JP2001201310A - 回転検出装置及び回転検出装置を有するレンズ鏡筒 - Google Patents

回転検出装置及び回転検出装置を有するレンズ鏡筒

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JP2001201310A
JP2001201310A JP2000013937A JP2000013937A JP2001201310A JP 2001201310 A JP2001201310 A JP 2001201310A JP 2000013937 A JP2000013937 A JP 2000013937A JP 2000013937 A JP2000013937 A JP 2000013937A JP 2001201310 A JP2001201310 A JP 2001201310A
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detection sensor
magnetic detection
rotation
magnet
lens barrel
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JP2000013937A
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Takashi Kayama
俊 香山
Takaaki Toma
孝顕 遠間
Shigeki Motoyama
茂樹 本山
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Original Assignee
Sony Corp
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  • Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型化及び低コスト化を図ることができる回
転検出装置及び回転検出装置を備えるレンズ鏡筒を提供
すること。 【解決手段】 対象物を回転する際に回転量を検出する
回転検出装置100であり、対象物を保持して第1方向
R1と反対の第2方向R2に回転自在な回転体120
と、回転体120の回転中心を中心とするサークル99
に沿って交互に配列されているS極とN極を有するマグ
ネット130と、マグネット130のS極とN極の磁気
を検出する第1磁気検出センサ150Aと第2磁気検出
センサ150Bを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レンズのような対
象物を回転する際に用いられる回転検出装置及び回転検
出装置を有するレンズ鏡筒に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電子機器として、ビデオカメラレコーダ
を例に挙げると、ビデオカメラレコーダのレンズ鏡筒は
図18に示しており、レンズ鏡筒2000は、ズームレ
ンズ、アイリス及びフォーカスレンズ等を有しており、
さらに必要に応じてマニュアル操作方式のフォーカスレ
ンズ2100を有している。この種のマニュアルフォー
カスレンズ2100は、ユーザが手でレンズ鏡筒のリン
グ部分2100を回転することにより、手動式でフォー
カス合わせを行う。この種のフォーカスレンズ2100
の回転量の検出及び回転方向を検出するためには、図1
9に示すような回転検出装置1000が用いられてい
る。図19に示す回転検出装置1000は、回転体10
10を有しており、回転体1010には、複数の突起1
012が等間隔をおいて円形状に設けられている。
【0003】2つの光学式のセンサ1020,1022
が回転体1010に対面して設けられている。これらの
センサ1020,1022は、図20に示すように発光
部1030と受光部1034をそれぞれ有している。回
転体1010の突起1012が発光部1030と受光部
1034の間に入ることで、発光部1030の光が受光
部1034に届かなくなる。これにより、センサ102
0あるいはセンサ1022が突起1012の通過を検出
することができる。図21は、従来のセンサ1020,
1022の回路接続例を示している。これらのセンサ1
