JP2001220970A - 防虫網及びその製造方法 - Google Patents

防虫網及びその製造方法

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JP2001220970A
JP2001220970A JP2000031851A JP2000031851A JP2001220970A JP 2001220970 A JP2001220970 A JP 2001220970A JP 2000031851 A JP2000031851 A JP 2000031851A JP 2000031851 A JP2000031851 A JP 2000031851A JP 2001220970 A JP2001220970 A JP 2001220970A
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insect repellent
net
insect
lace
multifilament yarn
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JP2000031851A
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Tadao Yamamura
忠夫 山村
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Dio Chemicals Ltd
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Dio Chemicals Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】虫類に対する忌避性が強く、防虫効果が長期間
持続し、住宅などの網戸に用いて、虫類の侵入を効果的
に防御することができる防虫網及びその製造方法を提供
する。 【解決手段】マルチフィラメント糸のレースに、防虫剤
を含有させてなることを特徴とする防虫網、及び、マル
チフィラメント糸のレースに、防虫剤と接着剤を含有す
る水性液体を含浸させたのち乾燥することを特徴とする
防虫網の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、防虫網及びその製
造方法に関する。さらに詳しくは、本発明は、虫類に対
する忌避性が強く、防虫効果が長期間持続し、住宅など
の網戸に用いて、虫類の侵入を効果的に防御することが
できる防虫網及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】住宅などへの虫類の侵入を防御するため
に、家屋の開口部に網戸が取り付けられる。人間に対し
て直接間接に害を与えるカ、ハエなどの害虫は言うに及
ばず、無害な昆虫などでも住宅に侵入されると煩わし
く、照明器具の覆いの内側に入り込んで死骸が残るなど
不都合が多い。このために、網戸によって物理的に虫類
の侵入を防止するのみならず、網戸に虫類に対する忌避
性を付与して、いっそう確実に虫類の侵入を防止するこ
とが望まれている。網戸用の網としては、以前は塩化ビ
ニル樹脂製の網が一般的であったが、近年はポリプロピ
レン製の網が多く用いられ、ステンレス鋼製の網も用い
られている。これらの網材に防虫剤を塗布すると、たと
え接着剤を併用しても接着力が弱く、防虫剤は短期間の
うちに網の表面から剥落し、効力がなくなってしまう。
また、塩化ビニル樹脂やポリプロピレンなどに防虫剤を
練り込んでモノフィラメントに加工すると、モノフィラ
メントの内部の防虫剤は表面に移動してこないので、高
価な防虫剤が無駄になり、防虫効果は弱い。このため
に、虫類に対する忌避性が長期間持続し、虫類の侵入を
効果的に防御することができる防虫網が求められてい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、虫類に対す
る忌避性が強く、防虫効果が長期間持続し、住宅などの
網戸に用いて、虫類の侵入を効果的に防御することがで
きる防虫網及びその製造方法を提供することを目的とし
てなされたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、網の材料として
マルチフィラメント糸のレースを用いることにより、網
への防虫剤の付着量と保持性を高めて防虫効果を長期間
維持することができ、マルチフィラメント糸のレースに
防虫剤と接着剤を含有する水性液体を含浸させたのち乾
燥することにより、防虫効果の大きい防虫網を容易に製
造し得ることを見いだし、この知見に基づいて本発明を
完成するに至った。すなわち、本発明は、(1)マルチ
フィラメント糸のレースに、防虫剤を含有させてなるこ
とを特徴とする防虫網、(2)防虫剤が、ピレスロイド
系防虫剤である第1項記載の防虫網、(3)網戸用の防
虫網である第1項又は第2項記載の防虫網、及び、
(4)マルチフィラメント糸のレースに、防虫剤と接着
剤を含有する水性液体を含浸させたのち乾燥することを
特徴とする防虫網の製造方法、を提供するものである。
さらに、本発明の好ましい態様として、(5)マルチフ
ィラメント糸のフィラメント数が、10〜100本であ
る第1項記載の防虫網、及び、(6)レースが、多角形
の目からなるレースである第1項記載の防虫網、を挙げ
ることができる。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の防虫網は、マルチフィラ
メント糸のレースに防虫剤を含有させてなる防虫網であ
る。本発明に用いるマルチフィラメント糸の材質に特に
制限はなく、例えば、レーヨン、アセテート、ナイロ
ン、ポリエステル、アクリルなどを挙げることができ
る。これらの中で、ポリエステルのマルチフィラメント
糸を好適に用いることができる。本発明に用いるマルチ
フィラメント糸のフィラメント数に特に制限はないが、
10〜100本であることが好ましく、20〜50本で
