JP2001239704A - 記録装置および該記録装置に使用する記録媒体、並びに記録方法 - Google Patents

記録装置および該記録装置に使用する記録媒体、並びに記録方法

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JP2001239704A
JP2001239704A JP2000052320A JP2000052320A JP2001239704A JP 2001239704 A JP2001239704 A JP 2001239704A JP 2000052320 A JP2000052320 A JP 2000052320A JP 2000052320 A JP2000052320 A JP 2000052320A JP 2001239704 A JP2001239704 A JP 2001239704A
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recording
timing
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signal
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Akira Kuribayashi
明 栗林
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安価な構成で記録位置を正確に制御する。 【解決手段】 記録ヘッド3を搭載するキャリッジ4に
赤外線の発光および受光を行うフォトセンサ5を設け、
スケールパターンの記録された専用の記録媒体に対して
は、第2のタイミング生成部8によりフォトセンサの検
出信号に基づいて記録ヘッド3の駆動タイミングを規定
するタイミング信号を生成する。スケールパターンの記
録されていない記録媒体に対しては、第1のタイミング
生成部7によりキャリアモータの駆動信号に基づいて記
録ヘッド3の駆動タイミングを規定するタイミング信号
を生成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録装置および該
記録装置に使用する記録媒体、並びに記録方法に関し、
特に、外部機器から送信された情報に基づいて、記録ヘ
ッドを搭載したキャリッジを記録媒体上で走査させて記
録を行う記録装置および該記録装置に使用する記録媒
体、並びに記録方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えばワードプロセッサ、パーソナルコ
ンピュータ、ファクシミリ等に於ける情報出力装置とし
て、所望される文字や画像等の情報を用紙やフィルム等
シート状の記録媒体に記録を行うプリンタがある。
【0003】プリンタの記録方式としては様々な方式が
知られているが、用紙等の記録媒体に非接触記録が可能
である、カラー化が容易である、静粛性に富む、等の理
由でインクジェット方式が近年特に注目されており、又
その構成としては所望される記録情報に応じてインクを
吐出する記録ヘッドを装着すると共に用紙等の記録媒体
の送り方向と直角な方向に往復走査しながら記録を行な
うシリアル記録方式が安価で小型化が容易などの点から
一般的に広く用いられている。
【0004】シリアル記録方式のプリンタでは、高精度
の記録結果を得るために記録ヘッドを搭載するキャリッ
ジの位置を正確に制御する必要がある。これを実現する
ため、キャリッジを駆動するモータにDCモータを使用
する構成においては、エンコーダを設けるのが一般的で
ある。
【0005】エンコーダのうちリニアエンコーダを使用
する場合は、キャリッジの走査方向と平行にリニアスケ
ールを設け、キャリッジ上のセンサにてリニアスケール
を読み取り、センサ出力信号によりキャリッジの移動位
置および速度を検出して、記録領域でのキャリッジ速度
が一定になるようにDCモータの速度制御を行ってい
る。このようにしてキャリッジが一定速度で移動してい
るときに記録ヘッドを所定間隔で駆動することにより、
記録媒体上に所望の記録密度での記録が行われる。
【0006】また、キャリッジを駆動するモータにステ
ッピングモータを使用すると、エンコーダを設けずにキ
ャリッジの移動位置および速度が制御できる。ステッピ
ングモータは、モータの駆動信号に同期して回転するた
め、モータの駆動信号によりキャリッジの移動位置およ
び速度を制御することが可能である。プリンタの制御部
が、キャリッジのモータの駆動信号に同期して記録ヘッ
ドを駆動することにより、記録媒体上に所望の記録密度
での記録が行われる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】近年、プリンタに関し
ては、低価格のものにおいても高解像度および高速記録
に対する要求がますます増大しており、記録位置および
速度を正確に制御する必要が生じている。
【0008】上記の構成のうち、DCモータでキャリッ
