JP2001176167A - 振動防止機構を備えたディスク装置 - Google Patents

振動防止機構を備えたディスク装置

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JP2001176167A
JP2001176167A JP35105699A JP35105699A JP2001176167A JP 2001176167 A JP2001176167 A JP 2001176167A JP 35105699 A JP35105699 A JP 35105699A JP 35105699 A JP35105699 A JP 35105699A JP 2001176167 A JP2001176167 A JP 2001176167A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のディスク装置では、筐体内で起こる移
動ユニットのラットルノイズを効果的に除去することが
できなかった。 【解決手段】 移動ユニットUが最も下降した待機位置
P0にある状態では、押えレバー18の加圧部18bが
可動ベース20に突設された係止ピン16をF1方向に
押圧するため、移動ユニットUを筐体12の底面方向に
押し付けることができる。またディスクの選択移動動作
中及び駆動位置に停止している状態では、押えレバー1
8の摺動辺18cが係止ピン16をX2方向に押圧する
ため、可動ベース20が筐体側板12Bに押し付けられ
ながら移動する。よって、移動の際のガタ付きがなくな
り、ラットルノイズの発生を防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば車載用とし
て使用されるディスク選択式のディスク装置に係わり、
特に外部振動が与えられたときのラットルノイズの発生
を効果的に防止できるようにした振動防止機構を備えた
ディスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図3は従来のマガジン式のディスク選択
機能を有するディスク装置を示す側面図である。
【0003】ディスク装置1の筐体2内にはマガジンM
が装填される。マガジンM内には、複数枚のディスクD
が収納されている。ディスクDは例えばCD(コンパク
トディスク)、DVD(ディジタルバーサタイルディス
ク)などである。
【0004】筐体2内には、移動ユニットUが設けられ
ている。移動ユニットUに設けられた支持ピン3,3
は、筐体2の側板に垂直方向に形成された案内穴2a,
2aにガイドされて垂直方向へ移動可能とされている。
移動ユニットUは、マガジンM内のディスクDを保持す
る機能を有し、また保持したディスクを回転駆動する回
転駆動機構およびディスクDに記録された信号を読み取
る光ヘッドが搭載されている。
【0005】また、移動ユニットUには、マガジンM内
のいずれかのディスクをY1−Y2方向へ搬送して、移
動ユニットU内に取り込み、また移動ユニットU内から
ディスクDをマガジンM内の空きスペースに戻すための
移送機構が設けられている(図示せず)。
【0006】筐体2の側板の外側には、板材により形成
された駆動部材4が設けられている。駆動部材4に形成
された長穴4a,4aは、筐体2の側板に固定されたガ
イドピン5,5にガイドされ、駆動部材4はY1−Y2
方向へ往復移動可能に支持されている。駆動部材4に
は、Y方向とZ方向に対して傾斜して形成された傾斜カ
ム穴4b,4bが形成されている。前記移動ユニットU
に設けられた支持ピン3,3は前記案内穴2a,2aを
通過して前記傾斜カム穴4b,4bに挿入されている。
なお、傾斜カム穴4b,4bは、図3に示すように直線
状のものの他に、傾斜の途中に複数の段差部を設けた階
段状のものがある。
【0007】駆動部材4はモータなどの動力によりY1
−Y2方向へ駆動される。駆動部材4がY1方向へ駆動
されると、傾斜カム穴4b,4bにより移動ユニットU
がZ1方向へ上昇させられ、駆動部材4がY2方向へ駆
動されると、傾斜カム穴4b,4bにより移動ユニット
