JP2001180276A - バスの乗降扉構造 - Google Patents

バスの乗降扉構造

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JP2001180276A
JP2001180276A JP36822199A JP36822199A JP2001180276A JP 2001180276 A JP2001180276 A JP 2001180276A JP 36822199 A JP36822199 A JP 36822199A JP 36822199 A JP36822199 A JP 36822199A JP 2001180276 A JP2001180276 A JP 2001180276A
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Katsumi Saito
克己 斎藤
Noriyuki Abe
典之 阿部
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Subaru Corp
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Fuji Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】乗降扉の開閉に要する車内のデッドスペースを
無くし、乗車効率の向上を図る。 【解決手段】前乗降口4を開閉する乗降扉6を乗降扉本
体6aと下部扉6bとに分割し、乗降扉本体6aを車体
側面1aの後方へ吊り下げた状態でスライド自在とし、
下部扉6bを前乗降口4の外方へ回動自在として開放時
はステップとして機能させる。乗降扉本体6aをスライ
ド式としたことで、前乗降口付近まで乗車スペースを確
保することができる。又乗降扉6を乗降扉本体6aと下
部扉6bとに分割したことにより、乗降扉本体6aを車
体後方へスライドさせても、乗降扉本体6aの下端が前
輪2の軌道に干渉することが無く、乗降扉本体6aを車
体側面の外方へ大きく張り出させる必要はない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、前輪近傍に設けた
前乗降口付近の車内床面を乗車スペースとして有効利用
することの可能なバスの乗降扉構造に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、バスの乗降口を開閉する乗降扉
としては、開放時、車内に折り畳まれる折り戸と、車体
の側面に沿ってスライドすることで開閉するスライドド
アとがある。折り戸は、車体の最前端に相当するフロン
トオーバハング部に設けた前乗降口を開閉する場合に多
く採用されており、又、スライドドアは、車体のホイー
ルベース間に設けた中乗降口に設けられている場合が多
い。
【0003】近年のバス、特に路線バスでは、車内の床
面を低くして乗降口のステップを廃止し、或いは少なく
した、いわゆるノンステップバス、或いはワンステップ
バスが主流になりつつある。
【0004】このノンステップバス或いはワンステップ
バス等の低床バスでも、前乗降口には、折り戸が設けら
れている場合が多い。例えば、ノンステップバスで乗降
口に折り戸が設けられている場合、この折り戸が車内側
に折り畳まれることから、折り戸の回転範囲内には乗客
が立ち入らないようにデッドスペース化しておく必要が
あり、ラッシュ時などの乗客の多いときには、運転者が
前乗降口に立ち入らないように監視しながら運転しなけ
ればならず、運転に集中することができない不都合があ
り、又、デッドスペースを有する分、乗車効率が悪くな
ってしまう問題がある。
【0005】ワンステップバスでも同様に、例えば特開
平9−177428号公報に開示されているように、折
り戸の回転範囲がそのまま、ステップの段差としてデッ
ドスペース化されているため、乗車効率が悪い問題があ
る。
【0006】この点、観光バスで採用されている、いわ
ゆるスイング式ドアは乗降口を開放する際には、このス
イング式ドアが一旦車体外方へ張り出し、その後、後方
へスライドさせるようにしているため、車内にデッドス
ペースを確保する必要が無く、乗車効率を良くすること
ができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したス
イング式ドアでは、このドアを後方へスライドさせる際
には、前輪が最大に転舵されている状態であっても、前
輪と干渉しないように、車幅方向へ大きく張り出させる
構造となっているため、停車させてドアを開放動作させ
る際には、立木、道路標識、ガードレール等、車体の側
方に対峙する立体障害物に対して充分注意を払いながら
