JP2001178678A - 眼科装置 - Google Patents

眼科装置

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JP2001178678A
JP2001178678A JP37084899A JP37084899A JP2001178678A JP 2001178678 A JP2001178678 A JP 2001178678A JP 37084899 A JP37084899 A JP 37084899A JP 37084899 A JP37084899 A JP 37084899A JP 2001178678 A JP2001178678 A JP 2001178678A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動アライメント機構による駆動と手動操作
手段による駆動とが重ねてなされることに基づくアライ
メント完了の遅延を、手動操作手段として機械式の機構
を採用した場合にも回避することのできる眼科装置を提
供する。 【解決手段】 本発明に係る眼屈折力測定装置1は、装
置本体部4の位置合わせがなされてアライメント用の受
光光学系が作動可能となった直後にアライメント機構I
による光学系収納部3の駆動量を決定する駆動量決定手
段と、その受光光学系が作動している間におけるジョイ
スティック102による装置本体部4の位置の変化に関
する情報を検出する位置情報検出手段と、この位置情報
検出手段の検出結果に基づいて前記駆動量を補正する補
正手段とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動アライメント
機構を備えた眼屈折力測定装置、眼底カメラ等の眼科装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】眼屈折力測定装置、眼底カメラ等の眼科
装置により被検眼を検査、撮影等する場合には、事前に
被検眼と光学系を収納した光学系収納部との間のアライ
メントを行うことが必要である。従来、このアライメン
トは、検者がジョイスティックやトラックボール等を操
作して手動で光学系収納部を動かすことにより行われて
いたが、近年の眼科装置では、光電変換素子から得られ
たアライメント情報に基づいて自動的に光学系収納部の
位置合せを行う自動アライメント機構を採用したものが
主流になりつつある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、こうした自
動アライメント機構は検出可能なアライメントずれ量の
範囲が狭く、自動アライメント機構による光学系収納部
の駆動はアライメント完了位置付近のごく狭い範囲でし
か行うことができないため、この範囲(アライメント検
出可能範囲)に光学系収納部が入るまでの概略のアライ
メントは、検者がモニタ画面に映った被検眼前眼部像を
見ながらジョイスティック等の手動操作手段を操作して
手動により行わなければならないのが現状である。すな
わち、このような自動アライメント機構を備えた眼科装
置においては、光学系収納部は装置本体部に移動可能に
設けられ、光学系収納部がアライメント検出可能範囲に
入るまでは手動で装置本体部を移動させることによりア
ライメントを行い、装置本体部が位置合わせされて光学
系収納部がアライメント検出可能範囲に入ると、自動ア
ライメント機構が作動を開始してアライメントを自動で
完了させる。
【0004】しかしながら、自動アライメント機構によ
る光学系収納部の駆動量は僅かであるため、検者にとっ
てはその自動アライメント機構の作動が開始されたこと
を一見して判断することが難しく、たとえ自動アライメ
ント機構が既に作動を開始して光学系収納部を駆動して
いたとしても、検者がそれに気付かずに手動操作手段の
操作を継続して自動アライメント機構による駆動と手動
操作手段による駆動とが重ねてなされてしまうことが多
い。ここで、従来の自動アライメント機構では、その作
動が開始する時点で手動操作手段の操作がなされていな
いことを前提にアライメントずれ量を演算し、この演算
により求めたずれを補正するように光学系収納部を駆動
するので、上述のように手動操作手段の操作が継続して
自動アライメント機構による駆動と手動操作手段による
駆動とが重ねてなされると、演算によるアライメントず
れ量と実際のアライメントずれ量との間に乖離を生じ、
光学系収納部が過度に駆動され再度アライメント検出可
能範囲外に出る等してアライメント完了までに長時間を
要するという問題が生じる。
【0005】このような問題を回避するため、特開平8
−10225号公報に記載の眼科装置では、自動アライ
メント機構の作動開始をモニタ表示等により検者に報知
するようにしているが、報知後直ちに検者が手動操作手
段の操作を止めるのは困難であるので、光学系収納部を
適当量だけ駆動することができずになおアライメント完
了までに時間を要する。
【0006】また、米国特許5587748号公報(又
は特表平10−508229号公報)に記載の眼科装置
では、自動アライメント機構の作動開始後は手動操作手
段の操作による駆動を電気的に無効としているが、この
ような方式は手動操作手段が機械式のジョイスティック
である場合等には適用することができない。
【0007】本発明は、上記の事情に鑑みて為されたも
ので、自動アライメント機構による光学系収納部の駆動
と手動操作手段による光学系収納部の駆動とが重ねてな
されることに基づくアライメント完了の遅延を、手動操
作手段として機械式の機構を採用した場合にも回避する
ことのできる眼科装置を提供することを課題としてい
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1の発明は、被検眼を撮影又は検査するため
の光学系を収納した光学系収納部が移動可能に設けられ
た装置本体部と、該装置本体部を手動により位置合わせ
するための手動操作手段と、前記被検眼に対してアライ
メント用の指標光束を投影するアライメント指標投影手
段と、前記指標光束の前記被検眼における反射光束を検
出する指標検出手段と、該指標検出手段による前記反射
光束の検出が可能となるように前記手動操作手段により
前記装置本体部の位置合わせがなされた場合に、前記光
学系収納部を前記指標検出手段の検出結果に基づいて駆
動し前記装置本体部に対して移動させるアライメント駆
動手段とを備えた眼科装置において、前記指標検出手段
が作動している間における前記手動操作手段による前記
装置本体部の位置の変化に関する情報を検出する位置情
報検出手段と、該位置情報検出手段の検出結果に基づい
て、前記駆動量を補正する補正手段とを備えたことを特
徴とする。
【0009】請求項2の発明は、請求項1に記載の眼科
装置において、前記位置情報検出手段は、所定の基準時
刻と該基準時刻から設定時間経過後の時刻との間におけ
る前記装置本体部の移動距離を検出することを特徴とす
る。
【0010】請求項3の発明は、請求項2に記載の眼科
装置において、前記指標検出手段による検出が開始され
たことを検者に報知する報知手段を備え、前記設定時間
は、前記報知手段による報知がなされてから検者がその
報知に反応して前記手動操作手段の操作を止めるまでの
時間に対応して設定されたことを特徴とする。
【0011】請求項4の発明は、請求項3に記載の眼科
装置において、前記設定時間は、検者が前記報知手段に
よる報知に反応して前記手動操作手段の操作を止めるま
での平均的な時間よりも十分に長いことを特徴とする。
【0012】請求項5の発明は、被検眼を撮影又は検査
するための光学系を収納した光学系収納部が移動可能に
