JP2001172250A - グルコピラノース誘導体 - Google Patents

グルコピラノース誘導体

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JP2001172250A
JP2001172250A JP35380099A JP35380099A JP2001172250A JP 2001172250 A JP2001172250 A JP 2001172250A JP 35380099 A JP35380099 A JP 35380099A JP 35380099 A JP35380099 A JP 35380099A JP 2001172250 A JP2001172250 A JP 2001172250A
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JP35380099A
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English (en)
Inventor
Yoshikazu Takaoka
義和 高岡
Shiro Shibayama
史朗 柴山
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Ono Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Ono Pharmaceutical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 一般式(I)で示されるグルコピラノース誘
導体とその塩(式中、AはO、CH2;R0およびR1
H、OH、(フェニル置換)アルコキシ、アルキルチ
オ、ハロゲン、t−ブチルジメチルシリルオキシ、t−
ブチルジフェニルシリルオキシ、−OSO3H;R2およ
びR3は式(II)、式(III)、(IV)の基;Eは−O
CO−または−E−R3はH、OH、(フェニル置換)
アルコキシ、t−ブチルジメチルシリルオキシ、t−ブ
チルジフェニルシリルオキシ;R4はH、ハロゲン、−
CH2−R10)。 【化1】 【効果】 一般式(I)の化合物はHIV感染症、喘
息、アトピー性皮膚炎、鼻炎、結膜炎、アレルギー性気
管支肺アスペルギルス症、アレルギー性好酸球性胃腸
症、腎炎、腎症、肝炎、関節炎、慢性関節リウマチ、移
植臓器拒絶反応、細菌感染時のショックの予防および/
または治療剤として有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、(1)一般式
(I)
【化10】 (式中、すべての記号は後記と同じ意味を表わす。)で
示されるグルコピラノース誘導体またはそれらの非毒性
塩、(2)それらの製造方法、および(3)それらの化
合物を有効成分として含有する薬剤に関する。
【0002】
【発明の背景】ヒト免疫不全ウィルス(以下、HIVと
略する。)感染によって引き起こされる後天性免疫不全
症候群(エイズ(AIDS)とよばれている。)は、近
年最もその治療法を切望されている疾患の一つである。
主要な標的細胞であるCD4陽性細胞にHIVが一度感
染すると、HIVは患者の体内で増殖をくり返し、やが
ては免疫機能を司るT細胞を壊滅的に破壊する。この過
程で徐々に免疫機能が低下し、発熱・下痢・リンパ節の
腫脹等の様々な免疫不全状態を示すようになり、やがて
カリニ肺炎等の種々の日和見感染症を併発し易くなる。
このような状態がエイズの発症ということになり、カボ
ジ肉腫等の悪性腫瘍を誘発し、重篤化することはよく知
られている。現在エイズに対する各種の予防、治療方法
(例えば、(1)逆転写酵素阻害剤やプロテアーゼ阻害
剤の投与によるHIVの増殖抑制、(2)免疫賦活作用
のある薬物の投与による日和見感染症の予防、緩和等)
が試みられている。
【0003】HIVは免疫系の中枢を司るヘルパーT細
胞に主に感染する。その際、T細胞の膜上に発現してい
る蛋白分子CD4を利用することは1985年より知られて
いる(Cell, 52, 631 (1985))。CD4分子は433個
のアミノ酸残基からなり、成熟ヘルパーT細胞以外にマ
クロファージ、一部のB細胞、血管内皮細胞、皮膚組織
のランゲルハンス細胞、リンパ組織にある樹状細胞、中
枢神経系のグリア細胞等で発現が見られる。しかし、C
D4分子のみではHIVの感染が成立しないことが明ら
かになるにつれて、CD4分子以外にHIVが細胞に感
染する際に係わる因子の存在の可能性が示唆されるよう
になった。1996年になって、CD4分子以外にHIVが
細胞に感染する際に必要な因子としてFusinという
細胞膜蛋白が同定された(Science, 272, 872 (199
6))。このFusin分子がストローマ細胞由来因子−
1(Stromal Derived Factor-1:SDF−1と略す
る。)の受容体(すなわちCXCR4である。)である
こと、更にインビトロ(in vitro)でSDF−1がT細
胞指向性(X4)HIVの感染を特異的に抑制すること
が時期をおかずして証明された(Nature, 382, 829 (19
96)、Nature, 382, 833 (1996))。すなわち、SDF−
1が先にCXCR4に結合することによってHIVが細
胞に感染するための足掛かりが奪われて、HIVの感染
が阻害されたと考えられる。同時期に、別のケモカイン
受容体であり、RANTES、MIP−1α、MIP−
1βの受容体であるCCR5もマクロファージ指向性
(R5)HIVが感染する際に利用されることが発見さ
れた(Science, 272, 1955 (1996))。
【0004】従って、HIVとCXCR4やCCR5を
奪い合うことのできるもの、あるいはHIVウイルスに
結合し、該ウイルスがCXCR4やCCR5に結合でき
ない状態にさせるものであればHIV感染阻害剤となり
得るはずである。また、当初HIV感染阻害剤として発
見された低分子化合物が実はCXCR4のアンタゴニス
トであることが示された例もある(Nature Medicine,
4, 72 (1998))。
【0005】また、ケモカインがその受容体を通じてH
IV感染にも深く関わることが示される以前より、ケモ
カインは内因性の白血球走化性・活性化作用を有する塩
基性でヘパリン結合性の強い蛋白質であることが知られ
ていた。HIVとの関わりが示された頃より、ケモカイ
ン研究にも拍車がかかり多くの知見が蓄積され、現在で
は、ケモカインは炎症・免疫反応時の特異的白血球の浸
潤を制御するのみならず、発生・生理的条件下でのリン
パ球のホーミング・血球前駆細胞・体細胞の移動にも関
わると考えられるようになっている。
【0006】血球細胞は種々のサイトカインによりその
分化、増殖、細胞死が制御されている。生体内で炎症は
局所的にみられ、リンパ球の分化、成熟などはある特定
の部位において行なわれている。すなわち、必要とされ
る種々の細胞が移動によってある特定の部位に集積する
ことで、一連の炎症・免疫反応が起こる訳である。従っ
て、細胞の分化、増殖、死に加えて、細胞の移動も免疫
系にとって必要不可欠な現象である。
【0007】生体内での血球細胞の移動は、まず発生過
程でAGM領域に始まる造血が、胎児肝を経て骨髄での
永久造血へと移行することから始まる。更に、胎児肝・
骨髄から胸腺へT細胞・胸腺樹状細胞の前駆細胞が移動
し胸腺環境で細胞分化する。クローン選択を受けたT細
胞は二次リンパ組織へ移動し、抹消における免疫反応に
関与する。抗原を捕らえ、活性化・分化した皮膚のラン
ゲルハンス細胞は局所リンパ節のT細胞領域に移動し、
樹状突起細胞としてナイーブT細胞を活性化する。メモ
リーT細胞はリンパ管・血管を経て再びリンパ節にホー
ミングする。また、骨髄より胸腺を経ないでB細胞、腸
管上皮内T細胞、γδT細胞、NKT細胞、樹状細胞が
移動、分化し、免疫反応に関与する。
【0008】ケモカインはこのような種々の細胞の移動
に深く関与している。例えば、MIP−3β、SLCと
その受容体であるCCR7は、抗原を捕らえた成熟樹状
細胞、ナイーブT細胞の両細胞が効率良く出会うため
に、両細胞の局所リンパ組織への移動・ホーミングにお
いて重要な働きをしている。SLCの発現に欠損がある
PLTマウスの二次リンパ節には抗原特異的な免疫反応
を司るために必要なT細胞並びに樹状細胞がほとんど観
察されない(J. Exp. Med., 189(3), 451 (1999))。M
DC、TARCとその受容体であるCCR4は、Th2
細胞の関わる免疫・炎症反応が誘導される局所へのTh
2細胞の移動に重要な働きをしている。ラット劇症肝炎
モデル(P.acnes+LPS)において、抗TARC抗体
は血中ALT量の上昇および肝臓中TNFα、FasL
の発現の上昇を抑制し、更にラット致死率を改善した
(J. Clin. Invest., 102, 1933 (1998))。また、マウ
スOVA誘発気道過敏性モデルにおいて、抗MDC抗体
は肺間質に集積する好酸球数を抑制し、気道過敏性を抑
制した(J. Immunology, 163, 403 (1999))。
【0009】このようにケモカイン・ケモカイン受容体
は、ケモカイン受容体が種々の特異的な細胞の特異的な
時期に発現し、そのエフェクター細胞がケモカインの産
生される個所に集積するというメカニズムを通じて、炎
症・免疫反応の制御にも大きく関与していることが知ら
れている。
【0010】
【従来の技術】1)特公平4-74359号に、一般式(X)
【化11】 で示されるグルコピラノース誘導体またはその非毒性塩
が、 2)特許第2514070号に、一般式(Y)
【化12】 で示されるグルコピラノース誘導体またはその非毒性塩
が、 3)特開昭63-297357号に、一般式(Z)
【化13】 で示されるシクロヘキサン誘導体またはその非毒性塩
が、それぞれリピッドA様の活性を有し、免疫賦活作用
(マクロファージ活性化作用、B細胞幼若化作用、非特
異的抗体産生作用、細胞性免疫賦活作用等)および抗腫
瘍作用(インタフェロン誘導活性、インターロイキン産
生活性、TNFα産生誘導作用等)を有することが開示
されている。
【0011】4)特開平6-41175号に、一般式(X−
1)
【化14】 で示される2−デオキシ−2−[3S−(9−フェニル
ノナノイルオキシ)テトラデカノイル]アミノ−3−O
−(9−フェニルノナノイル)−4−O−スルホ−D−
グルコピラノースの種々の非毒性塩が開示されている。
【0012】
【発明の目的】本発明者らは、HIVがCD4陽性細胞
上の膜蛋白であるケモカイン受容体を介してCD4陽性
細胞に結合し侵入することに着目し、それを阻害するこ
とにより抗HIV活性を期待でき、また種々のケモカイ
ンの作用を阻害することによりエフェクター細胞の移動
を制御し、亢進した炎症・免疫反応を抑制することも可
能と考え、鋭意検討を重ねた結果、一般式(I)で示さ
れるグルコピラノース誘導体またはその非毒性塩が本発
明の目的を達成することを見出し、本発明を完成した。
また、一般式(I)で示されるグルコピラノース誘導体
またはその非毒性塩がTNFα産生誘導作用を示さない
ことも見出した。
【0013】その結果、本発明化合物は、CD4陽性細
胞上のCXCR4(SDF−1受容体)とSDF−1の
結合を阻害する作用、或いは更にCD4陽性細胞上のC
CR5(RANTES、MIP−1α、MIP−1β受
容体)とRANTESの結合を阻害する作用を有し、そ
してHIVウイルスgp120蛋白の感染に関わる部分
に結合しgp120と標的細胞との結合を阻害する作用
を有することから、後天性免疫不全症候群[HIV感染
症(エイズ)]の予防および/または治療に有用である
と考えられる。
【0014】また、本発明化合物は、炎症・免疫に係わ
る血球細胞、例えばT細胞上、樹状細胞上或いはマクロ
ファージ上の種々のケモカインレセプターとそれぞれの
リガンド(特にCXCR4とSDF−1αまたはSDF
−1β、CCR4とMDCまたはTARC、CCR7と
MIP−3βまたはSLCあるいはCCR5とRANT
ES、MIP−1αまたはMIP−1β)との結合を阻
害する作用を有することから、炎症・免疫疾患の治療に
有用であると考えられる。
【0015】従って、本発明化合物は、後天性免疫不全
症候群[HIV感染症(エイズ)]、喘息、アトピー性
皮膚炎(蕁麻疹を含む)、鼻炎、結膜炎、アレルギー性
気管支肺アスペルギルス症、アレルギー性好酸球性胃腸
症、腎炎、腎症、肝炎、関節炎、慢性関節リウマチ、移
植臓器拒絶反応、細菌感染時のショックに対する予防及
び/または治療剤として有用であると考えられる。
【0016】
【発明の開示】本発明は、 1)一般式(I)
【化15】 [式中、Aは酸素原子またはメチレン基を表わし、R0
およびR1は、それぞれ独立して、水素原子、水酸基、
C1〜8アルコキシ基、C1〜8アルキルチオ基、ハロ
ゲン原子、フェニル基が置換したC1〜4アルコキシ
基、t−ブチルジメチルシリルオキシ基、t−ブチルジ
フェニルシリルオキシ基または硫酸基(−OSO3
基)を表わし、R2およびR3は、それぞれ独立して、
【0017】(1)式
【化16】 (式中、Gは単結合、C2〜30オキシカルボニルアル
キレン基、C3〜30オキシカルボニルアルケニレン基
またはC3〜30オキシカルボニルアルキニレン基を表
わし、R5は、水素原子または式
【化17】 (式中、T環はC5〜15炭素環を表わし、R7は水素
原子、C1〜8アルキル基、C1〜8アルコキシ基また
はハロゲン原子を表わし、mは1、2または3を表わ
す。)で示される基を表わし、Jは、C1〜30アルキ
レン基、C2〜30アルケニレン基またはC2〜30ア
ルキニレン基(ただし、C1〜30アルキレン基、C2
〜30アルケニレン基、C2〜30アルキニレン基中の
−CH2−は−O−、−S−または−NR9−で置き換わ
っていてもよい。R9は水素原子またはC1〜8アルキ
ル基を表わす。)を表わし、R6は、水素原子または式
【化18】 (式中、W環はC5〜15炭素環を表わし、R8は水素
原子、C1〜8アルキル基、C1〜8アルコキシ基また
はハロゲン原子を表わし、nは1、2または3を表わ
す。)で示される基を表わす。)で示される基、
【0018】(2)式
【化19】 (式中、Yは単結合またはC1〜8アルキレン基を表わ
し、pおよびqはそれぞれ独立して、6〜12の整数を
表わす。)で示される基、または
【0019】(3)式
【化20】 (式中、JおよびJ1は、それぞれ独立して、前記Jと
同じ意味を表わし、R6およびR61は、それぞれ独立し
て、前記R6と同じ意味を表わす。)で示される基を表
わし、Eは、−OCO−を表わすか、または−E−R3
は、水素原子、水酸基、C1〜8アルコキシ基、フェニ
ル基が置換したC1〜4アルコキシ基、t−ブチルジメ
チルシリルオキシ基またはt−ブチルジフェニルシリル
オキシ基を表わし、R4は、水素原子、ハロゲン原子ま
たは−CH2−R10基を表わし、R10は、水素原子、水
酸基、C1〜8アルコキシ基、フェニル基が置換したC
1〜4アルコキシ基、t−ブチルジメチルシリルオキシ
基、t−ブチルジフェニルシリルオキシ基、硫酸基(−
OSO3H基)、−OCOR12基(基中、R12は前記R2
またはR3と同じ意味を表わす。)を表わすか、または
10とR1が一緒になって、−O−を表わし、
【化21】 は、一重結合または二重結合を表わす。
【0020】ただし、(1)GがC2〜30オキシカル
ボニルアルキレン基、C3〜30オキシカルボニルアル
ケニレン基またはC3〜30オキシカルボニルアルキニ
レン基を表わす時、R5はG中のアルキル基に結合する
