JP2001187516A - 空気入りタイヤ、加硫用モールド及び隠れ溝形成用ブレード - Google Patents
空気入りタイヤ、加硫用モールド及び隠れ溝形成用ブレードInfo
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Abstract
走行性能を確保することのできる空気入りタイヤを提供
すること。 【解決手段】 ブロック218の高さ方向中間部に、一
対の幅狭溝部220Aと幅狭連結溝部220Bとから構
成されるコ字形状の隠れ溝220をタイヤ幅方向に沿っ
て直線状に貫通形成する。新品時では、隠れ溝220が
ブロック218の踏面に表れていないため、ブロック2
18は分割されることなく高い剛性が保たれ、ハンドリ
ング性能を低下させることはない。走行によりブロック
218がある程度摩耗すると、一対の幅狭溝部220A
と幅狭連結溝部220Bとで囲まれる部分がブロック2
18から脱落してブロック218の踏面に排水機能を有
する溝222が表れ、摩耗時のウエット性能の低下を抑
える。
Description
り、トレッドが摩耗することによって出現する溝を備え
た空気入りタイヤ、その空気入りタイヤを成形する加硫
用モールド及び前記溝を形成するための隠れ溝形成用ブ
レードに関する。
能を確保するために、多数の溝が形成されている。
の体積は減少し、排水性が低下する、いわゆるウエット
性能が低下する。
ため、摩耗後半で溝やサイプ(隠れ溝、隠れサイプと呼
ぶ場合がある。)が露出するタイヤが提案されている。
うな隠れ溝を備えたタイヤでは、タイヤの新品時にトレ
ッド内に空隙があるため、トレッド剛性が低下し、新品
時の操縦安定性が悪化する問題がある。
安定性を確保しつつ、摩耗後の走行性能を確保すること
のできる空気入りタイヤ及び、その空気入りタイヤを効
率的に製造できる加硫用モールドを提供することが目的
である。
は、トレッドに複数の陸部を備えた空気入りタイヤであ
って、前記陸部には、タイヤ径方向に沿って延びタイヤ
径方向外側端が陸部内で終端する互いに対向する一対の
幅狭溝を備え、前記一対の幅狭溝は、タイヤ径方向内側
端同士が連結ないし近接していることを特徴としてい
る。
作用を説明する。
時では、幅狭溝が陸部内で終端しているため、陸部は分
割されることなく高い剛性が保たれる。このため、タイ
ヤ新品時のハンドリング性能を低下させることはない。
イヤ径方向外側端部が陸部の踏面に表れる。
ている主溝の容積が減少してウエット性能は低下する方
向となるが、一対の幅狭溝はタイヤ径方向内側端同士が
連結ないし近接しているため、一対の幅狭溝のタイヤ径
方向端部が陸部の踏面に表れると、一対の幅狭溝の間の
部分が脱落し、脱落した部分に溝が形成され、この溝の
排水作用により主溝の容積減に伴うウエット性能の低下
を抑制する。
くなり陸部剛性は新品時よりも高くなるため、溝出現に
よる陸部剛性の低下があっても操縦性が低下することは
無い。
の空気入りタイヤにおいて、前記一対の幅狭溝は、タイ
ヤ幅方向に沿って延びていることを特徴としている。
作用を説明する。
対の幅狭溝がタイヤ幅方向に沿って延びているため、陸
部が摩耗して出現する溝の方向はタイヤ幅方向となる。
面との間の水は、溝を介してタイヤ周方向に延びる主溝
へと排水される。
の空気入りタイヤにおいて、前記一対の幅狭溝は、タイ
ヤ周方向に沿って延びていることを特徴としている。
作用を説明する。
対の幅狭溝がタイヤ周方向方向に沿って延びているた
め、陸部が摩耗して出現する溝の方向はタイヤ周方向方
