JP2001201687A - 対物レンズ及び光ピックアップ装置 - Google Patents

対物レンズ及び光ピックアップ装置

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JP2001201687A
JP2001201687A JP2000011494A JP2000011494A JP2001201687A JP 2001201687 A JP2001201687 A JP 2001201687A JP 2000011494 A JP2000011494 A JP 2000011494A JP 2000011494 A JP2000011494 A JP 2000011494A JP 2001201687 A JP2001201687 A JP 2001201687A
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objective lens
light
reflection
incident
pickup device
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Kohei Ota
耕平 大田
Minoru Yokota
稔 横田
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型でかつNAの大きな単玉の反射光学面を
含む対物レンズ、この対物レンズを含み対物レンズと光
情報記録媒体の記録面との間隙を適切にしリムーバルデ
ィスク対応が可能な光ピックアップ装置及び記録再生装
置を提供する。反射光学面を含む対物レンズを近接場光
学系として使用する場合、使用時の温度変化に起因する
結像位置のずれを補正し、結像位置のずれが殆ど生じな
い対物レンズを提供する。 【解決手段】 この対物レンズ1は、光情報記録媒体1
0について記録または再生を行うための単玉の対物レン
ズである。凹面状の第1面2と、反射面3,4とを有
し、第1面から入射した光束が反射面を介して出射し、
次の条件を満足する。0.5≦│R1/f│≦2.0
(R1<0)、n>1.4、t>0.01mm。R1:第
1面の曲率半径(非球面の場合は、近軸曲率半径)、
n:使用波長における屈折率、t:対物レンズの最も像
側の面から像面までの空気換算距離、f:使用波長にお
ける焦点距離

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスクなどの
光情報記録媒体について記録または再生を行うための対
物レンズ、及びこの対物レンズを含む光ピックアップ装
置に関し、特に、反射面を含む単玉からなり小型で開口
数NAが大きい対物レンズに関する。
【0002】
【従来の技術】光ディスクなどを光情報記録媒体とした
高密度記録再生装置に使用される小型でNAが大きい対
物レンズとして反射光学面を含む単玉レンズが提案され
ている。このような反射光学面を含む単玉の対物レンズ
が特開平6−214154号公報に開示されている。こ
の対物レンズは、第1面が中央付近を除いたリング上に
て全反射面をなし、第2面が中央付近で全反射面または
半透過面としたものである。また、従来の別の形態とし
て、対物レンズの射出面と光情報記録媒体の記録面との
間隔を使用波長以下に配置することにより、レンズ材質
の屈折率に比例してNAを大きくした対物レンズが提案
されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
6−214154号公報で開示された2面の反射面を含
む対物レンズでは、まず第1面を透過した光束が第2面
の中央付近の全反射面または半透過面に当り更に第3面
で反射されて、第4面を出射して結像する形態であり、
第1面から第2面へ至る光束径が、第2面の中央付近の
反射面程度の小さなものとなり、NAを大きくするには
限界があり困難である。
【0004】この場合、第2面の反射面を強い凸面とし
て発散角を大きくすることも考えられるが、該第2面
は、射出光束が通過する第4面としても使用されるた
め、射出光束にとっては負屈折力が強くなるため、NA
を大きくするには損失となり、NAを大きくできない。
【0005】また、従来の別の形態として、対物レンズ
の射出面と光情報記録媒体の記録面との間隔を使用波長
以下に配置する、いわゆる近接場光学系とした場合、使
用時の温度変化に起因するレンズ材質の屈折率の変動な
どにより結像位置にずれが生じると、近接場光学系では
焦点合せの調整ができず光ピックアップ性能が劣化して
しまう問題がある。
【0006】本発明は、上述のような従来技術の問題に
鑑み、小型でかつNAの大きな単玉の反射光学面を含む
対物レンズ、及びこの対物レンズを用いて光情報記録媒
体の記録面との間隙を適切にしリムーバルディスク対応
が可能な光ピックアップ装置を提供することを目的とす
る。
【0007】さらに、使用時の温度変化に起困する決像
位置のずれを補正し、決像位置のずれがほとんど生じな
い近接場光学系用の反射光学面を含む対物レンズ、及び
この対物レンズを用いた光ピックアップ装置を提供する
ことを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の対物レンズは、光情報記録媒体について記
