JP2001253740A - 人工骨材およびその製造方法 - Google Patents

人工骨材およびその製造方法

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JP2001253740A
JP2001253740A JP2000063139A JP2000063139A JP2001253740A JP 2001253740 A JP2001253740 A JP 2001253740A JP 2000063139 A JP2000063139 A JP 2000063139A JP 2000063139 A JP2000063139 A JP 2000063139A JP 2001253740 A JP2001253740 A JP 2001253740A
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Takeshi Naganami
武 長南
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Sumitomo Metal Mining Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Metal Mining Co Ltd
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    • C04B18/00Use of agglomerated or waste materials or refuse as fillers for mortars, concrete or artificial stone; Treatment of agglomerated or waste materials or refuse, specially adapted to enhance their filling properties in mortars, concrete or artificial stone
    • C04B18/02Agglomerated materials, e.g. artificial aggregates
    • C04B18/023Fired or melted materials
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 下水汚泥を焼却して得られる下水汚泥焼却灰
を主原料とし、絶乾比重が低く、一軸圧縮破壊荷重が高
く、かつ砒素、セレンといった重金属の溶出量が土壌環
境基準値未満の土木・建築用人工骨材およびその安価な
製造方法を提供する。 【解決手段】 下水汚泥焼却灰を主原料とし、粘結剤、
還元剤、発泡剤および組成制御剤よりなる群より選ばれ
た1種以上を、SiO2が20〜80重量%であり、A
23が5〜30重量%であり、CaOが40重量%以
下であり、かつ、重量比SiO2/(Al23+Ca
O)が0.5以上となるように配合し、混合・粉砕し、
さらに水を加えて成型し、得た成形体を900℃以上で
焼成する。CaOが9重量%以下であれば、焼成温度は
700℃以上でもよい。前記還元剤が、炭材であり、前
記発泡剤が、酸化鉄および炭化珪素の少なくとも1種で
あることが好ましい。得られる人工骨材の絶乾比重は
2.5以下で、一軸圧縮破壊荷重は30kgf以上であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、下水処理場から発
生する下水汚泥焼却灰を主原料とする土木・建築用人工
骨材およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、下水道整備の発展に伴って、汚泥
処理量も年々増加する一方である。汚泥は焼却したり、
脱水ケーキにしたり、乾燥するといった工程を経て、そ
のほとんどが埋め立てられて処分されている。
【0003】しかし、埋め立て用地の確保の問題や、砒
素、セレンといった重金属の溶出の問題が懸念されてい
る。機械的強度や化学的安定性に優れる骨材を、下水汚
