JP2001225056A - 含液廃棄物処理方法 - Google Patents

含液廃棄物処理方法

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JP2001225056A
JP2001225056A JP2000037000A JP2000037000A JP2001225056A JP 2001225056 A JP2001225056 A JP 2001225056A JP 2000037000 A JP2000037000 A JP 2000037000A JP 2000037000 A JP2000037000 A JP 2000037000A JP 2001225056 A JP2001225056 A JP 2001225056A
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Katsumi Iida
克己 飯田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 特に、浮遊固形物を多く含む排水や、高濃度
廃液、汚泥廃液等、高含水の含液廃棄物の処理において
好適な方法を提供すること。 【解決手段】 含液廃棄物を傾斜スクリーン及び該傾斜
スクリーンに連接する底部スクリーンからなる固液分離
槽で、それぞれ流下、続いて貯留させることにより、ス
クリーンを介して、固形残渣物と液状物とに分離する固
液分離工程と、固形残渣物を、攪拌しながら真空吸引す
ることにより減圧乾燥させるとともに、発酵させて堆肥
化(コンポスト化)する減圧乾燥工程と、液状物を生物
酸化・脱臭処理する排液処理工程とを含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、含液廃棄物処理方
法に関し、特に、浮遊固形物を多く含む排水や、高濃度
廃液、汚泥廃液等、高含水の含液廃棄物の処理において
好適な方法である。ここでは、含液廃棄物として、主と
して含水廃棄物を例にとり説明するが、有機溶剤等を含
むものにも、本発明は適用可能である。
【0002】
【従来の技術】一般に家庭から排出される生ごみ等は、
ごみ袋につめ、収集・廃棄されている。しかし近年、環
境基準の引き上げに対応するために、ごみ減量を目的と
した生ごみ処理器や、生ごみをを粉砕して流すディスポ
ーサー等が注目されつつある。生ごみ処理器は、ごみと
して処分されていた生ごみ(含水物)をコンポスト化す
る装置である。また、ディスポーサーは生ごみを粉砕し
て排水とともに下水として流し、一箇所に集めて、排水
処理を施すものである。
【0003】これらの処理を行なうためには、含水廃棄
物から水分を除去する工程や、乾燥工程、さらには排水
処理工程等を必要とし、装置が複雑化・大型化する傾向
にあった。そのため、これらの工程に使用する装置を小
型化することが必要とされ、効率の良い処理装置が求め
られていた。また、家庭からの含水物以外の、各種工場
廃水、高濃度廃液等の産業廃棄物も、固液分離や乾燥処
理をした後、処分する必要があり、これらの含液廃棄物
処理を一貫して効率よく行なうことのできるシステムの
開発が望まれていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を下
記構成により解決するものである。
【0005】含液廃棄物を傾斜スクリーン及び該傾斜ス
クリーンに連接する底部スクリーンからなる固液分離槽
で、それぞれ流下、続いて貯留させることにより、スク
リーンを介して、固形残渣物と液状物とに分離する固液
分離工程と、該固形残渣物を、攪拌しながら真空吸引す
ることにより減圧乾燥させるとともに、発酵させて堆肥
化(コンポスト化)する減圧乾燥工程と、該液状物を生
物酸化・脱臭処理する排液処理工程とを含み、前記各工
程は、実質的に密閉系で接続されていることを特徴とす
る。
【0006】上記本発明に係る含液廃棄物処理方法の各
工程は、下記各構成の装置を用いて行なうことが望まし
い。
【0007】固液分離装置は、前記固液分離槽の底部に
貯留した貯留物を攪拌する貯留物攪拌機を備え、該貯留
物攪拌機は、底部スクリーンの長手方向に回転軸が沿
い、前記攪拌機能とともに搬送機能を備えた横回転型攪
拌機であり、該横回転型攪拌機の搬送機能により、長手
方向の一端底部から分離固形物を排出可能とされている
ことが固液分離の自動化が容易となり望ましい。
【0008】前記横回転型攪拌機の攪拌翼は、交互に断
面三角形の三角翼と、断面矩形の矩形翼とで形成され
て、前記横回転型攪拌機が、捌き攪拌機能とともにスク
リュー搬送機能を持つものであることが捌き攪拌及び搬
送の効率が良好で望ましい。
