JP2001200420A - 繊維紡糸用ノズル及びブッシング体 - Google Patents

繊維紡糸用ノズル及びブッシング体

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JP2001200420A
JP2001200420A JP2000009546A JP2000009546A JP2001200420A JP 2001200420 A JP2001200420 A JP 2001200420A JP 2000009546 A JP2000009546 A JP 2000009546A JP 2000009546 A JP2000009546 A JP 2000009546A JP 2001200420 A JP2001200420 A JP 2001200420A
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nozzle
nozzle plate
bushing body
electroforming
holes
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Ryuzo Kato
隆三 加藤
Tsuneo Numata
恒夫 沼田
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    • C03B37/0805Manufacturing, repairing, or other treatment of bushings, nozzles or bushing nozzle plates
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    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
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    • C03B37/075Manufacture of non-optical fibres or filaments consisting of different sorts of glass or characterised by shape, e.g. undulated fibres
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    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複雑な形状のノズル孔でも高精度に形成する
ことができる繊維紡糸用ノズルを提供すること。 【解決手段】 繊維材料の溶液を収容するブッシングに
装着される繊維紡糸用ノズルであって、複数個のノズル
孔4を有するノズルプレート2を備え、このノズルプレ
ート2がエレクトロフォーミングによって形成されてい
る。このようにノズルプレートをエレクトロフォーミン
グにより形成することによって、多数のノズル孔を有す
るノズルプレート全体を一度に形成することができ、ま
た複雑な形状のノズル孔2も比較的容易に形成すること
ができ、複雑な形状の紡糸が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、繊維を紡糸するた
めの繊維紡糸ノズル及びブッシング体に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、繊維を紡糸するためにブッシン
グ体が用いられる。ブッシング体は、合成樹脂等である
繊維材料の溶液を収容するためのブッシング本体を備
え、このブッシング本体の底部にノズルプレートが装着
されている。ノズルプレートには多数の小さなノズル孔
が形成され、ブッシング本体内の溶液がこれらノズル孔
を通して流出し、流出した溶液が冷却して糸が形成され
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来、この種のノズル
プレートは、ドリル加工又はプレス加工によって、或い
は放電加工によって形成されている。ドリル加工では、
ドリルを用いてノズルプレートに一つずつノズル孔を形
成し、またプレス加工では、静止金型及び可動金型を用
いてのノズルプレートに一度に多数のノズル孔を形成す
る。このようなドリル加工、プレス加工においては、ノ
ズル孔を形成する際にバリが発生し、それ故に、加工後
に研磨加工等を施してバリを除去なければならず、また
形成されたノズル孔内面も研磨しなければならない。更
に、単純な形状、例えば円形状のノズル孔であれば容易
に形成することができるが、複雑な形状の異型ノズル孔
は形成することが非常に難しく、又は形成することが不
可能である。
【0004】また、放電加工では、放電ワイヤを用いて
ノズルプレートに一つずつノズル孔を形成する。この放
電加工においては、バリの発生がないが、放電加工時に
ノズル孔内面に放電痕跡が生じ、放電加工後にノズル孔
内面を研磨しなければならない。更に、ドリル加工、プ
レス加工と同様に、複雑な形状の異型ノズル孔は形成す
ることが非常に難しく、又は形成することが不可能であ
る。本発明の目的は、複雑な形状の異型ノズル孔でも高
精度に形成することができる繊維紡糸用ノズルを提供す
ることである。
【0005】本発明の他の目的は、ノズル孔の軸線方向
の形状が複雑であっても高精度に形成することができる
繊維紡糸用ノズルを提供することである。本発明の更に
他の目的は、所定形状、所定寸法の糸を形成することが
できるとともに、比較的簡単な構成で且つ比較的安価に
提供することができるブッシング体を提供することであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、繊維材料の溶
液を収容するブッシング本体に装着される繊維紡糸用ノ
ズルであって、複数個のノズル孔を有するノズルプレー
トを備え、前記ノズルプレートがエレクトロフォーミン
グによって形成されていることを特徴とする。本発明に
従えばノズルプレートがエレクトロフォーミング、所謂
電鋳によって形成されるので、多数のノズル孔を有する
ノズルプレートを一度に形成することができる。また、
エレクトロフォーミングによって形成されるので、バリ