泥焼却灰から製造する方法としては、特公平1−247
39号公報に開示されているように、組成調整した廃棄
物焼却灰を1350℃〜1500℃で溶解し、これを急
冷して熱衝撃破砕したのち、1000℃〜1200℃で
30分間以上保持して結晶化する方法がある。しかし、
高温で長時間溶融する必要性から、エネルギーコストが
高いといった問題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、下
水汚泥を焼却して得られる下水汚泥焼却灰を主原料と
し、絶乾比重が低く、一軸圧縮破壊荷重が高く、かつ砒
素、セレンといった重金属の溶出量が土壌環境基準値未
満の土木・建築用人工骨材およびその安価な製造方法を
提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】特に、下水汚泥焼却灰の
有効利用率を高め、絶乾比重が2.5以下で、一軸圧縮
荷重が高く、かつ砒素、セレンといった重金属溶出量の
少ない人工骨材を得るための製造方法について、本発明
者が鋭意検討した結果、骨材原料中のSiO2、Al2
3、およびCaOが、それぞれ所定量の割合となるよう
に、必要に応じて添加剤を加えて組成調整をすることに
よって、上記課題を解決し得ることを見出し、本発明を
完成するに至った。
【0006】すなわち、上記目的を達成するために、本
発明の人工骨材の骨材原料配合は、SiO2が20〜8
0重量%であり、Al23が5〜30重量%であり、C
aOが40重量%以下であり、かつ、重量比SiO2
(Al23+CaO)が0.5以上である。
【0007】本発明の人工骨材の製造方法は、下水汚泥
焼却灰に水を加えて成型する第1工程と、第1工程で得
た成形体を焼成する第2工程とからなる。
【0008】より詳しくは、下水汚泥焼却灰を主原料と
し、粘結剤、還元剤、発泡剤および組成制御剤よりなる
群より選ばれた1種以上を、SiO2が20〜80重量
%であり、Al23が5〜30重量%であり、CaOが
40重量%以下であり、かつ、重量比SiO2/(Al2
3+CaO)が0.5以上となるように配合し、混合
・粉砕し、さらに水を加えて成型する第1工程と、第1
工程で得た成形体を900℃以上で焼成する第2工程と
からなる。必要に応じて、焼成前の成形体の乾燥を行
う。
【0009】CaOが9重量%以下であれば、第2工程
の焼成温度は700℃以上でもよい。
【0010】前記還元剤が、炭材であり、前記発泡剤
が、酸化鉄および炭化珪素の少なくとも1種であること
が好ましい。
【0011】本発明の人工骨材の絶乾比重は2.5以下
で、一軸圧縮破壊荷重は30kgf以上である。本発明
の人工骨材から、砒素、セレンなどの重金属が溶出する
量は、極めて少ない。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の詳細およびその作
用について、具体的に説明する。
【0013】一般の人工骨材の原料である粘土や頁岩な
どの主成分は、シリカ、アルミナ、カルシアなどであ
り、下水汚泥焼却灰の主成分もほぼ同様のものからな
る。そして、人工骨材に機械的強度を持たせるには、焼
成時にペレット内部を半溶融状態にさせて、ガラス化さ
せればよい。また、軽量化するには、内部を溶融させ、
適度な粘性低下を促し、同時に揮発成分による気泡を内
部に捕捉させればよい。比重制御は、このような発泡状
態の調整によって行うことができる。
【0014】本発明の人工骨材の製造方法では、前記下
水汚泥焼却灰を主原料とし、SiO 2が20〜80重量
%であり、Al23が5〜30重量%であり、CaOが
40重量%以下であり、かつ、重量比SiO2/(Al2
3+CaO)が0.5以上となるよう配合し、必要に
応じて、粘結剤、還元剤、発泡剤および組成制御剤より
なる群より選ばれた1種以上を添加し、これらを混合ま
たは混合・粉砕し、水を加えて成型し、得た成形体を、
900℃以上で焼成する。
【0015】CaOが9重量%以下であれば、焼成温度
は700℃以上でもよい。
【0016】該製造方法により、絶乾比重が2.5以下
