JP2001242219A - 検査用プローブ基板及びその製造方法 - Google Patents

検査用プローブ基板及びその製造方法

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JP2001242219A
JP2001242219A JP2000060409A JP2000060409A JP2001242219A JP 2001242219 A JP2001242219 A JP 2001242219A JP 2000060409 A JP2000060409 A JP 2000060409A JP 2000060409 A JP2000060409 A JP 2000060409A JP 2001242219 A JP2001242219 A JP 2001242219A
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JP
Japan
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metal plating
wiring pattern
plating
opening
inspection probe
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Application number
JP2000060409A
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English (en)
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Satoshi Chinda
聡 珍田
Katsumi Suzuki
勝美 鈴木
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Hitachi Cable Ltd
Original Assignee
Hitachi Cable Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】半導体チップとの位置ずれが起きた場合でも、
接触抵抗をより低くでき、より正確な検査を行うこと。 【解決手段】絶縁性がある基板と、前記基板上に形成さ
れた所定の配線パターンと、前記配線パターン上に電気
的に接続されるように形成され、半導体装置もしくは電
子装置の外部端子と接触する金属めっき突起とを備えた
検査用プローブ基板であって、前記金属めっき突起は、
前記外部端子と接触する箇所の中心部分に凹みを有す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外部端子と電気的
に接続して、半導体装置または電子装置の検査を行うた
めの検査用プローブ基板及びその製造法に関し、特に、
半導体集積回路チップ/CSPパッケージの品質を単体
のまま検査する検査用プローブ基板及びその製造法に適
用して有効な技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】パッケージしていないベアチップを複数
個搭載したプリント基板を、MCM(Multi Chip Modul
e )という。このMCMは電子機器の発展とともに、本
質的ニーズである軽薄短小に対応する有効な手段とし
て、機器開発の重要な技術に位置付けられるようになっ
てきた。
【0003】また、パッケージをする場合でも、パッケ
ージ基材量を最小限とし、パッケージ面積(体積)がチ
ップとほぼ等しいくらいに小型化したCSP(Chip Siz
e /Scale Package )の開発が極めて活発で、デバイス
メーカから種々の形状の小型パッケージが発表されてい
る。このCSPパッケージの多くは、外部端子がパッケ
ージの裏面にはんだポールを配列するBGA構造であ
る。
【0004】しかし、これらのペアチップやCSPの最
大の障壁は、品質保証されたチップ/パッケージ(KG
D:Known Good Die)選別のための非破壊検査方法であ
り、そのためにはチップの電極パッドあるいはパッケー
ジの外部端子用はんだボールと接触して電気的導通を確
