JP2001246479A - 超音波接合物の製造方法 - Google Patents

超音波接合物の製造方法

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JP2001246479A
JP2001246479A JP2000063361A JP2000063361A JP2001246479A JP 2001246479 A JP2001246479 A JP 2001246479A JP 2000063361 A JP2000063361 A JP 2000063361A JP 2000063361 A JP2000063361 A JP 2000063361A JP 2001246479 A JP2001246479 A JP 2001246479A
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vibrating
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JP2000063361A
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Yoshihiko Sumiya
賀彦 角谷
Yukihisa Takeuchi
幸久 竹内
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Denso Corp
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    • F28HEAT EXCHANGE IN GENERAL
    • F28FDETAILS OF HEAT-EXCHANGE AND HEAT-TRANSFER APPARATUS, OF GENERAL APPLICATION
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    • F28F9/02Header boxes; End plates
    • F28F9/04Arrangements for sealing elements into header boxes or end plates
    • F28F9/16Arrangements for sealing elements into header boxes or end plates by permanent joints, e.g. by rolling
    • F28F9/18Arrangements for sealing elements into header boxes or end plates by permanent joints, e.g. by rolling by welding
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F28HEAT EXCHANGE IN GENERAL
    • F28FDETAILS OF HEAT-EXCHANGE AND HEAT-TRANSFER APPARATUS, OF GENERAL APPLICATION
    • F28F2275/00Fastening; Joining
    • F28F2275/06Fastening; Joining by welding
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  • Mechanical Engineering (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 超音波接合方法にて、歩留まりを高めつつ、
十分な接合精度を得る。 【解決手段】 配管123、133と第1、2熱交換器
120、130及びケーシング110とが互いに面する
対向面のうち少なくとも一方側の対向面に他方側の対向
面に向けて突出する突起部123c、133c、123
d、133dを設け、その突起部123c、133c、
123d、133dの先端側を他方側の対向面に加圧し
ながら振動させて接合する。これにより、突起部123
c、133c、123d、133dの接触面圧を高く維
持しつつ、振動エネルギを突起部123c、133c、
123d、133dに集中させることができるので、超
音波接合により熱履歴の影響を最小限に押さえつつ、超
音波接合の歩留まりを高めながら十分な接合精度を得る
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属製の第1部材
を金属製の第2部材に対して加圧しながら振動させるこ
とにより加圧接合された超音波接合物の製造方法に関す
るもので、吸着式冷凍機の吸着器やコンデンサ及びラジ
エータ等の熱交換器等に適用して有効である。
【0002】
【従来の技術】金属と金属とを接合する方法としては、
溶接やろう付け等の接合方法が一般的に知られている
が、上記の接合方法では、接合対象物を加熱せざるを得
ないので、例えば接合時に発生する熱応力に伴う残留応
力や冷凍サイクル用のレシーバのごとく耐熱温度の低い
ものを内部に収納した状態で蓋を接合する場合には、そ
の接合時の熱履歴により接合完了後において製品に悪影
響を及ぼす場合がある。
【0003】これに対して、例えば特開平11−479
56号公報に記載の発明では、超音波接合方法により容