【0009】そして、前記横回転型攪拌機の回転軸及び
攪拌翼の内側に連続する1本又は複数本の流体通路が形
成されるとともに、該流体通路に連通して多数個の噴出
口が攪拌翼の表面側に形成されて、前記噴出口から流体
噴出可能とすることにより、固液分離槽のスクリーンの
洗浄が自動化でき、固液分離の自動化がより容易とな
る。
【0010】減圧乾燥装置は、含液被処理物を攪拌しな
がら真空吸引して減圧乾燥させるために使用するもので
あって、横置き筒体の内部に横回転型の被乾燥物攪拌機
を備え、該被乾燥物攪拌機は、回転軸の周囲に所定ピッ
チでかつ交差させて形成された複数の攪拌翼を備え、横
置き筒体の外部及び前記回転軸及び前記攪拌翼にそれぞ
れ内部加熱手段を備えたものであることを特徴とする。
【0011】上記減圧乾燥装置は、横置き筒体の外部に
ジャケット部を設けるとともに、回転軸及び攪拌翼を中
空体で形成し、それぞれに、加熱媒体を導通可能とした
ものであることが、さらには、攪拌翼を、交互に断面三
角形の三角翼と断面矩形の矩形翼とで形成して攪拌機能
とともにスクリュー機能を持たせたものとすることが回
転・攪拌効率の増大が期待でき、さらには固形残渣物の
排出も容易となる。
【0012】上記排液処理装置は、接触酸化により微生
物脱臭・浄化処理するための接触曝気槽を備え、接触曝
気槽内の接触濾床が、多数本の扁平網管を独立揺動可能
に並列させて少なくとも上端で連結した板状充填物要素
を所定間隔で配設して形成されていることを特徴とす
る。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態を、図例に基
づいて説明する。以下、含水廃棄物を例に採りながら説
明する。
【0014】本発明の含水廃棄物処理方法は、基本的に
は、含水廃棄物固液分離工程、減圧乾燥工程、及び排水
処理工程とを含み、前記各工程は、実質的に密閉系で接
続されていることを特徴とする(図1参照)。以下さら
に詳細に説明する。
【0015】ここで本発明が適用可能な含水廃棄物とし
ては、発酵製品廃液、家畜・家禽類糞尿、生ごみ、おか
ら、残飯、その他動植物性残渣物等の有機廃棄物のほか
に、余剰汚泥、消化汚泥、脱水汚泥、加圧浮上スカム、
凝集沈殿汚泥、ケミカルスラッジ、パルプスラッジ、粘
土スラッジ、セメントスラッジ、その他無機系廃液等の
無機廃棄物、さらには、含油廃液を挙げることができ
る。ここで、動植物性残渣物とは、食料品、医薬品、香
料製造業において原料として使用した動物又は植物に係
る固形状の不用物のことである(日本化学会編「化学便
覧 応用編 改訂3版」(昭55−3−15)丸善、p
1466参照)。
【0016】本発明の含水廃棄物処理方法で、含水廃棄
物として有機廃棄物を使用する場合は、発酵させて堆肥
化(コンポスト化)することで、生態系リサイクルが促
進できる。
【0017】以下、各工程及びそれに使用する装置につ
いて一実施例を示し、詳細に説明する。
【0018】(1) 固液分離工程 図2に示す密閉式固液分離装置11は固液分離槽16及
び固液分離槽16の底部に貯留した貯留物(固形状残渣
物)を攪拌(主として上下方向の捌き攪拌)する攪拌機
12を備えたものである。
【0019】固液分離槽16の大きさは、一日当りの固
形残渣物Sを貯留(ストック)できるものとする。たと
えば、本発明の含液廃棄物処理方法を百戸の集合住宅に
おけるディスポーサーから出る粉砕生ごみの前処理とし
て使用する場合には、一家庭から平均約1kg前後の生
ごみがでるため、100kgの処理ができる容量(15
0〜200L)とする。固液分離装置11を密閉式とす
ることが、外部への悪臭等の漏れを可及的に阻止できて
望ましい。
【0020】貯留物攪拌機12は固液分離槽16内に貯
留した固形状物(一次残渣物)を攪拌する機能を備えて
いるものとする。該貯留物攪拌機12は、図例のような
横回転型攪拌機に限られず、縦回転型攪拌機も使用可能
である。
【0021】ここで、貯留物攪拌機12の攪拌翼20
が、交互に断面三角形の三角翼31と断面矩形の矩形翼
32とで形成されて、捌き機能及びスクリュー機能を備
えた構成のものを適用することがより望ましい(図2、
3参照)。
【0022】上記各三角翼31、矩形翼32の数はそれ
ぞれ2〜5個、望ましくは3〜4個が適当である。三角
翼31、矩形翼32の数が少なすぎると攪拌効率が劣
り、逆に多過ぎると、装置全体の重量が増加し望ましく
ない。
【0023】攪拌翼20の交差角度θは、図例では90
°であるが特に限定されない。攪拌翼20の数に応じ
て、各方向の回転効率が同等となるような角度θとする
ことが望ましい。
【0024】攪拌翼20の形態は図2〜3に示す如く、
