JP2001248882A - 冷凍サイクルの制御装置 - Google Patents

冷凍サイクルの制御装置

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JP2001248882A
JP2001248882A JP2000058969A JP2000058969A JP2001248882A JP 2001248882 A JP2001248882 A JP 2001248882A JP 2000058969 A JP2000058969 A JP 2000058969A JP 2000058969 A JP2000058969 A JP 2000058969A JP 2001248882 A JP2001248882 A JP 2001248882A
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path switching
valve
switching valve
refrigeration cycle
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JP2000058969A
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English (en)
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Nobuyuki Kiuchi
信行 木内
Yoshitaka Yoshizawa
至孝 吉澤
Seiichi Nakahara
誠一 中原
Hiroshi Ito
浩 伊藤
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Saginomiya Seisakusho Inc
Original Assignee
Saginomiya Seisakusho Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 冷凍サイクルにおいて、複数種類の流路切換
弁に対して信頼性を確保でき、冷凍サイクルのコストを
低減できる冷凍サイクルの制御装置を提供する。 【解決手段】 マイコン470に複数種類の流路切換弁
に対する制御プログラムを記憶しておく。IC[1] 40
6−1で複数種類の流路切換弁における電磁コイル10
1−1を駆動する。IC[1] 406−1とIC[2] 40
6−2で、電磁コイル101−1、101−2のバイポ
ーラ駆動により、ある種の流路切換弁のステッピングモ
ータを駆動する。マイコン470にジャンパ端子C5−
1(およびC5−2)を設ける。ジャンパ端子C5−1
(あるいはジャンパ端子C5−1およびC5−2)で流
路切換弁の種類を選択決定する。マイコン470におい
て、選択決定された流路切換弁に対応する制御プログラ
ムにより、選択決定された流路切換弁を切り換え制御す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷凍サイクルの制
御装置に関し、特にヒートポンプ式空気調和機等におい
て冷媒の流路を切り換える流路切換弁に対して、操作手
段、あるいは制御工程の異なる複数の流路切換弁を切り
換え制御する冷凍サイクルの制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、冷暖房ユニットなどの冷凍サイク
ルにおいて、圧縮機からの高圧冷媒の供給先を、室内側
熱交換器と室外側熱交換器との一方から他方に切り換え
ることで、室内の冷房と暖房とを行えるようにしてい
る。そして、このような高圧冷媒の流路を切り換える流
路切換弁として四方弁が用いられている。このような冷
凍サイクルに関連する技術として、例えば、特公昭35
−12689号公報、実公昭55−53825号公報、
特許第2694032号公報、特開平10−47812
号公報、特開平11−37332号公報、特開平11−
13919号公報、特開平10−281321号公報に
開示されたものがある。
【0003】(従来技術−1)特公昭35−12689
号公報と実公昭55−53825号公報のものは、流路
切換弁の本体内を高圧室と2つの圧力変換室とに区画し
たスライド式の流路切換弁である。代表的な操作手段は
パイロット電磁部の電磁コイルをON/OFFする駆動
回路であり、交流駆動式電磁コイルや直流駆動式電磁コ
イルが使用される。この直流駆動式電磁コイルの場合は
一方向の通電印加である。
【0004】(従来技術−2)特許第2694032号
公報のものは、流路切換弁の本体内を高圧室と圧力変換
室とに区画し、圧力変換室側から高圧室側に向けて付勢
する付勢手段(ばね)を備えたスライド式の流路切換弁
である。代表的な操作手段はパイロット電磁部の電磁コ
イルをON/OFFする駆動回路であり、通常、暖房運
転時はOFFであり、冷房運転時は所定時間の間、電磁
コイルをONし、高圧室の圧力が付勢手段の力を上回る
ようにする。これによりOFFしても、主弁は位置を保
持しているものである。交流駆動式電磁コイルや直流駆
動式電磁コイルが使用され、この直流駆動式電磁コイル
の場合は一方向の通電印加であり、これらの電磁コイル
が一定の省エネ効果をもたらすものである。
【0005】(従来技術−3)特開平10−47812
号公報と特開平11−37332号公報のものは、高圧
側の流路と低圧側の流路とを連通させる連通行程を備え
たロータリ式流路切換弁である。代表的な操作手段はパ
イロット電磁部の電磁コイルを所定時間の間ON/OF
Fする駆動回路であり、電磁コイルのON/OFFによ
り、流路が切り換えられる。通常、直流コイルで双方向
の通電印加であり、従来技術−2に比べて、更に省エネ
効果をもたらすものである。
【0006】(従来技術−4)特開平11−13919
号公報のものは、モータの駆動力を利用して流路を切り
換えるロータリ式流路切換弁である。代表的な操作手段
は、モータのコイルを所定時間の間、ONする駆動回路
であり、モータのコイルのONにより流路が切り換えら
れる。通常、直流コイルで双方向の通電印加であり、従
来技術−2と同様の省エネ効果をもたらすものである。
【0007】(従来技術−5)特開平10−28132
1号公報のものは、電動膨張弁を駆動するステッピング
モータの駆動力を利用し、電動膨張弁の絞り制御域以外
の流路切換弁切換域を利用して流路を切り換えるロータ
リ式流路切換弁である。代表的な操作手段は、ステッピ
ングモータの直流コイルを駆動する駆動回路であり、ス
テッピングモータの直流コイルの通電印加を行うもので
ある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ヒートポン
プ式冷凍サイクルを、例えば、ルームエアコンとすると
冷房能力を基準として、例えば、2.2kW、2.5k
W、2.8kW、3.2kW、4.0kW、5.0kW
などの機種が準備されている。このとき、例えば3.2
kW以下の機種には(口径の小さな)一の流路切換弁が
使用され、例えば3.2kWを超える機種には(口径の
大きな)他の流路切換弁が使用される。このとき、操作
手段も制御工程も同じであるような2つの(一の、他
の)流路切換弁が使用されるとは限らない。その例を以
下に示す。
【0009】一の流路切換弁に前記従来技術−2、他の
流路切換弁に前記従来技術−1を用いる場合について説
明する。ここでは、能力の小さな機種がより省エネが必
要であり、従来技術−1よりも省エネタイプの従来技術
−2を用いるとする。このとき、例えば、交流コイルを
使用するとして、暖房運転時がOFF、冷房運転時がO
Nとなるように、冷媒配管を流路切換弁に接続する。接
続配管の標準化のためには、例えば、後述する導管7を
室内熱交換器、後述する導管8を室外熱交換器に接続す
るように統一される。こうして、操作手段(駆動回路)
は同じであるが、制御工程の異なる流路切換弁が用いら
れることとなった。一の流路切換弁は、冷房運転時には
所定時間の間の通電印加(ON)で位置を保持できる
が、他の流路切換弁は、冷房運転時に、長時間の間、通
電印加(ON)しなければ、位置を保持できない構成と
なっている。ここで、冷房運転が要求される夏期は「外
気温度」が高く、通電印加による電磁コイルの内部の発
