JP2001208949A - 付勢部材、環状部材及びレンズ鏡筒 - Google Patents

付勢部材、環状部材及びレンズ鏡筒

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JP2001208949A
JP2001208949A JP2000016931A JP2000016931A JP2001208949A JP 2001208949 A JP2001208949 A JP 2001208949A JP 2000016931 A JP2000016931 A JP 2000016931A JP 2000016931 A JP2000016931 A JP 2000016931A JP 2001208949 A JP2001208949 A JP 2001208949A
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rotating
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fixed
rotation
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Yasunori Nishijima
康則 西島
Takehiko Senba
威彦 仙波
Shigeru Kondo
茂 近藤
Kazumasa Tamada
一聖 玉田
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転軸方向と径方向に付勢し、嵌合する環状
部材のガタをなくすことのできる付勢部材、環状部材及
びレンズ鏡筒を提供する。 【解決手段】 相対回転して嵌合する一対の環状部材の
嵌合部分に間挿されるよう形成された環状部材用付勢部
材240であって、一対の環状部材が嵌合する状態にお
いて、環状部材の一方に押接される基底部分241と、
基底部分241から延長して形成され、環状部材の他方
を相対回転の回転軸方向及び径方向に付勢する単一の作
用部分242及び244とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、付勢部材、環状部
材及びレンズ鏡筒に関する。特に本発明は、軸方向及び
径方向に付勢する付勢部材、環状部材及びレンズ鏡筒に
関する。
【0002】
【従来の技術】カメラのフォーカス調整は、撮影レンズ
のフォーカスレンズを光軸方向に前後に駆動させること
により行われる。フォーカスレンズのレンズ鏡筒におい
て、レンズを保持するレンズ支持筒と、レンズ支持筒を
保持する固定筒とが、ヘリコイドネジを介して螺合連結
する。従って、レンズ支持筒をステッピングモータ若し
くは手動によって回動させると、ヘリコイドネジの作用
によって、レンズを保持したレンズ支持筒が光軸方向に
前後移動する。
【0003】このようなレンズ鏡筒では、ヘリコイドね
じにバックラッシュすなわち遊びがあり、バックラッシ
ュによるガタが原因で、レンズの光軸がずれ、ピントが
合わせ難くなったり、ガタによって騒音が生じたりする
という問題を生じていた。
【0004】そのため、固定筒とレンズ支持筒との間に
弾性部材を設け、この弾性部材の付勢力でバックラッシ
ュを除去していた。特開平9−189835号公報(公
開日平成9年7月22日)には、レンズ支持枠を付勢す
る板ばねを用いたレンズ駆動装置が開示されている。特
開平6−148495号公報(公開日平成6年5月27
日)には、環状部材を径方向に付勢する弾性部材を介在
させたレンズ鏡筒が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】特開平9−18983
5号公報に開示されたレンズ駆動装置では、レンズ支持
枠を光軸方向に付勢し、特開平6−148495号公報
に開示されたレンズ鏡筒では、環状部材を径方向に付勢
するが、いずれの場合も、スペース上の制約があり、十
分な負荷を加えることができないという問題を生じてい
た。
【0006】そこで本発明は、上記の課題を解決するこ
とのできる付勢部材、環状部材及びレンズ鏡筒を提供す
ることを目的とする。この目的は特許請求の範囲におけ
る独立項に記載の特徴の組み合わせにより達成される。
また従属項は本発明の更なる有利な具体例を規定する。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の第1の形態においては、相対回転して嵌合
する一対の環状部材の嵌合部分に間挿されるよう形成さ
れた環状部材用付勢部材であって、前記一対の環状部材
が嵌合する状態において、前記環状部材の一方に押接さ
れる基底部分と、前記基底部分から延長して形成され、
前記環状部材の他方を前記相対回転の回転軸方向及び径
方向に付勢する単一の作用部分とを備えたことを特徴と
する。
【0008】前記一対の環状部材の一方は、前記相対回
転の回転方向に回転しない固定部材であり、前記一対の
環状部材の他方は、前記相対回転の回転方向に回転し、
