JP2001251265A - 時分割多重化装置 - Google Patents

時分割多重化装置

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JP2001251265A JP2000061086A JP2000061086A JP2001251265A JP 2001251265 A JP2001251265 A JP 2001251265A JP 2000061086 A JP2000061086 A JP 2000061086A JP 2000061086 A JP2000061086 A JP 2000061086A JP 2001251265 A JP2001251265 A JP 2001251265A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 TSW部分を簡略化して装置の小型化を図り
種々の伝送速度の伝送信号の分割多重化を行うTDMを
提供する。 【解決手段】 CH数が2Nの音声回線651〜652N
およびこれに対応するSS線/SR線661〜662N
音声信号とシグナリング信号を、ADPCMIFモジュ
ール691〜69Nで2CHごとに多重化して64k音声
信号とSTマルチフレームに変換してから、制御部75
からの制御信号によって指示される割り付け設定にした
がって、64k単位TSWのTSW部72でスイッチン
グを行い、これを伝送路IFモジュール701…、711
…により1.544Mbps伝送路671…、6.31
2Mbps伝送路681…の伝送路フレームフォーマッ
トに挿入する。またはその逆を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は時分割多重化装置に
係わり、詳細には種々の伝送速度を有する伝送信号を時
分割多重化し高速伝送路にのせて伝送させる時分割多重
化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】1.544メガビット毎秒(以下、Mb
psと略す。)や6.312Mbps等の大容量の高速
ディジタル専用線を介して、音声信号、テレビ会議等の
画像信号あるいはデータ信号といった種々の信号が、時
分割多重化装置(Time Division Multiplexer:以下、
TDMと略す。)により時分割多重化されて効率的に伝
送される。このようなTDMは、低速の伝送信号を所定
の速度単位に時分割し、時間スイッチ(Time SWitch:
以下、TSWと略す。)でこの分割単位ごとに任意の順
番に並べ替えて多重化し、高速の伝送信号として伝送さ
せる。あるいはその逆を行う。TDMのインタフェース
(InterFace:以下、IFと略す。)については、電信
電話技術委員会(The Telecommunication Technology C
ommittee:以下、TTCと略す。)により標準化が行わ
れている。
【0003】TTCにより行われた標準化のうちTDM
−TDM間のIFを規定するTTC標準JJ−20−3
1は、音声信号の伝送を基本として、125マイクロ秒
(μs)の標本化周期でサンプリングされPCM符号化
された64キロビット毎秒(以下、kbpsと略す。)
(8bit)を分割単位とし、64kbps以下の伝送
信号は64kbpsに多重化して伝送する旨を規定して
いる。64kbps以下の伝送信号としては、32kb
ps(4bit)に高能率符号化された適応差分パルス
符号変調(Adaptive Differential Pulse Code Modulat
ion:以下、ADPCMと略す。)符号化音声信号や、
ベアラ信号、交換機との間で音声回線ごとに信号路を個
別にもつ個別線信号方式であるSR(Signal Receive)
方式に使用するSS(Signal Send)線/SR線を0.
8kbpsまたは1kbpsでサンプリングしたシグナ
リング信号等がある。ベアラ信号は、3.2kbps、
6.4kbps、12.8kbps、19.2kbp
s、25.6kbpsといった種々の伝送速度がある。
【0004】図27は、従来のTDMの構成の概要を表
わしたものである。このTDMは、低速伝送路側にチャ
ネル(CHannel:以下、CHと略す。)数が2N(Nは
自然数)の音声回線101〜102Nおよび各音声回線に
対応したSS線/SR線111〜112Nと、CH数がM
(Mは自然数)のデータ信号回線121〜12Mとが接続
され、高速伝送路側には1.544Mbps伝送路13
1…と6.312Mbps伝送路141…とが接続されて
いる。このTDMは、低速の伝送信号である音声信号と
データ信号とを多重化し高速の伝送信号として高速伝送
路に伝送させ、あるいは高速伝送路からの高速の伝送信
号を分割した低速の音声信号とデータ信号とを低速の各
回線に伝送させる。
【0005】このようなTDMは、IFモジュールとし
て、低速側の音声回線101〜102 Nとの間でそれぞれ
IF機能を有するADPCMIFモジュール151〜1
2Nと、データ信号回線121〜12Mとの間でそれぞれ
IF機能を有するデータ通信IFモジュールとしてのベ
アラ速度変換部161〜16Mと、高速側の1.544M
bps伝送路131…、6.312Mbps伝送路141
…との間でそれぞれIF機能を有する伝送路IFモジュ
ール171…、181…とを有している。
【0006】さらにTDMは、低速伝送路側から高速伝
送路側への多重方向と、高速伝送路側から低速伝送路側
への分離方向について、それぞれ“64kbpsのPC
M符号化された音声信号(8bit)×K(Kは自然
数)”の容量をもつメモリ19 1、192を有し64kb
ps単位にスイッチングを行う64k単位TSW20
と、同様に8kbps単位にスイッチングを行う8k単
位TSWと0.4kbps単位にスイッチングを行う
0.4k単位TSWとを備える音声信号TSW21と、
3.2kbps単位にスイッチングを行う3.2k単位
TSWを備えるデータ信号TSW22とを備えている。
【0007】低速側の各IFモジュール151〜1
2N、161〜16Mと、音声信号TSW21およびデー
タ信号TSW22とは、バス23を介して接続されてい
る。音声信号TSW21およびデータ信号TSW22
と、64k単位TSW20とは、バス24を介して接続
されている。64k単位TSW20と、高速側のIFモ
ジュール171…、181…、とは、バス25を介して接
続されている。
【0008】さらにまた、TDMは、制御部26を有
し、制御信号271〜274により、それぞれ64k単位
TSW20に対する割付設定、音声信号TSW21の8
k単位TSWと0.4k単位TSWに対する割付設定、
データ信号TSW22の3.2k単位TSWに対する割
付設定を行うことができるようになっている。
【0009】ADPCMIFモジュール151〜152N
は、それぞれ各音声回線101〜10 2Nに対応したAD
PCM符号化部281〜282Nと、各音声回線に対して
設けられた個別線信号方式であるSR方式に使用するS
S線/SR線に対応したサンプリング部291〜292N
とを備えている。信号はSS線で送信され、SR線で受
信される。
【0010】ADPCM符号化部281〜282Nは、各
音声回線101〜102Nのアナログ音声信号の符号化を
行って、32kbpsのADPCM符号化音声信号30
1〜302Nを生成する。あるいは、その逆に32kbp
sのADPCM符号化音声信号311〜312Nを復号化
して、アナログ音声信号を生成し、音声回線101〜1
2Nに送出する。サンプリング部291〜292Nは、各
音声回線に対応して設けられた個別線信号方式であるS
R方式に使用するSS線/SR線のSS信号を0.8k
Hzでサンプリングしてシグナリング信号321〜32
2Nを生成する。あるいは、その逆に0.8kHzシグナ
リング信号331〜332NをSR信号として出力する。
【0011】ADPCM符号化部281〜282Nによっ
てADPCM符号化されたADPCM符号化音声信号3
1〜302Nは、バス23を介し、CH数が2Nの32
kADPCM音声信号として音声信号TSW21の8k
単位TSWに供給され、多重化される。一方、音声信号
TSW21の8k単位TSWによりCHごとに分割化さ
れた32kADPCM音声信号311〜312Nは、バス
23を介し、それぞれ対応するCHのADPCM符号化
部281〜282Nに供給される。サンプリング部291
292Nによってサンプリングされたシグナリング信号3
1〜322Nは、バス23を介し、CH数が2Nのシグ
ナリング信号として音声信号TSW21の0.4k単位
TSWに供給され、多重化される。一方、音声信号TS
W21の0.4k単位TSWによりCHごとに分割化さ
れたシグナリング信号331〜332Nは、バス23を介
し、それぞれ対応するCHのサンプリング部291〜2
2 Nに供給される。
【0012】音声信号TSW21における8k単位TS
Wは、制御部26からの制御信号272によって指示さ
れる割付設定にしたがって、8kbps単位にスイッチ
ングを行って、CH数が2Nの32kADPCM音声信
号301〜302Nを多重化したCH数がNの64kbp
sの音声信号36に変換する。あるいはその逆に、CH
数がNの64kbpsの音声信号37を、CH数が2N
の32kbpsの32kADPCM音声信号311〜3
2Nに分割化する。音声信号TSW21における0.4
k単位TSWは、制御部26からの制御信号273によ
って指示される割付設定にしたがって、0.4kbps
単位にスイッチングを行って、CH数が2Nのシグナリ
ング信号321〜322Nを多重化して64kbpsのS
T(STatus)マルチフレーム38に変換する。あるいは
その逆に、64kbpsのSTマルチフレーム39を、
CH数が2Nのシグナリング信号331〜332Nに分割
化する。
【0013】図28は、図27で示した32kbpsの
32kADPCM音声信号と64kbpsの音声信号の
構成の概要を表わしたものである。同図(a)は、32
kbpsの32kADPCM音声信号301〜302N
311〜312Nの構成の概要を示す。同図(b)は、6
4kbpsの音声信号36、37の構成の概要を示す。
すなわち、32kADPCM音声信号は、IFモジュー
ルにおいて、アナログ音声信号が8kHzでサンプリン
グされ、1CH当たりb1〜b4の4ビットで示される3
2kbpsの伝送信号となる。音声信号TSW21の8
k単位TSWは、この32kADPCM音声信号を8k
単位にスイッチングして、2CH分を多重化して、64
kbpsの音声信号に変換する。
【0014】図29は、図27で示した0.8kbps
のシグナリング信号の構成の概要を表わしたものであ
る。このようにシグナリング信号は、IFモジュールに
おいて各音声回線ごとに設けられたSS線/SR線が
0.8kHzの周期でサンプリングされたものである。
【0015】図30は、図27で示した64kbpsの
STマルチフレームの構成の概要を表わしたものであ
る。同図(a)は、64kbpsのSTマルチフレーム
38、39の構成の概要を示す。同図(b)は、各タイ
ムスロット(Time Slot:以下、TSと略す。)の割り
付けの一例を示す。すなわち、STマルチフレーム3
8、39は、8TSの64kbpsの伝送信号であり、
各TSは1.25ミリ秒(ms)周期で伝送される。各
TSは、フレームの先頭を示すFビットとアラームの発
生を示すアラームビットとが交互に出力される1ビット
のF/Aビットと、例えば0.8kbpsのシグナリン
グのCH9、CH2、CH1、…が任意に割り付けられ
た9ビットとからなる計10ビットからなるマルチフレ
ーム構成となる。
【0016】ベアラ速度変換部161〜16Mは、伝送速
度が2.4kbps、4.8kbps、9.6kbp
s、14.4kbps、19.2kbpsのいずれかの
同期信号を、それぞれ8ビット構成の伝送速度が3.2
kbps、6.4kbps、12.8kbps、19.
