JP2001243422A - 文字認識装置及び文字認識方法 - Google Patents

文字認識装置及び文字認識方法

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JP2001243422A
JP2001243422A JP2000051750A JP2000051750A JP2001243422A JP 2001243422 A JP2001243422 A JP 2001243422A JP 2000051750 A JP2000051750 A JP 2000051750A JP 2000051750 A JP2000051750 A JP 2000051750A JP 2001243422 A JP2001243422 A JP 2001243422A
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recognition
cutout
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JP2000051750A
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English (en)
Inventor
Yuichi Okano
祐一 岡野
Takenori Kawamata
武典 川又
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】オンライン文字列認識において文字切出し誤り
を含んだ認識結果を簡便に修正可能な文字認識装置を得
る。 【解決手段】 手書き文字のストロークに関する座標情
報を入力パターンとして取得し認識結果修正のための指
示情報の取得する入力手段1、入力手段1で取得された
入力パターンから一文字ごとに切出し領域を特定する文
字切出し手段2、文字切出し手段2によって特定された
切出し領域毎に文字認識を行う文字認識手段3、表示手
段4、文字切出しの結果及び候補文字に関する情報を格
納する格納手段5、制御手段6、修正すべき切出し領域
を特定する修正領域特定制御手段7、修正すべき切出し
領域に関する文字認識結果の候補文字を表示する候補文
字表示制御手段8、候補文字の中から選択された所望の
文字に対応する切出し領域を表示する候補領域表示制御
手段9を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、手書き文字の認
識を行う文字認識装置および文字認識方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】コンピュータや携帯情報端末等に情報を
入力する際に、スタイラスペンやマウスなどの各種ポイ
ンティングデバイスを用いて、手書きでの文字入力を行
う手書き文字認識装置が広く用いられている。近年で
は、大きさ及び位置が固定されている文字入力枠なし
で、任意の領域に自由な筆記によって次々と手書きスト
ロークが入力される、オンライン手書き文字認識装置が
適用されている。
【0003】このような手書き文字認識装置では、固定
の文字入力枠を使用せず、手書き入力されたストローク
の位置関係や入力時刻の間隔を用いて文字の切り出しを
行い、切り出された各文字について文字認識を行う。し
かし、自由な筆記によって手書き文字が入力されるた
め、文字を正しい領域で切出すことができない切出し誤
りが生じ、入力された文字が誤認識される場合がある。
【0004】切出し誤りを含んだ認識結果を修正する方
法としては、例えば特開平10―307675公報に記
載の文字認識装置に適用された方法がある。この文字認
識装置における認識結果修正の方法を図25により説明
する。図25は、前記従来の文字認識装置における認識
結果修正の方法を示した説明図である。図25におい
て、100〜103は文字切出しの結果得られた切出し
領域を示す矩形枠、D1は切出し領域を修正するために
矩形枠を広げる方向を示した矢印である。図25では、
文字認識装置に「林間」なる文字が手書きで入力された
場合について示している。
【0005】図25(A)は手書き文字入力後の文字の切
出し結果を示したものである。切出しの結果、入力され
た手書き文字「林間」は、矩形枠100の「木」、矩形
枠101の「木」、矩形枠「間」の3つの領域に切出さ
れ、入力された手書き文字「林」について切出し誤りが
発生している。
【0006】図25(B)は切出し誤り修正の様子を示し
たものである。ユーザは、ポインティングデバイスを使
用して、矩形枠100及び101の両方を含むように矩
形枠101をD1の方向へ広げ、矩形枠103により規
定される新たな切出し領域を設定する。
【0007】最後に、図25(C)に示すように矩形枠1
02及び103によって規定される各切出し領域内に含
まれる入力パターンについて改めて文字認識処理を行
い、文字「林」及び「間」を得る。
【0008】また、切出し誤りを修正する別の方法とし
て、例えば特開平7―93472公報に示された文字認
識装置に適用された方法がある。この文字認識装置にお
ける切り出し誤りの修正方法を図26を用いて説明す
る。図26は、前記従来の文字認識装置における認識結
果修正の概要を示した説明図である。図26において、
104は入力された手書き文字のパターンの表示、10
5は入力パターン104についての文字認識結果の表
示、106は切出し結果修正のための新たな切出し領域
を規定する矩形枠である。
【0009】図26は、入力された手書き文字のパター
ン104の最初の文字「化」が、文字「イ」及び文字
「ヒ」に分離されて、切出し誤りが発生した場合につい
て示している。この場合には、ユーザは、入力パターン
104の表示上でマウス等のポインティングデバイスを
用いて矩形枠106を指定し、正しい切出し領域を設定
する。その後、文字認識装置は、矩形枠106によって
規定される切出し領域内に含まれる筆記パターンについ
て文字認識処理を行い、正しい認識結果である文字
「化」を得る。
【0010】一方、誤った文字認識の結果を修正する方
法としては、例えば特開平2―82379公報に記載さ
れた文字認識装置に適用された方法がある。この文字認
識装置では、文字認識の過程で得られた候補文字を用い
て認識結果の修正を行う。
【0011】上記の文字認識装置における認識結果修正
の方法を図27に従って説明する。図27は、前記文字
認識装置の認識結果修正の方法を示した説明図である。
図27において、107は入力された手書き文字のパタ
ーン、108は入力された手書き文字のパターンについ
て文字切出しの結果得られた切出し領域の割り付けを示
した表示、109は文字認識結果を表わした表示、22
は手書き文字のパターン107に含まれる手書き文字
「デ」に関する文字認識の候補文字の表示、26はユー
ザがポインティングデバイスによる指示及び選択を示す
ポインタである。
【0012】手書き文字が入力されると、そのパターン
107から文字の切出しが行われ、108に示されるよ
うに各文字ごとに矩形枠で示される切り出し領域が割り
当てられる。一文字ごとに切出された手書き文字は、各
文字ごとに文字認識処理される。文字認識処理では、所
定の類似度以上の複数の文字を候補文字として特定し、
その中で最も類似度の高い文字を認識結果として特定す
る。図27では、109に示す文字認識結果において、
入力された手書き文字「デ」に対して認識結果が文字
「チ」となっており、文字の誤認識が発生している。
【0013】文字の誤認識の修正は以下のように行う。
ユーザは認識結果の表示109の中で、所望の認識結果
が得られていない文字「チ」をポインティングデバイス
で指定する。文字認識装置は、指定のあった認識結果の
文字「チ」について、文字認識処理で得られた他の候補
文字を22のように表示する。ユーザは、候補文字の表
示22の中から、所望の文字を選択することで誤認識結
果の修正を行う。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】前記、従来のオンライ
ン文字認識装置では、入力された手書き文字のパターン
からの文文字切出し処理において切出し誤りが発生した
際に、これを修正するにはユーザが正しい切出し領域を
改めて指定する必要があった。この場合、正しい切出し
領域の指定は、ユーザがマウス等のポインティングデバ
イスを操作することで、一文字の筆記パターンが一つの
切出し領域に包含されるように正確に行われなければな
らないため、ユーザの負担が大きく文字認識装置の使い
勝手が悪かった。
【0015】また、別の従来の文字認識装置は、文字の
誤認識があった場合に、ユーザが候補文字の中から所望
の文字を選択することで修正する。しかし、文字の切出
しの際に切出し誤りが発生した場合には、誤って切出さ
れた文字のパターンについて文字認識処理が行われるた
