JP2001171138A - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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JP2001171138A
JP2001171138A JP36248699A JP36248699A JP2001171138A JP 2001171138 A JP2001171138 A JP 2001171138A JP 36248699 A JP36248699 A JP 36248699A JP 36248699 A JP36248699 A JP 36248699A JP 2001171138 A JP2001171138 A JP 2001171138A
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Yasuyuki Hirai
康行 平井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録装置の幅が小さくするためキャップが記
録領域内にあっても、キャップのインクが記録媒体に付
着することなく、また記録媒体の波打ちを十分抑え、良
好な画像を記録することができるインクジェット記録装
置を提供する。 【解決手段】 記録ヘッド2に対向する記録位置で記録
媒体Pの裏面をリブ形状により案内するプラテン8と、
プラテン8の一部を切り欠いて記録領域内に設けられ
た、記録ヘッド2の吐出口を保護するキャップ4と、記
録ヘッド2とキャップ4とを遮断するシャッター手段1
0と、を有し、シャッター手段10は、記録媒体Pの裏
面を案内するリブ形状を有し、また、記録ヘッド2のキ
ャッピング時は開き、記録媒体Pへの記録時は閉じる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録媒体上にイン
クを吐出し、記録を行うインクジェット記録装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】プリンタ、複写機、ファクシミリ等の機
能を有する記録装置、あるいはコンピュータやワードプ
ロセッサ等を含む複合型電子機器やワークステーション
の出力機器として用いられる記録装置は、画像情報に基
づいて用紙やプラスチック薄板等の記録媒体に画像を記
録していくように構成されている。この記録装置は、記
録方式により、インクジェット式、ワイヤドット式、サ
ーマル式、レーザービーム式等に分けることができる。
【0003】記録媒体の搬送方向(副走査方向)と交差
する方向に主走査するシリアルスキャン方式を採るシリ
アルタイプの記録装置においては、記録媒体に沿って移
動するキャリッジに搭載した記録手段によって画像を記
録し、1行分の記録を終了した後に所定量の紙送り(ピ
ッチ搬送)を行い、その後に再び停止した記録媒体に対
して、次の行の画像を記録するという動作を繰り返すこ
とにより、記録媒体全体の記録が行われる。この記録装
置のうち、インクジェット式の記録装置(インクジェッ
ト記録装置)は、記録手段(記録ヘッド)から記録媒体
にインクを吐出して記録を行うものであり、記録手段の
コンパクト化が容易であり、高精細な画像を高速で記録
することができ、普通紙に特別の処理を必要とせずに記
録することができる。また、ランニングコストが安く、
ノンインパクト方式であるため騒音が少なく、しかも多
色のインクを使用してカラー画像を記録するのが容易で
あるなどの利点を有している。中でも、紙幅方向に多色
の吐出口を配列したラインタイプの記録手段を使用した
ライン型の装置は、記録の一層の高速化が可能である。
【0004】特に、熱エネルギを利用してインクを吐出
するインクジェット式の記録手段(記録ヘッド)は、エ
ッチング、蒸着、スパッタリング等の半導体製造プロセ
スを経て、基板上に製膜された電気熱変換体、電極、液
路壁、天板等を形成することにより、高密度の液路配置
(吐出口配置)を有するものを容易に製造することがで
き、一層のコンパクト化を図ることができる。
【0005】以上のようなインクジェット記録ヘッド
は、長期にわたってインクを吐出しないと、ノズル内の
インクが蒸発、乾燥することで増粘、固化し、吐出不良
が発生する。これを防ぐために、非記録時には記録ヘッ
ドの吐出口面をゴム等の弾性部材でできたキャップで密
閉することにより、ノズル内のインクが増粘、固化する
のを防いでいる。
【0006】一般にキャップは、インクが付着している
ため、記録媒体との接触を避けるように記録領域外に設
けられている。しかし、図10に示すように、記録装置
