JP2001233167A - エアバッグ用ガス発生器のクーラント/フィルター手段支持部材及びそれを用いたエアバッグ用ガス発生器 - Google Patents

エアバッグ用ガス発生器のクーラント/フィルター手段支持部材及びそれを用いたエアバッグ用ガス発生器

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JP2001233167A
JP2001233167A JP2000044767A JP2000044767A JP2001233167A JP 2001233167 A JP2001233167 A JP 2001233167A JP 2000044767 A JP2000044767 A JP 2000044767A JP 2000044767 A JP2000044767 A JP 2000044767A JP 2001233167 A JP2001233167 A JP 2001233167A
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coolant
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gas
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gas generator
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JP2000044767A
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Katsuto Miyaji
克人 宮地
Masayuki Yamazaki
征幸 山▲崎▼
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Original Assignee
Daicel Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】クーラント/フィルター手段の位置決め、作動
ガスのショートパスの防止、クーラント/フィルター手
段とハウジング内面との間の緩衝材、及び/又はディフ
ューザシェルへの伝熱を防止可能なエアバッグ用ガス発
生器のクーラント/フィルター手段支持部材を提供す
る。 【解決手段】エアバッグ用ガス発生器に使用される構成
部材であって、少なくとも筒状ハウジング内の何れか一
方の端面側に対向配置される環状部と、前記クーラント
/フィルター手段の内周面に当接する壁部とを含んで構
成されていることを特徴とするエアバッグ用ガス発生器
のクーラント/フィルター手段支持部材。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、衝撃から乗員を保
護するエアバッグ用ガス発生器に関し、特に、ガス発生
器ハウジング内に於いて、エアバッグを膨張させるため
の作動ガスを冷却及び/又は浄化する為の筒状のクーラ
ント/フィルター手段を支持する等の目的で使用される
構成部材、及びこれを使用したエアバッグ用ガス発生器
に関する。
【0002】
【従来技術】自動車を始めとして各種車両には、該車両
が高速で衝突した際に、ガスによって急速に膨張したエ
アバッグ(袋体)で搭乗者を支持し、搭乗者が慣性によ
りハンドルや前面ガラス等の車両内部の硬い部分に激突
して負傷すること等を防ぐことを目的としてエアバッグ
システムが搭載されている。通常、このエアバッグ装置
は、センサ、コントロールユニット、及びパッドモジュ
ールなどから構成されており、パッドモジュールは、モ
ジュールケース、エアバッグ、及びガス発生器等から構
成されて、例えばステアリングホイールに取り付けられ
ている。
【0003】この内ガス発生器は、衝撃により点火手段
が作動すると、これによりガス発生手段が燃焼して高温
・高圧のガスを発生させ、この発生したガスがガス排出
口からエアバッグ(袋体)内に噴出することによりエア
バッグを膨張させ、ステアリングホイールと乗員の間に
衝撃を吸収するクッションを形成するようになってい
る。通常、このガス発生手段の燃焼に依って発生するエ
アバッグを膨張させる為の作動ガスは高温であって、ま
たガス発生手段の種類によっては、この作動ガス中に燃
焼副生成物を含むことが知られている。
【0004】従って、従来提供されているガス発生器で
は、そのハウジング内に、作動ガス中に含まれる燃焼生
成物を、ハウジングから排出される前に於いて浄化し、
また作動ガスを冷却するために、筒状に形成されたフィ
ルター手段やクーラント/フィルター手段が配設されて
いる。
【0005】また、この筒状のフィルター手段等は、ガ
ス発生剤の燃焼によって発生した作動ガスをガス排出口
から排出する前に浄化及び/又は冷却するものであるこ
とから、ガス発生手段は、該筒状フィルター手段等の中
空部内に収容されている。従って、このフィルター手段
やクーラント/フィルター手段は、ガス発生手段を収容
するための空間部を画成する機能も有している。
【0006】従って、従来、ガス発生手段が燃焼するこ
とによって作動ガスを生じさせるガス発生器であれば、
その殆どに於いて、上記のような機能を有するフィルタ
ー手段やクーラント/フィルター手段が使用されてい
る。このクーラント/フィルター手段は、ガス発生手段
の収容空間を形成する上では移動しないことが望まし
く、また作動ガスの通過に際しても移動しないことが望