熱のために、電磁コイルの温度が上昇してしまい、コイ
ルの絶縁劣化などが発生し、流路切換弁の信頼性に問題
があった。
【0010】また、一の流路切換弁に前記従来技術−
3、他の流路切換弁に前記従来技術−1を用いる場合に
ついて説明する。ここでは、能力の小さな機種がより省
エネが必要であり、前記従来技術−2よりもさらに省エ
ネタイプの従来技術−3を用いるとする。このとき、例
えば、従来技術−1には商用交流電力を印加する交流コ
イルを使用し、暖房運転時がON、冷房運転時がOFF
となるように、冷媒配管を流路切換弁に接続する。一
方、従来技術−3は直流コイルの双方向駆動型であり、
かつ所定時間の間、通電印加の後は、位置保持されるの
で、通電印加が不要となるラッチタイプである。ここ
で、従来技術−1は電磁コイルの温度上昇の問題は解決
されたものの、交流駆動型であり、一方、従来技術−3
は直流の双方向駆動型である。すなわち、2つの操作手
段(駆動回路)と2つの制御工程とを必要とする。こう
して、操作手段(駆動回路)も異なり、制御工程も異な
る流路切換弁が用いられることとなった。このとき、制
御工程はマイコンのメモリを用いるのみで対応できるの
で部材は増えないが、操作手段(駆動回路)は2つ必要
でありその分ハードウエア(部材)が余分に必要とな
り、コストアップになる点と地球環境を汚染するという
点に問題があった。
【0011】また、さらに、一の流路切換弁に前記従来
技術−4、他の流路切換弁に前記従来技術−5を用いる
場合について説明する。従来技術−4は、直流モータで
所定時間の間、通電印加することにより、流路を切り換
えており、通電は双方向駆動型である。従来技術−5
は、ステッピングモータによる複合弁である。絞り制御
域以外の「暖房切換域」、「冷房切換域」に位置させる
ことで、流路を切り換えている。2つの弁は共に、ロー
タリ式流路切換弁である。しかし、従来技術−5は、四
方弁部と絞り弁部とが合体化され、冷媒配管が複合弁に
集中し、従来技術−4に比べて、配管処理が複雑となっ
てしまい、結局、室外ユニットの配管構成の標準化を妨
げコストアップの要因になるという問題があった。
【0012】本発明は、複数(種類)の流路切換弁に対
して信頼性を確保するとともに、冷凍サイクルのコスト
を低減できる冷凍サイクルの制御装置を提供することを
課題とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1の冷凍サイクル
の制御装置は、冷凍サイクルの流路切換弁を切り換え制
御する冷凍サイクルの制御装置であって、複数の流路切
換弁から1つの流路切換弁を選択決定する選択決定手段
と、前記複数の流路切換弁の各々に対応する制御工程と
を備えており、前記選択決定した流路切換弁を、該流路
切換弁に対応する制御工程で切り換え制御することを特
徴とする。
【0014】請求項2の冷凍サイクルの制御装置は、請
求項1の構成を備え、前記複数の流路切換弁は、操作手
段により電気的に駆動される電気的駆動弁と、非電気的
に駆動される非電気的駆動弁とを含み、前記操作手段で
電気的駆動弁を切り換え制御する制御行程と、前記非電
気的駆動弁を切り換え制御する制御工程とを備えること
を特徴とする。
【0015】請求項3の冷凍サイクルの制御装置は、請
求項1の構成を備え、前記複数種類の流路切換弁は、非
電気的に駆動される複数の非電気的駆動弁を含み、前記
複数の非電気的駆動弁を切り換え制御する複数の制御工
程を備えることを特徴とする。
【0016】請求項1の冷凍サイクルの制御装置によれ
ば、複数の流路切換弁に対応する制御工程を選択決定す
る選択決定手段を備えているので、制御工程の異なる複
数の流路切換弁を選択的に切り換え制御できる。したが
って、複数の流路切換弁に対して信頼性を確保し、コス
トを低減することができる。
【0017】請求項2の冷凍サイクルの制御装置によれ
ば、操作手段により電気的に駆動される電気的駆動弁
と、非電気的に駆動される非電気的駆動弁との組合せに
適用して、請求項1と同様な作用効果が得られる。
【0018】請求項3の冷凍サイクルの制御装置によれ
ば、非電気的に駆動される複数の非電気的駆動弁の組合
せに適用して、請求項1と同様な作用効果が得られる。
【0019】
【発明の実施の形態】次に、本発明による冷凍サイクル
の制御装置の実施形態を図面を参照して説明する。
【0020】図10は本発明の実施形態に係る冷凍サイ
クルの一例を示すブロック図であり、この実施形態の冷
凍サイクルは室内ユニット(図の一点鎖線の内側)と室
外ユニット(図の一点鎖線の外側)とによるヒートポン
プ式エアコンにおいて構成されている。図中4は圧縮
機、9Aは室内ユニットに搭載された室内熱交換器、9
Bは室外ユニットに搭載された室外熱交換器、10Aは
絞り装置、200はアキュムレータ、100は四方弁を
構成するロータリ式流路切換弁である。
【0021】圧縮機4の吐出口は流路切換弁100に接
続され、圧縮機4の吸入口はアキュムレータ200を介
して流路切換弁100に接続されている。また、流路切
換弁100は熱交換器用導管を介して室内熱交換器9A
と室外熱交換器9Bとに接続され、絞り装置10Aは室
内熱交換器9Aと室外熱交換器9Bとの間に介設されて
いる。これにより、圧縮機4、流路切換弁100、アキ
ュムレータ200、室内熱交換器9A、室外熱交換器9
B、及び、絞り装置10Aは冷凍サイクルAを構成して
いる。
【0022】圧縮機4は冷媒を圧縮し、この圧縮された
冷媒は流路切換弁100に流入されるが、後述するよう
にこの流路切換弁100は運転モードに応じて流路が切
り換えられ、圧縮機4からの冷媒は流路切換弁100で
選択的に切り換えられた流路に応じて室内熱交換器9A
または室外熱交換器9Bに流入される。すなわち、暖房
運転モードでは、図に実線の矢印で示したように、圧縮
された冷媒は流路切換弁100から室内熱交換器9Aに
流入され、この室内熱交換器9Aは凝縮器として機能
し、室内熱交換器9Aから流出された冷媒液は絞り装置
10Aを介して室外熱交換器9Bに流入され、この室外
熱交換器9Bは蒸発器として機能する。そして、室外熱
交換器9Bで蒸発された冷媒は流路切換弁100及びア
キュムレータ200を介して圧縮機4に流入される。一
方、冷房運転モードでは、図に破線の矢印で示したよう
に、圧縮機4で圧縮された冷媒は流路切換弁100から
室外熱交換器9B、絞り装置10A、室内熱交換器9
A、流路切換弁100、アキュムレータ200、そし
て、圧縮機4の順に循環され、室外熱交換器9Bが凝縮
器として機能し、室内熱交換器9Aが蒸発器として機能
する。
【0023】室内ユニットには室内熱交換器9Aを通過
する空気を送風するためのクロスフローファン91Aが
設けられており、このクロスフローファン91Aを回転
させる熱交換器モータ92Aは、マイクロコンピュータ
等で構成された室内制御部300の制御によりドライバ
301を介して回転制御が行われる。これにより、室内
熱交換器9Aの熱交換能力が制御される。また、室内温
度Taは温度センサ302によって検出され、室内熱交
換器9Aの温度Tcは温度センサ303によって検出さ
れる。なお、赤外線式等のリモコン500の信号を受信
部304で受信することにより、室内制御部300の運
転の切換えや設定等がリモコン操作でも可能となってい
る。
【0024】室外ユニットには室外熱交換器9Bを通過
する空気を送風するためのファン91Bが設けられてお
り、このファン91Bを回転させる熱交換器モータ92
Bは、マイクロコンピュータ等で構成された室外制御部
400の制御によりドライバ401を介して回転制御が
行われる。これにより、室外熱交換器9Bの熱交換能力
が制御される。また、外気温度Ta´は温度センサ40
2によって検出され、室外熱交換器9Bの温度Tc´は
温度センサ403によって検出される。また、室外制御
部400はドライバ404を介して絞り装置10Aの絞
りの開度を制御する。さらに、室外制御部400は、圧
縮機4の吐出部温度Tdを温度センサ405で検出する
と共に、後述説明するインバータモジュールからの三相
電力により圧縮機4を駆動制御する。
【0025】また、室外制御部400は、流路切換弁駆
動源としてのドライバ406に対して運転モード制御信
号SDRV を出力し、ドライバ406から流路切換弁10
0に対する電源の供給を制御する。なお、流路切換弁1