設けられた装置本体部と、該装置本体部を手動により位
置合わせするための手動操作手段と、前記被検眼に対し
てアライメント用の指標光束を投影するアライメント指
標投影手段と、前記指標光束の前記被検眼における反射
光束を検出する指標検出手段と、該指標検出手段による
前記反射光束の検出が可能となるように前記手動操作手
段により前記装置本体部の位置合わせがなされた場合
に、前記光学系収納部を前記指標検出手段の検出結果に
基づいて駆動し前記装置本体部に対して移動させるアラ
イメント駆動手段とを備えた眼科装置において、前記指
標検出手段が作動している間における前記手動操作手段
による前記装置本体部の移動速度を検出する移動速度検
出手段と、該移動速度検出手段の検出結果に基づいて、
前記駆動量を補正する補正手段とを備えたことを特徴と
する。
【0013】請求項6の発明は、請求項5に記載の眼科
装置において、前記移動速度検出手段は、所定の基準時
刻における前記装置本体部の移動速度と該基準時刻から
設定時間経過後の時刻における前記装置本体部の移動速
度とを検出することを特徴とする。
【0014】請求項7の発明は、請求項6に記載の眼科
装置において、前記指標検出手段による検出が開始され
たことを検者に報知する報知手段を備え、前記設定時間
は、前記報知手段による報知がなされてから、検者がそ
の報知に反応して前記手動操作手段の操作を止めるまで
の時間に対応して設定されたことを特徴とする。
【0015】請求項8の発明は、請求項7に記載の眼科
装置において、前記設定時間は、検者が前記報知手段に
よる報知に反応して前記手動操作手段の操作を止めるま
での時間の平均値よりも僅かに長い時間に設定されたこ
とを特徴とする。
【0016】請求項9の発明は、被検眼を撮影又は検査
するための光学系を収納した光学系収納部が移動可能に
設けられた装置本体部と、該装置本体部を手動により位
置合わせするための手動操作手段と、前記被検眼に対し
てアライメント用の指標光束を投影するアライメント指
標投影手段と、前記指標光束の前記被検眼における反射
光束を検出する指標検出手段と、該指標検出手段による
前記反射光束の検出が可能となるように前記手動操作手
段により前記装置本体部の位置合わせがなされた場合
に、前記光学系収納部を前記指標検出手段の検出結果に
基づいて駆動し前記装置本体部に対して移動させるアラ
イメント駆動手段とを備えた眼科装置において、前記指
標検出手段が作動している間における前記手動操作手段
による前記装置本体部の移動速度を検出する移動速度検
出手段と、該移動速度検出手段の検出結果に基づいて、
前記アライメント駆動手段による前記光学系収納部の駆
動の開始を許可する駆動許可手段とを備えたことを特徴
とする。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を眼屈
折力測定装置を例にとって説明する。
【0018】〔実施の形態1〕まず、本発明の第1の実
施の形態を図1乃至図7に基づいて説明する。
【0019】図1は、本発明を適用した眼屈折力測定装
置の全体構成を示す。この眼屈折力測定装置1は、被検
眼を検査するための光学系がケース2に内蔵されてなる
光学系収納部3と、この光学系収納部3がX,Y,Zの
互いに直交する三方向に移動可能に設けられた装置本体
部4とを有する。
【0020】光学系収納部3は、図2に示すように、被
検眼Eを固視・雲霧させるために眼底Erに視標を投影
する固視標投影光学系10と、被検眼Eの前眼部Efの
観察に供する観察光学系20と、後述するCCD28に
照準スケールを投影するスケール投影光学系30と、被
検眼Eの屈折力を測定するためのパターン光束を眼底E
rに投影するパターン光束投影光学系40と、眼底Er
から反射された光束をCCD28に受光させる受光光学
系50と、光軸と垂直な方向(X方向、Y方向)に関す
るアライメント状態を検出するための指標光束を被検眼
Eに向けて投影するアライメント指標投影光学系60
と、被検眼Eと光学系収納部3との間の作動距離を検出
する作動距離検出系70と、信号処理・演算部80と、
TVモニタ90とから概略構成されている。
【0021】固視標投影光学系10は、光源11、コリ
メータレンズ12、視標板13、リレーレンズ14、ミ
ラー15、リレーレンズ16、ダイクロイックミラー1
7、ダイクロイックミラー18及び対物レンズ19を備
えている。光源11、コリメータレンズ12及び視標板
13はユニット化され、固視標投影光学系10の光軸O
1に沿って一体的に移動可能となっている。
【0022】光源11から出射された可視光は、コリメ
ータレンズ12によって平行光束とされ、被検眼Eを固
視・雲霧させるためのターゲットが設けられた視標板1
3を透過する。このターゲット光束は、リレーレンズ1
4を透過してミラー15に反射され、リレーレンズ16
を透過してダイクロイックミラー17に反射され、光学
系収納部3の主光軸O2に沿ってダイクロイックミラー
18及び対物レンズ19を透過して被検眼Eに導かれ
る。この固視標投影光学系10では、上記のようにユニ
ット化された光源11、コリメータレンズ12及び視標
板13を移動させることによって、被検眼Eを固視・雲
霧させることができる。
【0023】観察光学系20は、光源21、対物レンズ
19、ダイクロイックミラー18、リレーレンズ22、
絞り23、ミラー24、リレーレンズ25、ダイクロイ
ックミラー26、結像レンズ27及びCCD28を備え
ている。
【0024】光源21から出射された光束は、被検眼E
の前眼部Efを直接的に照明する。前眼部Efにおいて
反射された光束は、対物レンズ19を経てダイクロイッ
クミラー18に反射され、リレーレンズ22を透過する
と同時に絞り23を通過し、ミラー24に反射された後
にリレーレンズ25及びダイクロイックミラー26を透
過して結像レンズ27によりCCD28に結像される。
これにより、CCD28の撮像面上には被検眼Eの前眼
部像Ef’が形成され、このCCD28からの映像信号
が信号処理・演算部80を介してTVモニタ90に出力
される(図3参照)。
【0025】スケール投影光学系30は、光源31、コ
リメータレンズ32、リレーレンズ33、ダイクロイッ
クミラー18、リレーレンズ22、絞り23、ミラー2
4、リレーレンズ25、ダイクロイックミラー26、結
像レンズ27及びCCD28を備え、コリメータレンズ
32には照準スケールが付されている。
【0026】光源31から出射された光束は、コリメー
タレンズ32を透過する際に照準スケール光束(平行光
束)とされ、リレーレンズ33、ダイクロイックミラー
18、リレーレンズ22及び絞り23を通過してミラー
24に反射される。このミラー24の反射光束は、リレ
ーレンズ25及びダイクロイックミラー26を透過して
結像レンズ27によりCCD28に結像される。したが
って、TVモニタ90には、前眼部像Ef’とともに照
準スケールSが表示される。なお、この眼屈折力測定装
置1では、アライメント完了後の屈折力測定時には光源
21,31を消灯させてCCD28の受光を阻止する
が、ダイクロイックミラー18からダイクロイックミラ
ー26に至る光路中にシャッター等を設けて遮光しても
よい。
【0027】パターン光束投影光学系40は、光源4
1、コリメータレンズ42、円錐プリズム43、リング
指標板44、リレーレンズ45、ミラー46、リレーレ
ンズ47、穴あきプリズム48、ダイクロイックミラー
17、ダイクロイックミラー18及び対物レンズ19を
備えている。光源41、コリメータレンズ42、円錐プ
リズム43及びリング指標板44はユニット化され、パ
ターン光束投影光学系40の光軸O3に沿って一体的に
移動可能となっている。光源41とリング指標板44と