UがZ2方向へ下降させられる。駆動部材4の移動距離
がリニアセンサなどにより検知され、この移動距離の制
御により移動ユニットUが所定の昇降高さに設定され
る。あるいは傾斜カム穴4b,4bが階段状のものであ
る場合には、各段差部が所定の昇降高さとされる。
【0008】これにより移動ユニットUの高さ方向の駆
動位置P1が決められ、移動ユニットUがマガジンM内
のいずれかのディスクDを選択する位置に停止する。こ
の駆動位置P1にてディスクDが移動ユニットU内に取
り込まれて保持され、ディスクDに記録された信号の再
生などが行われる。
【0009】上記ディスク装置1では、外部振動などが
発生すると、筐体2の案内穴2a,2aおよび駆動部材
4の傾斜カム穴4b,4bとのがたつき、および駆動部
材4の長穴4a,4aと支持ピン3,3との間のがたつ
きによるラットルノイズが発生しやすい。
【0010】上記のラットルノイズは、移動ユニットU
がY1−Y2方向へ移動してマガジンM内のディスクを
選択する選択移動動作の際および移動ユニットUが停止
して選択したディスクを駆動する駆動位置P1にあると
きに発生する。さらには、移動ユニットUが最下段の待
機位置P0に停止して、ディスクの駆動を行っていない
ときにも同様にラットルノイズが発生する。
【0011】そこで、従来のラットルノイズの防止対策
としては、ディスク選択移動動作中の移動ユニットUを
常に上方へ付勢するコイルスプリング6を設けて、ディ
スク選択移動中での前記各部間のがたつきを吸収する構
造が考えられている。あるいは、筐体2の底部に板ばね
7を設け、待機位置P0に位置する移動ユニットUを上
方に付勢しつづけて、前記各部間のがたつきを防止する
構造などが考えられている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来のデ
ィスク装置1では以下に示すような問題がある。
【0013】第1に、移動ユニットUが選択移動動作中
に、コイルスプリング6により移動ユニットUに常に上
向きの付勢力が与えられている構造では、移動ユニット
Uを選択移動させる際の負荷が常に大きくなる。また移
動ユニットUが上方(Y1方向)へ移動したときにはコ
イルスプリング6の付勢力が小さくなってラットルノイ
ズの防止機能が低下し、逆に移動ユニットUがY2方向
へ移動させるときには移動ユニットUに作用する負荷が
最大になり、移動ユニットUを下降させる動作に大きな
電力を必要とする。
【0014】また、待機位置P0にある移動ユニットU
を板ばね7で付勢する構造では、待機位置P0でのラッ
トルノイズを防止できるが、移動ユニットUが移動して
いるときのノイズを防止することができない。
【0015】さらに待機位置P0にある移動ユニットU
を前記板ばね7で付勢する構造では、一対の支持ピン
3,3のそれぞれを傾斜カム穴4b,4bに均等に加圧
することができず、また一対の長穴4a,4aをガイド
ピン5,5のそれぞれに均等に加圧することが困難であ
る。よって、いずれかの支持ピン3と傾斜カム穴4bと
の間に隙間が形成され、またはいずれかのガイドピン5
と長穴4aとの間に隙間が形成されるなどし、たとえ板
ばね7の付勢力を大きくしても、ラットルノイズを確実
に防止できないことがある。
【0016】本発明は上記従来の課題を解決するための
ものであり、ディスク選択移動中の移動ユニットに過大
な負荷を与えることなく、ラットルノイズを確実に防止
できる振動防止機構を備えたディスク装置を提供するこ
とを目的としている。
【0017】また本発明は、選択移動動作中の移動ユニ
ットと待機位置にある移動ユニットに対し、同じ部材を
用いてラットルノイズを防止できる振動防止機構を備え
たディスク装置を提供することを目的としている。
【0018】さらに本発明は、待機位置にある移動ユニ
ットに対して確実にラットルノイズを防止できる振動防
止機構を備えたディスク装置を提供することを目的とし
ている。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明は、筐体内に、複
数のディスクが設置されるディスク設置部と、前記ディ