前記固定部材に対して前記相対回転の回転軸方向に移動
する回転部材であり、前記基底部分は前記固定部材に押
接され、前記作用部分は前記回転部材を前記回転軸方向
及び前記径方向に付勢し、前記回転部材は回転移動しな
がら前記固定部材との嵌合部分に押圧されるようにして
もよい。
【0009】本発明の第2の形態においては、相対回転
して嵌合する一対の環状部材の嵌合端部に形成された環
状部材用付勢部材であって、前記環状部材の一方の嵌合
端部にはめ込まれて固着する基底部分と、前記基底部分
から延長して形成され、前記一対の環状部材が嵌合する
状態において、前記環状部材の他方の前記相対回転の回
転軸方向及び径方向の移動を前記嵌合端部の位置に規制
するように付勢する単一の作用部分とを備えたことを特
徴とする。
【0010】前記一対の環状部材の一方は、前記相対回
転の回転方向に回転しない固定部材であり、前記一対の
環状部材の他方は、前記相対回転の回転方向に回転し、
前記固定部材に対して前記相対回転の回転軸方向に移動
する回転部材であり、前記基底部分は前記固定部材の嵌
合端部にはめ込まれて固着され、前記作用部分は前記回
転部材の前記回転軸方向及び前記径方向の移動を前記嵌
合端部の位置に規制するように付勢し、前記回転部材は
回転移動しながら前記固定部材との嵌合部分に押圧され
るようにしてもよい。
【0011】第1または第2の形態において、前記作用
部分が加える前記径方向の付勢は、前記回転部材を前記
回転軸に垂直な一定の方向に押圧する力であり、前記回
転部材が前記固定部材に対して回転移動した場合に、前
記回転部材が前記固定部材との嵌合部分に押圧される点
の軌跡は略線分になるようにしてもよい。
【0012】前記作用部分は、前記回転部材を前記回転
軸方向及び前記径方向に付勢する弾性部材を有してもよ
い。前記弾性部材は、前記回転軸に垂直な断面で見た場
合に、前記回転軸を中心として円形に配置された、前記
回転部材を前記回転軸方向に付勢する複数の板ばねであ
り、前記複数の板ばねの少なくとも1つは、前記回転部
材を前記径方向に付勢する突起部を有してもよい。
【0013】前記突起部を有する前記板ばねは、前記回
転軸に垂直な断面で見た場合に、回転中心を通る直線に
関し略対称な左右の位置に設けられ、前記突起部によっ
て、前記回転部材は前記回転軸に垂直な前記一定方向に
押圧されるようにしてもよい。
【0014】前記板ばねは、前記回転軸に垂直な断面で
見た場合に、前記円形状の配置において、等間隔に3箇
所に配置され、前記3つの板ばねの内、2つの前記板ば
ねは前記突起部を有し、残りの1つの前記板ばねは前記
突起物を有しないようにしてもよい。
【0015】本発明の第3の形態においては、レンズ群
を搭載したレンズ鏡筒であって、レンズ群を搭載し、前
記レンズ群の光軸周りに回転する回転筒と、前記回転筒
と嵌合し、前記回転筒を保持する固定筒と、前記回転筒
を前記回転の回転軸方向及び径方向に付勢し、前記回転
筒が回転しながら前記固定筒に対して前記回転軸方向に
移動した場合に、前記回転筒を前記固定筒との嵌合部分
に押圧する付勢部とを備えたことを特徴とする。
【0016】第3の形態における付勢部は、上記の第1
または第2の形態における付勢部材のいずれを用いても
よい。
【0017】本発明の第4の形態においては、相対回転
して螺合する一対の環状部材であって、螺合部分のねじ
の一部を構成するように線ばねを取り付け、前記一対の
環状部材の一方を他方に対して径方向に付勢することを
特徴とする。
【0018】前記一対の環状部材の一方は、前記相対回
転の回転方向に回転しない固定部材であり、前記一対の
環状部材の他方は、前記相対回転の回転方向に回転し、
前記固定部材に対して前記相対回転の回転軸方向に移動
する回転部材であり、前記線ばねは、前記回転部材の螺
合部分のねじの一部を構成するように取り付けられ、前
記径方向の付勢により前記回転部材を前記回転軸に垂直
な方向に押圧し、前記回転部材は回転移動しながら前記
固定部材との嵌合部分に押圧されるようにしてもよい。
【0019】前記一対の環状部材の一方は、前記相対回
転の回転方向に回転しない固定部材であり、前記一対の
環状部材の他方は、前記相対回転の回転方向に回転し、
前記固定部材を前記相対回転の回転軸方向に移動する回
転部材であり、前記線ばねは、前記固定部材の螺合部分
のねじの一部を構成するように取り付けられ、前記径方
向の付勢により前記回転部材を前記回転軸に垂直な一定
の方向に押圧し、前記回転部材は回転移動しながら前記
固定部材との嵌合部分に押圧され、押圧される点の軌跡
は略線分であるようにしてもよい。
【0020】前記線ばねは、前記回転部材を前記回転軸
方向に付勢する突起部を有してもよい。
【0021】前記線ばねは、前記回転軸に垂直な断面で
見た場合に、前記ねじ面の円周上で、回転中心を通る直
線に関し略対称な左右の位置に設けられ、前記回転部材
は前記回転軸に垂直な前記方向に押圧されるようにして
もよい。
【0022】本発明の第5の形態においては、レンズ群
を搭載したレンズ鏡筒であって、レンズ群を搭載し、前
