JP2001224222A - 茶畝跨走型茶刈装置における扛上式荷台構造 - Google Patents

茶畝跨走型茶刈装置における扛上式荷台構造

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JP2001224222A
JP2001224222A JP2000037275A JP2000037275A JP2001224222A JP 2001224222 A JP2001224222 A JP 2001224222A JP 2000037275 A JP2000037275 A JP 2000037275A JP 2000037275 A JP2000037275 A JP 2000037275A JP 2001224222 A JP2001224222 A JP 2001224222A
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Torao Sugimoto
虎雄 杉本
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Kawasaki Giken KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 茶畝跨走型茶刈装置において、積荷物である
茶袋を載せた状態であっても障害物の回避等のために張
り出し状態から引き込み状態へ退去でき、且つ茶袋の上
下方向の揚げ降ろし作業を可及的に少なくし、全体とし
て作業負担を軽減した張出荷台を開発することを技術課
題とした。 【解決手段】 本発明の茶畝跨走型茶刈装置における扛
上式荷台構造は、茶畝Aを跨いで走行する走行機ユニッ
ト2のフレーム20には収穫茶葉を充填した茶袋5を積
載する張出荷台11をフレーム20の上方から走行機ユ
ニット2の両側方に張り出すように対設して成り、且つ
この張出荷台11は機枠中心方向に向かって積荷作用を
維持した状態で上昇移動することによって側方の張り出
しをなくした退去状態と張出荷台11が上方に移動した
リフトアップ状態となるように構成されていることを特
徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は茶畝を跨いで走行し
ながら茶葉の摘採等を行う茶畝跨走型茶刈装置に関する
ものであって、特に摘採した茶葉を茶工場に搬入するま
での取り扱いを茶袋を用いて行う作業手法をとる場合に
おいて茶刈作業の円滑化を図るようにした茶畝跨走型茶
刈装置における扛上式荷台構造に係るものである。
【0002】
【発明の背景】茶畝跨走型の茶刈装置は、概ね走行機ユ
ニットと、これに搭載された茶刈機ユニットを主要部材
としているものであるが、摘採した茶葉の取り扱いない
しは荷捌きの手法は営農規模、トラック等の搬送手段に
おける仕様、更には納品する茶工場等の状況等に応じて
種々の手法がみられる。すなわち第一の手法としては、
摘採茶葉を従来の可搬式の茶刈機と同じように茶刈機ユ
ニット後方に取り付けられた茶袋に収め、茶袋ごと茶工
場まで搬送する手法である。これは作業者が手作業で取
り扱える量である例えば15〜30kg程度の量を一ま
とめにしておくことができる点、また摘採茶葉を受け入
れる既存の茶工場では茶袋に入れた茶葉を扱うことを前
提とした受入装置等を有していることに円滑に対応でき
る点等、相応の利点を有している。
【0003】また第二の手法としては、大容量の収容コ
ンテナを搭載し、摘採した茶葉を風送等で収容コンテナ
に送り、この収容コンテナから直接トラックに言わばバ
ラ積み状態に茶葉を移載するような取り扱い手法が得ら
れている。また第三の手法としては、前記第一の手法と
第二の手法の中間というべき手法であって、収容枠を個
別に仕切り、そこに茶袋を吊り下げ状態に設けておき、
摘採茶葉を風送して各収容袋に収容するような手法等が
とられている。
【0004】このうち第一のタイプのものは、前述の利
点が評価され、相応の普及をみているが、刈刃後方の収
容袋は前述したように人手による取り扱いを考慮する
と、せいぜい15〜30kg程度の容量しかなく、茶畝
長の長い好条件の茶畑では茶畝の途中で何回か茶袋の付
け替え作業を行わなければならない。そしてこの際に
は、摘採茶葉を収容した茶袋は別途茶刈装置の残余スペ
ースに積載する必要があり、従来は走行機ユニットのフ
レームの上部側方に張出荷台を設け、この上に積み替え