00は後述説明するように流路を切り換えるための電磁
コイルを備えており、運転モード制御信号SDRV に基づ
くドライバ406からの供給電源に応じて流路を切り換
える。
【0026】なお、この例では流路切換弁100として
ロータリ式のものを示しているが、流路切換弁100と
して、例えば前述の特公昭35−12689号公報ある
いは特許第2694032号公報のようなスライド式の
流路切換弁を用いても同様な冷凍サイクルAが構成され
る。なお、このようなスライド式の流路切換弁100の
場合はパイロット電磁部の電磁コイルがドライバ406
で駆動されるものである。ただし、電磁コイルを備える
パイロット電磁部、あるいはモータなどを用いたロータ
リ式流路切換弁100の場合、ステッピングモータを用
いたロータリ式流路切換弁100の場合、スライド式の
流路切換弁100の場合では、ドライバ406による駆
動制御の詳細はそれぞれ異なっている。また、後述する
非電気的な動力で流路が切り換えられる流路切換弁10
0の場合にはドライバ406は用いない。
【0027】図11は室内制御部300と室外制御部4
00の主に電気系統を示すブロック図である。室内制御
部300は主電源をオン/オフするパワーリレー310
を内蔵しており、このパワーリレー310を介して、例
えば100Vの単相交流がAC/DCコンバータ320
に供給され、AC/DCコンバータ320で各種所定の
直流電圧に変換され、マイコン330等に供給される。
なお、マイコン330にはEEPROM340が接続さ
れている。また、パワーリレー310を介して供給され
る100Vの単相交流は電源供給線200を介して室外
制御部400にも供給される。
【0028】室外制御部400では、供給される交流を
ノイズフィルタ410にかけた後、コンバータ420で
整流して平滑コンデンサ430で平滑し、所定の直流電
圧が生成される。前記生成された直流による電流は、シ
ャント抵抗440を介してインバータモジュール450
に供給される。そして、インバータモジュール450に
より三相電力が生成され圧縮機4に供給される。一方、
平滑コンデンサ430の出力はDC/DCコンバータ4
60により、所定の内部直流電圧に変換され、マイコン
470等に供給される。そして、マイコン470はイン
バータモジュール450にドライブ信号を出力すること
により、圧縮機4を運転制御する。この圧縮機4が冷媒
を圧縮する能力はドライブ信号の周波数(Hz)によっ
て制御され、周波数(Hz)が高い程、圧縮能力が高く
なる。例えば、15Hzと10Hzとでは15Hzのと
きのほうが10Hzのときより冷媒の圧力が高くなる。
なお、マイコン470にはEEPROM480および電
圧検出器490が接続されており、このEEPROM4
80には、冷凍サイクルの停止時の切り換え位置に対応
した後述する主弁体の位置の位置データが記憶される。
また、マイコン470は通信線210を介して室内制御
部300のマイコン330とシリアル通信を行ってデー
タの授受を行う。
【0029】図9は本発明の冷凍サイクルの制御装置の
一実施形態の原理的ブロック図であり、この原理的ブロ
ック図の各要素は図10及び図11の各要素や各要素の
組合せに対応している。なお、冷凍サイクルAにおいて
図10と同じ要素には同符号を付記してある。図9に一
点鎖線で示した制御装置Cは、室内制御部300及び室
外制御部400に対応しており、この制御装置Cの処理
部C1は室内制御部300のマイコン330及び室外制
御部400のマイコン470に対応している。また、入
力部C2は室内ユニットの受信部304、あるいは図示
しないマニュアルスイッチに対応し、検出部C3は、温
度センサ302、303、402、403、405、あ
るいは図示しないが、圧力検出手段、流量検出手段、周
波数検出手段などに対応し、半固定記憶部C4は室内制
御部300のEEPROM340および室外制御部40
0のEEPROM480に対応している。
【0030】さらに、選択決定手段C5は本発明の一つ
の特徴であり、この選択決定手段C5は制御部400に
接続されているジャンパ端子とジャンパ等である。そし
て、この選択決定手段C5により、流路切換弁100の
種類に応じて、制御工程、あるいは後述の流路切換弁駆
動部406の駆動/非駆動等の選択が決定される。
【0031】絞り装置駆動部C6、利用側熱交換器駆動
部C7、熱源側熱交換器駆動部C8および圧縮機駆動部
C9は、後述する制御プログラムの実行により機能する
手段である。また、流路切換弁駆動部406はドライバ
406に対応している。
【0032】絞り装置駆動部C6は絞り装置駆動源40
4に制御信号を出力し、絞り装置駆動源404を介して
絞り装置10Aの絞りの開度を制御する。利用側熱交換
器駆動部C7は利用側熱交換器駆動源(例えば、ファン
モータのドライバ)301に制御信号を出力し、利用側
熱交換器駆動源301は制御信号に応じてクロスフロー
ファン91Aを駆動し、運転または停止するとともに、
回転数により室内(利用側)熱交換器9Aの熱交換能力
を制御する。熱源側熱交換器駆動部C8は熱源側熱交換
器駆動源(例えば、ファンモータのドライバ)401に
制御信号を出力し、熱源側熱交換器駆動源401は制御
信号に応じてファン91Bを駆動し、運転または停止す
るとともに、回転数により室外(熱源側)熱交換器9B
の熱交換能力を制御する。
【0033】また、処理部C1は流路切換弁駆動部40
6(ドライバ406)に制御信号(運転モード制御信号
SDRV )を出力し、流路切換弁駆動部406は、制御信
号に応じて、流路切換弁100の流路を切り換えるため
の流路切換弁駆動源(後述説明する電磁コイル)101
に電力を供給する。さらに、圧縮機駆動部C9は圧縮機
動力源(例えば、インバータモジュール、及びモータ)
450に制御信号を出力し、圧縮機動力源450は圧縮
機4を駆動し、圧縮機4は正回転、逆回転、始動、停
止、能力切換え等が制御される。圧縮機動力源はモータ
に限定されず、エンジンであっても良いことはいうまで
もない。
【0034】さらに、後述の非電気的に駆動される流路
切換弁100(非電気的駆動弁)を選択した場合は、圧
縮機4の正回転、逆回転、始動、停止、能力切換えが制
御されることにより、冷凍サイクルAにおける冷媒の圧
力が制御され、これにより、流路切換弁駆動部406と
流路切換弁駆動源101とを用いることなく、流路切換
弁100の流路が切換えられる。
【0035】なお、冷凍サイクルは例示したヒートポン
プ式エアコンに限定されず、ヒートポンプ式チラーユニ
ット、エンジン駆動式、あるいはカーエアコンなども含
まれることはいうまでもない。
【0036】図1は第1実施形態の冷凍サイクルの制御
装置の要部ブロック図であり、室外制御部400のマイ
コン470には、ダブルアーム回路からなるIC[1] 4
06−1が接続されており、このIC[1] 406−1に
は流路切換弁の電磁コイル101−1が接続される。ま
た、マイコン470にはジャンパ端子C5−1が設けら
れている。
【0037】電磁コイル101−1は、前記従来技術−
1(特公昭35−126689号公報と実公昭55−5
3825号公報のもの)や前記従来技術−2(特許第2
694032号公報のもの)などのスライド式流路切換
弁の電磁コイル、あるいは、前記従来技術−3(特開平
10−47812号公報と特開平11−37332号公
報のもの)や前記従来技術−4(特開平11−1391
9号公報のもの)などのロータリ式流路切換弁の電磁コ
イルである。そして、マイコン470からの制御信号に
よりIC[1] 406−1を介して通電/非通電の制御を
行う。言うまでもなく、一方向通電式の電磁コイルの場
合はIC[1] 406−1を介して一方向の通電/非通電
の制御を行う。あるいは、別途に専用の駆動部を設けて
通電/非通電の制御を行ってもよい。
【0038】また、前記従来技術−5(特開平10−2
81321号公報のもの)などのステッピングモータを
用いるロータリ式流路切換弁の場合には、図1に破線で
示したようにIC[2] 406−2および電磁コイル10
1−2を用い、マイコン470からの制御信号によりI
C[1] 406−1、IC[2] 406−2により、バイポ
ーラ駆動することによりステッピングモータを制御す
る。言うまでもなく、ユニポーラ駆動式のステッピング
モータの場合は一方向の通電/非通電の制御であるか
