JP2001233011A - 車輪軸受装置 - Google Patents

車輪軸受装置

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JP2001233011A
JP2001233011A JP2000047158A JP2000047158A JP2001233011A JP 2001233011 A JP2001233011 A JP 2001233011A JP 2000047158 A JP2000047158 A JP 2000047158A JP 2000047158 A JP2000047158 A JP 2000047158A JP 2001233011 A JP2001233011 A JP 2001233011A
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Japan
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wheel
mounting flange
bearing device
brake rotor
wheel bearing
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JP2000047158A
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English (en)
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Hideji Tajima
英児 田島
Shigeaki Fukushima
茂明 福島
Akira Torii
晃 鳥居
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NTN Corp
NTN Toyo Bearing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ブレーキジャダの発生を抑制することができ
るようにした車輪軸受装置を提供することである。 【解決手段】 外方部材1の内周に形成された複列の転
走面3と内方部材11の外周に設けられた複列の転走面
16、20間に転動体31を組込み、内方部材11の外
周に車輪取付フランジ15を設ける。車輪取付フランジ
15をアウター側に傾斜させ、その車輪取付フランジ1
5にブレーキロータ40および車輪のホイール41を衝
合してハブボルト18とホイールナット19で締結する
取付け状態で車輪取付フランジ15を弾性変形させてブ
レーキロータ40の取付けの安定化を図る。また、車輪
取付フランジ15のブレーキロータ取付け面15aの回
転時の面振れ幅を規格値内に規制して、制動面40aの
面振れ幅を小さく抑え、ブレーキジャダの発生を抑制す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動車の車輪を
支持する車輪軸受装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車の車輪軸受装置には、駆動輪を支
持する駆動輪用と、非駆動輪を支持する非駆動輪用のも
のとがあり、駆動輪用および非駆動輪用のいずれかの車
輪軸受装置も種々の型式がある。
【0003】図8は、その一例を示す。この車輪軸受装
置は、駆動輪用であり、外方部材1、内方部材11およ
び両部材1、11間に組込まれた複列の転動体31とか
ら成る。
【0004】外方部材1の内周には複列の転走面3が形
成され、外周には車体に対する取付け用のフランジ2が
設けられている。
【0005】内方部材11は、ハブ輪12と軌道部材1
3を有し、前記ハブ輪12の一端部外周に車輪取付フラ
ンジ15を設け、他端部に小径部12bを形成し、この
小径部12bに軌道部材13を嵌合している。
【0006】また、ハブ輪12と軌道部材13のそれぞ
れの外周に転走面16、20を形成し、その転走面1
6、20と前記外方部材1の転走面3間に前記転動体3
1を組込んでいる。
【0007】前記転動体31に予圧を付与するため、ハ
ブ輪12に形成されたスプライン孔17に等速自在継手
の外側継手部材14に設けられたスプライン軸14cを
嵌合し、そのスプライン軸14cの先端部に設けられた
ねじ軸14dにナット21をねじ係合して締付けるよう
にしている。
【0008】上記車輪軸受装置は、車輪軸受メーカから
