JP2001253140A - プリンタ装置 - Google Patents

プリンタ装置

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JP2001253140A
JP2001253140A JP2000069902A JP2000069902A JP2001253140A JP 2001253140 A JP2001253140 A JP 2001253140A JP 2000069902 A JP2000069902 A JP 2000069902A JP 2000069902 A JP2000069902 A JP 2000069902A JP 2001253140 A JP2001253140 A JP 2001253140A
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JP2000069902A
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Naoki Yoshida
直樹 吉田
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Olympus Corp
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】小型、薄型化を図る。 【解決手段】本体の後端部において、記録紙の搬送経路
であるU字パスの円弧状部分を、外側U字ガイド及び内
側U字ガイドによって形成する。U字ガイドは金属製で
あり、円弧状の曲面において、記録紙を搬送する。この
記録紙搬送面には、有機系のコーティング材が塗布され
ており、滑り摩擦係数は小さい。従って、円弧状部分の
曲率半径を小さくすることができる。この円弧状部分に
電源電圧変動吸収用のコンデンサ81を配置する。これ
により、コンデンサ81を小型化することができない場
合でも、装置の厚さを薄くすると共に、長さを短くする
ことができ、装置の小型化、薄型化を達成することがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、昇華型のサーマル
転写プリンタ等のプリンタ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、パーソナルコンピュータ、カメラ
一体型ビデオテープレコーダ及び電子スチルカメラ等か
らの映像をハードコピーする装置として、フルカラー化
によって高精細な画像表示を可能にした感熱転写型のプ
リンタ装置が普及してきている。このような従来のプリ
ンタ装置としては、特開平5―138905号公報(以
下、文献1という)に開示されたものがある。
【0003】ところで、携帯用のプリンタを実現するに
は、小型化が重要である。感熱転写型のカラープリンタ
は、複数色の転写のために用紙の複数回の往復送り動作
が必要となり、往復送りのために用紙の搬送経路が必要
となる。用紙を直線上に搬送すると、装置が大型化して
しまう。そこで、用紙の搬送路の一部を円弧状に折り曲
げることで小型化を達成している。
【0004】文献1の提案においては、プラテンローラ
の周囲に円弧状の搬送路部分を形成している。文献1で
は、記録紙トレイと排紙ガイドとが上下に設けられてお
り、記録紙トレイから引き出された記録紙は、プラテン
ローラの周囲を回って、略U字状の搬送路を経由して排
紙ガイドに導かれるようになっている。
【0005】プラテンローラの上方には、用紙の搬送路
を挟んで、インク紙を収納したインクカセットが配設さ
れ、更に、インクカセットの上方に、サーマルヘッドを
取り付けたヘッドアームが配設される。ヘッドアームを
回転駆動して、インクカセットの開口で露呈したインク
紙上からサーマルヘッドを下方に移動させ、サーマルヘ
ッドをインク紙及び用紙を挟んでプラテンローラに圧接
する。
【0006】サーマルヘッドの一面には発熱抵抗体が設
けられており、サーマルヘッドに通電することにより、
これらの発熱抵抗体は印字データに応じて適宜発熱し、
インク紙を加熱する。これにより、インク紙に塗布され
た熱昇華性染料が昇華して記録紙に転写記録される。
【0007】このように、文献1の提案では、記録紙の
搬送経路として略U字状の搬送経路を形成することで、
長手方向の長さを比較的短くすることができる。
【0008】ところで、プリンタとしての携帯性を考慮
すると、バッテリのみで駆動可能であることが重要な要
件である。ところが、サーマルヘッドの駆動時(発熱素
子への電流印加時)には大電流が流れることから、電源