ゆっくりと開閉操作を行わなければならない。
【0008】しかし、路線バスは、歩道に近接した位置
で乗降するため、車体の側方の比較的近い位置に立体障
害物が対峙されている場合が多く、特に、狭い路地を走
行する路線バスでは、乗客がドアに近い位置で待機して
いるため、細心の注意を払って開放操作を行わなければ
ならず、操作性が悪い。
【0009】又、路線バスでは、乗降扉を頻繁に開閉さ
せるため、その都度、運転者に細心の注意を強いること
は、多大なる負担となり、特に路線バスとして多く採用
されているワンマンバスでは採用することができない。
【0010】本発明は、上記事情に鑑み、乗降扉の開閉
に要する車内のデッドスペースを無くして、乗車効率を
良くすると共に、運転者に多大なる負担を強いることな
く、比較的容易に開放操作を行うことの可能なバスの乗
降扉構造を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明による第1のバスの乗降扉構造は、前輪近傍に設
けた前乗降口を開閉する乗降扉を車体側面に沿ってスラ
イドさせることで開放するスライド式とし、上記乗降扉
を上記前輪との干渉を回避可能な位置で乗降扉本体と、
上記前乗降口を閉塞している状態では上記乗降扉本体の
下部に配設される下部扉とに分割すると共に、上記乗降
扉本体を吊り下げた状態でスライド自在に支持したこと
を特徴とする。このような構成では、前輪近傍に設けた
前乗降口を閉塞する乗降扉本体が吊り下げられた状態で
車体側面に沿ってスライドし、同時に、乗降扉の前輪と
干渉する下部扉が、乗降扉本体から分割されて前輪との
干渉を回避する方向へ動作する。
【0012】第2のバスの乗降扉構造は、第1のバスの
乗降扉構造において、上記下部扉が、該乗降扉本体の開
放動作に連動して車体側方へ張り出すステップを兼用し
ていることを特徴とする。このような構成では、乗降扉
が開放動作する際に、下部扉を車体側面の上方へ張り出
すことでステップとして機能させる。
【0013】第3のバスの乗降扉構造は、第1のバスの
乗降扉構造において、上記下部扉が、上記乗降扉本体と
スライド方向へ一体動作すると共に、前輪との干渉を回
避する方向へ偏倚自在であることを特徴とする。このよ
うな構成では、乗降扉本体を開放方向へスライドさせる
と、下部扉が乗降扉本体と一体にスライド動作し、更
に、この下部扉が前輪との干渉を回避する方向へ偏倚す
る。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の一
実施の形態を説明する。図1〜図3に本発明の第1実施
の形態を示す。図1には低床バスの左前部の斜視図が示
されている。同図の符号1は、路線バスとして採用され
ているワンステップバス(乗降口から一段高い位置に車
内床面のあるバス)、或いはノンステップバス(乗降口
と車内床面とに段差のないバス)等の低床バスである。
【0015】この低床バス1の前輪2の前方に張り出さ
れたフロントオーバハング部3の車体左側に前乗降口4
が設けられている。尚、符号5は車内床面であり、前乗
降口4の付近まで延出されている。
【0016】前乗降口4を開閉する乗降扉6は、乗降扉
本体6aとその下部に配設されている下部扉6bとに二
分割されており、乗降扉本体6aが、前乗降口4側の車
体上部に配設されて、車体後方へ延出されている前部側
ガイドレール7a、後部側ガイドレール7bに、乗降扉
本体6aの上部でその前後部に配設されている一対のブ
ラケット8a,9a、ローラ8b,9b等の支持部材
8,9を介して垂設されている。
【0017】従って、乗降扉本体6aは両ガイドレール
7a,7bに沿って、車体前後方向へ開閉動作するスラ
イド式であり、開放時には、車体側面1aの外方へ、や
や張り出された後、前輪2の方向へスライドされる。
【0018】この乗降扉本体6aの下端部は、前輪2の
最大右転舵位置(図2の一点鎖線の位置)から左最大転
舵位置(図2の二点鎖線の位置)迄の軌道上で、前輪2
と干渉しない位置に設定されている。
【0019】又、下部扉6bは、その下部内面に突設さ
れているブラケット6cを支持する支持軸10を中心と
して車体側方へ、ほぼ90°回動するように設定されい
る。この下部扉6bは、乗降扉本体6aと連動されてお
り、この乗降扉本体6aが前乗降口4を閉塞していると
きは、図3の一点鎖線で示すように、垂立状態にあり、
乗降扉本体6aと同一面となる。一方、乗降扉本体6a
が開放動作したときは、同図に実線で示すように、車体
側方へほぼ90°回動して、路面とほぼ平行となり、こ
のときの下部扉6bの上面がステップ面6dとなる。
【0020】次に、上記構成による本実施の形態の作用