自動車メーカの自動車組立工場に納入される。自動車組
立工場では、車輪軸受装置の車輪取付フランジ15の側
面15aに別に納入されたブレーキロータ40をボルト
42の締付けにより固定している。
【0009】ところで、組立て後に、ブレーキロータ4
0の制動面40aに大幅な面振れがあると、摩擦力が一
定とならず、制動時に振動や異音、所謂ブレーキジャダ
が発生する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ブレーキロ
ータ40の制動面40aの面振れを原因として発生する
振動や異音を抑制するため、従来では、部品の加工精度
を高めるようにしているが、加工に手間がかかり、ま
た、部品の加工誤差は、車輪軸受装置の組立てにより集
積されるため、ブレーキロータ40の制動面40aの面
振れを抑制することはできない。
【0011】また、自動車組立工場では、車輪軸受メー
カから納入された車輪軸受装置の車輪取付フランジ15
に、別部品として納入されたブレーキロータ40を組付
ける時に、車輪軸受フランジ15の面振れとブレーキロ
ータ40の側面40aの面振れを位相合わせする等の調
整を行っているが、かかる方法は甚だ面倒で作業性が悪
い。
【0012】この発明の課題は、ブレーキロータの面振
れを抑制し、ブレーキジャダの発生を最小限に抑えるこ
とができるようにした車輪軸受装置を提供することであ
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、この発明においては、内周に複列の転走面を有す
る外方部材と、前記転走面のそれぞれに対向する転走面
を外周に有する内方部材と、対向する転走面間に組込ま
れた複列の転動体とから成り、前記外方部材と内方部材
のいずれか一方に車輪取付フランジを設け、この車輪取
付フランジのアウター側の側面をブレーキロータの取付
け面とした車輪軸受装置において、前記車輪取付フラン
ジをアウター側に傾斜させ、その車輪取付フランジのブ
レーキロータ取付け面の面振れ幅を規格値内に規制した
構成を採用したのである。
【0014】ここで、アウター側とは、車体に対する車
輪軸受装置の組付け状態において、車体の幅方向外方を
いう。
【0015】上記のように、車輪取付フランジをアウタ
ー側に傾斜させることにより、その車輪取付フランジの
ブレーキロータ取付け面にブレーキロータを衝合し、そ
のブレーキロータに車輪のホイールを重ねてハブボルト
とこれにねじ係合するホイールナットの締付けによりブ
レーキロータおよびホイールを締結すると、車輪取付フ
ランジが弾性変形してブレーキロータ取付け面の外周部
がブレーキロータに強く当ることになる。このため、ブ
レーキロータはブレーキロータ取付け面に対する衝合面
の外周部で安定よく支持されることになり、ブレーキロ
ータ取付け面の面振れを規格値内に規制したことと相俟
ってブレーキロータの回転時の制動面の面振れを抑制す
ることができる。
【0016】ここで、車輪取付フランジの傾斜角が必要
以上に大きくなると、ホイールナットを規定トルクで締
付けてブレーキロータおよびホイールを固定した際の車
輪取付フランジの弾性変形量が小さく、ブレーキロータ
の内周部を車輪取付フランジのブレーキロータ取付け面
に接触させることができなくなる。この場合、ブレーキ
ロータの取付けが不安定になり、ブレーキロータの制動
面の面振れを抑えることができない。このため、車輪取
付フランジの傾斜角は20′以下とするのがよい。ま
た、車輪取付フランジのブレーキロータ取付け面の面振
れが30μmを超えると、ブレーキロータの回転時の面
振れが大きくなり、ブレーキジャダを発生させるおそれ
があるため、前記規格値は30μm以下とするのがよ
い。
【0017】この発明に係る車輪軸受装置において、車
輪取付フランジのブレーキロータ取付け面の外周部の平
面度および円周平面度を30μm以下にすると、ブレー
キロータの制動面の面振れをより小さく抑えることがで
きる。
【0018】ここで、円周平面度とは、図7(I)で示
すように、車輪取付フランジ15のブレーキロータ取付
け面15aの外周部にダイヤルゲージ等の測定器Aを接
触し、前記車輪取付フランジ15を回転して円周方向の
うねり成分を測定し、その測定位置のうねり成分を図7
(II)で示すように平面状に展開し、平行な二直線
(a)、(b)で挟んだとき、その間隔δが最小となる
寸法の大きさをいう。
【0019】この発明に係る車輪軸受装置は、駆動輪用
および非駆動輪用のいずれでもよい。また、車輪軸受装
