JP2001246292A - 遠心分離機 - Google Patents

遠心分離機

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JP2001246292A JP2000065005A JP2000065005A JP2001246292A JP 2001246292 A JP2001246292 A JP 2001246292A JP 2000065005 A JP2000065005 A JP 2000065005A JP 2000065005 A JP2000065005 A JP 2000065005A JP 2001246292 A JP2001246292 A JP 2001246292A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ロータ毎に最高回転数、加速時間等が規定さ
れている遠心分離機において、起動時の設定作業を省力
化する。 【解決手段】 ロータの各仕様に合致した数の磁石を各
ロータに装着し、この磁石の数を計数して各ロータの仕
様を読み出す形式の遠心分離機において、固定部に装着
する磁気センサを磁石の取り付け角度範囲の両端に対応
した位置にそれぞれ装着し、これら2個の磁気センサが
同時に磁石の存在を検出した場合に磁石の計数を開始す
る信号及び終了する信号に利用し、ロータの回転速度に
影響を受けることなく、ロータに取りつけた磁石の数を
計数し、この計数値に従ってロータのデータ表を読み出
す。また、磁気センサが同時に反応した信号を回転検出
信号に流用し、ロータの回転速度を計測する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は各種の試料を成分
毎に分離することに利用する遠心分離機に関し、特に装
着したロータの種類を判別し、ロータに適合した制御方
法によりロータを回転駆動させる機能を具備し、更に、
このロータの種類判別機能を利用してロータの回転速度
を検出する機能を備えた遠心分離機を提案するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】遠心分離機は、遠心分離する試料を装着
した各種のロータを高速で回転させるための装置であ
り、用途によってロータを頻繁に取り替えて実験目的に
合ったロータを使用するという使われ方をする。遠心分
離機の制御方法としては、ロータの種類が変わればその
ロータに許容された最高回転数や加速特性、減速特性な
どの駆動条件に合った制御を行わなければならない。
【0003】例えば、高周波インダクションモータをイ
ンバータで制御する場合には、負荷であるロータの慣性
モーメントの大きさに応じて加速特性、減速特性を設定
しないと、過電流が流れインバータやモータの故障につ
ながる不具合がある。またロータに過大なアンバランス
があった場合には、危険防止の為に運転を停止する必要
がある。このように遠心分離機を起動させるためには各
種の設定が必要なため、その取り扱いが繁雑になる欠点
があった。特に多くの試料を次々に分析を行わなければ
ならない場合には面倒な作業を強いられ、分析作業に時
間がかかる不都合があった。
【0004】このため、本出願人は特開平6−1982
19号(特許2514554号)でこれらの設定作業を
自動化した遠心機を提案した。この先に提案した遠心機
は各ロータの仕様を予めROM或いはRAM等の記憶手
段に記憶させておくと共に、各ロータには各ロータの仕
様を表わす複数の磁石を装着し、この磁石の数と配置パ
ターンとを固定部に設けた磁気センサによって読み取る
ことにより、その読み取った磁石の数と配置パターンに
より記憶手段をアクセスし、各ロータの仕様を表わすデ
ータを読み出し、この読み出したデータを起動制御器に
設定することにより遠心分離機の起動時の各種設定を自
動的に行わせる構成としたものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した先行技術によ
れば、ロータを遠心分離機に装着するだけでロータが静
止状態でもロータの仕様が判別され、起動時に必要な各
種の設定が自動的に行われ直ちに運転が開始されるか
ら、短時間に分析作業を完了することができる利点が得
