JP2001223901A - 画像保存方法および装置並びに記録媒体 - Google Patents

画像保存方法および装置並びに記録媒体

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JP2001223901A
JP2001223901A JP2000033564A JP2000033564A JP2001223901A JP 2001223901 A JP2001223901 A JP 2001223901A JP 2000033564 A JP2000033564 A JP 2000033564A JP 2000033564 A JP2000033564 A JP 2000033564A JP 2001223901 A JP2001223901 A JP 2001223901A
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JP2000033564A
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English (en)
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Hideya Takeo
英哉 武尾
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Fuji Photo Film Co Ltd
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  • Radiography Using Non-Light Waves (AREA)
  • Apparatus For Radiation Diagnosis (AREA)
  • Image Processing (AREA)
  • Compression Of Band Width Or Redundancy In Fax (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 グリッド像を含む高解像度画像と、モアレを
発生しない標準解像度画像のいずれか一方を、利用目的
に応じて、高速に出力できるようにする。 【解決手段】 ウェーブレット変換部32において、少
なくとも最初の段のフィルタリング処理に際して、グリ
ッド抑制機能を有するローパスフィルタを用いて高解像
度(HQ)画像に対してウェーブレット変換を施してウ
ェーブレット変換係数信号を得る。符号化手段34にお
いてウェーブレット変換係数信号を符号化して符号化デ
ータDAを得る。解像度レベル1まで復元すれば、標準
解像度(SQ)画像を担持する信号LL1においては静
止グリッド4に起因するモアレ縞が殆ど現れない。符号
化手段31において、HQ画像について符号化して符号
化データDBを得る。両符号化データDA,DBを対応
づけてファイルサーバ62に格納する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像保存方法およ
び装置に関し、より詳細には、例えば静止グリッドを使
用して撮影を行うことにより得られた画像など周期的な
模様を含む画像のを保存する方法および装置並びに記録
媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、X線などの放射線を照射する
とこの放射線エネルギの一部が蓄積され、その後可視光
等の励起光を照射すると蓄積されたエネルギに応じた光
量の輝尽発光光を放射する蓄積性蛍光体(輝尽性蛍光
体)を利用して、人体などの被写体の放射線画像を一旦
シート状の蓄積性蛍光体に撮影記録し、蓄積性蛍光体シ
ートをレーザ光などの励起光で走査して輝尽発光光を発
生させ、得られた輝尽発光光をフォトマルチプライヤな
どの読取手段により光電的に読み取って画像信号を得、
この画像信号に基づいて被写体の放射線画像を写真感光
材料などの記録材料やCRTなどに可視像として出力さ
せる放射線記録再生システムが提案されている(特開昭
55-12429号、同56-11395号、同55-163472 号、同56-164
645 号、同55-116340 号など)。
【0003】上述した蓄積性蛍光体シートなどに被写体
の放射線画像を撮影記録する際に、被写体により散乱さ
れた放射線がシートに照射されないように4本/mm程度
の細かなピッチで放射線の透過しない鉛などと透過しや
すいアルミニウムや木材などとが交互に配置された静止
グリッドを被写体とシートとの間に配置して撮影を行う
ことがある。この静止グリッドを用いて撮影を行うと被
写体により散乱された放射線がシートに照射されにくく
なるため、被写体の放射線画像のコントラストを向上さ
せることができるが、被写体像とともに静止グリッドに
対応した細かな縞模様状のグリッド像が記録される。
【0004】このため、画像データをフーリエ変換し、
グリッドの縞模様に対応する周波数データを除去した
後、逆フーリエ変換を施す、あるいはグリッドの縞模様
の空間周波数成分を除去するフィルタリング処理を施す
ことにより、縞模様が低減した観察しやすい画像を得る
グリッド抑制方法が提案されている(特開平3-12785
号、同3-114039号など)。このグリッド抑制方法におい
ては、例えば、グリッドのピッチが4本/mmである場合
には、4.0cycle/mm付近の空間周波数帯域に縞模様が現
れるため、この周波数帯域のレスポンスを除去あるいは
低減するフィルタによりフィルタリング処理を施して、
縞模様を除去するようにしている。
【0005】一方、近年画像処理の分野において、画像
解像度(画素密度)を変換する新規な方法としてウェー
ブレット変換やラプラシアンピラミッド展開などの多重
解像度変換が提案され、またこの多重解像度変換によっ
て得た変換信号を符号化・圧縮化して画像伝送したり、
あるいは所望の媒体に記録・保存して提供するなどの技
術が提案されている。前記多重解像度変換を用いると、
高密度で読み取った比較的高解像度の画像(HQ画像;
High Quality)と、これよりも低解像度(例えば1/2
解像度)の標準解像度の画像(SQ画像;Standard Qua
lity)とを効率的に管理できる。また、例えば、利用目
的に応じて、最高レベルの解像度まで復号化したときは
HQ画像が、1/2解像度レベルまで復号化したときは
SQ画像が得られるように構成するなど、任意の解像度
レベルの画像を得る、すなわち画像を任意に拡大・縮小
することもできる。
【0006】しかしながら、静止グリッド像などの周期
的な模様(以下周期模様という)を含む画像について画
素密度変換を行なうと、周期模様に対応する空間周波数
が十分に高く、最高解像度レベルの画像においては前記
周期模様がさほど目立たない場合であっても、画像が低
解像度レベルとなるにしたがってエリアジングが繰り返
し起こり、周期模様に対応する空間周波数よりも低い空
間周波数成分であるモアレ(縞模様)が非常に目立ち、
見にくい画像となってしまうという問題が発生する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】一方、高密度で画像を
読み取った後に該画像を保存する形態としては、従来、
高密度で読み取った解像度レベルの高いHQ画像を保存
する方法と、保管コストを低減し、データハンドリング
性能を向上させるため、HQ画像を保存するのではな
く、HQ画像よりも解像度レベルの低い画像(画素数が
少なくファイルサイズを小さくできる画像;例えばSQ
画像)を保存する方法のいずれか一方が用いられてい
た。
【0008】ここで、静止グリッドを用いて取得された
HQ画像を保存する方法を用いた場合には、ファイルサ
ーバなどに保存された画像を転送先などにおいて読み出
して再度解像度レベルの高い高密度画像をフィルムなど
にプリントすることができるが、その後の画像の取り扱
いとしては、データ量を少なくしてハンドリング性を向
上させるために、解像度を低下させた低解像度画像(例
えばSQ画像)を用いることが行なわれる。この場合、
上述のように、画素密度変換して解像度を低下させる
と、モアレが目立つようになるので、その都度モアレ除
去処理が必要となり、画像を高速に再生出力することは
できない。
【0009】これに対して、予めモアレ除去処理を施し