ジを駆動する構成は、センサとスケールからなるエンコ
ーダを必要とするため、記録装置全体の価格が高価にな
ってしまうという別の問題が生じる。
【0009】一方、エンコーダを必要としないステッピ
ングモータを用いる構成では、価格を低く抑えることが
できるが、ステッピングモータに取り付けられるベルト
スリープの加工精度を上げるのが困難であり、ステッピ
ングモータの軸に対する偏芯やステッピングモータの電
気的精度がばらつく。このため回転角度に誤差が生じて
キャリッジの速度変動が発生し、記録位置の精度が低下
するという問題がある。
【0010】本発明は以上のような状況に鑑みてなされ
たものであり、安価な構成で記録位置を正確に制御する
ことのできる記録装置および該記録装置に使用する記録
媒体、並びに記録方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の記録装置は、外部機器から送信された情報に
基づいて、記録ヘッドを搭載したキャリッジを記録媒体
上で走査させて記録を行う記録装置であって、前記キャ
リッジに設けられた赤外線を発光する発光手段と、前記
発光手段より発光され、記録媒体で反射された赤外線を
受光する受光手段と、前記受光手段の出力信号に基づい
て前記記録ヘッドの駆動タイミングを規定する第1のタ
イミング信号を生成する第1タイミング生成手段と、前
記第1のタイミング信号に従って前記記録ヘッドを駆動
する駆動手段とを備えている。
【0012】この場合、記録媒体として、赤外線を吸収
するインクにより少なくとも1つの方向に複数の線が所
定間隔で記録されている記録媒体を用いるのがよい。
【0013】また、上記目的を達成する本発明の記録方
法は、外部機器から送信された情報に基づいて、記録ヘ
ッドを搭載したキャリッジを記録媒体上で走査させて記
録を行う記録方法であって、前記キャリッジに設けられ
た赤外線を発光する発光工程と、前記発光工程で発光さ
れ、記録媒体で反射された赤外線を受光する受光工程
と、前記受光工程において出力された信号に基づいて前
記記録ヘッドの駆動タイミングを規定する第1のタイミ
ング信号を生成する第1タイミング生成工程と、前記第
1のタイミング信号に従って前記記録ヘッドを駆動する
駆動工程とを備えている。
【0014】すなわち、外部機器から送信された情報に
基づいて、記録ヘッドを搭載したキャリッジを記録媒体
上で走査させて記録を行う記録装置において、キャリッ
ジに設けられた発光手段から赤外線を発光し、記録媒体
で反射された赤外線を受光手段で受光し、受光手段から
出力された信号に基づいて記録ヘッドの駆動タイミング
を規定する第1のタイミング信号を生成し、第1のタイ
ミング信号に従って前記記録ヘッドを駆動する。
【0015】このようにすると、赤外線を吸収するイン
クにより前記キャリッジの走査方向と略直交する方向に
複数の線が所定間隔で記録されている記録媒体を用いて
記録を行う際に、エンコーダを使用しない安価な構成と
しつつ、記録ヘッドの位置および速度を高い精度で制御
することが可能となり、高精細で高品質の記録結果が得
られる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下添付図面を参照して本発明の
好適な実施形態について詳細に説明する。
【0017】なお、以下に説明する実施形態では、イン
クジェット記録方式を用いた記録装置としてプリンタを
例に挙げ説明する。
【0018】なお、本明細書において、「記録」(「プ
リント」という場合もある)とは、文字、図形等有意の
情報を形成する場合のみならず、有意無意を問わず、ま
た人間が視覚で知覚し得るように顕在化したものである
か否かを問わず、広く記録媒体上に画像、模様、パター
ン等を形成する、または媒体の加工を行う場合も言うも
のとする。
【0019】ここで、「記録媒体」とは、一般的な記録
装置で用いられる紙のみならず、広く、布、プラスチッ
ク・フィルム、金属板、ガラス、セラミックス、木材、
皮革等、インクを受容可能なものも言うものとする。
【0020】さらに、「インク」(「液体」と言う場合
もある)とは、上記「記録(プリント)」の定義と同様
広く解釈されるべきもので、記録媒体上に付与されるこ
とによって、画像、模様、パターン等の形成または記録
媒体の加工、或いはインクの処理(例えば記録媒体に付
与されるインク中の色剤の凝固または不溶化)に供され
得る液体を言うものとする。
【0021】<装置本体の概略説明>図3は、本発明の
代表的な実施の形態であるインクジェットプリンタIJ
RAの構成の概要を示す外観斜視図である。図3におい
て、駆動モータ5013の正逆回転に連動して駆動力伝
達ギア5009〜5011を介して回転するリードスク
リュー5005の螺旋溝5004に対して係合するキャ
リッジ4はピン(不図示)を有し、ガイドレール500
3に支持されて矢印a,b方向を往復移動する。キャリ
ッジHCには、記録ヘッド3とインクタンクITとを内
蔵した一体型インクジェットカートリッジIJCが搭載
されている。