ましいことから、通常、ハウジング内の上下内面で挟持
する等、各種の方法によって固定して配置している。
【0007】しかしながら、ガス発生器の製造上及び作
動上に於けるクーラント/フィルター手段の果たす役割
を考慮すれば、単にハウジング内に固定するだけでは未
だ不十分であり、更にクーラント/フィルター手段の作
用に起因する様々な課題を解決できれば望ましい。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】即ち、エアバッグシス
テムの作動安全性を考慮すれば、全ての作動ガスが該ク
ーラント/フィルター手段を通過することが望ましく、
またこのクーラント/フィルター手段は、ガス発生器の
製造に際してガス発生手段を充填する空間を形成するも
のとしても使用されることを考慮すれば、その配置場所
は常に一定の場所に確定されていることが望ましい。更
に、ガス発生器の作動時に於いて、ガス発生剤の種類等
によってはハウジングが高温になり、これに接触したエ
アバッグは損傷を受けるおそれもあることから、少なく
ともガス排出口側のハウジングには、かかるガス発生器
内で発生した熱が伝わらないことが望ましい。そしてク
ーラント/フィルター手段をハウジング内に固定するに
際しても、その固定は確実に行うことが望ましい。
【0009】しかしながら、従前の如く、単にクーラン
ト/フィルター手段をハウジング内に固定するだけで
は、これらの効果を期待することができない。
【0010】依って本発明は、上記従来のクーラント/
フィルター手段に起因する課題を解決可能としながら
も、さらに簡易な構造のエアバッグ用ガス発生器とする
ためのクーラント/フィルター手段支持部材及びこれを
使用したエアバッグ用ガス発生器を提供することを目的
とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明のエアバッグ用ガ
ス発生器に使用される構成部材は、ガス発生器を構成す
るハウジング内に配置されて、クーラント/フィルタ
ー手段を配置する際及び/又はガス発生器の作動時の位
置決めを行い、及び/又は作動ガスがクーラント/フ
ィルター手段を通過しないショートパスを防止し、及び
/又はガス発生手段の燃焼によって生じる熱が、ガス
排出口側を形成した側のハウジング端面に伝導するのを
阻止し、及び/又は弾性によってクーラント/フィル
ター手段を確実に保持・固定するクーラント/フィルタ
ー手段支持部材である。
【0012】即ち、ガス排出口を有する筒状ハウジング
内に、エアバッグを膨張させる為の作動ガスを発生する
ガス発生手段と、該作動ガスをハウジング内で冷却及び
/又は浄化する筒状のクーラント/フィルター手段とを
含んで収容してなるエアバッグ用ガス発生器に使用され
る構成部材であって、少なくとも筒状ハウジング内の何
れか一方の端面側に対向配置される環状部と、前記クー
ラント/フィルター手段の内周面に当接する壁部とを含
んで構成されていることを特徴とするエアバッグ用ガス
発生器のクーラント/フィルター手段支持部材である。
【0013】このクーラント/フィルター手段支持部材
を構成する壁部は、該クーラント/フィルター手段支持
部材をハウジング内に配設した状態に於いて、クーラン
ト/フィルター手段の端部内周面に当接し、ガス発生器
の作動時に、作動ガスがクーラント/フィルター手段を
通過することなく排出される所謂ショートパスを阻止し
たり、クーラント/フィルター手段の位置決めを行った
りするものとして形成されている。
【0014】この壁部は、例えば、環状部を周方向にわ
たって、断面「U」字状に曲折することによって形成す
ることができる。その他にも、筒状に形成したものを環
状部に鉛直状に接続する事によっても形成することがで
きる。
【0015】断面「U」字状に曲折して壁部を形成した
場合、その曲折した部分の外側が環状部に対して鉛直な
面を有し、また曲折した部分の内側は環状部の中心に向
かって傾斜するものとして形成されていることが望まし
い。壁部の外側に鉛直な面を形成することにより、当該
鉛直面が確実にクーラント/フィルター手段の内面に接
することができる。この壁部を形成することで、ガス発
生器を組み立てる工程に於いて、振動などにより、クー
ラント/フィルター手段の位置がずれて、その下にガス
発生手段が入り込む事態を回避することができる。即
ち、有蓋筒体形状のディフューザシェルを逆さにしてク
ーラント/フィルター手段支持部材を配置し、このクー
ラント/フィルター手段支持部材で位置決めして筒状の
クーラント/フィルター手段を配置した場合、クーラン
ト/フィルター手段の中空部内に充填されたガス発生手
段は、ガス発生器製造時に於ける振動などでクーラント
/フィルター手段が揺さぶられて、その下に入り込むこ
とが危惧される。しかし、壁部をこのような形状とする
ことにより、ガス発生剤は壁部とクーラント/フィルタ
ー手段との間に入り込むことはなく、依ってクーラント
/フィルター手段の下にガス発生手段が入り込む事態を
回避することができる。
【0016】クーラント/フィルター手段支持部材の一
部を構成してハウジングの端面と対向に配置される環状
部には、その周縁に、クーラント/フィルター手段側に
向かって曲折する曲折部を形成する事が望ましい。クー
ラント/フィルター手段支持部材をハウジング内に配設
した状態に於いて、曲折部をクーラント/フィルター手
段の端部外周縁に当接させるように形成することによ
り、ガス発生器作動時に於いて作動ガスがクーラント/