ものとし、(2)R0、R1、R10のうち少なくとも1つ
の基が、硫酸基(−OSO3H基)を表わすものとし、
(3)R0、R1、−OCOR2、−E−R3基は、それぞ
れ同一炭素原子に結合しないものとする。]で示される
グルコピラノース誘導体またはそれらの非毒性塩、 2)それらの製造方法、および 3)それらの化合物を有効成分として含有する薬剤に関
する。
【0021】一般式(I)中、R0、R1、R7、R8、R
10および−E−R3によって表わされるC1〜8アルコ
キシ基としては、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブ
トキシ、ペンチルオキシ、ヘキシルオキシ、ヘプチルオ
キシ、オクチルオキシ基およびこれらの異性体が挙げら
れる。
【0022】一般式(I)中、R0およびR1によって表
わされるC1〜8アルキルチオ基としては、メチルチ
オ、エチルチオ、プロピルチオ、ブチルチオ、ペンチル
チオ、ヘキシルチオ、ヘプチルチオ、オクチルチオ基お
よびこれらの異性体が挙げられる。
【0023】一般式(I)中、R0、R1、R4、R7およ
びR8によって表わされるハロゲン原子としては、塩
素、臭素、フッ素、ヨウ素原子が挙げられる。
【0024】一般式(I)中、R0、R1、R10および−
E−R3よって表わされるフェニル基が置換したC1〜
4アルコキシ基としては、1個のフェニル基によって置
換されたメトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ基
およびこれらの異性体が挙げられる。
【0025】一般式(I)中、R7、R8およびR9によ
って表わされるC1〜8アルキル基としては、メチル、
エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプ
チル、オクチル基およびこれらの異性体が挙げられる。
【0026】一般式(I)中、Gによって表わされるC
2〜30オキシカルボニルアルキレン基とは、式
【化22】 を表わし、アルキレン基側鎖にR5が結合するものとす
る。ここでC1〜29アルキレン基としては、メチレ
ン、エチレン、トリメチレン、テトラメチレン、ペンタ
メチレン、ヘキサメチレン、ヘプタメチレン、オクタメ
チレン、ノナメチレン、デカメチレン、ウンデカメチレ
ン、ドデカメチレン、トリデカメチレン、テトラデカメ
チレン、ペンタデカメチレン、ヘキサデカメチレン、ヘ
プタデカメチレン、オクタデカメチレン、ノナデカメチ
レン、イコサメチレン、ヘニコサメチレン、ドコサメチ
レン、トリコサメチレン、テトラコサメチレン、ペンタ
コサメチレン、ヘキサコサメチレン、ヘプタコサメチレ
ン、オクタコサメチレン、ノナコサメチレン基およびこ
れらの異性体が挙げられる。
【0027】一般式(I)中、Gによって表わされるC
3〜30オキシカルボニルアルケニレン基とは、式
【化23】 を表わし、アルケニレン基側鎖にR5が結合するものと
する。ここでC2〜29アルケニレン基としては、二重
結合を1〜14個有してもよいC2〜29アルキレン基
を意味する。例えば、ビニル、プロペニル、ブテニル、
ペンテニル、ヘキセニル、ヘプテニル、オクテニル、ノ
ネニル、デセニル、ウンデセニル、ドデセニル、トリデ
セニル、テトラデセニル、ペンタデセニル、ヘキサデセ
ニル、ヘプタデセニル、オクタデセニル、ノナデセニ
ル、イコセニル、ヘニコセニル、ドコセニル、トリコセ
ニル、テトラコセニル、ペンタコセニル、ヘキサコセニ
ル、ヘプタコセニル、オクタコセニル、ノナコセニル、
ブタジエニル、ペンタジエニル、ヘキサジエニル、ヘプ
タジエニル、オクタジエニル、ノナジエニル、デカジエ
ニル、ウンデカジエニル、ドデカジエニル、トリデカジ
エニル、テトラデカジエニル、ペンタデカジエニル、ヘ
キサデカジエニル、ヘプタデカジエニル、オクタデカジ
エニル、ノナデカジエニル、イコサジエニル、ヘキサト
リエニル、ヘプタトリエニル、オクタトリエニル、ノナ
トリエニル、デカトリエニル、ウンデカトリエニル、ド
デカトリエニル、トリデカトリエニル、テトラデカトリ
エニル、ペンタデカトリエニル、ヘキサデカトリエニ
ル、ヘプタデカトリエニル、オクタデカトリエニル、ノ
ナデカトリエニル、イコサトリエニル基およびこれらの
異性体基等が挙げられる。
【0028】一般式(I)中、Gによって表わされるC
3〜30オキシカルボニルアルキニレン基とは、式
【化24】 を表わし、アルキニレン基側鎖にR5が結合するものと
する。ここでC2〜29アルキニレン基としては、三重
結合を1〜14個有してもよいC2〜29アルキレン基
を意味する。例えば、エチニル、プロピニル、ブチニ
ル、ペンチニル、ヘキシニル、ヘプチニル、オクチニ
ル、ノニニル、デシニル、ウンデシニル、ドデシニル、
トリデシニル、テトラデシニル、ペンタデシニル、ヘキ
サデシニル、ヘプタデシニル、オクタデシニル、ノナデ
シニル、イコシニル、ヘニコシニル、ドコシニル、トリ
コシニル、テトラコシニル、ペンタコシニル、ヘキサコ
シニル、ヘプタコシニル、オクタコシニル、ノナコシニ
ル、ブタジイニル、ペンタジイニル、ヘキサジイニル、
ヘプタジイニル、オクタジイニル、ノナジイニル、デカ
ジイニル、ウンデカジイニル、ドデカジイニル、トリデ
カジイニル、テトラデカジイニル、ペンタデカジイニ
ル、ヘキサデカジイニル、ヘプタデカジイニル、オクタ
デカジイニル、ノナデカジイニル、イコサジイニル、ヘ
キサトリイニル、ヘプタトリイニル、オクタトリイニ
ル、ノナトリイニル、デカトリイニル、ウンデカトリイ
ニル、ドデカトリイニル、トリデカトリイニル、テトラ
デカトリイニル、ペンタデカトリイニル、ヘキサデカト
リイニル、ヘプタデカトリイニル、オクタデカトリイニ
ル、ノナデカトリイニル、イコサトリイニル基およびこ
れらの異性体基等が挙げられる。
【0029】一般式(I)中、JおよびJ1によって表
わされるC1〜30アルキレン基とは、メチル、エチ
ル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチ
ル、オクチル、ノニル、デシル、ウンデシル、ドデシ
ル、トリデシル、テトラデシル、ペンタデシル、ヘキサ
デシル、ヘプタデシル、オクタデシル、ノナデシル、イ
コサニル、ヘニコサニル、ドコサニル、トリコサニル、
テトラコサニル、ペンタコサニル、ヘキサコサニル、ヘ
プタコサニル、オクタコサニル、ノナコサニル、トリア
コンチルおよびこれらの異性体である。
【0030】一般式(I)中、JおよびJ1によって表
わされるC2〜30アルケニレン基とは、二重結合を1
〜15個有してもよいC2〜30アルキレン基を意味す
る。例えば、ビニル、プロペニル、ブテニル、ペンテニ
ル、ヘキセニル、ヘプテニル、オクテニル、ノネニル、
デセニル、ウンデセニル、ドデセニル、トリデセニル、
テトラデセニル、ペンタデセニル、ヘキサデセニル、ヘ
プタデセニル、オクタデセニル、ノナデセニル、イコセ
ニル、ヘニコセニル、ドコセニル、トリコセニル、テト
ラコセニル、ペンタコセニル、ヘキサコセニル、ヘプタ
コセニル、オクタコセニル、ノナコセニル、トリアコン
テニル、ブタジエニル、ペンタジエニル、ヘキサジエニ
ル、ヘプタジエニル、オクタジエニル、ノナジエニル、
デカジエニル、ウンデカジエニル、ドデカジエニル、ト
リデカジエニル、テトラデカジエニル、ペンタデカジエ
ニル、ヘキサデカジエニル、ヘプタデカジエニル、オク
タデカジエニル、ノナデカジエニル、イコサジエニル、
ヘキサトリエニル、ヘプタトリエニル、オクタトリエニ
ル、ノナトリエニル、デカトリエニル、ウンデカトリエ
ニル、ドデカトリエニル、トリデカトリエニル、テトラ
デカトリエニル、ペンタデカトリエニル、ヘキサデカト
リエニル、ヘプタデカトリエニル、オクタデカトリエニ
ル、ノナデカトリエニル、イコサトリエニル基およびこ
れらの異性体基等が挙げられる。
【0031】一般式(I)中、JおよびJ1によって表
わされるC2〜30アルキニレン基とは、三重結合を1
〜15個有してもよいC2〜30アルキレン基を意味す
る。例えば、エチニル、プロピニル、ブチニル、ペンチ
ニル、ヘキシニル、ヘプチニル、オクチニル、ノニニ
ル、デシニル、ウンデシニル、ドデシニル、トリデシニ
ル、テトラデシニル、ペンタデシニル、ヘキサデシニ
ル、ヘプタデシニル、オクタデシニル、ノナデシニル、
イコシニル、ヘニコシニル、ドコシニル、トリコシニ
ル、テトラコシニル、ペンタコシニル、ヘキサコシニ
ル、ヘプタコシニル、オクタコシニル、ノナコシニル、
トリアコンチニル、ブタジイニル、ペンタジイニル、ヘ
キサジイニル、ヘプタジイニル、オクタジイニル、ノナ
ジイニル、デカジイニル、ウンデカジイニル、ドデカジ
イニル、トリデカジイニル、テトラデカジイニル、ペン
タデカジイニル、ヘキサデカジイニル、ヘプタデカジイ
ニル、オクタデカジイニル、ノナデカジイニル、イコサ
ジイニル、ヘキサトリイニル、ヘプタトリイニル、オク
タトリイニル、ノナトリイニル、デカトリイニル、ウン
デカトリイニル、ドデカトリイニル、トリデカトリイニ
ル、テトラデカトリイニル、ペンタデカトリイニル、ヘ
キサデカトリイニル、ヘプタデカトリイニル、オクタデ
カトリイニル、ノナデカトリイニル、イコサトリイニル
基およびこれらの異性体基等が挙げられる。
【0032】一般式(I)中、Yによって表わされるC
1〜8アルキレン基とは、メチル、エチル、プロピル、
ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチルおよ
びこれらの異性体である。
【0033】一般式(I)中、R5中のT環、R6および
61中のW環が表わすC5〜15炭素環とは、C5〜1
5の単環、二環、三環の芳香族炭素環およびその一部が
飽和した炭素環およびすべてが飽和した炭素環を意味す
る。上記C5〜15の単環、二環、三環の芳香族炭素環
としては、例えば、ベンゼン、ナフタレン、インデン、
フルオレン、アントラセン環が挙げられる。上記C5〜
15の単環、二環、三環の芳香族炭素環の一部が飽和し
た炭素環としては、例えばシクロペンテン、シクロヘキ
セン、シクロヘキサジエン、シクロヘプテン、シクロヘ
プタジエン、1,2,3,4−テトラヒドロナフタレ
ン、インダン、1,2,3,4−テトラヒドロフルオレ
ン環等が挙げられる。上記C5〜15の単環、二環、三
環の芳香族炭素環のすべてが飽和した炭素環としては、
シクロペンチル、シクロヘキシルおよびシクロヘプチル
環のようなC5〜7のシクロアルキル環、デカヒドロナ
フタレン、ドデカヒドロフルオレン環が挙げられる。
【0034】本発明においては、特に指示しない限り異
性体はこれをすべて包含する。例えば、アルキル基、ア
ルコキシ基およびアルキレン基には直鎖のものおよび分
枝鎖のものが含まれる。さらに、二重結合、環、縮合環
における異性体(E、Z、シス、トランス体)、不斉炭
素の存在等による異性体(R、S体、α、β体、エナン
チオマー、ジアステレオマー)、旋光性を有する光学活
性体(D、L、d、l体)、クロマトグラフ分離による
極性体(高極性体、低極性体)、平衡化合物、これらの
任意の割合の混合物、ラセミ混合物は、すべて本発明に
含まれる。
【0035】本発明においては、特に断わらない限り、
当業者にとって明らかなように記号
【化25】 は紙面の向こう側(すなわちα−配置)に結合している
ことを表わし、
【化26】 は紙面の手前側(すなわちβ−配置)に結合しているこ
とを表わし、
【化27】 はα−、β−またはそれらの混合物であることを表わ
す。
【0036】
【塩】本発明で用いる一般式(I)で示される化合物
は、公知の方法で相当する塩に変換される。塩は毒性の
ない、水溶性のものが好ましい。適当な塩としては、ア
ルカリ金属(ナトリウム、カリウム等)の塩、アルカリ
土類金属(カルシウム、マグネシウム等)の塩、アンモ
ニウム塩、薬学的に許容される有機アミン(テトラメチ
ルアンモニウム、トリエチルアミン、メチルアミン、ジ
メチルアミン、シクロペンチルアミン、ベンジルアミ
ン、フェネチルアミン、ピペリジン、モノエタノールア
ミン、ジエタノールアミン、リジン、アルギニン、N−
メチル−D−グルカミン、トリス(ヒドロキシメチル)
メチルアミン等)の塩が挙げられる。また、本発明で用
いる一般式(I)で示される化合物はまたはその塩は、
公知の方法により、水和物に変換することもできる。
【0037】一般式(I)中、R0およびR1として好ま
しくは水酸基、C1〜8アルコキシ基またはC1〜8ア
ルキルチオ基、フェニル基が置換したC1〜4アルコキ
シ基または硫酸基(−OSO3H)であり、より好まし
くは水酸基、C1〜4アルコキシ基またはC1〜4アル
キルチオ基、フェニル基が置換したC1〜4アルコキシ
基、−OSO3H基、すなわち水酸基、メトキシ、エト
キシ、プロポキシ、ブトキシ、メチルチオ、エチルチ
オ、プロピルチオ、ブチルチオ、ベンジルオキシ、−O
SO3H基である。
【0038】一般式(I)中、R2またはR3としては、
(1)式
【化28】 で示される基が好ましい。
【0039】R2またはR3基中のGとして好ましくは、
単結合、C5〜15オキシカルボニルアルキレン基であ
り、より好ましくは、単結合、C12〜18オキシカル
ボニルアルキレン基、すなわち、単結合、オキシカルボ
ニルドデカメチレン、オキシカルボニルトリデカメチレ
ン、オキシカルボニルテトラデカメチレン、オキシカル
ボニルペンタデカメチレン、オキシカルボニルヘキサデ
カメチレン、オキシカルボニルヘプタデカメチレンまた
はオキシカルボニルオクタデカメチレン基である。R2
またはR3基中のR5としては、水素原子が好ましい。
【0040】R2またはR3基中のJおよびJ1として好
ましくは、C5〜18アルキレン基、C7〜20アルケ
ニレン基、C7〜20アルキニレン基であり、より好ま
しくは、C10〜16アルキレン基、C12〜18アル
ケニレン基、C12〜18アルキニレン基、すなわちデ
シル、ウンデシル、ドデシル、トリデシル、テトラデシ
ル、ペンタデシル、ヘキサデシル、ドデセニル、トリデ
セニル、テトラデセニル、ペンタデセニル、ヘキサデセ
ニル、ヘプタデセニル、オクタデセニル、ドデカジエニ
ル、トリデカジエニル、テトラデカジエニル、ペンタデ
カジエニル、ヘキサデカジエニル、ヘプタデカジエニ
ル、オクタデカジエニル、ドデカトリエニル、トリデカ
トリエニル、テトラデカトリエニル、ペンタデカトリエ
ニル、ヘキサデカトリエニル、ヘプタデカトリエニル、
オクタデカトリエニル、ドデシニル、トリデシニル、テ
トラデシニル、ペンタデシニル、ヘキサデシニル、ヘプ
タデシニル、オクタデシニル、ドデカジイニル、トリデ
カジイニル、テトラデカジイニル、ペンタデカジイニ
ル、ヘキサデカジイニル、ヘプタデカジイニル、オクタ
デカジイニル、ドデカトリイニル、トリデカトリイニ
ル、テトラデカトリイニル、ペンタデカトリイニル、ヘ
キサデカトリイニル、ヘプタデカトリイニルまたはオク
タデカトリイニルである。R2またはR3基中のR6およ
びR61としては、水素原子が好ましい。
【0041】一般式(I)中、Eとして好ましくは、−
OCO−基である。一般式(I)中、Aが酸素原子を表
わす場合が一般式(I−A)
【化29】 (式中、すべての記号は前記と同じ意味を表わす。)で
示されるグルコピラノース誘導体に相当する。この場合
のR4として好ましくは、−CH2−R10であり、R10
して好ましくは、水酸基またはC1〜8アルコキシ基、
硫酸基(−OSO3H)であり、より好ましくは、−O
H、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ、−O
SO3H基である。