め、候補文字として適当な文字を得ることができないと
いった問題があった。
【0016】さらに、文字認識の結果として表示される
候補文字の数があまり多くなると、ユーザが所望の文字
を選択する手間が大きくなり文字認識装置の使い勝手が
悪くなるといった問題があった。
【0017】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決し、目
的を達成するために、本発明にかかる文字認識装置にあ
っては、手書き文字のストロークに関する座標情報を入
力パターンとして取得するとともに、認識結果の修正に
関する指示情報を取得する入力手段と、前記入力手段に
より得られる入力パターンから、一文字毎に文字の切出
しの領域を特定して文字の切出しを行う文字切出し手段
と、前記文字切出し手段により切出された各文字につい
て文字認識を行う文字認識手段と、前記文字切出し手段
による文字切出しの結果と前記文字認識手段による文字
認識の結果とを文字切出しに関する情報として格納する
格納手段と、当該装置全体を制御するともに、前記文字
認識の結果について修正の指示があった場合に、前記入
力パターン上における修正指示のあった位置の情報を基
に、前記入力パターンのうち修正すべき領域を特定する
修正領域特定制御部を備えた制御手段と、文字認識処理
の結果を表示する表示手段と、を備えたことを特徴とす
る。
【0018】次の発明にかかる文字認識装置にあって
は、修正領域特定制御部は、前記文字切出し手段によっ
て特定された文字の切出し領域のうち、前記入力パター
ン上における認識結果の修正指示のあった位置を含む文
字の切出し領域と、当該文字の切出し領域と重畳する切
出し領域とを、修正すべき切出し領域として特定する構
成にされたことを特徴とする。
【0019】次の発明にかかる文字認識装置にあって
は、修正領域特定制御部は、前記文字切出し手段によっ
て特定された文字の切出し領域のうち、前記文字認識の
結果の表示上において、認識結果の修正指示された位置
の認識結果の文字に対応した切出し領域と、当該文字の
切出し領域と重畳する切出し領域とを、修正すべき切出
し領域として特定する構成にされたことを特徴とする。
【0020】次の発明にかかる文字認識装置にあって
は、制御手段は、当該装置全体を制御するともに、前記
文字認識の結果について修正の指示があった場合に、前
記入力パターン上における修正指示のあった位置の情報
を基に、前記入力パターンのうち修正すべき領域を推定
する修正領域推定部と、推定された修正すべき領域につ
いて前記文字切出し手段と前記文字認識手段とを制御し
て、改めて、文字切出しと文字認識を行う修正領域再認
識制御部と、を備える構成とされたことを特徴とする。
【0021】次の発明にかかる文字認識装置にあって
は、修正領域推定部は、前記文字切出し手段によって特
定された文字の切出し領域のうち、前記入力パターン上
において、認識結果の修正指示のあった位置を中心とす
る所定の大きさの領域と重畳する切出し領域を、修正す
べき切出し領域として推定する構成にされたことを特徴
とする。
【0022】次の発明にかかる文字認識装置にあって
は、修正領域推定部は、前記文字切出し手段によって特
定された文字の切出し領域のうち、前記入力パターン上
において認識結果の修正指示のあった位置に最も近い位
置に存在する切出し領域に含まれる先頭のストロークと
最後のストロークを特定し、当該先頭のストロークから
所定数前のストロークが含まれる切出し領域から、当該
最後のストロークから所定数後のストロークが含まれる
切出し領域までを、修正すべき切出し領域として推定す
る構成にされたことを特徴とする。
【0023】次の発明にかかる文字認識装置にあって
は、制御手段は、当該装置全体を制御するともに、前記
格納手段に格納される文字切出しに関する情報の情報量
が異なる複数の格納方法から、一の方法を選択する格納
方法選択部と、前記文字認識の結果について修正の指示
があった場合に、前記入力パターン上における修正指示
のあった位置の情報を基に、前記入力パターンのうち修
正すべき領域を特定する修正領域特定制御部と、前記入
力パターンのうち修正すべき領域を推定する修正領域推
定部と、推定された修正すべき領域について前記文字切
出し手段と前記文字認識手段とを制御して、改めて、文
字切出しと文字認識を行う修正領域再認識制御部と、を
備え、前記格納方法選択部の選択した格納方法に応じ
て、前記修正領域特定制御部か、あるいは前記修正領域
推定部と修正領域再認識制御部か、を切り替えて認識結
果の修正処理を行う構成とされたことを特徴とする。
【0024】次の発明にかかる文字認識装置にあって
は、格納方法選択部は、前記格納手段で使用可能な記憶
容量を検出し、この検出結果に応じて文字切出しに関す
る情報の前記格納手段への格納方法を選択する構成とさ
れたことを特徴とする。
【0025】次の発明にかかる文字認識装置にあって
は、制御手段は、さらに、当該修正すべき領域について
前記格納手段に格納された文字切出しに関する情報を参
照して複数の候補文字を表示させる候補文字表示制御部
と、当該複数の候補文字の中から選択された所望の候補
文字に関する文字の切出し領域の前記入力パターン内に
占める位置を表示させる候補領域表示制御部と、を備え
る構成にされたことを特徴とする。
【0026】次の発明にかかる文字認識装置にあって
は、候補領域表示制御部は、前記複数の候補文字の中か
ら選択された所望の候補文字に関する文字の切出し領域
を、他の候補文字に関する切出し領域と区別可能なよう
に表示させる構成とされたことを特徴とする。
【0027】次の発明にかかる文字認識装置にあって
は、候補文字表示制御部は、前記修正すべき領域として
特定された切出し領域に関する複数の候補文字を、切出
し領域毎に区別可能なように表示させる構成とされたこ
とを特徴とする。
【0028】次の発明にかかる文字認識装置にあって
は、候補文字表示制御部は、前記修正すべき領域として
特定された複数の切出し領域に関する複数の候補文字
を、並び替えて同じ候補文字を隣り合わせて表示させる
構成とされたことを特徴とする。
【0029】次の発明にかかる文字認識方法にあって
は、手書き文字のストロークに関する座標情報を入力パ
ターンとして取得するとともに、認識結果の修正に関す
る指示情報を取得する入力工程と、前記入力工程により
得られる入力パターンから一文字毎に切出しの領域を特
定して文字の切出しを行う文字切出し工程と、前記文字
切出し工程により切出された各文字について文字認識を
行う文字認識工程と、前記文字切出し工程による文字切
出しの結果と前記文字認識工程による文字認識の結果と
を文字切出しに関する情報として格納する格納工程と、
全工程を制御するともに、前記文字認識の結果について
修正の指示があった場合に、前記入力パターン上におけ
る修正指示のあった位置の情報を基に、前記入力パター
ンのうち修正すべき領域を特定する修正領域特定制御工
程と、を備えた制御工程と、文字認識処理の結果を表示
する表示工程と、を備えたことを特徴とする。
【0030】次の発明にかかる文字認識方法にあって
は、修正領域特定制御工程は、前記文字切出し工程によ
って特定された文字の切出し領域のうち、前記入力パタ
ーン上における認識結果の修正指示のあった位置を含む
文字の切出し領域と、当該文字の切出し領域と重畳する
切出し領域とを、修正すべき切出し領域として特定する
ことを特徴とする。
【0031】次の発明にかかる文字認識方法にあって
は、修正領域特定制御工程は、前記文字切出し工程によ
って特定された文字の切出し領域のうち、前記文字認識
の結果の表示上において、認識結果の修正指示された位
置の認識結果の文字に対応した切出し領域と、当該文字
の切出し領域と重畳する切出し領域とを、修正すべき切
出し領域として特定することを特徴とする。
【0032】次の発明にかかる文字認識方法にあって
は、制御工程は、全工程を制御するともに、前記文字認
識の結果について修正の指示があった場合に、前記入力
パターン上における修正指示のあった位置の情報を基
に、前記入力パターンのうち修正すべき領域を推定する
修正領域推定工程と、推定された修正すべき領域につい
て、改めて、前記文字切出し工程と前記文字認識工程と
を行う修正領域再認識制御工程と、を備えたこと特徴と
する請求項13に記載の文字認識方法。
【0033】次の発明にかかる文字認識方法にあって
は、修正領域推定工程は、前記文字切出し工程によって
特定された文字の切出し領域のうち、前記入力パターン
上において、認識結果の修正指示のあった位置を中心と
する所定の大きさの領域と重畳する切出し領域を修正す
べき切出し領域として推定することを特徴とする。
【0034】次の発明にかかる文字認識方法にあって
は、修正領域推定工程は、前記文字切出し工程によって
特定された文字の切出し領域のうち、前記入力パターン