置は、車輪取付フランジにブレーキロータが取付けられ
たものであってもよい。そのブレーキロータの制動面の
面振れ幅を50μm以下とすることにより、ブレーキジ
ャダの抑制により好ましい結果を得ることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。図1は第1の実施の形態であ
り、駆動輪用の車輪軸受装置を示す。この車輪軸受装置
は、外方部材1、内方部材11および両部材間に組込ま
れた転動体31から成る。
【0021】外方部材1には、外周に車体に対する取付
フランジ2が設けられ、内周には複列の転走面3が形成
されている。
【0022】内方部材11はハブ輪12と、軌道部材1
3と、等速自在継手の外側継手部材14とから成る。ハ
ブ輪12には一端にホイールパイロット12aが設けら
れ、他端には小径部12bが形成されている。また、ハ
ブ輪12の外周には車輪を取付ける車輪取付フランジ1
5と、単列の転走面16とが設けられている。さらに、
ハブ輪12にはスプライン孔17が形成されている。
【0023】前記車輪取付フランジ15にはハブボルト
18が取付けられている。ハブボルト18には、図2に
示すように、ホイールナット19がねじ係合される。こ
のホイールナット19の締付けによって車輪取付フラン
ジ15のアウター側に形成された取付け面15aにブレ
ーキロータ40と車輪のホイール41が取付けられてい
る。
【0024】軌道部材13は、外周に転走面20を有す
る。この軌道部材13はハブ輪12に形成された前記小
径部12bに嵌合され、外周に形成された転走面20と
外方部材1の一方の転走面3間および外方部材1の他方
の転走面3とハブ輪12の外周に形成された転走面16
間に前記転動体31が組込まれている。
【0025】等速自在継手の外側継手部材14は、カッ
プ部14aの閉塞端に軌道部材13の端面を押圧する円
形の押圧部14bを設け、この押圧部14bの端面にス
プライン軸14cを形成している。また、スプライン軸
14cの先端にねじ軸受14dを設けている。
【0026】スプライン軸14cはハブ輪12のスプラ
イン孔17に嵌合され、先端のねじ軸14dにねじ係合
したナット21の締付けによって外側継手部材14とハ
ブ輪12が締結されると共に、ハブ輪12と軌道部材1
3は軸方向に押圧され、その押圧によって転動体31と
転走面3、16、20間に予圧が付与される。
【0027】図1に示す車輪軸受装置において、ハブ輪
12に形成された車輪取付フランジ15はアウター側に
傾く傾斜状とされ、その車輪取付フランジ15のブレー
キロータ取付け面15aの回転時における面振れ幅を規
格値内に規制しており、その規格値を30μm以下とし
ている。ここで、アウター側とは、車体に対する車輪軸
受装置の組付け状態において車体の幅方向外方をいう。
【0028】上記のように、車輪取付フランジ15をア
ウター側に傾斜させることによって、図2に示すよう
に、車輪取付フランジ15の取付け面15aにブレーキ
ロータ40の一側面を衝合し、かつブレーキロータ40
の他側面に車輪のホイール41を衝合してホイールナッ
ト19を規定トルクで締付けると、車輪取付フランジ1
5が弾性変形して、ブレーキロータ取付け面15aの外
周部がブレーキロータ40の一側面に強く当る。このた
め、ブレーキロータ40はブレーキロータ取付け面15
aに対する衝合面の外周部で安定よく支持されることに
なり、そのブレーキロータ40が取付けられるブレーキ
ロータ取付け面15aの回転時の面振れ幅を30μm以
下の規格値内に規制したことと相俟ってブレーキロータ
40の回転時の制動面40aの面振れを小さく抑えるこ
とができ、ブレーキジャダの発生を抑制することができ
る。
【0029】ここで、車輪取付フランジ15の傾斜角θ
が必要以上に大きい場合、ホイールナット19を規定ト
ルクで締付けてブレーキロータ40およびホイール41
を固定した場合に、車輪取付フランジ15の弾性変形量
が少なく、車輪取付フランジ15のブレーキロータ取付
け面15aの全体をブレーキロータ40の一側面に密着
させることができず、ブレーキロータ40の取付けが不
安定になり、回転時におけるブレーキロータ40の制動
面40aの面振れを抑制することができない。このた
め、車輪取付フランジ15の傾斜角θは20′以下が好
ましい。
【0030】また、車輪取付フランジ15のブレーキロ
ータ取付け面15aの外周部の平面度および円周平面度
が30μmを超えると、ブレーキロータ40の回転時に
制動面40aの面振れが大きくなり、ブレーキジャダの