るようにして摘採作業が継続できるようにした。
【0005】ところでこのような張出荷台は当然ながら
茶刈装置から大きく張り出しているものであるから、茶
農家の倉庫における格納の際、あるいはここから茶園に
至る間のトラック等での積載輸送の際等において邪魔に
なるものであるから、これを回避すべくこの種の張出荷
台は基端をヒンジ構造とし、自由端側を上方に扛上させ
るようにして格納状態に設定できるように構成されてい
た。もちろんこのような対策は茶刈機ユニット後方の摘
採時の茶袋の支持台についても同様で、その後端を上方
にはね上げるなどの格納構造を有している。
【0006】このような張出荷台の格納構造は、あくま
で荷台上に荷物を積載していないときを前提としている
ものであるから、作業中その上に荷物がある場合には格
納することができない。しかしながら摘採作業中にあっ
ても例えば茶園用の防霜ファンの支柱等が茶畝の至近位
置にある場合、荷物を積載した張出荷台を退去させる必
要もしばしば生じている。このような際には従来の作業
形態としてはその都度一時的に積荷物である茶袋をずら
して張出荷台を空状態とした上で上方に格納するという
手法がとられていた。当然ながらこのような作業は作業
能率を著しく低下させるものであって、特に摘採作業全
体が自走式の茶畝跨走式の茶刈装置を用いることによっ
て省力化、能率化が達成できた状況の下では、障害物の
回避並びにそれに伴う作業能率の悪さが顕著に実感され
ている。
【0007】更にまたこのような茶刈作業にあっては、
上記不都合に加えて次のような不都合が指摘されつつあ
る。すなわちこのような茶畝跨走型茶刈装置において刈
り取った茶葉を茶袋に詰めた状態でトラック等に積み換
える作業を行うにあたっては、茶畝跨走型茶刈装置をト
ラック等の至近位置にまで移動させるものであるが、こ
の操作は茶畝跨走型茶刈装置を前進させトラックに接近
させる方がはるかに操縦しやすい。もちろん操作しやす
さの観点はもとより茶園スペースの状況によってはトラ
ックに対して前進接近だけしかできない状況も生じてい
る。このような接近形態をとる場合には、当然ながら操
縦席後方の茶袋を一旦前方に移動させてトラックに積み
替える作業を行うものであるが、この際、通常操縦席後
方にはフレームのレイアウトの関係、あるいは補機類の
配設等のため幾分高く張り出した部位があり、このため
前方から荷役を行う場合には、この高くなった部位を乗
り越えるべく茶袋を引き上げる作業を余儀なくされ、作
業者の負担が大きいものであった。
【0008】
【開発を試みた技術的課題】本発明はこのような背景を
認識してなされたものであって、積荷物である茶袋を載
せた状態であっても障害物の回避等のために張り出し状
態から引き込み状態へ退去でき、且つ茶袋の上下方向の
揚げ降ろし作業を可及的に少なくし、全体として作業負
担を軽減した張出荷台を開発することを技術課題とした
ものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】すなわち請求項1記載の
茶畝跨走型茶刈装置における扛上式荷台構造は、茶畝を
跨いで走行する走行機ユニットに対し、刈刃を具えた茶
刈機ユニットを搭載し、この茶刈機ユニットの刈刃を茶
畝上面に臨ませ、茶刈を行う装置において、前記走行機
ユニットのフレームには収穫茶葉を充填した茶袋を積載
する張出荷台をフレーム上方から走行機ユニットの両側
方に張り出すように対設して成り、且つこの張出荷台は
機枠中心方向に向かって積荷作用を維持した状態で上昇
移動することによって側方の張り出しをなくした退去状
態と張出荷台が上方に移動したリフトアップ状態とにな
るように構成されていることを特徴とする。この発明に
よれば、張出荷台は、単に側方から茶畝跨走型茶刈装置
の走行ライン中央に向かってリフトアップ状態に上昇し
て退去し得るものであるから、積荷物である茶袋を移動
する必要がなく退去作業を行い得るものであり、円滑な
障害物の通過が可能となるとともに、茶袋も高位置に移
動するから、その取り扱いにあたっても作業負担が軽減
される。
【0010】また請求項2記載の茶畝跨走型茶刈装置に
おける扛上式荷台構造は、前記請求項1記載の要件に加
え、前記左右の張出荷台は、一体に構成された状態で機
枠に対して摺動自在に取り付けられ、張出荷台をリフト
アップ状態としない状態においても退去状態の設定が左
右いずれか一方ごとの張出荷台においてなされることを