上において認識結果の修正指示のあった位置に最も近い
位置に存在する切出し領域に含まれる先頭のストローク
と最後のストロークを特定し、当該先頭のストロークか
ら所定数前のストロークが含まれる切出し領域から、当
該最後のストロークから所定数後のストロークが含まれ
る切出し領域までを、修正すべき切出し領域として推定
することを特徴とする。
【0035】次の発明にかかる文字認識方法にあって
は、制御工程は、全工程を制御するともに、前記格納手
段に格納される文字切出しに関する情報の情報量が異な
る複数の格納方法から、一の方法を選択する格納方法選
択工程と、前記文字認識の結果について修正の指示があ
った場合に、前記入力パターン上における修正指示のあ
った位置の情報を基に、前記入力パターンのうち修正す
べき領域を特定する修正領域特定制御工程と、前記入力
パターンのうち修正すべき領域を推定する修正領域推定
工程と、推定された修正すべき領域について、改めて、
前記文字切出し工程と前記文字認識工程とを行う修正領
域再認識制御工程とからなり、前記格納方法選択工程の
選択した格納方法に応じて、前記修正領域特定制御工程
か、あるいは前記修正領域推定工程と修正領域再認識制
御工程か、を切り替えて認識結果の修正処理を行うこと
を特徴とする。
【0036】次の発明にかかる文字認識方法にあって
は、制御工程は、さらに、当該修正すべき領域について
前記格納工程に格納された文字切出しに関する情報を参
照して複数の候補文字を表示させる候補文字表示制御工
程と、当該複数の候補文字の中から選択された所望の候
補文字に関する文字の切出し領域の前記入力パターン内
に占める位置を表示させる候補領域表示制御工程と、を
備えたことを特徴とする。
【0037】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1は、本実施の
形態1の文字認識装置の構成図である。図1で、1はユ
ーザにより入力される手書き文字のストロークに関する
座標情報を入力パターンとして取得するとともにユーザ
からの認識結果修正のための指示に関する情報の取得を
行う入力手段、2は入力手段1で取得された入力パター
ンから一文字ごとに文字の切出し領域を特定して文字切
出し処理を行う文字切出し手段、3は文字切出し手段2
によって特定された切出し領域毎に文字認識を行う文字
認識手段、4は表示手段、5は文字切出し手段2で得ら
れる文字切出しの結果や文字認識手段3で得られる候補
文字に関する情報を格納する格納手段、6は文字認識装
置全体を制御する制御手段、7は修正すべき切出し領域
を特定する修正領域特定制御手段、8は修正領域特定制
御手段7で特定された切出し領域に関する文字認識結果
の候補文字を表示する候補文字表示制御手段、9はユー
ザによって候補文字の中から選択された所望の文字に対
応する切出し領域を表示する候補領域表示制御手段であ
る。
【0038】以下、前記のように構成される文字認識装
置の動作を図面に従って説明する。図2は、前記文字認
識装置の処理フロー図である。まず、ユーザがスタイラ
スペン等のポインティングデバイスを用いて文字列を手
書きすると、入力手段1は手書き文字列の座標点のデー
タを取得し、これを入力パターンとする(ステップS
1)。入力パターンは、手書き文字の一画に相当する座
標点データの集合から構成される。この手書き文字一画
に相当する座標点データを、以下では「ストローク」と
する。
【0039】次に、切出し手段2は入力手段1で得られ
た入力パターンに対して文字切出し処理を行う(ステッ
プS2)。以下で、文字切出し処理について図3に従っ
て説明する。図3は、文字切出し処理の方法を示した説
明図である。図3において、50〜53は入力パターン
の切出し候補位置、54〜57は文字切出し処理の結果
得られる切り出し領域の矩形枠である。
【0040】文字切出し処理では、まず、入力パターン
についてストロークが存在しないストローク間隔を検出
して、これを切出し候補位置とする。例えば、図3に示
すように入力された手書き文字列の入力パターンが横方
向に連続している場合には、横方向についてストローク
が存在しないストローク間隔を検出して、それぞれを切
出し候補位置50〜53として特定する。次に、任意の
切出し候補位置から次の切出し候補位置までに含まれる
ストロークを含むように矩形枠を作成し、矩形枠で規定
される領域を文字の切出し領域とする。例えば、切出し
候補位置50から次の切出し候補位置51までに含まれ
るストロークを全て含むように切出し領域54が作成さ
れる。切出し手段2は、入力パターンについて検出され
た全ての切出し候補位置について、切出し領域54、5
5、56を順次特定する。
【0041】さらに、切出し手段2には一つの切出し領
域が文字として成り立つ切出し領域の大きさが予め設定
されている。前記の切出し領域の特定の結果、特定され
た切出し領域の幅が所定の値より小さい場合には、隣接
する複数の切出し領域を結合して、新たに別の切出し領
域の特定する。例えば、特定された領域の幅が所定の値
より小さい切出し領域54及び55から、結合された新
たな切出し領域57が作成される。
【0042】次に、文字認識手段3は、文字切出し手段
2によって特定された全ての切出し領域について順次文
字認識を行う(ステップS3)。文字認識手段3は、切
出し領域に含まれるストロークの座標データと、予め大
量のサンプルパターンをから獲得された認識対象文字に
関する座標データ辞書との間でパターンマッチング処理
を行い、所定のマッチング距離より小さい文字を候補文
字として特定する。
【0043】さらに、文字認識手段3は、例えば電子通
信学会技術研究報告、PRU91−67、pp39−4
6、1991「文字連接情報を利用した手書き文字列認
識」に記載の方法により、予め準備した文字列として任
意の文字の後に任意の文字が続く可能性がどの程度かと
いった統計情報を参照して、全ての切出し領域に関する
候補文字の中から、文字列として正しいと思われる組み
合わせ特定し、これを各切出し領域に関する認識結果と
して特定する。
【0044】次に、制御手段6は、文字切出し手段2の
出力である切出し領域の座標データと、文字認識手段3
の出力である候補文字及びそのマッチング距離とを、文
字切出しデータとして格納手段5に格納する(ステップ
S4)。図4は、格納手段5に格納された文字切出しデ
ータの例を示した説明図である。図4において、10は
切出し領域を特定する番号、11はその切出し領域に含
まれる最初と最後のストロークを示す番号、12は切出
し領域の矩形枠の座標データ、13は当該切出し領域に
ついての文字認識の結果得られた候補文字及びマッチン
グ距離のデータである。切出し領域の座標データ12
は、例えば、切出し領域の左上隅位置の座標データ及び
右下隅位置の座標データで与えられる。
【0045】次に、表示手段4は、文字認識処理で得ら
れた認識結果を表示する(ステップS5)。また、表示
手段4は切出し誤りが存在するか否かをユーザが容易に
判断できるように、格納手段5に格納された文字切出し
データを参照して切出し矩形領域の矩形枠も同時に表示
する。
【0046】図5は、手書き文字の入力パターン及び文
字認識結果の表示例を示した説明図である。図5におい
て、14は手書き文字の入力パターンの表示、15は文
字認識結果の表示、16、17、18は文字切出し処理
の結果得られる切り出し領域の矩形枠である。図5で
は、手書き文字として「まだ、動く」なる文字列が入力
された場合について示している。この場合には、切出し
の結果、入力された手書き文字「動」が矩形枠17の
「重」及び矩形枠18の「力」の二つ領域に分離されて
おり、切出し誤りが発生している。
【0047】切出し誤りによる文字の誤認識がある場合
には、ユーザは入力パターンの修正したい部分の付近を
ポインティングデバイスを用いて指定することで、認識
結果修正の指示を行う。ユーザからの認識結果修正指示
がある場合には(ステップS6、Yes)、制御手段6
は認識結果修正処理を行う(ステップS7)。
【0048】以下では、認識結果修正処理について図6
に従って説明する。図6は認識結果修正処理の処理フロ
ーを示したフロー図である。入力手段1はユーザからポ
インティングデバイスにより修正指示のあった位置を検
出し、検出位置情報を制御手段6に通知する。以下で
は、入力パターン上においてユーザより修正指示のあっ
た位置を「修正指示位置」とする。制制御手段6は、修
正領域特定制御手段7により、修正指示位置をもとに修
正対象となる切出し領域の特定を行う(ステップS1
1)。
【0049】図7は、修正領域特定制御手段7における
修正領域特定の概要を示した説明図である。図7におい
て、19はユーザから指示された修正指示位置、20及
び21は修正領域特定制御手段7により特定される文字
の切出し領域を示す矩形枠である。
【0050】修正領域特定制御手段7は、入力手段1で
