JP2001256907A - 画像表示装置 - Google Patents

画像表示装置

Info

Publication number
JP2001256907A
JP2001256907A JP2000070696A JP2000070696A JP2001256907A JP 2001256907 A JP2001256907 A JP 2001256907A JP 2000070696 A JP2000070696 A JP 2000070696A JP 2000070696 A JP2000070696 A JP 2000070696A JP 2001256907 A JP2001256907 A JP 2001256907A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrode
film
thin
electron source
display device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000070696A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiaki Kusunoki
敏明 楠
Mutsumi Suzuki
睦三 鈴木
Masakazu Sagawa
雅一 佐川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP2000070696A priority Critical patent/JP2001256907A/ja
Publication of JP2001256907A publication Critical patent/JP2001256907A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electrodes For Cathode-Ray Tubes (AREA)
  • Cathode-Ray Tubes And Fluorescent Screens For Display (AREA)
  • Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ホト工程を用いずに上部電極膜を加工でき、
電子放出効率の高い薄膜型電子源を歩留りよく提供し、
高輝度、低消費電力の画像表示装置を提供する。 【解決手段】 上部電極に正極性の電圧を印加した際
に、上部電極表面から電子を放出する複数個の薄膜型電
子源を有する第1の基板と、枠部材と、蛍光体を有する
第2の基板とを備え、前記第1の基板、前記枠部材およ
び前記第2の基板とで囲まれる空間が真空雰囲気とされ
る表示素子を備える画像表示表示装置であって、第1の
基板は、複数個の薄膜型電子源の上部電極に駆動電圧を
印加する複数のバス電極と、少なくとも一つの前記薄膜
型電子源の上部電極と、複数のバス電極のいずれかのバ
ス電極との間に設けられる抵抗素子と、上部電極および
抵抗素子上に設けられ、各薄膜型電子源の電子放出部に
設けられる第1の開口部を有する第1の絶縁層を有す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像表示装置に係
わり、特に、下部電極、電子加速層(絶縁層、または、
半導体層、または、それらの積層膜、あるいは、混合
膜)と、上部電極の3層構造を有し、真空中に電子を放
出する薄膜型電子源を用いた画像表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】薄膜型電子源とは、上部電極−電子加速
層(絶縁層、または、半導体層、または、それらの積層
膜、あるいは、混合膜)−下部電極の3層薄膜構造を基
本とし、上部電極−下部電極の間に電圧を印加して、上
部電極の表面から真空中に電子を放出させるものであ
る。例えば、加速層として絶縁体を用いる薄膜型電子
源、即ち、金属−絶縁体−金属を積層して構成されるM
IM(Metal-Insulator-Metal)型薄膜型電子源、金属
−絶縁体−半導体を積層して構成されるMIS(Metal-
Insulator-Semiconductor)型薄膜型電子源等が知られ
ている。なお、MIM型薄膜型電子源については、例え
ば、特開平7−65710号公報に記載されている。
【0003】図25は、MIM型薄膜型電子源の動作原
理を説明するため図である。上部電極13と下部電極1
1との間に、駆動電圧源から駆動電圧Vdを印加して、
絶縁層12内の電界を1〜10MV/cm程度にする
と、下部電極11中のフェルミ準位近傍の電子はトンネ
ル現象により障壁を透過し、絶縁層12、上部電極13
の伝導帯へ注入されホットエレクトロンとなる。これら
のホットエレクトロンは絶縁層12中、上部電極13中
で散乱されエネルギーを損失するが、上部電極13の仕
事関数φ以上のエネルギーを有する一部のホットエレク
トロンは、真空20中に放出される。ここで、複数本の
上部電極13と、複数本の下部電極11を直交させて薄
膜型電子源マトリクスを形成すると、任意の場所から電
子線を発生させることができるので、画像表示装置等の
薄膜型電子源に用いることができる。これまで、金(A
u)−酸化アルミニウム(Al23)−アルミニウム
(Al)構造のMIM(Metal-Insulator-Metal)構造
などから電子放出が観測されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】MIM型薄膜型電子源
は、絶縁層12で加速したホットエレクトロンを、上部
電極13を透過させて真空中に放出させる。したがっ
て、上部電極13の膜厚はホットエレクトロンの散乱を
少なくするために数nm程度と薄くされる。一方、この
ようなMIM型薄膜型電子源では、上部電極13の表面
が有機物等で汚染されるとホットエレクトロンが散乱さ
れ電子放出効率が低下してしまう。従来のMIM型薄膜
型電子源では、ホト工程により上部電極13を加工する
際、上部電極13の表面がレジストで汚染され、電子放