られる。然し乍ら、その反面ロータが静止状態でも磁石
の数を計数できるようにしているため、遠心分離機に装
着する磁気センサの数が多くなりコスト高となる欠点が
ある。
【0006】また、従来の遠心分離機ではロータの回転
数(回転速度)を光学センサを用いた回転検出器によっ
て検出しているから、回転検出器にもコストが掛かる欠
点がある。この発明の第1の目的は、磁気センサの数を
少なくし廉価に製造することができ、然も短時間に起動
を達することができる遠心分離機を提供しようとするも
のである。
【0007】この発明の第2の目的はロータの品種を判
定する機能を利用して、ロータの回転速度を検出するセ
ンサとして流用することにより、更に一層のコストの低
減を達することができる遠心分離機を提供しようとする
ものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1で
は、回転駆動軸に対して各種仕様が異なるロータが着脱
自在に装着され、ロータの仕様に合わせて上記回転軸駆
動特性が制御される遠心分離機において、ロータには回
転駆動軸を軸芯とする円周に沿って各ロータの仕様を表
わす複数の磁石を装着し、この磁石の取り付け面と対向
する固定部に磁石の取りつけ角度範囲の両端に相当する
位置のそれぞれに磁気センサを装着した構造の遠心分離
機を提案する。
【0009】この発明の請求項2では、請求項1記載の
遠心分離機において、取付角度範囲の両端に相当する位
置のそれぞれに装着した磁気センサが、ロータの回転時
に同時に磁石の存在を検出した信号を磁石の計数開始信
号及び計数終了信号として利用する構造とした遠心分離
機を提案する。この発明の請求項3では、請求項1又は
2記載の遠心分離機の何れかにおいてロータに装着する
磁石の角度範囲を180゜とした遠心分離機を提案す
る。
【0010】この発明の請求項4では、請求項1乃至3
記載の遠心分離機の何れかにおいて磁石の検出信号が予
定の反応回数に達しない状態ではロータが正常に駆動軸
に装着されていないと判定するロータ異常判定手段を設
けた構成とした遠心分離機を提案する。この発明の請求
項5では、請求項1乃至3記載の遠心分離機の何れかに
おいて磁気センサが同時に磁石の存在を検出した信号に
よりロータの回転数を計測する構成とした遠心分離機を
提案する。
【0011】この発明の請求項6では、請求項1乃至3
記載の遠心分離機の何れかにおいて磁気センサが磁石の
存在を検出するが、同時に磁石の存在を検出しない場合
は予め定めた特定のロータであると判定し、所定の回転
速度で駆動する構成とした遠心分離機を提案する。
【0012】
【作用】この発明による遠心分離機の構成によれば、ロ
ータには各ロータの仕様を表わす複数の磁石を装着する
が、固定部に装着する磁気センサは2個でよい。この結
果磁気センサの数は先に提案した遠心機の場合の数分の
1以下となり、これに伴って磁気センサの検出信号を取
り込む回路の規模も小さくできるため、コストダウンを
期待することができる。
【0013】更に、請求項3で提案するように、磁石の
取付角度範囲を180゜にした場合にはロータが少なく
とも1回転する間に磁石の数の計数を開始する信号と計
数を終了させる信号を得ることができる。この結果ロー
タの装着からわずかな時間でロータの品種を判定し、回
転速度の設定を完了することができる。また、この発明
の請求項5で提案する遠心分離機によれば、ロータの品
種を判別する磁石と磁気センサを用いてロータの回転速
度を検出するから、ロータの回転速度を検出する回転検
出器を他に設ける必要がない。よって、この点でもコス
トダウンを期待することができる利点が得られる。
【0014】更にこの発明の請求項6によれば、2個の
磁気センサH1とH2に同時に磁石の存在を検出しない
場合でも、ロータの品種を判別できる機能を持たせるこ
とができる利点が得られる。
【0015】
【発明の実施の形態】図1にはこの発明による遠心分離
機の要部の構成を示す。図1に示す1はロータ室、2は
このロータ室1の軸心位置に突出した回転軸、3はこの
回転軸2を回転駆動するモータ、4は回転軸3に装着し
た状態にあるロータ、5は固定部を示す。この発明では
これらロータ4及び固定部5に磁石と磁気センサを装着
する。つまりロータ4に磁石Mを取りつけ、固定部5に
磁気センサHを装着する。