検出した修正指示位置19と、格納手段5に格納した切
出し文字切出しデータとから、修正すべき切出し領域を
特定する。この修正すべき切出し領域は、修正指示位置
19を含む切出し領域17及び修正指示位置を含む切出
し領域17に隣接する切出し領域16又は18を含むも
のが特定される。すなわち、切出し領域17及びこれに
隣接する切出し領域16を含んだ切出し領域20と、切
出し領域17及びこれに隣接する切出し領域18を含ん
だ切出し領域21とが修正すべき切出し領域として特定
される。
【0051】なお、図7においては、修正対象となった
切出し領域の矩形枠17及び特定された切出し領域の矩
形枠20、21が説明のために図示されているが、実際
には表示手段4によっては表示されない。
【0052】修正領域特定処理の別の場合について、図
に従って説明する。図8及び図9は、修正領域特定制御
手段7の修正された切出し領域の特定方法を示した説明
図である。
【0053】図8では、修正指示位置19として、矩形
枠17及び矩形枠18の間の位置が指定されている。修
正領域特定制御手段7は、入力手段1で検出した修正指
示位置19の検出位置情報と、格納手段5に格納した切
出し文字切出しデータから、修正指示位置19を含む切
出し領域21のみを特定する。
【0054】図9では、文字切出し処理の結果、手書き
文字の入力パターンのうち文字「、」及び「重」が一文
字「理」として認識され切出し誤りが発生している。こ
の場合に、切出し領域16及び17のいずれにも含まれ
ない修正指示位置19が指定されると、修正領域特定制
御手段7は、まず修正指示位置19が含まれる切出し領
域20のみを特定する。次に、参照領域特定制御手段7
は、特定した切出し領域20と全部又は一部が重なる切
出し領域16、17、21を特定する。
【0055】次に、候補文字表示制御手段8は、上記の
ように特定された切出し領域に対応する文字切出しデー
タを格納手段5から参照して、これらの候補文字を表示
する(ステップS12)。図10は候補文字の表示の方
法を示した説明図である。図10において、22は候補
文字の表示、23は矩形枠20の切出し領域についての
候補文字、24は矩形枠21の切出し領域についての候
補文字、25は矩形枠17の切出し領域についての候補
文字である。
【0056】ユーザは、候補文字表示制御手段8によっ
て表示された全ての候補文字の中から、ポインティング
デバイスにより所望の文字を選択する。図11は、ユー
ザによる文字選択の様子を示した説明図である。図11
(a)において、26はポインティングデバイスにより操
作されるポインタである。入力手段1は、ポインタ26
が指している位置情報を取得する。
【0057】次に、候補領域表示制御手段9は、候補文
字表示制御手段8が表示した候補文字及び入力手段1が
取得したポインタ26の位置情報を基に、選択された候
補文字に対応する切出し領域の矩形枠を表示する(ステ
ップS13)。例えば、図11に示すようにポインタ2
6で候補文字「動」が選択されている場合には、候補領
域表示手段9は、当該候補文字に対応する切出し領域の
矩形枠21を入力パターンの表示14に重ねて表示す
る。このように、選択された候補文字に対応する切出し
領域を明示することにより、ユーザは、選択している候
補文字がどの切出し領域の矩形枠に対する認識結果であ
るかを把握する。
【0058】次に、ユーザが選択している候補文字が所
望のものであるとして、例えばマウスのダブルクリック
のような所定の候補文字確定の操作を行うと、入力手段
1はこれを検出し、制御手段6に通知する。制御手段6
は、ユーザからの確定通知を受けて、認識結果修正処理
を終了する(ステップS14)。
【0059】次に、制御手段6は、認識結果修正処理に
より選択された候補文字及び対応する切出し領域の矩形
枠の位置データを、修正された認識結果として格納手段
5へ格納する(ステップS4)。さらに、表示手段4
は、修正後の認識結果及び修正された切出し領域の矩形
枠を表示する(ステップS5)。手書き文字の入力パタ
ーンについて、認識結果修正処理が完了して認識結果に
誤りが無くなると(ステップS7、No)、文字認識処
理を終了する。
【0060】このように、本実施の形態1の文字認識装
置によれば、切出し誤りの修正に要する操作として、ユ
ーザは切出し誤りが発生している切出し領域の付近を大
まかに指定した後に、自動的に表示される候補文字の中
から所望の文字を選択すれば良い。したがって、切出し
誤り修正の際に、ポインティングデバイスを使用して新
たな切出し領域を指定し直す必要がないため、ユーザの
認識結果修正に要する労力を軽減することができ、使い
勝手の良い文字認識装置を得ることができる。
【0061】なお、本実施の形態1では、候補領域表示
制御手段9は、認識結果修正処理において選択された候
補文字に対応する切出し領域を明示する方法として、前
述の図11に示すように「対応する切出し領域の矩形枠
を表示する方法」を用いたが、これは「対応する切出し
領域に含まれるストロークを太字表示する方法」や、
「対応する切出し領域に含まれるストロークの表示色を
変えて表示する方法」や、「対応する切出し領域に含ま
れるストロークを破線で表示する方法」であっても良
い。以上の方法のいずれか一つにより、あるいは幾つか
の方法を組み合わせて使用して、選択された候補文字に
対応する切出し領域を明示することで、該候補文字がど
の切出し領域に対応するものであるかを、ユーザに直感
的に知らしめることが可能であり、文字認識装置の使い
勝手を一層向上させることができる。
【0062】また、本実施の形態1では、候補文字表示
制御手段8は、「認識結果修正処理で特定された切出し
領域の認識結果として得られる候補文字を表示する方
法」として、図10の候補文字の表示22のように「全
ての切出し領域の候補文字を並べて表示する方法」を用
いたが、これは以下に示す他の方法であっても良い。
【0063】図12、13、14は、認識結果修正処理
で特定された切出し領域の認識結果を表示する方法を示
した説明図である。図12、13、14において、2
7、28、29は候補文字の表示である。図12では、
認識結果修正処理で特定された切出し領域の認識結果と
して得られる候補文字を表示する方法として、候補文字
を表示27は、認識結果修正処理で特定された切出し領
域毎に候補文字を二重枠で囲んで表示する方法を用いて
いる。次の図13では、候補文字の表示28は、認識結
果修正処理で特定された切出し領域毎に候補文字を色分
けして表示する方法を用いている。次の図14では、候
補文字の表示29は、認識結果修正処理で特定された切
出し領域毎に別の表示枠に切り離して表示する方法を用
いている。
【0064】図15は、認識結果修正処理で特定された
切出し領域の認識結果を表示する別の方法を示した説明
図である。図15において、30は候補文字の表示、3
1、32、33は認識結果修正処理で特定された複数切
出し領域に対応する候補文字、34は候補文字表示拡張
指示ボタン、35は拡張された候補文字の表示である。
図15に示す候補文字表示の方法では、切出し領域に対
応する候補文字の表示31、32、33は、前述の文字
認識処理の結果得られるマッチング距離の小さい候補文
字を2個のみ表示して、候補文字拡張表示指示ボタン3
4を候補文字の表示31、32、33の付近に配置す
る。
【0065】ユーザは、候補文字の表示31、32、3
3に表示されている候補文字以外の文字を選択する場合
は、候補文字拡張表示指示ボタン34を選択し、その切
出し領域に関する拡張された候補文字の表示35を表示
させる。
【0066】拡張された候補文字の表示35は、図15
に示すように候補文字の表示31、32、33の外に表
示する方法であってもよく、候補文字の表示31、3
2、33に既に表示されている候補文字を、マッチング
距離の大きな他の候補文字と交換して表示する方法であ
ってもよい。
【0067】以上に示す「認識結果修正処理で特定され
た切出し領域の認識結果を表示する方法」を用いること
により、文字認識処理の結果として多数の候補文字が得
られた場合であっても、多数の候補文字が雑多に表示さ
れ候補文字選択の効率が悪くなるといった問題を防止す
ることができる。
【0068】実施の形態2.本実施の形態2では、認識
結果の表示上で、入力手段1としてマウス等のポインテ
ィングデバイスあるいはキーボードを用い、修正指示位
置の指定や所望の候補文字の選択を行うものである。な
お、本実施の形態2の文字認識装置は、前述の実施の形
態1とは、入力手段1、制御手段6及び修正領域特定制
御手段7のみが異なるだけであり、その他の構成は同一
であるので、同一の符号を付して説明を省略する。
【0069】図16は、本実施の形態2の認識結果修正
処理の概要を示した説明図である。図16において、3
6は認識結果の修正指示位置を表示するカーソルであ
