JP2001211576A - 永久磁石電動機 - Google Patents

永久磁石電動機

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JP2001211576A
JP2001211576A JP2000016836A JP2000016836A JP2001211576A JP 2001211576 A JP2001211576 A JP 2001211576A JP 2000016836 A JP2000016836 A JP 2000016836A JP 2000016836 A JP2000016836 A JP 2000016836A JP 2001211576 A JP2001211576 A JP 2001211576A
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stator
rotor
steel plate
field
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JP2000016836A
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Kenji Narita
憲治 成田
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Fujitsu General Ltd
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Fujitsu General Ltd
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  • Brushless Motors (AREA)
  • Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)
  • Permanent Magnet Type Synchronous Machine (AREA)
  • Permanent Field Magnets Of Synchronous Machinery (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 永久磁石電動機において、電機子鉄心を用い
ず、鉄損の少ないモータの高効率化を図ることを目的と
する。 【解決手段】 永久磁石電動機の外殻15には鋼板を用
い、この外殻15の内側には回転磁界を発生させるため
の巻線10を電気的絶縁部材の歯11aに集中巻で施し
た固定子11を配置し、この固定子11の内側にはシャ
フト14を固定してなる構造体13aの先端側に永久磁
石12を固定した回転子13を配置し、隣接する永久磁
石12の磁極を異にしてなる。外殻15の鋼板をヨーク
とするとともに、回転子13の構造体13aの一部をヨ
ークとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は空気調和機のファン
等に用いるインナーロータ型の永久磁石電動機(例えば
ブラシレスDCモータ)の構造に係り、特に詳しくは、
電機子鉄心を用いない構造とする永久磁石電動機に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】インナーロータ型永久磁石電動機は、内
側に永久磁石を用いて界磁を形成する回転子(例えば極
数4)と、回転子の外側に位置して回転磁界を発生する
固定子とを備え、例えば図8に示す構造をしている。
【0003】図8において、この固定子1の電機子鉄心
は円筒形のヨーク部2と同ヨーク部2から中心方向に延
び、かつ円周方向に等間隔に形成した6個の歯3とを備
えている。この歯3には絶縁が施され、例えば集中巻に
よる電機子巻線4が施されており、固定子1に回転磁界
が発生する。
【0004】また、上記固定子1の内側の回転子5は、
例えば断面扇形状の永久磁石6を円周方向に等間隔に4
個埋め込み、4極を構成してなる。これにより、固定子
1における回転磁界と、回転子5による界磁とにより、
回転子5には回転力が働く。なお、7はシャフトであ
り、8は当該永久磁石電動機を保護するための外殻(ブ
ラケット)である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記永久磁石
