JP2001180921A - 酸化カーボンコロイド及びそれを用いた植物生育剤 - Google Patents

酸化カーボンコロイド及びそれを用いた植物生育剤

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JP2001180921A JP37175199A JP37175199A JP2001180921A JP 2001180921 A JP2001180921 A JP 2001180921A JP 37175199 A JP37175199 A JP 37175199A JP 37175199 A JP37175199 A JP 37175199A JP 2001180921 A JP2001180921 A JP 2001180921A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カーボン端材の再利用態様として、土壌改良
剤又は水質浄化剤あるいはこれらにより植物生育剤とな
りうるカーボンコロイドを開発する。 【解決手段】 カーボン端材等の機械的摩擦熱による酸
化、電解酸化、強酸などの酸化剤による酸化、更に、こ
れらの処理を超音波Sや磁場の存在下で行うことにより
カーボン粒子12表面に酸素含有官能基を形成した超微細
な酸化カーボンコロイドであり、これを植物生育剤など
にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水質改善や土壌改
良に用いる酸化カーボンコロイド及びそれを用いた植物
生育剤に関する。
【0002】本発明が対象とするカーボンとは、グラフ
ァイトのような結晶性のカーボンのほか、ケッチェンブ
ラック、木炭のような無定形カーボンなど、広く一般的
なカーボンであるが、主としてカーボン繊維の端材や、
断熱材として黒鉛化を進めた各種カーボン材料の端材な
ど産業廃棄物として排出されるカーボンを指す。
【0003】
【従来の技術】我が国では、平安時代の古くから井戸水
の浄化に木炭が利用されていた。これは、木炭が有する
多孔性を利用して、不純物を除去する水質浄化作用であ
る。また、植物の育成を助けるものとして、例えば、特
開平10-229708号「発芽促進方法」(炭酸水素塩を含有した
水を電解し得られる酸化水と植物成長ホルモン剤とを併
用して発芽を促進させる技術)、特開平09-165284号「植
物育成方法及び植物育成剤」(マイナスイオン化した籾殻
炭と石灰窒素とを混ぜて植物育成剤とする技術)や特開
平11-056112号「植物育成床」(栽培植物を植え付ける植付
け部を有する木炭を用いる技術)等が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】現在では、木炭に限ら
ず、より広い分野で炭の利用、とりわけカーボン材料の
利用が多く見られる。しかし、現在の最先端技術を駆使
して製造されたカーボン材料は、製品への加工に際して
大量のカーボン端材を生み出すが、再利用や廃棄処分が
共に困難であり、問題になりつつある。現在、カーボン
材料を製品化している主要メーカーは炭素繊維メーカー
であり、我が国においても、これらメーカーからは年間
240〜260tともいわれる量の炭素繊維端材が出ている。
このほかにも、様々なカーボン製品を製造するメーカー
が大小あり、廃棄処分となるカーボン粉末及び固形物等
のカーボン端材は、年間総計400t以上に達している。
こうしたカーボン端材の多くはグラファイトのような結
晶性カーボンであり、これの再利用は、遅々として進ま
ないのが現状である。
【0005】上記廃棄処分となるカーボン端材を粉砕し
て微細な粉体として、水中又は土中へ大量に投入して水
質浄化や土質改良などの方面に再利用する方法が提案さ
れている。しかしながら、これらカーボン端材は一般に
結晶性カーボンであって、木炭のような無定形の多孔質
カーボンではないので、土壌改良や植物生育にはあまり
効果のない形態のものである。そこで、カーボン端材の
再利用態様として、土壌改良剤又は水質浄化剤あるいは
植物生育剤となりうるカーボンコロイドを開発するた
め、検討した。
【0006】
【課題を解決する手段】検討の結果開発したものが、水
とカーボン粉末や端材とを分散剤の存在下又はそのまま
の混合状態で撹拌機により撹拌し、該撹拌機内のボー