る。図16(a)において、手書き文字の入力パターン1
4で「動」の文字について切出し誤りが発生し、認識結
果15では文字「重」及び文字「力」として誤認識され
ている。
【0070】本実施の形態2では、ユーザは入力手段1
を使用して、認識結果15上でカーソル36で表示され
る修正指示位置を指定する。この修正指示位置の指定
は、入力手段1としてポインティングデバイスを使用す
る他に、例えばキーボードの上下左右キーを使用して行
うことができる。ここでは、誤認識された文字「重」を
修正指示位置として指定する。指定された修正指示位置
の情報は修正領域特定制御手段7に通知される。
【0071】修正領域特定制御手段7は、図16(b)で
示されるとおり、修正指示位置の情報をもとに修正され
る切り出し領域の特定を行う。まず、修正指示のあった
認識結果中の文字「重」に対応する文字切出しデータを
格納手段5から参照して、修正指示位置に対応する切出
し領域17を特定する。次に、特定された切出し領域1
7と全部又は一部が重なる他の切出し領域20及び21
を修正されるべき切出し領域として特定する。候補文字
表示制御手段8は、修正領域特定制御手段7によって特
定された切出し領域17、20、21に対応した文字認
識の結果得られる候補文字を表示する。
【0072】修正領域の特定と候補文字の表示が完了す
ると、図16(c)で示されるとおり、候補文字の確定を
行う。ユーザは、入力手段1を用いて、候補文字の表示
22から所望の文字「動」を選択する。候補領域表示手
段9は、ユーザによって選択されている候補文字に対応
する切出し領域の矩形枠21を表示する。最後に、ユー
ザによって所定の候補文字確定の操作がなされることに
より、制御手段6は候補文字を確定する。この候補文字
の確定は、ポインティングデバイスの他に、例えばキー
ボードの上下左右キー等を使用して行うことができる。
【0073】このように、本実施の形態2の文字認識装
置によれば、認識結果の表示上で認識誤りの発生してい
る文字を指定して、自動的に表示される候補文字の中か
ら所望の文字を選択すれば良い。したがって、切出し誤
り修正の際に、ポインティングデバイスを使用して新た
な切出し領域を指定し直す必要がないため、ユーザの認
識結果修正に要する労力を軽減することができる。さら
に、認識結果修正に要する全ての処理を、ポインティン
グデバイスの他にキーボードでも行うことが可能とな
り、ユーザに入力手段を限定させない使い勝手の良い文
字認識装置を得ることが可能である。
【0074】実施の形態3.本実施の形態3では、候補
文字表示制御手段8は、修正すべき領域として特定され
た切出し領域から得られる複数の候補文字の表示の順序
を並べ替えて表示する。なお、本実施の形態3の文字認
識装置は、前述の実施の形態1に示した文字認識装置と
は、候補文字表示制御手段8のみが異なるものであり、
その他の構成は同一であるため同一の符号を付して説明
を省略する。
【0075】図17は、本実施の形態3における認識結
果修正の方法を示した説明図である。図17において、
37は認識結果修正処理で特定される切出し領域の矩形
枠、38は切出し領域21についての文字認識処理の結
果得られる候補文字、39は切出し領域37についての
文字認識処理の結果得られる候補文字である。
【0076】図18は、本実施の形態3における認識結
果修正処理の処理フローを示したフロー図である。ユー
ザから認識結果修正の指示があると、修正領域特定制御
手段7は修正すべき切出し領域の特定を行う(ステップ
S21)。ここでは、修正すべき切出し領域として切出
し領域21及び37が特定されている。
【0077】次に、候補文字表示制御手段8は、特定さ
れた切出し領域21及び37について、格納領域5に格
納された文字切出しデータを参照して候補文字を特定す
る。次に、候補文字表示制御手段8は、特定された全て
の切出し領域に関する文字認識結果の候補文字について
ソートを行う(ステップS22)。まず、特定された全
ての候補文字を文字認識処理のマッチング距離の小さい
順にソートする。次に、ソートされた候補文字の中で、
同じ候補文字が複数ある場合には、それらの中でマッチ
ング距離が最も小さい候補文字の後ろにその他の候補文
字を挿入する。切出し領域21に関する候補文字38
と、切出し領域37に関する候補文字39とでは、文字
「動」が共通しているので、ソートの結果この文字
「動」が隣接するように並びかえられる。
【0078】次に、候補文字表示制御手段8はソートさ
れた候補文字を表示する(ステップS23)。図17で
は、切出し領域21の候補文字「動」と切出し領域37
の候補文字「動」とが、隣接して表示されている。
【0079】ユーザが表示された候補文字から所望の文
字を選択すると、選択された候補文字に対応する切出し
領域の矩形枠を表示する(ステップS24)。さらに、
選択した候補文字について所定の候補文字確定の操作を
行うと、制御手段6は、選択された候補文字を認識結果
として確定する(ステップS25)。
【0080】このように、本実施の形態2においては、
複数の切出し領域に関する候補文字の中に同じ文字が含
まれている場合には、それらの候補文字が隣接して表示
される。したがって、ユーザが候補文字の表示の中に散
在する所望の文字を探し出して選択する労力が軽減さ
れ、使い勝手のよい文字認識装置を得ることができる。
また、選択された候補文字に対応する切出し領域の矩形
枠を明示することにより、ユーザが選択している候補文
字がどの切出し領域に対応するものであるかを明確に知
らしめることができるので、文字認識装置の使い勝手が
一層向上する。
【0081】なお、本実施の形態2において、候補領域
表示手段9は、選択された候補文字に対応する切出し領
域の矩形枠を表示する方法によって、対応する切出し領
域をユーザに明示したが、対応する切出し領域に含まれ
るストロークを、「太字で表示」したり、「表示色を替
えて表示」したり、あるいは「破線で表示」する方法に
よっても、同様の効果を得ることは当然に可能である。
【0082】実施の形態4.図19は、本実施の形態4
の文字認識装置の構成図である。図19において、40
は手書き文字の入力パターン中で修正対象となる領域を
推定する修正領域推定手段、41は修正領域推定手段4
0によって推定された修正対象の領域について文字切出
し処理及び文字認識処理を改めて行ってその候補文字を
得る修正領域再認識制御手段である。なお、本実施の形
態4は、先に説明した実施の形態1の修正領域特定制御
手段7に代えて、修正領域推定手段40および修正領域
再認識制御手段41を備えるものであり、その他の構成
は同様であるから、同一の符号を付して説明を省略す
る。また、本実施の形態4の処理フローは、前述の図2
に示した実施の形態1の処理フローとは、文字切出し・
認識結果格納(ステップS4)及び認識結果修正処理
(ステップS7)のみが異なるので、それ以外の処理ス
テップについては説明を省略する。
【0083】手書き文字の入力パターンが得られ文字切
出し処理が完了すると、文字認識手段3は、文字切出し
手段2によって特定された全ての切出し領域について順
次文字認識処理を行う。文字認識処理の結果、各切出し
領域についてそれぞれ複数の候補文字が特定される。本
実施の形態4において、制御手段6は、文字認識手段3
によって、各切出し領域について特定される一つの認識
結果の文字に関する文字切出しデータのみを格納手段5
に格納する。(ステップS4)ここで、文字認識手段3
によって特定される一つの認識結果の文字以外の候補文
字に関する文字切出しデータは、格納手段5に格納され
ない。
【0084】認識結果に切出し誤りが発生している場合
には、ユーザの指示により認識結果修正処理が行われる
(ステップS7)。以下で、認識結果修正処理について
図20に従って説明する。図20は、認識結果修正処理
の処理フローを示したフロー図である。
【0085】入力手段1により、ユーザから指定された
修正指示位置19の位置情報が検出されると、修正領域
推定手段40は修正領域の推定を行う(ステップS3
1)。修正領域の推定について図21に従って説明す
る。図21は、修正領域の推定及び再作成の方法を示し
た説明図である。図21において、42は修正領域推定
手段40によって推定される修正領域、43は、修正領
域再認識制御手段41によって再作成される文字の切出
し領域を表わす矩形枠である。
【0086】修正領域推定手段40は、修正指示位置1
9を中心とする所定の大きさの領域を修正領域として特
定する。具体的には、修正指示位置19の横方向の座標
位置Sxを中心とする幅Hの範囲を含む矩形の領域を修正
領域42とする。さらに、修正領域推定手段40は、特
定された修正領域42と、一部又は全部が重畳する文字
の切出し領域を、修正すべき領域として推定する。修正
領域42の幅Hは、多数のサンプルデータに対する修正
処理の結果から、修正処理を行うのに必要十分な値をあ