特徴とする。本発明によれば、張出荷台が上昇するとと
もに更に例えば操縦席から反対の方向にある張出荷台の
部位をより操縦席側に近付けるような移動が可能とな
り、その作業性が更に行いやすい。また作業者が操縦席
にとどまったままであっても、その反対側の位置する本
来なら手の届かない部位の張出荷台の退去作業を行うこ
とができる。
【0011】更にまた請求項3記載の茶畝跨走型茶刈装
置における扛上式荷台構造は、前記請求項2記載の要件
に加え、前記左右の張出荷台は、その摺動方向中間に設
けられた中央荷台を介して一体化されており、この中央
荷台がフレームに対し直接摺動自在に支持されているこ
とを特徴とする。本発明によれば、左右の張出荷台中央
には中央荷台を設けるから、この部位でも摘採した茶葉
の袋を搭載することができ、その積荷能力を増大し得
る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下本発明を図示の実施の形態に
基づいて具体的に説明する。符号1は本発明が適用され
る茶畝跨走型茶刈装置であり、このものは図1〜4にそ
の全体構成を示すものであって、大別すると茶畝を跨い
で走行する走行機ユニット2と、この走行機ユニット2
に対し搭載され、茶刈作業に直接寄与する茶刈機ユニッ
ト3とを具えて成り、この茶畝跨走型茶刈装置1におけ
る走行機ユニット2に対し本発明に係る荷台構造10を
適用する。
【0013】まず茶畝跨走型茶刈装置1における走行機
ユニット2について概略を説明する。この走行機ユニッ
ト2は、茶畝を跨いで走行できるようにするために走行
方向から見てほぼ門形を成すフレーム20を機枠部材と
する。このフレーム20は茶畝A間に立ち上がるように
位置する左右の脚部フレーム20Aと、その脚部フレー
ム20Aの上端を水平に結ぶような上部フレーム20B
と、更に脚部フレーム20Aの一部に対し昇降自在に取
り付けられる昇降フレーム20Cとを具えて成る。そし
て前記脚部フレーム20Aの下端には一例としてクロー
ラを適用した走行装置21を設ける。もちろんこの走行
装置21はこのようなクローラに限らず茶畝A間の畑地
を過剰に押し付けないような空気タイヤ、あるいは茶畝
A間にレールが敷設されている場合はレール上を転動す
る車輪等、適宜の手段がとり得る。
【0014】更に前記上部フレーム20Bの上部には操
縦席22を設けるものであり、その前面には操縦のため
のコントロールボックス23を設ける。そしてこの操縦
席22の側傍には例えばディーゼルエンジン等を適用し
た原動機24を搭載するものであり、一例としてこの原
動機24により図示を省略するが油圧ポンプを駆動し、
この油圧ポンプにより供給される作動油により前記走行
装置21の駆動や茶刈機ユニット3における刈刃30の
駆動、更には前記昇降フレーム20Cの昇降シフトのた
めのシリンダ(図示略)の駆動を行う。更に摘採した茶
葉A(茶畝Aと同一の符号を付す)を風送するためのフ
ァン25を前記上部フレーム20B上に設けるものであ
って、このものは直接原動機24の回転により駆動され
る。そしてファン25からはダクト26を介して圧力風
が茶刈機ユニット3側に供給される。なお符号26Aは
ダクト26の一部を構成するフレキシブルダクトであ
り、このものは後述するように茶刈機ユニット3が茶畝
Aに応じて適宜の高さに設定されることから、その位置
の変化に対応できるようにすることから必要上とり入れ
られた構成である。
【0015】次に茶刈機ユニット3の主要部材について
説明すると、まず符号30は前述した刈刃であって、二
枚の上下一対に組み合わせた長杆状の部材に多数の歯を
形成し、この上下一対の刈刃を往復摺動させることによ
り刈り取りを行ういわゆるバリカン式の刈刃である。も
ちろんここに適用する刈刃は、このようないわゆるバリ
カン式のものでなくてもよく、例えばロータリー式の回
転刃であっても差し支えない。なおこの刈刃30の駆動
にあたっても、前述したように走行装置21に搭載され
た原動機24によって駆動される油圧を受けて油圧モー
タにより刈刃30を駆動することが望ましい実施の形態
である。もちろん刈刃30の駆動は別途エンジンによっ
ても差し支えない。
【0016】この刈刃30の前方上方には多数の分岐管
を有する風送管31を有するものであり、摘採作業時に
はこの風送管31から前記ファン25によって生起され
た移送風が供給されて茶葉Aを後方に移送させるのであ