あることがより好ましい。フィラメント数が10本未満
であると、防虫剤の付着量が少なくなり、防虫効果が低
下するおそれがある。フィラメント数が100本を超え
るマルチフィラメント糸は高価であるばかりでなく、フ
ィラメント数100本以下のマルチフィラメント糸を用
いて、必要にして十分な量の防虫及び殺虫剤を付着させ
ることができる。本発明に用いるレースに特に制限はな
いが、チュールレース、マーキゼットレースなどの多角
形の透かし目だけのレースを好適に用いることができ
る。図1は、マーキゼットレースの平面図の一例であ
る。
【0006】本発明に用いる防虫剤に特に制限はなく、
例えば、ピレトリン、シネリン、ジャスモリン、アレス
リン、レスメトリン、フェンバレラートなどのピレスロ
イド系防虫剤、トキサフェン、ベンゾエピンなどの環状
ジエン系防虫剤、マラチオン、フェニトロチオンなどの
有機リン系防虫剤、カルバリル、メソミル、プロメカル
ブなどのカルバメート系防虫剤などを挙げることができ
る。これらの防虫剤は、1種を単独で用いることがで
き、あるいは、2種以上を組み合わせて用いることもで
きる。ここれらの中で、優れた防虫力を有し、速効的で
あり、しかも急性毒性が低いピレスロイド系防虫剤を特
に好適に用いることができる。本発明において、防虫剤
の含有量に特に制限はないが、マルチフィラメント糸の
レース100重量部あたり14.5〜22.0重量部であ
ることが好ましく、16.50〜18.25重量部である
ことがより好ましい。
【0007】本発明の防虫網の製造方法においては、マ
ルチフィラメント糸のレースに、防虫剤と接着剤を含有
する水性液体を含浸させたのち、乾燥する。図2は、本
発明の製造方法の実施の一態様の工程系統図である。マ
ルチフィラメント糸のレース1が、巻き出しロール2か
ら巻き出され、含浸槽3において、防虫剤と接着剤を含
有する水性液体が含浸される。マルチフィラメント糸の
レースは、絞りロール4で絞って水性液体の含浸量を調
整したのち、加熱炉5を通過することにより乾燥され、
本発明の防虫網が得られ、巻き取りロール6に巻き取ら
れる。本発明方法において、使用する接着剤に特に制限
はなく、例えば、合成ゴムラテックス接着剤、酢酸ビニ
ル−エチレン共重合物接着剤、ポリアクリル酸エステル
系接着剤、ポリ塩化ビニル系接着剤などを挙げることが
できる。本発明方法において、防虫剤と接着剤を含有す
る水性液体の濃度に特に制限はないが、防虫剤は7.5
〜11.5g/Lであることが好ましく、8.5〜9.5
g/Lであることがより好ましい。また、接着剤は2.
0〜3.0g/Lであることが好ましく、2.25〜2.
55g/Lであることがより好ましい。防虫剤と接着剤
を含有する水性液体には、必要に応じて、界面活性剤、
紫外線吸収剤、消泡剤などを含有させることができる。
本発明の防虫網は、多数のフィラメントの間隙やレース
の結節点に防虫剤が固着されるので、防虫剤の付着量が
多く、防虫剤がフィラメントから脱落しない。そのため
に、防虫効果が大きく、耐久性に優れ、住宅の網戸用の
防虫網として好適に用いることができる。
【0008】
【実施例】以下に、実施例を挙げて本発明をさらに詳細
に説明するが、本発明はこれらの実施例によりなんら限
定されるものではない。 実施例1 ピレスロイド系防虫剤を含む水性液[アース製薬(株)、
ED−50A]20L、アクリル系接着剤液[ユニオン
化学(株)、ユニゾールAK32]8L及び水5Lを混合
して、防虫剤と接着剤を含有する水性液体を調製した。
フィラメント数36本、太さ75デニールのポリエステ
ルマルチフィラメント糸で編まれた幅0.92m、目付
56.5g/m2のマーキゼットレースを、この水性液体
で処理した。この水性液体を含浸槽に入れ、マーキゼッ
トレースを60m/分の速度で送って含浸槽をくぐらせ
たのち、絞りロールによる絞りを行った。防虫剤と接着
剤を含む水性液体の含浸量は、マーキゼットレース1m
あたり9.5gであった。マーキゼットレースを絞った
のち、連続的に180℃に保った加熱炉に送り、乾燥す
ることにより、本発明の防虫網を製造した。アルミニウ
ム合金製サッシを有する外面納まり固定式2枚網戸の一
方の網戸に、上記の防虫網を取りつけ、他方の網戸に市
販のポリプロピレン製の防虫網を取りつけ、6月中旬か
ら9月中旬まで、比較観察した。室内の照明を点灯する
と、ポリプロピレン製の防虫網には虫類が飛来したが、
本発明の防虫網には虫類は寄り付かなかった。朝、網戸
の下を観察すると、ポリプロピレン製の防虫網の下には
虫類の死骸が落ちていることが多かったが、本発明の防
虫網の下には虫類の死骸はほとんど見られなかった。
【0009】
【発明の効果】本発明の防虫網は、虫類に対する忌避性
が強く、防虫効果が長期間持続し、住宅などの網戸に用
いて、虫類の侵入を効果的に防御することができる。ま
た、本発明方法によれば、このような防虫網を容易に製
造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、マーキゼットレースの平面図の一例で
ある。
【図2】図2は、本発明方法の実施の一態様の工程系統
図である。
【符号の説明】
1 マルチフィラメント糸のレース 2 巻き出しロール 3 含浸槽 4 絞りロール 5 加熱炉 6 巻き取りロール

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】マルチフィラメント糸のレースに、防虫剤
    を含有させてなることを特徴とする防虫網。
  2. 【請求項2】防虫剤が、ピレスロイド系防虫剤である請
    求項1記載の防虫網。
  3. 【請求項3】網戸用の防虫網である請求項1又は請求項
    2記載の防虫網。
  4. 【請求項4】マルチフィラメント糸のレースに、防虫剤
    と接着剤を含有する水性液体を含浸させたのち乾燥する
    ことを特徴とする防虫網の製造方法。
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