録または再生を行うための対物レンズであって、外部か
らの光が入射する凹面状の入射面と、外部ヘ光を出射さ
せる出射面と、反射面とを有し、下記の条件を満足する
ことを特徴とする。 0.5≦|R1/f|≦2.0 (R1<0) (1) n>1.4 (2) t>0.01mm (3) ただし、R1:入射面の曲率半径(非球面の場合は、近
軸曲率半径) n:使用波長における屈折率 t:対物レンズの最も像側の面から像面までの空気換算
距離 f:使用波長における焦点距離
【0009】この発明によれば、反射光学面を有する構
成により、小型でかつNAが大きくほぼ無収差の良好な
性能を有することから、リムーバルディスク対応可能で
高密度な光情報記録媒体についての記録再生用光学系に
用いて好適な対物レンズを提供できる。
【0010】また、対物レンズを単玉とすることで、さ
らに小型にすることが可能となる。また、反射面は第1
の反射面と第2の反射面とを備えていることが好まし
く、前記第2面が平面上の反射面または正屈折力を有す
る反射面であることが好ましい。
【0011】また、本発明の別の対物レンズは、光情報
記録媒体について記録又は再生を行うための単玉の対物
レンズであって、外部からの光が入射する入射面と、外
部ヘ光を出射させる出射面と、反射面とを有し、前記入
射面は光が入射する側に凹面を向けた屈折面であり、前
記出射面と前記光学情報記録媒体の記録面との間隔が、
使用波長以下に設置されるものであり、前記反射面は入
射面からの光を反射する第1の反射面と前記第1の反射
面からの光を反射する第2の反射面を備えており、該第
1の反射面および該第2の反射面の少なくとも1方に回
折面を設けたことを特徴とする。
【0012】この発明によれば、出射面と光情報記録媒
体の記録面との間隔を極端に短く、ほぼ波長オーダーの
近接場光学系とすることにより、レンズ材質の屈折率に
比例してNAを大きくすることができる。
【0013】また、第1の反射面および第2の反射面の
少なくとも一方に負のパワーを有する回折面を設けるこ
とにより、使用時の温度変化に起因する屈折率の低下に
よる結像位置のずれを補正し、決像位置のずれがほとん
ど生じることなく、使用時の温度変化等のいわゆる環境
変化に対して性能の安定した対物レンズを提供できる。
このときに、第2の反射面に式(4)を満足する回折面
を設けることにより、より結像位置のずれが生じにくい
対物レンズを得ることができる。 −0.02<ψD2/ψ<0.00 (4) ただし、ψD2:回折面(第3面)の回折によるパワー ψ:全系の屈折力
【0014】また、前記第1の反射面を平面上の反射面
または正屈折力を有する反射面とすることで、対物レン
ズと光情報記録媒体の記盤面との間隔が狭くなり、省ス
ペース化を可能にする。
【0015】また、前記反射面をミラー蒸着により形成
するのが好ましく、また、前記出射面は前記第1の反射
面の中央部の反射コーテイングを施していない部分であ
ることにより、出射面を反射コーティングを施さないこ
とで容易に形成することができる。
【0016】また、前記第1の反射面を半透光性膜とす
ることが好ましく、第1の反射面をハーフミラー化する
ことにより、第1の反射面を透過する光の量を多くし
て、トータルの射出ビームの強度を高めることができ
る。
【0017】また、前記第1の反射面には、光線の偏光
方向によって反射率および透過率が異なる偏光膜が付加
され、前記第2の反射面には偏光方同を変える波長板が
付加され、前記偏光膜は、前記入射面から入射した光に
対しては反射率を高め、前記第2の反射面で反射された
光に対しては透過率を高めるように光軸回りの方位角に
よって偏光特性が異なるように構成することが好まし
い。このように、第1の反射面に偏光膜を設けることに
よって、第1の反射面に入射面からの光が入射する時
は、反射率を高め、第2の反射面で波長板により偏光方
向を変えられた光が入射するときは透過率を高めて、ト
ータルの射出ビームの強度を高めることができる。これ
は、この対物レンズに直線偏光の光が入射し、入射面に
より発散された光束が第1の反射面に入射するとき、光
軸回りの方位角によって変更状態が異なるからである。
例えばある方位角ではp偏光、それと直交する方位角で
はs偏光で入射する。このとき第1の反射面に方位角に
よって偏光特性が異なる偏光板を設けて、反射率を高
め、第2の反射面に偏光方向を変えるλ/4波長板を付
加して、光がこの波長板を往復したとき直線偏光の向き
をかえて、再び第1の反射面に入射させることで、今度
は第1の反射面の透過率を高めることができる。第1の
反射面に付加する偏光膜は図11のように偏光特性が異
なる領域がブロック化されたものであってもよい。な
お、波長板は、例えば結晶性物質からなる薄膜から形成
することができる。
【0018】また、本発明の光ピックアップ装置は、光
源と、前記光源からの光束を光情報記録媒体の記録面に
集光するための対物レンズと、前記記録媒体からの光を
検出する検出器とを備えた光ピックアップ装置におい
て、前記対物レンズは、外部からの光が入射する入射面
と、外部ヘ光を出射させる出射面と、反射面とを有し、
下記の条件を満足することを特徴とする。 0.5≦|R1/f|≦2.0 (R1<0) (1) n>1.4 (2) t>0.01mm (3)
【0019】ただし、R1:入射面の曲率半径(非曲面