器本体に蓋を接合している。なお、超音波接合とは、周
知のごとく、第1の部材を第2の部材に対して加圧しな
がら振動させることにより、その接触面に発生した摩擦
熱により両者を溶着するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、発明者等
は、熱履歴の影響を最小限に押さえつつ、吸着式冷凍機
の吸着器に使用されるパイプを接合する手段として、超
音波圧接方法を試みたが、歩留まりよく、十分な接合強
度や接合部の気密性等(以下、これらを総称して接合精
度と呼ぶ。)を得ることができなかった。
【0005】本発明は、上記点に鑑み、超音波接合方法
にて、歩留まりを高めつつ、十分な接合精度を得ること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、請求項1に記載の発明では、金属製の第
1部材(123、133)を金属製の第2部材(11
0、120、130)に対して加圧しながら振動させる
ことにより加圧接合された超音波接合物の製造方法であ
って、両部材(123、133、110、120、13
0)が互いに面する対向面のうち少なくとも一方側の対
向面に他方側の対向面に向けて突出する突起部(123
c、133c、123d、133d)を設け、その突起
部(123c、133c、123d、133d)の先端
側を他方側の対向面に加圧しながら振動させることを特
徴とする。
【0007】これにより、突起部(123c、133
c、123d、133d)の接触面圧を高く維持しつ
つ、振動エネルギを突起部(123c、133c、12
3d、133d)に集中させることができるので、超音
波接合により熱履歴の影響を最小限に押さえつつ、超音
波接合の歩留まりを高めながら十分な接合精度を得るこ
とができる。
【0008】請求項2に記載の発明では、筒状に形成さ
れた金属製の第1部材(123、133)を金属製の第
2部材(110、120、130)に対して加圧しなが
ら振動させることにより加圧接合された超音波接合物の
製造方法であって、両部材(123、133、110、
120、130)が互いに面する対向面のうち少なくと
も一方側の対向面に他方側の対向面に向けて突出すると
ともに、第1部材(123、133)の軸芯(CL)周
りを周回するように連続した閉曲線を描く突起部(12
3c、133c、123d、133d)を設け、その突
起部(123c、133c、123d、133d)の先
端側を他方側の対向面に加圧しながら振動させることを
特徴とする。
【0009】これにより、請求項1に記載の発明と同様
に、超音波接合により熱履歴の影響を最小限に押さえつ
つ、超音波接合の歩留まりを高めながら十分な接合精度
を得ることができる。
【0010】また、全周に渡って十分な接合精度を得る
ことができるので、接合部において高い密閉性を得るこ
とができる。
【0011】請求項3に記載の発明では、金属製の第1
部材(123、133)を金属製の第2部材(110、
120、130)に対して加圧しながら振動させること
により加圧接合された超音波接合物であって、両部材
(123、133、110、120、130)が互いに
面する対向面のうち少なくとも一方側の対向面に他方側
の対向面に向けて突出する突起部(123c、133
c、123d、133d)を設け、その突起部(123
c、133c、123d、133d)の先端側を他方側
の対向面に加圧しながら振動させることにより加圧接合
されたことを特徴とする。
【0012】これにより、突起部(123c、133
c、123d、133d)の接触面圧を高く維持しつ
つ、振動エネルギを突起部(123c、133c、12
3d、133d)に集中させることができるので、超音
波接合により熱履歴の影響を最小限に押さえつつ、超音
波接合の歩留まりを高めながら十分な接合精度を得るこ
とができる。
【0013】請求項4に記載の発明では、筒状に形成さ
れた金属製の第1部材(123、133)を金属製の第
2部材(110、120、130)に対して加圧しなが
ら振動させることにより加圧接合された超音波接合物で
あって、両部材(123、133、110、120、1
30)が互いに面する対向面のうち少なくとも一方側の
対向面に他方側の対向面に向けて突出するとともに、第
1部材(123、133)の軸芯(CL)周りを周回す
るように連続した閉曲線を描く突起部(123c、13
3c、123d、133d)を設け、その突起部(12
3c、133c、123d、133d)の先端側を他方
側の対向面に加圧しながら振動させることにより加圧接
合されたことを特徴とする。
【0014】これにより、請求項3に記載の発明と同様
に、超音波接合により熱履歴の影響を最小限に押さえつ
つ、超音波接合の歩留まりを高めながら十分な接合精度
を得ることができる。
【0015】また、全周に渡って十分な接合精度を得る
ことができるので、接合部において高い密閉性を得るこ
とができる。なお、請求項5に記載の発明のごとく、突
起部(123c、133c)は、第1部材(123、1
33)の周方向全域に渡って径方向に突出したフランジ
部(123a、133a)に1本のみ形成し、さらに、
突起部(123c、133c)及びフランジ部(123
a、133a)は、塑性加工により一体成形してもよ
い。
【0016】また、突起部(123c、133c)の突
出寸法(h)は、請求項6に記載の発明のごとく、フラ
ンジ部(123a、133a)の肉厚寸法(t)の0.