2kbps、25.6kbpsのベアラ信号401〜4
Mを生成する。あるいは、その逆に3.2kbps、
6.4kbps、12.8kbps、19.2kbp
s、25.6kbpsのベアラ信号411〜41Mから、
それぞれ2.4kbps、4.8kbps、9.6kb
ps、14.4kbps、19.2kbpsの同期信号
を生成し、各データ信号回線121〜12Mに送出する。
【0017】ベアラ速度変換部161〜16Mによって変
換されたベアラ信号401〜40Mは、バス23を介し、
CH数がMのベアラ信号として3.2k単位TSWを備
えるデータ信号TSW22に供給され、多重化される。
一方、データ信号TSW22によりCHごとに分割化さ
れたベアラ信号411〜41Mは、バス23を介し、それ
ぞれ対応するCHのベアラ信号変換部161〜16Mに供
給される。
【0018】図31は、上述したベアラ信号の構成の概
要を表わしたものである。このようにベアラ信号は、エ
ンベロープ形式と呼ばれるb1〜b6の6ビット単位のデ
ータに対して、その前後を同期用ビットであるFビット
および制御用ビットであるSビットで包み込んだ形で伝
送される。
【0019】データ信号TSW22における3.2k単
位TSWは、制御部26からの制御信号274によって
指示される割付設定にしたがって、3.2kbps単位
にスイッチングを行って、ベアラ信号401〜40Mを6
4kbpsの0次群信号43に変換する。あるいは、そ
の逆に、64kbpsの0次群信号44を、CHごとに
分割化してベアラ信号411〜41Mに変換する。この0
次群信号は、国際電気通信連合電気通信標準化セクター
(International Telecommunication Union-Telecommun
ication Standardization Sector:ITU−T)勧告の
X.50マルチフレームに準拠している。
【0020】図32は、X.50マルチフレームで伝送
されるフレームの構成の概要を表わしたものである。こ
のようにX.50マルチフレームで伝送されるフレーム
は、D1〜D6の6TSと、Fビットが挿入されるTS
と、Sビットが挿入されるTSとからなる。Fビットに
挿入されるビットパターンとD1〜D6の各TSに挿入さ
れるCHのデータとは、TTC標準JJ−20−31に
よりフレーム番号に対してあらかじめ挿入されるCH番
号が決められている。X.50マルチフレームは、この
ような1フレームあたり64kbpsの伝送信号がマル
チ構成されたマルチフレームをなす。
【0021】音声信号TSW21およびデータ信号TS
W22によって多重化された音声信号36、STマルチ
フレーム38、X.50マルチフレームの0次群信号4
3は、それぞれ64kbpsの伝送信号としてバス24
を介して、64k単位TSW20に供給され、多重化さ
れる。一方、64k単位TSW20によって分割化され
た64kbpsの音声信号37、STマルチフレーム3
9、X.50マルチフレームの0次群信号44は、バス
24を介し、それぞれ音声信号TSW21における8k
単位TSWおよび0.4k単位TSWとデータ信号TS
W22に供給される。
【0022】64k単位TSW20は、制御部26から
の制御信号271によって指示される割付設定にしたが
って、64kbps単位にスイッチングを行い、あらか
じめ伝送路IFモジュール171…、181…それぞれに
割り当てられたバス25上の伝送フレームのうち24T
S、あるいは96TSに、スイッチングデータとしての
バス信号451…と、バス信号461…とを送出する。2
4TSからなるバス信号451…は、伝送路IFモジュ
ール171…に取り込まれ、1.544Mbps伝送路
131…における所定のフレームフォーマットの高速伝
送信号に変換されて送出される。96TSからなるバス
信号461…は、伝送路IFモジュール181…に取り込
まれ、6.312Mbps伝送路141…における所定
のフレームフォーマットの高速伝送信号に変換されて送
出される。
【0023】一方、1.544Mbps伝送路131
の高速伝送信号は、伝送路IFモジュール171…でフ
ォーマット変換されて、あらかじめ伝送路IFモジュー
ル171…それぞれに割り当てられているTSに、24
TSからなる64kbpsのバス信号471…をバス2
5に送出し、64k単位TSW20に供給する。また、
6.312Mbps伝送路141…の高速伝送信号は、
伝送路IFモジュール181…でフォーマット変換され
て、あらかじめ伝送路IFモジュール171…それぞれ
に割り当てられているTSに、96TSからなる64k
bpsのバス信号481…をバス25に送出し、64k
単位TSW20に供給する。
【0024】図33は、64k単位TSW20によって
多重化されたバス信号の構成の概要を表わしたものであ
る(実際は8bit単位にパラレル変換されている)。
このようにバス信号は、64kbpsごとにスイッチン
グが行われ、バス25上を伝送される伝送信号のタイム
スロットのいずれかには、音声信号TSW21の8k単
位TSWによって多重化された64kbpsの音声信号
49、音声信号TSW21の0.4k単位TSWによっ
て多重化されたSTマルチフレーム50、データ信号T
SW22の3.2k単位TSWによって多重化された
X.50マルチフレームのユニバーサル信号51が割り
付けられる。
【0025】このようにTDMは、低速側の伝送信号を
高速伝送路に送出する際、64kbps以下の伝送信号
について、8k単位TSW、0.4k単位TSW、3.
2k単位TSWにより64kbpsに多重化した後、6
4k単位TSWでさらに高速信号に多重化して伝送させ
ることで、高速伝送路に対して低速の伝送信号を自由に
割り付けることができる。
【0026】このようなTDMに関する技術は、例えば
特開平10−322296号公報「MTDM装置の多重
化方法」に開示されている。この特開平10−3222
96号公報に開示された技術を適用したTDMでは、例
えば低速の0.8kbpsの伝送信号をグループ化して
64k単位TSWで一括して多重化することで、低速な
伝送信号の装置内の遅延時間を減少させることができ
る。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら図27に
示したTDMあるいは特開平10−322296号公報
に開示された技術を適用した従来のTDMでは、互いに
異なる低速の伝送速度の伝送信号を扱うため、64k単
位TSWの他に、0.8k単位TSW、3.2k単位T
SWおよび8k単位TSWを備えていた。したがって、
TDMにおけるTSW部分の回路規模が非常に大きくな
ってしまうという問題があった。さらに、大規模なTS
Wを備えると、制御部による割付設定の複雑度も増すこ
とから、装置の大型化と複雑化を招くため、TDMのT
SW部分の簡略化が望まれていた。
【0028】そこで本発明の目的は、TSW部分を簡略
化して装置の小型化を図り種々の伝送速度の伝送信号の
分割多重化を行うTDMを提供することにある。
【0029】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、(イ)第1の伝送速度を有する第1の伝送信号を第
1のチャネル数ごとに多重化して第1の伝送速度よりも
高速の第2の伝送速度を有する第2の伝送信号を生成す
る多重化手段と、第1の伝送信号に対応して送受信され
る第3の伝送速度を有する第3の伝送信号を第1のチャ
ネル数ごとにマルチフレーム化する第1のマルチフレー
ム化手段と、多重化手段によって生成された第2の伝送
信号と第1のマルチフレーム化手段によってマルチフレ
ーム化された各フレームとをパラレル変換するパラレル
変換手段とを備える低速伝送路インタフェース手段と、
(ロ)このパラレル変換手段によって変換されたパラレ
ルデータを第2の伝送速度単位にスイッチングする時間
スイッチ手段と、(ハ)この時間スイッチ手段によって
スイッチングされたパラレルデータから第2の伝送信号
とマルチフレーム化された各フレームとを分離する分離
手段と、この分離手段によって分離された各フレームの
データを第3の伝送速度に変換した後第1のチャネル数
より多い第2のチャネル数ごとにマルチフレーム化する
第2のマルチフレーム化手段と、分離手段によって分離
された第2の伝送信号と第2のマルチフレーム化手段で
マルチフレーム化されたマルチフレームデータとを多重
化して所定のタイムスロットに挿入するタイムスロット
挿入手段とを備える高速伝送路インタフェース手段とを
時分割多重化装置に具備させる。
【0030】すなわち請求項1記載の発明では、低速伝
送路インタフェース手段で、第1のチャネル数ごとに、
第1の伝送速度を有する第1の伝送信号を第1の伝送速
度より高速の第2の伝送信号に多重化するとともに、こ
の第1の伝送信号に対応して送受信される第3の伝送信
号をマルチフレーム化し、パラレル変換手段でパラレル
データに変換して、時間スイッチ手段に供給するように
した。そして、時間スイッチ手段でスイッチングされた
データを、高速伝送路インタフェース手段に入力する。
高速伝送路インタフェース手段では、一旦第2の伝送速
度とマルチフレーム化データの各フレームのデータとを
分離する。分離された各フレームのデータは、第2のマ
ルチフレーム化手段により、第3の伝送速度に変換した
後、第1のチャネル数より多い第2のチャネル数ごとに
マルチフレーム化し、分離手段によって分離された第2
の伝送信号とともに多重化して高速伝送路の伝送路フレ
ームの所定のタイムスロットに挿入する。
【0031】請求項2記載の発明では、(イ)互いに異
なる伝送速度を有する伝送信号をより高速の第1の伝送
速度になるようにそれぞれ伝送速度に対応したチャネル
数に変換する速度変換手段と、(ロ)伝送信号ごとに速
度変換手段によって変換されたチャネル数以内のあらか
じめ決められたチャネル数単位で速度変換手段によって
変換された速度変換信号を多重化する第1の時間スイッ
チ手段と、(ハ)伝送信号ごとに時間スイッチ手段によ
ってスイッチングされたスイッチングデータを1フレー
ムあたり第1の伝送速度でマルチフレーム化するマルチ
フレーム化手段と、(ニ)このマルチフレーム化手段に
よってマルチフレーム化されたマルチフレームデータを
第1の伝送速度単位にスイッチングする第2の時間スイ
ッチ手段と、(ホ)この第2の時間スイッチ手段でスイ
ッチングされたスイッチングデータを多重化して所定の
タイムスロットに挿入するタイムスロット挿入手段とを
時分割多重化装置に具備させる。
【0032】すなわち請求項2記載の発明では、速度変
換手段で互いに異なる伝送速度を有する伝送信号をより
高速の第1の伝送速度になるようにそれぞれ伝送速度に
対応したチャネル数に変換し、第1の時間スイッチ手段
により伝送信号ごとに速度変換手段によって変換された
チャネル数以内のあらかじめ決められたチャネル数単位
で、速度変換手段によって変換された速度変換信号を多
重化する。そして、これをマルチフレーム化手段によ
り、1フレームあたり第1の伝送速度でマルチフレーム
化し、再び第2の時間スイッチ手段で、第1の伝送速度
単位にスイッチングを行う。このスイッチングされたス
イッチングデータを多重化して、高速伝送路上の伝送路
フレームの所定のタイムスロットに挿入する。
【0033】請求項3記載の発明では、(イ)所定のタ
イムスロットに挿入された伝送信号から第1の伝送速度
を有する第1の伝送信号と第1のチャネル数ごとにマル
チフレーム化されたマルチフレームデータとを抽出する
抽出手段と、この抽出手段によって抽出されたマルチフ
レームデータを第1の伝送速度より低速の第2の伝送速
度を有する第2の伝送信号に変換した後第1のチャネル
数より少ない第2のチャネル数ごとにマルチフレーム化
するマルチフレーム化手段と、抽出手段によって抽出さ
れた第1の伝送信号とマルチフレーム化手段によってマ
ルチフレーム化された各フレームとをパラレルデータに
変換するパラレル変換手段とを備える高速伝送路インタ
フェース手段と、(ロ)このパラレル変換手段によって
変換されたパラレルデータを第1の伝送速度単位にスイ
ッチングする時間スイッチ手段と、(ハ)時間スイッチ
手段によってスイッチングされたスイッチングデータか
ら第1の伝送信号とマルチフレーム化手段によってマル
チフレーム化された各フレームとを分離する分離手段
と、この分離手段によって分離された第1の伝送信号を
第2のチャネル数ごとに第1の伝送速度より低速の第3
の伝送速度を有する第3の伝送信号に分割化する分割化
手段と、分離手段によって分離されたマルチフレーム化
された各フレームデータを第2のチャネル数ごとに第2
の伝送信号に対応して送受信される第2の伝送速度を有
する第2の伝送信号に変換するマルチフレーム変換手段
とを備える低速伝送路インタフェース手段とを時分割多
重化装置に具備させる。
【0034】すなわち請求項3記載の発明では、高速伝
送路上の伝送路フレームから抽出した伝送信号を低速伝
送路へ分割化する際に、低速伝送路から高速伝送路上の
伝送路フレームに多重化する請求項1記載の発明とは逆
の手順で行うようにしている。
【0035】請求項4記載の発明では、(イ)所定のタ