向となる。
面との間の水は、溝を介してタイヤ幅方向へ延びる主溝
へと排水される。
求項3の何れか1項に記載の空気入りタイヤにおいて、
前記幅狭溝は、溝幅が1mm以下であることを特徴として
いる。
作用を説明する。
狭溝の溝幅を1mm以下としたので、新品時の陸部の剛性
を保つことができる。なお、幅狭溝の溝幅が1mmを越え
ると、陸部内に空間が生じ、接地時に変形し易くなり、
操縦性低下、偏摩耗等を生じる虞れがある。
求項4の何れか1項に記載の空気入りタイヤにおいて、
一方の幅狭溝と他方の幅狭溝とは、互いの最も遠い側の
溝壁面同士の間隔が3mm〜15mmであることを特徴とし
ている。
作用を説明する。
対の幅狭溝の互いの最も遠い側の溝壁面同士の間隔を3
mm〜15mmとしたので、陸部摩耗時に出現する溝の溝幅
が十分に確保され、ウエット路面走行時に十分な排水性
を得ることができる。
が得られなくなる。一方、間隔が15mmを越えると、陸
部の剛性が低下し過ぎたり、踏面接地面積の減少が生じ
好ましくない。
求項5の何れか1項に記載の空気入りタイヤにおいて、
前記一対の幅狭溝は、タイヤ径方向の長さが2mm以上で
あることを特徴としている。
作用を説明する。
対の幅狭溝のタイヤ径方向の長さを2mm以上としたの
で、陸部摩耗時に出現する溝の溝深さが十分に確保さ
れ、ウエット路面走行時に十分な排水性を得ることがで
きる。
が2mm未満では、陸部摩耗時に出現する溝の十分な排水
性が得られなくなる。
面に形成されタイヤのトレッド部に陸部を形成するため
の陸部形成用凹部と、前記陸部形成用凹部の側壁面に開
口する孔と、前記孔から前記陸部形成用凹部の内方に突
出可能に設けられ前記陸部に隠れ溝を形成するための隠
れ溝形成用ブレードと、前記隠れ溝形成用ブレードを前
記孔から前記陸部形成凹部に対して出没させる駆動手段
と、を備え、前記隠れ溝形成用ブレードは、前記陸部形
成用凹部の底部側とは反対側の端部同士が連結ないし近
接したタイヤ径方向に沿って延びる互いに対向する一対
の薄肉板状部を備えていることを特徴としている。
部形成用凹部の壁面に開口する孔から陸部形成用凹部の
内方に隠れ溝形成用ブレードを突出させた状態でタイヤ
の加硫を行う。
形成用凹部から引き抜いてタイヤを取り出すと、タイヤ
のトレッド部に隠れ溝が形成される。
凹部の底部側とは反対側の端部同士が連結ないし近接し
たタイヤ径方向に沿って延びる互いに対向する一対の薄
肉板状部を備えているため、隠れ溝形成用ブレードを引
き抜いた後の陸部には、タイヤ径方向内側端同士が連結
ないし近接している一対の幅狭溝が形成されることにな
る。
タイヤは、新品時では、幅狭溝が陸部内で終端している
ため、陸部は分割されることなく高い剛性が保たれる。
このため、タイヤ新品時のハンドリング性能を低下させ
ることはない。
イヤ径方向外側端部が陸部の踏面に表れる。
ている主溝の容積が減少してウエット性能は低下する方
向となるが、一対の幅狭溝はタイヤ径方向内側端同士が
連結ないし近接しているため、一対の幅狭溝のタイヤ径
方向端部が陸部の踏面に表れると、一対の幅狭溝の間の
部分が脱落し、脱落した部分に溝が形成され、この溝の
排水作用により主溝の容積減に伴うウエット性能の低下
を抑制する。
くなり陸部剛性は新品時よりも高くなるため、溝出現に
よる陸部剛性の低下があっても操縦性が低下することは
無い。
いることにより、新品時の操縦安定性を確保しつつ、摩
耗後の走行性能を確保することのできる空気入りタイヤ
を効率的に成形することができる。
の加硫用モールドにおいて、前記隠れ溝形成用ブレード