は光学的に共役な位置にあり、リング指標板44には図
示を略すリング状のパターン部分が形成されている。ま
た、リング指標板44は被検眼Eの瞳孔Epと光学的に
共役な位置に配置される。
【0028】光源41から出射された光束は、コリメー
タレンズ42によって平行光束とされ、円錐プリズム4
3を透過してリング指標板44に導かれる。リング指標
板44に導かれた光束は、そのパターン部分を通過して
パターン光束となり、リレーレンズ45、ミラー46及
びリレーレンズ47を経て穴あきプリズム48に反射さ
れる。この反射されたパターン光束は、光軸O2に沿っ
てダイクロイックミラー17及びダイクロイックミラー
18を透過した後、対物レンズ19により眼底Erに結
像される。
【0029】受光光学系50は、対物レンズ19、ダイ
クロイックミラー18、ダイクロイックミラー17、穴
あきプリズム48の穴部48a、リレーレンズ51、ミ
ラー52、リレーレンズ53、ミラー54、合焦レンズ
55、ミラー56、ダイクロイックミラー26、結像レ
ンズ27及びCCD28を備えている。合焦レンズ55
は、パターン光束投影光学系40の光軸O3に沿って一
体的に移動する光源41、コリメータレンズ42、円錐
プリズム43及びリング指標板44と連動して、受光光
学系50の光軸O4に沿って移動するようになってい
る。
【0030】そのパターン光束投影光学系40によって
眼底Erに導かれ、眼底Erで反射された反射光束は、
対物レンズ19によって集光された後にダイクロイック
ミラー18及びダイクロイックミラー17を透過して、
穴あきプリズム48の穴部48aを通過する。この穴部
48aを通過したパターン反射光束は、リレーレンズ5
1を透過してミラー52に反射され、リレーレンズ53
を透過してミラー54に反射され、合焦レンズ55を透
過してミラー56並びにダイクロイックミラー26に反
射されて結像レンズ27によりCCD28に結像され
る。これにより、CCD28の撮像面上にパターン像が
形成される。
【0031】アライメント指標投影光学系60は、LE
D61、ピンホール62、コリメータレンズ63、ハー
フミラー64、ダイクロイックミラー18及び対物レン
ズ19を備え、被検眼Eの角膜に向けてアライメント用
の指標光束を投影する。アライメント指標投影光学系6
0により投影された指標光束は、被検眼Eの角膜におい
て反射され、この角膜反射光束が受光光学系50により
CCD28の撮像面上にアライメント指標像Tを形成す
る。検者はTVモニタ90に表示された前眼部像Ef’
を見ながら瞳孔が照準スケールS内に入るように概略の
アライメントを行い、これにより光学系収納部3がアラ
イメント検出可能範囲内に入ると自動アライメント機構
が作動を開始するが、この点の詳細については後述す
る。
【0032】作動距離検出系70は、無限遠距離から指
標を投影する無限遠距離指標投影系71L,71Rと、
有限距離から指標を投影する有限距離指標投影系72
L,72Rとを備えている。無限遠距離指標投影系71
Lと71R、及び有限距離指標投影系72Lと72Rは
それぞれ光軸O2に関して対称に設けられ、これら4つ
の指標投影系71L,71R,72L,72Rからの各
指標光束は被検眼Eの角膜において反射され、その各反
射光束が受光光学系50を通じてCCD28の撮像面上
に指標像71L’,71R’,72L’,72R’を形
成する。この作動距離検出系70では、その4つの指標
像71L’,71R’,72L’,72R’が所定の位
置関係となった場合に、作動距離が測定に適したものに
なったと判断される。また、検者がTVモニタ90に表
示された前眼部像Ef’のピントが合うようにその作動
距離の調整を概略行うと、あとは自動アライメント機構
が作動距離の微調整を自動的に行う。
【0033】信号処理・演算部80は、制御回路81、
A/D変換器82、フレームメモリ83、D/A変換器
84及びD/A変換器85を備えている。制御回路81
にはA/D変換器82、フレームメモリ83を介してC
CD28が接続されるとともに、D/A変換器84を介
してTVモニタ90が接続されている。TVモニタ90
はD/A変換器85を介してフレームメモリ83にも接
続され、フレームメモリ83に蓄えられたCCD28か
らの映像信号が直接又は制御回路81による処理を経て
TVモニタ90に表示される。
【0034】図1に戻って装置本体部4を説明すると、
この装置本体部4は、眼屈折力測定装置1の基部をなし
て水平面に載置されるベース100の上部に設けられ、
ベース100の直上に設けられる中空の架台101と、
架台101の上部に設けられるアライメント機構Iとを
有する。架台101には手動操作手段としてのジョイス
ティック102が設けられ、検者がこのジョイスティッ
ク102を前後左右に傾動させることにより架台101
がベース100に対してZ方向(前後方向)及びX方向
(左右方向)に移動する。
【0035】詳細には、ジョイスティック102は、下
部に球面部103が設けられたジョイスティック本体1
04と、球面部103を側方から保持する球軸受105
とを有する。ベース100には球面部105に下方から
接する摺動板106が設けられ、架台101の内部には
図4に示す摺動案内機構107が設けられている。
【0036】この摺動案内機構107は、ベース100
上に固定されて左右方向にのびる案内管108と、案内
管108に挿通されてベアリング109に保持された可
動軸110とを備えている。可動軸110は案内管10
8に案内されつつ、X方向にスムーズに移動することが
できるようになっている。
【0037】可動軸110の両軸端には、ピニオン11
1,112が設けられている。一方、架台101の天板
101aの下面には前後方向にのびるラック113,1
14が設けられ、このラック113,114はピニオン
111,112に噛合している。ラック113,114
の各側面には図示しないストッパーが取り付けられ、可
動軸110にX方向の力が加わってもラック113,1
14とピニオン111,112との係合(噛合)が外れ
ないようになっている。
【0038】検者がジョイスティック本体104を前後
左右方向に傾けて球面部103を摺動板106上で転が
すと、架台101がベース100に対して前後左右方向
に移動し、これに伴い光学系収納部3も前後左右方向
(XZ方向)に移動する。この際、可動軸110ととも
に回転するピニオン111,112に案内されつつラッ
ク113,114が移動することによって、架台101
の前後方向(Z方向)の移動が案内され、ベアリング1
09に保持された可動軸110が案内管108に案内さ
れつつ軸方向に移動することによって、架台101の左
右方向(X方向)の移動が案内される。
【0039】ジョイスティック本体104の上部には、
軸線O5を中心に回転可能な回転操作部115が設けら
れている。この回転操作部115の回転量は、図示しな
いロータリーエンコーダにより検出される。検者が回転
操作部115を回転させると、そのロータリーエンコー
ダにより検出された回転量に基づいて後述の上下動機構
I1が作動し、光学系収納部3が上下方向(Y方向)に
移動する。なお、上下方向のアライメントずれ量ΔYが
所定値以下となった場合には、そのロータリーエンコー
ダからの出力は無視されてあとは自動アライメント機構
に委ねられる。
【0040】架台101の左右方向の移動距離及び前後
方向の移動距離は、図5に示すX方向移動距離検出部2
00及びZ方向移動距離検出部300により検出され
る。X方向移動距離検出部200は、滑車201,20
2と、ベルト203と、ピン204と、案内溝205と
を備えている。滑車201,202は架台101の底板
101bに回転可能に設けられ、ベルト203は滑車2