る。そして前記刈刃30の直接後方には案内フレーム3
2があり、この案内フレーム32を下面部材としてそれ
を取り囲むようにトンネル状の案内胴33が構成され
る。更にこの案内胴33の後方には前記昇降フレーム2
0Cのクロスメンバーを兼ねたトンネル状の中継胴35
が設けられている。
【0017】なおこの中継胴35の左右両側における昇
降フレーム20Cには詳細な説明は省略するが、適宜コ
ロ201が設けられ、このものが脚部フレーム20Aに
沿って転接するように構成され、それらが全体としてチ
ェーン等により上方に引き上げられるような状態で昇降
する。なおこの茶刈機ユニット3自体は、この昇降フレ
ーム20Cに対し比較的簡易に取り外し自在に取り付け
られている。
【0018】このような中継胴35はその幅方向中央に
仕切を有し、各後部開口端に対し多数のフック36が取
り付けられるものであり、この中継胴35を左右で二分
割するように二つの茶袋5が前記フック36を利用して
掛止される。このような中継胴35の更に後方には茶袋
5を受けるための袋台37を設ける。なおこの袋台37
自体は走行機ユニット2の基本構成部分に対し大きく後
方に張り出しているものであるから、格納あるいは移動
の便を考慮して適宜格納自在ないしは簡易な取り外し構
造を有している。
【0019】このような基本的な構成を有する茶畝跨走
型茶刈装置1に対し本発明を適用するものであって、以
下その荷台構造10について説明する。この荷台構造1
0は茶畝跨走型茶刈装置1における上部フレーム20B
の後方に設けられるものであって、まずその主要部材で
ある張出荷台11を前記上部フレーム20Bから張り出
し状態に設ける。なお張出荷台11は左右一対対設され
ていることから、説明において必要があるときは進行方
向左側を左張出荷台11A、反対側を右張出荷台11B
として説明する。この張出荷台11は適宜アルミパイプ
等を曲成してほぼスノコ状とした形状を有する。
【0020】そしてこの張出荷台11は、本発明の特徴
的構成として、張り出し状態から退去状態に切り替える
場合、上昇移動ができるように構成されていることが特
徴である。すなわちこの実施の形態では、上部フレーム
20Bに対し張出荷台11が平行リンク機構を構成する
リンク111を介して支持されているものであり、リン
ク111の下部支点112を上部フレーム20B側に設
け、上部支点113を張出荷台11側に設ける。そして
このいずれか一方のリンク等に対し直接または適宜中継
部材を介して付勢部材114の一例であるスプリングを
作用させ、張出荷台11はその載置面をほぼ水平に保っ
たまま上昇しながら茶畝跨走型茶刈装置1側に退去する
ような構成をとっている。この実施の形態では外側のリ
ンク111の下方から45°の角度で内向きに張り出し
たサブリンク11Lの先端と、内側のリンク111の下
部支点112の内側やや上方位置との間に付勢部材11
4としての引っ張りスプリングを設けている。因みにこ
の場合、付勢部材114たる引っ張りスプリングは張出
荷台11を降下状態(張り出し状態)としている位置で
は最伸長状態を超えてその状態を安定的に維持するよう
な設定とされている。なお付勢部材114としては油圧
シリンダ等を適用してもよい。
【0021】なおこの左右の張出荷台11A、11Bと
の間における上部フレーム20Bの一部も荷台機能を持
たせて中央荷台12(図4参照)としてもよい。因みに
図1〜3から理解されるように上部フレーム20Bの進
行方向後端縁の位置は、張出荷台11の後端縁ほど後退
していないが、これは茶刈作業中、作業者Mが装置後方
の袋台37に移動して作業する際の作業性を良くすべく
とられている構成である。
【0022】本発明は以上述べたような具体的な構成を
有するものであり、次のように作動して円滑な茶刈作業
を行う。 (1)作業準備 まず作業にあたっては、前記茶刈機ユニット3における
中継胴35の後端開口部に摘採した茶葉を順次収容する
茶袋5を取り付け、その茶袋5の終端部は袋台37に延
ばすような状態としておき、このような状態で原動機2
4を起動する。そして適宜作業すべき茶畝Aの高さに応
じ昇降フレーム20Cを昇降させて、茶刈機ユニット3
における刈刃30の位置合わせを行った後、茶畝跨走型
茶刈装置1を茶畝Aに入れ、茶畝A上面の茶葉Aの摘採
を開始する。
【0023】(2)定常作業 この際適宜予備の茶袋5は、例えば張出荷台11や中央
