JP2001230993A - 映像インデックス付与方法、その方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体、映像インデックス配信装置および映像インデックス保存装置 - Google Patents

映像インデックス付与方法、その方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体、映像インデックス配信装置および映像インデックス保存装置

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JP2001230993A
JP2001230993A JP2000035945A JP2000035945A JP2001230993A JP 2001230993 A JP2001230993 A JP 2001230993A JP 2000035945 A JP2000035945 A JP 2000035945A JP 2000035945 A JP2000035945 A JP 2000035945A JP 2001230993 A JP2001230993 A JP 2001230993A
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隆子 橋本
Atsushi Iizawa
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Jisedai Joho Hoso System Kenkyusho KK
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Ricoh Co Ltd
Jisedai Joho Hoso System Kenkyusho KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 映像の内容の意味をリアルタイムに記述でき
るようにすること。 【解決手段】 映像内容記述者が時間の進行と共に事象
が変化する映像を観察して、任意の観察時点で最も相応
しいと判断した映像インデックス(例えば、重要攻撃開
始インデックス701)を任意の観察時点の映像の位置
に付与し、映像インデックスを付与した後、時間の進行
と共に事象が変化する映像を観察して、過去に付与した
映像インデックスが相応しくないと判断した場合に、相
応しくないと判断した時点の映像の位置に無効インデッ
クス(第1無効インデックス702)を付与することに
より過去に付与した映像インデックス(重要攻撃開始イ
ンデックス701)を無効にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、時間的に先に映像
に付与した映像インデックスを、後の映像の状態に応じ
て無効にしたり、修正することが可能な映像インデック
ス付与方法、その方法をコンピュータに実行させるため
のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記
録媒体、映像インデックス配信装置および映像インデッ
クス保存装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、コンピュータ・ハードウェア技
術、情報処理技術の進歩や、インターネット、デジタル
衛星放送の普及に伴って、日常的に様々な映像を利用す
ることが可能となっている。このため、映像の有する情
報としての価値・多様性・娯楽性がさらに重要な意味を
持つようになり、従来から利用されているテレビジョン
放送やビデオの再生等のように、映像を連続的に再生し
て視聴することに加えて、インデックスを付与して構造
化した映像から所望の映像データを検索して視聴した
り、情報を収集したり、ダイジェスト版を作成する等、
多彩な利用方法が提案されている。
【0003】ところで、従来においては映像を効率的に
検索するために、通常は、時間的に連続した映像データ
の集合である映像をより小さいユニット(区間)に分割
して利用している。また、この際、映像データを所定の
単位時間で分割したり、映像データの量で分割する等の
ように物理的に分割するのではなく、予め定めた条件を
満足する映像データの集合として論理的に分割すること
が一般的である。この論理的な分割を行った後、それに
インデックスを付加することにより、分割された映像デ
ータを再利用可能な意味的な纏まりとして扱うことがで
きる。
【0004】この論理的な分割方法としては、例えば、
映像を目でみて、人手(手作業)によって映像を分割し
た後、映像にインデックスを付与する方法や、リアルタ
イムオーサリング(リアルタイム内容記述)の手法の一
つとして、論理的分割の開始点にあたる点をインデック
ス(構造インデックス)として指定し、次の論理的分割
の開始点(すなわち、次の開始点を終了点とする)まで
を分割の区間として判定する方法が考えられている。
【0005】一方、上記の分割する区間を表す構造イン
デックスの他に、映像のインデックスとして、映像上で
起こった事象を表す事象インデックスというものも考え
られている。これは、上記の論理的な構造インデックス
が映像の論理的な区間(Duration:継続時間)
を示すものに対し、基本的に区間を持たないインデック
スである。この事象インデックスを利用した検索による
論理的な区間の切り出しが映像検索の処理である。換言
すれば、事象インデックスとして設定されている用語と
一致する問い合わせを用いることにより、所望の映像部
分を検索することが可能となる。
【0006】ただし、このような方法を用いてインデッ
クスの付与を行っただけでは、構造インデックスまたは
事象インデックスとして設定されている用語と一致する
問い合わせに対して映像の検索を行うことはできるもの
の、映像の内容の意味について検索することはできない
という不都合がある。
【0007】換言すれば、映像に対して断片的なインデ
ックスしか付与することができないため、断片的なイン
デックスを頼りに論理的な構造の単位で検索を行い、映
像部分を取り出すことは可能であるが、時間の進行と共
に事象が変化する映像において、事象の変化の状態(事
象の遷移状態)によって意味付けされる「映像の内容の
意味」について検索することはできないという不都合が
ある。
【0008】なお、説明を明確にするために本明細書中
において「映像の内容の意味」を以下のように定義す
る。映像の内容の意味とは、人が映像を見て、その映像
の内容を抽象的・概念的に理解することにより、特定の
区間に対して生成される情報である。すなわち、人間の
主観を使って初めて発見できるような意味を持つ情報で
ある。また、映像の内容の意味とは、映像の内容が映像
上で起こった事象を断片的に表すものであるのに対し
て、映像上で起こった事象の変化の状態および事象の変
化によって起こった結果となる事象の状態に基づいて、
ある区間の映像の内容を総合的に人が判断して意味付け
を行ったものである。したがって、映像の内容の意味
は、ある区間の映像の内容が明らかになって初めて意味
が成立するものである。
【0009】従来の技術を用いて映像の内容の意味によ
る検索を支援するためには、例えば、時間の進行と共に
事象が変化する映像に対して、ある意味が発生した映像
の区間毎に、その区間の映像の内容の意味を表す情報
(映像インデックス)を的確に付与しておけば良い。こ
のとき、映像の内容の意味を表す情報は、映像の経過
(映像上の事象の結果)によって左右されることが多
く、結果を見なければ情報(映像インデックス)を付与
することはできないため、換言すれば、期待した結果を
表す事象が起こった場合に初めて「映像の内容の意味」
が成立するため、映像の内容の意味を表す情報(映像イ
ンデックス)を的確に付与するためには、常に結果を表
す事象を確認した後、成立した映像の内容の意味に基づ
いて、映像を時間的に遡り(時間的に戻り)、該当する
正しい場所にその意味を表す情報(映像インデックス)
を付与する必要がある。
【0010】したがって、従来の技術においても、映像
内容記述者の負荷は大きいものの、手作業で映像をチェ
ックし、十分な時間をかけて映像の内容の意味を表す情
報(映像インデックス)を予め的確に付与しておくこと
により、映像の内容の意味による検索を可能とすること
ができ、利用者が真に欲する映像部分の検索を行うこと
ができるようになる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記映
像の内容の意味を映像インデックスとして付与する方法
によれば、映像を見ながら何度も映像の内容の意味を表
す情報(映像インデックス)を付与したり、または訂正
するための十分な時間がある場合には有効であるが、映
像をリアルタイムに放送する場合や、映像に対するイン
デックス付けをリアルタイムに行いたい場合には、映像
を戻して先に付与した映像インデックスを訂正すること
ができなくなるため、映像の内容の意味を表す情報(映
像インデックス)を的確に付与することができないとい
う問題点があった。
【0012】また、リアルタイムに映像の内容をチェッ
クして、映像インデックスを付与する場合、映像の内容
の意味が成立したときに、前に戻って映像インデックス
を付加することは時間的に難しいため、リアルタイムに
映像の内容の意味を映像インデックスとして付与するこ
とが可能な映像インデックス付与方法は提供されていな
かった。特に、従来の技術では、映像の内容の意味が成
立したときに、前に戻って該当する映像の位置に映像イ
ンデックスを付与しなければならないため、映像上で起
こった事象の変化の状態および事象の変化によって起こ
った結果となる事象の状態に基づいて、ある区間の映像
の内容を総合的に人が判断して意味付けを行う必要があ
る「映像の内容の意味」を、リアルタイムに付与すると
いう発想そのもののが困難であった。
【0013】また、上記従来の技術によれば、映像の内
容の意味が成立したときに、前に戻って映像インデック
スを付加する時間が十分にある場合でも、訂正するため
に映像を戻して作業を行うことは、映像内容記述者の負
担が大きく、また作業が煩雑になって時間が掛かるた
め、映像の内容の意味を記述するためのコストが高くな
るという問題点があった。
【0014】本発明は上記に鑑みてなされたものであっ
て、映像の内容の意味をリアルタイムに記述できるよう
にすることを目的とする。
【0015】また、本発明は上記に鑑みてなされたもの
であって、映像を戻して作業を行うことなく、記述した
映像インデックスの訂正を行えるようにして、作業時間
の短縮を図り、低コストで記述できるようにすることを
目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に係る映像インデックス付与方法は、時