01,202間に掛け渡されている。ベルト203はそ
の一部203aがX方向と平行をなし、ピン204はそ
の203aの部分に取り付けられている。ピン204は
棒状を呈して鉛直方向(図5における紙面垂直方向)に
のび、底板101bに形成された開口101cから下方
に突出している。案内溝205はベース100の上面1
00aにZ方向と平行となるように延設され、ピン20
4の外径と略同寸の溝幅を有する。案内溝205にはピ
ン204の開口101cから突出する部分が挿入されて
いる。
【0041】このX方向移動距離検出部200と同様
に、Z方向移動距離検出部300は、滑車301,30
2と、ベルト303と、ピン304と、案内溝305と
を備えている。滑車301,302は架台101の底板
101bに回転可能に設けられ、ベルト303は滑車3
01,302間に掛け渡されている。ベルト303はそ
の一部303aがZ方向と平行をなし、ピン304はそ
の303aの部分に取り付けられている。ピン304は
棒状を呈して鉛直方向にのび、底板101bに形成され
た開口101dから下方に突出している。案内溝305
はベース100の上面100aにX方向と平行となるよ
うに延設され、ピン304の外径と略同寸の溝幅を有す
る。案内溝305にはピン304の開口101dから突
出する部分が挿入されている。
【0042】架台101がベース100に対してX方向
に移動すると、ピン204は案内溝205の側壁205
a又は205bに押されることによって、底板101b
に対して架台101の移動方向と反対方向に移動する。
このピン204の移動に伴いベルト203が滑車20
1,202を回転させ、滑車201,202の少なくと
も一方の回転量がロータリーエンコーダ206により検
出され、架台101のX方向の移動距離が制御回路81
により算出されるようになっている(図2参照)。この
とき、ピン304は案内溝305に沿って移動するだけ
で、Z方向移動距離検出部300には何らの作用も及ば
ないので、Z方向移動距離検出部300により検出され
るZ方向の移動距離はゼロとなる。
【0043】一方、架台101がベース100に対して
Z方向に移動すると、ピン304は案内溝305の側壁
305a又は305bに押されることによって、底板1
01bに対して架台101の移動方向と反対方向に移動
する。このピン304の移動に伴いベルト303が滑車
301,302を回転させ、滑車301,302の少な
くとも一方の回転量がロータリーエンコーダ306によ
り検出され、架台101のZ方向の移動距離が制御回路
81により算出されるようになっている(図2参照)。
このとき、ピン204は案内溝205に沿って移動する
だけで、X方向移動距離検出部200には何らの作用も
及ばないので、X方向移動距離検出部200により検出
されるX方向の移動距離はゼロとなる。
【0044】アライメント機構Iは、制御回路81に接
続されて眼屈折力測定装置1の自動アライメント機構を
構成し、上下動機構I1と、左右動機構I2と、前後動
機構I3とを有する(図1参照)。
【0045】上下動機構I1は、架台101上に固定さ
れたモータ116と、モータ116の駆動により架台1
01に対してY方向に移動する支柱117とを備え、支
柱117の上部にはテーブル118が固定されている。
【0046】左右動機構I2は、テーブル118上に固
定されたモータ119と支柱120とを備え、支柱12
0の上部にはテーブル121がX方向に移動可能に設け
られている。モータ119の出力軸にはピニオン122
が取り付けられ、テーブル121の一側面にはピニオン
122と噛合するラック123が設けられ、モータ11
9の駆動によりテーブル121が支柱120に対してX
方向に移動するようになっている。
【0047】前後動機構I3は、テーブル121上に固
定されたモータ124と支柱125とを備え、支柱12
5の上部には光学系収納部3がZ方向に移動可能に設け
られている。モータ124の出力軸にはピニオン126
が取り付けられ、光学系収納部3のケース2の一側面に
はピニオン126と噛合するラック127が設けられ、
モータ124の駆動により光学系収納部3が支柱125
に対してZ方向に移動するようになっている。
【0048】つぎに、本実施の形態の作用を図6、図7
に基づいて説明する。図6は本実施の形態に係る眼屈折
力測定装置1の動作手順を示すフローチャートであり、
図7はそのフローが実行される間における架台101の
X方向の移動速度の変化例を示す(横軸:時刻t、縦
軸:移動速度VX)。なお、図7は架台101の移動速
度がどのように変化した場合に眼屈折力測定装置1がど
のように作用するかを説明するためのものであり、架台
101の速度変化を実際に測定した結果を示すものでは
ない。また、本実施の形態では、自動アライメント機構
のアライメント検出可能範囲はX,Y,Zの各方向のア
ライメントずれ量が2mm以下となる領域(以下、この
領域を「アライメント検出可能範囲」という。)であ
り、後述の所定値δX,δZはこの領域に基づいて決定さ
れる。さらに、アライメントが完了したとして眼屈折力
測定が開始されるのはX,Y,Zの各方向のアライメン
トずれ量が0.5mm以下となった場合であり、後述の
所定値εX,εZはこのアライメントが完了したとみなさ
れる領域(以下、この領域を「アライメント完了域」と
いう。)に基づいて決定される。 ・ステップ1(図6においてS.1と記載。以下同
様。) 検者がジョイスティック102を操作してアライメント
ずれ量ΔX,ΔZが小さくなるように装置本体部4の位
置合わせを行うとともに、アライメントずれ量ΔYが小
さくなるように光学系収納部3の上下位置調整を行いそ
のアライメントずれ量ΔX,ΔY,ΔZがいずれも2m
m以下になると、本ステップに移行して制御回路81に
よる自動アライメントが開始される。このステップ1
(基準時刻t0)では、制御回路81はロータリーエン
コーダ206,306からの出力に基づいて架台101
の位置P0(X0,Z0)を検出するとともに、モニタ9
0に「AUTO START」の文字を表示させて検者に自動アラ
イメントが開始されたことを報知する。
【0049】この「AUTO START」の表示がなされると、
検者はジョイスティック102の操作を止めようとする
が直ぐには反応することができないため、時刻t0から
ある程度の時間(反応時間)TREが経過した後の時刻t
REになってジョイスティック102の操作が止められ
る。また、ジョイスティック102の操作が止められた
としても、架台101は慣性によりすぐには停止するこ
とができず、時間TSの間さらに移動し続ける。 ・ステップ2 本ステップは、ステップ1の完了後直ちに実行が開始さ
れる。このステップ2では、制御回路81はCCD28
からの映像信号に基づいてその時点(すなわち、自動ア
ライメント機構によるアライメント検出が可能となった
直後)におけるX,Y,Zの各方向についてのアライメ
ントずれ量ΔX,ΔY,ΔZの測定を行う。
【0050】なお、本実施の形態のようにアライメント
検出系の受光素子としてCCDを使用する場合には、所
定数のラインを走査し、かつ、これにより得られた映像
信号から前眼部像等の不要情報を除去するために適当な
閾値による二値化処理を行う必要があるので、そのアラ
イメントずれ量ΔX,ΔY,ΔZが演算されるまでに2
00ms程度の時間が必要となる。 ・ステップ3 本ステップは、ステップ1を実行した時刻t0から予め
設定された設定時間TP 1が経過した後の時刻t1に実行
される。このステップ3では、制御回路81はロータリ
ーエンコーダ206,306からの出力に基づいて架台
101の位置を再度検出するが、ここで検出される位置
