JP2001210293A - 集合電池 - Google Patents

集合電池

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JP2001210293A
JP2001210293A JP2000020785A JP2000020785A JP2001210293A JP 2001210293 A JP2001210293 A JP 2001210293A JP 2000020785 A JP2000020785 A JP 2000020785A JP 2000020785 A JP2000020785 A JP 2000020785A JP 2001210293 A JP2001210293 A JP 2001210293A
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Koji Yamada
宏治 山田
Noriyoshi Kishimoto
知徳 岸本
Masahiko Oshitani
政彦 押谷
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Yuasa Corp
Original Assignee
Yuasa Corp
Yuasa Battery Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数個のアルカリ単電池からなる集合電池の
小型化および軽量化を図り、さらにその電池特性を高め
ることにある。 【解決手段】 複数のアルカリ単電池11が配列されて
一体化された集合電池において、各アルカリ単電池11
の電槽13の壁部13bには、貫通孔19が形成されて
おり、この貫通孔19は、隣接するアルカリ単電池11
の貫通孔19と一連の連続孔61を形成している。この
連続孔61内には、導電体60が配置されており、この
導電体60を通じて隣接するアルカリ単電池11,11
の電池要素14,14間が電気的に接続されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、集合電池、特に、
複数個のアルカリ単電池が配列されて一体的に固定され
た集合電池に関する。
【0002】
【従来の技術】電気自動車や無人搬送車の動力源とし
て、高エネルギー密度で高出力のアルカリ蓄電池が要望
されており、そのようなアルカリ蓄電池として、アルカ
リ単電池を集合させた集合電池が提供されている。
【0003】図12に示すように、このような集合電池
1は、通常、複数個の独立したアルカリ単電池2と、こ
れらのアルカリ単電池2を直線状に配列して一体的に固
定するためのサイドプレート3aおよびエンドプレート
3bを備えた固定部材3とを備えている。各アルカリ単
電池2は、電槽4内に正極群と負極群とを含む電池要素
(図示せず)および電解液を封入したものであり、電槽
4の上面に正極端子5および負極端子6を有している。
そして、各アルカリ単電池2の正極端子5および負極端
子6は、電槽4の上部において、隣接するアルカリ単電
池2の対応する正極端子5および負極端子6と接続バー
7を用いて電気的に直列接続されている。なお、各アル
カリ単電池2の電槽4は、隣接するアルカリ単電池2と
の当接面に図示しない上下方向の溝を有しており、この
溝により、隣接し合うアルカリ単電池2間には、アルカ
リ電池において特有な充放電時の発熱による熱を冷却す
るための通気孔(図示せず)が形成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述の集合電池1は、
各アルカリ単電池2の電槽4の上方に突出する正極端子
5および負極端子6が配置されているため、各アルカリ
単電池2の高さが大きくなり、その結果、全体を小型化
するのが困難である。また、隣接し合うアルカリ単電池
2間の正極端子5と負極端子6とを電槽4の上部におい
て接続バー7を用いて接続しているため、自ずと電池要
素間の接続距離が長くなり、結果的に電池要素間の接続
抵抗が増加して集合電池1の期待特性が得られにくい。
さらに、各アルカリ単電池2の電池要素間を接続するた
めの正極端子5、負極端子6および接続バー7が必要に
なるため、部品点数が増加し、低コスト化および軽量化
を図るのが困難である。
【0005】本発明の目的は、複数個のアルカリ単電池
からなる集合電池の小型化および軽量化を図り、さらに
