JP2001220132A - 珪酸およびアルミニウムを含む物質を原料とするゼオライトの合成方法 - Google Patents

珪酸およびアルミニウムを含む物質を原料とするゼオライトの合成方法

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JP2001220132A JP2000028210A JP2000028210A JP2001220132A JP 2001220132 A JP2001220132 A JP 2001220132A JP 2000028210 A JP2000028210 A JP 2000028210A JP 2000028210 A JP2000028210 A JP 2000028210A JP 2001220132 A JP2001220132 A JP 2001220132A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】石炭灰、可燃性廃棄物の焼却灰、スラグ、カラ
ミ、鋳物廃砂などの廃棄物から如何にして高品位のゼオ
ライトを合成するかが廃棄物からゼオライトを製造する
うえでの課題であった。 【解決手段】焼却灰、スラグ、鋳物廃砂、カラミ、降下
火山噴出物等の珪酸及びアルミニウムを含む物質に稀ア
ルカリ水溶液を加え、60〜80℃に加熱した後、溶液
部分を分離し、これを濃縮した後、100〜300℃に
加熱してゼオライトを合成する方法である。加熱処理に
際して、超音波処理を行うことにより反応を促進するこ
とができる。原料の組成により、珪藻土、ガラス、アル
ミニウムドロス等を混合し、任意の珪礬比とすることに
より、所望の構造のゼオライトを得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、珪酸およびアルミ
ニウムを含む物質に、稀アルカリ水溶液を加え、加熱処
理または加熱処理および超音波処理を行った後、溶液部
分を分離し、濃縮した後、加熱処理または加熱処理およ
び超音波処理を行う、ゼオライトの合成方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】合成ゼオライトは、ゼオライトとしての
性能は高いものの、その合成に用いる原料であるシリカ
ゲル、珪酸ナトリウム、アルミナゲル、アルミン酸ナト
リウム、金属アルミニウムなどは、純度の高いものでな
ければならず、そのため価格が高いのが、一般的であっ
た。
【0003】一方、人工ゼオライトの製造方法は、主と
して火力発電所などで石炭を燃焼したときに生ずるフラ
イアッシュを原料としたものであり、その品質は原料の
石炭の組成に依存しており、品質的にも限定されてい
た。また、ゴミ焼却灰を水酸化ナトリウム水溶液中で加
熱処理することにより、人工ゼオライトを製造する方法
が提案されているが、生成した人工ゼオライトはソーダ
ライトまたはヒドロキシソーダライトに限定され、ゼオ
ライトの純度も低く、品質上問題があった(日本土壌肥
料学会誌、第68巻第4号395−401頁(199
7))。
【0004】現在では、全国の一般廃棄物の排出量は5
000万トンを越えており、そのうちの約85%が焼
却、破砕、資源化などの処理が行われている。しかし、
直接埋め立てられるゴミおよびゴミ処理施設からの焼却
灰などを合わせた埋め立て量は年々増加している。従っ
て、各市町村では年々増えるこの焼却灰の多くを埋め立
て地に利用したり、セメントなどで固めて投棄処分する
などして処理してきたが、処分地の確保に困難をきたす
など深刻な社会問題となっている。
【0005】さらに、産業界特に金属関連業界において
は、溶鉱炉から排出されるスラグ、非鉄金属の精錬に際
して発生するカラミ、アルミニウムの精錬あるいは精製
に際して発生するアルミニウムドロス、の処理が問題と
なっている。また、鋳物業界における鋳物廃砂の処分も
問題となっている。食品業界などにおいても、工程中に
おいて物質の精製に珪藻土を利用しているが、使用後の
廃珪藻土の処理が問題となっている。
【0006】自然界においては、火山周辺に存在する火
山灰、軽石などの降下火山噴出物は、農地にも利用され
ず、土地の有効利用という面からその利用方法が問題と
なっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述したような問題が
あるため、石炭灰、可燃性廃棄物の焼却灰などから如何
にして高品位のゼオライトを合成するかがゼオライトを
製造するうえでの課題であった。一方、都市ゴミなどの
可燃性廃棄物の焼却灰の有効利用、板ガラス、ビンなど
のガラスの廃棄物についての有効利用が望まれているの
で、都市ゴミなどの可燃性廃棄物の再資源化を図るため
にも、またスラグ、アルミニウムドロス、鋳物廃砂、廃
珪藻土などの産業廃棄物の有効利用を図るためにも、新
しい技術の開発が課題となっていた。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者は、これらの課
題を解決するために種々の検討を行った結果、珪酸およ
びアルミニウムを含む物質を原料としてゼオライトを提
供するに至った。すなわち、珪酸およびアルミニウムを
含む物質に、0.1乃至0.5Nのアルカリ水溶液を加
え、60乃至80℃で加熱処理した後、溶液部分を分離
し、該溶液部分を5乃至10倍に濃縮した後、100乃
至300℃で加熱処理することを特徴とするゼオライト
の合成方法であって、珪酸およびアルミニウムを含む物
質が焼却灰、スラグ、鋳物廃砂、カラミおよび降下火山
噴出物の少なくとも1種または2種以上であることが好
ましく、また珪酸およびアルミニウムを含む物質が、珪
藻土、ガラスおよびアルミニウムドロスのいずれか1種
または2種以上を含むことが好ましく、焼却灰が、石炭
灰、可燃性廃棄物の焼却灰、都市ゴミの焼却灰、汚泥の
焼却灰、ゴミ固形化燃料の焼却灰および製紙スラッジの
焼却灰の少なくとも1種または2種以上であることが好
ましく、カラミが、銅カラミ、鉛カラミ、錫カラミおよ
びニッケルカラミの少なくとも1種または2種以上であ
ることが好ましく、降下火山噴出物が、火山ガラスであ
ることが好ましい。さらに、アルカリ水溶液が水酸化ナ
トリウム水溶液であることが好ましい。
【0009】本発明の第二は、珪酸およびアルミニウム
を含む物質に、0.1乃至0.5Nのアルカリ水溶液を
加え、60乃至80℃で加熱処理および超音波処理した
後、溶液部分を分離し、該溶液部分を5乃至10倍に濃
縮した後、100乃至300℃で加熱処理することを特
徴とするゼオライトの合成方法であって、珪酸およびア
ルミニウムを含む物質が焼却灰、スラグ、鋳物廃砂、カ
ラミおよび降下火山噴出物の少なくとも1種または2種
以上であることが好ましく、また珪酸およびアルミニウ
ムを含む物質が、珪藻土、ガラスおよびアルミニウムド
ロスのいずれか1種または2種以上を含むことが好まし
く、焼却灰が、石炭灰、可燃性廃棄物の焼却灰、都市ゴ
ミの焼却灰、汚泥の焼却灰、ゴミ固形化燃料の焼却灰お
よび製紙スラッジの焼却灰の少なくとも1種または2種
以上であることが好ましく、カラミが、銅カラミ、鉛カ
ラミ、錫カラミおよびニッケルカラミの少なくとも1種
または2種以上であることが好ましく、降下火山噴出物
が、火山ガラスであることが好ましい。さらに、アルカ
リ水溶液が水酸化ナトリウム水溶液であることが好まし
く、超音波処理の超音波の振動数が、18乃至500k
Hzであることが好ましい。
【0010】本発明の第三は、珪酸およびアルミニウム
を含む物質に、0.1乃至0.5Nのアルカリ水溶液を
加え、60乃至80℃で加熱処理した後、溶液部分を分
離し、該溶液部分を5乃至10倍に濃縮した後、100
乃至300℃で加熱処理および超音波処理することを特
徴とするゼオライトの合成方法であって、珪酸およびア
ルミニウムを含む物質が焼却灰、スラグ、鋳物廃砂、カ
ラミおよび降下火山噴出物の少なくとも1種または2種
以上であることが好ましく、また珪酸およびアルミニウ
ムを含む物質が、珪藻土、ガラスおよびアルミニウムド
ロスのいずれか1種または2種以上を含むことが好まし
く、焼却灰が、石炭灰、可燃性廃棄物の焼却灰、都市ゴ
ミの焼却灰、汚泥の焼却灰、ゴミ固形化燃料の焼却灰お
よび製紙スラッジの焼却灰の少なくとも1種または2種