電圧の瞬間的な大幅低下が生じる。そこで、電源電圧の
変動を吸収するための大容量のコンデンサを採用する必
要があるが、このようなコンデンサは極めて大型である
ことから、装置の小型化,薄型化を阻害してしまう。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このように、上述した
従来のプリンタ装置においては、大容量コンデンサを配
置する必要から装置を十分に小型化することができない
という問題点があった。
【0010】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであって、記録紙の搬送経路を薄厚のU字形状で形成
し、このU字形状内部側に電源電圧変動吸収用のコンデ
ンサを配置することによって、小型、薄型化を図ること
ができるプリンタ装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に係るプリンタ装
置は、用紙上に画像が形成される際にこの用紙が搬送さ
れる搬送経路の少なくとも一側部側において用紙送り方
向の前記搬送経路を略円弧形状となすべく略円弧形状に
形成されたガイド部材と、前記ガイド部材の略円弧形状
に屈曲された側であってこの円弧形状内部に少なくとも
その一部分が位置するよう配置された電源電圧変動吸収
のためのコンデンサと、を有するものである。 本発明
において、用紙の搬送経路は略円弧形状に形成され、電
源電圧変動吸収のためのコンデンサはこの円弧形状内部
に設けられる。これにより、大型のコンデンサを用いる
場合でも、装置の厚さは薄くなる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について詳細に説明する。図1乃至図7は本発
明の第1の実施の形態に係り、図1はU字パス内部の構
成要素の配置を説明するための斜視図、図2はコンデン
サ以外の他の構成を説明するための斜視図、図3は全体
の外観を示す斜視図、図4はU字パスを示す斜視図であ
る。図5乃至図7は印刷時の動作を説明するための断面
図であり、図2を前後方向に切断して側面から見た状態
を示している。
【0013】本実施の形態においては、記録紙の搬送経
路を円弧状に折り曲げて形成し、この円弧状の内部に小
型化が困難な電源電圧変動吸収用のコンデンサを配置す
ることによって、装置の小型化,薄型化を実現するもの
である。
【0014】図3において、筐体1は前面に設けた開口
に記録紙カセット2を装着し、背面にバッテリ3を取り
付ける。インクリボンカセット4は筐体1側面に設けた
開口から筐体1内に装着させるようになっている。ま
た、筐体1には、メモリカード5を装着するためのスロ
ット(図示せず)が設けられると共に、パーソナルコン
ピュータ等との接続用のコネクタ6を接続することがで
きるようになっている。
【0015】次に、筐体1内部の構成について詳細に説
明する。なお、図2では、説明の都合上、本実施の形態
の特徴であるコンデンサ以外の部分について先に説明す
るために、図面の見やすさを考慮して図示を省略してい
る。
【0016】図2において、側面フレーム部材13,1
5、後部フレーム部材14,16並びに外側及び内側U
字ガイド11,12によって構成された本体10は、図
3の筐体1内に設けられ、この本体10内に、記録紙の
搬送経路であるU字パスが形成されるようになってい
る。即ち、後述するように、本体10前方に記録紙の給
紙口及び排紙口を配置し、本体10下側に記録紙の給排
紙搬送路を形成し、本体10後方に記録紙を折り曲げて
本体10上方まで搬送する円弧状の搬送路を形成して、
U字パスを構成する。
【0017】図4に示すように、フレーム部材13乃至
16及びU字ガイド11,12は金属の板状部材であ
る。本体10内に挿入するための開口9を有する側面フ
レーム部材13と後部フレーム部材14とによって、本
体10の一側面が構成される。また、側面フレーム部材
15と後部フレーム部材16とによって、本体10の他
方の側面が構成される。本体10の背面は外側及び内側
U字ガイド11,12によって構成される。
【0018】外側及び内側U字ガイド11,12は、金
属板を曲げて形成した円弧状の曲面を有し、この円弧状
部分において相互に所定の間隔を有して配置される。U
字ガイド11,12の円弧状部分の隙間によってU字状
の紙送り経路であるU字パスの円弧状部分が形成され
る。フレーム部材13と14,15と16はそれぞれ一
体的に組立られる。U字ガイド11,12の円弧状部分
が本体10背面近傍に位置するように、U字ガイド1
1,12の両端部を略フレーム部材13と14の少なく