その電池特性を高めることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る集合電池
は、外壁面に通気用の溝を備えた壁部を有する電槽の内
部に正極群および負極群を含む電池要素を収容した複数
個のアルカリ単電池と、複数個の当該アルカリ単電池
を、外壁面同士を密接させながら配列した集合状態で一
体的に固定するための固定部材とを備えている。ここ
で、配列された複数個のアルカリ単電池の夫々は、電池
要素が壁部を通じて隣接するアルカリ単電池の電池要素
と電気的に接続されている。
【0007】本発明の他の見地に係る集合電池は、外壁
面に通気用の溝を備えかつ貫通孔を備えた壁部を有する
電槽の内部に正極群および負極群を含む電池要素を収容
した複数個のアルカリ単電池と、複数個の当該アルカリ
単電池を、外壁面同士を密接させながら配列した集合状
態で一体的に固定するための固定部材と、隣接し合うア
ルカリ単電池間に形成された、貫通孔による一連の連続
孔内に配置された導電体とを備えている。ここで、配列
された複数個のアルカリ単電池の夫々は、電池要素が導
電体を通じて隣接するアルカリ単電池の電池要素と電気
的に接続されている。
【0008】この集合電池では、例えば、導電体と連続
孔との間に弾性シール材が配置されている。また、導電
体は、例えば、連続孔の内面に圧接している。さらに、
電池要素は、例えば、正極群および負極群をそれぞれ個
別に集電するための集電体を有しており、当該集電体が
導電体に対して電気的に接続されている。この場合、集
電体は、例えば、貫通孔の周縁部近傍において壁部に圧
入された一連の環状突起を有している。さらに、この集
合電池において、隣接し合うアルカリ単電池間には、例
えば、上述の溝による通気孔が形成されている。また、
隣接し合うアルカリ単電池同士は、例えば接着されてい
る。
【0009】なお、本発明において、上述の正極群およ
び負極群のそれぞれは、例えば、集電タブを個別に有す
る複数の電極と、複数の当該電極の夫々の集電タブが集
合して一体的に接続された集電体とを備えている。ここ
で、集電体から最も離れた電極の集電タブの厚さは、集
電体に最も近接した電極の集電タブの厚さよりも大きく
設定されている。
【0010】また、本発明において用いられる、他の形
態の正極群および負極群のそれぞれは、例えば、集電タ
ブを個別に有する複数の電極と、複数の当該電極の夫々
の集電タブが集合して一体的に接続された集電体とを備
えている。ここで、複数の電極の夫々の集電タブは、集
電体に最も近接した電極のものから集電体から最も離れ
た電極のものへ、厚さが順に大きくなるよう設定されて
いる。
【0011】本発明において用いられる、さらに他の形
態の正極群および負極群のそれぞれは、例えば、集電タ
ブを個別に有する複数の電極と、複数の当該電極の夫々
の集電タブが集合して接続された集電体とを備えてい
る。ここで、複数の当該電極の夫々の集電タブは、集電
体に最も近接した電極のものから集電体から最も離れた
電極のものへの順に、複数毎に厚さが段階的に大きくな
るよう設定されており、同じ厚さの集電タブ毎に集合し
て集電体に対して個別に溶接されている。
【0012】本発明において用いられる、さらに他の形
態の正極群および負極群のそれぞれは、例えば、第1集
電タブを個別に有する複数の電極からなる第1電極群
と、第1電極群に隣接して配置されかつ第2集電タブを
個別に有する複数の電極からなる第2電極群と、第1集
電タブおよび第2集電タブが接続された集電体とを備え
ている。ここで、第2電極群は第1電極群よりも集電体
に近接して配置されかつ第1集電タブの厚さが第2集電
タブの厚さに比べて大きく設定されており、第1集電タ
ブおよび第2集電タブは、それぞれ別々に集合して集電
体に対して個別に溶接されている。
【0013】
【作用】本発明に係る集合電池において、複数個のアル
カリ単電池は、固定部材により、外壁面同士を密接させ
ながら配列した集合状態で一体的に固定される。この
際、アルカリ単電池間には、それぞれの電槽の外壁面の
溝により、アルカリ単電池の充放電過程の発熱による熱
を冷却するための通気孔が形成され得る。このような集
合電池は、各アルカリ単電池の電槽内に収容された電池
要素が隣接するアルカリ単電池の電槽内の電池要素と電
槽の壁部を通じて電気的に接続されているので、従来の
ものに比べて高さが抑制され、小型化することができ
る。また、各アルカリ単電池の電池要素が電槽の壁部を
通じて接続されているため、電池要素間の接続距離を短