発生を抑制することができなくなる。したがって、ブレ
ーキロータ取付け面15aの外周部の平面度および円周
平面度は30μm以下にするのが好ましい。
【0031】ブレーキロータ40の制動面40aの面振
れ幅をより小さく抑えるため、ブレーキロータ40の車
輪取付フランジ15に対する衝合面の平面度および円周
平面度を30μm以下とし、ブレーキロータ40の制動
面40aの面振れ幅を50μm以下としている。このよ
うに、車輪取付フランジ15のブレーキロータ取付け面
15a、ブレーキロータ40の車輪取付フランジ15に
対する衝合面およびブレーキロータ40の制動面40a
の面振れ幅を規格値内に管理することにより、ブレーキ
ジャダの発生をほぼ完全に防止することができる。
【0032】第1の実施の形態においては、外側継手部
材14に設けられたねじ軸14dにナット21をねじ係
合し、そのナット21の締付けによりハブ輪12と軌道
部材13とを軸方向に押圧して転動体31と転走面3、
16、20間に予圧を付与するようにしたが、ハブ輪1
2に形成された小径部12bを軸方向に延長し、軌道部
材13の端面より外側に突出する端部の加締めにより、
ハブ輪12と軌道部材13と軸に非分離とすると共に、
転動体と転走面間に予圧を付与するようにしてもよい。
【0033】図3乃至図6は、この発明に係る車輪軸受
装置の他の例を示す。
【0034】図3は第2の実施の形態であり、駆動輪用
の車輪軸受装置を示す。この車輪軸受装置と図1に示す
車輪軸受装置とは内方部材11の構成のみが相違する。
このため、同一部品には同一の符号を付して説明を省略
する。
【0035】内方部材11はハブ輪51と等速自在継手
の外側継手部材52とから成り、前記ハブ輪51の外周
には車輪取付フランジ53と転走面54とが形成されて
いる。また、ハブ輪51にはスプライン孔55が設けら
れている。
【0036】外側継手部材52はマウス部52aの閉塞
端部にスプライン軸52bを設けており、前記マウス部
52aの肩部52cにおける外周面に転走面56が形成
されている。また、スプライン軸52bはハブ輪51の
スプライン孔55に嵌合されている。
【0037】ハブ輪51に形成された転走面54と外方
部材1の一方の転走面3間および外側継手部材52に形
成された転走面56と外方部材1の他方の転走面3間に
転動体31が組込まれ、スプライン軸52bの端部の加
締めにより、転動体31と転走面3、54、56間に予
圧が付与されている。また、前記加締めによってハブ輪
51と外側継手部材52は軸方向に非分離とされてい
る。57は加締め部を示す。
【0038】上記実施の形態においても、ハブ輪51に
形成された車輪取付フランジ53はアウター側に傾く傾
斜状とされ、その傾斜角θは20′以下とされている。
また、車輪取付フランジ53のブレーキロータ取付け面
53aの面振れは30μm以下の規格値内に規制され、
外周部の平面度および円周平面度は30μm以下とされ
ている。その車輪取付フランジ53に取付けられるブレ
ーキロータ40の衝合面の平面度および円周平面度は3
0μm以下とされ、前記ブレーキロータ40の制動面の
面振れ幅は50μm以下の規格値内とされている。
【0039】図4は第3の実施の形態であり、駆動輪用
の車輪軸受装置を示す。この実施の形態と図3に示す車
輪軸受装置とは、等速自在継手における外側に継手部材
52のスプライン軸52bの付根部に、そのスプライン
軸52bより大径の軸受部58を形成し、この軸受部5
8に圧入した軌道部材59の外周に転走面60を設けて
いる点で相違しており、ハブ輪51に形成された車輪取
付フランジ53をアウター側に20′以下で傾斜させ、
その車輪取付フランジ53のブレーキロータ取付け面5
3aの面振れを30μm以下の規格値内に規制し、平面
度および円周平面度を30μm以下に規制している点は
同じである。
【0040】上記実施の形態においても、車輪取付フラ
ンジ53に取付けられるブレーキロータ40の衝合面の
平面度および円周平面度を30μm以下に規制してお
り、ブレーキロータ40の制動面の面振れ幅を50μm
以下の規格値内としている。
【0041】図5は第4の実施の形態を示し、非駆動輪
の車輪軸受装置を示す。この車輪軸受装置と図1に示す
車輪軸受装置とは、内方部材11のみが相違する。内方
部材11は車輪取付フランジ62および単列の転走面6
3を外周に有する車軸61と、単列の転走面65を外周
に有する軌道部材64とから成っている。