保するための突起を設けた、検査用プローブ基板の開発
がポイントとなる。
【0005】従来は、チップのアルミパッドの位置に合
わせてタングステン製の微小針を設けたプローブ基板が
使われていた。
【0006】しかし、チップの小形化、多ピン化にとも
ない、パッド数や端子数が増大し、またパッドや端子ピ
ッチはますます狭くなっているため、タングステン針を
配置したプローブ基板では、基板自体の製造に大きな制
約が生じている。
【0007】そのため現在、テープキャリアと微小バン
プ製造技術を組み合わせたKGD判別用プローブ組み込
みソケットが開発されている。
【0008】これらの構造は、微細配線を設けた基板
に、チップの電極パッドあるいはパッケージの外部端子
のはんだボールに対応する位置に突起を設け、このプロ
ーブ基板と上型の間にチップを挟む方式となっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のプロー
プ基板では、突起とチップの電極パッドとのアライメン
トに、画像認織などを用いることはなく、通常はチップ
をソケットに落とし込んで機械的な位置合わせで接触さ
せるので、プローブ基板の製造精度やチップの切断精度
等から、チップの電極パッドとプロープ基板の突起の位
置が数10μmずれることは普通である。
【0010】このずれによって、接触部分が1点のみと
なってしまい、接触抵抗が増大することがある。また、
電極パッドは通常、酸化皮膜で覆われているため、接触
抵抗が大きくなりがちである。
【0011】このため、従来のプローブ基板では接触抵
抗が増大することにより、正確な検査ができないという
問題点があった。
【0012】本発明の目的は、上記問題点を解決するた
めに成されたものであり、その目的は半導体チップとの
位置ずれが起きた場合でも、接触抵抗をより低くでき、
より正確な検査を行える検査用プローブ基板を提供する
ものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明において開示され
る発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれ
ば、下記のとおりである。
【0014】(1)絶縁性がある基板と、前記基板上に
形成された所定の配線パターンと、前記配線パターン上
に電気的に接続されるように形成され、半導体装置もし
くは電子装置の外部端子と接触する金属めっき突起とを
備えた検査用プローブ基板であって、前記金属めっき突
起は、前記外部端子と接触する箇所の中心部分に凹みを
有する。
【0015】(2)(1)の検査用プローブ基板におい
て、前記金属めっき突起は、前記外部端子と接触する箇
所の反対側に前記配線パターンまたは前記基板内に埋め
込まれる脱落抑止突起を有し、前記配線パターンまたは
前記基板は、前記金属めっき突起が形成される箇所に前
記脱落抑止突起を嵌合する穴を有する。
【0016】(3)(1)の検査用プローブ基板におい
て、前記金属めっき突起の形状は、中心部分が刳り抜か
れた円柱(円筒状)とする。
【0017】(4)(1)の検査用プローブ基板におい
て、前記金属めっき突起の形状は、中心部分が刳り抜か
れた多角柱とする。
【0018】(5)(1)乃至(4)の検査用プローブ
基板において、前記金属めっき突起は、無電解めっき法
で形成された無電解金属めっき突起である。
【0019】(6)(1)乃至(5)の検査用プローブ
基板において、前記配線パターン及びその上に形成され
た前記金属めっき突起を酸化防止金属膜で一括被覆形成
する。
【0020】(7)(6)の検査用プローブ基板におい
て、前記酸化防止金属膜は、貴金属めっきとする。
【0021】(8)半導体装置もしくは電子装置の外部
端子と接触する金属めっき突起を備えた検査用プローブ
基板の製造方法であって、絶縁テープに接着剤を用いて
導電性薄膜を貼り付けた3層構造のテープキャリア材を
作成し、そのテープキャリア材の導電性薄膜の貼り付け
面に、フォトファブリケーションを施して配線パターン
を形成し、テープキャリア材上の配線パターンが形成さ
れた面にレジスト膜を形成し、配線パターン上の所定位
置のレジスト膜に円筒状、または中心部分が刳り抜かれ