縮することができ、電池要素間の接続抵抗を抑制するこ
とができる。さらに、この集合電池は、従来のものでは
必要であった電池要素間を接続するための正極端子、負
極端子および接続バーが不要になるため、部品点数を抑
制することもできる。
【0014】本発明の他の見地に係る集合電池におい
て、複数個のアルカリ単電池は、固定部材により、外壁
面同士を密接させながら配列した集合状態で一体的に固
定される。この際、アルカリ単電池間には、それぞれの
電槽の外壁面の溝により、アルカリ単電池の充放電過程
の発熱による熱を冷却するための通気孔が形成され得
る。このような集合電池は、各アルカリ単電池の電池要
素間が電槽の壁部に設けられた連続孔内の導電体により
電気的に接続されているので、従来のものに比べて高さ
が抑制され、小型化することができる。また、各アルカ
リ単電池の電池要素が上述のような導電体を通じて接続
されているため、電池要素間の接続距離を短縮すること
ができ、電池要素間の接続抵抗を抑制することができ
る。さらに、この集合電池は、従来のものでは必要であ
った電池要素間を接続するための正極端子、負極端子お
よび接続バーが不要になるため、部品点数を削減するこ
ともできる。
【0015】
【発明の実施の形態】図1および図2を参照して、本発
明の実施の一形態に係る集合電池を説明する。図におい
て、集合電池10は、10個のアルカリ単電池11と、
これらのアルカリ単電池11を一体に固定するための固
定部材12とを主に備えている。
【0016】各アルカリ単電池11は、ニッケル・カド
ミウム蓄電池、ニッケル・水素蓄電池、ニッケル・亜鉛
蓄電池などのアルカリ蓄電池であり、図3に示すよう
に、電槽13、当該電槽13内に収容された電池要素1
4および電解液(図示せず)、電槽13を気密に封止す
るための蓋体15並びに安全弁16を主に備えている。
電槽13は、例えば難燃性ポリプロピレン樹脂等の樹脂
材料からなる、上部に開口部13aを有する概ね直方体
形状の容器であり、その両主面側の壁部13b,13b
の外壁面13cに上下方向に延びる通気溝17を有して
いる。また、電槽13の両側面13d,13dには、固
定部材12を配置するための固定溝18が上下の2列に
平行に形成されている。さらに、電槽13の両壁部13
b,13bにおいて、開口部13aの近傍には、概ね対
角線上の位置にそれぞれ円形の貫通孔19,19が形成
されている。
【0017】電池要素14は、図4に示すように、一対
の正極群20と負極群30とを備えている。正極群20
は、図4および図6に示すように、一定の間隔を設けて
平行に配列された複数の正極22と、正極集電端子(集
電体の一例)23とを備えている。各正極22は、図5
に示すように、導電性材料からなる板状の電極板24の
表面に所定の活物質25を配置したものであり、電極板
24は、そこから突出した集電タブ26を一体的に有し
ている。この集電タブ26の幅(W)は、全ての正極2
2において、実質的に同じに設定されている。
【0018】一方、集電タブ26の長さ(L)は、図6
に示すように、正極22毎に異なっており、正極集電端
子23の近傍に配置されている正極22のものから正極
集電端子23から最も離れた位置に配置されている正極
22のものにかけて順次長くなるように設定されてい
る。また、集電タブ26の厚さ(T)は、正極22と正
極集電板23との位置関係により2種類に設定されてい
る。すなわち、複数の正極22のうち、正極集電端子2
3から離れた側の半数の第1群22aのものの厚さが他
の半数の正極22、すなわち、正極集電端子23に近い
側の半数の第2群22bのものの厚さよりも大きく設定
されている。より具体的には、第1群22aの正極22
の集電タブ26の厚さは、通常、第2群22bの正極2
2の集電タブ26の厚さの1倍を超えかつ2倍以下、好
ましくは1.5倍に設定されている。
【0019】ところで、導電体の電気抵抗Rは、導電体
の電気伝導度をρ、断面積をS、長さをLとすると、R
=ρ・L/Sの関係になり、導電体の長さに比例しかつ
導電体の断面積に反比例することになる。このため、集
電タブ26は、厚さを大きく設定すると(すなわち、断
面積を大きく設定すると)、電気抵抗値が小さくなる。
よって、正極群20において、第1群22a側の正極2
2の集電タブ26の電気抵抗は、第2群22b側の正極
22の集電タブ26のそれに比べて小さくなる。
【0020】正極集電端子23は、各正極22の集電タ
ブ26を集合させて固定するためのものであり、電池要