イムスロットに挿入された伝送信号から第1の伝送速度
を有するマルチフレーム化データを抽出する抽出手段
と、(ロ)この抽出手段によって抽出されたマルチフレ
ーム化データを第1の伝送速度単位にあらかじめ決めら
れたタイムスロットごとにスイッチングする第1のスイ
ッチング手段と、(ハ)この第1のスイッチング手段で
スイッチングされたマルチフレーム化データから各フレ
ームごとにあらかじめ決められたチャネル数のデータを
取り出してそれぞれ第1の伝送速度の伝送信号に分割化
する分割化手段と、(ニ)この分割化手段によって分割
化された分割化データごとにチャネル数分の分割伝送信
号に分割化する第2の時間スイッチ手段と、(ホ)この
第2の時間スイッチ手段によってスイッチングされたチ
ャネル数分の分割伝送信号からそれぞれ対応する第1の
伝送速度より低速の伝送速度に変換する速度変換手段と
を時分割多重化装置に具備させる。
【0036】すなわち請求項4記載の発明では、高速伝
送路上の伝送路フレームから抽出した伝送信号を低速伝
送路へ分割化する際に、低速伝送路から高速伝送路上の
伝送路フレームに多重化する請求項2記載の発明とは逆
の手順で行うようにしている。
【0037】請求項5記載の発明では、請求項1記載の
時分割多重化装置で、第1の伝送信号は高能率符号化さ
れた音声信号であり、第3の伝送信号はシグナリング信
号であることを特徴としている。
【0038】請求項6記載の発明では、請求項3記載の
時分割多重化装置で、第3の伝送信号は高能率符号化さ
れた音声信号であり、第2の伝送信号はシグナリング信
号であることを特徴としている。
【0039】すなわち請求項5または請求項6記載の発
明では、低速伝送路の伝送信号として、高能率符号化さ
れた音声信号と、交換機との個別信号方式のシグナリン
グ信号とについて、装置内で第1または第3の伝送速度
に変換することで、一般的に64kbpsで分割多重化
されるTDMにおいても、64k単位時間スイッチのみ
で、高速伝送路の伝送路との間の分割多重化を行うこと
ができる。
【0040】
【発明の実施の形態】
【0041】
【実施例】以下実施例につき本発明を詳細に説明する。
【0042】第1の実施例
【0043】図1は、本発明の第1の実施例におけるT
DMの構成の概要を表わしたものである。第1の実施例
におけるTDMは、CHごとに低速伝送路側との間のI
F機能を有する低速側IFモジュール601…と、高速
伝送路として例えば1.544Mbps伝送路および
6.312Mbps伝送路との間のIF機能をそれぞれ
有する伝送路IFモジュール611…、621…と、これ
ら低速伝送路上の伝送信号と高速伝送路上の伝送信号と
をスイッチングを行うTSW部63とを備えている。低
速側IFモジュール601…が接続される低速伝送路と
しては、アナログ音声信号が伝送される音声回線と各音
声回線に対応して交換機との間で回線ごとに信号路を個
別にもつ個別線信号方式であるSR方式に使用するSS
線/SR線や、伝送速度が2.4kbps、4.8kb
ps、9.6kbps、14.4kbps、19.2k
bpsの同期データ信号が伝送されるデータ通信回線が
ある。
【0044】このような第1の実施例におけるTDMが
特徴とするところは、TSW部を64k単位のTSWの
みで構成し、64kbps以下の伝送信号と高速伝送信
号との間で分割多重化することができる点にある。この
ため、TSW部63には、低速側IFモジュールが接続
される低速伝送路の種類に応じて対応する種類の高速側
IFモジュールとしての伝送路IFモジュールが接続さ
れ、64kbps以下の伝送信号を低速側IFモジュー
ルで64kbpsに変換することで、64k単位のTS
Wのみで分割多重化を行うことができるようになってい
る。
【0045】低速側IFモジュール601…に接続され
る低速伝送路としては、音声回線のみやデータ通信回線
のみであっても良いが、これらが組み合わされたもので
あっても良い。いずれにしろ収容する低速伝送路ごと
に、対応する低速側IFモジュールと伝送路IFモジュ
ールとをTSW部63に接続させて、上述した分割多重
化を行う。以下では、低速伝送路として音声回線のみが
接続される場合、データ通信回線のみが接続される場合
について順に説明する。
【0046】図2は、低速伝送路としての音声回線の音
声信号と高速伝送路上の高速伝送信号との間で分割多重
化を行う第1の実施例におけるTDMの構成の概要を表
わしたものである。この場合、第1の実施例におけるT
DMには、低速伝送路側にCH数が2Nの音声回線65
1〜652Nおよび各音声回線に対応したSS線/SR線
661〜662Nが接続され、高速伝送路側には1.54
4Mbps伝送路671…と6.312Mbps伝送路
681…とが接続されている。このTDMでは、IFモ
ジュールとして、2CH単位で音声回線のIF機能を有
するADPCMIFモジュール691〜69Nと、1.5
44Mbps伝送路および6.312Mbps伝送路と
の間のIF機能をそれぞれ有する伝送路IFモジュール
701…、711…とを有している。
【0047】さらにこのTDMは、64kbps単位で
スイッチングを行うための64k単位TSWメモリのみ
からなり64k単位TSWとして機能するTSW部72
を備えている。低速側の各IFモジュール691〜69N
と、TSW部72とは、バス73を介して接続されてい
る。TSW部72と、高速側のIFモジュール70
1…、711…、とは、バス74を介して接続されてい
る。
【0048】さらにまた、このTDMは、制御部75を
有し、制御信号によりTSW部72における64kbp
s単位の割付設定を行うことができるようになってい
る。
【0049】ADPCMIFモジュール691〜69
Nは、それぞれADPCM符号化部76 1〜76Nと、各
音声回線に対して設けられた個別線信号方式であるSR
方式に使用するSS線/SR線に対応したサンプリング
部771〜77Nとを備えている。
【0050】ADPCM符号化部761〜76Nは、各音
声回線上のアナログ音声信号をADPCM符号化し、そ
れぞれ接続される2回線ごとに多重化した64kbps
の音声信号781〜78Nを生成する。この音声信号78
1〜78Nは、バス73を介して、64k単位TSWのT
SW部72で多重化される。その逆に、TSW部72で
64kbps単位に分割化された音声信号791〜79N
は、バス73を介し、対応するCHを収容するADPC
M符号化部761〜76Nに入力される。
【0051】図3は、図2に示した音声信号781、7
1の構成の概要を表わしたものである。すなわち、1
CH当たりアナログ音声信号が32kbpsの32kA
DPCM符号化音声信号b1〜b4を2CH分だけ多重化
した“32kADPCM音声信号×2CH”からなる6
4kbpsの伝送信号として構成される。
【0052】サンプリング部771〜77Nは、各SS線
/SR線をサンプリングし、それぞれ接続される2回線
ごとに多重化した1TSが8kbpsのSTマルチフレ
ーム801〜80Nを生成する。このSTマルチフレーム
801〜80Nは、バス73を介して、64k単位TSW
のTSW部72で多重化される。その逆に、TSW部7
2で64kbps単位に分割化されたSTマルチフレー
ム811〜81Nは、バス73を介し、対応するCHを収
容するサンプリング部771〜77Nに入力される。
【0053】図4は、図2に示したSTマルチフレーム
801、811の1TSの構成の概要を表わしたものであ
る。同図(a)は、STマルチフレームの1TSの構成
の概要を示す。同図(b)は、1TSの割り付けの一例
を示す。すなわち、STマルチフレームの1TSは、8
kbpsの信号であり、各TSは1ms周期で伝送され
る。各TSは、フレームの先頭を示すFビットと警報用
ビットであるSPビットと、CH1およびCH2のシグ
ナリング信号を含む6ビットとからなる計8ビットから
なるマルチフレーム構成となる。
【0054】TSW部72は、制御部75からの制御信
号によって指示される割付設定にしたがって、図3に示
したような“32kbps×2CH”の音声信号781
〜78Nを64kbps単位にスイッチングを行う。バ
ス74上のバス信号は、あらかじめ伝送路IFモジュー
ルごとにTSが割り当てられており、制御部75からの
制御信号によって64kbps単位に各TSに音声信号
781〜78Nが送出される。このようにして多重化され
た多重化信号82は、“32kADPCM音声信号×2
CH×N”となる。多重化信号82は、あらかじめ割り
当てられたTS群が伝送路IFモジュールに供給され
る。例えば伝送路IFモジュール701…、711…に
は、それぞれ多重化信号82のうち“32kADPCM
音声信号×2CH×23TS”の多重化信号831…、
841…が入力されるようになっている。
【0055】一方、伝送路IFモジュール701…、7
1…からは、“32kADPCM音声信号×2CH×
23TS”の多重化信号851…、861…が、それぞれ
あらかじめ割り当てられたタイミングでバス74に送出
される。各伝送路IFモジュール701…、711…から
互いに異なるタイミングで送出された多重化信号851
…、861…は、“32kADPCM音声信号×2CH
×N”の多重化信号87として、TSW部72に入力さ
れる。TSW部72は、制御部75からの制御信号によ
って指示される割付設定にしたがって、これを音声信号
791〜79Nに分割化する。
【0056】さらにTSW部72は、制御部75からの
制御信号によって指示される割付設定にしたがって、1
TSが図4に示したTSであるSTマルチフレーム(2
CH)801〜80Nのスイッチングを行う。バス74上
のバス信号は、あらかじめ伝送路IFモジュールごとに
割り当てられたTSに、制御部75からの制御信号によ
って8kbps単位にSTマルチフレーム801〜80N
が送出される。このようにして多重化された多重化ST
マルチフレーム(2CH)88は、“STフレーム×
N”となる。多重化STマルチフレーム88の各TS
は、あらかじめ割り当てられたTS群が伝送路IFモジ
ュールに供給される。例えば伝送路IFモジュール70
1…、711…には、それぞれ多重化STマルチフレーム
88のうち“STマルチフレーム×23TS”の多重化
STマルチフレーム891…、901…が入力されるよう
になっている。
【0057】一方、伝送路IFモジュール701…、7
1…からは、多重化STマルチフレーム911…、92
1…が、それぞれあらかじめ割り当てられたタイミング
でバス74に送出される。各伝送路IFモジュール70
1…、711…から互いに異なるタイミングで送出された
多重化STマルチフレーム911…、921…は、“ST
マルチフレーム×N”の多重化STマルチフレーム93
として、TSW部72に入力される。TSW部72は、
制御部75からの制御信号によって指示される割付設定
にしたがって、これをSTマルチフレーム811〜81N
に分割化する。
【0058】伝送路IFモジュール701では、バス7
4を介してTSW部72でスイッチングされた多重化信
号831…および多重化STマルチフレーム891…をさ
らに多重化して、1.544Mbps伝送路671にお
ける伝送路フレーム上のTSに挿入する。あるいは、そ
の逆を行う。
【0059】伝送路IFモジュール711も同様に、バ
ス74を介してTSW部72でスイッチングされた多重
化信号841および多重化STマルチフレーム901をさ
らに多重化して、6.312Mbps伝送路681にお
ける伝送路フレーム上のTSに挿入する。あるいは、そ
の逆を行う。
【0060】図5は、図2に示した1.544Mbps
伝送路671における伝送路フレームの構成の一例を表
わしたものである。同図(a)は、伝送路フレーム全体
の構成を示す。同図(b)は、伝送路フレームのTS2
4の部分のみを詳細に示す。このように、1.544M
bps伝送路671における伝送路フレームは、フレー
ムの先頭を示す1ビットのFビットと、それぞれ64k
bpsのTS1〜TS24とから構成されている。この
うち、TS1〜TS23は、“32kADPCM音声信
号×2CH×23TS”であり、TS24はSTマルチ
フレームに相当する。TS24は、同図(b)に示すよ
うに各TSは1ms周期で伝送される。各TSは、フレ
ームの先頭を示すFビットと警報用ビットであるSPビ
ットと、CH1から順に割り当てられた6CH分の6ビ
ットのシグナリング信号とからなる計8ビットからなる
マルチフレーム構成となる。
【0061】以下、上述したADPCMIFモジュール
から入力された音声信号が多重化され、伝送路IFモジ
ュール701から1.544Mbps伝送路671の伝送
路フレームのTSに挿入する場合について詳細に説明す
る。
【0062】図6は、第1の実施例におけるTDMのI
Fモジュールの構成要部を表わしたものである。ただ
し、図2に示すTDMと同一部分には同一符号を付して
いる。ここでは、説明の都合上、低速側または高速側か
らTSW部への方向を上り方向、TSW部から高速側ま
たは低速側への方向を下り方向とし、図2に示したバス
73、74に代えて上りバスおよび下りバスを介して各
IFモジュールとTSW部72との間で信号の伝送が行