出効率が約1桁低下していた。そのため、電子放出効率
の回復のためには、アッシングによるクリーニング工程
が必要であった。この工程は、MIM型薄膜型電子源の
絶縁層12にチャージアップ等によるダメージを与えな
いよう細心の注意が必要であり、製造時の歩留まりが低
下しやすい。
【0005】また、MIM型薄膜型電子源マトリクスを
画像表示装置に使用する場合、MIM型薄膜型電子源マ
トリクスを形成した基板と蛍光体を塗布した面板を、枠
部材を介してフリットガラス接合により貼り合わせ、真
空に封じることにより表示パネルを作成するが、対角5
インチ程度以上の大型の表示パネルには、大気圧を支持
するためスペーサを立てる必要がある。通常スペーサ
は、MIM型薄膜型電子源へのダメージを与えないよう
に、下部電極11の間、あるいは上部バス電極の間の間
隙に立てるため、精密な位置制御が必要である。位置制
御が不十分な場合、MIM型薄膜型電子源がダメージを
受ける可能性があり、製造歩留りが低下しやすい。
【0006】さらに、製造工程中の不良などにより下部
電極13と上部電極11が短絡する欠陥が生じた場合、
マトリクス駆動すると欠陥部が存在する下部電極11、
上部電極13の配線上の他の正常な薄膜型電子源も、十
分な駆動電圧Vdが印加されなくなるため電子放出でき
なくなったり、電子放出量が低下したりして線欠陥が生
じてしまう。このような場合、画像表示装置等への使用
は不可能である。画像表示装置に用いる場合、薄膜型電
子源を数10万〜数100万個形成する必要があり、無
欠陥の薄膜型電子源マトリクスを形成することは困難で
ある。したがって、薄膜型電子源に欠陥が生じた場合で
も、点欠陥にとどめ線欠陥を生じさせないようにする必
要がある。
【0007】本発明は、前記従来技術の問題点を解決す
るためになされたものであり、本発明の目的は、ホト工
程を用いずに上部電極膜を加工でき、かつ、電子放出効
率の高い薄膜型電子源を歩留りよく提供し、高輝度、低
消費電力の画像表示装置を提供することにある。また、
本発明の他の目的は、スペーサを立ててもダメージを受
け難い薄膜型電子源を提供して、位置制御を容易にし、
画像表示装置の製造歩留りを向上させるとともに、スペ
ーサの配置場所を最適化してスペーサの目立たない高画
質の画像表示装置を提供することにある。さらに、本発
明の他の目的は、線欠陥の生じない薄膜型電子源マトリ
クスを提供し、画像表示装置の製造歩留りを向上するこ
とにある。本発明の前記ならびにその他の目的と新規な
特徴は、本明細書の記述及び添付図面によって明らかに
する。
【0008】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
下記の通りである。即ち、本発明は、下部電極と、上部
電極とを有し、前記上部電極に正極性の電圧を印加した
際に、前記上部電極表面から電子を放出する複数個の薄
膜型電子源を有する第1の基板と、枠部材と、蛍光体を
有する第2の基板とを備え、前記第1の基板、前記枠部
材および前記第2の基板とで囲まれる空間が真空雰囲気
とされる表示素子を備える画像表示表示装置であって、
前記第1の基板は、複数個の薄膜型電子源の上部電極に
駆動電圧を印加する複数のバス電極と、少なくとも一つ
の前記薄膜型電子源の上部電極と、前記複数のバス電極
のいずれかのバス電極との間に設けられる抵抗素子と、
前記上部電極および抵抗素子上に設けられ、前記各薄膜
型電子源の電子放出部に設けられる第1の開口部を有す
る第1の絶縁層を有することを特徴とする。
【0009】また、本発明は、前記第1の絶縁層上に設
けられるスペーサを有することを特徴とする。また、本
発明は、前記バス電極が、バス電極下層と、前記バス電
極下層の膜厚よりも膜厚が厚いバス電極上層とで構成さ
れ、前記抵抗素子は、前記バス電極下層と同一の材料を
用いて形成されることを特徴とする。また、本発明は、
前記少なくとも一つの薄膜型電子源は、前記第1の開口
部よりも内側に位置するように設けられる第2の開口部
を有する第1の電極と、前記第1の開口部よりも外側に
位置するように設けられる第3の開口部を有するととも
に、前記第1の絶縁層と前記第1の電極との間に設けら
れる第2の電極とを有し、前記少なくとも一つの薄膜型
電子源の上部電極は、前記第2の開口部を覆うように、
前記第1の電極上に設けられていることを特徴とする。
【0010】また、本発明は、前記少なくとも一つの薄
膜型電子源は、第2の開口部を有する第1の電極と、前
記第1の電極上に設けられ第3の開口部を有する第2の
電極と、第4の開口部を有するとともに、前記第1の絶
縁層と前記第2の電極との間に設けられる第2の絶縁層
とを有し、前記第2の絶縁層は、前記第1の絶縁層とは
異なる材料で構成され、前記第2の開口部は、前記第4
の開口部よりも内側に位置するように設けられ、前記第
3の開口部は、前記第4の開口部よりも外側に位置する
ように設けられ、前記少なくとも一つの薄膜型電子源の
上部電極は、前記第2の開口部を覆うように、前記第1
の電極上に設けられていることを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。なお、実施の形態を説明す
るための全図において、同一機能を有するものは同一符
号を付け、その繰り返しの説明は省略する。本発明の実
施の形態の画像表示装置は、薄膜型電子源マトリクスと
蛍光体との組み合わせによって、各ドットの輝度変調素
子を形成した表示パネルを用い、当該表示パネルの行電
極及び列電極に駆動回路を接続して構成される。ここ
で、表示パネルは、薄膜型電子源マトリクスが形成され
た電子源基板と蛍光体パターンが形成された蛍光表示板
とから構成される。
【0012】初めに、図2ないし図11を用いて、本実
施の形態の薄膜型電子源マトリクスを構成する薄膜型電
子源の一例の製造方法について説明する。なお、図2な
いし図11において、同図(c)は平面図、同図(b)
は同図(c)に示すB−B’切断線に沿った断面構造を
示す要部断面図、同(a)は同図(c)に示すA−A’
