JP2001171662A - 開封方法、開封補助具およびそれを用いた開封機構 - Google Patents

開封方法、開封補助具およびそれを用いた開封機構

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JP2001171662A JP35482499A JP35482499A JP2001171662A JP 2001171662 A JP2001171662 A JP 2001171662A JP 35482499 A JP35482499 A JP 35482499A JP 35482499 A JP35482499 A JP 35482499A JP 2001171662 A JP2001171662 A JP 2001171662A
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Kenzo Murakami
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プルタブを備えた開封機構を有する缶やボト
ルを開けるとき、指先や爪を痛めないようにする。 【解決手段】 プルタブ13の先端部20に取り付けら
れ、缶蓋19の上面に沿った位置と上方に延びる位置と
を取り得るように、回動自在ないし屈曲自在に連結され
ている補助具15。補助具15は可撓性を有する扁平な
シートから、第1の半体と、その半体に重ね合わされる
第2の半体と、それらの半体同士を連結すると共にプル
タブ13のリング部14に通す連結部16とを有し、た
がいに重ね合わせた第1の半体と第2の半体の幅を広く
した先端部を摘み部としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はプルタブを備えた缶
やボトルの開封方法、開封補助具およびそれを用いた開
封機構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の開封機構は、たとえば図10に示
すように、缶101の上面101aに所定の領域102
を囲むように形成されたスコア(切断線)103と、そ
のスコア103の近辺に固定されたプルタブ104とか
らなる。このような機構は、いわゆるステイオンタイプ
のプルトップとして知られている。プルタブ104の中
央部は上面101aの中央から突出する軸部105にカ
シメ付けられており、先端には指で摘むためのリング部
106が設けられている。また反対側の端部は、スコア
103の内部を下向きに押し込むための押し部107で
ある。プルタブ104自体は、余分な出っ張りをなくす
ように、缶101の上面101aに張り付くように取り
付けられている。
【0003】さらに多くの場合、缶101の上面101
aにプルタブ104と同形状の窪み108(図3a参
照)を設け、その窪み内にプルタブ104をいくらか埋
め込むようにしている。また、プルタブ104を引き起
こしやすくするために、リング部106の先端部109
をいくらか上向きに折り曲げると共に、缶の上面101
aのリング部106の近辺に指を入れやすくするための
凹部110を設けている。また、プルタブ104を上面
101aからいくらか浮かした状態に保持すると共に、
軸部105周りの回転を拘束するため、上面101aに
は一対の突起111(図3a参照)が形成されている。
【0004】また、図11に示すような、合成樹脂製の
シール蓋115を有する口部116を設けたボトル11
7も知られている。このものもシール蓋115に環状な
いし長円状のスコア118を形成し、リング状のプルタ
ブ119を引き起こしてスコア118を破り、シール蓋
115を開封するようにした開封機構を備えている。な
お符号の120はネジキャップである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図10の開封機構で
は、プルタブ104が缶101の上面101aに張り付
いているので、前述のようにリング部106の先端部1
