JP2001213477A - 収納箱体およびシート材収納箱体 - Google Patents

収納箱体およびシート材収納箱体

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JP2001213477A
JP2001213477A JP2000028570A JP2000028570A JP2001213477A JP 2001213477 A JP2001213477 A JP 2001213477A JP 2000028570 A JP2000028570 A JP 2000028570A JP 2000028570 A JP2000028570 A JP 2000028570A JP 2001213477 A JP2001213477 A JP 2001213477A
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opening
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sheet
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JP2000028570A
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Hitoshi Suzuki
等 鈴木
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Mitsubishi Pencil Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 使用済み注射針を包含するシート材を積層さ
せたシート束を収納し、シート材の取り出しを容易とす
る簡易な構成の収納箱体を提供する。 【構成】 使用済み注射針を包含するシート材10を積
層させたシート束を内部空間へ収納する箱体であって、
その収納箱体1は、上面に開口1aを備える。その開口
1aを開閉可能な蓋体2、手前側板体3、奥側板体4、
二つの側板体5,5、および底板体6を備えた六面体を
なす。手前側板体3には、収納箱体1の内部空間へ指を
差し込み可能な取り出し用孔3aを形成可能する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、使用済み注射針を
包含するシート材を積層させたシート束を内部空間へ収
納する箱体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】使用済み注射針は、エイズや肝炎などを
感染させる危険性を有しているため、使用済み注射針の
取り扱いについては、種々の対策が講じられている。本
出願人は、この対策の一環として、使用済み注射針を包
含するシート材を発明し、国際出願を行った(国際出願
番号PCT/JP99/05493)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記シート
材は、粘着剤を用いているので劣化を抑制するため、酸
素や紫外線にさらしたくない。したがって、包装して使
用現場たる病院などへ供給したい。仮に、単にシート束
を収納するだけの上蓋の付いた六面体の箱体にてシート
材を供給したのでは、シート材の取り出しの際に不便で
ある。特に、箱体の内部空間にシート束が隙間なく収納
されている場合や、シート材が残り少なくなって箱体の
内部空間でシート束が倒れている場合においては、シー
ト材を取り出すことが困難である。一方、注射器を扱う
医療現場においては、迅速且つ的確に作業を行うことが
求められている。
【0004】そこで、請求項1および請求項2記載の発
明は、使用済み注射針を包含するシート材を積層させた
シート束を収納し、シート材の取り出しを容易とする簡
易な構成の収納箱体を提供することを目的とする。ま
た、請求項3および請求項4記載の発明は、収納箱体の
シート材が残り少なくなった場合でも、収納箱体からの
シート材の取り出しを容易とする簡易な構成の収納箱体
を提供することを目的とする。更に、請求項5記載の発
明は、使用済み注射針を包含するシート材を収納し、そ
のシート材の取り出しを容易とする簡易な構成の収納箱
体を提供することを目的とする。また、請求項6記載の
発明は、シート材を取り出す際に注射針の取り扱いに注
意を喚起できる収納箱体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】本発明は、上記した目的を達成するための
ものである。 (請求項1)請求項1記載の発明は、使用済み注射針を