記レンズ群の光軸周りに回転する回転筒と、前記回転筒
と螺合し、前記回転筒を保持する固定筒と、前記回転筒
と前記固定筒の螺合部分のねじの一部を構成するように
線ばねを取り付け、前記回転筒を前記固定筒に対して径
方向に付勢する付勢部とを備えたことを特徴とする。
【0023】第5の形態における線ばねは、上記の第4
の形態における線ばねのいずれを用いてもよい。
【0024】なお上記の発明の概要は、本発明の必要な
特徴の全てを列挙したものではなく、これらの特徴群の
サブコンビネーションも又発明となりうる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、発明の実施の形態を通じて
本発明を説明するが、以下の実施形態はクレームにかか
る発明を限定するものではなく、又実施形態の中で説明
されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に
必須であるとは限らない。
【0026】(第1の実施形態)本発明の第1の実施形
態を説明する。図1は、本実施形態のカメラ10の断面
図である。カメラ10はフォーカスレンズ鏡筒20と、
ズームレンズ鏡筒30と、撮像部40と、ファインダ部
50とを有する。フォーカスレンズ鏡筒20は、フォー
カスレンズとフォーカスを調整するための駆動部を備え
る。ズームレンズ鏡筒30は、ズームレンズとズームを
調整するための駆動部を備える。撮像部40は、フォー
カスレンズとズームレンズによって結像された画像を撮
像する。撮像部40は銀塩フィルムまたはCCDを備え
てもよい。ファインダ部50は、ファインダレンズを備
え、被写体を観察することができる。
【0027】図2は、本実施形態のレンズ鏡筒の一例と
してのフォーカスレンズ鏡筒20の正面図である。図3
は、フォーカスレンズ鏡筒20の断面図である。図2及
び図3を参照しながら、フォーカスレンズ鏡筒20と、
本実施形態の付勢部材240とを説明する。フォーカス
レンズ鏡筒20は、固定筒210と、レンズ枠212
と、レンズ213と、連結歯車214と、駆動ギア21
5、216、217、218と、フォーカスモーター2
19と、フォーカスストッパー220と、O型リング2
30と、ヘリコイドねじ234と、ガイド260と、突
起部262とを有する。固定筒210及びレンズ枠21
2はそれぞれ固定部材、回転部材として一対をなす環状
部材の一例である。
【0028】フォーカスモーター219は、駆動ギア2
15、216、217、218によってトルクを調整し
ながら、連結歯車214を回転させるステッピングモー
ターである。
【0029】連結歯車214は、レンズ213を保持す
るレンズ枠212と連結する。レンズ枠212は回転軸
方向に溝が形成されたガイド260を有し、連結歯車2
14の突起部262が、ガイド260の溝を前後に移動
する。ガイド260の働きにより、レンズ枠212は、
連結歯車214に対して前後に移動することができる。
【0030】レンズ枠212と固定筒210とはヘリコ
イドねじ234、235において嵌合する。フォーカス
モーター219が連結歯車214を回転させることによ
り、レンズ枠212は、回転しながら固定筒210に対
して前後に移動する。
【0031】ヘリコイドねじ234、235にはバック
スラッシュ(遊び)があるため、回転軸方向と径方向に
ガタが発生する。O型リング230は付勢部材240を
保持する円形のリングであり、固定筒210にはめ込ま
れるとともに、連結歯車214に押接される。付勢部材
240は、O型リング230にはめ込まれ、レンズ枠2
12を回転軸方向と径方向の両方に付勢する。付勢部材
240の働きにより、バックラッシュによるガタをなく
すことができる。
【0032】図4は、付勢部材240の正面図である。
図5は、付勢部材240の斜視図である。図4及び図5
を参照しながら、付勢部材240を説明する。付勢部材
240は、プレート241と、板ばね242と、突起部
244とを有する。プレート241は基底部分の一例で
あり、板ばね242と突起部244は、基底部分から延
長し、一体化して形成された、単一の作用部分の一例で
ある。
【0033】プレート241はO型リング230にはめ
込まれ、連結歯車214に押接される円形の部材であ
る。板ばね242はプレート241から延長され、回転
軸方向に向かって張り出しており、レンズ枠212を回
転軸方向に付勢する。板ばね242は、プレート241
の円周上に等間隔に3つ配置されており、レンズ枠21
2を回転軸方向に均等な力で付勢することができる。
【0034】突起部244は板ばね242の先端に設け
られ、レンズ枠212を径方向に付勢する。突起部24
4は、2つの板ばね242に設けられ、残りの1つの板
ばね242には設けられない。2つの突起部244によ
り、矢印282及び284が示す径方向の付勢が加えら
れる。これらの付勢力を合成すると、矢印280の向き
の力となり、レンズ枠212は固定筒210に対して矢
印280の方向に押圧される。
【0035】このように、付勢部材240は、レンズ枠