はステップ1で求めた位置P0(X0,Z0)と区別する
ためにP1(X1,Z1)とする。
【0051】ここで、その設定時間TP1は反応時間TRE
の平均的な値よりも十分に長い時間とする。この「十分
に長い時間」とは、平均的な反応時間でジョイスティッ
ク102の操作を止めたとすれば、架台101の慣性に
よる移動時間TSを考慮してもステップ3の実行時には
架台101の移動速度VXがゼロ又はゼロに近い値とな
るような時間を意味する。ここでは、反応時間TREの平
均値を150msと想定し、設定時間TP1を300ms
に設定する。 ・ステップ4 本ステップは、ステップ3の完了後直ちに実行される。
このステップ4では、制御回路81はステップ1及びス
テップ3で求めた位置P0と位置P1とを比較し、設定時
間TP1の間における架台101の移動距離をジョイステ
ィック操作による位置の変化に関する情報として求め、
その結果に基づいてアライメントずれ量の補正が必要で
あるか否かを判断する。すなわち、架台101のX方向
の移動距離LX、Z方向の移動距離LZをLX=X1
0、LZ=Z1−Z0の各式により求め、これらがそれぞ
れ所定値εX,εZよりも小さいか否かを判定し、これに
よりアライメントずれ量ΔX,ΔZの補正が必要である
か否かを判断する。
【0052】例えば、図7の曲線P(太線)で示すよう
に、検者がステップ1の時点(時刻t0)においてジョ
イスティック102により移動速度VX=5.0[mm
/s]でX方向に架台101を動かしていて、モニタ9
0に「AUTO START」の文字が表示されてからTRE=15
0[ms]後に反応してジョイスティック102の操作
を止めたが、その後も慣性により架台101がTS=1
00[ms]だけ移動した場合を考えてみる。この場合
には、ステップ1からステップ3までの間において、架
台101は図7の台形ABCOの面積に相当する距離だ
けX方向に移動し、その移動距離LXは {(150+250)×10-3}×5.0/2=1.0
[mm] となる。したがって、この移動距離LXを考慮してアラ
イメントずれ量ΔXを補正しないと、アライメントずれ
量に基づいて光学系収納部3を自動駆動したときにその
駆動量が過度となり、光学系収納部3がアライメント完
了域を通り過ぎて再度これを逆方向に駆動しなければな
らず、アライメント完了までに比較的長時間を要するお
それがある。
【0053】一方、反応時間TREが例えば50ms以下
である場合や、時刻t0における架台101の移動速度
Xが1mm/s程度であり反応時間TREも上記150
msと同等かそれ以下であるような場合には、架台10
1のX方向の移動距離LX(台形ABCOの面積)は
0.5mmよりも小さくなる。このような場合には、ア
ライメントずれ量ΔXを補正せずにこれを駆動量として
そのまま使用したとしても光学系収納部3がアライメン
ト完了域を通過することはなく、アライメントずれ量を
検出してアライメント機構Iを駆動するという一連の動
作を1回行うだけでアライメントを完了させることがで
きる。
【0054】以上はZ方向についても同様であるので、
このステップ4における判定の結果、LX<εXかつLZ
<εZのときにはアライメントずれ量ΔX,ΔZに補正
が不要であるとしてステップ5へ移行し、LX≧εX又は
Z≧εZのときにはアライメントずれ量ΔX,ΔZに補
正が必要であるとしてステップ9へ移行する。 ・ステップ5 ステップ5では、制御回路81はアライメントずれ量Δ
X,ΔY,ΔZに基づいてアライメント機構Iのモータ
116,119,124を駆動し、光学系収納部3をそ
のアライメントずれ量ΔX,ΔY,ΔZに相当する分
X,Y,Z方向に移動させる。 ・ステップ6〜ステップ8 ステップ6では、制御回路81はステップ5でなされた
アライメント機構Iの駆動によりアライメントが完了し
たか否か(光学系収納部3がアライメント完了域に入っ
たか否か)を判断し、アライメントが完了したと判断し
た場合にはステップ7に移行して眼屈折力の測定を開始
する。未だアライメントが完了していないと判断した場
合には、ステップ8においてステップ2におけると同様
にアライメントずれ量ΔX,ΔY,ΔZを測定し、再度
ステップ5に戻り同じ手順を繰り返す。 ・ステップ9〜ステップ10 ステップ9では、制御回路81はステップ4においてL
X≧εX又はLZ≧εZと判定された移動距離LX,LZがさ
らに所定値δX,δZよりも大きいか否かを判定し、移動
距離LX,LZに基づくアライメントずれ量ΔX,ΔZの
補正が可能か否かを判断する。
【0055】例えば検者が「AUTO START」の表示に十分
注意を払っていなかった等の理由でジョイスティック操
作の停止が遅れ、図7の曲線Q(細線)に示すように反
応時間(ここでの反応時間は同図において便宜上TRE
と表す。)が設定時間TP1以上の場合又は設定時間TP1
よりも短いがそれに近くなってしまった場合には、ステ
ップ3が実行される時刻t1においては勿論、後述のス
テップ12の実行が開始される時刻t2においても架台
101の移動速度VXがゼロにならないことがある。こ
のような場合には、移動距離LXの分だけアライメント
ずれ量ΔXを補正したとしても図7の斜線部の面積に相
当する分だけ補正量が不足し、このように補正量の不足
が著しいと従来同様の不都合が生じるおそれがある。
【0056】以上はZ方向についても同様であるので、
このステップ9における判定の結果、LX>δX又はLZ
>δZのときには移動距離LX,LZに基づくアライメン
トずれ量ΔX,ΔZの補正がもはや不能であるとしてス
テップ10へ移行し、アライメント機構Iの作動を停止
させるとともにモニタ90にその旨を表示して検者に慎
重に操作するように注意を促す。一方、LX≦δXかつL
Z≦δZのときには移動距離LX,LZに基づいてアライメ
ントずれ量を補正すべくステップ11へ移行する。・ス
テップ11 ステップ11では、制御回路81は光学系収納部3のジ
ョイスティック操作に起因する駆動と自動アライメント
機構による駆動とが移動距離LX,LZの分だけ重なるこ
とを考慮し、以下の各式のようにアライメントずれ量Δ
X,ΔY,ΔZに修正を加えて補正したアライメントず
れ量ΔX’,ΔY’,ΔZ’を算出する。
【0057】 ΔX’=ΔX−LX … ΔY’=ΔY … ΔZ’=ΔZ−LZ … なお、式においてアライメントずれ量ΔYをそのまま
としているのは、光学系収納部3の上下方向位置(Y方
向位置)の手動調整は回転操作部115によりなされる
一方、光学系収納部3がアライメント検出可能範囲に入
って自動アライメントが開始されると回転操作部115
の操作は既述のように無視されるからである。 ・ステップ12 ステップ12では、制御回路81は前ステップで求めた
アライメントずれ量ΔX’,ΔY’,ΔZ’に基づいて
アライメント機構Iのモータ116,119,124を
駆動し、光学系収納部3をそのアライメントずれ量Δ
X’,ΔY’,ΔZ’に相当する分X,Y,Z方向に移
動させる。 ・ステップ13〜ステップ15 ステップ13では、制御回路81は前ステップでなされ
たアライメント機構Iの駆動によりアライメントが完了
したか否かを判断し、アライメントが完了したと判断し
た場合にはステップ7に移行して眼屈折力の測定を開始
する。未だアライメントが完了していないと判断した場
合には、ステップ14においてステップ2におけると同
様にアライメントずれ量ΔX,ΔY,ΔZを測定し、ス
テップ15においてアライメントずれ量ΔX’,Δ
Y’,ΔZ’の各値をそのアライメントずれ量ΔX,Δ
Y,ΔZの値に置換し(ΔX’=ΔX、ΔY’=ΔY、
ΔZ’=ΔZ)、再度ステップ12に戻り同じ手順を繰
り返す。