の場合は、近軸曲率半径) n:使用波長における屈折率 t:対物レンズの最も像側の面から光ピックアップ装置
に装填された光情報記録媒体の記録面までの空気換算距
離 f:使用波長における焦点距離
【0020】この発明によれば、小型でかつNAの大き
くほぼ無収差の良好な性能を有する対物レンズを用いる
ことにより、コンパクトでかつ高密度な記録または再生
が可能な光ピックアップ装置を実現できる。また、対物
レンズと記録面との間隙を適切にしリムーバルディスク
対応が可能な光ピックアップ装置を実現できる。
【0021】この場合、上述の対物レンズは単玉とする
ことができ、対物レンズが小型になり、装置を一層コン
パクトに構成できる。
【0022】また、前記対物レンズの反射面は第1の反
射面と第2の反射面とを備えることが好ましい。
【0023】また、本発明の別の光ピックアップ装置
は、光源と、前記光源からの光束を光情報記録媒体の記
録面に集光するための対物レンズと、前記記録媒体から
の光を検出する検出器と、を備えた光ピックアップ装置
において、前記対物レンズは、単玉の対物レンズであ
り、外部からの光が入射する入射面と、外部へ光を出射
させる出射面と、反射面とを有し、前記入射面は光が入
射する側に凹面を向けた屈折面であり、前記出射面と前
記光ピックアップ装置に光学情報記録媒体が装填された
ときの記録面との間隔が使用波長以下に設置されてお
り、前記反射面は第1の反射面と第2の反射面を備えて
おり、該第1の反射面および該第2の反射面の少なくと
も1方に回折面を設けたことを特徴とする。
【0024】この発明によれば、小型でかつNAの大き
くほぼ無収差の良好な性能を有する対物レンズを用いる
ことにより、コンパクトでかつ高密度な記録または再生
が可能な光ピックアップ装置を実現できる。また、対物
レンズと記録面との間隙を適切にしリムーバルディスク
対応が可能な光ピックアップ装置を実現できる。更に、
対物レンズに回折面を設けることにより、使用時の温度
変化に起因する屈折率の低下による結像位置のずれを補
正し、光学情報記録媒体の記録面に対し、決像位置のず
れがほとんど生じることがないから、使用時の温度変化
等のいわゆる環境変化に対して性能の安定した光ピック
アップ装置を実現できる。
【0025】また、前記第2の反射面に回折面を設け、
上述の式(4)で表される回折面により、光学情報記録
媒体の記録面に対し、より結像位置のずれが生じにくい
光ピックアップ装置を実現できる。
【0026】また、前記第1の反射面が平面状の反射面
または正屈折率を有する反射面であることにより、対物
レンズと記録面との間隙が狭くなり、光ピックアップ装
置において省スペース化が可能となる。また、前記反射
面をミラー蒸着により形成するのが好ましく、出射面を
反射コーティングを施さないことで容易に形成すること
ができる。
【0027】また、前記第1の反射面を半透光性膜とす
ることが好ましく、第1の反射面をハーフミラー化する
ことにより、第1の反射面を透過する光の量を多くし
て、光学情報記録媒体の記録面に対するトータルの射出
ビームの強度を高めることができる。
【0028】また、前記第1の反射面には、光線の偏光
方向によって反射率および透過率が異なる偏光膜が付加
され、前記第2の反射面には偏光方同を変える波長板が
付加され、前記偏光膜は、前記入射面から入射した光に
対しては反射率を高め、前記第2の反射面で反射された
光に対しては透過率を高めるように光軸回りの方位角に
よって偏光特性が異なるように構成することが好まし
い。このように、第1の反射面に偏光膜を設けることに
よって、第1の反射面に入射面からの光が入射する時
は、反射率を高め、第2の反射面で波長板により偏光方
向を変えられた光が入射するときは透過率を高めて、光
学情報記録媒体の記録面に対するトータルの射出ビーム
の強度を高めることができる。
【0029】なお、本発明における光情報記録媒体に
は、例えば、CD, CD-R, CD-RW, CD-Video, CD-ROM等の
各種CD、DVD, DVD-ROM, DVD-RAM, DVD-R, DVD-RW等の
各種DVD、或いはMD等のディスク状の情報記録媒体
が挙げられる。一般に、光情報記録媒体の記録面上には
透明基板が存在する。
【0030】また、情報記録媒体に対する情報の記録お
よび再生とは、上記のような情報記録媒体の情報記録面
上に情報を記録すること、情報記録面上に記録された情
報を再生することをいう。本発明における集光光学系
は、記録だけ或いは再生だけを行うために用いられるも
のであってもよいし、記録および再生の両方を行うため
に用いられるものであってもよい。また、或る情報記録
媒体に対しては記録を行い、別の情報記録媒体に対して
は再生を行うために用いられるものであってもよいし、
或る情報記録媒体に対しては記録または再生を行い、別
の情報記録媒体に対しては記録及び再生を行うために用
いられるものであってもよい。なお、ここでいう再生と
は、単に情報を読み取ることを含むものである。
【0031】また、対物レンズとは、光ピックアップ装
置に光情報記録媒体を装填した状態において、最も光情
報記録媒体側の位置で、これと対向すべく配置される集
光作用を有する1枚のレンズを指す。本明細書中におい
て、対物レンズの開口数NAとは、対物レンズの最も光
情報記録媒体側に位置するレンズ面の開口数NAを指す