包含するシート材10を積層させたシート束を内部空間
へ収納可能な箱体であって、その収納箱体1は、上面に
開口1aを備えるとともに、その開口1aを開閉可能な
蓋体2、手前側板体3、奥側板体4、二つの側板体5,
5、および底板体6を備えた六面体をなし、手前側板体
3には、箱体1の内部空間へ指を差し込み可能な取り出
し用孔3aを形成可能としたことを特徴とする収納箱体
に係る。
【0006】(用語定義) 「使用済み注射針を包含するシート材10」とは、例え
ば、使用済みの注射針の尖端部から注射針根元部までを
包み込むために二つに折り曲げて使用されるシート材で
あり、包み込んだ状態で注射針を固定できるように注射
針根元部が嵌装される固定機能部10aを備えたものな
どがある。 「取り出し孔3a」につき、「収納箱体1の内部空間へ
指を差し込み可能」とは、例えば、収納箱体の開口1a
へ連通するようなもの、図16にしめすようなもの、な
どがある。
【0007】(作用)手前側板体3に取り出し用孔3a
が形成されると、収納箱体1の内部空間へは、開口1a
と取り出し用孔3aからの指の差し込みが可能となる。
その結果、開口1aのみから指を差し込む場合と比べ
て、シート材10の取り出しが容易となる。特に、収納
箱体1の内部空間にシート束が隙間なく収納されている
場合においても、開口1aと取り出し用孔3aからシー
ト材10の平面と厚み部分を指で摘んだり、押し出した
りすることが出来るので、シート材が容易に取り出せ
る。また、取り出し用孔3aと開口1aから指を差し込
み、その指でシート材10を指で摘んだり、押し出した
りすることによって、開口1aからこのシート材10を
取り出せる。
【0008】(請求項2)請求項2記載の発明は、請求
項1記載の収納箱体を限定したものであり、蓋体2は、
容易に切り離し可能に形成した収納箱体に係る。 (用語説明) 「容易に切り離し可能」とする構成とは、例えば、破線
による切れ目(いわゆるミシン目)や、箱体の材質にお
いて切り離し部を薄肉に形成したものなどである。(作
用)容易に切り離し可能な蓋体2を切り離せば、シート
材10の取り出しの際に蓋体2が邪魔にならない。
【0009】(請求項3)請求項3記載の発明は、請求
項1または請求項2記載の収納箱体を限定したものであ
り、手前側板体3に対して平行なシート材10を収納し
たシート束を、シート材10が少なくなった場合に手前
側板体3へ向かって寄せるための手前寄せ機能部を備え
た収納箱体に係る。 (用語説明) 「手前寄せ機能部」とは、例えば、奥側板体4において
内部空間へ向かって折り返すことができる奥側折り返し
部4a,4a、両側板体5,5において内部空間へ向か
って折り返すことができる側板折り返し部5a、5a、
底板体6において内部空間へ向かって折り返すことがで
きる底板折り返し部6a、6aなどがある。
【0010】(作用)手前寄せ機能部を使用すると、収
納箱体1に残存するシート束が手前側板体3に向かって
寄せられるために、シート束が収納箱体1の内部空間に
隙間なく収納されているのと同様な状態になる。従っ
て、シート材10が少なくなった場合でも、取り出し用
孔3aに深く指を差し込まずに残りのシート材10を取
り出すことができる。
【0011】(請求項4)請求項4記載の発明は、請求
項1または請求項2記載の収納箱体を限定したものであ
り、底板体6に対して平行なシート材10を、収納した
シート束をシート材10が少なくなった場合に開口へ向
かって寄せるための開口寄せ機能部を備えた収納箱体に
係る。 (用語説明) 「開口寄せ機能部」とは、例えば、両側板体5,5にお
いて内部空間へ向かって折り返し、載下端のシート材1
0を支持することができる側板折り返し部5a、5a、
底板体6において内部空間へ向かって折り返し、載下端
のシート材10を支持することができる底板折り返し部
6a、6aなどがある。
【0012】(作用)開口寄せ機能部を使用すると、収
納箱体1に残存するシート束が開口1aに向かって底上
げされるために、積層させたシート束のうち下層に位置
するシート材10を、取り出し用孔3aに指を差し込み
取り出すことが容易となる。また、収納箱体1に残存す
るシート束が開口1aに向かって底上げされることによ
り、積層させたシート束のうち下層に位置するシート材
10を取り出すために、手前側板体3の下端縁3bにま
で取り出し用孔3aを形成する必要がなくなる。
【0013】(請求項5)使用済み注射針を包含するシ
ート材10を積層させたシート束を内部空間へ収納した
収納箱体1であって、請求項1記載の箱体に対して後述
するシート材10の束を収納させたものである。すなわ
ち、その収納箱体1は、上面に開口1aを備えるととも
