1のn型(第2導電型)ウェル形成領域
にn型不純物(たとえばP(リン))をイオン注入等に
よりドープしてn型ウェル4を形成する。
【0022】次に、後の工程においてnチャネル型MI
SFETQnおよびpチャネル型MISFETQpが形
成される箇所付近を拡大した図2(a)と(b)とに示
すように、チャネル領域全体のキャリア密度を決定する
ために、n型ウェル4に、たとえば約3×1012個程度
のPを約450keV程度のエネルギーでイオン注入
し、第1チャネル領域5aを形成する。同様にp型ウェ
ル3に、たとえば約5×1012個程度のBを約180k
eV程度のエネルギーでイオン注入し、第1チャネル領
域5bを形成する。
【0023】次に、図3に示すように、半導体基板1上
にゲート絶縁膜6となる膜厚が約3.5nm程度の酸化
シリコン膜を堆積する。次に、半導体基板1上に膜厚9
0nm〜100nm程度のノンドープ多結晶シリコン膜
をCVD(Chemical Vapor Deposition)法で堆積す
る。続いて、イオン注入用のマスクを用いて、p型ウエ
ル3の上部のノンドープ多結晶シリコン膜にP(リン)
をイオン注入してn型多結晶シリコン膜を形成する。さ
らに続いて、イオン注入用のマスクを用いて、n型ウエ
ル4の上部のノンドープ多結晶シリコン膜にB(ホウ
素)をイオン注入してp型多結晶シリコン膜を形成す
る。
【0024】次に、フォトレジスト膜をマスクにして酸
化シリコン膜、n型多結晶シリコン膜およびp型多結晶
シリコン膜をドライエッチングする。これにより、ゲー
ト絶縁膜6が形成され、p型ウエル3のゲート絶縁膜6
の上部にn型多結晶シリコンからなるnチャネル型MI
SFETQnのゲート電極7nが形成され、n型ウエル
4のゲート絶縁膜6の上部にp型多結晶シリコン膜から
なるpチャネル型MISFETQpのゲート電極7pが
形成される。
【0025】次に、図4に示すように、ゲート電極7n
および7pの加工に用いたフォトレジスト膜を除去した
後、p型ウエル3に約2×1015個/cm2程度のn型
不純物、たとえばAs(ヒ素)を約5keV程度のエネ
ルギーでイオン注入し、ゲート電極7nの両側のp型ウ
エル3にn-型半導体領域8を形成する。続いて、n型
ウエル4に約1×1015個/cm2程度のp型不純物、
たとえばBF2(2フッ化ホウ素)を約3keV程度の
エネルギーでイオン注入してゲート電極7pの両側のn
型ウエル4にp-型半導体領域9を形成する。
【0026】次に、図5に示すように、n-型半導体領
域8の下部にn-型半導体領域8を構成する不純物イオ
ン(たとえばAs)とは逆の極性を持つイオン(たとえ
ばホウ素)を注入してポケット層10を形成する。ポケ
ット層10の不純物イオン濃度を調節することにより、
nチャネル型MISFETQnのゲート長が短い場合の
しきい値電圧が、短チャネル効果によって低下すること
を防ぐことができる。本実施の形態において、ポケット
層10を形成するためのイオン注入は、たとえばイオン
の入射角θを約35°程度とし、イオン注入のエネルギ
ーを約15keV程度とし、図6に示すように、ゲート
電極7nに対して4方向(イオン注入方向100)から
約1×1013個/cm2程度ずつ注入する。同様に、p-
型半導体領域9の下部にp-型半導体領域9を構成する
不純物イオン(たとえばBF2)とは逆の極性を持つイ
オン(たとえばP)を注入してポケット層11を形成す
る。本実施の形態において、ポケット層11を形成する
ためのイオン注入は、たとえばイオンの入射角θを約3
5°程度とし、イオン注入のエネルギーを約45keV
程度とし、ゲート電極7pに対して4方向から約1×1
13個/cm2程度ずつ注入する。
【0027】次に、図7に示すように、p型ウェル3を
構成する不純物イオン(たとえばB)とは逆の極性を持
つイオン(たとえばP)をp型ウェル3に対してイオン
注入にて打ち込み、第2チャネル領域(第1半導体領
域)12を形成する。この第2チャネル領域12を形成
する際のイオン注入のエネルギーは、ポケット層10を
形成する際のイオン注入のエネルギーよりも小さい。ま
た、第2チャネル領域12を形成する際のイオン注入の
入射角θは、ポケット層10を形成する際のイオン注入
の入射角θよりも大きくなる。そのため、第2チャネル
領域12を構成する不純物イオンは、p型ウェル3の深
いところまでは届かず、その不純物濃度分布のピークが
ポケット層10のそれよりも浅く形成され、第2チャネ
ル領域12はゲート電極7nの端部の第1チャネル領域