の幅を小さくする目的で、記録媒体が通過するプラテン
8の一部を切り欠いて、キャップ4を設ける場合があ
る。このときキャップ4は、記録ヘッド2のキャッピン
グ時は、記録ヘッド2と当接するために上昇し、記録媒
体への記録時は、記録媒体と接触しないように通紙面よ
り下側に待避している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
インクジェット記録装置においては、以下の問題点を有
している。記録媒体への記録時は、キャップは記録媒体
と接触しないように通紙面より下側に待避するが、下側
に待避する距離が不十分で、記録媒体にインクが接触す
る可能性がある。また、直接接触しなくとも、キャップ
に付着したインクがプラテンに付着し、それが記録媒体
に接触する可能性もある。
【0008】また、コシのあまりない記録媒体に高デュ
ーティーの記録を行うと、記録媒体に波打ちが発生して
しまう。記録媒体に波打ちが発生すると、記録媒体と記
録ヘッドが接触したり、記録媒体と記録ヘッドとの距離
が場所によって大きく異なるため記録された画像が乱れ
てしまう。そこで、この波打ちを抑えるために、プラテ
ンにリブ形状を設けることがある。しかし、従来例の記
録装置では、プラテンの一部が切り欠かれているため、
その部分にリブ形状を設けることができないため、記録
媒体の波打ちを十分に抑えることができず、画像が乱れ
てしまう。
【0009】本発明は上記事情に鑑みなされたもので、
記録装置の幅を小さくするためキャップが記録領域内に
あっても、キャップのインクが記録媒体に付着すること
なく、また記録媒体の波打ちを十分抑え、良好な画像を
記録することができるインクジェット記録装置を提供す
ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係るインクジェット記録装置の一態様は、
記録手段に対向して配される記録媒体にインクを吐出し
て記録を行うインクジェット記録装置において、前記記
録手段に対向する記録位置で前記記録媒体の裏面をリブ
形状により案内するプラテンと、前記プラテンの一部を
切り欠いて記録領域内に設けられた、前記記録手段の吐
出口を保護するキャップと、前記記録手段と前記キャッ
プとを遮断するシャッター手段と、を有し、前記シャッ
ター手段は、前記記録媒体の裏面を案内するリブ形状を
有し、また、前記記録手段のキャッピング時は開き、前
記記録媒体への記録時は閉じることを特徴とする。
【0011】また、前記シャッター手段は、開いたとき
に、前記プラテンの下側に待避することを特徴とする。
【0012】また、前記プラテンの切り欠きは、前記キ
ャップよりも十分大きいことを特徴とする。
【0013】また、前記シャッター手段に、インクを拭
き取るクリーナー手段を設けたことを特徴とする。
【0014】また、前記記録手段が、熱エネルギによっ
て形成されるインク液滴により前記画像を記録すること
を特徴とする。
【0015】以上の構成によれば、記録手段に対向する
記録位置で記録媒体の裏面をリブ形状により案内するプ
ラテンと、プラテンの一部を切り欠いて記録領域内に設
けられた、記録手段の吐出口を保護するキャップと、記
録手段とキャップとを遮断するシャッター手段と、を有
し、シャッター手段は、記録媒体の裏面を案内するリブ
形状を有し、また、記録手段のキャッピング時は開き、
記録媒体への記録時は閉じるため、キャップのインクが
記録媒体に付着することなく、また記録媒体の波打ちを
十分抑え、良好な画像を記録することができる。
【0016】また、シャッター手段は、開いたときに、
プラテンの下側に待避するため、記録手段のキャッピン
グには何ら支障がない。
【0017】また、プラテンの切り欠きは、キャップよ
りも十分大きいため、キャップのインクがプラテンに付
着することはない。
【0018】また、シャッター手段に、インクを拭き取
るクリーナー手段を設けたため、シャッター手段の開閉
によってプラテンの縁に付着したインクを、拭き取るこ
とができる。
【0019】また、記録手段が、熱エネルギによって形
成されるインク液滴により画像を記録するため、画像の
記録を速く、正確に実行することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0021】<第1の実施の形態>図1は、本発明の第
1の実施の形態のインクジェット記録装置の平面図であ
る。図2は、記録時のインクジェット記録装置の正面図
である。図3は、キャッピング時のインクジェット記録
装置の正面図である。
【0022】2は記録ヘッドで、インク吐出口2aより