た多角柱状の開口部を形成し、前記レジスト膜の開口部
が形成されたテープキャリア材を金属めっき液に浸漬し
て無電解めっきを行い、前記開口部が埋まる厚さに金属
めっき層を形成し、前記レジスト膜を除去し、前記配線
パターン上に金属めっき突起を形成する。
【0022】(9)(8)の検査用プローブ基板の製造
方法において、前記金属めっき突起が形成されたテープ
キャリア材を貴金属めっき液中に浸して無電解、または
電解めっきを行い、無電解で形成された金属めっき突起
の表面に前記開口部が埋まる厚さの貴金属めっきを形成
し、前記配線パターン上に貴金属めっきを施した金属め
っき突起を形成する。
【0023】(10)半導体装置もしくは電子装置の外
部端子と接触する金属めっき突起を備えた検査用プロー
ブ基板の製造方法であって、絶縁テープに接着剤を用い
て導電性薄膜を貼り付けた3層構造のテープキャリア材
を作成し、そのテープキャリア材の導電性薄膜の貼り付
け面に、フォトファブリケーションを施して配線パター
ンを形成し、テープキャリア材上の配線パターンが形成
された面にレジスト膜を形成し、配線パターン上の所定
位置にレジスト膜の開口部を形成し、その形成された開
口部より小さな開口径を有する受け穴を該開口部内の前
記配線パターンまたは前記絶縁テープに達する深さで形
成し、前記レジスト膜の開口部及び受け穴が形成された
テープキャリア材を金属めっき液に浸漬して無電解めっ
きを行い、前記開口部が埋まる厚さに金属めっき層を形
成し、前記レジスト膜を除去し、前記配線パターン上に
金属めっき突起を形成する。
【0024】(11)(10)の検査用プローブ基板の
製造方法において、前記レジスト膜の開口部及び前記受
け穴が形成されたテープキャリア材の無電解めっきを前
記開口部内の所定の高さの金属めっき層を形成するまで
行い、その金属めっき層が形成されたテープキャリア材
を貴金属めっき液中に浸して無電解、または電解めっき
を行い、無電解で形成された金属めっき突起の表面に前
記開口部が埋まる厚さの貴金属めっきを形成し、前記レ
ジスト膜を除去し、前記配線パターン上に貴金属めっき
を施した金属めっき突起を形成する。
【0025】このようにすることで、金属めっき突起の
凹んだ部分に半導体チップのボール端子が入り込み、ア
ライメントが可能になり、位置ズレを極力抑えることが
可能になる。
【0026】また、アライメントができるのと同時に、
凹みの端(エッジ)部分でボール端子の酸化皮膜をワイ
ピングし、接触抵抗を低下させることが可能になる。こ
れよって、より正確な検査を行うことが可能になる。
【0027】さらに、金属めっき突起を無電解金属めっ
きで形成することにより、金属めっき突起の硬度が増す
ので、耐久性に優れた検査用プローブ基板を提供でき
る。
【0028】
【発明の実施の形態】本発明にかかる一実施形態の検査
用プローブ基板を図面を用いて詳細に説明する。
【0029】図1は、本実施形態の検査用プローブ基板
の構成を説明するための平面図である。図2は、図1に
示すA−A線で切った断面図を示す。なお、図1,図2
は、主要部分の構成を説明し易いように示してある。
【0030】図1,図2に示すように、本実施形態の検
査用プローブ100は、ポリイミド等の絶縁基板(絶縁
テープ)10と、検査する半導体チップの外部端子の位
置に合わせて絶縁テープ10上に設けられ銅箔等の導電
性薄膜で形成された配線パターン11と、その配線パタ
ーン11上における外部端子との接続位置に設けられた
めっき突起12とから構成される。
【0031】この絶縁テープ10は、絶縁性があり、か
つ半導体チップの外部端子の凸凹(例えば、ボール端子
の高さの誤差)を吸収するために変形しやすいフレキシ
ブル材料を用いる。
【0032】配線パターン11は、導電性材料で加工し
やすい薄膜金属をエッチングして形成され、配線ケーブ
ル等を介して検査装置(ここでは図示せず)と電気的に
接続される。
【0033】めっき突起12は、図1,図2に示すよう
に、中心部分が凹んだ(刳り抜かれた)円筒状の形状を
している。これにより、凹んだ部分に半導体チップのボ
ール端子が入り込み、アライメントが可能になり、位置
ズレを極力抑えることが可能になる。
【0034】また、アライメントができるのと同時に、