1倍以上、2倍以下とすることが望ましい。
【0017】請求項7に記載の発明では、他方側の対向
面には、突起部(123c、133c)が勘合する凹部
(123e、133e)が形成されていることを特徴と
する。
【0018】これにより、位置決めした状態で接合でき
るので、超音波接合の位置決め精度を向上させることが
できる。
【0019】因みに、上記各手段の括弧内の符号は、後
述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す
一例である。
【0020】
【発明の実施の形態】本実施形態は、本発明に係る超音
波接合物の製造方法及び超音波接合物を吸着式冷凍機の
吸着器に適用したものであって、図1は吸着式空調装置
の模式図である。
【0021】図1(a)中、100は本実施形態に係る
吸着器であり、この吸着器100は少なくとも2個設け
られており、以下、紙面上側の吸着器100を第1吸着
器100と表記し、紙面下側の吸着器100を第2吸着
器100と表記し、第1、2吸着器を総称するときは、
単に吸着器100と表記する。なお、吸着器100の詳
細は、後述する。
【0022】200は吸着器100内を循環した熱媒体
(本実施形態では、水にエチレングリコール系の不凍液
をした流体でエンジン冷却水と同一なもの)と室外空気
とを熱交換する室外熱交換器(以下、室外器と略す。)
であり、300は吸着器100にて発生した冷凍能力に
より冷却された熱媒体と室内に吹き出す空気(以下、こ
の空気を空調風と呼ぶ。)とを熱交換し、空調風を冷却
する室内熱交換器(以下、室内器と略す。)である。
【0023】因みに、室内器300は、図1(b)に示
すように、空調風の通路を形成する空調ケーシング31
0内に配設されており、この空調ケーシング310の空
気流れ上流側には、例えば遠心式送風機320が配設さ
れている。
【0024】なお、本実施形態では、水冷式エンジン
(水冷式内燃機関)の冷却水(熱媒体と同じ流体)を吸
着器100(後述する第2熱交換器130)内に循環さ
せることにより吸着剤の再生を行っており、410〜4
40は熱媒体の循環経路を切り換える切換弁(四方弁)
である。
【0025】次に、吸着器100について述べる。
【0026】吸着器100は、図2に示すように、内部
が略真空に保たれた状態で冷媒(本実施形態では、水)
が封入されたステンレス(本実施形態では、SUS30
4)製のケーシング110、熱交換媒体とケーシング1
10内の冷媒(本実施形態では、水)との間で熱交換を
行う第1熱交換器(蒸発/凝縮コア)120、及び吸着
剤(本実施形態ではシリカゲル)135を冷却又は加熱
する第2熱交換器(吸着コア)130から等から構成さ
れている。
【0027】ここで、両熱交換器120、130はケー
シング110内に収納されているとともに、図3(a)
(b)に示すように、アルミニウム(本実施形態では、
例えばA3000系のアルミニウム材にろう材が被覆さ
れたもの)製のチューブ121、131及びアルミニウ
ム(本実施形態では、例えばA1000系又は3000
系)製のフィン122、132からなるもので、第2熱
交換器(吸着コア)130のチューブ131及びフィン
132の表面には、図3(c)に示すように、吸着剤1
33が接着剤(本実施形態では、エポキシ樹脂)によっ
て接着固定されている。因みに、チューブ121、13
1は、熱媒体が流通する扁平状の管であり、フィン12
2、132は外表面積を増大させて熱交換効率を増大さ
せる波状に形成されたものである。
【0028】123、133は第1、2熱交換器12
0、130に接合されてケーシング110内外側を貫通
するアルミニウム(本実施形態では、例えばA1000
系又は3000系)製の配管(第1部材)であり、この
配管123、133により熱媒体が吸着器100内(第
1、2熱交換器120、130)に導かれる。
【0029】そして、配管123、133には、図4に
示すように、その周方向全域に渡って径方向外側に突出
する第1フランジ部123a、133a及び第2フラン
ジ部、123b、133bが形成されている。なお、第
1フランジ部123a、133aは第1、2熱交換器1
20、130(第2部材)と対向する対向面を構成し、