フィルター手段を通過することなく排出される所謂ショ
ートパスを阻止し、またクーラント/フィルター手段の
位置決めを行うことができる。曲折部は、クーラント/
フィルター手段支持部材の環状部をクーラント/フィル
ター手段の端面に当接して配置した場合に於いて、クー
ラント/フィルター手段の端部外周面を覆う様に形成さ
れることが望ましい。この曲折部からクーラント/フィ
ルター手段の外周面に沿って延びる部分の長さは、クー
ラント/フィルター手段の外周を閉塞しない範囲内に於
いて適宜調整することができる。
【0017】更にこの曲折部と壁部との間の距離を、ガ
ス発生器ハウジング内に配置されるクーラント/フィル
ター手段の半径方向に於ける厚さと同じに形成すること
により、両者間でクーラント/フィルター手段を挟持す
ることができ、クーラント/フィルター手段の位置決め
や固定等を確実に行うことができる。
【0018】この環状部の中心に中央開口が形成されて
いる場合、この円形部の内縁がガス発生器ハウジング内
に配置される内筒部材の端面に当接するように、該中央
開口の内径を規制することが望ましい。この様に形成す
ることにより、ハウジング内に配置される内筒部材によ
ってクーラント/フィルター手段支持部材が位置決めさ
れ、このクーラント/フィルター手段支持部材によって
クーラント/フィルター手段の位置決めを行うことがで
きる。
【0019】クーラント/フィルター手段支持部材の環
状部は、ハウジング内に配設した状態に於いて、少なく
ともクーラント/フィルター手段の端面に当接する部分
が、その厚さ方向に弾性を有するものとして形成されて
いる事が望ましい。例えば環状部を樹脂などの弾性部材
で形成するか、或いは曲折して適宜弾性を発揮できる形
状や構造として形成することができる。これにより、仮
にハウジング内に配置される筒状のクーラント/フィル
ター手段が軸方向に伸縮しないものであっても、該クー
ラント/フィルター手段の配置に際して、当該部分が緩
衝部となり、またその弾性によりクーラント/フィルタ
ー手段をハウジング上下内面間に挟持することができ
る。
【0020】またクーラント/フィルター手段支持部材
は、ハウジング内に配設した状態に於いて、少なくとも
クーラント/フィルター手段の端面に当接する部分が、
クーラント/フィルター手段からハウジングへの伝熱を
阻止するものとして形成されている事が望ましい。例え
ば、環状部中、少なくともクーラント/フィルター手段
の端面に存在する部分を樹脂等の断熱部材で形成する
か、或いは曲折する等、クーラント/フィルター手段デ
ィフューザシェル内面との間に断熱空間を確保できる形
状に形成することができる。これにより、作動ガスの冷
却により上昇したクーラント/フィルター手段の熱を、
ハウジングに伝えるのを阻止することができ、エアバッ
グに対して損傷を与える事態を一層回避することができ
る。
【0021】上述の通り、ハウジングの端面に対向する
環状部、この環状部の外周縁に形成された曲折部、及び
/又は環状部に形成される壁部とで形成されるクーラン
ト/フィルター手段支持部材は単一部材として形成する
ことが望ましい。この場合、例えばステンレス鋼を、プ
レス成形する等によって形成することができる。クーラ
ント/フィルター手段支持部材を単一の部材で形成すれ
ば、エアバッグ用ガス発生器の製造に際して、1の部材
を形成及び配置することで、作動ガスのショートパス防
止、クーラント/フィルター手段からハウジングへの熱
伝導の阻止、クーラント/フィルター手段の緩衝、及び
/又はクーラント/フィルター手段の位置決め・支持の
効果を享受することができ、その製造コストを大幅に削
減することができる。
【0022】上記クーラント/フィルター手段支持部材
は、その壁部でクーラント/フィルター手段を配置する
際の位置決めを行う場合には、当該壁部は、少なくとも
クーラント/フィルター手段の端部を支持可能な長さに
形成される必要がある。
【0023】また、筒状クーラント/フィルター手段の
端部内周面に当接する筒状の壁部を環状部と一体形成
し、該壁部で筒状クーラント/フィルター手段の端部内
周面を包囲するように形成することにより、作動ガスが
クーラント/フィルター手段を通過する所謂ショートパ
スを防止することができる。その際、壁部は、フィルタ
ー手段の端部内周面を、その周方向全体にわたって包囲
する必要がある。そしてこの壁部は、作動ガスが、壁部
とクーラント内周面との間を通過して、クーラント/フ
ィルター手段の端面を通過することのないように、クー
ラント/フィルター手段の内周面に当接するように形成
されていることが望ましい。
【0024】更にクーラント/フィルター手段支持部材
の環状部を、セラミックス、或いはセラミックファイバ
等のような断熱材料で形成するか、或いは、断熱用の空
間を形成することのできる形状・構造として形成するこ
とにより、ガス発生手段の燃焼によって生じる熱が、ガ
ス排出口側を形成した側のハウジング端面に伝導するの
を阻止することができる。そして、この環状部を、少な
くともクーラント/フィルター手段支持部材の平面に対
して直交する方向(即ち、環状部の厚さ方向)に伸縮自
在な弾性を確保し得る材料を用いて形成するか、或いは
当該方向に伸縮自在な弾性を確保し得る形状・構造に形
成することにより、緩衝材として、その弾性によりクー
ラント/フィルター手段を確実にハウジング内に保持・
固定することができる。
【0025】従って、上記のクーラント/フィルター手