ら、別途に専用の駆動部を設けて通電/非通電の制御を
行う。
【0039】マイコン470には、例えば上記各種の流
路切換弁の内の任意の2つの制御プログラムを記憶して
おき、ジャンパ端子C5−1を切り替えることで、制御
対象とする流路切換弁を選択し、選択された制御プログ
ラムにより流路切換弁を切り換え制御する。さらに、3
種類あるいは4種類の流路切換弁の制御プログラムを記
憶しておき、図1に破線で示したようにジャンパ端子C
5−2を設け、2つのジャンパC5−1、C5−2によ
り1つの流路切換弁およびその制御プログラムを選択す
るようにもできる。さらに、同様にして多種類の流路切
換弁から所望の1つの流路切換弁を選択して切り換え制
御するようにもできる。
【0040】次に、第2および第3実施形態の冷凍サイ
クルの制御装置を説明するにあたり、制御対象例として
3種類のロータリ式流路切換弁100について説明す
る。なお、図9、図10および図11の流路切換弁10
0は、以下の3種類の流路切換弁100に対応するもの
であるが、以下の3種類の流路切換弁100を区別する
ために、符号100の後にハイフンと番号1、2および
3を付加して説明する。ここで、非電気的駆動弁である
流路切換弁100−2および流路切換弁100−3は、
図9、図10および図11に示す流路切換弁駆動部(ド
ライバ)406と流路切換弁駆動源(電磁コイル)10
1とが不要であることは言うまでもない。
【0041】図12はパイロット電磁部の電磁コイルに
通電して流路を切り換える第1のロータリ式流路切換弁
100−1を示す断面図であり、この流路切換弁100
−1は特開平10−47812号公報のものと同じ流路
切換弁である。流路切換弁100−1は、大別すると、
弁本体2、主弁部VM、パイロット弁部(パイロット電
磁部)VP及び磁気回路Mによって構成されている。弁
本体2は円筒状に形成され、その上端はケーシング3の
下部に挿入固定され、その下端には、主弁座10が固定
されている。そして、主弁座10の中央に立設された軸
13により軸支された主弁体48が弁本体2の内側に回
転可能に設けられている。
【0042】主弁座10には、前記圧縮機4の冷媒吸入
口に通じる導出口11が形成されるとともに、圧縮機4
の冷媒吐出口に接続される導入口12が、軸13を挟ん
で導出口11の反対側に形成されている。さらに、図に
は現れていないが、軸13を中心とする円周上で、導出
口11および導入口12と各々略90°離間した位置
に、前記室内熱交換器9Aと前記室外熱交換機9Bにそ
れぞれ接続される2つの通孔が形成されている。ここ
で、一方の通孔は、図には現れていない導管7を介して
前記室内熱交換器9Aに接続され、他方の通孔は、導管
8を介して前記室外熱交換器9Bに接続されている。ま
た、主弁体48の下面(主弁座10側の面)には、主弁
座10の導出口11、導入口12および2つの通孔が並
ぶ周上に対向するように、それぞれ円弧状の連絡溝21
およびガイド溝22が形成されている。
【0043】主弁体48の上部には、円筒状の導磁性ヨ
ーク33が設けられ、この導磁性ヨーク33の外周には
4つの永久磁石片14(他の2つは図には現れていな
い)が取り付けられ、この4つの永久磁石片14は、そ
の外周側の極性(S極/N極)が一つ置きに異なるよう
に配設されている。また、ケーシング3の下方開放端は
弁本体2の上端近傍の周囲を封止するようになっている
が、永久磁石片14の周囲においては周上に180°位
置で相対向する2枚の舌状部3A、3Bとなっている。
これにより、電磁コイル101に通電することにより、
舌状部3A、3Bと4個の永久磁石辺14の極性に応じ
て主弁体48が回転され、流路が切り換えられる。
【0044】一方、磁気回路Mは、吸引子16、ケーシ
ング3、主弁体48に設けた導磁性ヨーク33、永久磁
石片14、プランジャー15で構成され、上記主弁部V
M及びパイロット弁部VPの両方の弁の駆動に使用され
る。
【0045】吸引子16の下端にはプランジャーチュー
ブ18が取付られるとともに、このプランジャーチュー
ブ18と吸引子16の回りに電磁コイル101が配設さ
れている。プランジャー15は吸引子16との間に圧縮
コイルばね20を配してプランジャーチューブ18内に
摺動自在に配設されており、圧縮コイルばね20は、プ
ランジャー15をパイロット弁座48aの方向、すなわ
ち弁閉方向に付勢する。また、プランジャー15の下面
中央には、パイロット弁体15aが突設され、一方、主
弁体48の上部中央にはパイロットポート47が穿設さ
れ、このパイロットポート47は連絡溝21に連通して
いる。そして、パイロットポート47の端部はパイロッ
ト弁座48aを構成しており、上下に摺動するプランジ
ャー15のパイロット弁体15aとパイロット弁座48
aとによってパイロット弁を構成している。
【0046】なお、導出口11には冷凍サイクルの圧縮
機4の冷媒吸入口に通じる吸入管6が取り付けられ、導
入口12には、圧縮機4の冷媒出口に通じる吐出管5が
取り付けられる。そして、導入口12を有する管路は、
ガイド溝22内に突出し、回動する主弁体48の回動方
向のストッパとして機能する。
【0047】以上の構成により、流路切換弁100−1
は次のように動作する。図12は、冷房運転モードにお
ける電磁コイル101の非通電状態(流路の保持状態)
に相当しており、この状態は、冷凍サイクルの圧縮機4
の吐出口に接続されている導入口12と室外熱交換器9
Bに接続されている通孔とがガイド溝22を経由して連
通され、また、圧縮機4の吸入口に接続されている導出
口11と室内熱交換器9Aの出口に接続している通孔が
連絡溝21を経由して連通されている状態である。な
お、後述の都合上、冷房運転モードにおける流路切換弁
100−1の主弁体48の位置を第2箇所とする。
【0048】この結果、冷媒は、圧縮機4→流路切換弁
100−1→室外熱交換器9B→絞り10A→室内熱交
換器9A→流路切換弁100−1→圧縮機4の経路で循
環することとなる。このとき、圧縮機4の吐出口から出
た高温、高圧の冷媒は導入口12を通って主弁体48の
上下に同じ圧力で印加されている。すなわち、パイロッ
ト弁座48aが閉状態であるから、プランジャー15側
の空間25内が高圧となっている。この状態において、
暖房運転モードへ切り換えるように指示されたとする
と、ケーシング3が例えばN極になるように電磁コイル
101を励磁すべく、運転モード制御信号SDRV を出力
する。
【0049】これにより磁気回路Mは、まず、プランジ
ャー15を吸引子16に吸引させ、パイロット弁座48
aを開状態とする。この状態になると、パイロットポー
ト47から冷媒が空間25内に流出するため、主弁体上
部の圧力が主弁体下部の圧力より低くなり、主弁体48
が上昇して主弁座10から離れる。この結果、主弁体4
8上部の圧力と主弁体下部の圧力が同圧となり、すなわ
ち、圧縮機4の冷媒吸入口に通じる低圧導出口11と圧
縮機4の冷媒吐出口に通じる高圧導入口12と、2つの
通孔との冷媒の圧力を強制的にほぼ同一の圧力とする。
主弁体48が上昇している時、圧縮機4より吐出される
冷媒やオイルは高圧導入口12から空間26を介して、
直接、低圧導出口11へ戻り、室内熱交換器9Aや室外
熱交換器9B側へは流出しない。
【0050】また、このとき、対向する一対の永久磁石
辺14はケーシング3A,3Bから反発作用を受け、他
方の一対の永久磁石辺14はケーシング3A,3Bから
吸引作用を受け、主弁体48は回転することとなる。こ
れにより、冷凍サイクルの圧縮機4の吐出口に接続され
ている導入口12と室内熱交換器9Aに接続されている
通孔とがガイド溝22を経由して連通され、また、圧縮
機4の吸入口に接続されている導出口11と室外熱交換
器9Bの出口に接続している通孔が連絡溝21を経由し
て連通されている状態となる。この結果、冷媒は、圧縮
機4→流路切換弁100−1→室内熱交換器9A→絞り
10A→室外熱交換器9B→流路切換弁100−1→圧
縮機4の経路で循環し、冷凍サイクルは暖房運転モード
に切り換わることとなる。なお、後述の都合上、暖房運
転モードにおける流路切換弁100−1の主弁体48の
位置を第1箇所とする。
【0051】なお、暖房運転モードで運転を行うととも
に、運転モード制御信号SDRV を出力し電磁コイル10
1への電力供給を停止し、電磁コイル101を非励磁状