間の進行と共に事象が変化する映像に対して、映像を意
味的な纏まりで分割するための構造インデックスや、映
像中で発生した事象の内容および場所を特定するための
事象インデックス等の映像インデックスを付与する映像
インデックス付与方法において、映像内容記述者が前記
時間の進行と共に事象が変化する映像を観察して、任意
の観察時点で最も相応しいと判断した映像インデックス
を前記任意の観察時点の映像の位置に付与し、前記映像
インデックスを付与した後、前記時間の進行と共に事象
が変化する映像を観察して、過去に付与した映像インデ
ックスが相応しくないと判断した場合に、相応しくない
と判断した時点の映像の位置に無効インデックスを付与
することにより前記過去に付与した映像インデックスを
無効にするものである。
【0017】また、請求項2に係る映像インデックス付
与方法は、請求項1に記載の映像インデックス付与方法
において、前記無効インデックスが、無効にする前記過
去に付与した映像インデックスとは、前記無効インデッ
クスの1つ前に付与された過去の映像インデックスであ
るものである。
【0018】また、請求項3に係る映像インデックス付
与方法は、請求項1に記載の映像インデックス付与方法
において、前記無効インデックスが、前記過去に付与し
た映像インデックスを特定するための特定情報を有し、
前記無効インデックスの特定情報に基づいて、該当する
前記過去に付与した映像インデックスを無効にするもの
である。
【0019】また、請求項4に係る映像インデックス付
与方法は、請求項3に記載の映像インデックス付与方法
において、前記特定情報は、映像インデックスの種類を
指定する情報であり、前記無効インデックスが、無効に
する前記過去に付与した映像インデックスとは、前記特
定情報で指定された種類の映像インデックスのうち、前
記無効インデックスと最も近い位置に付与された映像イ
ンデックスであるものである。
【0020】また、請求項5に係る映像インデックス付
与方法は、時間の進行と共に事象が変化する映像に対し
て、映像を意味的な纏まりで分割するための構造インデ
ックスや、映像中で発生した事象の内容および場所を特
定するための事象インデックス等の映像インデックスを
付与する映像インデックス付与方法において、映像内容
記述者が前記時間の進行と共に事象が変化する映像を観
察して、任意の観察時点で最も相応しいと判断した映像
インデックスを前記任意の観察時点の映像の位置に付与
し、前記映像インデックスを付与した後、前記時間の進
行と共に事象が変化する映像を観察して、過去に付与し
た映像インデックスが相応しくないと判断した場合に、
相応しくないと判断した時点の映像の位置に修正インデ
ックスを付与することにより前記過去に付与した映像イ
ンデックスを修正するものである。
【0021】また、請求項6に係る映像インデックス付
与方法は、前記修正インデックスが、修正にする前記過
去に付与した映像インデックスとは、前記修正インデッ
クスの1つ前に付与された過去の映像インデックスであ
るものである。
【0022】また、請求項7に係る映像インデックス付
与方法は、請求項5に記載の映像インデックス付与方法
において、前記修正インデックスが、前記過去に付与し
た映像インデックスを特定するための特定情報を有し、
前記修正インデックスの特定情報に基づいて、該当する
前記過去に付与した映像インデックスを修正するもので
ある。
【0023】また、請求項8に係る映像インデックス付
与方法は、請求項7に記載の映像インデックス付与方法
において、前記特定情報は、映像インデックスの種類を
指定する情報であり、前記修正インデックスが、修正す
る前記過去に付与した映像インデックスとは、前記特定
情報で指定された種類の映像インデックスのうち、前記
修正インデックスと最も近い位置に付与された映像イン
デックスであるものである。
【0024】また、請求項9に係る映像インデックス付
与方法は、請求項5〜8のいずれか一つに記載の映像イ
ンデックス付与方法において、前記修正インデックスに
よる修正とは、修正する前記過去に付与した映像インデ
ックスそのものを別の映像インデックスで置き換えるも
のである。
【0025】また、請求項10に係る映像インデックス
付与方法は、請求項5〜8のいずれか一つに記載の映像
インデックス付与方法において、前記修正インデックス
による修正とは、修正する前記過去に付与した映像イン
デックスの内容にさらに情報を付加するものである。
【0026】また、請求項11に係る映像インデックス
付与方法は、時間の進行と共に事象が変化する映像に対
して、少なくとも映像中で発生した事象の内容および場
所を特定するための事象インデックスを含む映像インデ
ックスを付与する映像インデックス付与方法において、
予め、複数の事象が連続して発生することによって意味
が成立する複合型事象の開始位置を示す事象開始インデ
ックスおよび前記複合型事象の終了位置を示す事象終了
インデックスと、前記複合型事象の意味が成立するため
に必要な複数の事象インデックスの入力列を用いて前記
複合型事象を定義した状態遷移パターンとを、前記複合
型事象毎に対応させた状態遷移テーブルを設定してお
き、映像内容記述者が前記時間の進行と共に事象が変化
する映像を観察して、任意の観察時点で最も相応しいと
判断した事象インデックスまたは事象開始インデックス
を前記任意の観察時点の映像の位置に付与すると、前記
付与された事象インデックスおよび事象開始インデック
スに基づいて前記状態遷移テーブルを参照し、前記付与
された事象開始インデックス以降の事象インデックスの
付与順序と前記付与された事象開始インデックスに対応
する状態遷移パターンの複数の事象インデックスの入力
列とが一致するか否かを判定し、一致した場合に、前記
事象開始インデックスに対応する複合型事象の意味が成
立したと判定して、成立した時点の映像の位置に前記事
象開始インデックスに対応する事象終了インデックスを
付与し、一致しない場合に前記事象開始インデックスに
対応する複合型事象の意味が不成立したと判定し、不成
立した時点の映像の位置に前記付与された事象開始イン
デックスを無効にする無効インデックスを付与すること
により前記付与した事象開始インデックスを無効にする
ものである。
【0027】また、請求項12に係るコンピュータ読み
取り可能な記録媒体は、前記請求項1〜11のいずれか
一つに記載の映像インデックス付与方法をコンピュータ
に実行させるためのプログラムを記録したものである。
【0028】また、請求項13に係る映像インデックス
配信装置は、前記請求項1〜11のいずれか一つに記載
の映像インデックス付与方法を用いて映像インデックス
が付与された映像を配信する映像インデックス配信装置
であって、前記映像に付与された映像インデックスのう
ち、無効インデックスまたは/および修正インデックス
を解釈して、該当する映像インデックスの無効処理また
は/および修正処理を行うと共に、無効処理または修正
処理を終えた無効インデックスおよび修正インデックス
を無効にして、有効な映像インデックスのみを抽出する
有効インデックス抽出手段と、映像に付与された映像イ
ンデックスを配信する際に、前記映像インデックスを付
与後、配信までの間に時間差がないリアルタイム配信の
場合には、前記映像に付与された映像インデックスを全
て配信し、前記映像インデックスを付与後、配信までの
間に時間差が存在する場合には、前記有効インデックス
抽出手段を介して有効な映像インデックスのみを抽出
し、有効なインデックスのみを配信する配信制御手段
と、を備えたものである。
【0029】また、請求項14に係る映像インデックス
保存装置は、前記請求項1〜11のいずれか一つに記載
の映像インデックス付与方法を用いて映像に付与された
映像インデックスを保存する映像インデックス保存装置
であって、前記映像に付与された映像インデックスのう
ち、無効インデックスまたは/および修正インデックス
を解釈して、該当する映像インデックスの無効処理また
は/および修正処理を行うと共に、無効処理または修正
処理を終えた無効インデックスおよび修正インデックス
を無効にして、有効な映像インデックスのみを抽出する
有効インデックス抽出手段と、映像インデックスを保存
する際に、前記有効インデックス抽出手段を介して有効
な映像インデックスのみを抽出し、有効なインデックス
のみを保存する保存制御手段と、を備えたものである。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の映像インデックス
付与方法、その方法をコンピュータに実行させるための
プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録
媒体、映像インデックス配信装置および映像インデック
ス保存装置について、〔本発明の概略〕、〔実施の形態
1〕、〔実施の形態2〕の順に、添付の図面を参照して
詳細に説明する。
【0031】〔本発明の概略〕映像を検索対象した場
合、映像の内容の意味についての検索を行うためには、
映像の内容を付加情報(映像インデックス)として記述
できる仕組みが必要である。また、映像の内容を記述す
るためには、意味のあるシーケンス(映像中の事象の遷
移状態)を映像上に発見することが必要である。意味の
あるシーケンスを発見するためには、映像上の客観的な
事象から意味のあるシーケンスの開始点と終了点を判定
する方法が考えられる。
【0032】この方法は、例えば、野球映像のように試
合の構造がある程度構造化されており、映像上の事象が
ある一定の数値、範囲で表すことができ、事象の遷移状
態の予想も可能であるような映像にとっては、ある程
度、意味のあるシーケンス(映像中の事象の遷移状態)
の開始点と終了点を判定することが可能であるため有効
である。ところが、サッカー映像のように試合の構造が
明確でなく、先の展開が読めない映像においては、客観
的に事象の遷移状態を予想することが困難であり、意味
のあるシーケンスの開始点、終了点も判定しにくい。
【0033】例えば、サッカー映像に対して、映像の内
容の意味として次のような内容記述をしたいという要望
がある。・重要な攻撃シーン(「重要攻撃開始」から
「重要攻撃終了」までのシーン)野球であるならば、上
記のような内容記述は、結果として効果的な攻撃を行っ
た打席シーンをシーケンスとして判定し、該当する打席
シーンの映像インデックスとして「重要な攻撃シーン」
を記述することで実現できる。ところが、サッカーの場
合、試合の構造が明確でないだけに、重要な攻撃シーン
の開始点と終了点を、ボールを蹴る、シュートする、と
いった客観的な事象だけから判定することは難しい。
【0034】重要な攻撃シーンを映像上のどこのシーケ
ンスとするかということの判定は、映像上の一連の事象
