JP2001206950A - エマルジョンおよびその製造方法 - Google Patents

エマルジョンおよびその製造方法

Info

Publication number
JP2001206950A
JP2001206950A JP2001015412A JP2001015412A JP2001206950A JP 2001206950 A JP2001206950 A JP 2001206950A JP 2001015412 A JP2001015412 A JP 2001015412A JP 2001015412 A JP2001015412 A JP 2001015412A JP 2001206950 A JP2001206950 A JP 2001206950A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
emulsion
carbon atoms
organopolysiloxane polymer
alkyl
oligomer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2001015412A
Other languages
English (en)
Inventor
Daniel Joseph Halloran
ジョーゼフ ハローラン ダニエル
Stuart Keeping
キーピング スチュアート
Brett Lee Zimmerman
リー ジマーマン ブレット
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dow Silicones Corp
Original Assignee
Dow Corning Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dow Corning Corp filed Critical Dow Corning Corp
Publication of JP2001206950A publication Critical patent/JP2001206950A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L83/00Compositions of macromolecular compounds obtained by reactions forming in the main chain of the macromolecule a linkage containing silicon with or without sulfur, nitrogen, oxygen or carbon only; Compositions of derivatives of such polymers
    • C08L83/04Polysiloxanes
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G77/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming a linkage containing silicon with or without sulfur, nitrogen, oxygen or carbon in the main chain of the macromolecule
    • C08G77/04Polysiloxanes
    • C08G77/045Polysiloxanes containing less than 25 silicon atoms
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G77/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming a linkage containing silicon with or without sulfur, nitrogen, oxygen or carbon in the main chain of the macromolecule
    • C08G77/04Polysiloxanes
    • C08G77/06Preparatory processes
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G77/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming a linkage containing silicon with or without sulfur, nitrogen, oxygen or carbon in the main chain of the macromolecule
    • C08G77/04Polysiloxanes
    • C08G77/14Polysiloxanes containing silicon bound to oxygen-containing groups
    • C08G77/16Polysiloxanes containing silicon bound to oxygen-containing groups to hydroxyl groups
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G77/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming a linkage containing silicon with or without sulfur, nitrogen, oxygen or carbon in the main chain of the macromolecule
    • C08G77/70Siloxanes defined by use of the MDTQ nomenclature
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10STECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10S8/00Bleaching and dyeing; fluid treatment and chemical modification of textiles and fibers
    • Y10S8/01Silicones