素14の端部に配置されておりかつ電槽13の一方の貫
通孔19と対向している。正極集電端子23の中央部お
よび下部には、図6に示すように、それぞれ集電タブ2
6を固定するための第1固定部23aおよび第2固定部
23bが形成されている。そして、第1固定部23aに
は、第1群22a側の正極22の集電タブ26が集合し
て一体的に溶接されており、また、第2固定部23bに
は、第2群22b側の正極22の集電タブ26が集合し
て一体的にレーザー溶接されている。ここでは、同じ厚
さの集電タブ26が一群を形成し、その群毎が正極集電
端子23に対して個別にレーザー溶接されていることに
なるため、レーザー溶接条件を集電タブ26の群毎に適
切に設定することができ、結果的に溶接部の電気抵抗値
の増大を抑制しながら安定な溶接が達成されることにな
る。また、レーザー溶接機の出力を集電タブ26の群毎
に最適化できるため、レーザー溶接時のエネルギーコス
トを抑制することもできる。
【0021】また、正極集電端子23には、円環状に設
けられた、断面形状が楔形の環状突起27が設けられて
いる。この環状突起27は、電槽13の壁部13bに向
けて突出している。また、当該環状突起27で囲まれた
内側には、同じく電槽13の壁部13b側に向けて突出
する複数の溶接突起28が形成されている。
【0022】一方、負極群30は、図4に示すように、
一定の間隔を設けて平行に配列された複数の負極32
と、負極集電端子(集電体の一例)33とを備えてお
り、これらは、電池化学的要素を除き、正極群20と同
様に構成されている。この負極群30は、図4に示すよ
うに、各負極32が図示しないセパレータを挟んで正極
22と交互に配置されるよう正極群20に対して組み合
されており、負極集電端子33が正極集電端子23の対
角位置に配置されている。
【0023】蓋体15は、電槽13の開口部13aを気
密に封止するためのものであり、中央部に孔部40を有
している。この孔部40は、安全弁16により閉鎖され
ている。安全弁16は、アルカリ単電池11の充放電中
にガスが発生した場合、このガスを外部に排出し、電槽
13の内圧が一定以上に高まらないように制御するため
のものである。
【0024】上述のアルカリ単電池11は、図1に示す
ように、電槽13の外壁面13c同士を密接させなが
ら、直線状に配列されている。ここで、各アルカリ単電
池11は、図2に示すように、その電池要素14の正極
集電端子23および負極集電端子33が隣接するアルカ
リ単電池11の電池要素14のそれぞれ負極集電端子3
3および正極集電端子23と対向するように交互に向き
を入れ替えて配列されており、直列接続されている。ま
た、両端に位置するアルカリ単電池11,11のうち、
一方のアルカリ単電池11は、その正極集電端子23が
直接正極端子41に溶接され、また、他方のアルカリ単
電池11は、その負極集電端子33が直接負極端子42
に溶接されており、これらの端子41,42は、蓋体1
5を通じて上方に突出している。
【0025】上述のようにして配列された10個のアル
カリ単電池11は、その状態で固定部材12により一体
的に固定されている。固定部材12は、1対のエンドプ
レート50,50と、4つのサイドプレート51とを備
えている。1対のエンドプレート50,50は両端にそ
れぞれ位置するアルカリ単電池11,11の外側に配置
されており、また、各サイドプレート51は、各アルカ
リ単電池11の電槽13の側面13dに形成された固定
溝18内にそれぞれ配置されており、両端が各エンドプ
レート50,50に固定されている。これにより、配列
された10個のアルカリ単電池11は、エンドプレート
50,50間に挟まれた状態で一体的に固定されてい
る。
【0026】一体的に固定された各アルカリ単電池11
間には、図7に示すように、隣接し合う電槽13の通気
溝17同士が組み合わさることにより、上下方向に開口
する通気孔52が形成されている。この通気孔52は、
アルカリ単電池11の充放電時の発熱による熱を冷却す
るためのものである。
【0027】また、隣接し合うアルカリ単電池11,1
1の電池要素14,14間は、図7に示すように、導電
体60を通じて接続されている。導電体60は、隣接し
合う電槽13,13の貫通孔19,19が対向して形成
される一連の連続孔61内に配置された、例えば鉄やニ
ッケル等の導電性材料からなる円盤状の部材であり、そ
の外周にゴム等の弾性シール材からなるOリング62を