ル、内壁面、内壁面上の突起又は撹拌機内のカッタにカ
ーボン粉末や端材が衝突する際に生ずる摩擦熱を利用す
ることによりカーボン微粉末に粉砕すると共に該微粉末
表面に酸素含有官能基を形成して該カーボン微粉末が水
溶液中に略均一に分散するようにしてなる酸化カーボン
コロイドである。カーボン端材を植物生育剤としての再
利用の観点からみて、水のほかに、自然界に存在する有
機酸(例えば木酢、酢酸)や、石炭灰や草木灰などを加え
て撹拌するとよく、この場合は特にカーボン粒子表面に
酸性基がつきやすくなる。水とカーボン粉末や端材との
比率は自由で、水1tに対してカーボン粉末や端材10〜
500kgの割合、水中混練の場合に好ましくは10〜15kgの
割合を示すことができる。
【0007】酸素含有官能基は、たとえば、カルボニル
基、カルボキシル基、水酸基などであり、これらは土壌
改良剤又は水質浄化剤として化学的効用を発揮するほ
か、本発明において、分散媒となる水に対するカーボン
粒子の分散性を確保する機能を有する。上記では、カー
ボン粉末や端材と撹拌機各部との衝突に起因する摩擦熱
を利用した酸化手段を示しているが、このほかにも、カ
ーボン粉末や端材に、(a)紫外線照射する、(b)アーク放
電を浴びせる、(c)酸洗いする、そして(d)電解酸化する
酸化手段がある(特許第2736243号、特願平10-260385
号)。電解酸化については、太陽光発電や風力発電等、
自然力から直接直流発電する設備を利用すれば、交流発
電から直流電流を得る変換ロスをなくすことができる。
こうして得られる酸化カーボンコロイドは、カーボン粒
子表面に形成できる酸素含有官能基が親水基として機能
する。
【0008】酸化カーボンコロイドは、断熱材としての
カーボン端材が有する多孔性の働きにより、散布した土
中又は水中の無機物又は有機物を吸着する。前記吸着は
不純物除去や、有用な有機物(特に土壌中の肥料や農薬)
の流出又は散逸防止の機能にあたる。こうした吸着機能
により、土壌改良又は水質浄化が発揮され、例えば土壌
中の微生物を活性化させたり、農産物の育成を助けるこ
とができる。また、多孔性は高い吸水性を発揮する。通
常、前記断熱材としてのカーボン端材は自己体積の5〜
8倍の吸水力を有し、とりわけ土壌に対して保水性、保
湿性を付与することができる。更に、カーボン粒子固有
の遠赤外線効果や熱エネルギーの保持効果が保温性、断
熱性を発揮して、酸素含有官能基の存在が適度にアルカ
リ性土壌を徐々に酸性化する働きを有し、農作物の栽培
に適した土壌改良剤となる。
【0009】上記各種機能又は働きを発揮するカーボン
粒子は微小なほど好ましく、とりわけ多孔性の働きは、
粒子径が小さくなるほどに総表面積が増加して望まし
い。そこで、カーボン粒子表面に酸素含有官能基を形成
する反応が超音波雰囲気下で進行できるようにした。超
音波の印加により、カーボン粒子をより微小に破砕しな
がら酸化するのである。例えば、撹拌機での水とカーボ
ン粒子や端材との撹拌による酸化カーボンコロイドの場
合、撹拌機に超音波発振器を取り付けて、超音波を印加
しながら前記撹拌を進める。また、超音波雰囲気下で、
カーボン粉末や端に、(a)紫外線照射する、(b)アーク放
電を浴びせる、(c)酸洗いする、そして(d)電解酸化する
場合でも、超音波雰囲気や電磁場雰囲気下で酸化を行う
と、カーボン粒子の粒径を微小化しながら酸化カーボン
コロイドを製造できる。
【0010】本発明の酸化カーボンコロイドは植物生育
剤として、そのまま、あるいは石炭灰、草木灰、籾殻
炭、木炭などと共に土壌改良剤として使用することがで
きる。その場合、土壌の状況や目的により、酸性又はア
ルカリ性の中和やこれらの一方又は双方が求められる場
合がある。そこで、カーボン粒子表面に酸素含有官能基
を形成する反応が磁場雰囲気下で進行できるようにし
て、酸化カーボンコロイドを製造した。通常雰囲気化で
カーボン粒子を酸化した場合、ボルタンメトリーの分布
はプラス側にしかピークが見られず、いわゆる化学的ド
ーピングは酸性しか発揮しない。しかし、磁場雰囲気下
でカーボン粒子を酸化すると、理由は明らかではない
が、ボルタンメトリーの分布はプラス及びマイナス側双
方にピークを見せ、化学的ドーピングによる特性は酸性
及びアルカリ性を備えたものになることが判明した。こ