切断線に沿った断面構造を示す要部断面図である。先
ず、ガラス等の絶縁性の基板10上を用意し、この基板
10上に下部電極用の金属膜を形成する。下部電極用の
材料としては、アルミニウム(Al;以下、単に、Al
と称する。)やアルミニウム合金(以下、単に、Al合
金と称する。)を用いる。ここでは、ネオジム(Nd;
以下、単に、Ndと称する。)を2原子量%ドープした
Al−Nd合金を用いた。また、金属膜の形成には、例
えば、スパッタリング法を用い、その膜厚は300nm
とした。
【0013】金属膜形成後は、ホト工程、エッチング工
程により図2に示すようなストライプ形状の下部電極1
1を形成する。このエッチングには、例えば、燐酸、酢
酸、硝酸の混合水溶液でのウェットエッチングを用い
る。次に、保護絶縁層14、絶縁層12の形成方法を図
3、図4を用いて説明する。まず、下部電極11上の電
子放出部となる部分をレジスト膜21でマスクし、その
他の部分を選択的に厚く陽極酸化し、保護絶縁層14と
する。化成電圧を100Vとすれば、厚さ約136nm
の保護絶縁層14が形成される。次に、レジスト膜21
を除去し残りの下部電極11の表面を陽極酸化する。例
えば、化成電圧を6Vとすれば、下部電極11上に厚さ
約10nmの絶縁層12が形成される。
【0014】次に、図5に示すように、上部電極13へ
の給電線となる上部バス電極膜を、例えば、スパッタリ
ング法等で形成する。ここでは、上部バス電極膜として
積層膜を用い、上部バス電極下層15の材料として、例
えば、タングステン(W;以下、単に、Wと称する。)
を、上部バス電極上層16の材料として、例えば、Al
−Nd合金を用いた。また、その膜厚は、上部バス電極
下層膜は後で形成する上部電極13が上部バス電極下層
15の段差で断線しないように数nm〜数10nm程度
と薄くし、上部バス電極上層膜は給電を十分にするこ
と、および後で形成するパシベーション膜のエッチング
の際のストッパー膜とするため、数100nm程度と厚
く成膜した。続いて、図6に示すように、ホト工程、エ
ッチング工程により、上部バス電極上層膜を下部電極1
1とは直交し、電子放出部は含まない配線部の第一の電
極22と、電子放出部を含む接触部の第二の電極23に
分離するように加工する。このエッチングには、例え
ば、燐酸、酢酸、硝酸の混合水溶液中のウェットエッチ
ングを用いる。
【0015】続いて、図7に示すように、上部バス電極
下層膜のWを上記バス電極上層16の第一の電極と第二
の電極の間を接続する抵抗24となるように加工する。
この抵抗24の役割については後述する。次に、図8に
示すように、基板10の薄膜型電子源マトリクス形成領
域の全面にパシベーション膜17となる絶縁膜を形成す
る。パシベーション膜17としては、例えば、半導体素
子等でパシベーション膜として一般的に用いられている
ものを利用できる。即ち、材料としては、SiO、Si
2、リン珪酸ガラス、ホウ珪酸ガラス等のガラス類、
Si34、Al23、ポリイミドなどが利用できる。ま
た、膜形成法としては、スパッタリング法、真空蒸着
法、化学気相成長法、塗布法などを用いることができ
る。例えば、SiO2、Al23、Si34などの成膜
には、スパッタリング法や化学気相成長法、SiOの成
膜には真空蒸着法、リン珪酸ガラス、ホウ珪酸ガラス等
のガラス類やポリイミドは塗布法などを用いることがで
きる。ここでは、スパッタ法により成膜したSi34
を用いた。また、膜厚は、例えば、0.3〜10μm程
度と厚くする。
【0016】続いて、図9に示すようにホト工程、エッ
チング工程により、パシベーション膜17に電子放出部
を含む領域を開口する。この加工は、例えば、CF4
用いたドライエッチング法等を用いればよい。CF4
どのフッ化物系エッチングガスを用いたドライエッチン
グ法は、パシベーション膜17の絶縁体を上部電極上層
16のAl合金に対し高い選択比でエッチングするの
で、上部電極上層16をストッパー膜としてパシベーシ
ョン膜17のみを加工することが可能である。引き続い
て、図10に示すように、電子放出部の上部バス電極上
層16を燐酸、酢酸、硝酸の混合水溶液中でウェットエ
ッチングする。このエッチャントは、Al合金はエッチ
ングするが、パシベーション膜17に用いる絶縁体、上
部バス電極下層15のWはほとんどエッチングしない。
したがって、上部バス電極上層16のみ高い選択比でエ
ッチングされる。そのため、パシベーション膜17に対
し、上部バス電極上層16が内側に後退し、開口部が庇
状のパシベーション膜17が形成される。
【0017】次に、図11に示すようにホト工程、エッ
チング工程により上部バス電極下層15のWをエッチン
グし、電子放出部を開口する。この際、上部バス電極下
層15のWが上部バス電極上層16およびパシベーショ
ン膜17より電子放出部側に延在するように加工するこ
とで、後で形成する上部電極13と接触をとることがで
きる。エッチングには、例えば、アンモニアと過酸化水
素の混合水溶液を用いればよい。最後に、例えば、スパ
ッタにより、上部電極膜を形成する。また、上部電極1
3としては、例えば、イリジウム(Ir)、白金(P
t)、金(Au)の積層膜を用い、膜厚は数nm(本実
施の形態では4nm)である。
【0018】図1に、上部電極膜を成膜した後の薄膜型
電子源を示す。なお、図1は、本実施の形態の薄膜型電
子源マトリクスを構成する薄膜型電子源の一例の概略構
成を示す図であり、同図(c)は平面図、同図(b)は
同図(c)に示すA−A’切断線に沿った要部断面図、
同図(b)は同図(c)に示すB−B’切断線に沿った
要部断面図である。同図に示すように、図1に示す薄膜
型電子源では、形成された薄い上部電極13は、パシベ
ーション膜17の開口部の庇状の段差で切断され、各薄
膜型電子源毎に分離されるとともに、上部バス電極上層
16およびパシベーション膜17より電子放出部側に延
在する上部バス電極下層15のWと接触し、給電される
構造となる。したがって、上部電極13加工用のホト工
程が不要となり、レジストによる汚染がなくなる。ま