212を回転軸方向及び径方向に付勢し、レンズ枠21
2が固定筒210に十分な力で押圧されるので、レンズ
枠212と固定筒210の間に生じるガタをなくすこと
ができる。また、レンズ枠212は回転しながら、固定
筒210に対して常に同一の方向に押圧され、レンズ枠
212が固定筒210との嵌合部分に押圧される点の軌
跡は光軸に平行な直線を描く。したがって、レンズ枠2
12の回転にもかかわらず、レンズ枠212の光軸のず
れは生じないため、フォーカス性能を確保することがで
きる。
【0036】上述の説明では、付勢部材240の板ばね
242は、プレート241の円周上に3つ設けられた
が、2つまたは4つ以上であってもよい。また、突起部
244による付勢力を合成した力が、レンズ枠212を
固定筒210に対して一定の方向に押圧する力となるよ
うに、板ばね242の位置、及び板ばね242の先端に
突起部244を設けるか否かを決めることが好ましい。
【0037】本実施形態の付勢部材240によれば、レ
ンズ枠212の光軸方向と径方向の両方に付勢すること
ができ、レンズ枠212が回転移動しながら固定筒21
0に対して一定の方向に押圧され、レンズ枠212と固
定筒210の嵌合部に生じるガタをなくすことができ
る。付勢部材240は、光軸方向と径方向に同時に付勢
することのできる一体化した作用部分を有するため、レ
ンズ枠212と固定筒210の嵌合部のわずかなスペー
スに設けることができる。したがって、付勢部材240
は、ヘリコイドねじを用いたオートフォーカスレンズ鏡
筒のような、ガタ取り用のばねを設置するスペースが取
れない光学系に用いることができ、省スペースで十分な
付勢を加えて、ガタの発生を防止し、良好なオートフォ
ーカス性能を確保することができる。
【0038】(第2の実施形態)本発明の第2の実施形
態を説明する。図6は、本実施形態の付勢部材246が
設けられたフォーカスレンズ鏡筒20の断面図である。
本実施形態の付勢部材246は、固定筒210の端点に
設けられ、レンズ枠212を外側から付勢する点が、第
1の実施形態とは異なる。それ以外の構成及び動作は第
1の実施形態と同じであるから説明を省略し、第1の実
施形態と異なる構成及び動作のみ説明する。付勢部材2
46は、固定筒210の端部に設けられた溝にはめ込ま
れ、固定筒210の端部に設けられたストッパー264
に押接される。付勢部材246は、レンズ枠212を回
転軸方向に付勢する。
【0039】図7は、付勢部材246の正面図である。
付勢部材246は、プレート241と、板ばね242と
を有する。プレート241は固定筒210の端部に設け
られた溝にはめ込まれ、固定筒210の端部に設けられ
たストッパー264に押接される。板ばね242はプレ
ート241から延長され、回転軸方向に向かって張り出
しており、レンズ枠212を回転軸方向に付勢する。
【0040】上記の説明では、プレート241は円周の
一部を切開したが、プレート241は円形で、切開部を
もたないようにしてもよい。付勢部材246の板ばね2
42は、プレート241の円周上に2つ設けられたが、
3つ以上であってもよく、レンズ枠212を回転軸方向
に均等な力で付勢するように、プレート241の円周上
に等間隔に配置されることが好ましい。
【0041】本実施形態の付勢部材246は、第1の実
施形態の付勢部材240と組み合わせて用いてもよい。
第1の実施形態の付勢部材240による加重の不足分
を、本実施形態の付勢部材246によって補うことがで
き、ガタの発生をより確実に防止することができる。
【0042】(第3の実施形態)本発明の第3の実施形
態を説明する。図8は、本実施形態の付勢部材248が
設けられたフォーカスレンズ鏡筒20の断面図である。
本実施形態の付勢部材248は、固定筒210の端点に
設けられ、レンズ枠212を外側から付勢する点が、第
1の実施形態とは異なる。それ以外の構成及び動作は第
1の実施形態と同じであるから説明を省略し、第1の実
施形態と異なる構成及び動作のみ説明する。また、付勢
部材248は、レンズ枠212を回転軸方向と径方向の
両方に付勢する点が、第2の実施形態と異なる。付勢部
材248は、固定筒210の端部に設けられた溝にはめ
込まれ、固定筒210の端部に設けられたストッパー2
64に押接される。付勢部材248は、レンズ枠212
を回転軸方向及び径方向に付勢することができる。
【0043】図9は、付勢部材248の正面図である。
図10は、付勢部材248の斜視図である。図9及び図
10を参照しながら、付勢部材248を説明する。付勢
部材248は、プレート241と、板ばね242と、突
起部244とを有する。プレート241は固定筒210
の端部に設けられた溝にはめ込まれ、固定筒210の端
部に設けられたストッパー264に押接される。板ばね
242はプレート241から延長され、回転軸方向に向
かって張り出しており、レンズ枠212を回転軸方向に
付勢する。
【0044】突起部244は板ばね242の先端に設け
られ、レンズ枠212を径方向に付勢する。2つの突起
部244により、矢印282及び284が示す径方向の