で、一軸圧縮破壊荷重が30kgf以上の人工骨材を得
ることができる。
【0017】本発明の原料となる下水汚泥焼却灰の組成
は、特に限定されない。また、前記下水汚泥焼却灰の粒
度も、特に限定されない。
【0018】前記還元剤が、炭材であり、前記発泡剤
が、酸化鉄および炭化珪素の少なくとも1種であること
が好ましい。
【0019】組成制御剤としては、SiO2および/ま
たはAl23を含有するものであれば特に限定されず、
例えば珪砂、陶石、長石、カオリナイト、木節粘土、工
業薬品、廃ガラス、シリカを含む鉱物、石炭灰、建設汚
泥などの産業廃棄物などが挙げられる。これらの組成制
御剤は、主原料である下水汚泥焼却灰中のSiO2、A
23、CaO含有量に応じて、以下に示す粘結剤、還
元剤、発泡剤と共に、骨材原料中のSiO2が20〜8
0重量%となり、Al23が5〜30重量%となり、C
aOが40重量%以下となるように加える。
【0020】SiO2は、人工骨材の機械的強度を発現
させるガラス化に寄与するが、骨材原料配合において、
20重量%未満では、充分な機械的強度が得られず、ま
た、80重量%を超えると、適正焼成温度域が1300
℃を超えるため、熱エネルギーコストの問題や、人工骨
材のキルン内壁への溶着の問題、あるいは人工骨材同士
の溶着の問題から、実用的ではない。
【0021】また、Al23は、強度発現の鉱物生成に
寄与するが、骨材原料配合において、5重量%未満で
は、鉱物生成が不十分であるか、もしくは生成せず、ま
た、30重量%を超えると、SiO2と同様に、適正焼
成温度域が高くなりすぎて、実用的ではない。
【0022】さらに、骨材原料配合において、CaOが
40重量%を超えると、前述のSiO2、Al23と同
様に、適正焼成温度域が1300℃を超え、かつ焼成可
能な温度幅が狭くなるため、実用的でない。特に、低い
温度で焼成する場合には、CaOが9重量%以下である
ことが望ましい。
【0023】本発明で粘結剤を添加する理由は、加水造
粒後のペレットの成型性のためと、機械的強度を付与す
るためである。すなわち、ペレットの機械的強度が弱い
と、ロータリーキルンでの焼成の際、ペレットが粉化し
て、製品の収率が低下し、かつ焼成帯付近で、粉化した
ものがペレット表面に付着したり、あるいはロータリー
キルンの内壁に付着して、連続操業に支障をきたす。
【0024】また、粘結剤の種類は特に限定されない
が、例えばベントナイト、水ガラスなどの無機類や、澱
粉、糖蜜、リグニン、ポリビニルアルコール、メチルセ
ルロース、天然ゴム、パルプ廃液などの有機類が挙げら
れる。さらに、添加量も特に限定されないが、添加効果
およびコストなどを考慮すると、0.5〜10重量%の
範囲が好ましい。
【0025】発泡剤と還元剤を用いる理由は、焼成時に
ペレットの内部が半溶融状態となったときに、発泡剤と
還元剤の作用によって、ガスを発生させ、そのガスを気
泡としてペレット内部に捕捉することで、比重を制御す
るためである。
【0026】発泡剤や還元剤としては、前記のような効
果を発揮するものであれば、特に限定されない。本発明
では、発泡剤としては酸化鉄や炭化珪素が好ましく、ま
た還元剤としては、炭材が好ましい。
【0027】発泡剤として用いる酸化鉄としては、酸化
度の高いヘマタイトが特に好ましい。発泡剤として用い
る酸化鉄の粒度は、特に限定されないが、焼成中の炭材
による脱酸素反応を促進するために、10μm以下とす
ることが好ましい。また、骨材原料の全体配合に対する
好ましいヘマタイトの添加量は、1〜10重量%であ
る。その理由は、1重量%未満では、発泡材としての効
果が少なく、また10重量%を超えて添加しても、発泡
による軽量化の効果は増加しないからである。
【0028】発泡剤として用いる炭化珪素は、造粒した
ペレットが、加熱により多量の液相を生成するときに、
酸化鉄と効率よく反応して発生するCO、CO2ガスを
捕捉して、ペレットの発泡膨張を促進する。骨材原料の
全体配合に対する炭化珪素の添加量は、0.1重量%〜
1.0重量%であることが好ましい。0.1重量%未満
