JP2001205023A - エアフィルタ - Google Patents
エアフィルタInfo
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- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Artificial Filaments (AREA)
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Abstract
の菌、ウィルス等を捕集、不活性化することができ、し
かもオゾンによる抗菌性能の劣化を生じることもない、
エアフィルタを提供する。 【解決手段】 高分子材料である、たとえば強塩基性陰
イオン樹脂に、イオン交換吸着して抗菌剤であるヨウ素
を含有し、そのヨウ素を含有した高分子材料を糸状に加
工してフィルタ素材をつくり、そのフィルタ素材を用い
て不織布をつくってその不織布を用いて抗菌フィルタ3
を形成する。そして、たとえばその抗菌フィルタ3の下
流側に、活性炭を用いて形成した活性炭フィルタ4を設
けて、空気清浄機に使用する。
Description
関するものであり、たとえば、空気清浄機に使用して、
空気中の菌、ウィルス等を捕集、不活性化することがで
きるエアフィルタに関する。
高分子成型物にヨウ素を吸着含有させたもの(特開昭5
7―50906号公報)、(2)多孔質シート(不織
布)にアミジン基またはグアニジン基を含む抗菌剤と、
カテキンとを付着させたもの(特開平9―141021
号公報)、(3)高吸水性繊維中にヨウ素を含有させた
もの(特開平10―53519号公報)等が知られてい
る。
来方法では、いずれもフィルタを構成する素材の、繊
維、シート、成型物等への加工後に、得られるその加工
物に抗菌剤を付着(吸着)により含有させるため、その
付着(吸着)物によりフィルタ繊維間に目詰まりを来た
して通気性が劣化し、その結果、通気抵抗が上昇し、捕
集効率が低下するという問題があった。
ィルタを、オゾンを発生する電気集塵式空気清浄機に用
いる場合には、カテキンの還元性により、オゾンーカテ
キンの酸化還元反応を生じ、抗菌効果が減少してしまう
という問題もあった。
界面活性剤とを配合して抗菌処理することも知られてい
るが(特開昭64―66254号公報)、単にその物自
体のカビの繁殖防止を図るものにすぎず、空気中の菌や
ウィルスの捕集、不活性化を図るものではなかった。
めることなく、かつ高い捕集効率で、空気中の菌、ウィ
ルス等を捕集、不活性化することができ、しかもオゾン
による抗菌性能の劣化を生じることもない、エアフィル
タを提供することにある。
載のエアフィルタは、抗菌剤であるヨウ素を含有した高
分子材料を糸状に加工してフィルタ素材をつくり、その
フィルタ素材を用いて抗菌フィルタを形成してなること
を特徴とする。
素材自体が抗菌性を有するため、糸状に加工後に抗菌剤
を含有させる必要もなく、よって、抗菌剤の付着(吸
着)によりフィルタ繊維間に目詰まりを来たして通気性
が劣化することもない。それゆえ、空気を通したとき、
低い通気抵抗、かつ高い捕集効率で、空気中の菌、ウィ
ルス等を捕集、不活性化して清浄な空気を提供する。ま
た、抗菌剤として、ヨウ素を使用するものであるから、
オゾンを発生する電気集塵式空気清浄機に使用しても抗
菌性能の劣化を生じない。
1に記載のエアフィルタにおいて、前記フィルタ素材を
用いて不織布をつくり、その不織布を用いて抗菌フィル
タを形成してなることを特徴とする。
菌フィルタを形成することにより、菌、ウィルス等の捕
集効率をより高くする。
1または2に記載のエアフィルタにおいて、前記抗菌フ
ィルタの下流側に、活性炭を用いて形成した活性炭フィ
ルタを設けてなることを特徴とする。
ィルタを設けて、後者のフィルタにより、前者のフィル
タから揮散するヨウ素等を取り除く。
1、2または3に記載のエアフィルタにおいて、前記高
分子材料に、強塩基性陰イオン交換樹脂にイオン交換吸
着してヨウ素を含有してなることを特徴とする。
交換樹脂にイオン交換吸着してヨウ素を含有してなり、
糸状に加工する前に既にフィルタ素材自体が抗菌性を有
するから、糸状に加工後に抗菌剤を付着(吸着)させて