れによって、酸化カーボンコロイドを植物生育剤として
土壌に用いた場合、土壌がアルカリ性であれば酸性要素
が、土壌が酸性であればアルカリ性要素が機能して、そ
の土壌の酸度を略中性(やや酸性)に改善することができ
るようになる。上述の超音波雰囲気下での酸化反応とは
異なり、磁場印加の場所が必ずしも酸化反応の場所と同
一でなくてもよく、例えば電解酸化進行中の酸化カーボ
ンコロイドをパイプで循環させ、前記循環経路途中に磁
石を配して磁場雰囲気中を酸化カーボンコロイドが通過
するようにしてもよい。このようにして同時に超微細化
コロイドにすると、植物の細胞内まで吸水と同時に浸入
することになり、生体活性効果が得られるのである。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態について、図を
参照しながら説明する。図1は、水1とカーボン端材2
(塊状及び粉末混在)とを混合して撹拌機3により撹拌し
ながら酸化カーボンコロイド4を製造している状態を表
した撹拌機の一部破断側面図、図2は超音波雰囲気下で
電解酸化により酸化カーボンコロイド4を製造している
状態を表した模式図であり、図3は磁場雰囲気下で電解
酸化により酸化カーボンコロイド4を製造している状態
を表した模式図である。
【0012】図1の例では、各種工場から排出されるカ
ーボン端材2(塊状及び粉末混在)を水1と共に撹拌機3
に入れ、高速にカッタ5を回転させることにより、両者
をよく混合しながら撹拌機内壁面、内壁面上の突起6又
は撹拌機内のカッタ5にカーボン端材2を衝突させて破
砕し、同時に破砕の際に生ずる摩擦熱を利用してカーボ
ン粉末表面に酸素含有官能基を形成して酸化カーボンコ
ロイド4を製造する。撹拌機3の内部構造やカッタ5は
自由であり、カーボン粉末との摩擦熱を利用してカーボ
ン粉末表面に酸素含有官能基を形成することから、カー
ボン粉末とカッタ5等との接触機会が増えることが望ま
しい。図示では、説明の便宜上、カーボン端材2を密に
描いているが、実際には水1tに対してカーボン粉末10
〜500kg、好ましくは50〜200kg(0.5〜20%濃度)が適量
である。
【0013】図2の例は、電解酸化を用いて酸化カーボ
ンコロイド4を製造している例で、カーボン粉末(例え
ば、予めカーボン端材を粉砕して製造する)を固めたカ
ーボン陽極7と他の金属陰極8とを絶縁体9で挟んで対
峙させ、水1中に浸して直流電源10から直流電圧を印加
する。そして、電解酸化を試みている最中に、外部から
超音波発振器11によって超音波を印加する。カーボン陽
極7からは、カーボン粒子12が電解酸化を受けながら溶
出するが、更に超音波Sを受けて破砕され、非常に粒径
の小さなカーボン粒子12として、水1中に分散すること
になる。
【0014】図3の例は、図2同様に電解酸化を用いて
酸化カーボンコロイド4を製造している例で、カーボン
粉末(例えば、予めカーボン端材を粉砕して製造する)を
固めたカーボン陽極7と他の金属陰極8とを絶縁体9で
挟んで対峙させ、水1中に浸して直流電源10から直流電
圧を印加する。そして、ポンプ13を用いて製造途中の酸
化カーボンコロイド4を循環経路14へ送り、循環経路14
途中に配した磁性パイプ15(磁場雰囲気)に前記酸化カー
ボンコロイド4を通過させることで、ボルタンメトリー
の分布(図7参照)がプラス及びマイナス側双方にピーク
を見せ、化学的ドーピングによる特性が酸性及びアルカ
リ性を備えた酸化カーボンコロイドになるのである。ポ
ンプ13を用いた酸化カーボンコロイド4の循環は、上述
の撹拌機による撹拌作用に相当する。各例に示した酸化
カーボンコロイドの製造態様は、単独使用、又は適宜選
択して併用してもよい。
【0015】
【実施例】本発明に基づく酸化カーボンコロイドの有用
性を実証するため、各種使用実験を試みた。まず、実施
例1として、鉢植植物の育成状態を比較することにし
た。実施例1-1は、酸化カーボンコロイド(濃度2%)
に浸漬したカーボン多孔体(木炭)を鉢の内底に敷き詰
め、このカーボン多孔体を覆うように土を入れた鉢植植
物、実施例1-2は鉢内をすべて土として酸化カーボン
コロイドを直接土に含ませた鉢植植物、実施例1-3は
酸化カーボンコロイドのみとした鉢植植物、そして比較
例1として土のみの鉢植植物を作った。鉢の大きさは内