段支持部材において、少なくとも、前記クーラント/フ
ィルター手段の端面を覆う大きさの環状部と、該クーラ
ント/フィルター手段の端部内周面を覆う大きさの内壁
部とを一体形成したエアバッグ用ガス発生器のクーラン
ト/フィルター手段支持部材とすれば、クーラント/
フィルター手段を配置する際の位置決めを行い、且つ
作動ガスがクーラント/フィルター手段を通過する所謂
ショートパスを防止することができる。その際、壁部は
クーラント/フィルター手段の端部内面を、その周方向
全面にわたって覆うように形成し、且つ、この周壁面
は、クーラント/フィルター手段の端部内周面に当接す
る大きさで形成されていることが望ましい。
【0026】そしてこのクーラント/フィルター手段支
持部材の内、少なくともクーラント/フィルター手段の
端面を覆う環状部を断熱部材で形成するか、或いは空間
を確保可能な形状に形成することにより、ガス発生手
段の燃焼によって生じる熱がガス排出口側を形成した側
のハウジング端面に伝導するのを阻止することができ、
またこの環状部を、適宜弾性を有する部材で形成する
か、或いは弾性を有する構造に形成する等、その平面に
対して直交する向きに伸縮自在として形成した場合に
は、弾性によってクーラント/フィルター手段を確実
に保持・固定することができる。
【0027】上記のクーラント/フィルター手段支持部
材は、特にクーラント/フィルター手段を使用する火工
式ガス発生器において好適に使用され、製造及び作動に
際して好適な作用を発揮するエアバッグ用ガス発生器が
実現する。
【0028】即ち、ガス排出口を有する筒状ハウジング
内に、ガス発生器を作動させる点火手段と、該点火手段
の作動によりエアバッグを膨脹させるための作動ガスを
発生するガス発生手段と、該作動ガスを浄化及び/又は
冷却する筒状クーラント/フィルター手段とを含んで収
容して成るエアバッグ用ガス発生器であって、該筒状ク
ーラント/フィルター手段の近傍には、作動ガスがクー
ラント/フィルター手段端面とハウジング内周面との間
を通過するのを阻止し、及び/又は、クーラント/フィ
ルター手段の位置決めを行い、及び/又は、クーラント
/フィルター手段からハウジングへの伝熱を阻止し、及
び/又は、弾性によってハウジング上下内面間にクーラ
ント/フィルター手段を支持する単一部材で形成された
クーラント/フィルター手段支持部材が配置されている
ことを特徴とするエアバッグ用ガス発生器である。
【0029】かかるガス発生器は、例えば、ハウジング
内に配置される筒状クーラント/フィルター手段の近傍
に、上記何れかのクーラント/フィルター手段支持部材
を配置することによって実現することもできる。この場
合、クーラント/フィルター手段支持部材は、その環状
部をクーラント/フィルター手段の端面に当接させ、壁
部でクーラント/フィルター手段の内周面を軸方向に部
分的に覆うように配置することが望ましい。そしてクー
ラント/フィルター手段は、前記クーラント/フィルタ
ー手段支持部材によって位置決め及び/又は支持されて
おり、ガス発生手段の燃焼圧力によっても位置がずれな
いようにして、ガス発生器が構成されていることが望ま
しい。
【0030】前記ガス発生器の外殻容器を形成するハウ
ジングは、周壁にガス排出口を形成した有蓋筒体形状の
ディフューザシェルと、該ディフューザシェルを閉塞す
る有底筒体形状のクロージャシェルとの組み合わせによ
って形成することができる。両シェルは鉄やステンレス
鋼などの各種鋼材を用いて形成することができ、また開
口部同士を各種接合方法に依って接合することができ
る。
【0031】クーラント/フィルター手段は、従来ガス
発生手段の燃焼によって発生する作動ガスを冷却する為
に使用されている金属製金網からなるクーラント/フィ
ルター手段の他、作動ガス中に含まれる燃焼生成物を除
去すると共に、作動ガスの冷却機能をも果たすものも含
まれる。また、積層金網体を用いて複雑な間隙構造に形
成し、作動ガスを冷却すると共に、該作動ガス中の燃焼
残渣を捕集するクーラント・フィルタを用いることもで
きる。但し、本発明に於けるクーラント/フィルター手
段支持部材が、その厚さ方向に弾性を有するものとして
形成された場合には、これが緩衝部材として機能し得る
ことから、平織り金網やエキスパンデッドメタルを用い
て形成されたクーラント/フィルター手段の様に軸方向
に伸縮しにくいものであっても使用することができる。
これらクーラント/フィルター手段は、通常、略円筒形
状に形成され、ガス発生手段が収容される箇所の外側に
配設される。このクーラント/フィルター手段の外周に
は、ガス発生手段の燃焼により膨出を抑止する為、積層
金網体、多孔円筒体又は環状ベルト体等からなる外層を
配置して支持することもできる。
【0032】本発明のガス発生器では、ハウジング内に
収容され、燃焼して作動ガスを発生するガス発生手段と
して、従来から広く使用されている無機アジド、例えば
ナトリウムアジド(アジ化ナトリウム)に基づくアジド
系ガス発生剤の他、無機アジドに基づかない非アジド系
ガス発生剤等も使用することが可能であり、これらは特
定のガス発生手段に制限されるものではない。
【0033】また、点火手段は、作動信号などに起因し
て作動し、上記ガス発生手段を着火・燃焼させる為に使
用されるものであり、作動信号に依って作動する電気着
火式点火器だけで構成する他、更に必要に応じて該点火
器の作動によって着火・燃焼し、ガス発生手段を燃焼さ
せる為の熱ガス・ミストを生じさせる伝火薬と組み合わ