【0042】一方、Aがメチレン基を表わす場合が一般
式(I−B)
【化30】 (式中、すべての記号は前記と同じ意味を表わす。)で
示されるシクロヘキサン誘導体に相当する。この場合の
4として好ましくは、水素原子である。
【0043】一般式(I)で示される本発明化合物のう
ち、好ましい化合物としては、一般式(I−a)
【化31】 (式中、R2およびR3は前記と同じ意味を表わす。)、
【0044】一般式(I−b)
【化32】 (式中、R2およびR3は前記と同じ意味を表わす。)、
【0045】一般式(I−c)
【化33】 (式中、R2およびR3は前記と同じ意味を表わす。)、
【0046】一般式(I−d)
【化34】 (式中、R2およびR3は前記と同じ意味を表わす。)、
【0047】一般式(I−e)
【化35】 (式中、R2およびR3は前記と同じ意味を表わす。)、
【0048】一般式(I−f)
【化36】 (式中、R2およびR3は前記と同じ意味を表わす。)、
【0049】一般式(I−g)
【化37】 (式中、R2およびR3は前記と同じ意味を表わす。)、
【0050】一般式(I−h)
【化38】 (式中、R2およびR3は前記と同じ意味を表わす。)、
【0051】一般式(I−i)
【化39】 (式中、R2およびR3は前記と同じ意味を表わす。)、
【0052】一般式(I−j)
【化40】 (式中、R2およびR3は前記と同じ意味を表わす。)、
【0053】一般式(I−k)
【化41】 (式中、R2およびR3は前記と同じ意味を表わす。)、
【0054】一般式(I−m)
【化42】 (式中、R2およびR3は前記と同じ意味を表わす。)、
【0055】一般式(I−n)
【化43】 (式中、R2およびR3は前記と同じ意味を表わす。)、
【0056】一般式(I−o)
【化44】 (式中、R2およびR3は前記と同じ意味を表わす。)、
【0057】一般式(I−p)
【化45】 (式中、R2およびR3は前記と同じ意味を表わす。)、
【0058】一般式(I−q)
【化46】 (式中、R2およびR3は前記と同じ意味を表わす。)、
【0059】一般式(I−r)
【化47】 (式中、R2およびR3は前記と同じ意味を表わす。)、
【0060】一般式(I−s)
【化48】 (式中、R2およびR3は前記と同じ意味を表わす。)、
【0061】一般式(I−t)
【化49】 (式中、R2およびR3は前記と同じ意味を表わす。)、
【0062】一般式(I−u)
【化50】 (式中、R2およびR3は前記と同じ意味を表わす。)、
【0063】一般式(I−v)
【化51】 (式中、R2およびR3は前記と同じ意味を表わす。)、
【0064】一般式(I−w)
【化52】 (式中、R2およびR3は前記と同じ意味を表わす。)、
【0065】一般式(I−x)
【化53】 (式中、R2およびR3は前記と同じ意味を表わす。)、
【0066】一般式(I−y)
【化54】 (式中、R2およびR3は前記と同じ意味を表わす。)、
【0067】一般式(I−z)
【化55】 (式中、R2およびR12は前記と同じ意味を表わ
す。)、
【0068】一般式(I−aa)
【化56】 (式中、R2およびR12は前記と同じ意味を表わ
す。)、
【0069】一般式(I−ab)
【化57】 (式中、R2およびR12は前記と同じ意味を表わ
す。)、
【0070】一般式(I−ac)
【化58】 (式中、R2およびR12は前記と同じ意味を表わ
す。)、
【0071】一般式(I−ad)
【化59】 (式中、R2およびR3は前記と同じ意味を表わす。)、
【0072】一般式(I−ae)
【化60】 (式中、R2およびR3は前記と同じ意味を表わす。)、
【0073】一般式(I−af)
【化61】 (式中、R2およびR3は前記と同じ意味を表わす。)、
【0074】一般式(I−ag)
【化62】 (式中、R2およびR3は前記と同じ意味を表わす。)ま
たは
【0075】一般式(I−ah)
【化63】 (式中、R2およびR3は前記と同じ意味を表わす。)で
示されるグルコピラノース誘導体、それらの非毒性塩が
挙げられる。
【0076】本発明で用いる一般式(I)で示される具
体的な化合物としては、後述する実施例で製造される化
合物、以下の表1〜33で示される化合物およびそれら
の非毒性塩が挙げられる。
【0077】
【表1】
【0078】
【表2】
【0079】
【表3】
【0080】
【表4】
【0081】
【表5】
【0082】
【表6】
【0083】
【表7】
【0084】
【表8】
【0085】
【表9】
【0086】
【表10】
【0087】
【表11】
【0088】
【表12】
【0089】
【表13】
【0090】
【表14】
【0091】
【表15】
【0092】
【表16】
【0093】
【表17】
【0094】
【表18】
【0095】
【表19】
【0096】
【表20】
【0097】
【表21】
【0098】
【表22】
【0099】
【表23】
【0100】
【表24】
【0101】
【表25】
【0102】
【表26】
【0103】
【表27】
【0104】
【表28】
【0105】
【表29】
【0106】
【表30】
【0107】
【表31】
【0108】
【表32】
【0109】
【表33】
【本発明化合物の製造方法】一般式(I)で示される本
発明化合物およびその非毒性塩は、以下の方法または実
施例に記載した方法によって製造することができる。
【0110】[1]一般式(I)で示される本発明化合
物のうち、R0、R1、−E−R3およびR4中のR10基が
水酸基を表わさない化合物、すなわち一般式(I−1)
【化64】 (式中、R0-1、R1-1、E1、R3-1およびR4-1はR0
1、E、R3およびR4と同じ意味を表わす。ただし、
0-1、R1-1、−E1−R3-1およびR4-1のいずれの基
も水酸基を含有する基を表わさず、かつR0-1、R1-1
4-1のうち、少なくとも1つの基が硫酸基を含有する
基を表わし、その他の記号は前記と同じ意味を表わ
す。)で示される本発明化合物は、一般式(II)
【0111】
【化65】 (式中、R0-1-2、R1-1-2、E1-2、R3-1-2およびR
4-1-2はR0、R1、E、R3およびR4と同じ意味を表わ
す。ただし、R0-1-2、R1-1-2およびR4-1-2のいずれ
の基も硫酸基を含有する基を表わさず、−E1-2−R
3-1-2が水酸基を表わさず、かつR0-1-2、R1-1-2、R
4-1-2のうち、少なくとも1つの基は水酸基を表わし、
その他の記号は前記と同じ意味を表わす。)で示される
化合物を硫酸化反応に付すことによって製造することが
できる。
【0112】この硫酸化反応は公知であり(特公平4-74
359号、特許第2514070号、特開昭63-297357号、特開平6
-41175号参照)、例えば不活性溶媒(テトラヒドロフラ
ン、ジクロロメタン、酢酸エチル等)または無溶媒中、
三級アミン(ピリジン、トリエチルアミン等)の存在
下、過剰量の三酸化硫黄・ピリジン錯体を用いて、−1
0〜60℃の温度で行なわれる。
【0113】[2]一般式(I)で示される本発明化合
物のうち、R0、R1、−E−R3およびR4中のR10基の
うち少なくとも1つの基が水酸基を表わす化合物、すな
わち一般式(I−2)
【化66】 (式中、R0-2、R1-2、E2、R3-2およびR4-2はR0
1、E、R3およびR4と同じ意味を表わす。ただし、
0-2、R1-2、−E2−R3-2およびR4-2のうち少なく
とも1つの基が水酸基を含有する基を表わし、かつR
0-2、R1-2、R4-2のうち、少なくとも1つの基が硫酸
基を含有する基を表わし、その他の記号は前記と同じ意
味を表わす。)で示される化合物は、前記の方法で製造
した一般式(I−1)で示される化合物中のR0-1、R
1-1、−E1−R3-1基およびR4-1基中のR10-1基のうち
少なくとも1つの基がベンジルオキシ基、t−ブチルジ
メチルシリルオキシ基またはt−ブチルジフェニルシリ
ルオキシ基を表わし、かつR0-1、R1-1、R4-1のう
ち、少なくとも1つの基が硫酸基を含有する基を表わす
化合物、すなわち一般式(I−1−a)
【0114】
【化67】 (式中、R0-1-a、R1-1-a、E1-a、R3-1-aおよびR
4-1-aはR0、R1、E、R3およびR4と同じ意味を表わ
す。ただし、R0-1-a、R1-1-a、−E1-a−R3-1-aおよ
びR4-1-a基中のR10-1-a基のうち少なくとも1つの基
がベンジルオキシ基、t−ブチルジメチルシリルオキシ
基またはt−ブチルジフェニルシリルオキシ基を表わ
し、かつR0-1-a、R1-1-a、R4-1-aのうち、少なくと
も1つの基が硫酸基を含有する基を表わし、その他の記
号は前記と同じ意味を表わす。)で示される化合物を脱
保護反応に付すことによって製造することができる。
【0115】ベンジルオキシ基の脱保護反応は公知であ
り、例えば不活性溶媒[エーテル系(例えば、テトラヒ
ドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン、ジエチル
エーテル等)、アルコール系(例えば、メタノール、エ
タノール等)、ベンゼン系(例えば、ベンゼン、トルエ
ン等)、ケトン系(例えば、アセトン、メチルエチルケ
トン等)、ニトリル系(例えば、アセトニトリル等)、
アミド系(例えば、ジメチルホルムアミド等)、水、酢
酸エチル、酢酸またはそれらの2以上の混合溶媒等]
中、水素化触媒(例えば、パラジウム−炭素、パラジウ
ム黒、パラジウム、水酸化パラジウム、二酸化白金、ニ
ッケル、ラネーニッケル等)の存在下、無機酸(例え
ば、塩酸、硫酸、次亜塩素酸、ホウ酸、テトラフルオロ
ホウ酸等)または有機酸(例えば、酢酸、p−トルエン
スルホン酸、シュウ酸、トリフルオロ酢酸、ギ酸等)の
存在下または非存在下、常圧または加圧下の水素雰囲気
下またはギ酸アンモニウム存在下、0〜200℃の温度
で行なわれる。酸を用いる場合には、その塩を用いても
よい。
【0116】t−ブチルジメチルシリルオキシまたはt
−ブチルジフェニルシリルオキシ基の脱保護反応は公知
であり、水と混和しうる有機溶媒(テトラヒドロフラ
ン、アセトニトリル等)中、テトラブチルアンモニウム
フルオライド、フッ化水素水溶液または有機酸(酢酸、
トリフルオロ酢酸、p−トルエンスルホン酸等)を用い
て、0〜40℃の温度で行なわれる。
【0117】当業者にとっては、明らかなことである
が、水酸基の保護基としては、ベンジルオキシ基、t−
ブチルジメチルシリル基、t−ブチルジフェニルシリル
基以外にも容易にかつ選択的に脱離できる基であればよ
く、特に限定されない。例えば、T. W. Greene, Protec
tive Groups in Organic Synthesis, Wiley, New York,
1991に記載されたものが用いられる。また、当業者には
容易に理解できることではあるが、これらの脱保護反応
を使い分けることにより、目的とする本発明化合物を容
易に製造することができる。
【0118】[3]一般式(I)で示される化合物のう
ちR4基中のR10基だけが硫酸基を表わす化合物、すな
わち一般式(I−3)
【化68】 (式中、すべての記号は前記と同じ意味を表わす。)で
示される化合物は、一般式(III)
【0119】
【化69】 (式中、すべての記号は前記と同じ意味を表わす。)で
示される化合物を硫酸化反応に付すことによっても製造
することができる。
【0120】この硫酸化反応は、前記した硫酸化反応と
同様に行なわれる。ただし、過剰量の三酸化硫黄・ピリ
ジン錯体は、1当量の三酸化硫黄・ピリジン錯体を用い
て行なわれる。
【0121】
【薬理活性】一般式(I)で示される本発明化合物がH
IV感染阻害作用を有すること、または種々のケモカイ
ンレセプターとそれぞれのリガンドとの結合を阻害作用
を有することは、以下の実験によって証明された。
【0122】先述したように、HIVがCD4陽性細胞
上の受容体であるCXCR4あるいはCCR5に結合す
ることを阻害する化合物のスクリーニングをするために
は、HIVウイルスを用いたアッセイ系で行なうことが
より直接的な手法である。しかし、HIVウイルスを大
量スクリーニングに使用することは、その取り扱いの難
しさから実用的でない。一方、T細胞指向性(X4)H
IVとSDF−1が共にCXCR4に結合することか
ら、HIV側とSDF−1側双方のCXCR4結合部
位、並びにCXCR4側のSDF−1及びHIV結合部
位には何らかの共通する特徴があるものと予測される。
したがって、既存の抗AIDS薬(逆転写阻害剤やプロ
テアーゼ阻害)と異なる作用機序であるHIVウイルス
の細胞への吸着を阻害する化合物を発見するため、HI
Vの代わりにCXCR4の本来のリガンドであるSDF
−1を用いたアッセイ系が利用可能である。具体的に
は、SDF−1とCXCR4の結合を阻害する化合物を
スクリーニングする系として、例えば、CXCR4がG
蛋白共役7回膜貫通型受容体であることから、SDF−
1がCXCR4を介して誘導するCaイオンの一過性上
昇に対する効果を測定する系が実施可能である。マクロ
ファージ指向性(R5)HIV-1とRANTES、MI
P−1α、MIP−1βが共にCCR5に結合すること
から、同様な考え方が可能である。
【0123】SDF−1とCXCR4との結合阻害実験 (SDF−1のCaイオン一過性上昇誘導活性に対する
阻害実験) [実験方法]5×106個/mlとなるようにCXCR
4を発現しているヒトT細胞、例えばCCRF−HSB
2細胞(ATCC No.CCL−120.1)をRP
MI1640培地、FBS(10%)、Fura−2AM
(5μM)(同仁化学,cat#343-05401)、プロベネシ
ド(Probenecid)(2.5mM)、HEPES(20m
M,pH7.4)に懸濁し、遮光した状態で37℃で30
分間加温した。そして4〜8倍の1×Hanks、HE
PES(20mM,pH7.4)、Probenecid(2.5mM)
を加え、更に30分間加温した。1×Hanks、HE
PES(20mM,pH7.4)、Probenecid(2.5mM)
の溶液で細胞を洗った後、同溶液に2×106個/ml
となるように再懸濁した。このFura−2AMをロー
ドされたT細胞に対して、PBS(−)に溶解させた組
換えSDF−1βの添加によって誘導されるCaの一過
性上昇を、適当なCa検出機を用いて検出した。阻害実
験は、試験化合物の添加後3分経過時にSDF−1βを
例えば最終濃度30nM添加し、SDF−1βによるC
a一過性上昇に対する試験化合物の阻害率を測定し、I
50値を算出した。阻害率(%)は以下の計算式より算
出した。
【0124】
【数1】阻害率={(Ec−Ea)/Ec}×100 式中、各記号の意味は以下の通りである。 Ec:SDF−1βによるCa一過性上昇の測定値、 Ea:試験化合物を添加した時のSDF−1βによるC
a一過性上昇の測定値。
【0125】得られた結果を表34に示す。
【表34】
【0126】MIP−3β/ELCとCCR7との結合
阻害実験 (MIP−3β/ELCのCaイオン一過性上昇誘導活
性に対する阻害実験) [実験方法]5×106個/mlとなるようにCCR7
を発現しているヒトT細胞、例えばCCRF−HSB2
細胞(ATCC No.CCL−120.1)をRPM
I1640培地、FBS(10%)、Fura−2AM(5
μM)(同仁化学,cat#343-05401)、Probenecid(2.5
mM)、HEPES(20mM,pH7.4)に懸濁し、
遮光した状態で37℃で30分間加温した。そして4〜
8倍の1×Hanks、HEPES(20mM,pH7.