凹みの端(エッジ)部分でボール端子の酸化皮膜をワイ
ピングし、接触抵抗を低下させることが可能になる。こ
れによって、より正確な検査を行うことが可能になる。
【0035】さらに、半導体チップのボール端子と押圧
接触するため、耐久性を高めるために硬質であって、か
つ導電性が高い材料で形成する必要がある。例えば、無
電解めっき法で形成された金属めっきで形成するのがよ
い。この無電解金属めっきは、電解金属めっきに比べ、
硬質に積層されるためである。ここで、ニッケルを例に
挙げると、無電解ニッケルめっきで形成された突起のピ
ッカーズ硬度はHv450〜600であり、電解ニッケ
ルめっきで形成された突起のピッカーズ硬度はHv18
0程度であり、無電解めっき法と電解めっき法とで形成
された突起の硬度の差は明らかである。
【0036】無電解金属めっきの中でも、特に、無電解
ニッケルめっきは導電性が高く、硬質であるため、この
めっき突起12には最適である。他には、無電解銅めっ
きがある。
【0037】また、図3に示すように、この無電解金属
めっきで形成されためっき突起12及び配線パターン1
1上に、ボール端子との接触部分の酸化防止のための金
属めっき(例えば、金めっき)13を施すこともある。
なお、配線パターン11とめっき突起12を被覆するめ
っき層は、金めっき13に限るものではなく、例えば、
ロジウム、パラジウム、白金、銀などの酸化されにくい
貴金属めっきが好ましい。また、これらの貴金属めっき
は、めっき突起12の接触抵抗を軽減する性質を有する
ので、品質検査をより正確に行える。
【0038】次に、本実施形態の検査用プローブ基板1
00の製造方法について図面を用いて説明する。図4
は、本実施形態の検査用プローブ基板100の製造方法
を説明するための図である。
【0039】本実施形態の検査用プローブ基板100
は、図4(a)に示すように、ポリイミドの絶縁テープ
10に接着剤22により銅箔21を貼り付けた3層構造
のテープキャリア材を作成する。
【0040】次に、図4(b)に示すように、そのテー
プキャリア材の銅箔21の面に、ポジ型フォトレジスト
23を塗布し、フォトレジスト塗布面に露光、現像、エ
ッチング、レジスト膜剥離等の一連のフォトファブリケ
ーションを施し、図4(c)に示すように、配線パター
ン11を形成する。
【0041】次に、この配線パターン11上に厚付け用
のポジ型フォトレジスト23を塗布してレジスト膜を形
成し、図4(d)に示すように、これに露光及び現像を
施し、半導体チップのアルミパッドまたはボール端子
(不図示)に合致する位置の配線パターン11上に円筒
状のレジスト開口部24を形成する。なお、厚付け用の
ポジ型フォトレジスト23の代わりにドライフィルムレ
ジストを用いてもよい。
【0042】次に、そのレジスト開口部24が形成され
た基板(絶縁テープ、配線パターンを含むテープキャリ
ア材)をニッケルめっき液に浸漬して無電解めっきを行
い、図4(e)に示すように、レジスト開口部24がほ
ぼ埋まる厚さにレジスト開口部内にニッケルめっき層
(めっき突起)12を施す。
【0043】次に、図4(f)に示すように、専用剥離
液を用いてレジスト23を溶解除去し、次に、図4
(g)に示すように、配線パターン11上にめっき突起
12が形成された基板を金めっき液中に浸して電解めっ
きを行い、配線パターン11上に無電解で形成されたニ
ッケルのめっき突起12の表面に金めっき13を形成す
る。このように、作成した基板を所望のサイズに切断
し、図5に示すように、検査する半導体チップ31のボ
ール端子とニッケルめっき突起12とを接触するように
プローブソケット30に設置する検査用プローブ基板1
00を形成する。
【0044】また、めっき突起12の形成は、上記の金
めっき/ニッケルめっきの組み合わせに限定されるもの
ではなく、パラジウム、ロジウム、ニッケル合金、ダイ
ヤモンド、シリカなどの硬質粉末を含有した複合めっき
皮膜など、多様な組み合わせの使用が可能である。
【0045】また、本実施形態のめっき突起12の形状
は、円筒状に限るものではなく、ボール端子を引き込む
ように作用するものであれば、どんな形状であっても構
わない。例えば、図6(a)に示すように、四角柱の中