らかじめ求めておく。
【0087】次に、修正領域再認識制御手段41は、修
正領域推定手段40で推定された切出し領域に含まれる
ストローク群に対して、切出し手段2に文字切出し処理
を改めて実行させ(ステップS32)、再作成された切
出し領域43を得る。なお、図21において、修正領域
42及び再作成された切出し領域43の矩形枠は、動作
の説明のために図示したもので、実際には表示手段4に
よっては表示されない。
【0088】さらに修正領域再認識制御手段41は、文
字認識手段3に、再作成された切出し領域43について
文字認識処理を改めて実行させ、候補文字を得る(ステ
ップS33)。制御手段6は、文字認識処理の結果得ら
れた候補文字に関する文字切出しデータを格納手段5に
格納する。
【0089】以降、前述の実施の形態1の認識結果修正
処理の処理フローと同様に、候補文字表示(ステップS
34)及び候補領域表示(ステップS35)を行い、候
補文字の中から文字確定を行う(ステップS36)。
【0090】このように、本実施の形態4においては、
修正指示位置をもとに一定範囲内にある領域を自動的に
修正領域として設定できるため、ユーザが明示的に修正
領域を指定する必要がなく、ユーザの負担が軽減する。
また、推定された修正領域について改めて文字切出し処
理及び文字認識処理を行うため、格納手段には、特定さ
れた一つの認識結果の文字に関する情報のみ記憶し、全
ての候補文字関する文字切出しデータを保存しておく必
要が無いため、格納手段に必要とする記憶容量を削減す
ることができる。
【0091】なお、本実施の形態4では、候補領域推定
手段40は修正指示位置19を中心とする幅Hの範囲を
修正領域として推定しているが、これに代えて入力パタ
ーンにおけるストロークを基に修正領域を推定してもよ
い。
【0092】例えば、修正指示位置19に最も近接する
或いは修正指示位置19を含む切出し領域で、最初に入
力されたストロークのストローク番号をStB、最後に
入力されたストロークのストローク番号をStEとした
場合には、修正領域推定手段40は、入力パターンのう
ち、第StB−N番目に入力されたストロークを含む切
出し領域から、第StE+N番目に入力されたストロー
クを含む切出し領域までを、修正すべき切り出し領域と
して推定しても良い。ここで、Nは一定のストローク数
であり、多数のサンプルデータから修正処理を行うのに
必要十分な値をあらかじめ求める。
【0093】実施の形態5.本実施の形態5では、切出
し領域について得られた候補文字に関する文字切出しデ
ータの格納の方法をユーザの指示に基づいて選択し、格
納手段5に格納するものである。図22は、本実施の形
態5の文字認識装置の構成図である。図22において、
44は前記格納手段5に文字切出しデータの格納方法を
選択する格納方法選択手段である。なお、本実施の形態
5は、先に説明した実施の形態4の文字認識装置に、さ
らに修正領域特定制御手段7及び格納方法選択手段44
が付されたものであり、その他の構成は同様であるか
ら、同一の符号を付して説明を省略する。
【0094】本実施の形態5の文字認識装置の動作を図
23に従って説明する。図23は、本実施の形態5の処
理フローを示すフロー図である。なお、本実施の形態5
の文字認識装置の動作は、前述の実施の形態4とは認識
結果の格納方法と認識結果修正処理が異なるだけである
ので、当該処理についてのみ説明し、他の処理ステップ
については説明を省略する。
【0095】本実施の形態5では、文字認識処理(ステ
ップS43)の結果得られた候補文字に関する文字切出
しデータの格納方法を、ユーザの指示に従い切り替え
る。以下で、格納方法選択の方法について説明する。図
24は格納方法選択の指定画面を示した説明図である。
図24において、45は格納方法選択指示ボタンであ
る。格納方法選択手段44は、格納方法選択指示ボタン
45の設定を検出する(ステップS45)。
【0096】格納方法選択指示ボタン45がユーザの選
択によりONに設定されている場合には、格納方法選択
手段44は、切出し領域について得られた全ての候補文
字に関する情報を文字切出しデータとして格納手段5に
格納する(ステップS45)。一方、格納方法選択指示
ボタン45がユーザの選択によりOFFに設定されてい
る場合には、格納方法選択手段44は、切出し領域につ
いて得られた複数の候補文字のうち、認識結果として特
定された一つの文字に関する情報のみを文字切出しデー
タとして格納手段5に格納する。
【0097】認識結果が表示されて(ステップS4
6)、ユーザより認識結果修正の指示があると、制御手
段6は、格納方法選択手段44の選択した認識結果の格
納方法に則して、認識結果修正処理の選択を行う(ステ
ップS48)。
【0098】格納方法選択手段44において、文字切出
しデータとして全ての候補文字に関する情報の格納が行
われた場合には(ステップS48、Yes)、修正領域
特定制御手段7に指示して、前述の図6に示す修正領域
の再認識を伴わない認識結果修正処理を行う(ステップ
S49)。
【0099】格納方法選択手段44において、文字切出
しデータとして、一つの認識結果の文字に関する情報の
みが格納された場合には(ステップS48、No)、修
正領域推定手段40及び修正領域再認識制御手段41に
指示して、前述の図20に示す修正領域の再認識を伴う
認識結果修正処理を行う(ステップS50)。
【0100】このように、本実施の形態5の文字認識装
置では、文字認識処理の結果得られる候補文字に関する
情報の格納方法を切り替えて選択することができる。し
たがって、格納手段に格納される認識結果に関するデー
タの情報量を変更することができるため、文字認識装置
が使用する記憶容量を適切に調節することができる。
【0101】なお、本実施の形態5では、結果格納方法
選択手段44は、格納方法選択指示ボタン45の状態を
検出して認識結果格納方法の選択を行っているが、これ
は、例えば格納手段5が使用可能な記憶容量の残量を監
視し、この記憶容量の残量が予め定めた最低の記憶容量
よりも少なくなった場合に、認識結果として特定された
一つの文字に関する情報のみを文字切出しデータとして
格納する方法に自動的に切り替える、といった選択の方
法であっても良い。
【0102】以上、実施の形態1ないし5に記載の文字
認識装置では、入力手段1として、スタイラスペンやマ
ウス等のポインティングデバイスを採用することによ
り、ユーザが入力する手書き文字のパターンの取得を行
うものであるが、これらの入力手段に替えて、或いはこ
れらの入力手段に加えて、スキャナやデジタルカメラ等
の光学的な画像の入力手段により手書き文字のパターン
の取得を行って文字認識装置を得ることが可能である。
【0103】前記の文字認識装置では、入力手段1は、
ユーザが紙面上に鉛筆等の筆記具を用いて自由な筆記に
より手書き文字を書いた手書き文字を、光学的画像の入
力手段を用いてデジタル画像として入力し、このデジタ
ル画像について当業者の間で一般的に行われている画像
検出処理を行い、手書き文字の入力パターンの取得を行
う。その後、前述の実施の形態1ないし5に記載の文字
認識装置と同様に、文字切出し処理、文字認識処理、認
識結果修正処理等を行って、手書き文字の認識結果を得
る。
【0104】前記の文字認識装置では、ノートやメモ帳
などの他、ホワイトボードや掲示板などに記入された手
書き文字を文字認識することが可能であり、ユーザは入
力手段の制限なく手書き文字の入力をすることができ
る。したがって、例えば伝票読取り装置に適用すること
により、伝票に記入された手書き文字を認識することが
でき、さらに会議室システムなどに適用することで、ホ
ワイトボード等の板書を文字認識することができる。
【0105】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、切出し
誤りの修正に要する操作として、ユーザは切出し誤りが
発生している切出し領域の付近を大まかに指定した後
に、自動的に表示される候補文字の中から所望の文字を
選択すれば良い。したがって、切出し誤り修正の際に、
ポインティングデバイスを使用して新たな切出し領域を
指定し直す必要がないため、ユーザの認識結果修正に要
する労力を軽減することができ、使い勝手の良い文字認
識装置を得ることができる。
【0106】また、入力手段としてマウス等のポインテ
ィングデバイスやキーボードを用いて、認識結果の表示
上で修正指示位置の指定や所望の候補文字の選択を行う
ような構成としたことで、切出し誤り修正の際に、ポイ
ンティングデバイスを使用して新たな切出し領域を指定
し直す必要がないため、ユーザの認識結果修正に要する
労力を軽減することができる。さらに、認識結果修正に
要する全ての処理を、ポインティングデバイスの他にキ
ーボードでも行うことが可能となり、ユーザに入力手段
を限定させない使い勝手の良い文字認識装置を得ること
