JP2001255606A - 立体画像形成装置及びそれを用いた立体画像の形成方法 - Google Patents

立体画像形成装置及びそれを用いた立体画像の形成方法

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JP2001255606A
JP2001255606A JP2000067382A JP2000067382A JP2001255606A JP 2001255606 A JP2001255606 A JP 2001255606A JP 2000067382 A JP2000067382 A JP 2000067382A JP 2000067382 A JP2000067382 A JP 2000067382A JP 2001255606 A JP2001255606 A JP 2001255606A
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JP
Japan
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head
lenticular lens
forming
resin
recording medium
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JP2000067382A
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Yutaka Isogai
裕 磯貝
Kazuo Etsuno
一夫 越野
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 レンチキュラーレンズ及び立体画像を手軽に
作成する装置と方法の提供。 【解決手段】 カラー印字するヘッドA29とレンチキ
ュラーレンズを形成するための樹脂を吐出するヘッドB
30とを備え、記録媒体M上にヘッドA29によって立
体視差画像が印刷され、該立体視差画像が印刷された領
域上から、順次ヘッドB30によって、レンチキュラー
レンズを形成する熱溶融性樹脂が吐出され、レンチキュ
ラーレンズ形成ピッチに基づいてレンチキュラーレンズ
41を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェット方
式によってレンチキュラーレンズを形成し、立体画像を
形成する装置及びそれを用いた形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、写真的方法によって立体画像を形
成する技術が実用化されていたが、立体画像を家庭で手
軽に作成できるようなものではなかった。そこで、特開
平7−281327号公報が開示するように、インクジ
ェット方式によって、レンチキュラーレンズが形成され
たレンチキュラシートに該シートの裏から画像を印刷す
る、または特開平5−216138号公報が開示するよ
うにレンチキュラシートの裏面にある記録層である各カ
ラーの感光層にビーム照射して印刷する等の方法等があ
った。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の従来の技術ではレンチキュラーレンズ自体においては
塩化ビニル等の板を加熱して押圧成形するものであるた
め、家庭で手軽に作ることはできなかった。また、レン
チキュラーシートの裏から画像を印刷するのでは、レン
チキュラーシートのレンズピッチをスキャンして、その
ピッチに対応して印字を行っていたため、ピッチをセン
シングするセンサーを設けなければならない等、装置の
複雑化、コストが増大するといった問題点があった。ま
た、インクジェットによってレンチキュラーシートの裏
から画像を印刷した場合、画像をレンズ側から見たとき
画質の精度が悪いといった欠点もあった。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に本発明第1の態様は、カラーインクを吐出する第1の
ヘッドと、レンチキュラーレンズを形成するための第2