第2フランジ部123b、133bはケーシング110
(第2部材)と対向する対向面を構成している。
【0030】そして、第1フランジ部123a、133
aには、図4(c)に示すように、第1、2熱交換器1
20、130(第2部材)側に突出するとともに、配管
123、133の軸芯CL周りを周回するように連続し
た閉曲線を描く1本の突起部123c、133cが第1
フランジ部123a、133aと共に塑性加工(プレス
加工)により一体形成されている。
【0031】一方、ケーシング110(第2部材)のう
ち第2フランジ部123b、133bに対向する対向面
には、図4(b)に示すように、第2フランジ部123
b、133b側に突出するとともに、第2フランジ部1
23b、133bに対応するように連続した閉曲線を描
く突起部123d、133dがケーシング110と共に
一体形成されている。
【0032】このとき、配管123、133と第1、2
熱交換器120、130との接合は、第1、2熱交換器
120、130をアンビル(図示せず。)に固定した状
態で配管123、133(突起部123c、133cの
先端側)を所定の加圧力により第1、2熱交換器12
0、130に加圧しながらホーン(図示せず。)を介し
て微振動させることにより両者の接触面に摩擦熱を発生
させて、第1フランジ部123a、133aを第1、2
熱交換器120、130に加圧溶着させる。
【0033】また、第1、2熱交換器120、130の
うち突起部123c、133cに対応する部位には、突
起部123c、133cが勘合する凹部123e、13
3eが形成されており、超音波接合の終了後において
は、突起部123c、133cと凹部123e、133
eとが勘合した状態で溶着する。
【0034】因みに、凹部123e、133eの溝幅W
1は配管123、133の振幅を考慮して、突起部12
3c、133cの突起幅W2に比べて僅かに大きくなっ
ている。
【0035】また、配管123、133とケーシング1
10との接合は、配管123、133(第1、2熱交換
器120、130を含む。)をアンビルに固定した状態
でケーシング110(突起部123d、133dの先端
側)を所定の加圧力により配管123、133(第2フ
ランジ部123b、133b)に加圧しながらホーンを
介して微振動させることにより両者の接触面に摩擦熱を
発生させて、ケーシング110を第2フランジ部123
b、133bに加圧溶着させる。
【0036】なお、ケーシング110に形成された配管
123、133を挿入させる穴110aの直径Dは、図
4(a)に示すように、超音波接合時の振動振幅及び配
管123、133の挿入し易さを考慮して、配管12
3、133の直径寸法d1より大きく、かつ、第2フラ
ンジ部123b、133bの外径寸法d2より小さくな
っている。
【0037】次に、空調装置の概略作動を述べる。
【0038】先ず、切換弁410〜440を図1の実線
に示すように作動させて、第1吸着器100の第1熱交
換器120と室内器300との間、第1吸着器100の
第2熱交換器130と室外器200との間、並びに第2
吸着器100の第1熱交換器と室外器200との間、第
2吸着器100の第2熱交換器130とエンジンとの間
に熱媒体を循環させる。
【0039】これにより、第1吸着器100が吸着工程
となり、第2吸着器100が脱離工程となるので、第1
吸着器100で発生した冷凍能力により空調風が冷却さ
れ、第2吸着器100にて吸着剤133の再生が行われ
る。
【0040】つまり、この状態(以下、第1状態と呼
ぶ。)では、第1吸着器100の第1熱交換器120は
液相冷媒を蒸発させて冷凍能力を発生させる蒸発器とし
て機能し、第1吸着器100の第2熱交換器130は吸
着剤133を冷却する冷却器として機能し、第2吸着器
100の第1熱交換器120は吸着剤133から脱離し
た水蒸気を冷却する凝縮器として機能し、第2吸着器1
00の第2熱交換器130は吸着剤133を加熱する加
熱器として機能する。
【0041】そして、第1状態で所定時間(本実施形態
では、60秒〜100秒)が経過したときに、切換弁4
10〜440を図1の破線に示すように作動させて、第
2吸着器100の第1熱交換器120と室内器300と
の間、第2吸着器100の第2熱交換器130と室外器