われるものとする。すなわちこのTDMは、2CH単位
で音声回線およびこれに対応するSS線/SR線を収容
するADPCMIFモジュール691〜69Nが、上りバ
ス100を介してTSW部72に対して上り方向の伝送
信号を送信し、下りバス101を介してTSW部72か
ら下り方向の伝送信号を受信する。ADPCMIFモジ
ュール691〜69Nは、それぞれ同様の構成をなしてい
るため、以下ではADPCMIFモジュールについては
ADPCMIFモジュール691についてのみ説明す
る。
【0063】ADPCMIFモジュール691は、音声
回線651、652のアナログ音声信号をADPCM符号
化するとともに、各音声回線に対応して設けられた個別
線信号方式であるSR方式に使用するSS線/SR線の
信号をサンプリングし、上りバス100を介してTSW
部72に対して送出する。またはその逆を行う。このた
め、ADPCMIFモジュール691は、ADPCMコ
ーデック部1021と、32k・64k変換部103
1と、バスIF部1041と、STフレーム生成・終端部
1051と、1kサンプリング部1061とを備えてい
る。
【0064】ADPCMコーデック部1021は、音声
回線651、652のアナログ音声信号を、CHごとにT
TC標準G.721に準拠した高能率符号化(ADPC
M)による32kbps(4ビット単位)の32kAD
PCM音声信号1071、1072に変換する。または3
2kADPCM音声信号1081、1082について、そ
の逆を行う。
【0065】32k・64k変換部1031は、ADP
CMコーデック部1021によってCHごとにADPC
M符号化された32kADPCM音声信号1071、1
072の2CH分を多重化して、64kbpsの64k
音声信号(32kADPCM音声信号×2CH)109
1に変換する。またはバスIF部1041からの64k音
声信号(32kADPCM音声信号×2CH)1101
について、その逆を行う。
【0066】1kサンプリング部1061は、音声回線
ごとに設けられ交換機の個別線信号方式のうちのSR方
式に使用するSS線/SR線をCHごとに1kbpsで
サンプリングしたシグナリング信号1111、1112
生成する。またはSTフレーム生成・終端部1051
らのシグナリング信号1121、1122について、その
逆を行う。
【0067】STフレーム生成・終端部1051は、1
kサンプリング部1061によってCHごとに生成され
たシグナリング信号1111、1112の2CH分を、8
マルチSTフレーム1131を生成して包み込む。また
は、バスIF部1041からの8マルチSTフレーム1
141を終端して、2CH分のシグナリング信号11
1、1122を取り出す。
【0068】バスIF部1041は、32k・64k変
換部1031によって変換された32kADCPM音声
信号が2CH分多重化された8ビットの64k音声信号
109 1と、STフレーム生成・終端部1051によって
生成されたシグナリング信号が2CH分マルチフレーム
化された1ビットの8マルチSTフレーム1131
を、9ビットのパラレル信号に変換し、上りバス100
の指定されたTSに出力する。または、下りバス101
の指定されたTSから9ビットのパラレル信号を取り込
み、32kADPCM音声信号が2CH分多重化された
64k音声信号1101と、シグナリング信号が2CH
分マルチフレーム化された8マルチSTフレーム114
1とに変換する。
【0069】TSW部72は、上述したように64k単
位TSWであり、上りバス100のTSのうちADPC
MIFモジュール691に割り当てられたTSから9ビ
ットのパラレル信号を取り込み、これを下りバス101
のうち図6では図示しない制御部からの制御信号によっ
て指示された伝送路IFモジュール701に割り当てら
れたTSに送出する。またはTSW部72は、その逆に
上りバス100のうち伝送路IFモジュール701に割
り当てられたTSから9ビットのパラレル信号を取り込
み、これを下りバス101のうち図6では図示しない制
御部からの制御信号によって指示されたADPCMIF
モジュールそれぞれに割り当てられたTSに送出する。
【0070】伝送路IFモジュール701は、ADPC
MIFモジュール691〜69Nそれぞれから送出された
9ビットのパラレル信号がTSW部72によりスイッチ
ングされた信号を取り込み、これを多重化し高速伝送路
信号として1.544Mbps伝送路671に送出す
る。または、その逆を行う。このため、伝送路IFモジ
ュール701は、バスIF部1151と、伝送路フレーム
生成・終端部1161と、STフレーム終端・生成部1
171と、STフレーム生成・終端部1181とを備えて
いる。
【0071】伝送路IFモジュールのバスIF部115
1は、下りバス101のTSのうちあらかじめ割り当て
られたTSからTSW部72によってスイッチングされ
た“9ビットのパラレル信号×N(1.544Mbps
伝送路の伝送路IFモジュールの場合Nは最大23の自
然数)”の下りバス信号を取り込む。そして、“32k
ADPCM音声信号×2CH”からなる64k音声信号
1191〜119Nと、“シグナリング信号×2CH”か
らなる8マルチSTフレーム1201〜120Nとに分離
する。例えば、64k音声信号1191はCH1とCH
2の32kADPCM音声信号を含み、64k音声信号
1192はCH3とCH4の32kADPCM音声信号
を含み、64k音声信号119NはCH(2N−1)と
CH(2N)の32kADPCM音声信号を含む。同様
に、例えば8マルチSTフレーム1201はCH1とC
H2のシグナリング信号を含み、8マルチSTフレーム
1202はCH3とCH4のシグナリング信号を含み、
8マルチSTフレーム120NはCH(2N−1)とC
H(2N)のシグナリング信号を含む。伝送路IFモジ
ュールのバスIF部1151は、その逆にそれぞれ“3
2kADPCM音声信号×2CH”からなる64k音声
信号1211〜121Nと、それぞれ“シグナリング信号
×2CH”からなる8マルチSTフレーム1221〜1
22Nとから“9ビットのパラレル信号×N”の上りバ
ス信号に変換し、上りバス100の指定されたTSに送
出する。
【0072】ここで、マルチフレーム化されたシグナリ
ング信号をシングルフレーム化するため、バスIF部1
151から出力された8マルチSTフレーム1201〜1
20 Nは、STフレーム終端・生成部1171とSTフレ
ーム生成・終端部1181とを介し、伝送路フレーム生
成・終端部1161に入力される。
【0073】STフレーム終端・生成部1171は、バ
スIF部1151からの8マルチSTフレーム1201
120Nを終端し、それぞれマルチフレーム化された2
CH分のシグナリング信号を取り出し、それぞれCH1
〜CH(2N)の抽出シグナリング信号1231〜12
2NとしてSTフレーム生成・終端部1181に送出す
る。または、その逆にSTフレーム終端・生成部117
1は、STフレーム生成・終端部1181からのCH1〜
CH(2N)のシグナリング信号1241〜124 2N
2CHごとに8マルチフレーム化した8マルチSTフレ
ームに包み込み、バスIF部1151に送出する。
【0074】STフレーム生成・終端部1181は、S
Tフレーム終端・生成部1171からの各CHの抽出シ
グナリング信号1231〜1232Nを6CHごとに8マ
ルチフレーム化した8マルチSTフレーム1251〜1
25L(Lは自然数)を生成し、伝送路フレーム生成・
終端部1161に送出する。またはSTフレーム生成・
終端部1181は、伝送路フレーム生成・終端部1161
からの8マルチSTフレーム1261〜126Lから、各
CHごとに取り出したシグナリング信号1241〜12
2NをSTフレーム終端・生成部1171に送出する。
【0075】伝送路フレーム生成・終端部1161は、
バスIF部1151からの“32kADPCM音声信号
×2CH”からなる64k音声信号1191〜119
Nと、STフレーム生成・終端部1181からの6CHご
とにマルチフレーム化された8マルチSTフレーム12
1〜125Lとを、TTC標準JT−G704等に準拠
した1.544Mbps伝送路671の1.544Mb
ps伝送路フレーム上のTSに挿入する。またはその逆
に、1.544Mbps伝送路671の伝送路フレーム
上のTSから、“32kADPCM音声信号×2CH”
からなる64k音声信号1211〜121Nと、6CHご
とにマルチフレーム化された8マルチSTフレーム12
1〜126Lとを取り出す。
【0076】次に、このような構成のTDMについて、
低速側の伝送信号が高速側の伝送信号として多重化され
る場合の動作を図7〜図12を参照しながら、具体的に
説明する。なお、高速側の伝送信号が低速側の伝送信号
として分割化される場合は、逆の動作を行うため、説明
を省略する。
【0077】図7は、図6に示したADPCMIFモジ
ュールのうちADCPMコーデック部および32k・6
4k変換部の動作の概要を表わしたものである。図7
(a−1)は、音声回線651、652のアナログ音声信
号を示す。図7(a−2)は、図6に示したADPCM
コーデック部1021で符号化されたADPCM符号化
データを示す。図7(b−1)は、32kADPCM音
声信号1071の構成の概要を示す。図7(b−2)
は、32kADPCM音声信号1072の構成の概要を
示す。図7(b−3)は、32k・64k変換部103
1によって多重化された64k音声信号(32kADP
CM音声信号×2CH)1091の構成の概要を示す。
【0078】このようにADPCMIFモジュールのA
DPCMコーデック部1021は、音声回線から入力さ
れた図7(a−1)に示すアナログ音声信号を、8kH
zの標本化周波数でサンプリングし、そのサンプリング
値を4ビットに量子化を行うことで、同図(a−2)に
示す32kbpsのADPCM音声符号化を生成する。
この結果、ADPCMコーデック部1021は、CHご
とに、CH1の音声回線651のアナログ音声信号は同
図(b−1)に示す32kADPCM音声信号1071
に変換し、CH2の音声回線652のアナログ音声信号
は同図(b−2)に示す32kADPCM音声信号10
2に変換する。32k・64k変換部1031は、AD
PCMコーデック部1021で2CH分符号化された3
2kADPCM音声信号1071、1072を、多重化し
て、図7(b−3)に示すように64kbpsの64k
音声信号1091を生成する。
【0079】図8は、図6に示したADPCMIFモジ
ュールのうち1kサンプリング部およびSTフレーム生
成・終端部の動作の概要を表わしたものである。図8
(a−1)は、各音声回線に対応したSS線/SR線の
信号を示す。図8(a−2)は、図6に示した1kサン
プリング部1061でサンプリングされたシグナリング
信号を示す。図8(b−1)は、図6に示したシグナリ
ング信号1111を示す。図8(b−2)は、図6に示
したシグナリング信号1112を示す。図8(b−3)
は、STフレーム生成・終端部1051によって生成さ
れた8マルチSTフレーム1131の構成の概要を示
す。図7(b−4)は、8マルチSTフレームの1TS
の概要を示す。
【0080】このようにADPCMIFモジュールの1
kサンプリング部1061は、各音声回線に対応したS
S線/SR線の信号を、1kHzでサンプリングするこ
とで、同図(a−2)に示す1kbpsのシグナリング
信号を生成する。この結果、1kサンプリング部106
1は、CHごとに、CH1の音声回線651に対応したS
S線/SR線661の信号は同図(b−1)に示す1k
bpsのシグナリング信号1111に変換し、CH2の
音声回線652に対応したSS線/SR線662の信号は
同図(b−2)に示す1kbpsのシグナリング信号1
112に変換する。STフレーム生成・終端部105
1は、1kサンプリング部1061で2CH分サンプリン
グされたシグナリング信号1111、1112を、1ms
周期の8マルチSTフレーム1131に収容する。8マ
ルチSTフレーム1131の各TSは、同図(b−4)
に示すように、1ms周期で伝送され、フレームの先頭
を示すFビットと警報用ビットであるSPビットと、C
H1およびCH2のシグナリング信号を含む6ビットと
からなる計8ビットからなる。SPビットは、例えば相
手方でFビットを検出されないときに、その警報を示す
場合に用いられる。1周期中に各CHのシグナリング信
号が1ビットだけ伝送されることから、シグナリング信
号の伝送速度は1kbpsで変わらない。
【0081】図9は、図6に示したADPCMIFモジ
ュールのバスIF部の動作の概要を表わしたものであ
る。図9(a)は、64k音声信号1091の構成の概
要を示す。同図(b)は、8マルチSTフレーム113
1の構成の概要を示す。同図(c)は、上りバス100
上の伝送信号の構成の概要を示す。ここでは、上りバス
100上は、例えば8.912Mbpsで伝送されるも
のとする。
【0082】バスIF部1041は、“32kADPC
M音声信号×2CH”からなる64kbpsの64k音
声信号1091の8ビットと、“シグナリング信号×2
CH”を含む8kbpsの8マルチSTフレーム113