インクを吐出して記録媒体Pに画像を記録する。記録ヘ
ッド2は、キャリッジ1に搭載され、移動方向を案内す
るガイドシャフト3に支持されて往復運動する。11
は、キャリッジ1に固定されたタイミングベルトであ
る。12はキャリッジモータで、タイミングベルト11
に駆動を伝えることで、キャリッジ1が駆動される。
【0023】4は、非記録時および吸引時に記録ヘッド
2のインク吐出口2aを密閉するキャップである。5
は、キャップ4を保持するキャップレバーである。キャ
ップレバー5が、回転中心5aを中心に回転すること
で、キャップ4が上下する。本実施例ではキャップレバ
ー5の回転によりキャップ4を上下するが、カムなどに
より上下させてもよい。7は吸引ポンプで、吸引チュー
ブ6を介して、記録ヘッド2よりインクを吸引する。
【0024】8はプラテンで、複数のリブ8aを有し、
記録媒体Pの裏面を案内する。プラテン8は、記録領域
内の一部が切り欠かれており、その切り欠き内に上下動
するキャップ4が設けられている。プラテン8の切り欠
きは、キャップ4に対して十分大きいため、キャップ4
が上下に動くときに、キャップ4に付着したインクがプ
ラテン8に付着することはない。10は、記録ヘッド2
とキャップ4を遮断するシャッター手段で、記録媒体P
の裏面を案内するリブ部10bを有する。リブ部10b
は、プラテン8のリブ8aと略同一形状で略同一高さを
有する。記録媒体Pへの記録時は、シャッター手段10
はプラテン8の切り欠きを覆い、リブ部10bがプラテ
ン8のリブ8aと協働して記録媒体Pの裏面を案内す
る。
【0025】図4に、シャッター手段10の正面図を示
す。シャッター手段10は、ベース部10a、リブ部1
0b、ガイド部10c(図5に図示)、圧縮バネ10d
より構成される。シャッター手段10は、プラテン8に
設けられた回転軸8bに固定され、回転軸8bを中心に
モータ等の不図示の駆動源により回転可能に構成されて
いる。またシャッター手段10は、プラテン8のガイド
部8cおよびストッパ13により鉛直方向の高さを支持
されている。
【0026】図5は、記録時のシャッター手段10が閉
じた状態の、左側から見た側面図を示す。図6は、キャ
ッピング時のシャッター手段10が開いた状態の、左側
から見た側面図を示す。
【0027】図5において、シャッター手段10のリブ
部10bは、ガイド部10cに案内され、圧縮バネ10
dにより上方に付勢されている。プラテン8の切り欠き
部を開口しようとして、シャッター手段10を不図示の
駆動源により回転させると、リブ部10bの斜面がプラ
テン8に当たる。すると、圧縮バネ10dのバネ力に対
抗してリブ部10bが下がり、プラテン8の下側に収容
される(図6の状態)。それにより、プラテン8の切り
欠き部が開口し、キャップ4が顔を出す。
【0028】図7に、本発明の第1の実施の形態の動作
のフローチャートを示す。非記録時は、図3及び図6に
示すように、シャッター手段10(図3には不図示)は
プラテン8の下側に収容され、プラテン8の切り欠き部
は開口している。記録ヘッド2は、キャップ4と当接
し、キャッピングされている。
【0029】記録命令が出ると、キャップ4は下がり、
記録ヘッド2との当接は解除される。次にシャッター手
段10が、不図示の駆動源により回転し、プラテン8の
切り欠き部を閉じる(図2及び図5の状態)。
【0030】記録媒体Pへの記録時、シャッター手段1
0のリブ部10bは、プラテン8のリブ8aと略同一形
状で、略同一高さを有する。そのため、記録媒体Pに高
デューティーの記録を行っても、記録媒体Pの波打ちは
十分抑えられ、良好な画像を記録することができる。
【0031】記録動作が終了すると、記録ヘッド2がキ
ャッピング位置に来るように、キャリッジ1は駆動され
る。次に、不図示の駆動源によりシャッター手段10が
回転して、プラテン8の切り欠き部が開口した状態にな
る。この状態で、キャップ4が上昇し記録ヘッド2と当
接し、キャッピングが行われる(図3の状態)。
【0032】以上説明した構成によれば、シャッター手
段10は、記録媒体Pの裏面を案内するリブ部10bを
有し、また、記録ヘッド2のキャッピング時は開き、記
録媒体Pへの記録時は閉じるため、キャップ4のインク
が記録媒体Pに付着することはなく、また記録媒体Pの
波打ちを十分抑え、良好な画像を記録することができ
る。
【0033】<第2の実施の形態>図8及び図9に本発
明の第2の実施の形態を示す。図8は記録時のシャッタ
ー手段20が閉じた状態の正面図、図9はキャッピング
時のシャッター手段20が開いた状態の正面図である。
【0034】第1の実施の形態においてはシャッター手