が経過し、その結果が判明し、意味が成立した後でなけ
れば判定できない。また、「重要な攻撃シーン」は、結
果として攻撃が成功してもあるいは失敗しても有効な効
果をあげなければ、映像の内容の意味として成立しな
い。このような映像上の意味付けは、機械的に映像イン
デックスを振ることでは実現できない。だからと言っ
て、手作業で映像をチェックし、内容記述をしていては
内容記述者の負荷も大きく、時間もかかってしまう。特
に、現在では、リアルタイムに映像内容の記述を行いた
い、という要求が一般的になっており、リアルタイムに
判定できる映像の事象を利用して、簡単に映像内容を記
述し、意味のあるシーケンスを発見できるようにした
い。
【0035】そこで、本発明では、映像内容の記述(映
像インデックスの付与)にあたり、映像上の事象をその
場で判定して、意味のあるシーケンスの開始点を可能性
のある場所に記述していく方法を提案する。映像内容記
述者は、後から無効または修正しても良いから、即時的
に上記の意味が始まる可能性のある映像上の場所に、そ
の情報を映像インデックスとして付加する。付加された
映像インデックスは、必要に応じてリアルタイムまたは
一定の時間差をおいて配信しても良い。
【0036】映像上の事象の経過により、結果が判明
し、先に付加した映像インデックスが無効になった場
合、あるいは、より内容の意味に近い、適当な場面が後
から発生した場合は、先に付加した映像インデックスが
無効となることを示す無効インデックス(UNDO)を
付加、配信し、先の映像インデックスを無効とする。
【0037】また、無効としなくても、映像インデック
スの示す内容の意味を変更したい場合にも、その修正内
容を示す修正インデックスを付加、配信し、先の映像イ
ンデックスの内容を修正する。
【0038】このようにしてリアルタイムで映像インデ
ックスが付与された映像は、リアルタイムに配信され、
受信側装置において、無効インデックスや修正インデッ
クスを含めた映像インデックスが解釈され、例えば、最
終的な「重要攻撃開始」から「重要攻撃終了」までのシ
ーケンスを判定し、その間のシーンを重要な攻撃シーン
とする。
【0039】また、映像インデックスを配信する場合、
映像内容記述者側で、配信までに時間的な余裕があれ
ば、配信側装置で無効インデックスや修正インデックス
を含む映像インデックスを解釈して、無効インデックス
に基づく無効処理や、修正インデックスに基づく修正処
理を行って有効な映像インデックスのみを抽出して配信
する。
【0040】また、リアルタイムに配信された場合で
も、受信側装置で映像を一旦保存(記憶)する場合に
は、無効インデックスや修正インデックスを含む映像イ
ンデックスを解釈して、無効インデックスに基づく無効
処理や、修正インデックスに基づく修正処理を行って有
効な映像インデックスのみを抽出して保存する。
【0041】本発明では、映像内容記述者は、映像イン
デックスを付加した後から無効インデックスまたは修正
インデックスを用いて先に付加した映像インデックスを
訂正できるので、映像の内容の意味を示す映像インデッ
クスを可能性のある場所に付加することができる。した
がって、先の展開の見えない映像の流れに対しても、映
像上の内容の意味を付加していくことができる。
【0042】すなわち、前述したサッカー映像で、「重
要攻撃開始」などの意味を示す映像インデックスを付加
しようとする場合、従来ならば、攻撃が有効であった結
果を受けて、その原因となった事象に戻って、「重要攻
撃開始」を示す映像インデックスを付与しているため、
リアルタイムに内容を記述していく場合には時間的に難
しかったが、本発明では、「重要攻撃開始」を示す映像
インデックスを即時的に判定して付与し、映像の流れ
(結果)が変わって「重要攻撃開始」の意味が不成立と
なった場合は、無効インデックスまたは修正インデック
スを配信することができるので、リアルタイムに内容を
記述する場合でも映像の内容の意味を記述することがで
きる。
【0043】また、映像の事象の経過に従い、より意味
的に適当な場面が発生したら、無効インデックスを配信
し、新たに「重要攻撃開始」を示す映像インデックスを
付与することができる。これにより先に付与した「重要
攻撃開始」の映像インデックスが無効となり、新しく振
られた映像インデックスが有効となる。
【0044】〔実施の形態1〕図1は、実施の形態1の
映像インデックス付与・配信システムのイメージ構成図
を示す。映像インデックス付与・配信システムは、大別
して、入力した映像に映像インデックスを付与し、有線
または無線通信で配信するインデックス付与・配信装置
100と、インデックス付与・配信装置100から配信
された映像(映像インデックスを含む)を受信して保存
または/および再生するインデックス受信装置200と
から構成される。
【0045】インデックス付与・配信装置100および
インデックス受信装置200のハード構成としては、少
なくともCPU(中央演算処理装置)、ディスプレー、
キーボード、磁気ディスク、通信機能を有する装置であ
れば良く、例えば、パーソナルコンピュータを利用する
ことができる。
【0046】なお、インデックス付与・配信装置100
は、本発明の映像インデックス付与方法を実現するため
の要部となるインデックス付与部101と、本発明の映
像インデックス配信装置に相当するインデックス配信部
102と、本発明の映像インデックス保存装置に相当す
る二次記憶アクセス制御部103と、映像および映像イ
ンデックスを記憶するための磁気ディスク等の二次記憶
部104と、を備えている。これら各部は専用のハード
構成であっても良いし、プログラムとして実装されてい
ても良い。
【0047】また、インデックス受信装置200は、映
像および映像インデックスを受信するインデックス受信
部201と、受信した映像インデックスを解釈し、有効
な映像インデックスのみを抽出する機能を有したインデ
ックス解釈部202と、本発明の映像インデックス保存
装置に相当する二次記憶アクセス制御部203と、映像
および映像インデックスを記憶するための磁気ディスク
等の二次記憶部204と、を備えている。これら各部は
専用のハード構成であっても良いし、プログラムとして
実装されていても良い。
【0048】次に、実施の形態1で使用する映像インデ
ックスのタイプおよび定義について説明する。実施の形
態1では、映像インデックスのタイプとして、構造イン
デックス、事象インデックス、無効インデックスおよび
修正インデックスの4種類のタイプを定義して使用す
る。
【0049】図2および図3は、構造インデックスと事
象インデックスとの関係を示す説明図である。図におい
て、例えば、構造1の構造インデックスで示される区間
の映像データが1つの映像全体を表すものとした場合、
この映像は、構造1の下位に構造2−a、構造2−b、
構造2−c…等の複数の構造インデックスを有してい
る。ここで、構造2−a、構造2−b、構造2−c…等
の各構造インデックスで示される区間は、構造1で示さ
れる映像全体を分割した区間であり、かつ、これらの分
割された区間を全て繋げると上位の区間である映像全体
の区間と一致する。
【0050】また、構造2−aの下位には、構造3−a
a、構造3−ab、構造3−ac…等の複数の構造イン
デックスが設けられている。同様に、構造3−aa、構
造3−ab、構造3−ac…等の各構造インデックスで
示される区間は、構造2−aで示される区間を分割した
区間であり、かつ、これらの分割された区間を全て繋げ
ると上位の区間である構造2−aの区間と一致する。
【0051】なお、最上位の構造1の構造インデックス
で示される区間が、映像全体を示す構造単位となり、次
の構造2−a、構造2−b、構造2−c…等の各構造イ
ンデックスで示される区間が、構造2レベルの構造単位
となり、さらに下位の構造3−aa、構造3−ab、構
造3−ac…等の各構造インデックスで示される区間
が、構造3レベルの構造単位となる。
【0052】このように映像(構造1)は、構造インデ
ックスで分割された区間の映像データを映像の構造単位
とし、かつ、複数の階層化した構造単位を用いて構造化
されている。
【0053】上記映像の構造を表す構造インデックスに
対して、事象インデックスは、映像上で起こった事象を
表すものである。前述したように構造インデックスが映
像の論理的な区間を示すのに対して、事象インデックス
は基本的に区間を持たないインデックスである。この事
象インデックスは、基本的には、映像中で事象が発生し
た場所にその事象の内容を示す情報として付与される。
例えば、図3のように、映像の流れ(時系軸での変化)
において事象の発生した時に事象インデックス3aa−
1〜3aa−4のように付与しても良いし、図2のよう
に、事象の発生した構造インデックス3aaに事象イン
デックス3aa−1〜3aa−4を付与しても良い。な
お、構造インデックスおよび事象インデックスで構成さ
れる構造化されたインデックス情報の部分と、実際の映
像の部分とをそれぞれ別々に保存したり、管理したりす
ることができるのは勿論である。
【0054】また、事象インデックスには、映像中に発
生する事象の種類に応じて複数種類の事象インデックス
が準備されている。例えば、野球映像を例とすると、打
席に入った選手を特定する事象インデックス、打席・守
備の結果(ヒット、ホームラン、アウト等)を示す事象
インデックス、加点を示す事象インデックス、複数の事
象が連続して発生することによって意味が成立する複合
型事象の開始位置を示す事象開始インデックス、複合型
事象の終了位置を示す事象終了インデックス等のように
多数の事象インデックスが存在する。なお、これらの事
象インデックスは必要に応じて加点インデックス、打席
インデックス等のように事象の種類を特定する特定情報
を用いて記述する。
【0055】また、無効インデックスは、過去に付与し
た事象インデックスを無効にするものであり、実施の形
態1では次の2種類の無効インデックスが存在してい
る。 第1無効インデックス:無効インデックスが付与された
位置から1つ前に付与された過去の事象インデックスを
無効にする。 第2無効インデックス:過去に付与した事象インデック
スを特定するための特定情報を有し、過去に付与した事
象インデックスで特定情報と一致する事象インデックス
を無効にする。
【0056】また、修正インデックスは、過去に付与し
た事象インデックスを修正するものであり、実施の形態
1では次の4種類の修正インデックスが存在している。 第1修正インデックス:修正インデックスが付与された
位置から1つ前に付与された過去の映像インデックスを
修正する。 第2修正インデックス:過去に付与した事象インデック
スを特定するための特定情報を有し、過去に付与した事
象インデックスで特定情報と一致する事象インデックス