とも一方、及び15と16の少なくとも一方に当接させ
て取り付ける。
【0019】剛性に優れた金属製の外側及び内側U字ガ
イド11,12の円弧状の両端部をフレーム部材13乃
至16に一体的に取り付けることにより、本体10を十
分な強度で構成することができる。
【0020】外側U字ガイド11は、曲面で形成したU
字パスの円弧状部分と、この曲面部分から前方に延出し
た平面部20とを有する。本体10底面において、この
平面部20はインクリボンカセット4の底面形状に合わ
せて若干傾斜した形状を有しており、インクリボンカセ
ット4を本体10内に装着した状態で、インクリボンカ
セット4底面と平面部20との間の隙間によって、本体
10後方底面におけるU字パスの略直線状部分を形成す
るようになっている。
【0021】本体10前方側には、図5に示すように、
記録紙カセット2に収納された記録紙40を引き出すた
めのPAローラ41が設けられている。図2又は図5に
示すように、側面フレーム部材15には、PAローラ4
1の回転軸に図示しないリンク機構を介して係合するギ
ア30が設けられている。ギア30は、モータ29が正
転することによって駆動されて、PAローラ41を回転
させるようになっている。また、ギア30の回転はイン
クリボンカセット4のボビン42を回転させる回転軸に
も伝達されるようになっている。PAローラ41とボビ
ン42とは同時には駆動する必要はなく、モータ29を
逆転することによって、インクリボンカセット4のボビ
ン42を回転させて、インクリボン43(図6参照)を
巻き上げるようになっている。
【0022】記録紙カセット2の先端が当接する本体1
0前端部には、記録紙カセット2の上端近傍から略水平
に設けられた給紙ガイド51が配設されている。給紙ガ
イド51の上方には、下側排紙ガイド52に取り付けら
れた給排紙ガイド53が設けられている。更に、下側排
紙ガイド52及び給排紙ガイド53の上方には上側排紙
ガイド54が設けられている。下側排紙ガイド52、給
排紙ガイド53及び上側排紙ガイド54は、前方に向か
って若干上方に傾斜して設けられる。
【0023】給排紙ガイド53は、フィルム状の弾性部
材であり、先端は給紙ガイド51に設けた開口55から
給紙ガイド51の下方に延びて設けられる。記録紙40
(図5乃至図7の一点鎖線)は、PAローラ41の回転
によって引き出され、給紙ガイド51上面及び給排紙ガ
イド53の下面に案内されて搬送される。記録紙40先
端が給排紙ガイド53下面を押し上げることによって、
給排紙ガイド53先端が給紙ガイド51上面よりも上方
に移動して、記録紙40が給紙ガイド51と給排紙ガイ
ド53との間を本体10後方側に搬送可能となる。
【0024】給紙ガイド51と給排紙ガイド53とによ
る記録紙40の搬送経路上にピンチローラ33及びグリ
ップローラ34が設けられるようになっている。グリッ
プローラ34は、側面フレーム部材13,15に取り付
けられた軸36によって回動自在に軸支される。側面フ
レーム部材13,15にはレバー31の揺動軸(図示省
略)が取り付けられており、ピンチローラ33はレバー
31先端の軸32に回動自在に軸支される。
【0025】これらのピンチローラ33とグリップロー
ラ34との間に、PAローラ41の回転によって記録紙
40先端が搬送されるようになっている。ピンチローラ
33は、記録紙40がピンチローラ33とグリップロー
ラ34との間の位置まで搬送されると、レバー31の揺
動によって移動して、その表面で記録紙40をグリップ
ローラ34の表面に圧接するようになっている。
【0026】グリップローラ34は、ステッピングモー
タ56によって回動される。グリップローラ34はピン
チローラ33との間に記録紙40を圧接挟持した状態
で、ステッピングモータ56の回転ステップ数だけ回転
して、記録紙40を本体10前後方向に搬送する。グリ
ップローラ34及びピンチローラ33後方における記録
紙40の搬送経路上にはプラテンローラ35の表面上部
が位置する。プラテンローラ35の後方下側には、外側
U字ガイド11の平面部20が配設されており、プラテ
ンローラ35の上方及び後方上側にはインクリボンカセ
ット4の底面が配置される。即ち、プラテンローラ35
の後方では、上述したように、平面部20とインクリボ
ンカセット4底面による搬送経路が形成される。
【0027】平面部20に対向する本体10上面には、
外側U字ガイド11の上端に取り付けられた上部ガイド
板17(図4の二点鎖線、図5では図示省略)が設けら
れる。U字パスの円弧状部分を通過した記録紙40は、
上部ガイド板17に案内されて、本体10上部を前後方