4)、Probenecid(2.5mM)を加え、更に30分間加温
した。1×Hanks、HEPES(20mM,pH7.
4)、Probenecid(2.5mM)の溶液で細胞を洗った後、
同溶液に2×106個/mlとなるように再懸濁した。
このFura−2AMをロードされたT細胞に対して、
PBS(−)に溶解させた組換えMIP−3β/ELC
の添加によって誘導されるCaの一過性上昇を、適当な
Ca検出機を用いて検出した。阻害実験は、試験化合物
の添加後3分経過時にMIP−3β/ELCを例えば最
終濃度30nM添加し、MIP−3β/ELCによるC
a一過性上昇に対する試験化合物の阻害率を測定し、I
50値を算出した。阻害率(%)は以下の計算式より算
出した。
【0127】
【数2】阻害率={(Ec−Ea)/Ec}×100 式中、各記号の意味は以下の通りである。 Ec:MIP−3β/ELCによるCa一過性上昇の測
定値、 Ea:試験化合物を添加した時のMIP−3β/ELC
によるCa一過性上昇の測定値。
【0128】その結果、実施例2の化合物は、IC50
0.17μMであった。
【0129】MDCとCCR4との結合阻害実験 (MDCのCaイオン一過性上昇誘導活性に対する阻害
実験) [実験方法]5×106個/mlとなるようにCCR4
を発現しているヒトT細胞、例えばCCRF−HSB2
細胞(ATCC No.CCL−120.1)をRPM
I1640培地、FBS(10%)、Fura−2AM(5
μM)(同仁化学,cat#343-05401)、Probenecid(2.5
mM)、HEPES(20mM,pH7.4)に懸濁し、
遮光した状態で37℃で30分間加温した。そして4〜
8倍の1×Hanks、HEPES(20mM,pH7.
4)、Probenecid(2.5mM)を加え、更に30分間加温
した。1×Hanks、HEPES(20mM,pH7.
4)、Probenecid(2.5mM)の溶液で細胞を洗った後、
同溶液に2×106個/mlとなるように再懸濁した。
このFura−2AMをロードされたT細胞に対して、
PBS(−)に溶解させた組換えMDCの添加によって
誘導されるCaの一過性上昇を、適当なCa検出機を用
いて検出した。阻害実験は、試験化合物の添加後3分経
過時にMDCを、例えば最終濃度30nM添加し、MD
CによるCa一過性上昇に対する試験化合物の阻害率を
測定し、IC50値を算出した。阻害率(%)は以下の計
算式より算出した。
【0130】
【数3】阻害率={(Ec−Ea)/Ec}×100 式中、各記号の意味は以下の通りである。 Ec:MDCによるCa一過性上昇の測定値、 Ea:試験化合物を添加した時のMDCによるCa一過
性上昇の測定値。
【0131】その結果、実施例2の化合物は、IC50
0.8μMであった。
【0132】RANTESとCCR5との結合阻害実験 (RANTESのCaイオン一過性上昇誘導活性に対す
る阻害実験) [実験方法]5×106個/mlとなるようにCCR5
を発現しているヒト単球細胞、例えばTHP−1細胞
(ATCC No.TIB−202)、あるいはヒトC
CR5発現ベクターを組み込んだCHO細胞をRPMI
1640培地、FBS(10%)、Fura−2AM(5μ
M)(同仁化学,cat#343-05401)、Probenecid(2.5m
M)、HEPES(20mM,pH7.4)に懸濁し、遮
光した状態で37℃で30分間加温した。そして4〜8
倍の1×Hanks、HEPES(20mM,pH7.
4)、Probenecid(2.5mM)を加え、更に30分間加温
した。1×Hanks、HEPES(20mM,pH7.
4)、Probenecid(2.5mM)の溶液で細胞を洗った後、
同溶液に2×106個/mlとなるように再懸濁した。
このFura−2AMをロードされた細胞に対して、P
BS(−)に溶解させた組換えRANTESの添加によ
って誘導されるCaの一過性上昇を、適当なCa検出機
を用いて検出した。阻害実験は、試験化合物の添加後3
分経過時にRANTESを例えば最終濃度30nM添加
し、RANTESによるCa一過性上昇に対する試験化
合物の阻害率を測定し、IC50値を算出した。阻害率
(%)は以下の計算式より算出した。
【0133】
【数4】阻害率={(Ec−Ea)/Ec}×100 式中、各記号の意味は以下の通りである。 Ec:RANTESによるCa一過性上昇の測定値、 Ea:試験化合物を添加した時のRANTESによるC
a一過性上昇の測定値。
【0134】その結果、実施例2の化合物は、IC50
2.0μMであった。
【0135】HIVウイルスはそのエンヴェロープ蛋白
gp120を介して標的細胞のCD4蛋白とケモカイン
受容体に結合する。HIVgp120蛋白に結合するも
のは、HIVの標的細胞への結合・融合を阻害するはす
である。従って、本発明の化合物がgp120蛋白に結
合することを以下の実験で確認した。
【0136】BIAcore 2000を使用したin vitro HIV
gp120蛋白と抗gp120(loop3)抗体であって
HIVが誘導する細胞融合に対する中和抗体との結合阻
害実験 [実験方法]抗gp120(loop3)抗体であってHI
Vが誘導する細胞融合に対する中和抗体(Advanced Bio
technologies社製)を10μg/mlになるように10
mM酢酸緩衝液(pH4.0)で希釈した溶液をBIAcore 200
0にインジェクトし、セットしたセンサーチップCM5
に固定化した。5μg/ml組換えgp−120(INTRA
CEL社製)と化合物3μMを室温下で3時間混合し、HB
S−EP緩衝液をランニング緩衝液とした条件下で、そ
の混合液流速5μL/minで15μLインジェクトし
た。阻害効果はgp120のみで得られたリゾナンスユ
ニットからgp120なしで得られたリゾナンスユニッ
トを差し引いた値を100%として、それに対する化合
物の阻害率として表わした。その結果、実施例2の化合
物は66%、実施例2(1)の化合物は99%、実施例
15の化合物は71%の阻害であった。
【0137】以上の結果から、一般式(I)で示される
グルコピラノース誘導体またはその非毒性塩は、CD4
陽性細胞上のCXCR4(SDF−1受容体)とSDF
−1の結合を阻害する作用、或いは更にCD4陽性細胞
上のCCR5(RANTES、MIP−1α、MIP−
1β受容体)とRANTESの結合を阻害する作用を有
し、そしてHIVウイルスgp120蛋白の感染に関わ
る部分に結合しgp120と標的細胞との結合を阻害す
る作用を有することから、後天性免疫不全症候群[HI
V感染症(エイズ)]の予防および/または治療に有用
であると考えられる。
【0138】また、一般式(I)で示されるグルコピラ
ノース誘導体またはその非毒性塩は、炎症・免疫に係わ
る血球細胞、例えばT細胞上、樹状細胞上或いはマクロ
ファージ上の種々のケモカインレセプターとそれぞれの
リガンド(特にCXCR4とSDF−1αまたはSDF
−1β、CCR4とMDCまたはTARC、CCR7と
MIP−3βまたはSLCあるいはCCR5とRANT
ES、MIP−1αまたはMIP−1β)との結合を阻
害する作用を有することから、炎症・免疫疾患の治療に
有用であると考えられる。
【0139】従って、具体的には後天性免疫不全症候群
[HIV感染症(エイズ)]、喘息、アトピー性皮膚炎
(蕁麻疹を含む)、鼻炎、結膜炎、アレルギー性気管支
肺アスペルギルス症、アレルギー性好酸球性胃腸症、腎
炎、腎症、肝炎、関節炎、慢性関節リウマチ、移植臓器
拒絶反応、細菌感染時のショックに対する予防及び/ま
たは治療剤として有用であると考えられる。
【0140】
【毒性】本発明で用いる一般式(I)で示される化合物
の毒性は非常に低いものであり、医薬として使用するた
めに十分安全であると判断できる。
【0141】
【医薬品への適用】本発明で用いる一般式(I)で示さ
れる化合物は、後天性免疫不全症候群[HIV感染症
(エイズ)]、喘息、アトピー性皮膚炎(蕁麻疹を含
む)、鼻炎、結膜炎、アレルギー性気管支肺アスペルギ
ルス症、アレルギー性好酸球性胃腸症、腎炎、腎症、肝
炎、関節炎、慢性関節リウマチ、移植臓器拒絶反応、細
菌感染時のショックに対する予防及び/または治療剤に
有用である。本発明で用いる一般式(I)で示される化
合物、その非毒性の塩またはその水和物を上記の目的で
用いるには、通常、全身的または局所的に、経口または
非経口の形で投与される。投与量は、年齢、体重、症
状、治療効果、投与方法、処理時間等により異なるが、
通常、成人一人あたり、1回につき、1mgから1000m
gの範囲で、1日1回から数回経口投与されるか、また
は成人一人あたり、1回につき、1mgから100mg
の範囲で、1日1回から数回非経口投与(好ましくは、
静脈内投与)されるか、または1日1時間から24時間
の範囲で静脈内に持続投与される。もちろん前記したよ
うに、投与量は、種々の条件によって変動するので、上
記投与量より少ない量で十分な場合もあるし、また範囲
を越えて必要な場合もある。
【0142】一般式(I)で示される化合物を投与する
際には、経口投与のための固体組成物、液体組成物およ
びその他の組成物および非経口投与のための注射剤、外
用剤、坐剤等として用いられる。経口投与のための固体
組成物には、錠剤、丸剤、カプセル剤、散剤、顆粒剤等
が含まれる。カプセル剤には、ハードカプセルおよびソ
フトカプセルが含まれる。このような固体組成物におい
ては、ひとつまたはそれ以上の活性物質が、少なくとも
ひとつの不活性な希釈剤、例えばラクトース、マンニト
ール、グルコース、ヒドロキシプロピルセルロース、微
結晶セルロース、デンプン、ポリビニルピロリドン、メ
タケイ酸アルミン酸マグネシウムと混合される。組成物
は、常法に従って、不活性な希釈剤以外の添加剤、例え
ばステアリン酸マグネシウムのような潤滑剤、繊維素グ
リコール酸カルシウムのような崩壊剤、ラクトースのよ
うな安定化剤、グルタミン酸またはアスパラギン酸のよ
うな溶解補助剤を含有していてもよい。錠剤または丸剤
は必要により白糖、ゼラチン、ヒドロキシプロピルセル
ロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレー
トなどの胃溶性あるいは腸溶性物質のフィルムで被覆し
ていてもよいし、また2以上の層で被覆していてもよ
い。さらにゼラチンのような吸収されうる物質のカプセ
ルも包含される。
【0143】経口投与のための液体組成物は、薬剤的に
許容される乳濁剤、溶液剤、シロップ剤、エリキシル剤
等を含む。このような液体組成物においては、ひとつま
たはそれ以上の活性物質が、一般的に用いられる不活性
な希釈剤(例えば、精製水、エタノール)に含有され
る。この組成物は、不活性な希釈剤以外に湿潤剤、懸濁
剤のような補助剤、甘味剤、風味剤、芳香剤、防腐剤を
含有していてもよい。経口投与のためのその他の組成物
としては、ひとつまたはそれ以上の活性物質を含み、そ
れ自体公知の方法により処方されるスプレー剤が含まれ
る。この組成物は不活性な希釈剤以外に亜硫酸水素ナト
リウムのような安定剤と等張性を与えるような緩衝剤、
例えば塩化ナトリウム、クエン酸ナトリウムあるいはク
エン酸のような等張剤を含有していてもよい。スプレー
剤の製造方法は、例えば米国特許第2,868,691号および
同第3,095,355号に詳しく記載されている。
【0144】本発明による非経口投与のための注射剤と
しては、無菌の水性および/または非水性の溶液剤、懸
濁剤、乳濁剤を包含する。水性の溶液剤、懸濁剤として
は、例えば注射用蒸留水および生理食塩水が含まれる。
非水溶性の溶液剤、懸濁剤としては、例えばプロピレン
グリコール、ポリエチレングリコール、オリーブ油のよ
うな植物油、エタノールのようなアルコール類、ポリソ
ルベート80(登録商標)等がある。また、無菌の水性
と非水性の溶液剤、懸濁剤および乳濁剤を混合して使用
してもよい。このような組成物は、さらに防腐剤、湿潤
剤、乳化剤、分散剤、安定化剤(例えば、ラクトー
ス)、溶解補助剤(例えば、グルタミン酸、アスパラギ
ン酸)のような補助剤を含んでいてもよい。これらはバ
クテリア保留フィルターを通すろ過、殺菌剤の配合また
は照射によって無菌化される。これらはまた無菌の固体
組成物を製造し、例えば凍結乾燥品の使用前に、無菌化
または無菌の注射用蒸留水または他の溶媒に溶解して使
用することもできる。非経口投与のためのその他の組成
物としては、ひとつまたはそれ以上の活性物質を含み、
常法により処方される外溶液剤、軟膏、塗布剤、直腸内
投与のための坐剤および膣内投与のためのペッサリー等
が含まれる。
【0145】
【実施例】以下、参考例および実施例により本発明を詳
述するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
クロマトグラフィーによる分離の箇所、TLCに示され
ているカッコ内の溶媒は、使用した溶出溶媒または展開
溶媒を示し、割合は体積比を表わす。また、特に指定し
ない限り、メルク社の7734シリカゲルをカラムクロ
マトグラフィーに使用した。
【0146】参考例1 メチル 4,6−O−イソプロピリデン−α−D−グル
コピラノシド
【化70】 メチル α−D−グルコピラノシド(10g)のジメチ
ルホルムアミド(40ml)とジオキサン(40ml)
混合溶液に、ピリジニウム p−トルエンスルホン酸
(650mg)とアセトンジメチルアセタール(37.8m
l)を加えた。反応混合物を50℃で2日間撹拌した。
反応混合物を室温まで冷却し、トリエチルアミンを加
え、濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=20:
1)で精製し、以下の物性値を有する標題化合物(9.03
g)を得た。 TLC:Rf 0.11(ヘキサン:酢酸エチル=1:1)。
【0147】参考例2 メチル 2−O−テトラデカノイル−3−O−テトラデ
カノイル−4,6−O−イソプロピリデン−α−D−グ
ルコピラノシド
【化71】 参考例1で製造した化合物(1.64g)、ミリスチン酸
(3.98g)、ヨウ化 2−クロロ−1−メチルピリジニ
ウム(17.48g)、ジメチルアミノピリジン(171m
g)のジクロロメタン(70ml)溶液に、トリエチル
アミン(4ml)を加えた。反応混合物を室温で15時
間撹拌した。反応混合物に、飽和塩化アンモニウム水溶
液を加え、ジクロロメタンで抽出した。抽出物を飽和炭
酸水素ナトリウム水溶液、飽和塩化ナトリウム水溶液で
洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。得ら
れた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキ
サン:酢酸エチル=8:1→6:1)で精製し、以下の
物性値を有する標題化合物(0.99g)を得た。 TLC:Rf 0.50(ヘキサン:酢酸エチル=4:1)。
【0148】参考例3 メチル 2−O−テトラデカノイル−3−O−テトラデ
カノイル−α−D−グルコピラノシド
【化72】 参考例2で製造した化合物(1.60g)のテトラヒドロフ
ラン(12ml)、メタノール(12ml)混合溶液
に、p−トルエンスルホン酸・1水和物(116mg)
を加えた。反応混合物を室温で1.5時間撹拌した。反応
混合物を濃縮し、得られた残渣に水を加え、酢酸エチル
で抽出した。抽出物を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄
し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、以下の物性
値を有する標題化合物(1.53g)を得た。 TLC:Rf 0.20(ヘキサン:酢酸エチル=2:1)。
【0149】参考例4 メチル 2−O−テトラデカノイル−3−O−テトラデ
カノイル−6−O−(t−ブチルジメチルシリル)−α
−D−グルコピラノシド
【化73】 参考例3で製造した化合物(1.49g)のジクロロメタン
(24ml)溶液に、氷冷下でイミダゾール(364m
g)とt−ブチルジメチルシリルクロライド(550m
g)を加えた。反応混合物を室温で1時間撹拌した。反
応混合物に水を加え、ジクロロメタンで抽出した。抽出
物を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、以下の物性
値を有する標題化合物(2.01g)を得た。 TLC:Rf 0.85(ヘキサン:酢酸エチル=4:1)。
【0150】実施例1 メチル 2−O−テトラデカノイル−3−O−テトラデ
カノイル−4−O−スルホ−6−O−(t−ブチルジメ