た、本実施の形態の薄膜型電子源は、電子放出部以外の
構成部が厚いパシベーション膜17により被覆されてお
り、機械的なダメージに強くなり、その上、電子放出部
が厚いパシベーション膜17の開口部の底に形成される
ため、機械的なダメージは受け難くなる。したがって、
表示装置作製の際にスペーサ等を立ててもダメージを受
け難い薄膜型電子源が得られる。さらに、本実施の形態
の薄膜型電子源は、抵抗24がパシベーション膜17に
よって被覆されているため、上部電極13の膜を基板全
面に一様に形成しても抵抗24と電気的に接触しない。
したがって、抵抗値を精密に制御することができる。
【0019】ここで、抵抗24の役割について説明す
る。抵抗24は、薄膜型電子源マトリクスの点欠陥が表
示装置において線欠陥となることを防止する目的で設け
られる。図12は、従来の薄膜型電子源マトリクスの等
価回路を示す回路図である。行電極(下部電極11)3
10と列電極(上部バス電極上層16および上部バス電
極下層)311の各交点に薄膜型電子源301が形成さ
れている。ここで、各薄膜型電子源301は行電極31
0と列電極311と直接結線されている。このため、例
えば、R2の行電極310と、C2の列電極311との
交点(R2,C2)にある薄膜型電子源301が製造不
良などの原因で短絡した場合、R2の行電極310と、
C2の列電極311とが短絡されるので、行電極駆動回
路41あるいは列電極駆動回路42から適正な電圧を両
電極に印加しようとしても電圧がかからなくなってしま
う。このために、R2の行電極310上の全素子、ある
いはC2の列電極311上の全素子が動作せず、「線欠
陥」となってしまう。
【0020】図13は、本実施の形態の薄膜型電子源マ
トリクスの等価回路を示す回路図である。本実施の形態
では、列電極311と薄膜型電子源301との間に抵抗
24が挿入される。抵抗24の抵抗値を列電極駆動回路
42の出力インピーダンスの10倍以上に設定しておく
と、(R2,C2)にある薄膜型電子源301が短絡し
ても、R2の行電極310と、C2の列電極311との
間の抵抗42は駆動回路の出力インピーダンスより充分
高いため、両電極には十分な電圧が印加され、両電極上
の他の薄膜型電子源301は正常に動作する。もちろ
ん、(R2,C2)にある薄膜型電子源301は動作し
ない。このようにして、「点欠陥」が「線欠陥」になる
ことを防止できる。
【0021】前述の製造方法では、計6回のホト工程が
必要であった。ホト工程回数はコスト低減のためできる
だけ削減することが好ましい。以下に、図14ないし図
19を用いて、上部バス電極膜上層16をパシベーショ
ン膜17とは異なる材料から成る絶縁膜で被覆すること
によりホト工程を削減した、本実施の形態の薄膜型電子
源マトリクスを構成する薄膜型電子源の製造方法の他の
例について説明する。なお、図14ないし図19におい
て、同図(c)は平面図、同図(b)は同図(c)に示
すB−B’切断線に沿った断面構造を示す要部断面図、
同(a)は同図(c)に示すA−A’切断線に沿った断
面構造を示す要部断面図である。まず、前述の製造方法
と同様に、下部電極11、保護絶縁層14、絶縁層12
を形成する。次に、図14に示すように、上部電極13
への給電線となる上部バス電極膜とそれを被覆する絶縁
膜18を、例えば、スパッタリング法で成膜する。ここ
では、上部バス電極下層15の材料としてWを、上部バ
ス電極上層16の材料としてAl−Nd合金を、絶縁膜
18としてはSiO2を用いた。膜厚は、前述の場合と
同様に、上部バス電極下層膜は数nm〜数10nm程度
と薄くし、上部バス電極上層膜は数100nm程度と厚
く成膜する。絶縁膜18の膜厚は任意だが100nm程
度あればよい。
【0022】続いて、図15に示すように、ホト工程、
エッチング工程により、絶縁膜18と上部バス電極上層
膜を下部電極11とは直交し、電子放出部は含まない配
線部の第一の電極22と、電子放出部が開口した接触部
の第二の電極23に加工する。エッチングは、SiO2
の絶縁膜はCF4を用いたドライエッチング、Al−N
d合金の上部バス電極上層膜は、燐酸、酢酸、硝酸の混
合水溶液中のウェットエッチングを用いた。続いて、図
16に示すように、上部バス電極下層膜のWを、上部バ
ス電極上層16の配線部と接触部の間を接続する抵抗2
4と、上部バス電極上層16より電子放出部側に延在し
て、後で形成する上部電極13との接触部となる部分に
加工する。
【0023】次に、図17に示すように、基板10の薄
膜型電子源マトリクス形成領域の全面にパシベーション
膜17となる絶縁膜を形成する。パシベーション膜17
は、例えば、半導体素子等でパシベーション膜として一
般的に用いられているものが利用できる。すなわち、材
料としては、SiO、SiO2、リン珪酸ガラス、ホウ
珪酸ガラス等のガラス類、Si34、Al23、ポリイ
ミドなどが利用できる。また、膜形成法としては、スパ
ッタリング法、真空蒸着法、化学気相成長法、塗布法な
どを用いることができる。例えば、SiO2、Al
23、Si34などの形成にはスパッタリング法や化学
気相成長法、SiOの成膜には真空蒸着法、リン珪酸ガ
ラス、ホウ珪酸ガラス等のガラス類やポリイミドは回転
塗布法などを用いることができる。但し、パシベーショ
ン膜17は、絶縁膜18とは選択エッチングできる異な
る材料で形成するのが望ましい。ここでは、スパッタ法
により形成したSi34膜を用い、膜厚は、例えば、
0.3〜10μm程度と厚く形成する。次に、図18に
示すように、ホト工程、エッチング工程により、パシベ
ーション膜17に電子放出部と、後で形成する上部電極
13が上部バス電極下層15と接触する電子放出部周囲
を含む領域を開口する。この加工は、例えば、CF4
2、N2の混合ガスを用いたドライエッチング法等を用
いればよい。N2添加によって、SiO2から成る絶縁膜
18と、SiN4から成るパシベーション膜17とを高
い選択比でエッチングすることができ、絶縁膜18の庇
構造を維持することができる。最後に、例えば、スパッ