以上であることが好ましく、カラミが、銅カラミ、鉛カ
ラミ、錫カラミおよびニッケルカラミの少なくとも1種
または2種以上であることが好ましく、降下火山噴出物
が、火山ガラスであることが好ましい。さらに、アルカ
リ水溶液が水酸化ナトリウム水溶液であることが好まし
く、超音波処理の超音波の振動数が、18乃至500k
Hzであることが好ましい。
【0011】本発明の第四は、珪酸およびアルミニウム
を含む物質に、0.1乃至0.5Nのアルカリ水溶液を
加え、60乃至80℃で加熱処理および超音波処理した
後、溶液部分を分離し、該溶液部分を5乃至10倍に濃
縮した後、100乃至300℃で加熱処理および超音波
処理することを特徴とするゼオライトの合成方法であっ
て、珪酸およびアルミニウムを含む物質が焼却灰、スラ
グ、鋳物廃砂、カラミおよび降下火山噴出物の少なくと
も1種または2種以上であることが好ましく、また珪酸
およびアルミニウムを含む物質が、珪藻土、ガラスおよ
びアルミニウムドロスのいずれか1種または2種以上を
含むことが好ましく、焼却灰が、石炭灰、可燃性廃棄物
の焼却灰、都市ゴミの焼却灰、汚泥の焼却灰、ゴミ固形
化燃料の焼却灰および製紙スラッジの焼却灰の少なくと
も1種または2種以上であることが好ましく、カラミ
が、銅カラミ、鉛カラミ、錫カラミおよびニッケルカラ
ミの少なくとも1種または2種以上であることが好まし
く、降下火山噴出物が、火山ガラスであることが好まし
い。さらに、アルカリ水溶液が水酸化ナトリウム水溶液
であることが好ましく、超音波処理の超音波の振動数
が、18乃至500kHzであることが好ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明にいうゼオライトとは、純
度99重量%以上の含水アルミノ珪酸塩であって、珪礬
比、すなわち(SiO2 とAl2 3 の重量組成の比)
×1.7、が3〜10の範囲のものをいう。すなわち、
ゼオライトA、ゼオライトP(フィリップサイト)、ゼ
オライトX(フォージャサイト)、ゼオライトY(フォ
ージャサイト)およびヒドロキシソーダライトに相当す
るゼオライトである。陽イオン交換容量は400〜60
0cmol(+)kg-1であって、いずれもそのゼオラ
イトの構造の理論値に相当するものでる。
【0013】なお、人工ゼオライトとは、珪酸およびア
ルミニウムを含む無機成分からなる非結晶性の珪酸アル
ミニウム塩を含む組成物を、アルカリ処理により人工的
に転換して得られたゼオライトのことであって、その主
成分はフィリップサイト、モルデナイト、フォージャサ
イト、ゼオライトA、ヒドロキシソーダライトなどであ
り、他の成分を少量含むこともある。また、ゼオライト
以外の部分、すなわち非ゼオライト成分として、有機
物、鉄分、その他の不純物およびゼオライトに至るまで
の中間生成物なども共存するものである。本発明におい
ては、珪酸およびアルミニウムを含む物質に、0.1乃
至0.5Nのアルカリ水溶液を加え、60乃至80℃で
加熱処理した後、溶液部分を分離するが、このときの不
溶残渣をアルカリ処理することによって、人工ゼオライ
トを製造することができる。
【0014】本発明にいう珪酸およびアルミニウムを含
む物質とは、珪酸およびアルミニウムが珪酸アルミニウ
ム塩として含まれる物質であって、火山灰、軽石、火山
ガラスなどの降下火山噴出物、石炭の焼却灰である石炭
灰、可燃性廃棄物の焼却灰、汚泥の焼却灰、RDFとい
われるゴミ固形化燃料を熱源として燃焼させた場合の焼
却灰、などを例示することができる。また、上述の物質
に珪藻土、ガラスおよびアルミニウムドロスのいずれか
1種または2種以上が含まれているものをいう。ここ
で、可燃性廃棄物とは、人間の各種活動によって生じた
廃棄物のうち、可燃性のものをいい、一般廃棄物および
産業廃棄物とを問わない。産業廃棄物としては、土木・
建築工事などにともなって生ずる木材、紙などの可燃性
の廃棄物、などを例示することができる。また、本発明
にいう都市ゴミとは、可燃性廃棄物のうち、一般廃棄物
として家庭よりでる生ゴミその他の可燃性のゴミのこと
をいう。さらに、本発明にいう汚泥とは、食品工場の排
水処理、下水処理場などにおける廃水処理によって生ず
る活性汚泥のことをいう。また、RDFといわれるゴミ
固形化燃料とは、人間の各種活動によって生じた廃棄物
のうち、可燃性のものを選別し、一定のサイズに破砕し
た後、含水率10%程度まで乾燥し、場合によっては石
灰を混合して、固形化させたものであって、通常1kg
当たり約2000〜3000kcalの熱量をもち、ゴ
ミ固形化施設における自家消費および発電用の燃料とし
て消費されている。また、製紙スラッジとは、古紙を離
解した後、繊維を回収する工程において、除塵操作によ
り生ずる汚泥のことをいい、主として製紙原料である填
料から成っていて、この填料の成分は白色粘土であるカ
オリナイト(カオリンを含む)、ハロサイト、セリサイ
トなど、炭酸カルシウムとして軽質炭酸カルシウムまた
は重質炭酸カルシウムなど、を例示することができる。
【0015】本発明にいうスラグとは、鉱滓ともいわ
れ、鉱物質原料の溶融によって生ずる非金属物質をい
い、高炉(溶鉱炉)、転炉、電気炉、平炉などにおい
て、目的とする鉄分は炉底に溜まるが、スラグはその上
部に溜まるので、容易に分離することができる。特に、
高炉において生ずるスラグを高炉スラグといい、熔銑の
上部に溜まり、出滓口より取り出された後、空気中で放
冷されている。本発明の原料としてスラグを用いる場合
には、スラグを乾式または湿式で摩砕することが、反応
を円滑に行うために好ましい。スラグの分析例を表1に
示した。
【0016】
【表1】
【0017】本発明にいう鋳物廃砂とは、鋳物工場にお
いて、鋳物をつくる場合、砂を用いて型をつくり、その
型の中に鋳鉄を溶融し、注ぎ、冷却後、型を崩し、鋳物
を取り出すが、このときに生じる砂は、一般には繰り返
して使用されるので、砂はその間に割れて細かくなり微
粉となったり、また固結して粗い砂粒となるので、粗い
砂粒、微粉および不純物を除去するために篩別するが、
このとき再利用できずに篩別された砂およびそれに含ま
れる不純物をいう。本発明の原料として鋳物廃砂を用い
る場合には、鋳物廃砂を乾式または湿式で摩砕すること
が、反応を円滑に行うために好ましい。鋳物廃砂の分析
例を表2に示した。
【0018】
【表2】
【0019】本発明にいうカラミとは、鉄以外の金属を
精錬するときに生ずるスラグをいい、銅溶鉱炉または反
射炉などより生ずる銅カラミ、鉛、錫、ニッケルなどを
精錬するときに生ずる鉛カラミ、錫カラミ、ニッケルカ
ラミなどを例示することができる。本発明の原料として
カラミを用いる場合には、カラミを乾式または湿式で摩
砕することが、反応を円滑に行うために好ましい。これ
らのカラミは珪酸、アルミニウム、鉄などの含有量が多
く、それらの分析例を表3に示した。
【0020】
【表3】
【0021】本発明にいう降下火山噴出物とは、火山の
活動により噴出した後、降下してきた物質であって、軽
石、火山灰などをいうが、本発明の実施にあたっては、
溶融状態の溶岩が空気中で急冷したために、結晶化が進
む前に固結してできた粒子の小さな非結晶状態の自然ガ
ラスである火山ガラスを用いるのが好ましい。
【0022】本発明にいう珪藻土とは、そのほとんどが
単細胞藻類である珪藻の遺骸、すなわち珪藻殻からでき
ている珪質の堆積物で、粘土、火山灰、有機物などが混
じっているのが普通であって、その本質は含水非晶質二
酸化珪素である。珪藻土の用途は広く、吸着材、ろ過助
材、保温材、保冷材、充填材、研磨材、などに利用され
ており、用途によっては、珪藻土原土を粉砕し、目的の
用途に適するように精製するのが、一般的である。しか
し、本発明にあっては、各種用途に使用されている珪藻
土を始めとし、使用した後の廃珪藻土をも使用すること
ができる。例えば、水処理、砂糖、水飴、醤油、酒、ビ
ール、シロップ、植物油、などの精製工程で使用される
食品工業、溶剤、機械油、石油、などの精製工程で使用
される化学工業、セルロース、レーヨン、などの精製工
程で使用される繊維工業、などにおけるろ過助材として
使用した廃珪藻土をあげることができる。
【0023】本発明にいうガラスとは、ケイ酸塩ガラス
のことをいい、ケイ酸ガラス、ソーダ石灰ガラス、カリ
