JP2001252640A - 有機廃棄物の分解処理システム - Google Patents

有機廃棄物の分解処理システム

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JP2001252640A
JP2001252640A JP2000065487A JP2000065487A JP2001252640A JP 2001252640 A JP2001252640 A JP 2001252640A JP 2000065487 A JP2000065487 A JP 2000065487A JP 2000065487 A JP2000065487 A JP 2000065487A JP 2001252640 A JP2001252640 A JP 2001252640A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 分解処理能力を容易に増強できる
上、多量の被処理物を効率よく処理するとともに、水分
過多による処理能力の低下を軽減する有機廃棄物の分解
処理システムを提供する。 【解決手段】 処理槽4内で被処理物をおが屑と
もども微生物分解する処理装置を複数台設け、これら複
数台の処理装置B1〜B6を、処理槽4,4同士が連通
するように連絡通路20によって連結し、被処理物及び
おが屑を前記連絡通路20内で所定方向に強制移送させ
る強制移送手段21を備えてなり、供給された多量の被
処理物及びおが屑を強制移送手段21によって他の処理
槽に速やかに移送し分散する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、有機廃棄物を微生
物分解処理する分解処理システムに関し、特に、牛舎等
の家畜小屋で排出された糞尿や敷料を微生物分解処理す
るのに適した有機廃棄物の分解処理システムに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来の分解処理装置には、本願出願人に
より特開平11−300324公報に開示されたものが
ある。この分解処理装置は、糞尿や生ごみ等の有機廃棄
物からなる被処理物をおが屑ともども微生物分解処理す
るものであり、被処理物及びおが屑の攪拌及び混合と微
生物の活性化とを高効率に行うことで高い分解処理能力
を有する上、分解処理後の被処理物及びおが屑を良質な
肥料や土壌改良材として有効利用できる等、多くの優れ
た作用効果を奏し、公衆トイレや、介護用トイレ、家畜
用トイレ、生ごみ処理機等に利用されている。
【0003】ところで、牛舎で排出される糞尿を上記従
来の分解処理装置によって処理する場合、被処理物には
糞尿の他、藁やおが屑等の敷料も含まれているため、そ
の排出量が大量であり、処理容量をオーバーする虞れが
ある。即ち、被処理物の量が多すぎると、その被処理物
を処理槽内に回収しきれなくなるのは勿論のこと、処理
槽内の被処理物及びおが屑を攪拌する攪拌機構の駆動部
が過負荷になることも懸念される。そこで、上記したよ
うな状況に従来の分解処理装置で対応するには、処理槽
を大型化することが考えられるが、該分解処理装置を現
地に設置する際の運搬上の困難性を有するという問題が
ある上、牛は人間の約40〜50倍の尿を排出するた
め、処理槽を大型化したとしても、多量の尿が処理槽内
の下部側に溜まり、微生物分解による処理能力が低下す
ることが懸念される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記従来事情
に鑑みてなされたものであり、その目的とする処は、分
解処理能力を容易に増強できる上、多量の被処理物を効
率よく処理するとともに、水分過多による処理能力の低
下を軽減する有機廃棄物の分解処理システムを提供する
ことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の技術的手段として、請求項1は、処理槽内で
被処理物をおが屑ともども微生物分解する処理装置を複
数台設け、これら複数台の処理装置を、処理槽同士が連
通するように連絡通路によって連結した有機廃棄物の分
解処理システムであって、被処理物及びおが屑を前記連
絡通路内で所定方向に強制移送させる強制移送手段を備
えていることを特徴とする。
【0006】ここで、上記被処理物とは、処理槽に投入