タにより、上部電極膜を形成する。また、上部電極13
としては、例えば、イリジウム(Ir)、白金(P
t)、金(Au)の積層膜を用い、膜厚は数nm(本実
施の形態では4nm)である。
【0024】図19に、上部電極膜を成膜した後の薄膜
型電子源を示す。なお、図19は、本実施の形態の薄膜
型電子源マトリクスを構成する薄膜型電子源の概略構成
を示す図であり、同図(c)は平面図、同図(b)は同
図(c)に示すA−A’切断線に沿った要部断面図、同
図(b)は同図(c)に示すB−B’切断線に沿った要
部断面図である。同図に示すように、図19に示す薄膜
型電子源では、薄い上部電極13は、絶縁膜18の開口
部の庇状の段差で切断され、各薄膜型電子源毎に分離さ
れるとともに、上部バス電極上層16、絶縁膜18、お
よびパシベーション膜17より電子放出部側に延在する
上部バス電極下層15のWと接触し、給電される構造と
なる。したがって、上部電極13加工用のホト工程が不
要となり、レジストによる汚染がなくなる。
【0025】また、図19に示す薄膜型電子源は、上部
電極13以外の構成部が厚いパシベーション膜17によ
り被覆されており、機械的なダメージに強くなる。ま
た、電子放出部が厚いパシベーション膜17の開口部の
底に形成されるため、機械的なダメージは受け難くな
る。したがって、表示装置作製の際にスペーサ等を立て
てもダメージを受け難い薄膜型電子源が得られる。さら
に、図19に示す薄膜型電子源は、抵抗24がパシベー
ション膜17によって被覆されているため、基板全面に
一様に上部電極膜を形成しても抵抗24と電気的に接触
しない。したがって、抵抗値を精密に制御することがで
きる。図19に示す薄膜型電子源は、絶縁膜18が1層
増えているが、上部バス電極膜との連続成膜で形成して
おり工程増加はわずかである。一方、ホト工程を1回減
らすことができるので、全体としてはコスト低減を実現
することができる。
【0026】以上、本発明を、電子加速層として絶縁層
を使用する、金属−絶縁体−金属型(MIM型)薄膜型
電子源に適用した場合について説明したが、本発明はこ
れに限定されるものではなく、電子加速層として、半導
体層、または、それらの積層膜、あるいは、混合膜を使
用する、例えば、MOS型(metal-oxide-semiconducto
r)、MIS型(metal-insulator-semiconductor)、H
EED型(high-efficiency-electro-emission device、
Jpn.J.Appl. Phys.、vol 36、pL939などに記載)、EL型
(Electroluminescence、応用物理 第63巻、第6
号、592頁などに記載)、ポーラスシリコン型(応用
物理 第66巻、第5号、437頁などに記載)などの
薄膜型電子源にも適用可能である。即ち、前述したよう
な薄膜型電子源でも、上部電極13等の構成は同様なの
で、本発明を当然適用することができる。
【0027】以下、本実施の形態の画像表示装置につい
て、図20乃至図24を用いて説明する。前述の図1、
図19に示す薄膜型電子源を用いた場合、アッシング工
程が不要で、電子放出効率が高いので、高輝度、低消費
電力の表示装置を提供できる。また、機械的なダメージ
を受け難い薄膜型電子源なので、スペーサを立ててもダ
メージを受け難く、製造歩留りの高い表示装置を提供で
きる。さらに、各薄膜型電子源が抵抗24を有すること
で線欠陥の生じない薄膜型電子源を実現し、製造歩留り
が高い表示装置を提供できる。ここでは、前述の図1に
示す薄膜型電子源を用いた場合を中心に説明する。な
お、前述の図19に示す薄膜型電子源を用いた場合も表
示装置の製造方法は同様である。
【0028】図20は、本発明の実施の形態の画像表示
装置の電子源基板の概略構成を示す図である。図20
(a)は、本実施の形態の電子源基板の平面図であり、
同図(b)は、同図(a)に示すA−A’線に沿った断
面構造、および同図(c)は、同図(a)に示すB−
B’線に沿った断面構造を示す要部断面図である。本実
施の形態の電子源基板は、前述の手順にしたがって、基
板10上に、薄膜型電子源がマトリクス状に形成されて
構成される。なお、図20では、3本の下部電極11と
3本のバス電極上層16(またはバス電極下層15)か
らなる(3×3)ドットの薄膜型電子源マトリクスを図
示しているが、実際には、表示ドット数に対応した数の
薄膜型電子源マトリクスを形成する。
【0029】図21は、本発明の実施の形態の画像表示
装置の蛍光表示板の概略構成を示す図である。図21
(a)は、本実施の形態の蛍光表示板の平面図であり、
同図(b)は、同図(a)に示すA−A’線に沿った断
面構造、および同図(c)は、同図(a)に示すB−
B’線に沿った断面構造を示す要部断面図である。本実
施の形態の蛍光表示板は、ガラス等の透光性の基板11
0に形成されるブラックマトリクス120と、このブラ
ックマトリクス120の溝内に形成される赤(R)・緑
(G)・青(B)の蛍光体(111〜113)と、これ
らの上に形成されるメタルバック膜114とで構成され
る。以下、本実施の形態の蛍光表示板の作成方法につい
て説明する。まず、表示装置のコントラストを上げる目
的で、基板110上に、ブラックマトリクス120を形
成する。ブラックマトリクス120は、ポリビニルアル
コール(PVA;以下、単に、PVAと称する。)と重
クロム酸アンモニウムとを混合した溶液を基板110に
塗布し、ブラックマトリクス120を形成したい部分以
外に紫外線を照射して感光させた後、未感光部分を除去
し、そこに黒鉛粉末を溶かした溶液を塗布し、PVAを
リフトオフすることにより形成する。
【0030】次に、以下の方法により赤色蛍光体111
を形成する。赤色蛍光体粒子にPVAと重クロム酸アン
モニウムとを混合した水溶液を基板110上に塗布した
後、蛍光体を形成する部分に紫外線を照射して感光させ
た後、未感光部分を流水で除去する。このようにして、
赤色蛍光体111をパターン化する。なお、蛍光体パタ