態にすると、圧縮コイルばね20によりプランジャー1
5及び主弁体48は再び下降し、主弁体48と主弁座1
0は当接し、主弁体48のパイロット弁座48aが閉状
態となる。このとき、ケーシングに磁力は無く、主弁体
48と主弁座10は切り換わったままとなり、この状態
を保持することとなる。
【0052】また、暖房運転モードから、冷房運転モー
ド、除湿運転モードあるいは除霜運転モードに切り換え
るときは、ケーシング3が前記暖房運転モードへの切換
え時と逆の極性となるように電磁コイル101に通電を
行う。これにより、プランジャー15が吸引子16に吸
引され、パイロット弁座48aが開状態となって主弁体
48が上昇し、主弁体48が逆方向に回転され、流路が
切り換えられる。
【0053】図13は非電気的な動力により流路を切り
換えられる第2のロータリ式流路切換弁100−2の断
面図であり、円筒状の弁ハウジング53の内部に、略円
柱状の主弁体55を、回転可能でかつ回転軸方向に移動
可能に収容して、弁ハウジング53の開放端を弁座57
により閉塞すると共に、弁ハウジング53の内部に、主
弁体55を弁座57から離間させるように付勢する第1
コイルスプリング59を収容し、さらに、アウタハウジ
ング53aの上部閉塞端と主弁体55との間に、主弁体
55を弁座57に接近する方向に付勢する第2コイルス
プリング73を収容して構成されている。
【0054】詳しくは、前記弁ハウジング53は、アウ
タハウジング53aと上下2つのインナハウジング53
b,53cとで構成されており、このうち、アウタハウ
ジング53aは、一端が開放され他端が閉塞された円筒
状に形成されていて、アウタハウジング53aの他端に
は吐出管5が接続されている。
【0055】前記上下の各インナハウジング53b,5
3cは、アウタハウジング53aの内部に収容できる外
径の円筒状を呈しており、上インナハウジング53bの
下辺部は90゜周期で山部と谷部とが連なるような形状
とされ、下インナハウジング53cの上辺部は上インナ
ハウジング53bの下辺部の形状に沿うように90゜周
期で山部と谷部とが連なるような形状とされている。こ
れにより、主弁体55の周囲と対向する弁ハウジング5
3の内周面に90°毎に上下する螺旋錠のカム溝53j
が形成されている。
【0056】前記弁座57には、底面側から導管7が接
続される第1切換ポート57aと、底面側から導管8が
接続される第2切換ポート57bとが、弁座57の中心
を挟んで対向する位置に各々貫設されている。また、図
には現れていないが、これら第1及び第2の切換ポート
57a,57bから弁座57の周方向に90゜ずつ位相
をずらした箇所に2つの低圧側ポートが貫設されてい
て、これら2つの低圧側ポートには、弁座57の底面側
から、吸入管6が二股に分岐されて各々接続される。
【0057】また、主弁体55には、弁座57の切換ポ
ート57a,57bおよび2つの低圧側ポートが並ぶ周
上に対向するように、半円弧状の低圧側連通溝55a
と、切換ポート57aまたは57bの一つに連通可能な
孔を有する高圧側連通路55bとが形成されている。
【0058】そして、主弁体55が弁座57に当接した
状態で、主弁体55の第1の回転位置においては、第1
切換ポート57aと2つの低圧側ポートとが低圧側連通
溝55aにより相互に連通接続されると共に、主弁体5
5の第2の回転位置においては、第2切換ポート57b
と2つの低圧側ポートとが低圧側連通溝55aにより相
互に連通接続されるように構成されている。
【0059】前記高圧側連通路55bは、主弁体55の
弁座57側の端面に低圧側連通溝55aを避けて開口
し、主弁体55の上部に形成された中空室55dを介し
て弁ポート55cに連通されている。また、主弁体55
の中心には操作杆55fが軸方向移動可能に挿通されて
おり、主弁体55が弁座57から離間した状態では、こ
の操作杆55fの状態に取着された補助弁体55gが弁
ポート55cを閉じて、高圧側連通路55bが遮断状態
となり、主弁体55が弁座57に着座した状態では、操
作杆55fの先端が弁座57に当接することで補助弁体
55gが弁ポート55cを開いて、高圧側連通路55b
が弁ハウジング53内上部の空間に対して開放状態とな
る。
【0060】なお、主弁体55の周方向に180゜位相
をずらした周面箇所には図には現れていない2つのガイ
ドピンが各々突設されており、これらガイドピンはカム
溝53jに各々挿入される。
【0061】以上の構成により、流路切換弁100−2
は次のように動作する。まず、前記圧縮機4が停止して
いる状態では、主弁体55が、図13に示すように、コ
イルスプリング59の付勢力と第2コイルスプリング7
3の付勢力との均衡により、弁座57に対して接近離間
する方向への移動範囲における中途箇所に位置してい
る。そして、補助弁体55gにより弁ポート55cが閉
じられている。
【0062】この状態で、圧縮機4が運転を開始する
と、補助弁体55gが弁ポート55cを閉じていること
から、圧縮機4から吐出管5を通って弁ハウジング53
の内部に流入した高圧冷媒が、コイルスプリング59の
付勢力に抗して主弁体55を弁座57側に移動させるよ
うに作用し、カム溝53jの中間箇所に位置しているガ
イドピンが、カム溝53jの弁座57に最も接近した箇
所(以後、下端という。)に各々位置するようになる。
【0063】すなわち、主弁体55は弁ハウジング53
内で回転しながら弁座57側に移動し、カム溝53jの
中間箇所から略45°回転したところで主弁体55が弁
座57に着座して第2箇所に到達する。これにより、操
作杆55fの先端が弁座57に当接し補助弁体55gが
弁ポート55cを開いた状態となる。この状態では、低
圧側連通溝55aが第1切換ポート57aと2つの低圧
側ポートとに臨むと共に、高圧側連通路55bが第2切
換ポート57bに臨むようになる。このため、高圧側連
通路55bと第2切換ポート57bとを介して吐出管5
が導管8に連通すると共に、第1切換ポート57a、低
圧側連通溝55a、及び、2つの低圧側ポートを介し
て、吸入管6が導管7に連通する。
【0064】したがって、圧縮機4からの高圧冷媒は、
吐出管5、高圧側連通路55b、及び、第2切換ポート
57bを経て、導管8から室外熱交換器9Bに流入し、
絞り10及び室内熱交換器9Aを経て導管7から、第1
切換ポート57a、低圧側連通溝55a、及び、2つの
低圧側ポートを経て、吸入管6から圧縮機4の吸入口に
戻るようになり、冷凍サイクルAは冷房運転モードとな
る。なお、都合上、冷房運転モードにおける流路切換弁
100−2の主弁体55の位置を第2箇所とする。
【0065】その後、圧縮機4の運転が停止されると、
弁ハウジング53の内部に流入した冷媒の圧力が低下す
るので、コイルスプリング59の付勢力が、主弁体55
を弁座57から離間する方向に移動させるように作用
し、カム溝53jの下端に位置しているガイドピンが、
コイルスプリング59の付勢力と第2コイルスプリング
73の付勢力とが均衡する前記中途箇所(図13の状
態)に戻り、弁座57から先端が離間した操作杆55f
の補助弁体55gにより弁ポート55cが閉じられる。
【0066】その後、圧縮機4を再び運転させると、上
述したのと同様の動作により主弁体55が第2箇所に戻
って、冷凍サイクルAは冷房運転モードとなる。
【0067】一方、圧縮機4を逆回転で運転させると、
アウタハウジング53aの閉塞端と主弁体55との間の
空間の冷媒圧力が減圧されて、第2コイルスプリング7
3の付勢力に抗して主弁体55が弁座57から離間する
方向に移動する。これにより、カム溝53jの中間箇所
に位置しているガイドピンが、カム溝53jに倣って移
動してカム溝53jの弁座57から最も離間した箇所
(以後、上端という。)に位置するようになる。
【0068】その後、圧縮機4の運転が停止されると、
アウタハウジング53aの閉塞端と主弁体55との間の
空間での冷媒圧力の減圧がなくなるので、主弁体55が
第2コイルスプリング73の付勢力により弁座57に接
近する方向に移動する。なお、カム溝53jの上端位置
および下端位置の形状は、ガイドピンが上端位置あるい
は下端位置から離れるときに、このガイドピンが上イン
ナハウジング53bおよび下インナハウジング53Cの
一方向の周方向に移動するような形状に形成されてい
る。
【0069】したがって、カム溝53jの上端に位置し