1の1ビットとを、9ビットのパラレル信号に変換し、
上りバス100上の指定されたTSに送出する。上りバ
ス100が8.912Mbpsの場合、TS数は102
4となり、送出すべきTSは図示しない制御部からの指
示によってあらかじめ割り当てられている。これによ
り、図9(c)に示す1024TSのうち互いに異なる
TSに割り当てられた各ADPCMIFモジュールから
の伝送信号は、上りバス100上を8.912Mbps
で伝送され、TSW部72に供給される。
【0083】図10は、TSW部72の動作の概要を表
わしたものである。同図(a)は、上りバス100上を
伝送されるバス信号の構成の概要を示す。同図(b)
は、下りバス101上を伝送されるバス信号の構成の概
要を示す。ここでは、上りバス100および下りバス1
01は、伝送速度8.192Mbpsであるものとす
る。
【0084】同図(a)に示すように、上りバス100
上のバス信号のTSは1024TSからなり、各TSは
ADPCMIFモジュールあるいは伝送路IFモジュー
ルにあらかじめ割り当てられている。例えば、TSA
301はADPCMIFモジュール691に、TSB13
2はADPCMIFモジュール692に、TSC1303
はADPCMIFモジュール69Nにそれぞれ割り当て
られている。上りバス100には、各TSに対してそれ
ぞれ割り当てられたADPCMIFモジュールから、図
9(c)で示した9ビットのパラレル信号が、送出され
る。また、この上りバス100には、TSW部72から
高速側から低速側への伝送信号の分割のために伝送路I
Fモジュール701が送出するためのTSとして、N個
分のTSに相当するTSD〜TSD+N1304が割り当て
られる。
【0085】一方、図10(b)に示すように、下りバ
ス101上のバス信号のTSも1024TSからなり、
各TSはあらかじめ割り当てられている。ここでは、下
りバス101のTSの割り当ては、上りバス100のT
Sと同じ割り当てが行われているものとする。すなわ
ち、TSA1311はADPCMIFモジュール69
1に、TSB1312はADPCMIFモジュール69
2に、TSC1313はADPCMIFモジュール69
Nに、TSD〜TSD+N1314は伝送路IFモジュール7
1に、それぞれ割り当てられている。
【0086】例えば、図示しない制御部からの制御信号
によって、上りバス100のADPCMIFモジュール
691、692、69Nに割り当てられたTSA、TSB
TSCのデータが、下りバス101の伝送路IFモジュ
ール701に割り当てられたTSD〜TSD+N1314のう
ちそれぞれTSD、TSD+N、TSD+1にスイッチングさ
れる。また、上りバス100の伝送路IFモジュール7
1に割り当てられたTSD、TSD+1、TSD+Nのデータ
が、下りバス101のADPCMIFモジュール6
1、69N、692に割り当てられたTSA、TSC、T
Bにスイッチングされる。
【0087】なお、上りバス100と下りバス101と
で同じTSの割り当てを行う必要はなく、図示しない制
御部からの制御信号によって、TSW部72は上りバス
100上の任意のTSを、下りバス101上の任意のバ
スに割り当て、任意のTS間でデータの受け渡しを行う
ことができるが、通常は設定を簡易化するために同一T
Sの割当としている。
【0088】このようにしてTSW部72によってスイ
ッチングされた9ビットのパラレル信号は、図示しない
制御部からの制御信号にしたがって、下りバス101上
のあらかじめ割り当てられた伝送路IFモジュール70
1の対応するTSに挿入される。
【0089】図11は、図6に示した伝送路IFモジュ
ールのうちバスIF部、STフレーム終端・生成部およ
びSTフレーム生成・終端部の動作の概要を表わしたも
のである。ただし、Nは23とする。図11(a−1)
は、下りバス101上を伝送されるバス信号の構成の概
要を示す。図11(a−2)は、バスIF部1151
よって分離された“32kADPCM音声信号×2CH
×23”の下りバス信号を示す。図11(a−3)は、
バスIF部1151によって分離された“8マルチST
フレーム(2CH)×23”の下りバス信号を示す。図
11(b−1)は、8マルチSTフレームの各TSの割
り付けの一例を示す。図11(b−2)は、図6に示す
抽出シグナリング信号1231〜12346の構成の概要
を示す。図11(c)は、図6に示した8マルチSTフ
レーム1251〜1258の構成の概要を示す。
【0090】バスIF部1151は、TSW部72によ
って下りバス101に送出された図11(a−1)に示
す下りバス信号のうち、あらかじめ伝送路IFモジュー
ル701に対して割り当てられている23TS分のTS
140の9ビットのパラレル信号を取り出す。このパラ
レル信号は、各TSが同図(a−2)、(a−3)に示
すように8ビットの“32kADPCM音声信号×2C
H”と1ビットの8マルチSTフレームに分離される。
そして、1.544Mbps伝送路のフレームフォーマ
ットに対応して、46CH(=2CH×23TS)分の
ADPCM符号化データを有する64k音声信号119
1〜11923が生成され、また同図(a−3)に示す8
マルチSTフレーム1201〜12023が生成される。
【0091】STフレーム終端・生成部1171は、バ
スIF部1151から出力された同図(a−3)に示す
8マルチSTフレームについて、STフレーム同期をと
って終端し、図11(b−1)に示すように各TSに2
CH分割り付けられているシグナリング信号を取り出
し、1kbpsのシグナリング信号として分離する。例
えば、8マルチSTフレーム1201の1TS目に割り
付けられているシグナリング信号S1、S2は、同図(b
−2)に示すように、それぞれ1kbpsのシグナリン
グ信号1231、1232として取り出される。
【0092】STフレーム終端・生成部1171で取り
出されたCH1〜CH46のシグナリング信号1231
〜12346は、STフレーム生成・終端部1181によ
り6CHごとに8マルチフレーム化された8マルチST
フレーム1251〜1258が生成される。例えば、8マ
ルチSTフレーム1251はCH1〜CH6のシグナリ
ング信号をマルチフレーム化し、8マルチSTフレーム
1258はCH43〜CH46のシグナリング信号をマ
ルチフレーム化する。8マルチSTフレームのST1
ST8は、同図(c)に示すように、1ms周期で伝送
され、フレームの先頭を示すFビットと警報用ビットで
あるSPビットと、6CHごと順番に割り付けられたシ
グナリング信号を含む6ビットとからなる計8ビットか
らなる。
【0093】図12は、図6に示した伝送路IFモジュ
ールの伝送路フレーム生成・終端部1161の動作の概
要を表わしたものである。図12(a)は、STフレー
ム生成・終端部1181によって生成された8マルチS
Tフレームの構成の概要を示す。同図(b)は、8マル
チSTフレームに収容されたシグナリング信号を示す。
同図(c)は、バスIF部1151によって分離された
64k音声信号1191〜11923を示す。同図(d)
は、1.544Mbps伝送路671の伝送路フォーマ
ットの構成の概要を示す。
【0094】上述したようにSTフレーム生成・終端部
1181によって生成された8マルチSTフレーム12
1〜1258は、図12(b)に示すようにST1〜S
8が1ms周期で伝送されるマルチフレーム構成であ
る。各STのTS1〜TS8には、同図(a)に示すよ
うに、それぞれ各CHのシグナリング信号が割り付けら
れている。このような8マルチSTフレームのST1
ST8を、23TSからなる64k音声信号1191〜1
1923に対して24TS目として収容する。そして、
1.544Mbps伝送路671の伝送路フレームのT
S1〜24に収容され、先頭に伝送路用のフレームビッ
トFを付加して1.544Mbps伝送路671に送出
される。
【0095】このように低速な音声回線の音声信号およ
び音声回線に対応して設けられたSS線/SR線のシグ
ナリング信号を、TTC標準JT−G704等に準拠し
た1.544Mbps伝送路の高速伝送路に伝送させる
TDMについて説明したが、高速伝送路としてこれに限
定されるものではない。高速伝送路が6.312Mbp
s伝送路の場合であっても、割り当てられるTS数が異
なるのみで、図6に示した構成と同様の構成の6.31
2Mbps伝送路用の伝送路IFモジュールにより、例
えば同様にTTC標準に準拠した6.312Mbps伝
送路の伝送路フォーマットに収容させることができる。
【0096】図13は、高速伝送路が6.312Mbp
s伝送路である場合の図6に示した伝送路IFモジュー
ルのうちバスIF部、STフレーム終端・生成部および
STフレーム生成・終端部の動作の概要を表わしたもの
である。ただし、Nは92とする。したがって、上りバ
ス100と下りバス101には6.312Mbps伝送
路の伝送路IFモジュール用に、92TSが割り当てら
れる。図13(a−1)は、下りバス101上を伝送さ
れるバス信号の構成の概要を示す。図13(a−2)
は、バスIF部によって分離された“32kADPCM
音声信号×2CH×92”の下りバス信号を示す。図1
3(a−3)は、バスIF部によって分離された“8マ
ルチSTフレーム(2CH)×92”の下りバス信号を
示す。図13(b−1)は、8マルチSTフレームの各
TSの割り付けの一例を示す。図13(b−2)は、図
6に示す抽出シグナリング信号の構成の概要を示す。図
13(c)は、図6に示した8マルチSTフレームの構
成の概要を示す。
【0097】バスIF部は、TSW部72によって下り
バス101に送出された図(a−1)に示す下りバス信
号のうち、あらかじめ6.312Mbps伝送路に対応
した伝送路IFモジュールに対して割り当てられている
92TS分のTS150の9ビットのパラレル信号を取
り出す。このパラレル信号は、各TSが同図(a−
2)、(a−3)に示すように8ビットの“32kAD
PCM音声信号×2CH”と1ビットの8マルチSTフ
レームに分離される。そして、6.312Mbps伝送
路のフレームフォーマットに対応して、184CH(=
2CH×92TS)分のADPCM符号化データを有す
る64k音声信号1511〜15192が生成され、また
同図(a−3)に示す8マルチSTフレームが生成され
る。
【0098】STフレーム終端・生成部は、バスIF部
から出力された同図(a−3)に示す8マルチSTフレ
ームについて、STフレーム同期をとって終端し、図1
3(b−1)に示すように各TSに2CH分割り付けら
れているシグナリング信号を取り出し、1kbpsのシ
グナリング信号として分離し、それぞれ1kbpsのシ
グナリング信号1521〜152184として取り出され
る。
【0099】STフレーム終端・生成部で取り出された
CH1〜CH184のシグナリング信号1521〜15
184は、STフレーム生成・終端部により6CHごと
に8マルチフレーム化された8マルチSTフレームが生
成される。8マルチSTフレームのST1〜ST32は、
同図(c)に示すように、1ms周期で伝送され、フレ
ームの先頭を示すFビットと警報用ビットであるSPビ
ットと、6CHごと順番に割り付けられたシグナリング
信号を含む6ビットとからなる計8ビットからなる。
【0100】図14は、高速伝送路が6.312Mbp
s伝送路である場合の図6に示した伝送路IFモジュー
ルの伝送路フレーム生成・終端部の動作の概要を表わし
たものである。図14(a)は、STフレーム生成・終
端部によって生成された8マルチSTフレームの構成の
概要を示す。同図(b)は、8マルチSTフレームに収
容されたシグナリング信号を示す。同図(c)は、バス
IF部によって分離された64k音声信号1511〜1
5192を示す。同図(d)は、6.312Mbps伝送
路の伝送路フォーマットの構成の概要を示す。
【0101】上述したようにSTフレーム生成・終端部
によって生成された8マルチSTフレームは、図14
(b)に示すようにST1〜ST32が1ms周期で伝送
されるマルチフレーム構成である。各STのTS1〜T
S8には、同図(a)に示すように、それぞれ各CHの
シグナリング信号が割り付けられている。このような8
マルチSTフレームのST1〜ST32を、92TSから
なる64k音声信号1511〜15192に対して追加T
Sとして収容する。そして、6.312Mbps伝送路
のTS1〜TS96に収容され、先頭に伝送路用のフレ
ームビットFを付加して6.312Mbps伝送路に送
出される。
【0102】このように第1の実施例におけるTDMで
は、音声回線およびこれに対応するSS線/SR線の音
声信号とシグナリング信号を、ADPCMIFモジュー
ルで2CHごとに多重化して64kbpsの伝送信号に
変換してから、64k単位TSWでスイッチングを行っ
て、例えば1.544Mbpsや6.312Mbpsの
高速伝送路に送出させるようにしたので、TSW部72
を64k単位TSWメモリのみで構成することができ、
制御部による割付設定の簡略化を図ることができる。
【0103】第2の実施例
【0104】第2の実施例では、低速伝送路として2.