を修正する。 第3修正インデックス(以降、置換インデックスと記載
する):過去に付与した事象インデックスそのものを別
の事象インデックスで置き換える。 第4修正インデックス(以降、強調インデックスと記載
する):過去に付与した事象インデックスの内容にさら
に情報を付加することで事象インデックスの内容を強調
する。
【0057】以上の構成において、図1の概略構成図、
図4〜図6のフローチャートおよび図7〜図10の具体
的動作例を用いて、その動作を説明する。先ず、映像内
容記述者は、対象となる映像に映像インデックスを付与
する前に、映像をリアルタイムで配信するか、所定の時
間差をおいて映像を配信するか、それとも映像を保存す
るかをインデックス付与・配信装置100に設定する。
ここで、所定の時間差とは、後述する有効インデックス
の抽出処理を実行するだけの時間があるか否かによって
決まる時間であり、対象となる映像の内容や、映像の全
時間範囲、また使用する映像インデックスの種類によっ
ても異なる時間範囲となるが、例えば、対象となる映像
が1時間番組である場合に、配信までの時間が1時間以
上あれば、有効インデックスの抽出処理を実行する時間
を十分に確保することができる。
【0058】インデックス付与・配信装置100は、イ
ンデックス付与部101、インデックス配信部102お
よび二次記憶アクセス制御部103の準備を行った後、
図4に示す映像インデックスの付与・配信・保存処理を
起動する。
【0059】映像インデックスの付与・配信・保存処理
では、先ず、リアルタイム配信か否かを判定し(S40
1)、リアルタイム配信であれば、入力した映像に対し
てリアルタイムに映像インデックスを付与し、直ぐに配
信するための映像インデックスの付与・配信処理(S4
02)へ進む。
【0060】一方、リアルタイム配信でなければ、映像
を保存するか否かを判定し(S403)、映像を保存し
ない場合、換言すれば、時間差をおいて映像を配信する
場合には、ステップS404において、入力した全ての
映像に対して映像インデックスを付与する映像インデッ
クスの付与処理を実行し、次にステップS405におい
て、映像中の全ての映像インデックスを対象として、有
効インデックスのみを抽出する有効インデックスの抽出
処理を実行し、ステップS406において、有効インデ
ックスのみとなった映像インデックスを配信する映像イ
ンデックスの配信処理を実行する。
【0061】一方、ステップS403で映像を保存する
場合には、ステップS407において、入力した全ての
映像に対して映像インデックスを付与する映像インデッ
クスの付与処理を実行し、次にステップS408におい
て、映像中の全ての映像インデックスを対象として、有
効インデックスのみを抽出する有効インデックスの抽出
処理を実行し、ステップS409において、有効インデ
ックスのみとなった映像インデックスを二次記憶部10
4へ保存する映像インデックスの保存処理を実行する。
【0062】図5は、上記ステップS402の映像イン
デックスの付与・配信処理のフローチャートを示し、図
1のインデックス付与部101とインデックス配信部1
02の処理に対応する。リアルタイムで配信する場合に
は、先ず、インデックス付与部101は、映像入力・表
示処理を実行して、入力した映像をリアルタイムで表示
画面に表示する(S501)。
【0063】映像内容記述者は、表示画面に表示された
映像の内容を見て、映像上の事象の解釈を行い、事象が
発生した映像の位置または事象が発生した可能性ある映
像の位置に映像インデックスを付与する(S502)。
このとき、映像内容記述者は、映像中に発生する事象の
種類に応じて、前述した構造インデックスおよび複数種
類の事象インデックスの中から該当するものを付与す
る。映像内容記述者が映像インデックスを付与すると、
ステップS503へ進み、インデックス配信部102に
よってリアルタイムに映像インデックスがインデックス
受信装置200へ配信される。このとき、映像は映像イ
ンデックスの有無に関係なく、常にリアルタイムで配信
されている。
【0064】その後、映像が終了か否かを判定し(S5
04)、終了するまでステップS501〜S503を繰
り返す。
【0065】図6(a)は、図4に示したステップS4
04,S407の映像インデックスの付与処理のフロー
チャートャートを示し、図6(b)は、図4に示したス
テップS405,S408の有効インデックスの抽出処
理のフローチャートャートを示す。ここでは、時間差を
おいて映像を配信する場合を例として説明するが、映像
を保存する場合も処理の内容な同じである。時間差をお
いて映像を配信する場合には、先ず、インデックス付与
部101は、映像入力・表示処理を実行して、入力した
映像をリアルタイムで表示画面に表示する(S60
1)。
【0066】映像内容記述者は、表示画面に表示された
映像の内容を見て、映像上の事象の解釈を行い、事象が
発生した映像の位置または事象が発生した可能性ある映
像の位置に映像インデックスを付与する(S602)。
映像内容記述者が映像インデックスを付与すると、映像
が終了か否かを判定し(S603)、終了するまでステ
ップS601,S602を繰り返す。なお、ステップS
602で付与された映像インデックスおよび映像は、ス
テップS603の映像の終了をまたずに、二次記憶アク
セス制御部103へ送られ、ステップS604以降の有
効インデックスの抽出処理が実行される。
【0067】二次記憶アクセス制御部103は、インデ
ックス付与部101から映像インデックスを逐次入力す
ると(S604)、先ず、無効インデックスか否かを判
定し(S605)、無効インデックスであれば、映像イ
ンデックスの無効処理を実行する(S606)。
【0068】ここで、図7(a),(b)および図8
(a),(b)を参照して無効インデックスに基づく映
像インデックスの無効処理について具体的に説明する。
図7(a),(b)は、無効インデックスとして、無効
インデックスが付与された位置から1つ前に付与された
過去の事象インデックスを無効にする第1無効インデッ
クスを使用した場合の例を示し、図8(a),(b)
は、無効インデックスとして、過去に付与した事象イン
デックスを特定するための特定情報を有し、過去に付与
した事象インデックスで特定情報と一致する事象インデ
ックスを無効にする第2無効インデックスを使用した場
合の例を示す。
【0069】図7(a)は、サッカー映像を例とした時
の映像上の事象の発生例を表している。図7(b)は、
映像の流れにおける各映像インデックスの付与位置を示
すイメージ図である。図7(a)において、映像内容記
述者は、映像中の事象の発生を解釈し、Aチームの重要
攻撃開始インデックスを2回付与しているが、1回目の
重要攻撃開始インデックス701は、事象2においてB
チームの選手がカットしてAチームの重要攻撃という意
味が成立しなくなった時点で、第1無効インデックス7
02によって無効化されている。前述したように第1無
効インデックス702は、1つ前に付与された過去の映
像インデックスを無効にする機能を有しているため、こ
こでは重要攻撃開始インデックス701が無効になる。
【0070】その後、2回目に付与された重要攻撃開始
インデックス703が、真の重要攻撃開始インデックス
となる。ここで、重要攻撃開始インデックス703が真
の重要攻撃開始インデックスであるか否かは、重要攻撃
開始インデックス703以降に重要攻撃開始インデック
ス703を無効にする無効インデックスがあるか否かで
決定される。換言すれば、重要攻撃開始インデックス7
03を無効にする無効インデックスが検出されるまで、
真の重要攻撃開始インデックスとして処理される。
【0071】また、重要攻撃終了インデックス704に
関しては、BチームのGK(ゴールキーパー)によるゴ
ール阻止(事象12)の時点で重要攻撃終了であると考
えたが、すぐにAチームの選手がボールをカットしたた
め(事象14)、最初の重要攻撃終了インデックス70
4を第1無効インデックス705によって無効化し、最
終的にAチームの選手のゴール(事象15)が重要攻撃
終了インデックス706となる。
【0072】図8(a)は、サッカー映像を例とした時
の映像上の事象の発生例を表している。図8(b)は、
映像の流れにおける各映像インデックスの付与位置を示
すイメージ図である。図8(a)において、映像内容記
述者は、事象10でAチームの選手2がパスを出し、事
象11でAチームの選出3がゴールを決めた時点で、A
チームが加点したと判断し、加点インデックス(事象イ
ンデックスの1つ)801を付与し、続いてAチームの
攻撃が終了したと判断して、重要攻撃終了インデックス
802を付与したが、その直後に、審判によってオフサ
イドの判定(事象12)があり、この時点で、先に付与
した重要攻撃終了インデックス802は正しいが、その
前に付与した加点インデックス801が誤りであること
が分かったので、第2無効インデックス(特定情報:加
点)803を付与して加点インデックス801を無効化
にする。なお、加点インデックス801より前に(過去
に)複数の加点インデックスが存在する場合も考えらえ
るが、第2無効インデックス(特定情報:加点)803
は、最も近い位置に付与された加点インデックスを無効
にする。
【0073】図6において、ステップS606の映像イ
ンデックスの無効処理が終了すると、ステップS607
へ進み、現時点での不要な映像インデックスの削除処理
を行って、全ての映像インデックスの処理が終了か否か
判定し(S614)、終了していなければステップS6
04へ戻り、終了していれば処理を終了する。なお、こ
こで、不要な映像インデックスとは、処理の終了した無
効インデックスや、無効インデックスによって無効化さ
れた事象インデックス、さらい処理の終了した修正イン
デックス、強調インデックスおよび置換インデックス等
が該当する。
【0074】一方、ステップS605において、無効イ
ンデックスでなければ、修正インデックスか否かを判定
し(S608)、修正インデックスであれば、映像イン
デックスの修正処理を実行する(S609)。ここで、
図9(a),(b)を参照して修正インデックスに基づ
く映像インデックスの修正処理について具体的に説明す
る。
【0075】図9(a)は、野球映像を例とした時の映
像上の事象の発生例を表している。図9(b)は、映像
の流れにおける各映像インデックスの付与位置を示すイ
メージ図である。映像内容記述者は、バッターボックス
に松井が登場したので、打席インデックス(松井)90
1を付与し、その打席で松井がヒットを打ったのでヒッ
トインデックス902を付与し、ヒットによって3塁の
ランナーが一人ホームインして1点加点したので松井の
ヒットによる加点として加点インデックス(+1点)9