段10を回転して開閉したが、図8及び図9に示すよう
に直線的に移動して開閉するように構成しても良い。
【0035】20は、記録ヘッド2とキャップ4を遮断
するシャッター手段で、記録媒体Pの裏面を案内するリ
ブ部20bを有する。シャッター手段20のリブ部20
bは、ベース部20aに設けられた支持部20fに不図
示のねじりコイルバネにより回転可能に設けられてい
る。記録媒体への記録時のシャッター手段20が閉じて
いるときは、リブ部20bはほぼ垂直に支持され、記録
媒体Pの裏面を案内する。
【0036】シャッター手段20は、開閉のためにラッ
ク部20gを備えている。21は、ラック部20gとか
みあう駆動ギアである。駆動ギア21が不図示の駆動源
により図中A方向に回転すると、シャッター手段20の
ラック部20gとかみ合い、シャッター手段20は図中
B方向に移動する。シャッター手段20のリブ部20b
がプラテン8に当たる。すると、ねじりコイルバネのバ
ネ力に対向してリブ部20bが倒れ、シャッター手段2
0はプラテン8の下側に収容される(図9の状態)。
【0037】シャッター手段20の図中右端には、イン
クを拭き取るクリーナー手段20eが設けられている。
図9において、シャッター手段20がプラテン8の下側
に収容された状態で、プラテン8と当接する。それによ
り、シャッター手段20のリブ部20bがプラテン8に
当たったときに、その部分のインクが転写しないように
プラテン8の端部に付着したインクを拭き取ることがで
きる。
【0038】以上説明した構成によれば、シャッター手
段20をラックにより直線的に移動するようにしたの
で、シャッター手段20を開閉する機構が容易になり、
またシャッター手段20を収容するためのプラテン8に
設ける収容部が小さくて済む。
【0039】<その他>なお、本発明は、特にインクジ
ェット記録方式の中でも、インク吐出を行わせるために
利用されるエネルギとして熱エネルギを発生する手段
(例えば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エ
ネルギによりインクの状態変化を生起させる方式の記録
ヘッド、記録装置において優れた効果をもたらすもので
ある。かかる方式によれば記録の高密度化、高精細化が
達成できるからである。
【0040】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式は所謂オンデマンド型、
コンティニュアス型のいずれにも適用可能であるが、特
に、オンデマンド型の場合には、液体(インクまたは処
理液)が保持されているシートや液路に対応して配置さ
れている電気熱変換体に、記録情報に対応していて核沸
騰を越える急速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆
動信号を印加することによって、電気熱変換体に熱エネ
ルギを発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生
じさせて、結果的にこの駆動信号に一対一で対応した液
体(インクまたは処理液)内の気泡を形成できるので有
効である。この気泡の成長、収縮により吐出用開口を介
して液体(インクまたは処理液)を吐出させて、少なく
とも1つの滴を形成する。この駆動信号をパルス形状と
すると、即時適切に気泡の成長収縮が行われるので、特
に応答性に優れた液体(インクまたは処理液)の吐出が
達成でき、より好ましい。このパルス形状の駆動信号と
しては、米国特許第4463359号明細書、同第43
45262号明細書に記載されているようなものが適し
ている。なお、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明
の米国特許第4313124号明細書に記載されている
条件を採用すると、さらに優れた記録を行うことができ
る。
【0041】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組合せ構成(直線状液流路または直角液流路)の他に
熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示す
る米国特許第4558333号明細書、同第44596
00号明細書を用いた構成も本発明に含まれるものであ
る。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共通するス
リットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示する特
開昭59−123670号公報や熱エネルギの圧力液を
吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開示する特開
昭59−138461号公報に基いた構成としても本発
明の効果は有効である。すなわち、記録ヘッドの形態が
どのようなものであっても、本発明によれば記録を確実
に効率よく行うことができるようになるからである。
【0042】加えて、上例のようなシリアルタイプのも
のでも、装置本体に固定された記録ヘッド、あるいは装
置本体に装着されることで装置本体との電気的な接続や
装置本体からのインクの供給が可能になる交換自在のチ
ップタイプの記録ヘッド、あるいは記録ヘッド自体に一
体的にインクタンクが設けられたカートリッジタイプの
記録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効である。
【0043】また、本発明の記録装置の構成として、記
録ヘッドの吐出回復手段、予備的な補助手段等を付加す
ることは本発明の効果を一層安定できるので、好ましい
ものである。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに
対してのキャッピング手段、クリーニング手段、加圧あ
るいは吸引手段、電気熱変換体あるいはこれとは別の加
熱素子あるいはこれらの組合せを用いて加熱を行う予備
加熱手段、記録とは別の吐出を行う予備吐出手段を挙げ
ることができる。
【0044】また、搭載される記録ヘッドの種類ないし
個数についても、例えば単色のインクに対応して1個の
みが設けられたものの他、記録色や濃度を異にする複数
のインクに対応して複数個数設けられるものがあっても
よい。すなわち、例えば記録装置の記録モードとしては
黒色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘ
ッドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによるか
いずれでもよいが、異なる色の複色カラー、または混色
によるフルカラーの各記録モードの少なくとも一つを備
えた装置にも本発明には極めて有効である。
【0045】さらに加えて、以上説明した本発明実施の
形態においては、インクを液体として説明しているが、
室温やそれ以下で固化するインクであって、室温で軟化
もしくは液化するものを用いてもよく、あるいはインク
ジェット方式ではインク自体を30℃以上70℃以下の
範囲内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲
にあるように温度制御するものが一般的であるから、使
用記録信号付与時にインクが液状をなすものを用いても
よい。加えて、熱エネルギによる昇温を、インクの固形
状態から液体状態への状態変化のエネルギとして使用せ
しめることで積極的に防止するため、またはインクの蒸
発を防止するため、放置状態で固化し加熱によって液化
するインクを用いてもよい。いずれにしても熱エネルギ
の記録信号に応じた付与によってインクが液化し、液状
インクが吐出されるものや、記録媒体に到達する時点で
はすでに固化し始めるもの等のような、熱エネルギの付
与によって初めて液化する性質のインクを使用する場合
も本発明は適用可能である。このような場合のインク
は、特開昭54−56847号公報あるいは特開昭60
−71260号公報に記載されるような、多孔質シート
凹部または貫通孔に液状又は固形物として保持された状
態で、電気熱変換体に対して対向するような形態として
もよい。本発明においては、上述した各インクに対して
最も有効なものは、上述した膜沸騰方式を実行するもの
である。
【0046】さらに加えて、本発明インクジェット記録
装置の形態としては、コンピュータ等の情報処理機器の
画像出力端末として用いられるものの他、リーダ等と組
合せた複写装置、さらには送受信機能を有するファクシ
ミリ装置の形態を採るもの等であってもよい。
【0047】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、上記の
ように構成された本発明の請求項1記載のインクジェッ
ト記録装置は、記録手段に対向する記録位置で記録媒体
の裏面をリブ形状により案内するプラテンと、プラテン
の一部を切り欠いて記録領域内に設けられた、記録手段
の吐出口を保護するキャップと、記録手段とキャップと
を遮断するシャッター手段と、を有し、シャッター手段
は、記録媒体の裏面を案内するリブ形状を有し、また、
記録手段のキャッピング時は開き、記録媒体への記録時
は閉じるため、キャップのインクが記録媒体に付着する