020,1022は、いわゆるフォトインタラプタであ
り、発光部1030と受光部1034が、それぞれ電気
的に接続されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように従来の回転
検出装置は、2つの光学式のセンサ1020,1022
が必要であるとともに、複数の突起1012を回転体1
010上に突出して設ける必要があるので、回転検出装
置1000の小型化を図ることができず、コストアップ
になっているとともに、部品点数が多いために測定の信
頼性の低下につながっている。また、センサ1020,
1022は、発光部1030を必要とするので、消費電
力が大きいという問題もある。そこで本発明は上記課題
を解消し、小型化及び低コスト化を図ることができる回
転検出装置及び回転検出装置を備えるレンズ鏡筒を提供
することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、対象
物を回転する際に回転量を検出する回転検出装置であ
り、前記対象物を保持して第1方向と前記第1方向とは
反対の第2方向に回転自在な回転体と、前記回転体の回
転中心を中心とするサークルに沿って前記回転体におい
て交互に配列されているS極とN極を有するマグネット
と、前記マグネットの前記S極と前記N極の磁気を検出
する第1磁気検出センサと第2磁気検出センサと、を備
えることを特徴とする回転検出装置である。
【0006】請求項1では、回転体が対象物を保持して
第1方向と第2方向に回転自在である。マグネットは、
回転体の回転中心を中心とするサークルに沿って交互に
S極とN極が配列されている。第1磁気検出センサと第
2磁気検出センサは、マグネットのS極とN極の磁気を
検出する。これにより、回転体とともに対象物が回転す
る際に、対象物の回転量を第1磁気検出センサと第2磁
気検出センサが検出する磁気により、検出することがで
きる。これらの第1磁気検出センサと第2磁気検出セン
サは、従来の発光部と受光部を有する光学式のセンサに
比べてかなり小型にすることができるので、回転検出装
置の小型化を図ることができる。
【0007】請求項2の発明は、請求項1に記載の回転
検出装置において、前記対象物は、レンズ鏡筒に配置さ
れているマニュアル操作用のフォーカスレンズである。
【0008】請求項3の発明は、請求項1に記載の回転
検出装置において、前記第1磁気検出センサと前記第2
磁気検出センサは、ホール素子であり、前記第1磁気検
出センサと前記第2磁気検出センサは、基板に搭載され
ている。
【0009】請求項4の発明は、請求項1に記載の回転
検出装置において、前記第1磁気検出センサと前記第2
磁気検出センサは、前記基板の穴に入れた状態で前記基
板の導体部に対して半田付けされている。
【0010】請求項5の発明は、請求項1に記載の回転
検出装置において、前記第1磁気検出センサと前記第2
磁気検出センサは、シュミット回路を内蔵している。請
求項5では、シュミット回路は、前段のアンプ出力を受
けて「1」と「0」に整形し、出力段から入力にポジテ
ィブフィードバックすることにより、動作点がシフトし
て、矩形状の履歴を持つことで、ノイズ成分を除去する
とともに増速するメリットがある。
【0011】請求項6の発明は、請求項1に記載の回転
検出装置において、前記マグネットは、前記回転体の凹
部または凸部を位置決め部位にして前記回転体に貼り付
けられている。請求項6では、マグネットのS極とN極
は、回転体の凹部又は凸部を位置決め対象として簡単か
つ正確に貼り付けることができる。
【0012】請求項7の発明は、対象物を回転する際に
回転量を検出する回転検出装置を有するレンズ鏡筒であ
り、前記回転検出装置は、前記対象物を保持して第1方
向と前記第1方向とは反対の第2方向に回転自在な回転
体と、前記回転体の回転中心を中心とするサークルに沿
って交互に配列されているS極とN極を有するマグネッ
トと、前記マグネットの前記S極と前記N極の磁気を検
出する第1磁気検出センサと第2磁気検出センサと、を
備えることを特徴とする回転検出装置を有するレンズ鏡
筒である。
【0013】請求項7では、回転体が対象物を保持して
第1方向と第2方向に回転自在である。マグネットは、
回転体の回転中心を中心とするサークルに沿って交互に