回転軸18に直接接続された円柱型、多角柱型のもので
あっても良いし、図4の如く、回転軸18から突出した
円柱型、又は多角柱型の攪拌翼支持棒25に攪拌翼20
Aを取り付けてもよい。また、底部スクリーン22と攪
拌翼20とのすき間を小さくするためにゴム板、又はプ
ラスチック板による掻き寄せ板26を調節可能に取り付
ければ、分離後の固形状物Sを取り残すことなく排出で
きる。掻き寄せ板26の攪拌翼20への取り付け手段は
特に限定されず、ボルト止め、クランプ止め、リベット
止め等各種方法を利用できる。
【0025】回転軸18の形状は、図例では円柱状であ
るが、多角柱(三角柱〜八角柱)でもよい。回転軸18
には、軸受28、たわみ軸継手29を介して減速モータ
ー27と連結されて、左右両回転可能とされている。回
転軸18の回転数は、1〜10rpm程度の低速回転が
好ましい。高速回転では、固形状物が粉砕(壊砕)され
て、スクリーンを通過したり、目づまりを発生させる微
細粒になるおそれがある。なお、運転の態様は連続回
転、間欠回転いずれも可能にしておくことが望ましい。
【0026】ここで、回転軸18、及び攪拌翼31、3
2は内側に連続する1本又は複数本の流体通路pを形成
するとともに、該流体通路pに連通して多数個の噴出口
eを攪拌翼20の表面側に形成して、噴出口eから流体
噴出可能とすることが望ましい。図例では、回転軸1
8、及び攪拌翼31、32を相互に連通する中空体とし
て流体管路pとし、攪拌翼20の壁面に複数個の噴出口
eを設けたものである。
【0027】また、図示しないが中空とした回転軸及び
攪拌翼内側に流体配管を一本又は複数本配設し、各流体
配管に連通させて多数個の噴出口eを形成したものでも
よい。ここで、噴出口eは、オリフィス状でもノズル状
でもよく、噴出可能な形態なら特に限定されない。
【0028】上記構成とすることで、攪拌機全体の軽量
化が可能になるとともに、乾燥・洗浄機能を付与するこ
とができる。
【0029】噴出口eの形成位置は、洗浄を目的とする
場合は、図3に示す如く固液分離槽16のスクリーン壁
面の対向面に形成することが望ましい。固液分離槽16
の壁面に固形状物が濡れ付着しやすいためである。当
然、攪拌翼全体に設けてもよい。 ここで、噴出口eの
径及びピッチは、要求されるスクリーン洗浄能及び供給
流体圧により異なるが、たとえば、水道(水圧:490
kPa )を使用する場合、通常、計:0.2〜2mm、
(望ましくは0.5〜1mm),ピッチ:5〜30mm
(望ましくは10〜15mm)とする。
【0030】流体としては、洗浄を目的とする場合に
は、各種液体、気体を使用できるが、通常は経済的な面
から、水又はエアーを使用する。また、乾燥を目的とす
る場合、各種気体を使用できるが、上記と同様の理由
で、通常エアーを使用する。乾燥の場合は、加熱エアー
を使用すれば、より一層乾燥効率が上昇して望ましい。
この場合は、攪拌翼31、32全面に噴出口を設けるこ
とが望ましい。
【0031】図示の固液分離槽16は、円弧状の底部ス
クリーン22と該底部スクリーン22の一側から上方へ
延設される傾斜スクリーン15と他側から延設される側
垂直スクリーン19とで構成する一側傾斜U字形断面の
両側に端垂直スクリーンが形成されてスクリーン槽体と
されている。
【0032】ここで側垂直スクリーン19は傾斜スクリ
ーンとしてもよい。さらに、両端垂直スクリーンはスク
リーン状でなくても無垢状であってもよい。傾斜スクリ
ーンの水平軸に対する傾斜角度は、通常45〜80°、
望ましくは、60°前後とする。傾斜角度が緩過ぎると
途中で固形状物が滞留して底部まで落下しないおそれが
あり、急過ぎると流下速度が速過ぎて、流下による固液
分離ができ難くなる。
【0033】スクリーンの形態は金網、硬質樹脂網、パ
ンチングメタル、エキスパンドメタル、ウエッジワイヤ
ー、バースクリーン等任意である。錆び易い金属を材料
で形成されている場合には、防錆コーティングを施して
おくが、錆び難いステンレスで形成することが望まし
い。またスクリーンは全面スクリーンでなくとも、目づ
まり防止及び強度的見地から、長手方向に無垢部を形成
してもよい。
【0034】スクリーン(金網)の目びらきは、含液物
の種類によって異なるが、一般的に0.5〜4mm程度
のものが使用できる。目びらきが小さすぎると、固形状
物Sによる目づまりが起きやすくなり、逆に大きすぎる
と固形状物Sが目を通過してしまい、固液分離処理が良
好に行なわれ難くなる。
【0035】たとえば、家庭用生ごみの場合、孔径2m
m前後の開孔率40〜60%パンチングメタルが好適で
ある。
【0036】なお、必然的ではないが、固形状物に壊れ
やすい、潰れやすいものが多い場合は、スクリーンの目