【0022】5002は紙押え板であり、キャリッジ4
の移動方向に亙って記録媒体9をプラテン5000に対
して押圧する。5007,5008はフォトカプラで、
キャリッジのレバー5006のこの域での存在を確認し
て、モータ5013の回転方向切り換え等を行うための
ホームポジション検知器である。
【0023】5016は記録ヘッド3の前面をキャップ
するキャップ部材5022を支持する部材で、5015
はこのキャップ内を吸引する吸引器で、キャップ内開口
5023を介して記録ヘッドの吸引回復を行う。501
7はクリーニングブレードで、5019はこのブレード
を前後方向に移動可能にする部材であり、本体支持板5
018にこれらが支持されている。ブレードは、この形
態でなく周知のクリーニングブレードが本例に適用でき
ることは言うまでもない。
【0024】又、5021は、吸引回復の吸引を開始す
るためのレバーで、キャリッジと係合するカム5020
の移動に伴って移動し、駆動モータからの駆動力がクラ
ッチ切り換え等の公知の伝達機構で移動制御される。
【0025】これらのキャッピング、クリーニング、吸
引回復は、キャリッジがホームポジション側の領域に来
た時にリードスクリュー5005の作用によってそれら
の対応位置で所望の処理が行えるように構成されている
が、周知のタイミングで所望の動作を行うようにすれ
ば、本例にはいずれも適用できる。
【0026】<全体制御構成の説明>次に、上述した装
置の記録制御を実行するためのプリンタ全体の制御構成
について説明する。
【0027】図4はインクジェットプリンタIJRAの
制御回路の構成を示すブロック図である。制御回路を示
す同図において、1700は記録信号を入力するインタ
ーフェース、1701はMPU、1702はMPU17
01が実行する制御プログラムを格納するROM、17
03は各種データ(上記記録信号やヘッドに供給される
記録データ等)を保存しておくDRAMである。170
4は記録ヘッドIJHに対する記録データの供給制御を
行うゲートアレイ(G.A.)であり、インターフェー
ス1700、MPU1701、RAM1703間のデー
タ転送制御も行う。MPU1701、ROM1702、
DRAM1703およびゲートアレイ1704は制御部
1を構成する。
【0028】1710は記録ヘッド3を搭載するキャリ
ッジを搬送するためのキャリアモータ、1709は記録
媒体搬送のための搬送モータである。2は記録ヘッドを
駆動するヘッドドライバ、1706,1707はそれぞ
れ搬送モータ1709、キャリアモータ1710を駆動
するためのモータドライバである。なお、本実施形態で
はキャリアモータ1710にステッピングモータを使用
する。
【0029】上記制御構成の動作を説明すると、インタ
ーフェース1700に記録信号が入るとゲートアレイ1
704とMPU1701との間で記録信号がプリント用
の記録データに変換される。そして、モータドライバ1
706、1707が駆動されると共に、ヘッドドライバ
2に送られた記録データに従って記録ヘッドが駆動さ
れ、記録が行われる。
【0030】ここでは、MPU1701が実行する制御
プログラムをROM1702に格納するものとしたが、
EEPROM等の消去/書き込みが可能な記憶媒体を更
に追加して、インクジェットプリンタIJRAと接続さ
れたホストコンピュータから制御プログラムを変更でき
るように構成することもできる。
【0031】<記録ヘッドに関する制御構成の説明>図
1は、本実施形態のプリンタにおける記録ヘッドに関す
る制御構成を示す機能ブロック図である。図1におい
て、1はプリンタ全体を制御する制御部、2は記録ヘッ
ドを駆動するヘッドドライバ、3は記録ヘッド、4は記
録ヘッドを搭載するキャリッジ、5はキャリッジに取り
付けられた赤外線を発光する発光部および赤外線を受光
する受光部からなるフォトセンサ、6は信号を切り替え
るセレクタ、7は制御部の内部クロックから記録ヘッド
を駆動するタイミングを生成する第1のタイミング生成
部、8はフォトセンサの出力信号をもとに記録ヘッドを
駆動するタイミングを生成する第2のタイミング生成
部、9は記録媒体である。
【0032】図2は、本実施形態のプリンタに使用する
専用の記録媒体を示す図である。91は赤外線を吸収す
るインクで多数の線が等間隔で記録されているスケール
パターンであり、エンコーダのリニアスケールと同様に
キャリッジ2の位置情報をフィードバックするために使
用される。このパターンは、記録媒体の紙送り方向と平
行すなわちキャリッジの走査方向に対して直交する方向
に、記録媒体一面に一様に記録されている。またこのス
ケールパターンの記録に使用するインクは赤外線に反応
するため、通常状態では人の目には認識されない。
【0033】<動作の説明>次に本実施形態の動作につ
いて図5のフローチャートを参照して説明する。
【0034】ホストコンピュータから記録データを入力
して記録動作を開始すると、制御部1は記録媒体9を給
紙して記録媒体9上のスケールパターンの有無を検出す
る動作をおこなう(ステップS1)。具体的には、フォ