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Silicon Polymers (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 さまざまな種類の表面および基体に高分子量
ポリマーをデリバリーするのに有用なエマルジョンを提
供すること。 【解決手段】 i)シラノール末端ブロックシロキサン
と、式:R’Si(OR”)3[式中、R’およびR”
はアルキル基を表わし、R’は少なくとも8個の炭素原
子を含む]により表わされるアルキルトリアルコキシシ
ランと、水と、ノニオンまたはアニオン界面活性剤とを
含む混合物を形成し、(ii)前記混合物を攪拌または剪
断することにより前記混合物を乳化させ、(iii)得ら
れたエマルジョンに縮合特異的な酸触媒を添加し、(i
v)触媒が添加された前記エマルジョンを重合させてオ
ルガノポリシロキサンポリマーを形成し、(v)オルガ
ノポリシロキサンポリマーが所望の粘度に達するまで重
合工程(iv)を続けることを含む、オルガノポリシロキ
サンポリマーの粒子を含むエマルジョンの製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シリコーン粒子を
含むエマルジョンに関する。このエマルジョンは、ま
ず、有機ケイ素オリゴマーを乳化させ、次に、オリゴマ
ーの乳化した大きな粒子を縮合特異的な酸触媒を使用し
て重合させてより高い粘度および/またはより高い分子
量のシロキサンポリマーとすることにより製造される。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】米国
特許第2,891,920号(1959年6月23日)
および米国特許第3,294,725号(1966年1
2月27日)の各明細書には、オリゴマーを重合させて
より高い粘度および/またはより高い分子量のシロキサ
ンポリマーにするための縮合特異的な(condens
ation specific)酸触媒の使用が教示さ
れているが、いずれの特許明細書にも、アルキルトリア
ルコキシシランR’Si(OR”)3[式中、R’およ
びR”はアルキル基を表わし、R’は少なくとも8個、
好ましくは少なくとも12個、最も好ましくは少なくと
も16個もしくはそれよりも多くの炭素原子を含む]を
その製造プロセスにおいて含めることにより改良された
剥離性を示すシロキサンポリマーが得られることは示唆
されていない。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明は、オルガノポリ
シロキサンの粒子を含むエマルジョンの製造方法に関す
る。このエマルジョンは、(i)シラノール末端ブロッ
ク(silanolendbloked)シロキサンオ
リゴマーと、アルキルトリアルコキシシランオリゴマー
と、水と、ノニオン界面活性剤またはアニオン界面活性
剤とを組み合わせ、(ii)各成分を攪拌することにより
または高剪断装置を使用することによりオリゴマーを乳
化させてエマルジョン中に粒子を形成させ、(iii)オ
リゴマーのエマルジョンに縮合特異的な酸触媒を添加
し、(iv)オリゴマーを重合させてオルガノポリシロキ
サンポリマーを形成し、(v)得られるオルガノシロキ
サンポリマーが、好ましくは20,000〜1000万
センチポアズ(mPa・s)の範囲内の粘度である所望
の粘度を有するまで重合工程(iv)を続けることにより
製造される。
【0004】本発明に従って製造されるエマルジョン
は、高い分子量と目的に応じた流動学的特性を有するポ
リマーを人体にデリバリーする手段として機能できるも
の、すなわち、シャンプー基剤の場合のようにスタイリ
ングおよびコンディショニングの利点を人の毛髪に付与
するもの、またはスキンケア用途での使用に向くデリバ
リー機構として機能できるものである。本発明に従って
製造されるエマルジョンは、さまざまな種類の表面およ
び基体に高分子量ポリマーをデリバリーするために、紙
のコーティング、繊維のコーティング、およびホームケ
ア用途でも使用できる。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明において使用されるシラノ
ール末端ブロックシロキサンオリゴマーは、下記式によ
り一般的に表わすことのできる構造を有する。
【0006】
【化2】
【0007】この式において、R1〜R6の基は、概し
て、炭素原子数1〜6のアルキル基、例えばメチル、エ
チル、プロピル、ブチル、ペンチルおよびヘキシル;炭
素原子数6〜14のアリール基、例えばフェニル;また
はアルキルおよびアリール基を含んでなる。nの値は2
〜300の間で変化しうるため、オリゴマーは25℃で
20〜100,000センチポアズ(mPa・s)の範
囲内の粘度を有する。
【0008】下記構造を有するシラノール末端ブロック
ジメチルシロキサンオリゴマーが最も好ましい。
【0009】
【化3】
【0010】このシラノール末端ブロックジメチルシロ
キサンオリゴマーは、オリゴマー鎖内にランダムな配置
で少量のRSiO3/2三官能性「T」単位を含んでも良
い。この三官能性「T」単位は、分岐点と3つ以上のシ
ラノール末端基を与え、この3つ以上のシラノール末端