せて使用することができる。
【0034】このエアバッグ用ガス発生器は、該ガス発
生器で発生するガスを導入して膨張するエアバッグ(袋
体)と共にモジュールケース内に収容され、エアバッグ
装置となる。このエアバッグ装置は、衝撃センサが衝撃
を感知することに連動してガス発生器が作動し、ハウジ
ングのガス排出口から作動ガスを排出する。この作動ガ
スはエアバッグ内に流入し、これによりエアバッグはモ
ジュールカバーを破って膨出し、車両中の硬い構造物と
乗員との間に衝撃を吸収するクッションを形成する。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、図面に示す実施の形態に基
づき、本発明のエアバッグ用ガス発生器のクーラント/
フィルター手段支持部材及びこれを使用したエアバッグ
用ガス発生器を説明する。 「実施の形態1」図1は、本発明に於けるエアバッグ用
ガス発生器のクーラント/フィルター手段支持部材の、
第一の実施の形態を示す使用状態に於ける斜視縦断面図
である。
【0036】この図に示すクーラント/フィルター手段
支持部材(クーラント手段支持部材50)は、ガス発生器
のハウジング内に於いて、そのガス排出口11が形成され
る側、即ちディフューザシェル1端部内面と対向状に配
置される環状部51と、この環状部の外周縁に形成される
曲折部54と、配設時に於いてクーラント/フィルター手
段(クーラント7)の端部内周面に当接する壁部52と
を、ステンレス鋼などの各種鋼材を用いて一体形成して
いる。この壁部52は、環状部51を、クーラント7の端部
内周面を所定の幅で周方向全面に覆うことのできる大き
さに曲折して一体形成されている。そして曲折部54と壁
部52との間の距離は、クーラント7の厚さに形成されて
いる。
【0037】このクーラント手段支持部材50の一部を構
成する壁部52は、その外周面がクーラント7の内周面に
当接することにより、該クーラント7を配置する際の位
置決めとして機能することができ、更にガス発生剤の燃
焼によって発生した作動ガスが、クーラント7の端面を
通過する所謂ショートパスを防止することができる。ま
た環状部51の周縁に形成される曲折部54も、クーラント
7の端部外周縁に当接して、該クーラント7を配置する
際の位置決め、及び作動ガスのショートパス防止を行う
こととなる。
【0038】そして、クーラント手段支持部材50の一部
を構成し、ガス排出口が形成される側の端面(即ちディ
フューザシェル1の天井内面)と対向状に配置される環
状部51は、その内のクーラント7の端面28に対向する部
分が半径方向外側の下方に向かって傾斜するものとして
形成されている。これにより、該クーラント手段支持部
材50は、その平面に直交する向きに伸縮自在となるよう
な弾性を発揮することができる。またこの様に環状部51
を形成することで、クーラント7の端面28とハウジング
上部内面29との間には空間部53が形成されることとな
る。この空間部53は作動ガスの通過によって蓄熱したク
ーラント7の熱が、ガス排出口が形成されたディフュー
ザシェル1の端面に伝わるのを阻止する断熱空間53とし
て機能することができる。なお、環状部を半径方向外側
の下方に向かって傾斜させることなく、適宜弾性を有
し、且つ断熱性を有する部材等を用いて形成した場合で
あっても略同様の効果を期待することができる。 「実施の形態2」図2は、上記実施の形態1に示すクー
ラント手段支持部材50(即ちクーラント/フィルター手
段支持部材)を含んで形成されたエアバッグ用ガス発生
器を示す断面略図である。
【0039】この図に示すガス発生器は、ディフューザ
シェル1とクロージャシェル2とからなるハウジング3
内を、内筒部材13により点火手段収容室23と、ガス発生
剤燃焼室22との2室に画成して構成されている。点火手
段収容室23内には、衝撃により作動してガス発生剤6を
着火・燃焼させる点火手段として、点火器4及び伝火薬
5が収容されており、燃焼室22内には、前記点火手段に
より着火・燃焼され作動ガスを発生するガス発生剤6
と、該ガス発生剤6を支持し、その移動を阻止する略円
盤形状のアンダープレート18が配設されている。ディフ
ューザシェル1の周壁部10には、複数個のガス排出口11
が、周方向に等間隔に配設されており、該ガス排出口11
は、シールテープ25により閉塞されている。クロージャ
シェル2は、その中央孔12に内筒部材13を嵌合状に配置
している。ディフューザシェル1とクロージャシェル2
は、ハウジング3の軸方向中央横断面上の位置近辺で、
それぞれのフランジ部15、16を重ね合わせて、両者をレ
ーザ溶接で接合してハウジング3を形成している。
【0040】またガス発生剤6の着火・燃焼により発生
するガスを浄化・冷却する為にハウジング1内に配設さ
れるクーラント7(クーラント/フィルター手段)は、
該ガス発生剤6を取り囲んで配設され、内筒部材13の周
囲に環状の室、即ちガス発生剤の燃焼室22を画成する。
該クーラント7は、ステンレス鋼製平編の金網を半径方
向に重ね、半径方向及び軸方向に圧縮して形成すること
ができる。このクーラント7は、その軸方向に伸縮しに
くいものでも使用することができる。特に、図1に示す
クーラント7では、そのディフューザシェル1側端面28
に配置されるクーラント手段支持部材50の分、軸方向に
短く形成されている。ハウジング3の外周壁とクーラン
ト7との間に間隙9が形成され、該間隙9は、ガス流路
として機能する。