【0016】ロータ4は一般に円錐形とされ、その底面
に磁石Mを装着する。磁石Mの装着方法としては図2、
図3に示すように、この実施例では最大7個(M1〜M
7)からM1とM7の2個までの6種類の組み合わせ
と、変形例としてM1とM7の何れか一方を除く他の磁
石の組み合わせを加えて合計して7種類の配置パターン
を採ることができる。図2に示す例では180゜の角度
範囲を30゜ずつに分割し、30゜角毎に磁石M1〜M
7を配置した場合を示す。図3に示す例では例えば30
゜角ピッチの中の中央位置の磁石M4を取り除いた6個
の磁石を配置した場合を示す。磁石Mの配置パターンの
一例を図4に示す。尚、判別するロータの品種が多い場
合は磁石の配列ピッチを30゜角より小さい例えば20
゜角に採ればよい。
【0017】ロータの各仕様としては、最高回転数、回
転半径、遠心力、加速特性、減速特性、インバランス感
度、オーバースピード回転数等が考えられる。磁石Mの
数の計数方法を説明する。磁石Mを180゜の角度範囲
に配置した場合には固定部5には磁石Mを配列した円周
と対向して磁気センサH1とH2を磁石Mを配置した角
度範囲の両端に配置する。つまり、図2と図3に示すよ
うに磁気センサH1とH2を180゜の位置に配置す
る。
【0018】図2に示した状態で磁気センサH1とH2
は同時に磁石M1とM7の存在を検知する。この検知状
態を計数の開始信号として利用することにより、その状
態からロータ4が時計廻り方向に半回転する間に磁気セ
ンサH1は磁石M2、M3、M4、M5、M6の通過を
検出する。磁気センサH1の検出信号を計数することに
より5個の磁石M2〜M6の存在を検出することができ
る。磁石M6が磁気センサH1を通過し、磁石M7が磁
気センサH1と対向する位置に到来すると、このときは
磁石M1は磁気センサH2と対向している。従って、磁
石M1とM7が同時に磁気センサH1とH2に対向して
いる状態となる。この状態で磁石Mの計数終了と、計数
の開始とを指令させ、2回目の計数を開始させる。1回
目の計数値と2回目の計数値が一致した段階で磁石Mの
数を正しく計数したと判定し、磁石Mの数値に従ってロ
ータ4の品種の決定をすることができる。
【0019】このように、磁石の取付角度範囲の両端に
磁気センサH1とH2を配置する構成とし、更に磁石の
取付角度範囲を180゜に採った場合はロータ4が1回
転する間に磁気センサH1とH2が同時に磁石の存在を
検出する機会は必ず2回与えられる。また、磁石の取付
角度範囲を180゜より小さい角度に配置し、磁気セン
サH1とH2をその取付角度範囲の両端に配置した場合
は磁気センサH1とH2は少なくともロータ4が1回転
する間に必ず1回は磁石の存在を同時に検出する機会が
与えられる。
【0020】従って、他に回転軸2が1回転したことを
検出する手段を設けなくても、磁気センサH1とH2が
同時に磁石の存在を検出した信号を利用することによ
り、ロータ4の回転速度が不明であってもロータ4に取
り付けられている磁石の数を正確に計数することができ
ることになる。更に、この発明では磁気センサH1とH
2が同時に磁石の存在を検出する信号はロータ4が半回
転又は1回転する毎に得られる点に着目して、この信号
をロータ4の回転速度の検出信号として利用する点をも
請求するものである。
【0021】つまり、磁石の取りつけ角度範囲を180
゜とした場合には上述したように、ロータ4が1回転す
る間に磁気センサH1とH2は磁石の存在を同時に検出
する機会が2回与えられるから、例えば1秒間に検出さ
れる信号の数をNとすれば、ロータ4の毎分毎の回転速
度は(N/2)×60rpmで求めることができる。磁
石の取りつけ角度範囲が180゜より小さい場合には、
N×60rpmで求められる。
【0022】従って、回転軸2に回転検出手段を装着し
なくてもロータ4の回転速度を検出することができ、ロ
ータ4の品種毎に定められた最高回転速度の検出と、そ
の最高回転速度を維持させる制御信号として利用するこ
とができる。図5にこの発明による遠心分離機の電気系
のブロック図を示す。10はマイクロコンピュータを示
す。マイクロコンピュータ10は周知のように中央演算
処理装置11と、ROM12と、RAM13と入力ポー
ト14、出力ポート15等によって構成される。