では、人工骨材の軽量化に対する効果が充分でなくな
る。また、1.0重量%を超えても、軽量効果は増大し
ない。
【0029】還元剤として用いる炭材は、主として焼成
中のペレット内部の還元度を調整すると共に、酸化鉄を
還元してCO、CO2ガスによる発泡作用といった機能
を発揮する。炭材としては、例えば、石炭やコークスな
どが挙げられる。
【0030】従って、発泡剤として用いる炭化珪素の一
部を、還元剤として用いる炭材に置き換え、前記の割合
を変化させることが可能である。骨材原料の全体配合に
対する炭材の添加量は、0.2重量%〜10重量%であ
ることが好ましい。0.2重量%未満では、発泡による
軽量化の効果が得られず、一方、10重量%を超えて
も、発泡膨張による軽量化効果は増加せず、逆に、未燃
焼の炭素がペレット内部に残留して、人工骨材の強度を
低下させる可能性がある。
【0031】前記下水汚泥焼却灰を主原料とし、必要に
応じて、粘結剤、還元剤、発泡剤および組成制御剤より
なる群より選ばれた1種以上を混合・粉砕する方法は、
混合した骨材原料を、平均粒径20μm以下、好ましく
は15μm以下まで微粉砕できるのであれば、いずれの
方法でもよい。例えば、ポットミル、振動ミル、遊星ミ
ルなどのボールミル、衝突式のジェット粉砕機、ターボ
粉砕機などが挙げられる。
【0032】次に、得られた混合粉砕物を、必要に応じ
て湿式混練するが、採用する混練方法は、特に限定され
ず、公知の混練装置を用いることができる。
【0033】また、成型方法としては、所定の径になる
ように成型できるものであればよく、例えばパンペレタ
イザーや押出成型機を用いると簡便である。
【0034】得られた成型物は、必要に応じて乾燥した
あとに焼成するが、焼成法は、特に限定されず、例えば
連続操業や品質の均一性を勘案すれば、ロータリーキル
ンを用いることが好ましく、雰囲気は、所望とする骨材
物性に合わせて、適宜選択できる。
【0035】例えば、燃焼ガス中の酸素濃度を3%〜1
2%、焼成帯温度を700℃から1200℃、前記焼成
帯温度での成形体の滞留時間を1分間〜120分間とな
るように、キルンの勾配、回転数、ダムの設置や内径と
いったキルン構造などを勘案して、ロータリーキルン操
作することが好ましい。なお、焼成前に、必要に応じて
施す乾燥法も、特に限定されるものではない。
【0036】(実施例)以下の実施例により、本発明を
さらに詳細に説明する。ただし、本発明は、下記実施例
に限定されるものではない。
【0037】なお、用いた下水汚泥焼却灰の組成は、S
iO2:34.60重量%、Al2 3:17.00重量
%、Fe23:9.13重量%、P25:18.90重
量%、CaO:9.29重量%、MgO:2.41重量
%、Na2O:1.08重量%、K2O:1.98重量
%、C:0.45重量%であった。
【0038】人工骨材の品質評価として、絶乾比重はJ
ISA1110に基づいて測定し、一軸圧縮破壊荷重
(以後、圧潰強度)は圧潰試験機によって測定した。な
お、測定は、直径約10mmの複数の人工骨材について
行い、その平均値を求めた。
【0039】(実施例1)前記下水汚泥焼却灰60重量
%、ベントナイト5.0重量%、ヘマタイト7.0重量
%、コークス5.0重量%、アルミナ2.0重量%およ
び廃ガラス21重量%からなる骨材原料を、振動ミルを
用いて平均粒径5μmに混合・粉砕して混合粉砕物を得
た。該混合粉砕物に水を添加しながら、押し出し成型機
にて直径約8〜10mmの円柱状に成型した後、105
℃で通風乾燥し、煉瓦内径400mm、長さ8000m
mのロータリーキルンに供給して、酸素濃度4%の燃焼
ガス中、温度約1000℃、滞留時間が30分間となる
条件下で、焼成して人工骨材aを得た。
【0040】表1から分かる通り、実施例1の人工骨材
aは、絶乾比重が1.84、圧潰強度が150kgf以
上であった。
【0041】なお、骨材原料の化学分析の結果、酸化物
換算でのSiO2、Al23、CaOの割合は、それぞ
れ39.0重量%、13.3重量%、7.8重量%であ
り、重量比SiO2/(Al23+CaO)は1.85