される有機廃棄物を意味し、例えば、家畜小屋から排出
された糞尿や敷料等である。また、上記各処理装置の態
様は、処理槽内で有機廃棄物を微生物分解するものであ
れば特に限定されるものでないが、微生物分解を高効率
に行うためには、処理槽内で有機廃棄物をおが屑ともど
も攪拌する攪拌ブレードを有する態様のものが好まし
い。
【0007】また、上記強制移送手段とは、動力源から
の動力により被処理物及びおが屑を上記連絡通路内で上
流側の処理槽から下流側の処理槽に向かって強制移送さ
せる機構の全てを含み、上記連絡通路側に備えた態様と
上記処理槽側に備えた態様との双方を含む。即ち、上記
強制移送手段を連絡通路側に備えた態様としては、例え
ば、上記連絡通路にジェットポンプ式の吸引装置を具備
した態様、あるいは、上記連絡通路内に搬送スクリュー
を具備することでスクリューコンベヤを構成した態様、
上記連絡通路内に被処理物及びおが屑を移送するように
可動スクレーパーを設けた態様等である。また、上記強
制移送手段を処理槽側に備えた態様としては、例えば、
上流側処理槽内に上記吸引装置を設け、該吸引装置の排
出部を連絡通路に連通させた態様や、あるいは、上流側
と下流側の処理槽同士を略水平状の連絡通路で連結する
とともに、上流側の処理槽内に被処理物及びおが屑を前
記連絡通路内に向かって押し込む装置を設けた態様、よ
り具体的には、処理槽内に被処理物及びおが屑を攪拌す
る攪拌機構を設け、該攪拌機構のブレードによって被処
理物及びおが屑を前記連絡通路内に押し込むように構成
した態様や、処理槽内で可動するスクレーパーにより被
処理物及びおが屑を前記連絡通路内に押し込むように構
成した態様等である。また、複数台設けられる処理装置
の配列は、特に限定されるものでなく、例えば、直列的
に一列に配列した態様や、その一列の態様を複数列にし
た態様、被処理物及びおが屑を循環させる循環路を構成
するように無限ループ状に配列した態様等を含む。
【0008】また、請求項2では、上記強制移送手段
は、上記連絡通路に備えられていることを特徴とする。
この技術的手段は、具体的には、上述したように、吸引
装置や、スクリューコンベヤ、あるいは可動スクレーパ
ー等の機構を、連絡通路内に設けるか、あるいは連絡通
路に連結して設けた態様であり、連絡通路内で被処理物
及びおが屑を直接的に強制移送するため、その移送効率
が良く特に好ましい態様である。また、請求項3は、上
記連絡通路は、上流側の処理槽の下部側と下流側の処理
槽の上部側とを連通していることを特徴とする。請求項
4は、上記連結された複数台の処理装置は、被処理物及
びおが屑を循環させる循環路を構成していることを特徴
とする。
【0009】そして、請求項5は、上記複数の処理装置
には、処理槽内が加温される高温処理装置及び中温処理
装置を含み、前記高温処理装置は、処理槽内を殺菌する
とともに同処理槽内の水分を蒸発させるべく該処理槽内
が高温に設定され、前記中温処理装置は、処理槽内の微
生物分解を促進させるべく該処理槽内が中温に設定され
ていることを特徴とする。ここで、上記高温とは、処理
槽内の有害な細菌を殺菌可能で且つ同処理槽内の水分を
蒸発可能な温度を意味し、上記中温とは、処理槽内の微
生物分解が最良の状態で促進される温度(40〜50度
程度)を意味する。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1及び2は、本発明に係る有機
廃棄物の分解処理システムの一例を示す。この分解処理
システムXは、処理槽4内で被処理物をおが屑ともども
微生物分解する複数台の処理装置B1〜B6と、これら
複数台の処理装置B1〜B6を処理槽4,4同士が連通
するように連結する連絡通路20と、被処理物及びおが
屑を連絡通路20内で所定方向に強制移送させる強制移
送手段21等を備え、処理装置B1上面を貫通する供給
路81から被処理物が供給されるとともに、微生物分解
後の被処理物及びおが屑を処理装置B6側面の回収口3
1から回収できるように構成されている。
【0011】処理装置B1〜B6の各々は、上方開口箱
状の筐体1内に、ステンレス等の耐腐食性金属板からな
り底面が曲面状の処理槽4を固着し、該処理槽4内に攪
拌部Aを回動可能に軸止し、筐体1の上方開口部を上板
2によって閉鎖しており、処理槽4内には、開閉可能な