ものである。また、この開口数NAは、光ピックアップ
装置に設けられた絞りやフィルタ等の絞り機能を有する
部品又は部材によって、光源からの光束が制限された結
果として定義される開口数NAである。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明による第1、第2,
第3及び第4の実施の形態について図面を用いて説明す
る。
【0033】〈第1の実施の形態〉
【0034】図1は本発明の第1の実施の形態を示す対
物レンズの断面図である。
【0035】図1に示すように、対物レンズ1は、反射
光学面を有する単玉レンズであって、光軸pを中心に形
成された凹面2と、凹面2に対向して凹面2から入射し
た光が反射するリング状の第1の反射面3と、第1の反
射面3の内周面に形成された出射面5と、凹面2の周囲
に形成され第1の反射面3からの光を出射面5に向けて
反射する第2の反射面4とを備える。
【0036】図1の対物レンズ1は、光ディスク等の光
情報記録媒体についての記録または再生のために、装置
の光源から出た発散角の大きな光束を正レンズに入射さ
せ、この正レンズから射出した光束を、発散角の小さな
光束もしくは平行光束に変換し、この光束が凹面2から
入射する形態である。
【0037】第1の反射面3と第2の反射面4とは、例
えばミラー蒸着により形成することができる。また、出
射面5は、第1の反射面3の反射コーティングの形成時
に例えばマスクで予め覆っておくことにより、反射コー
ティングを施さないことで形成することができる。
【0038】対物レンズ1は、光束入射側の入射面であ
る凹面2が光源側に向くように配置されたとき、凹面2
の曲率半径R1、使用波長における屈折率n、対物レン
ズ1の出射面5から光ディスク10の記録面10aまで
の空気換算距離t、及び使用波長における焦点距離fを
パラメータとして下記の条件(1)〜(3)を満足する
ように構成されている。
【0039】 0.5≦|R1/f|≦2.0 (R1≦0) (1) n>1.4 (2) t>0.01mm (3)
【0040】上述の条件式(1),(2)は、入射面
(凹面2)で発散された光束が、第1の反射面3である
外側輪帯部に有効に当るための条件である。条件式
(1)の上限以下であると、凹面2で発散された光束が
第1の反射面3に対して十分に拡がり、出射面5に当た
り難くなり、第1の反射面3で反射されずに透過してし
まう光量が少なくなり、光量の低下を抑えることができ
る。また、ワーキングデスタンスが短くならず、更に、
NAを大きくすることが容易となる。
【0041】条件(1)の下限以上であると、R1が小
さくならないので、入射面(凹面2)の加工が比較的容
易となり、加工困難性に起因するような製作時の誤差感
度を減少させることができる。
【0042】また、条件(2)は条件(1)と相俟って
対物レンズの材質を適切に選ぶための条件である。この
条件(2)を満たす対物レンズの材料には、例えば、ア
クリル系、ポリオレフィン系、ポリカーボネイト系、ポ
リスチレン系などのプラスチック材料があるが、これら
には限定されない。
【0043】また、条件(3)は、対物レンズ1と結像
面(記録面10a)との間隔として必要な量を定めたも
のであり、下限以上であれば、対物レンズ1と光ディス
ク10のカバーガラスとの間隙が少なくなりすぎること
はないため、カバーガラス上のゴミやキズの影響が比較
的小さく、同時にリムーバルディスク等ではレンズと接
触する可能性が低下し、リムーバルディスク対応が容易
となる。
【0044】なお、対物レンズ1に平行光束でなく、発
散光束を入射させるときは入射面の凹面2の曲率をゆる
くすることが可能となり、レンズの設計としては更に容
易となるのはいうまでもない。また、対物レンズの製作
誤差などによる結像位置のずれに関しては、光源から出
た発散角の大きな光束を正レンズに入射させ、発散角を
狭く、または平行光束にするための正レンズを光軸方向
に移動させることにより、結像位置のずれを調整して結
像位置のずれの補正が可能である。
【0045】上述の対物レンズ1は、入射面(凹面2)
が光源側に凹面を向けて光束入射側に配置できる負の屈
折面であり、第1の反射面3が平面または正屈折力の反
射面であり、第2の反射面4が正屈折力の反射面であ
り、出射面5が平面または光源側に凹面を向けた正の屈
折面からなる、いわゆるレトロフォーカス型のレンズを
単玉として構成したものであり、小型でNAの大きな対
物レンズを実現できる。
【0046】NAの大きい対物レンズを得るには、入射
ビーム径を大きくするか、または焦点距離を短くすれば
良いのであるが、入射ビーム径を大きくすると、対物レ
ンズの大型化またはレンズの縁厚の不足の原因となるた
め、対物レンズの焦点距離を短くすることが必要とな
る。
【0047】対物レンズの焦点距離を短くすることはバ
ックフォーカスも短くなる。そこで、対物レンズを入射
瞳側の入射面に強い負の屈折力を持たせたいわゆるレト
ロフォーカス型の構成とすることにより、焦点距離が短
いにも拘らず、バックフォーカスの値を適切とすること
ができるのである。このとき、第2の反射面4に比較的
強い正の屈折力を持たせ、第1の反射面3は平面とする
ことも可能であり、この場合、製作時の加工がより容易
なものとなる。
【0048】上記の如く、バックフォーカスの値を適切