ーンは、図21では、ストライプ状のパターンを図示し
ているが、このストライプパターンは一例であって、そ
れ以外にも、ディスプレイの設計に応じて、たとえば、
近接する4ドットで一画素を構成させた「RGBG」パ
ターンでももちろん構わない。同様の方法により、緑色
蛍光体112と青色蛍光体113を形成する。ここで、
蛍光体として、例えば、赤色蛍光体111はY22S:
Eu(P22−R)、緑色蛍光体112はZnS:C
u,Al(P22−G)、青色蛍光体113はZnS:
Ag(P22−B)を用いればよい。次いで、ニトロセ
ルロースなどの膜でフィルミングした後、基板110全
体にアルミニウム(Al)を、膜厚75nm程度蒸着し
てメタルバック膜114とする。このメタルバック膜1
14が、加速電極として働く。その後、基板110を大
気中400℃程度に加熱してフィルミング膜やPVAな
どの有機物を加熱分解する。このようにして、蛍光表示
板が完成する。
【0031】図22は、本発明の実施の形態の画像表示
装置の概略全体構成を示す断面図である。なお、同図
(a)は、図20(a)に示すA−A’線に沿った断面
構造、および同図(B)は、図20(a)に示すB−
B’線に沿った断面構造を示す要部断面図である。図2
2に示すように、前記手順により製作された電子源基板
と、蛍光表示板と、枠部材116とを、スペーサ30を
介して組み立て後、枠部材116をフリットガラス11
5を用いて封着する。電子源基板と蛍光表示板との間の
距離は、1〜3mm程度になるようにスペーサ30の高
さを設定する。スペーサ30は、上部電極13の膜で被
覆されているパシベーション膜17上に設ける。スペー
サ30は、例えば、板状のガラス製またはセラミックス
製をバス電極上層16(またはバス電極下層15)間に
配置する。
【0032】本実施の形態では、電子源基板の大部分は
パシベーション膜17で被覆されているため、スペーサ
30を立てることによるダメージは生じにくい。ここで
は、説明のため、R(赤)、G(緑)、B(青)に発光
するドット毎、即ち、バス電極上層16(またはバス電
極下層15)間に全てスペーサ30を設けているが、実
際は機械強度が耐える範囲で、スペーサ30の枚数(密
度)を減らし、大体1cmおきに立てればよい。また下
部電極11の間に立てても構わない。なお、支柱状のス
ペーサ、格子状のスペーサを使用する場合でもダメージ
を受け難いという本発明の効果は当然得られる。
【0033】封着したパネルは、10-7Torr程度の
真空に排気して、封止する。封止した後、ゲッターを活
性化し、表示装置内を真空を維持する。例えば、バリウ
ム(Ba)を主成分とするゲッター材料の場合、高周波
誘導加熱によりゲッター膜を形成することができる。こ
のようにして、本実施の形態の画像表示装置が完成す
る。本実施の形態の画像表示装置では、電子源基板と蛍
光表示板との間の距離が、1〜3mm程度と長いので、
メタルバック膜114に印加する加速電圧を3〜6KV
と高電圧にできる。したがって、前記したように、蛍光
体には、陰極線管(CRT)用の蛍光体を使用すること
ができる。
【0034】図23は、本実施の形態の画像表示装置
に、駆動回路を接続した状態を示す模式図である。下部
電極11は下部電極駆動回路40で駆動され、バス電極
上層16(またはバス電極下層15)は上部電極駆動回
路50で駆動される。メタルバック膜114には、加速
電圧源60から3〜6KV程度の加速電圧を常時印加す
る。図24は、図23に示す各駆動回路から出力される
駆動電圧の波形の一例を示すタイミングチャートであ
る。ここで、m番目の下部電極11をKm、n番目のバ
ス電極上層16をCn、m番目の下部電極11と、n番
目のバス電極上層16との交点を(m、n)で表すこと
にする。
【0035】時刻t0ではいずれの電極も駆動電圧がゼ
ロであるので電子は放出されず、したがって、蛍光体は
発光しない。時刻t1において、K1の下部電極11
に、下部電極駆動回路40から(−V1)なる駆動電圧
を、(C1,C2)のバス電極上層16に、上部電極駆
動回路50から(+V2)なる駆動電圧を印加する。交
点(1,1)、(1,2)の下部電極11と上部電極1
3との間には(V1+V2)なる電圧が印加されるの
で、(V1+V2)の電圧を電子放出開始電圧以上に設
定しておけば、この2つの交点の薄膜型電子源からは電
子が真空中に放出される。放出された電子は、メタルバ
ック膜114に印加される加速電圧源60からの加速電
圧により加速された後、蛍光体(111〜113)に入
射し、発光させる。
【0036】時刻t2において、K2の下部電極11
に、下部電極駆動回路40から(−V1)なる駆動電圧
を印加し、C1のバス電極上層16に、上部電極駆動回
路50から(+V2)なる駆動電圧を印加すると、同様
に交点(2、1)が点灯する。このようにして、バス電
極上層16に印加する信号を変えることにより所望の画
像または情報を表示することができる。また、バス電極
上層16に印加する駆動電圧(+V2)の大きさを適宜
変えることにより、階調のある画像を表示することがで
きる。なお、絶縁層12中に蓄積される電荷を開放する
ための反転電圧の印加は、ここでは下部電極11の全て
に、下部電極駆動回路40から(−V1)の駆動電圧を
印加した後、全下部電極11に下部電極駆動回路40か
ら(+V3)の駆動電圧を、全上部電極バスライン15
に、上部電極駆動回路50から(−V3’)の駆動電圧
を印加することにより行った。この場合に、(V3+V
3’)の電圧が、(V1+V2)の電圧と同程度になる
ようにする。
【0037】ここで、例えば、上部電極駆動回路50の
出力抵抗を、各薄膜型電子源に付加されている抵抗24
の抵抗値より低くしておく。これにより、薄膜型電子源
が欠陥発生により短絡した場合でも抵抗24に電圧が印
加されるため、他の正常な薄膜型電子源に電圧が印加さ
れ、線欠陥が生じない。以上、本発明者によってなされ
た発明を、前記実施の形態に基づき具体的に説明した
が、本発明は、前記実施の形態に限定されるものではな