等が発生せず、また形成されたノズル孔の内周面も凹凸
が無く、研磨加工を施す必要もない。更に、複雑な形状
のノズル孔も比較的容易に形成することができ、複雑な
形状の紡糸が可能となる。
【0007】また、本発明では、前記ノズルプレートの
肉厚が50μm以上であることを特徴とする。本発明に
従えば、ノズルプレートの肉厚が50μm以上であるの
で、ノズルプレート自体が充分な強度を有し、紡糸の際
に加えられる圧力に耐えることができる。また、本発明
では、前記複数個のノズル孔の毛細管部は、流出方向に
所定範囲にわたって横断面が実質上同一であることを特
徴とする。
【0008】本発明に従えば、複数個のノズル孔の毛細
管部は横断面が所定範囲にわたって実質上同一であるの
で、この毛細管部において所定形状、所定寸法に紡糸さ
れ、所望の糸を紡糸することができる。このような形状
のノズル孔は、例えば、ノズルプレートの第1層(導入
孔部又はアプローチ孔部が規定された部分)をエレクト
ロフォーミングによって形成し、かく形成した第1層の
表面にノズルプレートの第2層(毛細管部を規定する部
分)を積層するようにエレクトロフォーミングによって
形成することができる。ノズルプレートの第1層をエレ
クトロフォーミングによって形成すると、エッジ効果に
ってその厚さが不均一になる傾向にあるが、複数個のノ
ズル孔の毛細管部の形状を上述したように形成すること
によって、第1層の厚さの不均一による孔径の不均一を
解消して所定形状、所定寸法の糸を紡糸することができ
る。
【0009】また、本発明では、前記複数個のノズル孔
の導入孔部又はアプローチ部は、前記毛細管部に向けて
横断面が漸減していることを特徴とする。本発明に従え
ば、ノズル孔の導入孔部又はアプローチ部は前記毛細管
部に向けて横断面が漸減されているので、繊維材料の溶
液がノズル孔の流入側から流出側にスムースに流れ、こ
れによって糸の品質を向上することができる。また、上
記溶液の流れがスムースになることにより紡糸時の圧力
損失を少なくすることができ、これによって開孔率の低
いノズルプレートを用いても上記溶液の注入圧を高める
ことが可能となり、紡糸効率の向上を図ることができ
る。
【0010】また、繊維材料の溶液を収容するブッシン
グ本体に装着される繊維紡糸用ノズルであって、複数個
のノズル孔を有するノズルプレートを備え、前記ノズル
プレートがエレクトロフォーミングを複数回重ねて行う
ことによって形成されていることを特徴とする。本発明
に従えば、ノズルプレートがエレクトロフォーミングを
複数回重ねて行うことにより形成されるので、複数個の
ノズル孔の流れ方向の形状が複雑であっても比較的容易
に形成することができる。例えば、ノズルプレートの第
1層をエレクトロフォーミングにより形成し、その後上
記第1層の表面にノズルプレートの第2層をエレクトロ
フォーミングにより形成し、このようにエレクトロフォ
ーミングを2回重ねて行うことにより所定形状のノズル
プレートを形成することができる。また、例えば、ノズ
ルプレートを形成するに際し、エレクトロフォーミング
を3回(又は4回以上)重ねて行うようにしてもよい。
【0011】また、本発明では、前記複数個のノズル孔
の導入孔部又はアプローチ部は、流出方向に向けて横断
面が漸減し、前記導入孔部又は前記アプローチ部の流出
方向下流側に位置するそれらの毛細管部は、流出方向に
所定範囲にわたって横断面が実質上同一であり、前記複
数個のノズル孔の導入孔部又はアプローチ部を規定する
前記ノズルプレートの第1層と、前記複数個のノズル孔
の毛細管部を規定する前記ノズルプレートの第2層と
が、エレクトロフォーミングによる積み重ねによって形
成されていることを特徴とする。
【0012】本発明に従えば、ノズル孔の導入孔部又は
アプローチ部は流出方向に向けて横断面が漸減している
ので、繊維材料の溶液の流れがスムースとなり、紡糸時
の圧力損失を少なくすることができる。また、ノズル孔
の毛細管部は流出方向に所定範囲にわたって横断面が実
質上同一であるので、所定形状、所定寸法の糸を紡糸す
ることができる。更に、ノズル孔の導入孔部又はアプロ
ーチ部を規定するノズルプレートの第1層とそれらの毛
細管部を規定するノズルプレートの第2層とが、エレク
トロフォーミングの積み重ねにより形成されるので、複
雑な形状のノズル孔であっても比較的容易に形成するこ
とができる。
【0013】また、本発明は、前記ノズルプレートの前
記第1層をエレクトロフォーミングにより形成し、その
後前記第1層の表面にエレクトロフォーミングによって
前記ノズルプレートの前記第2層を積層形成することを
特徴とする。本発明に従えば、ノズルプレートの第1層
を形成し、その第1層の表面にノズルプレートの第2層
を形成するので、導入孔部又はアプローチ部の横断面が
流出方向に漸減し、毛細管部の横断面が流出方向に実質
上同一であるノズル孔を有するノズルプレートを、エレ
クトロフォーミングの積み重ねにより比較的容易に形成
することができる。
【0014】また、本発明は、繊維材料の溶液を収容す
るためのブッシング本体と、収容された繊維材料の溶液
を流出されるための繊維紡糸用ノズルとを備え、前記繊
維紡糸用ノズルは複数個のノズル孔を有する複数枚の分
割ノズルプレートから構成され、前記複数枚の分割ノズ
ルプレートがエレクトロフォーミングによって形成さ
れ、前記ブッシング本体に設けられた取付開口を覆うよ
うに固定されることを特徴とする。
【0015】本発明に従えば、繊維紡糸用ノズルは複数
個のノズル孔を有する分割ノズルプレートから構成され
ているので、分割ノズルプレートの大きさが比較的小さ
くなり、エレクトロフォーミングによって、この分割ノ
ズルプレートを比較的容易に且つ比較的安価に形成する
ことができる。また、繊維紡糸用ノズルを複数の分割ノ
ズルプレートに分割することによって、分割ノズルプレ
ート1枚当たりに作用する紡糸時の圧力を小さくするこ
とができ、繊維紡糸用ノズルの圧力変形を少なく抑えて
所定寸法、所定形状の糸を紡糸することができる。
【0016】また、本発明では、前記ブッシング本体の
前記取付開口には所定間隔をおいて補強取付リブが設け
られ、前記複数枚の分割ノズルプレートは前記補強取付
リブに固定されることを特徴とする。本発明に従えば、
分割ノズルプレートはブッシング本体の取付開口に設け
られた補強取付リブに固定されるので、複数の分割ノズ