チルシリル)−α−D−グルコピラノシド・ナトリウム
【化74】 参考例4で製造した化合物(1.88g)のピリジン(26
ml)溶液に、三酸化硫黄・ピリジン錯体(1.23g)を
加えた。反応混合物を50℃で1.5時間撹拌した。反応
混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出物を飽
和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和塩化ナトリウム水溶
液で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、以
下の物性値を有する本発明化合物(1.92g)を得た。 TLC:Rf 0.52(クロロホルム:メタノール:水=4
0:10:1)。
【0151】実施例2 メチル 2−O−テトラデカノイル−3−O−テトラデ
カノイル−4−O−スルホ−α−D−グルコピラノシド
・ナトリウム塩
【化75】 実施例1で製造した化合物(1.82mg)のテトラヒドロ
フラン(6ml)と水(2ml)混合溶液に、酢酸(6
ml)を加えた。反応混合物を50℃で30分間撹拌し
た。反応混合物を室温まで冷却し、飽和炭酸水素ナトリ
ウム水溶液を加え、アルカリ性にし、テトラヒドロフラ
ンで抽出した。抽出物を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、
濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(富士シリシア化学BW-235、クロロホルム:メ
タノール:水=9:1:0.07→40:10:1)で精製
し、以下の物性値を有する本発明化合物(1.25g)を得
た。 TLC:Rf 0.38(クロロホルム:メタノール:水=4
0:10:1)、 IR(KBr):ν 3490, 2921, 2851, 1742, 1638, 146
9, 1378, 1259, 1169,1117, 1031, 989, 809, 755, 72
1, 609 cm-1
【0152】実施例2(1)〜2(6) ミリスチン酸の代わりに、相当するカルボン酸を用い
て、参考例2→参考例3→参考例4→実施例1→実施例
2と同様の操作をし、以下に示す本発明化合物を得た。
【0153】実施例2(1) メチル 2−O−(9−フェニルノナノイル)−3−O
−(9−フェニルノナノイル)−4−O−スルホ−α−
D−グルコピラノシド・ナトリウム塩
【化76】 TLC:Rf 0.35(酢酸エチル:メタノール=10:
1)、 IR(KBr):ν 3516, 2925, 2852, 1743, 1604, 149
6, 1454, 1252, 1125,1054, 920, 857 cm-1
【0154】実施例2(2) メチル 2−O−ヘプタノイル−3−O−ヘプタノイル
−4−O−スルホ−α−D−グルコピラノシド・ナトリ
ウム塩
【化77】 TLC:Rf 0.17(クロロホルム:メタノール:酢酸=
15:2:1)、 IR(KBr):ν 3483, 2931, 2859, 1740, 1637, 146
7, 1376, 1263, 1167,1104, 1032, 991, 925, 850, 80
8, 753, 607 cm-1
【0155】実施例2(3) メチル 2−O−エイコサノイル−3−O−エイコサノ
イル−4−O−スルホ−α−D−グルコピラノシド・ナ
トリウム塩
【化78】 TLC:Rf 0.35(クロロホルム:メタノール:酢酸=
15:2:1)、 IR(KBr):ν 3466, 2918, 2850, 1744, 1637, 146
9, 1416, 1378, 1262,1167, 1115, 1034, 989, 927, 80
7, 753, 721, 609, 472, 419 cm-1
【0156】実施例2(4) メチル 2−O−オレオイル−3−O−オレオイル−4
−O−スルホ−α−D−グルコピラノシド・ナトリウム
【化79】 TLC:Rf 0.28(クロロホルム:メタノール:水=1
00:20:1)、 IR(KBr):ν 3483, 3006, 2925, 2854, 1742, 163
8, 1466, 1376, 1246,1168, 1121, 1053, 993, 925, 85
6, 813, 754, 722, 607, 473 cm-1
【0157】実施例2(5) メチル 2−O−[5−(ヘプチルオキシ)ペンタノイ
ル]−3−O−[5−(ヘプチルオキシ)ペンタノイ
ル]−4−O−スルホ−α−D−グルコピラノシド・ナ
トリウム塩
【化80】 TLC:Rf 0.42(クロロホルム:メタノール:水=4
0:10:1)、 IR(KBr):ν 3453, 2928, 2856, 1738, 1640, 145
4, 1378, 1241, 1165,1119, 1031, 992, 811, 758, 69
7, 604 cm-1
【0158】実施例2(6) メチル 2−O−[5−(N−メチル−N−ヘプチルア
ミノ)ペンタノイル]−3−O−[5−(N−メチル−
N−ヘプチルアミノ)ペンタノイル]−4−O−スルホ
−α−D−グルコピラノシド・ナトリウム塩
【化81】 TLC:Rf 0.32(クロロホルム:メタノール:水=4
0:10:1)、 IR(KBr):ν 3388, 2928, 2856, 1740, 1467, 137
7, 1163, 1052, 918, 756 cm-1
【0159】実施例3(1)〜(4) メチル β−D−グルコピラノシドの代わりに、ベンジ
ル β−D−グルコピラノシド、メチル β−D−チオ
グルコピラノシド、1,5−アンヒドロ−D−グルシト
ール、メチル β−L−グルコピラノシドを用いて、参
考例1→参考例2→参考例3→参考例4→実施例1→実
施例2と同様の操作をし、以下に示す本発明化合物を得
た。
【0160】実施例3(1) ベンジル 2−O−テトラデカノイル−3−O−テトラ
デカノイル−4−O−スルホ−β−D−グルコピラノシ
ド・ナトリウム塩
【化82】 TLC:Rf 0.28(クロロホルム:メタノール:水=1
00:20:1)、 IR(KBr):ν 3472, 2924, 2853, 1747, 1637, 146
7, 1377, 1260, 1158,1115, 1079, 1047, 987, 822, 73
1, 698, 596, 486 cm-1
【0161】実施例3(2) メチル 2−O−テトラデカノイル−3−O−テトラデ
カノイル−4−O−スルホ−β−D−チオグルコピラノ
シド・ナトリウム塩
【化83】 TLC:Rf 0.39(クロロホルム:メタノール:水=4
0:10:1)、 IR(KBr):ν 3472, 2921, 2851, 1746, 1637, 146
9, 1258, 1168, 1084,1037, 987, 797 cm-1
【0162】実施例3(3) 2−O−テトラデカノイル−3−O−テトラデカノイル
−4−O−スルホ−1,5−アンヒドロ−D−グルシト
ール・ナトリウム塩
【化84】 TLC:Rf 0.39(クロロホルム:メタノール:水=4
0:10:1)、 IR(KBr):ν 3477, 2956, 2919, 2850, 1742, 163
8, 1469, 1257, 1172,1102, 1068, 1021, 983, 801, 72
1, 621 cm-1
【0163】実施例3(4) メチル 2−O−テトラデカノイル−3−O−テトラデ
カノイル−4−O−スルホ−β−L−グルコピラノシド
・ナトリウム塩
【化85】 TLC:Rf 0.43(クロロホルム:メタノール:水=4
0:10:1)、 IR(KBr):ν 3477, 2956, 2920, 2851, 1739, 163
9, 1469, 1259, 1169,1116, 1031, 989, 807, 754, 72
1,609 cm-1
【0164】参考例5 メチル 2−O−テトラデカノイル−3−O−テトラデ
カノイル−4,6−O−ベンジリデン−α−D−グルコ
ピラノシド
【化86】 参考例1で製造した化合物の代わりに、メチル 4,6
−O−ベンジリデン−α−D−グルコピラノシドを用い
て、参考例2と同様の操作をし、以下の物性値を有する
標題化合物を得た。 TLC:Rf 0.52(ヘキサン:酢酸エチル=4:1)。
【0165】参考例6 メチル 2−O−テトラデカノイル−3−O−テトラデ
カノイル−6−O−ベンジル−α−D−グルコピラノシ
【化87】 参考例5で製造した化合物(1g)およびトリエチルシ
ラン(1.14ml)のジクロロメタン(10ml)溶液
に、氷冷下でトリフルオロ酢酸(0.55ml)を加えた。
反応混合物を室温で4時間撹拌した。反応混合物を酢酸
エチルで希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和
塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで
乾燥し、濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(富士シリシア化学BW−235、ヘ
キサン:酢酸エチル=5:1)で精製し、以下の物性値
を有する標題化合物(785mg)を得た。 TLC:Rf 0.60(ヘキサン:酢酸エチル=2:1)。
【0166】実施例4 メチル 2−O−テトラデカノイル−3−O−テトラデ
カノイル−4−O−スルホ−6−O−ベンジル−α−D
−グルコピラノシド・ナトリウム塩
【化88】 参考例6で製造した化合物を用いて、実施例1と同様の
操作をし、さらに、炭酸水素ナトリウム水溶液を用い
て、ナトリウム塩に変換し、以下の物性値を有する本発
明化合物を得た。 TLC:Rf 0.46(クロロホルム:メタノール:酢酸=
15:2:1)、 IR(KBr):ν 3467, 2922, 2851, 1736, 1636, 146
8, 1267, 1171, 1116,1045, 984, 924, 815, 749, 698,
610 cm-1
【0167】参考例7 メチル 2−O−テトラデカノイル−3−O−テトラデ
カノイル−4−O−ベンジル−α−D−グルコピラノシ
【化89】 参考例5で製造した化合物(1g)の無水テトラヒドロ
フラン(70ml)溶液に、アルゴン雰囲気下、氷冷下
で1.0Mボラン・テトラヒドロフラン錯体のテトラヒド
ロフラン溶液(7.1ml)を滴下した。同温度で5分間
撹拌した。反応混合物に、1.0Mジブチルボラントリフ
ラートのジクロロメタン溶液(1.42ml)を滴下した。
反応混合物を0℃で2時間撹拌した。反応混合物に、ト
リエチルアミンを加え、さらに、メタノールを加え、混
合物を濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(富士シリシア化学BW−235、ヘキ
サン:酢酸エチル=5:1→3:1→2:1)で精製
し、以下の物性値を有する標題化合物(332mg)を
得た。 TLC:Rf 0.36(ヘキサン:酢酸エチル=2:1)。
【0168】参考例8 メチル 2−O−テトラデカノイル−3−O−テトラデ
カノイル−4−O−ベンジル−6−O−メチル−α−D
−グルコピラノシド
【化90】 参考例7で製造した化合物(134mg)のジメチルホ
ルムアミド(1ml)溶液に、60%水素化ナトリウム
(18mg)を加え、さらに、ヨウ化メチル(0.1m
l)を加えた。反応混合物を室温で30分間撹拌した。
反応混合物に飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、ジエ
チルエーテルで抽出した。抽出物を水、飽和塩化ナトリ
ウム水溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃
縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(富士シリシア化学BW−235、ヘキサン:酢
酸エチル=5:1)で精製し、以下の物性値を有する標
題化合物(87mg)を得た。 TLC:Rf 0.69(ヘキサン:酢酸エチル=2:1)。
【0169】参考例9 メチル 2−O−テトラデカノイル−3−O−テトラデ
カノイル−6−O−メチル−α−D−グルコピラノシド
【化91】 参考例8で製造した化合物(86mg)のテトラヒドロ
フラン(1.5ml)溶液に、10%パラジウム炭素(8
0mg)を加え、水素雰囲気下、室温で3日間撹拌し
た。反応混合物をセライト(商品名)を通してろ過し、
ろ液を濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(富士シリシア化学BW−235、ヘキ
サン:酢酸エチル=4:1)で精製し、以下の物性値を
有する標題化合物(76mg)を得た。 TLC:Rf 0.39(ヘキサン:酢酸エチル=2:1)。
【0170】実施例5 メチル 2−O−テトラデカノイル−3−O−テトラデ
カノイル−4−O−スルホ−6−O−メチル−α−D−
グルコピラノシド・ナトリウム塩
【化92】 参考例9で製造した化合物を用いて、実施例1と同様の
操作をし、さらに、炭酸水素ナトリウム水溶液を用い
て、ナトリウム塩に変換し、以下の物性値を有する本発
明化合物を得た。 TLC:Rf 0.32(クロロホルム:メタノール:水=1
00:20:1)、 IR(KBr):ν 3456, 2924, 2853, 1740, 1648, 146
7, 1376, 1236, 1162,1119, 1082, 1045, 998, 921, 83
9, 817, 756, 721, 606, 582, 478 cm-1
【0171】参考例10 メチル 3,4−O−イソプロピリデン−β−L−アラ
ビノピラノシド
【化93】 メチル β−D−グルコピラノシドの代わりに、メチル
β−L−アラビノピラノシドを用いて、参考例1と同
様の操作をし、以下の物性値を有する標題化合物を得
た。 TLC:Rf 0.15(ヘキサン:酢酸エチル=3:2)。
【0172】参考例11 メチル 2−O−[3RS−(テトラデカノイルオキ
シ)テトラデカノイル]−3,4−O−イソプロピリデ
ン−β−L−アラビノピラノシド
【化94】 参考例10で製造した化合物と3RS−(テトラデカノ
イルオキシ)テトラデカン酸を用いて、参考例2と同様
の操作をし、以下の物性値を有する標題化合物を得た。 TLC:Rf 0.67(ヘキサン:酢酸エチル=3:2)。
【0173】参考例12 メチル 2−O−[3RS−(テトラデカノイルオキ
シ)テトラデカノイル]−β−L−アラビノピラノシド
【化95】 参考例11で製造した化合物を用いて、実施例2と同様
の操作をし、以下の物性値を有する標題化合物を得た。 TLC:Rf 0.29(ヘキサン:酢酸エチル=1:1)。
【0174】参考例13 メチル 2−O−[3RS−(テトラデカノイルオキ
シ)テトラデカノイル]−3−O−テトラデカノイル−
β−L−アラビノピラノシド
【化96】 参考例12で製造した化合物を用いて、参考例2と同様
の操作をし、以下の物性値を有する標題化合物を得た。 TLC:Rf 0.15(ヘキサン:酢酸エチル=4:1)。
【0175】実施例6 メチル 2−O−[3RS−(テトラデカノイルオキ
シ)テトラデカノイル]−3−O−テトラデカノイル−
4−O−スルホ−β−L−アラビノピラノシド・カルシ
ウム、ナトリウム、マグネシムの混合物塩
【化97】 参考例13で製造した化合物を用いて、実施例1と同様
の操作をし、さらに、シリカゲルカラムクロマトグラフ
ィーによって精製し、以下の物性値を有する本発明化合
物を得た。 TLC:Rf 0.31(ジクロロメタン:メタノール=1
7:3)、 IR(CHCl3):ν 3530, 1735, 1465, 1275, 1137, 10
73, 1000, 915 cm-1
【0176】実施例6(1) メチル 2−O−[3RS−(テトラデカノイルオキ
シ)テトラデカノイル]−3−O−テトラデカノイル−
4−O−スルホ−β−D−アラビノピラノシド・カルシ
ウム、ナトリウム、マグネシムの混合物塩
【化98】 メチル β−L−アラビノピラノシドの代わりに、メチ
ル β−D−アラビノピラノシドを用いて、参考例10
→参考例11→参考例12→参考例13→実施例6と同
様の操作をし、以下の物性値を有する本発明化合物を得
た。 TLC:Rf 0.12(ジクロロメタン:メタノール=9:
1)、 IR(CHCl3):ν 3470, 2940, 2860, 1735, 1462, 12
80, 1200, 1135, 1176, 1000 cm-1
【0177】参考例14 メチル 2−O−テトラデカノイル−3,4−O−イソ