5bおよびn-型半導体領域8の浅い領域のみに影響を
与えるように形成される。また、第2チャネル領域12
を形成する際のイオン注入量は、ポケット層10を形成
する際のイオン注入量と比べて少ないので、第2チャネ
ル領域12はn-型半導体領域8より不純物濃度の薄い
n型半導体領域となる。
【0028】また、第2チャネル領域12を形成する際
のイオン注入は、第1チャネル領域5aに対してカウン
タードーピングとなるので、ゲート電極7nの端部の第
1チャネル領域5bのフェルミポテンシャルが真性半導
体に近づく。そのため、ゲート電極7nの端部における
キャリア密度が増加する。キャリア密度が増加する領域
はゲート電極7nの端部から一定距離の範囲であり、本
実施の形態において、その範囲はゲート電極7nの端部
から約0.03μm〜0.05μm程度となる。図8
(a)に示すようなキャリア密度が増加する領域に対し
てゲート電極7nのゲート長が十分長い場合、ゲート電
極7n全体のキャリア量が大きく、ゲート電極7nの端
部におけるキャリア密度の増加の影響がしきい値電圧の
変動という形で現れることはない(図9)。図8(b)
に示すように、ゲート長が短くなるに従い、ゲート電極
7n全体のキャリア量に対してゲート電極7nの端部に
おけるキャリア密度の増加量が大きくなるため、ゲート
電極7n全体のキャリア量も増加し、しきい値電圧が低
下する。また、図8(c)に示すように、ゲート長が短
くなり二つの第2チャネル領域12が重なる場合には、
その第2チャネル領域12が重なる領域におけるキャリ
ア密度の増加量は、ゲート電極7nの端部におけるキャ
リア密度の増加量よりもさらに大きくなる。ところで、
前述したポケット層10を設けた場合、短チャネル効果
によるしきい値電圧の低下が起こる前に逆短チャネル効
果によるしきい値電圧の上昇が起こる。本実施の形態の
半導体集積回路装置において、ゲート電極7n全体のキ
ャリア量の増加に起因するしきい値電圧の低下は、逆短
チャネル効果によるしきい値電圧の上昇と相殺され、す
なわち、逆短チャネル効果によるしきい値電圧の上昇を
防ぐことが可能になる。これにより、ポケット層10を
設けることで短チャネル効果によるしきい値電圧の低下
を防ぎ、第2チャネル領域12を設けることで逆短チャ
ネル効果によるしきい値電圧の上昇を防ぐので、短チャ
ネル効果と逆短チャネル効果とを独立して制御すること
が可能となり、特に、ゲート長が約0.2μm以下とな
った場合に効果がある。つまり、半導体基板1上にゲー
ト長の異なるMISFETが混在している場合でも、そ
れらMISFETのしきい値電圧を揃えることが可能と
なる。また、短チャネル効果と逆短チャネル効果とを独
立して制御することが可能となる結果、ゲート電極7n
の加工のばらつきによる半導体集積回路装置の性能のば
らつきと動作不良の発生率とを低減することができる。
さらに、ゲート長が短くなった場合でも短チャネル効果
および逆短チャネル効果を防ぐことができるので、ゲー
ト電極7nを微細に加工することが容易になる。その結
果、半導体集積回路装置の集積度を増大することが可能
となり、半導体集積回路装置の性能を向上することがで
きる。
【0029】また、第2チャネル領域12を形成するた
めの不純物イオンの注入量は、ゲート電極7n全体のキ
ャリア量の増加に起因するしきい値電圧の低下と逆短チ
ャネル効果によるしきい値電圧の上昇とが相殺されるよ
うに設定し、本実施の形態においては、たとえば不純物
イオンの入射角θを約45°〜60°程度、好ましくは
約60°程度とし、不純物イオン注入のエネルギーを約
30keV程度として、ゲート電極7nに対して4方向
から約3×1012個/cm2程度ずつ注入する。同様
に、n型ウェル4を構成する不純物イオン(たとえば
P)とは逆の極性を持つイオン(たとえばB)をn型ウ
ェル4に対してイオン注入にて打ち込み、第2チャネル
領域(第1半導体領域)13を形成する。本実施の形態
においては、nチャネル型MIFETの場合と同様の趣
旨から、第2チャネル領域13を形成するための不純物
イオン注入は、たとえば不純物イオンの入射角θを約6
0°程度とし、不純物イオン注入のエネルギーを約10
keV程度として、ゲート電極7pに対して4方向から
約3×1012個/cm2程度ずつ注入する。
【0030】次に、図10に示すように、半導体基板1
(図10中では省略)上に膜厚100nm程度の酸化シ
リコン膜をCVD法で堆積し、反応性イオンエッチング