09をいくらか上に折り曲げたり、凹部110を形成し
たとしても、指先や爪でリング部106を引き起こすこ
とが困難である。また、190g缶などの容量が少ない
缶では、缶の直径が小さいため、缶蓋の巻き締め用の環
状突起112とプルタブ104のリング部106の先端
部109の間隔も小さい。
【0006】そのため、引き起こしの作業、とくにリン
グ部106の先端部109と上面101aの間に指先が
入る隙間ができるまでの作業が面倒である。また、場合
により、指先を痛めたり、爪が割れたりすることがあ
る。なお、スコア103が閉曲線で、スコアに囲まれて
いた部分を上面101aから取り去るスローアウェイタ
イプのプルトップでは、軸部105の位置をずらせてプ
ルタブ104を大きくしたり、環状突起112との隙間
を拡げることも考えられるが、いわゆるステイオンタイ
プのプルトップでは、スコア103とプルタブ104と
を直線状に配列するので、プルタブ104と間隔とを同
時に大きくすることができない。
【0007】また図11の開封機構についても、上記と
同様な問題があり、とくにシール蓋115が深い位置の
場合は、プルタブ119を摘みにくい。本発明は、上記
のようなプルタブを備えた開封機構において、開封を簡
単かつ迅速に行うことができるようにすることを技術課
題としている。
【0008】
【課題の検討】ステイオンタイプのプルトップが普及す
るまでは、スローアウェイタイプのプルトップが用いら
れており、「プルタブ」の名称や形状もそのまま用いら
れている。しかしステイオンタイプのプルタブは、実際
には「スコアを破るために上向きに強く引っ張る」必要
はなく、「プルタブを軸部近辺の水平方向の折り曲げ線
まわりに回動させ、それにより押し部107を下向きに
強く押す」ことに主要な作用がある。そのため、プルタ
ブを缶表面から引き離した後、スコアを破るために上向
きに引っ張るという従来のリング部の本来の役割はほと
んど要求されない。それに伴ってリング部が軽視され、
近時は小さい缶と大きい缶の共用化のためにプルタブ全
体を小型化することもあって、リング部を小さくしたも
のが多い。このことがプルタブを引き上げるときの初期
に、プルタブの先端部と缶表面との間に隙間を開けるの
が困難になっている原因と考えられる。
【0009】さらに本発明者は、近時のプルタブの形態
を研究した結果、プルタブを引き上げる初期は、プルタ
ブと軸部とを連結する部位を変形させるだけで、スコア
を破るときのような強い力が不要であること、および、
引き上げの困難さはもっぱら指に引っかかりにくい点に
あることに気づいた。また図11に示すプルタブ119
についても、ある程度プルタブ119を引き起こせば、
その後は充分にリング状のプルタブ119を摘むことが
でき、力を入れることができることに気づいた。そこで
本発明では、プルタブの先端側に設けられている本来の
役割を果たしていないリング部に頼らず、これとは別個
にプルタブの先端部を引き上げる手段を設けることにし
たのである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の開封方法(請求
項1)は、プルタブの先端部に、紐状ないしテープ状の
開封補助具を取り付け、ついでその開封補助具の先端部
を上方に引くことによりプルタブの先端部と缶の上面と
の間に指先を入れることができる隙間を形成し、ついで
その隙間に指を入れてプルタブを引き起こし、スコアに
沿って破ることを特徴としている。
【0011】本発明の開封補助具(請求項2)は、プル
タブの先端部に取り付けられる取り付け部と、指で摘む
摘み部と、それらを連結する、引き力を伝達する伝達部
とを有し、容器の蓋の上面に沿った位置と上方に延びる
位置とを取り得るように、回動自在ないし屈曲自在にプ
ルタブに連結されていることを特徴としている。
【0012】このような補助具としては、可撓性を有す
る扁平なシートにより、第1の半体と、その半体に重ね
合わされる第2の半体とに構成され、それらの半体同士
の中央部がプルタブのリング部に通されて前記取り付け