プロピリデン−β−L−アラビノピラノシド
【化99】 参考例10で製造した化合物を用いて、参考例2と同様
の操作をし、以下の物性値を有する標題化合物を得た。 TLC:Rf 0.60(ヘキサン:酢酸エチル=3:2)。
【0178】参考例15 メチル 2−O−テトラデカノイル−β−L−アラビノ
ピラノシド
【化100】 参考例14で製造した化合物を用いて参考例12と同様
の操作をし、以下の物性値を有する標題化合物を得た。 TLC:Rf 0.16(ヘキサン:酢酸エチル=1:1)。
【0179】参考例16 メチル 2−O−テトラデカノイル−3−O−[3−
(テトラデカノイルオキシ)テトラデカノイル]−β−
L−アラビノピラノシドの高極性体および低極性体
【化101】 参考例15で製造した化合物を用いて、参考例11と同
様の操作をし、以下の物性値を有する標題化合物を得
た。 高極性体 TLC:Rf 0.27(ヘキサン:酢酸エチル=4:1、2
回展開)。 低極性体 TLC:Rf 0.32(ヘキサン:酢酸エチル=4:1、2
回展開)。
【0180】実施例7 メチル 2−O−テトラデカノイル−3−O−[3−
(テトラデカノイルオキシ)テトラデカノイル]−4−
O−スルホ−β−L−アラビノピラノシド・カルシウ
ム、ナトリウム、マグネシウムの混合物塩の高極性体
【化102】 参考例16で製造した化合物の高極性体を用いて、実施
例1と同様の操作をし、さらに、シリカゲルカラムクロ
マトグラフィーによって精製し、以下の物性値を有する
本発明化合物を得た。 TLC:Rf 0.33(ジクロロメタン:メタノール=1
7:3)、 IR(CHCl3):ν 3500, 2940, 2860, 1735, 1462, 12
72, 1138, 1075, 1040, 1000 cm-1
【0181】実施例7(1)および(2) メチル β−L−アラビノピラノシドの代わりに、メチ
ル β−D−アラビノピラノシドを用いて、参考例10
→参考例14→参考例15→参考例16→実施例7と同
様の操作をするか、参考例16で製造した化合物の低極
性体を用いて、実施例7と同様の操作をし、以下に示し
た本発明化合物を得た。
【0182】実施例7(1) メチル 2−O−テトラデカノイル−3−O−[3−
(テトラデカノイルオキシ)テトラデカノイル]−4−
O−スルホ−β−L−アラビノピラノシド・カルシウ
ム、ナトリウム、マグネシウムの混合物塩の低極性体
【化103】 TLC:Rf 0.33(ジクロロメタン:メタノール=1
7:3)、 IR(CHCl3):ν 3500, 2930, 2855, 1735, 1460, 12
68, 1134, 1070, 1035, 999 cm-1
【0183】実施例7(2) メチル 2−O−テトラデカノイル−3−O−[3−
(テトラデカノイルオキシ)テトラデカノイル]−4−
O−スルホ−β−D−アラビノピラノシド・カルシウ
ム、ナトリウム、マグネシウムの混合物塩の高極性体
【化104】 TLC:Rf 0.16(ジクロロメタン:メタノール=9:
1)、 IR(CHCl3):ν 3500, 2940, 2860, 1735, 1460, 12
70, 1220, 1135, 1075, 1037, 1000 cm-1
【0184】参考例17 メチル 3−O−テトラデカノイル−α−D−キシロシ
【化105】 メチル D−キシロシド(5.47g)のベンゼン(30m
l)溶液に、フェニルボロン酸(4.47g)、カンファー
スルホン酸(10mg)を加えた。反応混合物を80℃
で撹拌し、生成する水をディーンスタークトラップ(De
an-Stark trap)を用いて除去した。反応混合物を1.5時
間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、濃縮した。得
られた残渣をジクロロメタン(50ml)に溶かし、氷
冷下でピリジン(4ml)テトラデカノイルクロライド
(11ml)を加えた。反応混合物を室温で3時間撹拌
した。反応混合物に水を加え、抽出した。抽出物を1N
塩酸水溶液(×3)、飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄
し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮した。得られ
た残渣をテトラヒドロフラン(50ml)に溶かし、氷
冷下で飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(50ml)、3
0%過酸化水素水(10ml)を加えた。反応混合物を
室温で3時間撹拌した。反応混合物をヘキサン:酢酸エ
チル=1:1の混合溶液で抽出した。抽出物を1N水酸
化ナトリウム水溶液(×3)、飽和塩化ナトリウム水溶
液で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮し
た。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(ヘキサン:酢酸エチル=3:2)で精製し、以下の
物性値を有する標題化合物(2.87g)を得た。 TLC:Rf 0.35(ヘキサン:酢酸エチル=1:1)。
【0185】参考例18 メチル 2−O−[3RS−(テトラデカノイルオキ
シ)テトラデカノイル]−3−O−テトラデカノイル−
α−D−キシロシド
【化106】 参考例17で製造した化合物を用いて、参考例11と同
様の操作をし、以下の物性値を有する標題化合物を得
た。 TLC:Rf 0.48(ヘキサン:酢酸エチル=2:1)。
【0186】実施例8 メチル 2−O−[3RS−(テトラデカノイルオキ
シ)テトラデカノイル]−3−O−テトラデカノイル−
4−O−スルホ−α−D−キシロシド・カルシウム、ナ
トリウム、マグネシウムの混合物塩
【化107】 参考例18で製造した化合物を用いて、実施例1と同様
の操作をし、さらに、シリカゲルカラムクロマトグラフ
ィーによって精製し、以下の物性値を有する本発明化合
物を得た。 TLC:Rf 0.14(ジクロロメタン:メタノール=9:
1)、 IR(CHCl3):ν 3520, 2937, 2860, 1738, 1468, 13
30-1135, 1040, 996 cm-1
【0187】実施例8(1) 2−O−[3RS−(テトラデカノイルオキシ)テトラ
デカノイル]−3−O−テトラデカノイル−4−O−ス
ルホ−1,5−アンヒドロキシリトール・カルシウム、
ナトリウム、マグネシウムの混合物塩
【化108】 メチル D−キシロシドの代わりに、1,5−アンヒド
ロキシリトールを用いて、参考例17→参考例18→実
施例8と同様の操作をし、以下の物性値を有する本発明
化合物を得た。 IR(CHCl3):ν 3500, 2935, 2860, 1736, 1465, 12
67, 1210, 1160, 1112, 1072, 1032, 992 cm-1
【0188】実施例9(1)および9(2) メチル 3−O−ベンジル−4,6−O−イソプロピリ
デン−α−D−グルコピラノシドと3RS−ヒドロキシ
テトラデカン酸を用いて、参考例11→参考例9→参考
例2→参考例3→参考例4→実施例1→実施例2と同様
の操作をし、以下に示した本発明化合物を得た。
【0189】実施例9(1) メチル 2−O−[3−(テトラデカノイルオキシ)テ
トラデカノイル]−3−O−テトラデカノイル−4−O
−スルホ−α−D−グルコピラノシド・カルシウム、ナ
トリウム、マグネシウムの混合物塩の低極性体
【化109】 TLC:Rf 0.35(ジクロロメタン:メタノール=1
7:3)、 IR(CHCl3):ν 3500, 2925, 2857, 1734, 1460, 12
50, 1162, 1116, 1082, 1048, 1028, 992, 818, 598 cm
-1
【0190】実施例9(2) メチル 2−O−[3−(テトラデカノイルオキシ)テ
トラデカノイル]−3−O−テトラデカノイル−4−O
−スルホ−α−D−グルコピラノシド・カルシウム、ナ
トリウム、マグネシウムの混合物塩の高極性体
【化110】 TLC:Rf 0.37(ジクロロメタン:メタノール=1
7:3)、 IR(CHCl3):ν 3450, 2924, 2855, 1736, 1460, 12
72, 1160, 1113, 1086, 988, 595 cm-1
【0191】参考例19 1,6−アンヒドロ−2,3−O−イソプロピリデン−
4−O−ベンジル−β−D−マンノピラノシド
【化111】 60%水素化ナトリウム(208mg)のジメチルホル
ムアミド(10ml)の懸濁液にアルゴン雰囲気下、
1,6−アンヒドロ−2,3−O−イソプロピリデン−
β−D−マンノピラノシド(1g)のジメチルホルムア
ミド(10ml)溶液を加えた。反応混合物を10分間
撹拌した後、臭化ベンジル(0.59ml)を加えた。反応
混合物を室温で30分間撹拌した。反応混合物に水を加
え、酢酸エチルで抽出した。抽出物を水(×3)、飽和
塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで
乾燥し、濃縮し、以下の物性値を有する標題化合物(1.
5g)を得た。 TLC:Rf 0.83(ヘキサン:酢酸エチル=1:1)。
【0192】参考例20 1,6−アンヒドロ−4−O−ベンジル−β−D−マン
ノピラノシド
【化112】 参考例19で製造した化合物(1.35g)に90%トリフ
ルオロ酢酸水溶液(10ml)を加えた。反応混合物を
室温で15分間撹拌し、反応混合物を濃縮した。得られ
た残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサ
ン:酢酸エチル=1:1)で精製し、以下の物性値を有
する標題化合物(0.83g)を得た。 TLC:Rf 0.19(ヘキサン:酢酸エチル=1:1)。
【0193】参考例21 1,6−アンヒドロ−2−O−テトラデカノイル−3−
O−テトラデカノイル−4−O−ベンジル−β−D−マ
ンノピラノシド
【化113】 参考例20で製造した化合物を用いて、参考例2と同様
の操作をし、以下の物性値を有する標題化合物を得た。 TLC:Rf 0.61(ヘキサン:酢酸エチル=3:1)。
【0194】参考例22 1,6−アンヒドロ−2−O−テトラデカノイル−3−
O−テトラデカノイル−β−D−マンノピラノシド
【化114】 参考例21で製造した化合物を用いて、参考例9と同様
の操作をし、以下の物性値を有する標題化合物を得た。 TLC:Rf 0.59(ヘキサン:酢酸エチル=1:1)。
【0195】実施例10 1,6−アンヒドロ−2−O−テトラデカノイル−3−
O−テトラデカノイル−4−O−スルホ−β−D−マン
ノピラノシド・ナトリウム塩
【化115】 参考例22で製造した化合物を用いて、実施例1と同様
の操作をし、さらに、炭酸水素ナトリウム水溶液を用い
て、ナトリウム塩に変換し、以下の物性値を有する本発
明化合物を得た。 TLC:Rf 0.58(クロロホルム:メタノール:水=4
0:10:1)、 IR(KBr):ν 3489, 2956, 2919, 2850, 1744, 163
8, 1469, 1379, 1258,1158, 1116, 1077, 1036, 991, 9
03, 825, 808, 721, 592 cm-1
【0196】参考例23 3−ベンジルオキシ−1−シクロヘキセン
【化116】 1,6−アンヒドロ−2,3−O−イソプロピリデン−
β−D−マンノピラノシドの代わりに、2−シクロヘキ
セン−1−オールを用いて、参考例19と同様の操作を
し、以下の物性値を有する標題化合物を得た。 TLC:Rf 0.75(ヘキサン:酢酸エチル=8:1)。
【0197】参考例24 2,3(anti)−エポキシ−1−ベンジルオキシシ
クロヘキサン(1)および2,3(syn)−エポキシ
−1−ベンジルオキシシクロヘキサン(2)
【化117】 参考例23で製造した化合物(5g)のジクロロメタン
(150ml)溶液に、0℃でm−クロロ過安息香酸
(6.69g)を加えた。反応混合物を室温で2日間撹拌し
た。反応混合物を10%チオ硫酸ナトリウム水溶液、飽
和炭酸水素ナトリウム水溶液、1N水酸化ナトリウム水
溶液、水、飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫
酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。得られた残渣をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチ
ル=6:1→4:1)で精製し、以下の物性値を有する
標題化合物(1)(3.07g)、標題化合物(2)(1.19
g)をそれぞれ得た。 参考例24(1) TLC:Rf 0.79(ヘキサン:酢酸エチル=2:
1)。 参考例24(2) TLC:Rf 0.66(ヘキサン:酢酸エチル=2:
1)。
【0198】参考例25 3(syn)−ヒドロキシ−2(anti)−ヒドロキ
シ−1−ベンジルオキシシクロヘキサン
【化118】 参考例24で製造した化合物(1)(3.17g)のジメチ
ルスルホキシド(30ml)とジオキサン(40ml)
溶液に、2N水酸化ナトリウム水溶液(78ml)を加
えた。反応混合物を100℃で17時間撹拌した。反応
混合物に2N塩酸水溶液を加えてpH3にし、酢酸エチ
ルで抽出した。抽出物を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗
浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、以下の物
性値を有する標題化合物(3.19g)を得た。 TLC:Rf 0.10(ヘキサン:酢酸エチル=2:
1)。
【0199】参考例26 3(syn)−テトラデカノイルオキシ−2(ant
i)−テトラデカノイルオキシ−1−ベンジルオキシシ
クロヘキサン
【化119】 参考例25で製造した化合物を用いて、参考例2と同様
の操作をし、以下の物性値を有する標題化合物を得た。 TLC:Rf 0.86(ヘキサン:酢酸エチル=4:
1)。
【0200】参考例27 3(syn)−テトラデカノイルオキシ−2(ant
i)−テトラデカノイルオキシシクロヘキサノール
【化120】 参考例26で製造した化合物を用いて、参考例9と同様
の操作をし、以下の物性値を有する標題化合物を得た。 TLC:Rf 0.34(ヘキサン:酢酸エチル=4:
1)。
【0201】実施例11 3(syn)−テトラデカノイルオキシ−2(ant
i)−テトラデカノイルオキシシクロヘキサ−1−イル
−O−スルホン酸・ナトリウム塩
【化121】 参考例27で製造した化合物を用いて、実施例1と同様
の操作をし、さらに、炭酸水素ナトリウム水溶液を用い
て、ナトリウム塩に変換し、以下の物性値を有する本発
明化合物を得た。 TLC:Rf 0.38(クロロホルム:メタノール:水=
40:10:1)、 IR(KBr):ν 3484, 2919, 2850, 1739, 1640, 146
9, 1378, 1232, 1173,1109, 1074, 996, 953, 889, 85
7, 806, 721, 620 cm-1
【0202】実施例11(1) 3(anti)−テトラデカノイルオキシ−2(sy
n)−テトラデカノイルオキシシクロヘキサ−1−イル
−O−スルホン酸・ナトリウム塩
【化122】 参考例24(2)で製造した化合物を用いて、参考例2
5→参考例26→参考例27→実施例11と同様の操作
をし、以下の物性値を有する本発明化合物を得た。 TLC:Rf 0.47(クロロホルム:メタノール:水=
40:10:1)、 IR(KBr):ν 3459, 2920, 2851, 1737, 1723, 147
0, 1414, 1347, 1258,1213, 1166, 1114, 1053, 988, 9
23, 890, 859, 802, 719, 684 cm-1
【0203】参考例28 2,3−O−イソプロピリデンシクロヘキサン−1−オ
ール
【化123】 シクロヘキサン−1,2,3−トリオールを用いて、参
考例1と同様の操作をし、以下の物性値を有する標題化
合物を得た。 TLC:Rf 0.38(ヘキサン:酢酸エチル=1:
1)。
【0204】参考例29 2,3(syn)−O−イソプロピリデンシクロヘキサ
ン−1−ベンジルオキシシクロヘキサン
【化124】 参考例28で製造した化合物を用いて、参考例19と同
様の操作をし、以下の物性値を有する標題化合物を得
た。 TLC:Rf 0.78(ヘキサン:酢酸エチル=1:
1)。
【0205】参考例30 2(syn)−ヒドロキシ−3(syn)−ヒドロキシ