ルプレートを上記取付開口を覆うように取り付けること
ができる。また、補強取付リブは分割ノズルプレートを
補強するので、紡糸時の分割ノズルプレートの変形を抑
えることができる。
【0017】また、本発明では、前記複数枚の分割ノズ
ルプレートは、前記ブッシング本体の外側から溶接によ
って前記補強取付リブに固定されることを特徴とする。
本発明に従えば、分割ノズルプレートはブッシング本体
の外側から溶接によって補強取付リブに固定されるの
で、分割ノズルプレートを確実に固定することができる
とともに、溶接肉がブッシング本体の内側に突出せず、
繊維材料の溶液の流れが乱れることもない。
【0018】また、本発明は、繊維材料の溶液を収容す
るためのブッシング本体と、前記ブッシング本体の底部
の外面に固定されたノズルプレートとを備えており、前
記ブッシング本体の前記底部に複数個のノズル孔の一部
が形成され、前記ノズルプレートに、前記複数個のノズ
ル孔の一部に対応して前記複数個のノズル孔の残部が形
成されており、前記ノズルプレートがエレクトロフォー
ミングにより形成されていることを特徴とする。
【0019】本発明に従えば、ブッシング本体の底部に
複数個のノズル孔の一部(流入側部)が形成され、ノズ
ルプレートにそれらの残部(流出側部)が形成されてい
るので、ブッシング本体内の繊維材料の溶液に作用する
紡糸時の圧力は主としてブッシング本体の底部に作用
し、ブッシング本体にある程度の強度を持たせることに
よって、ブッシング体全体の強度をアップさせることが
できる。また、ノズルプレートをエレクトロフォーミン
グによって形成するので、ノズル孔の流出側部を高精度
に形成することができる。
【0020】また、本発明では、前記ブッシング本体の
底部には前記複数個のノズル孔の導入孔部又はアプロー
チ部が形成され、前記ノズルプレートには前記複数個の
ノズル孔の毛細管部が形成されていることを特徴とす
る。本発明に従えば、複数個のノズル孔の毛細管部がノ
ズルプレートに形成されているので、糸の形状及び寸法
を決定する毛細管部を高精度に形成することができる。
更に、本発明では、前記ブッシング本体の底部には前記
複数個のノズル孔の導入孔部が形成され、前記ノズルプ
レートには前記複数個のノズル孔のアプローチ部及び毛
細管部が形成されていることを特徴とする。
【0021】本発明に従えば、複数個のノズル孔のアプ
ローチ部及び毛細管部がノズルプレートに形成されてい
るので、繊維材料の溶液を毛細管部に導くためのアプロ
ーチ部と、糸の形状及び寸法を決定する毛細管部とを高
精度に形成することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明に従う繊維紡糸用ノズル及びこれを備えたブッシング
体の実施形態について説明する。繊維紡糸用ノズルの第1の実施形態 まず、図1〜図4を参照して、本発明に従う繊維紡糸用
ノズルの第1の実施形態について説明する。図1は、第
1の実施形態の繊維紡糸用ノズルを示す簡略斜視図であ
り、図2は、図1におけるII−II線による断面図で
あり、図3は、図1の繊維紡糸用ノズルの製造方法を説
明するための簡略図であり、図4は、図1の繊維紡糸用
ノズルをブッシング本体に取り付けた状態を示す簡略断
面図である。
【0023】図1及び図2において、図示の繊維紡糸用
ノズルは薄いプレート状のノズルプレート2を備えてい
る。このノズルプレート2は矩形状に形成され、縦方向
(図1において左下方向から右上の方向)及び横方向
(図1において左右方向)に間隔をおいて複数個のノズ
ル孔4が形成されている。この形態では、各ノズル孔4
は横断面(溶液の流れ方向に対して実質上垂直な面によ
る断面)が円形であり、その一端から他端まで実質上同
一である。このようなノズルプレート2は、一例とし
て、縦(X)=10mm、横(Y)=200mm、厚さ
(T)=70μm程度に形成され、このような大きさの
ノズルプレート2に、ノズル孔4が例えば100〜30
00個形成される。尚、複数のノズル孔4は、紡糸する
糸の形状に応じて適宜の形状、例えば楕円形、矩形等の
比較的簡単な形状、或いは複雑な異型形状(後述する)
に形成することができる。
【0024】このようなノズルプレート2は、例えば、
次のようにして形成される。主として図3を参照して、
まず、図3(a)で示すように、金属基板12の表面に
実質上均一にフォトレジスト層14を形成する(フォト
レジスト層形成工程)。次いで、図3(b)で示すよう
に、形成したフォトレジスト層14の表面にフォトマス
ク16を被せて露光を行った後に未露光部分のフォトレ
ジストを除去する(露光現像工程)。フォトマスク16
には、形成するノズルプレート2に対応した形状、即ち
図1に示す通りの形状のパターン開口18が形成されて
おり、従って露光現像工程を行った後は、図3(c)で
示すように、ノズルプレート2の形状に対応した領域の
フォトレジストが除去される。この除去は、例えばアル
コール等で行うことができる。
【0025】次に、図3(d)で示すように、フォトレ
ジストを除去した金属基板12の表面にエレクトロフォ
ーミング、所謂電鋳によってノズルプレート2を形成す
る(エレクトロフォーミング工程)。このとき、金属材
料としてニッケル、ニッケル合金を用いることができ、
従ってニッケル、ニッケル合金からなるノズルプレート
2が形成される。尚、金属材料として、金−白金合金、
タンタルム等を用いることもできる。
【0026】その後、図3(e)で示すように、金属基
板12に残留するフォトレジスト層14(フォトレジス
ト層14の未露光部分)をアセトン等の溶剤を用いて溶
かして除去する(フォトレジスト除去工程)。そして、
図3(f)に示すように、金属基板12の表面に形成さ
れたノズルプレート2をその表面から剥離する(剥離工
程)。ノズルプレート2の金属基板12からの剥離を容
易にするために、フォトレジスト層14を形成する前に
金属基板12の表面に剥離剤で処理するようにしてもよ
い。
【0027】このようにして図1に示す通りの多数のノ
ズル孔4を有するノズルプレート2が形成され、このよ
うに形成したノズルプレート2は高精度であり、また多
数のノズル孔4の内周面も凹凸が実質上無く、研磨加工
等を必要とせず、更に複雑な形状のノズル孔4も比較的
容易に形成することができる。このようにエレクトロフ