に、その開口1aを開閉可能な蓋体2、手前側板体3、
奥側板体4、二つの側板体5,5、および底板体6を備
えた六面体をなし、手前側板体3には、収納箱体1の内
部空間へ指を差し込み可能な取り出し用孔3aを形成可
能としたものである。また、シート材10は、使用済み
の注射針54の尖端部55から注射針根元部までを包み
込むための折り曲げ可能であって、注射針54を包む際
に折り曲げを補助する折り曲げ補助機能部と、そのシー
ト材10が注射針54を包み込んだ状態で固定するため
の固定機能部と、注射針54における尖端部55が前記
固定機能部によって包み込まれた状態を保持するための
包含保持機能部とを備えたシート材10としたことを特
徴とする。
【0014】(用語説明) 「折り曲げ補助機能部」とは、シート材10の折り曲げ
抵抗を低下させるようにして形成した折り曲げ線部15
である。シート材10が紙あるいは紙に類似する素材を
主材料とする場合には、いわゆる「筋押し(押罫、クリ
ーズ、クリージングなどともいう)加工」などである。 「固定機能部」とは、例えば、予めシート材10に塗布
された粘着剤であり、シート材10には、粘着剤を保護
するための剥離紙13も備えている。 「包含保持機能部」とは、例えば、注射針根元部に相当
する付近のシート材10の部位を開放させる窓部17と
することによって形成し、その窓部17は、シート材1
0に対して予め設けた切り込み(16)によって形成したも
のである。
【0015】(請求項6)請求項6記載の発明は、請求
項1乃至請求項5記載の収納箱体を限定したものであ
り、収納箱体1の表面には、注意書き8が表示されたこ
とを特徴とする収納箱体に係る。
【0016】(用語説明) 「収納箱体1の表面」とは、主に、蓋体2、手前側板体
3、奥側板体4、二つの側板体5,5の外面をいい、そ
の他に、蓋体2の内面や中蓋9の両面も含まれる。 「注意書き」とは、使用済み注射針を包含するシート材
10の取り扱い方法を書いたものである。具体的には、
例えば、図とともにシート材10の使用手順や注意事項
など、また、使用期限や保存方法などである。
【0017】(作用)注意書き8を収納箱体1の表面に
表示することにより、シート材10を取り出す際に注意
書きが目に付きやすくなる。とかく流れ作業的になりが
ちな使用済み注射針の取り扱いに注意を喚起でき、結
果、使用済み注射針による医療事故の防止に寄与でき
る。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本願発明を発明の実施形態
および図面を用いて、更に詳しく説明する。本実施形態
に係る収納箱体1は、上面に開口1aを備えるととも
に、その開口1aを開閉可能な蓋体2、手前側板体3、
奥側板体4、二つの側板体5,5、および底板体6を備
えることによって六面体をなすものである。そして、手
前側板体3には、収納箱体1の内部空間へ指を差し込み
可能で、且つ開口1aに連通する取り出し用孔3aを形
成可能としている。図1は、展開された収納箱体1を組
み立てて六面体とし、シート材10が手前側板体3に対
して平行になるようにシート束を収納する場合を示す。
また、図2は、同収納箱体1にシート材10が底板体6
に対して平行になるようにシート束を収納する場合を示
す。この収納箱体1には、使用済み注射針を包含するシ
ート材10を積層させたシート束が、シート材10を手
前側板体3に対して平行に、または、底板体6に対して
平行になるように収納される。シート材10について
は、図12及び図13を参照させながら、後に詳述す
る。取り出し用孔3aはシート材10を取り出す際に簡
単かつ迅速に形成できることが好ましい。そのため、図
1や図2などにあるように、手前側板体3の取り出し用
孔3aを形成する部分に切り取り線(ミシン目など)を
設け、切り取り片3bを取り外しやすいようにしてお
く。
【0019】シート材10は、収納箱体1に収納される
ことにより、紫外線による劣化から保護される。さら
に、シート材10を酸素による劣化から保護するために
は、図3に示すように、シート材10を収納した収納箱
体1を酸素不透過性物質、例えば、ラップなどで包装す
るとよい。図4に示すのは、収納箱体1からシート材1
0を取り出すために包装を簡易に解くためのものであ
る。すなわち、一部包装を残して収納箱体1を開けるこ
とができるように、ラップに開封帯を設けるとよい。そ
の他、収納箱体1を開けた後にあっても、シート材10
を酸素による劣化から保護するためには、図5に示すよ
うに、収納箱体1に収納されたシート束を密閉および開
閉自在なビニール製袋などで密封するとよい。
【0020】収納箱体1に収納されたシート材10を取