点検孔3から予めおが屑が投入されている。そして、こ
れら処理装置B1〜B6は、連絡通路20によって連結
されることで、処理槽4及び連絡通路20を連通させた
内部に、被処理物及びおが屑を所定方向に循環させる無
限ループ状の循環路を構成している。また、回収口31
は、処理槽4内と処理装置B6外とを連通する通路(図
示せず)を設けるとともに、該通路の開口部に開閉可能
な扉を設けてなり、処理後の被処理物及びおが屑を定期
的に回収できるようにしている。
【0012】筐体1の側面には、吸気ファン7が設けら
れ処理槽4内に外気を送入することで、処理槽4内の空
気を上板2上面側に設けた排気管8から排出させるよう
にしてある。この吸気ファン7の通気路には、ストレー
ナーが設けられて、処理槽4内のおが屑が外部に流出し
てしまうのを防止している。尚、本実施の形態におい
て、筐体1は、4トントラックに略いっぱいに収まる程
度の大きさに形成してある。
【0013】排気管8は、上記吸気ファン7により処理
槽4内から押し出された空気を外部に排出しており、必
要に応じて、その上端に雨水の浸入を防止する傘が設け
られたり、その通気路内に脱臭フィルターが設けられた
りする。尚、この排気管8は、複数の処理装置B1〜B
6の各排気管8を合流させ、その先端に、上記傘や脱臭
フィルターを設ける態様であってもよい。また、上板2
の上面側には、該上板2上で人が安全に点検作業を行え
るように、手摺9が設けられている。
【0014】処理槽4内の攪拌部Aは、図3に示すよう
に、回転軸10の中央部を境に、左側攪拌部A1と右側
攪拌部A2からなり、左側攪拌部A1と右側攪拌部A2
は、夫々複数の外側攪拌ブレード11…11,11A…
11Aと、その内方に位置する内側攪拌ブレード12…
12,12A…12Aとで構成されている。
【0015】外側攪拌ブレード11…11,11A…1
1Aは、夫々回転軸10に同心円状に多数固定している
放射状の支持杆13…13により支持されており、図3
に示すように回転軸10の軸心を同心とする互いに逆向
きの螺旋S,S1上に沿い、隣り合う各ブレード間に一
定の間隔を設けて配設してあり、被処理物及びおが屑を
局部的に攪拌混合させながら、回転軸10の中央部から
両端部へ搬送可能にしている。
【0016】内側攪拌ブレード12…12,12A…1
2Aは、それぞれ羽根状に形成されて支持杆13の長手
方向にそって固定され、前記外側攪拌ブレード11…1
1,11A…11Aの搬送方向とは逆方向に搬送するよ
うに傾斜させてある。また、この傾斜角は、右傾斜状と
左傾斜状に相対していて、外側攪拌ブレード11…1
1,11A…11Aと同様に槽内の被処理物及びおが屑
を局部的に攪拌混合させながら、回転軸10の両端部か
ら中央へ搬送可能な態様に形成してある。
【0017】尚、図中符号14…14,14A…14A
は、糞や藁等を切断して細かくしたり、引っ掛けて強制
的におが屑内に混合させる切断部であり、符号15,1
5Aは、筐体1の内面に押し付けられる被処理物及びお
が屑を掻き取るための掻き取り部である。
【0018】そして、上記攪拌部Aの回転軸10には、
筐体1の側面に固定された駆動部24の駆動軸が連結さ
れている。この駆動部24は、ギヤを内臓することで駆
動軸の回転速度を下げるとともに負荷トルクを軽減する
ように構成したギヤモーターであり、図示しない制御部
に制御されることで、攪拌部Aを連続又は適時に回転さ
せる。尚、駆動部24の態様は、上記に限定されるもの
でなく、モーター及びチェーン、スプロケットを用いた
機構であっても構わないし、筐体1外に露出している回
転軸10の端部にハンドルを設け、該ハンドルを回すこ
とによって、手動で攪拌部Aを回せるようにした構成で
あってもよい。また、攪拌部Aの態様は、処理槽4内の
微生物分解を促すように被処理物及びおが屑を攪拌混合
するものであれば、上記構成のものに限定されるもので
ない。
【0019】そして、処理槽4の底面には、ヒーター5
を固定してある。このヒーター5は、処理装置B1〜B
6の内、供給路81から被処理物及びおが屑が直接供給
される処理装置B1については高熱量のものを用い、処
理装置B2〜B6については中熱量のものを用いてい
る。即ち、処理装置B1〜B6は、ヒーター5の熱量の
設定により、処理装置B1が高温処理装置、その他の処
理装置B2〜B6が中温処理装置として用いられてい
る。