のヘッドとを具備し、第2のヘッドは、レンチキュラー
レンズを形成する材料となる樹脂を記録媒体上に吐出す
ることにある。
【0005】係る第1の態様では、第1のヘッドで形成
した立体視差画像の上に、直接レンチキュラーレンズを
位置ずれなく形成することができる。
【0006】本発明の第2の態様は、第2のヘッドは、
樹脂を複数回に渡って吐出し、積層させることでレンチ
キュラーレンズを形成するように構成したことにある。
【0007】係る第2の態様では、レンチキュラーレン
ズに適した曲率を精度良く得られる。
【0008】本発明の第3の態様は、第2のヘッドは、
樹脂を厚膜印刷することで、一つのレンチキュラーレン
ズを一回の工程で形成するように構成したことにある。
【0009】係る第3の態様では、立体視差画像上に高
速にレンチキュラーレンズを形成することができる。
【0010】本発明の第4の態様は、レンチキュラーレ
ンズが形成される樹脂層を記録媒体上に形成する第2の
ヘッドと、樹脂層上を転がすことでレンチキュラーレン
ズを形成するレンチキュラーレンズの形状及びレンチキ
ュラーレンズ形成ピッチに対応したレンチキュラーレン
ズ形成ローラとを有することにある。
【0011】係る第4の態様では、レンチキュラーレン
ズに適した曲率を精度良く得られる。
【0012】本発明の第5の態様は、第1のヘッドと第
2のヘッドは、一つのキャリッジに搭載されていること
にある。
【0013】係る第5の態様では、立体視差画像を形成
する第1のヘッドとレンチキュラーレンズを形成する第
2のヘッドが一体のキャリッジに搭載されているため、
コンパクトな立体画像形成装置にすることができる。
【0014】本発明の第6の態様は、キャリッジは第1
のヘッド駆動時と第2のヘッド駆動時とで、キャリッジ
から記録媒体までの距離が変動するように構成したこと
にある。
【0015】また、本発明の第7の態様は、キャリッジ
の記録媒体搬送方向下流側に第2のヘッドが配設され、
上流側に第1のヘッドが配設されており、且つそれぞれ
のヘッドから記録媒体までの距離が異なるように構成し
たことにある。
【0016】係る第6及び第7の態様では、記録媒体上
に形成したレンチキュラーレンズがヘッドと接触するこ
となく第1、第2のヘッドの駆動に適した、ヘッドと記
録媒体との距離を得ることができる。
【0017】本発明の第8の態様は、第1のヘッドと第
2のヘッドは、それぞれ別体のキャリッジに搭載され
て、キャリッジはそれぞれが独立して走査可能であるこ
とにある。
【0018】係る第8の態様では、第1のヘッドと第2
のヘッドが独立して駆動可能であるため高速に立体画像
を形成することができる。
【0019】本発明の第9の態様は、樹脂は常温で固化
する熱溶融性の樹脂であることにある。
【0020】係る第9の態様では、第2のヘッドに充填
されたレンチキュラーレンズを形成するための樹脂に熱
を与えることによって液化させ、容易に記録媒体上へ吐
出させることができる。
【0021】本発明の第10の態様は、カラーインクを
吐出する第1のヘッドにより立体視差画像を形成する第
1の工程と、前記第2のヘッドにより前記立体視差画像
の上から樹脂を吐出することによってレンチキュラーレ
ンズを形成する第2の工程とにより立体画像を形成する
ことにある。
【0022】また、本発明の第11の態様は、カラーイ
ンクを吐出する第1のヘッドによって立体視差画像を形
成する第1の工程と、第2のヘッドにより樹脂を吐出す
ることよって前記立体視差画像上に樹脂層を形成する第
2の工程と、前記樹脂層上をレンチキュラーレンズの形
状及びレンチキュラーレンズ形成ピッチに対応して形成
されたレンチキュラーレンズ形成ローラを転がすことに
よってレンチキュラーレンズを形成する第3の工程とに
より立体画像を形成することにある。
【0023】係る第10及び11の態様では、第1のヘ
ッドで形成した立体視差画像の上から第2のヘッドによ
って直接レンチキュラーレンズを位置ずれなく形成でき
るため、画質及び精度に優れた立体画像をえることがで