スク設置部でのディスク並び方向へ移動し前記ディスク
設置部から選択されたディスクを保持する移動ユニット
と、前記移動ユニットを前記ディスク並び方向へ移動さ
せる駆動部材とが設けられたディスク装置において、前
記移動ユニットをその移動方向と交叉する交叉方向へ押
圧する摺動部が形成された押圧部材と、前記押圧部材を
前記交叉方向へ付勢する付勢部材とが設けられ、前記移
動ユニットが前記ディスク並び方向へ移動して前記ディ
スク設置部内のディスクを選択する選択移動動作の際
に、前記移動ユニットが前記摺動部からの付勢力を受け
ながら摺動することを特徴とするものである。
【0020】本発明では、移動ユニットが選択移動動作
をする間に、押圧部材により移動ユニットがその同方向
と交叉する方向へ付勢され、移動ユニットは押圧部材と
摺動しながら移動する。よって移動ユニットが選択移動
動作する間、移動ユニットに作用する負荷に大きな変動
がなく、しかも移動ユニットのラットルノイズを有効に
防止できる。
【0021】本発明では、ディスク設置部に、複数枚の
ディスクを収納したマガジンが装填されるものであって
もよいし、または筐体内に設けられたディスク設置部内
に、外部からディスクが重ねられるように収納されるも
のであってもよい。また移動ユニットはディスクを保持
する機能のみを有し、移動ユニットに保持されたディス
クが移動ユニットにより例えば待機位置へ移動させら
れ、この待機位置にある駆動手段にディスクが装填され
るものであってもよい。あるいは移動ユニットにディス
ク駆動手段が搭載されているものであってもよい。
【0022】また、前記押圧部材には、前記摺動部に対
して傾斜して設けられた加圧部が形成されており、前記
移動ユニットが前記ディスク並び方向の移動終端の待機
位置に至ったときに、前記加圧部により前記移動ユニッ
トが前記移動終端方向へ付勢されるものであってもよ
い。
【0023】上記手段では、押圧部材により、選択移動
動作中の移動ユニットのラットルノイズ防止と、待機位
置にある移動ユニットのラットルノイズ防止の双方を行
うことができる。
【0024】例えば、前記押圧部材は、前記摺動部の終
端から外れる位置に設けられた軸を支点として回動自在
に設けられ、前記移動ユニットには前記押圧部材による
付勢力を受ける凸部が設けられているものとなる。
【0025】ただし押圧部材が筐体などにスライド自在
に設けられ、且つ押圧部材がスライド方向へ付勢されて
いるものであってもよい。
【0026】次に、本発明では、前記移動ユニットの両
側部がそれぞれ側板に移動自在に案内され、それぞれの
側板には、前記移動部材を移動させる傾斜カムが形成さ
れた前記駆動部材が前記交叉方向へ移動するように設け
られ、前記凸部は前記移動ユニットにおいて前記両側板
の中間に設けられ、前記押圧部材により前記凸部が一方
の側板側へ付勢されるものとすることができる。
【0027】前記押圧部材で、移動ユニットの左右の支
持部の中間を付勢することにより、移動ユニットのラッ
トルノイズを確実に防止できる。
【0028】また本発明は、筐体内に、複数のディスク
が設置されるディスク設置部と、前記ディスク設置部で
のディスク並び方向へ移動し前記ディスク設置部から選
択されたディスクを保持する移動ユニットと、前記移動
ユニットの両側部を前記移動方向へ案内する側板と、前
記側板に沿って前記移動ユニットの移動方向と交叉する
交叉方向へ移動し且つ前記移動ユニットを前記ディスク
並び方向へ移動させる傾斜カムが設けられた駆動部材
と、が設けられたディスク装置において、前記移動ユニ
ットの少なくとも一方の側部には、前記交叉方向に間隔
を開けて一対の支持部が設けられて両支持部のそれぞれ
が前記駆動部材の前記傾斜カムに摺動しており、前記一
対の支持部の対向間隔の外側には、前記移動ユニットを
押圧する押圧部材とこの押圧部材を付勢する付勢部材と
が設けられ、前記移動ユニットが前記ディスク並び方向
の移動終端の待機位置に至ったときに前記押圧部材によ
り前記移動ユニットが前記移動終端方向へ付勢され、こ
れにより前記移動ユニットには前記押圧部材に近い側の