S極とN極が配列されている。第1磁気検出センサと第
2磁気検出センサは、マグネットのS極とN極の磁気を
検出する。これにより、回転体とともに対象物が回転す
る際に、対象物の回転量を第1磁気検出センサと第2磁
気検出センサが検出する磁気により、検出することがで
きる。これらの第1磁気検出センサと第2磁気検出セン
サは、従来の発光部と受光部を有する光学式のセンサに
比べて、かなり小型にすることができるので、回転検出
装置の小型化を図ることができる。
【0014】請求項8の発明は、請求項7に記載の回転
検出装置を有するレンズ鏡筒において、前記対象物は、
マニュアル操作用のフォーカスレンズである。
【0015】請求項9の発明は、請求項7に記載の回転
検出装置を有するレンズ鏡筒において、前記第1磁気検
出センサと前記第2磁気検出センサは、ホール素子であ
り、前記第1磁気検出センサと前記第2磁気検出センサ
は、基板に搭載されている。
【0016】請求項10の発明は、請求項7に記載の回
転検出装置を有するレンズ鏡筒において、前記第1磁気
検出センサと前記第2磁気検出センサは、前記基板の穴
に入れた状態で前記基板の導体部に対して半田付けされ
ている。
【0017】請求項11の発明は、請求項7に記載の回
転検出装置を有するレンズ鏡筒において、前記第1磁気
検出センサと前記第2磁気検出センサは、シュミット回
路を内蔵している。
【0018】請求項12の発明は、請求項7に記載の回
転検出装置を有するレンズ鏡筒において、前記マグネッ
トは、前記回転体の凹部または凸部を位置決め部位にし
て前記回転体に貼り付けられている。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述
べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、
技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明
の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨
の記載がない限り、これらの形態に限られるものではな
い。
【0020】図1と図2は、本発明の回転検出装置を有
するレンズ鏡筒の好ましい実施の形態を備える電子機器
の一例を示している。図1と図2において、電子機器は
ビデオカメラレコーダである。ビデオカメラレコーダ1
0は、たとえばデジタルビデオカメラレコーダであり、
ボディ12を有しており、このボディ12には、ビデオ
カセットの収容部14を有している。この収容部14の
中にはビデオカセットを着脱可能に装填することができ
る。ボディ12の上部16の中には、レンズ鏡筒18が
収容されている。上部16にはステレオマイク20や液
晶モニター22が設けられている。この液晶モニター2
2は、図1と図2に示すように所望の方向に向けること
で、たとえば撮影しているカラー画像を表示したり、再
生する際のカラー画像を表示したりすることができる。
レンズ鏡筒18の前側にはマニュアル式のフォーカスレ
ンズ31が配置されており、レンズ鏡筒18の後側には
カラービューファインダー32が設けられている。その
他、ボディ12の横にはバッテリーパック34が着脱可
能に取り付けられている。
【0021】図3は、図1と図2のレンズ鏡筒18の構
造例を示す斜視図であり、レンズ鏡筒18はマニュアル
式のフォーカスレンズ31、回転検出装置100、及び
第1磁気検出センサ150A、第2磁気検出センサ15
0B等を有している。
【0022】図4は、上述したレンズ鏡筒18の内部構
造例を示している。レンズ鏡筒18は、たとえば直方体
形状や円筒形状である。レンズ鏡筒18は、マニュアル
操作式のフォーカスレンズ31、対物レンズ30、ズー
ムレンズ(変倍レンズ)40、アイリス42、フォーカ
スレンズ44、ガイドバー62,64等を有している。
レンズ鏡筒18の後側には、CCD(電荷結合素子)5
2が固定されている。このCCD52は、マニュアル操
作式のフォーカスレンズ31、対物レンズ30、ズーム
レンズ40、アイリス42、そしてフォーカスレンズ4
4を通過した画像を受光して光−電気信号に変換する画
像受光部である。
【0023】ガイドバー62,64は、レンズ鏡筒18
の光軸OLと平行に固定されている。これらのガイドバ