きる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下に、本発明による実施の形態
を図面に基づいて説明する。
【0025】図1に例示した立体画像形成装置1は、複
数のインクカートリッジとレンチキュラーレンズ形成の
ための熱溶融性樹脂が充填されたカートリッジを保持可
能なカートリッジホルダ部3と、カラー記録及び本発明
のレンチキュラーレンズの形成に対応したヘッド29、
30を設けたキャリッジ5を備えている。
【0026】そして、キャリッジ5は、ハウジング11
の左右に架設したガイド部材6に移動可能に取り付けら
れており、ヘッドの走査機構により往復移動される。
【0027】このヘッドの走査機構は、ハウジング11
の左右一端部に取り付けられたステップモーター7と、
このステップモーター7の回転軸に接続した駆動プーリ
ー8と、ハウジング11の左右他端部に設けた遊転プー
リー9と、駆動プーリー8と遊転プーリー9との間に掛
け渡されると共にキャリッジ5に接続されたタイミング
ベルト10と、ステップモーター7の回転を制御するコ
ントローラー(図示せず)等を備えて構成してある。即
ち、このヘッド走査機構は、ステップモータ7を動作さ
せることによりキャリッジ5、つまりヘッド29、30
を記録媒体Mの幅方向に往復移動させる。そして、この
ヘッド4の移動方向が、主走査方向となっている。
【0028】また、立体画像形成装置1は、記録媒体M
を紙送り方向に送り出す紙送り機構を備えている。この
紙送り機構は、紙送りモータ13及び紙送りローラ14
等から構成してあり。記録媒体Mを主走査に連動させて
順次送り出して副走査を行う。
【0029】図2において20は、デジタルカメラ、ス
キャナー等、2次元電子画像をPC21へ供給する電子
画像供給装置(図3S1)であり、電子画像供給装置2
0によって送られた電子画像は、図示していないユーザ
ーの操作によって立体画像を作成する、或いは作成しな
いかを選択し(図3S2)、同時に立体画像を作成する
場合は取り込まれた2次元電子画像の画像浮き出し部を
決定した上で電子画像が立体視差画像形成部23へ送ら
れる。立体視差画像形成部23は、右目用電子画像と左
目用電子画像を図示していない演算部によって作成し、
これを予め設定されたレンチキュラーレンズ形成ピッチ
に従って合成する(図3S3)。これらの手法は特開平
5−232890号公報や特開平8−1922号公報
等、2次元画像から立体視差画像を形成する方法はいず
れも公知の技術を使用することができる。この立体視差
画像形成部23によって作成された立体視差画像42
(図5参照)は、プリンタドライバ24へ送られ印刷デ
ータに変換され(図3S4)、I/F部を介して立体画
像形成装置1へ該印刷データが送信される。
【0030】PC21から送信された印刷データは、立
体画像形成装置1のRAM26に一時的に保管されて
(図3S5)、制御部25がROM27を参照しながら
ドットパターンデータに展開する(図3S6、S7)。
尚、ROM27には後述するレンチキュラーレンズ形成
ピッチ、及び各種制御ルーチン、フォントデータ及びグ
ラフィック関数、各種手続き等が記憶されている。
【0031】このように展開された立体視差画像42の
ドットパターンデータはI/F部を介してカラー印字用
ヘッドA29、レンチキュラーレンズ形成用ヘッドB3
0が設けられたキャリッジ5へ送信される。キャリッジ
5に送信されたドットパターンデータは、カラー印字用
ヘッドA29に送られ、カラー印字用ヘッドA29はデ
ータに基づき記録媒体Mへ立体視差画像42を印刷する
(図3S8)。更に、立体視差画像42が印刷された後、
制御部25がROM26を参照して(図3S6、S7)
前述した予め規定のレンチキュラーレンズ形成ピッチに
対応してレンチキュラレンズ形成用ヘッドB30を駆動
させ、後述の手法でレンチキュラーレンズが立体視差画
像42の上に形成される(図3S9)。
【0032】また、図3S2において立体視差画像を作
成しないと選択した場合は、電子画像が直接プリンタド
ライバ24(図3S4)へ送られ、印刷データに変換さ
れて通常印刷が行われる。