り出すには、まず、切り取り片3bを切り取る。シート
材10の取り出し方法としては、まず、手前側板体3に
取り出し用孔3aを形成し、その後にこの手前側板体3
に形成された取り出し用孔3aと開口1aから収納箱体
1の内部空間に指を差し込むことにより、シート材10
を収納箱体1から取り出して行われる。
【0021】この場合、六面体をなす収納箱体1のう
ち、取り出し用孔3aと開口1aの二方向から指を差し
込めるので、開口1aの一面のみから指を差し込む場合
と比べ、シート材1を摘みやすくなる。また、取り出し
用孔3aは開口1aと連通しているため、取り出し用孔
3aと開口1aから指を差し込み、その指でシート材1
0を摘んだまま、開口1aからこのシート材10を取り
出せる。
【0022】シート材10は開口1aから取り出される
ことになるが、このとき蓋体2は必ず開いた状態にしな
ければならない。一方で、シート材10の取り出し頻度
などによっては、蓋体10の開閉の必要性が異なる。図
6は、蓋体2が容易に切り離し可能に形成された収納箱
体1を示す。収納箱体1の開口後、蓋体2が不要となる
場合は、蓋体2を切り離し可能とすることにより、収納
箱体1の利便性向上を図ったものである。なお、図示の
便宜上、シート束を省略している。蓋体2を容易に切り
離し可能とするために、例えば、蓋体2と奥側板体4の
接する部分を切り取り線(ミシン目など)で構成すると
よい。また、図7は、蓋体2を2つ折りにした状態で閉
じた収納箱体1を示す。これによれば、蓋体2を切り離
さなくても蓋体2が邪魔にならず、開口1aからシート
材10を取り出せる。蓋体2には2つ折りがしやすいよ
うに、折り目の部分に溝を作っておくとよい。
【0023】図8、図9、図10及び図11は、収納さ
れているシート材10が少なくなった場合であっても、
シート材10の取り出しを容易に行えるようにした収納
箱体1の手前寄せ機能部及び開口寄せ機能部を示したも
のである。手前側板体3に対して平行に収納されたシー
ト材10は、手前側板体3寄りに位置するものから順次
取り出され、奥側板体4寄りに位置するものが残る。図
8は、奥側板体4に設けられた手前寄せ機能部であり、
奥側板体4の一部に略エの字型の切れ目を入れ、この切
れ目の入った部分を収納箱体1の内部空間に折り返すこ
とにより、奥側板体4寄りに位置するシート束を手前側
板体3へ寄せ且つ支持する奥側折り返し部4a、4aで
ある。同様に、図9は、両側板体5,5に設けられた手
前寄せ機能部であり、側板体5,5の一部に略コの字型
の切れ目を入れ、この切れ目の入った部分を収納箱体1
の内部空間に折り返すことにより、奥側板体4寄りに位
置するシート束を手前側板体3へ寄せ且つ支持する側板
折り返し部5a、5aである。側板折り返し部5a、5
aは、側板体5,5の横方向に複数設け、シート束の厚
さに適宜対応させるとよい。奥側折り返し部4a、4a
や側板折り返し部5a、5aといった手前寄せ機能部に
より、シート材10の数が少なくなった場合でも、取り
出し用孔3aに深く指を差し込まずに残りのシート材1
0を取り出すことができる。
【0024】底板体6に対して平行に収納されたシート
材10は、開口1a寄りに位置するものから順次取り出
され、底板体6寄りに位置するものが残る。図10は、
底板体6に設けられた開口寄せ機能部であり、底板体6
の複数箇所に略コの字型の切れ目を入れ、この切れ目の
入った部分を収納箱体1の内部空間に折り返すことによ
り、底板体6寄りに位置するシート束を開口1aへ寄せ
且つ支持する底板折り返し部6a、6aである。また、
図示を省略するが、側板体5,5の一部に略U字型また
は略逆U字型の切れ目を入れ、この切れ目の入った部分
を収納箱体1の内部空間に折り返すことにより、底板体
6寄りに位置するシート束を開口1aへ寄せ且つ支持す
る側板折り返し部5a、5aもある。側板折り返し部5
a、5aは、側板体5,5の縦方向に複数設け、シート
束の厚さに適宜対応させるとよい。
【0025】その他、手前寄せ機能部としては、図11
に示す、底板体6上に手前側板体3に平行して設けられ
た仕切り片7がある。図示は省略するが、このような構
成の仕切り片7を複数設けることは、当然に可能であ
る。
【0026】図12に示す注射針包含具は、紙を主材料
とする折り曲げ可能なシート材10を備え、そのシート
材10には、注射針54を包む際に、そのシート材10
の折り曲げを補助する折り曲げ補助機能部15と、その
シート材10が注射針54の尖端部55から注射針根元
部までを包み込んだ状態で固定するための固定機能部た
る粘着剤と、注射針54における尖端部分が前記粘着剤