前記支持部を支点とする回動付勢力が作用し、前記押圧
部材と遠い側の前記支持部が、前記押圧部材の押圧方向
と逆方向に向けて前記傾斜カムに押圧されることを特徴
とするものである。
【0029】この場合も、前記押圧部材により前記移動
ユニットを押圧する押圧箇所が、前記両側板の中間に位
置していることが好ましい。
【0030】上記構造では、移動ユニットに設けられた
一対の支持部が、駆動部材の傾斜カムにより昇降駆動さ
れる場合に、待機位置にある移動ユニットの1箇所を押
圧部材で付勢するだけで、移動ユニットを確実に拘束し
てラットルノイズを防止できる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明について図面を参照
して説明する。図1は本発明における実施の形態として
マガジン式のディスク選択機能を有するディスク装置の
側面図、図2は図1のII方向から見たディスク装置の背
面図を示し、Aは移動ユニットが待機位置にある場合、
Bは移動ユニットの選択移動動作中またはいずれかのデ
ィスクを選択した駆動位置にある場合を示している。
【0032】図1に示すディスク装置11では、筐体1
2の内部に設けられたディスク設置部に複数のディスク
を収納したマガジンMが装填される。またディスク設置
部に対向する位置に、移動ユニットUが上下方向へ移動
自在に設けられている。
【0033】前記マガジンMの内部には、複数のトレイ
Tが積層され、図示Y1及びY2方向に引き出し自在に
支持されている。前記各トレイTには、例えばCD(コ
ンパクトディスク)またはDVD(ディジタルバーサタ
イルディスク)などのディスクDがそれぞれ載置されて
いる。前記移動ユニットUは前記マガジンMの出入り口
Maと対向する位置に設けられている。
【0034】移動ユニットUには、ディスクDを載せる
ターンテーブル、ディスクDに所定の回転を与えるスピ
ンドルモータ、ディスクDを前記ターンテーブルとの間
で保持するクランパとクランプアーム、さらにはディス
クDに情報を記録し、または記録されている情報を再生
するためのピックアップ機構などからなるディスク駆動
手段が搭載されており(図示せず)、これらは1つの可
動ベース20に設けられている。
【0035】前記可動ベース20の両側面には、外側方
向(図2のX1及びX2方向)に突出する支持ピン(支
持部)21および22が設けられている。また可動ベー
ス20の背面には、図示Y2方向に突出する係止ピン
(凸部)16が設けられている。
【0036】筐体12の両側板12A,12Bには、高
さ方向(Z方向)に伸びる垂直穴(案内穴)12a,1
2bが、後方のY2方向の背面12Cには長孔12cが
それぞれ穿設されている(図2参照)。
【0037】図1及び図2に示すように、筐体12の両
側板12A,12Bには図示X1およびX2方向に移動
する駆動部材14が設けられている。この駆動部材14
には、複数の段差部を有して前記X1−X2方向および
移動ユニット20の昇降方向(Z1−Z2方向)に対し
て傾斜する傾斜カム孔14aおよび14bが形成されて
いる。そして、可動ベース20の支持ピン21,22
が、前記垂直穴12a,12bおよび傾斜カム孔14
b,14bに挿通されている。側板12Aに設けられて
いる駆動部材14と側板12Bに設けられている駆動部
材14は互いに逆向きに駆動され、駆動部材14と14
とでは、前記傾斜カム孔14a,14bが互いにY1−
Y2方向へ対称の向きに形成されている。また可動ベー
ス20の係止ピン16は、筐体12の背面12Cの長孔
12cに挿通されている。
【0038】図2A,Bに示すように、筐体12の背面
12Cの内面には押圧部材として機能する押えレバー
(押圧部材)18が設けられている。図2A及びBに示
す押えレバー18は略扇形状をしており、図示下方(Z
2方向)の先端部の支点18aを中心に図示αおよびβ
方向に回動自在に支持されている。前記押えレバー18
の図示左縁には摺動辺(摺動部)18cが形成されてお
り、この摺動辺18cの下端には、前記摺動辺18cに
対して傾斜している加圧部18bが形成されている。前