【0041】クーラント7の軸方向端部とディフューザ
シェル1の上部内面29との間には、前記実施の形態1で
説明したクーラント手段支持部材50の環状部51が介在し
て配置されている。ハウジング内周面に対向配置される
環状部51は、クーラント7の端面が当接する範囲を、半
径方向外側の下方に向かって傾斜するものとして形成さ
せており、この環状部51にはクーラント7の上部(即ち
ディフューザシェル側)内周面を覆う筒状の壁部52が一
体形成されている。該環状部51がクーラント7とディフ
ューザシェル1との間に挟持されることにより、両者間
に空間部53が形成される。この空間部53は、クーラント
からディフューザシェルへの熱伝導を阻止するための断
熱用空間として機能する。同時に、この環状部51は、そ
の平面に対して直交する向きに伸縮自在となり、その弾
性によりクーラント7をハウジングの上下端面で挟持す
ることができる。なお、この環状部に関しては、図3の
他の実施の形態に於けるエアバッグ用ガス発生器のよう
に、傾斜させることなくクーラント7の端面に配置する
こともできる。
【0042】また、このクーラント手段支持部材50は、
その壁部52と曲折部54を備えていることから、ガス発生
剤6の燃焼によって発生した作動ガスが、このクーラン
ト7の端面を通過することはない。依って、全ての作動
ガスはクーラント7を通過することとなり、ガス排出口
からは、適宜冷却され且つ燃焼によって生じた燃焼生成
物が除去された作動ガスが排出されることとなる。
【0043】この実施の形態に於いて、壁部52は環状部
51を略「U」字状に曲折して形成している。より具体
的には、壁部52は、その外側(即ち、クーラント7に接
する側)が環状部に対して鉛直な面を有し、且つ曲折し
た部分の内側(即ち内筒部材13側)は環状部の中心に向
かって窄むように傾斜するものとして形成している。壁
部52を形成することで、ガス発生器の組立に際して、燃
焼室22内に収容されたガス発生剤6が、クーラント7の
端面に入り込む事態をなくすことができる。
【0044】また、環状部51は、その中央に、内筒部材
13のフランジ状に形成された端面に当接する大きさの開
口部(即ち、中央開口55)が形成されている。これによ
り、ディフューザシェル1に内筒部材13を固定すれば、
この中央開口55によって位置決めしてクーラント手段支
持部材50を配置することができ、このクーラント手段支
持部材50でクーラント7を位置決めして固定することが
できる。よって、簡易且つ確実にガス発生器を組み立て
ることができる。
【0045】クーラント7の内周には、ガス発生剤6の
燃焼による火炎から該クーラント7を保護し、またガス
発生剤6と該クーラント7との直接接触を防止する略多
孔円筒形状のパーフォレーテッドバスケット(図示せ
ず)を配設することも可能である。
【0046】上記ハウジング1中、内筒部材13の外側に
画成されるガス発生剤の燃焼室22内に配設される略円盤
形状のアンダープレート18は、ガス発生剤6に当接する
円形部19と、内筒部材13の外周壁を嵌入する中央孔20と
を有し、該円形部19でガス発生剤6を支持してその移動
を阻止し、ガス発生剤6が振動により砕け、表面積が変
化するおそれをなくしている。内筒部材13の点火器4を
収容する側の端部には、かしめ部21を形成し、該かしめ
部21で点火器4を固定している。また内筒部材13の周壁
には、複数の等間隔に配置された伝火孔26を有してお
り、該伝火孔26は、シールテープ27により塞がれてい
る。
【0047】この図に示すガス発生器は、衝撃によって
作動した点火器4により伝火薬5が着火燃焼され、その
火炎は内筒部材13の伝火孔26を閉塞するシールテープ27
を破り、燃焼室22内に流れ込む。燃焼室22内のガス発生
剤6は、伝火薬5の火炎により着火されて燃焼し、作動
ガスを発生させる。この作動ガスは、クーラント7を通
過する間に浄化・冷却され、間隙9を通って、ガス排出
口11を閉塞するシールテープ25を破り、該ガス排出口11
から排出される。
【0048】このガス発生器では、製造に際して、クー
ラント手段支持部材50の壁部52と曲折部54によりクーラ
ント7を位置決めすることができ、また環状部51の弾性
によって確実にクーラント7を固定することができる。
またその作動に際しては、このクーラント手段支持部材
の壁部52と曲折部54で作動ガスのショートパスを抑止し
ていることから、全ての作動ガスがクーラント7によっ
て浄化及び/又は冷却される。そしてクーラント手段支
持部材50の環状部51はクーラント7に蓄積した熱がディ
フューザシェルに伝導するのを阻止していることから、
ガス発生器の作動に際して、ディフューザシェル1が高
温となり、エアバッグ等に損傷を与えるおそれを一層な
くすことができる。 「実施の形態3」図4に、電気着火式点火手段を用いた
ガス発生器を含んで構成した場合の本発明のエアバッグ
装置の実施例を示す。
【0049】このエアバッグ装置は、ガス発生器200
と、衝撃センサ201と、コントロールユニット202と、モ
ジュールケース203と、そしてエアバッグ204からなって
いる。ガス発生器200は、図1に基づいて説明したガス
発生器が使用されており、その作動性能は、ガス発生器
作動初期の段階において、乗員に対してできる限り衝撃
を与えないように調整されている。
【0050】衝撃センサ201は、例えば半導体式加速度
センサからなることができる。この半導体式加速度セン
サは、加速度が加わるとたわむようにされたシリコン基