向に搬送されるようになっている。
【0028】記録紙40が印刷開始位置まで搬送された
状態では、記録紙前端は、図6に示すように、ピンチロ
ーラ33及びグリップローラ34の前端近傍に位置す
る。この状態では、給排紙ガイド53の先端は給紙ガイ
ド51の開口55から下方に延びている。印刷時には、
記録紙40はピンチローラ33及びグリップローラ34
によって前方に搬送される。この場合には、記録紙40
は前端(本体10の前方側)が給紙ガイド51先端と上
側排紙ガイド54先端との間を通って、給排紙ガイド5
3上面を滑りながら、給排紙ガイド53及び上下排紙ガ
イド54,52間に案内されて本体10前方に搬送され
るようになっている。
【0029】U字パスの円弧状部分を構成する外側及び
内側U字ガイド11,12の曲率半径は、比較的小さく
設定されている。外側及び内側U字ガイド11,12
は、装置の小型・軽量化のため薄くかつ強度を有する材
料であるべきとの要求から金属材料が適している。一
方、円弧状部分の曲率半径を小さくすると、記録紙の剛
性(たわみ性)とU字ガイド11,12表面の滑り摩擦
とのバランスを考慮する必要がある。即ち、滑り摩擦が
大きくかつ曲率が小さければ紙の剛性とのバランスで紙
がひっかかってしまうことがあるため、滑り摩擦を小さ
くするほど曲率半径を小さくすることができ、より一層
の小型化を実現することができる。
【0030】この理由から、外側U字ガイド11と内側
U字ガイド12とが対向する面には、有機系のコーティ
ング材18,19を塗布するようになっている。なお、
コーティングは無機系のものでもよい。また、上述した
ように、金属で構成したU字ガイド11,12をフレー
ム部材13乃至16と一体的に接続することにより、装
置自体の剛性(強度)を確保している。
【0031】本実施の形態においては、記録紙40の搬
送経路であるU字パスに囲まれた範囲内に、インクリボ
ンカセット4、ヘッド71及び電源電圧変動吸収用のコ
ンデンサ81等を収納するようになっている。内側U字
ガイド12の前面には、平板状の支持部材61が後部フ
レーム部材14,16に固定されている。支持部材61
には一対の軸受け62が固定されており、軸受け62に
はカム軸22が回動自在に設けられている。また、支持
部材61にはモータ24も取り付けられている。即ち、
図1に示すように、モータ24は、U字パス内に設けら
れる。モータ24の回転はカム軸22に取り付けたギア
25に伝達されるようになっている。
【0032】また、支持部材61の内側U字ガイド12
の前端側には軸受け63が固定されており、この軸受け
63にはアーム65のアーム軸66が揺動自在に取り付
けられている。アーム65は側面側から見た形状は略L
字であり、支持部材61に取り付けた付勢部材28によ
って、本体10後方に付勢されて、上方後端がカム23
のカム面に当接するようになっている。モータ24の回
転に伴ってカム23が回転することにより、カム面に沿
ってアーム65の上方後端が前後方向に移動し、アーム
65はアーム軸66を中心に揺動する。なお、アーム軸
66はL字状の一端に位置し、上方後端はL字状の屈曲
部に位置する。アーム65の前端(L字状の他端)には
サーマルヘッド71が固定されており、サーマルヘッド
71の下面には発熱抵抗体72が記録紙40の搬送方向
に垂直な方向(本体10の横方向)に配列されている。
【0033】また、アーム65は、上面から見ると比較
的細幅であり、上述したように、前端側に幅広のヘッド
71が取り付けられている。ヘッド71の幅は、記録紙
の幅によって規定され、上面から見ると、ヘッド71と
アーム65とはT字形状に構成される。本実施の形態に
おいては、図1に示すように、このT字形状の空間、即
ち、アーム軸66とヘッド71との間のアーム65両側
部の空間にそれぞれモータ24及び電源電圧変動吸収用
のコンデンサ81を配置するようになっている。
【0034】即ち、電源電圧変動吸収用のコンデンサ8
1は、内側U字ガイド12の円弧形状部分の前方であっ
て、この円弧形状で囲まれた範囲内に少なくともその一
部分が位置するよう配置される。また、コンデンサ81
は、図1に示すように、円筒形状に構成され、円筒形の
曲面が内側U字ガイド12の円弧形状面に互いに近接し
て対向配置される。これにより、アーム65両側部の空
間を有効に利用して、十分な大きさのコンデンサを配置
可能である。なお、スペースがあれば、コンデンサ81
の形状は、円筒形状でなくてもよく、また、向きも自由
であり、コンデンサ全体を全てU字パス内に配置するこ
とも可能である。
【0035】アーム65の位置はカム23の回転に応じ