ォーミングによって形成する場合、ノズルプレート2の
肉厚(厚さT)を50μm以上に形成するのが望まし
く、このような肉厚にすることによって充分な強度のも
のを形成することができる。
【0028】ノズルプレート2の強度を一層高めるため
に、ノズルプレート2に例えばニッケルによる無電解メ
ッキ処理を施した後、この無電解メッキ層を結晶化処理
するようにしてもよい。例えばニッケル、ニッケル合金
から形成したノズルプレートにこのような処理をするこ
とによって、ノズルプレート2自体の硬度、剛性を高め
ることができる。無電解メッキ層の結晶化処理は、例え
ば400〜450℃の温度に維持した加熱炉(図示せ
ず)内に所定時間入れて加熱することによって行うこと
ができる。
【0029】また、ノズルプレート2の延性の改善を図
るために、熱処理又は後処理を行うようにしてもよい。
熱処理としては、例えば真空中で300〜600℃に所
定時間加熱してその結晶構造を変えるようにすることが
でき、また後処理としては脱水素処理を行ってノズルプ
レートに含まれた水素を剥離するようにすることができ
る。このような処理を行うことによって、エレクトロフ
ォーミングによる脆さを改善することができる。
【0030】更に、必要に応じて、ノズルプレート2の
ノズル孔4の排出側端部の内径を幾分大きくするように
してもよく、例えばノズルプレート2の排出側端面全体
に研磨加工を施すことによって、上述した形状にするこ
とができる。このように形成した繊維紡糸用ノズルは、
例えば図4に示すようにしてブッシング体22のブッシ
ング本体24に取り付けられる。図4において、ブッシ
ング本体24の底壁には矩形状の取付開口26が設けら
れ、この取付開口26の外側にノズルプレート2が例え
ば溶接(電子ビーム溶接、レーザ溶接等)によって固定
される。このように構成したブッシング体22内には紡
糸すべき繊維材料の溶液が収容され、この溶液がノズル
プレート2の多数のノズル孔4を通して流出し、流出し
た溶液が冷却して所要の通りの糸が形成される。
【0031】このようなエレクトロフォーミングによる
ノズルプレート2の形成は、例えば図5に示すような異
型形状のノズル孔を有するものであっても比較的容易に
製作することができ、各種複雑な形状の異型形状のもの
も形成することができる。図5(a)に示すノズル孔4
aでは、ノズル孔4a全体の横断面形状がY字状であ
り、その3つの孔部が周方向に実質上120度の間隔を
おいて半径方向外方に放射状に延びている。図5(b)
に示すノズル孔4bでは、ノズル孔4b全体の横断面形
状が十字状であり、その4つの孔部が周方向に90度の
間隔をおいて半径方向外方に放射状に延びている。ま
た、図5(c)に示すノズル孔4cでは、その5つの孔
部が周方向に実質上72度の間隔をおいて半径方向外方
に放射状に延びている。更に、図5(d)に示すノズル
孔4dでは、その3つの孔部が半リング状で、周方向に
実質上120度の間隔をおいて半径方向外方に放射状に
延びている。更にまた、図5(e)に示すノズル孔4e
では、その3つの孔部がT字状で、周方向に実質上12
0度の間隔をおいて接続されている。
【0032】繊維紡糸用ノズルの第2の実施形態 次に、図6を参照して、本発明に従う繊維紡糸用ノズル
の第2の実施形態について説明する。図6(a)及び
(b)は、第2の実施形態の繊維紡糸用ノズルの一部を
拡大して示す部分拡大断面図である。図6(a)におい
て、図示の繊維紡糸用ノズルは薄いプレート状のノズル
プレート52を備え、このノズルプレート52に、上記
第1の実施形態と同様に多数のノズル孔54が形成され
ている。ノズル孔54は、例えば図示するように横断面
が円形形状に形成され、紡糸すべき糸の形状に応じた適
宜の形状に形成される。このノズルプレート52では、
繊維材料の溶液は矢印56で示す方向に流出し、このこ
とに関連して、更に次の通りに形成されている。
【0033】この形態では、多数のノズル孔54は、そ
の導入孔部54aからその毛細管部54bまで実質上連
続して形成されているが、導入孔部54aと毛細管部5
4bとで形状が相違し、その導入孔部54aはノズルプ
レート52の第1層58(図6(a)において領域H1
で示す部分)に形成され、その毛細管部54bはノズル
プレート52の第2層60(図6(a)において領域H
2で示す部分)に形成されている。各ノズル孔54の導
入孔部54aでは、その横断面の面積が矢印56で示す
流出方向に向けて漸減され、この形態では漏斗状に漸減
されている。従って、繊維材料の溶液は、ノズル孔54
の導入孔部54aを毛細管部54bに向けてスムースに
流れ、紡糸時の圧力損失を少なくすることができる。ま
た、各ノズル孔54の毛細管部54bでは、その横断面
が実質上同一であり、その断面積は毛細管部54bの一
端(流入側端)から他端(流出側端)まで実質上等しく
なっている。従って、ノズル孔54の導入孔部54aを
通して毛細管部54bに流入した溶液は、この毛細管部
54にて所定形状、所定寸法に形成され、かく形成され
た糸(この状態のものを「フィラメント」と呼ぶことが
ある)が毛細管部54bから流出される。このように毛
細管部54bの横断面を実質上同一に形成することによ
って、所定形状、所定寸法の良質な糸を形成することが
できる。尚、ノズル孔54の毛細管部54bの流出方向
の長さ、即ち領域H2の長さは、例えば5〜50μmに
形成される。
【0034】このようなノズルプレート52は、図6
(a)から理解されるように、ノズルプレート52の第
1層58をエレクトロフォーミングにより形成し、その
後形成した第1層58の表面に重ねて第2層60をエレ
クトフォーミングにより形成することができる。尚、図
6(b)で示すように、例えば、ノズルプレート52の
第1層58の肉厚が厚い場合、エレクトロフォーミング
を重ねて2回行って第1層58を形成するようにしても
よい。即ち、ノズルプレート52の第1層58の第1部
分58a(図6(b)において領域H1aで示す部分)
をエレクトロフォーミングにより形成し、その後上記第
1層58の第2部分58b(図6(b)において領域H
1bで示す部分)をエレクトロフォーミングにより形成
し、しかる後第2層60(図6(b)において領域H2
で示す部分)をエレクトロフォーミングにより形成する
ことができる。
【0035】図6(a)で示すノズルプレート52は、