なものとし、対物レンズ1と光ディスク10の記録面1
0aとの間隔tをt>0.01mmとすることにより、
望ましくはt>0.1mmとすることにより、リムーバ
ルディスク対応可能で、従来のものよりも大きいNA
0.84程度の対物レンズを得ることができる。
【0049】また、対物レンズ1の第1の反射面3、第
2の反射面4及び出射面5は非球面に構成されている。
また、入射面(凹面2)は、非球面に構成されてもよ
く、この場合、条件式(1)における曲率半径R1は近
軸曲率半径である。非球面は、光学設計においては、光
軸をZ軸として、以下の式で表される。
【0050】Z=(h2/R)/(1+√(1−(1+
K)h2/R2))+A4・h4+A6・h6+A88+A10
10
【0051】ここで、hは光軸からの距離、Rは中心の
曲率半径、Kは円錐定数、A4、A6、A8、A10はそれ
ぞれ非球面の4次、6次、8次、10次の非球面係数で
ある。
【0052】〈第2の実施の形態〉
【0053】次に、図2により第2の実施の形態の対物
レンズを説明する。この対物レンズ11は、図1に示す
対物レンズ1と比べ、第1の反射面を平面状に構成し、
第2の反射面に回折面を設けた点が異なり、その他の点
は同様の構成である。
【0054】図2に示すように、対物レンズ11は、中
心部に出射面35を有する平板状の第1の反射面32
と、回折面42が形成された正屈折力を持つ第2の反射
面42とを備える。対物レンズ11の出射面35と光デ
ィスク102の記録面102aとの間隔tは使用波長以
下に設定できる。また、回折面42は負のパワーを有
し、次の式(4)で表される。
【0055】 −0.02<ψD3/ψ<0.00 (ψD3<0) (4) 但し、ψD3:回折面の回折によるパワー ψ:全系の屈折力
【0056】この対物レンズ11によれば、出射面と光
情報記録媒体の記録面との間隔を極端に短くほぼ波長オ
ーダーの近接場光学系とすることにより、レンズ材質の
屈折率に比例してNAを大きくすることができる。ま
た、第2の反射面32に回折面42を設けることによ
り、温度上昇によりプラスチックレンズの屈折率が低下
したときに、入射面の凹面のパワーが弱まったとして
も、温度の上昇によって波長が長くなり、これにより回
折面による回折パワーが増大することで、互いに打ち消
し合う。これにより温度変化時の結像位置のずれを補正
し、温度変化時の結像位置の変動を小さく抑えることが
できる。なお、回折面は第1の反射面31に設けてもよ
い。
【0057】また、条件式(4)の下限以上であると、
回折面による負のパワーが強くならず、温度上昇時に焦
点距離が短くならず、結像位置が変動しない。また、上
限以下であると、回折面の補正効果が少なくならず、結
像位置の変動が小さくなる。また、対物レンズ11は、
第1の反射面32と出射面35とを平面としているか
ら、より加工性が良好となる。
【0058】次に、図11により上述の実施の形態の変
形例を説明する。後述する図4のように、第1の反射面
において、入射面からの光束が反射する光束が反射する
領域と、第2の反射面からの光束が透過する領域とがオ
ーバーラップする場合、第1の反射面をハーフミラー化
し、光の一部を透過させ、一部を反射させる必要があ
る。このために、図11のような偏光膜を第2面(第1
の反射面)に付加する。
【0059】この偏光膜20は、図11に示すように、
全体として4分割され、s偏光に対する反射率が高い領
域20a、20cと、p偏光に対する反射率が高い領域
20b、20dとからなる。領域20a、20cは互い
に隣接せず、同様に領域20b、20dは互いに隣接し
ない。
【0060】図4の対物レンズに直線偏光の光束が入射
し、凹面により発散された光束が第1の反射面に入射す
るとき、光軸回りの方位角によって偏光状態が異なる。
例えば、ある方位角ではp偏光、それと直交する方位角
ではs偏光で入射するから、方位角によって偏光特性が
異なる図11の偏光膜20により、反射率を高めること
ができる。なお、偏光膜の代わりに半透光性膜を第1の
反射面に付加してもよい。
【0061】また、第2の反射面に偏光方向を変えるλ
/4波長板を付加すると、光束がこの波長板を往復した
とき、直線偏光の向きを変えて、再び第1の反射面に入
射すると、光束の透過率を高めることができ、好まし
い。
【0062】〈第3の実施の形態〉
【0063】次に、本発明の第3の実施の形態として上
述の図1に示す対物レンズ1を用いた光ピックアップ装
置を図10により説明する。図10に示す光ピックアッ
プ装置20は、光ピックアップ光学系21と、レーザダ
イオードからなる光源22と、フォトダイオードからな
る受光センサ23とを備え、光源22からの光により光
ディスク10の記録面10aから情報を読み取るように
構成されている。なお、光ピックアップ装置20は、図
10の横方向に光ディスク10に対し自動的に移動でき
るようにオートサーボ機構(図示省略)を備え、また、
図10の縦方向に自動的に移動するようにオートトラッ
キングサーボ機構(図示省略)を備える。
【0064】光ピックアップ光学系21は、光源22か
らのレーザ光を回折する回折格子24と、回折格子24
からの光を光ディスク10に向けて反射するとともに光
ディスク10からの光を受光センサ23に向けて透過さ
せるビームスプリッタ25と、ビームスプリッタ25で