電動機においては、固定し1の電機子が鉄心であるばか
りでなく、固定子1の電機子鉄心が電磁鋼板を打ち抜い
たコアシートを多数枚積層していることから、どうして
も鉄損が発生するため、モータ効率の低下が免れない。
【0006】また、電機子鉄心の固定子1においては、
電磁振動が発生し易く、この振動が当該電機子鉄心の固
有振動にも影響を与え、例えば、振動や騒音の発生の原
因ともなる。さらに、電機子鉄心は、その材料費がかか
るだけでなく、加工費や金型および設備投資にもコスト
がかかり、これが当該永久磁石電動機のコストに反映
し、コストが高くなる。
【0007】本発明は、上記課題に鑑みなされたもので
あり、その目的は、電機子鉄心を省くことで、振動、騒
音を低減し、高効率で低コストのモータを実現すること
ができるようにした永久磁石電動機を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、所定極数の界磁磁石を有する回転子およ
び同回転子の外側に位置して回転磁界を発生する固定子
を備えてなる永久磁石電動機において、前記固定子を固
定する固定部と軸受ハウジング部を含む外殻の内側に
は、前記回転磁界を発生させるための巻線を電気的絶縁
部材を介して固定してなる固定子を装着し、該固定子の
内側には、前記界磁磁石を構造体でシャフトに固定して
なる回転子を配置してなり、前記外殻を鋼板製としてヨ
ークとするとともに、前記回転子の構造体の一部をヨー
クとし、前記隣接する界磁磁石の磁極を異にしてなるこ
とを特徴としている。
【0009】本発明は、所定極数の界磁磁石を有する回
転子および同回転子の外側に位置して回転磁界を発生す
る固定子を備えてなる永久磁石電動機において、前記固
定子を固定する固定部と軸受ハウジング部を含む外殻の
内側には鋼板を固定し、該鋼板の内側には前記回転磁界
を発生させるための巻線を電気的絶縁部材を介して固定
してなる固定子を装着し、該固定子の内側には、前記界
磁磁石を構造体でシャフトに固定してなる回転子を配置
してなり、前記外殻と固定子との間の鋼板をヨークとす
るとともに、前記回転子の構造体の一部をヨークとし、
前記隣接する界磁磁石の磁極を異にしてなることを特徴
としている。
【0010】上記電気的絶縁部材はプラスチック樹脂で
形成し、上記固定子は上記鋼板の内周に沿った円筒形
と、該円筒形から当該中心に向けて延び、当該極数に応
じた数だけ円周方向に等間隔に形成した歯部と、これら
歯に施した巻線とからなり、少なくとも該巻線による磁
束の路を上記鋼板のヨークで確保し、上記回転磁界を発
生するようにするよい。これにより、電機子鉄心より
も、材料費、加工費等が安価に済ませるられるだけでな
く、プラスチック樹脂の利点を生かして種々の形状に加
工し易くなる。
【0011】前記外殻を鋼板とし、該鋼板あるいは前記
外殻と固定子との間の鋼板は制振鋼板にするとよい。こ
の鋼板のヨークにより、磁界の発生が良好となり、また
固定子側の振動、騒音を抑えることができる。
【0012】上記固定子の巻線をフレキシブルプリント
基板としてなるとよい。これにより、モータの小型化、
軽量化が望めることになる。
【0013】上記界磁磁石の先端から上記鋼板の内周ま
での距離を隣接する界磁磁石の間隔(回転子外径磁極間
最短距離寸法)より短くしてなるとよい。また、上記鋼
板のうち、上記界磁磁石に対向する部分を当該中心に向
けた凸部の帯状とし、あるいは、その部分に鋼板を帯状
に設けてなるとよい。これにより、磁束の分布が好まし
いものとなり、磁界の発生が良好になる。
【0014】上記回転子の界磁磁石は希土類磁石あるい
はフェライト磁石もしくはアルコニ磁石とするとよい。
これにより、入手が容易となるだけでなく、コスト、効
率を勘案して磁石の材料を選択し、適応的なモータを得
ることができる。
【0015】上記回転子の構造体は、プラスチック樹脂
にするとよい。これにより、上記固定子と同様に、材料
費、加工費等が安価に済む。
【0016】上記固定子の歯部をスキューして上記巻線
を施すとよい。これにより、コギングトルク等を低減す
ることができる。
【0017】上記固定子の巻線を重ね巻にするとよい。
これにより、トルクリップルを小さくすることができ
る。
【0018】上記巻線は、自己融着エナメル銅線あるい