心部分を四角柱状に凹ませた(刳り抜いた)ものや、図
6(b)に示すように、四角柱の中心部分を円柱状に凹
ませたものであっても構わない。そのほかにも多角柱の
形状であってもよい。
【0046】このように、絶縁性があるテープと、前記
基板上に形成された所定の配線パターンと、前記配線パ
ターン上に電気的に接続されるように形成され、半導体
装置もしくは電子装置の外部端子と接触する、中心部分
が凹んだ円筒または多角柱状に形成されためっき突起1
2とを備えることにより、凹みの端(エッジ)部分でボ
ール端子の酸化皮膜をワイピングし、接触抵抗を低下さ
せることができるので、半導体チップとの位置ずれが起
きた場合でも、より正確な検査を行うことが可能にな
る。
【0047】また、めっき突起12を無電解金属めっき
で形成することにより、めっき突起12の硬度が増すの
で、耐久性に優れた検査用プローブ基板を提供できる。
【0048】なお、本実施形態では、半導体チップ31
を検査する場合について説明してきたが、本発明はこの
半導体チップの限るものではなく、電子装置の検査にも
適応できる。
【0049】(実施例1):脱落抑止突起を埋め込み形
成 図7は、本実施例1の検査用プローブ基板の構成を説明
するための図であり、図7(a)はその断面図、図7
(b)は図7(a)に示す点線の囲みCを示した図であ
る。なお、本実施例1の検査用プローブ基板の全体図
は、図1に示す平面図と同様であるため、省略してい
る。
【0050】図7(a)に示すように、本実施例1の検
査用プローブ100aは、ポリイミド等の絶縁テープ1
0と、検査する半導体チップの外部端子の位置に合わせ
て絶縁テープ10上に設けられ銅箔等の配線パターン1
1と、その配線パターン11上における外部端子との接
続位置に設けられた無電解ニッケルのめっき突起12
と、その配線パターン11及びめっき突起12上に施さ
れた酸化防止のための金めっき13とをから構成され、
めっき突起12は配線パターン11からの脱落を抑止す
る脱落抑止突起12aを有し、配線パターン11にはめ
っき突起12が配置される位置にその脱落抑止突起12
aを嵌合するための受け穴11aが設けられる。
【0051】また、この無電解金属めっきで形成された
めっき突起12上に、外部端子との接触部分の酸化防止
のために金めっき13を施すこともある。
【0052】このように、脱落抑止突起12aを設ける
ことによって、めっき突起12は配線パターン11の上
面だけでなく側面部分でも結合するので結合を強固にす
ることが可能になる。
【0053】通常、めっき突起12の接合部分は基板面
に対して垂直方向にかかる力には強いが、斜め方向を含
む水平方向からの力に弱い傾向がある。このため、主に
検査する半導体チップとの位置ズレによって発生する水
平成分を含む力がめっき突起12にかかることによっ
て、接合部分に水平方向にずれる力が働き、金属疲労で
弱くなって脱落すると考えられる。
【0054】したがって、本実施例1のめっき突起12
は配線パターン11の上面部分だけでなく側面部分でも
結合し、かつ脱落抑止突起12aが配線パターン11、
接着剤層、さらにはポリイミドの絶縁テープ10まで達
することで基板面に対して水平方向に対する力により強
くなるので、配線パターン11とめっき突起12の全体
を被覆しなくてもめっき突起12の脱落を抑止でき、耐
久性により優れた検査用プローブ基板を提供できる。
【0055】また、めっき突起12は、めっきを積層し
ていくことによって形成されるため、この脱落抑止突起
12a(受け穴11a)を設けることによって、図7
(b)に示すように、半導体チップのボール端子と接触
するめっき突起12の中心部分は凹んだ形状になる。こ
のときの凹みは逆円錐形のように、エッジ部分が無い凹
みになるが、その凹んだ部分に半導体チップのボール端
子が入り込むことでボール端子との接触面積が増大す
る。このように、接触面積が大きくなるので、接触抵抗
が低下し、検査をより正確に行うことが可能になる。
【0056】さらに、その際に、高価である金(また
は、貴金属)を配線パターン11とめっき突起12の全
体に被覆しなくても耐久性を向上できるので、より安価
な検査用プローブ基板を提供できる。