は、前記陸部形成用凹部の底部に対して平行に移動する
ことを特徴としている。
れ溝形成用ブレードが陸部形成用凹部の底部(製品タイ
ヤの踏面と対応する部分)に対して平行に移動するの
で、タイヤの陸部に踏面と平行な隠れ溝を形成すること
ができる。
面に形成されタイヤのトレッド部に陸部を形成するため
の陸部形成用凹部と、前記陸部形成用凹部の底部からは
離間して前記陸部形成用凹部の側壁面に開口する孔と、
前記孔から前記陸部形成用凹部の内方に突出可能に設け
られ前記陸部に隠れ溝を形成するための隠れ溝形成用ブ
レードと、前記隠れ溝形成用ブレードを前記孔から前記
陸部形成凹部に対して出没させる駆動手段と、を備え、
前記隠れ溝形成用ブレードは、前記陸部形成用凹部の底
部側とは反対側の端部同士が連結ないし近接したタイヤ
径方向に沿って延びる互いに対向する一対の薄肉板状部
を備えた加硫用モールドを用い、タイヤを加硫する前に
前記隠れ溝形成用ブレードを前記孔から前記陸部形成用
凹部の内方に突出させ、タイヤ加硫終了後に前記隠れ溝
形成用ブレードをタイヤから引き抜くことを特徴として
いる。
ず、陸部形成用凹部の壁面に開口する孔から陸部形成用
凹部の内方に隠れ溝形成用ブレードを突出させた状態で
タイヤの加硫を行う。
形成用凹部から引き抜いてタイヤを取り出すと、タイヤ
のトレッド部に隠れ溝が形成される。
の底部側とは反対側の端部同士が連結ないし近接したタ
イヤ径方向に沿って延びる互いに対向する一対の薄肉板
状部を備えているため、隠れ溝形成用ブレードを引き抜
いた後の陸部には、タイヤ径方向内側端同士が連結ない
し近接している一対の幅狭溝が形成されることになる。
タイヤは、新品時では、幅狭溝が陸部内で終端している
ため、陸部は分割されることなく高い剛性が保たれる。
このため、タイヤ新品時のハンドリング性能を低下させ
ることはない。
イヤ径方向外側端部が陸部の踏面に表れる。
ている主溝の容積が減少してウエット性能は低下する方
向となるが、一対の幅狭溝はタイヤ径方向内側端同士が
連結ないし近接しているため、一対の幅狭溝のタイヤ径
方向端部が陸部の踏面に表れると、一対の幅狭溝の間の
部分が脱落し、脱落した部分に溝が形成され、この溝の
排水作用により主溝の容積減に伴うウエット性能の低下
を抑制する。
くなり陸部剛性は新品時よりも高くなるため、溝出現に
よる陸部剛性の低下があっても操縦性が低下することは
無い。
は、新品時の操縦安定性を確保しつつ、摩耗後の走行性
能を確保することのできる空気入りタイヤを効率的に成
形することができる。
載のタイヤ加硫方法において、前記隠れ溝形成用ブレー
ドを陸部形成用凹部の底部に対して平行に移動すること
を特徴としている。
隠れ溝形成用ブレードを陸部形成用凹部の底部(製品タ
イヤの踏面と対応する部分)に対して平行に移動させる
ので、タイヤの陸部に踏面と平行な隠れ溝を形成するこ
とができる。
ッド部に陸部を形成するための陸部形成用凹部を備えた
加硫用モールドに用いられる隠れ溝形成用の隠れ溝形成
用ブレードであって、陸部形成用凹部の底部側とは反対
側の端部同士が連結ないし近接したタイヤ径方向に沿っ
て延びる互いに対向する一対の薄肉板状部を備えたこと
を特徴としている。
レードの作用を説明する。
は、タイヤ加硫前に加硫用モールドの陸部形成用凹部の
内方に配置する。そしてタイヤ加硫終了後、隠れ溝形成
用ブレードを引き抜いて加硫用モールドからタイヤを取
り出すと、タイヤのトレッド部に隠れ溝を形成すること
ができる。
の底部側とは反対側の端部同士が連結ないし近接したタ