て3段階に変化する。即ち、アーム65上方後端が最も
本体10後方側に位置する場合には、サーマルヘッド7
1は最も上方に位置し、ヘッド71上面は本体10上面
に近接する(以下、アーム65及びヘッド71のこのよ
うな位置を待機位置という)。逆に、アーム65上方後
端が最も本体10前方側に位置する場合には、サーマル
ヘッド71は最も下方に位置し、ヘッド71の下面はプ
ラテンローラ35表面に当接する(以下、この位置を印
刷位置という)。
【0036】本体10底面側に形成した記録紙の給排紙
搬送路の上方であって、アーム65の下方にはインクリ
ボンカセット4が配置されるようになっている。インク
リボンカセット4は、インクリボン43の供給部73と
巻取部74とを有しており、印刷時には、記録紙40の
搬送に合わせて、供給部73のボビン75に巻回された
インクリボン43を巻取部74のボビン42に巻取るよ
うになっている。インクリボンカセット4は供給部73
と巻取部74との間に、インクリボン43を露呈させた
開口76(図3参照)を有している。
【0037】インクリボンカセット4はサーマルヘッド
71が待機位置に位置するときに、本体10内に挿入さ
れて装着されるようになっている。サーマルヘッド71
は、印刷前において記録紙40をピンチローラ33及び
グリップローラ34によって搬送するときには、待機位
置と印刷位置との中間の位置(以下、パーシャル位置と
いう)に位置するようになっている。そして、サーマル
ヘッド71は、記録紙40が所定のスタート位置に位置
し記録を開始する場合には、印刷位置に位置するように
なっている。印刷位置では、サーマルヘッド71は、発
熱抵抗体72がインクリボン43及び記録紙40を挟ん
でプラテンローラ35を圧接する状態となる。
【0038】アーム65の屈曲部分は、インクリボンカ
セット4の供給部73形状に対応した形状になってお
り、アーム軸66が本体10底面側の内側U字ガイド1
2前端近傍で、インクリボンカセット4後端に近接した
位置に位置する場合でも、アーム65が供給部73に当
たることなく、アーム65を前傾させて印刷位置に移動
させることができる。また、上述したように、電源電圧
変動吸収用のコンデンサ81は、アーム65の一側部の
空間に配置されているので、アーム65の回動を阻止す
ることはない。
【0039】インクリボンカセット4は、後端の供給部
73が内側U字ガイド12の前端近傍に位置し、前端の
巻取部74が本体10前面近傍に位置して本体10前後
方向に配設され、垂直方向に占有する部分は小さい。従
って、インクリボンカセット4を、薄型のU字パスに囲
まれた部分に収納することが容易となる。更に、サーマ
ルヘッド71を移動させるアーム65の形状及びアーム
軸66の取付位置等も、薄型のU字パス内への収納を可
能にするものとなっている。
【0040】即ち、サーマルヘッド71及びアーム65
の厚さは、U字パスの高さ内で吸収可能であり、装置の
厚さはU字パスの厚さのみによって規定される。U字パ
スの厚さは、上述したように、比較的小さいので、装置
全体を薄型化可能である。また、サーマルヘッド71及
びアーム65の水平方向の大きさも、U字パスの前後方
向の長さ内で吸収可能であり、装置全体の長さを小さく
することができる。
【0041】なお、カム軸22にはアーム65を変位さ
せるカム23とは別体のカム26が取り付けられてい
る。このカム26のカム面はリンク27に当接し、カム
面の動きはリンク27及び図示しない連結棒を介してレ
バー31を揺動させるようになっている。即ち、モータ
24の回転によって、ヘッド71及びピンチローラ33
が変位するようになっている。
【0042】次に、このように構成された実施の形態の
作用について図5乃至図7を参照して説明する。図5は
記録紙の給紙開始直後の状態を示し、図6は印刷開始時
の状態を示し、図7は印刷途中の状態を示している。
【0043】ヘッド71が待機位置に位置する状態で、
インクリボンカセット4を本体10内に装着する。な
お、待機位置であっても、ヘッド71の上端はU字パス
の上端よりも低い位置に位置し、ヘッド71及びアーム
65は、略U字パス内に配置された状態である。記録紙
カセット2内には記録紙40が収納されており、記録紙
カセット2は、本体10前面にセットされているものと
する。
【0044】印刷開始前は、ヘッド71は待機位置に位
置し、ピンチローラ33も上方に位置する。ここで、メ
モリカード5等から読み出した印字データに従った印刷
を指示するものとする。そうすると、モータ29が回転
し、ギア30を介してPAローラ41に回転力が伝達さ
れる。PAローラ41が回転すると、その摩擦力によっ