く、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能で
あることは勿論である。
【0038】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下
記の通りである。 (1)本発明の画像表示装置によれば、輝度を向上さ
せ、低消費電力化を図ることが可能となる。 (2)本発明の画像表示装置によれば、スペーサの配置
が容易となるので、製造歩留りを向上させることが可能
となる。 (3)本発明の画像表示装置によれば、点欠陥が線欠陥
に至るの防止できるので、製造歩留りを向上させること
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態の薄膜型電子源マトリクスを構成
する薄膜型電子源の一例の概略構成を示す図である。
【図2】図1に示す薄膜型電子源の製造方法を説明する
ための図である。
【図3】図1に示す薄膜型電子源の製造方法を説明する
ための図である。
【図4】図1に示す薄膜型電子源の製造方法を説明する
ための図である。
【図5】図1に示す薄膜型電子源の製造方法を説明する
ための図である。
【図6】図1に示す薄膜型電子源の製造方法を説明する
ための図である。
【図7】図1に示す薄膜型電子源の製造方法を説明する
ための図である。
【図8】図1に示す薄膜型電子源の製造方法を説明する
ための図である。
【図9】図1に示す薄膜型電子源の製造方法を説明する
ための図である。
【図10】図1に示す薄膜型電子源の製造方法を説明す
るための図である。
【図11】図1に示す薄膜型電子源の製造方法を説明す
るための図である。
【図12】従来の薄膜型電子源マトリクスの等価回路を
示す回路図である。
【図13】本実施の形態の薄膜型電子源マトリクスの等
価回路を示す回路図である。
【図14】図19に示す薄膜型電子源の製造方法を説明
するための図である。
【図15】図19に示す薄膜型電子源の製造方法を説明
するための図である。
【図16】図19に示す薄膜型電子源の製造方法を説明
するための図である。
【図17】図19に示す薄膜型電子源の製造方法を説明
するための図である。
【図18】図19に示す薄膜型電子源の製造方法を説明
するための図である。
【図19】本実施の形態の薄膜型電子源マトリクスを構
成する薄膜型電子源の他の例の概略構成を示す図であ
る。
【図20】本発明の実施の形態の画像表示装置の電子源
基板の概略構成を示す図である。
【図21】本発明の実施の形態の画像表示装置の蛍光表
示板の概略構成を示す図である。
【図22】本発明の実施の形態の画像表示装置の概略全
体構成を示す断面図である。
【図23】本実施の形態の画像表示装置に、駆動回路を
接続した状態を示す模式図である。
【図24】図23に示す各駆動回路から出力される駆動
電圧の波形の一例を示すタイミングチャートである。
【図25】MIM型薄膜型電子源の動作原理を説明する
ため図である。
【符号の説明】
10,110…基板、11…下部電極、12…絶縁層、
13…上部電極、14…保護絶縁層、15…上部バス電
極下層、16…上部バス電極上層、17…パシベーショ
ン膜、18…絶縁膜、20…真空、21…レジスト膜、
22…第一の電極、23…第二の電極、24…抵抗、3
0…スペーサ、40…下部電極駆動回路、41…行電極
駆動回路、42…列電極駆動回路、50…上部電極駆動
回路、60…加速電圧源、111…赤色蛍光体、112
…緑色蛍光体、113…青色蛍光体、114…メタルバ
ック膜、115…フリットガラス、116…枠、301
…薄膜型電子源、310…行電極、311…列電極
フロントページの続き (72)発明者 佐川 雅一 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 Fターム(参考) 5C031 DD09 DD17 5C036 EE01 EE08 EE14 EF01 EF06 EF09 EG01 EG12 EH06 EH08 5C094 AA10 AA22 BA32 BA34 CA19 CA24 CA25

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下部電極と、上部電極とを有し、前記上
    部電極に正極性の電圧を印加した際に、前記上部電極表
    面から電子を放出する複数個の薄膜型電子源を有する第
    1の基板と、 枠部材と、 蛍光体を有する第2の基板とを備え、前記第1の基板、
    前記枠部材および前記第2の基板とで囲まれる空間が真
    空雰囲気とされる表示素子を備える画像表示表示装置で
    あって、 前記第1の基板は、複数個の薄膜型電子源の上部電極に
    駆動電圧を印加する複数のバス電極と、 少なくとも一つの前記薄膜型電子源の上部電極と、前記
    複数のバス電極のいずれかのバス電極との間に設けられ
    る抵抗素子と、 前記上部電極および抵抗素子上に設けられ、前記各薄膜
    型電子源の電子放出部に設けられる第1の開口部を有す
    る第1の絶縁層を有することを特徴とする画像表示装
    置。
  2. 【請求項2】 前記第1の絶縁層上に設けられるスペー
    サを有することを特徴とする請求項1に記載の画像表示
    装置。
  3. 【請求項3】 前記バス電極は、バス電極下層と、 前記バス電極下層の膜厚よりも膜厚が厚いバス電極上層
    とで構成され、 前記抵抗素子は、前記バス電極下層と同一の材料を用い
    て形成されることを特徴とする請求項1または請求項2
    に記載の画像表示装置。
  4. 【請求項4】 前記少なくとも一つの薄膜型電子源は、
    前記第1の開口部よりも内側に位置するように設けられ
    る第2の開口部を有する第1の電極と、 前記第1の開口部よりも外側に位置するように設けられ
    る第3の開口部を有するとともに、前記第1の絶縁層と
    前記第1の電極との間に設けられる第2の電極とを有
    し、 前記少なくとも一つの薄膜型電子源の上部電極は、前記