記支点18aは、前記摺動辺18cおよび加圧部18b
から外れる下端に設けられている。
【0039】押えレバー18の図示Z1方向の端部には
掛止片18dが一体に形成されている。前記掛止片18
dは、筐体12の背面12Cの上端よりもわずかに図示
Z1方向に突出している。前記背面12Cの上端には掛
止部12dが形成されており、この掛止部12dと前記
押えレバー18の掛止片18dとの間には、コイルスプ
リングなどからなる付勢手段19が架設され、押えレバ
ー18が図示β方向に付勢されている。なお前記付勢手
段19は、板ばねにより構成されていてもよい。
【0040】図2Aに示すように、前記移動ユニットU
の可動ベース20に設けられた係止ピン16は、筐体1
2の背面12Cの長孔12c内をZ1−Z2方向へ移動
自在であるが、前記背面12Cの内側において、前記付
勢部材19の付勢力を受けた前記押えレバー18の摺動
辺18cにより弾圧されている。
【0041】図2に示す背面12Cにおいては、前記押
えレバー18と前記係止ピン16との押圧箇所が、両側
板側12A,12Bおよび前記駆動部材14,14で移
動ユニットUを支持している両側部の中間に位置してい
る。
【0042】また図1の側面図に示すように、前記押え
レバー18と前記係止ピン16との押圧箇所が、一対の
支持ピン21と22の対向間隔内に位置しておらず、前
記押圧箇所が前記支持ピン22よりも後方に位置してい
る。
【0043】以下、上記振動防止機能を備えたディスク
装置について説明する。図1に示すこのディスク装置1
1では、ユーザーよりディスクの選択指令が与えられる
と、図示しないモータなどの動力手段により前記駆動部
材14,14がY1又はY2方向に移動させられる。左
右の駆動部材14,14は互いに逆の方向へ駆動され
る。図1に示されている駆動部材14が図示Y2方向に
移動させられ、逆側の駆動部材14がY1方向へ駆動さ
れると、可動ベース20に突設されている支持ピン2
1,22が、駆動部材14,14の傾斜カム孔14a,
14bおよび両側板12A,12Bの垂直穴(案内穴)
12a,12bに沿って下方(図示Z2方向)に移動す
るため、筐体12内の移動ユニットUが下降させられ
る。また図1に示される駆動部材14が図示Y1方向へ
逆側の駆動部材14がY2方向へ移動させられると、前
記支持ピン21,22が傾斜カム孔14a,14bおよ
び垂直穴12a,12bを上方(図示Z1方向)に移動
するため、移動ユニットUは上昇させられる。移動ユニ
ットUの昇降動作が、マガジンM内のトレイTおよびデ
ィスクDを選択する選択移動動作である。
【0044】前記駆動部材14,14の傾斜カム孔14
a,14bには複数の段差が形成されており、可動ベー
ス20の支持ピン21,22が前記各段差の水平な部分
に至ったときに駆動部材14,14の移動を止めること
により、移動ユニットUを筐体12内の所定の高さの各
駆動位置(マガジンM内のいずれかのトレイおよびディ
スクの選択位置)に設定される。これにより、各駆動位
置では、マガジンM内の各層に対し移動ユニットUを対
向させることができ、両者の間におけるディスクDの交
換作業が確実に行われる。
【0045】図2Aは、図1に示す前記駆動部材14の
Y2方向の移動量が最大の場合であり、支持ピン21,
22は最下部に位置しており、移動ユニットUが待機位
置P0にある。移動ユニットUが待機位置P0にあると
きは、いずれのディスクDも選択しない停止状態であ
る。また図2Bは図1に示す駆動部材14がY1方向に
最も移動した状態を示し、移動ユニットUがマガジンM
内の最上部のディスクDを選択して駆動できる位置Pn
に設定されている。
【0046】図2Aに示すように、移動ユニットUが待
機位置P0にあるとき、可動ベース20に突設されてい
る係止ピン16が、筐体12の背面12Cの長孔12c
内の下方縁部に位置する。このとき、付勢手段19によ
って図示X2方向に付勢され、β方向に回動している押
えレバー18の加圧部18bが、前記係止ピン16を押
圧力F1(但し押圧力F1は、方向がF1、大きさが|
F1|からなるベクトル量である。)で長孔12cの終