ているガイドピンがカム溝53jに倣って移動し、主弁
体55は、図13に示す状態から略90°さらに回転し
て図13とは異なる中途箇所に到達する。
【0070】その後、圧縮機4を再び運転させると、補
助弁体55gが弁ポート55cを閉じていることから、
圧縮機4から弁ハウジング53の内部に流入した高圧冷
媒が、コイルスプリング59の付勢力に抗して主弁体5
5を弁座57側に移動させるように作用し、カム溝53
jの中間箇所に位置しているガイドピンが、カム溝53
jの下端に位置するようになり、主弁体55が前記冷房
運転モード時の位置から180°回転した位置で弁座5
7に着座して第1箇所に到達し、これにより、冷凍サイ
クルAは暖房運転モードとなる。なお、都合上、暖房運
転モードにおける流路切換弁100−2の主弁体55の
位置を第1箇所とする。
【0071】その後、圧縮機4の運転が停止されると、
弁ハウジング53の内部に流入した冷媒の圧力低下によ
り主弁体55に作用するコイルスプリング59の付勢力
によって、主弁体55が弁座57から離間する方向に移
動し、カム溝53jの下端に位置しているガイドピンが
カム溝53jに倣って移動し、図13に示す状態から略
90°回転した中途箇所に到達する。
【0072】その後、圧縮機4を再び運転させると、弁
ハウジング53の内部に流入した高圧冷媒により主弁体
55が、コイルスプリング59の付勢力に抗して弁座5
7に接近する方向に移動し、カム溝53jの中間箇所に
位置しているガイドピンがカム溝53jの下端に位置
し、第1箇所に主弁体55が戻って冷凍サイクルAは暖
房運転モードとなる。
【0073】なお、この状態で、圧縮機4を逆回転で運
転させ、その後、圧縮機4を停止し、さらに圧縮機4を
正回転で運転すると、前述した冷房運転モードから暖房
運転モードへの切換え時と同様の動作をし、冷凍サイク
ルAは暖房運転モードから冷房運転モードに切り換えら
れる。また、その後、圧縮機4の運転が停止されると、
主弁体55は、図13に示す前記中途箇所に戻る。
【0074】このように、この流路切換弁100−2に
よれば、圧縮機4の冷媒流によって生じる差圧力と、主
弁体55と弁座57との間に介設したコイルスプリング
59の付勢力および圧縮機4の逆回転により、主弁体5
5を弁座57に対して接近離間する方向に移動させると
共に、ガイドピンをカム溝53jに倣って移動させて、
主弁体55を弁ハウジング53に対して回転させて、主
弁体55を第1箇所と第2箇所との間で移動させる構成
となっている。
【0075】このため、電磁ソレノイド等の専用の駆動
源を用いずに、圧縮機4の運転の開始及び停止によっ
て、低圧側連通溝55aや高圧側連通路55bにより連
通される吐出管5や吸入管6の連通先を、弁座57の第
1及び第2の切換ポート57a,57bの相互間で切り
換えて、吐出管5からの吐出冷媒が導管7を経て室内熱
交換器9Aに供給される暖房運転モードと、導管8を経
て室外熱交換器9Bに供給される冷房運転モードとの間
で冷凍サイクルAを切り換え、その切換状態を維持させ
ることができる。
【0076】しかも、この第2のロータリ式流路切換弁
100−2によれば、流路切換弁100−2における吐
出管5や吸入管6の連通先の切り換えが、圧縮機4の運
転開始及び停止により従動的に行われるので、電気的な
駆動のための駆動源を不要にするだけに止まらず、流路
を切り換えるため電気的な信号による制御をも不要にで
きる。
【0077】図14は非電気的な動力により流路を切り
換えられる第3のロータリ式流路切換弁100−3の断
面図であり、図14中において図13の第2の流路切換
弁100−2と同一の部材、部分には、図13で付した
ものと同一の引用符号を付して説明する。
【0078】そして、この第3の流路切換弁100−3
は、前記第2の流路切換弁100−2における第2コイ
ルスプリング73を備えていない点において、図13に
示す第2の流路切換弁100−2とは構成が異なってお
り、その他の点は、第2の流路切換弁100−2と同様
に構成されている。
【0079】このように構成された第3の流路切換弁1
00−3は次のように動作する。まず、前記圧縮機4が
停止している状態では、主弁体55がコイルスプリング
59の付勢力により弁座57から離間して、補助弁体5
5gにより弁ポート55cが閉じられると共に、主弁体
55の2つのガイドピン55hが、カム溝53jの弁座
57から最も離間した箇所(以後、上端という。)に位
置する。
【0080】そして、冷凍サイクルAが暖房運転モード
であった状態から圧縮機4の運転が停止し、ガイドピン
55hがカム溝53jの上端に位置したものとすると、
主弁体55の低圧側連通溝55aが、弁座57の第1及
び第2の切換ポート57a,57bに臨むようになる。
【0081】この状態で、圧縮機4が運転を開始する
と、補助弁体55gが弁ポート55cを閉じていること
から、圧縮機4から吐出管5を通って弁ハウジング53
の内部に流入した高圧冷媒が、コイルスプリング59の
付勢力に抗して主弁体55を弁座57側に移動させるよ
うに作用し、カム溝53jの上端に各々位置しているガ
イドピン55hが、カム溝53jの弁座57に最も接近
した箇所(以後、下端という。)に各々位置するように
なる。
【0082】すなわち、主弁体55は弁ハウジング53
内で回転しながら弁座57側に移動し、90°回転した
ところで主弁体55が弁座57に着座して第2箇所に到
達する。これにより、操作杆55fの先端が弁座57に
当接し補助弁体55gが弁ポート55cを開いた状態と
なる。この状態では、低圧側連通溝55aが第1切換ポ
ート57aと図には現れていない2つの低圧側ポートと
に臨むと共に、高圧側連通路55bが第2切換ポート5
7bに臨むようになる。このため、高圧側連通路55b
と第2切換ポート57bとを介して吐出管5が導管8に
連通すると共に、第1切換ポート57a、低圧側連通溝
55a、及び、2つの低圧側ポートを介して、吸入管6
が導管7に連通する。
【0083】したがって、圧縮機4からの高圧冷媒は、
吐出管5、高圧側連通路55b、及び、第2切換ポート
57bを経て、導管8から室外熱交換器9Bに流入し、
絞り10及び室内熱交換器9Aを経て導管7から、第1
切換ポート57a、低圧側連通溝55a、及び、2つの
低圧側ポートを経て、吸入管6から圧縮機4の吸入口に
戻るようになり、冷凍サイクルAは冷房運転モードとな
る。なお、都合上、冷房運転モードにおける流路切換弁
100−3の主弁体55の位置を第2箇所とする。
【0084】その後、圧縮機4の運転が停止されると、
弁ハウジング53の内部に流入した冷媒の圧力が低下す
るので、コイルスプリング59の付勢力が、主弁体55
を弁座57から離間する方向に移動させるように作用
し、カム溝53jの下端に位置しているガイドピン55
hが、カム溝53jに沿って移動し上端に位置するよう
になる。
【0085】すなわち、主弁体55は弁ハウジング53
内で回転しながら吐出管5側に移動し、90°回転した
ところで、図14に示す状態とは回転方向において18
0゜反対向きの、主弁体55が弁座57から最も離間し
た第1中間箇所に到達し、これにより、弁座57から先
端が離間した操作杆55fの補助弁体55gにより弁ポ
ート55cが閉じられる。なお、この状態では、低圧側
連通溝55aが第1及び第2の切換ポート57a,57
bに臨むようになる。
【0086】この状態で、圧縮機4が運転を開始する
と、カム溝53jの上端に各々位置しているガイドピン
55hが、カム溝53jの下端に移動するとともに、主
弁体55は弁ハウジング53内で回転しながら弁座57
側に移動し、さらに90°回転したところで主弁体55
が弁座57に着座して第1箇所に到達する。これによ
り、操作杆55fの先端が弁座57に当接し補助弁体5
5gが弁ポート55cを開いた状態となる。
【0087】この状態では、低圧側連通溝55aが第2
切換ポート57bと2つの低圧側ポートとに臨むと共
に、高圧側連通路55bが第1切換ポート57aに臨む
ようになる。このため、高圧側連通路55bと第1切換
ポート57aとを介して、吐出管5が導管7に連通する
と共に、第2切換ポート57b、低圧側連通溝55a、
及び、2つの低圧側ポートを介して、吸入管6が導管8
に連通する。
【0088】したがって、圧縮機4からの高圧冷媒は、
吐出管5、高圧側連通路55b、及び、第1切換ポート