イヤ径方向に沿って延びる互いに対向する一対の薄肉板
状部を備えているため、隠れ溝形成用ブレードを引き抜
いた後の陸部には、タイヤ径方向内側端同士が連結ない
し近接している一対の幅狭溝が形成されることになる。
入りタイヤの第1の実施形態を図1乃至図3にしたがっ
て説明する。
1のトレッド11Cには、タイヤ周方向に沿って延びる
周方向主溝214と、この周方向主溝214と交差する
横方向主溝216とによって区画される複数の矩形状の
ブロック218が設けられている。
8には、隠れ溝220が形成されている。
18の高さ方向中間部をタイヤ幅方向に沿って(踏面と
平行)直線状に貫通している。
線状に延び、踏面に対して直角で、互いに平行に対向す
る一対の幅狭溝部220Aを備えると共に、これら一対
の幅狭溝部220Aのタイヤ径方向内側端部同士が踏面
と平行とされた幅狭連結溝部220Bで連結されてい
る。このため、隠れ溝220は、長手方向直角断面形状
が略コ字形状を呈している。
220Bの溝幅は、各々1mm以下であることが好まし
い。
狭溝部220Aとの互いの最も遠い側の溝壁面同士の間
隔Tが3mm〜15mmであることが好ましい。
向の長さhが2mm以上であることが好ましい。
方向の長さL1 が30mm、タイヤ幅方向の長さL2 が2
0mm、高さHが9mmである。
220Bの溝幅は、各々0.5mmである。
狭溝部220Aとの互いの最も遠い側の溝壁面同士の間
隔Tは5mm、幅狭溝部220Aのタイヤ径方向の長さh
は4mmである。
側端の踏面からの深さDは3mmである。 (作用)次に、本実施形態のタイヤ11の作用を説明す
る。
照)では、隠れ溝220がブロック218の踏面に表れ
ていないため、ブロック218は分割されることなく高
い剛性が保たれる。このため、新品時のハンドリング性
能を低下させることはない。
し、図1(B)に示すように幅狭溝部220Aのタイヤ
径方向外側端部が踏面に表れると、一対の幅狭溝部22
0Aと幅狭連結溝部220Bとで囲まれる部分が図1
(C)に示すようにブロック218から脱落してブロッ
ク218の踏面に溝222(溝幅T、溝深さh)が表れ
る。
ブロック218と路面との間の水を周方向主溝214へ
排水することができる。
214及び横方向主溝216の容積が減少してウエット
性能は低下する方向となるが、摩耗途中でブロック21
8の踏面に溝222が表れるので、この溝222の排水
作用により周方向主溝214及び横方向主溝216の容
積減少に伴うウエット性能の低下を抑制する。このた
め、新品時から摩耗末期まで高いウエット性能を維持す
ることができる。
ック218の高さが低くなりブロック剛性は新品時より
も高くなるため、溝222の出現によるブロック剛性の
低下があっても操縦性が低下することは無い。
り、雪上トラクション性能、氷上性能を向上することも
できる。
220Bの溝幅が1mmを越えると、ブロック218に接
地時にも閉塞しない空間が生じ、接地時に変形し易くな
り、操縦性低下、偏摩耗等を生じる虞れがある。
は、十分な排水性が得られなくなる。
ると、ブロック剛性が低下し過ぎたり、踏面接地面積の
減少が生じ好ましくない。
深さ(h)が2mm未満では、十分な排水性が得られなく
なる。
幅方向に直線状に延びており、本発明はこれに限らず、
隠れ溝220はタイヤ周方向に延びていても良く、図4
に示すように湾曲していても良い。 (加硫用モールド)次に、上記タイヤ11を成形する加
硫用モールドの実施形態を図5乃至図10にしたがって
説明する。
すように、湾曲した隠れ溝220を形成するものであ