【0023】ROM12には遠心分離機を所定の順序で
起動させる起動プログラム12B、照合プログラム12
C、或いはロータ異常判定手段12Dを構成するプログ
ラムが記憶されており、また図4に示したロータ4の各
品種毎のロータ別データ表12Aを記憶しておくものと
する。入力ポート14には磁気センサH1、H2と、そ
のほかに温度センサ17、振動センサ18、操作パネル
19等が接続される。
【0024】出力ポート15にはモータ3と、冷凍機2
0及び回転速度表示器21等が接続され、マイクロコン
ピュータ10の指示に従って、モータ3及び冷凍機20
が起動、停止の制御が行われる。操作パネル19には起
動スイッチが設けられ、ロータ4を装着した状態で起動
スイッチを操作することにより、マイクロコンピュータ
10は起動プログラム12Bの実行を開始する。
【0025】起動プログラム12Bの実行が開始される
と、モータ3は回転を始める。モータ3の回転が開始さ
れると回転速度が一定の回転速度に安定していなくても
マイクロコンピュータ10は直ちに磁気センサH1とH
2による磁石Mの数を計数するプログラムに分岐する。
磁石Mの数を計数するプログラムでは磁気センサH1と
H2が同時に磁界を検出した状態から磁気センサH1又
はH2の何れか一方を磁石が通過する個数を計数する。
この計数はRAM13の一部の領域を使って構成したカ
ウンタ13Aによって行われる。このカウンタ13Aで
1回目の計数値と2回目の計数値とを求める。
【0026】2回目の計数値が求まると、ROM12に
記憶した照合プログラム12Cが起動され、1回目の計
数値と2回目の計数値とを照合する。照合の結果、一致
を検出すると、その一致した数値に対応したロータのデ
ータをロータ別データ表12Aから読み出し、RAM1
3の各設定部に格納する。マイクロコンピュータ10は
RAM13に設定されたロータ4の各データに従って例
えば加速特性に従ってモータ3の回転速度の上昇率(加
速特性)を制御する。
【0027】回転速度測定手段13Bは磁気センサH1
とH2が同時に磁石の存在を検出する回数を例えば1秒
間毎に計数し、その計数値に従って例えば毎分ごとの回
転数を求め、その数値を出力ポート15から回転速度表
示器21に供給し、毎分ごとの回転速度を表示する。こ
れと共に起動プログラム12Bに設けられたモータ制御
プログラムに現在のロータ4の回転速度を入力し、ロー
タ別データ表12Aから読み出された最高回転数との差
を求め、その差の値がゼロに収束するようにモータ3の
駆動回路を制御する。この制御によってモータ3の回転
速度、つまりロータ4の回転速度はロータ別データ表1
2Aから読み出された最高速度に維持される。
【0028】この発明の請求項4では、ロータ4が回転
軸2に対して正常に装着されない状態のまま回転が開始
された場合はこの状態を検出し、モータ3を停止させる
機能を具備した遠心分離機を提案する。この為にこの発
明ではモータ3が起動されているにもかかわらず、磁気
センサH1及びH2が全く磁石の存在を検出しないこと
を検知し、ロータ4が正常に装着されていないと判定す
るロータ異常判定手段12Dを設ける。このロータ異常
判定手段12Dはこの実施例では読み出し専用メモリ1
2に記憶したプログラムによって構成した場合を示す。
【0029】ロータ4が浮き上がった状態に装着された
場合、磁石と磁気センサH1、H2との間隔が大きくな
るためロータ4が回転しても、磁気センサH1とH2は
磁石の存在を検出することができない。この状態が一定
時間継続されるとロータ異常判定手段12Dはロータ4
が正常に装着されていないと判定し、モータ3の駆動を
停止させる。図6乃至図8に制御プログラムの概要をフ
ローチャートで示す。図6に示すステップS2〜S4で
1回目の磁石Mの計数を行う。ステップS5で1回目の
磁石Mの計数を終了する。
【0030】ステップS6〜S8で2回目の磁石Mの計
数を実行し、ステップS9で1回目と2回目の計数結果
を照合する。照合の結果が一致している場合は図7に示
すステップS10でロータ別データ表12Aに所定のロ
ータ特性が登録されているか否かを判定する。登録され
ているデータであればステップS11でROMからデー
タを読み出し、このデータに従ってステップS12でロ
ータの特性に応じた加速度で回転数を上昇させ、ステッ