付勢が加えられる。これらの付勢力を合成すると、矢印
280の向きの力となり、レンズ枠212は固定筒21
0に対して矢印280の方向に押圧される。
【0045】このように、付勢部材248は、レンズ枠
212を回転軸方向及び径方向に付勢し、レンズ枠21
2が固定筒210に十分な力で押圧されるので、レンズ
枠212と固定筒210の間に生じるガタをなくすこと
ができる。
【0046】上記の説明では、プレート241は円周の
一部を切開したが、プレート241は円形で、切開部を
もたないようにしてもよい。付勢部材248の板ばね2
42は、プレート241の円周上に2つ設けられたが、
3つ以上であってもよく、レンズ枠212を回転軸方向
に均等な力で付勢するように、プレート241の円周上
に等間隔に配置されることが好ましい。また、突起部2
44による付勢力を合成した力が、レンズ枠212を固
定筒210に対して一定の方向に押圧する力となるよう
に、板ばね242の位置、及び板ばね242の先端に突
起部244を設けるか否かを決めることが好ましい。
【0047】本実施形態の付勢部材248は、第1の実
施形態の付勢部材240と組み合わせて用いてもよい。
第1の実施形態の付勢部材240による加重の不足分
を、本実施形態の付勢部材248によって補うことがで
き、ガタの発生をより確実に防止することができる。
【0048】(第4の実施形態)本発明の第4の実施形
態を説明する。図11は、外周面のヘリコイドねじの一
部に線ばね250が形成された環状部材270を示す図
である。環状部材270は、第1、第2、及び第3の実
施形態のレンズ枠212における固定筒210との嵌合
部に適用される。
【0049】環状部材270の外周には、ヘリコイドね
じのねじ山236とねじ溝237が交互に形成されてい
るが、ねじ山236の一部は、切り抜かれており、線ば
ね250がねじ山236の一部を構成するように、形成
される。線ばね250は、レンズ枠212に径方向の付
勢を加えることができる。
【0050】図12は、環状部材270の外周上に設け
られた線ばね250の位置を示す正面図である。2つの
線ばね250により、矢印282及び284が示す径方
向の付勢が加えられる。これらの付勢力を合成すると、
矢印280の向きの力となり、レンズ枠212は固定筒
210に対して矢印280の方向に押圧される。
【0051】上述の説明では、線ばね250は、環状部
材270の外周上に2つ設けられたが、3つ以上設けて
もよい。その場合、複数の線ばね250による付勢力を
合成した力が、レンズ枠212を固定筒210に対して
一定の方向に押圧する力となるように、線ばね250の
位置を決めることが好ましい。
【0052】本実施形態の線ばね250によれば、レン
ズ枠212を径方向に付勢し、レンズ枠212を固定筒
210に対して一定の方向に押圧することができ、ガタ
をなくすことができる。線ばね250は、螺合部のねじ
の一部を構成するように形成するため、レンズ枠212
と固定筒210の螺合部のわずかなスペースに設けるこ
とができる。したがって、線ばね250は、ヘリコイド
ねじを用いたオートフォーカスレンズ鏡筒のような、ガ
タ取り用のばねを設置するスペースが取れない光学系に
用いることができ、省スペースで十分な付勢を加えて、
ガタの発生を防止し、良好なオートフォーカス性能を確
保することができる。
【0053】(第5の実施形態)本発明の第5の実施形
態を説明する。図13は、内周面のヘリコイドねじの一
部に線ばね252が形成された環状部材272を示す図
である。環状部材272は、第1、第2、及び第3の実
施形態の固定筒210におけるレンズ枠212との嵌合
部に適用される。
【0054】環状部材272の内周には、ヘリコイドね
じのねじ山236とねじ溝237が交互に形成されてい
るが、ねじ山236の一部は、切り抜かれており、線ば
ね252がねじ山236の一部を構成するように、形成
される。線ばね252は、レンズ枠212に径方向の付
勢を加えることができる。
【0055】図14は、環状部材272の内周上に設け
られた線ばね252の位置を示す正面図である。2つの
線ばね252により、矢印282及び284が示す径方
向の付勢が加えられる。これらの付勢力を合成すると、
矢印280の向きの力となり、レンズ枠212は固定筒
210に対して矢印280の方向に押圧される。
【0056】嵌合部に環状部材272を用いた固定筒2
10の場合、固定筒210側に設けられた線ばね252
の働きにより、レンズ枠212の回転に関係なく、レン
ズ枠212を固定筒210に対して常に同一の方向に押
圧するため、レンズ枠212の光軸がずれることはな
い。
【0057】本実施形態の線ばね252によれば、レン
ズ枠212を固定筒210に対して一定の方向に押圧す
ることができ、ガタをなくすことができる。また、線ば
ね252は固定筒210側に設けられるため、レンズ枠
212の回転に関係なく、レンズ枠212を固定筒21
0に対して常に同一の方向に押圧することができ、レン
ズ枠212の光軸がずれることがない。線ばね252