【0033】図4において30は本発明を構成するレン
チキュラーレンズ形成用のヘッドB30であり、ヘッド
B30内には図示していないヒーターによって液状とな
っている熱溶融性樹脂が充填されている。また、矢印N
1は、記録媒体Mの搬送方向を示すものである。記録媒
体M上の前述の立体視差画像42がカラー印字用のヘッ
ドA29によって、すでに印刷された領域から、該立体
視差画像42の上に順次ヘッドB30によってレンチキ
ュラーレンズ41を形成する熱溶融性樹脂が吐出され、
レンチキュラーレンズ形成ピッチに基づいてレンチキュ
ラーレンズ41が形成される。また、図5における5
0、51は、記録媒体Mに印刷されたそれぞれ右目用画
像、左目用画像からなる立体視差画像42であり、これ
らは予め設定されたレンチキュラーレンズピッチに対応
して印刷されている。この右目用画像50、左目用画像
51に対応して、熱溶融性樹脂がヘッドB30から複数
回にわたり吐出され、符号52の如く記録媒体M上で固
化しこれを積層することで、レンチキュラーレンズ41
を得る。この熱溶融性樹脂は透明度が高く、常温で固体
である熱可塑性樹脂であればよいが、安全性のため比較
的低融点である塩化ビニル樹脂などを使用することが好
ましい。また、この熱溶融性樹脂は記録媒体M上に着弾
してもしばらくは液状であるため、表面張力によってレ
ンズに適した曲面を形成することができる。尚、該曲面
の曲率は熱溶融性樹脂の積層数、及び粘度によって左右
されるがレンチキュラーレンズ形成に適した積層数、及
び粘度を適宜調整すれば良い。
【0034】ヘッドB30は、ヘッドA29と共にキャ
リッジ5に搭載されており、ヘッドB30の駆動は、ヘ
ッドA29によってレンチキュラーレンズピッチの1ピ
ッチ分の立体視差画像42が形成される毎に駆動させて
も良いし、複数ピッチ毎或いは全立体視差画像を形成し
た後、紙送りローラー14によって所定の位置に搬送し
てから駆動させても良い。
【0035】更に、ヘッドB30と、ヘッドA29は共
にキャリッジ5に搭載されているため、ヘッドB30の
駆動時とヘッドA29の駆動時でキャリッジ5を矢印N
2の方向に変動可能として、ヘッドB30駆動時にはヘ
ッドA29の駆動時よりもヘッドと記録媒体Mとの距離
を広くとる、或いは図6に示すようにヘッドA29をキ
ャリッジ5の記録媒体Mの搬送方向下流側に配設し、ヘ
ッドB30を上流側に配設して、且つヘッドB30の記
録媒体Mからの距離をヘッドA29の記録媒体Mからの
距離に比べて多少広くすることで、カラー印字用ヘッド
であるヘッドA29が、形成されたレンチキュラーレン
ズと擦れることがなく、それぞれのヘッドの駆動に適し
た、ヘッドと記録媒体との距離を得ることができる。
【0036】また、本実施の形態ではヘッドB30と、
ヘッドA29は共にキャリッジ5に搭載されているが、
図7に示すようにヘッドB30とヘッドA29は別体の
キャリッジ5A、5Bに搭載されて、ヘッドA29を搭
載したキャリッジを記録媒体搬送方向上流側に配置し、
ヘッドB30を搭載したキャリッジを紙搬送方向下流側
に配置しても上記作用効果と同様の効果が得られる。
【0037】尚、本実施の形態で使用したヘッドA29
及びヘッドB30は、圧電素子或いは発熱素子等の圧力
発生素子によって公知の手法で、立体視差画像42を形
成するカラーインクと、レンチキュラーレンズを形成す
る熱溶融性樹脂とをそれぞれ吐出することができる。
【0038】本発明の第2の実施の形態であるレンチキ
ュラレンズの形成工程を示した図8において、60は本
発明を構成するレンチキュラーレンズ形成用ヘッドであ
り、ヘッドB60内には図示していないヒーターによっ
て液状となっている熱溶融性樹脂が充填されている。ま
た、矢印N3は、記録媒体Mの搬送方向を示すものであ
る。記録媒体M上の上述の立体視差画像42がすでに印
刷された領域から、該立体視差画像の上から順次ヘッド
B60によって、レンチキュラーレンズを形成する熱溶
融性樹脂が吐出され、レンチキュラーレンズ形成ピッチ
に基づいてレンチキュラーレンズ41が形成される。こ
こでヘッドB60は、予め設定されたレンチキュラーレ