例えば、図7に示すようにして形成される。主として図
7を参照して、まず、図7(a)で示すように、金属基
板62の表面に、図3に示すエレクトロフォーミングに
よってノズルプレート52の第1層58を形成し、かく
第1層58を形成することによって複数のノズル孔54
の導入孔部54aが形成される。このとき、図7(a)
に示す通り、第1層58は、複数のノズル孔54の導入
孔部54aの開口端側(横断面の面積が大きい端面側)
が金属基板12側となるように形成される。
【0036】このように第1層58を形成した後に、更
に、その表面にエレクトロフォーミングによってノズル
プレート52の第2層60を積み重ねて形成する。即
ち、図7(b)に示すように、金属基板12及びノズル
プレート52の第1層58の表面に実質上均一にフォト
レジスト層64を形成し(フォトレジスト層形成工
程)、次いで形成したフォトレジスト層64の表面にフ
ォトマスク66を被せて露光を行った後に未露光部分の
フォトレジストを除去する(露光現像工程)。フォトマ
スク66には、ノズルプレート52の第1層60に対応
した形状のパターン開口68が形成されており、従って
露光現像工程を行った後は、図7(c)で示すように、
ノズルプレート52の第2層60の形状に対応した領域
のフォトレジストが除去される。
【0037】次に、図7(d)で示すように、フォトレ
ジストを除去したノズルプレート52の第1層58の表
面にエレクトロフォーミングによってノズルプレート5
2の第2層60を形成し(エレクトロフォーミング工
程)、かく形成することによってノズル孔54の毛細管
部54bが上記導入孔部54aに続いて形成される。そ
の後、図7(e)で示すように、金属基板62及びノズ
ルプレート52の第1層58に残留するフォトレジスト
層64(フォトレジスト層64の未露光部分)を所要の
通りに除去し(フォトレジスト除去工程)、更に図7
(f)に示すように、金属基板62の表面に形成された
ノズルプレート52を剥離する(剥離工程)。
【0038】このようにエレクトロフォーミングを2回
重ねて行うことによって、図6(a)に示す通りの多数
のノズル孔54を有するノズルプレート52が形成され
る。このノズルプレート52では、多数のノズル孔54
の矢印56で示す流出方向の形状が複雑であるが、この
ような複雑な形状であってもエレクトロフォーミングを
重ねて行うことによって比較的容易に且つ高精度に形成
することができる。また、このように積み重ねることに
よって、ノズル孔54の流出側に横断面が所定範囲にわ
たって同一である毛細管部54bを容易に設けることが
できる。
【0039】繊維紡糸用ノズルの第3の実施形態 次に、図8を参照して、本発明に従う繊維紡糸用ノズル
の第3の実施形態について説明する。図8は、第3の実
施形態の繊維紡糸用ノズルの一部を拡大して示す部分拡
大断面図である。図8において、図示の繊維紡糸用ノズ
ルは薄いプレート状のノズルプレート72を備え、この
ノズルプレート72に、上記第1の実施形態と同様に多
数のノズル孔74が形成されている。各ノズル孔74
は、例えば図示するように横断面が円形形状に形成さ
れ、紡糸すべき糸の形状に応じた適宜の形状に形成され
る。このノズルプレート72では、繊維材料の溶液は矢
印76で示す方向に流出し、このことに関連して、更に
次の通りに形成されている。
【0040】この形態では、多数のノズル孔74は、そ
の導入孔部74aからアプローチ部74bを経て毛細管
部74cまで実質上連続して形成されているが、導入孔
部74a、アプローチ部74b及び毛細管部74cが相
互に形状が相違している。ノズル孔74の導入孔部74
aはノズルプレート72の第1層78の第1部分80
(図8において領域H1aで示す部分)に形成され、そ
のアプローチ部74bはノズルプレート72の第1層7
8の第2の部分82(図8において領域H1bで示す部
分)に形成され、その毛細管部74cはノズルプレート
72の第2層84(図8において領域H2で示す部分)
に形成されている。各ノズル孔74の導入孔部74aで
は、その横断面が実質上同一であり、その断面積はその
一端から他端(アプローチ部74bの導入側端)まで実
質上等しくなっている。また、そのアプローチ部74a
では、その横断面の面積が矢印76で示す流出方向に向
けて漸減され、この形態では漏斗状に漸減されている。
更に、その毛細管部74cでは、その横断面が実質上同
一であり、その断面積はその一端(流入側端)から他端
(流出側端)まで実質上等しくなっている。
【0041】このようなノズルプレート72は、図8か
ら理解されるように、ノズルプレート72の第1層78
の第1の部分80をエレクトロフォーミングにより形成
し(これによって、ノズル孔72の導入孔部74aが形
成される)、その後形成した第1の部分80の表面に重
ねて第1層78の第2の部分をエレクトロフォーミング
により形成し(これによって、ノズル孔72の導入孔部
74に続いてアプローチ部74bが形成される)、しか
る後に第1層78の第2の部分82の表面にノズルプレ
ート72の第2層82をエレクトフォーミングにより形
成することができる(これによって、ノズル孔72のア
プローチ部74bに続いて毛細管部74cが形成され
る)。尚、例えば、ノズルプレート52の第1層78の
第1の部分80(又は第2の部分82)の肉厚が厚い場
合、エレクトロフォーミングを重ねて2回以上行って第
1の部分80(又は第2の部分82)を形成するように
してもよい。
【0042】繊維紡糸用ノズルの第4の実施形態 次に、図9を参照して、本発明に従う繊維紡糸用ノズル
の第4の実施形態について説明する。図9は、第4の実
施形態の繊維紡糸用ノズルの一部を拡大して示す部分拡
大断面図である。図9において、図示の繊維紡糸用ノズ
ルは薄いプレート状のノズルプレート92を備え、この
ノズルプレート92に、上記第1の実施形態と同様に多
数のノズル孔93が形成されている。各ノズル孔93
は、紡糸すべき糸の形状に応じた適宜の形状に形成され
る。このノズルプレート92では、繊維材料の溶液は矢
印94で示す方向に流出する。
【0043】この形態では、多数のノズル孔93は、導
入孔部93aとアプローチ部93bから構成され、この
アプローチ部93bが、紡糸する糸形状を決定する毛細
管部としても機能する。ノズル孔93の導入孔部93a