4kbps、4.8kbps、9.6kbps、14.
4kbpsおよび19.2kbpsのベアラ速度の同期
信号と、1.544Mbps伝送路上の高速伝送信号と
の間で分割多重化を行う。
【0105】図15は、第2の実施例におけるTDMの
構成の概要を表わしたものである。このTDMには、低
速伝送路側にそれぞれ伝送速度が2.4kbps、4.
8kbps、9.6kbps、14.4kbps、1
9.2kbpsの同期信号が伝送される同期データ通信
回線1611〜1615が接続され、高速伝送路側には
1.544Mbps伝送路1621…が接続されてい
る。このTDMでは、IFモジュールとして、同期デー
タ通信回線のIF機能を有するベアラ速度変換部163
1〜1635と、1.544Mbps伝送路1621…と
の間のIF機能を有する伝送路IFモジュール1641
…とを有している。
【0106】さらにこのTDMは、TSW部165を有
し、64k単位TSWであって、64k単位TSWメモ
リのみによって構成される。このため、ベアラ速度変換
部1631〜1635で64kbpsのユニバーサル信号
に変換し、これを一旦64k単位TSWで64kbps
単位にスイッチングを行うことによって、ユニバーサル
信号変換時にベアラ速度に応じて繰り返されたデータの
数と等しい数のCHのユニバーサル信号をまとめる。そ
して、0次群変換によってX.50マルチフレームに変
換した後、再度TSW部165の64k単位TSWによ
り、多重化することによって、1.544Mbps伝送
路上の伝送路フレームの任意のTSに挿入する。したが
って、第2の実施例におけるTDMは、ベアラ速度変換
部163 1〜1635それぞれに対応して、0次群変換部
1661〜1665を備えている。
【0107】低速側のIFモジュールであるベアラ速度
変換部1631〜1635と、TSW部165とは、バス
167を介して接続されている。TSW部165と、0
次群変換部1661〜1665および高速側の伝送路IF
モジュール701…とは、バス168を介して接続され
ている。さらに、0次群変換部1661〜1665は、バ
ス167にも接続されている。さらにまた、このTDM
は、制御部169を有し、制御信号により、TSW部1
65における64kbps単位の割付設定を行うことが
できるようになっている。
【0108】ベアラ速度変換部1631〜1635は、そ
れぞれ伝送速度が2.4kbps、4.8kbps、
9.6kbps、14.4kbps、19.2kbps
の同期信号を3.2kbps、6.4kbps、12.
8kbps、19.2kbps、25.6kbpsのベ
アラ信号に変換した後、更に64kbpsの64kユニ
バーサル信号1701〜1705に変換する。または、そ
の逆に64kユニバーサル信号1711〜1715を3.
2kbps、6.4kbps、12.8kbps、1
9.2kbps、25.6kbpsのベアラ信号に変換
した後、更に2.4kbps、4.8kbps、9.6
kbps、14.4kbps、19.2kbpsの同期
信号に変換する。
【0109】図16は、このような64kユニバーサル
信号の構成の概要を表わしたものである。64kユニバ
ーサル信号は、エンベロープ形式と呼ばれるb1〜b6
6ビット単位のデータに対して、その前後を同期用ビッ
トであるFビットおよび制御用ビットであるSビットで
包み込んだ形で、ベアラ速度に応じて同一データが数回
繰り返され、64kbpsで伝送される。
【0110】ベアラ速度変換部1631は、2.4kb
psの同期信号を3.2kbpsのベアラ速度に変換し
た後、図16に示した64kユニバーサル信号に変換し
て同一データを20回繰り返す。ベアラ速度変換部16
2は、4.8kbpsの同期信号を6.4kbpsの
ベアラ速度に変換した後、図16に示した64kユニバ
ーサル信号に変換して同一データを10回繰り返す。ベ
アラ速度変換部163 3は、9.6kbpsの同期信号
を12.8kbpsのベアラ速度に変換した後、図16
に示した64kユニバーサル信号に変換して同一データ
を5回繰り返す。ベアラ速度変換部1634は、14.
4kbpsの同期信号を19.2kbpsのベアラ速度
に変換した後、図16に示した64kユニバーサル信号
に変換して同一データを3回または4回繰り返す。ベア
ラ速度変換部1635は、19.2kbpsの同期信号
を25.6kbpsのベアラ速度に変換した後、図16
に示した64kユニバーサル信号に変換して同一データ
を2回または3回繰り返す。
【0111】TSW部165は、制御部169からの制
御信号によって指示された割り付け設定にしたがって、
バス167を介し3.2kbpsにベアラ信号である2
0CH分の64kユニバーサル信号1701を、多重し
て“64kユニバーサル信号×20CH”の64k多重
信号1721を生成する。または、その逆に“64kユ
ニバーサル信号×20CH”の64k多重信号1731
を、3.2kbpsにベアラ信号である20CH分の6
4kユニバーサル信号1711に分割化する。以下、同
様にTSW部165は、64k多重信号1722〜17
5を生成する。または、その逆に64k多重信号17
2〜1735を分割化する。
【0112】0次群変換部1661〜1665は、バス1
68を介してそれぞれCH多重された64k多重信号か
らX.50マルチフレームの0次群信号を生成し、64
k伝送路1741〜1745に送出する。または、その逆
を行う。
【0113】図17は、このようなX.50マルチフレ
ームの0次群信号の構成の概要を表わしたものである。
X.50マルチフレームは、64kbpsで伝送される
8ビット構成であり、先頭の1ビットのFビットと、伝
送データが挿入されるD1〜D6の6ビットと、最後尾の
1ビットのSビットとからなる。これらFビット、D1
〜D6、Sビットは、2.5ms周期で伝送され、Fビ
ットについてフレーム番号に応じてあらかじめ決められ
たパターンを順に挿入するようになっている。Fビット
に挿入される最初のAビットはアラームビットとして異
常時あるいは正常時を判別できるようになっており、そ
れ以降のフレームで順に“1”、“1”、“0”、…が
挿入されることを示す。最後尾のSビットは制御ビット
であり、種々の制御に用いられる。D1〜D6の6ビット
は、ベアラ速度の種類ごとにフレーム番号に応じて挿入
すべきCHのデータが割り当てられており、例えば3.
2kbpsのベアラ速度について、フレーム番号に応じ
て、CH1の図16に示した64kユニバーサル信号の
1〜b6の6ビット、CH2の64kユニバーサル信号
のb1〜b6の6ビット、…を順に挿入するようになって
いる。
【0114】このようにしてベアラ速度の種類ごとに0
次群変換部1661〜1665は、バス167に接続さ
れ、生成されたX.50マルチフレームが折り返され
て、再びTSW部165に供給されるようになってい
る。または、その逆に、TSW部165から出力された
X.50マルチフレームが0次群変換部1661〜16
5に供給され、64k多重信号に変換される。
【0115】0次群変換部1661〜1665によって生
成されたX.50マルチフレームは、TSW部165に
より、制御部169からの制御信号によって指示された
割り付け設定にしたがって、“X.50マルチフレーム
×24”に多重化した多重化マルチフレーム175を生
成し、伝送路IFモジュール1641で1.544Mb
ps伝送路1621における伝送路フレーム上のTSに
挿入する。あるいは、その逆を行う。
【0116】図18は、1.544Mbps伝送路16
1における伝送路フレーム構成の概要を表わしたもの
である。このように“X.50マルチフレーム×24”
に多重化した多重化マルチフレーム175を24TSの
各TSに挿入し、1.544Mbps伝送路1621
伝送路フレームの任意のTSに収容され、先頭に伝送路
用のフレームビットFを付加して1.544Mbps伝
送路1621に送出される。
【0117】このように第2の実施例におけるTDM
は、低速の種々の伝送速度の同期信号をベアラ速度に変
換して64kbps単位のユニバーサル信号を生成し、
64k単位TSWで一旦多重化して0次群変換を行い、
さらに折り返して64k単位TSWで多重化するように
したので、64k単位TSWメモリのみで例えば1.5
44Mbpsといった高速伝送路に多重化して伝送させ
ることができる。
【0118】第3の実施例
【0119】第3の実施例におけるTDMでは、低速伝
送路としての音声回線の音声信号を16kbps高能率
符号化した符号化信号と、1.544Mbpsや6.3
12Mbpsといった高速伝送路上の高速伝送信号との
間で分割多重化を行う。
【0120】図19は、第3の実施例におけるTDMの
構成の概要を表わしたものである。このTDMには、低
速伝送路側にCH数が4Nの音声回線1801〜180
4Nおよび各音声回線に対応したSS線/SR線1811
〜1814Nが接続され、高速伝送路側には1.544M
bps伝送路1821…と6.312Mbps伝送路1
831…とが接続されている。このTDMでは、IFモ
ジュールとして、4CH単位で音声回線のIF機能を有
する高能率符号化IFモジュール1841〜184Nと、
1.544Mbpsおよび6.312Mbps伝送路と
の間のIF機能をそれぞれ有する伝送路IFモジュール
1851…、1861…とを有している。
【0121】さらにこのTDMは、64kbps単位で
スイッチングを行うための64k単位TSWメモリのみ
からなり、64k単位TSWとして機能するTSW部1
87を備えている。低速側の各IFモジュール1841
〜184Nと、TSW部187とは、バス188を介し
て接続されている。TSW部187と、高速側のIFモ
ジュール1851…、1861…、とは、バス189を介
して接続されている。
【0122】さらにまた、このTDMは、制御部190
を有し、制御信号により、TSW部187における64
kbps単位の割付設定を行うことができるようになっ
ている。
【0123】高能率符号化IFモジュール1841〜1
84Nは、それぞれ高能率符号化部1911〜191
Nと、各音声回線に対して設けられた個別線信号方式で
あるSR方式に使用するSS線/SR線に対応した1k
サンプリング部1921〜192Nとを備えている。
【0124】高能率符号化部1911〜191Nは、各音
声回線上のアナログ音声信号を8kHzでサンプリング
し、2ビットで量子化した高能率符号化音声信号に変換
し、それぞれ接続される4回線ごとに多重化した64k
bpsの音声信号1931〜193Nを生成する。この音
声信号1931〜193Nは、バス188を介して、64
k単位TSWのTSW部187で多重化される。その逆
に、TSW部187で64kbps単位に分割化された
音声信号1941〜194Nは、バス188を介し、対応
するCHを収容する高能率符号化部1911〜191N
入力される。
【0125】図20は、このような64kbpsの音声
信号の構成の概要を表わしたものである。すなわち、音
声信号1931〜193N、1941〜194Nは、アナロ
グ音声信号を8kHzでサンプリングし、2ビットで量
子化した高能率符号化音声信号に変換し、4回線ごとに
多重化した64kbpsの音声データである。したがっ
て、音声信号1931の場合、音声回線1801〜180
4をそれぞれCH1〜CH4とすると、各CH2ビット
ずつ計8ビットの64kbps伝送信号となる。
【0126】1kサンプリング部1921〜192Nは、
各音声回線に対応したSS線/SR線を1kHzでサン
プリングし、それぞれ接続される4回線ごとに多重化し
たSTマルチフレーム1951〜195Nを生成する。こ
のSTマルチフレーム195 1〜195Nは、バス188
を介して、64k単位TSWのTSW部187で多重化
される。その逆に、TSW部187で64kbps単位
に分割化されたSTマルチフレーム1961〜196
Nは、バス188を介し、対応するCHを収容する1k
サンプリング部1921〜192Nに入力される。
【0127】図21は、このようなSTマルチフレーム
の1TSの構成の概要を表わしたものである。同図
(a)は、STマルチフレームの1TSの構成の概要を
示す。同図(b)は、1TSの割り付けの一例を示す。
すなわち、STマルチフレームの1TSは、8kbps
の信号であり、各TSは1ms周期で伝送される。各T
Sは、フレームの先頭を示すFビットと警報用ビットで
あるSPビットと、CH1〜CH4のシグナリング信号
を含む6ビットとからなる計8ビットからなるマルチフ
レーム構成となる。
【0128】TSW部187は、制御部190からの制
御信号によって指示される割付設定にしたがって、図2
0に示したような4CH分の16kbpsの高能率符号
化音声信号である64kの音声信号1931〜193N
64kbps単位にスイッチングを行う。バス189上
のバス信号は、あらかじめ伝送路IFモジュールごとに
TSが割り当てられており、制御部190からの制御信
号によって64kbps単位に各TSに音声信号が送出
される。このようにして多重化された多重化信号197
は、“16k符号化音声信号×4CH×N”となる。多