    第2の開口部を覆うように、前記第1の電極上に設けら
    れていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のい
    ずれか1項に記載の画像表示装置。
  5. 【請求項5】 前記少なくとも一つの薄膜型電子源は、
    第2の開口部を有する第1の電極と、 前記第1の電極上に設けられ第3の開口部を有する第2
    の電極と、 第4の開口部を有するとともに、前記第1の絶縁層と前
    記第2の電極との間に設けられる第2の絶縁層とを有
    し、 前記第2の絶縁層は、前記第1の絶縁層とは異なる材料
    で構成され、 前記第2の開口部は、前記第4の開口部よりも内側に位
    置するように設けられ、 前記第3の開口部は、前記第4の開口部よりも外側に位
    置するように設けられ、 前記少なくとも一つの薄膜型電子源の上部電極は、前記
    第2の開口部を覆うように、前記第1の電極上に設けら
    れていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のい
    ずれか1項に記載の画像表示装置。
JP2000070696A 2000-03-14 2000-03-14 画像表示装置 Pending JP2001256907A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000070696A JP2001256907A (ja) 2000-03-14 2000-03-14 画像表示装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000070696A JP2001256907A (ja) 2000-03-14 2000-03-14 画像表示装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001256907A true JP2001256907A (ja) 2001-09-21

Family

ID=18589396

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000070696A Pending JP2001256907A (ja) 2000-03-14 2000-03-14 画像表示装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001256907A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6975075B2 (en) 2002-07-25 2005-12-13 Hitachi, Ltd. Field emission display
CN1301531C (zh) * 2001-09-26 2007-02-21 株式会社日立制作所 图像显示装置
US7221086B2 (en) 2002-09-20 2007-05-22 Hitachi Displays, Ltd. Display device including a shield member

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1301531C (zh) * 2001-09-26 2007-02-21 株式会社日立制作所 图像显示装置
US6975075B2 (en) 2002-07-25 2005-12-13 Hitachi, Ltd. Field emission display
US7221086B2 (en) 2002-09-20 2007-05-22 Hitachi Displays, Ltd. Display device including a shield member

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20060038768A1 (en) Field emission display
JP3688970B2 (ja) 薄膜型電子源を用いた表示装置及びその製造方法
US6765347B2 (en) Display device
JP3630036B2 (ja) 薄膜型電子源、およびそれを用いた表示装置
JP2006253032A (ja) 画像表示装置
US6617774B1 (en) Thin-film electron emitter device having multi-layered electron emission areas
JP2001256907A (ja) 画像表示装置
JP3643503B2 (ja) 薄膜型電子源およびその製造方法並びに薄膜型電子源応用機器
JP2008078161A (ja) 冷陰極型フラットパネルディスプレイ
JP3598267B2 (ja) 画像表示装置
JP4209556B2 (ja) 表示装置
JP2002367503A (ja) 薄膜型電子源及びその作製方法、及び画像表示装置
KR100670880B1 (ko) 냉음극형 플랫 패널 디스플레이
JP4126987B2 (ja) 画像表示装置
JP3992710B2 (ja) 表示装置
JP3660831B2 (ja) 薄膜型電子源および表示装置
JP4273848B2 (ja) 平面型表示装置及びその組立方法
US20060125730A1 (en) Cold cathode type flat panel display
JP2004207090A (ja) 画像表示装置
JP2001023551A (ja) 表示装置
JP2001023510A (ja) 薄膜型電子源および表示装置並びに電子線描画装置
JPH1195716A (ja) 表示装置および電子線応用機器
JP2001273849A (ja) 電子放出素子、電子源、画像形成装置、及び電子放出素子の製造方法
JP2004111053A (ja) 電界放出型画像表示装置
JP2006269344A (ja) 画像表示装置とその製造方法