板のビーム上に4個の半導体ひずみゲージが形成され、
これら半導体ひずみゲージはブリッジ接続されている。
加速度が加わるとビームがたわみ、表面にひずみが発生
する。このひずみにより半導体ひずみゲージの抵抗が変
化し、その抵抗変化を加速度に比例した電圧信号として
検出するようになっている。
【0051】コントロールユニット202は、点火判定回
路を備えており、この点火判定回路に前記半導体式加速
度センサからの信号が入力するようになっている。セン
サ201からの衝撃信号がある値を越えた時点でコントロ
ールユニット202は演算を開始し、演算した結果がある
値を越えたとき、ガス発生器200の点火器4に作動信号
を出力する。
【0052】モジュールケース203は、例えばポリウレ
タンから形成され、モジュールカバー205を含んでい
る。このモジュールケース203内にエアバッグ204及びガ
ス発生器200が収容されてパッドモジュールとして構成
される。このパッドモジュールは、自動車の運転席側取
り付ける場合には、通常ステアリングホイール207に取
り付けられている。
【0053】エアバッグ204は、ナイロン(例えばナイ
ロン66)、またはポリエステルなどから形成され、その
袋口206がガス発生器のガス排出口を取り囲み、折り畳
まれた状態でガス発生器のフランジ部に固定されてい
る。
【0054】自動車の衝突時に衝撃を半導体式加速度セ
ンサ201が感知すると、その信号がコントロールユニッ
ト202に送られ、センサからの衝撃信号がある値を越え
た時点でコントロールユニット202は演算を開始する。
演算した結果がある値を越えたときガス発生器200の点
火器4に作動信号を出力する。これにより点火器4が作動
してガス発生剤に点火しガス発生剤は燃焼してガスを生
成する。このガスはエアバッグ204内に噴出し、これに
よりエアバッグはモジュールカバー205を破って膨出
し、ステアリングホイール207と乗員の間に衝撃を吸収
するクッションを形成する。
【0055】
【発明の効果】本発明に示すエアバッグ用ガス発生器の
クーラント/フィルター手段支持部材によれば、より簡
易な構造でありながらも、フィルター手段端面に於ける
作動ガスのショートパスを防止して、全ての作動ガスを
クーラント/フィルター手段で浄化及び/又は冷却する
ことができ、エアバッグには冷却されたクリーンな作動
ガスを排出することができる。また、ガス発生器の作動
時に起因するハウジングの温度上昇を、特にガス排出口
が形成された側のハウジング端面に於いて低減すること
ができることにより、ハウジングに接触することに依る
エアバッグの損傷を一層阻止することができる。
【0056】更に、ガス発生器の製造に際しても、この
クーラント/フィルター手段支持部材は、クーラント/
フィルター手段を位置決めすることができるため、該ク
ーラント/フィルター手段の内側に形成されるガス発生
手段を充填する空間を、常に一定の場所に確定すること
ができる。また、このクーラント/フィルター手段支持
部材を、少なくともその厚さ方向に弾性を有するものと
して形成することにより、ハウジング内面とクーラント
/フィルター手段端面間の緩衝手段としても機能し、弾
性により、該ーラント手段を確実にハウジング内に固定
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に於けるクーラント/フィルター手段支
持部材の一の実施態様を示す斜視縦断面図。
【図2】クーラント/フィルター手段支持部材を用いて
形成されたエアバッグ用ガス発生器を示す縦断面図。
【図3】他の態様のクーラント/フィルター手段支持部
材を用いて形成したエアバッグ用ガス発生器を示す縦断
面図。
【図4】本発明のエアバッグ装置の構成図。
【符号の説明】 1 ディフューザシェル 2 クロージャシェル 3 ハウジング 4 点火器 5 伝火薬 6 ガス発生剤 7 クーラント・フィルタ 50 クーラント/フィルター手段支持部材 51 環状部 52 壁部 54 曲折部

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ガス排出口を有する筒状ハウジング内に、
    エアバッグを膨張させる為の作動ガスを発生するガス発
    生手段と、該作動ガスをハウジング内で冷却及び/又は
    浄化する筒状のクーラント/フィルター手段とを含んで
    収容してなるエアバッグ用ガス発生器に使用される構成
    部材であって、 少なくとも筒状ハウジング内の何れか一方の端面側に対
    向配置される環状部と、前記クーラント/フィルター手
    段の内周面に当接する壁部とを含んで構成されているこ
    とを特徴とするエアバッグ用ガス発生器のクーラント/
    フィルター手段支持部材。
  2. 【請求項2】前記クーラント/フィルター手段支持部材
    は、ハウジング内に配設した状態に於いて、その壁部が
    クーラント/フィルター手段の端部内周面に当接し、ガ
    ス発生器作動時に於いて作動ガスがクーラント/フィル
    ター手段を通過することなく排出されるショートパスを
    阻止し、及び/又は、クーラント/フィルター手段の位
    置決めを行う請求項1記載のクーラント/フィルター手
    段支持部材。
  3. 【請求項3】前記環状部の周縁には、クーラント/フィ
    ルター手段側に向かって曲折する曲折部が形成されてい
    る請求項1又は2記載のクーラント/フィルター手段支