について説明する。乗降客のいない通常時は、乗降扉本
体6a、及び下部扉6bにて、前乗降口4が閉塞されて
おり、このときの下部扉6bは、図3に一点鎖線で示す
ように、垂立状態にあり、乗降扉本体6aと同一面上に
配設される。
【0021】そして、乗降客が乗降する際には、図示し
ない扉開閉用アクチュエータにより乗降扉本体6aを車
体後方へ引く。すると、乗降扉本体6aがガイドレール
7a,7bに沿い、ブラケット8a,9a、ローラ8
b,9b等の支持部材8,9を介して吊り下げられた状
態で、一旦車体側面1aの外方へ張り出し、次いで、こ
の車体側面1aと平行に後方へスライドする。
【0022】このとき、乗降扉本体6aの下端は、前輪
2の上方に臨まされるが、この乗降扉本体6aの下端
は、前輪2が、図2に一点鎖線で示す右最大転舵位置か
ら同図に二点鎖線で示す左最大転舵位置までの軌道上
で、干渉を回避する位置にあるため、この乗降扉本体6
aの車体側面1aからの張り出し量を最小限とすること
ができ、乗降の際に、車体側面1aに立木、道路標識、
ガードレール等の立体障害物が対峙されていても、乗降
扉本体6aを容易に開放動作させることが可能となり、
運転者の負担が軽減される。
【0023】一方、乗降扉本体6aが開放動作を開始す
ると、図示しない下部扉開閉用アクチュエータにより下
部扉6bが支持軸10を中心に車体側面1aの外方へ、
ほぼ90°回動し、路面とほぼ平行になる。
【0024】その結果、この下部扉6bの上面がステッ
プ面6dとして機能し、例えばこのステップ面6dが歩
道とほぼ同一面になるように設定した場合には、歩道と
前乗降口4との間に段差が無くなり、乗降時の負担が軽
減される。
【0025】尚、一般に乗降口の側方には、乗降の支障
を来すような立体障害物は対峙されていないため、下部
扉6bを車体側面1aから側方へ回動させても、立体障
害物と干渉することはない。
【0026】又、乗降扉本体6aをスライドさせ、一
方、下部扉6bを車体側面1aの側方へ回動させること
で、前乗降口4を開放させるようにしたので、車内床面
5は前乗降口4付近まで乗車スペースとして確保するこ
とができ、乗車効率が向上する。
【0027】又、図4に本発明の第2実施の形態による
低床バスの左前部の斜視図を示す。前述した第1の実施
形態では、下部扉6bを車体側面1aから外方へ回動さ
せてステップを兼用するようにしたが、本実施の形態で
は、下部扉6bが、車内床面5の床下に設けられている
ステップ収納部11の蓋体を兼用しており、この下部扉
6bが車体側面1aの外方へ、90°回動すると、この
下部扉6bに連設する下段ステップ13が水平状態で車
体側面1aの外方へ張り出し、同時にステップ収納部1
1から、図示しないリンク機構を介して上段ステップ1
4が水平に張り出されるようにしたものである。
【0028】その結果、本実施の形態では、二段ステッ
プ13,14を設けたことにより、低床バス1に乗降す
る際の段差が少なくなり、乗降がより一層容易になる。
【0029】又、図5〜図7に本発明の第3実施の形態
を示す。上述した第1実施の形態では、乗降扉6の下部
扉6bを乗降扉本体6aと分離させ、車体側面1aの側
方へ回動させるようにしたが、本実施の形態に示す下部
扉6bは、乗降扉本体6aの下端にヒンジ15を介して
側方へ回動自在に支持すると共に、前乗降口4の下方に
は、ステップ16を側方へ張り出し自在に収納したもの
である。
【0030】乗降扉本体6aには、下部扉6bを回動さ
せる下部扉開閉用アクチュエータ17が収納されてお
り、このアクチュエータ17がリンク18を介して下部
扉6bの幅方向端面に固設されているブラケット19に
連設されている。又、ステップ16は、図示しないリン
ク機構により車体底面に張り出し自在に収納されてい
る。
【0031】このような構成では、乗降する際に、乗降
扉本体6aが車体側面1aに沿って、車体後方へスライ
ドすると、これに連動して乗降扉本体6aの下端に連設
されている下部扉6bが、乗降扉本体6aに内装されて
いる下部扉開閉用アクチュエータ17が突出動作して、
下部扉6bを、図7に示すように、車体側面1aの外方
へ、ほぼ90°回動させて、前輪2の転舵時の軌道との
干渉を回避する。尚、下部扉6bは、前輪2との干渉を
回避する位置まで偏倚すればよいので、必ずしも90°
回動させる必要はなく、また、回動動作させず、下部扉
6bのみを車体側面1aの外方へ車体側面1aと平行に
張り出させるようにしても良い。
【0032】一方、乗降扉本体6aが開放動作すると、
これに連動して車体の下部に収納されているステップ1
6が、図示しないリンク機構を介して、前乗降口4の下
方から、車体側面1aの側方へ張り出すため、乗降客
は、このステップ16を使用して乗降することができ