る。
は、タイヤ11の片側を成形する上型12と、タイヤ1
1の他の片側を成形する下型14を備えている。
硫モールドとはトレッド成形部分のみが異なるため、通
常の加硫モールドと異なる点のみを以下に説明する。な
お、下記説明以外の部分に関しては通常の加硫モールド
と同様の構造であるので詳細な説明は省略する。
は、周方向に沿って軸受82が複数形成されている(図
示はしないが上型12も同様に軸受82が複数形成され
ている。)。
は、下型14の外周面の接線方向に延びる軸84が取り
付けられている。この軸84には、2つの隠れ溝形成用
ブレード保持ギア86が回転自在に支持されている。
84から半径方向外側へ延びる腕部86Aと、腕部86
Aの先端側に一体的に形成される円弧部86Bを備え、
円弧部86Bの外周側にはギア88が形成されている。
た薄肉の隠れ溝形成用ブレード90が取り付けられてい
る。
ード90の曲率中心は軸84の回転中心と一致してい
る。
レード保持ギア86は、互いに反対向きに支持されてい
る。
には、外周面から陸部形成用凹部22の側壁面へ貫通す
る円弧状の隠れ溝形成用ブレード挿入孔92が形成され
ており、前述した隠れ溝形成用ブレード90は隠れ溝形
成用ブレード挿入孔92に対して出入り自在となってい
る。
の軸方向外側には、小移動リング94S及び大移動リン
グ94Lが配置されている(図5では片側のみ図示)。
取り付けられて軸方向に移動可能となっており、大移動
リング94Lは、シリンダ96Bに取り付けられて軸方
向に移動可能となっている。
Lには、各々軸方向に沿って延びるラック98が取り付
けられている。
ク98は、図5の矢印L方向側の隠れ溝形成用ブレード
保持ギア86のギア88にかみ合っており、大移動リン
グ94Lに取り付けられたラック98は、図5の矢印R
方向側の隠れ溝形成用ブレード保持ギア86のギア88
にかみ合っている。
填する前に、図7に示すように2つの隠れ溝形成用ブレ
ード90の先端同士を接触させておく。
間に配置して閉じ、生タイヤの内方に配置したブラダー
(図示せず)に加熱流体を供給して膨張させ、上型12
及び下型14を加熱する。
ヤを内側から押圧し、生タイヤの外面のゴム99が上型
12及び下型14の内面に密着する(図8参照)。
移動リング94Sと大移動リング94Lとを互いに逆方
向に移動し(図5の矢印方向)、図9に示すように隠れ
溝形成用ブレード90を陸部形成用凹部22から引き抜
き、その後、上型12と下型14とを分離して加硫の終
了したタイヤ11を外す(図10参照)。
18には、図4に示すように、踏面には露出しない円弧
状に延びる隠れ溝220が形成される。
11及び図12にしたがって説明する。なお、前述した
実施形態と同一構成には同一符号を付し、その説明は省
略する。
4の軸方向両側部には、略コ字状の孔116が周方向に
複数形成されている。
イヤ幅方向(矢印W方向)に沿って直線状に貫通形成さ
れており、タイヤ11のブロック218を形成するため
の陸部形成用凹部22の側壁面に開口している。
は、各々リング状の隠れ溝形成用ブレード保持板118
が配置されており、隠れ溝形成用ブレード保持板118
には、孔116に出入り可能とされた軸方向に沿って直
線状に延びる隠れ溝形成用ブレード120が複数取り付
けられている。
プレス成形等して作製されており、隠れ溝220を形成
するため長手方向直角断面が略コ字形状を呈している。
は、シリンダ122によって軸方向に移動可能となって
いる。
溝形成用ブレード120を陸部形成用凹部22内に進入