であった。これに対して、人工骨材aの組成は、SiO
248.9重量%、Al2316.6重量%、CaO
9.8重量%であった。
【0042】(実施例2)焼成温度を900℃とした以
外は、実施例1と同様にして、人工骨材bを得た。
【0043】得られた人工骨材bについて、実施例1と
同様の測定を行い、その評価結果と併せて、骨材原料中
の酸化物換算でのSiO2、Al23、CaOの割合、
および重量比SiO2/(Al23+CaO)を、表1
に示す。
【0044】表1から分かる通り、実施例2の人工骨材
bは、絶乾比重が2.04、圧潰強度が150kgf以
上であった。また、その組成は、SiO247.2重量
%、Al2316.1重量%、CaO9.4重量%であ
った。
【0045】(実施例3)焼成温度を1030℃とした
以外は、実施例1と同様にして、人工骨材cを得た。
【0046】得られた人工骨材cについて、実施例1と
同様の測定を行い、その評価結果と併せて、骨材原料中
の酸化物換算でのSiO2、Al23、CaOの割合、
および重量比SiO2/(Al23+CaO)を、表1
に示す。
【0047】表1から分かる通り、実施例3の人工骨材
cは、絶乾比重が1.68、圧潰強度が141kgfで
あった。また、その組成は、SiO249.5重量%、
Al2316.8重量%、CaO9.9重量%であっ
た。
【0048】(実施例4)骨材原料を、前記下水汚泥焼
却灰81.0重量%、ベントナイト5.0重量%、ヘマ
タイト7.0重量%、コークス5.0重量%、アルミナ
2重量%とし、焼成温度を実施例2と同じ900℃とし
た以外は、実施例1と同様にして、人工骨材dを得た。
【0049】得られた人工骨材dについて、実施例1と
同様の測定を行い、その評価結果と併せて、骨材原料中
の酸化物換算でのSiO2、Al23、CaOの割合、
および重量比SiO2/(Al23+CaO)を、表1
に示す。
【0050】表1から分かる通り、実施例4の人工骨材
dは、絶乾比重が2.27、圧潰強度が150kgf以
上であった。また、その組成は、SiO237.8重量
%、Al2319.8重量%、CaO9.2重量%であ
った。
【0051】(実施例5)前記下水汚泥焼却灰を、振動
ミルを用いて平均粒径5μmに混合・粉砕して混合粉砕
物を得た。該混合粉砕物に水を添加しながら、押し出し
成型機にて直径約8〜10mmの円柱状に成型した後、
105℃で通風乾燥し、煉瓦内径400mm、長さ80
00mmのロータリーキルンに供給して、酸素濃度4%
の燃焼ガス中、温度約1000℃、滞留時間が30分間
となる条件下で、焼成して人工骨材eを得た。
【0052】得られた人工骨材eについて、実施例1と
同様の測定を行い、その評価結果と併せて、酸化物換算
でのSiO2、Al23、CaOの割合、および重量比
SiO2/(Al23+CaO)を、表1に示す。
【0053】表1から分かる通り、実施例5の人工骨材
eは、絶乾比重が1.06、圧潰強度が67kgfであ
った。また、その組成は、SiO235.2重量%、A
2 317.3重量%、CaO9.5重量%であった。
【0054】(実施例6)焼成温度を1020℃とした
以外は、実施例5と同様にして、人工骨材fを得た。
【0055】得られた人工骨材fについて、実施例1と
同様の測定を行い、その評価結果と併せて、酸化物換算
でのSiO2、Al23、CaOの割合、および重量比
SiO2/(Al23+CaO)を、表1に示す。
【0056】表1から分かる通り、実施例6の人工骨材
fは、絶乾比重が0.76、圧潰強度が33kgfであ
った。また、その組成は、SiO235.3重量%、A
2 317.3重量%、CaO9.5重量%であった。
【0057】(比較例1)焼成温度を900℃とした以
外は、実施例5と同様にして、人工骨材gを得た。
【0058】得られた人工骨材gについて、実施例1と
同様の測定を行い、その評価結果と併せて、酸化物換算
でのSiO2、Al23、CaOの割合、および重量比
SiO2/(Al23+CaO)を、表1に示す。
【0059】表1から分かる通り、比較例1の人工骨材