(RIE)法を用いてこの酸化シリコン膜を異方性エッ
チングすることにより、nチャネル型MISFETQn
のゲート電極7nおよびpチャネル型MISFETQp
のゲート電極7pのそれぞれの側壁にサイドウォールス
ペーサ14を形成する。
【0031】次に、図11に示すように、p型ウエル3
にn型不純物、たとえばAsをイオン注入してnチャネ
ル型MISFETのn+型半導体領域15(ソース、ド
レイン)を形成し、n型ウエル4にp型不純物、たとえ
ばBF2をイオン注入してpチャネル型MISFETの
+型半導体領域16(ソース、ドレイン)を形成す
る。この時、p型ウエル3へのn型不純物のイオン注入
は、約2×1015個/cm2程度のn型不純物を、不純
物イオン注入のエネルギーを約40keV程度として行
う。また、n型ウエル4へのp型不純物のイオン注入
は、約2×1015個/cm2程度のp型不純物を、不純
物イオン注入のエネルギーを約25keV程度として行
う。これにより、nチャネル型MISFETおよびpチ
ャネル型MISFETのそれぞれにLDD(Lightly Do
ped Drain)構造のソース、ドレイン領域が形成され、
nチャネル型MISFETQnおよびpチャネル型MI
SFETQpが完成する。
【0032】次に、図12に示すように、スパッタリン
グ法を用いて半導体基板1の全面にチタン膜を堆積す
る。続いて、半導体基板1を窒素ガス雰囲気中におい
て、650〜700℃程度の温度でアニールすることに
より、ゲート電極7nおよび7pとチタン膜との界面、
およびソース、ドレイン領域(n+半導体領域15、p+
半導体領域16)と前記チタン膜との界面にシリサイド
化反応を生じさせてチタンシリサイド膜17を形成す
る。なお、図12以降の図中において、第1チャネル領
域5aおよび5b、ポケット層10および11、第2チ
ャネル領域12および13の図示は省略する。
【0033】次に、図13に示すように、半導体基板1
上にCVD法で酸化シリコン膜を堆積し、CMP法を用
いてその表面を平坦化することにより絶縁膜18を形成
する。さらに、絶縁膜18にフォトリソグラフィ技術を
用いて接続孔19を開孔する。
【0034】続いて、接続孔19の内部を含む絶縁膜1
8の表面をスパッタエッチングし、接続孔19の内部を
含む絶縁膜18の表面の表面に形成された自然酸化膜を
除去する。このスパッタエッチングにより、後の工程に
おいて接続孔19の内部に形成されるプラグ22と、接
続孔19の底部のチタンシリサイド膜17との間の電気
的抵抗が低減される。
【0035】続いて、接続孔19の内部を含む絶縁膜1
8の表面に、膜厚が約50nm程度の、たとえば窒化チ
タンなどのバリア導体膜20をスパッタリング法にて堆
積する。続けて、バリア導体膜20の表面に接続孔19
の内部を埋め込む、たとえばタングステンなどの導電性
膜21をCVD法にて堆積する。さらに続けて、接続孔
19以外の絶縁膜18上のバリア導体膜20および導電
性膜21を、たとえばCMP法により除去しプラグ22
を形成する。
【0036】次に、図14に示すように、半導体基板1
の全面に、たとえば窒化チタンなどの導電性膜23をス
パッタリング法にて堆積する。この導電性膜23は、後
述する導電性膜24を構成する原子がエレクトロマイグ
レーション等によりプラグ22へ拡散することを防ぎ、
断線不良を防止する機能を有する。続けて、導電性膜2
3の表面に、たとえばアルミニウムなどの導電性膜24
を堆積する。さらに続けて、その導電性膜24の表面
に、たとえば窒化チタンなどの導電性膜25を堆積す
る。この導電性膜25は、導電性膜23、24および2
5をフォトリソグラフィ工程によりパターニングする際
に、光の乱反射を防ぐ機能を有する。導電性膜24およ
び25の堆積は、スパッタリング法にて行う。
【0037】続いて、導電性膜23、24および25を
ドライエッチング技術を用いて加工し、配線26を形成
し、本実施の形態の半導体集積回路装置を製造する。な
お、図13〜図14を用いて説明した工程と同様の工程
により、配線26の上部にさらに多層に配線を形成して
もよい。
【0038】以上、本発明者によってなされた発明を発
明の実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は
前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を
逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでも
ない。
【0039】本発明は、CMOSへの適用に限られず、
メモリなどへの適用も可能である。
【0040】
【発明の効果】本願によって開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば以
下の通りである。 (1)本発明によれば、短チャネル効果によるしきい値
電圧の低下および逆短チャネル効果によるしきい値電圧
の上昇を独立して制御することにより、半導体集積回路
装置の性能のばらつきと動作不良とを低減することがで
きる。 (2)本発明によれば、ゲート長が短くなった場合でも
短チャネル効果および逆短チャネル効果を防ぎ、ゲート
電極の微細加工を容易にすることができる。 (3)本発明によれば、ゲート電極の微細加工が容易に
できるので、半導体集積回路装置の集積度を増大し、半
導体集積回路装置の性能を向上することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態である半導体集積回路装
置の製造方法を示した要部断面図である。
【図2】図1に続く半導体集積回路装置の製造工程中の
要部断面図である。
【図3】図2に続く半導体集積回路装置の製造工程中の
要部断面図である。
【図4】図3に続く半導体集積回路装置の製造工程中の
要部断面図である。
【図5】図4に続く半導体集積回路装置の製造工程中の
要部断面図である。
【図6】ポケット層形成のためのイオン注入方向を説明
する要部平面図である。
【図7】図5に続く半導体集積回路装置の製造工程中の
要部断面図である。
【図8】各種ゲート長におけるチャネル領域を説明する
要部断面図である。
【図9】MISFETのゲート長としきい値電圧との関
係を説明するグラフである。
【図10】図7に続く半導体集積回路装置の製造工程中
の要部断面図である。
【図11】図10に続く半導体集積回路装置の製造工程
中の要部断面図である。
【図12】図11に続く半導体集積回路装置の製造工程
中の要部断面図である。
【図13】図12に続く半導体集積回路装置の製造工程
中の要部断面図である。
【図14】図13に続く半導体集積回路装置の製造工程
中の要部断面図である。
【符号の説明】
1 半導体基板 2 フィールド酸化膜 3 p型ウェル 4 n型ウェル 5a 第1チャネル領域 5b 第1チャネル領域 6 ゲート絶縁膜 7n ゲート電極 7p ゲート電極 8 n-型半導体領域 9 p-型半導体領域 10 ポケット層 11 ポケット層 12 第2チャネル領域(第1半導体領域) 13 第2チャネル領域(第1半導体領域) 14 サイドウォールスペーサ 15 n+型半導体領域 16 p+型半導体領域 17 チタンシリサイド膜 18 絶縁膜 19 接続孔 20 バリア導体膜 21 導電性膜 22 プラグ 23 導電性膜 24 導電性膜 25 導電性膜 100 不純物イオン注入方向 Qn nチャネル型MISFET Qp pチャネル型MISFET

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板の主面にポケット層を有する
    MISFETが形成された半導体集積回路装置であっ
    て、前記MISFETの第1導電型のウェルには高不純
    物濃度の第2導電型の半導体領域と低不純物濃度の第2
    導電型の半導体領域とからなるLDD構造のソース領域
    およびドレイン領域が形成され、前記低不純物濃度の半
    導体領域の下部の前記ウェルには高不純物濃度の第1導
    電型のポケット層が形成され、前記低不純物濃度の半導
    体領域の内側の前記ウェルには前記低不純物濃度の第2
    導電型の半導体領域より不純物濃度の低い第2導電型の
    第1半導体領域が形成されることを特徴とする半導体集
    積回路装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010157759A (ja) * 2001-09-28 2010-07-15 Agere Systems Guardian Corp 所望のドーパント濃度を実現するためのイオン注入法
CN101819948A (zh) * 2010-03-30 2010-09-01 杭州电子科技大学 纵向沟道soi ldmos的cmos vlsi集成制作方法

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