57aを経て、導管7から室内熱交換器9Aに流入し、
絞り10及び室外熱交換器9Bを経て導管8から、第2
切換ポート57b、低圧側連通溝55a、及び、2つの
低圧側ポートを経て、吸入管6から圧縮機4の吸入口に
戻るようになり、冷凍サイクルAは暖房運転モードとな
る。なお、都合上、暖房運転モードにおける流路切換弁
100−3の主弁体55の位置を第1箇所とする。
【0089】その後、圧縮機4の運転が停止されると、
弁ハウジング53の内部に流入した冷媒の圧力低下に伴
って主弁体55に作用するコイルスプリング59の付勢
力により、カム溝53jの下端に位置しているガイドピ
ン55hがカム溝53jに沿って移動し、上端に位置す
るようになるとともに、主弁体55は弁ハウジング53
内で回転しながら吐出管5側に移動し、さらに90°回
転したところで、図14に示すように、主弁体55が弁
座57から最も離間した第2中間箇所に到達し、これに
より、弁座57から先端が離間した操作杆55fの補助
弁体55gにより弁ポート55cが閉じられる。これに
より、低圧側連通溝55aが第1及び第2の切換ポート
57a,57bに臨む一番最初の状態に戻る。なお、図
14に示すアウタハウジング53aと上下2つのインナ
ハウジング53b、53cと中空室55dとは、図13
に示す第2の流路切換弁100−2と同一の部材、部分
であるので説明を省略した。
【0090】このような構成による流路切換弁100−
3によっても、流路切換弁100−2と同様の効果を得
ることができる。
【0091】次に冷凍サイクルの制御装置の第2および
第3実施形態について説明する。
【0092】図2は第2実施形態の冷凍サイクルの制御
装置の要部ブロック図であり、この第2実施形態は、前
記第1のロータリ式流路切換弁100−1と第2のロー
タリ式流路切換弁100−2に適用できるようにしたも
のである。
【0093】室外制御部400のマイコン470には、
ダブルアーム回路からなるIC[1]406−1が接続さ
れており、このIC[1] 406−1には前記第1のロー
タリ式流路切換弁100−1の電磁コイル101が接続
される。また、マイコン470にはジャンパ端子C5−
1が設けられている。そして、マイコン470はジャン
パ端子C5−1による選択状態に応じて第1のロータリ
式流路切換弁100−1または第2のロータリ式流路切
換弁100−2の切換制御を行う。第1のロータリ式流
路切換弁100−1を切換制御するときはIC[1] 40
6−1を介して電磁コイル101への通電方向を切換制
御する。また、第2のロータリ式流路切換弁100−2
を切換制御するときは圧縮機4の運転を制御する。
【0094】マイコン470には、図3のメインルーチ
ンの制御プログラム、図4に示すサブルーチンの制御プ
ログラムおよび図5に示すサブルーチンの制御プログラ
ムが記憶されている。図4のサブルーチンは第1のロー
タリ式流路切換弁100−1を制御するためのものであ
り、図5のサブルーチンは第2のロータリ式流路切換弁
100−2を制御するためのものである。そして、ジャ
ンパ端子C5−1により制御対象とする流路切換弁が選
択されると、対応する制御プログラムにより流路切換弁
を切り換え制御する。
【0095】そして、電源の投入等により図3のメイン
ルーチンの処理が開始されると、ステップS1で初期化
処理を行い、ステップS2でジャンパ端子C5−1のジ
ャンパの有無を判定する。ジャンパが有れば、ステップ
S3で図4の第1のロータリ式流路切換弁100−1の
駆動ルーチン処理を実行し、ステップS5で冷凍サイク
ルを運転してステップS2に戻る。ジャンパが無けれ
ば、ステップS4で図5の第2のロータリ式流路切換弁
100−2の駆動ルーチン処理を実行し、ステップS5
で冷凍サイクルを運転してステップS2に戻る。
【0096】図4の第1のロータリ式流路切換弁の駆動
ルーチンでは、ステップS11で、要求された運転モー
ドは冷房であるか否かを判定し、冷房であれば、ステッ
プS12で圧縮機4を第1所定能力で始動し、ステップ
S13で位置データは第1箇所であるか否かを判定す
る。第1箇所でなければ元のルーチンに復帰する。第1
箇所であればステップS14で電磁コイル101へ第2
箇所方向の通電を行って流路切換弁100−1を第2箇
所方向に駆動し、ステップS15で所定時間後に第2箇
所方向の駆動をOFFし、元のルーチンに復帰する。
【0097】一方、要求された運転モードが暖房であれ
ば、ステップS16で圧縮機4を第1所定能力で始動
し、ステップS17で位置データは第2箇所であるか否
かを判定する。第2箇所でなければ元のルーチンに復帰
する。第2箇所であればステップS18で電磁コイル1
01へ第1箇所方向の通電を行って流路切換弁100−
1を第1箇所方向に駆動し、ステップS19で所定時間
後に第1箇所方向の駆動をOFFし、元のルーチンに復
帰する。このように、ジャンパ端子C5−1で選択され
た第1のロータリ式流路切換弁100−1に対する切換
制御が行われる。
【0098】図5の第2のロータリ式流路切換弁の駆動
ルーチンでは、ステップS21で、要求された運転モー
ドは冷房であるか否かを判定し、冷房モードが要求され
ていればステップS22以降の処理を行い、暖房モード
が要求されていればステップS28以降の処理を行う。
【0099】ステップS22では、位置データは第1箇
所であるか否かを判定し、第1箇所でなければステップ
S27に進み、第1箇所であればステップS23で圧縮
機4を逆回転方向に始動し、ステップS24で第1所定
時間(略10秒)後に位置データを第2箇所に更新す
る。次に、ステップS25で冷凍サイクルの運転を停止
し、ステップS26で第3所定時間(略30秒)の間運
転を待機し、ステップS27に進む。ステップS27で
は圧縮機4を第1所定能力(例えば30Hz)で始動
し、元のルーチンに復帰する。
【0100】一方、ステップS21で暖房モードが要求
されていると、ステップS28で位置データは第2箇所
であるか否かを判定し、第2箇所でなければステップS
27に進み、第2箇所であればステップS29で圧縮機
4を逆回転方向に始動し、ステップS201で第1所定
時間(略10秒)後に位置データを第1箇所に更新す
る。次に、ステップS202で冷凍サイクルの運転を停
止し、ステップS203で第3所定時間(略30秒)の
間運転を待機する。そして、ステップS27で圧縮機4
を第1所定能力(例えば30Hz)で始動し、元のルー
チンに復帰する。このように、ジャンパ端子C5−1で
選択された第2のロータリ式流路切換弁100−2に対
する切換制御が行われる。
【0101】図6は第3実施形態の冷凍サイクルの制御
装置の要部ブロック図であり、この第3実施形態は、第
2のロータリ式流路切換弁100−2と前記第3のロー
タリ式流路切換弁100−3に適用できるようにしたも
のである。
【0102】室外制御部400のマイコン470にはジ
ャンパ端子C5−1が設けられている。そして、マイコ
ン470はジャンパ端子C5−1による選択状態に応じ
て第2のロータリ式流路切換弁100−2または第3の
ロータリ式流路切換弁100−3の切換制御を行う。第
2のロータリ式流路切換弁100−2を切換制御すると
きも、第3のロータリ式流路切換弁100−3を切換制
御するときも、いずれも圧縮機4の運転を制御する。
【0103】マイコン470には、図7のメインルーチ
ンの制御プログラム、前記第2実施形態の図5に示すサ
ブルーチンの制御プログラムおよび図8に示すサブルー
チンの制御プログラムが記憶されている。図5のサブル
ーチンは前記同様第2のロータリ式流路切換弁100−
2を制御するためのものであり、図8のサブルーチンは
第3のロータリ式流路切換弁100−3を制御するため
のものである。そして、ジャンパ端子C5−1により制
御対象とする流路切換弁が選択されると、対応する制御
プログラムにより流路切換弁を切り換え制御する。
【0104】そして、電源の投入等により図7のメイン
ルーチンの処理が開始され、ステップS1′初期化処理
を行い、ステップS2′でジャンパ端子C5−1のジャ
ンパの有無を判定する。ジャンパが有れば、ステップS
3′で図5の第2のロータリ式流路切換弁100−2の
駆動ルーチン処理を実行し、ステップS5′で冷凍サイ
クルを運転してステップS2′に戻る。ジャンパが無け
れば、ステップS4′で図8の第3のロータリ式流路切