反射した光を平行光にするコリメータレンズ26と、コ
リメータレンズ26からの平行光が入射し光ディスク1
0の記録面10a上に集光させる上述の図1の対物レン
ズ1とを備える。
【0065】対物レンズ1は、光ディスク10に対し、
条件式(3)を満たすように配置される。好ましくは、
t>0.1mmとなるように配置される。また、図10
の光ピックアップ装置では対物レンズ1はフランジ部7
で光軸pに対しほぼ垂直方向に固定されている。
【0066】図10の光ピックアップ装置20によれ
ば、光源22からのレーザ光が回折格子24で回折さ
れ、ビームスプリッタ25で反射し、コリメータレンズ
26で平行光にされてから、対物レンズ1の凹面2に対
し平行に入射する。この入射光は図1で説明したように
第1の反射面3及び第2の反射面4を介して出射面5か
ら光ディスク10に向け出射する。この光が回転中の光
ディスク10の記録面10aに照射され、その光が記録
面10aから反射し、その反射光が上述と逆の経路を辿
り、ビームスプリッタ25を通過して受光センサ23で
受光しその光の強弱を電気信号に変換することにより、
光ディスク10に記録された情報を読み取ることができ
る。また、同様にして光ディスクに情報を書き込み記録
することも可能である。このように、小型でかつNAの
比較的大きい対物レンズ1を用いたので、光ピックアッ
プ装置をコンパクトに構成できるとともに、比較的高密
度の記録・再生が可能となる。
【0067】〈第4の実施の形態〉
【0068】次に、本発明の第4の実施の形態として上
述の図2に示す対物レンズ11を用いた光ピックアップ
装置を図12にしめす。この光ピックアップ装置30
は、図10における対物レンズに代えて図2の対物レン
ズ11を配置し、対物レンズ11と光情報記録媒体10
2の記録面102aとの間隙を光源22の使用波長以下
に設置した構成であり、これら以外の部分には図10と
同じ符号を付し、その説明は省略する。
【0069】図12の光ピックアップ装置30によれ
ば、回折面を設けた対物レンズ11を用いているから、
光情報記録媒体14の記録面15に対する温度変化時の
結像位置のずれを補正し、温度変化時の結像位置の変動
を小さく抑えることができる。これにより、光ピックア
ップ装置における温度変動に対し光ピックアップ性能が
安定する。対物レンズと記録面との間隙を適切にしリム
ーバルディスク対応が可能な光ピックアップ装置を実現
できる。また、出射面35と光情報記録媒体102の記
録面102aとの間隔を極端に短く、ほぼ波長オーダー
の近接場光学系とすることにより、レンズ材質の屈折率
に比例してNAを大きくでき、より高密度記録に対応で
き、好ましい。
【0070】次に、本実施の形態に係わる対物レンズに
ついての実施例1〜4について説明する。次の表1に、
上述の条件式(1)〜(4)における各実施例の値をそ
れぞれ示す。なお、表1及び後述の表2〜表5における
実施例1〜実施例4の各対物レンズの第1面〜第4面
は、図1、図2の対物レンズの入射面(凹面)、第1の
反射面、第2の反射面、出射面とそれぞれ対応する。
【0071】
【表1】
【実施例1】実施例1のレンズデータを次の表2に示
す。
【0072】
【表2】 なお、dは面間隔、nは屈折率である。
【0073】実施例1の対物レンズは、図1に示すもの
と同様であり、入射面である凹面2に平行光を入射させ
たものである。この実施例1の対物レンズの収差図を図
3に示す。
【0074】図1に示すように、この対物レンズは、凹
面2に対し平行光が入射することにより、凹面2で発散
された光束が、正の屈折力を有する第1の反射面3及び
第2の反射面4で収束され、出射面5(第1の反射面の
中央部で屈折面の部分)から出射し、記録面10aに結
像するものであり、上述の条件式(1)〜(3)を満足
する。これにより、反射光学面を含む小型の単玉レンズ
でNAが大きくほぼ無収差とすることができる。
【0075】
【実施例2】実施例2のレンズデータを次の表3に示
す。
【0076】
【表3】 実施例2の対物レンズの断面図及び光軸上での光線径路
を図4に示し、また、実施例2の収差図を図5に示す。
図4のように、第1の反射面において、入射面からの光
束が反射する光束が反射する領域と、第2の反射面から
の光束が透過する領域とがオーバーラップしており、第
1の反射面をハーフミラー化し、光の一部を透過させ、
一部を反射させるために、図11のような偏光膜を第2
面(第1の反射面)に付加している。
【0077】
【実施例3】実施例3のレンズデータを次の表4に示
す。
【0078】
【表4】 実施例3の対物レンズの断面図及び光軸上での光線径路
を図6に示す。また、実施例3の収差図を図7に示す。
【0079】上述の実施例2および実施例3は、実施例
1の対物レンズと比べ、反射面である第2面、出射面で
ある第4面を平面とした以外は、基本的構成が同様であ
る。実施例1と同様に各条件式(1)〜(3)を満足す
ることにより、反射光学面を含む小型の単玉レンズでN
Aが大きくほぼ無収差とすることができる。
【0080】
【実施例4】実施例4のレンズデータを次の表5に示
す。
【0081】
【表5】 実施例4の対物レンズの断面図と光軸上での光線径路を
図8に示す。また実施例4の収差図を図9に示す。
【0082】また、実施例4の対物レンズは、fBを極