【0057】次に、本実施例1の検査用プローブ基板1
00aの製造方法について図面を用いて説明する。図8
は、本実施例1の検査用プローブ基板100aの製造方
法を説明するための図である。
【0058】本実施例1の検査用プローブ基板100a
は、図8(a)に示すように、厚さ25μmのポリイミ
ドの絶縁テープ10に厚さ12μmの接着剤22により
厚さ18μmの銅箔21を貼り付けた3層構造のテープ
キャリア材を作成する。
【0059】次に、図8(b)に示すように、そのテー
プキャリア材の銅箔21の面に、ポジ型フォトレジスト
23を塗布し、フォトレジスト塗布面に露光、現像、エ
ッチング、レジスト膜剥離等の一連のフォトファブリケ
ーションを施し、図8(c)に示すように、配線パター
ン11を形成する。
【0060】次に、この配線パターン11上に厚付け用
のポジ型フォトレジスト23(例えば、東京応化社製P
MER等)を塗布して厚さ約20μmのレジスト膜を形
成し、図8(d)に示すように、これに露光及び現像を
施し、半導体チップのアルミパッド(不図示)に合致す
る位置の配線パターン11上に、例えば、円形状、多角
形状のレジスト開口部24aを形成する。なお、厚付け
用のポジ型フォトレジスト23の代わりにドライフィル
ムレジストを用いてもよい。
【0061】次に、図8(e)に示すように、その形成
されたレジスト開口部24aのより小さな開口径、開口
長を有する受け穴11aを炭酸ガスレーザ等で配線パタ
ーン11、接着剤22層、またはポリイミドの絶縁テー
プ10に達する深さに形成する。なお、この受け穴11
aは、必ずしも接着剤22層、またはポリイミドの絶縁
テープ10に達する深さに形成する必要はなく、配線パ
ターン11の側面と結合できるのであれば、配線パター
ン11の厚さの18μm以下であっても構わない。
【0062】次に、そのレジスト開口部24a及び受け
穴11aが形成された基板(テープキャリア)をニッケ
ルめっき液に浸漬して無電解めっきを行い、図8(f)
に示すように、レジスト開口部24aがほぼ埋まる厚さ
にレジスト開口部内に配線パターン11から厚さ20μ
mのニッケルめっき層(めっき突起)12を施す。この
とき、受け穴11aには脱落抑止突起12aが形成され
る。
【0063】次に、図8(g)に示すように、めっき突
起12が形成された基板を金めっき液中に浸して電解め
っきを行い、無電解で形成されたニッケルのめっき突起
12の表面に金めっき13を形成する。
【0064】次に、図8(h)に示すように、専用剥離
液を用いてレジスト23を溶解除去し、配線パターン1
1上に金めっき13を施したニッケルのめっき突起12
を形成する。このように、作成した基板を所望のサイズ
に切断し、図5に示すように、プローブソケット30に
設置する検査用プローブ基板100aを形成する。
【0065】このように、めっき突起12に脱落抑止突
起12aを設けることで、レジスト膜に円形の開口部を
設けるだけで(円筒状の開口部を設けなくても)、中心
部分が凹んだめっき突起12を形成することができ、そ
の凹み部分がボール端子を引き込み、接触面積を増大さ
せるので、接触抵抗が低下し、半導体チップとの位置ず
れが起きた場合でも、検査をより正確に行うことが可能
になる。
【0066】また、めっき突起12に脱落抑止突起12
aを設けることで、めっき突起12は配線パターン11
の側面部分とも結合して水平方向に対する力に強くなる
ので、配線パターン11とめっき突起12の全体を被覆
しなくてもめっき突起12の脱落を抑止でき、耐久性に
より優れた検査用プローブ基板を提供できる。
【0067】なお、本実施例1の検査用プローブ基板1
00aに対して、配線パターン11とめっき突起12に
金めっきを一括して被覆することによって、さらに接合
強度は高くなり、耐久性により優れた検査用プローブ基
板を提供できる。
【0068】以上、本発明者によってなされた発明を、
前記実施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は、
前記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸
脱しない範囲において種々変更可能であることは勿論で
ある。
【0069】