【0020】従って、処理装置B1(高温処理装置)で
は、処理槽4内の温度を高温にすることで、該処理槽4
内を殺菌するとともに、処理槽4内の水分を蒸発させ
る。尚、本実施の形態において、処理装置B1(高温処
理装置)のヒーター5には、その表面温度が150〜2
00度に達するものを用いている。尚、処理装置B1で
は、その処理槽4内で微生物分解も行うが、特に殺菌及
び水分の蒸発を高効率に行う。
【0021】それに対し、処理装置B2〜B6(中温処
理装置)では、処理槽4内の温度を微生物が活発に生息
する温度(40〜50度程度)にすることで、該処理槽
4内での微生物分解処理が最良の効率で行われるように
している。
【0022】尚、処理槽4内の温度を処理装置B1〜B
6によって異なるようにする手段は、上記のようにヒー
ター5の容量を変えることに限定されるものでなく、例
えば、処理槽4内の温度を検知する温度センサーを設け
てヒーターをON/OFF制御し、その設定温度を処理
装置に応じて変えるようにしてもよい。また、上述した
吸気ファン7に、ヒーターが内臓された温風ファンを用
い、該温風ファンのヒーター容量を処理装置に応じて変
えたり、同ヒーターをON/OFF制御し、その設定温
度を処理装置に応じて変えるようにしてもよい。
【0023】連絡通路20は、処理槽4の下部側に対応
させて筐体1の側面に固定した強制移送手段21と、一
端部を強制移送手段21に接続するとともに、他端部を
下流側の処理槽における上板2に貫挿させた連絡管22
とを備えてなる。
【0024】強制移送手段21は、管内にエゼクターを
構成してなる周知のジェットポンプ式吸引装置であり、
筐体1外壁に固定された空気圧縮機21aから高圧空気
の供給を受け、その高圧空気の噴流によって上流側か吸
引した流体及び粉流体を下流側に噴出するものである。
従って、この強制移送手段21は、上流側の処理槽4の
下部側から被処理物及びおが屑を吸引し送出するととも
に、連絡管22を介して同被処理物及び同おが屑を下流
側の処理槽4の上部側に供給する。
【0025】尚、処理槽4から被処理物及びおが屑を送
出する上下位置は、処理槽4内に溜まった水分が回転軸
10を軸支する軸受け部から外部に漏れるのを防止する
ために、少なくとも回転軸10よりも下側であることが
好ましく、更に好ましくは、処理槽4内の下部に溜まっ
た水分を効率良く吸引するために、処理槽4内の最下部
に対応するように配置される。
【0026】而して、上記構成の分解処理システムXに
よれば、下記の作用効果を奏する。連結された処理装置
間で被処理物及びおが屑が、連絡通路20に備えられた
強制移送手段21によって強制移送されるため、処理装
置B1に対し、その容量以上の被処理物が供給路81か
ら供給されたとしても、その容量を越えた分の被処理物
及びおが屑を、順次下流側の処理装置B2〜B6に効率
よく速やかに移送して分散することができる。
【0027】しかも、強制移送手段21を備えた連絡通
路20が、上流側の処理槽4の下部側から被処理物及び
おが屑を送出するとともに、同被処理物及び同おが屑を
下流側の処理槽の上部側に供給するため、特に処理槽4
の下部側に溜まる水分を、速やかに下流側の処理槽4に
移送し分散できる。その際、移送された水分は、下流側
の処理槽4内にその上部側から供給されるため、下流側
処理槽4内の被処理物及びおが屑内に透湿しながら分散
され、蒸発が促進される。
【0028】更に、連結された複数台の処理装置B1〜
B6が被処理物及びおが屑を循環させる循環路を構成し
ているため、供給された被処理物及びおが屑を、該分解
処理システムX全体で繰り返し攪拌及び混合し、各処理
槽4における微生物分解の進捗度合を均一にする。
【0029】尚、高温処理装置として用いる処理槽は、
上記実施の形態に限定されるものでなく、分解処理シス
テムX全体での殺菌及び蒸発作用と微生物分解作用とを
より効率的に奏するように、処理装置B1〜B6の内の
何れか一台若しくは複数台の処理装置を高温処理装置と
して用いればよい。
【0030】また、図示例では、処理装置B1のみに供
給路81から被処理物を供給するように構成したが、他
の処理装置に対しても供給路81を設けて、複数の処理
装置に被処理物が供給されるように構成することで、多
量の被処理物が効率的に複数の処理装置に分散されるよ
うにしてもよい。