【0042】車軸61の端部には小径軸部61aが形成
され、その小径軸部61aに軌道部材64が圧入されて
いる。また、小径軸部61aの先端にはねじ軸61bが
形成され、このねじ軸61bにねじ係合したナット66
の締付けによって車軸61と軌道部材64は組立て状態
に保持されると共に、転動体31と転走面3、63、6
5間に予圧が付与されている。
【0043】上記第4の実施の形態においても、車軸6
1に設けられた車輪取付フランジ62はアウター側に傾
く傾斜状とされ、その傾斜角θは20′以内とされてい
る。また、車輪取付フランジ62のブレーキロータ取付
け面62aの面振れは30μm以下の規格値内に規制さ
れ、外周部の平面度および円周平面度は30μm以下と
されている。そして、その車輪取付フランジ62に取付
けられるブレーキロータ40の車輪取付フランジ62に
対する衝合面の平面度および円周平面度も30μm以下
とされている。さらに、ブレーキロータ40および車輪
のホイール(図示省略)を車輪取付フランジ62に締結
する取付け状態において、ブレーキロータ40の制動面
40aの面振れ幅は50μm以下に規定されている。
【0044】図6は第5の実施の形態を示し、非駆動輪
用の車輪軸受装置を示す。この車輪軸受装置は、外方部
材70の内側に車軸に取付けられる一対の軌道部材71
a、71bを組込み、各軌道部材71a、71bの外周
に形成された転走面72と外方部材70の内周に設けら
れた複列の転走面73間に転動体31を組込んで外方部
材70を回転自在に支持している。
【0045】また、外方部材70の外周に車輪取付フラ
ンジ74を形成し、この車輪取付フランジ74にブレー
キロータ40および車輪取付け用のハブボルト75を設
けている。
【0046】上記実施の形態においても、車輪取付フラ
ンジ74をアウター側に傾斜させ、その傾斜角θを2
0′以内としている。また、車輪取付フランジ74のブ
レーキロータ取付け面74aの面振れを30μm以下の
規格値内に規制し、外周部の平面度および円周平面度を
30μm以下とし、その車輪取付フランジ74に取付け
られるブレーキロータ40の車輪取付フランジ74に対
する衝合面の平面度および円周平面度を30μm以下と
している。さらに、ブレーキロータ40および図示省略
した車輪のホイールを車輪取付フランジ74に締結する
取付け状態において、ブレーキロータ40の制動面40
aの面振れ幅を50μm以下に規定している。
【0047】
【発明の効果】以上のように、この発明に係る車輪軸受
装置においては、ブレーキロータおよび車輪が取付けら
れる車輪取付フランジをアウター側に傾斜させたことに
より、その車輪取付フランジにブレーキロータを衝合
し、これに車輪のホイールを重ねてハブボルトにねじ係
合したナットを規格トルクで締付けることにより、車輪
取付フランジが弾性変形して外周部がブレーキロータの
側面に強く当るため、ブレーキロータをきわめて安定よ
く取付けることができ、車輪取付フランジのブレーキロ
ータ取付け面の面振れ幅を規格値内に規制したことと相
俟ってブレーキロータの制動面の面振れ幅を小さく抑え
ることができる。
【0048】また、車輪取付フランジのブレーキロータ
取付け面の平面度を規格値内に規制したことにより、ブ
レーキロータの制動面の面振れ幅を低い値に抑えること
ができ、ブレーキジャダの発生を抑制することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る車輪軸受装置の第1の実施の形
態を示す縦断正面図
【図2】図1に示す車輪軸受装置のブレーキロータ取付
け面にブレーキロータおよびホイールを取付けた状態の
縦断正面図
【図3】この発明に係る車輪軸受装置の第2の実施の形
態を示す縦断正面図
【図4】この発明に係る車輪軸受装置の第3の実施の形
態を示す縦断正面図
【図5】この発明に係る車輪軸受装置の第4の実施の形
態を示す縦断正面図
【図6】この発明に係る車輪軸受装置の第5の実施の形
態を示す縦断正面図
【図7】(I)は車輪取付フランジの円周平面度の測定
状態を示す斜視図、(II)はその測定結果から円周平面
度を計測する場合の説明図
【図8】従来の車輪軸受装置を示す縦断正面図
【符号の説明】