を小さくするとともに、図4に図示する如く、一部分底
部を無孔板24にすれば、固形状物が解砕されることな
く、排出可能となる。
【0037】そしてさらに、攪拌翼20が図5の如く、
交互に断面三角形の三角翼31と断面矩形の矩形翼32
とで形成されていることが望ましい。ここで、三角翼3
1の頂角αは25〜35°、矩形翼31の交差角度βは
10〜20°とする。また、角翼の幅及びピッチは固液
分離装置11の大きさによって異なるが15〜30cm
とする。該構造は、攪拌効率が良く、攪拌機能とともに
スクリュー機能を付与する。そして、右回転で固形残渣
物13の排出、左回転で混合攪拌を行ない、固形残渣物
13の全量を排出口14から排出できる。
【0038】なお、上記貯留物攪拌機として横回転型攪
拌機を使用する場合、スクリューコンベア12Aも使用
可能である(図6〜7参照)。スクリューコンベア12
Aのを使用する場合は、固液分離装置の小型化がより容
易となる。当該固液分離装置11の使用態様は下記の通
りである。
【0039】含水物(被処理水)21は、まず生ごみ壊
砕物供給樋34に導入される。該生ごみ壊砕物供給樋3
4内で、含水物(生ごみ壊砕物含有液)は一時滞留され
て含水物の生ごみ壊砕物濃度が均一化される。その後、
含水物(生ごみ壊砕物含有液)は、越流堰35より、固
形分とともに溢流して傾斜スクリーン15の上端部に溢
流落下する。
【0040】各種汚泥や高濃度排液は、上記生ごみ壊砕
物供給樋34ではなく、まず凝集反応槽36に導入され
る。ここで一時、高濃度汚染水に対して、凝集剤を所定
量づつ加えるとともに、曝気処理をしてフロックを形成
させる。
【0041】使用する凝集剤は、一般的に使用する凝集
剤を、処理する含液廃棄物の種類に応じて適宜選択すれ
ば良い。例えば、下記のうちから、単独又は二種以上を
選択して使用することが可能である。ここで、無機系凝
集剤と高分子凝集剤とを併用する場合には、先に無機系
凝集剤を加えて水酸化物フロックを形成した後、高分子
系凝集剤を添加すれば、より巨大なフロックが形成され
望ましい。
【0042】酸性無機系凝集剤:塩化鉄、硫酸アルミニ
ウム、塩素化緑バン、塩基性無機系凝集剤:炭酸ナトリ
ウム、アルミン酸ナトリウム、高分子凝集剤(カチオ
ン、アニオン):ポリアクリルアミド、及びその誘導体
凝集補助剤:ケイ酸、デンプン、寒天、ゼラチン、アル
ギン酸ナトリウム、界面活性剤。
【0043】そして、凝集攪拌機37又は散気管38に
よってエアー攪拌することにより、被処理水の凝集が促
進し、フロックが増大して凝集反応層36の溢流堰39
から、フロックを含有する被処理水は傾斜スクリーン1
5の上端部に溢流落下する。
【0044】含液物は傾斜スクリーン15上を流下中に
スクリーンを介して固液分離される。即ち、固形分は、
傾斜スクリーンを滑りないし転がりながら水切りされ
る。
【0045】固形状物がフロックである場合は、傾斜ス
クリーン15を転がり下りる際に、コロコロと回転する
ことによって、フロック同士がつながり大きくなるた
め、より分離されやすくなる。また、浮遊物(スカム)
が混在する含液物の場合も、各個体浮遊物がそれぞれ核
となり、塊が大きく増大し分離されやすくなる。傾斜ス
クリーン15を介して導入するため、液体の飛び散り
(飛沫)の発生が少なくなり汚水によって周囲が汚され
難く衛生的である。
【0046】そして、樋状の底部スクリーン22上に順
次落下して堆積されながら貯留される。この底部スクリ
ーン22上で貯留中に一次残渣物は、攪拌されて上下が
入れ替わることにより十分にスクリーンにより水切り
(固液分離)される。すなわち、固形状物Sは、上から
順次流下してくるため底部スクリーン20上に堆積する
が、一部片側(傾斜スクリーン15側)のみ多く堆積す
るため、攪拌機12を回転させ(図では、左回転)堆積
物の平均化を図ることができる。図5の三角翼31、矩
形翼32の組み合わせにより、捌き(上下入れ替わり)
攪拌されて、堆積物が平均化されるとともに、分離固形
状物の水切りが十分に行なわれ、固液分離効果がより増
大する。
【0047】スクリーン目(小孔)から分離水受け槽3
3に落下した水分である濾過処理水は、分離液排出口4
0を通して後述の排水処理装置41へと移動する。
【0048】そして、貯留完了後、所定時間(通常6〜
24時間)経過後に、分離固体排出口14を開いて、攪
拌機12を回転(図では右回転)させて分離固形状物を
装置外へと排出する。
【0049】スクリーンが目づまりして、洗浄が必要と
なった場合には、攪拌機を回転させながら回転軸18を
介して、攪拌翼20内に水を流通させ、噴出口eから水
を噴出させて行なう。
【0050】排出された固形状物Sは、原料投入口52
