JP2001213499A - 飲料供給装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ソフトドリンクとアルコール飲料を１つのフ
レーバで供給できる飲料ディスペンサにおいて、間違え
て、最初に継ぎ足しボタンを押した場合に、不用意に、
意図しない飲料が供給されることを防止する。 【解決手段】 継ぎ足しボタン２ｃを、選択ボタン２
ａ、または、２ｂにより選択された飲料の定量供給終了
後、所定時間のみ、ボタン操作を受け付けるようにする
と共に、継ぎ足し操作が有効で有ることをランプ１４の
点滅等で知らせるようにする。また、継ぎ足しは、継ぎ
足しボタン２ｃが押される前に押された選択ボタン２
ａ、または、２ｂにより選択された飲料を供給する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、コーラ等のソフト
ドリンクと酎ハイや焼酎水割り等のアルコール飲料を１
つのフレーバで販売することのできる機能を有した飲料
ディスペンサに関する。

【０００２】

【従来の技術】近年、低料金で利用できるファミリーレ
ストラン等の増加に伴って、約４割の飲料ディスペンサ
が、顧客が自由に利用できるフリードリンク設置となっ
ている。その中で、コーラやウーロン茶等のソフトドリ
ンクと酎ハイや焼酎水割り等のアルコール飲料の供給が
１台で可能な飲料ディスペンサがある。

【０００３】図４は、飲料ディスペンサの概略構成を示
す図である。図４において、１は飲料ディスペンサ、２
はフレーバパネル、３は注ぎ口、４はカップ置き台、５
はカップ、６は炭酸水タンク、７は焼酎タンク、８は原
料シロップタンク、９は炭酸ガスボンベである。

【０００４】焼酎タンク７には焼酎が、各原料シロップ
タンク８には、それぞれ異なる飲料の原料シロップが入
っており、炭酸ガスボンベ９から与えられるガス圧によ
り、焼酎タンク７および原料シロップタンク８内の内容
物を飲料ディスペンサ１に送るようにしている。また、
炭酸ガスボンベ９の炭酸ガスを炭酸水タンク６に送り、
その中の水に溶かし込むことにより、所定濃度の炭酸水
を作って炭酸水タンク６の中に貯めておく。

【０００５】飲料選択ボタンは、フレーバ（原料シロッ
プ）毎に、ソフトドリンク選択ボタン２ａと、アルコー
ル飲料選択ボタン２ｂの２つの選択ボタンと、１つの継
ぎ足しボタン２ｃが設けられており、２つの選択ボタン
２ａ、２ｂは定量供給されるように供給時間設定がさ
れ、継ぎ足しボタン２ｃはボタンを押している間飲料が
供給されるように設定されている。

【０００６】例えば、コーラが欲しい場合は、注ぎ口３
の下のカップ置き台４にカップ５を置いた後、コーラの
選択ボタン２ａを押す。その結果、コーラの原料シロッ
プが入っている原料シロップタンク８に接続されたバル
ブが開かれて、予め設定された量の原料シロップが注ぎ
口３からカップ５に注入される。また、炭酸水タンク６
に接続されたバルブも開かれて、予め設定された量の炭
酸水が注ぎ口３からカップ５に注入されて、原料シロッ
プと混合されてコーラが出来上がる。増量したいとき
は、続けて、継ぎ足しボタン２ｃを押すと、ボタンを押
し続けている間、コーラの原料シロップが入っている原
料シロップタンク８に接続されたバルブが開かれて、原
料シロップが注ぎ口３からカップ５に注入される。ま
た、炭酸水タンク６に接続されたバルブも開かれて、炭
酸水が注ぎ口３からカップ５に注入されて、コーラが継
ぎ足される。

【０００７】また、酎ハイ（コーラ割り）が欲しい場合
は、注ぎ口３の下のカップ置き台４にカップ５を置いた
後、酎ハイの選択ボタン２ｂを押す。その結果、コーラ
の原料シロップが入っている原料シロップタンク８に接
続されたバルブが開かれて、予め設定された量の原料シ
ロップが注ぎ口３からカップ５に注入される。また、炭
酸水タンク６に接続されたバルブと、焼酎タンク７に接
続されたバルブも開かれて、予め設定された量の炭酸水
と焼酎が、注ぎ口３からカップ５に注入されて、酎ハイ
（コーラ割り）が出来上がる。増量したいときは、続け
て、継ぎ足しボタン２ｃを押すと、ボタンを押し続けて
いる間、コーラの原料シロップが入っている原料シロッ
プタンク８に接続されたバルブが開かれて、注ぎ口３か
らカップ５に注入される。また、炭酸水タンク６に接続
されたバルブと、焼酎タンク７に接続されたバルブも開
かれて、炭酸水と焼酎が注ぎ口３からカップ５に注入さ
れて、酎ハイ（コーラ割り）が継ぎ足される。