200との間、並びに第1吸着器100の第1熱交換器
と室外器200との間、第1吸着器100の第2熱交換
器130とエンジンとの間に熱媒体を循環させる。
【0042】これにより、第2吸着器100が吸着工程
となり、第1吸着器100が脱離工程となるので、第2
吸着器100で発生した冷凍能力により空調風が冷却さ
れ、第1吸着器100にて吸着剤133の再生が行われ
る。
【0043】つまり、この状態(以下、第2状態と呼
ぶ。)では、第2吸着器100の第1熱交換器120は
液相冷媒を蒸発させて冷凍能力を発生させる蒸発器とし
て機能し、第2吸着器100の第2熱交換器130は吸
着剤133を冷却する冷却器として機能し、第1吸着器
100の第1熱交換器120は吸着剤133から脱離し
た水蒸気を冷却する凝縮器として機能し、第1吸着器1
00の第2熱交換器130は吸着剤133を加熱する加
熱器として機能する。
【0044】そして、第2状態で所定時間が経過したと
き、切換弁410〜440作動させて再び第1状態とす
る。このように、第1状態及び第2状態を所定時間毎に
交互に繰り返して、空調装置を連続的に稼働させる。
【0045】なお、所定時間は、ケーシング110内に
存在する液相冷媒の残量や吸着剤133の吸着能力等に
基づいて適宜選定されるものである。
【0046】次に、本実施形態の特徴を述べる。
【0047】配管123、133と第1、2熱交換器1
20、130及びケーシング110とが互いに面する対
向面のうち少なくとも一方側の対向面(配管123、1
33と第1、2熱交換器120、130との関係におい
ては第1フランジ部123a、133a、また配管12
3、133とケーシング110と関係においてはケーシ
ング110)に他方側の対向面(配管123、133と
第1、2熱交換器120、130との関係においては第
1、2熱交換器120、130側、また配管123、1
33とケーシング110と関係においては配管123、
133側)に向けて突出する突起部123c、133
c、123d、133dを設け、その突起部123c、
133c、123d、133dの先端側を他方側の対向
面に加圧しながら振動させて接合するので、突起部12
3c、133c、123d、133dの接触面圧を高く
維持しつつ、振動エネルギを突起部123c、133
c、123d、133dに集中させることができる。し
たがって、超音波接合により熱履歴の影響を最小限に押
さえつつ、超音波接合の歩留まりを高めながら十分な接
合精度を得ることができる。
【0048】また、突起部123c、133c、123
d、133dが、連続した閉曲線を描くように環状に形
成されているので、全周に渡って十分な接合精度を得る
ことができ、配管123、133の接合部において高い
気密性を得ることができる。
【0049】ところで、図5は本実施形態に係る超音波
接合物及び超音波接合物の製造方法の試験するための超
音波接合装置の模式図であり、301は第1のテストピ
ース(この例では、パイプ302)を振動させるホーン
であり、303は第2のテストピース(この例では、板
304)を支持するアンビルである。なお、パイプ30
2は保持用Oリング306にてホーン301に固定され
ている。
【0050】また、パイプ302は、アルミニウム(A
3003−0)製の円筒パイプ材であり、直径17m
m、肉厚1.6mm、突起部高さ0.7mmであり、板
304はステンレス(SUS304−H)製である。
【0051】そして、加圧力を90〜400kgf(8
82〜3920N)、振幅40μm、加振エネルギ3〜
5KJ、振動周波数20kHzにて接合試験を行ったと
ころ、36kgf/cm2の空気圧の印加に対して、漏
れ不良率が0.2%以下となる高い気密性を有する安定
した接合精度を得ることができた。
【0052】また、図6も本実施形態に係る超音波接合
物及び超音波接合物の製造方法の試験するための超音波
接合装置の模式図であり、この試験装置では、パイプ3
02を板304に貫通させるように加振したものであ
る。そして、この試験においても良好な接合結果を得る
ことができた。
【0053】そして、以上に述べた試験結果より、接合
条件としては、振動周波数を20〜40kHzとし、振
幅を10〜100μm、加圧力を90〜400kgf