トセンサ5の発光部より赤外線を発光させ、記録媒体9
からの反射光を受光部で検出可能な状態としてキャリッ
ジ4を移動させて記録媒体上を走査する。
【0035】記録媒体上にスケールパターン91が記録
されていると、パターンの無いところは赤外線を反射す
るため、フォトセンサ5の受光部で赤外線が検出され
る。パターンが記録されているところは赤外線を吸収す
るため受光部で赤外線が検出されない。従って、フォト
センサ5からは記録媒体上のスケールパターンに対応し
た信号が出力される。
【0036】一方、スケールパターンの無い普通の記録
媒体の場合は、全面で赤外線を反射するため、フォトセ
ンサ5からは一定の信号が出力される。
【0037】上記パターン検出動作の結果から記録媒体
9上にスケールパターン91があるか否かを検出する
(ステップS2)。スケールパターンが検出された場合
には、専用の記録媒体がセットされたと判断する。そし
て、制御部1は第2のタイミング生成部8の信号がヘッ
ドドライバ2に入力されるようにセレクタ6を切り替え
る(ステップS3)。
【0038】そして実際の記録動作においては、フォト
センサ5からのスケールパターン検出信号を利用して記
録タイミングの制御を行う(ステップS4)。具体的に
は、記録が開始されてキャリッジの走査が行われると、
フォトセンサ5により記録媒体上のスケールパターンが
検出され、スケールパターンの検出信号が第2のタイミ
ング生成部8に出力される。第2のタイミング生成部8
は、フォトセンサからのスケールパターンの検出信号よ
り記録ヘッド3を駆動するタイミングを規定するタイミ
ング信号を生成する。ヘッドドライバ2は第2のタイミ
ング生成部8の生成したタイミング信号に同期して、駆
動信号を記録ヘッドに出力して記録ヘッド3を駆動し、
入力された記録データを記録媒体上に記録していく。
【0039】一方、ステップS2でスケールパターンが
検出されなかった場合には、普通の記録媒体がセットさ
れたと判断する。そして、制御部1はセレクタ6を第1
のタイミング生成部7の信号がヘッドドライバ2に出力
されるように切り替える(ステップS5)。
【0040】そして実際の記録動作においては、モータ
の駆動信号を利用して記録タイミングの制御を行う(ス
テップS6)。具体的には、第1のタイミング生成部7
は制御部1から出力されるキャリッジ4を駆動するステ
ッピングモータの駆動信号に基づいて、内部クロックか
ら記録ヘッドの駆動タイミングを規定するタイミング信
号を生成する。生成されたタイミング信号はセレクタ6
を介してヘッドドライバ2に出力される。ヘッドドライ
バ2はこのタイミング信号に同期して、記録ヘッド駆動
信号を記録ヘッド3に出力して記録ヘッドを駆動し、入
力された記録データを記録媒体上に記録していく。
【0041】実際の記録動作を行う間には、所定時間経
過毎などに、1枚の記録が終了したか否かをチェックし
(ステップS7)、1枚の記録が終了したら全ての記録
データの記録が終了したか否かをチェックする(ステッ
プS8)。更に次の記録媒体への記録が必要であれば、
ステップS1以下の処理を、全ての記録データの記録が
終了するまで繰り返す。
【0042】以上説明したように本実施形態では、エン
コーダを使用しない安価な構成としつつ、スケールパタ
ーンの記録された専用の記録媒体に対しては、記録ヘッ
ドの位置および速度を高い精度で制御することが可能と
なり、高精細で高品質の記録結果が得られる。
【0043】一方、スケールパターンの記録されていな
い通常の記録媒体に対しては、従来と同様な品質での記
録結果が得られる。
【0044】このため、文字や表で構成される通常のド
キュメントを記録する際には通常の記録媒体を使用し、
写真などのグラフィックデータを記録する際には専用の
記録媒体を使用するなど、使用する記録媒体を選択する
だけで適切な記録モードが自動的に選択されることとな
り、ユーザの操作を簡略化できるという効果もある。
【0045】[変形例]以上説明した実施形態において
は、スケールパターンの記録された専用の記録媒体とス
ケールパターンの記録されていない通常の記録媒体との
いずれにも記録が可能なように、第1および第2のタイ
ミング生成部を備え、その出力をセレクタで切り替える
ものであったが、スケールパターンの記録された専用の
記録媒体にのみ記録を行うプリンタであれば、上記第1
の実施形態のセレクタ6および第1タイミング生成部7
が不要となり、キャリアモータとしてDCモータを使用
できるので更に価格を低減させることができる。
【0046】この場合には、スケールパターンの間隔が
異なる複数種類の専用の記録媒体を用意し、記録の前に
パターン間隔を検出して、間隔の短い記録媒体に対して
は高精細記録を行い、間隔の長い記録媒体に対しては高
速記録を行うようにすることも考えられる。
【0047】また、キャリッジのホームポジションなど
の特定の位置に対応する部分に赤外線を吸収するインク
などで特定のパターンを記録することにより、上記フォ
トセンサによりホームポジションの検出などを行うよう