【０００８】継ぎ足しボタン２ｃを押して供給される飲
料は、継ぎ足しボタン２ｃを押す前に押された選択ボタ
ンで供給された飲料が供給される。また誤って酎ハイ選
択ボタン２ｂを押しても酎ハイが供給されることがない
ように、選択ボタンとは別に焼酎ボタン２ｄを設け、焼
酎ボタン２ｄを押してから酎ハイ選択ボタン２ｂを押さ
ないと酎ハイが供給されない、アルコール飲料二度押し
機能を採用している。

【０００９】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、初めて
カップに飲料を注ごうとした顧客が、間違えて、選択ボ
タンを押さずに、継ぎ足しボタンを押した場合、ソフト
ドリンクとアルコール飲料のどちらの飲料が供給される
かわからない、つまり、意図しない飲料の供給を受ける
場合があるという不具合があった。この不具合を防ぐに
は、継ぎ足しボタンの機能を停止させて使用する以外に
方法がなかった。このように、従来の飲料ディスペンサ
は、アルコール飲料の誤供給は防止することはできた
が、継ぎ足しボタンの誤使用を防ごうとすると、継ぎ足
し機能を使用できなくするしか方法がないという問題点
があった。

【００１０】従って、本発明の目的は、ソフトドリンク
とアルコール飲料を１つのフレーバで供給できる飲料デ
ィスペンサにおいて、初めてカップに飲料を注ごうとし
た顧客が、間違えて、最初に継ぎ足しボタンを押した場
合に、不具合が生じない継ぎ足し機能を有した飲料ディ
スペンサを提供することを目的とする。

【００１１】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項１にかかる発明は、炭酸水や焼酎等の原料水
とシロップ等の原料とを混合して飲料を生成し、この飲
料をカップに供給する飲料供給装置において、原料の種
類毎に、原料に混合する原料水を設定できるようにした
複数個の選択ボタンと、１つの継ぎ足しボタンと、制御
手段と、を備え、制御手段は、選択ボタンの操作による
飲料供給終了後、所定の時間のみ継ぎ足しボタンの操作
を受け付ける制御をすることを特徴とするものである。

【００１２】請求項２にかかる発明は、制御手段は、継
ぎ足しボタンの操作で供給する継ぎ足し飲料として、選
択ボタンの操作により、継ぎ足しボタンの操作直前に供
給した飲料を供給させることを特徴とするものである。

【００１３】請求項３にかかる発明は、制御手段は、継
ぎ足しボタンの操作を受け付ける所定時間の間のみラン
プ等の表示手段を点滅または点灯させる制御をすること
を特徴とするものである。

【００１４】

【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図を参照し
て説明する。なお、従来と同一構成に関しては同一符号
を用いる。

【００１５】図１は、本発明の飲料ディスペンサの正面
図である。飲料ディスペンサ１、飲料ディスペンサ１の
前面に取り付けられたフレーバパネル２、フレーバパネ
ル２の下方に配設された注ぎ口３、注ぎ口３の下方に配
設されたカップ置き台４、カップ５、炭酸水タンク６、
焼酎タンク７、それぞれ異なる飲料の原料シロップが入
っている各原料シロップタンク８、炭酸ガスボンベ９で
ある。

【００１６】焼酎タンク７、各原料シロップタンク８
は、炭酸ガスボンベ９から与えられるガス圧により、焼
酎タンク７および原料シロップタンク８内の内容物を飲
料ディスペンサ１に送るようにしている。また、炭酸ガ
スボンベ９の炭酸ガスを炭酸水タンク６に送り、その中
の水に溶かし込むことにより、所定濃度の炭酸水を作っ
て炭酸水タンク６の中に貯めておく。

【００１７】各選択ボタンは、フレーバパネル２面上に
取り付けられ、各フレーバ毎のソフトドリンク選択ボタ
ン２ａ、アルコール飲料選択ボタン２ｂ、継ぎ足しボタ
ン２ｃと、飲料ディスペンサ１に１つ設けられた焼酎ボ
タン２ｄで構成される。

【００１８】継ぎ足しボタン２ｃには、ランプ１４を内
蔵し、後述する継ぎ足し有効時にランプ１４を点滅また
は点灯させ、継ぎ足しを行えることを知らせる機能を備
える。但し、ランプ１４を継ぎ足しボタン２ｃに内蔵さ
せず、別に設けても別段不都合はない。また、継ぎ足し
ボタン２ｃは、選択ボタン２ａ、または、２ｂによる飲
料供給を強制停止するためのキャンセルボタンの機能を
備えるが、キャンセルボタンを別に設けても良い。