る。
【0033】又、図8〜図10に本発明の第4実施の形
態を示す。上述した第3実施の形態では、下部扉開閉用
アクチュエータを用いて、下部扉6bを回動させるよう
にしたが、本実施の形態では、リンク機構を用いて下部
扉6bを回動させるようにしたものである。
【0034】尚、本実施の形態では、乗降扉本体6a
(乗降扉6)は車体側面1aから、少なくとも乗降扉6
の板厚分だけ、外方に張り出した状態で前昇降口4を閉
塞しており、従って、閉塞した状態では、乗降扉6の少
なくとも幅方向後端部分と車体側面1aとはオーバラッ
プされている。
【0035】前乗降口4が乗降扉6によって閉塞されて
いる状態から、乗降扉本体6aを開放動作させると、そ
の幅方向両端部に設けられている、ブラケット8a,9
a、ローラ8b,9b等の支持部材8,9を介して、こ
の乗降扉本体6aが、前部側ガイドレール7a、後部側
ガイドレール7bに支持されて吊り下げられた状態で、
車体側面1aに沿い、車体後方へスライドする。
【0036】そのとき、この乗降扉本体6aの下部にヒ
ンジ15を介して支持されている下部扉6bが同方向へ
移動し、同時に、この下部扉6bの内面に連設されてい
るリンクレバー22aが一体動作し、このリンクレバー
22aに設けられているローラ22bが、車体の底部に
配設されている下部扉用ガイドレール21に沿って移動
する。
【0037】この下部扉用ガイドレール21は、車体前
部から後方へ移行するに従い、車体側面1aの方向へ近
接し、次いで車体側面1aと平行に延出されたブーメラ
ン状に形成されており、乗降扉本体6aの開放動作に連
動して、リンクレバー22aが下部扉用ガイドレール2
1支持された状態で移動し、下部扉6bを車体側面1a
の外方へ押圧する。
【0038】すると、この下部扉6bがヒンジ15を中
心に、外方へ回動し、乗降扉本体6aが開放動作により
前輪2の転舵時の軌道上を通過する際には、図10に示
すように、この前輪2の軌道を回避する位置まで回動さ
れる。
【0039】尚、符号16はステップであり、前述した
第3実施の形態と同様の動作をするものである。
【0040】このように、本実施の形態では、乗降扉本
体6aに連動するリンク機構を用いて下部扉6bを偏倚
させるようにしたので、構造を簡素することができる。
【0041】又、図11〜図13に本発明の第5実施の
形態を示す。上述した各実施の形態では、乗降扉本体6
aと下部扉6bとを上下で完全に分割したが、本実施の
形態では、乗降扉本体6aの、前輪2の軌道と干渉する
部位のみを切欠き、この部位に、下部扉6bを開閉自在
に配設したものである。
【0042】この下部扉6bの幅方向後部の上端に固設
されているブラケット25に、板厚方向へ配設された支
持軸26が固設されており、この支持軸26が、乗降扉
本体6aに図示しない軸受けを介して回動自在に支持さ
れている。
【0043】又、この下部扉6bの板厚は、乗降扉本体
6aよりも薄く、乗降扉本体6a内に、回避動作時の下
部扉6bを収容する格納部(図示せず)が形成されてい
る。
【0044】そして、前乗降口4を開放させるために、
乗降扉本体6aを車体側面1aに沿って後方へスライド
させると、この開放動作に連動して、乗降扉本体6aに
内蔵されている下部扉開閉用アクチュエータ27のプラ
ンジャ27aが突出、或いは後退動作し、このプランジ
ャ27aに形成されているラックに噛合するピニオンを
固設する支持軸26が回転し、この支持軸26をブラケ
ット25を介して固設する下部扉6bが、支持軸26を
中心に、上方へ回動し、乗降扉本体6a内に形成した格
納部(図示せず)に格納され、前輪2との干渉が回避さ
れる。
【0045】尚、符号16はステップであり、前述した
第3実施の形態と同様の動作をするものである。
【0046】このように、本実施の形態によれば、下部
扉6bを前輪2の軌道上との干渉を回避する最小限の形
状としたので、下部扉6bの軽量化が図れ、乗降扉本体
6aよりも薄い板厚で形成することが可能で、乗降口本
体6a内への格納が可能となる。又、下部扉6bの軽量
化により、この下部扉6bを下部扉開閉用アクチュエー
タ27により容易に回動させることが可能となり、構造
の簡素化が図れる。
【0047】又、図14に本発明の第6実施の形態によ
る低床バスの左前部の斜視図を示す。本実施の形態で
は、下部扉6bを、更に下部扉本体6eとステップ6f
とに分割し、下部扉本体6eを乗降扉本体6aの下端に
回動自在に連設し、又、ステップ6fを前乗降口4の下
部に、車体側面1aから外方へ回動自在に支持したもの
で、乗降扉本体6aにて前乗降口4を閉塞すると、それ
に連動して、下部扉本体6eが下方へ回動し、一方ステ