石灰ガラス、鉛ガラス、バリウムガラス、ホウケイ酸ガ
ラスなどを例示することができる。また、ソーダ石灰ガ
ラスとしては、板ガラス、ビンガラス、クラウンガラス
などを例示することができる。従って、本発明では板ガ
ラス、ビンガラス、食卓用品ガラス、家庭用品ガラス、
電気用ガラス、照明用ガラス、理化学用ガラス、医療用
ガラス、光学ガラス、などを使用したあとの廃棄物を使
用することができる。さらには、廃棄物としてのガラス
を回収するために粉砕した際に生じるガラスの粉末をも
含むものである。本発明の原料としてガラスを用いる場
合には、ガラスを焼却灰または都市ゴミなどの可燃性廃
棄物に添加して混合し、加熱処理を行うので、ガラスを
乾式または湿式で摩砕することが、反応を円滑に行うた
めに好ましい。
【0024】本発明にいうアルミニウムドロスとは、ア
ルミニウムの圧延業および合金業などにおける、アルミ
ニウム溶解工程において発生するが、その組成は発生の
状況により異なり、溶解炉から掻きだしたばかりのアル
ミニウムドロスの組成は大半が金属アルミニウムであ
り、酸化アルミニウムの含有量は15〜40重量%であ
る。一方、ドロス処理業において発生するアルミニウム
ドロスの組成は、酸化アルミニウムが50重量%を超え
るものもある。しかし、本発明におけるアルミニウムド
ロスの組成は、特に限定されるものではない。アルミニ
ウムドロスはアルミニウム溶解工程において発生した酸
化アルミニウムが金属アルミニウムとからまって、ドロ
スとなり、溶融アルミニウムの表面を覆うものである。
従来は、基本的には産業廃棄物として認識され、その発
生量の減少および金属アルミニウムの回収の努力はされ
てきたが、その有効利用については、殆ど省みられなか
った。本発明の原料としてアルミニウムドロスを用いる
場合には、アルミニウムドロスを焼却灰または都市ゴミ
などの可燃性廃棄物に添加して混合し、加熱処理を行う
ので、アルミニウムドロスを乾式または湿式で摩砕する
ことが、反応を円滑に行うために好ましい。
【0025】本発明にいうアルカリ水溶液とは、水酸化
ナトリウム水溶液、水酸化カリウム水溶液、水酸化カル
シウム水溶液、水酸化バリウム水溶液、水酸化リチウム
水溶液、水酸化セシウム水溶液などを例示することがで
きる。本発明を実施するためには、水酸化ナトリウム水
溶液を用いるのが好ましく、その濃度は0.1〜0.5
Nであることが特に好ましい。
【0026】本発明を実施するための超音波処理は、音
波の振動数が高音領域である18kHzから超音波領域
である500kHzの振動数であることが好ましく、そ
の強さは特に限定されるものではなく、超音波発振器の
性能に依存するものである。アルカリ水溶液中に超音波
を与えることにより、該水溶液中に振動およびキャビテ
ーションが生じ、生成したゼオライトの表面のアルカリ
水溶液の循環を促進し、ゼオライトの結晶を大きくする
作用がある。
【0027】
【実施例】本発明の概要について、説明する。原料であ
る珪酸およびアルミニウムを含む物質に、0.1乃至
0.5Nのアルカリ水溶液を加え、60乃至80℃で加
熱処理し、珪酸およびアルミニウムを抽出した後、溶液
部分を分離し、該溶液部分を5乃至10倍に濃縮する。
濃縮するときの温度は、特に限定されないが、高い方が
濃縮時間が短縮される。しかし、濃縮に際しては沈殿を
析出させてはならない。その後、100乃至300℃で
加熱処理することによってゼオライトの合成を行う方法
である。ゼオライトの合成に際しては、加熱処理と共に
超音波処理を行うことにより、反応時間の短縮およびゼ
オライトの結晶を大きくすることができる。なお、原料
を乾式または湿式により摩砕するのが、珪酸およびアル
ミニウムの抽出を円滑に行ううえで、好ましい。また、
原料よりアルカリ水溶液を用いて、珪酸およびアルミニ
ウムを抽出する操作は繰り返して行うことができる。次
に本発明の詳細を実施例に基づいて説明するが、本発明
の趣旨はこれらの実施例に限定されるものではない。
【0028】(実施例1)非結晶性の珪酸アルミニウム
の含有量が95%であり、珪礬比が約2.5のフライア
ッシュ(電源開発株式会社松浦発電所製、フライアッシ
ュ協会より入手)20gを1リットル容の三角フラスコ
に取り、これに0.3N水酸化ナトリウム水溶液を20
0ml加えた。この三角フラスコに還流冷却管を取り付
けて、ホットプレート上で70℃で1時間加熱し、珪酸
およびアルミニウムの抽出を行った。抽出液をろ別した
後、煮沸することにより、溶液を約5倍に濃縮した。こ
の濃縮液を1リットル容の攪拌機付きオートクレーブに
移し、蓋を閉めた後、120℃で2時間保持し、ゼオラ
イトを合成した。生成した沈殿を採取し、水洗し、乾燥
した後、11.8gのゼオライトを取得した。このゼオ
ライトをX線回折法により構造解析した結果、フィリッ
プサイトであることを確認した。このフィリップサイト
の陽イオン交換容量は460cmol(+)kg-1であ
った。
【0029】(実施例2)非結晶性の珪酸アルミニウム
の含有量が95%であり、珪礬比が約2.5のフライア
ッシュ(電源開発株式会社松浦発電所製、フライアッシ
ュ協会より入手)20gを1リットル容の三角フラスコ
に取り、これに0.3N水酸化ナトリウム水溶液を20
0ml加えた。この三角フラスコに還流冷却管を取り付
けて、ホットプレート上で70℃で1時間加熱し、珪酸
およびアルミニウムの抽出を行った。抽出液をろ別した
後、煮沸することにより、溶液を約5倍に濃縮した。こ
の濃縮液を超音波発信機(株式会社日本精機製作所製、
MODEL US-600T )を設置した1リットル容の攪拌機付き
オートクレーブに移し、蓋を閉めた後、600Wで25
kHzの超音波を発信させながら、120℃で1時間保
持し、ゼオライトを合成した。生成した沈殿を採取し、
水洗し、乾燥した後、12.0gのゼオライトを取得し
た。このゼオライトをX線回折法により構造解析した結
果、フィリップサイトであることを確認した。このフィ
リップサイトの陽イオン交換容量は460cmol
(+)kg-1であった。
【0030】(実施例3)非結晶性の珪酸アルミニウム
の含有量が95%であり、珪礬比が約2.5のフライア
ッシュ(電源開発株式会社松浦発電所製、フライアッシ
ュ協会より入手)20gおよび自動乳鉢で粉砕したアル
ミニウムドロス(社団法人軽金属協会より入手)5gを
1リットル容の三角フラスコに取り、これに0.3N水
酸化ナトリウム水溶液を250ml加えた。この三角フ
ラスコに還流冷却管を取り付けて、ホットプレート上で
70℃で1時間加熱し、珪酸およびアルミニウムの抽出
を行った。抽出液をろ別した後、煮沸することにより、
溶液を約5倍に濃縮した。この濃縮液を1リットル容の
攪拌機付きオートクレーブに移し、蓋を閉めた後、12
0℃で2時間保持し、ゼオライトを合成した。生成した
沈殿を採取し、水洗し、乾燥した後、16.9gのゼオ
ライトを取得した。このゼオライトをX線回折法により
構造解析した結果、ヒドロキシソーダライトであること
を確認した。このヒドロキシソーダライトの陽イオン交
換容量は560cmol(+)kg-1であった。
【0031】(比較例1)非結晶性の珪酸アルミニウム
の含有量が95%であり、珪礬比が約2.5のフライア
ッシュ(電源開発株式会社松浦発電所製、フライアッシ
ュ協会より入手)20gを1リットル容の攪拌機付きオ
ートクレーブに取り、これに3N水酸化ナトリウム水溶
液を200ml加えて、蓋を閉めた後、飽和蒸気により
120℃に加熱し、3時間保持し、人工ゼオライトを製
造した。この生成物を水洗することなく、X線回折法に
よりその構造を解析した結果、フィリップサイトが生成
していることを確認した。このフィリップサイトの陽イ
オン交換容量は350cmol(+)kg-1であった。
【0032】(比較例2)非結晶性の珪酸アルミニウム
の含有量が95%であり、珪礬比が約2.5のフライア
ッシュ(電源開発株式会社松浦発電所製、フライアッシ
ュ協会より入手)20gおよび自動乳鉢で摩砕したアル
ミニウムドロス(社団法人軽金属協会より入手)5gを
1リットル容の攪拌機付きオートクレーブに取り、これ
に3N水酸化ナトリウム水溶液を250ml加えて、蓋
を閉めた後、飽和蒸気により120℃に加熱し、3時間
保持し、人工ゼオライトを製造した。この生成物を水洗