ンズピッチに対応して印刷された立体視差画像42であ
る右目用画像50、左目用画像51に対応して、エアー
ポンプ等の厚膜印刷の手法によって1つのレンチキュラ
レンズを一度の工程で形成することができる。尚、この
厚膜印刷は特開平1−100992号公報等に記載され
た公知の厚膜印刷の手法を用いたヘッドB60をキャリ
ッジ5に搭載させて熱溶融性樹脂を厚膜印刷させるもの
でよい。この熱溶融性樹脂は透明度が高く、常温で固体
である熱可塑性樹脂であればよいが、安全性のため比較
的低融点である塩化ビニル樹脂などを使用することが好
ましい。また、この熱溶融性樹脂は記録媒体上に厚膜印
刷してもしばらくは液状であるため、表面張力によって
レンズに適した曲面を形成することができる。尚、該曲
面の曲率は熱溶融性樹脂の吐出量、及び粘度によって左
右されるがレンチキュラーレンズ形成に適した吐出量、
及び粘度を適宜調整すれば良い。
【0039】ヘッドB60は、A29と共にキャリッジ
5に搭載されており、ヘッドB60の駆動は、ヘッドA
29によってレンチキュラーレンズピッチの1ピッチ分
の立体視差画像42が形成される毎に駆動させても良い
し、複数ピッチ毎或いは全立体視差画像を形成した後、
紙送りローラー14によって所定の位置に搬送してから
駆動させても良い。
【0040】更に、ヘッドB60と、ヘッドA29は共
にキャリッジ5に搭載されているため、ヘッドB60の
記録媒体Mからの距離をヘッドA29の記録媒体Mから
の距離に比べて多少広くする、或いはヘッドB60の駆
動時とヘッドA29の駆動時でキャリッジ5を矢印N4
の方向に変動可能として、ヘッドB60駆動時には、ヘ
ッドA29の駆動時に比べてヘッドと記録媒体との距離
を広くとることで、カラー印字用ヘッドであるヘッドA
29が、形成されたレンチキュラーレンズと擦れること
がない。
【0041】また、本実施の形態ではヘッドB60と、
ヘッドA29は共にキャリッジ5に搭載されているが、
ヘッドB60とヘッドA29は別体のキャリッジに搭載
されて、ヘッドA29を搭載したキャリッジを記録媒体
搬送方向上流側に配置し、ヘッドB60を搭載したキャ
リッジを紙搬送方向下流側に配置しても上記作用効果と
同様の効果が得られる。
【0042】本発明の第3の実施の形態であるレンチキ
ュラレンズの形成工程を示した図9において70はレン
チキュラーレンズを形成するための樹脂を吐出するレン
チキュラーレンズ形成用ヘッドB70であり、このヘッ
ドB70は、カラー印字用のヘッドA29と共にキャリ
ッジ5に搭載されている。また、ヘッドB70内には図
示していないヒーターによって液状となっている熱溶融
性樹脂が充填されている。
【0043】矢印N6は、記録媒体Mの搬送方向を示す
ものである。記録媒体Mにおいて、前述の立体視差画像
42がすでに印刷された領域から、該立体視差画像42
の上からヘッドB70より熱溶融性樹脂を吐出する。こ
のヘッドB30の駆動は、ヘッドA29によってレンチ
キュラーレンズピッチの1ピッチ分の立体視差画像42
が形成される毎に順次レンチキュラーレンズを形成する
熱溶融性樹脂を記録媒体M上に均一に吐出して、熱溶融
性樹脂層71を形成する。この熱溶融性樹脂は透明度が
高く、常温で固体である熱可塑性樹脂であればよいが、
安全性のため比較的低融点である塩化ビニル樹脂などを
使用することが好ましい。
【0044】また72は、レンチキュラーレンズ形成ロ
ーラであり、ヘッドB70が搭載されたキャリッジ5よ
りも、記録媒体搬送方向下流側に配置してある。ヘッド
B70によって形成された熱溶融性樹脂層71は、記録
媒体上に着弾してもしばらくは液状であるため、レンチ
キュラーレンズ形成ローラ72を図示しない駆動手段で
回転させる、或いは記録媒体の搬送に伴って遊転させ
て、熱溶融性樹脂層71上で矢印N5に示すように転が
すことによって、レンチキュラーレンズ41を形成する
ことができる。このレンチキュラーレンズ形成ローラ7
2はレンチキュラーレンズの形状、及びレンチキュラー
レンズ形成ピッチに対応した歯車状のローラであり、記
録媒体M上の所定の位置より熱溶融性樹脂層71に当接