部を構成すると共に、たがいに重ね合わせた第1の半体
と第2の半体の先端部が前記摘み部を構成するものが好
ましい(請求項3)。その場合、前記摘み部の幅を中央
部かよりもいくらか広くするのが好ましい(請求項
4)。さらに前記摘み部および伝達部を、可撓性を有す
るリング状の部材とすることもできる(請求項5)。
【0013】本発明の開封機構(請求項6)は、容器の
蓋の上面に所定の領域を囲むように形成されたスコア
と、そのスコアで囲まれる領域の近辺に固定されたプル
タブと、プルタブの先端部に取り付けた可撓性ないし柔
軟性を有し、かつ、引き力を伝達する開封補助具とから
構成されていることを特徴としている。
【0014】
【作用および発明の効果】本発明の開封方法(請求項
1)は、開封補助具を用いてプルタブの先端部を引き上
げると、プルタブの特定の部位が変形し、プルタブが傾
く。そのときの力はスコアを破るときほどの大きい力は
不要である。そしてプルタブが傾くと、蓋の上面とプル
タブの先端との間に指先を引っかけられる程度の隙間が
あく。したがって、指先を痛めたり、爪を割ったりせず
に、隙間をあけることができる。一旦リング部と容器の
蓋の上面との間に隙間ができると、従来と同様にその隙
間に指先を入れて、あるいは指先を引っかけて、引き上
げることにより、簡単にプルタブを引き起こしてスコア
を破り、開封することができる。
【0015】本発明の開封補助具(請求項2)は、容器
の蓋の上面に沿った位置にすることができるので、いく
つかの容器を重ねる場合でも、開封補助具が邪魔になら
ない。開封するときは、開封補助具を上方に延びた状態
にした上で、摘み部を摘んで上方に引き上げると、容器
の蓋の上面とプルタブの先端との間に隙間が開く。した
がって指先を痛めたり、爪を割ったりせずに、簡単に開
封することができる。
【0016】前記シートから構成した開封補助具(請求
項3)は、製造が容易であり、かつ、容器の蓋の上面に
沿わせるようにしたときにスペースをとらず、邪魔にな
らない。さらに重ね合わせた状態では伝達部および摘み
部の強度が高い。またもともと利用価値が低いリング部
を利用して、補助具をプルタブの先端に確実に取り付け
ることができる。そのような補助具において、幅が広い
摘み部を形成する場合(請求項4)は、補助具がリング
部からはずれにくく、しかも上方に引きやすい。
【0017】摘み部および伝達部を可撓性を有するリン
グ状の部材とする場合(請求項5)は、リング状の摘み
部の内部に指を引っかけることができるので、上に引っ
張りやすい。また、全体が柔軟なリング状の開封補助具
の場合は、プルタブのリング部に対して外れないように
取り付けることができる。他方、形状維持性を有する摘
み部および伝達部を有する場合は、蓋の上面への収まり
がよく、蓋や容器を重ねるときの邪魔になりにくい。
【0018】本発明の開封機構(請求項6)は、プルタ
ブの先端部に柔軟性を有し、かつ、引き力を伝達する補
助具が取り付けられているので、その補助具を上向きに
引っ張ることにより、プルタブの先端側を蓋の上面から
容易に引き離して、指先を引っかける隙間を生じさせう
る。したがって指先を痛めたり、爪を割ったりするおそ
れがない。一旦リング部と蓋の上面との間にいくらか隙
間ができると、その隙間に指先を入れて、簡単にプルタ
ブを引き起こすことができる。
【0019】
【発明の実施の形態】つぎに図面を参照しながら本発明
の補助具および開封機構の実施の形態を説明する。図1
は本発明の開封機構の一実施形態を示す斜視図、図2は
その開封機構に用いている補助具の平面図、図3aおよ
び図3bは図1の開封機構を用いて開封する手順を示す
断面図、図4aは本発明の補助具のさらに他の実施形態
を示す平面図、図4bはその補助具の斜視図、図4cは
その補助具の裏面側から見た斜視図、図5aはその補助
具の取付状態を示す斜視図、図5bはその取り付けた状
態の縦断面図、図6は本発明の補助具の他の実施形態を
示す斜視図、図7aは本発明の開封機構のさらに他の実
施形態を示す斜視図、図7bは本発明の開封機構のさら