端縁部の方向へ押し付ける。
【0047】このとき前記押圧力F1の垂直成分(Z2
方向の成分)は、可動ベース20の背面側を筐体12を
移動終端方向(図示Z2方向)へ押圧するため、支持ピ
ン22が傾斜カム孔14bの下縁に押し付けられると共
に、可動ベース20は、支持ピン22を支点として図1
において反時計方向へ回動する方向へ付勢され、支持ピ
ン21が傾斜カム孔14aの上縁に押し付けられる。よ
って、支持ピン21と22はいずれもがたつくことなく
各傾斜カム孔14a,14bに押し付けられ、移動ユニ
ットUは上下方向へ安定させられる。
【0048】同時に押えレバー18の加圧部18bによ
る押圧力F1の水平成分(X2方向の成分)が、可動ベ
ース20を図示X2方向の筐体12の側板12Bに押し
付ける。これにより、待機位置P0に位置する移動ユニ
ットUは、垂直方向(Z方向)および水平方向(Y方
向)のガタ付きがなくなり、ラットルノイズの発生を防
止することができる。
【0049】また図1に示す駆動部材14,14がY2
方向に移動すると、移動ユニットUが待機位置P0から
上方へ移動する。このとき選択移動動作の際、図2Bに
示すように、可動ベース20の係止ピン16は、前記押
えレバー18の加圧部18bを離脱し、直線状の摺動辺
18cを摺動し、且つこの摺動辺18cによる押圧力F
2(但し押圧力F2は、方向がF2、大きさが|F2|
からなるベクトル量である。)でほぼX2方向の付勢力
が与えられながら移動する。特に、Z1方向への移動量
が多くなるほど前記押圧力F2の水平成分が大きく作用
する。よって、移動ユニットUはX2方向の筐体12の
側板12Bに押し付けられながら移動するため、昇降移
動中のガタ付きがなくなり、ラットルノイズの発生を効
果的に抑制することが可能となる。
【0050】しかも、移動ユニットUが昇降移動する際
に押えレバー18の付勢力から得られる前記移動ユニッ
トUの移動負荷は過大になることがない。
【0051】以上のように、本発明の振動防止機構で
は、常に押えレバー18が可動ベース20の背面に突設
された係止ピン16に押圧力を与え続けることができる
ため、待機位置、駆動位置および選択移動動作中の全て
の状態で移動ユニットUのガタ付きを防止することがで
きる。
【0052】なお上記構成では、図2に示すようにコイ
ルスプリングで押えレバー18を図示X2方向に引っ張
ることにより付勢力を与えているが、その他例えば押え
レバー18のX1側に付勢手段19′として板ばねを設
け、この板ばねの弾性力により押えレバー18にX2方
向の付勢力を与えるものであってもよい。
【0053】
【発明の効果】以上詳述した本発明によれば、移動ユニ
ットが選択移動動作を行うときに、移動ユニットに与え
られる負荷が過大になることがなく、移動ユニットのラ
ットルノイズを抑制できる。また同じ押圧部材を用い
て、移動ユニットの選択移動動作中と待機状態の双方で
ラットルノイズを低減できる。さらに移動ユニットが待
機位置にあるときに、移動ユニットの一部を付勢するだ
けで、移動ユニットを安定させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における実施の形態としてマガジン式の
ディスク選択機能を有するディスク装置の側面図、
【図2】図1のII方向から見たディスク装置の背面図を
示し、Aは移動ユニットが待機位置にある場合、Bは移
動ユニットが上方の駆動位置にある場合、
【図3】従来のマガジン式のディスク選択機能を有する
ディスク装置を示す側面図、
【符号の説明】
11 ディスク装置 12 筐体 12A,12B 側板 12C 背面 12a,12b 垂直穴 12c 長孔 14 駆動部材 14a,14b 傾斜カム孔 16 係止ピン(凸部) 18 押えレバー(押圧部材) 18b 加圧部 18c 摺動辺(摺動部) 19 付勢手段 20 可動ベース 21,22 支持ピン(支持部) D ディスク M マガジン P0 待機位置 U 移動ユニット

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筐体内に、複数のディスクが設置される