【0058】〔実施の形態2〕本発明の第2の実施の形
態を図8に基づいて説明する。
【0059】本実施の形態に係る眼屈折力測定装置の構
成は実施の形態1に係るものと同様であり、制御回路8
1の制御プログラムのみが異なる。図8はその制御プロ
グラムの概略を示すフローチャートであり、各ステップ
には各々が対応する実施の形態1におけるステップと同
じ番号を付している。
【0060】ところで、その実施の形態1では、(イ)
X<εXかつLZ<εZのとき、(ロ)LX≧εX又はLZ
≧εZのときであってLX≦δXかつLZ≦δZのとき、
(ハ)L X>δX又はLZ>δZのとき、の3通りに場合分
けをし、(イ)の場合にはアライメントずれ量ΔX,Δ
Y,ΔZを補正せずにそのまま使用してアライメント機
構Iを駆動し、(ロ)の場合には移動距離LX,LZに基
づいて補正したアライメントずれ量ΔX’,ΔY’,Δ
Z’を使用してアライメント機構Iを駆動し、(ハ)の
場合にはアライメント機構Iの作動を停止させることと
した。
【0061】これに対して、本実施の形態では、実施の
形態1のステップ4に相当する判断を省略し、(ハ)の
場合に該当するか否かのみを判断する。そして、(ハ)
の場合に該当するときには実施の形態1におけると同様
にアライメント機構Iの作動を停止させるが(ステップ
10)、(ハ)の場合に該当しないときには(イ)の場
合に該当するか(ロ)の場合に該当するかにかかわら
ず、アライメントずれ量ΔX,ΔY,ΔZを補正せずに
そのまま使用して光学系収納部3を移動させる(ステッ
プ5)。
【0062】したがって、(ロ)の場合に該当するとき
には、光学系収納部3が自動駆動によりアライメント完
了域を通り過ぎ、再度アライメントずれ量を検出してア
ライメント機構Iを駆動する動作(ステップ8等)が必
要となってアライメント完了までに要する時間がのびる
と考えられるが、少なくとも光学系収納部3がアライメ
ント検出可能範囲を超えて自動アライメントが中断され
ることにより生じる程の遅延を招くことはない。
【0063】なお、以上の実施の形態1及び実施の形態
2においては、ロータリーエンコーダ206,306に
より架台101の移動距離を直接的に検出したが、ジョ
イスティック102の傾きをセンサにより検出してこれ
に基づいてその移動距離を求めてもよい。
【0064】〔実施の形態3〕本発明の第3の実施の形
態を図9及び図10に基づいて説明する。
【0065】本実施の形態に係る眼屈折力測定装置の構
成は実施の形態1に係るものとほぼ同様であるが、実施
の形態1ではロータリーエンコーダ206,306によ
り架台101の移動距離を測定したのに対し、本実施の
形態ではロータリーエンコーダ206,306のパルス
信号の周波数又は周期を演算して架台101の移動速度
X(X方向),VZ(Z方向)を測定し、これらの値に
基づいてアライメントずれ量ΔX,ΔZの補正を行う。
なお、このような速度検出の構成自体は周知であるので
その説明は省略し、以下では図9のフローチャートに沿
って作用を説明する。 ・ステップ1(図9においてS.1と記載。以下同
様。) 検者がジョイスティック102を操作してアライメント
ずれ量ΔX,ΔZが小さくなるように装置本体部4の位
置合わせを行うとともに、アライメントずれ量ΔYが小
さくなるように光学系収納部3の上下位置調整を行いそ
のアライメントずれ量ΔX,ΔY,ΔZがいずれも2m
m以下になると、本ステップに移行して制御回路81に
よる自動アライメントが開始される。このステップ1
(基準時刻t0)では、制御回路81はロータリーエン
コーダ206,306のパルス信号に基づいて架台10
1の移動速度VX=VX0,VZ=VZ0を検出し、モニタ9
0に「AUTO START」の文字を表示させて検者に自動アラ
イメントが開始されたことを報知する。ここでは、検者
がその報知に気付く等してジョイスティック102の操
作を止めると、架台101はその瞬間から−50.0m
m/s2の加速度で減速して停止するものとする。 ・ステップ2 本ステップは、ステップ1の完了後直ちに実行が開始さ
れる。このステップ2では、制御回路81はCCD28
からの映像信号に基づいてその時点におけるX,Y,Z
の各方向についてのアライメントずれ量ΔX,ΔY,Δ
Zの測定を行う。 ・ステップ3 本ステップは、ステップ1を実行した時刻t0から予め
設定された設定時間TP 2が経過した後の時刻t3に実行
される。このステップ3では、制御回路81はロータリ
ーエンコーダ206,306のパルス信号に基づいて架
台101の移動速度VX,VZを再度検出するが、ここで
検出される移動速度はステップ1で求めた移動速度と区
別するためにVX1,VZ1とする。
【0066】ここで、その設定時間TP2は反応時間TRE
の平均的な値よりも僅かに長い時間であり、実施の形態
1における設定時間TP1よりも短い時間である。ここで
は、反応時間TREの平均値を150msと想定し、設定
時間TP2を200msに設定する。 ・ステップ4 本ステップは、ステップ3の完了後直ちに実行される。
このステップ4では、制御回路81は架台101の移動
速度VX1,VZ1についてVX1≒0(VX1=0を含
む。)、VZ1≒0(Vz1=0を含む。)が成り立つか否
かを判定し、これによりアライメントずれ量の補正が必
要であるか否かを判断する。
【0067】VX1≒0の場合としては、例えば、図10
に曲線L1で示すように、ステップ1の時点(時刻t0
における架台101の移動速度VX0が5.0mm/sで
あり、反応時間TREが平均よりも短い100ms又はそ
れ未満である場合が該当する。このような場合には、架
台101のX方向の移動速度はステップ3の時点(時刻
3)においてゼロとなり、同方向についての架台10
1の全移動距離L2Xは図10の台形AB11Oの面積に
相当する距離 {(100+200)×10-3}×5.0/2=0.7
5[mm] に等しくなるか又はそれより小さくなる。既述のよう
に、アライメント完了域は厳密なアライメント完了位置
に対して±0.5mmの許容範囲をX,Y,Zの各方向
に与えてなるものであるため、ジョイスティック操作に
よる移動距離LXがこの程度の大きさならばアライメン
トずれ量ΔXをそのまま使用して光学系収納部3を駆動
したとしても、アライメントずれ量を検出してアライメ
ント機構Iを駆動するという一連の動作を1回行うだけ
でアライメントを完了させることができる蓋然性が高
い。
【0068】一方、図10に曲線L2で示すように、時
刻t0における架台101の移動速度VX0が曲線L1と同
様に5.0mm/sであり、反応時間TREが平均値に等
しい150msであるような場合には、架台101の移
動速度は時刻t3においてもなお2.5mm/sであ
り、全移動距離L2Xは台形AB22Oの面積に相当する
距離 {(150+250)×10-3}×5.0/2=1.0
[mm] になる。このとき、アライメント完了域のX方向の長さ
が1.0mmであるにもかかわらず、その全移動距離L
2Xを無視して先に求めたアライメントずれ量ΔXの分だ
けアライメント機構Iを駆動させると、光学系収納部3
の移動量が過度となってそれがアライメント完了域から
飛び出してしまう可能性が高くなる。
【0069】以上はZ方向についても同様であるので、
このステップ4における判定の結果、VX1≒0かつVZ1
≒0が成り立つ場合にはアライメントずれ量ΔX,ΔZ
に補正が不要であるとしてステップ5へ移行し、成り立
たない場合にはアライメントずれ量ΔX,ΔZに補正が
必要であるとしてステップ9へ移行する。 ・ステップ5 ステップ5では、制御回路81はアライメントずれ量Δ
X,ΔY,ΔZに基づいてアライメント機構Iのモータ
116,119,124を駆動し、光学系収納部3をそ