【発明の効果】本発明において開示される発明のうち代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
下記のとおりである。
【0070】めっき突起に脱落抑止突起を設けること
で、レジスト膜に円形の開口部を設けるだけで(円筒状
の開口部を設けなくても)、中心部分が凹んだめっき突
起を形成することができ、その凹み部分がボール端子を
引き込み、接触面積を増大させるので、接触抵抗が低下
し、半導体チップとの位置ずれが起きた場合でも、より
正確な検査を行うことが可能になる。
【0071】また、めっき突起を無電解金属めっきで形
成することにより、めっき突起の硬度が増すので、耐久
性に優れた検査用プローブ基板を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の検査用プローブ基板の構
成を説明するための平面図である。
【図2】図1に示すA−A線で切った断面図である。
【図3】金めっきを施した検査用プローブ基板の構成を
説明するための平面図である。
【図4】本実施形態の検査用プローブ基板100の製造
方法を説明するための図である。
【図5】検査用プローブ基板を用いるプローブソケット
の構成を説明するための図である。
【図6】めっき突起12の他の形状について説明するた
めの図である。
【図7】本実施例1の検査用プローブ基板の構成を説明
するための図である。
【図8】本実施例1の検査用プローブ基板の製造方法を
説明するための図である。
【符号の説明】
10 絶縁テープ 11 配線パターン 11a 受け穴 12 めっき突起 12a 脱落抑止突起 13 金めっき 21 銅箔 22 接着剤 23 レジスト 24,24a 開口部 30 プローブソケット 31 半導体チップ 100,100a 検査用プローブ基板

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】絶縁性がある基板と、前記基板上に形成さ
    れた所定の配線パターンと、前記配線パターン上に電気
    的に接続されるように形成され、半導体装置もしくは電
    子装置の外部端子と接触する金属めっき突起とを備えた
    検査用プローブ基板であって、前記金属めっき突起は、
    前記外部端子と接触する箇所の中心部分に凹みを有する
    ことを特徴とする検査用プローブ基板。
  2. 【請求項2】前記請求項1に記載の検査用プローブ基板
    において、前記金属めっき突起は、前記外部端子と接触
    する箇所の反対側に前記配線パターンまたは前記基板内
    に埋め込まれる脱落抑止突起を有し、前記配線パターン
    または前記基板は、前記金属めっき突起が形成される箇
    所に前記脱落抑止突起を嵌合する穴を有することを特徴
    とする検査用プローブ基板。
  3. 【請求項3】前記請求項1に記載の検査用プローブ基板
    において、前記金属めっき突起の形状は、中心部分が刳
    り抜かれた円柱(円筒状)であることを特徴とする検査
    用プローブ基板。
  4. 【請求項4】前記請求項1に記載の検査用プローブ基板
    において、前記金属めっき突起の形状は、中心部分が刳
    り抜かれた多角柱であることを特徴とする検査用プロー
    ブ基板。
  5. 【請求項5】前記請求項1乃至4の何れか1つに記載の
    検査用プローブ基板において、前記金属めっき突起は、
    無電解めっき法で形成された無電解金属めっき突起であ
    ることを特徴とする検査用プローブ基板。
  6. 【請求項6】前記請求項1乃至5の何れか1つに記載の
    検査用プローブ基板において、前記配線パターン及びそ
    の上に形成された前記金属めっき突起を酸化防止金属膜
    で一括被覆形成したことを特徴とする検査用プローブ基
    板。
  7. 【請求項7】前記請求項6に記載の検査用プローブ基板
    において、前記酸化防止金属膜は、貴金属めっきである
    ことを特徴とする検査用プローブ基板。
  8. 【請求項8】検査する半導体装置もしくは電子装置の外
    部端子の位置に合わせて基板に配線パターンを形成し、