換弁100−3の駆動ルーチン処理を実行し、ステップ
S5′で冷凍サイクルを運転してステップS2′に戻
る。
【0105】図5の第2のロータリ式流路切換弁の駆動
ルーチンは第2実施形態と同様であり、ジャンパ端子C
5−1で選択された第2のロータリ式流路切換弁100
−2に対する切換制御が行われる。
【0106】図8の第3のロータリ式流路切換弁の駆動
ルーチンでは、ステップS31で、要求された運転モー
ドは冷房であるか否かを判定し、暖房モードが要求され
ていればステップS32以降の処理を行い、冷房モード
が要求されていればステップS38以降の処理を行う。
【0107】ステップS32では位置データは第1箇所
であるか否かを判定し、第1箇所でなければステップS
37に進み、第1箇所であればステップS33で圧縮機
4を第1所定能力(例えば30Hz)で始動し、ステッ
プS34で第1所定時間(略10秒)後に位置データを
第2箇所に更新する。次に、ステップS35で冷凍サイ
クルの運転を停止し、ステップS36で第3所定時間
(略30秒)の間運転を待機し、ステップS37に進
む。ステップS37では圧縮機4を第2所定能力(例え
ば10Hz)で始動し、元のルーチンに復帰する。
【0108】一方、ステップS38では位置データは第
2箇所であるか否かを判定し、第2箇所でなければステ
ップS304に進み、第2箇所であればステップS39
で圧縮機4を第2所定能力(例えば10Hz)で始動
し、ステップS301で第1所定時間(略10秒)後に
位置データを第1箇所に更新する。次に、ステップS3
02で冷凍サイクルの運転を停止し、ステップS303
で第3所定時間(略30秒)の間運転を待機する。そし
て、ステップS304で圧縮機4を第1所定能力(例え
ば30Hz)で始動し、元のルーチンに復帰する。この
ように、ジャンパ端子C5−1で選択された第3のロー
タリ式流路切換弁100−3に対する切換制御が行われ
る。
【0109】なお、図15は流路切換弁駆動部の一例を
示す回路図であり、この回路は制御部C1により信号変
換部70を介して制御され、例えば商用交流電力を全波
整流して平滑化した直流電力を、第1乃至第4の4つの
トランジスタTR1,TR2,TR3,TR4に印加し
て、導通、非導通を切り換える。これにより、正極側電
源ラインBL+及び負極側電源ラインBL−を介して、
図15中実線の矢印で示す順方向と、図15中点線の矢
印で示す逆方向とのうちどちらかの向きで、流路切換弁
駆動源101すなわち電磁コイル101に流すように構
成されている。
【0110】そして、制御部C1が、流路切換弁100
に弁切換動作を行わせる際に、切換方向に応じた2種類
の指令信号を出力し、この指令信号を信号変換部70
(例えばフォトカプラとドライバ回路)に入力させ、こ
の指令信号に応じて、第1乃至第4の4つのトランジス
タTR1,TR2,TR3,TR4のうち、指令信号の
種類に対応するトランジスタTR1,TR2,TR3,
TR4のベースに対して、信号変換部70からバイアス
信号を出力させることで、上述した順方向又は逆方向へ
の電磁コイル101への通電、又は非通電を行う。
【0111】なお、制御対象として3種類のロータリ式
流路切換弁100について説明したが、流路切換弁10
0がスライド式や他方式であっても、本発明により好適
な制御が行われることはいうまでもない。例えば、特開
平9−72633号公報に開示されている永久磁石を用
いた直流式双方向駆動によるラッチ型電磁パイロット部
を備えるスライド式四方弁にも適用できる。また、電気
的駆動弁の場合、流路切換弁駆動部406の例にドライ
バICを用いて説明したが、広く多用されているリレー
などの有接点により通電/非通電を行ってもよいことは
言うまでもない。
【0112】
【発明の効果】以上説明したように請求項1の冷凍サイ
クルの制御装置によれば、複数の流路切換弁に対応する
制御工程を選択決定する選択決定手段を備えているの
で、制御工程の異なる複数の流路切換弁を選択的に切り
換え制御できる。したがって、複数の流路切換弁に対し
て信頼性を確保し、コストを低減することができる。
【0113】請求項2の冷凍サイクルの制御装置によれ
ば、操作手段により電気的に駆動される電気的駆動弁
と、非電気的に駆動される非電気的駆動弁との組合せに
適用して、請求項1と同様な作用効果が得られる。
【0114】請求項3の冷凍サイクルの制御装置によれ
ば、非電気的に駆動される複数の非電気的駆動弁の組合
せに適用して、請求項1と同様な作用効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の冷凍サイクルの制御装
置の要部ブロック図である。
【図2】本発明の第2実施形態の冷凍サイクルの制御装
置の要部ブロック図である。
【図3】本発明の第2実施形態に係るメインルーチンの
フローチャートである。
【図4】本発明の実施形態に係る第1のロータリ式流路
切換弁を制御するサブルーチンのフローチャートであ
る。
【図5】本発明の実施形態に係る第2のロータリ式流路
切換弁を制御するサブルーチンのフローチャートであ
る。
【図6】本発明の第3実施形態の冷凍サイクルの制御装
置の要部ブロック図である。
【図7】本発明の第3実施形態に係るメインルーチンの
フローチャートである。
【図8】本発明の実施形態に係る第3のロータリ式流路
切換弁を制御するサブルーチンのフローチャートであ
る。
【図9】本発明の冷凍サイクルの制御装置の一実施形態
の原理的ブロック図である。
【図10】本発明の実施形態に係る冷凍サイクルの一例
を示すブロック図である。
【図11】本発明の実施形態における室内制御部と室外
制御部の主に電気系統を示すブロック図である。
【図12】本発明の実施形態に係る第1のロータリ式流
路切換弁を示す断面図である。
【図13】本発明の実施形態に係る第2のロータリ式流
路切換弁を示す断面図である。
【図14】本発明の実施形態に係る第3のロータリ式流
路切換弁を示す断面図である。
【図15】本発明の実施形態に係る流路切換弁駆動部の
一例を示す回路図である。
【符号の説明】
4 圧縮機 5 吐出管 6 吸入管 7,8 導管 9A 室内熱交換器 9B 室外熱交換器 53 弁ハウジング 53j カム溝 55 主弁体 57 弁座 100 流路切換弁 101 電磁コイル 200 アキュムレータ 300 室内制御部 400 室外制御部 470 マイコン C 制御装置 C5−1、C5−2 ジャンパ端子 A 冷凍サイクル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中原 誠一 埼玉県狭山市笹井535 株式会社鷺宮製作 所狭山事業所内 (72)発明者 伊藤 浩 埼玉県狭山市笹井535 株式会社鷺宮製作 所狭山事業所内 Fターム(参考) 3L060 AA08 CC02 CC03 CC04 CC19 DD02 EE02 EE05 EE06 EE09 3L092 AA02 BA26 DA19 EA20 FA22

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷凍サイクルの流路切換弁を切り換え制
    御する冷凍サイクルの制御装置であって、 複数の流路切換弁から1つの流路切換弁を選択決定する
    選択決定手段と、前記複数の流路切換弁の各々に対応す
    る制御工程とを備えており、 前記選択決定した流路切換弁を、該流路切換弁に対応す
    る制御工程で切り換え制御することを特徴とする冷凍サ
    イクルの制御装置。
  2. 【請求項2】 前記複数の流路切換弁は、操作手段によ
    り電気的に駆動される電気的駆動弁と、非電気的に駆動
    される非電気的駆動弁とを含み、 前記操作手段で電気的駆動弁を切り換え制御する制御行
    程と、前記非電気的駆動弁を切り換え制御する制御工程
    とを備えることを特徴とする請求項1記載の冷凍サイク
    ルの制御装置。
  3. 【請求項3】 前記複数種類の流路切換弁は、非電気的
    に駆動される複数の非電気的駆動弁を含み、 前記複数の非電気的駆動弁を切り換え制御する複数の制
    御工程を備えることを特徴とする請求項1記載の冷凍サ
    イクルの制御装置。
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