はノズルプレート92の第1層94(図9において領域
H1で示す部分)に形成され、そのアプローチ部93b
はノズルプレート92の第2層95(図9において領域
H2で示す部分)に形成されている。各ノズル孔93の
導入孔部93aでは、その横断面が実質上同一であり、
その断面積はその一端から他端まで実質上等しくなって
いる。また、そのアプローチ部93bでは、その横断面
の面積が矢印94で示す流出方向に向けて漸減され、こ
の形態では漏斗状に漸減されている。
【0044】このようなノズルプレート92は、図9か
ら理解されるように、ノズルプレート92の第1層94
をエレクトロフォーミングにより形成し、その後第1層
94の表面に重ねて第2層95をエレクトロフォーミン
グにより形成すればよい。第4の実施形態にように、ノ
ズル孔93のアプローチ部93bを毛細管部としても機
能させるようにした場合、エレクトロフォーミングによ
り形成することに関連して、次の通りの傾向が生じる。
即ち、エレクトロフォーミングにより形成した場合、所
謂エッジ効果により、ノズルプレート93の中央部に比
してその周縁部の方が積層される肉厚が大きくなる。即
ち、ノズルプレート93の周縁部においては、肉厚が例
えば図10の左側に示すようになり、このことに関連し
てノズル孔93のアプローチ部93bの長さがほぼ設定
値となり、その排出端97の内径はほぼ所定の寸法に形
成される。これに対して、ノズルプレート92の中央部
においては、例えば図10の右側に示すように、その周
縁部に比して肉厚が幾分薄くなり、このことに関連して
ノズル孔93のアプローチ部93bの長さが幾分短くな
り、その排出端97の内径は所定寸法より大きくなり、
従って、ノズルプレート92の中央部と周縁部とで形成
される糸の形状、太さが異なるようになる。
【0045】このような傾向を解消するために、例え
ば、図6に示す第2の実施形態のように、ノズルプレー
ト93の排出側部に毛細管部を規定する層(第2の実施
形態における第2層)をある程度の肉厚で設けるのが望
ましく、このような層をエレクトロフォーミングにより
形成することによって、各ノズル孔93の排出端の内径
を実質上一定にすることができ、所定形状、所定寸法の
糸を紡糸することができる。
【0046】ブッシング体の第1の実施形態 次に、図11を参照して、本発明に従うブッシング体の
第1の実施形態について説明する。図11は、第1の実
施形態のブッシング体を簡略的に示す断面図である。図
11において、図示のブッシング体102は上面が開放
されたブッシング本体104を備え、このブッシング本
体104の底部106に矩形状の取付開口108が形成
されている。この取付開口108には、所定方向(図1
1において左右方向)に間隔をおいて複数個、この形態
では2個の補強取付リブ110が設けられ、補強取付リ
ブ110は、肉厚を大きくするためにブッシング本体1
04内に幾分突出している。
【0047】繊維紡糸用ノズル112は、複数枚、この
形態では3枚に分割された分割ノズルプレート116,
118,120から構成されている。分割ノズルプレー
ト116,118,120は実質上同一の構成で、紡糸
を行うための多数のノズル孔122を有しており、例え
ば、エレクトロフォーミングを1回行うことによって形
成された図1のノズルプレート2、エレクトロフォーミ
ングを2回重ねて行うことによって形成された図6
(a)に示すノズルプレート52、又はエレクトロフォ
ーミングを3回重ねて行うことによって形成された図6
(b)に示すノズルプレート52、図8に示すノズルプ
レート72、又は図9に示すノズルプレート92等から
構成することができ、或いはこれら以外のノズル孔形状
を有するノズルプレート(図示せず)から構成すること
もできる。
【0048】分割ノズルプレート116,118,12
0は、図11に示す通り、ブッシング本体104の取付
開口108を覆うようにその外側からブッシング本体1
04に固定される。即ち分割ノズルプレート116は、
図11において左側の開口部108aを覆うようにブッ
シング本体104の底部106の一側部(図11におい
て左側部)と一方(図11において左側)の補強取付リ
ブ110との間に外側から固定される。また、分割ノズ
ルプレート118(又は120)は、図11において中
央(又は右側)の開口部108b(又は108c)を覆
うように一対の補強取付リブ110の間(又は他方の補
強取付リブ110と底部106の他側部との間)に外側
から固定される。分割ノズルプレート116,118,
120の固定は、電子ビーム溶接、レーザ溶接等の溶
接、エレクトロフォーミングによる一体化などによって
行うことができ、溶接を利用することによって分割ノズ
ルプレート116,118,120をブッシング本体1
04に比較的容易に且つ確実に固定することができる。
また、ブッシング本体104の外側から固定するので、
溶接の肉盛りがブッシング本体104内に突出せず、ブ
ッシング本体104内からノズル孔122への溶液の流
れが乱されることがなく、所定形状、所定寸法の糸を紡
糸することができる。
【0049】このように繊維紡糸用ノズルを複数個の分
割ノズルプレート116〜120に分割することによっ
て、分割ノズルプレート116〜120の製作が比較的
容易となり、また各分割ノズルプレート116〜120
に作用する紡糸時の圧力が小さくなり、分割ノズルプレ
ート116〜120の肉厚がある程度薄くても変形する
ことなく、所望の糸を紡糸することができる。尚、上述
した実施形態では、繊維紡糸用ノズル112を3つに分
割しているが、2つ又は4つ以上の適宜の数に分割する
ことができ、分割数を多くすることによって各分割ノズ
ルプレートの大きさが小さくなり、これによって分割ノ
ズルプレート1個当たりに作用する紡糸時の圧力が小さ
くすることができる。
【0050】ブッシング体の第2の実施形態 次に、図12を参照して、本発明に従うブッシング体の
第2の実施形態について説明する。図12は、第2の実
施形態のブッシング体を簡略的に示す断面図である。図
12において、図示のブッシング体152は上面が開放
されたブッシング本体154を備え、このブッシング本
体154の底面は底部156によって閉塞されている。
この第2の実施形態では、ブッシング本体154の底部
156に複数個のノズル孔158の一部、即ち導入側部