に構成することもできる。
【0048】なお、記録媒体上に、スケールパターンが
直交する2つの方向に記録されていれば、縦長および横
長いずれの方向に記録媒体を給紙しても高精細で高品質
の記録結果が得られる。
【0049】更に、記録媒体にスケールパターンを記録
するインクとしては、記録することにより赤外線の反射
率が検出可能な程度に変わるものであれば様々なものが
使用できる。
【0050】[他の実施形態]本発明は、インクジェッ
ト方式以外の様々な記録方式のプリンタに適用すること
ができるが、特にインクジェット記録方式の中でも、イ
ンク吐出を行わせるために利用されるエネルギーとして
熱エネルギーを発生する手段(例えば電気熱変換体やレ
ーザ光等)を備え、前記熱エネルギーによりインクの状
態変化を生起させる方式を用いることにより記録の高密
度化、高精細化が達成できる。
【0051】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式はいわゆるオンデマンド
型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能である
が、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)
が保持されているシートや液路に対応して配置されてい
る電気熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越
える急速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号
を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギー
を発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさ
せて、結果的にこの駆動信号に1対1で対応した液体
(インク)内の気泡を形成できるので有効である。
【0052】この気泡の成長、収縮により吐出用開口を
介して液体(インク)を吐出させて、少なくとも1つの
滴を形成する。この駆動信号をパルス形状とすると、即
時適切に気泡の成長収縮が行われるので、特に応答性に
優れた液体(インク)の吐出が達成でき、より好まし
い。
【0053】このパルス形状の駆動信号としては、米国
特許第4463359号明細書、同第4345262号
明細書に記載されているようなものが適している。な
お、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許
第4313124号明細書に記載されている条件を採用
すると、さらに優れた記録を行うことができる。
【0054】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組み合わせ構成(直線状液流路または直角液流路)の
他に熱作用面が屈曲する領域に配置されている構成を開
示する米国特許第4558333号明細書、米国特許第
4459600号明細書に記載された構成も本発明に含
まれるものである。加えて、複数の電気熱変換体に対し
て、共通するスロットを電気熱変換体の吐出部とする構
成を開示する特開昭59−123670号公報や熱エネ
ルギーの圧力波を吸収する開口を吐出部に対応させる構
成を開示する特開昭59−138461号公報に基づい
た構成としても良い。
【0055】加えて、上記の実施形態で説明した記録ヘ
ッド自体に一体的にインクタンクが設けられたカートリ
ッジタイプの記録ヘッドのみならず、装置本体に装着さ
れることで、装置本体との電気的な接続や装置本体から
のインクの供給が可能になる交換自在のチップタイプの
記録ヘッドを用いてもよい。
【0056】また、以上説明した記録装置の構成に、記
録ヘッドに対する回復手段、予備的な手段等を付加する
ことは記録動作を一層安定にできるので好ましいもので
ある。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに対して
のキャッピング手段、クリーニング手段、加圧あるいは
吸引手段、電気熱変換体あるいはこれとは別の加熱素子
あるいはこれらの組み合わせによる予備加熱手段などが
ある。また、記録とは別の吐出を行う予備吐出モードを
備えることも安定した記録を行うために有効である。
【0057】さらに、記録装置の記録モードとしては黒
色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘッ
ドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによってで
も良いが、異なる色の複色カラー、または混色によるフ
ルカラーの少なくとも1つを備えた装置とすることもで
きる。
【0058】以上説明した実施の形態においては、イン
クが液体であることを前提として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであっても、室温で軟化も