荷台12や更には適宜操縦席22の側傍等の至近位置に
ストックされた状態であるが、いずれにせよ張出荷台1
1は左右対称に張り出した状態に位置設定をしておく。
そしてこの状態で茶刈作業が進み、摘採された茶葉が茶
袋5を満杯にした場合、その交換を行うものであり、こ
の作業は作業者Mが操縦席22の後方に移動し、必要が
あり且つ作業が行いやすい場合には袋台37まで降り、
あるいはまた茶畝A間に降りて作業を行う。すなわち例
えば操縦席22の後方に回り込んだ作業者Mは昇降フレ
ーム20Cを最上限に上げ、袋台37上の茶袋5を最も
高い位置に引き寄せ、袋台37上に降りて適宜茶袋5を
フック36から外し、その開口部を閉じてその茶袋5を
張出荷台11上に載せ替えるようにする。そしてこの作
業が終了した後、新たな茶袋5を中継胴35の後端のフ
ック36に係止させて次の作業に具えるものであって、
次の作業開始にあたっては、適宜昇降フレーム20Cの
高さを元の位置に自動的に戻すような操作をし、更に茶
畝跨走型茶刈装置1を前進させて茶刈作業を継続する。
【0024】(3)障害物の回避 このような作業を続ける際、例えば茶畝Aの至近位置に
防霜ファンの支柱P等が出現する場合が生ずる。このよ
うな支柱P等の障害物が存在した場合には、衝突するお
それのある側の張出荷台11を上昇させながら退去させ
るようにする。例えば図1に示すように左張出荷台11
Aを退去させる必要がある場合には、このものを例えば
付勢部材114の助けを得て図中右側、茶畝跨走型茶刈
装置1の中央上方に移動すべく持ち上げるように操作す
る。なおこの移動操作は荷物が積荷されている場合には
シリンダ等の動力を得る付勢部材114やスプリング等
の付勢部材114の助けを得ることが好ましいが、適宜
充分な梃子比が得られるレバー等によって付勢手段なし
に手動操作で行ってももとより差し支えない。
【0025】このように張出荷台11を一時的に退去さ
せた上で、その障害物を通過した後には再び張出荷台1
1を元の位置に戻すような操作を行う。もちろん極端な
荷重の偏在等の作業に支障がある場合を除いて、張出荷
台11を退去させたまま運転を継続させてももとより差
し支えない。なおこのような障害物の回避時においても
摘採作業自体はそのまま継続されている。また中央荷台
12についても作業が進行するにつれ、増加する茶袋5
を適宜収容することが可能であり、しかも障害物の回避
にあたってもここからの茶袋5等の移動を必要としない
から、能率的な作業が行い得る。
【0026】
【他の実施の形態】以上述べたような構成を本発明の好
ましい実施の形態の一つとするものであるが、本発明の
技術思想を基に更に他の実施の形態がとり得る。すなわ
ち図5に骨格的に示すものは、左右一対の張出荷台11
を上部フレーム20Bとは別部材の中央荷台12Aの両
端部に支持させるようにし、且つこの中央荷台12Aが
上部フレーム20B上を左右に摺動移動できるように構
成してゆくものである。このような構成の場合中央荷台
12Aを通常位置に設定したままの状態で張出荷台11
のみを上方中央寄りに移動させる使用ももとより可能で
あるが、例えば図5(a)に示すように張出荷台11が
張り出したまま、すなわち張出荷台11がリフトアップ
しない状態のまま中央荷台12Aごと左右にずらすこと
により張出荷台11は張り出し状態における載置高さを
保ったまま張り出し状態から中央に退去するように移動
させることもできる。
【0027】またこの構成の場合、図5(b)に示すよ
うに張出荷台11を上昇させながら中央部に寄せ、且つ
中央荷台12Aを更に移動させればリフトアップした張
出荷台11を更に中央寄りに引き込むように移動するこ
とができる。すなわち図1に示すように通常左右いずれ
かに偏在している操縦席22側に作業者Mがいた場合、
その作業位置により近く張出荷台11が移動してくるこ
とになり、例えば茶袋5等を前方に取り込み、更に前方
のトラックTに移載する場合等にその作業性が更に向上
する。
【0028】
【更に他の実施の形態】更に他の実施の形態としては、
張出荷台11自体をリフトアップ動作と、中央への摺動
操作とを別途独立させたような形態のものがとり得る。
すなわち図6に示すものは、張出荷台11を支承部11
5と基部116と更にそれの間とを結ぶXリンク117
と、バランススプリング等の付勢手段118とにより構
成し、前記基部116を上部フレーム20Bに対し摺動