【0031】また、図示例では、回収口31を処理装置
B6のみに設けたが、他の処理装置にも設けることで、
処理後の被処理物及びおが屑を複数箇所から回収できる
ようにし、回収作業の効率化をはかるようにしてもよ
い。更に、別途中空箱状の回収ボックスを設け、該回収
ボックスを、上記連絡通路20若しくは上記上部側連絡
通路60によって何れかの処理装置に連結し、該回収ボ
ックスから被処理物及びおが屑を回収できるように構成
すれば、該回収ボックスにより被処理物及びおが屑が貯
溜されるため、回収サイクルを長くして回収頻度を軽減
することができる。
【0032】また、強制移送手段21は、上記したもの
に限定されるものでなく、例えば、管体内でスクリュー
を駆動回転させるように構成したスクリューコンベヤで
あっても構わない。この場合、スクリューコンベヤの前
記管体により上流側及び下流側の処理槽4,4が連通さ
れるように構成すればよい。
【0033】次に、強制移送手段の他の態様として、図
4に示すように、上流側の処理槽4内の被処理物及びお
が屑を、攪拌部A’により下流側の処理槽4に押し込む
ように構成した態様について説明する。この態様の強制
移送手段21’は、上記分解処理システムXにおいて攪
拌部Aを攪拌部A’に置換し、連絡通路20を上部側連
絡通路60及び下部側連絡通路70に置換することで構
成されている。
【0034】上記攪拌部A’は、上述した攪拌部Aの左
右何れか一方の攪拌部(A又はA2)がブレードパター
ンを同一にして軸方向に延長された態様に構成されてい
る。そして、攪拌部A’は、図4に示すように、被処理
物及びおが屑を、外周近傍で下流側の処理槽4に向かっ
て軸方向に搬送するとともに、回転軸10近傍では反対
方向に搬送する回転方向に回転される。
【0035】上部側連絡通路60は、上流側及び下流側
の処理槽4,4を略水平状に連通する縦断面矩形状の管
体であり、攪拌部A’によって押された比較的水分の少
ない上層部の被処理物及びおが屑を、下流側の処理槽4
に移送する。尚、この上部側連絡通路60の長さ及び断
面寸法は、被処理物及びおが屑が攪拌部A’によって押
されてスムーズに移送されるように設定されている。
【0036】下部側連絡通路70は、上流側及び下流側
の処理槽4,4を、その最下部で連通している管体であ
り、上流側の処理槽4の下部に溜まる水分を下流側の処
理槽4に分散する。尚、この下部側連絡通路70に対応
する双方の筐体1,1の側面には、多数の小孔71又は
フィルターが設けられており、水分以外の有機物が該通
路内に侵入して詰まるのを防止している。
【0037】而して、この態様の強制移送手段21’に
よれば、図4に例示するように、処理槽4内上層部の被
処理物及びおが屑を、攪拌部A’によってその軸線方向
に押すことで、上部側連絡通路60内に通過させて下流
側の処理槽4に強制的に移送する。
【0038】従って、この強制移送手段21’は、被処
理物及びおが屑を強制移送する機能を攪拌部A’に備え
ているため、処理装置間の機構を簡素化できるという利
点を有する。
【0039】尚、上記強制移送手段21’を用いた態様
において、回転軸10が平行する向きの連結箇所(処理
装置B3と処理装置B4との連結箇所、及び処理装置B
6と処理装置B1との連結箇所)においては、上流側と
下流側の処理装置を、上述した強制移送手段21を備え
る連絡通路20によって連結すればよい。
【0040】また、同態様において、被処理物及びおが
屑の移送効率をより向上させるためには、上記攪拌部
A’による強制移送手段21’に加えて、上述した強制
移送手段21を備える連絡通路20を付加してもよい。
【0041】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。 (請求項1)連結された処理装置間で被処理物及びおが
屑が強制移送手段によって強制移送されるため、何れか
一つの処理装置に、その容量以上の被処理物が供給され
たとしても、その容量を越えた分の被処理物及びおが屑
を、順次下流側の処理装置に効率よく移送して分散する
ことができる。従って、牛舎から排出される糞尿や敷料
等を分解処理する場合のように、供給される被処理物が
多量であったとしても、連絡通路によって連結される処
理装置の数を増加することで、個々の処理槽を大型化す
ることなく容易に分解処理能力を増強できる。しかも、