しくは液化するものを用いても良く、あるいはインクジ
ェット方式ではインク自体を30°C以上70°C以下
の範囲内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範
囲にあるように温度制御するものが一般的であるから、
使用記録信号付与時にインクが液状をなすものであれば
よい。
【0059】加えて、積極的に熱エネルギーによる昇温
をインクの固形状態から液体状態への状態変化のエネル
ギーとして使用せしめることで積極的に防止するため、
またはインクの蒸発を防止するため、放置状態で固化し
加熱によって液化するインクを用いても良い。いずれに
しても熱エネルギーの記録信号に応じた付与によってイ
ンクが液化し、液状インクが吐出されるものや、記録媒
体に到達する時点では既に固化し始めるもの等のよう
な、熱エネルギーの付与によって初めて液化する性質の
インクを使用する場合も本発明は適用可能である。
【0060】このような場合インクは、特開昭54−5
6847号公報あるいは特開昭60−71260号公報
に記載されるような、多孔質シート凹部または貫通孔に
液状または固形物として保持された状態で、電気熱変換
体に対して対向するような形態としてもよい。本発明に
おいては、上述した各インクに対して最も有効なもの
は、上述した膜沸騰方式を実行するものである。
【0061】なお、本発明は、複数の機器(例えばホス
トコンピュータ、インタフェイス機器、リーダ、プリン
タなど)から構成されるシステムに適用しても、一つの
機器からなる装置(例えば、複写機、ファクシミリ装置
など)に適用してもよい。
【0062】また、本発明の目的は、前述した実施形態
の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記
録した記憶媒体(または記録媒体)を、システムあるい
は装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュ
ータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログ
ラムコードを読み出し実行することによっても、達成さ
れることは言うまでもない。この場合、記憶媒体から読
み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の
機能を実現することになり、そのプログラムコードを記
憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。また、
コンピュータが読み出したプログラムコードを実行する
ことにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけ
でなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピ
ュータ上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)
などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理に
よって前述した実施形態の機能が実現される場合も含ま
れることは言うまでもない。
【0063】さらに、記憶媒体から読み出されたプログ
ラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カー
ドやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わ
るメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示
に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備
わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、そ
の処理によって前述した実施形態の機能が実現される場
合も含まれることは言うまでもない。
【0064】本発明を上記記憶媒体に適用する場合、そ
の記憶媒体には、先に説明した(図5に示す)フローチ
ャートに対応するプログラムコードが格納されることに
なる。
【0065】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、エ
ンコーダを使用しない安価な構成としつつ、赤外線を吸
収するインク等でスケールパターンの記録された専用の
記録媒体に対しては、記録ヘッドの位置および速度を高
い精度で制御することが可能となり、高精細で高品質の
記録結果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態のプリンタの記録ヘッドに関
する機能ブロック図である。
【図2】本発明に用いる専用の記録媒体の概略図であ
る。
【図3】本発明の好適な実施形態であるプリンタの外観
を示す図である。
【図4】図3のプリンタ全体の制御構成を示すブロック