端に短く、ほぼ波長オーダーとしたいわゆる近接場光学
系としたものであり、レンズの材質の屈折率nを、n>
1.4とすることにより、n≒1.0の空気中に出射し
結像する光学系に比べて更にNAを大きくすることがで
きる。
【0083】更に、実施例4の対物レンズは、第2の反
射面に回折面を設けている。この回折面は下記の光路差
関数(数1)により表すことができる。
【0084】
【数1】
【0085】この回折面を設けることにより、使用時の
温度変化に起因する、レンズ材質の屈折率の変動による
結像位置のズレを防止する効果を持たせることができ、
対物レンズとしての性能の安定化を実現できる。具体的
には、下記の数2の条件を満足することにより温度補償
が達成できる。
【0086】
【数2】 実施例4の対物レンズでは、上式に鑑み上述した式
(4)を満足するようにしたものである。
【0087】
【発明の効果】本発明によれば、小型でかつNAの大き
な単玉の反射光学面を含む対物レンズ、この対物レンズ
を含み対物レンズと光情報記録媒体の記録面との間隙を
適切にしリムーバルディスク対応が可能な光ピックアッ
プ装置及びこの光ピックアップ装置を含む記録再生装置
を提供できる。
【0088】また、反射光学面を含む対物レンズを近接
場光学系として使用する場合、使用時の温度変化に起因
する結像位置のずれを補正し、結像位置のずれが殆ど生
じない対物レンズ、この対物レンズを含む光ピックアッ
プ装置及びこの光ピックアップ装置を含む記録再生装置
を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態及び実施例1の対物
レンズの断面及び光軸上での光線径路を示す図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態の対物レンズの断面
及び光軸上での光線径路を示す図である。
【図3】実施例1の対物レンズの収差図である。
【図4】実施例2の対物レンズの断面及び光軸上での光
線径路を示す図である。
【図5】実施例2の対物レンズの収差図である。
【図6】実施例3の対物レンズの断面及び光軸上での光
線径路を示す図である。
【図7】実施例3の対物レンズの収差図である。
【図8】実施例4の対物レンズの断面及び光軸上での光
線径路を示す図である。
【図9】実施例4の対物レンズの収差図である。
【図10】図1の対物レンズを用いた第3の実施の形態
の光ピックアップ装置の概略的構成を示す図である。
【図11】第1及び第2の実施の形態についての変形例
を説明するための偏光膜の平面図である。
【図12】図2の対物レンズを用いた第4の実施の形態
の光ピックアップ装置の概略的構成を示す図である。
【符号の説明】
1,11 対物レンズ 2,12 凹面(入射面) 3,31 第1の反射面 4,32 第2の反射面 5,35 出射面 42 回折面 10,102 光ディスク(光情報記録媒体) 10a,102a 記録面 20,30 光ピックアップ装置 23 光源 21 光ピックアップ光学系 26 コリメータレンズ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H087 KA13 PA01 PB01 QA03 QA07 RA00 RA05 RA12 RA13 RA33 RA46 TA04 TA06 UA01 5D119 AA11 AA22 BA01 CA06 DA01 DA05 FA05 JA44 JA47 JA48 JA64 JB01 JB03 JB06 KA02

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光情報記録媒体について記録または再生
    を行うための対物レンズであって、 外部からの光が入射する凹面状の入射面と、外部ヘ光を
    出射させる出射面と、反射面と、を有し、下記の条件を
    満足することを特徴とする対物レンズ。 0.5≦|R1/f|≦2.0 (R1<0) n>1.4 t>0.01mm ただし、R1:入射面の曲率半径(非球面の場合は、近
    軸曲率半径) n:使用波長における屈折率 t:対物レンズの最も像側の面から像面までの空気換算
    距離 f:使用波長における焦点距離
  2. 【請求項2】 単玉であることを特徴とする請求項1に
    記載の対物レンズ。
  3. 【請求項3】 前記反射面は第1の反射面と第2の反射
    面とを備えることを特徴とする請求項1または請求項2
    に記載の対物レンズ。
  4. 【請求項4】 光情報記録媒体について記録又は再生を
    行うための単玉の対物レンズであって、外部からの光が
    入射する入射面と、外部ヘ光を出射させる出射面と、反
    射面と、を有し、 前記入射面は光が入射する側に凹面を向けた屈折面であ
    り、前記出射面と前記光学情報記録媒体の記録面との間
    隔が、使用波長以下に設置されるものであり、前記反射
    面は入射面からの光を反射する第1の反射面と前記第1
    の反射面からの光を反射する第2の反射面を備えてお
    り、該第1の反射面および該第2の反射面の少なくとも
    1方に回折面を設けたことを特徴とする対物レンズ。
  5. 【請求項5】 前記第2の反射面に回折面を設け、該回
    折面は次式で表されることを特徴とする請求項4に記載