は、ヘリコイドねじを用いたオートフォーカスレンズ鏡
筒の螺合部に用いて、ガタを防止し、良好なオートフォ
ーカス性能を確保することができる。
【0058】上述の説明では、線ばね252は、環状部
材272の内周上に2つ設けられたが、3つ以上設けて
もよい。その場合、複数の線ばね252による付勢力を
合成した力が、レンズ枠212を固定筒210に対して
一定の方向に押圧する力となるように、線ばね252の
位置を決めることが好ましい。
【0059】第4及び第5の本実施形態の線ばね250
及び252は、図15及び図16に示すように、回転軸
方向に付勢するために突起部254を設けてもよい。線
ばね250及び252に突起部254を設けることによ
り、径方向と回転軸方向に同時に付勢することができ、
ヘリコイドねじのガタをより確実に防ぐことができる。
【0060】以上、実施の形態を説明したが、本発明の
技術的な範囲はこれらの記載には限定されない。これら
の実施の形態に多様な変更または改良を加えうることは
当業者には理解されるところである。
【0061】そうした第1の変更例として、上記では付
勢部材240、246及び248のプレート241は、
連結歯車214に押接されたが、固定筒210に押接さ
れてもよい。また付勢部材240、246及び248の
プレート241は、レンズ枠212に押接され、付勢部
材240、246及び248の板ばね242は固定筒2
10に対して付勢してもよい。また、付勢部材240、
246及び248は、レンズ枠212または固定筒21
0の一部として形成されてもよい。
【0062】第2の変更例として、第1の実施形態の付
勢部材240と、第2の実施形態または第3の実施形態
の付勢部材246または248を組み合わせて用いても
よい。第1の実施形態では付勢部材240は、レンズ枠
212と固定筒210の嵌合部分に間挿され、レンズ枠
212を内側から付勢し、第2または第3の実施形態で
は付勢部材246または248は、固定筒210の端点
に設けられ、レンズ枠212を外側から付勢した。たと
えば、間挿される付勢部材240は、板ばね242と突
起部244とを有し、光軸方向及び径方向に付勢し、外
挿される付勢部材246または248は、板ばね242
を有するが、突起部244を有せず、光軸方向のみに付
勢するように構成し、付勢部材240と付勢部材246
または248の組み合わせで、光軸方向及び径方向の付
勢を実現させてもよい。
【0063】第3の変更例として、第4及び第5の実施
形態では、ねじ山の一部を形成するように線ばねを設け
たが、ねじ溝に線ばねを設け、径方向の付勢を与えても
よい。また、レンズ鏡筒において、固定筒210とレン
ズ枠212の両方に線ばねを設け、互いに径方向の付勢
を加え、十分な付勢力を与えてもよい。
【0064】また、上記の説明では、付勢部材240、
246、248は、カメラのレンズ鏡筒に用いられた
が、一般に嵌合する一対の環状部材に用いることがで
き、一方の環状部材を他方の環状部材に付勢させてガタ
を防止することができる。また、環状部材270、27
2は、カメラのレンズ鏡筒に用いられたが、一般に螺合
する一対の環状部材として用いることができ、螺合部の
ねじに線ばね250、252を形成することにより、一
方の環状部材を他方の環状部材に付勢させてガタを防止
することができる。
【0065】また、付勢部材240、246、248、
及び線ばね250、252の材質はステンレスまたはリ
ン青銅のいずれであってもよい。
【0066】以上述べたように、本発明の付勢部材、環
状部材、及びレンズ鏡筒によれば、回転軸方向と径方向
に同一の部材で付勢することができ、省スペースにて十
分な負荷を加えて、環状部材の嵌合部または螺合部のガ
タの発生を防止することができる。
【0067】以上、本発明を実施の形態を用いて説明し
たが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範
囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更又
は改良を加えることができる。その様な変更又は改良を
加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、
特許請求の範囲の記載から明らかである。
【0068】
【発明の効果】上記説明から明らかなように、本発明に
よれば、環状部材の回転軸方向及び径方向に付勢し、環
状部材の嵌合部のガタをなくすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施形態のカメラ10の断面図であ
る。
【図2】 第1の実施形態のレンズ鏡筒の一例としての
フォーカスレンズ鏡筒20の正面図である。
【図3】 第1の実施形態のフォーカスレンズ鏡筒20
の断面図である。
【図4】 第1の実施形態の付勢部材240の正面図で
ある。
【図5】 第1の実施形態の付勢部材240の斜視図で
ある。
【図6】 第2の実施形態の付勢部材240が設けられ
たフォーカスレンズ鏡筒20の断面図である。