た低解像度画像(例えばSQ画像)を保存する方法を用
いた場合には、転送先などにおいてモアレの目立たない
SQ画像を高速に再生出力できるが、画素補間などによ
って画素密度(画素数)をHQ画像と同じにできても、
得られる画像の再生周波数レンジを元のHQ画像と同じ
にすることはできないので、鮮鋭度の高い画像でフィル
ムに出力することはできない。
【0010】したがって、静止グリッドに起因したモア
レのような周期模様を持っている1つのデジタル画像
(例えばHQ画像)を取り扱う際において、HQ画像に
対して符号化技術を利用して圧縮した画像を保存し、必
要なときに元の解像度レベルまで復号化してHQ画像を
表示したり、あるいは画像の解像度を落としてSQ画像
あるいはさらに低解像度の画像を表示する場合、HQ画
像よりも解像度レベルの低い画像においてもモアレなど
の周期模様が生じないように予め周期模様を除去した画
像を準備しておき、いずれの解像度レベルにおいてもグ
リッド像(モアレを含む)などの周期模様が目立たない
画像を高速に再生出力できるようにすることが望まし
い。
【0011】本発明は、このような要望に鑑みなされた
ものであり、静止グリッドを用いて取得した画像など周
期模様を含む画像を保存するに際して、目的に応じた画
像を高速に利用(例えば表示出力)でき、且つ保存され
た画像に対して画素密度変換により画像を任意に拡大・
縮小(解像度レベルを変更)しても周期模様が目立たな
い再生画像を得ることができる画像保存方法および装
置、並びに前記画像保存方法をコンピュータに実行させ
るためのプログラムを記録したコンピュータ読取り可能
な記録媒体を提供することを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の画像保存方法
は、周期模様像を含む原画像に対して、周期模様像に対
応する空間周波数成分を抑制する周期模様抑制処理を施
して抑制済画像を得、該抑制済画像を担持する抑制済画
像データを、原画像を担持する原画像データと対応づけ
て保存することを特徴とするものである。
【0013】ここで「周期模様像」とは、周期的なパタ
ーンを有する像であって、例えば、静止グリッドを用い
て撮影することにより得られる放射線画像に含まれる、
前記静止グリッドを表す画像(グリッド像)などであ
る。
【0014】「周期模様像に対応する空間周波数成分を
抑制する」とは、周期模様像そのものの空間周波数成分
を抑制することだけに限らず、ナイキスト周波数以下の
サンプリング周期でサンプリングしたり、あるいは縮小
処理することにより、周期模様像に起因して発生するモ
アレ成分を抑制することも含む意味である。
【0015】「抑制済画像を担持する抑制済画像データ
を、原画像を担持する原画像データと対応づけて保存す
る」とは、ユーザの利用目的に応じて、周期模様像を含
む原画像および前記周期模様抑制処理が施された抑制済
画像のうちのいずれかを、すぐに利用(例えば再生出
力)することができるように、所定の記憶装置に保存す
ることを意味する。
【0016】本発明の画像保存方法においては、原画像
の解像度よりも低い解像度の、周期模様像に対応する空
間周波数成分が抑制された低解像度抑制済画像を得、該
低解像度抑制済画像を担持する低解像度画像データを抑
制済画像データの代わりに保存するものとするのが望ま
しい。
【0017】ここで、原画像の解像度よりも低い解像度
の、周期模様像に対応する空間周波数成分が抑制された
低解像度抑制済画像を得るに際しては、前記周期模様抑
制処理を施して抑制済画像を得た後、該抑制済画像に対
して低解像度化処理を施して低解像度抑制済画像を得て
もよいし、逆に原画像に対して低解像度化処理を施して
低解像度画像を得た後、該低解像度画像に対して前記周
期模様抑制処理を施して低解像抑制済画像を得てもよ
い。また、原画像に対して周期模様抑制処理と低解像度
化処理を同時に施す手法を用いてもよい(後述参照)。
【0018】また、原画像の解像度よりも低い解像度の
画像(低解像度画像や低解像度抑制済画像)を得る低解
像度化処理としては、例えば画素密度変換処理を施す手
法を用いることができる。
【0019】本発明の画像保存方法においては、原画像
と抑制済画像との差をとって差分画像を得、該差分画像
を担持する差分画像データを、原画像データの代わりに
保存するものとしてもよい。なお、前述のように低解像
度抑制済画像を得るものとしたときには、この低解像度
抑制済画像を「抑制済画像」として取り扱い、低解像度
抑制済画像と原画像との差をとるものとする。
【0020】また、本発明の画像保存方法においては、
保存する画像情報のデータ量を少なくするために、原画
像を担持する原画像データを符号化して原画像符号化デ
ータを得るとともに、抑制済画像を担持する画像データ
を符号化して抑制済符号化データを得、抑制済画像デー
タに代えて抑制済符号化データを用いるとともに、原画
像データに代えて原画像符号化データを用いて、前記保
存を行なうものとすることが望まい。なお、上述のよう
に低解像度抑制済画像を得るものとしたときには、この
低解像度抑制済画像を「抑制済画像」として取り扱うも
のとする。さらに、前述のように差分画像を得るものと
するときには、前記原画像に代えてこの差分画像を符号
化するのはいうまでもなく、この場合、原画像符号化デ
ータを差分画像符号化データに置き換えて考えるとよ
い。
【0021】なお、2つの画像(原画像あるいは差分画
像と、抑制済画像)に関して符号化するに際しては、保
存する画像情報のデータ量を一層少なくするために、原
画像符号化データ(あるいは差分画像符号化データ)を
得るための符号化と、前記抑制済符号化データを得るた
めの符号化のうちの少なくとも一方が、非可逆圧縮符号
化であることが好ましい。
【0022】また、2つの画像(同上)に関して符号化
するに際しては、各符号化データを、1つのビットスト
リームに含めて保存することが好ましい。
【0023】なお、周期模様像を含む原画像(あるいは
差分画像)および抑制済画像のうちのいずれか一方のみ
に関して符号化して、この一方の画像を担持する符号化
データと、符号化していない他方の画像を担持するデー
タとを対応づけて保存する方法も考えられるが、保存す
る情報量を低減するという観点では、前述のように、両
画像に関して符号化した方が好ましいのはいうまでもな
い。
【0024】本発明における画像保存方法においては、
周期模様抑制処理が、原画像に対して所定のフィルタに
よるフィルタリング処理を繰り返し施すことにより該原
画像を多重解像度空間に変換するものであって、且つ少
なくとも初段のフィルタリング処理における所定のフィ
ルタとして、周期模様像を除去する機能を有するものを
使用するものであることが好ましい。この方法は、上述
した、原画像に対して周期模様抑制処理と低解像度化処
理を同時に施す手法の一態様である。ここで多重解像度
空間に変換する手法としては、例えばウェーブレット変
換やラプラシアンピラミッド展開を用いた方法などがあ
る。
【0025】なお、これに限らず、例えば、所定の特性
を有するモアレ除去フィルタを用いて周期模様抑制処理
を施した後、周知の方法を用いた画素密度変換処理を施
すことにより、解像度レベルの異なる、周期模様像を含
まない画像を得てもよい。
【0026】本発明による画像保存装置は、周期模様像
を含む原画像に対して、周期模様像に対応する空間周波
数成分を抑制する周期模様抑制処理を施して抑制済画像
を得る周期模様抑制処理手段を備え、該抑制済画像を担
持する抑制済画像データを、原画像を担持する原画像デ
ータと対応づけて保存させるものであることを特徴とす
る。
【0027】本発明による画像保存装置においては、原
画像の解像度よりも低い解像度の、周期模様像に対応す
る空間周波数成分が抑制された低解像度抑制済画像を得
る低解像度抑制済画像取得手段を備えたものとし、該低
解像度抑制済画像を担持する低解像度画像データを抑制
済画像データの代わりに保存させるものとすることが望
ましい。なお、低解像度抑制済画像取得手段を、画素密
度変換処理を施すことにより低解像度抑制済画像を得る
ものとすることができる。
【0028】本発明による画像保存装置においては、原
画像と抑制済画像との差をとって差分画像を得る減算手
段をさらに備えたものとし、該差分画像を担持する差分