    ディスク設置部と、前記ディスク設置部でのディスク並
    び方向へ移動し前記ディスク設置部から選択されたディ
    スクを保持する移動ユニットと、前記移動ユニットを前
    記ディスク並び方向へ移動させる駆動部材とが設けられ
    たディスク装置において、 前記移動ユニットをその移動方向と交叉する交叉方向へ
    押圧する摺動部が形成された押圧部材と、前記押圧部材
    を前記交叉方向へ付勢する付勢部材とが設けられ、前記
    移動ユニットが前記ディスク並び方向へ移動して前記デ
    ィスク設置部内のディスクを選択する選択移動動作の際
    に、前記移動ユニットが前記摺動部からの付勢力を受け
    ながら摺動することを特徴とする振動防止機構を備えた
    ディスク装置。
  2. 【請求項2】 前記押圧部材には、前記摺動部に対して
    傾斜して設けられた加圧部が形成されており、前記移動
    ユニットが前記ディスク並び方向の移動終端の待機位置
    に至ったときに、前記加圧部により前記移動ユニットが
    前記移動終端方向へ付勢される請求項1記載の振動防止
    機構を備えたディスク装置。
  3. 【請求項3】 前記押圧部材は、前記摺動部の終端から
    外れる位置に設けられた軸を支点として回動自在に設け
    られ、前記移動ユニットには前記押圧部材による付勢力
    を受ける凸部が設けられている請求項1または2記載の
    振動防止機構を備えたディスク装置。
  4. 【請求項4】 前記移動ユニットの両側部がそれぞれ側
    板に移動自在に案内され、それぞれの側板には、前記移
    動部材を移動させる傾斜カムが形成された前記駆動部材
    が前記交叉方向へ移動するように設けられ、前記凸部は
    前記移動ユニットにおいて前記両側板の中間に設けら
    れ、前記押圧部材により前記凸部が一方の側板側へ付勢
    される請求項3記載の振動防止機構を備えたディスク装
    置。
  5. 【請求項5】 筐体内に、複数のディスクが設置される
    ディスク設置部と、前記ディスク設置部でのディスク並
    び方向へ移動し前記ディスク設置部から選択されたディ
    スクを保持する移動ユニットと、前記移動ユニットの両
    側部を前記移動方向へ案内する側板と、前記側板に沿っ
    て前記移動ユニットの移動方向と交叉する交叉方向へ移
    動し且つ前記移動ユニットを前記ディスク並び方向へ移
    動させる傾斜カムが設けられた駆動部材と、が設けられ
    たディスク装置において、 前記移動ユニットの少なくとも一方の側部には、前記交
    叉方向に間隔を開けて一対の支持部が設けられて両支持
    部のそれぞれが前記駆動部材の前記傾斜カムに摺動して
    おり、 前記一対の支持部の対向間隔の外側には、前記移動ユニ
    ットを押圧する押圧部材とこの押圧部材を付勢する付勢
    部材とが設けられ、前記移動ユニットが前記ディスク並
    び方向の移動終端の待機位置に至ったときに前記押圧部
    材により前記移動ユニットが前記移動終端方向へ付勢さ
    れ、これにより前記移動ユニットには前記押圧部材に近
    い側の前記支持部を支点とする回動付勢力が作用し、前
    記押圧部材と遠い側の前記支持部が、前記押圧部材の押
    圧方向と逆方向に向けて前記傾斜カムに押圧されること
    を特徴とする振動防止機構を備えたディスク装置。
  6. 【請求項6】 前記押圧部材により前記移動ユニットを
    押圧する押圧箇所が、前記両側板の中間に位置している
    請求項5記載の振動防止機構を備えたディスク装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2009004747A1 (ja) * 2007-07-03 2010-08-26 三菱電機株式会社 記憶媒体交換装置

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