させて回転させるものである。
【0045】尚、本実施の形態で使用したヘッドA29
及びヘッドB70は、圧電素子或いは発熱素子等の圧力
発生素子によって公知の手法で、立体視差画像を形成す
るカラーインク、及びレンチキュラーレンズを形成する
熱溶融性樹脂を吐出することができる。
【0046】
【発明の効果】本発明の立体画像記録装置は、カラーイ
ンクを吐出する第1のヘッドと、レンチキュラーレンズ
を形成するための第2のヘッドとを具備し、第2のヘッ
ドは、レンチキュラーレンズを形成する材料となる樹脂
を記録媒体上に吐出することによって、立体視差画像上
に直接レンチキュラーレンズを形成することでユーザー
がレンチキュラーレンズと立体視差画像を別々に用意し
て張り合わせる等の手間を省くことができ、且つ立体視
差画像に精密に対応したレンチキュラーレンズを容易に
形成することが可能となる。また、従来インクジェット
式記録装置は、印字されたカラー画像が大気に露出して
いるため、画像の劣化や耐水性等の問題を有していた
が、記録媒体のカラー印字された側にレンチキュラーレ
ンズを形成するため前記問題を解決することができると
いう更なる効果を有する。
【0047】また、係る立体画像記録装置において、第
2のヘッドは、前記樹脂を複数回に渡って吐出し、積層
させることでレンチキュラーレンズを形成するように構
成したことにより、前記レンチキュラーレンズを、セン
サー等を用いずに立体視差画像に精密に対応したレンチ
キュラーレンズを形成して、前記作用効果と併せて、高
精度な立体画像を容易にユーザーへ提供することができ
るという効果を有する。
【0048】また、係る立体画像記録装置において、第
2のヘッドは、樹脂を厚膜印刷することで、一つのレン
チキュラーレンズを一回の工程で形成するように構成し
たことによって、上記レンチキュラーレンズを、センサ
ー等を用いずに立体視差画像に精密に対応したレンチキ
ュラーレンズを高速に形成することができ、前記作用効
果と併せて、高精度な立体画像を容易にユーザーへ提供
することができるという効果を有する。
【0049】また、係る立体画像記録装置において、レ
ンチキュラーレンズが形成される樹脂層を記録媒体上に
形成する第2のヘッドと、樹脂層上を転がすことでレン
チキュラーレンズを形成するレンチキュラーレンズの形
状及びレンチキュラーレンズ形成ピッチに対応したレン
チキュラーレンズ形成ローラとを有することによって、
前記レンチキュラーレンズの曲率及び形状をより正確に
形成することができ、前記作用効果と併せて、高精度な
立体画像を容易にユーザーへ提供することができるとい
う効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の立体画像記録装置の全体斜視図。
【図2】本発明の記録媒体への立体画像形成におけるブ
ロック構成図。
【図3】本発明の記録媒体への立体画像形成におけるプ
ロセスを記載した図。
【図4】本発明の第1の実施形態であるインクジェット
ヘッドを用いてレンチキュラレンズを形成する過程を示
す図。
【図5】本発明の第1の実施形態におけるレンズ形成工
程の拡大図。
【図6】本発明の第1及び第2の実施形態におけるヘッ
ド配置の一例を示した図。
【図7】本発明の第1及び第2の実施形態におけるヘッ
ド配置の他の例を示した図。
【図8】本発明の第2の実施の形態であるレンチキュラ
レンズの形成工程を示した図。
【図9】本発明の第3の実施の形態であるレンチキュラ
レンズの形成工程を示した図。
【符号の説明】
1 立体画像記録装置 5 キャリッジ 6 ガイド部材 M 記録媒体 29 ヘッドA 30、60、70 ヘッドB 41 レンチキュラーレンズ 42 立体視差画像 71 樹脂層 72 レンチキュラーレンズ形成ローラ

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カラーインクを吐出する第1のヘッド
    と、レンチキュラーレンズを形成するための第2のヘッ
    ドとを具備し、前記第2のヘッドは、レンチキュラーレ