から減圧乾燥装置42に入り、乾燥処理される。
【0051】原料投入口52への投入は、落差で投入す
る方法や、ベルトコンベア、スクリューコンベア等各種
コンベアや、各種固形残渣物移送ポンプに付設されたホ
ッパーへ一旦固形残渣物13を供給することにより行な
う方法等がある(図示省略)。
【0052】(2) 減圧乾燥工程 固形残渣物13を攪拌しながら真空吸引して減圧乾燥さ
せるとともに、必要により発酵させて堆肥化(コンポス
ト化)する工程である。
【0053】特に被処理物が汚泥、生ゴミ、糞尿等、悪
臭の強いものである場合は、固形残渣物13を乾燥して
取り出すことにより、匂いの発生が弱まり好適である。
また、コンポスト化は生態系リサイクルの促進につなが
り有用である。
【0054】ここで、減圧乾燥の条件は、固形残渣物1
3の含水率等により異なるが、通常、絶対圧100〜6
60mmHg (1.333 ×104 〜8.798 ×104Pa)×1〜24h
とする。上記範囲で減圧度を調整することにより乾燥温
度の制御が可能となり、各種条件で乾燥を行なうことが
できる。
【0055】例えば、固形残渣物13をコンポスト化す
る場合は、通常、原料に加えて別途発酵菌等を投入する
が、該発酵菌を死滅させない温度範囲とすることが要求
されるため、約50〜60℃で乾燥するような減圧度
(絶対圧)100〜150mmHg(1.333×104 〜1.999 ×
104 Pa) とする。高温により、微生物が死ぬ一般乾燥機
とは異なり、微生物の繁殖が良く、乾燥と発酵が同時に
短時間で可能となる。
【0056】必然的ではないが、蒸発(脱水)効率を上
昇させるため、乾燥と同時に加熱することが望ましい。
ここでの加熱温度は、減圧度に合わせて適宜設定可能で
ある。加熱を行なわない場合は、減圧度を良くして、常
温で液体の蒸発が起こるように設定すればよい。
【0057】この際使用する減圧乾燥装置42は図8、
9に示す如く、横置き筒体43の内部に被乾燥物攪拌機
44を備えたものであって、該被乾燥物攪拌機44は、
回転軸45の周囲に所定ピッチでかつ交差させて形成さ
れた複数の攪拌翼46を備え、横置き筒体43の外周部
並びに回転軸45及び攪拌翼46にそれぞれ内部加熱手
段を備えたものが望ましい。当該構成とすることによ
り、減圧乾燥装置42内の温度が安定化するのに加え、
固形残渣物13の加熱を内部から行なうことができ乾燥
・蒸発速度が増大する。
【0058】具体的には、外部にジャケットを設けた中
空二重構造の横置き筒体43の内部に、被乾燥物攪拌機
44を備えたものであり、該被乾燥物攪拌機44は、回
転軸45及び攪拌翼46を連通する中空体で形成し、そ
れぞれに、加熱媒体を導通可能とされている。ここで、
加熱媒体としては、温水、過熱蒸気、抵抗加熱器等を挙
げることができる。ここで、回転軸45(中空シャフ
ト)は、角パイプ、丸パイプでもよい。
【0059】減圧乾燥装置42の運転は、例えば、ボイ
ラー加温の場合、運転蒸気2kgf/cm 2 、真空度−600
〜−640mmHgだと、45〜50℃で水分の蒸発が起こ
る。
【0060】また、本実施例では、攪拌効率の見地か
ら、攪拌翼46が、図10の如く交互に断面三角形の三
角翼47と断面矩形の矩形翼48とで形成されている。
ここで、三角翼47の頂角αは、25〜35°、矩形翼
48の交差角度βは10〜20°とする。また、各角翼
の幅及びピッチは、横置き筒体43の容量により異なる
が、15〜30cmとする。
【0061】また、横置き筒体43は、上方に、真空吸
引口53と原料投入口52とを備え、一方の側面にジャ
ケット用の第一加熱媒体流入口49(第一蒸気流入
口)、回転軸/攪拌翼用の第二加熱媒体流入口50(第
二蒸気流入口)、及び、処理済廃棄物取出口51を備
え、他方の側面にジャケット用の第二加熱媒体流出口5
4(第一蒸気流出口)、回転軸/攪拌翼用の第二加熱媒
体流出口55(第二蒸気流出口)を備えている。さら
に、回転軸45の両端はベアリング56、56支持さ
れ、一方の端部には駆動プーリ57が取り付けられてい
る。該駆動プーリ57は原動機58の出力プーリ59と
連結され、ベルト駆動等されるようになっている。な
お、伝動手段は、ベルト駆動に限定されず、歯車伝動、
チェーン伝動を問わない。また図例中、60は横置き筒
体43用の架台である。
【0062】また、上記第一・第二蒸気流入口49、5
0は、ボイラー61の蒸気供給口62と蒸気配管63で
接続されている。
【0063】さらに、真空吸引口53は、真空ポンプ6
4と真空配管65で接続されている。
【0064】上記の如く、攪拌翼46を、交互に三角翼
47と矩形翼48とで形成した場合は、強力スクリュー
の役目を果たすので、魚のアラ、動物の骨、固体原料で