(882〜3920N)、加振エネルギ500W〜80
00Wとすることが望ましいとの結論を得た。また、突
起部123c、133c、123d、133dの突出高
さh(図4参照)は、フランジ部123a、133aの
肉厚t0.1倍以上、2倍以下が望ましい。
【0054】また、第1、2熱交換器120、130の
うち突起部123c、133cに対応する部位には、突
起部123c、133cが勘合する凹部123e、13
3eが形成されているので、配管123、133を第
1、2熱交換器120、130に対して位置決めした状
態で接合できるので、超音波接合の位置決め精度を向上
させることができる。
【0055】(その他の実施形態)上述の実施形態で
は、第2フランジ部123b、133bに突起部を設け
ずにケーシング110側に突起部123d、133dを
設けたが、図7に示すように、第2フランジ部123
b、133bに突起部123d、133dを設けてもよ
い。
【0056】また、上述の実施形態では、突起部123
c、133に勘合する凹部123e、133eを設けた
が、図8に示すように、凹部123e、133eを廃止
してもよい。
【0057】また、上述の実施形態では、アルミニウム
とステンレスとの接合、又はアルミニウムとアルミニウ
ムとの接合を例に本発明を説明したが、本発明はこれに
限定されるものではなく、その他の金属製部材の接合に
対しても適用することができる。
【0058】また、上述の実施形態では、第1フランジ
部123a、133aと突起部123c、133cとを
塑性加工にて一体成形したが、切削加工にて第1フラン
ジ部123a、133a及び突起部123c、133c
を一体成形してもよい。因みに、上述の実施形態では、
第1フランジ部123a、133aと突起部123c、
133cとを塑性加工にて一体成形したので、加工性を
考量して突起部123c、133cを1本としたが、本
発明はこれに限定されるものではない。
【0059】また、上述の実施形態では、接合部におい
て高い気密性を要するので、突起部123c、133
c、123d、133dを環状としたが、接合部におい
て高い気密性を要しないときは、突起部123c、13
3c、123d、133dを離散的に複数個又は1個と
してもよい。
【0060】また、上述の実施形態では、吸着器を例に
本発明を説明したが、本発明はこれに限定されるもので
はなく、冷凍サイクルのレシーバ、アキュムレータ及び
コンデンサ、ラジエータ、インタークーラ、超臨界冷凍
サイクルを用いた給湯器の水と冷媒とを熱交換する水熱
交換器等の熱交換器、又は燃料噴射弁(インジェクタ)
等、その他のものにも適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は吸着式冷凍機の模式図であり、(b)
は空調ケーシングの模式図である。
【図2】本発明の実施形態に係る超音波接合物及び超音
波接合物の製造方法を用いた吸着器の説明図である。
【図3】(a)は第1熱交換器の斜視図であり、(b)
は第2熱交換器の斜視図であり、(c)はA部拡大図で
ある。
【図4】(a)は本発明の実施形態に係る超音波接合物
及び超音波接合物の製造方法を用いた配管接合部分の模
式図であり、(b)は(a)のB部拡大図であり、
(c)は(a)のA部拡大図である。
【図5】本発明の実施形態に係る超音波接合物及び超音
波接合物の製造方法に係るテストピースの接合用装置の
模式図である。
【図6】本発明の実施形態に係る超音波接合物及び超音
波接合物の製造方法に係るテストピースの接合用装置の
模式図である。
【図7】本発明の変形例に係る超音波接合物及び超音波
接合物の製造方法に係る説明図である。
【図8】本発明の変形例に係る超音波接合物及び超音波
接合物の製造方法に係る説明図である。
【符号の説明】
120…第1熱交換器、130…第2熱交換器、12
3、133…配管、123a、133a…第1フランジ
部、123b、133b…第2フランジ部、123c、
133c、123d、133d…突起部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B23K 103:10 F28F 9/00 311J