径10cm、高さ10cmであり、植物として秋蒔きの千鳥草を
用いた。酸化カーボンコロイドの土に対する添加量はい
ずれも10%である。
【0016】実施例1-1〜1-3及び比較例1の鉢を、
室内の日当たりのよい南側に置き、鉢内の温度(土又は
酸化カーボンコロイド)の温度変化を、発芽が見られる
まで、毎日正午に測定した。検温は、基本的に鉢の内底
に温度計を当接した状態で実施した。測定結果を表1及
び図4のグラフにて示す。
【0017】
【表1】
【0018】試験の結果、酸化カーボンコロイドが何ら
かの形で加えられている実施例1-1〜実施例1-3が、
比較例1に比べて1℃〜5℃高く推移していることが分
かった。これは、日中の太陽を受けて輻射熱を吸収する
ために地中の温度が他と比較して高くなるためと考えら
れる。また、夜間に至っても酸化カーボンコロイドに保
温効果があるために温度低下が緩やかとなり、結果とし
て植物の成長が促進されたものと思われる。具体的に
は、実施例1-1や実施例1-2では実験開始後2日目に
発芽が見られ、二葉から四つ葉になるのも早く、背丈も
大きかったが、比較基準である比較例1は5日目に発芽
し、背丈も小さかった。
【0019】千鳥草よりも大型の植物、小松菜につい
て、実施例1同様の実験を試みた(実施例2)。実施例2
-1は、図2の装置で電解酸化の酸化カーボンコロイド
に浸漬したカーボン多孔体をプランターの内底に敷き詰
め、このカーボン多孔体を覆うように土を入れた鉢植植
物、実施例2-2はカーボン多孔体のみをプランターの
内底に敷き詰め、このカーボン多孔体を覆うように土を
入れた鉢植植物、実施例2-3はプランター内をすべて
土として酸化カーボンコロイドを直接土に含ませた鉢植
植物、そして比較例2として土のみの鉢植植物を作っ
た。基本的には野外にて測定を実施しているが、経過日
数4日目〜6日目は外気温が下がり過ぎたために、室内
にて測定を実施している。実験結果を表2及び図5のグ
ラフにて示す。観察上、実施例2-1〜実施例2-3の発
芽、生長共に早かった。発芽率についてみれば、同数の
種子を蒔きながらも、実施例2-1〜実施例2-3の発芽
数が多かった。
【0020】
【表2】
【0021】現在、我が国ではハウス栽培が盛んであ
り、暖房源として石油を用いたボイラーを使用してい
る。しかし、この石油がコスト低減の妨げとなっている
事実も否めない。日中は太陽光により充分にハウス内が
暖められるので、この日中の太陽熱を吸収し、夜間の暖
房用に利用することができれば、石油の節約にもなる。
そこで、本発明の蓄熱利用の側面を検証してみた(実施
例3)。具体的には、ハウス内の苗床下に硝酸での酸化
カーボンコロイドを含浸させたカーボン多孔体を埋設
し、このカーボン多孔体に土を被覆した。栽培植物は、
小松菜(実施例3-1)とほうれん草(ほうれん草3-2)で
ある。小松菜及びほうれん草それぞれの根元付近の土壌
中温度の変化を表3及び図6のグラフに示す。
【0022】
【表3】
【0023】表3より明らかなように、酸化カーボンコ
ロイドは蓄熱作用を有することが分かる。とりわけ、8
日目は外気温が10.5℃まで低下したにもかかわらず、実
施例3-1(小松菜)においては約2℃、実施例3-2(ほ
うれん草)においては約4度も土壌中温度が高かった。
植物の生育では、1〜2℃の差でも大きく異なるから、
前記酸化カーボンコロイドの蓄熱作用は有効だと結論付
けることができる。この実験では、あくまで太陽光の蓄
熱を考えたが、例えば暖房用パイプを埋設して、冬季用
暖房兼蓄熱用熱源として併用すれば、熱エネルギーの損
失を抑えながら、有効な保温効果を実現することができ
ると思われる。
【0024】最後に、磁場雰囲気下で電解酸化して製造
した酸化カーボンコロイドの特性について、検証した
(実施例4)。通常雰囲気下での酸化カーボンコロイド
は、pH2.4前後、導電率1.8mS〜2.0mS、起電力は230mV〜
240mVの範囲で調整し、製造する。従って、得られる酸
化カーボンコロイドは酸性を示す。これは、磁場雰囲気
下で製造した酸化カーボンコロイドでもほぼ同様で、そ
のまま土壌に混入すると土壌の酸性度が高められる虞が
あるが、実際にはそうはならなかったのである。現在、
世界的に、自動車等の排ガスや工場からの排煙がもたら
す酸性雨や酸性霧が立木を枯らせたり、農産物に大きな