基はシラノール−シラノール縮重合時に同一分子内の3
つ以上の反応部位でのその後の生長をもたらす。
【0011】重合工程の間にアルキルトリアルコキシシ
ランR’Si(OR”)3[式中、R’およびR”はそ
れぞれアルキル基を表わす]を含める。アルキルトリア
ルコキシシランは、水により加水分解して縮重合にあず
かるR’Si(OH)3を形成するか、またはアルキル
トリアルコキシシランはシロキサンオリゴマーのシラノ
ールと直接反応して≡SiO結合を形成するとともにア
ルコール分子を遊離する。
【0012】アルキルトリアルコキシシランの幾つかの
例には、(C1)メチルトリメトキシシラン、(C2)
エチルトリメトキシシラン、(C3)プロピルトリメト
キシシラン、(C4)n−ブチルトリメトキシシラン、
(C6)ヘキシルトリメトキシシラン、フェニルトリメ
トキシシラン、(C8)オクチルトリメトキシシラン、
オクチルトリエトキシシラン、(C12)ドデシルトリ
メトキシシラン、ドデシルトリエトキシシラン、(C1
6)ヘキサデシルトリエトキシシラン、ヘキサデシルト
リメトキシシラン、(C18)オクタデシルトリエトキ
シシラン、オクタデシルトリメトキシシラン、(C2
0)エイコシルトリメトキシシラン、および(C30)
トリアコンチルトリメトキシシランがある。
【0013】しかしながら、前述のように、改良された
剥離特性を示すシロキサンポリマーは、R’が少なくと
も8個、好ましくは少なくとも12個、最も好ましくは
少なくとも16個もしくはそれよりも多くの炭素原子を
含むアルキルトリアルコキシシランをその製造プロセス
において含めることにより得られる。
【0014】本発明の方法によると、まず、アニオンま
たはノニオン界面活性剤を使用して水中に有機ケイ素オ
リゴマーを機械的に乳化させ、次に、触媒を添加して、
乳化した大きな粒度のオリゴマーを所望のポリマー粘度
まで重合させる。
【0015】有用なアニオン界面活性剤としては、アル
カリ金属スルホスクシネート;ヤシ油酸のスルホン化モ
ノグリセリドのような脂肪酸のスルホン化グリセリルエ
ステル;ナトリウムオレイルイソチオネートのようなス
ルホン化一価アルコールエステルの塩;オレイルメチル
タウリドのナトリウム塩のようなアミノスルホン酸のア
ミド;パルミトニトリルスルホネートのような脂肪酸ニ
トリルのスルホン化生成物;ナトリウムα−ナフタレン
モノスルホネートのようなスルホン化芳香族炭化水素;
ナフタレンスルホン酸とホルムアルデヒドの縮合生成
物;ナトリウムオクタヒドロアントラセンスルホネー
ト;アルカリ金属アルキルスルフェート;炭素原子数8
以上のアルキル基を有するエーテルスルフェート;炭素
原子数8以上のアルキル基を1つ以上有するアルキルア
リールスルホネートが挙げられる。
【0016】オレフィンスルホネート等のアニオン界面
活性剤も使用でき、使用できるアニオン界面活性剤の代
表的なものは、Stephan Company(イリノイ州ノースフ
ィールド所在)により商標BIO-TERGE AS-40で販売され
ているナトリウムα−オレフィンスルホネート類であ
る。これらのナトリウムC14-16オレフィンスルホネー
ト類は、C14-16α−オレフィンのスルホン化により製
造される長鎖スルホン酸塩の混合物である。それらは主
にナトリウムアルケンスルホネートおよびナトリウムヒ
ドロキシアルカンスルホネートからなる。
【0017】有用なノニオン界面活性剤は好ましくは1
0〜20の親水性−親油性バランス(HLB)を有す
る。HLBが10未満であるノニオン界面活性剤を使用
できるが、そのようなノニオン界面活性剤の水への限ら
れた溶解性のために、エマルジョンの安定性が非常に不
十分な場合がある。HLBが10未満であるノニオン界
面活性剤を使用する場合に、HLBが10を超えるノニ
オン界面活性剤を重合の間または重合後に添加すべきで
ある。
【0018】商用の種類のノニオン界面活性剤は、TERG
ITOL(商標)TMN-6およびTERGITOL(商標)TMN-10の各
商標で販売されている2,6,8−トリメチル−4−ノ
ニルオキシポリエチレンオキシエタノール(6EO)お
よび(10EO);TERGITOL(商標)15-S-7、TERGITOL
(商標)15-S-9, TERGITOL(商標)15-S-15の各商標で
販売されているアルキレンオキシポリエチレンオキシエ
タノール(C11-15第2級アルコールエトキシレート7
EO、9EOおよび15EO);TERGITOL(商標)15-S
-12、TERGITOL(商標)15-S-20、TERGITOL(商標)15-S
-30、TERGITOL(商標)15-S-40の各商標で販売されてい
る他のC11-15第2級アルコールエトキシレート;なら
びに商標TRITON(商標)X-405で販売されているオクチ
ルフェノキシポリエトキシエタノール(40EO)によ
り例示できる。これらの界面活性剤は全てUnion Carbid
e Corporation(コネチカット州ダンバリー所在)によ
り販売されている。
【0019】他の種類の商用のノニオン界面活性剤は、
Stephan Company(イリノイ州ノースフィールド所在)
により商標MAKON 10で販売されているノニルフェノキシ
ポリエトキシエタノール(10EO);ICI Surfactant
s(デラウェア州ウィルミントン所在)により商標BRIJ