に他の実施形態を示す要部斜視図、図8aは本発明の開
封機構のさらに他の実施形態を示す要部斜視図、図8b
はそのVIII-VIII 線断面図、図9aは本発明の開封機構
のさらに他の実施形態を示す縦断面図、図9bはその要
部平面図である。
【0020】図1に示す開封機構10は、缶11の上面
に所定の領域を囲むように形成されたスコア12と、そ
のスコアで囲まれる領域の近辺に固定されたプルタブ1
3と、そのプルタブ13のリング部14に通された、可
撓性を有し、かつ、引き力を伝達するテープ状の開封補
助具(以下、単に補助具という)15とから構成されて
いる。この補助具15は、図2に示すように、中央部1
6が細く、両端部17、17が広いテープ状のものであ
り、合成樹脂シート、金属箔と合成樹脂とのラミネー
ト、紙、紙と合成樹脂とのラミネートなどから構成しう
る。なお、中央部16のうち重なる部位が請求項2の伝
達部であり、中心線16aの近辺が取り付け部であり、
両端部17、17が摘み部である。補助具15は中心線
16aを中心として左の半体15aと右の半体15bと
が同じ形状である。
【0021】このものは、一端部からプルタブ13のリ
ング部14に通し、中心線16aで折り返し、重ね合わ
せることにより、プルタブ13に取り付ける。補助具1
5は、缶の販売店、充填工場、あるいは製缶工場などで
あらかじめリング部14に取り付けておくのが好まし
い。しかし場合により缶本体18あるいは缶蓋19に添
付しておき、使用者がリング部14に通すようにしても
よい。なお、補助具15をあらかじめ取り付けておく場
合は、缶本体18に固着する前の缶蓋19の段階で、プ
ルタブ13に取り付けておくのが好ましい。その場合、
補助具15の重ねた部位(伝達部と摘み部)同士、ある
いは両端部17同士だけを接着剤で接着しておくと、プ
ルタブ13のリング部14から外れにくいので好まし
い。
【0022】補助具15は使用しないときは想像線で示
すようにプルタブ13に重ねるように缶蓋19の表面に
沿って寝かせておく。そのとき、引き剥がし容易な接着
剤ないし粘着剤で補助具15をプルタブ13の上面に仮
着しておくのが好ましい。それにより缶蓋19の取り扱
いが容易であり、充填後に缶11を重ねる場合も邪魔に
ならない。
【0023】他方、接着剤を用いずに、補助具15の半
体15a、15b同士を単に重ねておくだけにする場合
は、容易にプルタブ13から取り外すことができるの
で、分別廃棄に便利である。なお、接着している補助具
においても、中央部16などを引き破ることにより、分
別廃棄をすることができる。
【0024】上記のように構成される開封機構10を備
えた缶11を開封する場合、まず想像線のように寝てい
る状態の補助具15を実線のように上方に延ばす。プル
タブ13の上に仮着している場合は、仮着を外して上向
きに引き延ばす。そして図3aのように補助具15の摘
み部17を摘んで引き上げると、先端部20が持ち上が
り、プルタブ13は缶蓋19に固着している軸部21と
の連結片22のみが変形して図3bのように斜めに起き
あがる。なお連結片21は始めは上向きに凸に湾曲して
おり、持ち上がると下向きに凸に湾曲する。
【0025】このようにプルタブ13を斜めに引き起こ
すまでは、実際の変形は連結片22だけであり、スコア
12は開かない。そのため、補助具10を持ち上げる力
は小さくてよく、したがって合成樹脂シートや紙などの
シートでも強度が充分であり、またそのようなシートの
方が取り扱いが便利である。
【0026】図3bのようにプルタブ13が斜めになる
と、先端部20と缶蓋19の表面19aとの間に数ミリ
の隙間24があく。その後は図3cに示すように、その
隙間24に指先を引っかけて、従来と同じようにプルタ
ブ13を軸の近辺の細い部分(図1の符号25)を折り
返すように反時計方向に回動させる。そうするとプルタ
ブ13の左側の端部がスコア12で囲まれる領域の中央
部を押し下げ、スコアが順に切り離されていき、最終的
に飲み口が開口する。なお、指先でプルタブ13を引き