ー62には、ズームレンズ40のホルダー70が配置さ
れており、このズームレンズ40のホルダー70は、駆
動部72を作動させることにより、ガイドバー62,6
4に沿って、所定のストロークの間で移動して位置決め
可能である。アイリス42は、対物レンズ30から入射
してくる光の光量を絞るためのものであり、駆動部76
の作動により、光の絞り量を変えることができる。アイ
リス42は、レンズ鏡筒18の中央部18Aにおいて、
光軸OLを中心として設けられている。
【0024】フォーカスレンズ44は、対物レンズ3
0、ズームレンズ40およびアイリス42を通ってきた
被写体からの光をフォーカスするためのレンズである。
フォーカスレンズ44は駆動部199の作動によりガイ
ドバー62,64に沿って移動する。CCD52で受光
された画像は、画像処理部130で所定の処理がなされ
た後に、コンピュータ400に情報を送ったり、カラー
ビューファインダー32で表示することができる。ユー
ザはこのカラービューファインダー32を見ることで画
像を確認する。
【0025】図3に示すマニュアル操作式のフォーカス
レンズ31は、ユーザが手で光軸OLを中心として回転
させるものであり、回転検出装置100を有している。
この回転検出装置100は、図5に示すような構造を有
しており、マニュアル操作式のフォーカスレンズ31は
リング110により保持されている。リング110と回
転部120Aの中央には円形の穴124が形成されてい
る。この穴124は光軸OLを中心に形成されている。
回転部120Aとリング110は円板であり、たとえば
プラスチックあるいはアルミニウムあるいはセラミック
ス等の磁性を有しない材料により作られている。
【0026】図5と図6に示すように、回転体120は
回転部120Aとリング110を有しており、リング1
10は回転部120Aと一体である。リング110の内
面側には、マグネット130が設けられている。このマ
グネット130は、N極とS極が交互に、サークル99
に沿って配列された多極着磁形式のものである。図6で
示すように、マグネット130のN極とS極は、α°の
角度毎に交互に配列されており、S極とN極の間はニュ
トラルゾーンNZである。リング110の凹部126に
はそれぞれ図5に示すようにマグネット130が埋め込
んで配置されている。各マグネット130は、リング1
10のサークル99に沿って等間隔をおいて配置されて
いることになる。サークル99は、光軸OLを中心とす
る円であり、光軸OLは穴124の中心にある。
【0027】図5の第1磁気検出センサ150Aと第2
磁気検出センサ150Bは、回転体120からわずかに
離すようにして、位置されている。図3の例では、基板
150Cが第1磁気検出センサ150Aと第2磁気検出
センサ150Bを保持している。この基板150Cはた
とえばレンズ鏡筒18に取付けられている。この第1磁
気検出センサ150は、たとえばホール素子を用いるこ
とができる。磁気検出センサ150は、回転体120の
R1又はR2の方向に沿って回転するのに伴い、順次マ
グネット130のN極とS極が通過していく時にそのマ
グネット130の磁気を検出するセンサである。図5の
回転体120は、ユーザがリング110を手で回転操作
することにより、図3のレンズ鏡筒18において第1方
向R1あるいは第2方向R2に沿って、回転自在であ
る。
【0028】図7と図8に示すような第1磁気検出セン
サ150Aの第1検出出力S1と第2磁気検出センサ1
50Bの第2検出出力S2は、図4と図11に示す信号
処理部300に送られる。信号処理部300は、図7あ
るいは図8の第1検出出力S1と第2検出出力S2を受
け取ることにより、図4に示す回転体120が第1方向
R1に回転しているのか第2方向R2に回転しているか
を判断するとともに、磁気検出センサ150を通過する
マグネット130のN極とS極の数をカウントすること
で、回転体120の第1方向R1あるいは第2方向R2
の回転の位置すなわち回転量を検出する。また、必要に
応じて単位時間当たりのパルス数より回転速度を求めら
れる。このような回転体120の回転方向および回転体
120の回転の位置(回転量)の情報は、コンピュータ
400に情報として供給される。回転体120に必要と
するマグネット130のN極とS極の数は、その性能に