    持部材。
  4. 【請求項4】前記曲折部と壁部との間の距離は、ガス発
    生器ハウジング内に配置されるクーラント/フィルター
    手段の半径方向に於ける厚さと同じに形成されている請
    求項3記載のクーラント/フィルター手段支持部材。
  5. 【請求項5】前記クーラント/フィルター手段支持部材
    は、ハウジング内に配設した状態に於いて、その曲折部
    が、クーラント/フィルター手段の端部外周縁に当接し
    て、ガス発生器作動時に於いて作動ガスがクーラント/
    フィルター手段を通過することなく排出されるショート
    パスを阻止し、及び/又は、クーラント/フィルター手
    段の位置決めを行う請求項3又は4記載のクーラント/
    フィルター手段支持部材。
  6. 【請求項6】前記壁部は、環状部を周方向にわたって、
    断面「U」字状に曲折することによって形成されている
    請求項1〜5の何れか一項記載のクーラント/フィルタ
    ー手段支持部材。
  7. 【請求項7】前記環状部を断面「U」字状に曲折して形
    成した壁部は、その曲折した部分の外側が環状部に対し
    て鉛直な面を有しており、且つ曲折した部分の内側は環
    状部の中心に向かって傾斜して形成されている請求項6
    記載のクーラント/フィルター手段支持部材。
  8. 【請求項8】前記環状部は、その中心に中央開口を備え
    ており、該中央開口の内縁は、ガス発生器ハウジング内
    に配置される内筒部材の端面に当接する大きさに形成さ
    れている請求項1〜7の何れか一項記載のクーラント/
    フィルター手段支持部材。
  9. 【請求項9】前記クーラント/フィルター手段支持部材
    は、ハウジング内に配設した際にクーラント/フィルタ
    ー手段の端面に当接する部分が、その厚さ方向に弾性を
    有するものとして形成されている請求項1〜8の何れか
    一項記載のクーラント/フィルター手段支持部材。
  10. 【請求項10】前記クーラント/フィルター手段支持部
    材は、ハウジング内に配設した際にクーラント/フィル
    ター手段の端面に当接する部分が、クーラント/フィル
    ター手段からハウジングへの伝熱を阻止するものとして
    形成されている請求項1〜9の何れか一項記載のクーラ
    ント/フィルター手段支持部材。
  11. 【請求項11】前記クーラント/フィルター手段支持部
    材は、単一部材として形成されている請求項1〜10の
    何れか一項記載のクーラント/フィルター手段支持部
    材。
  12. 【請求項12】ガス排出口を有する筒状ハウジング内
    に、ガス発生器を作動させる点火手段と、該点火手段の
    作動によりエアバッグを膨脹させるための作動ガスを発
    生するガス発生手段と、該作動ガスを浄化及び/又は冷
    却する筒状クーラント/フィルター手段とを含んで収容
    して成るエアバッグ用ガス発生器であって、 該筒状クーラント/フィルター手段の近傍には、作動ガ
    スがクーラント/フィルター手段端面とハウジング内周
    面との間を通過するのを阻止し、及び/又は、クーラン
    ト/フィルター手段の位置決めを行い、及び/又は、ク
    ーラント/フィルター手段からハウジングへの伝熱を阻
    止し、及び/又は、弾性によってハウジング上下内面間
    にクーラント/フィルター手段を支持する単一部材で形
    成されたクーラント/フィルター手段支持部材が配置さ
    れていることを特徴とするエアバッグ用ガス発生器。
  13. 【請求項13】ガス排出口を有する筒状ハウジング内
    に、ガス発生器を作動させる点火手段と、該点火手段の
    作動によりエアバッグを膨脹させるための作動ガスを発
    生するガス発生手段と、該作動ガスを浄化及び/又は冷
    却する筒状クーラント/フィルター手段とを含んで収容
    して成るエアバッグ用ガス発生器であって、 該筒状クーラント/フィルター手段の近傍には、請求項
    1〜11の何れか一項記載のクーラント/フィルター手
    段支持部材が配置されていることを特徴とするエアバッ
    グ用ガス発生器。
  14. 【請求項14】前記クーラント/フィルター手段支持部
    材は、その環状部をクーラント/フィルター手段の端面
    に当接させ、壁部でクーラント/フィルター手段の内周
    面を軸方向に部分的に覆っている請求項13記載のエア
    バッグ用ガス発生器。
  15. 【請求項15】前記クーラント/フィルター手段は、前
    記クーラント/フィルター手段支持部材によって位置決
    め及び/又は支持されており、ガス発生手段の燃焼圧力
    によっても位置がずれない請求項13又は14記載のエ
    アバッグ用ガス発生器。
  16. 【請求項16】エアバッグ用ガス発生器と、 衝撃を感知して前記ガス発生器を作動させる衝撃センサ
    と、 前記ガス発生器で発生するガスを導入して膨張するエア
    バッグと、 前記エアバッグを収容するモジュールケースとを含み、
    前記エアバッグ用ガス発生器が請求項12〜15の何れ
    か一項記載のエアバッグのガス発生器であることを特徴
    とするエアバッグ装置。
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