のアライメントずれ量ΔX,ΔY,ΔZに相当する分
X,Y,Z方向に移動させる。 ・ステップ6〜ステップ8 ステップ6では、制御回路81はステップ5でなされた
アライメント機構Iの駆動によりアライメントが完了し
たか否かを判断し、アライメントが完了したと判断した
場合にはステップ7に移行して眼屈折力の測定を開始す
る。未だアライメントが完了していないと判断した場合
には、ステップ8においてステップ2におけると同様に
アライメントずれ量ΔX,ΔY,ΔZを測定し、再度ス
テップ5に戻り同じ手順を繰り返す。 ・ステップ9 ステップ9では、制御回路81は架台101の移動速度
X,VZについてVX0≒VX1(VX0=VX1を含む。)又
はVZ0≒VZ1(VZ0=VZ1を含む。)が成り立つか否か
を判定し、アライメントずれ量ΔX,ΔZの補正方法を
後述のステップ10、ステップ11のいずれとするかを
判断する。
【0070】VX0≒VX1の場合としては、例えば、図1
0に曲線L3で示すように、ステップ1の時点(時刻
0)における架台101の移動速度VX0が5.0mm
/sであり、反応時間TREが設定時間TP2(=200m
s)以上である場合が該当する。このような場合には、
架台101のX方向の全移動距離L2Xは少なくとも図1
0の台形AB33Oの面積に相当する距離 {(200+300)×10-3}×5.0/2=1.2
5[mm] 以上となる。既述のように、アライメント検出可能範囲
は厳密なアライメント完了位置に対して±2.0mmの
大きさをX,Y,Zの各方向に有するものであるため、
その移動距離LXを無視して先に求めたアライメントず
れ量ΔXの分だけアライメント機構Iを駆動させると、
光学系収納部3の移動量が過度となりそれがアライメン
ト検出可能範囲から飛び出して自動アライメントが中断
される可能性がある。
【0071】一方、VX0≒VX1及びVZ0≒VZ1が成り立
たない場合、例えば、図10に曲線L2で示すような場
合には、たとえ架台101の移動距離LXを無視してア
ライメントずれ量ΔXの分だけ光学系収納部3を駆動し
たとしても、上記曲線L3の場合と異なりそれがアライ
メント検出可能範囲を飛び出す可能性は少ない。しかし
ながら、光学系収納部3がアライメント完了域を超える
可能性はなお残存し、アライメントずれ量を検出してア
ライメント機構Iを駆動するという一連の動作を複数回
繰り返さなければならない蓋然性が高い。
【0072】以上はZ方向についても同様であるので、
このステップ9における判定の結果、VX0≒VX1又はV
Z0≒VZ1が成り立つ場合にはステップ10へ移行し、V
X0≒VX1及びVZ0≒VZ1が成り立たない場合にはステッ
プ11へ移行する。 ・ステップ10 ステップ10では、反応時間TREが設定時間TP2と等し
かったと仮定して、制御回路81は全移動距離L2X,L
2Zを L2X=1/2×VX0×(TP2+αX) L2Z=1/2×VZ0×(TP2+αZ) と算出し、ステップ12に移行する。なお、αX,αZ
定数である。 ・ステップ11 ステップ11では、制御回路81は全移動距離L2X,L
2Zを定数βX1,βX2,βZ1,βZ2を用いて L2X=TP2X0+βX1X0 2+βX2X0X12Z=TP2Z0+βZ1Z0 2+βZ2Z0Z1 と算出し、ステップ12に移行する。 ・ステップ12 ステップ12では、制御回路81はステップ2で求めた
アライメントずれ量ΔX,ΔY,ΔZ及びステップ10
又はステップ11で求めたL2X,L2Zを下記の式に代入
して、補正したアライメントずれ量ΔX’,ΔY’,Δ
Z’を算出する。
【0073】 ΔX’=ΔX−L2X ΔY’=ΔY ΔZ’=ΔZ−L2Z ・ステップ13 ステップ13では、制御回路81は前ステップで求めた
アライメントずれ量ΔX’,ΔY’,ΔZ’に基づいて
アライメント機構Iのモータ116,119,124を
駆動し、光学系収納部3をそのアライメントずれ量Δ
X’,ΔY’,ΔZ’に相当する分X,Y,Z方向に移
動させる。 ・ステップ14〜ステップ16 ステップ14では、制御回路81は前ステップでなされ
たアライメント機構Iの駆動によりアライメントが完了
したか否かを判断し、アライメントが完了したと判断し
た場合にはステップ7に移行して眼屈折力の測定を開始
する。未だアライメントが完了していないと判断した場
合には、ステップ15においてステップ2におけると同
様にアライメントずれ量ΔX,ΔY,ΔZを測定し、ス
テップ16においてアライメントずれ量ΔX’,Δ
Y’,ΔZ’の各値をそのアライメントずれ量ΔX,Δ
Y,ΔZの値に置換し(ΔX’=ΔX、ΔY’=ΔY、
ΔZ’=ΔZ)、再度ステップ13に戻り同じ手順を繰
り返す。
【0074】〔実施の形態4〕本発明の第4の実施の形
態を図11に基づいて説明する。
【0075】本実施の形態に係る眼屈折力測定装置の構
成は実施の形態3に係るものと同様であり、制御回路8
1の制御プログラムのみが異なる。すなわち、実施の形
態3では、架台101の移動速度を直接的に(架台10
1の移動距離を介することなく)測定し、この測定結果
に基づいてアライメントずれ量を補正したが、本実施の
形態では、架台101の移動速度VX,VZを直接的に測
定し、これらがほぼゼロになった段階で初めてアライメ
ントずれ量を検出してアライメント機構Iの駆動を開始
する。これにより、一旦検出したアライメントずれ量を
補正することなく、光学系収納部3の過度な駆動を防止
することができる。図11はその制御プログラムの概略
を示すフローチャートであり、以下では図11のフロー
チャートに沿って作用を説明する。 ・ステップ1(図11においてS.1と記載。以下同
様。) 検者がジョイスティック102を操作してアライメント
ずれ量ΔX,ΔZが小さくなるように装置本体部4の位
置合わせを行うとともに、アライメントずれ量ΔYが小
さくなるように光学系収納部3の上下位置調整を行いそ
のアライメントずれ量ΔX,ΔY,ΔZがいずれも2m
m以下になると、本ステップに移行して制御回路81に
よる自動アライメントが開始される。このステップ1
(基準時刻t0)では、制御回路81はモニタ90に「A
UTO START」の文字を表示させて検者に自動アライメン
トが開始されたことを報知するが、この段階では制御回
路81によるアライメント機構Iの駆動は許可されてい
ない。 ・ステップ2 ステップ2では、制御回路81はステップ1を実行した
時刻t0から所定時間(例えば0.1s)経過した後の
架台101の移動速度VX,VZをロータリーエンコーダ
206,306のパルス信号に基づいて検出する。 ・ステップ3〜ステップ4 ステップ3では、前ステップで求めた架台101の移動
速度VX,VZについてVX≒0(VX=0を含む。)及び
Z≒0(VZ=0)が成り立つか否かを判定し、VX
0及びVZ≒0が成り立つ場合にはアライメント機構I
の駆動を開始すべくステップ4に移行してアライメント
ずれ量ΔX,ΔY,ΔZを測定する。VX≒0及びVZ
0が成り立たない場合には、ステップ2に戻り移動速度
X,VZを検出して再度同じ手順を繰り返す。 ・ステップ5 ステップ5では、制御回路81はアライメントずれ量Δ
X,ΔY,ΔZに基づいてアライメント機構Iのモータ
116,119,124を駆動し、光学系収納部3をそ
のアライメントずれ量ΔX,ΔY,ΔZに相当する分
X,Y,Z方向に移動させる。 ・ステップ6〜ステップ7 ステップ6では、制御回路81はステップ5でなされた
アライメント機構Iの駆動によりアライメントが完了し
たか否かを判断し、アライメントが完了したと判断した
場合にはステップ7に移行して眼屈折力の測定を開始す
る。未だアライメントが完了していないと判断した場合