は銅、アルミニウムのエナメル線にするとよい。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1
ないし図7を参照して詳しく説明する。図1において、
この第1の実施例の永久磁石電動機(ブラシレスDCモ
ータ)は、巻線10を電気的絶縁部材(プラスチック樹
脂)に固定してなる固定子11と、この固定子11の内
側で永久磁石(界磁磁石)12を構造体13aを介して
シャフト14に固定してなる回転子13とを備え、固定
子11を装着し、当該永久磁石電動機を保護するための
外殻(ブラケット)15を鋼板(軟鋼板)とし、ヨーク
兼用として磁束分布を良好なものとしている。
【0020】上記固定子11は、図8の電機子鉄心と同
様の形状である。固定子11は、円筒形部および同円筒
形部の内側から当該中心方向に延びた歯11aをプラス
チック樹脂で構成してなり、この歯11aを円周方向に
6個形成し、各歯11aに巻線10を集中巻し、三相巻
線を施してなる。この巻線10は、接着剤を被覆させた
自己融着エナメル銅線あるいは銅やアルミニウムのエナ
メル線を用いる。
【0021】上記回転子13の構造体13aは、断面十
字形で先端側に永久磁石12を固定し、少なくともその
一部を界磁ヨーク(継鉄)とし、これを介して永久磁石
12を固定してなる。また、構造体13aとしては、断
面正方形として各辺に永久磁石12を設ければ、大きい
起磁力を得ることができる。
【0022】これら永久磁石12は、先端を円弧形状と
しており、その隣接する永久磁石12は異極としてい
る。また、その材質としては、Nd・Fe・B磁石、S
m・Co磁石等の希土類磁石、フェライト磁石やアルコ
ニ磁石等を用いる。
【0023】なお、永久磁石12の先端から外殻15の
内周までの距離aは隣接する永久磁石12の間隔(回転
子外径磁極間最短距離寸法)bより短くし、少なくとも
巻線10による磁束分布を良好とする。
【0024】また、シャフト14は、少なくとも界磁磁
石による磁束の乱を抑えるために強磁性体にするとよ
い。さらに、外殻15は、少なくとも固定子11を固定
する固定部およびシャフト14の軸受ハウジング部も備
えている。
【0025】上記永久磁石電動機においては、電気的に
絶縁部材の電機子が用いられていることから、従来のよ
うな鉄損が極めて少なくなる。また、電機子鉄心を用い
ていないことから、当該永久磁石電動機の磁気回路のリ
ラクタンスが大きくなって磁束が減少し、当該永久磁石
電動機の磁気装荷が小さくなる。
【0026】この場合、回転子13の構造体13aを鉄
心による界磁ヨークに、また、外殻15の鋼板をヨーク
とし、さらに永久磁石12として起磁力の大きいものを
用いることにより、その磁気装荷を大きくすることがで
きる。したがって、鉄損が従来よりも遥かに少なくな
り、モータの効率を高くすることができる。
【0027】また、電機子鉄心が用いられないことか
ら、電機子鉄心の振動を考慮する必要もない。なお、外
殻15として、2枚の軟鋼板の間にプラスチックフィル
ムを張り合わせた制振鋼板を用いれば、その振動、騒音
をより小さく抑えることができる。
【0028】さらに、電機子鉄心に代えてプラスチック
樹脂を用いていることから、固定子11の製造が容易と
なるばかりでなく、材料費や加工費が安価でなり、モー
タの製造コストを下げることができる。
【0029】図2は、この発明の第2の実施例を示す永
久磁石電動機の概略的平面図である。なお、図中、図1
と同一部分には同一符号を付して重複説明を省略する。
【0030】図2において、この永久磁石電動機は、固
定子11と外殻15との間に、ヨークとなる鋼板(軟鋼
板)のヨーク部16を設けてなる。したがって、外殻1
5としては、当該永久磁石電動機を保護する目的だけで
よくなり、例えばヨークとしての機能をもたせなくとも
よい。なお、永久磁石12の先端からヨーク部16の内
周までの距離cは回転子外径磁極間最短距離寸法bより
短くする。
【0031】また、ヨーク部16としては、上述した制
振鋼板を用いると好ましい。これにより、当該永久磁石
電動機の振動が抑えられることになる。したがって、上
述した実施例と同様の効果を奏するだけなく、ヨーク部
16によってモータの効率がより高くなるばかりでな
く、振動、騒音もより小さくすることができる。
【0032】図3は、第1および第2の実施例の回転子