も混合粉砕できる。そして、右回転で固形残渣物13の
排出、左回転で混合攪拌を行ない、固形残渣物13は全
量を処理済廃棄物取出口51から排出できる。
【0065】ここで、澱粉類や糖類の多い生ごみ等を乾
燥する場合は、乾燥過程で加熱により、糊状の塊や、飴
状のダンゴ型になりやすいため、図9の如く、回転軸4
5に、横置き筒体43の管底とのすき間を小さく、中心
部に向けて広くとった、半円弧攪拌翼66を設けること
が望ましい。上記構成により、回転軸45を左回転する
と、半円弧攪拌翼66と管底との間に入った固形残渣物
13をすりつぶすことができ、塊の成長が阻止できる。
小塊になれば熱の伝わりがよくなるため、より乾燥効率
が上昇する。
【0066】なお、必然的ではないが、減圧乾燥装置4
2本体の内壁面67に低い小さな突起物があるチェッカ
ープレート(しま鋼板)等を使用すれば、より攪拌効率
も増し、すりつぶされ易くなる。上記チェッカープレー
トのうち、突起物のピッチ:25〜35mm、底辺の
径:10〜15mm、突起物高さ:2〜3mmである縦
しま鋼板を使用することが望ましい。
【0067】上述の如く、減圧乾燥装置42の攪拌翼4
6は、すりつぶし機能、混合攪拌機能、スクリュー機能
をもち合わせており、該混合攪拌機能、及びスクリュー
機能により、減圧乾燥装置42内で固形残渣物13が常
に位置を変えることができる。そのため、固形残渣物1
3に万遍なく熱が伝わり、乾燥効率が上昇する。
【0068】また、減圧乾燥装置42の大きさは、上述
の固液分離装置11で処理する一日あたりの固液残渣物
13の量に応じて設定すればよいが、例えば、固液残渣
物13の含水率が85%程度のものを、運転時間平均5
時間で処理すると、含水率15〜20%程度の乾燥処理
品が得られる。従って、運転タイマーの設置によって望
みの含水率の乾燥処理品を自動取り出しすることも可能
となる。
【0069】なお、減圧乾燥装置13の運転中に蒸発し
た水分は、別途設けた冷却塔により冷却・凝縮され、固
液分離工程で排出された液状物23とともに、後述の排
水処理装置41で処理される。
【0070】冷却塔は、図12に示すような、一般に市
販されているものを使用すればよく、向流式、並流式を
問わず適用できるが、本発明者が先に提案した特許第1
931319号の水冷却塔を使用することが冷却効率が
良く望ましい。
【0071】本発明者が提案した該冷却塔は、図14に
示す合成樹脂製の扁平網管76を独立揺動可能に多数本
並列させて、少なくとも上端で連結した板状充填物要素
78を並列状に、又は放射状に支持枠77に吊り下げて
なる、向流式冷却塔である(図13参照)。
【0072】板状充填物要素78は、上端に取付棒79
が、下端に錘棒80が取り付けられ、支持枠77に吊り
下げ可能とされている。
【0073】なお、扁平網管76は通常、幅3〜10c
m、厚み2〜10mm、網素線の太さ0.5〜2mm、
網目の大きさ3〜15mmのものを使用する。そして当
該扁平網管76は、材料として汚物等が付着し難く、軽
量で、有害薬品の溶出がなく、耐薬品性に優れた非極性
プラスチック材料、たとえば、ポリプロピレン、ポリエ
チレン、ポリスチレン等を使用して押出成形等により製
造することが望ましい。上記材料は、耐光性にも優れ、
耐久性の見地からも望ましい。
【0074】(3) 排水処理工程 排水中の成分を酸化・脱臭処理して、分解・浄化する工
程である。
【0075】上記固液分離工程で処理された液状物23
及び減圧乾燥工程で蒸発し、冷却塔で凝縮された水分
は、下記の如く、本排水処理工程で処理される。
【0076】該排水処理装置41は、接触酸化により微
生物脱臭・浄化処理するための接触曝気槽を備え、接触
曝気槽71内の接触濾床が、多数本の扁平網管76を独
立揺動可能に並列させて少なくとも上端で連結した板状
充填物要素78を所定間隔で配設して形成されているこ
とを特徴とする。
【0077】接触濾床を入れない標準活性汚泥法を使用
しても問題はないが排水処理能力が劣る。よりコンパク
トで高い処理能力を得るためには、本発明者が先に提案
した特願昭61−132951号、特許1908323
号、及び特願昭63−122768号、特許第1979
590号に記載の接触床を適用することが望ましい。
【0078】本発明者が提案した該接触床は、冷却塔の
説明中に記載した充填物要素78と同様の構造である。
本構造は、微生物付着量を増大させることができるとと
もに、接触酸化における接触面積の増大が図れて、微生
物脱臭・浄化処理が促進される。
【0079】そして、該充填物要素78に各種汚染物質
を分解可能な微生物集団を植え付けることにより、多様
な種類の廃棄物から発生する対応が容易となり、かつ脱