て、記録紙40先端が給紙ガイド51上面に引き出され
る。PAローラ41の回転によって記録紙40は搬送さ
れ、図5に示すように、記録紙40先端が給排紙ガイド
53を押し上げて、本体10後方に進行する。
【0045】PAローラ41の回転によって記録紙40
先端がピンチローラ33とグリップローラ34相互間に
到達すると、図示しないセンサによって記録紙40の移
動が検出されて、PAローラ41への回転力伝達が停止
されると共に、モータ24の回転に対応したレバー31
の回転に応じてピンチローラ33がグリップローラ34
との間に記録紙40を圧接挟持し、また、カム23が回
転しアーム65が前傾してヘッド71はパーシャル位置
に移動する。
【0046】次に、ステッピングモータ56が回転を開
始し、グリップローラ34が定速で回転を開始する。こ
れにより、ピンチローラ33及びグリップローラ34間
に挟まれた記録紙40は、本体10後方に搬送され、先
端がインクリボンカセット4底面を滑りながら、インク
リボンカセット4底面及び平面部20に案内されて、本
体10後方に進行する。
【0047】本体10後端近傍において、記録紙40は
外側U字ガイド11及び内側U字ガイド12相互間にお
ける円弧状の搬送経路に導かれて、向きが上方に変化
し、更に、本体10上端側において前方側に変化する。
【0048】記録紙40の搬送経路を形成する外側及び
内側U字ガイド11,12の向かい合った面は、コーテ
ィング材18,19が塗布されて滑り摩擦係数が小さく
なっている。従って、上述したように、外側及び内側U
字ガイド11,12の曲率半径が小さいにも拘わらず、
記録紙40は、スムーズに円弧状のU字パス内を搬送さ
れて、向きが変化する。
【0049】記録紙40が記録開始位置に到達したこと
を図示しないセンサによって検出すると、ステッピング
モータ56による記録紙の搬送が停止される。次に、モ
ータ24の回転によってカム23が回転し、アーム65
が前傾してヘッド71は印刷位置に移動する。図6はこ
の状態を示しており、サーマルヘッド71の発熱抵抗体
72によってインクリボン43及び記録紙40がプラテ
ンローラ35表面に圧接されている。
【0050】次いで、サーマルヘッド71の発熱抵抗体
72に印字データに基づく通電が行われる。これによ
り、インクリボン43に塗布されている熱昇華性染料が
昇華して記録紙40に転写される。発熱抵抗体72によ
って記録紙幅方向の所定ライン数の印刷が行われると、
ステッピングモータ56の回転によってグリップローラ
34が回転して、ピンチローラ33及びグリップローラ
34相互間に挟まれた記録紙40が本体10前方側に搬
送される。なお、モータ29の回転は図示しない伝達機
構を介してインクリボンカセット4の巻取側ボビン42
に伝達されるようになっており、記録紙40の搬送に合
わせてインクリボン43も搬送されて、サーマルヘッド
71の前端から上方に向きを変えて進行し巻取部74に
巻取られる。以後、同様に、サーマルヘッド71による
印刷と記録紙40及びインクリボン43の搬送とが繰返
されて印刷が行われる。
【0051】印刷開始時には、給排紙ガイド53の先端
は給紙ガイド51上面よりも下方に位置する。ピンチロ
ーラ33及びグリップローラ34によって記録紙40が
本体10前方に搬送されると、記録紙40は前端部が給
排紙ガイド53に案内されて斜め上方に滑りながら進行
する。こうして、記録紙40は下側及び上側排紙ガイド
52,54に案内されて、本体10前面から記録紙カセ
ット2上に搬送される(図7参照)。第1色目の記録終
了時においても、記録紙40の端部は、ピンチローラ3
3及びグリップローラ34に圧接挟持された状態であ
る。
【0052】インクリボン43としては、例えば、イエ
ロー、シアン及びマゼンタ等のインクが所定の順序で循
環的に塗布されているものを使用する。この場合には、
第1色目(例えばシアン)の記録が終了すると、モータ
24の回転によりアーム65は後退し、ヘッド71はパ
ーシャル位置に移動した後、ステッピングモータ56の
回転によってグリップローラ34が回転し、記録紙40
はU字パス内を本体10後方に搬送され、第1色目の記
録開始位置と同一位置まで搬送される。また、記録紙4
0への第2色目(例えばイエロー)の転写が可能な位置
まで、モータ29の回転によってインクリボン43を移
動させる。
【0053】第2色目の印刷も第1色目と同様に行われ
る。以後、同様にして、第3色目(例えばマゼンタ)及
びラミネートコート層の転写記録が行われる。ラミネー
トコート層の記録が終了すると、記録紙40は、グリッ
