JP2001217990A - 画像読み取り装置及び画像読み取り方法 - Google Patents

画像読み取り装置及び画像読み取り方法

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JP2001217990A
JP2001217990A JP2000024389A JP2000024389A JP2001217990A JP 2001217990 A JP2001217990 A JP 2001217990A JP 2000024389 A JP2000024389 A JP 2000024389A JP 2000024389 A JP2000024389 A JP 2000024389A JP 2001217990 A JP2001217990 A JP 2001217990A
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Kazuhito Ohashi
一仁 大橋
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高速画像読取を実現するために必要となる左
右分割読出し方式のリニアイメージセンサの欠点である
信号の段差を解消すること。 【解決手段】 受光画素列の複数に分割された各領域の
画像信号を、各領域に対応した別々の出力端子から順次
読み出すリニアイメージセンサと、グレー基準板と、露
光時間を変えながら前記リニアイメージセンサにより前
記グレー基準板を読み込むように制御し、各出力端子か
ら出力される画像信号のレベルを、予め設定された基準
信号のレベルに変換するためのLUT(13〜16)を
生成するCPU(20)と、前記各領域に対応して設け
られ、前記出力端子から出力された画像信号を前記LU
Tを用いて変換する補正手段とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、左右分離読み出し
構造のリニアイメージセンサを用いた画像読取装置に関
し、特につなぎ補正機能を有する画像読取装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、リニアイメージセンサを用い
た画像読み取り装置がある。
【0003】図10は、従来の画像読取装置に使用され
ているリニアCCDイメージセンサの構成を示す図であ
る。
【0004】図10において、101はリニアCCDイ
メージセンサの受光画素列、102および103は受光
画素列の各画素に蓄積された電荷を奇数(ODD)画素
と偶数(EVEN)画素に分離し、各々順番に読み出す
ためのアナログシフトレジスタ、104および105
は、アナログシフトレジスタ102,103から読み出
される電荷を電圧信号に変換して出力するための出力ア
ンプである。
【0005】また、図11は上述のリニアCCDイメー
ジセンサを用いた画像読取装置の構成例を示す。
【0006】図11において、201は原稿台ガラス、
202は原稿、203は原稿を照明するための照明ラン
プ、204〜206はそれぞれ第1、第2、第3ミラ
ー、207は原稿画像をリニアイメージセンサ208の
受光面に結像させるためのレンズ、209はリニアイメ
ージセンサ208を駆動するためのイメージセンサ駆動
回路、210はシェーディング補正処理の基準として読
取るための白色板である。
【0007】照明ランプ203及び第1〜第3ミラー2
04〜206は、通常の原稿読み取り時は実線で示す位
置にあるが、白色板210を読み取るときには、点線で
示す位置まで移動する。また、原稿読取の際には、各ミ
ラーが副走査方向Sに移動することで、原稿を2次元的
に読取ることが可能となる。
【0008】なお、図10に示すリニアCCDイメージ
センサにおいて、受光画素列101の各画素に蓄積され
た電荷をODDとEVENに分けて読み出すのは、アナ
ログシフトレジスタ102,103での転送速度に限界
があり、所定速度以上の読み出し速度を達成するために
必要なためであった。
【0009】しかし近年、従来以上に読取速度の速い画
像読取装置への要望が高まっており、図10に示すよう
なODD/EVEN分離読出しタイプのリニアCCDイ
メージセンサでは達成できない読取速度の実現が求めら
れている。
【0010】このような状況下、ODD/EVEN分離
読出しタイプのリニアCCDイメージセンサでの読取速
度の2倍の読取速度を実現できるリニアCCDイメージ