起こしていく場合でも、補助具15は平坦で柔軟である
ので、邪魔にならない。
【0027】缶11の内容物を飲み終わった後、補助具
15を取り外し、あるいは引きちぎって、空き缶のみを
リサイクルに回す。上記のように、開封機構10を備え
た缶11は、プルタブ13の引き起こしが容易であり、
指先や爪を痛めるおそれがない。
【0028】図4aに示す補助具15は、図1〜3のも
のとほぼ同じであり、実質的に同じように使うことがで
きる。ただしこのものでは、補助具15の一端部17a
の長さL1が他端部17bの長さL2より短い。そして
図4bに示すように、リング部14に通した後、両端部
17a、17b同士を、その根元を合わせるように重ね
て短い方の端部17aを長い方の端部17bに接着して
いる。このようにすると、図4cのように長い端部17
bの先端領域17cが短い端部17aより突出した状態
になる。そしてこの先端領域17cの内面にも接着剤1
7dが塗布されている。
【0029】このものは使用する前の状態では、図5
a、図5bのように先端領域17cを接着剤17dによ
りプルタブ13の上面に仮着している。このように補助
具15の一方の端部17bを他方の端部17aより長く
しておき、その先端領域17cまで接着剤17dを塗布
しておくと、両端部17a、17b同士を接着する接着
剤と長い端部17bをプルタブ13に接着する接着剤と
を同時に塗布できるので、生産が容易である。なお先端
領域17cの最も先端部17eには接着剤を塗布しない
ようにしておくと、プルタブ13から長い方の端部17
bを剥がすときにその先端部分17を摘み易いので便利
である。
【0030】つぎに図6を参照して補助具の他の実施形
態を説明する。図6の補助具30は、伸び縮みのしな
い、柔軟なリング状の紐31により構成されている。こ
の紐31は、あらかじめ合成樹脂などでリング状に成形
しておき、その一端32をプルタブ13のリング部14
に挿入し、他の部分をリング部から出てきている一端3
2の輪の中に通すことにより、リング部14に取り付け
ることができる。この補助具30の使用法は図1の補助
具の場合と同じである。なお、1本の紐をプルタブ13
のリング部に通し、その紐の両端を接合することによ
り、リング状の補助具としてもよい。いずれの場合も、
プルタブに取り付けている部位が請求項2の取り付け部
であり、端部が摘み部、それらの間が伝達部である。
【0031】上記の紐31としては、合成樹脂の線、細
いチューブ、金属線の周囲に合成樹脂を被覆したものな
どが用いられる。ただし材質はとくに限定されるもので
はなく、繊維を撚り加工した通常の糸、その糸を撚り紐
にしたものなど、種々の紐を用いることができる。
【0032】図7aに示す開封機構Bに用いる補助具3
5は、プルタブ13に固着する取り付け部36と、その
取り付け部36に固定したリング状の引き片37とから
構成されている。取り付け部36と引き片37とは一体
成形することができる。また、別個に成形して、溶着な
どで接合したり、輪の中に通したり、取り付け部36と
一緒にプルタブ13の先端に取り付けるなど、種々の方
法で結合することができる。なお引き片37の先端部が
請求項2の摘み部となり、他の部位が伝達部となる。た
だし先端部に別個に摘み片を取り付けて摘み部としても
よい。
【0033】前記取り付け部36をプルタブ13の先端
に固着する方法についても、溶着、カシメ、接着、弾力
性を利用した係着など、種々の方法を採用しうる。ま
た、あらかじめ成形したプルタブにインサート成形する
こともできる。なお、図5bに示すように、プルタブ1
3に舌片38を形成しておき、その舌片38を折り曲げ
ることにより、引き片37を固着または係止することも
できる。
【0034】図7aの開封機構Bでは、プルタブ13に
はとくにリング部14を設ける必要がない。ただし上記
の舌片38を利用する場合は、その舌片38を切り起こ
した部位が窓となって残り、リング状となる。しかしそ
のリング状の部位は指で引くことを目的とするものでは
ないので、細い長いものであってもよい。