備えている。そして、導電体60は、各電槽13の内部
側から押圧されて外周部が連続孔61の内周面に圧接し
ており、Oリング62が連続孔61を液密に封止してい
る。
【0028】一方の電池要素14の正極集電端子23
は、このような導電体60の一端に対して溶接されてい
る。ここでは、正極集電端子23に設けられた溶接突起
28が主として導電体60に対して溶接されており、ま
た、正極集電端子23に設けられた環状突起27が電槽
13の貫通孔19の周縁部において壁部13b内に圧入
している。また、他方の電池要素14の負極集電端子3
3は、導電体60の他端に対して同様に溶接されてお
り、また、環状突起27が同様に壁部13b内に圧入し
ている。
【0029】上述のような電池要素14,14間の接続
構造は、次のようにして達成することができる。先ず、
図8に示すように、通気孔52が形成されるように電槽
13,13を密接させて並べ、夫々の貫通孔19による
一連の連続孔61を形成する。そして、図9に示すよう
に、この連続孔61内に、Oリング62を外周部に備え
かつ厚さが連続孔61の長さ(奥行き)よりも若干大き
目に設定された導電体60を挿入する。そして、この状
態で、導電体60の両端を、図に矢印で示すようにプレ
ス機等を用いて中心方向に押圧する。これにより、導電
体60は、図10に示すように、直径が広がる方向に圧
縮変形し、両端部が壁部13bの内壁面と面一になると
ともに外周部が連続孔61の内周面に圧接する。また、
Oリング62は、連続孔61の内周面方向に押され、連
続孔61を液密に封止する。
【0030】次に、図11に示すように、導電体60の
一方の端面に一方の電池要素14の正極集電端子23の
溶接突起28側を当接し、また、導電体60の他方の端
面に他方の電池要素14の負極集電端子33の溶接突起
28側を当接する。この状態で、正極集電端子23およ
び負極集電端子33を図に矢印で示すようにプレス機等
を用いて導電体60方向に押圧し、さらに導電体60と
正極集電端子23および負極集電端子33との間を抵抗
溶接すると、正極集電端子23、導電体60および負極
集電端子33が互いに溶接されて一体化され、また、正
極集電端子23および負極集電端子33の環状突起27
が対向する壁部13b内に圧入される。この結果、隣接
し合うアルカリ単電池11,11間の電池要素14,1
4が直列接続され、電池要素14,14間の接続構造が
達成される。
【0031】上述の集合電池10は、上述のようにアル
カリ単電池11間の接続を電槽13の壁部13b間の連
続孔61内に配置された導電体60により確保している
ため、各アルカリ単電池11の上部に相互の接続を確保
するための正極端子、負極端子および接続バーを設ける
必要がある従来の集合電池に比べて高さを抑制すること
ができ、結果的に従来のものよりもコンパクトに構成す
ることができる。また、集合電池10は、従来の集合電
池において必要であった上述のような正極端子、負極端
子および接続バーが不要になるため、部品点数を削減す
ることができ、その結果、従来のものに比べて低コスト
化および軽量化を図ることができる。
【0032】さらに、この集合電池10は、従来の集合
電池に比べて電池要素14,14間が短い経路で接続さ
れているため、電池要素14,14間の接続抵抗を低減
することができる。このため、集合電池10は、従来の
集合電池で用いられているアルカリ単電池と同性能のア
ルカリ単電池を用いている場合であっても、従来のもの
に比べて全体としての電池特性を向上させることができ
る。
【0033】特に、この集合電池10では、各電池要素
14の正極群20を構成する夫々の正極22の集電タブ
26の厚さが、上述のように正極集電端子23と正極2
2との位置関係により変更して設定されているため、各
正極22と正極集電端子23との接続抵抗の不均一性を
軽減することができ、その結果、各正極22間の利用率
の不均一性を軽減することができる。この点は、同様に
構成された負極群30についても同様である。したがっ
て、この集合電池10は、個々のアルカリ単電池11の
電池特性も改善されることになるため、従来のものに比
べて全体としての電池特性がより高まることになる。
【0034】因みに、全ての正極22の集電タブ26の
厚さを十分に厚く設定しておくと、各集電タブ26の電
気抵抗値は十分に小さくなり、正極22間の利用率の不
均一性は軽減されることになるが、この場合は、集電タ
ブ26の重量が増し、結果的に正極群20全体の重量が