することなく、X線回折法によりその構造を解析した結
果、ヒドロキシソーダライトが生成していることを確認
した。このヒドロキシソーダライトの陽イオン交換容量
は470cmol(+)kg-1であった。
【0033】(実施例4)非結晶性の珪酸アルミニウム
の含有量が80%であり、珪礬比が約2.0の都市ゴミ
の焼却灰(東京都町田市清掃局焼却場製)20gを1リ
ットル容の三角フラスコに取り、これに0.1N水酸化
ナトリウム水溶液を200ml加えた。この三角フラス
コに還流冷却管を取り付けて、ホットプレート上で60
℃で1時間加熱し、珪酸およびアルミニウムの抽出を行
った。抽出液をろ別した後、煮沸することにより、溶液
を約5倍に濃縮した。この濃縮液を1リットル容の三角
フラスコに取り、還流冷却管を取り付けて、ホットプレ
ート上で98℃で12時間保持し、ゼオライトを合成し
た。生成した沈殿を採取し、水洗し、乾燥した後、1
3.9gのゼオライトを取得した。このゼオライトをX
線回折法により構造解析した結果、ヒドロキシソーダラ
イトであることを確認した。このヒドロキシソーダライ
トの陽イオン交換容量は470cmol(+)kg-1
あった。
【0034】(実施例5)1リットル容の攪拌機付きオ
ートクレーブに超音波発信機(株式会社日本精機製作所
製、MODEL US-600T )を設置し、この反応容器に非結晶
性の珪酸アルミニウムの含有量が80%であり、珪礬比
が約2.0の都市ゴミの焼却灰(東京都町田市清掃局焼
却場製)20gおよび0.1N水酸化ナトリウム水溶液
200mlを加え、蓋を閉めた後、600Wで25kH
zの超音波を発信させながら、飽和蒸気により内部の温
度が60℃に達するまで加熱した。この状態を30分間
保って、珪酸およびアルミニウムの抽出を行った。抽出
液を取り出し、ろ別した後、煮沸することにより、溶液
を約5倍に濃縮した。この濃縮液を1リットル容の三角
フラスコに取り、還流冷却管を取り付けて、ホットプレ
ート上で98℃で12時間保持し、ゼオライトを合成し
た。生成した沈殿を採取し、水洗し、乾燥した後、1
4.1gのゼオライトを取得した。このゼオライトをX
線回折法により構造解析した結果、ヒドロキシソーダラ
イトであることを確認した。このヒドロキシソーダライ
トの陽イオン交換容量は470cmol(+)kg-1
あった。
【0035】(実施例6)非結晶性の珪酸アルミニウム
の含有量が80%であり、珪礬比が約2.0の都市ゴミ
の焼却灰(東京都町田市清掃局焼却場製)20gを1リ
ットル容の三角フラスコに取り、これに0.1N水酸化
ナトリウム水溶液を200ml加えた。この三角フラス
コに還流冷却管を取り付けて、ホットプレート上で60
℃で1時間加熱し、珪酸およびアルミニウムの抽出を行
った。抽出液をろ別した後、煮沸することにより、溶液
を約5倍に濃縮した。この濃縮液を、1リットル容の攪
拌機付きオートクレーブに超音波発信機(株式会社日本
精機製作所製、MODEL US-600T )を設置した反応容器に
入れ、蓋を閉めた後、98℃で6時間保持し、ゼオライ
トを合成した。生成した沈殿を採取し、水洗し、乾燥し
た後、14.0gのゼオライトを取得した。このゼオラ
イトをX線回折法により構造解析した結果、ヒドロキシ
ソーダライトであることを確認した。このヒドロキシソ
ーダライトの陽イオン交換容量は470cmol(+)
kg-1であった。
【0036】(実施例7)1リットル容の攪拌機付きオ
ートクレーブに超音波発信機(株式会社日本精機製作所
製、MODEL US-600T )を設置し、この反応容器に非結晶
性の珪酸アルミニウムの含有量が80%であり、珪礬比
が約2.0の都市ゴミの焼却灰(東京都町田市清掃局焼
却場製)20gおよび0.1N水酸化ナトリウム水溶液
200mlを加え、蓋を閉めた後、600Wで25kH
zの超音波を発信させながら、飽和蒸気により内部の温
度が60℃に達するまで加熱した。この状態を30分間
保って、珪酸およびアルミニウムの抽出を行った。抽出
液を取り出し、ろ別した後、煮沸することにより、溶液
を約5倍に濃縮した。この濃縮液を、反応容器に戻し、
蓋を閉めた後、再び600Wで25kHzの超音波を発
信させながら、飽和蒸気により内部の温度が98℃に達
するまで加熱した。この状態を6時間保持し、ゼオライ
トを合成した。生成した沈殿を採取し、水洗し、乾燥し
た後、14.2gのゼオライトを取得した。このゼオラ
イトをX線回折法により構造解析した結果、ヒドロキシ
ソーダライトであることを確認した。このヒドロキシソ
ーダライトの陽イオン交換容量は470cmol(+)
kg-1であった。
【0037】(実施例8)非結晶性の珪酸アルミニウム
の含有量が80%であり、珪礬比が約2.0の都市ゴミ
の焼却灰(東京都町田市清掃局焼却場製)20gを1リ
ットル容の三角フラスコに取り、これに0.5N水酸化
ナトリウム水溶液を200ml加えた。この三角フラス
コに還流冷却管を取り付けて、ホットプレート上で80
℃で1時間加熱し、珪酸およびアルミニウムの抽出を行
った。抽出液をろ別した後、煮沸することにより、溶液
を約5倍に濃縮した。この濃縮液を1リットル容の攪拌
機付きオートクレーブに移し、蓋を閉めた後、飽和蒸気
により200℃に加熱し、1時間保持し、ゼオライトを
合成した。生成した沈殿を採取し、水洗し、乾燥した
後、14.2gのゼオライトを取得した。このゼオライ
トをX線回折法により構造解析した結果、ヒドロキシソ
ーダライトであることを確認した。このヒドロキシソー
ダライトの陽イオン交換容量は470cmol(+)k
-1であった。
【0038】(実施例9)非結晶性の珪酸アルミニウム
の含有量が80%であり、珪礬比が約2.0の都市ゴミ
の焼却灰(東京都町田市清掃局焼却場製)20gおよび
自動乳鉢で摩砕したガラス粉末(西日本環境開発協同組
合製)5gを1リットル容の三角フラスコに取り、これ
に0.3N水酸化ナトリウム水溶液を250ml加え
た。この三角フラスコに還流冷却管を取り付けて、ホッ
トプレート上で70℃で1時間加熱し、珪酸およびアル
ミニウムの抽出を行った。抽出液をろ別した後、煮沸す
ることにより、溶液を約5倍に濃縮した。この濃縮液を
1リットル容の攪拌機付きオートクレーブに移し、蓋を
閉めた後、飽和蒸気により120℃に加熱し、2時間保
持し、ゼオライトを合成した。生成した沈殿を採取し、
水洗し、乾燥した後、16.5gのゼオライトを取得し
た。このゼオライトをX線回折法により構造解析した結
果、ゼオライトX(フォージャサイト)であることを確
認した。このゼオライトXの陽イオン交換容量は420
cmol(+)kg-1であった。
【0039】(実施例10)1リットル容の攪拌機付き
オートクレーブに超音波発信機(株式会社日本精機製作
所製、MODEL US-600T )を設置し、この反応容器に非結
晶性の珪酸アルミニウムの含有量が80%であり、珪礬
比が約2.0の都市ゴミの焼却灰(東京都町田市清掃局
焼却場製)20gおよび自動乳鉢で摩砕したガラス粉末
(西日本環境開発協同組合製)5gを入れ、これに0.
3N水酸化ナトリウム水溶液250mlを加え、蓋を閉
めた後、600Wで25kHzの超音波を発信させなが
ら、飽和蒸気により内部の温度が70℃に達するまで加
熱し、この状態を30分間保って、珪酸およびアルミニ
ウムの抽出を行った。抽出液を取り出し、ろ別した後、
煮沸することにより、溶液を約5倍に濃縮した。この濃
縮液を反応容器に戻し、蓋を閉めた後、超音波を発信す
ることなく、飽和蒸気により120℃に加熱し、2時間
保持し、ゼオライトを合成した。生成した沈殿を採取
し、水洗し、乾燥した後、16.8gのゼオライトを取
得した。このゼオライトをX線回折法により構造解析し
た結果、ゼオライトX(フォージャサイト)であること
を確認した。このゼオライトXの陽イオン交換容量は4
20cmol(+)kg-1であった。
【0040】(実施例11)1リットル容の攪拌機付き
オートクレーブに超音波発信機(株式会社日本精機製作
所製、MODEL US-600T )を設置し、この反応容器に非結
晶性の珪酸アルミニウムの含有量が80%であり、珪礬
比が約2.0の都市ゴミの焼却灰(東京都町田市清掃局
焼却場製)20gおよび自動乳鉢で摩砕したガラス粉末
(西日本環境開発協同組合製)5gを入れ、これに0.