【００１９】図２は、本発明の飲料ディスペンサの制御
ブロック図を示し、飲料ディスペンサの起動信号を出力
する起動スイッチ５０、ソフトドリンク選択ボタン、ア
ルコール飲料選択ボタン、継ぎ足しボタン、焼酎ボタン
のそれぞれを選択するための信号を出力する各ボタン２
ａ〜２ｄ、選択ボタン２ａ，または、２ｂで選択された
各飲料を定量供給するための供給時間を設定する設定ス
イッチ５１の各出力に基づいて各部を制御する供給制御
部１００と、シロップを供給するシロップ電磁弁１１、
炭酸水を供給する炭酸水電磁弁１２、焼酎を供給する焼
酎電磁弁１３、継ぎ足し操作が有効で有ることを知らせ
るランプ１４、飲料ディスペンサの各部の制御データを
格納するメモリ１０２と、基準クロック発生部（図示せ
ず）で発生するクロックをカウントして時間を計測する
タイマー１０３を有する。尚、タイマー１０３は、選択
スイッチ２ａ、または、２ｂの何れかが選択されて選択
信号が供給制御部１００に供給されたとき、供給制御部
１００からの指示を受けて、リセットされるとともに注
ぎ口３に飲料を供給する時間だけ（例えば４秒）計数を
行う。また、供給制御部１００、メモリ１０２、および
タイマー１０３は、供給時間制御部を構成する。

【００２０】次に、本発明の飲料ディスペンサにおける
飲料供給時の制御をフローチャートを使って説明する。
図３は、本発明の飲料ディスペンサの制御フローチャー
トである。 ステップ１…選択ボタン２ａまたは２ｂが押されたか否
かを判別する。 ステップ２…選択ボタン２ａ、２ｂの何れかが押された
ら、タイマー１０３に予め設定された値に基づいて、押
された選択ボタンに対応する飲料の供給を開始する。 ステップ３…予め設定された時間が経過したら、飲料供
給を終了する。 ステップ４…飲料供給終了後、継ぎ足しランプを所定時
間（例えば３秒間）点滅させる。 ステップ５…継ぎ足しボタン２ｃが押されたか否かを判
別する。 ステップ６…継ぎ足しボタン２ｃが押されたら、飲料供
給終了後所定時間（例えば３秒）以内か否かを判別す
る。 ステップ７…所定時間以内なら、ステップ２で供給した
飲料の供給を開始する。 ステップ８…継ぎ足しボタン２ｃが押され続けているか
否かを判別する。 ステップ９…継ぎ足しボタン２ｃが押されなくなった時
点で、飲料供給を終了し、ステップ１に戻る。

【００２１】継ぎ足しボタン２ｃを、選択ボタン２ａ、
または、２ｂにより選択された飲料の定量供給終了後、
所定時間（例えば３秒間）のみ、ボタン操作を受け付け
ると共に、継ぎ足し操作が有効で有ることをランプ１４
の点滅等で知らせるように制御する。また、継ぎ足し飲
料は、継ぎ足しボタン２ｃが押される前に押された選択
ボタン２ａ、または、２ｂにより選択された飲料を供給
する。すなわち、ソフトドリンクの継ぎ足しはソフトド
リンク、アルコール飲料の継ぎ足しはアルコール飲料と
なる。

【００２２】

【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、１
つのフレーバからソフトドリンクとアルコール飲料を供
給するための２つの選択ボタンと１つの継ぎ足しボタン
を設けた飲料ディスペンサにおいて、所定時間のみ、継
ぎ足しボタン操作を受け付けるようにしたので、間違え
ることなく、飲料ディスペンサを利用することが可能に
なる。また、初めてカップに飲料を注ごうとした顧客
が、間違えて、最初に継ぎ足しボタンを押した場合に
は、飲料が供給されないため、不用意に、意図しない飲
料が供給されることがなくなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の形態の飲料ディスペンサを示す
図である。

【図２】本発明の実施の形態の飲料ディスペンサの制御
部ブロック図である。

【図３】本発明の実施の形態の飲料ディスペンサの制御
フローチャートである。

【図４】飲料ディスペンサの概略構成図である。

【符号の説明】

１ 飲料ディスペンサ ２ フレーバパネル ２ａ 選択ボタン ２ｂ 選択ボタン ２ｃ 継ぎ足しボタン ２ｄ 焼酎ボタン ６ 炭酸水タンク ７ 焼酎タンク ８ 原料シロップタンク ９ 炭酸ガスボンベ １４ ランプ １００ 供給制御部 １０２ メモリ １０３ タイマー

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 炭酸水や焼酎等の原料水とシロップ等の
   原料とを混合して飲料を生成し、この飲料をカップに供
   給する飲料供給装置において、 前記原料の種類毎に、前記原料に混合する前記原料水を
   設定できるようにした複数個の選択ボタンと、１つの継
   ぎ足しボタンと、制御手段と、を備え、 前記制御手段は、前記選択ボタンの操作による飲料供給
   終了後、所定の時間のみ前記継ぎ足しボタンの操作を受
   け付ける制御をすることを特徴とする飲料供給装置。
2. 【請求項２】 前記制御手段は、前記継ぎ足しボタンの
   操作で供給する継ぎ足し飲料として、前記選択ボタンの
   操作により、前記継ぎ足しボタンの操作直前に供給した
   飲料を供給させることを特徴とする請求項１記載の飲料
   供給装置。
3. 【請求項３】 前記制御手段は、前記継ぎ足しボタンの
   操作を受け付ける所定時間の間のみランプ等の表示手段
   を点滅または点灯させる制御をすることを特徴とする請
   求項１または２記載の飲料供給装置。