によって包み込まれた状態を保持するための包含保持機
能部とを備えたものである。
【0027】包み込む注射針の種類としては、点滴など
に用いる翼状針でもよいが、この実施形態では、同じ注
射針包含具によって通常の注射針54を包むことができ
る様子を示している。通常の注射針54は、尖端部55
と反対側に針基部53を設けており、その針基部53を
シリンジ51の先端に設けられた筒先52へ装着して使
用する。通常の注射器50は、注射針54をシート材1
0にて包み込んで、注射器50ごと廃棄する。シート材
10とは、ポリエチレンフィルムからなる非浸透層11
を、二種類の紙で挟んで四角形のシート状にしたもので
ある。
【0028】折り曲げ補助機能部15とは、シート材1
0の折り曲げ抵抗を低下させるため、いわゆる「筋押し
(押罫、クリーズ、クリージングなどともいう)」とい
う加工を、シート材10の中央に施して折り曲げ線を形
成している。注射針根元部に相当する付近のシート材1
0の部位を開放させる窓部17とし、その窓部17は、
シート材10に対して予め設けた切り込み16によって
形成している。この窓部17は、シート材10の厚さ方
向を線状に貫通させる切り込み加工によって、三方を切
り込まれることによって形成される。折り曲げ線15を
縦方向の中心とした場合、左右それぞれに両開きの窓部
17を形成するように、切り込み加工を施してある。折
り曲げ線15を、注射針54よりも太い部位付近で二股
線15Aとし、その二股線15Aの端部を一端として三
方に切り込み16を設けることによって自立片部18が
形成される。切り込み16における二股線15Aとは反
対側の端部は、折り曲げ線15と平行な延長線15B,
15Bに連続する。
【0029】粘着剤としては、いわゆるゴム系、または
アクリル系のいずれでもよいが、本実施形態ではゴム系
の粘着剤(スチレンとイソプレンとの共重合体)を採用
した。
【0030】図13は、図1に示したシート材10の詳
細を示した斜視図である。一枚のシート材10で、二つ
の注射器を処理できる。これは、一枚の剥離紙13に二
つの処理シートを並列させておくと、使用時に剥離紙1
3から剥がしやすいからである。
【0031】図14は、収納箱体1の表面に注意書き8
を表示した収納箱体1の展開図である。注意書き8は、
図15に示すように、シート材10の取り扱い方法、具
体的には、図とともにシート材10の使用手順や注意事
項など、また、使用期限や保存方法などについて表示し
たものである。この注意書きを収納箱体1の表面に表示
することにより、シート材10を取り出す際に注意書き
が目に付きやすくなる。医療現場でとかく流れ作業的に
なりがちな使用済み注射針の取り扱いに注意を喚起で
き、結果、使用済み注射針による医療事故の防止に寄与
できる。注意書きは、図14には、奥側板体4に表示さ
れているが、蓋体2、手前側板体3、二つの側板体5,
5の外面、またはその他に、蓋体2の内面や中蓋9の両
面に表示してもよい。
【0032】図16は、収納箱体1の奥行き寸法を薄く
し、且つ取り出し用孔3aの位置を変更したバリエーシ
ョンを示す。この取り出し用孔3aは、開口1aへ連通
していない。収納箱体1の奥行き寸法が薄いので、携帯
性に優れている。また、取り出し用孔3aは指を差し込
み、収納空間に入っているシート材10を開口1aから
押し出すようにして利用する。
【0033】
【発明の効果】請求項1および請求項2記載の発明によ
れば、使用済み注射針を包含するシート材を積層させた
シート束を収納し、シート材の取り出しを容易とする簡
易な構成の収納箱体を提供することができた。また、請
求項3および請求項4記載の発明によれば、収納箱体の
シート材が残り少なくなった場合でも、収納箱体からの
シート材の取り出しを容易とする簡易な構成の収納箱体
を提供することができた。更に、請求項5記載の発明に
よれば、使用済み注射針を包含するシート材を予め収納
し、そのシート材の取り出しを容易とする簡易な構成の
収納箱体を提供することができた。また、請求項6記載
の発明によれば、シート材を取り出す際に注射針の取り
扱いに注意を喚起できる収納箱体を提供することができ
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一の実施形態を示す組立斜視図である。
【図2】第一の実施形態を示す組立斜視図である。
【図3】収納箱体をラップで包装した状態を示す斜視図
である。
【図4】収納箱体を包装したラップに開封帯を設けた状
態を示す斜視図である。
【図5】収納箱体に収納されたシート束を密閉および開
閉自在なビニール製袋などで密封した状態を示す斜視図
である。