03を付与した。ところが、さらに2塁のランナーの好
走によってもう1点加点し、松井のヒットによる加点が
2点となったので、第1修正インデックス(加点:+2
点)904を付与して、直前の加点インデックス(+1
点)903の(+1点)を(+2点)に修正した。さら
に、ヒットによって加点されたので、第2修正インデッ
クス(ヒット:ヒットタイムリーヒット)905を用い
てヒットインデックス(ヒット)902の(ヒット)を
(タイムリーヒット)に修正した。
【0076】前述したようにステップS609の映像イ
ンデックスの修正処理が終了すると、図6のステップS
607へ戻って、現時点での不要な映像インデックスの
削除処理を行って、全ての映像インデックスの処理が終
了か否か判定し(S614)、終了していなければステ
ップS604へ戻り、終了していれば処理を終了する。
【0077】一方、ステップS608において、修正イ
ンデックスでなければ、強調インデックスか否かを判定
し(S610)、強調インデックスであれば、映像イン
デックスの強調処理を実行する(S611)。また、強
調インデックスでなければ、置換インデックスであるか
否かを判定し(S612)、置換インデックスであれ
ば、映像インデックスの置換処理を実行し(S61
3)、置換インデックスでなければ、ステップS607
へ進む。
【0078】ここで、図10(a),(b)を参照して
強調インデックスおよび置換インデックスに基づく映像
インデックスの強調処理および置換処理について具体的
に説明する。
【0079】図10(a)は、野球映像を例とした時の
映像上の事象の発生例を表している。図10(b)は、
映像の流れにおける各映像インデックスの付与位置を示
すイメージ図である。映像内容記述者は、バッターボッ
クスに清原が登場したので、打席インデックス(清原)
911を付与し、その打席で松井がホームランを打った
のでホームランインデックス912を付与し、ホームラ
ンによって1点加点したので加点インデックス(+1
点)913を付与した。その後、事象4〜29を経て事
象30でゲームが終了した。この時点で清原のホームラ
ンによる加点が決勝点となったことが判明したので、強
調インデックス(清原、加点:決勝点)918を付与し
て、先に付与した加点インデックス(+1点)913の
内容を強調し、加点インデックス(+1点:決勝点)と
修正した。なお、各事象インデックスの後の()内に記
述された情報は、事象インデックスの内容を示す情報
や、事象インデックスを特定するための特定情報を表し
ている。
【0080】また、事象8でバッターボックスに高橋が
登場したので、打席インデックス(高橋)914を付与
し、その打席で高橋がゴロを打ったのでゴロインデック
ス915を付与し、その結果、高橋はアウトとなったの
でアウトインデックス916を付与した。ところが、直
ぐに審判の判定が訂正されてセーフとなったので、置換
インデックス(アウト:セーフ)917を付与して、ア
ウトインデックス916をセーフインデックスに置換し
た。この置換インデックス917の機能は、無効インデ
ックスとセーフインデックスを続けて付与したことと同
一と考えることもできる。
【0081】時間差をおいて映像を配信する場合、図4
に戻って、ステップS404における映像インデックス
の付与処理、ステップS405における有効インデック
スの抽出処理が終了すると、映像インデックスの配信処
理(S406)を実行する。このとき、映像インデック
スおよび映像は、映像の配信時間に応じて、一旦、二次
記憶アクセス制御部103から二次記憶部104へ一時
記憶させた後、読み出して配信しても良く、または二次
記憶アクセス制御部103から直接、インデックス配信
部102へ送って配信しても良い。
【0082】一方、映像を保存する場合には、ステップ
S407における映像インデックスの付与処理、ステッ
プS408における有効インデックスの抽出処理が終了
すると、映像インデックスの保存処理(S409)を実
行して、二次記憶アクセス制御部103から映像インデ
ックスおよび映像を二次記憶部104へ送って記憶・保
存する。
【0083】前述したように実施の形態1によれば、映
像内容記述者が映像を観察して映像インデックスを付与
する際に、誤った映像インデックスを付与して映像上の
時間が経過した後でも、映像上の任意の位置に無効イン
デックスを付与することで、誤った映像インデックスを
無効とすることができるので、リアルタイムに映像内容
の記述を行うことが可能となる。また、映像を戻して作
業を行うことなく、記述した映像インデックスの訂正を
行えるので、作業時間の短縮を図り、低コストで記述す
ることが可能となる。
【0084】すなわち、映像上の事象の経過により、結
果が判明し、先に付加した映像インデックスが無効にな
った場合、あるいは、より内容の意味に近い、適当な場
面が後から発生した場合は、先に付加した映像インデッ
クスが無効となることを示す無効インデックスを付加、
配信し、先の映像インデックスを無効とするので、付与
した映像インデックスの整合性を保つことができ、映像
の内容の意味をリアルタイムに記述することができる。
【0085】また、無効としなくても、映像インデック
スの示す内容の意味を変更したい場合にも、その修正内
容を示す修正インデックスを付加、配信し、先の映像イ
ンデックスの内容を修正することができるので、リアル
タイムに映像インデックスを付与する際に、映像の内容
に相応しい映像インデックスを確実に付与することがで
きる。
【0086】また、実施の形態1によれば、映像内容記
述者は、映像インデックスを付加した後から無効インデ
ックスまたは修正インデックスを用いて先に付加した映
像インデックスを訂正できるので、映像の内容の意味を
示す映像インデックスを可能性のある場所に付加するこ
とができる。したがって、先の展開の見えない映像の流
れに対しても、映像上の内容の意味をリアルタイムに付
加していくことができる。
【0087】〔実施の形態2〕実施の形態2の映像イン
デックス付与方法は、映像内容記述者が、意味のあるシ
ーケンスの開始点の可能性のある位置に開始点を示す映
像インデックス(事象開始インデックス)を付与する
と、自動的に意味のあるシーケンスの開始点の正否を判
定して、開始点を無効にしたり、終了点を付与すること
により、さらにリアルタイムに映像インデックスを付与
する際の作業性・利便性の向上を図れるようにしたもの
である。
【0088】実施の形態2の映像インデックス付与方法
では、予め、複数の事象が連続して発生することによっ
て意味が成立する意味のあるシーケンス(以降、複合型
事象と記述する)の開始位置を示す事象開始インデック
スおよび意味のあるシーケンスの終了位置を示す事象終
了インデックスと、複合型事象の意味が成立するために
必要な複数の事象インデックスの入力列を用いて複合型
事象を定義した状態遷移パターンとを、複合型事象毎に
対応させた状態遷移テーブルを設定しておく。次に、映
像内容記述者が時間の進行と共に事象が変化する映像を
観察して、任意の観察時点で最も相応しいと判断した事
象インデックスまたは事象開始インデックスを任意の観
察時点の映像の位置に付与すると、付与された事象イン
デックスおよび事象開始インデックスに基づいて状態遷
移テーブルを参照し、付与された事象開始インデックス
以降の事象インデックスの付与順序と付与された事象開
始インデックスに対応する状態遷移パターンの複数の事
象インデックスの入力列とが一致するか否かを判定し、
一致した場合に、事象開始インデックスに対応する複合
型事象の意味が成立したと判定して、成立した時点の映
像の位置に事象開始インデックスに対応する事象終了イ
ンデックスを付与し、一致しない場合に事象開始インデ
ックスに対応する複合型事象の意味が不成立したと判定
し、不成立した時点の映像の位置に付与された事象開始
インデックスを無効にする無効インデックスを付与する
ことにより付与した事象開始インデックスを無効にす
る。
【0089】図11は、実施の形態2の重要な要素であ
る状態遷移テーブルの構造を示す。状態遷移テーブル2
の状態遷移テーブルは、複数の複合型事象と、各複合型
事象の意味が成立するために必要な複数の事象インデッ
クスの入力列を定義した状態遷移パターンと、各複合型
事象の事象開始インデックスおよび事象終了インデック
スと、を有している。
【0090】複合型事象としては、例えば、『重要攻撃
シーン』や、『オフサイドトラップシーン』等のように
切っ掛けとなる特定の事象が発生してから幾つかの事象
が発生し、その結果として発生した最終的な事象を見て
初めて、意味が成立する事象を予め準備しておく。
【0091】状態遷移パターンは、上記複合型事象を定
義する複数の事象インデックスの入力列、換言すれば、
複合型事象の意味が成立するために必要な複数の事象イ
ンデックスの遷移状態(入力列)を定義したものであ
り、例えば、図4において、『重要攻撃シーン』の複合
型事象の場合、事象1が発生してから、その後に事象2
が発生し、最後に事象3が発生した場合に、重要攻撃シ
ーンの意味が成立すると定義されている。また、『オフ
サイドトラップシーン』の複合型事象の場合、事象1が
発生してから、その後に事象2が発生し、最後に事象4
が発生した場合に、オフサイドトラップシーンの意味が
成立すると定義されている。
【0092】また、事象開始インデックスおよび事象終
了インデックスは、対応する複合型事象の開始点と終了
点を示す事象インデックスであり、図4において、『重
要攻撃シーン』の複合型事象の場合、重要攻撃開始イン
デックスと重要攻撃終了インデックスが定義されてお
り、『オフサイドトラップシーン』の複合型事象の場
合、オフサイドトラップ開始インデックスおよびオフサ
イドトラップ終了インデックスが定義されている。
【0093】次に、図12を参照して、状態遷移パター
ンを用いた複合型事象の成立判定の方法について説明す
る。映像内容記述者が映像を見て、複合型事象の開始点
の可能性があると判定した位置に、該当する複合型事象
の事象開始インデックスAを付与すると、図11の状態
遷移テーブルを参照して、付与された事象開始インデッ
クスAと対応する複合型事象の状態遷移パターンを特定
し、事象開始インデックスAが付与された以降に、付与
された事象インデックスに基づいて発生した事象を特定
し(事象1,事象2等)、この事象の変化(入力列)が
前記状態遷移パターンと一致するか否かを判定する。
【0094】例えば、事象開始インデックスAが重要攻
撃開始インデックスであった場合、付与された事象イン
デックスで特定された事象の遷移状態が、図12に示す
ように、事象1→事象2→事象3であると、『重要攻撃
シーン』の状態遷移パターンと一致するので、『重要攻
撃シーン』の複合型事象が成立したと判定し、対応する