3N水酸化ナトリウム水溶液250mlを加えた。蓋を
閉めた後、600Wで25kHzの超音波を発信させな
がら、飽和蒸気により内部の温度が70℃に達するまで
加熱し、この状態を30分間保って、珪酸およびアルミ
ニウムの抽出を行った。抽出液を取り出し、ろ別した
後、煮沸することにより、溶液を約5倍に濃縮した。こ
の濃縮液を反応容器に戻し、蓋を閉めた後、600Wで
25kHzの超音波を発信させながら、飽和蒸気により
120℃に加熱し、1時間保持し、ゼオライトを合成し
た。生成した沈殿を採取し、水洗し、乾燥した後、1
6.9gのゼオライトを取得した。このゼオライトをX
線回折法により構造解析した結果、ゼオライトX(フォ
ージャサイト)であることを確認した。このゼオライト
Xの陽イオン交換容量は420cmol(+)kg-1
あった。
【0041】(実施例12)非結晶性の珪酸アルミニウ
ムの含有量が80%であり、珪礬比が約2.0の都市ゴ
ミの焼却灰(東京都町田市清掃局焼却場製)20gおよ
び自動乳鉢で摩砕した廃珪藻土(麒麟麦酒株式会社取手
工場製)5gを1リットル容の三角フラスコに取り、こ
れに0.3N水酸化ナトリウム水溶液を250ml加え
た。この三角フラスコに還流冷却管を取り付けて、ホッ
トプレート上で70℃で1時間加熱し、珪酸およびアル
ミニウムの抽出を行った。抽出液をろ別した後、煮沸す
ることにより、溶液を約5倍に濃縮した。この濃縮液を
1リットル容の攪拌機付きオートクレーブに移し、蓋を
閉めた後、飽和蒸気により120℃に加熱し、2時間保
持し、ゼオライトを合成した。生成した沈殿を採取し、
水洗し、乾燥した後、17.1gのゼオライトを取得し
た。このゼオライトをX線回折法により構造解析した結
果、ゼオライトX(フォージャサイト)であることを確
認した。このゼオライトXの陽イオン交換容量は420
cmol(+)kg-1であった。
【0042】(比較例3)非結晶性の珪酸アルミニウム
の含有量が80%であり、珪礬比が約2.0の都市ゴミ
の焼却灰(東京都町田市清掃局焼却場製)20gを1リ
ットル容の攪拌機付きオートクレーブに取り、これに3
N水酸化ナトリウム水溶液を200ml加えて、蓋を閉
めた後、飽和蒸気により120℃に加熱し、3時間保持
し、人工ゼオライトを製造した。この生成物を水洗する
ことなく、X線回折法によりその構造を解析した結果、
ヒドロキシソーダライトが生成していることを確認し
た。このヒドロキシソーダライトの陽イオン交換容量は
340cmol(+)kg-1であった。
【0043】(比較例4)非結晶性の珪酸アルミニウム
の含有量が80%であり、珪礬比が約2.0の都市ゴミ
の焼却灰(東京都町田市清掃局焼却場製)20gおよび
自動乳鉢で摩砕したガラス粉末(西日本環境開発協同組
合製)5gを1リットル容の攪拌機付きオートクレーブ
に取り、これに3N水酸化ナトリウム水溶液を250m
l加えて、蓋を閉めた後、飽和蒸気により120℃に加
熱し、3時間保持し、人工ゼオライトを製造した。この
生成物を水洗することなく、X線回折法によりその構造
を解析した結果、フィリップサイトが生成していること
を確認した。このフィリップサイトの陽イオン交換容量
は370cmol(+)kg-1であった。
【0044】(実施例13)非結晶性の珪酸アルミニウ
ムの含有量が80%であり、珪礬比が約2.0のゴミ固
形化燃料の焼却灰(東京都町田市清掃局焼却場より入
手)20gを1リットル容の三角フラスコに取り、これ
に0.3N水酸化ナトリウム水溶液を200ml加え
た。この三角フラスコに還流冷却管を取り付けて、ホッ
トプレート上で70℃で1時間加熱し、珪酸およびアル
ミニウムの抽出を行った。抽出液をろ別した後、この抽
出液を1リットル容の攪拌機付きオートクレーブに移
し、蓋を閉めた後、飽和蒸気により120℃に加熱し、
常圧に戻すことにより約5倍に濃縮した。この濃縮液を
さらに120℃で2時間保持し、ゼオライトを合成し
た。生成した沈殿を採取し、水洗し、乾燥した後、1
4.1gのゼオライトを取得した。このゼオライトをX
線回折法により構造解析した結果、ヒドロキシソーダラ
イトであることを確認した。このヒドロキシソーダライ
トの陽イオン交換容量は560cmol(+)kg-1
あった。
【0045】(実施例14)非結晶性の珪酸アルミニウ
ムの含有量が80%であり、珪礬比が約2.0のゴミ固
形化燃料の焼却灰(東京都町田市清掃局焼却場より入
手)20gおよび自動乳鉢で摩砕したガラス粉末(西日
本環境開発協同組合製)5gを1リットル容の三角フラ
スコに取り、これに0.3N水酸化ナトリウム水溶液を
250ml加えた。この三角フラスコに還流冷却管を取
り付けて、ホットプレート上で70℃で1時間加熱し、
珪酸およびアルミニウムの抽出を行った。抽出液をろ別
した後、この抽出液を1リットル容の攪拌機付きオート
クレーブに移し、蓋を閉めた後、飽和蒸気により120
℃に加熱し、常圧に戻すことにより約5倍に濃縮した。
この濃縮液をさらに120℃で2時間保持し、ゼオライ
トを合成した。生成した沈殿を採取し、水洗し、乾燥し
た後、16.5gのゼオライトを取得した。このゼオラ
イトをX線回折法により構造解析した結果、フィリップ
サイトであることを確認した。このフィリップサイトの
陽イオン交換容量は460cmol(+)kg-1であっ
た。
【0046】(実施例15)非結晶性の珪酸アルミニウ
ムの含有量が55%であり、珪礬比が約7の高炉スラグ
(新日本製鐡株式会社名古屋製鋼所製)を自動乳鉢で摩
砕し、その20gを1リットル容の三角フラスコに取
り、これに0.3N水酸化ナトリウム水溶液を200m
l加えた。この三角フラスコに還流冷却管を取り付け
て、ホットプレート上で70℃で1時間加熱し、珪酸お
よびアルミニウムの抽出を行った。抽出液をろ別した
後、この抽出液を1リットル容の攪拌機付きオートクレ
ーブに移し、蓋を閉めた後、飽和蒸気により120℃に
加熱し、常圧に戻すことにより約5倍に濃縮した。この
濃縮液をさらに200℃で1時間保持し、ゼオライトを
合成した。生成した沈殿を採取し、水洗し、乾燥した
後、16.1gのゼオライトを取得した。このゼオライ
トをX線回折法により構造解析した結果、フィリップサ
イトであることを確認した。このフィリップサイトの陽
イオン交換容量は460cmol(+)kg-1であっ
た。
【0047】(実施例16)1リットル容の攪拌機付き
オートクレーブに超音波発信機(株式会社日本精機製作
所製、MODEL US-600T )を設置し、この反応容器に非結
晶性の珪酸アルミニウムの含有量が55%であり、珪礬
比が約7の高炉スラグ(新日本製鐡株式会社名古屋製鋼
所製)を自動乳鉢で摩砕し、その20gおよび0.3N
水酸化ナトリウム水溶液250mlを入れた。蓋を閉め
た後、600Wで25kHzの超音波を発信させなが
ら、飽和蒸気により内部の温度が70℃に達するまで加
熱し、この状態を30分間保って、珪酸およびアルミニ
ウムの抽出を行った。抽出液を取り出し、ろ別した後、
反応容器に戻し、蓋を閉めた後、飽和蒸気により120
℃に加熱し、常圧に戻すことにより、約5倍に濃縮し
た。この濃縮液を反応容器に戻し、超音波を発信するこ
となく、飽和蒸気により200℃に加熱し、1時間保持
し、ゼオライトを合成した。生成した沈殿を採取し、水
洗し、乾燥した後、16.3gのゼオライトを取得し
た。このゼオライトをX線回折法により構造解析した結
果、ゼオライトX(フォージャサイト)であることを確
認した。このゼオライトXの陽イオン交換容量は420
cmol(+)kg-1であった。
【0048】(実施例17)1リットル容の攪拌機付き
オートクレーブに超音波発信機(株式会社日本精機製作
所製、MODEL US-600T )を設置し、この反応容器に非結
晶性の珪酸アルミニウムの含有量が55%であり、珪礬
比が約7の高炉スラグ(新日本製鐡株式会社名古屋製鋼
所製)を自動乳鉢で摩砕し、その20gおよび0.3N
水酸化ナトリウム水溶液200mlを入れ、蓋を閉めた
後、600Wで25kHzの超音波を発信させながら、
飽和蒸気により内部の温度が70℃に達するまで加熱
し、この状態を30分間保って、珪酸およびアルミニウ
ムの抽出を行った。抽出液をろ別した後、この抽出液を
反応容器に戻し、蓋を閉めた後、飽和蒸気により120
℃に加熱し、常圧に戻すことにより約5倍に濃縮した。
この濃縮液を、600Wで25kHzの超音波を発信さ
せながら、200℃に30分間保持し、ゼオライトを合
成した。生成した沈殿を採取し、水洗し、乾燥した後、
16.4gのゼオライトを取得した。このゼオライトを
X線回折法により構造解析した結果、フィリップサイト
であることを確認した。このフィリップサイトの陽イオ
ン交換容量は460cmol(+)kg-1であった。
【0049】(実施例18)非結晶性の珪酸アルミニウ
ムの含有量が55%であり、珪礬比が約7の高炉スラグ
(新日本製鐡株式会社名古屋製鋼所製)を自動乳鉢で摩
砕し、その20gおよび自動乳鉢で摩砕したアルミニウ
ムドロス(社団法人軽金属協会より入手)5gを1リッ