【図6】蓋体が容易に切り離し可能に形成された収納箱
体を示す斜視図である。
【図7】蓋体を2つ折りにした状態で閉じた収納箱体を
示す斜視図である。
【図8】奥側板体に設けられた手前寄せ機能部を示す説
明図である。
【図9】両側板体に設けられた手前寄せ機能部を示す説
明図である。
【図10】底板体に設けられた開口寄せ機能部を示す説
明図である。
【図11】底板体に設けられたその他の手前寄せ機能部
を示す説明図である。
【図12】注射針包含具を示す斜視図である。
【図13】図1に示したシート材の詳細を示した斜視図
である。
【図14】収納箱体の表面に注意書きを表示した収納箱
体の展開図である。
【図15】収納箱体の表面に表示する注意書きを示す図
である。
【図16】収納箱体1の奥行き寸法を薄くし、且つ取り
出し用孔3aの位置を変更したバリエーションを示す図
である。
【符号の説明】
1 収納箱体 1a 開口 2 蓋体 3 手前側板体 3a 取り出し用孔 3b 切り取り片 4 奥側板体 4a 奥側折り返し部 5 側板体 5a 側板折り返し部 6 底板体 6a 底板折り返し部 7 仕切り片 8 注意書き 9 中蓋 10 シート材 10A 包み込み面 11 非浸透層 12 吸収層 12A 最外層 13 剥離紙 15 折り曲げ線 15A 二股線 15B 延長線 16 切り込み 17 窓部 17A 窓空間 18 自立片部 50 注射器 51 シリンジ 52 筒先 53 針基部 54 注射針 55 尖端部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】使用済み注射針を包含するシート材を積層
    させたシート束を内部空間へ収納可能な箱体であって、 その箱体は、上面に開口を備えるとともに、その開口を
    開閉可能な蓋体、手前側板体、奥側板体、二つの側板
    体、および底板体を備えた六面体をなし、 手前側板体には、箱体の内部空間へ指を差し込み可能と
    する取り出し用孔を形成可能としたことを特徴とする収
    納箱体。
  2. 【請求項2】蓋体は、容易に切り離し可能に形成した請
    求項1記載の収納箱体。
  3. 【請求項3】手前側板体に対して平行なシート材を収納
    したシート束を、シート材が少なくなった場合に手前側
    板体へ向かって寄せるための手前寄せ機能部を備えた請
    求項1または請求項2記載の収納箱体。
  4. 【請求項4】底板体に対して平行なシート材を収納した
    シート束を、シート材が少なくなった場合に開口へ向か
    って寄せるための開口寄せ機能部を備えた請求項1また
    は請求項2記載の収納箱体。
  5. 【請求項5】使用済み注射針を包含するシート材を積層
    させたシート束を内部空間へ収納した箱体であって、 その箱体は、上面に開口を備えるとともに、その開口を
    開閉可能な蓋体、手前側板体、奥側板体、二つの側板
    体、および底板体を備えた六面体をなし、手前側板体に
    は、箱体の内部空間へ指を差し込み可能な取り出し用孔
    を形成可能とし、 シート材は、使用済みの注射針の尖端部から注射針根元
    部までを包み込むための折り曲げ可能であって、注射針
    を包む際に折り曲げを補助する折り曲げ補助機能部と、
    そのシート材が注射針を包み込んだ状態で固定するため
    の固定機能部と、注射針における尖端部が前記固定機能
    部によって包み込まれた状態を保持するための包含保持
    機能部とを備えたシート材としたことを特徴とするシー
    ト材収納箱体。
  6. 【請求項6】収納箱体の表面には、注意書きが表示され
    たことを特徴とする請求項1乃至請求項5記載の収納箱
    体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7226889B2 (en) 2003-01-08 2007-06-05 Yamaha Corporation Optical information-recording medium
CN110314278A (zh) * 2019-07-05 2019-10-11 南京惠杰医疗科技有限公司 无菌接管机

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US7226889B2 (en) 2003-01-08 2007-06-05 Yamaha Corporation Optical information-recording medium
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