重要攻撃終了インデックスを事象3の発生後の位置に付
与する。一方、付与された事象インデックスで特定され
た事象の遷移状態が、事象1→事象2→事象4である
と、『重要攻撃シーン』の状態遷移パターンと一致しな
いので、『重要攻撃シーン』の複合型事象は成立しない
と判定し、重要攻撃開始インデックスを無効にするため
の無効インデックスを自動的に付与する。
【0095】なお、実施の形態2では、事象開始インデ
ックスAで特定される複合型事象が成立しない場合に、
無条件に無効インデックスを付与して事象開始インデッ
クスAを無効とするようにしたが、例えば、状態遷移テ
ーブルで定義されている複合型事象の状態遷移パターン
の中に、事象開始インデックスAが付与された以降の事
象の遷移状態と一致するものがあれば、実施の形態1で
示した置換インデックスの機能を用いて該当する複合型
事象の事象開始インデックスで事象開始インデックスA
を置換するようにしてもよい。
【0096】具体的には、例えば、図12における事象
開始インデックスAが重要攻撃開始インデックスであっ
た場合に、その後の状態遷移が、事象1→事象2→事象
4であると、『重要攻撃シーン』の状態遷移パターンと
は一致しないが、『オフサイドトラップシーン」の状態
遷移パターンと一致するので、無効インデックスの付与
に代えて、重要攻撃開始インデックスをオフサイドトラ
ップ開始インデックスに置換し、さらに事象終了インデ
ックスとしてオフサイドトラップ終了インデックスを付
与する。
【0097】前述したように実施の形態2の映像インデ
ックス付与方法によれば、複合型事象の開始点を事象開
始インデックスで指定するだけで、該当する複合型事象
が成立するか否かを判定し、成立した場合に事象終了イ
ンデックスを自動的に付与し、成立しない場合に事象開
始インデックスで自動的に無効化するので、映像内容記
述者のインデックスの付与に係る負担を軽減することが
でき、時間の短縮、コストの低減を図ることができる。
【0098】映像内容記述者は事象開始インデックスを
付与した後、複合型事象が成立するか否かを必ずしも観
察していなくとも良いので、可能性のある複数の事象開
始インデックスを連続して付与することも可能となり、
即時の判断が求められるリアルタイムの映像インデック
ス付与の作業において効果的である。
【0099】以上説明した本発明に係る映像インデック
ス付与方法は、前述した実施の形態1,2の説明および
各フローチャートに示した手順に従って、予めプログラ
ムをコンピュータで実行することによって実現される。
このプログラムは、ハードディスク、フロッピーディス
ク、CD−ROM、MO、DVD等のコンピュータで読
み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによっ
て記録媒体から読み出されることによって実行される。
また、このプログラムは、上記記録媒体を介して、また
はネットワークを介して配布することができる。
【0100】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の映像イン
デックス付与方法(請求項1、2)は、映像内容記述者
が時間の進行と共に事象が変化する映像を観察して、任
意の観察時点で最も相応しいと判断した映像インデック
スを任意の観察時点の映像の位置に付与し、映像インデ
ックスを付与した後、時間の進行と共に事象が変化する
映像を観察して、過去に付与した映像インデックスが相
応しくないと判断した場合に、相応しくないと判断した
時点の映像の位置に無効インデックスを付与することに
より過去に付与した映像インデックスを無効にするた
め、映像の内容の意味をリアルタイムに記述することが
できる。また、映像を戻して作業を行うことなく、記述
した映像インデックスの訂正を行えるようにして、作業
時間の短縮を図り、低コストで記述できるという効果を
奏する。
【0101】また、本発明の映像インデックス付与方法
(請求項3)は、請求項1に記載の映像インデックス付
与方法において、無効インデックスが、過去に付与した
映像インデックスを特定するための特定情報を有し、無
効インデックスの特定情報に基づいて、該当する過去に
付与した映像インデックスを無効にするため、多数の映
像インデックスを付与した後でも所望の映像インデック
スを的確に無効インデックスを付与することができ、リ
アルタイムに映像インデックスを付与する際の作業性・
操作性の向上を図ることができる。
【0102】また、本発明の映像インデックス付与方法
(請求項4)は、請求項3に記載の映像インデックス付
与方法において、特定情報が、映像インデックスの種類
を指定する情報であり、無効インデックスが、無効にす
る過去に付与した映像インデックスとは、特定情報で指
定された種類の映像インデックスのうち、無効インデッ
クスと最も近い位置に付与された映像インデックスであ
るため、リアルタイムに映像インデックスを付与する際
の作業性・操作性の向上を図ることができる。
【0103】また、本発明の映像インデックス付与方法
(請求項5、6)は、映像内容記述者が時間の進行と共
に事象が変化する映像を観察して、任意の観察時点で最
も相応しいと判断した映像インデックスを任意の観察時
点の映像の位置に付与し、映像インデックスを付与した
後、時間の進行と共に事象が変化する映像を観察して、
過去に付与した映像インデックスが相応しくないと判断
した場合に、相応しくないと判断した時点の映像の位置
に修正インデックスを付与することにより過去に付与し
た映像インデックスを修正するため、映像の内容の意味
をリアルタイムに、かつ、低コストで記述することがで
きる。
【0104】また、本発明の映像インデックス付与方法
(請求項7)は、請求項5に記載の映像インデックス付
与方法において、修正インデックスが、過去に付与した
映像インデックスを特定するための特定情報を有し、修
正インデックスの特定情報に基づいて、該当する過去に
付与した映像インデックスを修正するため、多数の映像
インデックスを付与した後でも所望の映像インデックス
を的確に修正インデックスを付与することができ、リア
ルタイムに映像インデックスを付与する際の作業性・操
作性の向上を図ることができる。
【0105】また、本発明の映像インデックス付与方法
(請求項8)は、請求項7に記載の映像インデックス付
与方法において、特定情報は、映像インデックスの種類
を指定する情報であり、修正インデックスが、修正する
過去に付与した映像インデックスとは、特定情報で指定
された種類の映像インデックスのうち、修正インデック
スと最も近い位置に付与された映像インデックスである
ため、リアルタイムに映像インデックスを付与する際の
作業性・操作性の向上を図ることができる。
【0106】また、本発明の映像インデックス付与方法
(請求項9)は、請求項5〜8のいずれか一つに記載の
映像インデックス付与方法において、修正インデックス
による修正とは、修正する過去に付与した映像インデッ
クスそのものを別の映像インデックスで置き換えもので
あるため、過去に付与した映像インデックスを無効にす
ると同時に修正を行うことができ、リアルタイムに映像
インデックスを付与する際の作業性・操作性の向上を図
ることができる。
【0107】また、本発明の映像インデックス付与方法
(請求項10)は、請求項5〜8のいずれか一つに記載
の映像インデックス付与方法において、修正インデック
スによる修正とは、修正する過去に付与した映像インデ
ックスの内容にさらに情報を付加するものであるため、
過去に付与した映像インデックスに詳細な情報を追加す
ることができ、リアルタイムに映像インデックスを付与
する際の作業性・操作性の向上を図ることができる。
【0108】また、本発明の映像インデックス付与方法
(請求項11)は、予め、複数の事象が連続して発生す
ることによって意味が成立する複合型事象の開始位置を
示す事象開始インデックスおよび複合型事象の終了位置
を示す事象終了インデックスと、複合型事象の意味が成
立するために必要な複数の事象インデックスの入力列を
用いて複合型事象を定義した状態遷移パターンとを、複
合型事象毎に対応させた状態遷移テーブルを設定してお
き、映像内容記述者が時間の進行と共に事象が変化する
映像を観察して、任意の観察時点で最も相応しいと判断
した事象インデックスまたは事象開始インデックスを任
意の観察時点の映像の位置に付与すると、付与された事
象インデックスおよび事象開始インデックスに基づいて
状態遷移テーブルを参照し、付与された事象開始インデ
ックス以降の事象インデックスの付与順序と付与された
事象開始インデックスに対応する状態遷移パターンの複
数の事象インデックスの入力列とが一致するか否かを判
定し、一致した場合に、事象開始インデックスに対応す
る複合型事象の意味が成立したと判定して、成立した時
点の映像の位置に事象開始インデックスに対応する事象
終了インデックスを付与し、一致しない場合に事象開始
インデックスに対応する複合型事象の意味が不成立した
と判定し、不成立した時点の映像の位置に付与された事
象開始インデックスを無効にする無効インデックスを付
与することにより付与した事象開始インデックスを無効
にするため、映像の内容の意味をリアルタイムに記述で
きる。また、映像を戻して作業を行うことなく、記述し
た映像インデックスの訂正を行えるようにして、作業時
間の短縮を図り、低コストで記述できる。さらに映像内
容記述者は過去に付与した映像インデックスの成立・不
成立を意識することなく、映像インデックスの付与を行
えるので、さらにリアルタイムに映像インデックスを付
与する際の作業性・操作性の向上を図ることができる。
【0109】また、本発明のコンピュータ読み取り可能
な記録媒体(請求項12)は、請求項1〜11のいずれ
か一つに記載の映像インデックス付与方法をコンピュー
タに実行させるためのプログラムを記録したため、この
プログラムをコンピュータで読み出して実行することに
より、映像の内容の意味をリアルタイムに、かつ、低コ
ストで記述することができる。
【0110】また、本発明の映像インデックス配信装置
(請求項13)は、請求項1〜11のいずれか一つに記
載の映像インデックス付与方法を用いて映像インデック
スが付与された映像を配信する映像インデックス配信装
置であって、映像に付与された映像インデックスのう
ち、無効インデックスまたは/および修正インデックス
を解釈して、該当する映像インデックスの無効処理また
は/および修正処理を行うと共に、無効処理または修正
処理を終えた無効インデックスおよび修正インデックス
を無効にして、有効な映像インデックスのみを抽出する
有効インデックス抽出手段と、映像に付与された映像イ
ンデックスを配信する際に、映像インデックスを付与
後、配信までの間に時間差がないリアルタイム配信の場