35Lで市販されているポリオキシエチレン23ラウリル
エーテル(Laureth-23);ICI Surfactants(デラウェ
ア州ウィルミントン所在)により販売されているRENEX
30(HLBが14.5であるポリオキシエチレンエーテ
ルアルコール)である。
【0020】乳化した有機ケイ素オリゴマーを重合させ
る反応は、水と、少なくとも1種のアニオン(イオン
性)界面活性剤またはノニオン界面活性剤と、触媒とを
含む単純な反応器で実施される。
【0021】縮合特異的な酸触媒は、塩酸、硫酸のよう
な強酸、またはドデシルベンゼンスルホン酸のようなス
ルホン酸触媒であることができる。
【0022】エマルジョンは、全エマルジョンの10〜
90質量%、好ましくは25〜60質量%の濃度の有機
ケイ素成分を含む。シリコーン含量が10%未満である
エマルジョンを製造することもできるが、そのようなエ
マルジョンには経済的価値がほとんどまたは全くない。
【0023】触媒は、全エマルジョンの0.05〜25
質量%のレベルで反応媒体中に存在する。アニオン界面
活性剤は、全エマルジョンの0.05〜25質量%、好
ましくは0.5〜20質量%のレベルで存在する。ノニ
オン界面活性剤は、全エマルジョンの0.1〜40質量
%、好ましくは0.5〜30質量%のレベルで存在す
る。水は、全エマルジョンの10〜90質量%、好まし
くは20〜80質量%のレベルで存在する。
【0024】本発明の方法は、有機ケイ素オリゴマー
と、アニオン界面活性剤またはノニオン界面活性剤と、
水と、触媒とを含むエマルジョンを生成させることによ
り実施される。縮重合反応によりオリゴマーが所望のポ
リマー粘度または分子量に達するまで、このエマルジョ
ンを室温で加工しても、攪拌しながら重合反応温度で加
熱してもよい。
【0025】本明細書において「縮合」とは、2つ以上
の分子が水またはアルコールのような他の単純な物質の
分離を伴って結合することを意味する。特に、本発明の
方法に特徴的な縮重合反応は、シラノール基≡SiOH
を含有する有機ケイ素オリゴマーの縮合によるポリシロ
キサンの形成を伴うとともにそのようなポリシロキサン
の形成をもたらす。
【0026】重合反応温度は典型的には水の凝固点より
も高いが、水の沸点よりも低い。大気圧よりも高い圧力
または大気圧よりも低い圧力は、この範囲外での操業を
可能にする。室温よりも低い温度では、重合反応はより
ゆっくり進行するであろう。好ましい温度範囲は1〜9
5℃であり、最も好ましくは20〜50℃である。
【0027】重合反応は、周知の方法を使用することに
より有機ケイ素オリゴマーの所望の重合度で停止させる
ことができる。最大限の量のオリゴマーが反応したと
き、すなわち縮合したときに、反応を停止させることが
好ましい。24時間未満、典型的には10時間未満の反
応時間が、所望のポリマー粘度に達するのに十分であ
る。
【0028】反応を停止させる方法には、化学量論的量
に等しい量または化学量論的量よりもわずかに多い量の
塩基を添加することによる触媒の中和が含まれる。強塩
基または弱塩基を使用して反応を中和させることができ
る。中和しすぎると、反応を再び触媒し得るために、強
塩基を使用する場合には、中和しすぎないように注意を
払わねばならない。アニオン界面活性剤が存在する場合
に、得られるエマルジョンのpHが7を超えるように、
十分な量の塩基により中和することが好ましい。
【0029】使用することのできる中和剤のいくつかの
例として、水酸化ナトリウム、水酸化アンモニウム、水
酸化カリウム、炭酸ナトリウム、トリエタノールアミン
(TEA)、トリエチルアミン、イソプロピルアミン、
およびヘキサメチルジシラザンが挙げられる。
【0030】エマルジョンは、微生物により汚染されや
すいために、防腐剤が必要な場合もあり、防腐剤として
使用できる代表的な化合物としては、ホルムアルデヒ
ド、DMDMヒダントイン、5−ブロモ−5−ニトロ−
1,3−ジオキサン、メチルパラベン、プロピルパラベ
ン、ソルビン酸、イミダゾリジニルウレア、および5−
クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン
[Rohm & Haas Company(ペンシルヴァニア州フィラデ
ルフィア所在)により商標KATHON CGで販売されている
製品]が挙げられる。
【0031】
【実施例】例1 697.4gの水と、59.6gのアニオン界面活性剤
BIO-TERGE AS-40[Stephan Company(イリノイ州ノース
フィールド所在)により販売]と、5.6gのオクチル
トリエトキシシラン(OTES)と、1120gの式:
【0032】
【化4】
【0033】(式中、nは、約75センチポアズ(mP
a・s)の粘度を与えるのに十分な値である)に概して
対応する構造を有するシラノール末端ブロックシロキサ
ンオリゴマーを組み合わせることにより混合物を調製し
た。
【0034】これらの成分を1,700psi(11,
721kPa)でソノレーターに通し、次に7,000
psi(48,264kPa)で均質化した。800g
の得られた均質化されたプレエマルジョンをフラスコ内
で攪拌しながら、そのフラスコに18.1gの10%塩
酸水溶液を触媒として添加した。2時間後、pHを7に