ップ6fが上方へ回動して、それぞれが乗降扉本体6a
と同一面となり、前乗降口4を閉塞する。
【0048】本実施の形態によれば、下部扉6bを下部
扉本体6eとステップ6fとに分割したので、下部扉本
体6eが前輪2の軌道上を回避するための車体側面1a
から外方へ回動する際の張り出し量が少なくなる。
【0049】又、図15、図16に本発明による第7実
施の形態を示す。本実施の形態では、乗降扉本体6a
を、ガイドレール7a,7bに沿って車体の後方へスラ
イドさせる際に、乗降扉本体6a自体を、前輪2の軌道
上での干渉を回避する位置まで、車体側面1aから外方
へ張り出すようにしたもので、それ以外の構成、作用
は、第1実施の形態と同様である。
【0050】尚、上述した第1実施の形態〜第7実施の
形態は、何れも前乗降口を前輪前方のフロントオーバー
ハング部に設け、乗降扉を車体側面に沿って後方へスラ
イドさせることで開放するもので説明したが、前乗降口
を前輪直後に設け、乗降扉を車体側面に沿って前方へス
ライドさせるものにも適用可能である。
【0051】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、前輪近傍
に設けた前乗降口を開閉する乗降扉本体が吊り下げられ
た状態で車体側面に沿ってスライドし、同時に、乗降扉
の前輪と干渉する下部扉が、乗降扉本体から分割されて
回避動作するようにしたので、車内に乗降扉を開閉する
ためのデッドスペースを確保する必要が無くなり、その
分、乗車効率が良くなる。
【0052】又、下部扉を分割したので、昇降扉本体の
車体側面からの張り出し量を最小限とすることができ、
車体側面に立体障害物が対峙されていても、比較的容易
に乗降扉を開放することが可能となり、運転者の負担を
軽減することができる。
【0053】更に、請求項2記載の発明によれば、請求
項1記載の発明の効果に加え、乗降扉を開放動作させる
際に、下部扉をステップとして機能させることで、乗降
が一層容易になる。
【0054】又、請求項3記載の発明によれば、乗降扉
を開放動作させる際に、下部扉のみを前輪との干渉を回
避する方向へ偏倚させることで、下部扉の軽量化が図
れ、構造の簡素化が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施の形態による低床バスの左前部の斜視
【図2】同、低床バスの前乗降口付近の概略平面図
【図3】同、図2のIII矢視部分断面図
【図4】第2実施の形態による低床バスの左前部の斜視
【図5】第3実施の形態による低床バスの左前部の斜視
【図6】同、乗降扉の部分拡大斜視図
【図7】同、図6のVII−VII断面図
【図8】第4実施の形態による低床バスの左前部の斜視
【図9】同、低床バスの前昇降口付近の概略平面図
【図10】図9のX矢視部分断面図
【図11】第5実施の形態による低床バスの左前部の斜
視図
【図12】同、乗降扉の内面側から見た部分斜視図
【図13】同、図12のXIII矢視断面図
【図14】第6実施の形態による低床バスの左前部の斜
視図
【図15】第7実施の形態による低床バスの左前部の斜
視図
【図16】同、低床バスの前乗降口付近の概略平面図
【符号の説明】
1a 車体側面 2 前輪 3 フロントオーバハング部 4 前乗降口 6 乗降扉 6a 乗降扉本体 6b 下部扉 6d ステップ面

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】前輪近傍に設けた前乗降口を開閉する乗降
    扉を車体側面に沿ってスライドさせることで開放するス
    ライド式とし、 上記乗降扉を上記前輪との干渉を回避可能な位置で乗降
    扉本体と、上記前乗降口を閉塞している状態では上記乗
    降扉本体の下部に配設される下部扉とに分割すると共
    に、 上記乗降扉本体を吊り下げた状態でスライド自在に支持
    したことを特徴とするバスの乗降扉構造。
  2. 【請求項2】上記下部扉が、該乗降扉本体の開放動作に
    連動して車体側方へ張り出すステップを兼用しているこ
    とを特徴とする請求項1記載のバスの乗降扉構造。
  3. 【請求項3】上記下部扉が、上記乗降扉本体とスライド
    方向へ一体動作すると共に、前輪との干渉を回避する方
    向へ偏倚自在であることを特徴とする請求項1記載のバ
    スの乗降扉構造。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111591116A (zh) * 2019-02-20 2020-08-28 丰田自动车株式会社 车辆

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