プS13で磁気センサH1とH2の同時反応数を計数
し、ロータ4の回転速度を計測し、ステップS14でロ
ータ4の特性に規定された最高速度に維持させる。
【0031】ステップS9の照合動作において、不一致
が検出された場合はステップS2に戻り、再度磁石の計
数を実行する。尚、このステップS2に戻るルーチンに
カウンタCを設け、このカウンタCが例えば「3」を計
数した場合は強制的に停止させるように構成することも
できる。ステップ10でROM12のデータ表12Aに
所定のロータ特性が存在しない場合はステップS15に
分岐する。ステップS15ではロータのマグネットが脱
落している恐れがあると判定し、ステップS16でその
旨を警告表示し、ステップS17でモータ3の回転を停
止させる。
【0032】図6に示したステップS2で2個の磁気セ
ンサH1、H2が同時に反応しない場合は図8に示すス
テップS18に分岐する。ステップS18では回転開始
からの時間の経過を計数する。一定時間が経過するまで
の間、ステップS2(図6)に戻される。一定時間経過
した時点でステップS19で磁気センサH1又はH2の
何れかに磁石反応があったか否かを判定する。磁気セン
サH1とH2に反応があった場合はステップS20に進
む。
【0033】ステップS20では同時に反応する位置に
マグネットが無いロータとして判定し、ステップS21
で同時に反応する磁石が無いロータ(図4に示したロー
タ名Gのロータに相当する)の特性をROMから取得
し、ステップS22でモータ3に供給する電流又は電圧
を制限する電力制限手段を通じてモータ3を駆動する。
電力制限手段を介してモータ3を駆動することにより、
モータ3はデータ表12Aの中の最も遅い速度、例えば
5000rpm(推定値)で駆動される。
【0034】ステップS19で回転数に応じた磁気セン
サの反応が無かった場合にはステップS23に分岐す
る。ステップS23ではロータ無し又はロータの取り付
けミスと判断し、ステップS24でその旨の警告を表示
し、ステップS25で回転を停止させる。上述した実施
例のように磁石Mの配置角範囲を180゜に選定するこ
とによりロータ4が1回転する間に2回の計数を行うこ
とができる。従って磁石Mの個数を可及的に短い時間内
に計数することができ、短時間にロータ4の品種を決定
することができる利点が得られる。
【0035】但し、ロータ4の品種の決定までの時間に
余裕がある場合(遠心分離機の立上りに高速性を要求し
ない場合)であれば、必ずしも180゜に選定する必要
はなく、180°以下の角度範囲であれば任意の角度に
選定することができる。この場合にはロータが2回転す
る間に必ず2回の計数を実行することができる。尚、図
5に示した温度センサ17はロータ室1の内部温度を計
測する温度センサであり、この温度センサ17が所定の
温度以上の温度を測定すると冷凍機20を動作させ、ロ
ータ室1の外周に巻回したパイプ(特に図示しない)に
冷媒を流し、ロータ室1の内部温度を低下させる動作を
行う。
【0036】また、振動センサ18は例えばモータ3に
取り付けられ、モータの振動を検出しこの振動の振幅が
ROM12に記憶した各ロータ別データ表12Aの中の
インバランス感度で規定される振幅に達した場合は警告
を表示したり、或いはモータ3の回転数を低下させる等
の制御を行う。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれば
2個の磁気センサH1とH2を、磁石Mの取りつけ角度
範囲の両端に対向して配置し、これら2個の磁気センサ
H1とH2が同時に磁石Mの存在を検出した信号を利用
して磁石Mの計数開始と終了を規定したから、ロータ4
の回転速度に影響されることなく正しく磁石Mの個数を
計数することができる利点が得られる。また、同時に磁
石の存在を検出する信号を用いることにより、ロータ4
の回転速度を計測することができる。この結果、ロータ
4の機種を判別するための手段をロータ4の回転速度の
検出にも流用できるから、従来から用いられている光学
スイッチを利用した回転センサを設ける必要がなく、こ
の点でさらに一層のコストダウンを期待することができ
る。
【0038】また、磁気センサは2個で済むため、磁気
センサの数を少なくすることができる。この結果コスト