センサとして、図12に示すように、ODD/EVEN
の分離読出しに加え、受光画素列の電荷を左右に分割し
て読み出す構造のリニアCCDイメージセンサが提案さ
れている。
【0011】図12において、301はリニアCCDイ
メージセンサの受光画素列、302〜305は受光画素
列の各画素に蓄積された電荷を奇数(ODD)画素と偶
数(EVEN)画素に分離し、更に異なる方向に各々順
番に読み出すためのアナログシフトレジスタ、306〜
309は、アナログシフトレジスタ302〜305から
読み出される電荷を電圧信号に変換して出力するための
出力アンプである。
【0012】図12に示すリニアCCDイメージセンサ
のアナログシフトレジスタ302〜305は、受光画素
列301の各画素に蓄積された電荷を中央を境に左右に
2分割し、それぞれさらにODD/EVENに分離して
読み出す。
【0013】また、図13は、図12に示した左右分割
読み出し構造のCCDイメージセンサの駆動信号及びC
CDイメージセンサからの出力信号のタイミングチャー
トを示す。
【0014】図13において、“SH”は、電荷シフト
パルスであり、受光画素列301に蓄積された電荷をア
ナログシフトレジスタ302〜305へ一斉にシフトす
るためのゲートを制御する。このため、図13に示すよ
うに、SHパルスと次のSHパルスの時間が、受光部に
電荷を蓄積するための蓄積時間(Tint)となる。
【0015】また、図13において、Φ1、Φ2は、ア
ナログシフトレジスタ302〜305を駆動するための
電荷転送パルスであり、受光部からアナログシフトレジ
スタ302〜305にSHパルスによって一斉にシフト
移動された電荷を、各アナログシフトレジスタ302〜
305端部の出力アンプ306〜309の方向へそれぞ
れ1画素ずつ順番に移動させる。この結果、ODD−
1、EVEN−1、ODD−2、EVEN−2に示すよ
うな画像信号が出力される。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図12
に示す左右分割読出し方式のリニアCCDイメージセン
サを使用した場合、計4チャンネルの出力信号の各々の
僅かなリニアリティの差により、左右の読取信号にレベ
ル差が生じ、そのために左右の分割位置を境に、左右で
読取信号レベル段差が発生してしまうのである。
【0017】従来のリニアCCDイメージセンサの様
に、ODD/EVEN分割読出しだけであるならば、O
DD/EVENで信号レベル差が発生しても、画像上で
は非常に細かな繰返しパターンが僅かに画像に加わるだ
けであるが、左右に分割位置を境に読取信号レベルに段
差が発生した場合、僅かな信号段差であっても非常に目
立つ。
【0018】本発明は上記問題点を鑑みてなされてもの
であり、高速画像読取を実現するために必要となる左右
分割読出し方式のリニアイメージセンサの欠点である信
号の段差を解消することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の画像読み取り装置は、受光画素列の複数に
分割された各領域の画像信号を各領域に対応した別々の
出力端子から読み出すリニアイメージセンサと、所定濃
度を有する基準濃度部材と、前記リニアイメージセンサ
により前記基準濃度部材を読み込んだデータに基づい
て、前記出力端子から出力される前記各領域の画像信号
のレベルを、予め設定された基準信号のレベルに略一致
させるように調整する調整手段とを有する。
【0020】また、受光画素列の複数に分割された各領
域の画像信号を各領域に対応した別々の出力端子から読
み出すリニアイメージセンサと、所定濃度を有する基準
濃度部材とを有する画像読み取り装置による本発明の画
像読み取り方法は、前記リニアイメージセンサにより前
記基準濃度部材を読み込んだデータに基づいて、前記出
力端子から出力される画像信号のレベルを、予め設定さ
れた基準信号のレベルに略一致させるように調整する調
整工程と、前記リニアイメージセンサにより原稿を読み
込む原稿読み込み工程とを有する。
【0021】本発明の好適な一様態によれば、前記調整
手段は、LUTを用いて前記各領域の画像信号のレベル
を調整し、前記調整工程では、LUTを用いて前記各領
域の画像信号のレベルを調整する。
【0022】また、本発明の好適な別の一様態によれ
ば、前記調整手段は、演算式を用いて前記各領域の画像
信号のレベルを調整し、前記調整工程では、演算式を用
いて前記各領域の画像信号のレベルを調整する。