画像データを、原画像データの代わりに保存させるもの
とすることが望ましい。
【0029】また、本発明による画像保存装置において
は、原画像を担持する原画像データを符号化して原画像
符号化データを得る第1の符号化手段と、抑制済画像を
担持する画像データを符号化して抑制済符号化データを
得る第2の符号化手段とをさらに備えたものとし、抑制
済画像データに代えて該抑制済符号化データを用いると
ともに、原画像データに代えて原画像符号化データを用
いて、前記保存を行なうものとすることが望ましい。
【0030】さらに、本発明による画像保存装置におい
ては、第1および第2の符号化手段のうちの少なくとも
一方が、非可逆圧縮符号化を行なうものであることが望
ましい。
【0031】さらにまた、本発明による画像保存装置に
おいては、各符号化データを、1つのビットストリーム
に含めて保存させるものであることが望ましい。
【0032】また、本発明による画像保存装置において
は、周期模様抑制処理手段を、原画像に対して所定のフ
ィルタによるフィルタリング処理を繰り返し施すことに
より該原画像を多重解像度空間に変換するものであっ
て、且つ少なくとも初段の前記フィルタリング処理にお
ける前記所定のフィルタとして、周期模様像を除去する
機能を有するものを使用するものとすることが望まし
い。
【0033】なお、本発明による上記画像保存方法をコ
ンピュータに実行させるためのプログラムとして、コン
ピュータ読取り可能な記録媒体に記録して提供してもよ
い。
【0034】
【発明の効果】本発明の画像保存方法および装置によれ
ば、周期模様像を含む原画像に対して周期模様抑制処理
を施して抑制済画像を得、該抑制済画像を担持する抑制
済画像データを、原画像を担持する原画像データと対応
づけて保存するようにしたので、目的に応じた画像を短
時間で出力するなど、画像を高速に利用することがで
き、また保存された抑制済画像データが担持する抑制済
画像に対して画素密度変換により画像を任意に拡大・縮
小することで、周期模様が目立たない拡大画像や縮小画
像を得ることができる。
【0035】また、画素密度変換処理などの手法を用い
て低解像度抑制済画像を得、該低解像度抑制済画像を担
持する低解像度画像データを保存するものとすれば、保
存情報量を少なくすることができる。
【0036】また、原画像と抑制済画像との差をとって
差分画像を得、該差分画像を担持する差分画像データを
原画像データの代わりに保存するものとすれば、保存情
報量をより少なくすることができる。
【0037】また、原画像あるいは差分画像と抑制済画
像とを符号化して保存すれば保存情報量をさらに低減す
ることができ、さらに少なくとも一方の画像について非
可逆圧縮符号化を用いれば保存情報量を一層低減するこ
とができる。
【0038】また、周期模様抑制処理として、多重解像
度変換を利用するとともに、少なくとも初段のフィルタ
リング処理に周期模様像を除去する機能を有するフィル
タを使用すれば、拡大処理や縮小処理をするのにも好都
合であり、また例えばネットワークを介して画像転送す
る上でも都合がよい。
【0039】また、各符号化データを1つのビットスト
リームとすることにより、複数の画像を1つのデータフ
ァイルとして管理することができ、データベース管理が
楽になる。
【0040】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について詳細に説明する。なお、以下の説明で
は、上記特開昭55-12429号や特開昭56-11395号などに記
載されいているように、記録シートとしての蓄積性蛍光
体シートを利用した放射線画像情報記録再生システムに
おいて、前記シートに記録された人体の放射線画像をレ
ーザビーム走査によりデジタル画像信号として読み取る
態様を例に説明する。なお、グリッドピッチが 3.4本/
mmのものと、4本/mmのもののいずれにおいても、少な
くともSQ画像以下の解像度レベルで、静止グリッドに
起因する縞模様を発生しないようにするものとして説明
する。
【0041】図1は、放射線画像撮影装置の概略を示し
た図である。図1に示すように、放射線源1から放射さ
れた放射線2は、被写体3を経由しさらにグリッド4に
到達する。グリッド4は、放射線2を吸収する鉛4a
と、放射線2を透過するアルミニウム4bとが、放射線
源1から発せられた放射線2がアルミニウム4bを経由
して、シート11に真っ直ぐに入射するように、位置に
応じて多少傾きをもって(図1参照)、 3.4本/mmのピ
ッチで交互に配置されているものである。このため放射
線源1から発せられ被写体3を真っ直ぐに透過した放射
線2は、鉛4aに吸収されて遮ぎられる一方、アルミニ
ウム4bを透過してシート11を照射し、シート11に
は被写体像とともに 3.4本/mmの縞模様状のグリッド像
が蓄積記録される。一方、被写体3内で散乱された散乱
放射線2aはグリッド4の前記傾きに対して斜めに入射
するため、アルミニウム4b部に入射したものもグリッ
ド4内部で鉛4aに吸収され、またはグリッド4の表面
で反射されるため、シート11には照射されず、したが
ってシート11には散乱放射線2aの照射の少ない鮮明
な放射線画像が蓄積記録される。
【0042】図2は、グリッド4を使用して撮影を行う
ことによりシート11に蓄積記録された、被写体像(図
の斜線部)5と縞模様状のグリッド像6を示した図であ
る。このようにシート11には被写体像5とグリッド像
6とが重畳された放射線画像が記録される。
【0043】図3は、静止グリッド像を含む画像を取得
するための放射線画像読取装置の斜視図である。
【0044】読取部10の所定位置にセットされた放射
線画像が記録されたシート11は、不図示の駆動手段に
より駆動されるエンドレスベルトなどのシート搬送手段
15により、走査ピッチ10本/mmで矢印Y方向に搬送
(副走査)される。一方、レーザー光源16から発せら
れた光ビーム17はモータ24により駆動され矢印方向
に高速回転する回転多面鏡18によって反射偏向され、
fθレンズなどの集束レンズ19を通過した後、ミラー
20により光路を変えてシート11に入射し副走査の方
向(矢印Y方向)と略直角な矢印X方向に主走査する。
シート11の光ビーム17が照射された箇所からは、蓄
積記録されている放射線画像情報に応じた光量の輝尽発
光光21が発散され、この輝尽発光光21は光ガイド2
2の入射端面22aに入射し、該ガイド22内の内部を
全反射を繰り返して進み、射出端面22bから射出して
フォトマル(光電子増倍管)23に受光されることによ
り、放射線画像を表す輝尽発光光21が該フォトマル2
3によって光電的に検出されて電気信号Saに変換され
る。なお、画像信号Sには、良好な放射線可視画像を再
生出力するために必要な、所望とする範囲の空間周波数
帯のうちの最高の空間周波数(後述するナイキスト周波
数)fn=5.0cycle/mmより低い、図2に示すグリッド
像6に関する情報である3.4cycle/mmの空間周波数帯域
の情報も含まれている。このグリッド像6に関する情報
は可視画像を観察する際にその可視画像を見にくくする
原因のひとつとなるものであり、取り除くべき情報であ
る。
【0045】アナログ出力信号Saはログアンプ26で
対数的に増幅された後、A/D変換器28において空間
周波数fs=10.0 cycle/mmに対応するサンプリング間
隔でサンプリングされてディジタル化され、読取密度の
高い、高密度画像(最高解像度レベルのHQ画像)を担
持するディジタルの画像信号S1が得られる。
【0046】この画像信号Sは、図4に示すように、シ
ート11に対して主走査方向(横方向)にレーザビーム
を走査させながらシート11を副走査方向(縦方向)に
移動させてシート11を2次元走査して得られた画像情
報を表すことになる。なお、このようにして得られた画
像信号S1は、ナイキスト周波数fn以下の情報を担持
しており、したがって図2に示すグリッド像6の情報
(3.4cycle/mm)も含まれている。なお、この実施の形
態においてはグリッド像6の情報(3.4cycle/mm)の2
倍以上の空間周波数fsに対応するサンプリング間隔で
デジタル化しているので、エリアジングによるグリッド
像6のモアレは発生しない。画像信号S1は一旦記憶部
29に一旦記憶された後、画像信号処理装置30に入力