トル容の三角フラスコに取り、これに0.3N水酸化ナ
トリウム水溶液を250ml加えた。この三角フラスコ
に還流冷却管を取り付けて、ホットプレート上で70℃
で1時間加熱し、珪酸およびアルミニウムの抽出を行っ
た。抽出液をろ別した後、この抽出液を1リットル容の
攪拌機付きオートクレーブに移し、蓋を閉めた後、飽和
蒸気により120℃に加熱し、常圧に戻すことにより約
5倍に濃縮した。この濃縮液をさらに200℃で1時間
保持し、ゼオライトを合成した。生成した沈殿を採取
し、水洗し、乾燥した後、20.7gのゼオライトを取
得した。このゼオライトをX線回折法により構造解析し
た結果、ヒドロキシソーダライトであることを確認し
た。このヒドロキシソーダライトの陽イオン交換容量は
560cmol(+)kg-1であった。
【0050】(実施例19)非結晶性の珪酸アルミニウ
ムの含有量が55%であり、珪礬比が約7の高炉スラグ
(新日本製鐡株式会社名古屋製鋼所製)を自動乳鉢で摩
砕し、その20gおよび自動乳鉢で摩砕したアルミニウ
ムドロス(社団法人軽金属協会より入手)10gを1リ
ットル容の三角フラスコに取り、これに0.3N水酸化
ナトリウム水溶液300mlを加えた。この三角フラス
コに還流冷却管を取り付けて、ホットプレート上で70
℃で1時間加熱し、珪酸およびアルミニウムの抽出を行
った。抽出液をろ別した後、この抽出液を1リットル容
の攪拌機付きオートクレーブに移し、蓋を閉めた後、飽
和蒸気により120℃に加熱し、常圧に戻すことにより
約5倍に濃縮した。この濃縮液をさらに200℃で1時
間保持し、ゼオライトを合成した。生成した沈殿を採取
し、水洗し、乾燥した後、25.5gのゼオライトを取
得した。このゼオライトをX線回折法により構造解析し
た結果、ヒドロキシソーダライトであることを確認し
た。このヒドロキシソーダライトの陽イオン交換容量は
560cmol(+)kg-1であった。
【0051】(比較例5)非結晶性の珪酸アルミニウム
の含有量が55%であり、珪礬比が約7の高炉スラグ
(新日本製鐡株式会社名古屋製鋼所製)を自動乳鉢で摩
砕し、その20gを1リットル容の攪拌機付きオートク
レーブに取り、これに3N水酸化ナトリウム水溶液を2
00ml加えて、蓋を閉めた後、飽和蒸気により120
℃に加熱し、3時間保持し、人工ゼオライトを製造し
た。この生成物を水洗することなく、X線回折法により
その構造を解析した結果、フィリップサイトが生成して
いることを確認した。このフィリップサイトの陽イオン
交換容量は320cmol(+)kg-1であった。
【0052】(比較例6)非結晶性の珪酸アルミニウム
の含有量が55%であり、珪礬比が約7の高炉スラグ
(新日本製鐡株式会社名古屋製鋼所製)を自動乳鉢で摩
砕し、その20gおよび自動乳鉢で摩砕したアルミニウ
ムドロス(社団法人軽金属協会より入手)5gを1リッ
トル容の攪拌機付きオートクレーブに取り、これに3N
水酸化ナトリウム水溶液を200ml加えて、蓋を閉め
た後、飽和蒸気により120℃に加熱し、3時間保持
し、人工ゼオライトを製造した。この生成物を水洗する
ことなく、X線回折法によりその構造を解析した結果、
ヒドロキシソーダライトが生成していることを確認し
た。このヒドロキシソーダライトの陽イオン交換容量は
390cmol(+)kg-1であった。
【0053】(実施例20)鹿児島産の珪礬比が約3.
2の火山ガラスを自動乳鉢で摩砕し、その20gを1リ
ットル容の三角フラスコに取り、これに0.3N水酸化
ナトリウム水溶液を200ml加えた。この三角フラス
コに還流冷却管を取り付けて、ホットプレート上で70
℃で1時間加熱し、珪酸およびアルミニウムの抽出を行
った。抽出液をろ別した後、この抽出液を1リットル容
の攪拌機付きオートクレーブに移し、蓋を閉めた後、飽
和蒸気により120℃に加熱し、常圧に戻すことにより
約5倍に濃縮した。この濃縮液をさらに200℃で1時
間保持し、ゼオライトを合成した。生成した沈殿を採取
し、水洗し、乾燥した後、15.8gのゼオライトを取
得した。このゼオライトをX線回折法により構造解析し
た結果、フィリップサイトであることを確認した。この
フィリップサイトの陽イオン交換容量は460cmol
(+)kg-1であった。
【0054】(実施例21)非結晶性の珪酸アルミニウ
ムの含有量が35%であり、珪礬比が約24の鋳物廃砂
(アイシン高丘株式会社より入手)を自動乳鉢で摩砕
し、その20gを1リットル容の三角フラスコに取り、
これに0.3N水酸化ナトリウム水溶液を200ml加
えた。この三角フラスコに還流冷却管を取り付けて、ホ
ットプレート上で70℃で1時間加熱し、珪酸およびア
ルミニウムの抽出を行った。抽出液をろ別した後、この
抽出液を1リットル容の攪拌機付きオートクレーブに移
し、蓋を閉めた後、飽和蒸気により120℃に加熱し、
常圧に戻すことにより約5倍に濃縮した。この濃縮液を
さらに120℃で2時間保持し、ゼオライトを合成し
た。生成した沈殿を採取し、水洗し、乾燥した後、7.
9gのゼオライトを取得した。このゼオライトをX線回
折法により構造解析した結果、フィリップサイトである
ことを確認した。このフィリップサイトの陽イオン交換
容量は460cmol(+)kg-1であった。
【0055】(実施例22)1リットル容の攪拌機付き
オートクレーブに超音波発信機(株式会社日本精機製作
所製、MODEL US-600T )を設置し、この反応容器に非結
晶性の珪酸アルミニウムの含有量が35%であり、珪礬
比が約24の鋳物廃砂(アイシン高丘株式会社より入
手)を自動乳鉢で摩砕し、その20gおよび0.3N水
酸化ナトリウム水溶液200mlを入れ、蓋を閉めた
後、600Wで25kHzの超音波を発信させながら、
飽和蒸気により内部の温度が70℃に達するまで加熱
し、この状態を30分間保って、珪酸およびアルミニウ
ムの抽出を行った。抽出液をろ別した後、この抽出液を
反応容器に戻し、蓋を閉めた後、飽和蒸気により120
℃に加熱し、常圧に戻すことにより約5倍に濃縮した。
この濃縮液をさらに120℃で2時間保持し、ゼオライ
トを合成した。生成した沈殿を採取し、水洗し、乾燥し
た後、8.1gのゼオライトを取得した。このゼオライ
トをX線回折法により構造解析した結果、フィリップサ
イトであることを確認した。このフィリップサイトの陽
イオン交換容量は460cmol(+)kg-1であっ
た。
【0056】(実施例23)1リットル容の攪拌機付き
オートクレーブに超音波発信機(株式会社日本精機製作
所製、MODEL US-600T )を設置し、この反応容器に非結
晶性の珪酸アルミニウムの含有量が35%であり、珪礬
比が約24の鋳物廃砂(アイシン高丘株式会社より入
手)を自動乳鉢で摩砕し、その20gおよび0.3N水
酸化ナトリウム水溶液200mlを入れ、蓋を閉めた
後、600Wで25kHzの超音波を発信させながら、
飽和蒸気により内部の温度が70℃に達するまで加熱
し、この状態を30分間保って、珪酸およびアルミニウ
ムの抽出を行った。抽出液をろ別した後、この抽出液を
反応容器に戻し、蓋を閉めた後、飽和蒸気により120
℃に加熱し、常圧に戻すことにより約5倍に濃縮した。
この濃縮液を、600Wで25kHzの超音波を発信さ
せながら、120℃で1時間保持し、ゼオライトを合成
した。生成した沈殿を採取し、水洗し、乾燥した後、
8.2gのゼオライトを取得した。このゼオライトをX
線回折法により構造解析した結果、フィリップサイトで
あることを確認した。このフィリップサイトの陽イオン
交換容量は460cmol(+)kg-1であった。
【0057】(実施例24)非結晶性の珪酸アルミニウ
ムの含有量が35%であり、珪礬比が約24の鋳物廃砂
(アイシン高丘株式会社より入手)を自動乳鉢で摩砕
し、その20gおよび自動乳鉢で摩砕したアルミニウム
ドロス(社団法人軽金属協会より入手)5gを1リット
ル容の三角フラスコに取り、これに0.3N水酸化ナト
リウム水溶液を250ml加えた。この三角フラスコに
還流冷却管を取り付けて、ホットプレート上で70℃で
1時間加熱し、珪酸およびアルミニウムの抽出を行っ
た。抽出液をろ別した後、この抽出液を1リットル容の
攪拌機付きオートクレーブに移し、蓋を閉めた後、飽和
蒸気により120℃に加熱し、常圧に戻すことにより約
5倍に濃縮した。この濃縮液をさらに120℃で2時間
保持し、ゼオライトを合成した。生成した沈殿を採取
し、水洗し、乾燥した後、12.8gのゼオライトを取
得した。このゼオライトをX線回折法により構造解析し
た結果、ヒドロキシソーダライトであることを確認し
た。このヒドロキシソーダライトの陽イオン交換容量は
560cmol(+)kg-1であった。
【0058】(実施例25)非結晶性の珪酸アルミニウ
ムの含有量が35%であり、珪礬比が約24の鋳物廃砂
(アイシン高丘株式会社より入手)を自動乳鉢で摩砕
し、その20gおよび自動乳鉢で摩砕したアルミニウム
ドロス(社団法人軽金属協会より入手)10gを1リッ
トル容の三角フラスコに取り、これに0.3N水酸化ナ
トリウム水溶液を300ml加えた。この三角フラスコ