重化信号197は、あらかじめTSが割り当てられた伝
送路IFモジュールに供給される。例えば伝送路IFモ
ジュール1851…、1861…には、それぞれ多重化信
号197のうち“16k符号化音声信号×4CH×22
TS”の多重化信号1981…、1991…が入力される
ようになっている。
【0129】一方、伝送路IFモジュール1851…、
1861…からは、“16k符号化音声信号×4CH×
22TS”の多重化信号2001…、2011…が、それ
ぞれあらかじめ割り当てられたタイミングでバス189
に送出される。各伝送路IFモジュール1851…、1
861…から互いに異なるタイミングで送出された多重
化信号2001…、2011…は、“16k符号化音声信
号×4CH×N”の多重化信号202として、TSW部
187に入力される。TSW部187は、制御部190
からの制御信号によって指示される割付設定にしたがっ
て、これを音声信号1941〜194Nに分割化する。
【0130】さらにTSW部187は、制御部190か
らの制御信号によって指示される割付設定にしたがっ
て、1TSが図21に示したTSであるSTマルチフレ
ーム(4CH)1951〜195Nのスイッチングを行
う。バス189上のバス信号は、あらかじめ伝送路IF
モジュールごとに割り当てられたTSに、制御部190
からの制御信号によってSTマルチフレームが送出され
る。このようにして多重化された多重化STマルチフレ
ーム(4CH)203は、“STフレーム×N”とな
る。多重化STマルチフレーム203の各TSは、TS
群があらかじめ割り当てられた伝送路IFモジュールに
供給される。例えば伝送路IFモジュール1851…、
1861…には、それぞれ多重化STマルチフレーム2
03のうち“STマルチフレーム×22TS”の多重化
STマルチフレーム2041…、2051…が入力される
ようになっている。
【0131】一方、伝送路IFモジュール1851…、
1861…からは、多重化STマルチフレーム206
1…、2071…が、それぞれあらかじめ割り当てられた
タイミングでバス189に送出される。各伝送路IFモ
ジュール1851…、1861…から互いに異なるタイミ
ングで送出された多重化STマルチフレーム206
1…、2071…は、“STマルチフレーム×N”の多重
化STマルチフレーム208として、TSW部187に
入力される。TSW部187は、制御部190からの制
御信号によって指示される割付設定にしたがって、これ
をSTマルチフレーム1961〜196Nに分割化する。
【0132】伝送路IFモジュール1851では、バス
189を介してTSW部187でスイッチングされた多
重化信号1981および多重化STマルチフレーム20
1をさらに多重化して、1.544Mbps伝送路1
821における伝送路フレーム上のTSに挿入する。あ
るいは、その逆を行う。
【0133】伝送路IFモジュール1861も同様に、
バス189を介してTSW部189でスイッチングされ
た多重化信号1991および多重化STマルチフレーム
2051をさらに多重化して、6.312Mbps伝送
路1831における伝送路フレーム上のTSに挿入す
る。あるいは、その逆を行う。
【0134】図22は、図19に示した1.544Mb
ps伝送路1821における伝送路フレームの構成の一
例を表わしたものである。同図(a)は、伝送路フレー
ム全体の構成を示す。同図(b)は、伝送路フレームの
TS23およびTS24の部分のみを詳細に示す。この
ように、1.544Mbps伝送路1821における伝
送路フレームは、フレームの先頭を示す1ビットのFビ
ットと、それぞれ64kbpsのTS1〜TS24とか
ら構成されている。このうち、TS1〜TS22は、
“16k符号化音声信号×4CH×22TS”であり、
TS23およびTS24はSTマルチフレームに相当す
る。TS23およびTS24は、同図(b)に示すよう
に各TSは1ms周期で伝送される。各TSは、フレー
ムの先頭を示すFビットと警報用ビットであるSPビッ
トと、CH1から順に割り当てられた6CH分の6ビッ
トのシグナリング信号とからなる計8ビットからなるマ
ルチフレーム構成となる。
【0135】このように第3の実施例におけるTDM
は、音声回線のアナログ音声信号を16kbpsで符号
化した場合、4CHごとに多重化した64k音声信号を
生成するとともにこれに対応するシグナリング信号も同
様に4CHごとにマルチフレーム化して64kbpsの
伝送信号に変換し、64k単位TSWで多重化するよう
にしたので、64k単位TSWメモリのみで例えば1.
544Mbpsといった高速伝送路に多重化して伝送さ
せることができる。
【0136】変形例
【0137】第3の実施例におけるTDMでは、低速伝
送路としての音声回線のアナログ音声信号を16kbp
高能率符号化を行って、1.544Mbpsや6.31
2Mbpsといった高速伝送路上の高速伝送信号との間
で分割多重化を行うものとしていたが、これに限定され
るものではない。本変形例におけるTDMでは、低速伝
送路としての音声回線のアナログ音声信号を8kbp高
能率符号化を行って、1.544Mbpsや6.312
Mbpsといった高速伝送路上の高速伝送信号との間で
分割多重化を行う。
【0138】図23は、本変形例におけるTDMの構成
の概要を表わしたものである。本変形例におけるTDM
には、低速伝送路側にCH数が8Nの音声回線2101
〜2108Nおよび各音声回線に対応したSS線/SR線
2111〜2118Nが接続され、高速伝送路側には1.
544Mbps伝送路2121…と6.312Mbps
伝送路2131…とが接続されている。本変形例におけ
るTDMでは、IFモジュールとして、8CH単位で音
声回線のIF機能を有する高能率符号化IFモジュール
2141〜214Nと、1.544Mbpsおよび6.3
12Mbps伝送路との間のIF機能をそれぞれ有する
伝送路IFモジュール2151…、2161…とを有して
いる。
【0139】さらに本変形例におけるTDMは、64k
bps単位でスイッチングを行うための64k単位TS
Wメモリのみからなり64k単位TSWとして機能する
TSW部217を備えている。低速側の各IFモジュー
ル2141〜214Nと、TSW部217とは、バス21
8を介して接続されている。TSW部217と、高速側
の伝送路IFモジュール2151…、2161…、とは、
バス219を介して接続されている。
【0140】さらにまた、本変形例におけるTDMは、
制御部220を有し、制御信号により、TSW部217
における64kbps単位の割付設定を行うことができ
るようになっている。
【0141】高能率符号化IFモジュール2141〜2
14Nは、それぞれ高能率符号化部2211〜221
Nと、各音声回線に対して設けられた個別線信号方式で
あるSR方式に使用するSS線/SR線に対応した1k
サンプリング部2221〜222Nとを備えている。
【0142】高能率符号化部2211〜221Nは、各音
声回線上のアナログ音声信号を8kHzでサンプリング
し、1ビットに量子化して8kbpsの高能率符号化音
声信号に変換し、それぞれ接続される8回線ごとに多重
化した64kbpsの音声信号2231〜223Nを生成
する。この音声信号2231〜223Nは、バス218を
介して、64k単位TSWのTSW部217で多重化さ
れる。その逆に、TSW部217で64kbps単位に
分割化された音声信号2241〜224Nは、バス218
を介し、対応するCHを収容する高能率符号化部221
1〜221Nに入力される。
【0143】図24は、このような64kbpsの音声
信号の構成の概要を表わしたものである。すなわち、音
声信号2231〜223N、2241〜224Nは、アナロ
グ音声信号を8kHzでサンプリングし、1ビットで量
子化して高能率符号化し、8回線ごとに多重化した64
kbpsの音声データである。したがって、音声信号2
231の場合、音声回線2101〜2108をそれぞれC
H1〜CH8とすると、各CH1ビットずつ計8ビット
の64kbps伝送信号となる。
【0144】1kサンプリング部2221〜222Nは、
各音声回線に対応したSS線/SR線を1kHzでサン
プリングし、それぞれ接続される8回線ごとに多重化し
たSTマルチフレーム2251〜225Nを生成する。こ
のSTマルチフレーム225 1〜225Nは、バス218
を介して、64k単位TSWのTSW部217で多重化
される。その逆に、TSW部217で分割化されたST
マルチフレーム226 1〜226Nは、バス218を介
し、対応するCHを収容する1kサンプリング部222
1〜222Nに入力される。
【0145】図25は、このようなSTマルチフレーム
の1TSの構成の概要を表わしたものである。同図
(a)は、STマルチフレームの1TSの構成の概要を
示す。同図(b)は、1TSの割り付けの一例を示す。
すなわち、STマルチフレームの1TSは、8kbps
の信号であり、各TSは1.25ms周期で伝送され
る。各TSは、フレームの先頭を示すFビットと警報用
ビットであるSPビットと、CH1〜CH8のシグナリ
ング信号を含む8ビットとからなる計10ビットからな
るマルチフレーム構成となる。
【0146】TSW部212は、第3の実施例における
TSW部187と同様に、制御部220からの制御信号
によって指示される割付設定にしたがって、スイッチン
グを行う。64k音声信号2231〜223Nを多重化し
た多重化信号227は、“8k符号化音声信号×8CH
×N”となる。多重化信号227の各TSの信号は、あ
らかじめTSが割り当てられた伝送路IFモジュールに
供給される。例えば伝送路IFモジュール2151…、
2161…には、それぞれ多重化信号227のうち“8
k符号化音声信号×8CH×21TS”の多重化信号2
281…、2291…が入力されるようになっている。
【0147】一方、伝送路IFモジュール2151…、
2161…からは、“8k符号化音声信号×8CH×2
1TS”の多重化信号2301…、2311…が、それぞ
れあらかじめ割り当てられたタイミングでバス219に
送出される。各伝送路IFモジュール2151…、21
1…から互いに異なるタイミングで送出された多重化
信号2301…、2311…は、“8k符号化音声信号×
8CH×N”の多重化信号232として、TSW部21
7に入力される。TSW部217は、制御部220から
の制御信号によって指示される割付設定にしたがって、
これを音声信号2241〜224Nに分割化する。
【0148】また、同様にTSW部217でSTマルチ
フレーム(8CH)2251〜225Nを多重化した多重
化STマルチフレーム(8CH)233は、“STフレ
ーム×N”となる。多重化STマルチフレーム233の
各TSは、TS群があらかじめ割り当てられた伝送路I
Fモジュールに供給される。例えば伝送路IFモジュー
ル2151…、2161…には、それぞれ多重化STマル
チフレーム233のうち“STマルチフレーム×21T
S”の多重化STマルチフレーム2341…、2351
が入力されるようになっている。
【0149】一方、伝送路IFモジュール2151…、
2161…からは、多重化STマルチフレーム236
1…、2371…が、それぞれあらかじめ割り当てられた
タイミングでバス219に送出される。各伝送路IFモ
ジュール2151…、2161…から互いに異なるタイミ
ングで送出された多重化STマルチフレーム236
1…、2371…は、“STマルチフレーム×N”の多重
化STマルチフレーム238として、TSW部217に
入力される。TSW部217は、制御部220からの制
御信号によって指示される割付設定にしたがって、これ
をSTマルチフレーム2261〜226Nに分割化する。
【0150】伝送路IFモジュール2151、216
1は、バス219を介してTSW部217でスイッチン
グされた多重化信号1981、1991および多重化ST
マルチフレーム2041、2051をさらに多重化して、
1.544Mbps伝送路212 1および6.312M
bps伝送路2131における伝送路フレーム上のTS
に挿入する。あるいは、その逆を行う。
【0151】図26は、図23に示した1.544Mb
ps伝送路2121における伝送路フレームの構成の一
例を表わしたものである。同図(a)は、伝送路フレー
ム全体の構成を示す。同図(b)は、伝送路フレームの
うちSTマルチフレームが挿入される部分のみを詳細に
示す。このように、1.544Mbps伝送路212 1
における伝送路フレームは、フレームの先頭を示す1ビ
ットのFビットと、64kbpsの多重化信号と多重化
STマルチフレームが挿入されたTSとから構成されて
いる。このうち、TS1〜TS21は、“8k符号化音
声信号×8CH×21TS”であり、残りは多重化ST
マルチフレームに相当する。この残りのTSは、同図
(b)に示すように各TSは1.25ms周期で伝送さ
れる。各TSは、フレームの先頭を示すFビットと警報
用ビットとが交互に挿入される1ビットのF/Aビット
と、CH1から順に割り当てられた9CH分の9ビット
のシグナリング信号とからなる計10ビットからなるマ
ルチフレーム構成となる。