gは、絶乾比重が1.37、圧潰強度は13kgfと低
い強度であった。また、その組成は、SiO235.2
重量%、Al2317.3重量%、CaO9.5重量%
であった。
【0060】同じ900℃という低い焼成温度に関し、
実施例2の人工骨材bや、実施例4の人工骨材dでは、
原料配合中のCaOが9重量%以下であるのに対し、原
料配合中のCaOが9重量%を超えた比較例1の人工骨
材gでは、内部が充分に半溶融状態にならないため、低
い強度が得られなかったと考えられる。
【0061】
【表1】 なお、環境庁告示46号による溶出試験の結果、実施例
1〜6の人工骨材a〜fからの砒素、セレンの溶出量
は、いずれも土壌環境基準値未満であった。
【0062】
【発明の効果】以上述べた通り、本発明は下水汚泥焼却
灰を主原料とすることで効率がよく、強度が高く、かつ
砒素、セレンといった重金属溶出量が土壌環境基準値未
満の人工骨材を生産することができる。従って、産業廃
棄物を埋め立てて処理することなく、土木・建築材料な
どに再資源化できることから、本発明の人工骨材および
その製造方法は、環境保全と資源有効利用において、極
めて有用なものである。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 骨材原料の配合において、SiO2が2
    0〜80重量%であり、Al23が5〜30重量%であ
    り、CaOが40重量%以下であり、かつ、重量比Si
    2/(Al23+CaO)が0.5以上であり、成形
    ・焼成されて、絶乾比重が2.5以下で、一軸圧縮破壊
    荷重が30kgf以上であることを特徴とする人工骨
    材。
  2. 【請求項2】 下水汚泥焼却灰を主とした骨材原料の配
    合において、SiO 2が20〜80重量%であり、Al2
    3が5〜30重量%であり、CaOが40重量%以下
    であり、かつ、重量比SiO2/(Al23+CaO)
    が0.5以上である該骨材原料に水を加えて成型する第
    1工程と、第1工程で得た成形体を焼成する第2工程と
    からなることを特徴とする人工骨材の製造方法。
  3. 【請求項3】 下水汚泥焼却灰を主原料とし、粘結剤、
    還元剤、発泡剤および組成制御剤よりなる群より選ばれ
    た1種以上を、SiO2が20〜80重量%であり、A
    23が5〜30重量%であり、CaOが40重量%以
    下であり、かつ、重量比SiO2/(Al23+Ca
    O)が0.5以上となるように配合し、混合・粉砕し、
    水を加えて成型する第1工程と、第1工程で得た成形体
    を900℃以上で焼成する第2工程とからなることを特
    徴とする人工骨材の製造方法。
  4. 【請求項4】 下水汚泥焼却灰を主原料とし、粘結剤、
    還元剤、発泡剤および組成制御剤よりなる群より選ばれ
    た1種以上を、SiO2が20〜80重量%であり、A
    23が5〜30重量%であり、CaOが9重量%以下
    であり、かつ、重量比SiO2/(Al23+CaO)
    が0.5以上となるように配合し、混合・粉砕し、水を
    加えて成型する第1工程と、第1工程で得た成形体を焼
    成する第2工程とからなることを特徴とする人工骨材の
    製造方法。
  5. 【請求項5】 前記還元剤が、炭材であることを特徴と
    する請求項3または4に記載の人工骨材の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記発泡剤が、酸化鉄および炭化珪素の
    少なくとも1種からなることを特徴とする請求項3また
    は4に記載の人工骨材の製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項2〜6のいずれか1項に記載の方
    法により作られ、絶乾比重が2.5以下で、一軸圧縮破
    壊荷重が30kgf以上である人工骨材。
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