供給された被処理物を強制移送手段によって他の処理槽
に速やかに移送し分散するため、多量の被処理物を効率
よく処理することができる。また、牛舎で排出された糞
尿のように被処理物に大量の水分が含まれている場合に
も、その水分を、他の被処理物及びおが屑ととども強制
移送手段によって複数の処理装置に分散できるため、水
分過多による分解処理能力の低下を軽減できる。 (請求項2)更に、連絡通路に強制移送手段を備えるこ
とにより、処理装置側は既存の構成とすることができる
上、連絡通路内での被処理物及びおが屑の移送を効率的
に行える。 (請求項3)更に、連絡通路が上流側の処理槽の下部側
と下流側の処理槽の上部側とを連通する態様にすること
で、特に処理槽の下部側に溜まる水分を速やかに下流側
の処理槽に強制移送し分散できる。その際、移送された
水分は、下流側の処理槽内にその上部側から供給される
ため、下流側処理槽内の被処理物及びおが屑内に透湿し
ながら分散され、蒸発が促進される。従って、複数の処
理装置への水分の分散と、その分散された水分の蒸発と
が高効率に促進され、水分過多による微生物分解能力の
低下をより軽減できる。 (請求項4)しかも、連結された複数台の処理装置によ
り被処理物及びおが屑を循環させる循環路を構成するよ
うにすれば、供給された被処理物及びおが屑が該システ
ム全体で繰り返し攪拌及び混合されるため、各処理槽に
おける微生物分解の進捗度合を均一にできる。従って、
おが屑の微生物分解能力を各処理槽毎に最大限に有効利
用できる上、微生物分解された後の被処理物及びおが屑
は、その熟成度が均一化され、高品質な肥料や土壌改良
材として有効利用できる。 (請求項5)更に、複数の処理装置が高温処理装置及び
中温処理装置を含むように構成すれば、高温処理装置で
殺菌及び水分の蒸発を集中的に促進させるため、中温処
理装置では水分量が減少し微生物分解が効率的に促進さ
れる。よって、該システム全体では、有害な細菌の発生
と水分過多による分解処理能力の低下を大幅に軽減でき
る上、高効率に微生物分解を促進できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る有機廃棄物の分解処理システム
の一例を示す上面図。
【図2】 図1における(2)−(2)線断面図。
【図3】 攪拌部の一例を示す斜視図。
【図4】 強制移送手段の他例を示す要部縦断面図。
【符号の説明】
4:処理槽 5:ヒーター 20:連絡通路 21,21’:強制移送手段 21a:空気圧縮機 A,A’:攪拌部 B1〜B6:処理装置

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 処理槽内で被処理物をおが屑ともども微
    生物分解する処理装置を複数台設け、これら複数台の処
    理装置を、処理槽同士が連通するように連絡通路によっ
    て連結した有機廃棄物の分解処理システムであって、 被処理物及びおが屑を前記連絡通路内で所定方向に強制
    移送させる強制移送手段を備えていることを特徴とする
    有機廃棄物の分解処理システム。
  2. 【請求項2】 上記強制移送手段は、上記連絡通路に備
    えられていることを特徴とする請求項1記載の有機廃棄
    物の分解処理システム。
  3. 【請求項3】 上記連絡通路は、上流側の処理槽の下部
    側と下流側の処理槽の上部側とを連通していることを特
    徴とする請求項1又は2記載の有機廃棄物の分解処理シ
    ステム。
  4. 【請求項4】 上記連結された複数台の処理装置は、被
    処理物及びおが屑を循環させる循環路を構成しているこ
    とを特徴とする請求項1乃至3何れか1項記載の有機廃
    棄物の分解処理システム。
  5. 【請求項5】 上記複数の処理装置には、処理槽内が加
    温される高温処理装置及び中温処理装置を含み、 前記高温処理装置は、処理槽内を殺菌するとともに同処
    理槽内の水分を蒸発させるべく該処理槽内が高温に設定
    され、 前記中温処理装置は、処理槽内の微生物分解を促進させ
    るべく該処理槽内が中温に設定されていることを特徴と
    する請求項1乃至4何れか1項記載の有機廃棄物の分解
    処理システム。
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