【0152】このように本変形例におけるTDMは、第
3の実施例と同様に、符号化された音声信号の伝送速度
は異なるものの、低速側IFモジュールと高速側IFモ
ジュールとでフレームの構成を工夫することで、音声信
号を8kbpsの高能率符号化した場合であっても、6
4k単位TSWメモリのみで例えば1.544Mbps
といった高速伝送路に多重化して伝送させることができ
る。
【0153】
【発明の効果】以上説明したように請求項1または請求
項3記載の発明によれば、低速伝送路インタフェース手
段および高速伝送路インタフェース手段により、多重化
すべき低速の伝送速度の伝送信号をより高速の伝送速度
に変換、またはその逆を行うようにしたので、TDMの
必須機能であるTSW部分を、変換した伝送速度単位の
みで構成することができるので、TSW部の複雑なメモ
リ構成により自由な割り付けを行っていた従来のTDM
に比べて回路規模を削減することができる。さらに、同
一の伝送速度単位のみのTSWの割付設定を行うだけで
よいので、TSWの設定の複雑度を軽減することができ
る。
【0154】また請求項2または請求項4記載の発明に
よれば、低速の種々の伝送速度の伝送信号を、より高速
の伝送信号に変換し、一旦この伝送信号の伝送速度単位
の時間スイッチで所定のチャネル数分だけ多重化した
後、マルチフレーム化して再び折り返して同様の時間ス
イッチで伝送信号の伝送速度単位のスイッチングを行
い、またはその逆を行うようにした。これにより、TD
Mの必須機能であるTSW部分を、変換した伝送速度単
位のみで構成することができ、割付設定の複雑度を軽減
することができる。
【0155】さらに請求項5または請求項6記載の発明
によれば、低速伝送路の伝送信号として、高能率符号化
された音声信号と、交換機との個別信号方式のシグナリ
ング信号とについて、装置内で第1または第3の伝送速
度に変換することで、一般的に64kbpsで分割多重
化されるTDMにおいても、64k単位TSWのみで、
高速伝送路の伝送路との間の分割多重化を行うことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例におけるTDMの構成の
概要を示す構成図である。
【図2】低速伝送路としての音声回線と高速伝送路との
間で分割多重化を行う第1の実施例におけるTDMの構
成を示す構成図である。
【図3】第1の実施例における音声信号の構成の概要を
示す説明図である。
【図4】第1の実施例におけるSTマルチフレームの1
TSの構成の概要を示す説明図である。
【図5】第1の実施例における1.544Mbps伝送
路における伝送路フレームの構成の一例を示す説明図で
ある。
【図6】第1の実施例におけるTDMのIFモジュール
の構成要部を示すブロック図である。
【図7】第1の実施例におけるADPCMIFモジュー
ルのうちADCPMコーデック部および32k・64k
変換部の動作の概要を示す説明図である。
【図8】第1の実施例におけるADPCMIFモジュー
ルのうち1kサンプリング部およびSTフレーム生成・
終端部の動作の概要を示す説明図である。
【図9】第1の実施例におけるADPCMIFモジュー
ルのバスIF部の動作の概要を示す説明図である。
【図10】第1の実施例におけるTSW部の動作の概要
を示す説明図である。
【図11】第1の実施例における伝送路IFモジュール
のうちバスIF部、STフレーム終端・生成部およびS
Tフレーム生成・終端部の動作の概要を示す説明図であ
る。
【図12】第1の実施例における伝送路IFモジュール
の伝送路フレーム生成・終端部の動作の概要を示す説明
図である。
【図13】高速伝送路が6.312Mbps伝送路であ
る場合の伝送路IFモジュールのうちバスIF部、ST
フレーム終端・生成部およびSTフレーム生成・終端部
の動作の概要を示す説明図である。
【図14】高速伝送路が6.312Mbps伝送路であ
る場合の図6に示した伝送路IFモジュールの伝送路フ
レーム生成・終端部の動作の概要を示す説明図である。
【図15】第2の実施例におけるTDMの構成の概要を
示す構成図である。
【図16】第2の実施例における64kユニバーサル信
号の構成の概要を示す説明図である。
【図17】第2の実施例におけるX.50マルチフレー
ムの構成の概要を示す説明図である。
【図18】第2の実施例における1.544Mbps伝
送路の伝送路フレーム構成の概要を示す説明図である。
【図19】第2の実施例におけるTDMの構成の概要を
示す構成図である。
【図20】第3の実施例における64kbpsの音声信
号の構成の概要を示す説明図である。
【図21】第3の実施例におけるSTマルチフレームの
1TSの構成の概要を示す説明図である。
【図22】第3の実施例における1.544Mbps伝
送路の伝送路フレームの構成の概要の一例を示す説明図
である。
【図23】本変形例におけるTDMの構成の概要を示す
構成図である。
【図24】本変形例における64kbpsの音声信号の
構成の概要を示す説明図である。
【図25】本変形例におけるSTマルチフレームの1T
Sの構成の概要を示す説明図である。
【図26】本変形例における1.544Mbps伝送路
の伝送路フレームの構成の一例を示す説明図である。
【図27】従来のTDMの構成の概要を示す構成図であ
る。
【図28】従来の32kADPCM音声信号と64k音
声信号の構成の概要を示す説明図である。
【図29】従来のシグナリング信号の構成の概要を示す
説明図である。
【図30】従来のSTマルチフレームの構成の概要を示
す説明図である。
【図31】従来のベアラ信号の構成の概要を示す説明図
である。
【図32】従来のX.50マルチフレームで伝送される
フレームの構成の概要を示す説明図である。
【図33】従来の64k単位TSWによって多重化され
たバス信号の構成の概要を示す説明図である。
【符号の説明】
601… 低速側IFモジュール 611…、621…、701…、711… 伝送路IFモジ
ュール 63、72 TSW部 651〜652N 音声回線 661〜662N SS線/SR線 671… 1.544Mbps伝送路 681… 6.312Mbps伝送路 691〜69N ADPCMIFモジュール 73、74 バス 75 制御部 761〜76N ADPCM符号化部 771〜77N サンプリング部 781〜78N、791〜79N 音声信号 801〜80N、811〜81N STマルチフレーム 82、831…、841…、851…、861…、87、
多重化信号 88、891…、901…、911…、921…、93 多
重化STマルチフレーム

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の伝送速度を有する第1の伝送信号
    を第1のチャネル数ごとに多重化して第1の伝送速度よ
    りも高速の第2の伝送速度を有する第2の伝送信号を生
    成する多重化手段と、前記第1の伝送信号に対応して送
    受信される第3の伝送速度を有する第3の伝送信号を前
    記第1のチャネル数ごとにマルチフレーム化する第1の
    マルチフレーム化手段と、前記多重化手段によって生成
    された前記第2の伝送信号と前記第1のマルチフレーム
    化手段によってマルチフレーム化された各フレームとを
    パラレル変換するパラレル変換手段とを備える低速伝送
    路インタフェース手段と、 このパラレル変換手段によって変換されたパラレルデー
    タを前記第2の伝送速度単位にスイッチングする時間ス
    イッチ手段と、 この時間スイッチ手段によってスイッチングされたパラ
    レルデータから前記第2の伝送信号と前記マルチフレー
    ム化された各フレームとを分離する分離手段と、この分
    離手段によって分離された前記各フレームのデータを前
    記第3の伝送速度に変換した後前記第1のチャネル数よ
    り多い第2のチャネル数ごとにマルチフレーム化する第
    2のマルチフレーム化手段と、前記分離手段によって分
    離された前記第2の伝送信号と前記第2のマルチフレー
    ム化手段でマルチフレーム化されたマルチフレームデー
    タとを多重化して所定のタイムスロットに挿入するタイ
    ムスロット挿入手段とを備える高速伝送路インタフェー
    ス手段とを具備することを特徴とする時分割多重化装
    置。
  2. 【請求項2】 互いに異なる伝送速度を有する伝送信号
    をより高速の第1の伝送速度になるようにそれぞれ前記
    伝送速度に対応したチャネル数に変換する速度変換手段
    と、 前記伝送信号ごとに前記速度変換手段によって変換され
    たチャネル数以内のあらかじめ決められたチャネル数単
    位で前記速度変換手段によって変換された速度変換信号
    を多重化する第1の時間スイッチ手段と、 前記伝送信号ごとに前記時間スイッチ手段によってスイ
    ッチングされたスイッチングデータを1フレームあたり
    前記第1の伝送速度でマルチフレーム化するマルチフレ
    ーム化手段と、 このマルチフレーム化手段によってマルチフレーム化さ
    れたマルチフレームデータを前記第1の伝送速度単位に
    スイッチングする第2の時間スイッチ手段と、 この第2の時間スイッチ手段でスイッチングされたスイ
    ッチングデータを多重化して所定のタイムスロットに挿
    入するタイムスロット挿入手段とを具備することを特徴
    とする時分割多重化装置。
  3. 【請求項3】 所定のタイムスロットに挿入された伝送
    信号から第1の伝送速度を有する第1の伝送信号と第1
    のチャネル数ごとにマルチフレーム化されたマルチフレ
    ームデータとを抽出する抽出手段と、この抽出手段によ
    って抽出された前記マルチフレームデータを前記第1の
    伝送速度より低速の第2の伝送速度を有する第2の伝送
    信号に変換した後前記第1のチャネル数より少ない第2
    のチャネル数ごとにマルチフレーム化するマルチフレー
    ム化手段と、前記抽出手段によって抽出された前記第1
    の伝送信号と前記マルチフレーム化手段によってマルチ
    フレーム化された各フレームとをパラレルデータに変換
    するパラレル変換手段とを備える高速伝送路インタフェ
    ース手段と、 このパラレル変換手段によって変換されたパラレルデー
    タを前記第1の伝送速度単位にスイッチングする時間ス
    イッチ手段と、 前記時間スイッチ手段によってスイッチングされたスイ
    ッチングデータから前記第1の伝送信号と前記マルチフ
    レーム化手段によってマルチフレーム化された各フレー
    ムとを分離する分離手段と、この分離手段によって分離
    された前記第1の伝送信号を前記第2のチャネル数ごと
    に前記第1の伝送速度より低速の第3の伝送速度を有す
    る第3の伝送信号に分割化する分割化手段と、前記分離
    手段によって分離された前記マルチフレーム化された各
    フレームデータを前記第2のチャネル数ごとに前記第2
    の伝送信号に対応して送受信される前記第2の伝送速度
    を有する第2の伝送信号に変換するマルチフレーム変換
    手段とを備える低速伝送路インタフェース手段とを具備
    することを特徴とする時分割多重化装置。
  4. 【請求項4】 所定のタイムスロットに挿入された伝送
    信号から第1の伝送速度を有するマルチフレーム化デー
    タを抽出する抽出手段と、 この抽出手段によって抽出された前記マルチフレーム化
    データを第1の伝送速度単位にあらかじめ決められたタ
    イムスロットごとにスイッチングする第1のスイッチン
    グ手段と、 この第1のスイッチング手段でスイッチングされたマル
    チフレーム化データから各フレームごとにあらかじめ決
    められたチャネル数のデータを取り出してそれぞれ前記
    第1の伝送速度の伝送信号に分割化する分割化手段と、 この分割化手段によって分割化された分割化データごと
    に前記チャネル数分の分割伝送信号に分割化する第2の
    時間スイッチ手段と、 この第2の時間スイッチ手段によってスイッチングされ
    た前記チャネル数分の分割伝送信号からそれぞれ対応す
    る前記第1の伝送速度より低速の伝送速度に変換する速
    度変換手段とを具備することを特徴とする時分割多重化
    装置。
  5. 【請求項5】 前記第1の伝送信号は高能率符号化され
    た音声信号であり、前記第3の伝送信号はシグナリング
    信号であることを特徴とする請求項1記載の時分割多重
    化装置。
  6. 【請求項6】 前記第3の伝送信号は高能率符号化され
    た音声信号であり、前記第2の伝送信号はシグナリング
    信号であることを特徴とする請求項3記載の時分割多重
    化装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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