図である。
【図5】本発明の実施形態のプリンタの動作を示すフロ
ーチャートである。
【符号の説明】
1 制御部 2 ヘッドドライバ 3 記録ヘッド 4 キャリッジ 5 フォトセンサ 6 セレクタ 7 第1のタイミング生成部 8 第2のタイミング生成部 9 記録媒体 91 スケールパターン

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部機器から送信された情報に基づい
    て、記録ヘッドを搭載したキャリッジを記録媒体上で走
    査させて記録を行う記録装置であって、 前記キャリッジに設けられた赤外線を発光する発光手段
    と、 前記発光手段より発光され、記録媒体で反射された赤外
    線を受光する受光手段と、 前記受光手段の出力信号に基づいて前記記録ヘッドの駆
    動タイミングを規定する第1のタイミング信号を生成す
    る第1タイミング生成手段と、 前記第1のタイミング信号に従って前記記録ヘッドを駆
    動する駆動手段とを備えることを特徴とする記録装置。
  2. 【請求項2】 前記キャリッジの走査をステッピングモ
    ータで行い、 該ステッピングモータの駆動信号に基づいて前記記録ヘ
    ッドの駆動タイミングを規定する第2のタイミング信号
    を生成する第2タイミング生成手段と、 前記第1及び第2のタイミング信号のいずれかを選択し
    て前記駆動手段で用いるタイミング信号として出力する
    選択手段とを更に備えることを特徴とする請求項1に記
    載の記録装置。
  3. 【請求項3】 前記選択手段は、記録を行う前に記録媒
    体を走査して前記受光手段から所定のパターンが検出さ
    れたときに前記第1のタイミング信号を出力することを
    特徴とする請求項2に記載の記録装置。
  4. 【請求項4】 前記発光手段および受光手段は一体的に
    形成されていることを特徴とする請求項1から3のいず
    れかに記載の記録装置。
  5. 【請求項5】 前記受光手段の出力信号に基づいてキャ
    リッジのホームポジションを検出可能に構成されている
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の記
    録装置。
  6. 【請求項6】 前記記録ヘッドは、インクを吐出して記
    録を行うインクジェット記録ヘッドであることを特徴と
    する請求項1から5のいずれかに記載の記録装置。
  7. 【請求項7】 前記記録ヘッドは、熱エネルギーを利用
    してインクを吐出する記録ヘッドであって、インクに与
    える熱エネルギーを発生するための熱エネルギー変換体
    を備えていることを特徴とする請求項6に記載の記録装
    置。
  8. 【請求項8】 請求項1から7のいずれかに記載の記録
    装置に使用する記録媒体であって、赤外線を吸収するイ
    ンクにより少なくとも1つの方向に複数の線が所定間隔
    で記録されていることを特徴とする記録媒体。
  9. 【請求項9】 外部機器から送信された情報に基づい
    て、記録ヘッドを搭載したキャリッジを記録媒体上で走
    査させて記録を行う記録方法であって、 赤外線を発光する発光工程と、 前記発光工程で発光され、記録媒体で反射された赤外線
    を受光する受光工程と、 前記受光工程において出力された信号に基づいて前記記
    録ヘッドの駆動タイミングを規定する第1のタイミング
    信号を生成する第1タイミング生成工程と、 前記第1のタイミング信号に従って前記記録ヘッドを駆
    動する駆動工程とを備えることを特徴とする記録方法。
  10. 【請求項10】 前記キャリッジの走査をステッピング
    モータで行うときに、 該ステッピングモータの駆動信号に基づいて前記記録ヘ
    ッドの駆動タイミングを規定する第2のタイミング信号
    を生成する第2タイミング生成工程と、 前記第1及び第2のタイミング信号のいずれかを選択し
    て前記駆動工程で用いるタイミング信号として出力する
    選択工程とを更に備えることを特徴とする請求項9に記
    載の記録方法。
  11. 【請求項11】 前記選択工程は、記録を行う前に記録
    媒体を走査して前記受光工程において所定のパターンが
    検出されたときに前記第1のタイミング信号を出力する
    ことを特徴とする請求項10に記載の記録方法。
  12. 【請求項12】 前記受光工程における出力信号に基づ
    いて、キャリッジのホームポジションを検出することを
    特徴とする請求項9から11のいずれかに記載の記録方
    法。
JP2000052320A 2000-02-28 2000-02-28 記録装置および該記録装置に使用する記録媒体、並びに記録方法 Withdrawn JP2001239704A (ja)

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