【0023】さらに、本発明の好適な別の一様態によれ
ば、前記調整手段は、露光時間を変えながら前記リニア
イメージセンサにより前記基準濃度部材を読み込んだデ
ータに基づいて、前記各領域の画像信号のレベルを予め
設定された基準信号のレベルに略一致させるように調整
し、前記調整工程では、露光時間を変えながら前記リニ
アイメージセンサにより前記基準濃度部材を読み込んだ
データに基づいて、前記各領域の画像信号のレベルを予
め設定された基準信号のレベルに略一致させるように調
整する。
【0024】好ましくは、前記調整手段は、前記基準濃
度部材を露光時間を変えながら読み込む際に読み込み時
と同じ露光時間で出力される暗電流のレベルを前記出力
端子から出力される前記各領域の画像信号のレベルから
差し引いたレベルに基づいて、前記各領域の画像信号の
レベルを調整し、前記調整工程では、前記基準濃度部材
を露光時間を変えながら読み込む際に読み込み時と同じ
露光時間で出力される暗電流のレベルを前記出力端子か
ら出力される前記各領域の画像信号のレベルから差し引
いたレベルに基づいて、前記各領域の画像信号のレベル
を調整する。
【0025】また、本発明の好適な一様態によれば、画
像読み取り装置はシェーディング補正手段を更に有し、
前記調整手段は、前記シェーディング補正手段の後段に
配置され、また画像読み取り方法は、シェーディング補
正工程を更に有し、前記調整工程は、前記シェーディン
グ補正工程の後に実施される。
【0026】また、本発明の好適な別の一様態によれ
ば、画像読み取り装置はシェーディング補正手段を更に
有し、前記調整手段は、前記シェーディング補正手段の
前段に配置され、また画像読み取り方法は、シェーディ
ング補正工程を更に有し、前記調整工程は、前記シェー
ディング補正工程の前に実施される。
【0027】さらに、本発明の好適な別の一様態によれ
ば、画像読み取り装置はシェーディング補正手段と、前
記調整手段を、前記シェーディング補正手段の前段また
は後段のいずれかに配置されるように切り替える切り替
え手段とを更に有し、また画像読み取り方法は、シェー
ディング補正工程と、前記調整工程を、前記シェーディ
ング補正工程の前または後のいずれかに実行するかを切
り替える切り替え工程とを更に有する。
【0028】なお、本発明の好適な別の一様態によれ
ば、前記リニアイメージセンサは、左右分離読み出し構
造のリニアイメージセンサである。
【0029】また、上記目的を達成するために、本発明
の画像読み取り装置は受光画素列の複数に分割された各
領域の画像信号を前記各領域に対応した別々の出力端子
から読み出すリニアイメージセンサと、前記画像信号に
シェーディング補正を施すシェーディング補正手段と、
前記シェーディング補正手段の前段に配置され、前記出
力端子から出力される前記各領域の画像信号のレベルを
予め設定された基準信号のレベルに略一致させるように
調整する調整手段とを有する。
【0030】また、受光画素列の複数に分割された各領
域の画像信号を前記各領域に対応した別々の出力端子か
ら読み出すリニアイメージセンサを有する画像読み取り
装置による本発明の画像読み取り方法は、前記出力端子
から出力される前記各領域の画像信号のレベルを予め設
定された基準信号のレベルに略一致させるように調整す
る調整工程と、前記調整工程において調整された前記画
像信号にシェーディング補正を施すシェーディング補正
工程とを有する。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の好適な実施の形態を詳細に説明する。
【0032】(第1の実施形態)図1、図2及び図3
は、本発明の第1の実施形態における画像読み取り装置
の構成を示す。
【0033】図1において、1〜4は、図12に示した
左右分割読出し構造のリニアCCDイメージセンサから
の出力信号を増幅するためのアンプ、5〜8はリニアC
CDイメージセンサからの出力信号をデジタル信号に変
換するためのA/D変換回路、9、12は各チャンネル
の画像信号の黒オフセットを減算する黒オフセット補正
処理、およびシェーディング補正を行うための黒オフセ
ット・シェーディング補正回路である。
【0034】つなぎ補正回路13〜16のLUT(LOOK
UP TABLE)は、ODD−1、EVEN−1、ODD−
2、EVEN−2の各信号の信号レベルの調整を行うこ
とで、左右読出し信号のつなぎ補正(信号段差の補正)
を実現するためのものである。