応じて必要とする波数分だけ設ければよい。この場合に
おいて各マグネット130のN極とS極の形成角度α°
は同じである。
【0029】第1と第2磁気検出センサ150A,15
0Bとして用いられるホール素子は、磁電変換素子で、
マグネット130のN極とS極の磁気量を電気量(ホー
ル出力)に変換するものであり、InAS系、GaAS
系、InSb系などがある。マグネット130として
は、たとえばラバーに磁性体を含ませて着磁させたもの
や、プラスチックに磁性体を含ませて着磁させたもの、
あるいは焼結マグネットのようなものを採用することが
できる。さらに、マグネットとしては、液状のマグネッ
トを用いることもできる。この液状のマグネットは、図
5に示すような凹部126に対して注入するものであ
る。注入した後の液状のマグネットは、冷却により固め
た後に、たとえばセンサ面側にN極とS極を交互に着磁
する。液状のマグネットは、たとえば希土類マグネット
であり、この液状のマグネットの特徴としては、着磁が
容易で、薄型化が簡単であるとともに、金属リングと併
用することにより機械的強度が強い等のメリットがあ
る。
【0030】図10は、図7の第1磁気検出センサ15
0Aの第1検出出力S1と第2磁気検出センサ150B
の第2検出出力S2を示している。第1と第2検出出力
S1とS2は、1/4波長分ずれている。図8は、図3
に示す第1磁気検出センサ150Aと第2磁気検出セン
サ150Bの回路例を示している。これらの第1磁気検
出センサ150Aと第2磁気検出センサ150Bは、基
板150Cに搭載されている。第1磁気検出センサ15
0Aと第2磁気検出センサ150Bは、電気的に接続さ
れており、それぞれのセンサ部400、増幅部410、
シュミット回路部420を有している。センサ部400
はすでに述べたようなホール素子であり、このセンサ部
400は、マグネットのN極とS極の磁気を検出すると
磁気−電気信号に変換して増幅部410の入力側に送
る。増幅部410はこの電気信号を増幅してシュミット
回路部420に供給する。
【0031】これらの第1磁気検出センサ150Aと第
2磁気検出センサ150Bの構造は同じものであり、基
準電圧Vcc、電圧出力部Vout1及びVout2、
そしてグランドGNDに接続されている。シュミット回
路部420の出力側には、トランジスタ430が接続さ
れており、シュミット回路部420が図9に示すような
動作図に従って動作してトランジスタ430のベースに
オン信号を与えることで、トランジスタ430はオンに
なり、これによって、第1検出出力S1と第2検出出力
S2を出力することができる。図9はNS両着磁を検出
する際の動作点を示している。 (1)O磁界でHigh出力を出力する。 (2)S極側でBopレベルまで磁界が強まるとLow
出力となる。 (3)Bopまで弱くなってもLow出力のまま変化し
ない。 (4)N極側にBrpレベルまで磁界が強くなってから
High出力にもどる。BopとBrpの間はBhヒス
テリシス(履歴)と呼んでいる。
【0032】図11は、リング110及びリング110
に設けられているマグネット130の構造例を示す断面
図である。リング110の面110Aには、リング状の
マグネット130が埋め込みにより固定されている。こ
のリング状のマグネット130に対面して、第1磁気検
出センサ150Aと第2磁気検出センサ150Bが配置
されている。第1磁気検出センサ150Aと第2磁気検
出センサ150Bとマグネット130の隙間eは、たと
えば0.5mmなどであるが、機械的な精度が維持でき
ればもっと狭くても良い。逆に充分出力が高ければもっ
と広くても良い。
【0033】図12は、図11の部分Aを拡大して示し
ており、第1磁気検出センサ150Aと第2磁気検出セ
ンサ150Bは、たとえばホールICを採用することが
でき、この第1磁気検出センサ150Aと第2磁気検出
センサ150Bは、端子700を介して、基板150C
の導体部150Dに対して半田付け部150Eを用いて
電気的に接続されている。この場合に小型化を図るため
に、基板150Cの穴730の中に、第1磁気検出セン
サ150Aと第2磁気検出センサ150Bの一部が入り
込んだ状態で保持されている。またマグネット130
は、リング110の面110Aの凹部126の中に対し
て埋め込まれることで位置決めされており、これにより