臭効率も相対的に増大する。
【0080】固液分離工程で処理された液状物は配管7
0を通り流量調整槽69に入る。流量調整槽69には、
計量ポンプ73が設置されており、一定量が接触曝気槽
71に配管72を通り通水される。
【0081】一方減圧乾燥工程で処理された凝縮水は、
接触曝気槽71内に設置された循環ポンプ72と真空吸
引機64にて接触曝気槽71内に直接吸引される。
【0082】接触曝気槽71内では、酸化処理が行なわ
れる。酸化することにより、排水の脱臭も行なわれる。
図1では、接触曝気層71は3槽設けられているが、単
槽構造でも、多槽構造でもよい。多槽構造とする場合
は、まず、排水中の不溶成分を好気可溶化分解する第一
接触曝気槽71と、排水に含まれる成分を分解・浄化す
る第二接触曝気層71を設けると、有効に処理ができ望
ましい。
【0083】接触曝気層71で処理された処理水は、配
管74を通り、沈殿槽75で汚泥と上澄み液が分離され
る。そのうち、上澄み液は処理水として下水に放流され
る。
【0084】沈殿槽75での沈殿汚泥は、汚泥ポンプ8
1にて汚泥貯留槽82に汚泥配管83を通して送られ
る。
【0085】汚泥貯留槽82に貯留した汚泥廃液84
は、汚泥引き抜きポンプ85にてフィードバック配管8
6にて再度固液分離装置11の凝集反応槽36へ戻さ
れ、固液分離処理される。
【0086】この際、排水処理装置41にかかる負荷の
状態によっては、汚泥貯留槽82や汚泥引き抜きポンプ
85を省略して沈殿槽75の汚泥ポンプ81にて汚泥が
沈殿槽75底部に順次堆積する分のみ、間欠運転で直接
凝集反応槽36へ戻してもよい。
【0087】接触曝気槽71で発生する汚泥は、そのま
ま減圧乾燥装置42へ投入する構成とすることもでき
る。しかしその場合、汚泥の含水率が汚泥貯留槽82で
濃縮しても99%程度である。一方、固液分離装置11
の凝集反応槽36へ汚泥を戻して、凝集剤を添加し、汚
泥フロックを大きくしてから処理すれば、汚泥含水率9
5%程度に、重量及び容積は1/5程度となる。そのた
め図1の如く、凝集をして処理をした方が、減圧乾燥装
置42に係るエネルギーが大幅に節減できる。
【0088】排水処理装置41は、上記の如く生物処理
のため、24時間の連続運転が微生物に対する有機汚水
の場合の栄養補給の面から見て望ましい。
【0089】上記各工程(固液分離・減圧乾燥・排液処
理)は、完全自動化することができる。
【0090】たとえば、固液分離装置11に、攪拌機1
2の攪拌タイマーと固形残渣物13の貯留量を測定する
レベルセンサーを付ければ、固形残渣物13の固液分離
装置11からの自動排出が可能となる。また、減圧乾燥
装置42の原料投入口52には電動バルブ89を付設す
れば、自動開閉により固形残渣物13を受け入れること
が可能となる。
【0091】その他、各工程に自動化のためのセンサ
ー、タイマー等を付設することにより、完全自動化可能
とすれば、本システムを建物の地下部分に設置し、住宅
等の排水を一括して処理することも可能となる。
【0092】
【発明の効果】本発明の含液廃棄物処理方法は、上記の
ような構成により、下記の効果を奏する。
【0093】排水処理装置において回収した余剰汚泥
も、再度固液分離装置に導入し、その後、乾燥処理する
ため、処理後の水はより浄化され、排水として放流可能
となる。また、固形残渣物を乾燥処理することにより、
廃棄物としてではなく、一般ゴミとしての処理や、堆肥
としての再利用も可能になる。
【0094】さらに、各種工程で用いた装置は真空密閉
構造であるため、悪臭や廃液は外へ漏れず衛生的であ
る。最終的には、接触曝気槽内に充填されている接触床
によって、乾燥工程で蒸発した水分も脱臭・酸化される
ため、無駄なく効率の良い処理ができる。
【0095】そして、効率が良いため、装置全体を小型
化でき、完全自動化も可能としたことから、建築物の地
下等に本システムを設けることもでき、利用性(汎用
性)が非常に高いものとなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の含水廃棄物処理方法の一例を示す処理
系統図
【図2】図1における含液物処理装置の一実施例を示す
正面断面図
【図3】図2における含液物処理装置の側面断面図
【図4】図1における固液分離装置の他の1例を示す正
面断面図
【図5】固液分離装置における攪拌翼の配置モデル図
【図6】図1における含液物処理装置の他の一実施例を
示す正面断面図
【図7】図6における含液物処理装置の側面断面図
【図8】図1における減圧乾燥装置を示す正面断面図
【図9】図8における減圧乾燥装置の側面断面図
【図10】減圧乾燥装置における攪拌翼の配置モデル図