−1−ベンジルオキシシクロヘキサン
【化125】 参考例29で製造した化合物を用いて、参考例3と同様
の操作をし、以下の物性値を有する標題化合物を得た。 TLC:Rf 0.31(ヘキサン:酢酸エチル=1:
1)。
【0206】実施例12 3(syn)−テトラデカノイルオキシ−2(syn)
−テトラデカノイルオキシシクロヘキサ−1−イル−O
−スルホン酸・ナトリウム塩
【化126】 参考例30で製造した化合物を用いて、参考例26→参
考例27→実施例11と同様の操作をし、さらに、炭酸
水素ナトリウム水溶液を用いて、ナトリウム塩に変換
し、以下の物性値を有する本発明化合物を得た。 TLC:Rf 0.25(クロロホルム:メタノール:水=
40:10:1)、 IR(neat):ν 3457, 2922, 2853, 1739, 1466, 125
8, 1121, 1078, 1035,985, 889, 812, 721, 604 cm-1
【0207】実施例13 メチル 2−O−テトラデカノイル−3−O−テトラデ
カノイル−4−O−(ジフェニルオキシ)ホスホノ−6
−O−(t−ブチルジメチルシリル)−α−D−グルコ
ピラノシド
【化127】 参考例4で製造した化合物(211mg)のベンゼン
(2ml)溶液に、ジメチルアミノピリジン(141m
g)、ピリジン(0.093ml)、ジフェニルホスホロク
ロリデート(311mg)を加えた。反応混合物を室温
で一晩撹拌した。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで
抽出した。抽出物を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽
和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウム
で乾燥し、濃縮し、以下の物性値を有する本発明化合物
(240mg)を得た。 TLC:Rf 0.57(ヘキサン:酢酸エチル=5:
1)。
【0208】実施例14 メチル 2−O−テトラデカノイル−3−O−テトラデ
カノイル−4−O−(ジフェニルオキシ)ホスホノ−α
−D−グルコピラノシド
【化128】 実施例13で製造した化合物を用いて、実施例2と同様
の操作をし、以下の物性値を有する本発明化合物(19
0mg)を得た。 TLC:Rf 0.13(ヘキサン:酢酸エチル=3:
1)。
【0209】実施例15 メチル 2−O−テトラデカノイル−3−O−テトラデ
カノイル−4−O−ホスホノ−α−D−グルコピラノシ
【化129】 実施例14で製造した化合物(170mg)のメタノー
ル(2ml)とテトラヒドロフラン(1ml)混合溶液
に、二酸化白金(30mg)を加えた。反応混合物を水
素雰囲気下、室温で3日間撹拌した。反応混合物をセラ
イト(商品名)を通してろ過し、ろ液を濃縮し、以下の
物性値を有する本発明化合物(117mg)を得た。 TLC:Rf 0.33(ジクロロメタン:メタノール=7:
3)、 IR(CHCl3):ν 3300, 2930, 2855, 1737, 1460, 13
80, 1240, 1148, 1112, 1035, 952, 905 cm-1
【0210】実施例16(1)〜(3) ミリスチン酸の代わりに、相当するカルボン酸と参考例
1で製造した化合物を用いて、参考例2→参考例3→参
考例4→実施例1→実施例2と同様の操作をし、以下に
示す本発明化合物を得た。
【0211】実施例16(1) メチル 2−O−デカノイル−3−O−デカノイル−4
−O−スルホ−α−D−グルコピラノシド・ナトリウム
【化130】 TLC:Rf 0.39(クロロホルム:メタノール:水=
40:10:1)、 IR(KBr):ν 3476, 2926, 2854, 1742, 1639, 146
8, 1378, 1251, 1166,1115, 1052, 991, 810, 754, 607
cm-1
【0212】実施例16(2) メチル 2−O−ヘキサデカノイル−3−O−ヘキサデ
カノイル−4−O−スルホ−α−D−グルコピラノシド
・ナトリウム塩
【化131】 TLC:Rf 0.31(クロロホルム:メタノール:水=
40:10:1)、 IR(KBr):ν 3488, 2919, 2850, 1743, 1638, 146
9, 1378, 1266, 1169,1117, 1051, 989, 810, 755, 72
1, 611 cm-1
【0213】実施例16(3) メチル 2−O−ドデカノイル−3−O−ドデカノイル
−4−O−スルホ−α−D−グルコピラノシド・ナトリ
ウム塩
【化132】 TLC:Rf 0.49(クロロホルム:メタノール:水=
40:10:1)、 IR(KBr):ν 3486, 2922, 2852, 1741, 1638, 146
8, 1260, 1116, 1032,990, 809, 754, 721, 607 cm-1
【0214】参考例31 メチル 4,6−O−ベンジリデン−α−D−ガラクト
ピラノシド
【化133】 メチル α−D−ガラクトピラノシド(2g)とベンゾ
アルデヒドジメチルアセタール(1.72g)のクロロホル
ム(20ml)懸濁液にカンファースルホン酸(23m
g)を加えた。反応混合物を5時間還流した。反応混合
物を濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(富士シリシア化学BW-235、クロロホル
ム:メタノール=10:1)で精製し、以下の物性値を
有する標題化合物(2.40g)を得た。 TLC:Rf 0.50(クロロホルム:メタノール:水=
100:20:1)。
【0215】参考例32 メチル 2−O−テトラデカノイル−3−O−テトラデ
カノイル−4,6−O−ベンジリデン−α−D−ガラク
トピラノシド
【化134】 参考例31で製造した化合物を用いて、参考例2と同様
の操作をし、以下の物性値を有する標題化合物を得た。 TLC:Rf 0.35(ヘキサン:酢酸エチル=4:
1)。
【0216】参考例33 メチル 2−O−テトラデカノイル−3−O−テトラデ
カノイル−α−D−ガラクトピラノシド
【化135】 参考例32で製造した化合物を用いて、参考例20と同
様の操作をし、以下の物性値を有する標題化合物を得
た。 TLC:Rf 0.44(ヘキサン:酢酸エチル=1:
1)。
【0217】実施例17 メチル 2−O−テトラデカノイル−3−O−テトラデ
カノイル−4−O−スルホ−α−D−ガラクトピラノシ
ド・ナトリウム塩
【化136】 参考例33で製造した化合物を用いて、参考例4→実施
例1→実施例2と同様の操作をし、以下の物性値を有す
る本発明化合物を得た。 TLC:Rf 0.34(クロロホルム:メタノール:水=
100:20:1)、 IR(KBr):ν 3474, 2923, 2852, 1738, 1636, 146
8, 1378, 1258, 1164,1116, 1042, 949, 895, 852, 82
5, 694, 579 cm-1
【0218】実施例17(1) メチル 2−O−テトラデカノイル−3−O−テトラデ
カノイル−4−O−スルホ−α−D−マンノピラノシド
・ナトリウム塩
【化137】 メチル α−D−ガラクトピラノシドの代わりに、メチ
ル α−D−マンノピラノシドを用いて、参考例31→
参考例32→参考例33→実施例17と同様の操作を
し、以下の物性値を有する本発明化合物を得た。 TLC:Rf 0.31(クロロホルム:メタノール:水=
100:20:1)、 IR(KBr):ν 3461, 2920, 2851, 1734, 1469, 129
2, 1214, 1141, 1065,1007, 920, 849, 771, 721, 591,
419 cm-1
【0219】参考例34 メチル 2−O−テトラデカノイル−4,6−O−イソ
プロピリデン−α−D−グルコピラノシド
【化138】 メチル 4,6−O−イソプロピリデン−α−D−グル
コピラノシドの代わりに、メチル 3−O−ベンジル−
4,6−O−イソプロピリデン−α−D−グルコピラノ
シドを用いて、参考例2→参考例9と同様の操作をし、
以下の物性値を有する標題化合物を得た。 TLC:Rf 0.13(ヘキサン:酢酸エチル=4:
1)。
【0220】実施例18 メチル 2−O−テトラデカノイル−3−O−(9−フ
ェニルノナノイル)−4−O−スルホ−α−D−グルコ
ピラノシド・ナトリウム塩
【化139】 ミリスチン酸の代わりに、9−フェニルノナン酸と参考
例34で製造した化合物を用いて、参考例2→参考例3
→参考例4→実施例1→実施例2と同様の操作をし、以
下の物性値を有する本発明化合物を得た。 TLC:Rf 0.33(クロロホルム:メタノール:水=
40:10:1)、 IR(KBr):ν 3503, 2925, 2853, 1742, 1638, 146
7, 1250, 1168, 1122,1052, 991, 813, 748, 698, 607
cm-1
【0221】実施例19 メチル 2−O−テトラデカノイル−3−O−テトラデ
カノイル−6−O−スルホ−α−D−グルコピラノシド
・ナトリウム塩
【化140】 参考例3で製造した化合物を用いて、実施例1と同様の
操作をし、以下の物性値を有する本発明化合物を得た。 TLC:Rf 0.34(クロロホルム:メタノール:水=
40:10:1)、 IR(KBr):ν 3480, 2956, 2918, 2850, 1737, 147
0, 1253, 1229, 1171,1062, 1004, 828, 719 cm-1
【0222】実施例19(1) メチル 2−O−ドデカノイル−3−O−ドデカノイル
−6−O−スルホ−α−D−グルコピラノシド・ナトリ
ウム塩
【化141】 参考例3で製造した化合物の代わりに、メチル 2−O
−ドデカノイル−3−O−ドデカノイル−α−D−グル
コピラノシドを用いて、実施例19と同様の操作をし、
以下の物性値を有する本発明化合物を得た。 TLC:Rf 0.20(クロロホルム:メタノール:水=
40:10:1)、 IR(KBr):ν 3482, 2918, 2850, 1736, 1639, 147
1, 1416, 1382, 1239,1172, 1112, 1063, 1006, 942, 8
29, 718 cm-1
【0223】実施例20 メチル 2−O−テトラデカノイル−3−O−テトラデ
カノイル−4−O−スルホ−6−O−スルホ−α−D−
グルコピラノシド・二ナトリウム塩
【化142】 実施例19で製造した化合物を用いて、実施例1と同様
の操作をし、以下の物性値を有する本発明化合物を得
た。 TLC:Rf 0.42(クロロホルム:メタノール:水=
40:10:1)、 IR(KBr):ν 3505, 2925, 2853, 1740, 1631, 146
8, 1380, 1239, 1157,1065, 1034, 963, 845, 755, 617
cm-1
【0224】実施例20(1) メチル 2−O−ドデカノイル−3−O−ドデカノイル
−4−O−スルホ−6−O−スルホ−α−D−グルコピ
ラノシド・二ナトリウム塩
【化143】 実施例19(1)で製造した化合物を用いて、実施例2
0と同様の操作をし、以下の物性値を有する本発明化合
物を得た。 TLC:Rf 0.12(クロロホルム:メタノール:水=
40:10:1)、 IR(KBr):ν 3502, 2925, 2854, 1739, 1630, 146
6, 1379, 1239, 1158,1113, 1085, 1065, 1035, 845, 7
54, 616 cm-1
【0225】実施例21 2−O−テトラデカノイル−3−O−テトラデカノイル
−6−O−スルホ−D−グルコース・ナトリウム塩
【化144】 実施例3(1)で製造した化合物を用いて、参考例9と
同様の操作をし、以下の物性値を有する本発明化合物を
得た。 TLC:Rf 0.16(クロロホルム:メタノール:水=
40:10:1)、 IR(KBr):ν 3460, 2918, 2850, 1738, 1470, 125
7, 1174, 1037, 985, 815, 768, 720, 614 cm-1
【0226】参考例35 メチル 2−O−ベンジル−4,6−O−イソプロピリ
デン−α−D−グルコピラノシドおよびメチル 2−O
−ベンジル−3−O−ベンジル−4,6−O−イソプロ
ピリデン−α−D−グルコピラノシド
【化145】 参考例1で製造した化合物(468mg)のジメチルホル
ムアミド(10ml)溶液に60%水素化ナトリウム
(80mg)を加えた。反応混合物に、臭化ベンジルを
加えた。反応混合物を室温で2時間攪拌した。反応混合
物に、水を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出物を水で
洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。得ら
れた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキ
サン:酢酸エチル=4:1→1:1)で精製し、以下の
物性値を有する標題化合物(1)(456mg)、標題化
合物(2)(141mg)をそれぞれ得た。 参考例35(1) TLC:Rf 0.64(ヘキサン:酢酸エチル=1:
1)。 参考例35(2) TLC:Rf 0.91(ヘキサン:酢酸エチル=1:
1)。
【0227】参考例36 メチル 2−O−ベンジル−3−O−テトラデカノイル
−4−O−テトラデカノイル−6−O−(t−ブチルジ
メチルシリル)−α−D−グルコピラノシド
【化146】 参考例35で製造した化合物(1)を用いて、参考例3
→参考例4→参考例2と同様の操作をし、以下の物性値
を有する標題化合物を得た。 TLC:Rf 0.74(ヘキサン:酢酸エチル=4:
1)。
【0228】実施例22 メチル 2−O−ベンジル−3−O−テトラデカノイル
−4−O−テトラデカノイル−6−O−スルホ−α−D
−グルコピラノシド・ナトリウム塩
【化147】 参考例36で製造した化合物を用いて、実施例2→実施
例1と同様の操作をし、以下の物性値を有する本発明化
合物を得た。 TLC:Rf 0.62(クロロホルム:メタノール:水=
40:10:1)、 IR(KBr):ν 3602, 2920, 2850, 1741, 1469, 125
6, 1164, 1109, 1068,1005, 948, 832, 759, 696 c
m-1
【0229】実施例23 メチル 3−O−テトラデカノイル−4−O−テトラデ
カノイル−6−O−スルホ−α−D−グルコピラノシド
・ナトリウム塩
【化148】 実施例22で製造した化合物を用いて、参考例9と同様
の操作をし、以下の物性値を有する本発明化合物を得
た。 TLC:Rf 0.29(クロロホルム:メタノール:水=
40:10:1)、 IR(KBr):ν 3470, 2918, 2850, 1745, 1634, 147
0, 1416, 1374, 1254,1180, 1071, 1057, 1011, 818, 7
53, 719, 584 cm-1
【0230】実施例24 メチル 3−O−テトラデカノイル−4−O−テトラデ
カノイル−2−O−スルホ−α−D−グルコピラノシド
・ナトリウム塩
【化149】 参考例36で製造した化合物を用いて、参考例9→実施
例1→実施例2と同様の操作をし、以下の物性値を有す
る本発明化合物を得た。 TLC:Rf 0.37(クロロホルム:メタノール:水=
40:10:1)、 IR(KBr):ν 3542, 2957, 2920, 2851, 1747, 163
9, 1469, 1255, 1173,1114, 1025, 826, 721, 586 c
m-1
【0231】実施例25 メチル 2−O−ベンジル−3−O−テトラデカノイル
−4−O−スルホ−α−D−グルコピラノシド・ナトリ
ウム塩
【化150】 参考例35で製造した化合物を用いて、参考例2→参考
例3→参考例4→実施例1→実施例2と同様の操作を
し、以下の物性値を有する本発明化合物を得た。 TLC:Rf 0.47(クロロホルム:メタノール:水=
40:10:1)。
【0232】実施例26 メチル 3−O−テトラデカノイル−4−O−スルホ−
α−D−グルコピラノシド・ナトリウム塩
【化151】 実施例25で製造した化合物を用いて、参考例9と同様
の操作をし、以下の物性値を有する本発明化合物を得
た。 TLC:Rf 0.22(クロロホルム:メタノール:水=
40:10:1)、 IR(KBr):ν 3448, 2925, 2854, 1732, 1468, 137