【0035】第1メモリ17は、図13に示すタイミン
グで出力されるリニアCCDイメージセンサからの出力
信号を一時的に記憶し、正しい画素順に並べ替えて出力
するための画素並べ替えを実現するためスキャンコンバ
ータ、第2メモリ19は、図13に示す区間信号(PH
EN)の“H”区間の画素データをCPU20が取り込
めるように、一時的に保持するためのデータ保持手段で
ある。そして、取り込んだ画像データから後述の演算処
理により、つなぎ補正のためにLUT13〜16に設定
する内容を決める。
【0036】図2は、本発明における画像読取り装置の
構成を示す。
【0037】図2に示した画像読取り装置が、図11に
示す従来の画像読取り装置と異なるのは、701のグレ
ー基準板を有する点である。
【0038】また図2において、201は原稿台ガラ
ス、202は原稿、203は原稿を照明するための照明
ランプ、204〜206はそれぞれ第1、第2、第3ミ
ラー、207は原稿画像をリニアイメージセンサ208
の受光面に結像させるためのレンズ、209はリニアイ
メージセンサ208を駆動するためのイメージセンサ駆
動回路、210はシェーディング補正処理の基準として
読取るための白色板である。
【0039】照明ランプ203及び第1〜第3ミラー2
04〜206は、通常の原稿読み取り時は実線で示す位
置にあるが、白色板210及びグレー基準板701を読
み取るときには、点線で示す位置まで移動する。また、
原稿読取の際には、各ミラーが副走査方向Sに移動する
ことで、原稿を2次元的に読取ることが可能となる。
【0040】グレー基準板701はグレー(白と黒の間
の灰色)の板であり、図3に示すように、白色板209
と同様な形状となっている。なお、図2、図3では、グ
レー基準板701をシェーディング補正用の白色板20
9と並べて配置したが、本発明においては、この配置に
こだわるものではない。
【0041】次に、本発明の第1の実施形態におけるつ
なぎ補正の方法について、詳しく説明する。
【0042】図4(a)は、つなぎ補正処理を行う前
(LUT変換の前)のODD−1信号とODD−2信号
の例を示す。図4(a)において、横軸は原稿の明る
さ、縦軸は読み取った画像信号レベルを示す。ODD−
1とODD−2は、リニアCCDイメージセンサの出力
段アンプ、増幅回路と互いに異なる回路を経てデジタル
信号に変換されるため、図4(a)に示すように同一の
明るさの原稿を僅かに異なった信号レベルで読み取る。
なお、図4(a)にはODD−1信号とODD−2信号
の2チャンネル分の信号を例にしたが、4チャンネルの
信号についても同様に各チャンネルのリニアリティには
僅かながら差がある。
【0043】前記つなぎ補正回路13〜16のLUTの
役割は、図4(b)に示すように、各チャンネルの信号
レベルを所定のリニアリティに補正変換することで、同
一の明るさに対する各チャンネルの信号レベルを一致さ
せることである。このようにしてODD−1とODD−
2の読取レベルを一致させることが可能になるが、残り
のEVEN−1,EVEN−2の信号に対しても同様な
補正を行うことで、全チャンネルの読取レベルを一致さ
せることが可能になる。
【0044】上記の考えに基づくつなぎ補正(読取レベ
ル補正)を実現するため、本発明では以下の動作を行
う。
【0045】まず、図2に示すグレー基準板701を使
用して、画像の取り込みを行う。このグレー基準板70
1の読取りに際しては、イメージセンサの蓄積時間を変
更し、それぞれに対応したグレー基準板読取りレベルを
得る。
【0046】図5に、ある一つのチャンネルに対して得
た、グレー基準板の読取りデータの例を示す。
【0047】図5において、横軸は蓄積時間(Tin
t)、縦軸はグレー基準板の読取りレベルである。図5
では、蓄積時間を所定値Tの整数倍とした場合のデータ
を示すが、蓄積時間の変更の方法はこれ以外のものであ
っても構わない。
【0048】各蓄積時間でグレー基準板701を読みと
って得た画像データは一時的に第2メモリ19に保存さ
れるため、CPU20は第2メモリ19に保存された画
像データを読み出し、各チャンネル毎に平均値処理等を
行い、各チャンネルの信号レベルを得ることができる。
図5に示したグラフ例は、このような処理を蓄積時間T
intを変更しながら繰り返して得られたものである。
従って、図5は、該チャンネルのリニアリティ特性を示
すものとなる。
【0049】なお、蓄積時間Tintを変更した場合、