させた状態でタイヤ11を加硫し、加硫後に隠れ溝形成
用ブレード120を引き抜いてタイヤ11を取り出す。
に、図3に示すようなタイヤ幅方向(矢印W方向)に沿
って直線状に延びる隠れ溝220を形成することができ
る。
断面形状及び隠れ溝形成用ブレード120の断面形状が
各々略コ字形状であり、一つのブロック218に1個の
隠れ溝220が形成されていたが、本発明はこれに限ら
ず、図13及び図14に示すような他の断面形状であっ
ても良いく、一つのブロック218に複数形成されてい
ても良い。
部220Aが踏面に露出した際に、一対の幅狭溝部22
0Aで挟まれる部分が脱落すれば良く、幅狭溝部220
Aの下端部(半径方向内側端部)同士は、必ずしも溝で
連結されていなくても良く、図15及び図16に示すよ
うに、下端部同士が互いに接近して、走行により下端部
間のゴム部分が切断されれば良い。 (試験例)本発明の効果を確かめるために、本発明の適
用された実施例のタイヤ、比較例のタイヤ及び従来例の
タイヤを用意し、ドライ路面での操縦安定性試験とウエ
ット路面での操縦安定性試験とを実施した。
5/60R15である。
のタイヤと同寸法のブロック(20mm×30mm×9mm)
をトレッドに備えている。
隠れ溝を備える前述した実施形態のタイヤ(図1〜図3
参照)であり、比較例のタイヤは、図17に示すよう
に、ブロック218にタイヤ半径方向の寸法hが4mm
(D=3mm)、幅Tが5mmのタイヤ幅方向に貫通する角
孔300の形成されたタイヤであり、従来例のタイヤ
は、ブロックに溝が一切形成されていないタイヤであ
る。
イヤの装着された乗用車をテストドライバーが乾燥した
テストコースにて走行させ、フィーリング評価を行っ
た。
は、ブロックを3mm摩耗させた後(即ち、実施例及び比
較例のタイヤではブロック中央に溝が出現した時)のタ
イヤの装着された乗用車をテストドライバーが水深2mm
のテストコースにて走行させ、フィーリング評価を行っ
た。
した通りである。評価は、何れも試験も従来例の新品時
を0点とし、+5点が最も良く、マイナス5点が最も悪
いことを示している。
された実施例のタイヤは、溝の形成されていないブロッ
クを備えた従来例のタイヤと同等のドライ操縦安定性を
有し、ウエット路面走行では従来例のタイヤよりも操縦
安定性が向上しているのが分かる。
タイヤは上記の構成としたので、新品時の操縦安定性を
確保しつつ、摩耗後の走行性能、特に、ウエット性能を
確保することができる、という優れた効果を有する。
たので、新品時の操縦安定性を確保しつつ、摩耗後の走
行性能、特に、ウエット性能を確保できる空気入りタイ
ヤを効率的に製造できる、という優れた効果を有する。
記の構成としたので、空気入りタイヤのブロックに、摩
耗時に表れる溝を形成するための隠れ溝を容易に形成で
きる、という優れた効果を有する。
に係る空気入りタイヤのブロックの摩耗過程を示す説明
図である。
のトレッドの平面図である。
の新品時のブロックの斜視図である。
形成されたブロックの斜視図である。
部を示す斜視図である。
ア近傍の一部断面図である。
す説明図である。
を示す説明図である。
成用ブレード保持ギアを示す説明図である。
の斜視図である。
の要部の断面図である。
イヤのブロックの側面図である。
イヤのブロックの側面図である。
イヤのブロックの側面図である。
イヤのブロックの側面図である。
イヤのブロックの側面図である。
Claims (11)
- 【請求項1】 トレッドに複数の陸部を備えた空気入り
タイヤであって、 前記陸部には、タイヤ径方向に沿って延びタイヤ径方向