【図7】 第2の実施形態の付勢部材240の正面図で
ある。
【図8】 第3の実施形態の付勢部材240が設けられ
たフォーカスレンズ鏡筒20の断面図である。
【図9】 第3の実施形態の付勢部材240の正面図で
ある。
【図10】 第3の実施形態の付勢部材240の斜視図
である。
【図11】 外周面のヘリコイドねじの一部に線ばね2
50が形成された環状部材270を示す図である。
【図12】 環状部材270の外周上に設けられた線ば
ね250の位置を示す正面図である。
【図13】 内周面のヘリコイドねじの一部に線ばね2
52が形成された環状部材272を示す図である。
【図14】 環状部材272の内周上に設けられた線ば
ね252の位置を示す正面図である。
【図15】 外周面のヘリコイドねじの一部に突起部2
54を有する線ばね250が形成された環状部材270
を示す図である。
【図16】 内周面のヘリコイドねじの一部に突起部2
54を有する線ばね250が形成された環状部材272
を示す図である。
【符号の説明】
10 カメラ 20 フォーカスレンズ鏡筒 30 ズームレンズ鏡筒 40 撮像部 50 ファインダ部 210 固定筒 212 レンズ枠 213 レンズ 214 連結歯車 215 駆動ギア 219 フォーカスモーター 220 フォーカスストッパー 230 O型リング 234、235 ヘリコイドねじ 236 ねじ山 237 ねじ溝 240、246、248 付勢部材 241 プレート 264 ストッパー 242 板ばね 244 突起部 250、252 線ばね 254 突起部 260 ガイド 262 突起部 270、272 環状部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 近藤 茂 埼玉県朝霞市泉水3丁目11番46号 富士写 真フイルム株式会社内 (72)発明者 玉田 一聖 埼玉県朝霞市泉水3丁目11番46号 富士写 真フイルム株式会社内 Fターム(参考) 2H044 BD01 BD16

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相対回転して嵌合する一対の環状部材の
    嵌合部分に間挿されるよう形成された環状部材用付勢部
    材であって、 前記一対の環状部材が嵌合する状態において、前記環状
    部材の一方に押接される基底部分と、 前記基底部分から延長して形成され、前記環状部材の他
    方を前記相対回転の回転軸方向及び径方向に付勢する単
    一の作用部分とを備えたことを特徴とする環状部材用付
    勢部材。
  2. 【請求項2】 前記一対の環状部材の一方は、前記相対
    回転の回転方向に回転しない固定部材であり、前記一対
    の環状部材の他方は、前記相対回転の回転方向に回転
    し、前記固定部材に対して前記相対回転の回転軸方向に
    移動する回転部材であり、 前記基底部分は前記固定部材に押接され、 前記作用部分は前記回転部材を前記回転軸方向及び前記
    径方向に付勢し、前記回転部材は回転移動しながら前記
    固定部材との嵌合部分に押圧されることを特徴とする請
    求項2に記載の環状部材用付勢部材。
  3. 【請求項3】 相対回転して嵌合する一対の環状部材の
    嵌合端部に形成された環状部材用付勢部材であって、 前記環状部材の一方の嵌合端部にはめ込まれて固着する
    基底部分と、 前記基底部分から延長して形成され、前記一対の環状部
    材が嵌合する状態において、前記環状部材の他方の前記
    相対回転の回転軸方向及び径方向の移動を前記嵌合端部
    の位置に規制するように付勢する単一の作用部分とを備
    えたことを特徴とする環状部材用付勢部材。
  4. 【請求項4】 前記一対の環状部材の一方は、前記相対
    回転の回転方向に回転しない固定部材であり、前記一対
    の環状部材の他方は、前記相対回転の回転方向に回転
    し、前記固定部材に対して前記相対回転の回転軸方向に
    移動する回転部材であり、 前記基底部分は前記固定部材の嵌合端部にはめ込まれて
    固着され、 前記作用部分は前記回転部材の前記回転軸方向及び前記
    径方向の移動を前記嵌合端部の位置に規制するように付
    勢し、前記回転部材は回転移動しながら前記固定部材と
    の嵌合部分に押圧されることを特徴とする請求項3に記
    載の環状部材用付勢部材。
  5. 【請求項5】 前記作用部分が加える前記径方向の付勢
    は、前記回転部材を前記回転軸に垂直な一定の方向に押
    圧する力であり、前記回転部材が前記固定部材に対して
    回転移動した場合に、前記回転部材が前記固定部材との
    嵌合部分に押圧される点の軌跡は略線分であることを特
    徴とする請求項2または4に記載の環状部材用付勢部
    材。
  6. 【請求項6】 前記作用部分は、前記回転部材を前記回
    転軸方向及び前記径方向に付勢する弾性部材を有するこ
    とを特徴とする請求項5に記載の環状部材用付勢部材。