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属製の第1部材(123、133)を
    金属製の第2部材(110、120、130)に対して
    加圧しながら振動させることにより加圧接合された超音
    波接合物の製造方法であって、 前記両部材(123、133、110、120、13
    0)が互いに面する対向面のうち少なくとも一方側の対
    向面に他方側の対向面に向けて突出する突起部(123
    c、133c、123d、133d)を設け、その突起
    部(123c、133c、123d、133d)の先端
    側を前記他方側の対向面に加圧しながら振動させること
    を特徴とする超音波接合物の製造方法。
  2. 【請求項2】 筒状に形成された金属製の第1部材(1
    23、133)を金属製の第2部材(110、120、
    130)に対して加圧しながら振動させることにより加
    圧接合された超音波接合物の製造方法であって、 前記両部材(123、133、110、120、13
    0)が互いに面する対向面のうち少なくとも一方側の対
    向面に他方側の対向面に向けて突出するとともに、前記
    第1部材(123、133)の軸芯(CL)周りを周回
    するように連続した閉曲線を描く突起部(123c、1
    33c、123d、133d)を設け、その突起部(1
    23c、133c、123d、133d)の先端側を前
    記他方側の対向面に加圧しながら振動させることを特徴
    とする超音波接合物の製造方法。
  3. 【請求項3】 金属製の第1部材(123、133)を
    金属製の第2部材(110、120、130)に対して
    加圧しながら振動させることにより加圧接合された超音
    波接合物であって、 前記両部材(123、133、110、120、13
    0)が互いに面する対向面のうち少なくとも一方側の対
    向面に他方側の対向面に向けて突出する突起部(123
    c、133c、123d、133d)を設け、その突起
    部(123c、133c、123d、133d)の先端
    側を前記他方側の対向面に加圧しながら振動させること
    により加圧接合されたことを特徴とする超音波接合物。
  4. 【請求項4】 筒状に形成された金属製の第1部材(1
    23、133)を金属製の第2部材(110、120、
    130)に対して加圧しながら振動させることにより加
    圧接合された超音波接合物であって、 前記両部材(123、133、110、120、13
    0)が互いに面する対向面のうち少なくとも一方側の対
    向面に他方側の対向面に向けて突出するとともに、前記
    第1部材(123、133)の軸芯(CL)周りを周回
    するように連続した閉曲線を描く突起部(123c、1
    33c、123d、133d)を設け、その突起部(1
    23c、133c、123d、133d)の先端側を前
    記他方側の対向面に加圧しながら振動させることにより
    加圧接合されたことを特徴とする超音波接合物。
  5. 【請求項5】 前記突起部(123c、133c)は、
    前記第1部材(123、133)の周方向全域に渡って
    径方向に突出したフランジ部(123a、133a)に
    1本のみ形成されており、 さらに、前記突起部(123c、133c)及び前記フ
    ランジ部(123a、133a)は、塑性加工により一
    体成形されていることを特徴とする請求項4に記載の超
    音波接合物。
  6. 【請求項6】 前記突起部(123c、133c)の突
    出寸法(h)は、前記フランジ部(123a、133
    a)の肉厚寸法(t)の0.1倍以上、2倍以下である
    ことを特徴とする請求項5に記載の超音波接合物。
  7. 【請求項7】 前記他方側の対向面には、前記突起部
    (123c、133c)が勘合する凹部(123e、1
    33e)が形成されていることを特徴とする請求項3な
    いし6のいずれか1つに記載の超音波接合物。
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