【0035】図7aのリング状の引き片37は可撓性を
有し、自然な状態では実線のように円形を呈する。その
ため、缶11同士を重ねる場合も邪魔にならない。そし
て引き上げるときは想像線のように上下に長くなる。な
お、引き片37をプルタブ13の周囲に嵌合させておく
こともできる。その場合は、不使用時に一層邪魔になら
ない。そのような引き片37は、たとえば断面C字状に
形成したり、逆にプルタブ13の周囲に引き片37を係
止させうる係止突起を設けることにより、安定して引き
片37をプルタブ13の周囲に嵌合させておくことがで
きる。
【0036】図8aに示す開封機構40は本発明をボト
ル41の口部42に適用したものである。ボトル41は
合成樹脂製やガラス製のいずれでもよいが、口部42は
通常の合成樹脂成形品である。口部42の周囲にはキャ
ップ43を螺着するためのネジ44が設けられている。
口部42の開口部のいくらか奥側には、シール蓋45が
一体に設けられ、その周囲には図8bに示すように、肉
厚が薄くされたスコア46が形成されている。スコア4
6で囲まれる部位には、リング部47と、そのリング部
とシール蓋45とを連結する軸部48を備えたプルタブ
49が一体に設けられている。プルタブ49は口部42
とは別個に形成して溶着したものであってもよい。請求
項6にいう「スコアで囲まれている領域の近辺」とは、
このように領域の内部の場合も、図1のようにスコアの
領域の外側にある場合も含むものである。
【0037】リング部47には図1の開封機構10の場
合と同様の補助具15が通されている。なおこの補助具
15に代えて、図6の補助具31を通すようにしてもよ
い。補助具15は、その上端が口部42の上端よりいく
らか上側になるように、斜めに立ち上がっているほうが
好ましい。その場合、キャップ43を閉じているときは
補助具15を弾性的に撓ませて下方に押し込むことがで
き、キャップ43を開けると弾性力で上に上がってく
る。
【0038】上記のごとく構成される開封機構40で
は、まず補助具15の先端部を指で摘み、いくらか引き
上げると、プルタブ49のリング部47の先端部がシー
ル蓋45から離れるように引き上げられる。その時点で
はスコア46はまだ破れていない。ついでリング部47
をしっかりと摘み、上に引き上げると、軸部48の近辺
からスコア46が破れ、結局は全周が破断され、ボトル
41が開封される。一旦開封した後は、従来と同じよう
にキャップ43で開口部を閉じるようにする。
【0039】前記実施例では、キャップ43を開けると
補助具15が弾力的に元の状態に戻ろうとして上がって
くるようにしているが、キャップ43の上昇によって強
制的に引き上げるようにしてもよい。たとえば図9a、
図9bの開封機構50では、補助具15の一端をキャッ
プ43の内面中央部に対してシーベルジョイント51な
どで回転自在に連結し、鉤状にした他端をプルタブのリ
ング部47に係合している。なおリング部47の内側に
は回り止め47aを設けている。このものはキャップ4
3を口部42から外すときに、補助具15も一緒に上昇
するので、プルタブのリング部47が同時に引き上げら
れる。それにより、リング部47を摘んでスコア46を
破りとることができる。
【0040】前述のシート上、紐状あるいはリング状の
補助具の材質はとくに限定されるものではなく、紙、ポ
リ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレンなどの各
種の合成樹脂のシートや線材あるいは成形体、紙と合成
樹脂のラミネート、鉄、アルミニウム、ステンレスなど
の金属のシートや線材、綿、ポリエチレン、ポリプロピ
レン、テフロン、ナイロンなどの各種の糸や繊維などを
適宜使用しうる。また合成樹脂シートや紙を、上記の金
属線、糸や繊維などの補強材で補強したものも好適に用
いることができ、とくに2枚のシートの間に補強材と平
行に配列して一体に接着した補強テープが好適に使用し