され、所定の処理が施される。
【0047】図5は本発明による画像保存装置を包含し
た第1の実施形態の画像処理装置30を表す概略ブロッ
ク図、図6は、本発明による画像保存方法を利用した画
像処理システムを表す概略ブロック図である。図6に示
すように、画像処理システムは画像処理装置30,8
0、ファイルサーバ62、ネットワーク63、CRTモ
ニタ71、およびフィルム出力装置72からなる。
【0048】画像処理装置30は、図5に示すように、
上記図3に示した放射線画像読取装置において高密度読
取りによって得られた高密度画像(HQ画像)を表す画
像信号S1を記憶部29から読み出し、この読み出した
時間領域で表される画像信号S1に対して所定の符号化
ルールにしたがって符号化する符号化手段31と、画素
密度変換の一手法としてのウェーブレット変換処理を用
いた多重解像度分解処理を画像信号S1に対して施して
周波数領域で取り扱うことのできる帯域制限画像信号を
得るウェーブレット変換部(多重解像度分解処理手段)
32と、ウェーブレット変換部32において複数の周波
数帯域に分解された各帯域制限画像信号のうち、少なく
ともHQ画像の解像度よりも解像度レベルを1段低下さ
せた1/2解像度レベルまでの信号を量子化した後所定
の符号化ルールにしたがって符号化する符号化手段34
と、HQ画像あるいは解像度レベルを低下させた画像に
対して所望の画像処理を施して処理済画像信号S2を得
る画像処理手段35と、処理済画像信号S2を用いて、
画像が所望の出力フォーマットに適合して再生出力され
るようにする出力フォーマット形成手段36と、ファイ
ルサーバ62に保存された画像を復元する復元部40と
を有する。
【0049】各符号化手段31,34における符号化ル
ールは、それぞれ異なるものであってもよい。ここで
は、符号化手段31は、JPEG(Joint Photographic
Experts Group ) 方式あるいはJPEG・LSなどで
広く用いられているエントロピー符号化方式など可逆符
号化方式を用い、符号化手段34は、圧縮率を高めるた
め(例えば1/5〜1/20 程度) に、公知の種々の手法を
採用した非可逆符号化方式を用いる。
【0050】復元部40には、ファイルサーバ62に保
存された画像を読み出して再生出力することができるよ
うに、前記符号化手段31に対応する復号化手段41お
よび符号化手段34に対応する復号化手段42と、復号
化手段42と接続された、前記ウェーブレット変換部3
2に対応する逆ウェーブレット変換部44とが設けられ
る。
【0051】なお、画像処理装置30とネットワーク6
3を介して接続された画像処理装置80には、画像処理
装置30に設けた画像処理手段35および復元部40と
それぞれ同様の構成の、画像処理手段81および復元部
82が設けられている。なお、図6には示していない
が、画像処理装置80にはCRTモニタやフィルム出力
装置が接続されるのはいうまでもない。
【0052】上記構成の画像処理システムにおいて、記
憶部29から読み出されたHQ画像を表す画像信号S1
が画像処理装置30に入力されると、画像処理手段35
において所定の画像処理が施されて処理済画像信号S2
が得られ、この処理済画像信号S2が出力フォーマット
手段36に入力される。これにより、HQ画像がCRT
モニタ71に再生出力され、あるいはフィルム出力装置
72によりフィルムに出力されて、診断に用いられるこ
ととなる。
【0053】次に、本発明による画像保存方法について
説明する。図7はウェーブレット変換部32において行
なわれる多重解像度分解処理としてのウェーブレット変
換処理を説明するための機能ブロック図であり、図8は
各ウェーブレット変換手段32aの詳細を示したブロッ
ク図である。図7に示すように、ウェーブレット変換部
32には解像度(画素密度)レベルに応じた段数分のウ
ェーブレット変換手段32aが設けられる。なお後述す
る逆ウェーブレット変換部44には、SQ画像を復元で
きるように、少なくともウェーブレット変換手段32a
の総段数分より1段少ない分だけの逆ウェーブレット変
換手段34aが設けられる。なお、本実施の形態におい
ては、ウェーブレット変換の各係数が直交する、2次元
の直交ウェーブレット変換を行なうものとする。
【0054】図7および図8に示すように、記憶部29
から読み出されたHQ画像を表す画像信号S1がウェー
ブレット変換部32に入力されると、画像信号S1を原
画像信号Sorg として、該原画像信号Sorg に対してウ
ェーブレット変換が施される。すなわち、原画像信号S
org (HQ画像を表す信号LL0と等価)の主走査方向
にウェーブレット関数H1,G1によりフィルタリング
処理を行うとともに、主走査方向の画素を1画素おきに
間引き(図中↓2で表す)、主走査方向の画素数を1/
2にする。ここで、関数H1はハイパスフィルタであ
り、関数G1はローパスフィルタである。さらに、この
画素が間引かれた信号のそれぞれに対して副走査方向に
前記関数H1,G1によりフィルタリング処理を行うと
ともに、副走査方向の画素を1画素おきに間引き、副走
査方向の画素数を1/2にして、ウェーブレット変換係
数信号(以下単に信号ともいう)HH1,HL1,LH
1,LL1を得る。ここで、信号LL1は原画像の縦横
を各々1/2に縮小した1/4縮小画像を表し、それぞ
れHQ画像の1/4縮小画像において、信号LH1は副
走査方向(縦方向)の高周波成分(横エッジ)を表す画
像、信号HL1は主走査方向(横方向)の高周波成分
(縦エッジ)を表す画像、信号HH1は対角方向の高周
波成分(斜めエッジ)を表す画像、信号LL1はHQ画
像に対して1/2解像度の低周波成分の画像であるSQ
画像を表すことになる。帯域分割の基準となる周波数、
すなわち、低周波成分と各高周波成分との境目の周波数
は、関数H1,G1のフィルタ特性によって決まり、こ
の初段での関数H1,G1によるフィルタリング処理の
際には、ローパスフィルタとしての関数G1は、静止グ
リッド4のグリッドピッチに対応して、3.4cycle/mm以
上の空間周波数の伝達特性(レスポンス)が略ゼロとな
る特性を有するようにし、ハイパスフィルタとしての関
数H1は、関数G1のローパス特性を補うハイパス特性
を有するようにする。つまりウェーブレット変換の初段
に用いられるフィルタとして、周期模様像としてのモア
レ成分を除去する機能(モアレ除去機能)を持たせる。
このようなモアレ除去機能を有するローパスフィルタと
しては、例えば本願出願人による特願平10−164737号に
記載のモアレ除去フィルタと同じ特性を有するもの、す
なわち静止グリッド4のグリッドピッチに対応する空間
周波数成分に対して97%以上の空間周波数成分のレス
ポンスを5%以下に低減するものを用いており、例え
ば、表1に示す(17,7)タップ、表2に示す(1
3,7)タップ、表3に示す(15,5)タップなどの
フィルタ係数を用いたウェーブレット変換フィルタで実
現することができる。なお、各ウェーブレット変換フィ
ルタにおけるローパスフィルタの周波数応答特性を図9
に示す。図9に示すように、いずれのフィルタG1も、
空間周波数3.3cycle/mm以上のレスポンスを5%以下に
低減するものである。
【0055】
【表1】
【表2】
【表3】
【0056】これにより、 3.4本/mm以下のグリッドピ
ッチ(mm当たりの読取密度が 3.4本/mmよりも大きい)
である限り、横方向グリッドが使用されたときにはグリ
ッド成分が信号LH1に現れ、縦方向グリッドが使用さ
れたときにはグリッド成分が信号HL1に現れ、クロス
グリッドが使用されたときにはグリッド成分が信号HH
1に現れ、グリッド方向に拘わらず、SQ画像を表す信
号LL1においては空間周波数3.3cycle/mm以上のレス
ポンスが5%以下に低減されたものとなり、静止グリッ
ド4に起因する縞模様(モアレ)が殆ど現れない。
【0057】さらに、ウェーブレット変換手段32aに
おいて、基本ウェーブレット関数H0,G0を用いて、
信号LL1に対してウェーブレット変換が施されて、信
号HH2,HL2,LH2,LL2が得られる。ここ
で、信号LL2は原画像の縦横を各々1/4に縮小した
1/16縮小画像を表し、それぞれ原画像の1/16縮
小画像において、信号HL2、LH2およびHH2は、
上記同様に、縦エッジ、横エッジ、あるいは斜めエッジ