    の対物レンズ。 −0.02<ψD2/ψ<0.00 ただし、ψD2:回折面(第3面)の回折によるパワー ψ:全系の屈折力
  6. 【請求項6】 前記第1の反射面が平面状の反射面また
    は正屈折力を有する反射面であることを特徴とする請求
    項3,4または5に記載の対物レンズ。
  7. 【請求項7】 前記反射面がミラー蒸着により形成され
    ていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に
    記載の対物レンズ。
  8. 【請求項8】 前記出射面は前記第1の反射面の中央部
    の反射コーテイングを施していない部分であることを特
    徴とする請求項3,4,5または6に記載の対物レン
    ズ。
  9. 【請求項9】 前記第1の反射面が半透光性膜であるこ
    とを特徴とする請求項3〜8のいずれか1項に記載の対
    物レンズ。
  10. 【請求項10】 前記第1の反射面には、光線の偏光方
    向によって反射率および透過率が異なる偏光膜が付加さ
    れ、前記第2の反射面には偏光方同を変える波長板が付
    加され、前記偏光膜は、前記入射面から入射した光に対
    しては反射率を高め、前記第2の反射面で反射された光
    に対しては透過率を高めるように光軸回りの方位角によ
    って偏光特性が異なることを特徴とする請求項3〜8の
    いずれか1項に記載の対物レンズ。
  11. 【請求項11】 光源と、前記光源からの光束を光情報
    記録媒体の記録面に集光するための対物レンズと、前記
    記録媒体からの光を検出する検出器と、を備えた光ピッ
    クアップ装置において、前記対物レンズは、外部からの
    光が入射する入射面と、外部ヘ光を出射させる出射面
    と、反射面と、を有し、下記の条件を満足することを特
    徴とする光ピックアップ装置。 0.5≦|R1/f|≦2.0 (R1<0) n>1.4 t>0.01mm ただし、R1:入射面の曲率半径(非曲面の場合は、近
    軸曲率半径) n:使用波長における屈折率 t:対物レンズの最も像側の面から光ピックアップ装置
    に装填された光情報記録媒体の記録面までの空気換算距
    離 f:使用波長における焦点距離
  12. 【請求項12】 前記対物レンズは単玉であることを特
    徴とする請求項11に記載の光ピックアップ装置。
  13. 【請求項13】 前記対物レンズの反射面は第1の反射
    面と第2の反射面とを備えることを特徴とする請求項1
    1または請求項12に記載の光ピックアップ装置。
  14. 【請求項14】 光源と、前記光源からの光束を光情報
    記録媒体の記録面に集光するための対物レンズと、前記
    記録媒体からの光を検出する検出器と、を備えた光ピッ
    クアップ装置において、 前記対物レンズは、単玉の対物レンズであり、外部から
    の光が入射する入射面と、外部へ光を出射させる出射面
    と、反射面と、を有し、 前記入射面は光が入射する側に凹面を向けた屈折面であ
    り、前記出射面と前記光ピックアップ装置に光学情報記
    録媒体が装填されたときの記録面との間隔が使用波長以
    下に設置されており、前記反射面は第1の反射面と第2
    の反射面を備えており、該第1の反射面および該第2の
    反射面の少なくとも1方に回折面を設けたことを特徴と
    する光ピックアップ装置。
  15. 【請求項15】 前記第2の反射面に回折面を設け、該
    回折面は次式で表されることを特徴とする請求項14に
    記載の光ピックアップ装置。 −0.02<ψD2/ψ<0.00 ただし、ψD2:回折面(第3面)の回折によるパワー ψ:全系の屈折力
  16. 【請求項16】 前記第1の反射面が平面状の反射面ま
    たは正屈折率を有する反射面であることを特微とする請
    求項13,14または15に記載の光ピックアップ装
    置。
  17. 【請求項17】 前記反射面がミラー蒸着により形成さ
    れていることを特徴とする請求項11〜16のいずれか
    1項に記載の光ピックアップ装置。
  18. 【請求項18】 前記出射面は前記第1の反射面の中央
    部の反射コーティングを施していない部分であることを
    特徴とする請求項13〜17のいずれか1項に記載の光
    ピックアップ装置。
  19. 【請求項19】 前記第1の反射面が半透光性膜である
    ことを特徴とする請求項13〜18のいすれか1項に記
    載の光ピックアップ装置
  20. 【請求項20】 前記第1の反射面には、光線の偏光方
    向によって反射率および透過率が異なる偏光膜が付加さ
    れ、前記第2の反射面には偏光方向を変える波長板が付
    加され、前記偏光膜は、前記入射面から入射した光に対
    しては反射率を高め、前記第2の反射面で反射された光
    に対しては透過率を高めるように光軸回りの方位角によ
    って、偏光特性が異なることを特徴とする請求項13〜
    18のいずれか1項に記載の光ピックアップ装置。
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