【図11】図1における減圧乾燥装置の他の1例を示す
部分モデル正面図
【図12】図1における熱交換復水機の断面図
【図13】充填物要素の1例を示す斜視図
【図14】図13の充填物要素を形成する扁平網管の斜
視図
【符号の説明】
11 固液分離装置 18 回転軸 20、20A 攪拌翼 36 凝集反応槽 41 排水処理装置 42 減圧乾燥装置 68 冷却塔 71 接触曝気層 75 沈殿槽 76 扁平網管 82 汚泥貯留槽
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4D059 AA01 AA03 AA05 AA06 AA07 AA10 AA23 AA30 BA01 BD11 BD19 BE49 BE55 BE56 BE61 BJ03 BJ17 CA21 CA22 CB06 CB07 CB17 CB18 CB27 CC01 DA01 DA12 DA16 DA17 DA18 DA24 DA38 DB16 DB20 DB24 DB29 4H061 AA02 CC51 CC55 GG14 GG19 GG43 GG54 GG68

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 含液廃棄物を傾斜スクリーン及び該傾斜
    スクリーンに連接する底部スクリーンからなる固液分離
    槽で、それぞれ流下、続いて貯留させることにより、ス
    クリーンを介して、固形状物と液状物とに分離する固液
    分離工程と、 前記固形残渣物を、攪拌しながら真空吸引することによ
    り減圧乾燥させるとともに、発酵させて堆肥化(コンポ
    スト化)する減圧乾燥工程と、 該液状物を生物酸化・脱臭処理する排液処理工程とを含
    み、 前記各工程は、実質的に密閉系で接続されていることを
    特徴とする含液廃棄物処理方法。
  2. 【請求項2】 前記固液分離工程に使用する固液分離装
    置が、前記固液分離槽の底部に貯留させた貯留物を攪拌
    する貯留物攪拌機を備え、 該貯留物攪拌機は、底部スクリーンの長手方向に回転軸
    が沿い、前記攪拌機能とともに搬送機能を備えた横回転
    型攪拌機であり、該横回転型攪拌機の搬送機能により、
    長手方向の一端底部から分離固形物を排出可能とされて
    いることを特徴とする請求項1記載の含液廃棄物処理方
    法。
  3. 【請求項3】 前記貯留物攪拌機(横回転型攪拌機)の
    攪拌翼が、交互に断面三角形の三角翼と、断面矩形の矩
    形翼とで形成されて、前記横回転型攪拌機が、捌き攪拌
    機能とともにスクリュー搬送機能を持つことを特徴とす
    る請求項2記載の含液廃棄物処理方法。
  4. 【請求項4】 前記貯留物攪拌機(横回転型攪拌機)の
    回転軸及び攪拌翼の内側に連続する1本又は複数本の流
    体通路が形成されるとともに、該流体通路に連通して多
    数個の噴出口が攪拌翼の表面側に形成されて、前記噴出
    口から流体噴出可能とされていることを特徴とする請求
    項3記載の含液廃棄物処理方法。
  5. 【請求項5】 前記減圧乾燥工程に使用する減圧乾燥装
    置が、横置き筒体の内部に横回転型の被乾燥物攪拌機を
    備えたものであって、該横回転攪拌装置は、回転軸の周
    囲に所定ピッチでかつ交差させて形成された複数の攪拌
    翼を備え、前記横置き筒体の外部及び前記回転軸及び前
    記攪拌翼にそれぞれ内部加熱手段を備えたものであるこ
    とを特徴とする請求項1又は4記載の含液廃棄物処理方
    法。
  6. 【請求項6】 前記横置き筒体の外部にジャケット部を
    設けるとともに、前記回転軸及び前記攪拌翼を中空体で
    形成し、それぞれに、加熱媒体を導通可能としたことを
    特徴とする請求項5記載の含液廃棄物処理方法。
  7. 【請求項7】 前記攪拌翼が、交互に断面三角形の三角
    翼と断面矩形の矩形翼とで形成して攪拌機能とともにス
    クリュー機能を持たせたことを特徴とする請求項5又は
    6記載の含液廃棄物処理方法。
  8. 【請求項8】 前記排液処理に使用する排液処理装置
    が、接触酸化により微生物脱臭・浄化処理するための接
    触曝気槽を備え、 該接触曝気槽内の接触濾床が、多数本の扁平網管を独立
    揺動可能に並列させて少なくとも上端で連結した板状充
    填物要素を、所定間隔で配設して形成されていることを
    特徴とする請求項1、4又は7記載の含液廃棄物処理方
    法。
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