マグネット130はリング110に対して正確な位置に
固定することができる。この場合に、マグネット130
は、たとえば両面テープ139を用いて、リング110
の凹部126の底面部に貼り付けられている。ただしこ
のように両面テープ139を用いるのではなく、マグネ
ット130を鉄板等の材料を用いて挟み込んでリング1
10の凹部126に固定しても勿論構わない。
【0034】図13は、基板150Cに搭載されている
第1磁気検出センサ150Aと第2磁気検出センサ15
0Bを示している。これらの第1磁気検出センサ150
Aと第2磁気検出センサ150Bは、たとえばnα°+
α°/2の角度で、光軸OLを中心としてずらして配置
されている。この場合のnは0以上の整数であり、第1
磁気検出センサ150Aと第2磁気検出センサ150B
は、図10に示すように第1と第2検出出力S1,S2
が出力されるように図6のS極とN極の形成されている
角度α°に対して、上述したようなnα°+α°/2の
角度で配置する。
【0035】次に、上述した回転検出装置を備えるレン
ズ鏡筒の使用例について説明する。使用者が図1と図2
に示すビデオカメラレコーダ10を手で持って、図3と
図4に示すマニュアル式のリング110を持って、この
リング110及び回転体120を図5に示すR1方向あ
るいはR2の方向に適宜回転する。これによりレンズ鏡
筒18におけるマニュアル式のフォーカス調整を行う。
リング110と回転体120を回すと、マニュアルフォ
ーカスレンズ31は光軸OLに沿って進退することによ
りフォーカス調整を行う。この時に、図7に示す第1磁
気検出センサ150Aと第2磁気検出センサ150B
は、信号処理部300に対して第1検出出力S1あるい
は第2検出出力S2を出力する。たとえば図10におい
て、第1検出出力S1と第2検出出力S2を、図7の信
号処理部300がカウントすることにより、図5と図6
に示すマグネット130のS極とN極の数に応じて、回
転体120のR1方向あるいはR2の方向の回転量を検
出することができる。
【0036】次に、図14〜図17を参照して、本発明
の別の実施の形態について説明する。図14の実施の形
態では、リング110に対してマグネット130がたと
えば両面テープ800により固定されている。このリン
グ110には凹部110Xが形成されており、この凹部
110Xにはリング状のマグネット130が固定されて
いる。図15の本発明の別の実施の形態では、リング1
10に凹部110Yが形成されている。この凹部110
Yには、たとえば両面テープ800を用いて、マグネッ
ト130が固定されている。図14と図15を比較する
と明らかなように、図14ではリング110の凹部11
0Xは、外周側に開放されているが、図15では凹部1
10Xは外周側には開放されていない。従って、マグネ
ット130の内周面はリング110の内周面120Xに
おいて位置決めされている。図15では、マグネット1
30の外周面がリング110の内周面110Zにより位
置決めされている。
【0037】図16の実施の形態では、リング110の
凹部140Xの中にマグネット130が固定されてい
る。ただしこのマグネット130の一部分が凹部140
Xに埋め込まれている。この場合の固定方法としては、
図14あるいは図15と同様に両面テープあるいはその
他の形式を採用することができる。図17の発明の実施
の形態では、リング110の凹部150X内にマグネッ
ト130が埋め込まれて固定されている。これに対して
第1磁気検出センサ150Aと第2磁気検出センサ15
0Bは、基板150Cの穴150Fの中に埋め込まれて
いる。
【0038】本発明の実施の形態では、従来の光学的な
センサを用いるのに比べて、本発明の2つの磁気検出セ
ンサを用いることにより、図5における光軸OLの方向
に関して非常に薄型化が図れ、マニュアル式のフォーカ
スリングの機構がより小型化できる。回転体もしくはリ
ングに対して凹部を設けて、N極とS極を多極着磁する
場合に、マグネットは両面テープあるいは単なる接着剤
を用いた接着あるいは圧入による固定またはカシメ等に
よる機械的な固定を行うことで実現できる。この場合
に、マグネットはラバーに磁性体を含ませて着磁させた
ものや、プラスチックに磁性体を含ませて着磁させたも
のあるいは焼結マグネットであっても勿論構わない。図