含有させることが不要となる。そのため、前述のよう
に、低い通気抵抗、かつ高い捕集効率で、空気中の菌、
ウィルス等を捕集、不活性化する。
1、2、3または4に記載のエアフィルタにおいて、空
気清浄機に使用してなることを特徴とする。
することにより、低い通気抵抗、かつ高い捕集効率で、
空気中の菌、ウィルス等を捕集、不活性化して、汚れた
空気を清浄化する。
いて説明する。
ヨウ素を含有した高分子材料を糸状に加工してフィルタ
素材をつくり、そのフィルタ素材を用いて抗菌フィルタ
を形成してなるものである。
交換樹脂にイオン交換吸着してヨウ素を含有してなるこ
とが好ましい。
を得るには、たとえば、ヨウ素をアルカリ金属溶液に溶
解し、これに、常温常圧で強塩基性陰イオン交換樹脂を
混合する。
ば、陰イオン交換樹脂中の塩素イオンCl-が、三ヨウ
化物イオンI3 −とイオン交換され、この三ヨウ化物イ
オンI3 −が、次式に示すように、官能基である第四級
アンモニウム基と電気的に結合し、さらに樹脂の架橋構
造に支持された構造となっている。
ウ素を含有した高分子材料である、ヨウ素化合樹脂は、
それ自体、抗菌性を有するものである。すなわち、この
ヨウ素化合樹脂は、第四級アンモニウム基を官能基とす
る強塩基性陰イオン交換樹脂、つまり正に帯電した巨大
な陽イオンの樹脂である。そこで、ヨウ素化合樹脂の表
面にヨウ素よりもイオン化傾向の大きいイオンが近づく
と、これをヨウ素イオンと交換しようとする力が働く。
に有し、表面付近に酸性アミノ酸を含有するため、通
常、細胞膜は負に帯電した状態にある。そこで、このヨ
ウ素化合樹脂の表面に細菌等が近づくと、ヨウ素イオン
と交換しようとする力が働き、ヨウ素イオンを遊離す
る。そして、ヨウ素化合樹脂の表面に接触した細菌等
は、遊離されたヨウ素の酸化作用により殺菌されること
になる。
のようにして得られる抗菌剤であるヨウ素を含有した高
分子材料、たとえば、前記ヨウ素化合樹脂を、糸状に加
工してフィルタ素材をつくる。
し、これに、以降の操作上加工し易くするためポリエチ
レン樹脂を混合して、たとえば120〜180℃、好ま
しくは130〜140℃で混練する。
まで加熱溶融した後、紡糸装置により糸状に加工してフ
ィルタ素材をつくる。
ィルタを形成するが、抗菌フィルタの形状は、所望の通
気抵抗や捕集効率が得られるのであれば、特に限定され
るものではない。たとえば、このフィルタ素材を用い
て、これを編みこんで不織布をつくり、その不織布を用
いて抗菌フィルタを形成してもよい。
抗菌フィルタを形成するのは、菌、ウィルス等をより高
い捕集効率で捕集するためである。
材料に含有させる抗菌剤として、ヨウ素を使用するが、
ヨウ素は沸点が高く、加熱溶融時に揮散が少なく、また
オゾン等の酸化剤に侵されにくいので、抗菌剤として好
ましい。
フィルタの下流側に、活性炭を用いて形成した活性炭フ
ィルタを設けてもよい。
明のフィルタを使用する例を図1に示すが、空気の流れ
に沿って、イオン化部1、電気集塵部2および抗菌フィ
ルタ3を順次設け、さらに、抗菌フィルタ3の下流側に
活性炭フィルタ4を設け、活性炭フィルタ4の下流側に
は、モ−タ5により駆動するファン6を設ける。
転させて、汚れた空気を吸い込み、イオン化部1でイオ
ン化し、帯電した粒子を電気集塵部2で静電的に吸着し
て集塵処理した後、抗菌フィルタ3により抗菌処理し、
さらに、活性炭フィルタ4により、抗菌フィルタ3から
揮散するヨウ素、臭気等を取り除いて、清浄な空気とす
る。このように活性炭フィルタ4を抗菌フィルタ3の下
流側に設けることにより、空気清浄機の空気の流れに乗
ってヨウ素等が空気清浄機の外へと揮散するのを防ぐこ
とができる。
気集塵式の他、フィルタ式、、イオン式等の空気清浄機
に使用することができ、これらの空気清浄機を設置可能
な空間の空気の清浄化に適用することができる。また、
空気清浄機の他、エアコン、マスク等のフィルタとして
使用することができる。
で強塩基性陰イオン交換樹脂を混合して、ヨウ素化合樹
脂を得た。
に、ポリエチレン樹脂を混合して、130〜140℃で
混練した。
た後、紡糸装置により、径0.3mmの樹脂糸に加工し
てフィルタ素材をつくり、これを用いて不織布をつく
り、この不織布を用いて、抗菌フィルタを形成して、こ