    ンズを形成する材料となる樹脂を記録媒体上に吐出する
    ことを特徴とする立体画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記第2のヘッドは、前記樹脂を複数回
    に渡って吐出し、積層させることでレンチキュラーレン
    ズを形成するように構成したことを特徴とする請求項1
    記載の立体画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記第2のヘッドは、前記樹脂を厚膜印
    刷することで、一つのレンチキュラーレンズを一回の工
    程で形成するように構成したことを特徴とする請求項1
    記載の立体画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記レンチキュラーレンズが形成される
    樹脂層を前記記録媒体上に形成する前記第2のヘッド
    と、前記樹脂層上を転がすことでレンチキュラーレンズ
    を形成するレンチキュラーレンズの形状及びレンチキュ
    ラーレンズ形成ピッチに対応したレンチキュラーレンズ
    形成ローラとを有することを特徴とする請求項1記載の
    立体画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記第1のヘッドと前記第2のヘッド
    は、一つのキャリッジに搭載されていることを特徴とす
    る請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の立体画像形
    成装置。
  6. 【請求項6】 前記キャリッジは前記第1のヘッド駆動
    時と前記第2のヘッド駆動時とで、キャリッジから記録
    媒体までの距離が変動するように構成したことを特徴と
    する請求項5記載の立体画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記キャリッジの記録媒体搬送方向下流
    側に前記第2のヘッドが配設され、上流側に前記第1の
    ヘッドが配設されており、且つそれぞれのヘッドから記
    録媒体までの距離が異なるように構成したことを特徴と
    する請求項5記載の立体画像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記第1のヘッドと前記第2のヘッド
    は、それぞれ別体のキャリッジに搭載されて、前記キャ
    リッジはそれぞれが独立して走査可能であることを特徴
    とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の立体画
    像形成装置。
  9. 【請求項9】 前記樹脂は常温で固化する熱溶融性の樹
    脂であることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいず
    れかに記載の立体画像形成装置。
  10. 【請求項10】 カラーインクを吐出する第1のヘッド
    により立体視差画像を形成する第1の工程と、前記第2
    のヘッドにより前記立体視差画像の上から樹脂を吐出す
    ることによってレンチキュラーレンズを形成する第2の
    工程とにより立体画像を形成することを特徴とする立体
    画像の形成方法。
  11. 【請求項11】 カラーインクを吐出する第1のヘッド
    によって立体視差画像を形成する第1の工程と、第2の
    ヘッドにより樹脂を吐出することよって前記立体視差画
    像上に樹脂層を形成する第2の工程と、前記樹脂層上を
    レンチキュラーレンズの形状及びレンチキュラーレンズ
    形成ピッチに対応して形成されたレンチキュラーレンズ
    形成ローラを転がすことによってレンチキュラーレンズ
    を形成する第3の工程とにより立体画像を形成すること
    を特徴とする立体画像の形成方法。
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