合には、映像に付与された映像インデックスを全て配信
し、映像インデックスを付与後、配信までの間に時間差
が存在する場合には、有効インデックス抽出手段を介し
て有効な映像インデックスのみを抽出し、有効なインデ
ックスのみを配信する配信制御手段と、を備えたため、
映像の内容の意味をリアルタイムに、かつ、低コストで
記述した映像インデックスを含む映像を効率的に配信す
ることができる。
【0111】また、本発明の映像インデックス保存装置
(請求項14)は、請求項1〜11のいずれか一つに記
載の映像インデックス付与方法を用いて映像に付与され
た映像インデックスを保存する映像インデックス保存装
置であって、映像に付与された映像インデックスのう
ち、無効インデックスまたは/および修正インデックス
を解釈して、該当する映像インデックスの無効処理また
は/および修正処理を行うと共に、無効処理または修正
処理を終えた無効インデックスおよび修正インデックス
を無効にして、有効な映像インデックスのみを抽出する
有効インデックス抽出手段と、映像インデックスを保存
する際に、有効インデックス抽出手段を介して有効な映
像インデックスのみを抽出し、有効なインデックスのみ
を保存する保存制御手段と、を備えたため、映像の内容
の意味をリアルタイムに、かつ、低コストで記述した映
像インデックスを含む映像を効率的に保存することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1の映像インデックス付与・配信シ
ステムのイメージ構成図である。
【図2】構造インデックスと事象インデックスとの関係
を示す説明図である。
【図3】構造インデックスと事象インデックスとの関係
を示す説明図である。
【図4】実施の形態1の映像インデックスの付与・配信
・保存処理のフローチャートである。
【図5】実施の形態1の映像インデックスの付与・配信
処理のフローチャートである。
【図6】同図(a)は、上記ステップS404の映像イ
ンデックスの付与処理のフローチャートャートを示し、
同図(b)は上記ステップS405の有効インデックス
の抽出処理のフローチャートャートを示す。
【図7】実施の形態1における第1無効インデックスに
基づく映像インデックスの無効処理を具体的に示す説明
図である。
【図8】実施の形態1における第2無効インデックスに
基づく映像インデックスの無効処理を具体的に示す説明
図である。
【図9】実施の形態1における第1修正インデックスお
よび第2修正インデックスに基づく映像インデックスの
修正処理を具体的に示す説明図である。
【図10】実施の形態1における強調インデックスおよ
び置換インデックスに基づく映像インデックスの強調処
理および置換処理について具体的に説明する。
【図11】実施の形態2の重要な要素である状態遷移テ
ーブルの構造を示す説明図である。
【図12】実施の形態2の状態遷移パターンを用いた複
合型事象の成立判定の方法を示す説明図である。
【符号の説明】
100 インデックス付与・配信装置 101 インデックス付与部 102 インデックス配信部 103 二次記憶アクセス制御部 104 二次記憶部 200 インデックス受信装置 201 インデックス受信部 202 インデックス解釈部 203 二次記憶アクセス制御部 204 二次記憶部
【手続補正書】
【提出日】平成13年2月8日(2001.2.8)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】また、リアルタイムに映像の内容をチェッ
クして、映像インデックスを付与する場合、映像の内容
の意味が成立したときに、前に戻って映像インデックス
を付加することは時間的に難しいため、リアルタイムに
映像の内容の意味を映像インデックスとして付与するこ
とが可能な映像インデックス付与方法は提供されていな
かった。特に、従来の技術では、映像の内容の意味が成
立したときに、前に戻って該当する映像の位置に映像イ
ンデックスを付与しなければならないため、映像上で起
こった事象の変化の状態および事象の変化によって起こ
った結果となる事象の状態に基づいて、ある区間の映像
の内容を総合的に人が判断して意味付けを行う必要があ
る「映像の内容の意味」を、リアルタイムに付与すると
いう発想そのものが困難であった。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0065
【補正方法】変更
【補正内容】
【0065】図6(a)は、図4に示したステップS4
04,S407の映像インデックスの付与処理のフロー
チャートを示し、図6(b)は、図4に示したステップ
S405,S408の有効インデックスの抽出処理のフ
ローチャートを示す。ここでは、時間差をおいて映像を
配信する場合を例として説明するが、映像を保存する場
合も処理の内容同じである。時間差をおいて映像を配
信する場合には、先ず、インデックス付与部101は、
映像入力・表示処理を実行して、入力した映像をリアル
タイムで表示画面に表示する(S601)。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0072
【補正方法】変更
【補正内容】
【0072】図8(a)は、サッカー映像を例とした時
の映像上の事象の発生例を表している。図8(b)は、
映像の流れにおける各映像インデックスの付与位置を示
すイメージ図である。図8(a)において、映像内容記
述者は、事象10でAチームの選手2がパスを出し、事
象11でAチームの選出3がゴールを決めた時点で、A
チームが加点したと判断し、加点インデックス(事象イ
ンデックスの1つ)801を付与し、続いてAチームの
攻撃が終了したと判断して、重要攻撃終了インデックス
802を付与したが、その直後に、審判によってオフサ
イドの判定(事象12)があり、この時点で、先に付与
した重要攻撃終了インデックス802は正しいが、その
前に付与した加点インデックス801が誤りであること
が分かったので、第2無効インデックス(特定情報:加
点)803を付与して加点インデックス801を無効化
にする。なお、加点インデックス801より前に(過去
に)複数の加点インデックスが存在する場合も考えられ
が、第2無効インデックス(特定情報:加点)803
は、最も近い位置に付与された加点インデックスを無効
にする。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0073
【補正方法】変更
【補正内容】
【0073】図6において、ステップS606の映像イ
ンデックスの無効処理が終了すると、ステップS607
へ進み、現時点での不要な映像インデックスの削除処理
を行って、全ての映像インデックスの処理が終了か否か
判定し(S614)、終了していなければステップS6
04へ戻り、終了していれば処理を終了する。なお、こ
こで、不要な映像インデックスとは、処理の終了した無
効インデックスや、無効インデックスによって無効化さ
れた事象インデックス、さら処理の終了した修正イン
デックス、強調インデックスおよび置換インデックス等
が該当する。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0075
【補正方法】変更
【補正内容】
【0075】図9(a)は、野球映像を例とした時の映
像上の事象の発生例を表している。図9(b)は、映像
の流れにおける各映像インデックスの付与位置を示すイ
メージ図である。映像内容記述者は、バッターボックス
に松井が登場したので、打席インデックス(松井)90
1を付与し、その打席で松井がヒットを打ったのでヒッ
トインデックス902を付与し、ヒットによって3塁の
ランナーが一人ホームインして1点加点したので松井の
ヒットによる加点として加点インデックス(+1点)9
03を付与した。ところが、さらに2塁のランナーの好
走によってもう1点加点し、松井のヒットによる加点が
2点となったので、第1修正インデックス(加点:+2
点)904を付与して、直前の加点インデックス(+1
点)903の(+1点)を(+2点)に修正した。さら
に、ヒットによって加点されたので、第2修正インデッ
クス(ヒット:タイムリーヒット)905を用いてヒッ
トインデックス(ヒット)902の(ヒット)を(タイ
ムリーヒット)に修正した。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0091
【補正方法】変更
【補正内容】
【0091】状態遷移パターンは、上記複合型事象を定
義する複数の事象インデックスの入力列、換言すれば、
複合型事象の意味が成立するために必要な複数の事象イ
ンデックスの遷移状態(入力列)を定義したものであ
り、例えば、図11において、『重要攻撃シーン』の複
合型事象の場合、事象1が発生してから、その後に事象
2が発生し、最後に事象3が発生した場合に、重要攻撃
シーンの意味が成立すると定義されている。また、『オ
フサイドトラップシーン』の複合型事象の場合、事象1
が発生してから、その後に事象2が発生し、最後に事象
4が発生した場合に、オフサイドトラップシーンの意味
が成立すると定義されている。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0092
【補正方法】変更
【補正内容】
【0092】また、事象開始インデックスおよび事象終
了インデックスは、対応する複合型事象の開始点と終了
点を示す事象インデックスであり、図11において、
『重要攻撃シーン』の複合型事象の場合、重要攻撃開始
インデックスと重要攻撃終了インデックスが定義されて
おり、『オフサイドトラップシーン』の複合型事象の場
合、オフサイドトラップ開始インデックスおよびオフサ
イドトラップ終了インデックスが定義されている。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図6
【補正方法】変更
【補正内容】
【図6】同図(a)は、上記ステップS404の映像イ
ンデックスの付与処理のフローチャートであり、同図
(b)は上記ステップS405の有効インデックスの抽
出処理のフローチャートである。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図10
【補正方法】変更
【補正内容】
【図10】実施の形態1における強調インデックスおよ
び置換インデックスに基づく映像インデックスの強調処
理および置換処理を具体的に示す説明図である。
【手続補正10】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図7
【補正方法】変更
【補正内容】
【図7】
【手続補正11】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図8