    前記各配線パターン上に前記外部端子と接触する金属め
    っき突起を形成した検査用プローブ基板の製造方法であ
    って、絶縁テープに接着剤を用いて導電性薄膜を貼り付
    けた3層構造のテープキャリア材を作成し、そのテープ
    キャリア材の導電性薄膜の貼り付け面に、フォトファブ
    リケーションを施して配線パターンを形成し、テープキ
    ャリア材上の配線パターンが形成された面にレジスト膜
    を形成し、配線パターン上の所定位置のレジスト膜に円
    筒状、または中心部分が刳り抜かれた多角柱状の開口部
    を形成し、前記レジスト膜の開口部が形成されたテープ
    キャリア材を金属めっき液に浸漬して無電解めっきを行
    い、前記開口部が埋まる厚さに金属めっき層を形成し、
    前記レジスト膜を除去し、前記配線パターン上に金属め
    っき突起を形成したことを特徴とする検査用プローブ基
    板の製造方法。
  9. 【請求項9】前記請求項8に記載の検査用プローブ基板
    の製造方法において、前記金属めっき突起が形成された
    テープキャリア材を貴金属めっき液中に浸して無電解、
    または電解めっきを行い、無電解で形成された金属めっ
    き突起の表面に前記開口部が埋まる厚さの貴金属めっき
    を形成し、前記配線パターン上に貴金属めっきを施した
    金属めっき突起を形成したことを特徴とする検査用プロ
    ーブ基板の製造方法。
  10. 【請求項10】検査する半導体装置もしくは電子装置の
    外部端子の位置に合わせて基板に配線パターンを形成
    し、前記各配線パターン上に前記外部端子と接触する金
    属めっき突起を形成した検査用プローブ基板の製造方法
    であって、絶縁テープに接着剤を用いて導電性薄膜を貼
    り付けた3層構造のテープキャリア材を作成し、そのテ
    ープキャリア材の導電性薄膜の貼り付け面に、フォトフ
    ァブリケーションを施して配線パターンを形成し、テー
    プキャリア材上の配線パターンが形成された面にレジス
    ト膜を形成し、配線パターン上の所定位置にレジスト膜
    の開口部を形成し、その形成された開口部より小さな開
    口径を有する受け穴を該開口部内の前記配線パターンま
    たは前記絶縁テープに達する深さで形成し、前記レジス
    ト膜の開口部及び受け穴が形成されたテープキャリア材
    を金属めっき液に浸漬して無電解めっきを行い、前記開
    口部が埋まる厚さに金属めっき層を形成し、前記レジス
    ト膜を除去し、前記配線パターン上に金属めっき突起を
    形成したことを特徴とする検査用プローブ基板の製造方
    法。
  11. 【請求項11】前記請求項10に記載の検査用プローブ
    基板の製造方法において、前記レジスト膜の開口部及び
    前記受け穴が形成されたテープキャリア材の無電解めっ
    きを前記開口部内の所定の高さの金属めっき層を形成す
    るまで行い、その金属めっき層が形成されたテープキャ
    リア材を貴金属めっき液中に浸して無電解、または電解
    めっきを行い、無電解で形成された金属めっき突起の表
    面に前記開口部が埋まる厚さの貴金属めっきを形成し、
    前記レジスト膜を除去し、前記配線パターン上に貴金属
    めっきを施した金属めっき突起を形成したことを特徴と
    する検査用プローブ基板の製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006184061A (ja) * 2004-12-27 2006-07-13 Fujitsu Ltd 電気的接続部品及びその製造方法
JP2007534947A (ja) * 2004-04-26 2007-11-29 フォームファクター, インコーポレイテッド 基板表面上に頑強な機械的構造を作成する方法
JP2017011013A (ja) * 2015-06-18 2017-01-12 日本特殊陶業株式会社 検査用配線基板及び検査用配線基板の製造方法

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