蓄積時間の長さに応じて、受光部で発生する暗電流の影
響が変化する。暗電流とは、光の入射しない状態におい
ても受光部で発生する電荷成分であるが、蓄積時間が長
くなるにしたがって、暗電流により発生する電荷蓄積量
も増す。このため、図6に示すように、実際のグレー基
準板701の読取り信号レベルは、同じ蓄積時間におい
てイメージセンサに光が入射しない状態で読取られた黒
レベルと、グレー基準板の読取った際の信号レベルとの
差分をグレー基準板の読取り値として取り扱う必要があ
る。
【0050】図7は、図5のリニアリティ特性を、理想
的なリニアリティ特性に補正するためのLUTの変換特
性を示すグラフであり、図5の特性を逆変換演算するこ
とで得られる特性である。
【0051】この補正により、図5に示すリニアリティ
を有するチャンネルは、図8に示すような理想的なリニ
アリティ特性に補正される。
【0052】なお、上記説明では、リニアリティ補正の
目標を理想的なリニアリティ特性においたが、本発明の
目的である左右分割読み出しイメージセンサ出力のつな
ぎ補正の点においては、理想リニアリティだけが調整目
標である必要はなく、予め決められた任意のリニアリテ
ィ特性であっても構わないことは言うまでもない。
【0053】CPUは、この補正用LUT内容を図1の
つなぎ補正回路13、15に設定することで、ODD−
1、ODD−2の読取レベル補正を行う。EVEN−
1,EVEN−2といった他の信号も、上記と同じ方法
により補正用LUT内容を図1のLUT回路14、16
に設定することで、読取レベルの補正が可能である。
【0054】なお、上記本発明の第1の実施形態を説明
においては、つなぎ補正を担うつなぎ補正回路をシェー
ディング補正回路の後段に配置した。これは、つなぎ補
正回路はつなぎ補正を実現するだけでなく、読取りリニ
アリティを補正する作用をもつため、つなぎ補正回路を
シェーディング補正回路の後に配置することで、主走査
の位置によらず、一定の読取りリニアリティを提供する
事ができる。
【0055】(第2の実施形態)次に、第2の実施形態
について説明する。
【0056】上記第1実施形態の場合においては、つな
ぎ補正用のつなぎ補正回路はシェーディング補正の後段
に配置されていた。つまり、各チャンネルからの信号は
シェーディング補正後の状態で各チャンネルのリニアリ
ティ特性が同一となるように補正される。このため、照
明光源の光量変動が発生し、シェーディング補正用のゲ
インが変化した場合、リニアリティ補正の内容に誤差が
発生する可能性がある。
【0057】この問題点を解決するために、本発明の第
2の実施形態における画像読み取り装置は、図9に示す
構成を有する。
【0058】第1の実施形態で説明した図1に示す構成
と異なる点は、つなぎ補正を担うつなぎ補正回路がシェ
ーディング補正回路よりも前段に配置されている点であ
る。
【0059】ただし、黒オフセット補正回路(黒オフセ
ット成分を減算により除去する回路)は、つなぎ補正回
路によるつなぎ補正の前段で処理させる。ただし、黒オ
フセット補正がつなぎ補正回路の前段/後段のいずれに
あるかは、本発明の内容を左右するものではなく、いず
れであっても構わない。
【0060】つなぎ補正の動作は第1の実施形態と同じ
であるため、説明を省略する。
【0061】本発明の第2の実施形態によれば、つなぎ
補正回路をシェーディング補正の前段に配置すること
で、シェーディング補正がなされていない状態での各チ
ャンネルのリニアリティを同じ特性に補正することがで
きる。これにより、画像読み取り装置の照明光量が変化
しても安定したつなぎ補正が実現できる。
【0062】なお、第1および第2の実施形態は、それ
ぞれ長所・短所があるため、状況に応じて使い分ければ
良い。
【0063】また、CPUにより、つなぎ補正回路をシ
ェーディング補正回路の前段/後段に切り替えられるよ
うな構成にすることも容易である。
【0064】なお、上記第1及び第2の実施形態におい
ては、つなぎ補正をLUTにより行ったが本発明はこれ
に限るものではなく、LUTの代わりに、リニアリティ
特性を変換するための演算式を生成し、これを用いるこ
とも可能である。
【0065】
【他の実施形態】なお、本発明は、複数の機器(例えば
ホストコンピュータ、インタフェイス機器、リーダ、プ
リンタなど)から構成されるシステムに適用しても、一
つの機器からなる装置(例えば、複写機、ファクシミリ
装置など)に適用してもよい。