うる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の開封機構の一実施形態を示す斜視図
である。
【図2】 その開封機構に用いている補助具の平面図で
ある。
【図3】 図3a、図3bおよび図3cは図1の開封機
構を用いて開封する手順を示す断面図である。
【図4】 図4aは本発明の補助具のさらに他の実施形
態を示す平面図、図4bはその補助具の斜視図、図4c
はその補助具の裏面側から見た斜視図である。
【図5】 図5aはその補助具の取付状態を示す斜視
図、図5bはその取り付けた状態の縦断面図である。
【図6】 本発明の補助具の他の実施形態を示す斜視図
である。
【図7】 図7aは本発明の開封機構のさらに他の実施
形態を示す斜視図、図7bは本発明の開封機構のさらに
他の実施形態を示す要部斜視図である。
【図8】 図8aは本発明の開封機構のさらに他の実施
形態を示す斜視図、図8bは図8aのVIII-VIII 線断面
図である。
【図9】図9aは本発明の開封機構のさらに他の実施形
態を示す縦断面図、図9bはそのボトルの口部の要部平
面図である。
【図10】 従来の開封機構の一例を示す斜視図であ
る。
【図11】 従来の開封機構の他の例を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
10 開封機構 11 缶 12 スコア 13 プルタブ 14 リング部 15 補助具 15a、15b 半体 16 中央部(連結部) 16a 中心線 17 両端部(摘み部) 17a、17b 端部 17c 先端領域 17d 接着剤 17e 最先端部 18 缶本体 19 缶蓋 19a 表面 20 先端部 21 軸部 22 連結片 25 飲み口 30 補助具 31 紐 32 一端 B 開封機構 35 補助具 36 取り付け部 37 引き片 40 開封機構 41 ボトル 42 口部 43 キャップ 44 ネジ 45 シール蓋 46 スコア 47 リング部 48 軸部 49 プルタブ 50 開封機構 51 シーベルジョイント 47a 回り止め

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プルタブの先端部に、紐状ないしテープ
    状の開封補助具を取り付け、ついでその開封補助具の先
    端部を上方に引くことによりプルタブの先端部と容器の
    上面との間に指先を入れることができる隙間を形成し、
    ついでその隙間に指を入れてプルタブを引き起こし、ス
    コアに沿って破る開封方法。
  2. 【請求項2】 プルタブの先端部に取り付けられる取り
    付け部と、指で摘む摘み部と、それらを連結する、引き
    力を伝達する伝達部とを有し、容器の蓋の上面に沿った
    位置と上方に延びる位置とを取り得るように、回動自在
    ないし屈曲自在にプルタブに取り付けられる、請求項1
    の開封方法に用いる開封補助具。
  3. 【請求項3】 可撓性を有する扁平なシートにより、第
    1の半体と、その半体に重ね合わされる第2の半体とに
    構成されており、それらの半体同士の中央部がプルタブ
    のリング部に通されて前記取り付け部を構成すると共
    に、たがいに重ね合わせた第1の半体と第2の半体の先
    端部が前記摘み部を構成している請求項2記載の開封補
    助具。
  4. 【請求項4】 前記摘み部が中央部に比して幅が広い請
    求項3記載の開封補助具。
  5. 【請求項5】 前記摘み部および伝達部が可撓性を有す
    るリング状の部材から構成されている請求項2記載の開
    封補助具。
  6. 【請求項6】 容器の蓋の上面に所定の領域を囲むよう
    に形成されたスコアと、そのスコアで囲まれる領域の近
    辺に固定されたプルタブと、プルタブの先端部に取り付
    けられた、可撓性ないし柔軟性を有し、かつ、引き力を
    伝達する開封補助具とからなる開封機構。
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