が可能である。
【0107】また、修正指示位置をもとに一定範囲内に
ある領域を自動的に修正領域として設定ような構成とし
たことにより、ユーザが明示的に修正領域を指定する必
要がなく、ユーザの負担が一層軽減される。また、推定
された修正領域について改めて文字切出し処理及び文字
認識処理を行うため、格納手段には、特定された一つの
認識結果の文字に関する情報のみ記憶し、全ての候補文
字関する文字切出しデータを保存しておく必要が無く、
格納手段に必要とされる記憶容量を削減することができ
る。
【0108】また、文字認識処理の結果得られる候補文
字に関する情報の格納方法を切り替えて選択することが
できる構成としたことにより、格納手段に格納される認
識結果に関するデータの情報量を変更することができる
ため、文字認識装置が使用する記憶容量を適切に調節す
ることができる。
【0109】また、認識結果修正処理にあたって、自動
的に表示される候補文字の中から所望の文字を選択する
際に選択された候補文字に対応する切出し領域を明示す
るような構成としたことで、該候補文字がどの切出し領
域に対応するものであるかを、ユーザに直感的に知らし
めることが可能であり、文字認識装置の使い勝手を一層
向上させることができる。
【0110】また、前記修正すべき領域として特定され
た切出し領域に関する複数の候補文字を、切出し領域毎
に区別可能なように表示させるような構成としたことに
より、文字認識処理の結果として多数の候補文字が得ら
れた場合であっても、多数の候補文字が雑多に表示され
候補文字選択の効率が悪くなるといった問題を防止する
ことができる。
【0111】また、複数の切出し領域に関する候補文字
の中に同じ文字が含まれている場合には、それらの候補
文字が隣接して表示されるような構成とすることによ
り、ユーザが候補文字の表示の中に散在する所望の文字
を探し出して選択する労力が軽減され、使い勝手のよい
文字認識装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかる文字認識装置の実施の形態1
の構成図である。
【図2】 本発明の実施の形態1の文字認識装置の処理
フロー図である。
【図3】 本発明の実施の形態1の文字切出し処理の方
法を示した説明図である。
【図4】 本発明の格納手段に格納される文字切出しデ
ータの例を示した説明図である。
【図5】 本発明の実施の形態1の手書き文字の入力パ
ターン及び文字認識結果の表示例を示した説明図であ
る。
【図6】 本発明の実施の形態1の認識結果修正処理の
フロー図である。
【図7】 本発明の実施の形態1の修正領域特定制御手
段7における修正領域特定の概要を示した説明図であ
る。
【図8】 本発明の実施の形態1の修正領域特定制御手
段7における修正された切出し領域の特定方法を示した
説明図である。
【図9】 本発明の実施の形態1の修正領域特定制御手
段7における修正された切出し領域の特定方法を示した
説明図である。
【図10】 本発明の実施の形態1の候補文字の表示の
一例を示した説明図である。
【図11】 本発明の実施の形態1の文字選択の概要を
示した説明図である。
【図12】 本発明の実施の形態1の認識結果修正処理
で特定された切出し領域の認識結果を表示する方法を示
した説明図である。
【図13】 本発明の実施の形態1の認識結果修正処理
で特定された切出し領域の認識結果を表示する方法を示
した説明図である。
【図14】 本発明の実施の形態1の認識結果修正処理
で特定された切出し領域の認識結果を表示する方法を示
した説明図である。
【図15】 本発明の実施の形態1の認識結果修正処理
で特定された切出し領域の認識結果を表示する別の方法
を示した説明図である。
【図16】 本発明の実施の形態2の認識結果修正の方
法を示した説明図である。
【図17】 本発明の実施の形態3の認識結果修正の方
法を示した説明図である。
【図18】 本発明の実施の形態3の認識結果修正処理
のフロー図である。
【図19】 本発明にかかる文字認識装置の実施の形態
4の構成図である。
【図20】 本発明の実施の形態4の認識結果修正処理
のフロー図である。
【図21】 本発明の実施の形態4の修正領域の推定及
び再作成の方法を示した説明図である。
【図22】 本発明にかかる文字認識装置の実施の形態
5の構成図である。
【図23】 本発明の実施の形態5の文字認識装置の処
理フロー図である。
【図24】 本発明の実施の形態5の格納方法選択の指
定画面を示した説明図である。
【図25】 従来の文字認識装置における認識結果修正
の方法を示した説明図である。
【図26】 従来の文字認識装置における認識結果修正
の方法を示した説明図である。
【図27】 従来の文字認識装置における認識結果修正
の方法を示した説明図である。
【符号の説明】
1 入力手段 2 文字切出し手段 3 文字認識手段 4 表示手段 5 格納手段 6 制御手段 7 修正領域特定制御手段 8 候補文字表示制御手段 9 候補領域表示制御手段 10 切出し領域を特定する番号 11 切出し領域に含まれる最初と最後のストロークを
示す番号 12 切出し領域の矩形枠の座標データ 13 切出し領域について文字認識の結果えられた候補
文字及びマッチング距離のデータ 14、104、107 手書き文字の入力パターンの表
示 15、105、109 文字認識結果の表示 16〜18、20、21、37、43、54〜57、1
00〜103、106切出し領域の矩形枠 19 ユーザから指示された修正指示位置 22、27〜29、30 候補文字の表示 23〜25、31〜33、38、39 候補文字 26 ポインタ 34 候補文字表示拡張指示ボタン 35 拡張された候補文字の表示 36 認識結果の修正指示位置を表示するカーソル 40 修正領域推定手段 41 修正領域再認識制御手段 42 修正領域 44 格納方法選択手段 45 格納方法選択指示ボタン 50〜53 手書き文字の入力パターンの切出し候補位
置 108 切出し領域の割り付けを示した表示 D1 矩形枠を広げる方向を示した矢印

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】手書き文字のストロークに関する座標情報
    を入力パターンとして取得するとともに、認識結果の修
    正に関する指示情報を取得する入力手段と、 前記入力手段により得られる入力パターンから、一文字
    毎に文字の切出しの領域を特定して文字の切出しを行う
    文字切出し手段と、 前記文字切出し手段により切出された各文字について文
    字認識を行う文字認識手段と、 前記文字切出し手段による文字切出しの結果と前記文字
    認識手段による文字認識の結果とを文字切出しに関する
    情報として格納する格納手段と、 当該装置全体を制御するともに、 前記文字認識の結果について修正の指示があった場合
    に、前記入力パターン上における修正指示のあった位置
    の情報を基に、前記入力パターンのうち修正すべき領域
    を特定する修正領域特定制御部を備えた制御手段と、 文字認識処理の結果を表示する表示手段と、 を備えたことを特徴とする文字認識装置。
  2. 【請求項2】修正領域特定制御部は、前記文字切出し手
    段によって特定された文字の切出し領域のうち、前記入
    力パターン上における認識結果の修正指示のあった位置
    を含む文字の切出し領域と、当該文字の切出し領域と重
    畳する切出し領域とを、修正すべき切出し領域として特
    定する構成にされたことを特徴とする請求項1に記載の
    文字認識装置。
  3. 【請求項3】修正領域特定制御部は、前記文字切出し手
    段によって特定された文字の切出し領域のうち、前記文
    字認識の結果の表示上において、認識結果の修正指示さ
    れた位置の認識結果の文字に対応した切出し領域と、当
    該文字の切出し領域と重畳する切出し領域とを、修正す
    べき切出し領域として特定する構成にされたことを特徴
    とする請求項1に記載の文字認識装置。
  4. 【請求項4】制御手段は、当該装置全体を制御するとも
    に、 前記文字認識の結果について修正の指示があった場合
    に、前記入力パターン上における修正指示のあった位置
    の情報を基に、前記入力パターンのうち修正すべき領域
    を推定する修正領域推定部と、 推定された修正すべき領域について前記文字切出し手段
    と前記文字認識手段とを制御して、改めて、文字切出し
    と文字認識を行う修正領域再認識制御部と、 を備える構成とされたことを特徴とする請求項1に記載
    の文字認識装置。
  5. 【請求項5】修正領域推定部は、前記文字切出し手段に
    よって特定された文字の切出し領域のうち、前記入力パ
    ターン上において、認識結果の修正指示のあった位置を