1 外方部材 3 転走面 11 内方部材 12 ハブ輪 12b 小径部 13 軌道部材 15 車輪取付フランジ 15a ブレーキロータ取付け面 16 転走面 20 転走面 31 転動体 40 ブレーキロータ 40a 制動面 51 ハブ輪 52 外側継手部材 52b スプライン軸 53 車輪取付フランジ 54 転走面 55 スプライン孔 56 転走面 58 軸受部 59 軌道部材 62 車輪取付フランジ 62a ブレーキロータ取付け面 70 外方部材 71a、71b 軌道部材 72 転走面 73 転走面 74 車輪取付フランジ 74a ブレーキロータ取付け面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鳥居 晃 静岡県磐田市東貝塚1578番地 エヌティエ ヌ株式会社内 Fターム(参考) 3J058 AA43 AA53 BA51 CB17 CB30 CD38 FA01

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内周に複列の転走面を有する外方部材
    と、前記転走面のそれぞれに対向する転走面を外周に有
    する内方部材と、対向する転走面間に組込まれた複列の
    転動体とから成り、前記外方部材と内方部材のいずれか
    一方に車輪取付フランジを設け、この車輪取付フランジ
    のアウター側の側面をブレーキロータの取付け面とした
    車輪軸受装置において、前記車輪取付フランジをアウタ
    ー側に傾斜させ、その車輪取付フランジのブレーキロー
    タ取付け面の回転時の面振れ幅を規格値内に規制したこ
    とを特徴とする車輪軸受装置。
  2. 【請求項2】 前記車輪取付フランジの傾斜角を20′
    以下としたことを特徴とする請求項1に記載の車輪軸受
    装置。
  3. 【請求項3】 前記規格値が30μm以下である請求項
    1又は2に記載の車輪軸受装置。
  4. 【請求項4】 前記車輪取付フランジのブレーキロータ
    取付け面における外周部の平面度を30μm以下とした
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の車
    輪軸受装置。
  5. 【請求項5】 前記車輪取付フランジのブレーキロータ
    取付け面における外周部の円周平面度を30μm以下と
    したことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載
    の車輪軸受装置。
  6. 【請求項6】 前記車輪取付フランジが内方部材に設け
    られた請求項1乃至5のいずれに記載の車輪軸受装置。
  7. 【請求項7】 前記内方部材が、車輪取付フランジを有
    し、外周に一方の転走面が直接形成されたハブ輪と、そ
    のハブ輪の端部に形成された小径部に圧入され、外周に
    他方の転走面が形成された軌道部材とから成る請求項1
    乃至6のいずれかに記載の車輪軸受装置。
  8. 【請求項8】 前記内方部材が、車輪取付フランジを有
    し、外周に一方の転走面が直接形成されたハブ輪と、肩
    部の外周に他方の転走面が直接形成された等速自在継手
    の外側継手部材から成り、前記外側継手部材に設けられ
    たスプライン軸をハブ輪に形成されたスプライン孔に嵌
    合して、ハブ輪と外側継手部材とを連結した請求項1乃
    至6のいずれかに記載の車輪軸受装置。
  9. 【請求項9】 前記内方部材が、車輪取付フランジを有
    し、外周に一方の転走面が直接形成されたハブ輪と、外
    周に他方の転走面が直接形成された軌道部材と、その軌
    道部材が嵌合される軸受部を有し、その軸受部の先端に
    スプライン軸が形成された等速自在継手の外側継手部材
    とから成り、前記外側継手部材のスプライン軸をハブ輪
    に形成されたスプライン孔に嵌合して、ハブ輪と外側継
    手部材とを連結した請求項1乃至6のいずれかに記載の
    車輪軸受装置。
  10. 【請求項10】 前記車輪取付フランジが、外方部材に
    設けられた請求項1乃至5のいずれかに記載の車輪軸受
    装置。
  11. 【請求項11】 前記車輪取付フランジにブレーキロー
    タを取付けた請求項1乃至10のいずれかに記載の車輪
    軸受装置。
  12. 【請求項12】 前記ブレーキロータの制動面の回転時
    の面振れ幅を規格値内に規制した請求項11に記載の車
    輪軸受装置。
  13. 【請求項13】 前記面振れ幅の規格値を50μm以下
    とした請求項12に記載の車輪軸受装置。
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