プローラ34の回転力及び排出のための図示しない紙送
り機構によって本体10前方側に排出される。
【0054】電源電圧変動吸収用のコンデンサ81は、
U字パス内において、アーム65の一側部の空間に配置
されており、アーム65及びサーマルヘッド71は、コ
ンデンサ81によって回動を妨げられることなく印刷可
能である。
【0055】このように、本実施の形態においては、U
字パスの円弧状部分を剛性に優れた金属材料の外側及び
内側U字ガイド11,12で構成すると共に、U字ガイ
ド11,12の記録紙搬送面を有機系のコーティング材
18,19でコーティングして摩擦係数を低くしている
ことから、円弧状部分の曲率半径を小さくした場合でも
記録紙40のスムーズな搬送を可能にすることができ
る。そして、U字パス内において、アーム65及びヘッ
ド71の隙間を利用して電源電圧変動吸収用のコンデン
サ81を配置している。大型のコンデンサ81をU字パ
ス内に配置したので、コンデンサ81の大きさによって
装置が大型化することはなく、装置の小型化、薄型化を
実現することができる。
【0056】[付記] (1) 記録紙をU字状に搬送するために円弧状の曲面
を有するU字パスによって構成されたガイドと、前記ガ
イドによって囲まれた部分に配置され電源電圧変動吸収
を行うコンデンサとを具備したことを特徴とするプリン
タ装置。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、記
録紙の搬送経路を薄厚のU字形状で形成し、このU字形
状内部側に電源電圧変動吸収用のコンデンサを配置する
ことによって、小型、薄型化を図ることができるという
効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るプリンタ装置の一実施の形態を示
す斜視図。
【図2】コンデンサ以外の他の構成を示す斜視図。
【図3】全体の外観を示す斜視図。
【図4】U字パスを示す斜視図。
【図5】印刷時の動作を説明するための断面図。
【図6】印刷時の動作を説明するための断面図。
【図7】印刷時の動作を説明するための断面図。
【符号の説明】
1…筐体、10…本体、11…外側U字ガイド、12…
内側U字ガイド、17…上部ガイド板、24…モータ、
65…アーム、71…サーマルヘッド、81…電源電圧
変動吸収用のコンデンサ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C061 AQ04 BB02 BB35 CC00 DD02 DD05 2C065 AA01 AB10 AC01 CZ05 CZ12 CZ14 3F101 FA02 LA07 LB03

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 用紙上に画像が形成される際にこの用紙
    が搬送される搬送経路の少なくとも一側部側において用
    紙送り方向の前記搬送経路を略円弧形状となすべく略円
    弧形状に形成されたガイド部材と、 前記ガイド部材の略円弧形状に屈曲された側であってこ
    の円弧形状内部に少なくともその一部分が位置するよう
    配置された電源電圧変動吸収のためのコンデンサと、を
    有することを特徴とするプリンタ装置。
  2. 【請求項2】 前記コンデンサは、略円筒形状であり、
    且つ、前記ガイド部材の円弧形状内部においてその円弧
    部分同士が互いに近接して対向するよう配置されたこと
    を特徴とする請求項1に記載のプリンタ装置。
JP2000069902A 2000-03-14 2000-03-14 プリンタ装置 Withdrawn JP2001253140A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11802016B2 (en) 2020-10-01 2023-10-31 Ricoh Company, Ltd. Sheet guide, sheet conveyor, liquid discharge apparatus, and printer

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US11802016B2 (en) 2020-10-01 2023-10-31 Ricoh Company, Ltd. Sheet guide, sheet conveyor, liquid discharge apparatus, and printer

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