5に示すように、S極とN極は、α°の角度でいずれに
しても着磁されている。
【0039】図5の第1磁気検出センサ150Aと第2
磁気検出センサ150Bを固定している基板150C
は、通常のプリント配線基板であってもよいし、フレキ
シブルプリント配線基板であっても勿論構わない。第1
磁気検出センサ及び第2磁気検出センサは、上述したよ
うに、基板150Cに穴が2つ設けられており、それぞ
れの穴に対して埋め込んだりはめ込んだりすることで固
定する。これにより、光軸方向に関する回転検出装置の
小型化をさらに図ることができる。
【0040】また、回転検出装置100は、第1磁気検
出センサ150Aと第2磁気検出センサ150Bを有し
ており、図10に示す第1検出出力S1と第2検出出力
S2の進み具合あるいは遅れ具合を見ることにより、図
5に示す回転体120が、第1方向R1に回転している
か第2方向R2に回転しているかの回転方向の検出も行
うことができる。回転方向がR1の時には、第1検出出
力S1、第2検出出力S2の位相関係になり、回転方向
がR2の時には、第1検出出力S1と出力S3の位相関
係になる。回転方向がR1の時には、第2検出出力S2
の立下がりで第1検出出力S1の状態「1」をラッチし
て方向信号1を出す。回転方向がR2の時には、出力S
3の立下がりで第1検出出力S1の状態「0」をラッチ
して方向信号0を出力することができる。このラッチと
はDtypeフリップフロップ等でDデータをQに転送
ホールドすることである。
【0041】ところで本発明は上記実施の形態に限定さ
れるものではない。本実施の形態では、上述したマニュ
アル操作式のフォーカスレンズの回転方向および回転角
度等が回転検出装置100により検出できるようになっ
ている。しかしこれに限らず回転検出装置100で回転
検出する対象としては、マニュアル操作式のフォーカス
レンズに限らず、他のものであってもよい。この対象物
としては、たとえばマウスのようなポインティングデバ
イスの位置検出やスピンドルモータのロータの回転量の
検出等であってもよい。また、レンズ鏡筒はビデオカメ
ラレコーダに搭載するものに限らず、他の電子機器、た
とえばデジタルスチルカメラやノート型のコンピュー
タ、電話、ゲーム機器等のレンズを搭載する機器に適用
することができる。また、ジョグダイヤルのような回転
方向を検出する必要のある入力デバイスにも応用でき
る。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
回転検出装置とレンズ鏡筒の小型化、薄型化及び低コス
ト化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の回転検出装置を有するレンズ鏡筒を備
える電子機器の一例を示す斜視図。
【図2】図1の電子機器の後側から見た斜視図。
【図3】レンズ鏡筒の一例を示す斜視図。
【図4】レンズ鏡筒の断面構造例を示す図。
【図5】レンズ鏡筒の回転検出装置の例を示す斜視図。
【図6】図5におけるマグネットの形成例を示す図。
【図7】第1磁気検出センサと第2磁気検出センサと信
号処理部及びコンピュータの例を示す図。
【図8】第1磁気検出センサと第2磁気検出センサの回
路例を示す図。
【図9】第1磁気検出センサ及び第2磁気検出センサが
備えるシュミット回路部の特性例を示す図。
【図10】第1磁気検出センサと第2磁気検出センサの
出力信号例を示す図。
【図11】リングとマグネット及び第1磁気検出センサ
及び第2磁気検出センサを示す図。
【図12】図11のA部分を拡大して示す図。
【図13】第1磁気検出センサと第2磁気検出センサの
マウント例を示す図。
【図14】本発明の別の実施の形態を示す図。
【図15】本発明のさらに別の実施の形態を示す図。
【図16】本発明のさらに別の実施の形態を示す図。
【図17】本発明のさらに別の実施の形態を示す図。
【図18】従来のレンズ鏡筒の例を示す図。
【図19】従来のレンズ鏡筒における回転検出装置を示
す図。
【図20】従来の回転検出装置の発光部及び受光部を示
す図。
【図21】従来の回転検出装置のフォトインタラプタの
回路例を示す図。
【符号の説明】
18・・・レンズ鏡筒、99・・・サークル、100・
・・回転検出装置、120・・・回転体、130・・・