ことなく、また記録媒体の波打ちを十分抑え、良好な画
像を記録することができる。
【0048】本発明の請求項2記載のインクジェット記
録装置は、シャッター手段が、開いたときに、プラテン
の下側に待避するため、記録手段のキャッピングには何
ら支障がない。
【0049】本発明の請求項3記載のインクジェット記
録装置は、プラテンの切り欠きが、キャップよりも十分
大きいため、キャップのインクがプラテンに付着するこ
とはない。
【0050】本発明の請求項4記載のインクジェット記
録装置は、シャッター手段に、インクを拭き取るクリー
ナー手段を設けたため、シャッター手段の開閉によって
プラテンに付着したインクを、拭き取ることができる。
【0051】本発明の請求項5記載のインクジェット記
録装置は、記録手段が、熱エネルギによって形成される
インク液滴により画像を記録するため、画像の記録を速
く、正確に実行することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示すインクジェッ
ト記録装置の平面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態の記録時のインクジ
ェット記録装置の正面図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態のキャッピング時の
インクジェット記録装置の正面図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態のシャッター手段の
正面図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態の記録時のシャッタ
ー手段の側面図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態のキャッピング時の
シャッター手段の側面図である。
【図7】本発明の第1の実施の形態の動作のフローチャ
ートである。
【図8】本発明の第2の実施の形態の記録時のインクジ
ェット記録装置の正面図である。
【図9】本発明の第2の実施の形態のキャッピング時の
インクジェット記録装置の正面図である。
【図10】従来例のインクジェット記録装置の平面図で
ある。
【符号の説明】
1 キャリッジ 2 記録ヘッド 3 ガイドシャフト 4 キャップ 5 キャップレバー 6 吸引チューブ 7 吸引ポンプ 8 プラテン 10 シャッター手段 11 タイミングベルト 12 キャリッジモータ 13 ストッパ 20 シャッター手段 21 駆動ギア

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録手段に対向して配される記録媒体に
    インクを吐出して記録を行うインクジェット記録装置に
    おいて、 前記記録手段に対向する記録位置で前記記録媒体の裏面
    をリブ形状により案内するプラテンと、 前記プラテンの一部を切り欠いて記録領域内に設けられ
    た、前記記録手段の吐出口を保護するキャップと、 前記記録手段と前記キャップとを遮断するシャッター手
    段と、 を有し、 前記シャッター手段は、前記記録媒体の裏面を案内する
    リブ形状を有し、また、前記記録手段のキャッピング時
    は開き、前記記録媒体への記録時は閉じることを特徴と
    するインクジェット記録装置。
  2. 【請求項2】 前記シャッター手段は、開いたときに、
    前記プラテンの下側に待避することを特徴とする請求項
    1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 【請求項3】 前記プラテンの切り欠きは、前記キャッ
    プよりも十分大きいことを特徴とする請求項1または2
    に記載のインクジェット記録装置。
  4. 【請求項4】 前記シャッター手段に、インクを拭き取
    るクリーナー手段を設けたことを特徴とする請求項1な
    いし3のいずれか1項に記載のインクジェット記録装
    置。
  5. 【請求項5】 前記記録手段が、熱エネルギによって形
    成されるインク液滴により前記画像を記録することを特
    徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載のイン
    クジェット記録装置。
JP36248699A 1999-12-21 1999-12-21 インクジェット記録装置 Withdrawn JP2001171138A (ja)

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