被害を与えている環境汚染の問題がある。本発明の磁場
雰囲気下で製造した酸化カーボンコロイドは、単体とし
て酸性を示すにも拘わらず、土壌の酸性度を高くしない
特性を持つのであり、前記した環境汚染の心配なく使用
できる特徴を有している。
【0025】通常雰囲気下で上記の各方法で製造する酸
化カーボンコロイドは、電位的にプラス側での化学手ド
ーピングが見られていた(ボルタンメトリーの分布)。し
かし、前記化学的ドーピングに際し、磁場雰囲気を与え
ることで、従来よりも水酸基が多数生成されたものと考
えられる。カーボン粒子表面に生成される水酸基は、磁
性体である酸素原子を含むので、磁場雰囲気の存在が水
酸基の生成を誘発されるものと思われる。こうして水酸
基の数が増し、酸素原子が磁化される結果、ボルタンメ
トリーの分布では、従来同様のプラス側のピークのみな
らず、マイナス側にもピークが見られるようになる(図
7参照)。このボルタンメトリーの分布ではマイナス側
のピークには再現性があり、脱ドープの可能性は否定さ
れた。
【0026】こうしたボルタンメトリーの分布から更に
考察すると、次のようになる。すなわち、酸化カーボン
コロイド中にプラス及びマイナス双方のピークがみられ
ることは、例えば土壌中にプラス電位の物質があればマ
イナス要素が、逆にマイナス電位の物質があればプラス
要素が作用することになり、酸性又はアルカリ性に対す
る寄与度を低く抑制できる、というわけである。従っ
て、通常雰囲気下で製造した酸化カーボンコロイドは、
土壌中のマイナス電位の物質のみを吸着していたが、磁
場雰囲気下で製造した酸化カーボンコロイドは、両極機
能を持つことになるのである。
【0027】石炭灰は、シリカ(酸性)、アルミナ(アル
カリ性)を含み、場合により土壌改良材又は植物育成材
として好ましいが、単体で水に溶かして散布すると土壌
を固化する問題がある。この石炭灰の利用に際して石炭
灰の塊状化を防止するために、本発明の酸化カーボンコ
ロイドを利用できる。具体的には、水、カーボン端材及
び石炭灰を混合して酸化カーボンコロイドを製造するの
である。同様に、水、カーボン端材及び草木灰を混合し
て製造できる酸化カーボンコロイドも、前記石炭灰混合
の酸化カーボンコロイドと同様な作用、効果を発揮す
る。こうしてできた酸化カーボンコロイドをアルカリ性
土壌に散布したところ、農作物の育成に適した略中性土
壌に近付けることができた。
【0028】
【発明の効果】本発明の酸化カーボンコロイドは撹拌機
の撹拌による簡単な操作で製造でき、原料として炭素繊
維メーカー等のカーボン屑を利用できる点を特徴とす
る。カーボンは分子レベルに近いコロイド粒子であるた
め、土壌に散布された肥料(栄養源)などと共に根や葉か
らも吸収でき、土壌改良材として有用な微生物の繁殖を
助けるほか、直接的に植物生育剤としての作用も有す
る。特に、本発明の酸化カーボンコロイドを木炭や木炭
粉のようなカーボン多孔体に含浸させて用いた場合、前
記効果が更に強調される。カーボン多孔体に代えて、酸
化カーボンコロイドを澱粉や生分解性プラスチックで保
形性を有する粉粒体にして用いてもよい。また、木炭や
石炭灰、草木灰又は籾殻炭が有する多孔性は、散布され
た農薬を保持し、流出を防止する作用を発揮する。これ
は、河川、潮沼、そして海へとリン、チッソ等が流れ出
ることを防ぐ効果であり、環境対策の観点からも望まし
い。
【0029】従来より、「ファイトレディエーション」と
呼ばれる方法で、土壌の浄化を図ることが研究されてい
る。これは、植物の根から土壌中の有害物質を取り込
み、回収する方法である。一般に、炭素(木炭、不定形
炭素)と土壌微生物との関係は重要だと指摘されてい
る。それは、木炭が菌根菌に格好の住処を提供し、これ
が植物の毛細根に共生して植物の生育を促進するからで
ある。それに加えて本発明の酸化カーボンコロイドは、
土壌改良材として植物の発芽育成、地中の微生物の増加
を助け、水質浄化材としても水の腐敗防止が期待される
のである。
【0030】土壌改良材に限って言えば、多孔性に由来
する吸着力が肥料の保持を図り、余分な肥料を流失させ
ずに土壌に留めておくので、追肥の回数を少なくできる
利点もある。更に、ビニールハウス園芸においては、カ
ーボンが蓄熱作用を発揮するので、暖房のための石油等
の節約が図れ、省エネルギー化を実現できる。