【0066】また、本発明の目的は、前述した実施形態
の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記
録した記憶媒体(または記録媒体)を、システムあるい
は装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュ
ータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納された
プログラムコードを読み出し実行することによっても、
達成されることは言うまでもない。この場合、記憶媒体
から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施
形態の機能を実現することになり、そのプログラムコー
ドを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実
行することにより、前述した実施形態の機能が実現され
るだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、
コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステ
ム(OS)などが実際の処理の一部または全部を行い、
その処理によって前述した実施形態の機能が実現される
場合も含まれることは言うまでもない。
【0067】さらに、記憶媒体から読み出されたプログ
ラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カー
ドやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わ
るメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示
に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備
わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、
その処理によって前述した実施形態の機能が実現される
場合も含まれることは言うまでもない。
【0068】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
高速画像読取を実現するために必要となる左右分割読出
し方式のリニアイメージセンサの欠点である信号の段差
を解消することできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態における画像読み取り
装置の一部構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施形態における画像読み取り
装置の構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の第1の実施形態における白色基準板及
びグレー基準板を示す図である。
【図4】本発明の第1の実施形態におけるつなぎ補正の
方法を説明するための図である。
【図5】本発明におけるグレー基準板の読み取りデータ
の例を示す図である。
【図6】出力信号に対する暗電流の影響を示す図であ
る。
【図7】図5に示すリニアリティ特性を、理想的なリニ
アリティ特性に補正するためのLUTの変換特性を示す
図である。
【図8】補正後の理想的なリニアリティ特性を示す図で
ある。
【図9】本発明の第2の実施形態における画像読み取り
装置の一部構成を示すブロック図である。
【図10】従来のリニアCCDイメージセンサの構成を
示す図である。
【図11】従来の画像読み取り装置の構成例を示す図で
ある。
【図12】従来のリニアCCDイメージセンサの別の構
成を示す図である。
【図13】図12に示すリニアCCDイメージセンサの
駆動信号及びリニアCCDイメージセンサから出力され
る信号を示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
1〜4 アンプ 5〜8 A/D変換回路 9〜12 黒オフセット・シェーディング補正回路 13〜16 LUT 17 第1メモリ 19 第2メモリ 20 CPU 101,301 受光画素列 102,103,302〜305 アナログシフトレジ
スタ 104,105,306〜309 出力アンプ 201 原稿台ガラス 202 原稿 203 照明ランプ 204〜206 ミラー 207 レンズ 209 イメージセンサ駆動回路 210 白色板 701 グレー基準板