外側端が陸部内で終端する互いに対向する一対の幅狭溝
を備え、 前記一対の幅狭溝は、タイヤ径方向内側端同士が連結な
いし近接していることを特徴とする空気入りタイヤ。 - 【請求項2】 前記一対の幅狭溝は、タイヤ幅方向に沿
って延びていることを特徴とする請求項1に記載の空気
入りタイヤ。 - 【請求項3】 前記一対の幅狭溝は、タイヤ周方向に沿
って延びていることを特徴とする請求項1に記載の空気
入りタイヤ。 - 【請求項4】 前記幅狭溝は、溝幅が1mm以下であるこ
とを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記
載の空気入りタイヤ。 - 【請求項5】 一方の幅狭溝と他方の幅狭溝とは、互い
の最も遠い側の溝壁面同士の間隔が3mm〜15mmである
ことを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1項に
記載の空気入りタイヤ。 - 【請求項6】 前記一対の幅狭溝は、タイヤ径方向の長
さが2mm以上であることを特徴とする請求項1乃至請求
項5の何れか1項に記載の空気入りタイヤ。 - 【請求項7】 内周面に形成されタイヤのトレッド部に
陸部を形成するための陸部形成用凹部と、 前記陸部形成用凹部の底部からは離間して前記陸部形成
用凹部の側壁面に開口する孔と、 前記孔から前記陸部形成用凹部の内方に突出可能に設け
られ前記陸部に隠れ溝を形成するための隠れ溝形成用ブ
レードと、 前記隠れ溝形成用ブレードを前記孔から前記陸部形成凹
部に対して出没させる駆動手段と、 を備え、 前記隠れ溝形成用ブレードは、前記陸部形成用凹部の底
部側とは反対側の端部同士が連結ないし近接したタイヤ
径方向に沿って延びる互いに対向する一対の薄肉板状部
を備えていることを特徴とする加硫用モールド。 - 【請求項8】 前記隠れ溝形成用ブレードは、前記陸部
形成用凹部の底部に対して平行に移動することを特徴と
する請求項7に記載の加硫用モールド。 - 【請求項9】 内周面に形成されタイヤのトレッド部に
陸部を形成するための陸部形成用凹部と、前記陸部形成
用凹部の底部からは離間して前記陸部形成用凹部の側壁
面に開口する孔と、前記孔から前記陸部形成用凹部の内
方に突出可能に設けられ前記陸部に隠れ溝を形成するた
めの隠れ溝形成用ブレードと、前記隠れ溝形成用ブレー
ドを前記孔から前記陸部形成凹部に対して出没させる駆
動手段と、を備え、前記隠れ溝形成用ブレードは、前記
陸部形成用凹部の底部側とは反対側の端部同士が連結な
いし近接したタイヤ径方向に沿って延びる互いに対向す
る一対の薄肉板状部を備えた加硫用モールドを用い、タ
イヤを加硫する前に前記隠れ溝形成用ブレードを前記孔
から前記陸部形成用凹部の内方に突出させ、タイヤ加硫
終了後に前記隠れ溝形成用ブレードをタイヤから引き抜
くことを特徴とするタイヤ加硫方法。 - 【請求項10】 前記隠れ溝形成用ブレードを陸部形成
用凹部の底部に対して平行に移動することを特徴とする
請求項9に記載のタイヤ加硫方法。 - 【請求項11】 タイヤのトレッド部に陸部を形成する
ための陸部形成用凹部を備えた加硫用モールドに用いら
れる隠れ溝形成用の隠れ溝形成用ブレードであって、 陸部形成用凹部の底部側とは反対側の端部同士が連結な
いし近接したタイヤ径方向に沿って延びる互いに対向す
る一対の薄肉板状部を備えたことを特徴とする隠れ溝形
成用ブレード。
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