に還流冷却管を取り付けて、ホットプレート上で70℃
で1時間加熱し、珪酸およびアルミニウムの抽出を行っ
た。抽出液をろ別した後、この抽出液を1リットル容の
攪拌機付きオートクレーブに移し、蓋を閉めた後、飽和
蒸気により120℃に加熱し、常圧に戻すことにより約
5倍に濃縮した。この濃縮液をさらに120℃で2時間
保持し、ゼオライトを合成した。生成した沈殿を採取
し、水洗し、乾燥した後、27.5gのゼオライトを取
得した。このゼオライトをX線回折法により構造解析し
た結果、ヒドロキシソーダライトであることを確認し
た。このヒドロキシソーダライトの陽イオン交換容量は
560cmol(+)kg-1であった。
【0059】(比較例7)非結晶性の珪酸アルミニウム
の含有量が35%であり、珪礬比が約24の鋳物廃砂
(アイシン高丘株式会社より入手)を自動乳鉢で摩砕
し、その20gを1リットル容の攪拌機付きオートクレ
ーブに取り、これに3N水酸化ナトリウム水溶液を20
0ml加えて、飽和蒸気により120℃に加熱し、3時
間保持し、人工ゼオライトを製造した。この生成物を水
洗することなく、X線回折法によりその構造を解析した
結果、フィリップサイトが生成していることを確認し
た。このフィリップサイトの陽イオン交換容量は260
cmol(+)kg-1であった。
【0060】(比較例8)非結晶性の珪酸アルミニウム
の含有量が35%であり、珪礬比が約24の鋳物廃砂
(アイシン高丘株式会社より入手)を自動乳鉢で摩砕
し、その20gおよび自動乳鉢で摩砕したアルミニウム
ドロス(社団法人軽金属協会より入手)5gを1リット
ル容の攪拌機付きオートクレーブに取り、これに3N水
酸化ナトリウム水溶液を250ml加えて、飽和蒸気に
より120℃に加熱し、3時間保持し、人工ゼオライト
を製造した。この生成物を水洗することなく、X線回折
法によりその構造を解析した結果、ヒドロキシソーダラ
イトが生成していることを確認した。このヒドロキシソ
ーダライトの陽イオン交換容量は340cmol(+)
kg-1であった。
【0061】(比較例9)非結晶性の珪酸アルミニウム
の含有量が35%であり、珪礬比が約24の鋳物廃砂
(アイシン高丘株式会社より入手)を自動乳鉢で摩砕
し、その20gおよび自動乳鉢で摩砕したアルミニウム
ドロス(社団法人軽金属協会より入手)10gを1リッ
トル容の攪拌機付きオートクレーブに取り、これに3N
水酸化ナトリウム水溶液を300ml加えて、飽和蒸気
により120℃に加熱し、3時間保持し、人工ゼオライ
トを製造した。この生成物を水洗することなく、X線回
折法によりその構造を解析した結果、ヒドロキシソーダ
ライトが生成していることを確認した。このヒドロキシ
ソーダライトの陽イオン交換容量は350cmol
(+)kg-1であった。
【0062】(実施例26)非結晶性の珪酸アルミニウ
ムの含有量が40%であり、珪礬比が約7の銅カラミ
(財団法人秋田県資源技術開発機構より入手)を自動乳
鉢で摩砕し、その20gを1リットル容の三角フラスコ
に取り、これに0.3N水酸化ナトリウム水溶液を25
0ml加えた。この三角フラスコに還流冷却管を取り付
けて、ホットプレート上で70℃で1時間加熱し、珪酸
およびアルミニウムの抽出を行った。抽出液をろ別した
後、この抽出液を1リットル容の攪拌機付きオートクレ
ーブに移し、蓋を閉めた後、飽和蒸気により120℃に
加熱し、常圧に戻すことにより約5倍に濃縮した。この
濃縮液をさらに120℃で2時間保持し、ゼオライトを
合成した。生成した沈殿を採取し、水洗し、乾燥した
後、8.1gのゼオライトを取得した。このゼオライト
をX線回折法により構造解析した結果、ゼオライトY
(フォージャサイト)であることを確認した。このゼオ
ライトYの陽イオン交換容量は380cmol(+)k
-1であった。
【0063】(実施例27)非結晶性の珪酸アルミニウ
ムの含有量が40%であり、珪礬比が約7の銅カラミ
(財団法人秋田県資源技術開発機構より入手)を自動乳
鉢で摩砕し、その20gおよび自動乳鉢で摩砕したアル
ミニウムドロス(社団法人軽金属協会より入手)5gを
1リットル容の三角フラスコに取り、これに0.3N水
酸化ナトリウム水溶液を250ml加えた。この三角フ
ラスコに還流冷却管を取り付けて、ホットプレート上で
70℃で1時間加熱し、珪酸およびアルミニウムの抽出
を行った。抽出液をろ別した後、この抽出液を1リット
ル容の攪拌機付きオートクレーブに移し、蓋を閉めた
後、飽和蒸気により120℃に加熱し、常圧に戻すこと
により約5倍に濃縮した。この濃縮液をさらに120℃
で2時間保持し、ゼオライトを合成した。生成した沈殿
を採取し、水洗し、乾燥した後、12.7gのゼオライ
トを取得した。このゼオライトをX線回折法により構造
解析した結果、フィリップサイトであることを確認し
た。このフィリップサイトの陽イオン交換容量は460
cmol(+)kg-1であった。
【0064】(実施例28)非結晶性の珪酸アルミニウ
ムの含有量が40%であり、珪礬比が約7の銅カラミ
(財団法人秋田県資源技術開発機構より入手)を自動乳
鉢で摩砕し、その20gおよび自動乳鉢で摩砕したアル
ミニウムドロス(社団法人軽金属協会より入手)10g
を1リットル容の三角フラスコに取り、これに0.3N
水酸化ナトリウム水溶液を300ml加えた。この三角
フラスコに還流冷却管を取り付けて、ホットプレート上
で70℃で1時間加熱し、珪酸およびアルミニウムの抽
出を行った。抽出液をろ別した後、この抽出液を1リッ
トル容の攪拌機付きオートクレーブに移し、蓋を閉めた
後、飽和蒸気により120℃に加熱し、常圧に戻すこと
により約5倍に濃縮した。この濃縮液をさらに120℃
で2時間保持し、ゼオライトを合成した。生成した沈殿
を採取し、水洗し、乾燥した後、27.4gのゼオライ
トを取得した。このゼオライトをX線回折法により構造
解析した結果、ヒドロキシソーダライトであることを確
認した。このヒドロキシソーダライトの陽イオン交換容
量は560cmol(+)kg-1であった。
【0065】
【発明の効果】ゼオライトは、天然ゼオライトをはじめ
合成ゼオライトにいたる品質の差により広い用途をもっ
ている。しかも、人工ゼオライトは、合成ゼオライトに
比して安価に製造することが可能であり、使用する原料
によって、品質を変えることができるので、種々の用途
に適した品質のゼオライトを製造することができる。し
かし、人工ゼオライトの純度は使用した原料の組成に依
存しているので、純度の高い人工ゼオライトは得られな
かった。
【0066】本発明は、石炭灰などの焼却灰、都市ゴミ
などの可燃性廃棄物を焼却することにより得られた焼却
灰、スラグ、鋳物廃砂、カラミ、降下火山噴出物などの
珪酸およびアルミニウムを含む物質、並びにこれらの物
質に珪藻土、ガラス、アルミニウムドロスが含まれてい
る物質より珪酸およびアルミニウムを抽出することによ
って、純度99%以上で白色の高品質のゼオライトを合
成するものである。しかも、本発明によると、原料の組
成、特に珪礬比を変えることにより、所望の品質のゼオ
ライトを合成することができる。このようにして、都市
ゴミなどの可燃性廃棄物の焼却灰をはじめスラグ、鋳物
廃砂、カラミ、降下火山噴出物、廃珪藻土、ガラス廃棄
物、アルミニウムドロスなどの廃棄物よりゼオライトを
合成し、その有効利用を図るものである。
【0067】また、純度99%以上で白色の高品質のゼ
オライトの収率は、原料の組成に依存するが、本発明に
おいては、原料より珪酸およびアルミニウムを抽出した
後の不溶残渣をアルカリ処理することによって、人工ゼ
オライトを製造することができるので、原料の全成分を
有効利用することができる。
【0068】さらに、原料から珪酸およびアルミニウム
を抽出する工程、ゼオライトを合成する工程並びに原料
から珪酸およびアルミニウムを抽出する工程およびゼオ
ライトを合成する工程において、加熱処理と超音波処理
を併用することにより、ゼオライトの収率を向上させる
ことができる。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年3月8日(2000.3.8)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0033
【補正方法】変更
【補正内容】
【0033】(実施例4)非結晶性の珪酸アルミニウム
の含有量が80%であり、珪礬比が約2.0の都市ゴミ
の焼却灰(東京都町田市清掃局焼却場製)20gを1リ
ットル容の三角フラスコに取り、これに0.1N水酸化
ナトリウム水溶液を200ml加えた。この三角フラス
コに還流冷却管を取り付けて、ホットプレート上で60
℃で1時間加熱し、珪酸およびアルミニウムの抽出を行
った。抽出液をろ別した後、煮沸することにより、溶液
を約5倍に濃縮した。この濃縮液を1リットル容の三角
フラスコに取り、還流冷却管を取り付けて、ホットプレ
ート上で98℃で12時間保持し、ゼオライトを合成し
た。生成した沈殿を採取し、水洗し、乾燥した後、1
3.9gのゼオライトを取得した。このゼオライトをX