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受光画素列の複数に分割された各領域の
    画像信号を各領域に対応した別々の出力端子から読み出
    すリニアイメージセンサと、 所定濃度を有する基準濃度部材と、 前記リニアイメージセンサにより前記基準濃度部材を読
    み込んだデータに基づいて、前記出力端子から出力され
    る前記各領域の画像信号のレベルを、予め設定された基
    準信号のレベルに略一致させるように調整する調整手段
    とを有することを特徴とする画像読み取り装置。
  2. 【請求項2】 前記調整手段は、LUTを用いて前記各
    領域の画像信号のレベルを調整することを特徴とする請
    求項1に記載の画像読み取り装置。
  3. 【請求項3】 前記調整手段は、演算式を用いて前記各
    領域の画像信号のレベルを調整することを特徴とする請
    求項1に記載の画像読み取り装置。
  4. 【請求項4】 前記調整手段は、露光時間を変えながら
    前記リニアイメージセンサにより前記基準濃度部材を読
    み込んだデータに基づいて、前記各領域の画像信号のレ
    ベルを予め設定された基準信号のレベルに略一致させる
    ように調整することを特徴とする請求項1乃至3のいず
    れかに記載の画像読み取り装置。
  5. 【請求項5】 前記調整手段は、前記基準濃度部材を露
    光時間を変えながら読み込む際に読み込み時と同じ露光
    時間で出力される暗電流のレベルを前記出力端子から出
    力される前記各領域の画像信号のレベルから差し引いた
    レベルに基づいて、前記各領域の画像信号のレベルを調
    整することを特徴とする請求項4に記載の画像読み取り
    装置。
  6. 【請求項6】 シェーディング補正手段を更に有し、 前記調整手段は、前記シェーディング補正手段の後段に
    配置されたことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか
    に記載の画像読み取り装置。
  7. 【請求項7】 シェーディング補正手段を更に有し、 前記調整手段は、前記シェーディング補正手段の前段に
    配置されたことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか
    に記載の画像読み取り装置。
  8. 【請求項8】 シェーディング補正手段と、 前記調整手段を、前記シェーディング補正手段の前段ま
    たは後段のいずれかに配置されるように切り替える切り
    替え手段とを更に有することを特徴とする請求項1乃至
    5のいずれかに記載の画像読み取り装置。
  9. 【請求項9】 前記リニアイメージセンサは、左右分離
    読み出し構造のリニアイメージセンサであることを特徴
    とする請求項1乃至8のいずれかに記載の画像読み取り
    装置。
  10. 【請求項10】 受光画素列の複数に分割された各領域
    の画像信号を各領域に対応した別々の出力端子から読み
    出すリニアイメージセンサと、所定濃度を有する基準濃
    度部材とを有する画像読み取り装置による画像読み取り
    方法であって、 前記リニアイメージセンサにより前記基準濃度部材を読
    み込んだデータに基づいて、前記出力端子から出力され
    る画像信号のレベルを、予め設定された基準信号のレベ
    ルに略一致させるように調整する調整工程と、 前記リニアイメージセンサにより原稿を読み込む原稿読
    み込み工程とを有することを特徴とする画像読み取り方
    法。
  11. 【請求項11】 前記調整工程では、LUTを用いて前
    記各領域の画像信号のレベルを調整することを特徴とす
    る請求項10に記載の画像読み取り方法。
  12. 【請求項12】 前記調整工程では、演算式を用いて前
    記各領域の画像信号のレベルを調整することを特徴とす
    る請求項10に記載の画像読み取り方法。
  13. 【請求項13】 前記調整工程では、露光時間を変えな
    がら前記リニアイメージセンサにより前記基準濃度部材
    を読み込んだデータに基づいて、前記各領域の画像信号
    のレベルを予め設定された基準信号のレベルに略一致さ