【0031】本発明の酸化カーボンコロイドの製造に、
炭素繊維メーカーから排出されるカーボン屑を利用でき
ることは、従来処分不可能だったカーボン屑を産業的に
意義ある製品として再利用することを意味し、環境対策
としての意義が高い。また、本来的に廃棄物であった石
炭灰も草木灰や籾殻炭と同様に土壌改良資材としてカー
ボン屑などからの酸化カーボンコロイドを用いることに
より、安価かつ有用な植物生育剤の提供をも可能にした
のである。
【図面の簡単な説明】
【図1】水とカーボン端材とを混合して撹拌機により撹
拌しながら酸化カーボンコロイドを製造している状態を
表した撹拌機の一部破断側面図である。
【図2】超音波雰囲気下で電解酸化により酸化カーボン
コロイドを製造している状態を表した模式図である。
【図3】磁場雰囲気下で電解酸化により酸化カーボンコ
ロイドを製造している状態を表した模式図である。
【図4】実施例1の実験結果のグラフである。
【図5】実施例2の実験結果のグラフである。
【図6】実施例3の実験結果のグラフである。
【図7】磁場雰囲気下で製造した酸化カーボンコロイド
のボルタンメトリーの分布を表すグラフである。
【符号の説明】
1 水 2 カーボン端材 3 撹拌機 4 酸化カーボンコロイド 5 カッタ 6 突起 7 カーボン陽極 8 金属陰極 9 絶縁体 10 直流電源 11 超音波発振器 12 カーボン粒子 13 ポンプ 14 循環経路 15 磁性パイプ S 超音波
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C05G 3/04 C09K 17/04 H 4H026 C09K 17/02 C25B 3/02 4H061 17/04 B01J 13/00 A 4K021 C25B 3/02 C09K 101:00 // B01J 13/00 B09B 3/00 ZABZ C09K 101:00 304J Fターム(参考) 2B022 EA01 2B314 MA15 PA02 4D004 AA16 BA02 BA10 CA04 CA15 CA34 CA44 CB13 CB27 CC03 CC11 4G046 CB02 CB08 CC09 4G065 AA08 BB06 CA01 DA03 DA10 FA02 4H026 AA01 AB04 4H061 AA01 DD14 DD20 EE01 EE42 GG13 GG28 GG43 HH05 HH11 HH14 KK02 KK07 KK09 4K021 AB25 BA02 DA11 DA13 DC15

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水とカーボン粉末や端材とを分散剤の存
    在下又はそのままの混合状態で撹拌機により撹拌し、該
    撹拌機内のボール、内壁面、内壁面上の突起又は撹拌機
    内のカッタにカーボン粉末や端材が衝突する際に生ずる
    摩擦熱を利用することによりカーボン微粉末に粉砕する
    と共に該微粉末表面に酸素含有官能基を形成して該カー
    ボン微粉末が水溶液中に略均一に分散するようにしてな
    る酸化カーボンコロイド。
  2. 【請求項2】 カーボン粉末や端材を陽極として電解酸
    化するか、あるいは酸化剤により酸化するかして、カー
    ボン粉末表面に酸素含有官能基を形成して該カーボン微
    粉末が水溶液中に略均一に分散するようにしてなる酸化
    カーボンコロイド。
  3. 【請求項3】 カーボン粒子表面に酸素含有官能基を形
    成する反応が超音波雰囲気下で進行できるようにしてな
    る請求項1又は2記載の酸化カーボンコロイド。
  4. 【請求項4】 カーボン粒子表面に酸素含有官能基を形
    成する反応が磁場雰囲気下で進行できるようにしてなる
    請求項1又は2記載の酸化カーボンコロイド。
  5. 【請求項5】 請求項1又は2記載の酸化カーボンコロ
    イドを主剤とする植物生育剤。
  6. 【請求項6】 請求項1又は2記載の酸化カーボンコロ
    イドを主剤とし、これに石炭灰、草木灰、籾殻炭の1種
    又は2種以上の混合物を添加してなる植物生長剤。
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