成分の画像を表すものとなる。なお、上述のように、S
Q画像を表す信号LL1にはグリッド成分が殆ど現れな
いので、この2段目で用いられるウェーブレット関数H
0,G0は、上記初段で用いられたウェーブレット関数
H1,G1とは異なり、静止グリッド4のグリッドピッ
チに対応して設定されるものである必要はなく、例え
ば、表4に示すドーベッチ(Daubechies)の(9,7)
タップのフィルタ係数を用いたウェーブレット変換フィ
ルタとするとよい。なお、この(9,7)タップウェー
ブレット変換フィルタにおけるローパスフィルタG0の
周波数応答特性を図9に示す。
【0058】
【表4】
【0059】以下、上記2段目と同様にして、各周波数
帯域において得られるウェーブレット変換係数信号LL
kに対するウェーブレット変換をn回繰り返すことによ
りウェーブレット変換係数信号HH1〜HHn,HL1
〜HLn,LH1〜LHn,LL1〜LLnを得る。こ
こで、n回目のウェーブレット変換により得られるウェ
ーブレット変換係数信号HHn,HLn,LHn,LL
nは、原画像信号Sorg と比較して主副各方向の画素数
が(1/2)となった(1/2)2n縮小画像を表し、各
ウェーブレット変換係数信号HHn,HLn,LHn,
LLnはnが大きいほど周波数帯域が低くなる。このよ
うに、ウェーブレット変換係数信号HHk,HLk,L
Hk,LLk(kは解像度レベルであって、k=1〜n
の整数)は、それぞれ、原画像信号Sorg の周波数範囲
のうちの所定範囲の周波数成分を担持する帯域制限画像
信号となる。また、信号HHkは原画像信号Sorg の主
副両方向の周波数の変化を表しkが大きいほど低周波信
号となる。また信号HLkは原画像信号Sorg の主走査
方向の周波数の変化を表すものであり、kが大きいほど
低周波信号となる。さらに信号LHkは原画像信号Sor
g の副走査方向の周波数の変化を表すものであり、kが
大きいほど低周波信号となる。
【0060】図10は、原画像信号をウェーブレット変
換して各成分に分解した結果を示す図である。なお、図
10においては、1回目の2次元ウェーブレット変換を
行ない(同図(a))、その後2回目の2次元ウェーブ
レット変換を行なった状態まで(同図(b))を表して
いる。
【0061】なお、上記ウェーブレット変換部32の作
用説明から判るように、該ウェーブレット変換部32に
おける初段のウェーブレット変換手段32aは、本発明
に係る周期模様抑制処理手段、低解像度抑制済画像取得
手段および画素密度変換手段として機能するものであ
る。なお、SQ画像以下の各解像度レベルの画像を表す
信号LLkを画像処理手段35に入力することで、(1/
2)解像度となった、モアレを生じない(1/2)2k
縮小画像をCRTモニタ71などで再生出力することが
できる。
【0062】このようにして多数の解像度レベルのウェ
ーブレット変換係数信号HH1〜HHn,HL1〜HL
n,LH1〜LHn,LL1〜LLnが求められた後、
各信号のうちのHQ画像の解像度よりも1段低下した1
/2解像度レベルまでの信号、すなわちSQ画像まで復
元することができる信号が符号化手段34に入力され、
量子化および非可逆符号化処理が施され符号化データD
Aに変換される。上記説明から明らかなように、この符
号化データDAは、モアレ成分を殆ど含まないデータと
なる。一方、記憶部29から読み出されたHQ画像を表
す画像信号Sは符号化手段31にも入力され、可逆符号
化処理が施され符号化データDBに変換される。上述の
処理プロセスを画像に着目して模式的に示すと図11の
ようになる。
【0063】そして、変換された各符号化データDA,
DBを、それぞれ対応づけて(関連づけて)ファイルサ
ーバ62に格納する。このとき、各符号化データDA,
DBは1つのビットストリーム(ファイル)に含めて格
納(記憶)させておく。また、符号化データDAがSQ
画像を表し、符号化データDBがHQ画像を表すもので
あることが判るように、適当な識別データを各符号化デ
ータの添付データ(例えばヘッダデータ)として付加し
ておく。そして、利用者の要求により、原画像レベルの
解像度画像、すなわちHQ画像が欲しい場合(特に読影
目的)には符号化データDBを復元部40で復号化し、
あるいはネットワーク63を介して他の機器(本例では
画像処理装置80)に画像転送(データ転送)した後復
号化する。一方、1/2縮小画像レベル以下の解像度で
かまわない場合には(特に参照目的)は、SQ画像を表
す符号化データDAを復号化等する。
【0064】図12は、ビットストリーム(ファイル)
のデータ構造の一例を示す図である。HQ画像を元にし
て1/2解像度のSQ画像を得、HQ画像の符号化デー
タDBとSQ画像の符号化データDAを得た後、SQ画
像の符号化データDAが先頭側となりHQ画像の符号化
データDBが後側となるように1つの符号化データに纏
める。次に、纏められた符号化データの先頭側に、ヘッ
ダ情報を付加する。このヘッダ情報としては、HQ画像
およびSQ画像それぞれについての情報、例えば、画素
数、ライン数、ビット数、符号化データ量、ハフマンテ
ーブルなどを含める。なお、各符号化データDA,DB
を1つに纏める前に、各画像の符号化データごとにヘッ
ダ情報を付加し、その後に1つのデータに纏めてもよ
い。各符号化データDA,DBを別個に保存(記憶)・
転送すると2つのファイルを管理しなければならず、デ
ータベース管理が煩雑となるが、このように各符号化デ
ータDA,DBを同一のビットストリーム(ファイル)
とすることにより、2つの画像を1つのデータファイル
として管理することができ便利である。
【0065】なお、量子化および符号化して画像保存し
た後に画像転送し、その後に画像を復元するに際して
は、例えばMPEG−4(Moving Picture Experts Gro
up-4)で用いられている、SNRスケーラビリティある
いは空間スケーラビリティを用いるとよい。ここでSN
Rスケーラビリティとは、ウェーブレット変換係数信号
を階層的に量子化する方法であって、図13(A)にそ
の概念図を示すように、最初にウェーブレット変換係数
信号を粗い量子化ステップで量子化して符号化し、ウェ
ーブレット変換係数信号の量子化誤差を逐次密な量子化
ステップで量子化して符号化するものである。そして転
送先の画像処理装置においては、受信した符号化データ
の最初の部分のみを復号化することで、やや歪み(雑
音)が含まれた画像を再生することができ、逐次量子化
誤差を密に量子化した符号化データを復号化すること
で、徐々に画像のS/N比を高めることができる。一
方、空間スケーラビリティとは、解像度レベルの最も低
い(最低周波成分の)ウェーブレット変換係数信号から
順次段階的に量子化する方法であって、図13(B)に
その概念図を示すように、最初に低周波成分のウェーブ
レット変換係数信号を量子化して符号化し、順次より高
い周波数成分を符号化するものである。そして転送先の
画像処理装置においては、受信した符号化データの最初
の部分のみを復号化することで、低周波成分の画像を再
生することができ、逐次受信した高周波数成分に対応す
る符号化データを復号化することで、徐々に空間解像度
を高めることができる。
【0066】次に、ファイルサーバに62に保存された
符号化データに基づいて、元の画像を復元する方法につ
いて説明する。
【0067】各符号化データDA,DBはファイルサー
バ62から復元部40に読み込まれ、識別用の添付デー
タを参照することで、符号化データDAは復号化手段4
2に、符号化データDBは復号化手段41に入力され
る。そして、各復号化手段41,42においては、それ
ぞれ符号化処理に対応した復号化処理および逆量子化処
理が施されて、略元の信号が復号化される。
【0068】その後、SQ画像を表す符号化データDA
を復号化手段42によって復号化して得たウェーブレッ
ト変換係数信号LLn、HLk,LHk,HHk(k=
1〜n)は、逆ウェーブレット変換部44において、最
低解像度レベルnからレベル1(SQ画像の解像度レベ
ル)まで、順次逆ウェーブレット変換が施される。
【0069】図14は、逆ウェーブレット変換部44の
構成を示す概略ブロック図、図15は各逆ウェーブレッ
ト変換手段34aにおいて行なわれる逆ウェーブレット