158aが設けられている。この底部156の肉厚は、
例えば0.3〜20mmに形成され、ノズル孔158は
例えばドリル加工、プレス加工、放電加工等によって形
成される。
【0051】ブッシング体152は、更に、ノズルプレ
ート160を備え、このノズルプレート160がブッシ
ング本体154の底部156の外面に固定されている。
このノズルプレート160には、ブッシング本体154
の複数個のノズル孔158の一部に対応してこれらノズ
ル孔158の残部、即ち排出側部158bが形成されて
いる。ノズルプレート160は上述したようにエレクト
ロフォーミングにより形成され、その肉厚が50μm以
上に形成される。このノズルプレート160は、例えば
電子ビーム溶接、レーザ溶接、エレクトロフォーミング
を利用してブッシング本体154に固定される。
【0052】かかるブッシング体152では、ブッシン
グ本体154の底部156のノズル孔158の一部と、
ノズルプレート160のノズル孔158の残部とが実質
上連続したノズル孔158を構成し、ブッシング本体1
54内の繊維材料の溶液はこれらノズル孔158を通し
て流出される。このような構成のブッシング体152で
は、ブッシング本体154内の溶液の圧力(紡糸時に作
用する圧力)は主としてその底部156に作用し、ノズ
ルプレート160に大きな圧力が作用するのを防止する
ことができる。また、高精度が要求されるノズル孔15
8の排出側部158bを規定するノズルプレート160
をエレクトロフォーミングにより形成しているので、所
定形状、所定寸法の高品質の糸を紡糸することができ
る。
【0053】この第2の実施形態では、例えばノズル孔
158が導入孔部及び毛細管部から構成される(図6参
照)場合、ブッシング本体154の底部156に導入側
部158aとしての導入孔部が形成され、ノズルプレー
ト160に導出側部158bとしての毛細管部が形成さ
れる。また、例えばノズル孔158が導入孔部、アプロ
ーチ部及び毛細管部から構成される(図8参照)場合、
ブッシング本体154の底部156に導入側部158a
として導入孔部及びアプローチ部が形成され、ノズルプ
レート160の導出側部158bとして毛細管部が形成
される。かかる場合、上述した構成に代えて、ブッシン
グ本体154の底部156に導入側部158aとして導
入孔部が形成され、ノズルプレート160の導出側部1
58bとしてアプローチ部及び毛細管部が形成されるよ
うにしてもよい。
【0054】以上、本発明に従う繊維紡糸用ノズル及び
ブッシング体の各種実施形態について説明したが、本発
明はこれら実施形態に限定されるものではなく、本発明
の範囲を逸脱することなく種々の変形乃至修正が可能で
ある。
【0055】
【発明の効果】本発明の請求項1の繊維紡糸用ノズルに
よれば、多数のノズル孔を有するノズルプレート全体を
一度に形成することができ、複雑な形状のノズル孔も比
較的容易に形成することができ、複雑な形状の紡糸が可
能となる。また、本発明の請求項2の繊維紡糸用ノズル
によれば、ノズルプレート自体が充分な強度を有し、紡
糸の際に加えられる圧力に耐えることができる。
【0056】また、本発明の請求項3の繊維紡糸用ノズ
ルによれば、複数個のノズル孔の毛細管部は横断面が所
定範囲にわたって実質上同一であるので、所定寸法及び
所定形状の糸を紡糸することができる。また、本発明の
請求項4の繊維紡糸用ノズルによれば、繊維材料の溶液
がノズル孔の流入側部から流出側部へスムースに流れ、
紡糸時の圧力損失を少なくすることができ、また品質の
良い糸を紡糸することができる。
【0057】また、本発明の請求項5の繊維紡糸用ノズ
ルによれば、エレクトロフォーミングを複数回重ねて行
うことにより形成されるので、複数個のノズル孔の流れ
方向の形状が複雑であっても比較的容易に形成すること
ができる。
【0058】また、本発明の請求項6の繊維紡糸用ノズ
ルによれば、ノズル孔の導入孔部又はアプローチ部は流
出側に向けて横断面が漸減しているので、繊維材料の液
の流れがスムースとなり、紡糸時の圧力損失を少なくす
ることができる。また、ノズル孔の毛細管部は流出方向
に所定範囲にわたって横断面が実質上同一であるので、
所定形状、所定寸法の糸を紡糸することができる。更
に、ノズルプレートの第1層と第2層とが、エレクトロ
フォーミングの積み重ねにより形成されるので、複雑な
形状のノズル孔であっても比較的容易に形成することが
できる。また、本発明の請求項7の繊維紡糸用ノズルに
よれば、導入孔部又はアプローチ部の横断面が流出方向
に漸減し、毛細管部の横断面が流出方向に実質上同一で
あるノズル孔を有するノズルプレートを比較的容易に形
成することができる。
【0059】また、本発明の請求項8のブッシング体に
よれば、エレクトロフォーミングによって多数のノズル
孔を有する繊維紡糸用ノズルを比較的容易に且つ比較的
安価に形成することができる。また、繊維紡糸用ノズル
を複数の分割ノズルプレートに分割することによって、
分割ノズルプレート1枚当たりに作用する繊維材料の溶
液の圧力を小さくすることができる。また、本発明の請
求項9のブッシング体によれば、複数の分割ノズルプレ
ートを取付開口を覆うように取り付けることができ、ま
た分割ノズルプレートの強度を補強することができる。
また、、本発明の請求項10のブッシング体によれば、
ブッシング本体内の繊維材料の溶液の流れを乱すことな
く、分割ノズルプレートを確実に固定することができ
る。
【0060】また、本発明の請求項11のブッシング体
によれば、ブッシング本体内の繊維材料の溶液に作用す
る紡糸時の圧力は主としてブッシング本体の底部に作用
し、ブッシング本体にある程度の強度を持たせることに
よって、ブッシング体全体の強度をアップさせることが
できる。また、ノズルプレートをエレクトロフォーミン
グによって形成するので、ノズル孔の流出側部を高精度
に形成することができる。また、本発明の請求項12の
ブッシング体によれば、糸の形状及び寸法を決定する毛
細管部を高精度に形成することができる。更に、本発明
の請求項13のブッシング体によれば、アプローチ部及
び毛細管部とを高精度に形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従う繊維紡糸用ノズルの第1の実施形
態を示す簡略斜視図である。