調節するために、そのフラスコに、15.1gの15%
炭酸ナトリウム水溶液を添加した。6.75gのノニオ
ン界面活性剤RENEX 30[ICI Surfactants(デラウェア
州ウィルミントン所在)により販売されているHLBが
14.5のポリオキシエチレンエーテルアルコール]、
および0.7gの防腐剤5−クロロ−2−メチル−4−
イソチアゾリン−3−オン[Rohm & Haas Company(ペ
ンシルヴァニア州フィラデルフィア所在)により商標KA
THON CGで販売されている製品]を添加することにより
最終的なエマルジョン生成物を形成した。
【0035】例2 この例は例1に類似するもので、別の異なるアルキルト
リアルコキシシランオリゴマーを製造プロセスにおいて
含めることを例示するものである。この例で使用したア
ルキルトリアルコキシシランはヘキサデシルトリエトキ
シシラン(HDTES)であった。28.6gのこの高
級アルキル含有アルキルトリアルコキシシランを使用し
てエマルジョンを製造したことを除き、例1の必須の項
目の全てに概してならい、例1を繰り返した。
【0036】例3 この例は、例1および2に類似するもので、さらに別の
異なるアルキルトリアルコキシシランオリゴマーを製造
プロセスにおいて含めることを例示するものである。こ
の例で使用したアルキルトリアルコキシシランはメチル
トリメトキシシラン(MTMS)であった。様々な量の
この低級アルキル含有アルキルトリアルコキシシランを
使用してエマルジョンを製造したことを除き、例1およ
び2の必須の項目の全てに概してならい、例1および2
を繰り返した。表Iを参照されたい。
【0037】例1および2で製造したエマルジョンから
抽出されたシリコーンポリマーは、それらの弾性率また
は貯蔵弾性率G’により最良に特徴づけられる他に類の
ない流動学的特性を有する。これを求めるために用いた
手法を以下に示す。
【0038】レオロジー−フロー法 この手法では、Carrimed Ltd.(Interpret House, Curt
is Road Industrial Estate, Dorking, Surry RH 4 1D
P, England)により製造されたCarrimed(商標)応力制
御式円錐平板型(Cone and Plate)レオメーターを使用
した。このレオメーターに、フロー実験用のDOSソフ
トウェアを装填した。10,000ダイン/cm2のプ
レ剪断応力を1分間加え、そして試料を4分間平衡化し
た。次に、各段階が3分間の7段階で、logモードで
試料に10ダイン/cm2〜10000ダイン/cm2
応力を加えた。全ての実験を25℃で行った。
【0039】説明のために述べると、ある物質の粘弾性
は、弾性の1つの尺度であるその貯蔵弾性率G’によっ
て表わすことができる。G’は弾性変形時に蓄積したエ
ネルギーに関係し、クリープ−応力関係実験で求められ
る弾性率にほぼ等しい。ポリマーがそのガラス状態にあ
るときに、G’の値は大きく、そしてポリマーがガラス
転移を経て柔軟およびゴム状になる際の温度上昇につれ
てG’の値は減少する。
【0040】ポリマーが架橋したものであると、ガラス
転移のずっと後でも貯蔵弾性率は減少しない。実際のレ
ベルは、架橋度に依存する。Carri-Med CSレオメーター
は、コンピューター駆動制御応力装置であるとともに、
剪断速度や剪断応力、クリープおよび回復性測定値の関
数としての流動曲線を求めることができ、応力制御プロ
セスをシミュレートする多用性粘度計であるために、こ
の点で、他に類のないものである。
【0041】表Iに、例1〜3で製造したエマルジョン
から抽出した様々なポリマーについてのG’を求めるの
に得た結果を示す。
【0042】
【表1】
【0043】表Iにおいて、アルキルトリアルコキシシ
ランオリゴマーのアルキル基の長さの増大につれてG’
の値が減少することがわかる。
【0044】例4−剥離特性 例1〜3で製造したエマルジョンから抽出したポリマー
の剥離特性を、2本の指で少量のポリマーを挟み、そし
て2本の指を引き離すことにより求めた。メチルトリメ
トキシシランMTMSから製造されたポリマーは粘着性
であり、指を引き離しても指から離れなかった。一方、
オクチルトリエトキシシランOTESから製造されたポ
リマーも粘着性であったが、指を引き離すと指から離れ
た。ヘキサデシルトリエトキシシランHDTESから製
造されたポリマーも粘着性であったが、このポリマーも
指を引き離すと指から離れた。
【0045】これらの剥離特性は、ヘアケア、スキンケ
ア、ホームケア、繊維および繊維製品並びに紙等の用途
で有用な特性を与えることが予測される。
【0046】本発明の必須の態様から離れずに、本明細
書に記載した化合物、組成物および方法に他の変更を加
えることができる。本明細書において具体的に例示した
本発明の態様は説明のためのものであって、特許請求の
範囲で規定される本発明の範囲を限定することを意図し
たものではない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 スチュアート キーピング ベルギー国,オベリジュセ 3090,メンリ ングドリーフ 24 (72)発明者 ブレット リー ジマーマン アメリカ合衆国,ミシガン 48415,バー チ ラン,ウィラード ロード 1468