  7. 【請求項7】 前記弾性部材は、前記回転軸に垂直な断
    面で見た場合に、前記回転軸を中心として円形に配置さ
    れた、前記回転部材を前記回転軸方向に付勢する複数の
    板ばねであり、前記複数の板ばねの少なくとも1つは、
    前記回転部材を前記径方向に付勢する突起部を有するこ
    とを特徴とする請求項6に記載の環状部材用付勢部材。
  8. 【請求項8】 前記突起部を有する前記板ばねは、前記
    回転軸に垂直な断面で見た場合に、回転中心を通る直線
    に関し略対称な左右の位置に設けられ、前記突起部によ
    って、前記回転部材は前記回転軸に垂直な前記一定方向
    に押圧されることを特徴とする請求項7に記載の環状部
    材用付勢部材。
  9. 【請求項9】 前記板ばねは、前記回転軸に垂直な断面
    で見た場合に、前記円形状の配置において、等間隔に3
    箇所に配置され、前記3つの板ばねの内、2つの前記板
    ばねは前記突起部を有し、残りの1つの前記板ばねは前
    記突起物を有しないことを特徴とする請求項8に記載の
    環状部材用付勢部材。
  10. 【請求項10】 レンズ群を搭載したレンズ鏡筒であっ
    て、 レンズ群を搭載し、前記レンズ群の光軸周りに回転する
    回転筒と、 前記回転筒と嵌合し、前記回転筒を保持する固定筒と、 前記回転筒を前記回転の回転軸方向及び径方向に付勢
    し、前記回転筒が回転しながら前記固定筒に対して前記
    回転軸方向に移動した場合に、前記回転筒を前記固定筒
    との嵌合部分に押圧する付勢部とを備えたことを特徴と
    するレンズ鏡筒。
  11. 【請求項11】 相対回転して螺合する一対の環状部材
    であって、螺合部分のねじの一部を構成するように線ば
    ねを取り付け、前記一対の環状部材の一方を他方に対し
    て径方向に付勢することを特徴とする環状部材。
  12. 【請求項12】 前記一対の環状部材の一方は、前記相
    対回転の回転方向に回転しない固定部材であり、前記一
    対の環状部材の他方は、前記相対回転の回転方向に回転
    し、前記固定部材に対して前記相対回転の回転軸方向に
    移動する回転部材であり、 前記線ばねは、前記回転部材の螺合部分のねじの一部を
    構成するように取り付けられ、前記径方向の付勢により
    前記回転部材を前記回転軸に垂直な方向に押圧し、前記
    回転部材は回転移動しながら前記固定部材との嵌合部分
    に押圧されることを特徴とする請求項11に記載の環状
    部材。
  13. 【請求項13】 前記一対の環状部材の一方は、前記相
    対回転の回転方向に回転しない固定部材であり、前記一
    対の環状部材の他方は、前記相対回転の回転方向に回転
    し、前記固定部材を前記相対回転の回転軸方向に移動す
    る回転部材であり、 前記線ばねは、前記固定部材の螺合部分のねじの一部を
    構成するように取り付けられ、前記径方向の付勢により
    前記回転部材を前記回転軸に垂直な一定の方向に押圧
    し、前記回転部材は回転移動しながら前記固定部材との
    嵌合部分に押圧され、押圧される点の軌跡は略線分であ
    ることを特徴とする請求項11に記載の環状部材。
  14. 【請求項14】 前記線ばねは、前記回転部材を前記回
    転軸方向に付勢する突起部を有することを特徴とする請
    求項12または13に記載の環状部材。
  15. 【請求項15】 前記線ばねは、前記回転軸に垂直な断
    面で見た場合に、前記ねじ面の円周上で、回転中心を通
    る直線に関し略対称な左右の位置に設けられ、前記回転
    部材は前記回転軸に垂直な前記方向に押圧されることを
    特徴とする請求項12または13に記載の環状部材。
  16. 【請求項16】 レンズ群を搭載したレンズ鏡筒であっ
    て、 レンズ群を搭載し、前記レンズ群の光軸周りに回転する
    回転筒と、 前記回転筒と螺合し、前記回転筒を保持する固定筒と、 前記回転筒と前記固定筒の螺合部分のねじの一部を構成
    するように線ばねを取り付け、前記回転筒を前記固定筒
    に対して径方向に付勢する付勢部とを備えたことを特徴
    とするレンズ鏡筒。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007094235A (ja) * 2005-09-30 2007-04-12 Shicoh Eng Co Ltd レンズ駆動装置
JP2007215055A (ja) * 2006-02-10 2007-08-23 Seiko Precision Inc カメラモジュール及びこれを備えた電子機器
JP2016218097A (ja) * 2015-05-14 2016-12-22 キヤノン株式会社 レンズ装置及びこれを用いた投射型表示装置、撮像装置

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