【図2】図1におけるII−II線による断面図であ
る。
【図3】図1の繊維紡糸用ノズルの製造方法を説明する
ための簡略図である。
【図4】図1の繊維紡糸用ノズルをブッシング本体に取
り付けた状態を示す簡略断面図である。
【図5】図5(a)〜(f)は、それぞれ、異型形状の
ノズル孔を示す図である。
【図6】図6(a)及び(b)は、それぞれ、本発明に
従う繊維紡糸用ノズルの第2の実施形態の一部を拡大し
て示す部分拡大断面図である。
【図7】図6(a)の繊維紡糸用ノズルの製造方法を説
明するための簡略図である。
【図8】本発明に従う繊維紡糸用ノズルの第3の実施形
態の一部を拡大して示す部分拡大断面図である。
【図9】本発明に従う繊維紡糸用ノズルの第4の実施形
態の一部を拡大して示す部分拡大断面図である。
【図10】エレクトロフォーミングにおけるエッジ効果
を説明するための部分拡大断面図である。
【図11】本発明に従うブッシング体の第1の実施形態
を示す簡略断面図である。
【図12】本発明に従うブッシング体の第2の実施形態
を示す簡略断面図である。
【符号の説明】
2,52,72,92,160 ノズルプレート 4,4a,4b,4c,4d,4e,4f,54,7
4,93,122,158 ノズル孔 22,102,152 ブッシング体 24,104,154 ブッシング本体 54a,74a,93a 導入孔部 54b,74c 毛細管部 58,78,94 第1層 60,84,95 第2層 74b,93b アプローチ部 110 補強取付リブ 112 繊維紡糸用ノズル 116,118,120 分割ノズルプレート

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 繊維材料の溶液を収容するブッシング本
    体に装着される繊維紡糸用ノズルであって、 複数個のノズル孔を有するノズルプレートを備え、前記
    ノズルプレートがエレクトロフォーミングによって形成
    されていることを特徴とする繊維紡糸用ノズル。
  2. 【請求項2】 前記ノズルプレートの肉厚が50μm以
    上であることを特徴とする請求項1記載の繊維紡糸用ノ
    ズル。
  3. 【請求項3】 前記複数個のノズル孔の毛細管部は、流
    出方向に所定範囲にわたって横断面が実質上同一である
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の繊維紡糸用ノズ
    ル。
  4. 【請求項4】 前記複数個のノズル孔の導入孔部又はア
    プローチ部は、前記毛細管部に向けて横断面が漸減して
    いることを特徴とする請求項3記載の繊維紡糸用ノズ
    ル。
  5. 【請求項5】 繊維材料の溶液を収容するブッシング本
    体に装着される繊維紡糸用ノズルであって、 複数個のノズル孔を有するノズルプレートを備え、前記
    ノズルプレートがエレクトロフォーミングを複数回重ね
    て行うことによって形成されていることを特徴とする繊
    維紡糸用ノズル。
  6. 【請求項6】 前記複数個のノズル孔の導入孔部又はア
    プローチ部は、流出方向に向けて横断面が漸減し、前記
    導入孔部又は前記アプローチ部の流出方向下流側に位置
    するそれらの毛細管部は、流出方向に所定範囲にわたっ
    て横断面が実質上同一であり、前記複数個のノズル孔の
    導入孔部又はアプローチ部を規定する前記ノズルプレー
    トの第1層と、前記複数個のノズル孔の毛細管部を規定
    する前記ノズルプレートの第2層とが、エレクトロフォ
    ーミングによる積み重ねによって形成されていることを
    特徴とする請求項5記載の繊維紡糸用ノズル。
  7. 【請求項7】 前記ノズルプレートの前記第1層をエレ
    クトロフォーミングにより形成し、その後前記第1層の
    表面にエレクトロフォーミングによって前記ノズルプレ
    ートの前記第2層を積層形成することを特徴とする請求
    項6記載の繊維紡糸用ノズル。
  8. 【請求項8】 繊維材料の溶液を収容するためのブッシ
    ング本体と、収容された繊維材料の溶液を流出されるた
    めの繊維紡糸用ノズルとを備え、前記繊維紡糸用ノズル
    は複数個のノズル孔を有する複数枚の分割ノズルプレー
    トから構成され、前記複数枚の分割ノズルプレートがエ
    レクトロフォーミングによって形成され、前記ブッシン
    グ本体に設けられた取付開口を覆うように固定されるこ
    とを特徴とするブッシング体。
  9. 【請求項9】 前記ブッシング本体の前記取付開口には
    所定間隔をおいて補強取付リブが設けられ、前記複数枚
    の分割ノズルプレートは前記補強取付リブに固定される
    ことを特徴とする請求項8記載のブッシング体。
  10. 【請求項10】 前記複数枚の分割ノズルプレートは、
    前記ブッシング本体の外側から溶接によって前記補強取
    付リブに固定されることを特徴とする請求項9記載のブ
    ッシング体。
  11. 【請求項11】 繊維材料の溶液を収容するためのブッ
    シング本体と、前記ブッシング本体の底部の外面に固定
    されたノズルプレートとを備えており、前記ブッシング
    本体の前記底部に複数個のノズル孔の一部が形成され、
    前記ノズルプレートに、前記複数個のノズル孔の一部に
    対応して前記複数個のノズル孔の残部が形成されてお
    り、前記ノズルプレートがエレクトロフォーミングによ
    り形成されていることを特徴とするブッシング体。
  12. 【請求項12】 前記ブッシング本体の底部には前記複
    数個のノズル孔の導入孔部又はアプローチ部が形成さ
    れ、前記ノズルプレートには前記複数個のノズル孔の毛
    細管部が形成されていることを特徴とする請求項11記
    載のブッシング体。
  13. 【請求項13】 前記ブッシング本体の底部には前記複
    数個のノズル孔の導入孔部が形成され、前記ノズルプレ
    ートには前記複数個のノズル孔のアプローチ部及び毛細
    管部が形成されていることを特徴とする請求項11記載
    のブッシング体。
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