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (i)シラノール末端ブロックシロキサ
    ンと、式:R’Si(OR”)3[式中、R’および
    R”はアルキル基を表わし、R’は少なくとも8個、1
    2個もしくは16個またはそれよりも多くの炭素原子を
    含み、R”は1〜6個の炭素原子を含む]により表わさ
    れるアルキルトリアルコキシシランと、水と、ノニオン
    界面活性剤またはアニオン界面活性剤とを含む混合物を
    形成し、(ii)前記混合物を攪拌または剪断することに
    より前記混合物を乳化させ、(iii)得られたエマルジ
    ョンに縮合特異的な酸触媒を添加し、(iv)触媒が添加
    された前記エマルジョンを重合させてオルガノポリシロ
    キサンポリマーを形成し、(v)前記オルガノポリシロ
    キサンポリマーが所望の粘度に達するまで重合工程(i
    v)を続けることを含む、オルガノポリシロキサンポリ
    マーの粒子を含むエマルジョンの製造方法。
  2. 【請求項2】 シラノール末端ブロックシロキサンが
    式: 【化1】 [式中、R1〜R6は炭素原子数1〜6のアルキル基ま
    たは炭素原子数6〜14のアリール基を表わし、nは2
    〜300である]により表わされ、このシラノール末端
    ブロックシロキサンオリゴマーが25℃で20〜10
    0,000センチポアズ(mPa・s)の範囲内の粘度
    を有する請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の方法に従って製
    造されるエマルジョン。
JP2001015412A 2000-01-24 2001-01-24 エマルジョンおよびその製造方法 Withdrawn JP2001206950A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US09/490105 2000-01-24
US09/490,105 US6239211B1 (en) 2000-01-24 2000-01-24 Emulsions containing silicone polymers