の変形例を示す概略的平面図である。図中、図1および
図2と同一部分には同一符号を付して重複説明を省略す
る。
【0033】この回転子20は、構造体20aをプラス
チック樹脂とし、この構造体20aに永久磁石21を埋
め込んでなる。なお、隣接する永久磁石21は異極とし
てなり、その材料としてはNd・Fe・B磁石およびS
m・Co磁石等の希土類磁石、フェライト磁石やアルコ
ニ磁石等を用いる。この場合、永久磁石21は回転子2
0の表面に近く、かつ、シャフト14に近くなるような
形状とし、磁石使用量を多くして起磁力を大きくしてな
る。
【0034】したがって、例えば第1および第2の実施
例の永久磁石12として高価な希土類磁石を用いる必要
があっても、本実施例を適用すると、安価なフェライト
磁石を使用することも可能となる。また、構造体20a
がプラスチック樹脂であることから、回転子20の製造
が容易になり、しかも、材料費や加工費が安価に済む。
【0035】図4は、第1および第2の実施例の固定子
の第1の変形例を示す概略的部分的平面図である。図
中、図1および図2と同一部分には同一符号を付して重
複説明を省略する。
【0036】図4において、この固定子30は、歯30
aを含めてプラスチック樹脂で板状に形成し、その長さ
を外殻15あるいはヨーク部16の内周の長さに合わせ
てなる。つまり、図1および図1に示した固定子11を
シャフト14の軸方向に切断して展開した形状としてな
る。
【0037】上記固定子30の歯30aには巻線10を
施す。この場合、この固定子30が板状になっているこ
とから、巻線10を容易に施すことができる。また、こ
のとき、巻線10を施した歯30aが内側になるよう
に、固定子30を丸めて外殻15あるいはヨーク部16
内に装着すればよい。したがって、当該永久磁石電動機
の製造が容易になるとともに、加工コストも安価に済
む。
【0038】図5は、第1および第2の実施例の固定子
の第2の変形例を示す概略的部分的平面図である。図5
において、この固定子40は前変形例と同様に固定子3
0と同様に形成してなるが、プラスチック樹脂の利点を
利用してその固定子40の歯40aを傾斜させ、シャフ
ト14の軸に対して所定角度としてスキューさせた形状
になっている。
【0039】そして、上記固定子40の歯40aには巻
線41を施し、例えば重ね巻を施す。これにより、固定
子40の電機子巻線にスキューを施した形となる。した
がって、固定子40に発生する磁束分布が従来より良好
となるばかりでなく、少なくとも固定子40内の発生磁
束(極となる磁束)の飛び飛びの間隔が極めて小さくな
る。これにより、コギングトルク、トルクリップルを低
減することができる。
【0040】図6は、第1および第2の実施例の固定子
の第3の変形例を示す概略的部分平面図である。図6に
おいて、この固定子の電機子巻線は渦巻状のコイルを形
成してなるフレキシブルプリント基板50とする。
【0041】この場合、フレキシブルプリント基板50
を外殻15あるいはヨーク部16内に装着すればよいだ
けでなく、複数毎のフレキシブルプリント基板50を重
ねることができる。また、上述した実施例のようにプラ
スチック樹脂を必要としないことから、その材料費が安
価に済む。
【0042】この場合、上述した実施例および変形例に
示した歯がないことから、固定子50の半径方向の厚さ
が薄く、回転子13の永久磁石12の先端から外殻15
あるいはヨーク部16の内周までの距離が短くて済む。
しかし、図1,図2,図4および図5による永久磁石電
動機にあっては、固定子11,30,40に歯11a,
30a,40aがある。
【0043】したがって、回転子13の永久磁石12の
先端から外殻15までの距離が長くなり、また回転子1
3の極数が多くなると、回転子外径磁極間最短距離寸法
が永久磁石12の先端から外殻15の内周までの距離よ
り短くなることもある。また、上述した実施例および変
形例においては、外殻15が従来と比較してどうしても
ヨークとしての機能が低い。つまり、磁束の流れがスム
ーズな形になりにくく、磁界の大きさに影響することも
ある。
【0044】図7は第1の実施例の変形を示す概略的平
面図である。なお、図7中、図1と同一部分には同一符
号を付して重複説明を省略する。
【0045】図7において、この永久磁石電動機は、図
1に示した外殻15に代えて回転子13の永久磁石12