増大することになる。これに対し、本実施の形態の正極
群20は、各集電タブ26の厚さを、上述のように正極
集電端子23と正極22との位置関係により変更してい
るため、重量増加を抑制しつつ、正極22間の利用率の
不均一性を軽減することができることになる。この点、
負極群30についても同様である。
【0035】なお、各アルカリ単電池11の電槽13内
に注入されている電解液は、Oリング62が連続孔61
を液密に封止しているため、隣接する電槽13内に移動
しにくい。また、電解液は、仮に連続孔61内を通過し
たとしても、壁部13b内に圧入された環状突起27に
より移動を阻止され、結果的に隣接する電槽13内には
移動しにくい。
【0036】[他の実施の形態] (1)上述の実施の形態では、配列された複数個のアル
カリ単電池11を固定部材12により一体的に固定した
が、複数のアルカリ単電池11間は予め接着されていて
もよい。なお、アルカリ単電池11間の接着方法は、特
に限定されるものではなく、接着材を用いる方法や、超
音波溶着、熱溶着および高周波溶着等の各種の溶着法等
を採用することができる。
【0037】(2)上述の実施の形態では、電池要素1
4を構成する正極群20において、正極22を集電タブ
26の厚さが異なる第1群22aと第2群22bの2つ
に分け、それぞれの群の集電タブ26を集合させて正極
集電端子23に対して個別に溶接しているが、この正極
群20は他の形態に変更することもできる。例えば、正
極22を集電タブ26の厚さが異なる3群以上に分け、
それぞれの群毎の集電タブ26を纏めて正極集電端子2
3に対して個別に溶接するようにしてもよい。この場
合、各正極22と正極集電端子23との接続抵抗はより
均一化されることになるので、各正極22の利用率をよ
り均一化することができる。
【0038】或いは、正極群20を構成する各正極22
の集電タブ26の厚さを、正極集電端子23に最も近接
した正極22のものから正極集電端子23から最も離れ
た正極22のものにかけて順に大きく設定してもよい。
この場合は、各正極22と正極集電端子23との間の接
続抵抗がより効果的に均一化され、結果的に各正極22
の利用率がさらに均一化されることになる。なお、この
場合、各正極22の集電タブ26は、上述の実施の形態
の場合と同様に2群または3群以上に分けて群毎に個別
に正極集電端子23に対して溶接されていてもよいし、
全てが一体的に正極集電端子23に対して溶接されてい
てもよい。なお、以上のような変形は、負極群30につ
いても同様に実施することができる。
【0039】(3)上述の実施の形態では、正極群20
において、各正極22の集電タブ26を正極集電端子2
3に対して溶接したが、集電タブ26は、例えばリベッ
ト等の固定具を用いて正極集電端子23に対して固定す
ることもできる。この点は、負極群30についても同様
である。
【0040】
【実施例】アルカリ単電池(ニッケル水素電池)10個
を直列に接続して上述の実施の形態に係る集合電池を製
造した。この集合電池は、容量が50Ah、電圧が12
Vであり、また、総重量が9.6kgであって重量エネ
ルギー密度が62.5Wh/kgであった。因みに、電
池要素に含まれる集電タブの重量の総合計(集電タブ総
重量)は208.3g、また、正極集電端子、負極集電
端子および導電体の重量の総合計(接続部品総重量)は
405.0gであり、集電タブ総重量と接続部品総重量
との合計は613.3gであった。
【0041】一方、比較例として、同じ性能のアルカリ
単電池を10個用い、図12に示す従来品の集合電池を
製造した。この集合電池は、容量が50Ah、電圧が1
2Vであり、また、総重量が10.9kgであって重量
エネルギー密度が55.0Wh/kgであった。因み
に、電池要素に含まれる集電タブの重量の総合計(集電
タブ総重量)は106.5g、また、正極端子、負極端
子および接続バーの重量の総合計(接続部品総重量)は
959.0gであり、集電タブ総重量と接続部品総重量
との合計は1065.5gに達した。
【0042】以上から、実施例に係る集合電池は、比較
例の集合電池に比べて軽量であって重量エネルギー密度
が高いことが分かる。
【0043】
【発明の効果】本発明に係る集合電池は、各アルカリ単
電池の電池要素が電槽の壁部を通じて隣接するアルカリ
単電池の電池要素と電気的に接続されているため、従来
の集合電池に比べて小型化および軽量化を図ることがで