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001206950A true JP2001206950A (ja) 2001-07-31

Family

ID=23946650

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001015412A Withdrawn JP2001206950A (ja) 2000-01-24 2001-01-24 エマルジョンおよびその製造方法

Country Status (8)

Country Link
US (1) US6239211B1 (ja)
EP (1) EP1120434B1 (ja)
JP (1) JP2001206950A (ja)
KR (1) KR20010074534A (ja)
CN (1) CN1319389A (ja)
AU (1) AU1640601A (ja)
CA (1) CA2332089A1 (ja)
DE (1) DE60100366T2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006104456A (ja) * 2004-09-07 2006-04-20 Ge Toshiba Silicones Co Ltd 球状シリコーンエラストマー微粒子とその製造方法、および化粧料
JP2008540745A (ja) * 2005-05-12 2008-11-20 ワッカー ケミー アクチエンゲゼルシャフト 架橋したオルガノポリシロキサン分散液の製法
JP2010513617A (ja) * 2006-12-19 2010-04-30 ビーエーエスエフ コーティングス アクチェンゲゼルシャフト 高い引掻耐性及び耐候性を有する被覆剤

Families Citing this family (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4083323B2 (ja) * 1998-10-29 2008-04-30 東レ・ダウコーニング株式会社 有機ケイ素化合物系エマルジョンの製造方法
JP4469052B2 (ja) * 2000-02-29 2010-05-26 東レ・ダウコーニング株式会社 架橋シリコーン粒子の製造方法
GB0302840D0 (en) * 2003-02-07 2003-03-12 Dow Corning Process for making silicone emulsions
JP4819685B2 (ja) * 2003-10-08 2011-11-24 ダウ・コーニング・コーポレイション シリコーンmq樹脂強化シリコーンエラストマーエマルジョン
US8815291B2 (en) 2005-06-17 2014-08-26 Austrailian Nuclear Science & Technology Organisation Particles comprising a releasable dopant therein
US8034323B2 (en) * 2005-12-21 2011-10-11 Avon Products, Inc. Cosmetic compositions having in-situ silicone condensation cross-linking
EP2414433A2 (en) * 2009-03-31 2012-02-08 Dow Corning Corporation Branched organopolysiloxanes
CN103865064B (zh) * 2012-12-12 2016-12-28 董方民 一种具有半互穿网络结构的硅氧烷乳液
US11117351B2 (en) * 2016-08-03 2021-09-14 Sekisui Chemical Co., Ltd. Interlayer film for colored laminated glass, and colored laminated glass
GB201614616D0 (en) * 2016-08-25 2016-10-12 Dow Corning Toray Co Ltd And Dow Corning Corp Process of making waterbourne large size & stable silicone rubber suspension & excellent sensory matte coating thereby
US11708494B2 (en) * 2020-02-14 2023-07-25 Icp Construction, Inc. Oleophobic and hydrophobic composition