ダウンを大幅に達することができる利点も得られる。更
に、この発明では磁気センサH1、H2の位置を180
゜に選定したことにより、ロータ4が1回転する間に磁
石Mの個数を2回計数することができるため短時間にロ
ータ4の機種を判定することができる。この結果、起動
時のロータの仕様判別等の処理が速い、いわゆる立ち上
がりの速い遠心分離機を提供することができる利点が得
られる。
【0039】更に、この発明ではロータ4が正常に装着
されていない場合はモータ3を停止させてしまう構成と
したから、ロータ4が正常に装着されない状態で高速回
転に達してしまうことにより大きな事故につながる恐れ
はなく、安全性の高い遠心分離機を提供することができ
る利点が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を説明するための側面図。
【図2】この発明の要部の構成とその作用効果を説明す
るための平面図。
【図3】図2と同様の平面図。
【図4】遠心分離機の仕様の一例を示す図。
【図5】この発明による遠心分離機の電気系の実施例を
説明するためのブロック図。
【図6】この発明による遠心分離機の起動時に実行され
る起動プログラムの概要を説明するためのフローチャー
ト。
【図7】図6と同様のフローチャート。
【図8】図6と同様のフローチャート。
【符号の説明】
1 ロータ室 2 回転軸 3 モータ 4 ロータ 5 固定部 M、M1〜M7 磁石 H、H1、H2 磁気センサ 10 マイクロコンピュータ 11 中央演算処理装置 12 ROM 12A ロータ別データ表 12B 起動プログラム 12C 照合プログラム 12D ロータ異常判定手段 13 RAM 13A カウンタ 13B 回転速度測定手段 14 入力ポート 15 出力ポート 17 温度センサ 18 振動センサ 19 操作パネル 20 冷凍機 21 回転速度表示器

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転駆動軸に対して各種仕様が異なるロ
    ータが着脱自在に装着され、ロータの仕様に合わせて上
    記回転軸の回転駆動特性が制御される遠心分離機におい
    て、 上記ロータには上記回転駆動軸を軸芯とする円周に沿っ
    て各ロータの仕様を表わす複数の磁石を装着し、この磁
    石の取り付け面と対向する固定部に上記磁石の取付角度
    範囲の両端に相当する位置のそれぞれに磁気センサを装
    着したことを特徴とする遠心分離機。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の遠心分離機において、取
    付角度範囲の両端に相当する位置のそれぞれに装着した
    磁気センサが上記ロータの回転により同時に磁石の存在
    を検出した信号を磁石の計数開始信号及び計数終了信号
    として利用することを特徴とする遠心分離機
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の遠心分離機の何れ
    かにおいて、上記ロータに装着する磁石の取付角度範囲
    を180゜としたことを特徴とする遠心分離機。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3記載の遠心分離機の何れ
    かにおいて、上記磁石の検出信号が予定の反応回数に達
    しない状態では上記ロータが正常に上記駆動軸に装着さ
    れていないと判定するロータ異常判定手段を設けた構成
    としたことを特徴とする遠心分離機。
  5. 【請求項5】請求項1乃至3記載の遠心分離機の何れか
    において、上記磁気センサが同時に磁石の存在を検出し
    た信号により上記ロータの回転数を計測する構成とした
    ことを特徴とする遠心分離機。
  6. 【請求項6】請求項1乃至3記載の遠心分離機の何れか
    において、上記磁気センサが磁石の存在を検出するが、
    同時に磁石の存在を検出しない場合は予め定めた特定の
    ロータであると判定し、所定の回転速度で駆動する構成
    とした事を特徴とする遠心分離機。
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