線回折法により構造解析した結果、ヒドロキシソーダラ
イトであることを確認した。このヒドロキシソーダライ
トの陽イオン交換容量は560cmol(+)kg-1
あった。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0034
【補正方法】変更
【補正内容】
【0034】(実施例5)1リットル容の攪拌機付きオ
ートクレーブに超音波発信機(株式会社日本精機製作所
製、MODEL US-600T )を設置し、この反応容器に非結晶
性の珪酸アルミニウムの含有量が80%であり、珪礬比
が約2.0の都市ゴミの焼却灰(東京都町田市清掃局焼
却場製)20gおよび0.1N水酸化ナトリウム水溶液
200mlを加え、蓋を閉めた後、600Wで25kH
zの超音波を発信させながら、飽和蒸気により内部の温
度が60℃に達するまで加熱した。この状態を30分間
保って、珪酸およびアルミニウムの抽出を行った。抽出
液を取り出し、ろ別した後、煮沸することにより、溶液
を約5倍に濃縮した。この濃縮液を1リットル容の三角
フラスコに取り、還流冷却管を取り付けて、ホットプレ
ート上で98℃で12時間保持し、ゼオライトを合成し
た。生成した沈殿を採取し、水洗し、乾燥した後、1
4.1gのゼオライトを取得した。このゼオライトをX
線回折法により構造解析した結果、ヒドロキシソーダラ
イトであることを確認した。このヒドロキシソーダライ
トの陽イオン交換容量は560cmol(+)kg-1
あった。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0035
【補正方法】変更
【補正内容】
【0035】(実施例6)非結晶性の珪酸アルミニウム
の含有量が80%であり、珪礬比が約2.0の都市ゴミ
の焼却灰(東京都町田市清掃局焼却場製)20gを1リ
ットル容の三角フラスコに取り、これに0.1N水酸化
ナトリウム水溶液を200ml加えた。この三角フラス
コに還流冷却管を取り付けて、ホットプレート上で60
℃で1時間加熱し、珪酸およびアルミニウムの抽出を行
った。抽出液をろ別した後、煮沸することにより、溶液
を約5倍に濃縮した。この濃縮液を、1リットル容の攪
拌機付きオートクレーブに超音波発信機(株式会社日本
精機製作所製、MODEL US-600T )を設置した反応容器に
入れ、蓋を閉めた後、98℃で6時間保持し、ゼオライ
トを合成した。生成した沈殿を採取し、水洗し、乾燥し
た後、14.0gのゼオライトを取得した。このゼオラ
イトをX線回折法により構造解析した結果、ヒドロキシ
ソーダライトであることを確認した。このヒドロキシソ
ーダライトの陽イオン交換容量は560cmol(+)
kg-1であった。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0036
【補正方法】変更
【補正内容】
【0036】(実施例7)1リットル容の攪拌機付きオ
ートクレーブに超音波発信機(株式会社日本精機製作所
製、MODEL US-600T )を設置し、この反応容器に非結晶
性の珪酸アルミニウムの含有量が80%であり、珪礬比
が約2.0の都市ゴミの焼却灰(東京都町田市清掃局焼
却場製)20gおよび0.1N水酸化ナトリウム水溶液
200mlを加え、蓋を閉めた後、600Wで25kH
zの超音波を発信させながら、飽和蒸気により内部の温
度が60℃に達するまで加熱した。この状態を30分間
保って、珪酸およびアルミニウムの抽出を行った。抽出
液を取り出し、ろ別した後、煮沸することにより、溶液
を約5倍に濃縮した。この濃縮液を、反応容器に戻し、
蓋を閉めた後、再び600Wで25kHzの超音波を発
信させながら、飽和蒸気により内部の温度が98℃に達
するまで加熱した。この状態を6時間保持し、ゼオライ
トを合成した。生成した沈殿を採取し、水洗し、乾燥し
た後、14.2gのゼオライトを取得した。このゼオラ
イトをX線回折法により構造解析した結果、ヒドロキシ
ソーダライトであることを確認した。このヒドロキシソ
ーダライトの陽イオン交換容量は560cmol(+)
kg-1であった。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0037
【補正方法】変更
【補正内容】
【0037】(実施例8)非結晶性の珪酸アルミニウム
の含有量が80%であり、珪礬比が約2.0の都市ゴミ
の焼却灰(東京都町田市清掃局焼却場製)20gを1リ
ットル容の三角フラスコに取り、これに0.5N水酸化
ナトリウム水溶液を200ml加えた。この三角フラス
コに還流冷却管を取り付けて、ホットプレート上で80
℃で1時間加熱し、珪酸およびアルミニウムの抽出を行
った。抽出液をろ別した後、煮沸することにより、溶液
を約5倍に濃縮した。この濃縮液を1リットル容の攪拌
機付きオートクレーブに移し、蓋を閉めた後、飽和蒸気
により200℃に加熱し、1時間保持し、ゼオライトを
合成した。生成した沈殿を採取し、水洗し、乾燥した
後、14.2gのゼオライトを取得した。このゼオライ
トをX線回折法により構造解析した結果、ヒドロキシソ
ーダライトであることを確認した。このヒドロキシソー
ダライトの陽イオン交換容量は560cmol(+)k
-1であった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B09B 3/00 304D 304G 304J Fターム(参考) 4D004 AA16 AA18 AA36 AA43 AA44 BA10 CA13 CA22 CA34 CA50 CC12 DA03 DA06 DA10 DA20 4G073 BA57 BA63 BD01 BD21 CZ01 FB18 FB45 FE02

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】珪酸およびアルミニウムを含む物質に、
    0.1乃至0.5Nのアルカリ水溶液を加え、60乃至
    80℃で加熱処理した後、溶液部分を分離し、該溶液部
    分を5乃至10倍に濃縮した後、100乃至300℃に
    加熱することを特徴とするゼオライトの合成方法。
  2. 【請求項2】珪酸およびアルミニウムを含む物質に、
    0.1乃至0.5Nのアルカリ水溶液を加え、60乃至
    80℃で加熱処理および超音波処理した後、溶液部分を
    分離し、該溶液部分を5乃至10倍に濃縮した後、10
    0乃至300℃で加熱処理することを特徴とするゼオラ
    イトの合成方法。
  3. 【請求項3】珪酸およびアルミニウムを含む物質に、
    0.1乃至0.5Nのアルカリ水溶液を加え、60乃至
    80℃で加熱処理した後、溶液部分を分離し、該溶液部
    分を5乃至10倍に濃縮した後、100乃至300℃で
    加熱処理および超音波処理することを特徴とするゼオラ
    イトの合成方法。
  4. 【請求項4】珪酸およびアルミニウムを含む物質に、
    0.1乃至0.5Nのアルカリ水溶液を加え、60乃至
    80℃で加熱処理および超音波処理した後、溶液部分を
    分離し、該溶液部分を5乃至10倍に濃縮した後、10
    0乃至300℃で加熱処理および超音波処理することを
    特徴とするゼオライトの合成方法。
  5. 【請求項5】請求項1乃至4のいずれか1項に記載の珪
    酸およびアルミニウムを含む物質が焼却灰、スラグ、鋳
    物廃砂、カラミおよび降下火山噴出物の少なくとも1種
    または2種以上であることを特徴とするゼオライトの合
    成方法。
  6. 【請求項6】請求項1乃至4のいずれか1項に記載の珪
    酸およびアルミニウムを含む物質が、珪藻土、ガラスお
    よびアルミニウムドロスのいずれか1種または2種以上
    を含むことを特徴とするゼオライトの合成方法。
  7. 【請求項7】請求項5に記載の焼却灰が、石炭灰、可燃
    性廃棄物の焼却灰、都市ゴミの焼却灰、汚泥の焼却灰、
    ゴミ固形化燃料の焼却灰および製紙スラッジの焼却灰の
    少なくとも1種または2種以上であることを特徴とする
    ゼオライトの合成方法。
  8. 【請求項8】請求項5に記載のカラミが、銅カラミ、鉛
    カラミ、錫カラミおよびニッケルカラミの少なくとも1
    種または2種以上であることを特徴とするゼオライトの
    合成方法。
  9. 【請求項9】請求項5に記載の降下火山噴出物が、火山
    ガラスであることを特徴とするゼオライトの合成方法。
  10. 【請求項10】請求項1乃至9のいずれか1項に記載の
    アルカリ水溶液が、水酸化ナトリウム水溶液であること
    を特徴とするゼオライトの合成方法。
  11. 【請求項11】請求項2乃至10のいずれか1項に記載
    の超音波処理の超音波の振動数が、18乃至500kH
    zであることを特徴とするゼオライトの合成方法。
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