変換処理を説明するための機能ブロック図である。図1
4に示すように、先ず、最低周波数帯域の信号HHn,
HLn,LHn,LLnに対して逆ウェーブレット変換
手段44aにおいて逆ウェーブレット変換を施して信号
LLn−1を得る。
【0070】逆ウェーブレット変換に際しては、図15
に示すように、先ず、信号LLnおよび信号LHn(L
Hk)の副走査方向に対して画素間に1画素分の間隔を
あける処理を行うとともに(図中↑2で表す)、ウェー
ブレット変換の際に用いた関数G0,H0に対応する逆
ウェーブレット変換関数G0’,H0’によりフィルタ
リング処理を副走査方向に施してこれらを加算し、さら
に加算により得られた信号(第1の加算信号とする)の
主走査方向に対して画素間に1画素分の間隔をあける処
理を行うとともに、関数G0’によりフィルタリング処
理を主走査方向に施して第1の信号を得る。一方、信号
HLn(HLk)および信号HHn(HHk)の副走査
方向に対して画素間に1画素分の間隔をあける処理を行
うとともに、関数G0’,H0’によりフィルタリング
処理を副走査方向に施してこれらを加算し、さらに加算
により得られた信号(第2の加算信号とする)の主走査
方向に対して画素間に1画素分の間隔をあける処理を行
うとともに、関数H0’によりフィルタリング処理を主
走査方向に施して第2の信号を得る。そして第1および
第2の信号を加算して信号LLn−1(LLk−1)を
得る。
【0071】次に、信号HHn−1,HLn−1,LH
n−1,LLn−1に対して上記と同様に逆ウェーブレ
ット変換手段44aにおいて逆ウェーブレット変換を行
なって、処理済み信号LLn−2を得る。そして、以下
上記と同様にして逆ウェーブレット変換を解像度レベル
1まで繰り返すことによりSQ画像を表す信号LL1が
得られ、元のSQ画像と略等価の画像(非可逆符号化方
式を用いているので;ここでは復元された画像もSQ画
像とする)を復元することができる。
【0072】一方、HQ画像を表す符号化データDBを
復号化手段41によって復号化して得た信号を用いるこ
とで、完全なるHQ画像を復元することができる(可逆
符号化方式を用いているので)。
【0073】このようにして復元されたHQ画像および
SQ画像は、画像処理手段35において所定の画像処理
が施された後、出力フォーマット形成手段36を介し
て、CRTモニタ71などで再生出力される。ここで、
HQ画像は、グリッド像を含む画像ではあるが、上述の
ように、サンプリング周波数fsが十分に高いので、グ
リッド像はさほど目立たない。一方、前述のように、H
Q画像に対するウェーブレット変換によって得たSQ画
像を表す解像度レベル1の信号LL1においては空間周
波数3.3cycle/mm以上のレスポンスが5%以下に低減さ
れたものとなり、3.4本/mmの静止グリッド4を用いて
撮影を行なっても、4本/mmの静止グリッド4を用いて
撮影を行なっても、これらの静止グリッド4に起因する
縞模様が殆ど現れずグリッド成分が抑制されている。ま
た、グリッド成分が抑制された信号LL1に対してウェ
ーブレット変換を施して得たレベル1以降の信号LLk
にもモアレ成分が含まれないので、全ての低解像度画像
(縮小画像)において、静止グリッドに起因するモアレ
が発生するということがない。またSQ画像(勿論それ
以下の解像度レベルの画像でもよい)を用いて、画像を
任意倍率で拡大あるいは縮小処理しても、モアレによる
アーチファクトが生ぜず、見やすい高画質の画像を提供
することができる。またウェーブレット変換を用いてい
るので、拡大/縮小処理をするのにも好都合であり、ネ
ットワーク63を介して画像転送する上でも都合がよ
い。
【0074】また、ネットワーク接続された画像処理装
置80の復元部82においても、転送された各符号化デ
ータDA,DBに基づいて、上記説明と同様にしてグリ
ッド像の目立たないHQ画像や、モアレを発生しない低
解像度画像(例えばSQ画像)を復元できる。さらには
SQ画像(それ以下の解像度レベルの画像でもよい)を
用いて、画像を任意倍率で拡大あるいは縮小処理して
も、モアレによるアーチファクトが生ぜず、見やすい高
画質の画像を提供することができる。
【0075】このように、本発明を適用した上記構成の
画像処理システムにおいては、グリッド像を含む画像
(上記例ではHQ画像)と、グリッド像に起因する周期
模様を抑制した画像(上記例ではSQ画像)とを対応づ
けて保存するようにしたので、目的に応じた画像を高速
に利用することができ、また保存されたSQ画像に対し
て画素密度変換により画像を任意に拡大・縮小しても周
期模様が目立たない拡大画像や縮小画像を再生すること
ができる。
【0076】次に、本発明による第2の実施形態につい
て説明する。図16は、本発明による画像保存装置およ
び画像復元装置を包含した第2の実施形態による画像処
理装置30を表す概略ブロック図であって、上記図5に
対応するものである。第1の実施形態との違いは、符号
化データDAに基づいてSQ画像を復元した後補間拡大
してHQ画像と同じ解像度レベル(画素数)のHQ’画
像を得、このHQ’画像とHQ画像との差分をとり、こ
の差分によって得た画像(DQ画像;Differential Qua
lity)を表す差分信号を符号化した符号化データDD
を、HQ画像を表す符号化データDBの代わりに、符号
化データDAと対応づけて(関連づけて)ファイルサー
バ62に格納する点である。
【0077】図16に示すように、第2の実施形態によ
る画像処理装置30には、SQ画像を復元する復号化手
段42と接続された、HQ画像と同じ解像度レベルのH
Q’画像を得る補間拡大手段45と、HQ’画像とHQ
画像との差分をとる減算手段37とを備える。減算手段
37の出力信号が表す差分画像DQが、HQ画像の代わ
りに符号化手段34に入力される。また、符号化手段3
4により得た符号化データDAと、ファイルサーバ62
から読み出した符号化データDAのいずれか一方を復号
化手段42に選択的に入力するための切替手段47が設
けられている。さらに、HQ画像を復元する手段とし
て、復号化手段41に加えて、復号化手段41により復
号化された差分信号が表す差分画像DQと補間拡大手段
45により得られたHQ’画像とを加算する加算手段5
4が設けられている。
【0078】第2の実施形態による画像処理装置30に
おいて画像保存するに際しては、先ず、第1の実施形態
と同様に、SQ画像についての符号化データDAを得
る。次に、切替手段47を入力端子a側にし、この符号
化データDAを直接に復号化手段42に入力して、復号
化手段42および逆ウェーブレット変換手段44により
SQ画像(正しくは略SQ画像に等しい画像)を復元す
る。
【0079】次に、補間拡大手段45において、復元し
たSQ画像の各画素間に値が0の画素を1つずつ補間し
た後所定のフィルタリング処理を施して拡大画像である
HQ’画像を得る。このHQ’画像は、HQ画像と同じ
解像度レベル(画素数)の画像であるが、HQ画像より
は鮮鋭度の低い低画質な画像である。しかしながら、こ
のHQ’画像は、前述のように、モアレ成分を含まない
SQ画像を補間拡大して得た画像であり、モアレ成分を
含まない画像である。
【0080】次に、減算手段37において、補間拡大手
段45により得たHQ’画像と、記憶部29から読み出
したHQ画像との差分をとり、差分画像DQを得る。そ
して差分画像DQを符号化手段31に入力し、可逆符号
化処理を施して符号化データDDを得る。
【0081】そして、各符号化データDA,DDを、そ
れぞれ対応づけて(関連づけて)ファイルサーバ62に
格納する。したがって、第2の実施形態による画像処理
装置30によっても、SQ画像とHQ画像を復元可能な
符号化データを保存することができる。また、HQ画像
を表す符号化データDBの代わりに差分画像DQを表す
符号化データDDを求めているので、符号化効率が高ま
り、結果的に、保存画像の総情報量を少なくすることが
できる。上述の処理プロセスを画像に着目して模式的に
示すと図17のようになる。
【0082】一方、保存・転送された符号化データに基
づいて、元の画像を復元する際には、先ず、切替手段4
7を入力端子b側に切り替えて、ファイルサーバ62か
ら読み出した符号化データDAに基づいて、第1の実施
形態と同様に、復号化手段42および逆ウェーブレット