き、さらに電池特性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態に係る集合電池の斜視
図。
【図2】図1の分解図。
【図3】前記集合電池を構成するアルカリ単電池の分解
斜視図。
【図4】前記アルカリ単電池に含まれる電池要素の分解
斜視図。
【図5】前記電池要素を構成する正極の斜視図。
【図6】前記電池要素を構成する正極群の一部断面正面
図。
【図7】前記集合電池を構成するアルカリ単電池間の電
池要素の接続構造を示す断面図。
【図8】前記接続構造を形成するための一工程を示す
図。
【図9】前記接続構造を形成するための他の一工程を示
す図。
【図10】前記接続構造を形成するためのさらに他の一
工程を示す図。
【図11】前記接続構造を形成するためのさらに他の一
工程を示す図。
【図12】従来の集合電池の斜視図。
【符号の説明】
10 集合電池 11 アルカリ単電池 12 固定部材 13 電槽 13b 壁部 13c 外壁面 14 電池要素 17 通気溝 19 貫通孔 20 正極群 23 正極集電端子 27 環状突起 30 負極群 33 負極集電端子 52 通気孔 60 導電体 61 連続孔 62 Oリング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01M 2/24 H01M 2/24 10/24 10/24 (72)発明者 押谷 政彦 大阪府高槻市古曽部町二丁目3番21号 株 式会社ユアサコーポレーション内 Fターム(参考) 5H011 AA04 AA05 CC02 DD01 DD07 FF04 GG02 HH03 5H022 AA04 AA19 BB03 BB12 BB19 CC08 CC12 CC14 CC26 CC27 5H028 AA01 AA07 BB01 CC01 CC05 CC07 5H040 AA01 AS06 AS07 AT06 AY03 AY05 AY09 AY10 DD03 DD04

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外壁面に通気用の溝を備えた壁部を有する
    電槽の内部に正極群および負極群を含む電池要素を収容
    した複数個のアルカリ単電池と、 複数個の前記アルカリ単電池を、前記外壁面同士を密接
    させながら配列した集合状態で一体的に固定するための
    固定部材とを備え、 配列された複数個の前記アルカリ単電池の夫々は、前記
    電池要素が前記壁部を通じて隣接する前記アルカリ単電
    池の前記電池要素と電気的に接続されている、集合電
    池。
  2. 【請求項2】外壁面に通気用の溝を備えかつ貫通孔を備
    えた壁部を有する電槽の内部に正極群および負極群を含
    む電池要素を収容した複数個のアルカリ単電池と、 複数個の前記アルカリ単電池を、前記外壁面同士を密接
    させながら配列した集合状態で一体的に固定するための
    固定部材と、 隣接し合う前記アルカリ単電池間に形成された、前記貫
    通孔による一連の連続孔内に配置された導電体とを備
    え、 配列された複数個の前記アルカリ単電池の夫々は、前記
    電池要素が前記導電体を通じて隣接する前記アルカリ単
    電池の前記電池要素と電気的に接続されている、集合電
    池。
  3. 【請求項3】前記導電体と前記連続孔との間に弾性シー
    ル材が配置されている、請求項2に記載の集合電池。
  4. 【請求項4】前記導電体が前記連続孔の内面に圧接して
    いる、請求項2または3に記載の集合電池。
  5. 【請求項5】前記電池要素が前記正極群および前記負極
    群をそれぞれ個別に集電するための集電体を有してお
    り、前記集電体が前記導電体に対して電気的に接続され
    ている、請求項2、3または4に記載の集合電池。
  6. 【請求項6】前記集電体は、前記貫通孔の周縁部近傍に
    おいて前記壁部に圧入された一連の環状突起を有してい
    る、請求項5に記載の集合電池。
  7. 【請求項7】隣接し合う前記アルカリ単電池間には、前
    記溝による通気孔が形成されている、請求項2、3、
    4、5または6に記載の集合電池。
  8. 【請求項8】隣接し合う前記アルカリ単電池同士が接着
    されている、請求項2、3、4、5、6または7に記載
    の集合電池。
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