に対向する部分を帯状の凸部60aとした外殻60を用
い、その帯状の幅を永久磁石12のシャフト14軸方向
の長さと同じとし、永久磁石12とヨークの外殻60と
の距離を短くしている。
【0046】この場合、回転子13の永久磁石12の先
端から凸部60aまでの距離dがその先端から外殻60
の内周までの距離eよりも短くなっている。なお、固定
子11のプラスチック樹脂の外周側にはその凸部60a
が勘合する溝等が形成される。したがって、外殻60は
ヨークとしての機能がアップし、磁束の流れがスムーズ
な形になり、磁界の大きさへの影響も小さくなる。ま
た、その距離dは回転子外径磁極間最短距離寸法bより
も確実に短く、回転子の極数が多くなっても対応可能で
ある。
【0047】上記帯状の凸部60aの代わりに、帯状の
鋼板(ヨーク)を用いて、この帯状の鋼板を外殻15の
内周で永久磁石12に対向する位置に装着する。この場
合、その鋼板の幅は永久磁石12のシャフト14軸方向
の長さと同じとする。したがって、回転子13の永久磁
石12の先端から帯状の鋼鉄ヨークの内周までの距離が
その先端から外殻60の内周までの距離よりも短くな
る。これにより、その帯状の鋼板は凸部60aと同じ効
果を奏し、またヨークの材料費を減らすことができる。
また、固定子11のプラスチック樹脂の外周側にはヨー
ク部が勘合する溝等が形成される。
【0048】なお、上述した実施例および変形例におけ
る巻線(電機子巻線)は重ね巻とする。これにより、ト
ルクリップルが小さくなり、また磁界の発生をより良好
なものにできる。また、上述した実施例では、固定子1
1を6スロットとし、回転子13,20の界磁を4極と
した場合について説明したが、異なるスロット数の固定
子にも適用することができる。また、回転子13,20
の極数が4極以外でも適用することができる。
【0049】
【発明の効果】以上説明した本発明によれば、以下に述
べる効果を奏する。本発明の永久磁石電動機は、電気的
絶縁部材に巻線を固定した固定子を用い、電機子鉄心を
省いていることから、鉄損を極めて少なくすることがで
き、モータの高効率化を図ることができる。また、電機
子鉄心が原因となって発生する振動、騒音を低減するこ
とができるばかりでなく、電機子鉄心の材料費、加工費
および金型投資や設備投資を減らすことができるため、
モータのコスト低下を図ることができるという効果があ
る。
【0050】また、本発明は、上記固定子と外殻との間
に鋼板のヨークを設けていることから、上述した効果に
加え、外殻には本来の機能のみをもたせ、また、鋼板を
ヨークとしてのみ利用することができることにより、磁
束の路の確保に寄与し、磁界を大きくしてより高効率化
が望めるモータを提供できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態を示す第1の実施例の永
久磁石電動機を説明するための概略的平面図。
【図2】本発明の実施の一形態を示す第2の実施例の永
久磁石電動機を説明するための概略的平面図。
【図3】図1および図2に示す永久磁石電動機の回転子
の変形例を説明するための概略的平面図。
【図4】図1および図2に示す永久磁石電動機の固定子
の第1の変形例を説明するための概略的部分平面図。
【図5】図1および図2に示す永久磁石電動機の固定子
の第2の変形例を説明するための概略的部分平面図。
【図6】図1および図2に示す永久磁石電動機の固定子
の第3の変形例を説明するための概略的部分平面図。
【図7】図1に示す永久磁石電動機の変形例を説明する
ための概略的平面図。
【図8】従来の永久磁石電動機を説明するための概略的
平面図。
【符号の説明】
10,31,41 巻線(電機子巻線) 11,30,40 固定子(電気的絶縁部材) 11a,30a,40a 歯 12,21 永久磁石(界磁磁石) 13,20 回転子 13a,20a 構造体 14 シャフト 15,60 外殻 16 鋼板(ヨーク部) 50 フレキシブルプリント基板(電機子巻線) 60a 凸部(帯状) a,e 永久磁石の先端から外殻の内側までの距離 b 回転子外径磁極間最短距離寸法 c 永久磁石の先端から鋼板の内側までの距離 d 永久磁石の先端から外殻の凸部までの距離