の発明のエアフィルタを得た。
既にフィルタ素材自体が抗菌性を有するため、糸状に加
工後に抗菌剤を含有させることが必要でなく、抗菌剤の
付着(吸着)によりフィルタ繊維間に目詰まりを来たし
て通気性が劣化することもないから、低い通気抵抗、か
つ高い捕集効率で、空気中の菌、ウィルス等を捕集、不
活性化して清浄な空気を提供することができる。また、
抗菌剤として、オゾンに対し反応性の低いヨウ素を使用
するから、オゾンを発生する電気集塵式空気清浄機に使
用しても、オゾンによる抗菌性能の劣化を生じない。
つくり、これを用いて抗菌フィルタを形成することによ
り、菌、ウィルス等の捕集効率をより高くすることがで
きる。
ルタの下流側に活性炭フィルタを設けることにより、空
気清浄機の空気の流れに乗ってヨウ素等が空気清浄機外
に揮散するのを防ぐことができる。
ルタを空気清浄機に使用することにより、低い通気抵
抗、かつ高い捕集効率で、空気中の菌、ウィルス等を捕
集、不活性化して、汚れた空気を清浄化することができ
る。
機に用いる場合の概略説明図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 抗菌剤であるヨウ素を含有した高分子材
料を糸状に加工してフィルタ素材をつくり、そのフィル
タ素材を用いて抗菌フィルタを形成してなる、エアフィ
ルタ。 - 【請求項2】 前記フィルタ素材を用いて不織布をつく
り、その不織布を用いて抗菌フィルタを形成してなる、
請求項1に記載のエアフィルタ。 - 【請求項3】 前記抗菌フィルタの下流側に、活性炭を
用いて形成した活性炭フィルタを設けてなる、請求項1
または2に記載のエアフィルタ。 - 【請求項4】 前記高分子材料に、強塩基性陰イオン交
換樹脂にイオン交換吸着してヨウ素を含有してなる、請
求項1、2または3に記載のエアフィルタ。 - 【請求項5】 空気清浄機に使用してなる、請求項1、
2、3または4に記載のエアフィルタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000012737A JP2001205023A (ja) | 2000-01-21 | 2000-01-21 | エアフィルタ |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2006090869A Division JP2006247403A (ja) | 2006-03-29 | 2006-03-29 | エアフィルタ |
JP2006090871A Division JP2006289078A (ja) | 2006-03-29 | 2006-03-29 | マスク |
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JP2001205023A5 JP2001205023A5 (ja) | 2006-05-18 |
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Country Status (1)
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100445797B1 (ko) * | 2002-02-28 | 2004-08-25 | 토리 주식회사 | 다기능 살균필터 및 그 제조방법 |
JP2005539160A (ja) * | 2002-09-16 | 2005-12-22 | トリオシン・ホールディング・インコーポレイテッド | 活性剤が加入された静電的に荷電したフィルター媒体 |
JP2007007151A (ja) * | 2005-06-30 | 2007-01-18 | Hitachi Appliances Inc | 空気清浄機 |
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-
2000
- 2000-01-21 JP JP2000012737A patent/JP2001205023A/ja active Pending
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