7, 1258, 1051, 1023,993, 798, 753, 607 cm-1
【0233】実施例27 メチル 3−O−(2−テトラデカニル)ヘキサデカノ
イル−4−O−スルホ−6−O−スルホ−α−D−グル
コピラノシド・二ナトリウム塩
【化152】 ミリスチン酸の代わりに、(2−テトラデカニル)ヘキ
サデカン酸と参考例35で製造した化合物(1)を用い
て、参考例2→参考例3→実施例1→参考例9と同様の
操作をし、以下の物性値を有する本発明化合物を得た。 TLC:Rf 0.10(クロロホルム:メタノール:水=
40:10:1)、 IR(KBr):ν 3529, 2920, 2851, 1720, 1639, 146
8, 1242, 1036, 1000,792, 741, 609 cm-1
【0234】参考例37 メチル 4−O−テトラデカノイル−6−O−テトラデ
カノイル−α−D−グルコピラノシド
【化153】 参考例35で製造した化合物(2)を用いて、参考例3
→参考例2→参考例9と同様の操作をし、以下の物性値
を有する標題化合物を得た。 TLC:Rf 0.13(ヘキサン:酢酸エチル=4:
1)。
【0235】実施例28 メチル 4−O−テトラデカノイル−6−O−テトラデ
カノイル−2−O−スルホ−α−D−グルコピラノシド
・ナトリウム塩(1)およびメチル 4−O−テトラデ
カノイル−6−O−テトラデカノイル−2−O−スルホ
−3−O−スルホ−α−D−グルコピラノシド・二ナト
リウム塩(2)
【化154】 参考例37で製造した化合物を用いて、実施例1と同様
の操作をし、以下の物性値を有する本発明化合物(1)
および本発明化合物(2)をそれぞれ得た。
【0236】実施例28(1) TLC:Rf 0.35(クロロホルム:メタノール:水=
40:10:1)、 IR(KBr):ν 3362, 2919, 2850, 1749, 1469, 141
3, 1392, 1255, 1178,1157, 1083, 1063, 990, 829, 75
5, 719, 669, 626, 577 cm-1
【0237】実施例28(2) TLC:Rf 0.23(クロロホルム:メタノール:水=
40:10:1)、 IR(KBr):ν 3507, 2922, 2851, 1739, 1637, 146
9, 1377, 1231, 1170,1053, 997, 922, 828, 736, 587
cm-1
【0238】参考例38 2−O−テトラデカノイル−3−O−テトラデカノイル
−4,6−O−イソプロピリデン−1−O−スルホ−α
−D−グルコピラノシド・ナトリウム塩
【化155】 メチル α−D−グルコピラノシドの代わりに、ベンジ
ル α−D−グルコピラノシドを用いて、参考例1→参
考例2→参考例9→実施例1と同様の操作をし、以下の
物性値を有する標題化合物を得た。 TLC:Rf 0.51(クロロホルム:メタノール:水=
40:10:1)。
【0239】実施例29 2−O−テトラデカノイル−3−O−テトラデカノイル
−1−O−スルホ−α−D−グルコピラノシド・ナトリ
ウム塩
【化156】 参考例38で製造した化合物を用いて、参考例3と同様
の操作をし、以下の物性値を有する本発明化合物を得
た。 TLC:Rf 0.17(クロロホルム:メタノール:水=
40:10:1)、 IR(KBr):ν 3468, 2920, 2851, 1744, 1637, 147
0, 1235, 1170, 1113,1086, 1034, 923, 848, 720, 607
cm-1
【0240】参考例39 D−グルカール
【化157】 3,4,6−トリ−O−アセチル−D−グルカール(3
g)のメタノール(55ml)溶液にナトリウムメトキ
シド(1.79g)を加えた。反応混合物を室温で1時間攪
拌した。反応混合物にレジン樹脂(Bio-Rad AG 50W-X
8、H+ 体)を加えて、中性にした。反応混合物をろ過
し、濃縮し、以下の物性値を有する標題化合物を得た。 TLC:Rf 0.23(クロロホルム:メタノール:水=
40:10:1)。
【0241】参考例40 3−O−テトラデカノイル−4−O−テトラデカノイル
−D−グルカール
【化158】 参考例39で製造した化合物を用いて、参考例4→参考
例2→実施例2と同様の操作をし、以下の物性値を有す
る標題化合物を得た。 TLC:Rf 0.33(ヘキサン:酢酸エチル=4:
1)。
【0242】実施例30 3−O−テトラデカノイル−4−O−テトラデカノイル
−6−O−スルホ−D−グルカール・ナトリウム塩
【化159】 参考例40で製造した化合物を用いて、実施例1と同様
の操作をし、以下の物性値を有する本発明化合物を得
た。 TLC:Rf 0.49(クロロホルム:メタノール:水=
40:10:1)、 IR(KBr):ν 3581, 2957, 2919, 2850, 1736, 165
5, 1469, 1232, 1180,1107, 1073, 1011, 818, 721, 58
6 cm-1
【0243】実施例30(1) 3−O−テトラデカノイル−4−O−テトラデカノイル
−6−O−スルホ−D−ガラクタール・ナトリウム塩
【化160】 3,4,6−トリ−O−アセチル−D−グルカールの代
わりに、3,4,6−トリ−O−アセチル−D−ガラク
タールを用いて、参考例39→参考例40→実施例30
と同様の操作をし、以下の物性値を有する本発明化合物
を得た。 TLC:Rf 0.39(クロロホルム:メタノール:水=
40:10:1)、 IR(KBr):ν 3486, 2919, 2850, 1743, 1657, 146
9, 1380, 1233, 1180,1071, 1010, 807, 721, 579 c
m-1
【0244】実施例31 1,2−ジデオキシ−3−O−テトラデカノイル−4−
O−テトラデカノイル−6−O−スルホ−D−グルコー
ス・ナトリウム塩
【化161】 実施例30で製造した化合物を用いて、参考例9と同様
の操作をし、以下の物性値を有する本発明化合物を得
た。 TLC:Rf 0.50(クロロホルム:メタノール:水=
40:10:1)、 IR(KBr):ν 3488, 2917, 2850, 1738, 1641, 147
0, 1256, 1231, 1178,1103, 1058, 949, 809, 719, 67
2, 604 cm-1
【0245】参考例41 2(anti)−(2−デカニル)ドデカノイルオキシ
−1−ヒドロキシシクロヘキサン
【化162】 ミリスチン酸の代わりに、(2−デカニル)ドデカン酸
とトランス−1,2−シキロヘキサンジオールを用い
て、参考例2と同様の操作をし、以下の物性値を有する
標題化合物を得た。 TLC:Rf 0.68(ヘキサン:酢酸エチル=4:
1)。
【0246】実施例32 2(anti)−(2−デカニル)ドデカノイルオキシ
シクロヘキサ−1−イル−O−スルホン酸・ナトリウム
【化163】 参考例41で製造した化合物を用いて、実施例1と同様
の操作をし、以下の物性値を有する本発明化合物を得
た。 TLC:Rf 0.40(クロロホルム:メタノール:水=
40:10:1)、 IR(KBr):ν 3499, 2924, 2854, 1731, 1644, 146
4, 1379, 1265, 1160,1065, 972, 869, 780, 617 c
m-1
【0247】参考例42 (1R,3S,4S,6R,9S,10R)−9−メト
キシ−10−ヒドロキシ−3,4−ジメトキシ−3,4
−ジメチル−2,5,8−トリオキサビシクロ[4.
4.0]デカン(1)および(1S,3R,4R,6
R,7S,10R)−7−メトキシ−10−ヒドロキシ
−3,4−ジメトキシ−3,4−ジメチル−2,5,8
−トリオキサビシクロ[4.4.0]デカン(2)
【化164】 メチル β−D−キシロピラノシド(1g)と2,2,
3,3−テトラメトキシブタン(1.6g)のメタノール
(15ml)溶液に、アルゴン雰囲気下でトリメチルオ
ルソホルメート(2.6ml)とカンファースルホン酸
(70mg)を加えた。反応混合物を8時間還流した。
反応混合物に炭酸水素ナトリウムを加え、濃縮した。得
られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘ
キサン:酢酸エチル=2:1→1:1)によって精製
し、以下の物性値を有する標題化合物の混合物(1.64
g)を得た。 TLC:Rf 0.35(ヘキサン:酢酸エチル=1:
1)。
【0248】参考例43 (1R,3S,4S,6R,9S,10R)−9−メト
キシ−10−ベンジルオキシ−3,4−ジメトキシ−
3,4−ジメチル−2,5,8−トリオキサビシクロ
[4.4.0]デカン(1)および(1S,3R,4
R,6R,7S,10R)−7−メトキシ−10−ベン
ジルオキシ−3,4−ジメトキシ−3,4−ジメチル−
2,5,8−トリオキサビシクロ[4.4.0]デカン
(2)
【化165】 参考例42で製造した化合物の混合物を用いて、参考例
19と同様の操作をし、以下の物性値を有する標題化合
物をそれぞれ得た。 参考例43(1) TLC:Rf 0.25(ヘキサン:酢酸エチル=5:
1)。 参考例43(2) TLC:Rf 0.18(ヘキサン:酢酸エチル=5:
1)。
【0249】実施例33 メチル 3−O−テトラデカノイル−4−O−テトラデ
カノイル−2−O−スルホ−β−D−キシロピラノシド
【化166】 参考例43で製造した化合物(1)を用いて、参考例2
0→参考例2→参考例9→実施例1と同様の操作をし、
以下の物性値を有する本発明化合物を得た。 TLC:Rf 0.43(クロロホルム:メタノール:水=
80:20:1)、 IR(KBr):ν 3474, 2919, 2850, 1742, 1638, 146
9, 1379, 1257, 1169,1074, 995, 922, 800, 721, 613
cm-1
【0250】実施例33(1) メチル 2−O−テトラデカノイル−3−O−テトラデ
カノイル−4−O−スルホ−β−D−キシロピラノシド
【化167】 TLC:Rf 0.33(クロロホルム:メタノール:水=
80:20:1)、 IR(KBr):ν 3449, 2919, 2850, 1751, 1728, 163
8, 1470, 1274, 1169,1073, 994, 814, 718, 584 c
m-1
【0251】
【製剤例】製剤例1 以下の各成分を常法により混合した後、溶液を常法によ
り滅菌し、1mlずつアンプルに充填し、常法により凍
結乾燥し、1アンプル中50mgの活性成分を含有する
アンプル100本を得た。 ・メチル 2−O−テトラデカノイル−3−O−テトラデカノイル−4−O−ス ルホ−α−D−グルコピラノシド・ナトリウム塩 …… 5.00 g ・55%エタノール ……100ml
【0252】製剤例2 以下の各成分を常法により混合したのち、打錠して、一
錠中に5mgの活性成分を含有する錠剤100錠を得
た。 ・メチル 2−O−テトラデカノイル−3−O−テトラデカノイル−4−O−ス ルホ−α−D−グルコピラノシド・ナトリウム塩 ……500mg ・カルボキシメチルセルロース カルシウム ……200mg ・ステアリン酸マグネシウム ……100mg ・微結晶セルロース …… 9.2 g
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C07D 309/30 C07D 309/30 4H050 C07F 9/09 C07F 9/09 K C07H 13/04 C07H 13/04 // A61K 31/215 A61K 31/215 31/351 31/351 31/7024 31/7024 A61P 1/00 A61P 1/00 1/16 1/16 11/02 11/02 11/06 11/06 13/12 13/12 27/02 27/02 29/00 29/00 101 101 31/18 31/18 37/00 37/00 Fターム(参考) 4C057 BB02 CC03 DD03 GG02 GG03 HH03 JJ03 4C062 AA17 AA19 4C086 AA02 AA03 BA07 EA03 MA04 NA14 ZB09 ZB26 ZC55 4C206 AA02 AA03 DB11 JA02 MA04 ZB09 ZB26 ZC55 4H006 AA01 AA03 AB20 4H050 AA01 AB20

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I) 【化1】 [式中、Aは酸素原子またはメチレン基を表わし、R0
    およびR1は、それぞれ独立して、水素原子、水酸基、
    C1〜8アルコキシ基、C1〜8アルキルチオ基、ハロ
    ゲン原子、フェニル基が置換したC1〜4アルコキシ
    基、t−ブチルジメチルシリルオキシ基、t−ブチルジ
    フェニルシリルオキシ基または硫酸基(−OSO3
    基)を表わし、R2およびR3は、それぞれ独立して、
    (1)式 【化2】 (式中、Gは単結合、C2〜30オキシカルボニルアル
    キレン基、C3〜30オキシカルボニルアルケニレン基
    またはC3〜30オキシカルボニルアルキニレン基を表
    わし、R5は、水素原子または式 【化3】 (式中、T環はC5〜15炭素環を表わし、R7は水素
    原子、C1〜8アルキル基、C1〜8アルコキシ基また
    はハロゲン原子を表わし、mは1、2または3を表わ
    す。)で示される基を表わし、Jは、C1〜30アルキ
    レン基、C2〜30アルケニレン基またはC2〜30ア
    ルキニレン基(ただし、C1〜30アルキレン基、C2
    〜30アルケニレン基、C2〜30アルキニレン基中の
    −CH2−は−O−、−S−または−NR9−で置き換わ
    っていてもよい。R9は水素原子またはC1〜8アルキ
    ル基を表わす。)を表わし、R6は、水素原子または式 【化4】 (式中、W環はC5〜15炭素環を表わし、R8は水素
    原子、C1〜8アルキル基、C1〜8アルコキシ基また
    はハロゲン原子を表わし、nは1、2または3を表わ
    す。)で示される基を表わす。)で示される基、(2)
    式 【化5】 (式中、Yは単結合またはC1〜8アルキレン基を表わ
    し、pおよびqはそれぞれ独立して、6〜12の整数を
    表わす。)で示される基、または(3)式 【化6】 (式中、JおよびJ1は、それぞれ独立して、前記Jと
    同じ意味を表わし、R6およびR61は、それぞれ独立し
    て、前記R6と同じ意味を表わす。)で示される基を表
    わし、Eは、−OCO−を表わすか、または−E−R3
    は、水素原子、水酸基、C1〜8アルコキシ基、フェニ
    ル基が置換したC1〜4アルコキシ基、t−ブチルジメ
    チルシリルオキシ基またはt−ブチルジフェニルシリル
    オキシ基を表わし、R4は、水素原子、ハロゲン原子ま
    たは−CH2−R10基を表わし、R10は、水素原子、水
    酸基、C1〜8アルコキシ基、フェニル基が置換したC
    1〜4アルコキシ基、t−ブチルジメチルシリルオキシ
    基、t−ブチルジフェニルシリルオキシ基、硫酸基(−
    OSO3H基)、−OCOR12基(基中、R12は前記R2
    またはR3と同じ意味を表わす。)を表わすか、または
    10とR1が一緒になって、−O−を表わし、 【化7】 は、一重結合または二重結合を表わす。ただし、(1)
    GがC2〜30オキシカルボニルアルキレン基、C3〜
    30オキシカルボニルアルケニレン基またはC3〜30
    オキシカルボニルアルキニレン基を表わす時、R5はG
    中のアルキル基に結合するものとし、(2)R0、R1
    10のうち少なくとも1つの基が、硫酸基(−OSO3
    基)を表わすものとし、(3)R0、R1、−OCO
    2、−E−R3基は、それぞれ同一炭素原子に結合しな
    いものとする。]で示されるグルコピラノース誘導体ま
    たはそれらの非毒性塩。
  2. 【請求項2】 式(I−A) 【化8】 (式中、すべての記号は請求項1の定義と同じ意味を表
    わす。)で示される請求項1記載のグルコピラノース誘
    導体またはそれらの非毒性塩。
  3. 【請求項3】 式(I−B) 【化9】 (式中、すべての記号は請求項1の定義と同じ意味を表
    わす。)で示される請求項1記載のシクロヘキサン誘導
    体またはそれらの非毒性塩。
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