変換手段44によりSQ画像(正しくは略SQ画像に等
しい画像)を復元する。また、差分画像DQを表す符号
化データDDを復号化手段41によって復号化して差分
画像DQを復元した後、加算手段54において、差分画
像DQを復元したSQ画像に加えることで、完全なるH
Q画像を復元する。このようにして復元されたHQ画像
およびSQ画像は、画像処理手段35において所定の画
像処理が施された後、出力フォーマット形成手段36を
介して、CRTモニタ71などで再生出力される。ま
た、ネットワーク接続された画像処理装置80において
も、復元部82を第2の実施形態による復元部40と同
様の構成とすることにより、HQ画像とSQ画像を復元
することができる。
【0083】以上、本発明による画像保存方法および装
置の好ましい実施の形態について説明したが、本発明は
必ずしも上述した実施の形態に限定されるものではな
い。
【0084】例えば、上述の説明は、モアレ除去機能を
有するフィルタを用いたウェーブレット変換により画素
密度変換を行なっていたが、これに限らず、多重解像度
変換における、少なくとも最初にフィルタリング処理を
施す際のフィルタを、グリッド像を除去するグリッド除
去フィルタとする方法、例えば本願出願人が特開平9−4
4645号に提案しているようにモアレ除去フィルタを用い
たラプラシアンピラミッド展開により画素密度変換を行
なう方法としてもよい。また、本願出願人による特願平
10−164737号に記載のモアレ除去フィルタを用いてモア
レ成分を抑制した後、周知の方法を用いた画素密度変換
処理を施してもよい。
【0085】また。上述の説明では、グリッド像を含む
HQ画像と、グリッド像に起因する周期模様を抑制した
低解像度画像(上記例ではHQ画像の1/2解像度レベ
ルのSQ画像)とを対応づけて保存するものとしたが、
周期模様を抑制した画像の解像度レベルは、必ずしもH
Q画像よりも低解像度の画像である必要はない。例え
ば、グリッド像の目立たないHQ画像のグリッド成分を
モアレ除去フィルタにより除去した、HQ画像と同じ解
像度レベル(画素密度)の画像であってもよい。このよ
うな画像は、特開平3-12785 号や同3-114039号などに提
案されているように、例えばHQ画像に対してフーリエ
変換し、グリッドの縞模様に対応する周波数データを除
去した後、逆フーリエ変換を施す、あるいはグリッドの
縞模様の空間周波数成分を除去するフィルタリング処理
を施すなどして得ることができる。また、上記説明から
理解されるように、SQ画像を補間拡大して得たHQ’
画像であってもよい。また、ラプラシアンピラミッド展
開を用いる場合においては、HQ画像の解像度レベルま
で逆展開して得た画像とすればよい。要するに、モアレ
除去処理を施していないグリッド成分を含む画像と、モ
アレ除去処理を施した画像とを対応づけて保存すること
により、いずれの解像度レベルにおいても、モアレのよ
うな周期模様が目立たない画像を、利用目的に応じて高
速に再生出力することができるものであればよい。
【0086】また、上記説明においては、周期模様像を
含む画像の一例として、静止グリッドを用いた撮影によ
って得られた静止グリッド像を含む放射線画像について
説明したが、周期模様像は、所定の周期パターンからな
る像である限り、必ずしも静止グリッド像に限るもので
はない。
【0087】さらに、上記説明においては、ファイルサ
ーバに格納するデータ量を少なくするため、グリッド像
を含む画像(HQ画像)およびモアレ成分を発生させな
い画像(SQ画像)のいずれをも符号化してデータ保存
するようにしていたが、いずれか一方のみを符号化し
て、この符号化した一方の画像を担持するデータと、符
号化していない他方の画像を担持するデータとを対応づ
けて保存してもよい。また、両画像のいずれも、符号化
することなく、対応づけて保存してもよい。
【0088】また、上述した本発明の画像保存方法をコ
ンピュータにより実行するものとし、該方法をコンピュ
ータに実行させるためのプログラムを、コンピュータ読
取り可能な記録媒体に記録して提供してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】放射線画像撮影装置の概略を示した図
【図2】グリッド撮影により得られた放射線画像を示す
【図3】放射線画像読取装置の一例を示す斜視図
【図4】走査方向と読取画像との関係を示した図
【図5】本発明の画像保存装置を包含した第1の実施形
態の画像処理装置の概略を表すブロック図
【図6】本発明による画像保存方法を利用した画像処理
システムを表す概略ブロック図
【図7】ウェーブレット変換部において行なわれるウェ
ーブレット変換処理を説明するための機能ブロック図
【図8】ウェーブレット変換手段の詳細を示したブロッ
ク図
【図9】ウェーブレット変換フィルタにおけるローパス
フィルタの周波数応答特性を示す図
【図10】原画像信号をウェーブレット変換して各成分
に分解した結果を示す図
【図11】第1の実施形態の画像処理装置の処理プロセ
スを画像に着目して模式的に示した図
【図12】ビットストリームファイルのデータ構造の一
例を示す図
【図13】画像転送における、SNRスケーラビリティ
を説明する図(A)、および空間スケーラビリティを説
明する図(B)
【図14】逆ウェーブレット変換部の構成を示す概略ブ
ロック図
【図15】逆ウェーブレット変換手段において行なわれ
る逆ウェーブレット変換処理を説明するための機能ブロ
ック図
【図16】本発明の画像保存装置を包含した第2の実施
形態の画像処理装置の概略を表すブロック図
【図17】第2の実施形態の画像処理装置の処理プロセ
スを画像に着目して模式的に示した図
【符号の説明】
4 静止グリッド 5 被写体像 6 グリッド像 11 蓄積性蛍光体シート 30 画像保存装置を包含した画像処理装置 31 符号化手段 32 周期模様抑制処理手段として作用するウェーブ
レット変換部 34 符号化手段 35 画像処理手段 36 出力フォーマット形成手段 37 減算手段 40 復元部 41 復号化手段 42 復号化手段 44 逆ウェーブレット変換部 45 補間拡大手段 46 切替手段 47 加算手段 80 画像処理装置 81 画像処理手段 82 復元部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H013 AC06 4C093 AA01 AA28 CA13 CA21 EB05 EB24 FD01 FD02 FD04 FD05 FD20 FF09 FF13 FF34 FH02 5B057 AA08 CD05 CE06 CG02 CG05 5C078 AA04 BA53 CA23 DA01 DA02 DA22 DB04 EA08 9A001 BB02 BB03 BB04 CC02 DD09 EE02 EE04 EE05 HH24 HH27 JJ09 JJ27 KK42 KK60

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周期模様像を含む原画像に対して、前
    記周期模様像に対応する空間周波数成分を抑制する周期
    模様抑制処理を施して抑制済画像を得、 該抑制済画像を担持する抑制済画像データを、前記原画
    像を担持する原画像データと対応づけて保存することを
    特徴とする画像保存方法。
  2. 【請求項2】 前記原画像の解像度よりも低い解像度
    の、前記周期模様像に対応する空間周波数成分が抑制さ
    れた低解像度抑制済画像を得、 該低解像度抑制済画像を担持する低解像度画像データを
    前記抑制済画像データの代わりに保存することを特徴と
    する請求項1記載の画像保存方法。
  3. 【請求項3】 画素密度変換処理を施すことにより前
    記低解像度抑制済画像を得ることを特徴とする請求項2
    記載の画像保存方法。
  4. 【請求項4】 前記原画像と前記抑制済画像との差を
    とって差分画像を得、該差分画像を担持する差分画像デ
    ータを、前記原画像データの代わりに保存することを特
    徴とする請求項1から3いずれか1項記載の画像保存方
    法。
  5. 【請求項5】 前記原画像を担持する原画像データを
    符号化して原画像符号化データを得、 前記抑制済画像を担持する画像データを符号化して抑制