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5H002 AA04 AB06 AC07 AE07 AE08 5H019 AA06 CC03 CC08 DD05 EE07 EE14 5H621 AA04 GA01 GA04 GB01 HH01 JK05 JK07 5H622 CA02 CA13 CB04 DD01 DD02 DD03 PP03 QB03

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定極数の界磁磁石を有する回転子およ
    び同回転子の外側に位置して回転磁界を発生する固定子
    を備えてなる永久磁石電動機において、前記固定子を固
    定する固定部と軸受ハウジング部を含む外殻の内側に
    は、前記回転磁界を発生させるための巻線を電気的絶縁
    部材を介して固定してなる固定子を装着し、該固定子の
    内側には、前記界磁磁石を構造体でシャフトに固定して
    なる回転子を配置してなり、前記外殻を鋼板製としてヨ
    ークとするとともに、前記回転子の構造体の一部をヨー
    クとし、前記隣接する界磁磁石の磁極を異にしてなるこ
    とを特徴とする永久磁石電動機。
  2. 【請求項2】 所定極数の界磁磁石を有する回転子およ
    び同回転子の外側に位置して回転磁界を発生する固定子
    を備えてなる永久磁石電動機において、前記固定子を固
    定する固定部と軸受ハウジング部を含む外殻の内側には
    鋼板を固定し、該鋼板の内側には、前記回転磁界を発生
    させるための巻線を電気的絶縁部材を介して固定してな
    る固定子を装着し、該固定子の内側には、前記界磁磁石
    を構造体でシャフトに固定してなる回転子を配置してな
    り、前記外殻と固定子との間の鋼板をヨークとするとと
    もに、前記回転子の構造体の一部をヨークとし、前記隣
    接する界磁磁石の磁極を異にしてなることを特徴とする
    永久磁石電動機。
  3. 【請求項3】 前記電気的絶縁部材はプラスチック樹脂
    で形成し、前記固定子は前記鋼板の内周に沿った円筒形
    と、該円筒形から当該中心に向けて延び、当該極数に応
    じた数だけ円周方向に等間隔に形成した歯部と、これら
    歯に施した巻線とからなり、少なくとも該巻線による磁
    束の路を前記鋼板のヨークで確保し、前記回転磁界を発
    生するようにした請求項1または2に記載の永久磁石電
    動機。
  4. 【請求項4】 前記外殻を鋼板とし、該鋼板あるいは前
    記外殻と固定子との間の鋼板は制振鋼板である請求項1
    または2に記載の永久磁石電動機。
  5. 【請求項5】 前記固定子の巻線をフレキシブルプリン
    ト基板としてなる請求項1または2に記載の永久磁石電
    動機。
  6. 【請求項6】 前記界磁磁石の先端から前記鋼板の内周
    までの距離を隣接する界磁磁石の間隔(回転子外径磁極
    間最短距離寸法)より短くしてなる請求項2,3または
    4に記載の永久磁石電動機。
  7. 【請求項7】 前記鋼板のうち、前記界磁磁石に対向す
    る部分を当該中心に向けた凸部の帯状とし、あるいはそ
    の部分に鋼板を帯状に設けてなる請求項1,2,3,4
    または6に記載の永久磁石電動機。
  8. 【請求項8】 前記回転子の界磁磁石は、希土類磁石あ
    るいはフェライト磁石もしくはアルコニ磁石である請求
    項1,2,3,4,5,6または7に記載の永久磁石電
    動機。
  9. 【請求項9】 前記回転子の構造体は、プラスチック樹
    脂である請求項1,2,3,4,5,6,7または8に
    記載の永久磁石電動機。
  10. 【請求項10】 前記固定子の歯部をスキューして前記
    巻線を施してなる請求項3,4,5,6,7,8または
    9に記載の永久磁石電動機。
  11. 【請求項11】 前記固定子の巻線を重ね巻としてなる
    3,4,6,7,8,9または10に記載の永久磁石電
    動機。
  12. 【請求項12】 前記巻線、は自己融着エナメル銅線あ
    るいは銅、アルミニウムのエナメル線とした1,2,
    3,4,6,7,8,9,10または11に記載の永久
    磁石電動機。
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