    せるように調整することを特徴とする請求項10乃至1
    2のいずれかに記載の画像読み取り方法。
  14. 【請求項14】 前記調整工程では、前記基準濃度部材
    を露光時間を変えながら読み込む際に読み込み時と同じ
    露光時間で出力される暗電流のレベルを前記出力端子か
    ら出力される前記各領域の画像信号のレベルから差し引
    いたレベルに基づいて、前記各領域の画像信号のレベル
    を調整することを特徴とする請求項13に記載の画像読
    み取り方法。
  15. 【請求項15】 シェーディング補正工程を更に有し、 前記調整工程は、前記シェーディング補正工程の後に実
    施されることを特徴とする請求項10乃至14のいずれ
    かに記載の画像読み取り方法。
  16. 【請求項16】 シェーディング補正工程を更に有し、 前記調整工程は、前記シェーディング補正工程の前に実
    施されることを特徴とする請求項10乃至14のいずれ
    かに記載の画像読み取り方法。
  17. 【請求項17】 シェーディング補正工程と、 前記調整工程を、前記シェーディング補正工程の前また
    は後のいずれかに実行するかを切り替える切り替え工程
    とを更に有することを特徴とする請求項10乃至14の
    いずれかに記載の画像読み取り方法。
  18. 【請求項18】 前記リニアイメージセンサは、左右分
    離読み出し構造のリニアイメージセンサであることを特
    徴とする請求項10乃至17のいずれかに記載の画像読
    み取り方法。
  19. 【請求項19】 請求項10乃至18のいずれかに記載
    の画像読み取り方法を実現するためのプログラムコード
    を保持する記憶媒体。
  20. 【請求項20】 受光画素列の複数に分割された各領域
    の画像信号を前記各領域に対応した別々の出力端子から
    読み出すリニアイメージセンサと、 前記画像信号にシェーディング補正を施すシェーディン
    グ補正手段と、 前記シェーディング補正手段の前段に配置され、前記出
    力端子から出力される前記各領域の画像信号のレベルを
    予め設定された基準信号のレベルに略一致させるように
    調整する調整手段とを有することを特徴とする画像読み
    取り装置。
  21. 【請求項21】 受光画素列の複数に分割された各領域
    の画像信号を前記各領域に対応した別々の出力端子から
    読み出すリニアイメージセンサを有する画像読み取り装
    置による画像読み取り方法であって、 前記出力端子から出力される前記各領域の画像信号のレ
    ベルを予め設定された基準信号のレベルに略一致させる
    ように調整する調整工程と、 前記調整工程において調整された前記画像信号にシェー
    ディング補正を施すシェーディング補正工程とを有する
    ことを特徴とする画像読み取り方法。
  22. 【請求項22】 請求項21に記載の画像読み取り方法
    を実現するためのプログラムコードを保持する記憶媒
    体。
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EP01102273A EP1137255B1 (en) 2000-02-01 2001-01-31 Correction method and apparatus for image signals obtained by an image sensor having a multiple output channels
DE60134441T DE60134441D1 (de) 2000-02-01 2001-01-31 Korrekturverfahren und -vorrichtung für Bildsignale die durch einen Bildsensor mit mehreren Ausgangskanälen erzeugt wurden

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017034332A (ja) * 2015-07-29 2017-02-09 ブラザー工業株式会社 画像読取装置
JP2017046090A (ja) * 2015-08-25 2017-03-02 ブラザー工業株式会社 画像読取装置

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