マグネット、150A・・・第1磁気検出センサ、15
0B・・・第2磁気検出センサ、420・・・シュミッ
ト回路部、R1・・・第1方向、R2・・・第2方向、
OL・・・回転中心(光軸)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 本山 茂樹 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 2F063 AA35 BA30 BC02 CA15 CA34 DA01 DB07 DD03 GA52 GA61 GA68 GA72 KA02 LA02 LA11 LA30 ZA01 2H044 DA01 DB01 DE06

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対象物を回転する際に回転量を検出する
    回転検出装置であり、 前記対象物を保持して第1方向と前記第1方向とは反対
    の第2方向に回転自在な回転体と、 前記回転体の回転中心を中心とするサークルに沿って前
    記回転体において交互に配列されているS極とN極を有
    するマグネットと、 前記マグネットの前記S極と前記N極の磁気を検出する
    第1磁気検出センサと第2磁気検出センサと、を備える
    ことを特徴とする回転検出装置。
  2. 【請求項2】 前記対象物は、レンズ鏡筒に配置されて
    いるマニュアル操作用のフォーカスレンズである請求項
    1に記載の回転検出装置。
  3. 【請求項3】 前記第1磁気検出センサと前記第2磁気
    検出センサは、ホール素子であり、前記第1磁気検出セ
    ンサと前記第2磁気検出センサは、基板に搭載されてい
    る請求項1に記載の回転検出装置。
  4. 【請求項4】 前記第1磁気検出センサと前記第2磁気
    検出センサは、前記基板の穴に入れた状態で前記基板の
    導体部に対して半田付けされている請求項1に記載の回
    転検出装置。
  5. 【請求項5】 前記第1磁気検出センサと前記第2磁気
    検出センサは、シュミット回路を内蔵している請求項1
    に記載の回転検出装置。
  6. 【請求項6】 前記マグネットは、前記回転体の凹部ま
    たは凸部を位置決め部位にして前記回転体に貼り付けら
    れている請求項1に記載の回転検出装置。
  7. 【請求項7】 対象物を回転する際に回転量を検出する
    回転検出装置を有するレンズ鏡筒であり、 前記回転検出装置は、 前記対象物を保持して第1方向と前記第1方向とは反対
    の第2方向に回転自在な回転体と、 前記回転体の回転中心を中心とするサークルに沿って交
    互に配列されているS極とN極を有するマグネットと、 前記マグネットの前記S極と前記N極の磁気を検出する
    第1磁気検出センサと第2磁気検出センサと、を備える
    ことを特徴とする回転検出装置を有するレンズ鏡筒。
  8. 【請求項8】 前記対象物は、マニュアル操作用のフォ
    ーカスレンズである請求項7に記載の回転検出装置を有
    するレンズ鏡筒。
  9. 【請求項9】 前記第1磁気検出センサと前記第2磁気
    検出センサは、ホール素子であり、前記第1磁気検出セ
    ンサと前記第2磁気検出センサは、基板に搭載されてい
    る請求項7に記載の回転検出装置を有するレンズ鏡筒。
  10. 【請求項10】 前記第1磁気検出センサと前記第2磁
    気検出センサは、前記基板の穴に入れた状態で前記基板
    の導体部に対して半田付けされている請求項7に記載の
    回転検出装置を有するレンズ鏡筒。
  11. 【請求項11】 前記第1磁気検出センサと前記第2磁
    気検出センサは、シュミット回路を内蔵している請求項
    7に記載の回転検出装置を有するレンズ鏡筒。
  12. 【請求項12】 前記マグネットは、前記回転体の凹部
    または凸部を位置決め部位にして前記回転体に貼り付け
    られている請求項7に記載の回転検出装置を有するレン
    ズ鏡筒。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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