【補正方法】変更
【補正内容】
【図8】
【手続補正12】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図9
【補正方法】変更
【補正内容】
【図9】
【手続補正13】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図10
【補正方法】変更
【補正内容】
【図10】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 橋本 隆子 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 飯沢 篤志 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 Fターム(参考) 5C052 AC08 CC20 DD04 (54)【発明の名称】 映像インデックス付与方法、その方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録した コンピュータ読み取り可能な記録媒体、映像インデックス配信装置および映像インデックス保存 装置

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 時間の進行と共に事象が変化する映像に
    対して、映像を意味的な纏まりで分割するための構造イ
    ンデックスや、映像中で発生した事象の内容および場所
    を特定するための事象インデックス等の映像インデック
    スを付与する映像インデックス付与方法において、 映像内容記述者が前記時間の進行と共に事象が変化する
    映像を観察して、任意の観察時点で最も相応しいと判断
    した映像インデックスを前記任意の観察時点の映像の位
    置に付与し、 前記映像インデックスを付与した後、前記時間の進行と
    共に事象が変化する映像を観察して、過去に付与した映
    像インデックスが相応しくないと判断した場合に、相応
    しくないと判断した時点の映像の位置に無効インデック
    スを付与することにより前記過去に付与した映像インデ
    ックスを無効にすることを特徴とする映像インデックス
    付与方法。
  2. 【請求項2】 前記無効インデックスが、無効にする前
    記過去に付与した映像インデックスとは、前記無効イン
    デックスの1つ前に付与された過去の映像インデックス
    であることを特徴とする請求項1に記載の映像インデッ
    クス付与方法。
  3. 【請求項3】 前記無効インデックスが、前記過去に付
    与した映像インデックスを特定するための特定情報を有
    し、前記無効インデックスの特定情報に基づいて、該当
    する前記過去に付与した映像インデックスを無効にする
    ことを特徴とする請求項1に記載の映像インデックス付
    与方法。
  4. 【請求項4】 前記特定情報は、映像インデックスの種
    類を指定する情報であり、前記無効インデックスが、無
    効にする前記過去に付与した映像インデックスとは、前
    記特定情報で指定された種類の映像インデックスのう
    ち、前記無効インデックスと最も近い位置に付与された
    映像インデックスであることを特徴とする請求項3に記
    載の映像インデックス付与方法。
  5. 【請求項5】 時間の進行と共に事象が変化する映像に
    対して、映像を意味的な纏まりで分割するための構造イ
    ンデックスや、映像中で発生した事象の内容および場所
    を特定するための事象インデックス等の映像インデック
    スを付与する映像インデックス付与方法において、 映像内容記述者が前記時間の進行と共に事象が変化する
    映像を観察して、任意の観察時点で最も相応しいと判断
    した映像インデックスを前記任意の観察時点の映像の位
    置に付与し、 前記映像インデックスを付与した後、前記時間の進行と
    共に事象が変化する映像を観察して、過去に付与した映
    像インデックスが相応しくないと判断した場合に、相応
    しくないと判断した時点の映像の位置に修正インデック
    スを付与することにより前記過去に付与した映像インデ
    ックスを修正することを特徴とする映像インデックス付
    与方法。
  6. 【請求項6】 前記修正インデックスが、修正にする前
    記過去に付与した映像インデックスとは、前記修正イン
    デックスの1つ前に付与された過去の映像インデックス
    であることを特徴とする請求項5に記載の映像インデッ
    クス付与方法。
  7. 【請求項7】 前記修正インデックスが、前記過去に付
    与した映像インデックスを特定するための特定情報を有
    し、前記修正インデックスの特定情報に基づいて、該当
    する前記過去に付与した映像インデックスを修正するこ
    とを特徴とする請求項5に記載の映像インデックス付与
    方法。
  8. 【請求項8】 前記特定情報は、映像インデックスの種
    類を指定する情報であり、前記修正インデックスが、修
    正する前記過去に付与した映像インデックスとは、前記
    特定情報で指定された種類の映像インデックスのうち、
    前記修正インデックスと最も近い位置に付与された映像
    インデックスであることを特徴とする請求項7に記載の
    映像インデックス付与方法。
  9. 【請求項9】 前記修正インデックスによる修正とは、
    修正する前記過去に付与した映像インデックスそのもの
    を別の映像インデックスで置き換えることであることを
    特徴とする請求項5〜8のいずれか一つに記載の映像イ
    ンデックス付与方法。
  10. 【請求項10】 前記修正インデックスによる修正と
    は、修正する前記過去に付与した映像インデックスの内
    容にさらに情報を付加することであることを特徴とする
    請求項5〜8のいずれか一つに記載の映像インデックス
    付与方法。
  11. 【請求項11】 時間の進行と共に事象が変化する映像
    に対して、少なくとも映像中で発生した事象の内容およ
    び場所を特定するための事象インデックスを含む映像イ
    ンデックスを付与する映像インデックス付与方法におい
    て、 予め、複数の事象が連続して発生することによって意味
    が成立する複合型事象の開始位置を示す事象開始インデ
    ックスおよび前記複合型事象の終了位置を示す事象終了
    インデックスと、前記複合型事象の意味が成立するため
    に必要な複数の事象インデックスの入力列を用いて前記
    複合型事象を定義した状態遷移パターンとを、前記複合
    型事象毎に対応させた状態遷移テーブルを設定してお
    き、 映像内容記述者が前記時間の進行と共に事象が変化する
    映像を観察して、任意の観察時点で最も相応しいと判断
    した事象インデックスまたは事象開始インデックスを前
    記任意の観察時点の映像の位置に付与すると、 前記付与された事象インデックスおよび事象開始インデ
    ックスに基づいて前記状態遷移テーブルを参照し、前記
    付与された事象開始インデックス以降の事象インデック
    スの付与順序と前記付与された事象開始インデックスに
    対応する状態遷移パターンの複数の事象インデックスの
    入力列とが一致するか否かを判定し、 一致した場合に、前記事象開始インデックスに対応する
    複合型事象の意味が成立したと判定して、成立した時点
    の映像の位置に前記事象開始インデックスに対応する事
    象終了インデックスを付与し、 一致しない場合に前記事象開始インデックスに対応する
    複合型事象の意味が不成立したと判定し、不成立した時
    点の映像の位置に前記付与された事象開始インデックス
    を無効にする無効インデックスを付与することにより前
    記付与した事象開始インデックスを無効にすることを特
    徴とする映像インデックス付与方法。
  12. 【請求項12】 前記請求項1〜11のいずれか一つに
    記載の映像インデックス付与方法をコンピュータに実行
    させるためのプログラムを記録したことを特徴とするコ
    ンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  13. 【請求項13】 前記請求項1〜11のいずれか一つに
    記載の映像インデックス付与方法を用いて映像インデッ
    クスが付与された映像を配信する映像インデックス配信
    装置であって、 前記映像に付与された映像インデックスのうち、無効イ
    ンデックスまたは/および修正インデックスを解釈し
    て、該当する映像インデックスの無効処理または/およ
    び修正処理を行うと共に、無効処理または修正処理を終
    えた無効インデックスおよび修正インデックスを無効に
    して、有効な映像インデックスのみを抽出する有効イン
    デックス抽出手段と、 映像に付与された映像インデックスを配信する際に、前
    記映像インデックスを付与後、配信までの間に時間差が
    ないリアルタイム配信の場合には、前記映像に付与され
    た映像インデックスを全て配信し、前記映像インデック
    スを付与後、配信までの間に時間差が存在する場合に
    は、前記有効インデックス抽出手段を介して有効な映像
    インデックスのみを抽出し、有効なインデックスのみを
    配信する配信制御手段と、 を備えたことを特徴とする映像インデックス配信装置。
  14. 【請求項14】 前記請求項1〜11のいずれか一つに
    記載の映像インデックス付与方法を用いて映像に付与さ
    れた映像インデックスを保存する映像インデックス保存
    装置であって、 前記映像に付与された映像インデックスのうち、無効イ
    ンデックスまたは/および修正インデックスを解釈し
    て、該当する映像インデックスの無効処理または/およ
    び修正処理を行うと共に、無効処理または修正処理を終
    えた無効インデックスおよび修正インデックスを無効に
    して、有効な映像インデックスのみを抽出する有効イン
    デックス抽出手段と、 映像インデックスを保存する際に、前記有効インデック
    ス抽出手段を介して有効な映像インデックスのみを抽出
    し、有効なインデックスのみを保存する保存制御手段
    と、 を備えたことを特徴とする映像インデックス保存装置。
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