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2891920A (en) 1955-01-26 1959-06-23 Dow Corning Polymerization of organopolysiloxanes in aqueous emulsion
GB1024024A (en) 1963-04-08 1966-03-30 Dow Corning Improvements in or relating to polymerising or co-polymerising organosilicon compounds
US4567231A (en) * 1984-06-26 1986-01-28 Dow Corning Corporation Emulsions of reinforced polydiorganosiloxane latex
US4568718A (en) * 1984-06-26 1986-02-04 Dow Corning Corporation Polydiorganosiloxane latex
US4584341A (en) * 1984-06-26 1986-04-22 Dow Corning Corporation Emulsions of crosslinked polydiorganosiloxanes
US4618645A (en) * 1985-05-24 1986-10-21 Dow Corning Corporation Method of producing aqueous latex of crosslinked polydiorganosiloxane
US5661215A (en) * 1995-07-26 1997-08-26 Dow Corning Corporation Microemulsions of gel-free polymers
US6235834B1 (en) * 1999-07-12 2001-05-22 Dow Corning Corporation Emulsion containing silicone particles of large size

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006104456A (ja) * 2004-09-07 2006-04-20 Ge Toshiba Silicones Co Ltd 球状シリコーンエラストマー微粒子とその製造方法、および化粧料
JP2008540745A (ja) * 2005-05-12 2008-11-20 ワッカー ケミー アクチエンゲゼルシャフト 架橋したオルガノポリシロキサン分散液の製法
JP2010513617A (ja) * 2006-12-19 2010-04-30 ビーエーエスエフ コーティングス アクチェンゲゼルシャフト 高い引掻耐性及び耐候性を有する被覆剤

Also Published As

Publication number Publication date
EP1120434B1 (en) 2003-06-18
CA2332089A1 (en) 2001-07-24
US6239211B1 (en) 2001-05-29
KR20010074534A (ko) 2001-08-04
DE60100366D1 (de) 2003-07-24
DE60100366T2 (de) 2004-04-29
EP1120434A1 (en) 2001-08-01
AU1640601A (en) 2001-07-26
CN1319389A (zh) 2001-10-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4857109B2 (ja) 水中シリコーン油型エマルジョンを製造するための機械的な反転プロセス
EP1583790B1 (en) Method of making silicone resin emulsions
AU741559B2 (en) Organopolysiloxane emulsions
CN101200547B (zh) 有机聚硅氧烷水分散体的制备
EP0989153A1 (en) Emulsions containing ultrahigh viscosity silicone polymers
JP5698915B2 (ja) 水中油型シリコーンエマルジョン組成物
JP2001206950A (ja) エマルジョンおよびその製造方法
JP5057022B2 (ja) コーティング用エマルジョン組成物
AU703498B2 (en) Microemulsions of gel-free polymers
US6475974B1 (en) Mechanical microemulsions of blended silicones
EP1031344A2 (en) Method of preparing silicone oil-in-water microemulsions
JP2010235930A (ja) 水中油型シリコーンエマルジョン組成物
JP4717182B2 (ja) 大きいサイズのシリコーン粒子を含むエマルション
JPH0516456B2 (ja)
US5684085A (en) Microemulsions of gel-free polymers
US20080242744A1 (en) Process for making silicone-in-water emulsions
US6297318B1 (en) Emulsion polymerization using a cocyclic silicone
JP2009126888A (ja) 大粒径オルガノポリシロキサンラテックス組成物
JP2015205951A (ja) 皮膜形成性シリコーンエマルション組成物及び皮膜
JP2008069215A (ja) 分岐状有機変性シリコーンオイル、その製造方法、及びそれを用いた金型用離型剤
JPH043431B2 (ja)
JP2001048984A (ja) アリール基含有シリコーンラテックスの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20080401