自在に取り付けたものである。このようにするときには
張出荷台11は張り出し状態から退去する動作を基部1
16と上部フレーム20Bとの摺動移動により行い、一
方、支承部115のリフトアップを付勢手段118の付
勢を受けてXリンク117を立ち上げるようにして、基
部116から支承部115を上方に扛上させるように図
るのである。
【0029】
【発明の効果】まず請求項1記載の発明によれば、張出
荷台は、単に側方から茶畝跨走型茶刈装置の走行ライン
中央に向かってリフトアップ状態に上昇して退去し得る
ものであるから、積荷物である茶袋を移動する必要がな
く退去作業を行い得るものであり、円滑な障害物の通過
が可能となるとともに、茶袋も高位置に移動するから、
その取り扱いにあたっても作業負担が軽減される。
【0030】また請求項2記載の本発明によれば、張出
荷台が上昇するとともに更に例えば操縦席から反対の方
向にある張出荷台部をより操縦席側に近付けるような移
動が可能となり、その作業性が更に行いやすい。また作
業者が操縦席にとどまったままであっても、その反対側
の位置する本来なら手の届かない部位の張出荷台の退去
作業を行うことができる。
【0031】更にまた請求項3記載の本発明によれば、
左右の張出荷台中央には中央荷台を設けるから、この部
位でも摘採した茶葉の袋を搭載することができ、その積
荷能力を増大し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の荷台構造を適用した茶畝跨走型茶刈装
置の使用状態を示す斜視図である。
【図2】同上平面図である。
【図3】同上側面図である。
【図4】同上背面図である。
【図5】本発明の荷台構造の他の実施の形態を示す背面
図である。
【図6】同上更に他の実施の形態を示す背面図である。
【符号の説明】
1 茶畝跨走型茶刈装置 2 走行機ユニット 3 茶刈機ユニット 5 茶袋 10 扛上式荷台構造 11 張出荷台 11L サブリンク 11A 左張出荷台 11B 右張出荷台 12 中央荷台 12A 中央荷台 20 フレーム 20A 脚部フレーム 20B 上部フレーム 20C 昇降フレーム 21 走行装置 201 コロ 22 操縦席 23 コントロールボックス 24 原動機 25 ファン 26 ダクト 26A フレキシブルダクト 30 刈刃 31 風送管 32 案内フレーム 33 案内胴 35 中継胴 36 フック 37 袋台 111 リンク 112 下部支点 113 上部支点 114 付勢部材 115 支承部 116 基部 117 Xリンク 118 付勢手段 A 茶畝(茶葉) M 作業者 P 支柱 T トラック

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 茶畝を跨いで走行する走行機ユニットに
    対し、刈刃を具えた茶刈機ユニットを搭載し、この茶刈
    機ユニットの刈刃を茶畝上面に臨ませ、茶刈を行う装置
    において、前記走行機ユニットのフレームには収穫茶葉
    を充填した茶袋を積載する張出荷台をフレーム上方から
    走行機ユニットの両側方に張り出すように対設して成
    り、且つこの張出荷台は機枠中心方向に向かって積荷作
    用を維持した状態で上昇移動することによって側方の張
    り出しをなくした退去状態と張出荷台が上方に移動した
    リフトアップ状態とになるように構成されていることを
    特徴とする茶畝跨走型茶刈装置における扛上式荷台構
    造。
  2. 【請求項2】 前記左右の張出荷台は、一体に構成され
    た状態で機枠に対して摺動自在に取り付けられ、張出荷
    台をリフトアップ状態としない状態においても退去状態
    の設定が左右いずれか一方ごとの張出荷台においてなさ
    れることを特徴とする請求項1記載の茶畝跨走型茶刈装
    置における扛上式荷台構造。
  3. 【請求項3】 前記左右の張出荷台は、その摺動方向中
    間に設けられた中央荷台を介して一体化されており、こ
    の中央荷台がフレームに対し直接摺動自在に支持されて
    いることを特徴とする請求項2記載の茶畝跨走型茶刈装
    置における扛上式荷台構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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