    中心とする所定の大きさの領域と重畳する切出し領域
    を、修正すべき切出し領域として推定する構成にされた
    ことを特徴とする請求項4に記載の文字認識装置。
  6. 【請求項6】修正領域推定部は、前記文字切出し手段に
    よって特定された文字の切出し領域のうち、前記入力パ
    ターン上において認識結果の修正指示のあった位置に最
    も近い位置に存在する切出し領域に含まれる先頭のスト
    ロークと最後のストロークを特定し、当該先頭のストロ
    ークから所定数前のストロークが含まれる切出し領域か
    ら、当該最後のストロークから所定数後のストロークが
    含まれる切出し領域までを、修正すべき切出し領域とし
    て推定する構成にされたことを特徴とする請求項4に記
    載の文字認識装置。
  7. 【請求項7】制御手段は、当該装置全体を制御するとも
    に、 前記格納手段に格納される文字切出しに関する情報の情
    報量を異にする複数の格納方法から、一の方法を選択す
    る格納方法選択部と、 前記文字認識の結果について修正の指示があった場合
    に、前記入力パターン上における修正指示のあった位置
    の情報を基に、前記入力パターンのうち修正すべき領域
    を特定する修正領域特定制御部と、 前記入力パターンのうち修正すべき領域を推定する修正
    領域推定部と、 推定された修正すべき領域について前記文字切出し手段
    と前記文字認識手段とを制御して、改めて、文字切出し
    と文字認識を行う修正領域再認識制御部と、を備え、 前記格納方法選択部の選択した格納方法に応じて、前記
    修正領域特定制御部か、あるいは前記修正領域推定部と
    修正領域再認識制御部か、を切り替えて認識結果の修正
    処理を行う構成とされたことを特徴とする請求項1また
    は4に記載の文字認識装置。
  8. 【請求項8】格納方法選択部は、前記格納手段で使用可
    能な記憶容量を検出し、この検出結果に応じて文字切出
    しに関する情報の前記格納手段への格納方法を選択する
    構成とされたことを特徴とする請求項7に記載の文字認
    識装置。
  9. 【請求項9】制御手段は、さらに、当該修正すべき領域
    について前記格納手段に格納された文字切出しに関する
    情報を参照して複数の候補文字を表示させる候補文字表
    示制御部と、 当該複数の候補文字の中から選択された所望の候補文字
    に関する文字の切出し領域の前記入力パターン内に占め
    る位置を表示させる候補領域表示制御部と、を備える構
    成にされたことを特徴とする請求項1ないし8のいずれ
    かに記載の文字認識装置。
  10. 【請求項10】候補領域表示制御部は、前記複数の候補
    文字の中から選択された所望の候補文字に関する文字の
    切出し領域を、他の候補文字に関する切出し領域と区別
    可能なように表示させる構成とされたことを特徴とする
    請求項9に記載の文字認識装置。
  11. 【請求項11】候補文字表示制御部は、前記修正すべき
    領域として特定された切出し領域に関する複数の候補文
    字を、切出し領域毎に区別可能なように表示させる構成
    とされたことを特徴とする請求項9ないし16のいずれ
    かに記載の文字認識装置。
  12. 【請求項12】候補文字表示制御部は、前記修正すべき
    領域として特定された複数の切出し領域に関する複数の
    候補文字を、並び替えて同じ候補文字を隣り合わせて表
    示させる構成とされたことを特徴とする請求項11に記
    載の文字認識装置。
  13. 【請求項13】手書き文字のストロークに関する座標情
    報を入力パターンとして取得するとともに、認識結果の
    修正に関する指示情報を取得する入力工程と、 前記入力工程により得られる入力パターンから一文字毎
    に切出しの領域を特定して文字の切出しを行う文字切出
    し工程と、 前記文字切出し工程により切出された各文字について文
    字認識を行う文字認識工程と、 前記文字切出し工程による文字切出しの結果と前記文字
    認識工程による文字認識の結果とを文字切出しに関する
    情報として格納する格納工程と、 全工程を制御するともに、 前記文字認識の結果について修正の指示があった場合
    に、前記入力パターン上における修正指示のあった位置
    の情報を基に、前記入力パターンのうち修正すべき領域
    を特定する修正領域特定制御工程と、 を備えた制御工程と、 文字認識処理の結果を表示する表示工程と、 を備えたことを特徴とする文字認識方法。
  14. 【請求項14】修正領域特定制御工程は、前記文字切出
    し工程によって特定された文字の切出し領域のうち、前
    記入力パターン上における認識結果の修正指示のあった
    位置を含む文字の切出し領域と、当該文字の切出し領域
    と重畳する切出し領域とを、修正すべき切出し領域とし
    て特定することを特徴とする請求項13に記載の文字認
    識方法。
  15. 【請求項15】修正領域特定制御工程は、前記文字切出
    し工程によって特定された文字の切出し領域のうち、前
    記文字認識の結果の表示上において、認識結果の修正指
    示された位置の認識結果の文字に対応した切出し領域
    と、当該文字の切出し領域と重畳する切出し領域とを、
    修正すべき切出し領域として特定することを特徴とする
    請求項13に記載の文字認識方法。
  16. 【請求項16】制御工程は、全工程を制御するともに、 前記文字認識の結果について修正の指示があった場合
    に、前記入力パターン上における修正指示のあった位置
    の情報を基に、前記入力パターンのうち修正すべき領域
    を推定する修正領域推定工程と、 推定された修正すべき領域について、改めて、前記文字
    切出し工程と前記文字認識工程とを行う修正領域再認識
    制御工程と、を備えることを特徴とする請求項13に記
    載の文字認識方法。
  17. 【請求項17】修正領域推定工程は、前記文字切出し工
    程によって特定された文字の切出し領域のうち、前記入
    力パターン上において、認識結果の修正指示のあった位
    置を中心とする所定の大きさの領域と重畳する切出し領
    域を修正すべき切出し領域として推定することを特徴と
    する請求項16に記載の文字認識方法。
  18. 【請求項18】修正領域推定工程は、前記文字切出し工
    程によって特定された文字の切出し領域のうち、前記入
    力パターン上において認識結果の修正指示のあった位置
    に最も近い位置に存在する切出し領域に含まれる先頭の
    ストロークと最後のストロークを特定し、当該先頭のス
    トロークから所定数前のストロークが含まれる切出し領
    域から、当該最後のストロークから所定数後のストロー
    クが含まれる切出し領域までを、修正すべき切出し領域
    として推定することを特徴とする請求項16に記載の文
    字認識方法。
  19. 【請求項19】制御工程は、全工程を制御するともに、
    前記格納手段に格納される文字切出しに関する情報の情
    報量が異なる複数の格納方法から、一の方法を選択する
    格納方法選択工程と、前記文字認識の結果について修正
    の指示があった場合に、前記入力パターン上における修
    正指示のあった位置の情報を基に、前記入力パターンの
    うち修正すべき領域を特定する修正領域特定制御工程
    と、 前記入力パターンのうち修正すべき領域を推定する修正
    領域推定工程と、 推定された修正すべき領域について、改めて、前記文字
    切出し工程と前記文字認識工程とを行う修正領域再認識
    制御工程と、を備え、 前記格納方法選択工程の選択した格納方法に応じて、前
    記修正領域特定制御工程か、あるいは前記修正領域推定
    工程と修正領域再認識制御工程か、を切り替えて認識結
    果の修正処理を行うことを特徴とする請求項13または
    16に記載の文字認識方法。
  20. 【請求項20】制御工程は、さらに、 当該修正すべき領域について前記格納工程に格納された
    文字切出しに関する情 報を参照して複数の候補文字を表示させる候補文字表示
    制御工程と、 当該複数の候補文字の中から選択された所望の候補文字
    に関する文字の切出し領域の前記入力パターン内に占め
    る位置を表示させる候補領域表示制御工程とを備えるこ
    とを特徴とする請求項13ないし19のいずれかに記載
    の文字認識方法。
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