には、再度ステップ4に戻りアライメントずれ量ΔX,
ΔY,ΔZを測定し、同じ手順を繰り返す。
【0076】以上の各実施の形態においては、各ステッ
プをシーケンシャルに実施したが、制御回路にCPUを
複数個設ける等して各ステップを適宜並列に実行するこ
ととしてもよい。例えば実施の形態1において、ステッ
プ1及びステップ3(架台101の位置の検出)を実行
するための第1のCPUと、ステップ2(アライメント
ずれ量ΔX,ΔY,ΔZの測定)を実行するための第2
のCPUとを設け、ステップ1及びステップ3とステッ
プ2とを同時に実行することとしてもよい。
【0077】
【発明の効果】本発明に係る眼科装置は、以上説明した
ように構成したので、自動アライメント機構による装置
本体の駆動と手動操作手段による装置本体の駆動とが重
ねてなされることに基づくアライメント完了の遅延を、
手動操作手段として機械式の機構を採用した場合にも回
避することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1に係る眼屈折力測定装置の全体構
成を示す説明図である。
【図2】装置本体の光学系を示す説明図である。
【図3】TVモニタの表示例を示す説明図である。
【図4】図1のA−A線に沿った位置における断面図で
ある。
【図5】各移動距離検出部を示す説明図である。
【図6】実施の形態1に係るアライメント手順を示すフ
ローチャートである。
【図7】実施の形態1に係る架台の移動速度の変化例を
示す説明図である。
【図8】実施の形態2に係るアライメント手順を示すフ
ローチャートである。
【図9】実施の形態3に係るアライメント手順を示すフ
ローチャートである。
【図10】実施の形態3に係る架台の移動速度の変化例
を示す説明図である。
【図11】実施の形態4に係るアライメント手順を示す
フローチャートである。
【符号の説明】
1 眼屈折力測定装置(眼科装置) 3 光学系収納部 4 装置本体部 50 受光光学系(指標検出手段) 60 アライメント指標投影光学系(アライメント指
標投影手段) 70 作動距離検出系(アライメント指標投影手段) 80 信号処理・演算部(演算手段) 81 制御回路 102 ジョイスティック(手動操作手段) 206,306 ロータリーエンコーダ E 被検眼 I アライメント機構(アライメント駆動手段)

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被検眼を撮影又は検査するための光学系を
    収納した光学系収納部が移動可能に設けられた装置本体
    部と、 該装置本体部を手動により位置合わせするための手動操
    作手段と、 前記被検眼に対してアライメント用の指標光束を投影す
    るアライメント指標投影手段と、 前記指標光束の前記被検眼における反射光束を検出する
    指標検出手段と、 該指標検出手段による前記反射光束の検出が可能となる
    ように前記手動操作手段により前記装置本体部の位置合
    わせがなされた場合に、前記光学系収納部を前記指標検
    出手段の検出結果に基づいて駆動し前記装置本体部に対
    して移動させるアライメント駆動手段とを備えた眼科装
    置において、 前記指標検出手段が作動している間における前記手動操
    作手段による前記装置本体部の位置の変化に関する情報
    を検出する位置情報検出手段と、 該位置情報検出手段の検出結果に基づいて、前記駆動量
    を補正する補正手段とを備えたことを特徴とする眼科装
    置。
  2. 【請求項2】前記位置情報検出手段は、所定の基準時刻
    と該基準時刻から設定時間経過後の時刻との間における
    前記装置本体部の移動距離を検出することを特徴とする
    請求項1に記載の眼科装置。
  3. 【請求項3】前記指標検出手段による検出が開始された
    ことを検者に報知する報知手段を備え、 前記設定時間は、前記報知手段による報知がなされてか
    ら検者がその報知に反応して前記手動操作手段の操作を
    止めるまでの時間に対応して設定されたことを特徴とす
    る請求項2に記載の眼科装置。
  4. 【請求項4】前記設定時間は、検者が前記報知手段によ
    る報知に反応して前記手動操作手段の操作を止めるまで
    の平均的な時間よりも十分に長いことを特徴とする請求
    項3に記載の眼科装置。
  5. 【請求項5】被検眼を撮影又は検査するための光学系を
    収納した光学系収納部が移動可能に設けられた装置本体
    部と、 該装置本体部を手動により位置合わせするための手動操
    作手段と、 前記被検眼に対してアライメント用の指標光束を投影す
    るアライメント指標投影手段と、 前記指標光束の前記被検眼における反射光束を検出する
    指標検出手段と、 該指標検出手段による前記反射光束の検出が可能となる
    ように前記手動操作手段により前記装置本体部の位置合
    わせがなされた場合に、前記光学系収納部を前記指標検
    出手段の検出結果に基づいて駆動し前記装置本体部に対
    して移動させるアライメント駆動手段とを備えた眼科装
    置において、 前記指標検出手段が作動している間における前記手動操
    作手段による前記装置本体部の移動速度を検出する移動
    速度検出手段と、 該移動速度検出手段の検出結果に基づいて、前記駆動量
    を補正する補正手段とを備えたことを特徴とする眼科装
    置。
  6. 【請求項6】前記移動速度検出手段は、所定の基準時刻
    における前記装置本体部の移動速度と該基準時刻から設
    定時間経過後の時刻における前記装置本体部の移動速度
    とを検出することを特徴とする請求項5に記載の眼科装
    置。
  7. 【請求項7】前記指標検出手段による検出が開始された
    ことを検者に報知する報知手段を備え、 前記設定時間は、前記報知手段による報知がなされてか
    ら、検者がその報知に反応して前記手動操作手段の操作
    を止めるまでの時間に対応して設定されたことを特徴と
    する請求項6に記載の眼科装置。
  8. 【請求項8】前記設定時間は、検者が前記報知手段によ
    る報知に反応して前記手動操作手段の操作を止めるまで
    の時間の平均値よりも僅かに長い時間に設定されたこと
    を特徴とする請求項7に記載の眼科装置。
  9. 【請求項9】被検眼を撮影又は検査するための光学系を
    収納した光学系収納部が移動可能に設けられた装置本体
    部と、 該装置本体部を手動により位置合わせするための手動操
    作手段と、 前記被検眼に対してアライメント用の指標光束を投影す
    るアライメント指標投影手段と、 前記指標光束の前記被検眼における反射光束を検出する
    指標検出手段と、 該指標検出手段による前記反射光束の検出が可能となる
    ように前記手動操作手段により前記装置本体部の位置合
    わせがなされた場合に、前記光学系収納部を前記指標検
    出手段の検出結果に基づいて駆動し前記装置本体部に対
    して移動させるアライメント駆動手段とを備えた眼科装
    置において、 前記指標検出手段が作動している間における前記手動操
    作手段による前記装置本体部の移動速度を検出する移動
    速度検出手段と、 該移動速度検出手段の検出結果に基づいて、前記アライ
    メント駆動手段による前記光学系収納部の駆動の開始を
    許可する駆動許可手段とを備えたことを特徴とする眼科
    装置。
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