    済符号化データを得、 前記抑制済画像データに代えて該抑制済符号化データを
    用いるとともに、前記原画像データに代えて前記原画像
    符号化データを用いて、前記保存を行なうことを特徴と
    する請求項1から4いずれか1項記載の画像保存方法。
  6. 【請求項6】 前記原画像符号化データを得るための
    符号化と、前記抑制済符号化データを得るための符号化
    のうちの少なくとも一方が、非可逆圧縮符号化であるこ
    とを特徴とする請求項5記載の画像保存方法。
  7. 【請求項7】 前記各符号化データを、1つのビット
    ストリームに含めて保存することを特徴とする請求項5
    または6記載の画像保存方法。
  8. 【請求項8】 前記周期模様抑制処理が、前記原画像
    に対して所定のフィルタによるフィルタリング処理を繰
    り返し施すことにより該原画像を多重解像度空間に変換
    するものであって、且つ少なくとも初段の前記フィルタ
    リング処理における前記所定のフィルタとして、前記周
    期模様像を除去する機能を有するものを使用するもので
    あることを特徴とする請求項1から7いずれか1項記載
    の画像保存方法。
  9. 【請求項9】 周期模様像を含む原画像に対して、前
    記周期模様像に対応する空間周波数成分を抑制する周期
    模様抑制処理を施して抑制済画像を得る周期模様抑制処
    理手段を備え、該抑制済画像を担持する抑制済画像デー
    タを、前記原画像を担持する原画像データと対応づけて
    保存させるものであることを特徴とする画像保存装置。
  10. 【請求項10】 前記原画像の解像度よりも低い解像
    度の、前記周期模様像に対応する空間周波数成分が抑制
    された低解像度抑制済画像を得る低解像度抑制済画像取
    得手段を備え、 該低解像度抑制済画像を担持する低解像度画像データを
    前記抑制済画像データの代わりに保存させるものである
    ことを特徴とする請求項9記載の画像保存装置。
  11. 【請求項11】 前記低解像度抑制済画像取得手段
    が、画素密度変換処理を施すことにより前記低解像度抑
    制済画像を得るものであることを特徴とする請求項10
    記載の画像保存装置。
  12. 【請求項12】 前記原画像と前記抑制済画像との差
    をとって差分画像を得る減算手段をさらに備え、該差分
    画像を担持する差分画像データを、前記原画像データの
    代わりに保存させるものであることを特徴とする請求項
    9から11いずれか1項記載の画像保存装置。
  13. 【請求項13】 前記原画像を担持する原画像データ
    を符号化して原画像符号化データを得る第1の符号化手
    段と、前記抑制済画像を担持する画像データを符号化し
    て抑制済符号化データを得る第2の符号化手段とをさら
    に備え、 前記抑制済画像データに代えて該抑制済符号化データを
    用いるとともに、前記原画像データに代えて前記原画像
    符号化データを用いて、前記保存を行なうものであるこ
    とを特徴とする請求項9から12いずれか1項記載の画
    像保存装置。
  14. 【請求項14】 前記第1および第2の符号化手段の
    うちの少なくとも一方が、非可逆圧縮符号化を行なうも
    のであることを特徴とする請求項13記載の画像保存装
    置。
  15. 【請求項15】 前記各符号化データを1つのビット
    ストリームに含めて保存させるものであることを特徴と
    する請求項13または14記載の画像保存装置。
  16. 【請求項16】 前記周期模様抑制処理手段が、前記
    原画像に対して所定のフィルタによるフィルタリング処
    理を繰り返し施すことにより該原画像を多重解像度空間
    に変換するものであって、且つ少なくとも初段の前記フ
    ィルタリング処理における前記所定のフィルタとして、
    前記周期模様像を除去する機能を有するものを使用する
    ものであることを特徴とする請求項9から15いずれか
    1項いずれか1項記載の画像保存装置。
  17. 【請求項17】 周期模様像を含む原画像に対して、
    前記周期模様像に対応する空間周波数成分を抑制する周
    期模様抑制処理を施して抑制済画像を得る手順と、 該抑制済画像を担持する抑制済画像データを、前記原画
    像を担持する原画像データと対応づけて保存させる手順
    とを有することを特徴とする画像保存方法をコンピュー
    タに実行させるためのプログラムを記録したコンピュー
    タ読取り可能な記録媒体。
  18. 【請求項18】 前記原画像の解像度よりも低い解像
    度の、前記周期模様像に対応する空間周波数成分が抑制
    された低解像度抑制済画像を得る手順を有し、 前記保存させる手順が、該低解像度抑制済画像を担持す
    る低解像度画像データを前記抑制済画像データの代わり
    に保存させるものであることを特徴とする請求項17記
    載の記録媒体。
  19. 【請求項19】 前記低解像度抑制済画像を得る手順
    が、画素密度変換処理を施すことにより前記低解像度抑
    制済画像を得るものであることを特徴とする請求項18
    記載の記録媒体。
  20. 【請求項20】 前記原画像と前記抑制済画像との差
    をとって差分画像を得る手順を有し、 前記保存させる手順が、該差分画像を担持する差分画像
    データを、前記原画像データの代わりに保存させるもの
    であることを特徴とする請求項17から19いずれか1
    項記載の記録媒体。
  21. 【請求項21】 前記原画像を担持する原画像データ
    を符号化して原画像符号化データを得る手順と、前記抑
    制済画像を担持する画像データを符号化して抑制済符号
    化データを得る手順とをさらに有し、 前記保存させる手順が、前記抑制済画像データに代えて
    該抑制済符号化データを用いるとともに、前記原画像デ
    ータに代えて前記原画像符号化データを用いて、前記保
    存を行なうものであることを特徴とする請求項17から
    20いずれか1項記載の記録媒体。
  22. 【請求項22】 前記原画像符号化データを得るため
    の符号化と、前記抑制済符号化データを得るための符号
    化のうちの少なくとも一方が、非可逆圧縮符号化である
    ことを特徴とする請求項21記載の記録媒体。
  23. 【請求項23】 前記保存させる手順が、前記各符号
    化データを、1つのビットストリームに含めて保存させ
    るものであることを特徴とする請求項21または22記
    載の記録媒体。
  24. 【請求項24】 前記抑制済画像を得る手順が、前記
    原画像に対して所定のフィルタによるフィルタリング処
    理を繰り返し施すことにより該原画像を多重解像度空間
    に変換するものであって、且つ少なくとも初段の前記フ
    ィルタリング処理における前記所定のフィルタとして、
    前記周期模様像を除去する機能を有するものを使用する
    ものであることを特徴とする請求項17から23いずれ
    か1項記載の記録媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006263180A (ja) * 2005-03-24 2006-10-05 Fuji Photo Film Co Ltd 画像処理装置およびこれを用いた放射線撮影システム
JP2008228327A (ja) * 2008-04-08 2008-09-25 Canon Inc 復号方法及び装置
US7558441B2 (en) 2002-10-24 2009-07-07 Canon Kabushiki Kaisha Resolution conversion upon hierarchical coding and decoding
US8969919B2 (en) 2006-09-20 2015-03-03 Fujitsu Limited Field-effect transistor

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